JP2016165181A - 電力ルータとその制御方法及びその制御プログラム、電力ネットワークシステム - Google Patents

電力ルータとその制御方法及びその制御プログラム、電力ネットワークシステム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のマスターレグの運転状況を制御することで、与えられた運転条件にて電力ルータを運転すること。【解決手段】電力ルータ100は、制御部10、直流母線11、第1マスターレグML1、第2マスターレグML2及び第3マスターレグML3を有する。直流母線11には直流電流が流れる。第1マスターレグML1、第2マスターレグML2及び第3マスターレグML3は、直流母線11と接続され、かつ外部との送受電を行う。制御部10は、直流母線11の電圧が所定の範囲に収まるように第1マスターレグML1、第2マスターレグML2及び第3マスターレグML3を制御する。制御部10は、外部から指示される要求送受電容量Pを満たすように、第1マスターレグML1、第2マスターレグML2及び第3マスターレグML3から稼働させるマスターレグを選択する。【選択図】図1

Description

本発明は、電力ルータとその制御方法及びその制御プログラム、電力ネットワークシステムに関する。
電力供給システムを構築するにあたっては、電力送電網をさらに安定的に拡張していくことはもちろん、今後は大量の自然エネルギーを導入できるシステムにすることも大事な課題となってきている。そこで、新たな電力網としてデジタルグリッド(登録商標)という電力ネットワークシステムが提案されている(特許文献1)。
デジタルグリッド(登録商標)とは、電力網を小規模なセルに細分化し、それらを非同期に相互接続した電力ネットワークシステムである。各電力セルは、小さなものとしては一つの家やビル、商業施設であり、大きなものとしては県や市町村といった規模になる。各電力セルは、その中に負荷を有することはもちろん、発電設備や電力貯蔵設備を有する場合もある。発電設備としては、太陽光発電や風力発電、地熱発電などの自然エネルギーを利用する発電設備が例として挙げられる。
各電力セルの内部で自由に発電したり、さらに、電力セル間でスムースに電力を融通し合うようにしたりするため、電力セル同士は非同期で接続されている。すなわち、複数の電力セルが相互に接続されているとしても、それぞれの電力セルで使用される電力の電圧、位相および周波数は他の電力セルとは非同期である。
図11は、電力ネットワークシステム810の例を示す図である。図11において、基幹系統811は大規模発電所812からの基幹電力を送電する。そして、複数の電力セル821〜824が配置されている。各電力セル821〜824は、家831やビル832などの負荷や、発電設備(例えば太陽光発電パネル833、風力発電機834)や、電力貯蔵設備(例えば蓄電池835)、を有している。
なお、本明細書では、発電設備と電力貯蔵設備とを総称して、分散型電源ということがある。
さらに、各電力セル821〜824は、他の電力セルや基幹系統811と接続されるための接続口(接続ポート)となる電力ルータ841〜844を備えている。電力ルータ841〜844は複数のレグ(LEG)を有している。(紙幅の都合上、図11中ではレグの符号を省略した。電力ルータ841〜844に付属している白丸が各レグの接続端子であると解釈してほしい。)
ここで、レグとは、接続端子と電力変換部とを有しており、各レグにはアドレスが付されている。なお、レグによる電力変換とは、交流から直流へまたは直流から交流への変換や、電力の電圧、周波数、位相を変化させることをいう。
すべての電力ルータ841〜844は通信網860によって管理サーバ850に繋がっており、管理サーバ850によってすべての電力ルータ841〜844は統合的に運用制御される。例えば、管理サーバ850から各電力ルータ841〜844に対し、レグごとに電力の送電または受電を指示する。これにより、電力ルータ841〜844を介し、電力セル間での電力融通が行われる。
電力セル間での電力融通が実現することにより、例えば、一つの発電設備(例えば太陽光発電パネル833、風力発電機834)や一つの電力貯蔵設備(例えば蓄電池835)を複数の電力セルで共有することができるようになる。電力セル間で互いに余剰電力を融通し合うようになれば、設備コストを大幅に削減しながらも電力需給バランスを安定的に保つことができるようになる。
上述の電力ルータに設けられるレグには、基幹系統など安定した電力供給源に接続される場合の運転モードであるマスターモードで運転されるレグが存在する。マスターモードで運転されるレグは、マスターレグと称される。
特開2014−161199公報
発明者は、上述の電力ルータを使用する場合には、以下に示す問題点があることを見出した。電力ルータに要求される外部の安定電源との間の送電容量又は受電容量(要求送受電容量)を実現するには、マスターレグを複数設ける場合が想定し得る。この際、要求送受電容量を満たしながら電力ルータを運転するには、複数のマスターレグから稼働させるものを適切に選択する手法の確立が求められる。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、複数のマスターレグの運転状況を制御することで、与えられた運転条件にて電力ルータを運転することを目的とする。
