JP2011252971A - 投影装置、投影システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】事前の煩雑な設定操作等を行なう必要がなく、且つ部外者に対する秘匿性を確保しながら、画像の投影に合わせて各種コンテンツ情報を配信する。
【解決手段】付加情報を含む画像信号を入力する入出力コネクタ部51、入出力I/F52と、光源部57と、入力した画像信号に基づいた画像を表示する投影画像処理部55及びマイクロミラー素子56と、光源部57からの光をマイクロミラー素子56に照射し、その反射光により光像を形成して出力する投影レンズユニット59と、入力した画像信号に基づいた画像の一部に付加情報に基づいた変調信号を埋め込んでマイクロミラー素子56により表示させるCPU71、画像変換部53及び投影画像処理部55とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えばプロジェクタと複数台のパーソナルコンピュータとを用いるプレゼンテーション等に好適な投影装置、投影システム及びプログラムに関する。
投影動作を行なわないスタンバイ状態において、有線接続されたパーソナルコンピュータ(以下「PC」と称する)との情報通信を行なうべく電源系統の制御を行なうようにしたプロジェクタが考えられている。(例えば、特許文献1)
特開2006−308934号公報
上記特許文献に記載された技術を含め、PCとの間で有線接続等によりデータの送受を行なって、プロジェクタの調整を行ない、あるいはプロジェクタの情報を取得するようにしたものがある。
しかしながら、例えば上記特許文献ではRS−232Cケーブルによるシリアルインタフェースを用いているように、有線接続であるが故にプロジェクタに同時に接続可能なPCの台数が限定される。
また、近年のPCではIEEE 802.11a/b/g/nの無線LAN機能やBluetooth(登録商標)などの無線通信機能を搭載した機種が増えており、無線接続によりプロジェクタから各PCに対して、画像の投影と平行してデータを配信することもかのとなる。
しかしながら、上記無線通信機能により一時的なネットワークを構成する場合、その都度事前の設定処理が必要であり、その作業が煩雑となることも多い。この場合、当該設定処理を簡略化する方法も考えられるが、その際には、直接ネットワークに参加しない部外者も当該無線範囲内にいれば無線で送受する情報を取得できる可能性が高くなり、セキュリティ上の問題が発生する。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、事前の煩雑な設定操作等を行なう必要がなく、且つ部外者に対する秘匿性を確保しながら、画像の投影に合わせて各種コンテンツ情報を配信することが可能な投影装置、投影システム及びプログラムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、画像信号を入力する画像入力手段と、上記画像入力手段で入力した画像信号に付加する付加情報を入力する付加情報入力手段と、光源と、上記画像入力手段で入力した画像信号に基づいた画像を表示する表示素子と、上記光源からの光を上記表示素子に照射し、その反射光または透過光により光像を形成して出力する投影手段と、上記画像入力手段で入力した画像信号に基づいた画像の一部に上記付加情報入力手段で入力した付加情報に基づいた変調信号を埋め込んで上記表示素子により表示させる表示制御手段とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、画像信号を入力する画像入力手段と、上記画像入力手段で入力した画像信号に付加する付加情報を入力する付加情報入力手段と、光源と、上記画像入力手段で入力した画像信号に基づいた画像を表示する表示素子と、上記光源からの光を上記表示素子に照射し、その反射光または透過光により光像を形成して出力する投影手段と、 上記画像入力手段で入力した画像信号に基づいた画像の表示フレームとは別の表示フレームで、上記付加情報入力手段で入力した付加情報に基づいた変調信号に基づいて上記光源の発光を制御し、当該表示フレーム中は上記表示素子の少なくとも一部をフル階調値に制御する発光制御手段とを具備したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、画像信号を入力する画像入力手段、上記画像入力手段で入力した画像信号に付加する付加情報を入力する付加情報入力手段、光源、上記画像入力手段で入力した画像信号に基づいた画像を表示する表示素子、上記光源からの光を上記表示素子に照射し、その反射光または透過光により光像を形成して出力する投影手段、及び