JP2016166220A - 胃酸を中和する固形医薬組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】哺乳動物における消化不良の治療又は予防を目的とする医薬組成物の提供。【解決手段】アルカリ金属アルギネートと、アルカリ塩と、アルカリ金属アルギネートの重量に基づいて10重量%未満のカルシウム塩とを含む胃酸を中和する効果を有する固形医薬組成物。【選択図】図2
Description
本発明は、アルカリ金属アルギネートとアルカリ塩とを含む固形医薬組成物、及び胃酸に関連する状態の治療又は予防のためのその使用に関する。
胃は食道の延長線上にあると考えることができ、その機能は食物を貯留することである。食物は胃内に1時間〜6時間留まる。胃内に留まる間に、食物は薄いペースト又は粥のようになり、少量ずつ十二指腸へ漏出する。食物を処理するために、幾つかの酵素が上皮細胞によって産生される。さらに、壁細胞は塩酸(胃酸とも呼ばれる)を産生し、これが胃内の低pHに関与する。さらに、この酸は細菌、真菌及び他の微生物に対する殺菌効果を有することにより、異物に対する最前線の免疫応答である。
胃酸は生命に不可欠な成分であるが、胃酸過多は今日のライフスタイルに関係すると思われる広範な問題である。ストレス、肥満の原因となる食物の不適切な摂取、速過ぎる飲食、及び炭酸飲料の暴飲は、胃酸に関連する不快感を引き起こし得る。
消化不良(胃弱としても知られる)は、通常は食事又は例えばアルコール飲料若しくはコーヒーの飲用後に、人が胃内及び肋骨下に感じ得る疼痛又は不快感の総称であるが、同様の症状が空腹時に起こり得る。
胃弱を年数回経験している人々もいれば、数分間続く軽度の不快感から、より持続する激しい疼痛(吐き気及び嘔吐を伴う場合もあり、数時間継続し得る)までの幅広い症状に毎日苦しむ人々もいる。
最も一般的な胃弱の症状は、胃内及び肋骨下の疼痛又は不快感、胸焼け、食後の膨満感又は不快な満腹感、腹鳴(rumbling or gurgling noises in the stomach)、胃痙攣、胃の締め付け感(clenched or knotted feeling)、過度のげっぷ又は鼓腸、ガス溜まり(trapped wind)、並びに吐き気又は嘔吐である。
先進国では、ますます多くの人々がこの障害を経験している。人口の少なくとも3分の1が一時的な消化不良を患っている。消化不良は概して、制酸薬によって軽減される。制酸薬は、普通はどの薬局でも購入することができる市販薬である。炭酸カルシウムが制酸薬中の活性成分として一般に使用されている。一部のカルシウム系制酸薬には、マグネシウム又はアルミニウム等の他の成分が添加されている。一般的な市販の制酸薬としては、単なる炭酸カルシウムであるTums、過剰のカルシウムによる潜在的副作用の便秘を緩和するためにマグネシウムが添加されたRennie、及び炭酸カルシウムにアルミニウムが添加され、液体形態又は錠剤形態とされたMaaloxが挙げられる。制酸薬は、軽度又は中等度の胸焼けを有する消化不良患者の自己治療として有用である。
制酸薬の臨床的有効性は十分に立証されている(非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3、非特許文献4)。
制酸薬は即効性であるが、短時間作用性でもあるため、頻繁な又は激しい胸焼けにはあまり有用でなく、予防策としては奏功しない。胸焼け及び酸逆流に対する酸分泌抑制薬が、概して重篤及び慢性的な症状に使用されている。これらの薬物は胃酸の産生量を抑制することによって作用する。これらの酸分泌抑制薬は制酸薬ほど即効性ではないが、より長続きし、1回で数時間有効であり得る。市販の酸分泌抑制薬としては、Axid、Pep
cid、Tagamet及びZantacが挙げられる。これらの商品は、より穏やかな形態が十分な症状の軽減をもたらさない場合に処方用量でも利用可能である。
cid、Tagamet及びZantacが挙げられる。これらの商品は、より穏やかな形態が十分な症状の軽減をもたらさない場合に処方用量でも利用可能である。
酸分泌抑制薬は、胃によって産生される或る種のヒスタミンを阻害することによって作用し、これにより酸産生が抑制される。これらのヒスタミン遮断薬は通常、最も効果的には1日2回、食事の30分前〜60分前に服用される。酸分泌抑制薬は、症状の急激で急速な軽減よりも予防策としての使用に最も適している。
プロトンポンプ阻害薬又はPPIと呼ばれる薬物は、酸を産生する胃内の小さなプロトンポンプを遮断し、酸レベルを劇的に低下させる。プロトンポンプ阻害薬は、ヒスタミン遮断薬が十分な症状の軽減をもたらさない場合、又は人々が食道内のびらん若しくはGERD(胃食道逆流疾患)による他の合併症を有する場合に使用される事が多い。プロトンポンプ阻害薬の1つであるPrilosecは、或る特定の国々では市販されている。他のプロトンポンプ阻害薬、例えばAciphex、Nexium、Prevacid、Protonix及びより強力なPrilosecについては、地域的な規制要件に応じて医師の処方箋が必要であり得る。
Reglanは、胃内容排出速度を速めることによって酸逆流を止めるように働く、別の処方薬である。Reglanは食道を通して食物を移動させる消化管の収縮を強める。より速い消化は胸焼けの減少を意味する。
市販の胸焼け治療薬であるGavisconは、食道が胃の上部に内容物を排出する部分で制酸薬及び発泡障壁の両方として働く。その錠剤を嚥下するか、又は液体を服用すると、制酸薬が胃酸を中和し、発泡剤が酸逆流の防止を助ける物理的障壁を作り出す。