本発明の一態様である電力ルータは、直流電流が流れる直流母線と、前記直流母線と接続され、かつ外部との送受電を行う複数のマスターレグと、前記直流母線の電圧が所定の範囲に収まるように、前記複数のマスターレグを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、外部から指示される要求送受電容量を満たすように、前記複数のマスターレグから稼働させるマスターレグを選択するものである。
本発明の一態様である電力ネットワークシステムは、電力ルータと、前記電力ルータの送受電を制御する管理サーバと、を備え、前記電力ルータは、直流電流が流れる直流母線と、前記直流母線と接続され、かつ外部との送受電を行う複数のマスターレグと、前記直流母線の電圧が所定の範囲に収まるように、前記複数のマスターレグを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記管理サーバから指定された前記電力ルータへの要求電力容量を満たすように、前記複数のマスターレグから稼働させるマスターレグを選択するものである。
本発明の一態様である電力ルータの制御方法は、直流電流が流れる直流母線の電圧が所定の範囲に収まるように、かつ、外部から指示される要求送受電容量を満たすように、前記直流母線と接続され、かつ外部との送受電を行う複数のマスターレグから稼働させるマスターレグを選択するものである。
本発明の一態様である電力ルータの制御プログラムは、直流電流が流れる直流母線の電圧が所定の範囲に収まるように、かつ、外部から指示される要求送受電容量を満たすように、前記直流母線と接続され、かつ外部との送受電を行う複数のマスターレグから稼働させるマスターレグを選択する処理をコンピュータに実行させるものである。
本発明によれば、複数のマスターレグの運転状況を制御することで、与えられた運転条件にて電力ルータを運転することができる。
実施の形態1にかかる電力ルータの構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態1にかかる電力ルータと管理サーバとで構成される電力ネットワークシステムの一部を示す図である。 実施の形態1にかかる電力ルータの制御部の構成とレグとの関係を模式的に示すブロック図である。 実施の形態1において要求送受電容量に応じて稼働させるマスターレグを決定するための判定手順を示すフローチャートである。 実施の形態1における要求送受電容量と稼働レグとの関係を示す図である。 実施の形態2おける第1〜第3マスターレグの定格値、高効率変換出力帯および稼働下限値を示す図である。 実施の形態2において要求送受電容量に応じて稼働させるマスターレグを決定するための判定手順を示すフローチャートである。 実施の形態2における要求送受電容量Pと稼働レグとの関係を示す図である。 実施の形態3において要求送受電容量に応じて稼働させるマスターレグを決定するための判定手順を示すフローチャートである。 実施の形態3における要求送受電容量と稼働レグとの関係を示す図である。 電力ネットワークシステム810の例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面においては、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
実施の形態1
実施の形態1にかかる電力ルータについて説明する。上述のように、電力ルータには通常複数のレグが設けられる。母線電圧が所定値に維持されている状態で複数のレグのそれぞれで送受電を行うには、電力ルータ全体で見た場合の送電電力と受電電力とを均衡させる必要が有る。そのためには、電力ルータ全体で見た場合の送電電力と受電電力とが均衡するように、電力ルータに設けられる制御部が各レグを制御しなければならない。
本実施の形態では、上述の前提の下、1つの電力ルータ内に複数のマスターレグが存在する場合について説明する。マスターレグを複数設けることは、以下のような技術的意義を有する。例えば、電力ルータがハイパワー家電などの大電力を要する相手先に電力を融通することが求められる場合が考え得る。この場合、指定電力送受電レグ又は自立レグが相手先と接続される。したがって、相手先の要求を満たすには、高出力の指定電力送受電レグ又は自立レグを用いる必要が有る。この場合、電力ルータのマスターレグ以外のレグの送受電を正常に行うには、マスターレグの容量(定格)を大きくしなければならない。しかし、マスターレグの大容量化は、マスターレグの大型化とコスト増大を招いてしまう。
これに対し、本実施の形態では、マスターレグを複数設ける。これにより、複数のマスターレグ全体で見た場合の送受電の容量を増大させることができる。しかし、マスターレグを複数とする場合、マスターレグが1個の場合と比べて、特有の問題が生じる。例えば、マスターレグが1個の場合、マスターレグは単に母線電圧を一定に維持するように外部との送受電を行えば足りる。しかし、複数のマスターレグが存在する場合、稼働させるマスターレグの個数を決定し、かつ、どのマスターレグを稼働させるかを制御する必要がある。