上記画像入力手段で入力した画像信号に基づいた画像の一部に上記付加情報入力手段で入力した付加情報に基づいた変調信号を埋め込んで上記表示素子により表示させる表示制御手段を備えた投影装置と、上記投影手段で投影される画像を撮影する撮影手段、上記撮影手段で撮影した画像中に重畳されている光の明暗パターンからなる信号を抽出して復調する復調手段、及び上記復調手段での復調信号に基づいた情報を出力する出力手段を備えた電子機器と有したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、画像信号を入力する画像入力手段、光源、上記画像入力手段で入力した画像信号に基づいた画像を表示する表示素子、及び上記光源からの光を上記表示素子に照射し、その反射光または透過光により光像を形成して出力する投影手段を備えた投影装置が内蔵するコンピュータが実行するプログラムであって、上記コンピュータを、上記画像入力手段で入力した画像信号に付加する付加情報を入力する付加情報入力手段、及び上記画像入力手段で入力した画像信号に基づいた画像の一部に上記付加情報入力手段で入力した付加情報に基づいた変調信号を埋め込んで上記表示素子により表示させる表示制御手段として機能させる。
本発明によれば、事前の煩雑な設定操作等を行なう必要がなく、且つ部外者に対する秘匿性を確保しながら、画像の投影に合わせて各種コンテンツ情報を配信することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る投影システムの最小構成を示す図。 同実施形態に係るパーソナルコンピュータのハードウェア回路の構成を示すブロック図。 同実施形態に係るVLC(可視光通信)受信機の回路構成を示すブロック図。 同実施形態に係るデータプロジェクタの機能回路構成を示すブロック図。 同実施形態に係るデータプロジェクタとパーソナルコンピュータで実行される可視光通信の各処理内容を示すフローチャート。
以下、本発明をデータプロジェクタとパーソナルコンピュータを含む画像投影システムに適用した場合の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、システム全体の外観と接続構成を示すものである。データプロジェクタ1でスクリーンSCに向けて画像を投影する。このスクリーンSC上に投影される画像を、パーソナルコンピュータ2とUSBケーブルUCで接続されたVLC(Visible Light Communication:可視光通信)受信機3で撮影する。VLC受信機3は、上記投影画像中に含まれている、可視光通信によるデータコンテンツを復調、抽出してパーソナルコンピュータ2に出力する。
パーソナルコンピュータ2は、VLC受信機3からデータコンテンツを再生して、該コンテンツが文字、画像等であれば表示し、あるいは音声、楽曲であれば再生するなど、データコンテンツの種別に応じた出力動作を実行する。
次に図2によりパーソナルコンピュータ2の構成について説明する。図2はこのパーソナルコンピュータ2のハードウェア構成を示す。各種処理制御を司るCPU11が、フロントサイドバスFSBを介してノースブリッジ12と接続される。
このノースブリッジ12は、さらにメモリバスMBを介してメインメモリ13と、またグラフィクスインタフェースAGPを介してグラフィックコントローラ14及びグラフィックメモリ15と接続される他、サウスブリッジ16とも接続される。ノースブリッジ12は、主としてこれらの間での入出力制御を実行する。
サウスブリッジ16は、PCIエクスプレス(PCIe)17、キーボード/マウス18、ビデオエンコーダ19、USBドライバ20、マルチディスクドライブ21、ハードディスク装置(HDD)22、及びサウンドチップ23と接続され、主としてこれら周辺回路とノースブリッジ12との間の入出力制御を行なう。
ビデオエンコーダ19は、与えられたデジタル値の画像信号からアナログ値の画像信号であるVGAビデオ信号を生成して出力し、ここでは図示しないカラーTFT(薄膜トランジスタ)液晶表示パネルで構成されるディスプレイ部に表示させる。
なお、これらパーソナルコンピュータ2を構成する個々の要素自体は、きわめて一般的な周知の技術であるので、それらの説明を省略する。
次いで図3により上記VLC受信機3の回路構成を説明する。
VLC受信機3では、光学レンズ部31で被写体の光像をイメージセンサ32上に結像させる。イメージセンサ32は、例えばQVGA(1/4VGA=縦240画素×横320画素)サイズの撮影解像度を有するCMOSイメージセンサで構成される。
このイメージセンサ32で取得された画像信号は、タイミングジェネレータ(TG)34からのタイミングパルスに同期して動作する増幅器及びA/D変換器(Amp.,A/D)33を介して増幅及びデジタル化された後に、マッチドフィルタ35に入力される。