Gavisconは特許文献1に記載されている。この先行技術文献は、1%(重量/体積)の水溶液の粘度が、スピンドルNo.1を使用するブルックフィールド粘度計モデルRVT上で20rpm、25℃で測定した場合に3センチポイズ〜60センチポイズである、低粘度グレードのアルギン酸ナトリウムと、アルギン酸ナトリウム1重量部に対して0.16重量部〜2.60重量部の重炭酸ナトリウムと、アルギン酸ナトリウム1重量部に対して0.10重量部〜1.04重量部の炭酸カルシウムとを含む、胃逆流を抑制する医薬組成物を開示している。この組成物は、懸濁化剤及び/又は防腐剤も含有し得る乾燥粉末又は水性懸濁液の形態で経口投与することができる。この調製物は、胃酸と反応して胃の内容物上にラフトを形成する。2.5%(重量/体積)〜8.0%(重量/体積)の低粘度グレードのアルギン酸ナトリウムを含有する水性媒体を含む液体製剤が開示される。炭酸カルシウム粒子を水性媒体に懸濁させるために、1重量%のアリルスクロースで架橋したアクリルポリマーのような懸濁化剤が使用される。
注入性の改善が、重炭酸ナトリウムの代わりに重炭酸カリウムと、少なくとも8%(w/v)のアルギン酸ナトリウムとを含む液体医薬組成物に関する特許文献2において得られる。組成物は、低温で貯蔵した場合であっても増粘問題を有しない粘度を達成する。10%(w/v)のアルギネート組成物の粘度は、200mPas〜1500mPasの範囲内にある。この先行技術文献は、組成物のアルギネートとしてのProtanal LFR 5/60の使用を記載している。炭酸カルシウム等の二価金属イオンの塩は概して、満足のいくラフト形成を得るために、アルギネート100g当たり8g〜32gの量で医薬組成物中に含まれる。
特許文献3も、逆流性食道炎及び消化不良をProtanal LFR 5/60等のアルギネートを用いて治療する方法に関する。特許文献3は、注入可能な液体アルギン酸ナトリウム組成物の調製に更に関する。この組成物は好ましくは、マンヌロン酸残基とグ
ルロン酸残基との比率がより高く、アルギン酸ナトリウム含有量が8%(w/v)〜15%(w/v)であるアルギネートを含む。この組成物は、或る量の重炭酸塩を更に含む。本発明者らは、胃内で適度な二酸化炭素を発生させ、適切なアルギネートのラフト形成を得るために重炭酸塩、例えば重炭酸ナトリウムが必要とされることを見出している。
ルロン酸残基との比率がより高く、アルギン酸ナトリウム含有量が8%(w/v)〜15%(w/v)であるアルギネートを含む。この組成物は、或る量の重炭酸塩を更に含む。本発明者らは、胃内で適度な二酸化炭素を発生させ、適切なアルギネートのラフト形成を得るために重炭酸塩、例えば重炭酸ナトリウムが必要とされることを見出している。
特許文献4は、胃腸管において粘膜付着層(mucoadhesive lining)を形成するのに好
適な医薬組成物を開示している。この組成物は、M/G比が少なくとも1であるアルギン酸又はアルギネート塩を含む。この組成物は、逆流性食道炎の治療のための液体として配合され得る。実施例においては、アルギン酸ナトリウム100g当たり32gの炭酸カルシウム又は100gの10%水酸化アルミニウムゲルが、ラフトの形成のために使用されている。
適な医薬組成物を開示している。この組成物は、M/G比が少なくとも1であるアルギン酸又はアルギネート塩を含む。この組成物は、逆流性食道炎の治療のための液体として配合され得る。実施例においては、アルギン酸ナトリウム100g当たり32gの炭酸カルシウム又は100gの10%水酸化アルミニウムゲルが、ラフトの形成のために使用されている。
特許文献5は、タンパク質分解酵素を阻害するためにアルギネートを用いる逆流性食道炎の治療に関する。この発明は特に、ペプシン及び/又は胃液のタンパク質分解活性の阻害に関する。この発明によると、400kD未満の好ましい分子量を有する1つ又は複数のアルギン酸ナトリウムが使用される。1つ又は複数のアルギネートは、Protonal LFR 5/60を含み得る。医薬組成物は、水と混和させることのできる乾燥粉末の形態であり得る。さらに、液体形態の調製物の濃度では、好ましくは0.1%(w/v)〜12%(w/v)の量のアルギネートが含有される。LFR 5/60の溶液の粘度は、1%溶液について6mPasであることが測定される。組成物は、水酸化ナトリウム等の胃酸を中和する中和剤を更に含む。
この組成物は好ましくは、ラフトの形成を増強する二価又は三価の金属カチオンも含む。カチオンはカルシウムイオン又はアルミニウムイオンであり得る。実施例によると、組成物は、アルギネート100g当たり16g〜60gの量で炭酸カルシウムを含有する。
Gaviscon及び類似品は、胃内で酸性の胃液の影響下で固体炭酸カルシウム塩が溶解されることによってその効果を発揮する。カルシウム濃度の増大は、カルシウムイオンとしてアルギネートのゲル化を刺激し、この多糖が剛性のマトリックスを形成する。さらに、炭酸カルシウム及び重炭酸ナトリウムの溶解はCO2ガスを放出し、これがアルギネートマトリックスに取り込まれることにより泡が形成する。
不均一な製品の摂取の不便さ以外にも、Gaviscon及びそれに由来する製品は、消費者が最適なゲル化が進行するのに適切な用量でカルシウム塩を得ることができないという欠点を更に有する。より重要なことには、アルギン酸ナトリウム塩は、「鶏卵箱」構造内のカルシウムイオンで占められるため、利用可能ではなく、胃内に存在する酸と反応することはない。
特許文献6は、粘膜保護活性を有する、胃酸性度の迅速かつ持続的な中和のための制酸性医薬組成物を記載している。この医薬は、経口摂取用の液体調製物として意図される。この医薬は、少なくとも30%のアルギン酸ナトリウムと、制酸性可溶物質と、オメプラゾール等のプロトンポンプ阻害薬とを含む。最適な制酸性可溶物質は、消化管に直接作用して胃酸過多を和らげる重炭酸ナトリウムであり、アルギネートは胃環境に入った後に、粘性の懸濁液又はゲルを形成して胃粘膜に対する保護活性を発揮し、プロトンポンプ阻害薬は、胃の壁細胞のH+/K+−ATPアーゼ酵素を選択的に抑制することによって作用する。