そのため、本実施の形態では、要求される送受電の容量に応じて、複数のマスターレグから稼働させるものを選択し、安定的な送受電を実現する電力ルータについて説明する。
具体的には、本実施の形態では、1つの電力ルータ内に複数のマスターレグが存在し、母線電圧が所定値に維持されている状態で、電力ルータ全体で見た場合の送電電力と受電電力とを均衡させるように、複数のマスターレグを制御する。この場合、複数のマスターレグから稼働させるものを具体的に選択する必要がある。
以下では、複数のマスターレグを有する電力ルータとして、3つのマスターレグと、マスター以外のレグとして3つの自立レグと、を有する例について説明する。図1は、実施の形態1にかかる電力ルータ100の構成を模式的に示すブロック図である。
電力ルータ100は、第1マスターレグML1、第2マスターレグML2、第3マスターレグML3、第1自立レグSL1、第2自立レグSL2、第3自立レグSL3、制御部10、直流母線11及びバス12を有する。第1マスターレグML1の定格値をRM1、第2マスターレグML2の定格値をRM2、第3マスターレグML3の定格値をRM3、第1自立レグSL1の定格値をRS1、第2自立レグSL2の定格値をRS2及び第3自立レグSL3の定格値をRS3とする。本実施の形態では、第1マスターレグML1、第2マスターレグML2及び第3マスターレグML3の定格値の関係は、RM1<RM2<RM3を満たすものとする。また、以下では、第1マスターレグML1、第2マスターレグML2、第3マスターレグML3、第1自立レグSL1、第2自立レグSL2及び第3自立レグSL3を、電力ルータ100に設けられたレグとも称する。
電力ルータ100に設けられたレグ(第1マスターレグML1、第2マスターレグML2、第3マスターレグML3、第1自立レグSL1、第2自立レグSL2及び第3自立レグSL3)は、それぞれ直流母線11と接続される。第1マスターレグML1、第2マスターレグML2及び第3マスターレグML3は、それぞれ接続端子T1〜T3を介して、例えば外部の基幹系統91と接続される。第1自立レグSL1は、接続端子T4を介して、例えば外部の負荷92と接続される。第2自立レグSL2は、接続端子T5を介して、例えば外部の負荷93と接続される。第3自立レグSL3は、接続端子T6を介して、例えば外部の蓄電池94と接続される。
電力ルータ100においては、稼働中のマスターレグの定格値の和は、第1自立レグSL1、第2自立レグSL2及び第3自立レグSL3の定格値の和よりも大きいことが望ましい。なぜなら、第1自立レグSL1、第2自立レグSL2及び第3自立レグSL3の出力を常に維持するためには、稼働中のマスターレグが出力する電力と、稼働中のマスターレグ自体が消費する電力とを担保する必要があるからである。
制御部10は、外部の管理サーバとの間で、電力ルータ100の運転制御に用いる情報のやりとりを行う。図2は、実施の形態1にかかる電力ルータ100と管理サーバ101とで構成される電力ネットワークシステム102の一部を示す図である。図2に示すように、制御部10は、外部の管理サーバ101からの制御指示INSに基づき、電力ルータ100に設けられたレグの運転を制御する。また、制御部10は、電力ルータ100に設けられたレグの運転状況を取得し、外部の管理サーバ101へ運転情報INFとして出力する。
図1及び2においては、制御部10は、バス12を介して信号を送受信することで、電力ルータ100に設けられたレグの運転を制御し、かつ、電力ルータ100に設けられたレグから運転状況を示す情報を受け取る。
電力ルータ100においては、制御部10の指令により、第1マスターレグML1、第2マスターレグML2及び第3マスターレグML3がマスターレグとして運転するように制御され、第1自立レグSL1、第2自立レグSL2及び第3自立レグSL3が自立レグとして運転するように制御される。
図3は、実施の形態1にかかる電力ルータ100の制御部10の構成とレグとの関係を模式的に示すブロック図である。図3では、制御部10が第1マスターレグML1を制御する例を示している。
第1マスターレグML1は、電力変換部21、電流センサ22、開閉器23、電圧センサ24を有する。第1マスターレグML1は、接続端子T1を介して、たとえば基幹系統(不図示)と接続される。直流母線11には直流電力が流れている。電力変換部21は、直流母線11の直流電力を定められた周波数及び電圧の交流電力に変換して、接続端子T1から外部に流す。あるいは、電力変換部21は、接続端子T1から流入する交流電力を直流電力に変換して、直流母線11に流す。
電流センサ22は、支線25に流れる電流、すなわち接続端子T1を介して送受電する際の電流量を検出し、検出結果を検出値Irとして制御部10に出力する。開閉器23は、電力変換部21と接続端子T1との間に配設される。開閉器23の開閉によって、支線25が開閉される。これにより、外部と直流母線11とが遮断され、又は、接続される。電圧センサ24は、支線25の電圧、すなわち接続端子T1を介して送受電する際の電圧値を検出し、検出結果を検出値Vrとして制御部10に出力する。
制御部10は、記憶部1、運転モード管理部2、電力変換指令部3、DA/AD変換部4、センサ値読み取り部5及び母線電圧センサ6を有する。
