JP2016164672A - データ処理装置、データ出力方法及びプログラム - Google Patents

データ処理装置、データ出力方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザに一切の負担をかけず、不必要な画像の投影を一時的に停止させる。
【解決手段】画像データを出力するパーソナルコンピュータ(PC)1と、入力される画像データに基づいた投影表示を行なうデータプロジェクタ装置2とを接続してなる投影システムで、PC1は、特定の動作状態となったタイミングで画像のミュートの解除と設定を指示する信号を発信し(T02〜T04,T05〜T07)、データプロジェクタ装置2は、PC1から送られてくる指示信号に応じて一時的に画像の投影表示を停止する(R02〜R07)。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えばプロジェクタ装置をパーソナルコンピュータ等と接続してプレゼンテーション等を行なうのに好適な投影システム、データ処理装置、投影方法及びプログラムに関する。
近時、パーソナルコンピュータがより一般化する一方で、画像表示素子に液晶パネルやマイクロミラー素子等を用いた携帯可能なデータプロジェクタ装置が普及しており、これらパーソナルコンピュータとデータプロジェクタ装置を接続し、パーソナルコンピュータ上でプレゼンテーション用のソフトウェアを実行してそれをプロジェクタ装置で投影表示させることで、より容易に表現力豊かなプレゼンテーションを気軽に実施することが可能となっている。
このようにパーソナルコンピュータでプレゼンテーション用のソフトウェアを実行してプロジェクタ装置で投影表示させる場合、その時点でのパーソナルコンピュータの画面内容がそのままプロジェクタ装置により投影表示されることになる。
そのため、ユーザはプレゼンテーション時の状況に応じ、投影がかえって邪魔になると判断した場合には、必要に応じて画像の投影を一時的に停止、より詳細には「黒画像」を表示することで、光源ランプでの発光は維持しながらも、擬似的に投影を停止する必要があるもので、一般には投影画像の「ミュート」機能として知られており、この種のミュート機能を行なうものとして、例えば以下に示すような技術が考えられている。
すなわちこの技術は、画像ミュートまたはA(音声)/V(画像)ミュート機能の効果をより高めるプロジェクタを提供するべく、画像表示用光変調素子、光変調素子を照明するランプ、およびランプ冷却用のファンを備えた画像表示装置で、画像表示装置の表示画面を非表示にするかまたは予め定めた所定の表示に設定する画像ミュート手段と、画像ミュート手段による設定及びその設定の解除に対応してランプの出力輝度を調整するランプ出力輝度調整手段とを備えるようにしたものである。(例えば、特許文献1)
特開2003−280087号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術も含めて、投影画像のミュート動作の設定とその解除はいずれもユーザのキー操作により行なうもので、必要なキー操作が遅れてしまった場合、あるいはキー操作を忘れてしまった場合には、当然のことながらユーザが投影したくない画像がスクリーン画面上に投影表示されてしまうという不具合があった。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ユーザに一切の負担をかけずに、不必要と思われる画像の投影を一時的に停止させることが可能な投影システム、データ処理装置、投影方法及びプログラムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、画像データを出力するデータ処理装置と、入力される画像データに基づいた投影表示を行なう投影装置とを接続してなる投影システムであって、上記データ処理装置は、特定の動作状態となったタイミングで画像のミュートの解除と設定を指示する信号を発信する発信手段を備え、上記投影装置は、上記発信手段によりデータ処理装置から送られてくる指示信号に応じて一時的に画像の投影表示を停止する画像ミュート制御手段を備えたことを特徴とする投影システム。