マッチドフィルタ35は、順次入力される画像信号に対して相関処理を実行することにより、時間的に“1”“0”の輝度変化を生じている画素位置で、自己相関ピークと呼称されるプラスまたはマイナスの強いピーク信号を生成し、フィルタバッファ36に出力する。上記自己相関ピークは、輝度変化の“1”“0”に対応している。
フィルタバッファ36は、マッチドフィルタ15の出力する自己相関ピークを画像中の位置情報と対応付けて順次保持し、通信データ記憶部37に読出す。
通信データ記憶部37は、フィルタバッファ36が保持する内容を記憶する一方で、その記憶内容からデータ解析によって復調された可視光通信の受信データを記憶する。
通信データ解析部38は、通信データ記憶部37に記憶される内容に対して予め定められた変復調方式、例えば28.8[kHz]の副搬送波(サブキャリア)を採用した4値PPM(Pulse−position modulation)に従って復調処理を行なうことで重畳されていた通信データを解析し、解析結果である受信データを画像中の位置情報と対応付けて上記フィルタバッファ36に記憶させる。
上記の各回路を制御部39が統括して制御する。制御部39は、このVLC受信機3全体の動作制御を司るものであり、CPUと、ワークメモリとして機能するメインメモリ、及び上記CPUの動作プログラムや各種固定データを記憶したプログラムメモリを有する。
この制御部39に対して、さらにUSBドライバ40が接続される。
USBドライバ40は、上記制御部39の制御の下に、通信データ記憶部37に記憶される、画像中の位置情報と対応付けて記憶された受信データをUSBケーブルUCを介して外部の機器、例えば上記パーソナルコンピュータ2へ出力する。
次に図4により上記データプロジェクタ1の構成について説明する。
図4は、DLP(Digital Light Processing)(登録商標)方式のデータプロジェクタ1の概略機能構成を示すブロック図である。
51は入出力コネクタ部であり、例えばピンジャック(RCA)タイプのビデオ入力端子、D−sub15タイプのRGB入力端子、及びUSB(Universal Serial Bus)コネクタを含む。
入出力コネクタ部51より入力される各種規格の画像信号は、入出力インタフェース(I/F)52、システムバスSBを介し、一般にスケーラとも称される画像変換部53に入力される。
画像変換部53は、入力された画像信号を投影に適した所定のフォーマットの画像信号に統一し、表示用のバッファメモリであるビデオRAM54に適宜書込んだ後に、書込んだ画像信号を読出して投影画像処理部55へ送る。
投影画像処理部55は、送られてきた画像信号に応じて、所定のフォーマットに従ったフレームレート、例えば60[フレーム/秒]と色成分の分割数、及び表示階調数を乗算した、より高速な時分割駆動により、空間的光変調素子であるマイクロミラー素子56を表示駆動する。
このマイクロミラー素子16は、アレイ状に配列された複数、例えばXGA(横1024画素×縦768画素)分の微小ミラーの各傾斜角度を個々に高速でオン/オフ動作して表示動作することで、その反射光により光像を形成する。
一方で、光源部57から時分割でR,G,Bの原色光が循環的に出射される。この光源部57からの原色光が、ミラー58で全反射して上記マイクロミラー素子56に照射される。
そして、マイクロミラー素子56での反射光で光像が形成され、形成された光像が投影レンズユニット59を介して、投影対象となる上記スクリーンSCに投影表示される。
光源部57は、赤色(R)光を発する発光ダイオード(以下「R−LED」と称する)21、緑色(G)光を発する発光ダイオード(以下「G−LED」と称する)22、及び青色(B)光を発する発光ダイオード(以下「B−LED」と称する)23を有する。
R−LED61の発する赤色光は、ダイクロイックミラー64を透過した後、インテグレータ65で輝度分布が略均一な光束とされた後に上記ミラー58へ送られる。
G−LED62の発する緑色光は、ダイクロイックミラー66で反射された後、上記ダイクロイックミラー64でも反射され、上記インテグレータ65を介して上記ミラー58へ送られる。
B−LED63の発する青色光は、ミラー67で反射された後に上記ダイクロイックミラー66を透過し、その後に上記ダイクロイックミラー64で反射され、上記インテグレータ65を介して上記ミラー58へ送られる。
上記ダイクロイックミラー64は、赤色光を透過する一方で、緑色光及び青色光を反射する。上記ダイクロイックミラー66は、緑色光を反射する一方で、青色光を透過する。
