JP2016165973A - 画像生成装置、ヘッドアップディスプレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】車両前方に障害物が存在する場合でも、車両の運転者の有効視野が狭まることを考慮して、小さな視線の移動で表示内容を認識させることが可能なヘッドアップディスプレイ、及びこれら虚像を生成する表示画像の画像データを生成する画像生成装置を提供する。【解決手段】車両1の前方に視認者の視界を遮る障害物Wの存在に関する情報を含む経路情報410を取得し、経路情報410に基づき障害物Wが存在すると判定された場合、画像表示部10の表示面11のうち表示画像を表示可能な表示領域110を狭めることで、前記表示画像に基づく虚像201が表示される領域である虚像領域200を狭める。【選択図】 図4
Description
本発明は、虚像を表示するヘッドアップディスプレイと、この虚像を表示するための画像データを生成する画像生成装置に関するものである。
例えば特許文献1は、車両用画像表示装置を開示し、この車両用表示装置は、フロントウインドガラス(フロントウインドシールド)に表示画像を投射することで視認者に虚像を視認させるヘッドアップディスプレイ装置を有している。特許文献1には、フロントウインドガラスの概ね全領域にナビゲーションに関する情報、オーディオに関する情報、車両に関する情報などを表示することができるヘッドアップディスプレイ装置を開示している。
特許文献1の車両用画像表示装置において、ヘッドアップディスプレイ装置は、フロントウインドガラスの概ね全領域で表示を行うので、多くの情報を視認者に伝達することができる。しかしながら、フロントウインドガラスの広い領域で表示される表示画像を視認しようとすると、視認者は車両の進行方向から視線を大きく動かす必要がある。
ところで、車両を運転する際、人間の視野で重要とされるものは、有効視野である。この有効視野は、眼球運動だけでノイズの中から目的とする対象を認識することができ、左右方向にそれぞれ約15度、上方向に約8度、下方向に約12度以内の範囲である。この有効視野は、視認者の注視の度合いが大きい程、狭まる傾向がある。したがって、通常では視認しやすかった表示画像が、視認者が特定の対象物を注視した場合、有効視野が狭まり視認しにくくなるという問題が生じる。
車両運転中、前方に先行車両などの障害物が存在する場合、運転者は、先行車両を注視し、運転者の有効視野が狭まることが考えられる。これにより、前述したように、通常では視認しやすかった表示画像が、有効視野が狭まることで視認しにくくなるという問題が生じるおそれがあった。
本発明の1つの目的は、車両前方に障害物が存在する場合でも、車両の運転者の有効視野が狭まることを考慮して、小さな視線の移動で表示内容を認識させることが可能なヘッドアップディスプレイ、及びこれら虚像を生成する表示画像の画像データを生成する画像生成装置を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明は、移動体の前方に前記視認者の視界を遮る障害物の存在の有無を検出し、前記障害物が存在すると判定された場合、前記画像表示部の前記表示面のうち前記表示画像を表示可能な表示領域を狭めることで、視認者が障害物を注視し、有効視野が狭まってしまった場合でも、小さな眼球運動で虚像を認識しやすくする、ことをその要旨とする。
本発明は、移動体の前方に前記視認者の視界を遮る障害物の存在の有無を検出し、前記障害物が存在すると判定された場合、前記画像表示部の前記表示面のうち前記表示画像を表示可能な表示領域を狭めることで、視認者が障害物を注視し、有効視野が狭まってしまった場合でも、小さな眼球運動で虚像を認識しやすくする、ことをその要旨とする。
本発明の第1の発明における画像生成装置は、移動体に搭載され、視認者に虚像を視認させるための画像データを生成し、前記画像データを供給することで画像表示部の表示面に表示画像を表示させる画像生成装置であり、前記移動体の前方に前記視認者の視界を遮る障害物の存在に関する情報を含む障害物情報を取得する障害物情報取得手段を有し、前記障害物情報に基づき前記障害物が存在すると判定された場合、前記画像表示部の前記表示面のうち前記表示画像を表示可能な表示領域を狭めるものである。