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記特定の動作状態は、特定のアプリケーションソフトウェアの起動と終了であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記特定の動作状態は、特定のアプリケーションソフトウェアがアクティブであるか否かであることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、上記請求項2または3記載の発明において、上記特定のアプリケーションソフトウェアは、プレゼンテーションソフトウェアであることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、入力される画像データに基づいた投影表示を行なう投影装置と接続して投影システムを構成する、画像データを出力するデータ処理装置であって、特定の動作状態となったタイミングで画像のミュートの解除と設定を判断する判断手段と、この判断手段での判断結果に応じて一時的に画像データの出力を停止する画像ミュート制御手段とを具備したことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、画像データを出力するデータ処理装置と、入力される画像データに基づいた投影表示を行なう投影装置とを接続してなる投影システムで実行される投影方法であって、上記データ処理装置は、特定の動作状態となったタイミングで画像のミュートの解除と設定を指示する信号を発信する発信工程を有し、上記投影装置は、上記発信工程でデータ処理装置から送られてくる指示信号に応じて一時的に画像の投影表示を停止する画像ミュート制御工程を有したことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、入力される画像データに基づいた投影表示を行なう投影装置と接続して投影システムを構成する、画像データを出力するデータ処理装置で実行される投影方法であって、特定の動作状態となったタイミングで画像のミュートの解除と設定を判断する判断工程と、この判断工程での判断結果に応じて一時的に画像データの出力を停止する画像ミュート制御工程とを有したことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、画像データを出力するデータ処理装置と、入力される画像データに基づいた投影表示を行なう投影装置とを接続してなる投影システムで実行される、個々の装置に内蔵されたコンピュータが実行するプログラムであって、上記データ処理装置は、特定の動作状態となったタイミングで画像のミュートの解除と設定を指示する信号を発信する発信ステップを、上記投影装置は、上記発信ステップでデータ処理装置から送られてくる指示信号に応じて一時的に画像の投影表示を停止する画像ミュート制御ステップをそれぞれ内蔵するコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、入力される画像データに基づいた投影表示を行なう投影装置と接続して投影システムを構成する、画像データを出力するデータ処理装置に内蔵されたコンピュータが実行するプログラムであって、特定の動作状態となったタイミングで画像のミュートの解除と設定を判断する判断ステップと、この判断ステップでの判断結果に応じて一時的に画像データの出力を停止する画像ミュート制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ユーザに一切の負担をかけずに、特定のアプリケーションソフトウェアの動作状態に応じて不必要と思われる画像の投影を一時的に停止させることが可能となる。
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、特定のアプリケーションソフトウェアの起動と終了に応じて画像のミュート状態をより的確に切換えることができる。
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、特にマルチタスク環境にあるデータ処理装置で実際の処理内容に即した的確なタイミングで画像のミュート状態をより的確に切換えることができる。
請求項4記載の発明によれば、上記請求項2または3記載の発明の効果に加えて、特にプレゼンテーションを行なう際に、視聴者となる顧客等に不必要な画像を見せてしまうことを確実に阻止できる。
請求項5記載の発明によれば、ユーザに一切の負担をかけず、且つデータ処理装置単体の制御により、特定のアプリケーションソフトウェアの動作状態に応じて不必要と思われる画像の投影を一時的に停止させることが可能となる。
請求項6記載の発明によれば、ユーザに一切の負担をかけずに、特定のアプリケーションソフトウェアの動作状態に応じて不必要と思われる画像の投影を一時的に停止させることが可能となる。
請求項7記載の発明によれば、ユーザに一切の負担をかけず、且つデータ処理装置単体の制御により、特定のアプリケーションソフトウェアの動作状態に応じて不必要と思われる画像の投影を一時的に停止させることが可能となる。