Haecki WH: Diskrepanz zwischen In-vivo und In-vitro Saeurebindungs-kapazitaeten von Magaldrat (Riopan), Gelusil und Maaloxan in Haecki WH, Conti F, Uehlinger M (eds): Magaldrat. Experimentelle und klinische Erfahrungen. Nuernberg, Verlag Christian M. Silinsky, 1985, pp 57-61
Huerlimann S, Michel K, Inauen W, Halter F: Effect of Rennie Liquid versus Maalox Liquid on intragastric pH in a doubleblind, randomized, placebo-controlled, triple cross-over study in healthy volunteers. Am J Gastroenterol. 1996; 91: 1173-1180
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本発明の目的は、即時的なより持続する胃酸中和効果を有する、アルギネートを含有する制酸薬(antacids)をもたらすことである。
本発明は、胃酸を中和する固形医薬組成物であって、
アルカリ金属アルギネートと、
アルカリ塩と、
アルカリ金属アルギネートの重量に基づいて10重量%未満の、架橋性多価金属イオンを含む塩と、
を含む、胃酸を中和する固形医薬組成物を提供する。
アルカリ金属アルギネートと、
アルカリ塩と、
アルカリ金属アルギネートの重量に基づいて10重量%未満の、架橋性多価金属イオンを含む塩と、
を含む、胃酸を中和する固形医薬組成物を提供する。
本発明の目的上、消化不良は胃酸によって引き起こされる任意の医学的状態を含む。本発明の或る特定の態様では、消化不良は胃食道逆流症、逆流性食道炎、胃炎、消化不良、消化性潰瘍及び/又はバレット食道を含む。
アルギネートは水溶性であり、酸によって活性化され、胃内でその低pH値による医薬組成物のゲル化を引き起こす。ゲル化プロセス中に胃酸(H+)が消費され、それによりpHの上昇がもたらされる。pHの上昇は消化不良の症状を和らげる。
本発明者らは、アルカリ金属アルギネートが、オメプラゾール、ランソプラゾール等のプロトンポンプ阻害薬を含む必要なしに、長時間にわたって発揮される比較的高い緩衝能を有し、アルカリ金属アルギネートをアルカリ塩と組み合わせた場合に、組成物が、消化不良の改善された即時的な軽減のための長期にわたる即時的な効果を有することを見出した。このため、本発明の或る特定の実施の形態では、胃酸過多によって引き起こされる消化不良の症状は、10分以上、例えば15分、より好ましくは20分、最も好ましくは25分以上にわたって軽減される。
現在では、消化不良に対する効果は、アルギネートとの反応に続く胃内の酸の減少によるものであると考えられている。胃酸とアルギネートとの反応は、臨界値を超えるpH値の上昇をもたらし、それにより消化不良の不快感が緩和される。アルギネートのゲル化は、十分な量で服用された場合に患者に満腹感を与え、食物の摂取の減少をもたらす。後者の効果は、消化不良が肥満又は食習慣によって引き起こされるか、又はそれに影響を受ける場合に特に重要である。
本発明は、長期にわたる胃酸の中和をもたらす組成物を提供する。本発明の実施の形態では、組成物の効率的な崩壊も考案される。さらに、カルシウムイオン又はアルミニウムイオンの含有量を制限することによって、ラフトの形成が回避又は低減され得る。これにより、アルギネートのカルボン酸塩基が胃酸との反応に利用可能となる。アルカリ金属アルギネートのアルカリ金属カルボン酸基と胃酸との一般的な反応は、下記反応スキームによって示される:
(アルギネート骨格)−COO−M++H+→(アルギネート骨格)−COOH+M+
(アルギネート骨格)−COO−M++H+→(アルギネート骨格)−COOH+M+
例示のみを目的として、単一のカルボン酸基をアルギネート骨格上に示す。骨格上にかかる基が多数存在することが当業者には認識される。本発明の特許請求の範囲及び明細書において、(アルギネート骨格)−COO−M+はアルカリ金属カルボン酸基と称され、酸と少なくとも部分的に反応して(アルギネート骨格)−COOHを形成した場合に、かかる基はアルギン酸と称される。
本発明の1つの実施の形態では、アルカリ金属アルギネートはアルギン酸ナトリウムである。アルギン酸ナトリウムは、粘度の上昇のため、また乳化剤として、食品業界によって広く使用されている。さらに、アルギン酸ナトリウムは胃弱用錠剤中の既知の成分である。好適なアルギン酸ナトリウムは、FMC Biopolymer AS製のProtanal LFR
5/60である。このアルギネートは、植物ラミナリア・ハイパーボレアン(Laminaria hyperborean)から加工されたものであり、1%水溶液中で6mPasの粘度、およそ
40000Dの分子量、およそ0.64のM/Gを有する。他の対象のアルギネートは、Cargill製のSATIALGINE XPU−LVG500、SATIALGINE X
PU−LVE500(DPTJO)及びSatialgine S20、並びにFMC Biopolymer AS製のProtanal LF10Lである。およそ150000Da〜400
000Daの分子量を有する有用なアルギネートとしては、Manogel DMB、Manogel GMB、Protonal SF 120 RB及びProtonal GP 5450が挙げられる。本発明における別のアルカリ金属アルギネートの使用は、アルギン酸カリウムの使用であってもよい。アルギン酸カリウムは、安定剤、増粘剤及び乳化剤として食品中に広く使用されている。