記憶部1は、管理サーバ101からの制御指示INSを、制御指示データベースDB1(第1のデータベース)として保持している。記憶部1は、制御指示データベースDB1の他に、電力ルータ100に設けられたレグを識別するためのレグ識別情報データベースDB2(第2のデータベース)を保持している。記憶部1は、例えばフラッシュメモリなどの各種の記憶部により実現することが可能である。レグ識別情報データベースDB2は、例えばIPアドレス、URL、URIなど、電力ルータ100に設けられたレグのそれぞれを特定するために割り振られた情報である。また、記憶部1は、運転モード管理部2からの電力ルータ100の運転情報INFを保持し、必要に応じて外部に運転情報INFを出力する。
運転モード管理部2は、例えばCPUにより構成される。運転モード管理部2は、制御指示データベースDB1に含まれる各レグの運転モード(マスター、指定電力、自立)を指定する運転モード指定情報MODEを読み出す。また、運転モード管理部2は、記憶部1のレグ識別情報データベースDB2を参照し、対象レグに対応する情報(例えば、IPアドレス)を読み出す。これにより、運転モード管理部2は、対象レグに対する起動指示を出力することができる。運転モード管理部2は、デジタル信号である波形指示信号SD1を出力する。また、運転モード管理部2は、開閉制御信号SIG1を対象レグの開閉器(例えば、開閉器23)へ出力する。
波形指示信号SD1は、DA/AD変換部4でデジタル−アナログ変換され、アナログ信号である波形指示信号SA1として電力変換指令部3へ出力される。電力変換指令部3は、波形指示信号SA1に応じて、電力変換部(例えば、電力変換部21)へ、制御信号SCONを出力する。
センサ値読み取り部5は、母線電圧センサ6で検出された母線電圧Vmと、第1マスターレグML1の電流センサ22の検出値Irと電圧センサ24の検出値Vrとを読み取る。センサ値読み取り部5は、読み取り結果を、アナログ信号である読み取り信号SA2として出力する。読み取り信号SA2は、DA/AD変換部4でアナログ−デジタル変換され、デジタル信号である読み取り信号SD2として運転モード管理部2へ出力される。運転モード管理部2は、デジタル信号である読み取り信号SD2に基づいて、レグの運転情報INFを記憶部1に出力する。
電力ルータ100は、要求送受電容量に応じて、定格値が小さいものから順にマスターレグを稼働させる。図4は、実施の形態1において要求送受電容量Pに応じて稼働させるマスターレグを決定するための判定手順を示すフローチャートである。図5は、実施の形態1における要求送受電容量Pと稼働レグとの関係を示す図である。なお、図5では、例として、RM1=2[kW]、RM2=[4kW]、RM3=8[kW]としている。
ステップS101
制御部10は、第1マスターレグML1を稼働させることを決定する。
ステップS102
制御部10は、要求送受電容量Pが第1マスターレグML1の定格値RM1以上(P≧RM1)であるかを判定する。要求送受電容量Pが第1マスターレグML1の定格値RM1よりも小さい場合(P<RM1)、第1マスターレグML1を稼働させれば要求送受電容量Pを満たすことができるので、制御部10は判定処理を終了する(図5のレンジR11)。
ステップS103
制御部10は、要求送受電容量Pが第1マスターレグML1の定格値RM1以上である場合(P≧RM1)、第2マスターレグML2を稼働させることを決定する。
ステップS104
制御部10は、要求送受電容量Pが第1マスターレグML1の定格値RM1と第2マスターレグML2の定格値RM2とを加算した値以上(P≧RM1+RM2)であるかを判定する。要求送受電容量Pが第1マスターレグML1の定格値RM1と第2マスターレグML2の定格値RM2とを加算した値よりも小さい場合(P<RM1+RM2)、第1マスターレグML1及び第2マスターレグML2を稼働させれば要求送受電容量Pを満たすことができるので、判定処理を終了する(図5のレンジR12)。
ステップS105
制御部10は、要求送受電容量Pが第1マスターレグML1の定格値RM1と第2マスターレグML2の定格値RM2とを加算した値以上である場合(P≧RM1+RM2)、第3マスターレグML3を稼働させることを決定し、判定処理を終了する(図5のレンジR13)。
以上、本構成によれば、電力ルータに要求される送受電容量を実現するために、必要なマスターレグを定格値が小さいものから順に稼働させることができる。かつ、要求される送受電容量に応じて複数のマスターレグを使い分けるので、マスターレグの消耗を減速させることができる。従って、全体として見た場合、電力ルータの寿命を延伸させることができる。その結果、経時劣化による電力ルータ又はレグの交換や点検の頻度を低減させることができるので、運用管理の点で有利である。
なお、上記のマスターレグの選択動作は、電力ルータ100を起動する際に行うことができることは言うまでもない。これにより、運転開始前に与えられる要求送受電容量を満たすように、適切なマスターレグを稼働させることができる。また、上記のマスターレグの選択動作は、電力ルータ100を運転中に、電力ルータ100に新たな要求送受電容量を指定する、すなわち要求送受電容量を動的に変更する場合でも行うことが可能である。これにより、電力ルータ100を運転中に、マスターレグの動的な運転制御を行うことができる。