請求項8記載の発明によれば、ユーザに一切の負担をかけずに、特定のアプリケーションソフトウェアの動作状態に応じて不必要と思われる画像の投影を一時的に停止させることが可能となる。
請求項9記載の発明によれば、ユーザに一切の負担をかけず、且つデータ処理装置単体の制御により、特定のアプリケーションソフトウェアの動作状態に応じて不必要と思われる画像の投影を一時的に停止させることが可能となる。
本発明の実施の一形態に係る2通りのシステム接続を示す図。 同実施の形態に係るパーソナルコンピュータの機能回路構成を示すブロック図。 同実施の形態に係るデータプロジェクタ装置の機能回路構成を示すブロック図。 同実施の形態に係るプレゼンテーションソフトウェア実行時の第1の処理内容を示すフローチャート。 同実施の形態に係るプレゼンテーションソフトウェア実行時の第2の処理内容を示すフローチャート。
以下本発明をパーソナルコンピュータ(PC)1とデータプロジェクタ装置2を接続してなる投影システムに適用した場合について図面を参照して説明する。
なお、本実施の形態では、パーソナルコンピュータ1とデータプロジェクタ装置2とを接続する方法として2種類、無線LAN接続による方法とRGBケーブル接続による方法とを選択することができるものとする。
図1(A)は、無線LAN接続によりパーソナルコンピュータ1とデータプロジェクタ装置2とを接続した第1の接続状態を例示するもので、ここでは例えばIEEE802.11b規格(またはIEEE802.11a/802.11g規格等)により双方向で接続されて、パーソナルコンピュータ1から動画像データと後述するミュート制御のための信号がデータプロジェクタ装置2へ送出される。
データプロジェクタ装置2は、パーソナルコンピュータ1から送られてくる内容に従って画像データ、あるいは内部の光源ランプによる発光は行ないながらも画面全体が黒色となるミュート画像を投影し、併せて内蔵するスピーカ部より音声を拡声放音する。
また、図1(B)は、パーソナルコンピュータ1とデータプロジェクタ装置2とをRGBケーブル3で接続した第2の接続状態を例示するもので、ここではRGBケーブル3を介してパーソナルコンピュータ1からデータプロジェクタ装置2へ動画像データが伝送される一方で、IrDA規格等の赤外線(Ir)変調信号により後述するミュート制御のための信号が伝送される。
上記図1(A)及び図1(B)のいずれの接続状態にあっても、パーソナルコンピュータ1は、データプロジェクタ装置2に付属している記録媒体、例えばCD−ROMによりこのデータプロジェクタ装置2用のドライブプログラムを予めインストールしており、同プログラムを実行することにより、特定のアプリケーションプログラム、例えばプレゼンテーションソフトウェアの実行時に画像データをデータプロジェクタ装置2へ送出する一方で、画像のミュート動作を制御するための信号をデータプロジェクタ装置2へ出力する。
図2は上記パーソナルコンピュータ1の構成について説明するものである。この図2は、パーソナルコンピュータ1のハードウェア構成を示すものであり、各種処理制御を司るCPU11とフロントサイドバスFSBを介してノースブリッジ12が接続される。
このノースブリッジ12は、さらにメモリバスMBを介してメインメモリ13と、またグラフィクスインタフェースAGPを介してグラフィックコントローラ14及びグラフィックメモリ15と接続される他、サウスブリッジ16とも接続され、主としてこれらの間での入出力制御を実行する。
サウスブリッジ16は、PCIバス17、キーボード/マウス18、ビデオエンコーダ19、無線LANインタフェース(I/F)20、Ir送受信部21、ハードディスク装置(HDD)22と接続され、主としてこれら周辺回路とノースブリッジ12との間の入出力制御を行なう。
なお、これらパーソナルコンピュータ1を構成する個々の要素自体は、きわめて一般的な技術であるのでその説明は省略するものとする。
なお、ビデオエンコーダ19は、与えられたデジタル値の画像信号からアナログ値の画像信号であるRGBビデオ信号を生成して出力する。
無線LANインタフェース20は、無線アンテナ23を介して例えば2.4[GHz]帯の電波の送受により上述したIEEE802.11b規格に則った各種データの送受を行なう。
ハードディスク装置22は、OS(オペレーティングシステム)や各種アプリケーションプログラム、データファイルと共に、上記データプロジェクタ装置2用のドライバソフトウェアをインストールして予め記憶しているものとする。
次に図3を用いて上記データプロジェクタ装置2の回路構成について説明する。