光源部57の各LED61〜63の発光タイミングや駆動信号の波形等を投影光処理部68が統括して制御する。投影光処理部68は、投影画像処理部55から与えられるR,G,Bの各タイミング信号と後述するCPU71の制御に応じてLED61〜63の発光動作を制御する。
上記各回路の動作すべてをCPU71が制御する。このCPU71は、メインメモリ72及びプログラムメモリ73と直接接続される。メインメモリ72は、DRAMで構成され、CPU71のワークメモリとして機能する。プログラムメモリ73は、電気的書換可能な不揮発性メモリで構成され、CPU71が実行する動作プログラムや各種定型データ等を記憶する。CPU71は、上記メインメモリ72及びプログラムメモリ73を用いて、このデータプロジェクタ1内の制御動作を実行する。
上記CPU71は、操作部74からのキー操作信号に応じて各種投影動作を実行する。
この操作部74は、データプロジェクタ1の本体に設けられるキー操作部と、このデータプロジェクタ1専用の図示しないリモートコントローラからの赤外光を受光するレーザ受光部とを含む。操作部74は、ユーザが本体のキー操作部またはリモートコントローラで操作したキーに基づくキー操作信号をCPU71へ直接出力する。
上記CPU71はさらに、上記システムバスSBを介して音声処理部75とも接続される。音声処理部75は、PCM音源等の音源回路を備える。音声処理部75は、投影動作時に与えられる音声データをアナログ化し、スピーカ部76を駆動して拡声させ、あるいは必要によりビープ音等を発生させる。
次に上記実施形態の動作について説明する。
図5は、データプロジェクタ1で可視光通信を伴う画像投影を実行し、一方でパーソナルコンピュータ2がVLC受信機3により投影画像中に含まれている可視光通信のデータコンテンツを受信し、受信したデータコンテンツに対応した再生動作を行なう場合のデータプロジェクタ1とパーソナルコンピュータ2双方の処理内容示すフローチャートである。
ここでは、データプロジェクタ1の入出力コネクタ部51にUSBメモリが装着され、当該USBメモリ内に、可視光通信用のデータコンテンツを付加したプレゼンテーション用の画像データファイルが記憶されており、操作部74でのキー操作により当該画像データファイルを選択して投影を実行するものとする。
データプロジェクタ1では、選択した画像データの入力を待機し(ステップS101)、入力されたと判断した時点で次にその画像データに可視光通信用の付加データがあるか否かを判断する(ステップS102)。
ここで可視光通信用の付加データがないと判断した場合には、可視光通信を行なわない通常の投影動作を実行するが、本実施形態ではその動作についての説明を省略する。
また、上記ステップS102で投影すべき画像データに可視光通信用の付加データがあると判断した場合には、付加されているデータを可視光通信のフォーマットに従ってコード化する(ステップS103)。
次いで、コード化した付加データを埋め込んだ画像データを画像変換部53で作成し、再生した画像データに基づいて投影画像処理部55でマイクロミラー素子56を駆動させて、画像を投影する(ステップS104)。
具体的には、画像中の端部、例えば左上端に位置する1ブロック、縦8画素×横8画素の計64画素において、それぞれ各画素の表示階調値に応じて、本来マイクロミラーがオン動作する期間中に、コード化した付加データに基づく高速のオン/オフ動作を行なうものとする。
このように画像中の端部で可視光通信を行なうようにすることで、後述するVLC受信機3が受信するデータの中から可視光通信を行なう画像中の領域を見つけやすくすることができる。これは、すなわち一般的にプロジェクタは暗い環境下において投影を行なうため、輝度差を検出することにより簡易に画像端部を検出することができるためである。
例えば、ある画像データの1フレームのRフィールド期間において、ある1画素に対応するマイクロミラーが1/2階調(階調ビット数が10ビットで512/1024階調)の表示を行なう場合、可視光通信を行なわない場合であれば、当該フィールドの前半がオン、後半がオフとなるようにマイクロミラーを駆動する。
しかし、可視光通信を行なう場合には、割り当てられたデータとそのデータ量に応じて当該フィールド中にオン/オフ制御を行ない、当該フィールド中の残る期間内でオン時間とオフ期間とが等しくなるような調整のためのオン/オフ制御を行なうことで、画質の劣化を伴わずに画像中に可視光通信のためのデータを埋め込んだ表示動作を行なうことができる。
仮に可視光通信のデータ量が大きい場合は、当該フィールド中における可視光通信を行う割合が大きくなるため相対的に可視光通信を行わない残り期間が短くなり、当該残り期間では上記のような画質の劣化を防止するためのオン/オフ制御調整を行うことができないことも想定される。