実施の形態2
実施の形態2にかかる電力ルータについて説明する。実施の形態2にかかる電力ルータの構成は実施の形態1と同様であるが、要求送受電容量Pに応じて稼働させるマスターレグを決定するための制御部10での判定手順が異なる。以下、判定手順に着目して説明する。
上述の実施の形態1では、各マスターレグの定格値を参照し、稼働させるマスターレグを選択する手法について説明した。これに対し、本実施の形態では、各マスターレグを効率的に運転できる出力帯を考慮して、稼働させるマスターレグを選択する。
例えば、あるマスターレグの定格値が2[kW]である場合について検討する。一般に、マスターレグは定格の範囲内の下限および上限付近では電力変換効率が低く、それ以外の範囲では電力変換効率が高いことが想定される。例えば、このマスターレグの場合、0.5[kW]〜1.5[kW]の範囲で高い電力変換効率を達成できる。このようなマスターレグを複数有する電力ルータにおいては、高い電力変換効率を達成できるマスターレグを優先的に稼働させれば、電力ルータにおける電力変換によるロスを抑制できる。
図6は、実施の形態2おける第1マスターレグML1、第2マスターレグML2および第3マスターレグML3の定格値、高効率変換出力帯および稼働下限値を示す図である。図6に示すように、本実施の形態では、第1マスターレグML1の定格値RM1は2[kW]、高効率変換出力帯は0.5[kW]〜1.5[kW]、稼働下限値MIN1は0[kW]である。第2マスターレグML2の定格値RM2は4[kW]、高効率変換出力帯は1[kW]〜3.5[kW]、稼働下限値MIN2は1.5[kW]である。第3マスターレグML3の定格値RM1は8[kW]、高効率変換出力帯は2[kW]〜7.5[kW]、稼働下限値MIN3は5[kW]である。
図7は、実施の形態2において要求送受電容量Pに応じて稼働させるマスターレグを決定するための判定手順を示すフローチャートである。図8は、実施の形態2における要求送受電容量Pと稼働レグとの関係を示す図である。
ステップS201
制御部10は、第1マスターレグML1を稼働させることを決定する。
ステップS202
制御部10は、要求送受電容量Pが第2マスターレグML2の稼働下限値MIN2以上(P≧MIN2)であるかを判定する。要求送受電容量Pが第2マスターレグML2の稼働下限値MIN2よりも小さい場合(P<MIN2)、第1マスターレグML1を稼働させれば要求送受電容量Pを満たすことができるので、制御部10は判定処理を終了する(図8のレンジR21)。この場合には、要求送受電容量Pが第1マスターレグML1の高効率変換出力帯である0.5[kW]〜1.5[kW]に収まっているので、第1マスターレグML1により高効率の送受電を行うことができる。なお、要求送受電容量Pが0.5[kW]よりも小さい場合には、実施の形態1と同様に、第1マスターレグML1を稼働させる。
ステップS203
制御部10は、要求送受電容量Pが第2マスターレグML2の稼働下限値MIN2以上である場合(P≧MIN2)、第2マスターレグML2を稼働させることを決定する。この場合には、要求送受電容量Pが第1マスターレグML1の高効率変換出力帯である0.5[kW]〜1.5[kW]からは外れるが、第2マスターレグML2の高効率変換出力帯である1[kW]〜3.5[kW]に収まっている。したがって、要求送受電容量Pが第1マスターレグML1の定格値RM1(2[kW])に満たない場合でも、第1マスターレグML1の高効率変換出力帯の上限値と一致する第2マスターレグML2の稼働下限値MIN2を基準として第2マスターレグML2を稼働させることで、高効率の送受電を行うことができる。
ステップS204
制御部10は、要求送受電容量Pが第3マスターレグML3の稼働下限値MIN3以上であるか(P≧MIN3)を判定する。要求送受電容量Pが第3マスターレグML3の稼働下限値MIN3よりも小さい場合(P<MIN3)、第1マスターレグML1及び第2マスターレグML2を稼働させれば要求送受電容量Pを満たすことができるので、制御部10は判定処理を終了する(図8のレンジR22)。
ステップS205
制御部10は、要求送受電容量Pが第3マスターレグML3の稼働下限値MIN3以上である場合(P≧MIN3)、第3マスターレグML3を稼働させることを決定し、判定処理を終了する(図8のレンジR23)。この場合には、要求送受電容量Pが第1マスターレグML1及び第2マスターレグML2の高効率変換出力帯の和で示される範囲である1.5[kW]〜5.0[kW]からは外れるが、第3マスターレグML3の高効率変換出力帯である2[kW]〜7.5[kW]に収まっている。したがって、要求送受電容量Pが第2マスターレグML2の定格値RM2(4[kW])に満たない場合でも、第1マスターレグML1の高効率変換出力帯の上限値と第2マスターレグML2の高効率変換出力帯の上限値との和と一致する第3マスターレグML3の稼働下限値MIN3を基準として第3マスターレグML3を稼働させることで、高効率の送受電を行うことができる。