図中、入出力コネクタ部31より入力された各種規格の画像信号が、入出力インタフェース(I/F)32、システムバスSBを介して画像変換部33で所定のフォーマットの画像信号に統一された後に、投影エンコーダ34へ送られる。
投影エンコーダ34は、送られてきた画像信号をビデオRAM35に展開記憶させた上でこのビデオRAM35の記憶内容からビデオ信号を生成して投影駆動部36に出力する。
この投影駆動部36は、送られてきた画像信号に対応して適宜フレームレート、例えば例えば60[フレーム/秒]と色成分の分割数、及び表示階調数を乗算した、より高速な時分割駆動で空間的光変調素子(SOM)である例えばマイクロミラー素子37を表示駆動する。
このマイクロミラー素子37に対して、リフレクタ38内に配置された光源ランプ39が出射する高輝度の白色光を、カラーホイール40を介して適宜原色に着色し、ライトトンネル41で輝度分布を均一化した後にミラー42で全反射して照射することで、その反射光で光像が形成され、投影レンズ43を介してここでは図示しないスクリーンに投影表示される。
しかるに、光源ランプ39の点灯駆動と、カラーホイール40を回転駆動するモータ(M)44はいずれも投影光処理部45からの供給電圧値に基づいて動作する。
上記各回路のすべての動作制御を司るのが制御部46である。この制御部46は、CPUと、投影動作時に該CPUで実行される動作プログラムを記憶した不揮発性メモリ、及びワークメモリ等により構成される。
この制御部46にはまた、上記システムバスSBを介して無線LANインタフェース(I/F)47、測距処理部48及び音声処理部49が接続される。
無線LANインタフェース47は、無線アンテナ50を介して例えば2.4[GHz]帯の電波の送受により上述したIEEE802.11b規格に則った各種データの送受を行なう。
測距処理部48は、データプロジェクタ装置2の筐体前面の投影レンズ43近傍に互いに直交するように埋設形成された2対の位相差センサからなる測距センサ51を制御駆動し、それらの検出出力から任意の点位置までの距離を算出するもので、算出された距離値データは上記制御部46へ送られる。
音声処理部49は、PCM音源等の音源回路を備え、投影動作時に与えられる音声データをアナログ化し、スピーカ52を駆動して拡声放音し、あるいは必要によりビープ音等を発生させる。
なお、データプロジェクタ装置2は、その筐体上面に備えられるキースイッチ(SW)部53における各キー操作信号が直接制御部46に入力されると共に、Ir受信部54からの信号も直接制御部46に入力される。このIr受信部54は、データプロジェクタ装置2の筐体前面及び背面にそれぞれ設けられるIr受信窓部より、このデータプロジェクタ装置2付属の図示しないリモートコントローラからの操作信号、あるいは外部機器からのIrDA規格に則った赤外線変調信号を受信し、その受信信号をコード信号化して制御部46に送出する。
次に上記実施の形態の第1の動作例について説明する。
図4は、上記図1(A)に示した第1の接続状態における第1の動作例を例示するもので、その動作制御はパーソナルコンピュータ1側ではCPU11が、データプロジェクタ装置2側では制御部46がそれぞれ実行する。
データプロジェクタ装置2では、電源の投入に際して、光源ランプ39の点灯発光の開始や入力される画像信号のサーチ等を含む各種初期設定を実行した後に(ステップR01)、入力される画像データの内容に関わらず全画面が黒となるように投影画像のミュート設定を行なう(ステップR02)。
この画像ミュート状態で、パーソナルコンピュータ1から無線LAN経由で、画像ミュートを解除するための指示信号が画像データとは別に入力されたか否かを無線LANインタフェース47によりサーチさせ(ステップR03)、サーチの結果その指示信号が受信されたか否かを判断する(ステップR04)。
ここで受信されなかったと判断した場合には、再び上記ステップR02からの処理に戻り、上記と同様にステップR02〜R04の処理を繰返すことで、パーソナルコンピュータ1から画像ミュートの状態の解除を指示する信号が入力されるのを待機する。
一方のパーソナルコンピュータ1では、無線LANインタフェース20と無線アンテナ23を介して無線LANによりデータプロジェクタ装置2との接続を行ない、併せてデータプロジェクタ装置2のドライバソフトウェアに含まれるミュート制御のためのアプリケーションソフトウェアを起動する(ステップT01)。
次いで、予め特定されたアプリケーションソフトウェア、ここではプレゼンテーションソフトウェアの動作状態を取得し(ステップT02)、当該アプリケーションソフトウェアが起動されたか否かを判断する(ステップT03)。
