JP2016168700A - 遮光性シート - Google Patents

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山口 健一
Kenichi Yamaguchi
健一 山口
泰教 助清
Yasunori Sukekiyo
泰教 助清
玲 杉浦
Rei Sugiura
玲 杉浦
雄一郎 美保
Yuichiro Miho
雄一郎 美保
竜也 熊谷
Tatsuya Kumagai
竜也 熊谷
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Abstract

【課題】防水性、透気性を有する遮光性シートにより、カビやコケの発生を防ぎ、かつ雑草の発生も抑えることができる稲作や園芸用等で用いられる培土の製造の原料である土壌等を保管する方法を提供すること。
【解決手段】透湿度が100g/m・24hr以上の透湿防水シート(B)に遮光性の顔料を含む多孔質ポリオレフィンシート(A)を積層させた遮光性シート。この遮光性シートを用いた培土の保管方法により、培土を長期間、カビ、コケの発生、及び、雑草の発生を抑えることができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、防水性、透気性を有する遮光性シートに関するものである。本発明はまた、この遮光性シートを用いることで、カビやコケの発生を防ぎ、かつ雑草の発生も抑えることができる稲作や園芸用等で用いられる培土の製造の原料である土壌等を保管する方法に関するものである。
稲作や園芸等においては、ビニールハウス等で苗を生産し、その苗を水田や畑地等に移植する栽培方法が広く普及している。
苗の生産においては、専用の培土が用いられるが、この培土は、土壌に肥料やゼオライト等を加えて粒状化する等により製造されることが一般的である。この加工前の培土の原料である土壌や加工工程の途中の段階の培土の原料は加工されるまでの間、屋外において一時的に保管される場合がある。
屋外での培土の原料の保管は、太陽光が当たることにより発芽する種子の発芽をすることを防ぐために、遮光性を有する透湿性の無いシートを被せておく場合があるが、このシートを被せることで、原料に含まれる水分に起因した結露がシートの内側に生じてしまい、培土原料の表面の水分が高くなることで雑草、コケ、カビ等が発生するという問題がある。
良質な苗を均一に生育させるためには、育苗用の培土はその成分や水分が均質であることが重要であるため、培土の原料に雑草、コケ、カビ等が生じるとその部分は使用することができなくなり、生産工程において大きなロスが生じてしまう。
文献1には、雑草の繁殖を抑えることが可能な遮光性シートが開示されている。
特開2009−78477号公報
しかし、文献1に記載される遮光性シートは、果樹や野菜等の栽培地面に敷設して用いるものであり、降雨を果樹や野菜の生育に必要な水分として利用するため透水性を有している。カビ、雑草、コケの発生には一定量の水分が必要であることから、文献1に記載されているシートを培土原料の一時保管用に用いることにより、雨水がシート内側に浸透し、培土原料の水分が高まり、カビ、雑草、コケの発生が懸念される。
本発明は、上記従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであって、培土原料の保管において、シートの内側の結露の発生を防ぐことで、カビ、コケの発生、及び、雑草の発生を抑えることができる防水性、透気性を有する遮光性シートを提供することを課題とする。
本発明者らは、上記の実情に鑑み鋭意検討した結果、上記の課題を容易に解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、第1の発明によれば、透湿度が100g/m・24hr以上の透湿防水シート(B)に遮光性の顔料を含む多孔質ポリオレフィンシート(A)を積層させた遮光性シートが提供される。
また、第2の発明によれば、第1の発明において、前記透湿防水シート(B)は、多孔質布と多孔質ポリオレフィンフィルムとの積層体である遮光シートが提供される。
さらに、第3の発明によれば、第1又は第2の発明において、前記ポリオレフィン樹脂はポリエチレンを主成分とすることを特徴とする遮光シートが提供される。
また、第4の発明によれば、第1〜3のいずれかの発明において、波長580〜700nmの波長における全光線透過率の平均値が0.2%以下であることを特徴とする遮光性シートが提供される。