また、本発明の第2の発明におけるヘッドアップディスプレイは、画像光を表示面から出射する画像表示部と、前記画像表示部が出射する前記画像光を視認者の前面に配置される透過反射部に向けるリレー光学系と、前記視認者に虚像を視認させるための画像データを生成し、前記画像データを前記画像表示部に供給する画像生成部と、を備え、前記画像生成部は、前記移動体の前方に前記視認者の視界を遮る障害物の存在に関する情報を含む障害物情報を取得する障害物情報取得手段を有し、前記障害物情報に基づき前記障害物が存在すると判定された場合、前記画像表示部の前記表示面のうち前記表示画像を表示可能な表示領域を狭めるように前記画像データを生成するものである。
車両前方に障害物が存在する場合でも、車両の運転者の有効視野が狭まることを考慮して、小さな視線の移動で表示内容を認識させることができる。
以下に説明する実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられ、当業者は、本発明が以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1は、本発明に係るヘッドアップディスプレイ(以下、HUDと記載)の概略的な構成を示すブロック図である。図1に示すように、HUD100は、車両(移動体の一適用例)1に搭載される。例えばHUD100は、車両1のフロントウインドシールド(透過反射部の一例)1aの全領域または一部に車両情報等の画像光Kを投影する。フロントウインドシールド1aは、画像光Kをアイボックス2に向けて反射する。視認者は、視点(視認者の眼の位置)をアイボックス2内におくことで、フロントウインドシールド1aを介した前方に仮想的に生成される虚像領域200内で虚像201を視認することができる。なお、虚像201は、アイボックス2(視点の位置)から前方方向(車両1の進行方向)に、例えば、5m〜10mの位置に離れて視認される。なお、図1において、複数の虚像201は、アイボックス2から同じ距離だけ離れた同一の虚像領域200上に表示されているように記載しているが、画像表示部10を複数備える、または/およびリレー光学系20に基づき画像表示部10から出射される画像光Kの結像距離を調整する、など公知の技術を用いることで、アイボックス2からの距離が異なる複数の虚像領域200を生成し、それぞれの虚像領域200上に虚像201を表示してもよい。
HUD100は、例えば、画像表示部10、リレー光学系20及び画像生成部30を有する。HUD100は、一般的に車両1のダッシュボードの中に収納されるが、画像表示部10、リレー光学系20、画像生成部30の全部または一部がダッシュボードの外部に配置されてもよい。HUD100は、画像生成部30を介して車両1に搭載されるバス(Local Area Network)300に接続され、このバス300から車両情報の一部又は全部を入力することができる。
図2は、図1に示される画像表示部10の構成の例を示す図である。
図2に示したように、画像表示部10は、複数の画素12により画像(図示しない)が表示される表示面11と、後述する画像生成部30が生成する画像データDに基づいて表示面11に前記表示画像を生成させる駆動回路13と、を有する。表示面11のうち、前記表示画像を表示可能な領域110を、例えば表示領域110という。前記表示画像を表示可能とする表示領域110の位置とサイズは、後述する画像生成部30の動作により表示面11内で調整される。前記表示画像を表示する表示領域110内の所定の画素12からは、前記表示画像を示す画像光Kが出射される。なお、前記表示画像が表示されない表示面11内の画素12は、画像光Kを出射しない、もしくは視認者に視認されにくい程に弱い光強度の画像光Kが出射される。リレー光学系20は、画像表示部10からの画像光Kをフロントウインドシールド1aに導く。なお、画像表示部10には、例えば、液晶表示素子などの透過型表示パネルや、有機EL素子などの自発光表示パネルや、DMDやLCoS(登録商標)などの反射型表示パネルや、レーザー光を走査する走査型表示装置などを適用することができる。また、リレー光学系20には、平面鏡、曲面鏡、自由曲面鏡などの反射光学系や、曲面レンズ、自由曲面レンズなどの透過型,屈折型の光学系や、ハーフミラーなどの半透過型光学系などを適用可能である。リレー光学系20は、典型的には、画像表示部10が生成する画像光Kを拡大する機能、フロントウインドシールド1aの歪みを補正し、歪みのない虚像201を視認させる機能、虚像201を視認者から所定の距離だけ離れた位置で結像させる機能を有する。なお、図1では、画像表示部10及びリレー光学系20を1つずつ図示してあるが、それぞれは複数設けられてもよい。