ここで当該プレゼンテーションソフトウェアが起動されたと判断した場合にのみ、そのプレゼンテーションソフトウェアに基づく画像データの出力に先立って画像ミュート状態を解除するための指示信号をデータプロジェクタ装置2へ無線LAN経由で発信する(ステップT04)。
その後、今度は当該プレゼンテーションソフトウェアが終了されたか否かを判断する(ステップT05)。
ここで当該プレゼンテーションソフトウェアが終了されたと判断した場合にのみ、そのプレゼンテーションソフトウェアに基づく画像データの出力を停止すると共に、あらたに画像ミュートの状態を設定するための指示信号をデータプロジェクタ装置2へ無線LAN経由で発信する(ステップT06)。
次いで無線LANインタフェース20によりデータプロジェクタ装置2との無線LAN接続が断たれていないことを確認した上で(ステップT07)、再び上記ステップT02からの処理を繰返す。
なお、ここでデータプロジェクタ装置2との無線LAN接続が断たれていると判断した場合には、その時点でこのデータプロジェクタ装置2の画像ミュートの制御を行なうアプリケーションプログラムを処理する。
他方、パーソナルコンピュータ1からの画像データ等を無線LAN経由で受信するデータプロジェクタ装置2側では、上記ステップT04での処理で発信されたパーソナルコンピュータ1からの画像ミュートを解除する指示信号を、上記ステップR03でのサーチにより受信すると、続くステップR04でその受信を確認し、それまで設定していた画像ミュートの状態を停止して、入力される画像データを投影レンズ43より投影表示する状態に移行する(ステップR05)。
ここでデータプロジェクタ装置2では、この入力される画像データの投影表示状態を維持しながらも、今度はパーソナルコンピュータ1から無線LAN経由で、画像ミュートを設定するための指示信号が画像データとは別に入力されたか否かを無線LANインタフェース47によりサーチさせ(ステップR06)、サーチの結果その指示信号が受信されたか否かを判断する(ステップR07)。
ここで受信されなかったと判断した場合には、再び上記ステップR05からの処理に戻り、以後は上記と同様にステップR05〜R07の処理を繰返すことで、パーソナルコンピュータ1から画像ミュートの状態の設定を指示する信号が入力されるのを待機する。
そして、上記ステップT06での処理で発信されたパーソナルコンピュータ1からの画像ミュートを設定する指示信号を、上記ステップR06でのサーチにより受信すると、続くステップR07でその受信を確認し、それまで解除していた画像ミュートの状態を停止して、再び上記ステップR02からの処理に戻り、画像ミュートの状態を設定する。
このように、パーソナルコンピュータ1及びデータプロジェクタ装置2を使用するユーザに一切の負担をかけずに、特定のアプリケーションソフトウェアである例えばプレゼンテーションソフトウェアの動作状態に応じて、不必要と思われる画像の投影を一時的に停止させるべく画像ミュート動作を切換え設定することができる。
特に上記第1の動作例では、特定のアプリケーションソフトウェアであるプレゼンテーションソフトウェアの起動と終了に応じて画像ミュートの状態を切換えるものとしたため、パーソナルコンピュータ1をシングルタスクあるいはそれに近い形態で運用する場合に、画像ミュートの状態をより的確に切換えることができる。
次に上記実施の形態の第2の動作例について説明する。
図5は、上記図1(B)に示した第2の接続状態における第2の動作例を例示するもので、その動作制御はパーソナルコンピュータ1側ではCPU11が、データプロジェクタ装置2側では制御部46がそれぞれ実行する。
データプロジェクタ装置2では、電源の投入に際して、光源ランプ39の点灯発光の開始や入力される画像信号のサーチ等を含む各種初期設定を実行した後に(ステップR51)、入力される画像データの内容に関わらず全画面が黒となるように投影画像のミュート設定を行なう(ステップR52)。
この画像ミュート状態で、パーソナルコンピュータ1から画像ミュートを解除するための指示信号が画像データとは別の赤外線変調信号の形で入力されたか否かをIr受信部54によりサーチさせ(ステップR53)、サーチの結果その指示信号が受信されたか否かを判断する(ステップR54)。
ここで受信されなかったと判断した場合には、再び上記ステップR52からの処理に戻り、上記と同様にステップR52〜R54の処理を繰返すことで、パーソナルコンピュータ1から画像ミュートの状態の解除を指示する信号が入力されるのを待機する。