5/60である。このアルギネートは、植物ラミナリア・ハイパーボレアン(Laminaria hyperborean)から加工されたものであり、1%水溶液中で6mPasの粘度、およそ
40000Dの分子量、およそ0.64のM/Gを有する。他の対象のアルギネートは、Cargill製のSATIALGINE XPU−LVG500、SATIALGINE X
PU−LVE500(DPTJO)及びSatialgine S20、並びにFMC Biopolymer AS製のProtanal LF10Lである。およそ150000Da〜400
000Daの分子量を有する有用なアルギネートとしては、Manogel DMB、Manogel GMB、Protonal SF 120 RB及びProtonal GP 5450が挙げられる。本発明における別のアルカリ金属アルギネートの使用は、アルギン酸カリウムの使用であってもよい。アルギン酸カリウムは、安定剤、増粘剤及び乳化剤として食品中に広く使用されている。
アルギネートは、連続した2つのヘキスロン酸:β−D−マンヌロン酸及びα−L−グルロン酸から構成されるポリウロニドである。通常は、この2つの糖は鎖に沿ってランダムに分散していないが、最大で20単位のブロックを形成する場合もある。これらのブロックの割合は海藻の種、及び海藻の葉体の茎状部を使用するか否かによって異なる。さほど重要でない因子は成熟度、齢、及び材料を採取した場所である。アルギネートにおけるグルロン酸に対するマンヌロン酸の比率(M/G)は、0.4から1.6まで様々であり得る。カルシウムイオンによってゲル化を誘導する場合、ゲル化性はグルロン酸の含有量の上昇に伴って増大する。しかしながら、カルシウムの非存在下でのアルギネートのゲル化がポリマーの水和によって引き起こされるため、本発明はM/G比に特に依存しない。或る特定の態様では、1.0を下回る、例えば0.8を下回る、例えば0.7を下回るM/G比が有用である。アルギネートの分子量は、10000Da〜2000000Daの範囲内で選ぶことができる。概して、胃内での固形医薬組成物の溶解を容易にするには、
500000Daを下回る分子量が望ましい。或る特定の実施の形態では、200000Daを下回る、例えば150000Daを下回る分子量が概して望ましい。別の実施の形態では、150000Da〜40000Daの分子量が望ましい。
500000Daを下回る分子量が望ましい。或る特定の実施の形態では、200000Daを下回る、例えば150000Daを下回る分子量が概して望ましい。別の実施の形態では、150000Da〜40000Daの分子量が望ましい。
更なる実施の形態では、固形医薬組成物は崩壊剤を含む。
薬物のバイオアベイラビリティは、胃腸管液における薬物の溶解度及び胃腸管膜を介した薬物の透過性に影響される薬物の吸収に左右される。薬物の溶解度は主に薬物の物理化学的特性に依存する。しかしながら、薬物溶解速度は錠剤の崩壊に大きな影響を受ける。
崩壊剤は、水性環境における錠剤のより小さな断片への分解を促進し、それにより利用可能な表面積を増大させ、原薬のより迅速な放出を促進するために錠剤製剤に添加される薬剤である。崩壊剤は、3つの異なる作用機序:ウィッキング、膨潤及び変形に分類することができる。
膨潤しない効果的な崩壊剤は、多孔性及びウィッキングとも呼ばれる毛細管作用によってその崩壊作用をもたらすと考えられる。錠剤の多孔性は、流体が錠剤中に浸透する経路を提供する。低い凝集性及び圧縮性を有する崩壊粒子は、多孔性を高め、錠剤中へのこれらの経路を提供するように作用する。液体は毛細管作用によってこれらの経路へ引き込まれるか、又は「吐き出され(wicked)」、粒子間結合を破壊して錠剤を崩壊させる。ウィッキング剤として作用するのに好適な材料は、コロイド状二酸化ケイ素、カオリン、二酸化チタン、ヒュームド二酸化ケイ素、アルミナ、ナイアシンアミド、ラウリル硫酸ナトリウム、低分子量ポリビニルピロリドン、m−pyrol、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ポリエステル、ポリエチレン及び微結晶性セルロースであり得るが、これらに限定されない。
膨潤は、デンプン等の或る特定の崩壊剤がその崩壊効果をもたらす機序であると考えられる。水又は水性環境と接触した際の膨潤は、錠剤における他の成分の密着性に打ち勝つことにより錠剤を崩壊させる。膨潤剤の例は、アルファ化デンプン又はあらゆる種類の加工デンプン、及びカルボキシメチルセルロースナトリウムであり得る。
変形は概して、圧力により変形した粒子が、圧力が取り除かれた場合にその元の形状に戻る「弾性」現象であると考えられる。しかしながら、錠剤化に伴う圧縮力のために、これらの粒子はより永続的に変形すると考えられ、「高エネルギー」であると言われ、このエネルギーは水への曝露によって放出される。
崩壊剤の添加の目的は、錠剤断片の表面積を増大させ、粒子を錠剤状にまとめる凝集力に打ち勝つことである。
本発明の好ましい態様では、崩壊剤はアルカリ塩である。具体例としては、NaHCO3、Na2CO3、KHCO3、K2CO3及びその任意の組合せが挙げられる。アルカリ塩は、好ましくは重炭酸ナトリウム(NaHCO3)、重炭酸カリウム(KHCO3)及びその混合物を含む群から選択される。本発明の好ましいアルカリ塩は、医薬組成物の最適な崩壊をもたらす重炭酸ナトリウムである。それにより、崩壊剤は胃酸と反応するアルカリ金属アルギネート及び塩の表面積を増大させ、持続効果をもたらす。
1つの実施の形態では、医薬組成物はC2H3O2Na、NaOH、NaH2PO4、Na2HPO4、KH2PO4、KOH、NH4OH、K2HPO4、Mg(OH)2、Zn(OH)2、ケイ酸ナトリウム又はケイ酸カリウム、及び2つ以上の更なるアルカリ剤の混合物を含む群から選択される更なるアルカリ剤を含む。