図2に示したように、画像表示部10は、複数の画素12により画像(図示しない)が表示される表示面11と、後述する画像生成部30が生成する画像データDに基づいて表示面11に前記表示画像を生成させる駆動回路13と、を有する。表示面11のうち、前記表示画像を表示可能な領域110を、例えば表示領域110という。前記表示画像を表示可能とする表示領域110の位置とサイズは、後述する画像生成部30の動作により表示面11内で調整される。前記表示画像を表示する表示領域110内の所定の画素12からは、前記表示画像を示す画像光Kが出射される。なお、前記表示画像が表示されない表示面11内の画素12は、画像光Kを出射しない、もしくは視認者に視認されにくい程に弱い光強度の画像光Kが出射される。リレー光学系20は、画像表示部10からの画像光Kをフロントウインドシールド1aに導く。なお、画像表示部10には、例えば、液晶表示素子などの透過型表示パネルや、有機EL素子などの自発光表示パネルや、DMDやLCoS(登録商標)などの反射型表示パネルや、レーザー光を走査する走査型表示装置などを適用することができる。また、リレー光学系20には、平面鏡、曲面鏡、自由曲面鏡などの反射光学系や、曲面レンズ、自由曲面レンズなどの透過型,屈折型の光学系や、ハーフミラーなどの半透過型光学系などを適用可能である。リレー光学系20は、典型的には、画像表示部10が生成する画像光Kを拡大する機能、フロントウインドシールド1aの歪みを補正し、歪みのない虚像201を視認させる機能、虚像201を視認者から所定の距離だけ離れた位置で結像させる機能を有する。なお、図1では、画像表示部10及びリレー光学系20を1つずつ図示してあるが、それぞれは複数設けられてもよい。
図3は、図1の画像生成部30の概略構成例を示す。図3に示されるように、画像生成部30は、例えば、処理部31、記憶部32及びインターフェース33を含む。処理部31は、例えばCPUやRAMで構成され、記憶部32は、例えばROMで構成され、インターフェース33は、バス300に接続される入力通信インターフェースで構成される。インターフェース33は、バス300を介して車両情報や後述する経路情報410,障害物情報510等を取得することができ、記憶部32は、入力した情報に基づいて画像データDを生成するためのデータを記憶することができ、処理部31は、記憶部32からのデータを読み取り、所定の動作を実行することで画像データDを生成することができる。また、インターフェース33は、例えば、バス300を介して経路情報生成部400から車両1の進行経路の情報を含む経路情報410と、障害物情報生成部500から車両1の前方に位置し視認者の視界を遮る障害物Wの存在に関する情報を含む障害物情報510と、を取得することができ、本発明の請求項に記載の経路情報取得手段,障害物情報取得手段としての機能も有する。なお、画像生成部(画像生成装置)30は、HUD100の内部にあってもよく、その一部または全部がHUD100の外側の車両1側に設けられてもよい。
以上が、HUD100の構成の例であるが、これよりHUD100にバス300を介して接続される経路情報生成部400及び障害物情報生成部500について説明する。
図3の経路情報生成部400は、例えば、車両1の進行経路に関する経路情報410を生成することが可能なナビゲーションシステムなどである。経路情報生成部400は、例えば車両1の位置情報を検出し、車両1の進行方向の道路形状に関する情報を含む経路情報410を生成し、HUD100(画像生成部30)に出力する。経路情報生成部400は、例えば、車両1に搭載されたナビゲーションシステムであってもよい。また、経路情報生成部400は、外部サーバーから車両1の進行方向の道路形状に関する情報を含む経路情報410を受信する無線通信モジュールであってもよい。また、車両1の視認者が携帯可能なスマートフォンやタブレット端末などから経路情報410を受信する有線または無線の通信モジュールであってもよい。なお、経路情報生成部400が有する一部または全部の機能は、図3の画像生成部30内に設けられてもよい。