一方のパーソナルコンピュータ1では、RGBケーブル3を介してデータプロジェクタ装置2との接続を行ない、ビデオエンコーダ19よりアナログのRGBビデオ信号を送出する一方で、併せてデータプロジェクタ装置2のドライバソフトウェアに含まれるミュート制御のためのアプリケーションソフトウェアを起動する(ステップT51)。
次いで、予め特定されたアプリケーションソフトウェア、ここではプレゼンテーションソフトウェアの動作状態を取得し(ステップT52)、当該アプリケーションソフトウェアがアクティブな状態にあるか否かを判断する(ステップT53)。
ここでマルチタスク環境にあって当該プレゼンテーションソフトウェアがアクティブ状態にあると判断した場合にのみ、そのプレゼンテーションソフトウェアに基づく画像データの出力に先立って画像ミュート状態を解除するための指示信号をデータプロジェクタ装置2へIr送受信部21より赤外線変調信号の形で発信する(ステップT54)。
その後、今度は同じくマルチタスク環境にあって当該プレゼンテーションソフトウェア以外のアプリケーションソフトウェアがアクティブな状態にあるか否かを判断する(ステップT55)。
ここで当該プレゼンテーションソフトウェア以外のアプリケーションソフトウェアがアクティブであると判断した場合にのみ、あらたに画像ミュートの状態を設定するための指示信号をIr送受信部21よりデータプロジェクタ装置2へ赤外線変調信号の形で発信する(ステップT56)。
次いで、このミュート制御のためのアプリケーションソフトウェアの終了が指示されていないことを確認した上で(ステップT57)、再び上記ステップT52からの処理を繰返す。
なお、ここでこのミュート制御のためのアプリケーションソフトウェアの終了が指示されたと判断した場合には、その指示に従ってデータプロジェクタ装置2の画像ミュートの制御を行なうアプリケーションプログラムを処理する。
他方、パーソナルコンピュータ1からの画像データ等をRGBケーブル3を介して入出力コネクタ部31で受信するデータプロジェクタ装置2側では、上記ステップT54での処理で発信されたパーソナルコンピュータ1からの画像ミュートを解除する指示信号を、上記ステップR53でのサーチにより受信すると、続くステップR54でその受信を確認し、それまで設定していた画像ミュートの状態を停止して、入力される画像データを投影レンズ43より投影表示する状態に移行する(ステップR55)。
ここでデータプロジェクタ装置2では、この入力される画像データの投影表示状態を維持しながらも、今度はパーソナルコンピュータ1から赤外線変調信号の形で画像ミュートを設定するための指示信号が画像データとは別に入力されたか否かをIr受信部54によりサーチさせ(ステップR56)、サーチの結果その指示信号が受信されたか否かを判断する(ステップR57)。
ここで受信されなかったと判断した場合には、再び上記ステップR55からの処理に戻り、以後は上記と同様にステップR55〜R57の処理を繰返すことで、パーソナルコンピュータ1から画像ミュートの状態の設定を指示する信号が入力されるのを待機する。
そして、上記ステップT56での処理で発信されたパーソナルコンピュータ1からの画像ミュートを設定する指示信号を、上記ステップR56でのサーチにより受信すると、続くステップR57でその受信を確認し、それまで解除していた画像ミュートの状態を停止して、再び上記ステップR52からの処理に戻り、画像ミュートの状態を設定する。
このように、パーソナルコンピュータ1がマルチタスク環境にあるOS(オペレーティングシステム)を使用しており、複数のアプリケーションソフトウェアを同時に実行しているような場合であっても、その環境に的確に対応し、特定のアプリケーションソフトウェアである例えばプレゼンテーションソフトウェアの動作状態に応じて、アクティブであるか否かにより、不必要と思われる画像の投影を一時的に停止させるべく画像ミュート動作を切換え設定することができる。
なお、上記第1及び第2の動作例では、いずれも特定のアプリケーションソフトウェアとしてプレゼンテーションソフトウェアが実行されている場合にそれ例外のアプリケーション等が実行されている状態での投影表示を避けるべく画像ミュートの設定と解除とを切換えるものとしたが、本発明は特定のアプリケーションソフトウェアをプレゼンテーションソフトウェアに限定するものではなく、その他の特定のアプリケーションソフトウェアでも同様に適用可能であることは勿論である。
しかしながら、特にこのようなシステムの運用者が、ユーザとして顧客等にプレゼンテーションを行なうプレゼンテーションソフトウェア使用時には、他のアプリケーションソフトウェアを使用する場合に比して、不必要な画像の投影によりユーザに不利益を生じる可能性も高いものと思われるので、上記実施の形態の如く、プレゼンテーションソフトウェアの動作状態に応じて画像ミュートの設定と解除とを切換えることは大変有用であるものと考える。