以上、本構成によれば、マスターレグの定格値だけでなく、高効率変換出力帯を更に考慮して稼働させる。すなわち、マスターレグを定格値の小さい順に、かつ、高効率変換出力帯の下限に到達した場合に、稼働させるマスターレグとして選択する。これにより、実施の形態1と比較して電力変換ロスを抑制できる電力ルータを実現することができる。
実施の形態3
実施の形態3にかかる電力ルータについて説明する。実施の形態3にかかる電力ルータの構成は実施の形態1と同様であるが、要求送受電容量Pに応じて稼働させるマスターレグを決定するための制御部10での判定手順が異なる。以下、判定手順に着目して説明する。図9は、実施の形態3において要求送受電容量Pに応じて稼働させるマスターレグを決定するための判定手順を示すフローチャートである。図10は、実施の形態3における要求送受電容量Pと稼働レグとの関係を示す図である。なお、図10では、例として、RM1=2[kW]、RM2=[4kW]、RM3=8[kW]としている。
ステップS301
制御部10は、要求送受電容量Pが第1マスターレグML1の定格値RM1と第2マスターレグML2の定格値RM2とを加算した値以上(P≧RM1+RM2)であるかを判定する。
ステップS302
制御部は、要求送受電容量Pが第1マスターレグML1の定格値RM1と第2マスターレグML2の定格値RM2とを加算した値以上(P≧RM1+RM2)である場合、第3マスターレグML3を稼働させることを決定する。
ステップS303
制御部10は、要求送受電容量Pが第1マスターレグML1の定格値RM1と第3マスターレグML3の定格値RM3とを加算した値以上であるか(P≧RM1+RM3)を判定する。
ステップS304
制御部10は、要求送受電容量Pが第1マスターレグML1の定格値RM1と第3マスターレグML3とを加算した値以上である場合(P≧RM1+RM3)、第2マスターレグML2を稼働させることを決定する。
ステップS305
ステップS304の後、制御部10は、要求送受電容量Pが第2マスターレグML2の定格値RM2と第3マスターレグML3の定格値RM3とを加算した値以上であるか(P≧RM2+RM3)を判定する。要求送受電容量Pが第2マスターレグML2の定格値RM2と第3マスターレグML3の定格値RM3とを加算した値よりも小さい場合(P<RM2+RM3)、制御部10は判定処理を終了する(図10のレンジR36)。
ステップS306
制御部10は、要求送受電容量Pが第2マスターレグML2の定格値RM2の定格値RM1と第3マスターレグML3とを加算した値以上である場合(P≧RM2+RM3)、第1マスターレグML1を稼働させることを決定する(図10のレンジR37)。
ステップS307
ステップS303において要求送受電容量Pが第1マスターレグML1の定格値RM1と第3マスターレグML3の定格値RM3とを加算した値よりも小さい場合(P<RM1+RM3)、制御部10は、要求送受電容量Pが第3マスターレグML3の定格値RM3以上であるか(P≧RM3)を判定する。要求送受電容量Pが第3マスターレグML3の定格値RM3よりも小さい場合(P<RM3)、制御部10は判定処理を終了する(図10のレンジR34)。
ステップS308
制御部10は、要求送受電容量Pが第3マスターレグML3の定格値RM3以上である場合(P≧RM3)、第1マスターレグML1を稼働させることを決定する(図10のレンジR35)。
ステップS309
ステップS301において要求送受電容量Pが第1マスターレグML1の定格値RM1と第2マスターレグML2の定格値RM2とを加算した値よりも小さい場合(P<RM1+RM2)、制御部10は、要求送受電容量Pが第1マスターレグML1の定格値RM1以上であるか(P≧RM1)を判定する。
ステップS310
制御部10は、要求送受電容量Pが第1マスターレグML1の定格値RM1以上である場合(P≧RM1)、第2マスターレグML2を稼働させることを決定する。
ステップS311
ステップS310の後、制御部10は、要求送受電容量Pが第2マスターレグML2の定格値RM2以上であるか(P≧RM2)を判定する。要求送受電容量Pが第2マスターレグML2の定格値RM2よりも小さい場合(P<RM2)、制御部10は判定処理を終了する(図10のレンジR32)。
ステップS312
制御部10は、要求送受電容量Pが第2マスターレグML2の定格値RM2値以上である場合(P≧RM2)、第1マスターレグML1を稼働させることを決定する(図10のレンジR33)。
ステップS313
ステップS303において要求送受電容量Pが第1マスターレグML1の定格値RM1よりも小さい場合(P<RM1)、制御部10は、第1マスターレグML1を稼働させることを決定する(図10のレンジR31)。
以上、本構成によれば、実施の形態1及び2と同様に、電力ルータに要求される送受電容量を実現するために、必要なマスターレグを稼働させることができる。かつ、要求される送受電容量に応じて複数のマスターレグを使い分けるので、マスターレグの消耗を減速させることができる。従って、全体として見た場合、電力ルータの寿命を延伸させることができる。その結果、経時劣化による電力ルータ又はレグの交換や点検の頻度を低減させることができるので、運用管理の点で有利である。