図3の障害物情報生成部500は、例えば、車両1の前方の実景を撮像する撮像部(図示しない)と、この撮像部が取得した撮像画像を解析する画像解析部(図示しない)と、撮像画像の中から車両1の前方に位置し視認者の視界を遮る障害物Wの有無を判定する障害物判定部(図示しない)と、を備える。前記撮像部は、例えば、単眼または複眼の可視光カメラや赤外線カメラなどであり、前記画像解析部は、例えば、公知の画像処理、パターンマッチング法などを用いて前記撮像部が撮像した撮像画像を画像解析することで、車両1の前方における前方情報(車線、白線、停止線、歩行者、他の車両、障害物などの位置や大きさ)などを取得し、前記障害物判定部は、前記画像解析部が解析した前記前方情報に基づいて前記障害物Wの有無を判定し、前記障害物Wの有無に関する情報を含んだ障害物情報510をHUD100(画像生成部30)に出力する。なお、障害物情報生成部500は、上述した可視光カメラや赤外線カメラ以外に、レーザーレーダー、ミリ波レーダー、超音波センサ、その他の公知のセンサ等を有していてもよい。このとき、障害物情報生成部500は、レーザーレーダー、ミリ波レーダー、超音波センサ、その他の公知のセンサ等が出力するデータを入力して解析することによって、上述したような障害物情報510を生成してもよい。また、障害物情報生成部500は、上述したようなカメラやセンサを複数種類用いて、これらが出力するデータを組み合わせて解析することで上述したような障害物情報510を生成してもよい。
HUD100の動作の例を簡潔に記載する。
画像生成部30は、バス300を介して車両1側から車両情報等を入力し、画像データDを生成する。駆動回路13は、画像生成部30が生成した画像データDに基づいて、画像表示部10の表示面11内の表示領域110に前記表示画像を表示させ、前記表示画像を示す画像光Kを出射する。リレー光学系20は、画像表示部10が出射した画像光Kをフロントウインドシールド1aに向け、画像表示部10の表示面11に対応した虚像領域200内に、表示面11が表示した前記表示画像の虚像201を表示する。また、画像生成部30は、取得する障害物情報510に基づいて、車両1の前方に位置し視認者の視界を遮る障害物Wが存在すると判定された場合、画像表示部10の表示面11に表示される前記表示画像の位置を変更する。具体的には、画像生成部30は、前記表示画像が視認者に虚像201として視認される際、虚像201が車両1の進行方向に向かうように表示面11に表示される前記表示画像の位置を変更する『画像移動処理』を実行する。
画像生成部30は、バス300を介して車両1側から車両情報等を入力し、画像データDを生成する。駆動回路13は、画像生成部30が生成した画像データDに基づいて、画像表示部10の表示面11内の表示領域110に前記表示画像を表示させ、前記表示画像を示す画像光Kを出射する。リレー光学系20は、画像表示部10が出射した画像光Kをフロントウインドシールド1aに向け、画像表示部10の表示面11に対応した虚像領域200内に、表示面11が表示した前記表示画像の虚像201を表示する。また、画像生成部30は、取得する障害物情報510に基づいて、車両1の前方に位置し視認者の視界を遮る障害物Wが存在すると判定された場合、画像表示部10の表示面11に表示される前記表示画像の位置を変更する。具体的には、画像生成部30は、前記表示画像が視認者に虚像201として視認される際、虚像201が車両1の進行方向に向かうように表示面11に表示される前記表示画像の位置を変更する『画像移動処理』を実行する。
図4のフローチャート図を用いて『画像移動処理』を含む動作の例を説明する。HUD100の動作は、例えば、車両1が起動されたとき、又は、車両1の電子機器で電力が供給されたとき、又は、車両1の起動または車両1の電子機器の電力供給から所定時間経過した後等に開始される。
ステップS01では、画像生成部30は、障害物情報生成部500から車両1の前方に位置し視認者の視界を遮る障害物Wの存在に関する情報を含む障害物情報510を取得する。ステップS02では、画像生成部30は、経路情報生成部400から車両1の進行経路の情報を含む経路情報410を取得する。なお、ステップS01及びステップS02は、必ずしもこの順番である必要はなく、順番が入れ替わるもしくは同時に実行されてもよい。
ステップS03では、画像生成部30は、虚像201を表示可能な虚像領域200となる、前記表示画像を表示可能な表示領域110を決定する。具体的には、画像生成部30は、ステップS01で入力した障害物情報510に基づき、車両1の前方に視認者の視界を遮る障害物Wが存在しない場合、画像表示部10の表示面11全体を、前記表示画像を表示可能とする表示領域110に決定し、これに従い、虚像201を表示する虚像領域200を最も広い最大虚像領域200mに決定する。また、画像生成部30は、車両1の前方に視認者の視界を遮る障害物Wが存在する場合、画像表示部10の表示面11一部を、前記表示画像を表示可能とする表示領域110に決定し、これに従い、虚像201を表示する領域200を最大虚像領域200mと比較して狭い虚像領域200b(200c)に決定する。なお、画像生成部30は、最大虚像領域200mと比較して狭い虚像領域200b(200c)とする際、虚像領域200b(200c)の中心点202b(202c)の位置を、ステップS02で入力した経路情報410に基づいて調整する。具体的には、車両1の進行方向が直進である場合、虚像領域200bの中心点200bは、車両1の正面方向に位置し(図5B参照)、車両1の進行方向が左カーブである場合、虚像領域200cの中心点200cは、車両1の正面方向に対して左側に位置する(図5C参照)。