更なるアルカリ塩は、任意の薬学的に許容される弱塩基であり得る。この群は乳酸ナトリウム、マロン酸二ナトリウム、クエン酸三ナトリウム及びコハク酸ナトリウム等の有機酸のナトリウム塩又はカリウム塩を更に含み得る。
更なるアルカリ剤の目的は、消化不良の不快な症状の即時的な緩和を、アルカリ金属アルギネートによる持続的な軽減までもたらすことである。
本発明の好ましい実施の形態では、更なるアルカリ剤が水酸化マグネシウムである。
更なるアルカリ剤及び崩壊剤が、消化不良の症状の即時的な軽減にタイムラグをもたらすと考えられている。これらの2つの薬剤が胃のpHを上昇させると錠剤が崩壊し、アルギネートがより持続的な効果をもたらす。
即時的な短期の中和をもたらすために、薬学的に許容されるとみなされている任意の塩基を医薬組成物に使用することができる。
好ましい実施の形態では、重炭酸ナトリウムの量が、アルカリ金属アルギネートの重量に基づいて10重量%以上である。本発明の好ましい態様では、固体医薬組成物は、アルカリ金属アルギネートの重量に基づいて2重量%以上の量の水酸化マグネシウムを含有する。
重炭酸ナトリウムの量は、アルカリ金属アルギネートの重量に基づいて100重量%以下、例えばアルカリ金属アルギネートの重量に基づいて80重量%以下、例えばアルカリ金属アルギネートの重量に基づいて60重量%以下、アルカリ金属アルギネートの重量に基づいて50重量%以下、又はアルカリ金属アルギネートの重量に基づいて40重量%以下であり得る。好ましくは、重炭酸ナトリウムの量は、アルカリ金属アルギネートの重量に基づいて10重量%以上、例えばアルカリ金属アルギネートの重量に基づいて15重量%以上、例えばアルカリ金属アルギネートの重量に基づいて20重量%以上、例えばアルカリ金属アルギネートの重量に基づいて25重量%以上であり得る。
更なるアルカリ塩、例えば水酸化マグネシウムの量は、アルカリ金属アルギネートの重量に基づいて20重量%以下、例えばアルカリ金属アルギネートの重量に基づいて15重量%以下、例えばアルカリ金属アルギネートの重量に基づいて10重量%以下、例えばアルカリ金属アルギネートの重量に基づいて7重量%以下であり得る。好ましくは、更なるアルカリ塩の量は、アルカリ金属アルギネートの量に基づいて1重量%以上、例えば2重量%以上、又は例えば3重量%以上であり得る。或る特定の実施の形態では、更なるアルカリ塩の範囲は、アルカリ金属アルギネートの重量に基づいて1重量%〜10重量%、例えばアルカリ金属アルギネートの重量に基づいて2重量%〜8重量%の範囲内、又はアルカリ金属アルギネートの重量に基づいて3重量%〜6重量%の範囲内であり得る。
本発明の医薬組成物は、胃液と接触した場合にゲル化を支持する架橋性多価金属イオンを含む塩を必要に応じて少量含有し得る。架橋性多価金属イオンは、カルシウム及びアルミニウムのイオンであり、塩は例えば炭酸カルシウム、CaHPO4、炭酸アルミニウム及び水酸化アルミニウムから選択され得る。架橋性多価金属イオンを含む塩は、通常はアルギネートの重量に基づいて10重量%未満、例えば5重量%未満、例えば1重量%未満、例えば0.3重量%未満、好ましくは0.1重量%未満の量で存在する。塩は概して、医薬組成物中で固体であるが、好適には胃内のpHで高度に溶解性である。本発明の一態様では、塩は医薬組成物のpHが約2に変化すると、200ppm未満の多価金属イオンを生じる。好ましい態様では、医薬組成物中のカルシウム塩の量は、医薬組成物のpHが
約2に変化すると、50ppm未満の溶解カルシウムイオンを生じるようなものである。
約2に変化すると、50ppm未満の溶解カルシウムイオンを生じるようなものである。
しかしながら、好ましい態様では、本発明の固形医薬組成物は、胃内のpHで溶解することが可能なカルシウム塩等の架橋性多価金属イオンを含む添加塩を含有しない。僅かな量のカルシウム塩が、医薬組成物の摂取に使用される水道水中に存在し得る。好ましい実施の形態では、アルカリ金属アルギネートの少なくとも70%、例えば80%、好ましくは少なくとも90%のアルカリ金属カルボン酸基が胃酸との反応に利用可能である、すなわち架橋性多価金属イオンと反応しない。
本発明による医薬組成物は、上記の活性成分(複数も可)に加えて1つ又は複数の薬学的に許容される担体を含み得る。担体(複数も可)は、組成物の他の成分と相溶性を有し、その服用者に有害でないという意味で「許容される」必要がある。或る特定の実施の形態では、アルギネートは精製されている。
治療又は予防に必要とされる医薬組成物の量が、投与形態、治療対象の障害、状態、年齢、被験体の病歴及び医薬組成物のガレヌス製剤等に応じて変化することを理解されたい。或る特定の疾患であると診断された患者を治療する場合、活性成分の量は好ましくは患者の症状を緩和するのに有効なものである。
医薬組成物は錠剤、丸薬、シロップ、カプセル、粉末等として配合することができる。
「担体」という用語は、活性成分と共に投与される希釈剤、アジュバント、賦形剤又は媒体を指す。医薬組成物中の担体は、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン(ポリビドン又はポビドン)、トラガカントゴム、ゼラチン、デンプン、ラクトース若しくはラクトース一水和物等の結合剤、ステアリン酸マグネシウム若しくはラウリル硫酸ナトリウム等の滑沢剤若しくは界面活性剤、コロイド状二酸化ケイ素等の流動促進剤、スクロース若しくはサッカリン等の甘味料、及び/又はハッカ油、サリチル酸メチル又はオレンジ香料等の着香料を含み得る。
経口投与に好適な治療用製剤、例えば錠剤及び丸薬は、任意で1つ又は複数の副成分と共に圧縮又は成形することによって得ることができる。圧縮錠剤は、構成成分(複数も可)を混合し、この混合物を好適な装置で好適なサイズを有する錠剤へと圧縮することによって調製することができる。混合前に、アルカリ金属アルギネートを結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤及び/又は崩壊剤と混合してもよく、アルカリ塩を希釈剤、滑沢剤及び/又は界面活性剤と混合してもよい。