さらに、第5の発明によれば、第1〜4のいずれかの発明において、湿度が100g/m・24hr以上であることを特徴とする遮光性シートが提供される。
また、第6の発明によれば、第1〜5のいずれかの発明に係る遮光シートで培土を覆うことを特徴とする培土の保管方法が提供される。
本発明の遮光シートにより、防水性、透気性を有する積層シートが提供される。この遮光性シートを用いた培土の保管方法により、培土を長期間、カビ、コケの発生、及び、雑草の発生を抑えることができ、その工業的価値は高い。
以下に本発明の遮光性フィルム、及び、培土の保管方法の実施の形態を詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はこれらの内容に特定はされない。
1.ポリオレフィンシート(A)
ポリオレフィンシート(A)として用いられるポリオレフィン樹脂には、特段の制限はないが、ポリオレフィン樹脂(a)と遮光性の顔料(b)とを含む樹脂組成物を原料とするものが挙げられる。この樹脂組成物には光安定剤、紫外線吸収剤、可塑剤やラジカル発生剤を配合してもよい。
多孔質ポリオレフィンシート(A)の原料となるポリオレフィン樹脂(a)は、エチレン又はプロピレンのホモポリマー、エチレン又はプロピレンとこれらと共重合し得る他のモノマーとの共重合体であり、具体的には、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、密度0.910g/cm以下の超低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、エチレン−メクアクリル酸エステル共重合体、又はこれらの混合物などが挙げられる。
ポリオレフィン樹脂(a)に配合する遮光性の顔料(b)としては、ファーネスブラック、チャンネルブラック、及びアセチレンブラック等のカーボンブラック、並びにアニリンブラック、酸化チタンなどが挙げられる。顔料は、単独で用いられても、二種以上が併用されてもよい。
ポリオレフィンシート(A)は単層、2層以上の積層のいずれであってもよい。シートの遮光性、耐候性及び経済性の観点より一方の層に酸化チタン、もう片方の層にカーボンブラックを含む2層のポリオレフィンシートであることが好ましい。
本発明のポリオレフィンシート(A)の配合比は、ポリオレフィン樹脂(a)100重量部に対して、遮光性の顔料(b)は0.01〜20重量部、好ましくは0.05〜15重量部、さらに好ましくは0.1〜10重量部である。この範囲であることで、シートの生産性、遮光性、耐候性、経済性が好ましいものとなる。
また、ポリオレフィンシート(A)は後述する充填剤を配合してもよい。
ポリオレフィンシート(A)は多孔性のシートである。ポリオレフィンシート(A)と透湿防水シート(B)を積層させた遮光性シートに透湿性を付与するためである。多孔質ポリオレフィンシート(A)の製造方法には、特段の制限はないが、例えば、特開平10−203884号公報等に記載の方法を採用することができる。
2.透湿防水シート(B)
透湿防水シートは、透湿度が、通常100g/m・24hr以上、好ましくは300g/m・24hr以上、より好ましくは500g/m・24hr以上であるものが好ましい。透湿防水シートの透湿度が低過ぎると、培土原料を水分の多い状態で長期間置くことにより、シート内部で結露した水滴によって、カビ、コケ、雑草が発生する場合もあり、好ましくない。
透湿防水シートの透湿度の上限は特に制限はないが、水が気体分子ではなく、液体分子の状態で大量にシートを通過する状態は好ましくない。
なお、本発明において、透湿防水シートの透湿度とは、JISZ0208(カップ法)法に基づく、40℃、90%RH時の測定値である。
また、透湿防水シートのMD及びTDの引張強度の少なくとも一方が9.8N/15mm幅未満であると、被覆材として使用した場合、強度的に不足し、破断等の現象
が発生する場合がある。さらに十分な強度を得るためには、引裂強度が1.5N以上であることが好ましい。
また、本発明で用いる透湿防水シートの耐水圧は0.002MPa以上であることが好ましい。ここで、耐水圧とはJIS L−1092に準拠して測定した値を意味する。耐水圧が0.002MPa以上であると、雨水や水滴は透湿防水シートを透過せず、透湿防水シートによる被覆の目的が十分達成される。特に好ましい耐水圧は、0.002〜0.098MPaの範囲であり、耐水圧が0.098MPa以下であると、透湿度を損なうこともない。