ステップS04では、画像生成部30は、ステップS03で決定した虚像領域200内に虚像201が収まるように、画像表示部10の表示面11上に虚像201に対応する前記表示画像を表示する。なお、画像生成部30は、ステップS03で決定された虚像領域200内に虚像201を収めるために、表示面11に表示する前記表示画像を適宜縮小してもよい。ステップS04の処理が終了すると、フローはStartに戻る。
図5A,図5B,図5Cを参照して、車両1の走行状況と、車両1がおかれている状況により変化する虚像領域200との関係を説明する。図5Aは、車両1の前方に視認者の視界を遮る障害物Wが存在しない場合の虚像201を表示可能とする虚像領域200aを示す。図5B,図5Cは、車両1の前方に視認者の視界を遮る障害物Wが存在する場合の虚像201を表示可能とする虚像領域200b(200c)を示す。ここで、図5B,図5Cに示されている虚像領域200b(200c)と図5Aに示されている虚像領域200aとを比較すると、図5B,図5Cに示されている虚像領域200b(200c)は、図5Aに示されている虚像領域200aより小さくなっている。これは、図5B,図5Cに示される虚像領域200b(200c)を生成するために画像生成部30が決定する画像表示部10の表示面11上で前記表示画像を表示可能とする領域である表示領域110が、図5Aに示される虚像領域200aを生成するために画像生成部30が決定する表示領域110より小さいことを表している。なお、図5A,図5B,図5Cの左側の図は、車両1の走行状況を示した俯瞰図であり、図5A,図5B,図5Cの右側の図は、運転席に着座した際に視認者が視認する実景と仮想的な虚像領域200内に表示される虚像201の様子を示した図である。
図5Aは、画像生成部30が図4のステップS01で入力した障害物情報510に基づき、図4のステップS03で車両1の前方に視認者の視界を遮る障害物Wが存在しないと判定した場合の虚像領域200aの例を示した図である。図5Aに示される虚像領域200aは、車両1の前方に視認者の視界を遮る障害物Wが存在しないと判定した場合に、画像生成部30が決定する表示面11の表示領域110に対応した虚像領域200であり、例えば、表示面11全体に対応する最大虚像領域200mである。すなわち、車両1の前方に視認者の視界を遮る障害物Wが存在しない場合、画像生成部30は、図2に示す表示面11全体を、前記表示画像を表示可能な表示領域110に決定し、これにより虚像201が表示可能な領域200が最大の最大虚像領域200mとなる。したがって、画像生成部30は、車両1の前方に視認者の視界を遮る障害物Wが存在しない場合、広い虚像領域200aに自由に虚像201を配置することができる。
図5Bは、画像生成部30が図4のステップS01で入力した障害物情報510に基づき、図4のステップS03で車両1の前方に視認者の視界を遮る障害物Wが存在すると判定した場合であり、かつ図4のステップS02で入力した経路情報410に基づき、車両1の進行経路が直進であると判定した場合の虚像領域200bの例を示した図である。図5Bに示される虚像領域200bは、車両1の前方に視認者の視界を遮る障害物Wが存在すると判定した場合に、画像生成部30が決定する表示面11の表示領域110に対応し、最大虚像領域200mと比較して小さいサイズの虚像領域200bである。また、虚像領域200bの中心点202bは、車両1の進行経路(直進方向)に配置される。すなわち、車両1の前方に視認者の視界を遮る障害物Wが存在する場合、画像生成部30は、図2に示す表示面11の一部を、前記表示画像を表示可能な表示領域110に決定し、虚像201が表示可能な虚像領域200を最大虚像領域200mと比較して小さい虚像領域200bとする。したがって、画像生成部30は、車両1の前方に視認者の視界を遮る障害物Wが存在する場合、狭い虚像領域200b内に虚像201を配置するため、車両1の前方に視認者の視界を遮る障害物Wが存在し、視認者が障害物Wを注視することによって視認者の有効視野が狭くなった場合でも、視認者が視線を大きく動かすことなく虚像201を視認しやすくすることができる。また、虚像領域200bの中心点202bを進行経路上に配置するため、視認者の視線が向けられやすい進行経路の周辺に虚像201が表示されることになり、視認者の有効視野内に虚像201が配置される可能性を高め、より虚像201を視認しやすくすることができる。
