JP2016163112A - 通信監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】通信監視システムを運用する運用者や監視者の作業負担を軽減するようにした通信監視システムを提供する。【解決手段】通信監視システムは、第1のサービスエリアを有する第1の基地局装置100(マクロ基地局)と、第1のサービスエリアに含まれ第1のサービスエリアより範囲が狭い第2のサービスエリアを有する第2の基地局装置101(ピコ基地局)と、監視装置200(O&Mシステム)と、端末装置300(MS)を備える。第1の基地局装置100は、端末装置300と無線通信を行うときに取得した第1の観測データを監視装置200へ送信する。第2の基地局装置101は、端末装置300と無線通信を行うときに取得した第2の観測データを監視装置200へ送信する。監視装置200のサービス品質状況分析部は、第1及び第2の観測データに基づいて、第1及び第2の観測データが得られた原因を推定する。【選択図】図2
Description
本発明は、通信監視システムに関する。
現在、携帯電話システムや無線LAN(Local Area Network)などの通信システムが広く利用されている。また、無線通信の分野では、通信速度や通信容量を更に向上させるべく、次世代の通信技術について継続的な議論が行われている。例えば、標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)ではLTE(Long Term Evolution)と呼ばれる通信規格や、LTEをベースとしたLTE−A(LTE-Advanced)と呼ばれる通信規格の標準化が完了若しくは検討されている。
このような通信システムでは、移動端末が時々刻々と移動し、通信環境も時々刻々と変化し、そのような移動や変化に対応して、大量の観測データが得られる。観測データとしては、例えば、移動端末の基地局への接続率や、基地局から移動端末への無線信号の送信電力などがある。このような観測データは時間の経過とともに変化する。
通信システムのサービス状態を監視する通信監視システムにおいては、O&M(Operating and Maintenance)システムが着目されている。O&Mシステムでは、例えば、観測データを収集し、観測データに対する処理を行う。処理の結果、観測結果や観測データに対する分析結果などを得る。通信監視システムの運用者や監視者は、例えば、O&Mシステムのモニタ画面に表示された観測結果や分析結果に基づいて、通信システムで発生している輻輳などの問題を発見し、種々の対処方法を実施することができる。
一方、通信システムに関する技術としてHetNet(Heterogeneous Network)が注目されている。HetNetは、例えば、セル半径や無線通信方式の異なるシステムが同一のサービスエリアに階層的に構成する技術である。これにより、例えば、HetNet以外の通信システム(以下では、non−HetNetと称する)と比較して、通信システム全体のキャパシティ(又は容量)を改善させることができる。
通信監視システムに関する技術として、例えば、以下のような技術がある。
すなわち、ネットワーク内の構成情報、状態情報、および接続情報を用いて、ネットワーク要素間のデータが伝達される接続の一部を決定し、当該一部を記憶媒体に記憶するようにしたモバイルサービスの配信を分析するための方法および装置に関する技術がある。
この技術によれば、一部のタスクでオペレータを補助し、実行可能な場合にその他のタスクを自動的に実行することができる、とされる。
また、基地局は干渉測定結果をSON(自己組織化ネットワーク)サーバへ送り、SONサーバは干渉結果に基づいて作成したDRT(Dynamic Resource Transaction)を基地局へ戻し、基地局でDRTを実行するようにしたDRTの方法に関する技術もある。
この技術によれば、高速移動局の干渉と頻繁なハンドオーバーを回避することができる、とされる。
さらに、第2バックホール経路で利用可能な容量に基づいて、第1又は第2バックホール経路のいずれかを選択するようにした無線基地局に関する技術もある。
この技術によれば、無線通信システムにおけるバックホール選択をサポートする改善された方法及び装置を提供することができる、とされる。
例えば、基地局に対する移動端末の接続率やCall Drop率(又は呼損率)などの観測データは、HetNetの通信システムでは、マクロセルだけでなくスモールセルに対しても存在する。従って、HetNetの通信システムは、non−HetNetの通信システムと比較して、観測データの数も増大する。
通信監視システムを運用する運用者や監視者が観測結果や分析結果に対して対処方法などを含めて総合的に判断する場合、運用者や監視者のスキルが求められる。しかし、HetNetの通信システムでは、non−HetNetの通信システムと比較して、観測データの数が増大することから、O&Mシステムにおいては大量の観測結果や分析結果が得られ、運用者や監視者の作業負担も増大する。
また、HetNetの通信システムでは、上述したように、non−HetNetの通信システムと比較して大量の観測データが発生し、O&Mシステムではこのような大量の観測データに対して処理を行う。この場合、O&Mシステムでは、観測結果から分析結果などが得られるまでに時間がかかる。通信監視システムは、上述したように、観測データは時々刻々と変化しており、観測結果から分析結果が得られるまでに時間がかかると、通信状態や品質の変化に対応した適切な対処方法が選択されず、安定した通信サービスの維持が図れない。
上述した、ネットワーク内の構成情報などを用いてデータが伝達される接続の一部を決定する技術は、接続の一部を決定するものであって、大量の観測データに対してどのように対処するかについては何ら開示されていない。