この場合は、複数のフィールドにわたって可視光通信データを分割して送信することで、それぞれのフィールドにおける可視光通信を行なわない残り期間においてオン時間とオフ期間とを調整することで、画質の劣化を回避できる。
上記のようにマイクロミラー素子56での表示動作を制御することで、マイクロミラー素子56での反射光により形成された光像が投影レンズユニット59によりスクリーンSCに向けて投影される。
次の画像データが入力されるのを繰返し判断することで(ステップS105)、次の画像データが入力されるまで、上記付加データを埋め込んだ画像データの投影を続行する。
そして、次の画像データ入力があると判断した時点で上記ステップS105でそれを判断し、実際に次の画像データに移行するまでの1フレーム乃至数フレームにわたって、それまでの付加データに代えて、画像データの投影を終了する旨を示す終了コードを埋め込んだ画像データを投影する(ステップS106)。
その後、新たな画像データの投影を行なうべく上記ステップS102からの処理を再度実行する。
一方のパーソナルコンピュータ2の側では、スクリーンSCに対してVLC受信機3を設置すると共に、可視光通信の受信モードを設定して起動し、投影に備える(ステップS201)。
その後、VLC受信機3から可視光通信で復調した受信データが出力されてくるか否かにより、画像データに付加データがあるか否かを待機する(ステップS202)。
付加データがあった場合、ステップS202でそれを判断すると、次いでその付加デーの拡張子の抽出を含む解析処理を実行し、解析結果に基づいて付加データを変換する(ステップS203)。
次いで、変換した付加データに対応した再生出力を実行する(ステップS204)。例えば、付加データがテキストデータ、画像イメージデータ、あるいはグラフィックデータ等の画像化が可能なデータであれば、それらを再生してVGAビデオ信号を生成し、ディスプレイ部に表示させる。
また、付加データが音声データであった場合には、それらをサウンドチップ23で再生して音声出力させる。
この受信手段付加データに基づく再生動作を継続しながら、合わせて画像データの投影を終了する旨を示す終了コードを受信したか否か、繰返し判断することで、該終了神殿辞書待機する(ステップS205)。
そして、終了コードを受信したと上記ステップS205で判断した時点で、それまでの付加データの再生出力を終了し(ステップS206)、新たな画像データに付加されているデータの受信に備えるべく、上記ステップS202からの処理に戻る。
このように本実施形態によれば、無線ネットワークの設定などの事前の煩雑な設定操作等を行なう必要がなく、且つスクリーンで反射される付加データを受信しなければならないため、部外者に対する高い秘匿性を確保しながら、画像の投影に合わせて各種コンテンツ情報を配信することが可能となる。
なお上記実施形態では、可視光通信の受信側となるパーソナルコンピュータ2で専用のVLC受信機3をUSBケーブルUCにより接続して動作するものとして説明したが、パーソナルコンピュータ2自体が撮影方向を可変できるモバイルカメラ機能を有するものであれば、パーソナルコンピュータ2単体で対応することが可能となる。
また、可視光通信の受信側はパーソナルコンピュータ2ではなく、例えば一般的に普及している、カメラ機能を有する携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistants:個人向け情報携帯端末)等でも同様に実現可能である。
なお実施形態とは別に、可視光通信に必要な高速応答性を有していない表示素子、例えば透過型のカラー液晶表示パネルを用いるプロジェクタでも、光源側の素子自体がLEDのように可視光通信で必要とされる高速応答性を有している場合には、入力した画像信号に対応した画像投影を行なうフレーム間に、可視光通信のためだけのフレームを挿入し、当該可視光通信用フレームでは光源の素子の点滅駆動により可視光通信を実行すると共に、表示素子は光源の輝度変化を直接そのまま表示するべく全画素ともフル階調値を表示することにより、入力される画像信号に応じた画像投影と可視光通信とが可能となる。
なお上記実施形態では、光源の素子としてはR,G,Bの各原色光を発するLEDを用いる場合について説明したが、本発明は光源素子をLEDに限るものではなく、他にも例えばLD(Laser Diode:半導体レーザ)やSLD(Super Luminescent Diode)、あるいは有機EL素子でも良い。