1つ又は複数の担体が存在する場合、易流動性のアルカリ金属アルギネート粉末を、微結晶性セルロース等の結合剤、及びラウリル硫酸ナトリウム等の界面活性剤と、均一な混合物が得られるまで混合する。続いて、ポリビドン等の別の結合剤を撹拌しながら混合物に移す。一様の分布が得られた時点で、アルカリ塩を絶えず撹拌しながら添加する。この混合物を造粒篩に通し、デシケーターによって乾燥させた後、標準的な圧縮装置で錠剤へと圧縮する。代替的には、担体を添加せずに錠剤を調製する。この代替的な実施の形態によると、易流動性のアルカリ金属アルギネートをアルカリ塩と混合した後、混合物を錠剤へと圧縮する。固体形態の医薬組成物を製造する従来の方法は、欧州薬局方(参照により本明細書中に援用される)に見ることができる。
錠剤はコーティングされていても、又はコーティングされていなくてもよい。コーティングされていない錠剤は分割することができる。コーティング錠剤は、糖、シェラック、フィルム又は他の腸溶コーティング剤でコーティングすることができる。
本発明を説明するために、以下の実施例が記載される。これらの実施例は本発明を限定しない。実施例は本発明を実施する方法を示すことのみを意図している。錠剤の製造に精通していれば、本発明を実施する他の方法を見出すことができる。しかしながら、それらの方法は本発明の範囲内にあるとみなされる。
実施例1−錠剤の調製
FMC BioPolymerから入手した1250gのProtanal LFR 5/60アルギン酸ナトリウムと、375gの重炭酸ナトリウムとを乾式混合することによって錠剤を調製した。混合物を1250mgの重量を有する錠剤に圧縮した。
FMC BioPolymerから入手した1250gのProtanal LFR 5/60アルギン酸ナトリウムと、375gの重炭酸ナトリウムとを乾式混合することによって錠剤を調製した。混合物を1250mgの重量を有する錠剤に圧縮した。
実施例2−Mg(OH)2を有する錠剤の調製
FMC BioPolymerから入手した1250gのProtanal LFR 5/60アルギン酸ナトリウムと、375gの重炭酸ナトリウムと、50gの水酸化マグネシウムとを乾式混合することによって錠剤を調製した。混合物を1250mgの重量を有する錠剤に圧縮した。
FMC BioPolymerから入手した1250gのProtanal LFR 5/60アルギン酸ナトリウムと、375gの重炭酸ナトリウムと、50gの水酸化マグネシウムとを乾式混合することによって錠剤を調製した。混合物を1250mgの重量を有する錠剤に圧縮した。
実施例3−用量応答試験
本研究の目的は、実施例1による錠剤の用量応答と、実施例2による錠剤の用量応答とを、その酸抑制能について比較することであり、酸性度がpH<2.5に到達するまでのタイムラグを特に対象とする。
本研究の目的は、実施例1による錠剤の用量応答と、実施例2による錠剤の用量応答とを、その酸抑制能について比較することであり、酸性度がpH<2.5に到達するまでのタイムラグを特に対象とする。
方法及び材料
滴定アッセイにおいて、実施例1に記載されるように調製した錠剤の10%(w/v)の水性組成物と、実施例2に記載されるように調製した錠剤の10%(w/v)の水性組成物とを比較した。
滴定アッセイにおいて、実施例1に記載されるように調製した錠剤の10%(w/v)の水性組成物と、実施例2に記載されるように調製した錠剤の10%(w/v)の水性組成物とを比較した。
アルギネート原液を、1個、2個、4個、6個及び8個の実施例1による錠剤をそれぞれ100mlのMilli−Q H2Oに、最高速度で磁気攪拌しながらビーカー内で約1時間かけて溶解させることによって調製した。実施例2による錠剤の同様の溶液を調製した。最終Protanal量を下記表1に示す。次いで、0.267gの重炭酸ナトリウムを溶解させ、0.160gの炭酸カルシウムを各々の溶液に添加した。10mlの原液を滴定アッセイに使用した。滴定アッセイは20℃〜28℃で行った。
実施例1の溶液及び実施例2の溶液を、0.1M HClを用いて滴定した。およそ2.5のpHが達成されるまで、実施例1の溶液及び実施例2の溶液の各々について、滴定に使用した容量、H+のmmol数及びpHを30秒毎に記録した。
本研究において得られた結果を、実施例1の溶液の滴定については図1、実施例2の溶液の滴定については図2に示す。
結果
滴定を開始する前は、pHは実施例1の溶液と実施例2の溶液とで同程度であった(およそ0.7)。したがって、溶液間で測定値を比較することができる。30秒後の最初の測定では、pHは増大した。しかしながら、実施例2の溶液のpHは実施例1の溶液よりも高く増大していた。
滴定を開始する前は、pHは実施例1の溶液と実施例2の溶液とで同程度であった(およそ0.7)。したがって、溶液間で測定値を比較することができる。30秒後の最初の測定では、pHは増大した。しかしながら、実施例2の溶液のpHは実施例1の溶液よりも高く増大していた。
図2の実例は、図1の実例と比較して、サンプル溶液を滴定した際のpHの即時的かつ持続的な増大を明らかに示す。曲線下面積の比較から、滴定した実施例2の溶液の全てのProtanal LFR 5/60濃度について、面積が実施例1の溶液よりも大きいことが示される。
結論
本研究において、アルギン酸ナトリウムProtanal LR 5/60と、重炭酸ナトリウムとを含む本発明の医薬組成物が、滴定アッセイのpH値に対して即時的かつ持続的な効果を有することが実証された。水酸化マグネシウムを添加した場合に効果は増大する。
本研究において、アルギン酸ナトリウムProtanal LR 5/60と、重炭酸ナトリウムとを含む本発明の医薬組成物が、滴定アッセイのpH値に対して即時的かつ持続的な効果を有することが実証された。水酸化マグネシウムを添加した場合に効果は増大する。