図5Cは、画像生成部30が図4のステップS01で入力した障害物情報510に基づき、図4のステップS04で車両1の前方に視認者の視界を遮る障害物Wが存在すると判定した場合であり、かつ図4のステップS02で入力した経路情報410に基づき、車両1の進行経路が左カーブであると判定した場合の虚像領域200cの例を示した図である。図5Cに示される虚像領域200cは、車両1の前方に視認者の視界を遮る障害物Wが存在すると判定した場合に、画像生成部30が決定する表示面11の表示領域110に対応し、最大虚像領域200mと比較して小さいサイズの虚像領域200である。また、虚像領域200cの中心点202cは、車両1の進行経路(左カーブ方向)に配置される。すなわち、車両1の前方に視認者の視界を遮る障害物Wが存在する場合、画像生成部30は、図2に示す表示面11の一部を、前記表示画像を表示可能な表示領域110に決定し、虚像201が表示可能な虚像領域200を最大虚像領域200mと比較して小さい虚像領域200cとする。したがって、画像生成部30は、車両1の前方に視認者の視界を遮る障害物Wが存在する場合、狭い虚像領域200c内に虚像201を配置するため、車両1の前方に障害物Wが存在し、視認者が障害物Wを注視することによって視認者の有効視野が狭くなった場合でも、視認者が視線を大きく動かすことなく虚像201を視認しやすくすることができる。また、虚像領域200cの中心点202cを進行経路上に配置するため、視認者の視線が向けられやすい進行経路の周辺に虚像201が表示されることになり、視認者の有効視野内に虚像201が配置される可能性を高め、より虚像201を視認しやすくすることができる。
なお、変形例して、図6に示すように、画像生成部30は、経路情報生成部400からの経路情報410が示す車両1の進行経路と実際の車両1の進行方向とのずれに関する方向差異情報610を、例えば方位センサなどからなる差異情報生成部600から入力し、この差異情報610に基づいて、虚像領域200の位置を補正してもよい。斯かる構成により、実際の車両1の進行方向を反映することで、車両1の進行方向に精度よく虚像領域200の中心点202bを配置することが可能となり、延いては、視認者の視線が向けられやすい進行経路の周辺に虚像201が表示されることになり、視認者の有効視野内に虚像201が配置される可能性を高め、より虚像201を視認しやすくすることができる。
また、変形例して、図6に示すように、画像生成部30は、車両1と障害物Wとの間の距離に関する距離情報710を、例えばレーザーレーダーからなる距離情報生成部700から入力し、この距離情報710に基づいて、虚像領域200の大きさを調整してもよい。具体的には、画像生成部30は、距離情報710に基づいて、障害物Wが車両1に近づくにつれて、表示領域110の大きさを小さくする。これにより、障害物Wが車両1に近くなり、より視認者の有効視野が狭まった場合でも、これに対応して虚像201が表示される虚像領域200を狭めることができ、視認者の狭まった有効視野内に全ての虚像201が配置される可能性を高くし、より全ての虚像201を視認しやすくすることができる。
1…車両、1a…フロントウインドシールド(透過反射部)、2…アイボックス、10…画像表示部、20…リレー光学系、30…画像生成部(画像生成装置)、31…処理部、32…記憶部、33…インターフェース(経路情報取得手段,障害物情報取得手段,差異情報取得手段,距離情報取得手段)、100…HUD(ヘッドアップディスプレイ)、200(200b,200c)…虚像領域、200m…最大虚像領域、201…虚像、300…バス、400…経路情報生成部、410…経路情報、500…障害物情報生成部、510…障害物情報、600…差異情報生成部、610…差異情報、700…距離情報生成部、710…距離情報、D…画像データ、K…画像光、W…障害物
Claims (8)
- 移動体に搭載され、視認者に虚像を視認させるための画像データを生成し、前記画像データを供給することで画像表示部の表示面に表示画像を表示させる画像生成装置であり、
前記移動体の前方に前記視認者の視界を遮る障害物の存在に関する情報を含む障害物情報を取得する障害物情報取得手段を有し、