本発明に係る透湿防水シートには、特段の制限はないが、多孔質布と多孔質ポリオレフィンフィルムとの積層体であってもよい。以下に、この多孔質布と多孔質ポリオレフィンフィルムとの積層体よりなる透湿防水シートについて説明する。
<多孔質布>
本発明に係る多孔質布には、特段の制限はないが、例えばスプリットヤーンから作製された割布、不織布、織布又は網状物などであって、目付が10〜500g/m程度のものが好適である。中でも、不織布や網状物が好ましい。
多孔質布は、通気性、透湿性、柔軟性などを有し、後記する多孔性ポリオレフィンフィルムとの積層一体化のために、このフィルムと接着性を有することが重要である。
多孔質布の原料は、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、レーヨン、ポリオレフィン系樹脂などが挙げられる。多孔質布の原料には、その耐候性、耐光性、耐久性などを向上させるために、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、着色剤などの各種の樹脂添加剤を配合するのが好ましい。
不織布とは、製織、編組によらず繊維を布状(シート)にしたものをいい、繊維シートの製法別に、乾式法、湿式法、スパンボンド法などに分けられ、これらのうちいずれの方法によって製造されたものでもよい。不織布は、単位面積あたりの重量が10〜500g/m、中でも20〜300g/mの範囲のものを選ぶのが好ましい。
網状物とは、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニルなどのオレフィン系樹脂を縦糸及び/又は横糸として網状に構成した網状多孔質布をいい、該オレフィン系樹脂はその幅が0.1〜10mmの範囲であることが好ましく、またその厚さは10〜300μmの範囲、さらには10〜50μmの範囲であることが好ましい。
網状物を製造する方法としては、上記オレフィン系樹脂を縦糸又は横糸の一方又は両方もしくは縦糸又は横糸の一部に用いて編織するか、縦糸と横糸とを重ね合せて置き、その交点を熱融着する等の方法を用いることができる。
なお、多孔質布は、防水(撥水)加工されていてもよい。
<多孔質ポリオレフィンフィルム>
多孔質ポリオレフィンフィルムには、特段の制限はないが、ポリオレフィン樹脂(c)と充填剤(d)とを含む樹脂組成物を原料とするものが挙げられる。この樹脂組成物には光安定剤、紫外線吸収剤、可塑剤やラジカル発生剤を配合してもよい。
多孔質ポリオレフィンフィルムの原料となるポリオレフィン樹脂(c)は、エチレン又はプロピレンのホモポリマー、エチレン又はプロピレンとこれらと共重合し得る他のモノマーとの共重合体であり、具体的には、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、密度0.910g/cm以下の超低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、エチレン−メクアクリル酸エステル共重合体、又はこれらの混合物などが挙げられる。
線状低密度ポリエチレンとは、エチレンと他の共重合可能なα−オレフィンとの共重合物をいう。共重合可能な他のα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ぺンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、4−メチル−1−ペンテンなどが挙げられ、これらと共に1,4−へキサジエン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネンなどの非共役ジエンを共重合させることもできる。
これらのポリオレフィン樹脂(c)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
ポリオレフィン樹脂(c)に配合する充填剤(d)は、無機充填剤及び有機充填剤のいずれでもよい。無機充填剤としては、炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオリン、シリカ、桂藻土、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、水酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、アルミナ、マイカ、アスベスト粉、ガラス粉、シラスバルーン、ゼオライト、桂酸白土などが挙げられる。中でも、炭酸カルシウム、タルク、クレー、シリカ、桂藻土、硫酸バリウムなどが好適である。