実施例4−交差研究
本研究の目的は、実施例2による3つの異なる用量の錠剤を、その胃酸抑制能について比較することであり、胃内酸性度がpH>3.0に到達するまでのタイムラグを特に対象とする。この酸性度の値の閾値を胃液分泌抑制薬の有効性とみなす。
本研究の目的は、実施例2による3つの異なる用量の錠剤を、その胃酸抑制能について比較することであり、胃内酸性度がpH>3.0に到達するまでのタイムラグを特に対象とする。この酸性度の値の閾値を胃液分泌抑制薬の有効性とみなす。
材料及び方法
本研究は、単純盲検無作為化プラセボ対照4方向交差(four way cross-over)研究と
して行った。その目的は、制酸薬の試験化合物である、アルカリ剤と組み合わせたS−B
Protanal 5/60とプラセボとの活性を、様々な胃内酸性度パラメータについて比較することである。本研究は、ヘルシンキ宣言の倫理的原則及び医薬品の臨床試験の実施の基準(Good Clinical Practice)の国際的原則に従って行った。
本研究は、単純盲検無作為化プラセボ対照4方向交差(four way cross-over)研究と
して行った。その目的は、制酸薬の試験化合物である、アルカリ剤と組み合わせたS−B
Protanal 5/60とプラセボとの活性を、様々な胃内酸性度パラメータについて比較することである。本研究は、ヘルシンキ宣言の倫理的原則及び医薬品の臨床試験の実施の基準(Good Clinical Practice)の国際的原則に従って行った。
S−B Protanal 5/60は、酸に曝露されるとゼリー化する性質を有するアルギネートである(胃酸性度は1.5〜2.0程度である)。試験薬物は即座にHClに結合した後、pHを3以上まで上昇させる点で即座の長期的な効果を有すると推測される。
被験体
12人の健常なピロリ菌(H. pylori)陰性の男性被験体がこの研究に参加した。被験
体は全て、臨床的に正常な身体所見を有し、肝疾患又は重篤な胃腸疾患の既往歴を有さず、定期的に薬物を服用していなかった。全病歴を集め、身体検査を行った。
12人の健常なピロリ菌(H. pylori)陰性の男性被験体がこの研究に参加した。被験
体は全て、臨床的に正常な身体所見を有し、肝疾患又は重篤な胃腸疾患の既往歴を有さず、定期的に薬物を服用していなかった。全病歴を集め、身体検査を行った。
被験体は研究に参加する前に、書面によるインフォームドコンセントを提出した。本研究はバーゼルの地方倫理委員会に提出され、認可されている。
除外基準は以下の通りであった:
・消化管の手術(虫垂切除術を除く)
・任意の臨床的に関連のあるECG異常
・臨床的に重要な肝障害/腎障害/呼吸器障害/神経障害/内分泌障害/血液学的障害の既往歴
・市販の薬物を含む任意の定期的な薬物の服用
・過去2ヶ月以内の任意の治験中の薬物/治療の服用及び/又は任意の他の臨床的研究への参加
・1日当たり5単位を超え、かつ/又は1週間当たり20単位を超えるアルコール摂取
・薬物、アルコール若しくは他の物質の依存の既往歴、又は協調能力を制限する他の因子
・消化管の手術(虫垂切除術を除く)
・任意の臨床的に関連のあるECG異常
・臨床的に重要な肝障害/腎障害/呼吸器障害/神経障害/内分泌障害/血液学的障害の既往歴
・市販の薬物を含む任意の定期的な薬物の服用
・過去2ヶ月以内の任意の治験中の薬物/治療の服用及び/又は任意の他の臨床的研究への参加
・1日当たり5単位を超え、かつ/又は1週間当たり20単位を超えるアルコール摂取
・薬物、アルコール若しくは他の物質の依存の既往歴、又は協調能力を制限する他の因子
研究手順
各々の被験体に、少なくとも10時間の夜間絶食後に4つの異なる処理を行った。4つの異なる日にちに、無作為な順序で、各々の研究参加者に3つの異なる用量(1.25g、5.0g及び10.0g)の試験アルギネート化合物、S−B Protanal 5/60及びプラセボ(対照処理)を与えた。試験薬を嚥下させ、続いて100mlの水道水を経口摂取させた。各研究日に、被験体に試験錠剤、続いて100mlの水を、又はプラセボについては100mlの水のみを与えた。錠剤の割り当ては以下の通りである:
1.25グラム活性群:1つの活性試験錠剤+100mlの水道水
5.0グラム活性群:4つの活性錠剤+100mlの水道水
10.0グラム活性群:8つの活性錠剤+100mlの水道水
プラセボ群:100mlの水道水
各々の被験体に、少なくとも10時間の夜間絶食後に4つの異なる処理を行った。4つの異なる日にちに、無作為な順序で、各々の研究参加者に3つの異なる用量(1.25g、5.0g及び10.0g)の試験アルギネート化合物、S−B Protanal 5/60及びプラセボ(対照処理)を与えた。試験薬を嚥下させ、続いて100mlの水道水を経口摂取させた。各研究日に、被験体に試験錠剤、続いて100mlの水を、又はプラセボについては100mlの水のみを与えた。錠剤の割り当ては以下の通りである:
1.25グラム活性群:1つの活性試験錠剤+100mlの水道水
5.0グラム活性群:4つの活性錠剤+100mlの水道水
10.0グラム活性群:8つの活性錠剤+100mlの水道水
プラセボ群:100mlの水道水
処理の間に、少なくとも4日間のウォッシュアウト期間を設けた。
胃内pHモニタリングのために、Digitrapper Mark III GastrograpH(Medical Instruments Corporation)に取り付けたガラス電極(Medical Instruments Corporation,Solothurn,Switzerland)を使用した。電極を、各々の記録の前後でpH7.0及びpH1.7のバッファー溶液中で較正した。pH電極は、研究施設で熟練者によって胃体部に経鼻的に挿入された。胃におけるpH電極の位置は、中性(食道:pH5〜pH7)から酸性(胃内:pH<2)への急激なpHの低下によって認識される、胃食道接合部の8cm〜10cm下とした。記録されるpHにおける突然の変化は、電極チップと胃粘膜との接触強度の差によって引き起こされ得る。接触強度の変動は、胃の運動及び体位の変化によっても引き起こされ得る。これらのアーチファクトの発生を低減するために、全ての被験体に直立姿勢を保つよう要求した。