また、上述したSONサーバでDRTを作成したり、第1又は第2バックホールの経路を選択する技術についても、大量の観測データに対してどのように対処するかについては何ら示唆もされていない。
したがって、上述したいずれの技術についても、大量の観測データの発生による運用者や監視者の作業負担の軽減を図ることはできない。また、上述したいずれの技術についても、通信システムの変化に対応した即時的な対処方法が選択されずに、安定した通信システムの維持を図ることができない。
そこで、一開示は通信監視システムを運用する運用者や監視者の作業負担を軽減するようにした通信監視システムを提供することにある。
また、一開示は、安定した通信システムの維持を図るようにした通信監視システムを提供することにある。
第1のサービスエリアを有する第1の基地局装置と、前記第1のサービスエリアに含まれ、前記第1のサービスエリアより範囲が狭い第2のサービスエリアを有する第2の基地局装置と、監視装置と、端末装置を備え、前記第1の基地局装置は、前記端末装置が前記第1のサービスエリアに在圏するとき、前記端末装置と無線通信を行い、前記第2の基地局装置は、前記端末装置が前記第2のサービスエリアに在圏するとき、前記端末装置と無線通信を行う通信監視システムにおいて、前記第1の基地局装置は、前記端末装置と無線通信を行うときに取得した第1の観測データを、前記監視装置へ送信し、前記第2の基地局装置は、前記端末装置と無線通信を行うときに取得した第2の観測データを、前記監視装置へ送信し、前記監視装置は、前記第1及び第2の観測データに基づいて、前記第1及び第2の観測データが得られた原因を推定するサービス品質状況分析部を備える。
一開示によれば、通信監視システムを運用する運用者や監視者の作業負担を軽減するようにした通信監視システムを提供することができる。また、一開示によれば、安定した通信システムの維持を図るようにした通信監視システムを提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
[第1の実施の形態]
図1は第1の実施の形態における通信監視システム10の構成例を表す図である。通信監視システム10は、第1の基地局装置100、第2の基地局装置101、監視装置200、及び端末装置300を備える。
図1は第1の実施の形態における通信監視システム10の構成例を表す図である。通信監視システム10は、第1の基地局装置100、第2の基地局装置101、監視装置200、及び端末装置300を備える。
第1の基地局装置100は、第1のサービスエリア100−Mを形成する。一方、第2の基地局装置101は、第2のサービスエリア100−Pを形成する。第2のサービスエリア100−Pは、第1のサービスエリア100−Mに含まれており、第1のサービスエリア100−Mよりも狭い範囲のサービスエリアとなっている。
第1の基地局装置100は、端末装置300がサービスエリア100−Mに在圏するとき、端末装置300と無線通信を行う。第1の基地局装置100は、端末装置300と無線通信を行うとき、第1の観測データを取得する。第1の基地局装置100は、第1の観測データを監視装置200に送信する。
第2の基地局装置101は、端末装置300がサービスエリア100−Pに在圏するとき、端末装置300と無線通信を行う。第2の基地局装置101は、端末装置300と無線通信を行うとき、第2の観測データを取得する。第2の基地局装置101は、第2の観測データを監視装置200に送信する。
監視装置200は、サービス品質状況分析部215を備える。
サービス品質状況分析部215は、第1の基地局装置100および第2の基地局装置101から受信した受信した、第1及び第2の観測データをもとに、第1及び第2の観測データが得られた原因を推定する。
このように、監視装置200は、例えば、ある観測データが示した通信品質・サービス状態の変化の原因を推定するために、第1の基地局装置及び第2の基地局装置が観測した観測データを使用する。このように推定することで、自基地局装置の状態だけではなく、例えば隣接する基地局装置の状態も考慮に入れた推定となり、HetNet構成における観測データが得られた原因の推定が可能となる。この推定結果を、例えば通信監視システム10の運用者が使用するモニタなどに表示することで、通信監視システム10の運用者の作業負担が軽減し、運用者のスキルによらない安定した通信システムの維持を図ることができる。
[第2の実施の形態]
次に第2の実施の形態について説明する。
次に第2の実施の形態について説明する。
<通信監視システムの構成例>
最初に通信監視システム10の構成例について説明する。なお、通信監視システム10は、通信監視システムの一例である。通信監視システム10は、例えば、無線通信を行う基地局装置などから観測データを収集して、通信監視システム10などを運用する運用者や監視者などに推定した問題発生原因を通知するシステムである。
最初に通信監視システム10の構成例について説明する。なお、通信監視システム10は、通信監視システムの一例である。通信監視システム10は、例えば、無線通信を行う基地局装置などから観測データを収集して、通信監視システム10などを運用する運用者や監視者などに推定した問題発生原因を通知するシステムである。
図2は、第2の実施の形態における通信監視システム10の構成例を表わす図である。通信監視システム10は、基地局100,101、O&M(Operating and Maintenance)システム200、MS(Mobile Station)300、コアネットワーク400、及びNW(Network)内装置510を備える。