有機充填剤としては、木粉、パルプ粉などのセルロース系粉末が挙げられる。
これらの充填剤(d)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
充填剤(d)の平均粒径としては、30μm以下のものが好ましく、中でも0.7〜5μmのものが好ましい。粒径が大き過ぎると得られる多孔質ポリオレフィンフィルムの気孔の緻密性が悪くなり、また、粒径が小さ過ぎると樹脂への分散性が悪く、成形性も劣るものとなる。
多孔質ポリオレフィンフィルムの製造方法には、特段の制限はないが、例えば、特開平10−203884号公報等に記載の方法を採用することができる。
<積層体>
多孔質ポリオレフィンフィルムと多孔質布とを積層させるには、(1)接着剤を用いる方法、(2)熱接着による方法、などによることができる。いずれの方法による場合であっても、多孔質ポリオレフィンフィルムと多孔質布とは、それぞれの接着面積が対向する面の5〜60%の範囲になるように接着するのが好ましい。この接着面積が5%未満であると、得られる積層体は接着部分が少ないため、使用の際に接着した部分が剥離し、接着面積が60%を超えると、接着面積が広すぎて積層体の通気性、透湿性、柔軟性が低下するので、いずれも好ましくない。
多孔質ポリオレフィンフィルムと多孔質布とを接着させる方法は、特に制限はないが、上記(1)接着剤を用いて接着するには、ホットメルト接着剤、感圧接着剤などを使用する方法が好ましい。この際に使用できるホットメルト接着剤としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィンなどの樹脂、テープ、ウエブなどが挙げられる。上記(2)熱接着による場合には、多孔質布の表面を加熱し、多孔質布の素材が熱可塑性樹脂の場合にはこれを加熱溶融させながら、多孔質ポリオレフィンフィルムに押圧して接着する方法が挙げられる。いずれの接着法による場合であっても、接着面は、線条、点状、格子状、ランダム状などのいずれかとするのが好ましい。
本発明で用いる透湿防水シートとしての積層体は、製品強度の面からは3層、4層などの多層構造の積層体であることが好ましい。例えば、このような積層体としては、多孔質布/多孔質ポリオレフィンフィルム/多孔質布のような3層積層体や、多孔質布/多孔質ポリオレフィンフィルム/多孔質布/多孔質布のような4層積層体が挙げられる。
以上のような本発明に好適な物性を示す透湿防水シートとして好ましいものとしては、具体的には、三菱樹脂社製の「エクセポールDCS3」、「エクセポールDCS4」、DuPont社製の「タイベックソフトタイプ・ハードタイプ」、「タイベック400WP」、「タイベック700AG」、「タイベック760AG」、「タイベック1000AG」などのシートが挙げられ、耐水性がより良好な点から、「エクセポールDCS3」又は「エクセポールDCS4」が好ましい。
3.遮光性シート
遮光性シートを製造するために、ポリオレフィンシート(A)と透湿防水シート(B)を積層させる方法としては、上記の(1)接着剤を用いる方法、(2)熱接着による方法によることができる。
本発明の遮光シートは黒色ポリオレフィンシート(A)と透湿防水シート(B)以外の層を有しても良い。
本発明の遮光性シートは、透湿度が、通常100g/m・24hr以上、好ましくは500g/m・24hr以上、より好ましくは1000g/m・24hr以上であるものが好ましい。透湿防水シートの透湿度が低過ぎると、水分の多い状態で長期間置くことにより、シート内部で結露した水滴によって、カビ、コケが発生したり、子実が含まれている場合には発芽したりする場合もあり、好ましくない。
透湿防水シートの透湿度の上限は特に制限はないが、水が気体分子ではなく、液体分子の状態で大量にシートを通過する状態は好ましくない。
なお、本発明において、透湿防水シートの透湿度とは、JISZ0208(カップ法)法に基づく、40℃、90%RH時の測定値である。
また、遮光性シートのMD及びTDの引張強度の少なくとも一方が9.8N/15mm幅未満であると、培土の原料の被覆材として使用した場合、強度的に不足し、破断等の現象が発生する場合がある。さらに十分な強度を得るためには、引裂強度が1.5N以上であることが好ましい。