その他、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件による適宜の組み合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1…データプロジェクタ、2…パーソナルコンピュータ、3…VLC(可視光通信)受信機、11…CPU、12…ノースブリッジ、13…メインメモリ、14…グラフィックコントローラ、15…グラフィックメモリ、16…サウスブリッジ、17…PCIエクスプレス(PCIe)、18…キーボード/マウス、19…ビデオエンコーダ、20…USBドライバ、21…マルチディスクドライブ、22…ハードディスク装置(HDD)、23…サウンドチップ、31…光学レンズ部、32…イメージセンサ、33…増幅器及びA/D変換器、34…タイミングジェネレータ(TG)、35…マッチドフィルタ、36…フィルタバッファ、37…通信データ記憶部、38…通信データ解析部、39…制御部、40…USBドライバ、51…入出力コネクタ部、52…入出力インタフェース(I/F)、53…画像変換部、54…ビデオRAM、55…投影画像処理部、56…マイクロミラー素子、57…光源部、58…ミラー、59…投影レンズユニット、61…R(赤色)−LED、62…G(緑色)−LED、63…B(青色)−LED、64…ダイクロイックミラー、65…インテグレータ、66…ダイクロイックミラー、67…ミラー、68…投影光処理部、71…CPU、72…メインメモリ、73…プログラムメモリ、74…操作部、75…音声処理部、76…スピーカ部、AGP…グラフィクスインタフェース、FSB…フロントサイドバス、MB…メモリバス、SB…システムバス、SC…スクリーン、UC…USBケーブル。

Claims (4)

  1. 画像信号を入力する画像入力手段と、
    上記画像入力手段で入力した画像信号に付加する付加情報を入力する付加情報入力手段と、
    光源と、
    上記画像入力手段で入力した画像信号に基づいた画像を表示する表示素子と、
    上記光源からの光を上記表示素子に照射し、その反射光または透過光により光像を形成して出力する投影手段と、
    上記画像入力手段で入力した画像信号に基づいた画像の一部に上記付加情報入力手段で入力した付加情報に基づいた変調信号を埋め込んで上記表示素子により表示させる表示制御手段と
    を具備したことを特徴とする投影装置。
  2. 画像信号を入力する画像入力手段と、
    上記画像入力手段で入力した画像信号に付加する付加情報を入力する付加情報入力手段と、
    光源と、
    上記画像入力手段で入力した画像信号に基づいた画像を表示する表示素子と、
    上記光源からの光を上記表示素子に照射し、その反射光または透過光により光像を形成して出力する投影手段と、
    上記画像入力手段で入力した画像信号に基づいた画像の表示フレームとは別の表示フレームで、上記付加情報入力手段で入力した付加情報に基づいた変調信号に基づいて上記光源の発光を制御し、当該表示フレーム中は上記表示素子の少なくとも一部をフル階調値に制御する発光制御手段と
    を具備したことを特徴とする投影装置。
  3. 画像信号を入力する画像入力手段、上記画像入力手段で入力した画像信号に付加する付加情報を入力する付加情報入力手段、光源、上記画像入力手段で入力した画像信号に基づいた画像を表示する表示素子、上記光源からの光を上記表示素子に照射し、その反射光または透過光により光像を形成して出力する投影手段、及び上記画像入力手段で入力した画像信号に基づいた画像の一部に上記付加情報入力手段で入力した付加情報に基づいた変調信号を埋め込んで上記表示素子により表示させる表示制御手段を備えた投影装置と、
    上記投影手段で投影される画像を撮影する撮影手段、上記撮影手段で撮影した画像中に重畳されている光の明暗パターンからなる信号を抽出して復調する復調手段、及び上記復調手段での復調信号に基づいた情報を出力する出力手段を備えた電子機器と
    有したことを特徴とする投影システム。
  4. 画像信号を入力する画像入力手段、光源、上記画像入力手段で入力した画像信号に基づいた画像を表示する表示素子、及び上記光源からの光を上記表示素子に照射し、その反射光または透過光により光像を形成して出力する投影手段を備えた投影装置が内蔵するコンピュータが実行するプログラムであって、
    上記コンピュータを、
    上記画像入力手段で入力した画像信号に付加する付加情報を入力する付加情報入力手段、及び
    上記画像入力手段で入力した画像信号に基づいた画像の一部に上記付加情報入力手段で入力した付加情報に基づいた変調信号を埋め込んで上記表示素子により表示させる表示制御手段
    として機能させるためのプログラム。
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