胃内pHの測定は60分間の定常期間にわたって継続した。この期間中に、胃内pHは記録時間の少なくとも50%で3.0未満であるものとした。これに当てはまらない場合、pH測定全体を繰り返した。定常期間後、3つの用量の試験薬物又はプラセボのうち1つを無作為化スキームに従って投与し、pHモニタリングをその後2時間継続した。
研究パラメータ
本研究の主要評価項目は、3.0を超える胃内pHが薬物投与後に最低でも10分間連続して達成されるまでのラグタイムであった。副次的評価項目は、(1)ピークpH、(2)pHが3.0を超える時間の割合、(3)ピークpHが最初の10分間の期間後にpH>3.0に到達するまでのラグタイム、(4)薬物投与後の最初の60分間のpH中央値、及び(5)薬物投与後にpHが3.0を超える期間の積算を含むものであった。有害事象の評価によって安全性を判断した。
本研究の主要評価項目は、3.0を超える胃内pHが薬物投与後に最低でも10分間連続して達成されるまでのラグタイムであった。副次的評価項目は、(1)ピークpH、(2)pHが3.0を超える時間の割合、(3)ピークpHが最初の10分間の期間後にpH>3.0に到達するまでのラグタイム、(4)薬物投与後の最初の60分間のpH中央値、及び(5)薬物投与後にpHが3.0を超える期間の積算を含むものであった。有害事象の評価によって安全性を判断した。
統計分析
pH値を中央値曲線として示し、時間間隔を25%及び75%の間隔で箱ひげ図として示した。異なる処理の比較は、ボンフェローニ補正したノンパラメトリックなウィルコクソンの符号付き検定によって行い、3つのアルギネート用量の比較も行ったが、本研究は3つの異なる用量の活性治療薬の差異を検出するものではなかった。全ての統計的検定は両側であり、p<0.05を統計的に有意であるとして認めた。同じ手順を副次的目的にも使用した。
pH値を中央値曲線として示し、時間間隔を25%及び75%の間隔で箱ひげ図として示した。異なる処理の比較は、ボンフェローニ補正したノンパラメトリックなウィルコクソンの符号付き検定によって行い、3つのアルギネート用量の比較も行ったが、本研究は3つの異なる用量の活性治療薬の差異を検出するものではなかった。全ての統計的検定は両側であり、p<0.05を統計的に有意であるとして認めた。同じ手順を副次的目的にも使用した。
結果
得られた結果を図3〜図6に示した。ここで、図3はプラセボを与えた試験被験体群の結果を示し、図4〜図6は3つの異なる量で本発明による試験化合物を与えた試験被験体群の結果を示す。
得られた結果を図3〜図6に示した。ここで、図3はプラセボを与えた試験被験体群の結果を示し、図4〜図6は3つの異なる量で本発明による試験化合物を与えた試験被験体群の結果を示す。
プラセボと比較して、試験した3つの用量全ての試験化合物がpHを上昇させた。
pHの上昇の点での作用の発現は数分以内に起こり、持続的な効果が試験化合物を与えた3つ全ての群について観察された。
図4〜図6では、試験化合物が投与される60分の時点でpHの上昇が見られる。上昇は、それぞれ水酸化マグネシウム、重炭酸ナトリウム及びアルギネートの中和効果を示すと思われる、3つの独立したピークを有する。効果はpHがベースラインに到達するまでおよそ20分間にもわたって得られる。
Claims (10)
- 胃酸を中和する固形医薬組成物であって、
アルカリ金属アルギネートと、
アルカリ塩と、
前記アルカリ金属アルギネートの重量に基づいて10重量%未満の、架橋性多価金属イオンを含む塩と、
を含む、胃酸を中和する固形医薬組成物。 - 前記アルカリ金属アルギネートがアルギン酸ナトリウムである、請求項1に記載の固形医薬組成物。
- 前記アルカリ塩が、重炭酸ナトリウム(NaHCO3)、重炭酸カリウム(KHCO3)及びその混合物を含む群から選択される崩壊剤である、請求項1又は2に記載の固形医薬組成物。
- 水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)、水酸化カリウム(KOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)、アンモニウム(NaNH4)、炭酸ナトリウム(Na2CO3)、酢酸ナトリウム(C2H3O2Na)及びその混合物を含む群から選択される更なるアルカリ剤を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の固形医薬組成物。
- 前記更なるアルカリ剤が水酸化マグネシウムである、請求項4に記載の固形医薬組成物。
- 重炭酸ナトリウムの量が、前記アルカリ金属アルギネートの重量に基づいて10重量%以上である、請求項3〜5のいずれか一項に記載の固形医薬組成物。
- 水酸化マグネシウムの量が、前記アルカリ金属アルギネートの重量に基づいて2重量%以上である、請求項4〜6のいずれか一項に記載の固形医薬組成物。
- 水酸化マグネシウムの量が、前記アルカリ金属アルギネートの重量に基づいて4重量%以上である、請求項4〜7のいずれか一項に記載の固形医薬組成物。
- 固形医薬組成物の形態である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の固形医薬組成物。
- 前記架橋性多価金属イオンがカルシウムである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の固形医薬組成物。
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