培土を保管する際、遮光性シートは風圧などで飛ばされることがないように、
(1) 遮光性シートの端部に鳩目を作りビニール紐もしくはゴムひもで鳩目部分を土嚢等の重量物等に結び付ける、
(2) 遮光性シートの上に土嚢等の重量物等を置く、
などで固定することが好ましい。
なお、保管期間中、温度や湿度等の保存条件を制御することも可能であるが、調温や調湿を行うことは、徒にコストを引き上げることとなり、不経済であるので、屋外の自然乾燥下で保存するのがよい。
以下に、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えな
い限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
以下の実施例及び比較例で梱包材に使用した材料は、次の通りである。
・遮光性シート:
三菱樹脂(株)製透湿防水シート「エクセポール(登録商標)DCS4」(透湿度:4600g/m・24hr、MD方向引張強度:193N/15mm幅、TD方向引張強度:160N/15mm幅、MD方向引裂強度:94N、耐水圧:0.049MPa、)に対し、下記遮光ポリオレフィンシート(A3)に500,000孔/mの微細な穴を開けた多孔したシートを、積層したシート(波長580〜700nmの波長における全光線透過率の平均値:0.2%以下、透湿度:2131g/m・24hr)
・酸化チタン含有ポリオレフィンシート(A1):
酸化チタンを含む低密度ポリエチレン
・カーボンブラック含有ポリオレフィンシート(A2):
カーボンブラックを含む低密度ポリエチレン
・ポリオレフィンシート(A3):
上記酸化チタン含有ポリオレフィンシート(A1)とカーボンブラック含有ポリオレフィンシート(A2)を積層したシート(厚み:0.05mm、透湿度:2〜5g/m・24hr、波長580〜700nmの波長における全光線透過率の平均値:0.2%以下)
・透明ポリエチレンシート:
低密度ポリエチレン(厚み:0.08mm、透湿度:5〜7g/m・24hr)
<実施例1>
直径10cm、高さ20cmのポリ塩化ビニル製のパイプに水田から採取した土壌(含水率:28.0%)を収容したのち、光に反応して発芽する種子40粒を土壌表面に置き、蓋として上記遮光性シートを被せて密閉し、温度20℃、人工光照射12時間/日に設定した人工気象器(日本医化器機製作所製、LH200)内で静置した。
<比較例1>
蓋として上記透明ポリエチレンシートを被せたこと以外は、実施例1と同様の条件で静置した。
<比較例2>
蓋として上記ポリオレフィンシート(A3)を被せたこと以外は、実施例1と同様の条件で静置した。
上記実施例1及び比較例1,2で静置した土壌について植物の発芽状況を評価し、結果を表1に示す。
[評価方法]
上記の各条件のサンプルについて22日間経過した後、土壌表面に置いた光に反応して発芽する種子と元々土壌に含まれていた発芽に光を要しない種子の発芽状況を観察し、以下の基準で評価した。
○:発芽無し
△:10本未満の発芽有り
×:10本以上の発芽有り
Figure 2016168700
<考察>
表1から明らかなように、本発明に関る遮光性シートを使用して土壌を保管することで、雑草等の種子の発芽を抑制することが可能である。

Claims (6)

  1. 透湿度が100g/m・24hr以上の透湿防水シート(B)に遮光性の顔料を含む多孔質ポリオレフィンシート(A)を積層させた遮光性シート。
  2. 前記透湿防水シート(B)は、多孔質布と多孔質ポリオレフィンフィルムとの積層体である請求項1に記載の遮光シート。
  3. 前記ポリオレフィン樹脂はポリエチレンを主成分とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の遮光シート。
  4. 波長580〜700nmの波長における全光線透過率の平均値が0.2%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遮光性シート。
  5. 透湿度が100g/m・24hr以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遮光性シート。
  6. 請求項1〜5に記載の遮光シートで培土を覆うことを特徴とする培土の保管方法。
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