更に、本構成によれば、定格値の小さなマスターレグを優先的に稼働させることができる。これにより、定格値の大きなマスターレグの消耗を低減することができる。一般に、マスターレグは定格値が大きくなるにつれてコストが増大することが考え得る。したがって、定格値の大きなマスターレグの寿命を延伸することで、マスターレグの交換コストを抑制できることが理解できる。
本構成によれば、定格値の大きな1つのマスターレグのみで要求送受電容量を満たすことができる場合には、1つのマスターレグを稼働させる。これにより、実施の形態1及び2と比較して、複数のマスターレグが稼働する状況を抑制することができる。これにより、各マスターレグの稼働時間を低減して、寿命を延伸することができる。
その他の実施の形態
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の実施の形態では、マスターレグの定格や高効率変換出力帯に基づいて稼働させるマスターレグを選択した。しかし、停止中のマスターレグを選択する際、合わせてマスターレグの優先度を考慮してもよい。例えば、定格や高効率変換出力帯が同じ停止中のマスターレグが複数あった場合、マスターレグの優先度に基づいて、稼働させるものを選択してもよい。なお、ここでいう優先度とは、マスターレグの重要度を表す値であり、例えば数値で表現される。マスターレグの優先度は、管理サーバが設定してもよいし、制御部10が設定してもよい。
優先度は、以下のように設定することができる。例えば、商用系統電源などの安定性の高い電源と接続されるマスターレグの優先度を高くすることができる。これにより、電力ルータへの安定した電源供給が期待できる。
時刻に応じて優先度を変更することも可能である。例えば、深夜電力が利用可能なマスターレグを優先的に利用することで、低料金の電力を効率的に活用し、電力料金を抑制することが可能となる。
定格の大きなマスターレグの優先度を高くすることもできる。これにより、定格の大きなマスターレグを用い、安定した送受電を実現できる。
累積稼働時間が短いマスターレグの優先度を高くすることもできる。これにより、累積稼働時間が長いマスターレグの負荷を軽減し、かつ、複数のマスターレグの累積負荷を平均化できる。その結果、電力ルータの全体としても故障発生率を抑制し、寿命を延伸することができる。
上述の実施の形態においては、要求送受電容量Pに応じて、制御部10がどのマスターレグを選択したかを、管理サーバに通知することもできる。これにより、管理サーバは電力ルータの運転状況を的確に把握し、電力ルータの運転制御や以降の電力ルータの運転計画の作成を正確に行うことができる。
上述の実施の形態においては、要求送受電容量Pに応じて、制御部10がどのマスターレグを選択するかを、自律的に判断することができる。また、管理サーバ102が要求送受電容量Pと電力ルータ100に設けられたマスターレグの情報とを対比し、稼働させるマスターレグを選択し、選択結果を制御部10に通知してもよい。
上述の実施の形態では、制御部10をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、制御部10をコンピュータにより構成し、マスターレグの選択処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
上述の実施の形態では、マスターレグの数を3としたが、これは例示にすぎない。すなわち、マスターレグの数は、2以上の任意の個数とすることができる。また、上述の実施の形態では、マスターレグ以外のレグを自立レグ3個としたが、これは例示に過ぎない。つまり、マスターレグ以外のレグの数は、1以上の任意の個数とすることができる。また、マスターレグ以外のレグは、自立レグでもよいし、指定電力送受電レグでもよい。
上述の実施の形態においては、「ある値以上」の場合、「ある値よりも大きい」場合を含むことは言うまでもない。「ある値以下」の場合、「ある値よりも小さい」場合を含むことは言うまでもない。
また、上述の実施の形態において「ある値以上」及び「ある値よりも小さい」という条件で条件判断を行う場合、適宜、「ある値よりも大きい」及び「ある値以下」という条件に適宜変更してもよい。「ある値以下」及び「ある値よりも大きい」という条件で条件判断を行う場合、適宜、「ある値よりも小さい」及び「ある値以上」という条件に適宜変更してもよい。
1 記憶部
2 運転モード管理部
3 電力変換指令部
4 DA/AD変換部
5 センサ値読み取り部
6 母線電圧センサ
10 制御部
11 直流母線
12 バス
21 電力変換部
22 電流センサ
23 開閉器
24 電圧センサ
25 支線
91、811 基幹系統
92、93 負荷
94、835 蓄電池
100 電力ルータ
101、850 管理サーバ
102、810 電力ネットワークシステム
812 大規模発電所
831 家
832 ビル
833 太陽光発電パネル
834 風力発電機
860 通信網
DB1 制御指示データベース
DB2 レグ識別情報データベース
INF 運転情報
INS 制御指示
MIN1 第1マスターレグの稼働下限値
MIN2 第2マスターレグの稼働下限値
MIN3 第3マスターレグの稼働下限値