なお、上記実施の形態では画像ミュートの制御を行なう場合について説明したが、現実のプレゼンテーションソフトウェア等においては、画像データと共に音声データもパーソナルコンピュータ1からデータプロジェクタ装置2に伝送し、データプロジェクタ装置2で拡声報音させるものであり、画像のミュートに連動して音声のミュートも同様に制御するものとしてもよい。
また、上記実施の形態ではパーソナルコンピュータ1の発信する指示信号に対応してデータプロジェクタ装置2側で画像ミュートの制御動作を実行するものとしたが、本発明はこれに限らず、画像ミュートを行なうタイミングでデータ処理装置であるパーソナルコンピュータ1自体が画像データの出力を一時的に停止するものとしてもよい。
この場合、データプロジェクタ装置2では画像データの入力が途絶えることにより、予め設定されたデフォルト画面(通常は例えば全面が青色となるブルーバック画面)を投影表示するものとなる。
また、さらに、パーソナルコンピュータ1は画像データの出力を一時的に停止するのに代えて、画面全面が黒となる黒画像のデータを出力するものとしてもよい。
以上いずれの場合にあっても、データ処理装置であるパーソナルコンピュータ1単体での制御処理により実現することが可能であり、実際の投影表示を行なうデータプロジェクタ装置2側には特別な制御を施す必要がないため、パーソナルコンピュータ1にインストールするデータプロジェクタ装置2のドライバソフトウェアのみで対応することができ、きわめてその実現が容易となる。
なお、上記実施の形態では、画像データを出力するデータ処理装置は、パーソナルコンピュータ1であるものとして説明したが、本発明はこれに限らず、各種アプリケーションソフトウェアのドキュメント等が閲覧が可能なPDA(Personal Digital Assistants:個人向け情報携帯端末)や携帯電話機であっても同様に実現することが可能である。
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1…パーソナルコンピュータ(PC)、2…データプロジェクタ装置、3…RGBケーブル、11…CPU、12…ノースブリッジ、13…メインメモリ、14…グラフィックコントローラ、15…グラフィックメモリ、16…サウスブリッジ、17…PCIバス、18…キーボード/マウス、19…ビデオエンコーダ、20…無線LANインタフェース(I/F)、21…Ir送受信部、22…ハードディスク装置(HDD)、23…無線アンテナ、31…入出力コネクタ部、32…入出力インタフェース(I/F)、33…画像変換部、34…投影エンコーダ、35…ビデオRAM、36…投影駆動部、37…マイクロミラー素子(SOM)、38…リフレクタ、39…光源ランプ、40…カラーホイール、41…ライトトンネル、42…ミラー、43…投影レンズ、44…モータ(M)、45…投影光処理部、46…制御部、47…無線LANインタフェース(I/F)、48…測距処理部、49…音声処理部、50…無線アンテナ、51…測距センサ、52…スピーカ、53…キースイッチ(SW)部、54…Ir受信部、AGP…グラフィクスインタフェース、FSB…フロントサイドバス、MB…メモリバス、SB…システムバス。
本発明は、ータ処理装置、データ出力方法及びプログラムに関する。
本発明目的とするところは、ユーザに負担をかけずに、不必要と思われるデータの出力を停止させることが可能データ処理装置提供することにある。
請求項1は、複数のタスクをマルチタスク処理で実行可能なデータ処理装置であって、前記タスクの実行で処理されたデータを出力する出力手段と、前前記複数のタスクの内で特定の第1タスクに代わって第2タスクがアクティブ状態になったか否かを判別する判別手段と、前記出力手段で前記データが出力されている状態にあって、前記判別手段で前記第2タスクがアクティブ状態になったことを判別した場合に、前記データの出力をミュートするよう制御する出力制御手段と、を具備したことを特徴とする。
請求項4は、複数のタスクをマルチタスク処理で実行可能なデータ処理装置であって、前記複数のタスクの内で特定の第1タスクが他の第2タスクに代わってアクティブ状態になったか否かを判別する判別手段と、前記複数のタスクが実行されるマルチタスク処理下において、前記判別手段で前記第1タスクがアクティブ状態になったことを判別した場合に、データ出力のミュートを解除して前記タスクの実行で処理されデータを出力するよう制御する出力制御手段と、を具備したことを特徴とする。