前記障害物情報に基づき前記障害物が存在すると判定された場合、前記画像表示部の前記表示面のうち前記表示画像を表示可能な表示領域を狭める、
ことを特徴とする画像生成装置。 - 前記移動体の進行経路に関する経路情報を取得する経路情報取得手段をさらに備え、
前記経路情報に基づき前記表示面における前記表示領域の位置を調整する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。 - 前記進行経路に対する前記移動体の進行方向のずれに関する方向差異情報を取得する差異情報取得手段をさらに備え、
前記方向差異情報に基づいて前記表示面における前記表示領域の位置を調整する、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像生成装置。 - 前記移動体と前記障害物との間の距離に関する距離情報を取得する距離情報取得手段をさらに備え、
前記距離情報に基づき前記障害物が近くなるにつれて、前記表示領域の大きさを小さくする、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像生成装置。 - 表示画像を示す画像光を表示面から出射する画像表示部と、
前記画像表示部が出射する前記画像光を移動体に搭乗する視認者の前面に配置される透過反射部に向けるリレー光学系と、
前記視認者に虚像を視認させるための画像データを生成し、前記画像データを前記画像表示部に供給する画像生成部と、を備え、
前記画像生成部は、前記移動体の前方に前記視認者の視界を遮る障害物の存在に関する情報を含む障害物情報を取得する障害物情報取得手段を有し、
前記障害物情報に基づき前記障害物が存在すると判定された場合、前記画像表示部の前記表示面のうち前記表示画像を表示可能な表示領域を狭めるように前記画像データを生成する、
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ。 - 前記画像生成部は、前記移動体の進行経路に関する経路情報を取得する経路情報取得手段をさらに備え、
前記経路情報に基づき前記表示面における前記表示領域の位置を調整する、
ことを特徴とする請求項5に記載のヘッドアップディスプレイ。 - 前記画像生成部は、前記進行経路に対する前記移動体の進行方向のずれに関する方向差異情報を取得する差異情報取得手段をさらに備え、
前記方向差異情報に基づいて前記表示面における前記表示領域の位置を調整する、
ことを特徴とする請求項6に記載のヘッドアップディスプレイ。 - 前記画像生成部は、前記移動体と前記障害物との間の距離に関する距離情報を取得する距離情報取得手段をさらに備え、
前記距離情報に基づき前記障害物が近くなるにつれて、前記表示領域の大きさを小さくする、
ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載のヘッドアップディスプレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015047001A JP2016165973A (ja) | 2015-03-10 | 2015-03-10 | 画像生成装置、ヘッドアップディスプレイ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015047001A JP2016165973A (ja) | 2015-03-10 | 2015-03-10 | 画像生成装置、ヘッドアップディスプレイ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019208365A1 (ja) * | 2018-04-26 | 2019-10-31 | マクセル株式会社 | 情報表示装置 |
JP2020204773A (ja) * | 2017-04-03 | 2020-12-24 | 三菱電機株式会社 | 虚像表示装置 |
-
2015
- 2015-03-10 JP JP2015047001A patent/JP2016165973A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7062038B2 (ja) | 2017-04-03 | 2022-05-02 | 三菱電機株式会社 | 虚像表示装置 |
WO2019208365A1 (ja) * | 2018-04-26 | 2019-10-31 | マクセル株式会社 | 情報表示装置 |
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