ML1 第1マスターレグ
ML2 第2マスターレグ
ML3 第3マスターレグ
MODE 運転モード指定情報
P 要求送受電容量
R11〜R13、R21〜R23、R31〜R37 レンジ
RM1 第1マスターレグの定格値
RM2 第2マスターレグの定格値
RM3 第3マスターレグの定格値
SA1 波形指示信号
SA2 読み取り信号
SCON 制御信号
SD1 波形指示信号
SD2 読み取り信号
SIG1 開閉制御信号
SL1 第1自立レグ
SL2 第2自立レグ
SL3 第3自立レグ
T1〜T6 接続端子
Vm 母線電圧

Claims (14)

  1. 直流電流が流れる直流母線と、
    前記直流母線と接続され、かつ外部との送受電を行う複数のマスターレグと、
    前記直流母線の電圧が所定の範囲に収まるように前記複数のマスターレグを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、外部から指示される要求送受電容量を満たすように、前記複数のマスターレグから稼働させるマスターレグを選択する、
    電力ルータ。
  2. 前記制御部は、
    前記複数のマスターレグから、稼働させるマスターレグを定格値が小さいものから順に選択する、
    請求項1に記載の電力ルータ。
  3. 前記制御部は、
    前記複数のマスターレグで定格値が前記要求送受電容量より小さいもののうち、稼働させるマスターレグを定格値の大きなものから順に選択する、
    請求項1に記載の電力ルータ。
  4. 前記複数のマスターレグのそれぞれには、稼働する最小の電力値が設定され、
    前記制御部は、
    前記複数のマスターレグのうち、稼働させるマスターレグを前記稼働する最小の電力値が小さいものから順に選択する、
    請求項1に記載の電力ルータ。
  5. 前記制御部は、
    前記複数のマスターレグのうち、稼働対象となる定格値を有するものが複数ある場合、設定された優先度が高い順に稼働させるマスターレグを選択する、
    請求項2又は3に記載の電力ルータ。
  6. 前記制御部は、
    前記複数のマスターレグのうち、稼働対象となる最小の電力値を有するものが複数ある場合、設定された優先度が高い順に稼働させるマスターレグを選択する、
    請求項4に記載の電力ルータ。
  7. 新たに選択するマスターレグの前記最小の電力値は、すでに選択したマスターレグが所定の変換効率で電力変換を行える出力帯の上限値の和と等しい、
    請求項4又は6に記載の電力ルータ。
  8. 前記制御部が選択するマスターレグは、外部の管理サーバからの指令によって指定される、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電力ルータ。
  9. 前記制御部は、前記要求送受電容量の値に応じて、自律的に稼働させるマスターレグを選択する、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電力ルータ。
  10. 前記制御部は、前記複数のマスターレグのいずれもが稼働していない状態で、前記複数のマスターレグのいずれかを稼働させるマスターレグとして選択し、前記要求送受電容量を満たすように、稼働させるマスターレグとして選択されたもの以外の前記複数のマスターレグから、稼働させるマスターレグを更に選択する、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の電力ルータ。
  11. 前記制御部は、前記要求送受電容量の値が変更された場合、変更された前記要求送受電容量を満たすように、前記複数のマスターレグから稼働させるマスターレグを選択する、
    請求項1乃至10のいずれか一項に記載の電力ルータ。
  12. 電力ルータと、
    前記電力ルータの送受電を制御する管理サーバと、を備え、
    前記電力ルータは、
    直流電流が流れる直流母線と、
    前記直流母線と接続され、かつ外部との送受電を行う複数のマスターレグと、
    前記直流母線の電圧が所定の範囲に収まるように、前記複数のマスターレグを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記管理サーバから指定された前記電力ルータへの要求電力容量を満たすように、前記複数のマスターレグから稼働させるマスターレグを選択する、
    電力ネットワークシステム。
  13. 直流電流が流れる直流母線の電圧が所定の範囲に収まるように、かつ、外部から指示される要求送受電容量を満たすように、前記直流母線と接続され、かつ外部との送受電を行う複数のマスターレグから稼働させるマスターレグを選択する、
    電力ルータの制御方法。
  14. 直流電流が流れる直流母線の電圧が所定の範囲に収まるように、かつ、外部から指示される要求送受電容量を満たすように、前記直流母線と接続され、かつ外部との送受電を行う複数のマスターレグから稼働させるマスターレグを選択する処理をコンピュータに実行させる、
    電力ルータの制御プログラム。
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