請求項7は、複数のタスクをマルチタスク処理で実行可能なデータ処理装置であって、前記タスクの実行で処理されたデータを出力する出力手段と、前記複数のタスクの内でアクティブ状態になったタスクを判別する判別手段と、前記複数のタスクの内で第1タスクの実行で処理されたデータが前記出力手段で出力されている状態にあって、前記判別手段で判別されるアクティブ状態のタスクが前記第1タスクから第2タスクに切り替わったことを判別した場合には、前記データの出力をミュートするよう制御する出力制御手段と、を具備したことを特徴とする。
発明によれば、ユーザに負担をかけずに不必要と思われるデータの出力を停止させることが可能となる。

Claims (9)

  1. 画像データを出力するデータ処理装置と、入力される画像データに基づいた投影表示を行なう投影装置とを接続してなる投影システムであって、
    上記データ処理装置は、
    特定の動作状態となったタイミングで画像のミュートの解除と設定を指示する信号を発信する発信手段を備え、
    上記投影装置は、
    上記発信手段によりデータ処理装置から送られてくる指示信号に応じて一時的に画像の投影表示を停止する画像ミュート制御手段を備えた
    ことを特徴とする投影システム。
  2. 上記特定の動作状態は、特定のアプリケーションソフトウェアの起動と終了であることを特徴とする請求項1記載の投影システム。
  3. 上記特定の動作状態は、特定のアプリケーションソフトウェアがアクティブであるか否かであることを特徴とする請求項1記載の投影システム。
  4. 上記特定のアプリケーションソフトウェアは、プレゼンテーションソフトウェアであることを特徴とする請求項2または3記載の投影システム。
  5. 入力される画像データに基づいた投影表示を行なう投影装置と接続して投影システムを構成する、画像データを出力するデータ処理装置であって、
    特定の動作状態となったタイミングで画像のミュートの解除と設定を判断する判断手段と、
    この判断手段での判断結果に応じて一時的に画像データの出力を停止する画像ミュート制御手段と
    を具備したことを特徴とするデータ処理装置。
  6. 画像データを出力するデータ処理装置と、入力される画像データに基づいた投影表示を行なう投影装置とを接続してなる投影システムで実行される投影方法であって、
    上記データ処理装置は、特定の動作状態となったタイミングで画像のミュートの解除と設定を指示する信号を発信する発信工程を有し、
    上記投影装置は、上記発信工程でデータ処理装置から送られてくる指示信号に応じて一時的に画像の投影表示を停止する画像ミュート制御工程を有した
    ことを特徴とする投影方法。
  7. 入力される画像データに基づいた投影表示を行なう投影装置と接続して投影システムを構成する、画像データを出力するデータ処理装置で実行される投影方法であって、
    特定の動作状態となったタイミングで画像のミュートの解除と設定を判断する判断工程と、
    この判断工程での判断結果に応じて一時的に画像データの出力を停止する画像ミュート制御工程と
    を有したことを特徴とする投影方法。
  8. 画像データを出力するデータ処理装置と、入力される画像データに基づいた投影表示を行なう投影装置とを接続してなる投影システムで実行される、個々の装置に内蔵されたコンピュータが実行するプログラムであって、
    上記データ処理装置は、特定の動作状態となったタイミングで画像のミュートの解除と設定を指示する信号を発信する発信ステップを、
    上記投影装置は、上記発信ステップでデータ処理装置から送られてくる指示信号に応じて一時的に画像の投影表示を停止する画像ミュート制御ステップを
    それぞれ内蔵するコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  9. 入力される画像データに基づいた投影表示を行なう投影装置と接続して投影システムを構成する、画像データを出力するデータ処理装置に内蔵されたコンピュータが実行するプログラムであって、
    特定の動作状態となったタイミングで画像のミュートの解除と設定を判断する判断ステップと、
    この判断ステップでの判断結果に応じて一時的に画像データの出力を停止する画像ミュート制御ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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