基地局100,101は、自局のサービスエリア内に在圏するMS300と無線通信を行う無線通信装置である。また、基地局100,101は、MS300との無線通信に際して、様々な観測データを収集する。基地局100は、例えば、第1の実施の形態の、第1の基地局装置100に対応する。基地局101は、例えば、第1の実施の形態の、第2の基地局101に対応する。
O&Mシステム200は、例えば、基地局100,101で観測された様々な観測データを基地局100,101から収集して、現在の観測データから観測されない問題発生原因を予兆(又は推定、以下では「推定」と称する)する。推定の詳細については後述する。O&Mシステム200においては、観測されない問題発生原因を推定し、モニタ画面に推定した問題発生原因を表示させることなどにより、O&Mシステム200の運用者は推定した問題発生原因に応じた様々な対応策を講じることが可能となる。O&Mシステム200は、例えば、第1の実施の形態の、監視装置200に対応する。
MS300は、例えば、基地局100,101と無線通信を行う無線通信装置である。MS300の例としては、スマートフォンやフィーチャーフォンなどの端末装置がある。MS300は、基地局100,101の各サービスエリア内で基地局100,101と無線通信を行うことで、通話サービスなど様々なサービスの提供を受けることができる。なお、図2に示す通信監視システム10においては、MS300が1台存在する例を表しているが複数でもよい。
MS300は、例えば、第1の実施の形態の端末装置300に対応する。
コアネットワーク400は、基地局100,101などが接続されたネットワークである。コアネットワーク400には、基地局100,101の他に、MME(Mobility Management Entity)やS−GW(Serving-Gateway)などのネットワーク内装置が接続されていてもよい。MMEは、例えば、基地局100,101に対して、S−GWと基地局間におけるデータ転送経路の設定を行うなど、通信に対する制御を行う。S−GWは、例えば、コアネットワーク400と他のネットワークとのデータ送受信に対して、インタフェース整合を行うなど、送受信するデータの中継を行う。
NW内装置510は、例えば、上述したMMEやS−GWなどがある。
<通信監視システムにおける観測データの流れ>
次に通信監視システム10における観測データの流れについて、図2を用いて説明する。
次に通信監視システム10における観測データの流れについて、図2を用いて説明する。
図2に示すように、マクロ基地局100はサービスエリア100−Mを形成する。また、ピコ基地局101はサービスエリア100−Pを形成する。マクロ基地局100のサービスエリア100−Mは、ピコ基地局101のサービスエリア100−Pを含み、2つのサービスエリア100−M,100−Pは階層的に配置されている。このように2つのサービスエリア100−M,100−Pが階層的に配置された通信システムを、例えば、HetNetと称する。
ここで、図2に示すようなサービスエリア100−Mを形成する基地局100を、例えば、マクロ基地局100と称する場合がある。また、サービスエリア100−Pを形成する基地局のことを、例えば、ピコ基地局101と称する場合がある。
また、マクロ基地局100とサービスエリア100−Mをまとめて、例えば、マクロセルと称する場合もある。さらに、ピコ基地局101とサービスエリア100−Pをまとめて、例えば、ピコセルと称する場合もある。
マクロ基地局100では、サービスエリア100−Mに在圏するMS300と無線通信を行う場合に観測データを得る。ピコ基地局101においても、サービスエリア100−Pに在圏するMS300と無線通信を行う場合に観測データを得る。マクロ基地局100とピコ基地局101は、得られた観測データをO&Mシステム200へ適宜送信する。
O&Mシステム200では、得られた観測データに基づいて観測されない問題発生原因を推定する。また、O&Mシステム200では、推定した問題発生原因に基づいて、コアネットワーク400内の各装置100,101,510に対して様々な制御を行うこともできる。O&Mシステム200は、このような制御を行うことで、コアネットワーク400内の各装置100,101,510に対して様々な対応策を講じることができる。
マクロ基地局100とピコ基地局101において得られる観測データとしては、例えば以下のようなものがある。
すなわち、観測データとしては、マクロ基地局100やピコ基地局101が測定した電界強度やフレームエラーレート、MS300との通信が成功したか否か、ハンドオオーバが成功したか否か、などがある。
観測データの種類は非常に多く、とくに、HetNetである通信監視システム10では、non−HetNetの通信システムと比較して基地局数も多くなるため、観測される観測データ数も非常に多くなる。O&Mシステム200では、マクロ基地局100やピコ基地局101から受け取った観測データをメモリなどに記憶し、処理の際にメモリから適宜読み出すことで、このように数や種類の多い観測データに対して処理を行うことができる。
<基地局の構成例>
図3はマクロ基地局100の構成例を表す図である。なお、ピコ基地局101もマクロ基地局100と同一の構成となっているため、代表してマクロ基地局100を例にして説明する。
図3はマクロ基地局100の構成例を表す図である。なお、ピコ基地局101もマクロ基地局100と同一の構成となっているため、代表してマクロ基地局100を例にして説明する。
マクロ基地局100は、アンテナ102、無線部103、及び制御・ベースバンド部110を備える。
アンテナ102は、MS300から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号を無線部103へ送信する。またアンテナ102は、無線部103から出力された無線信号をMS300へ送信する。
無線部103は、アンテナ102から無線信号を受け取り、受け取った無線信号に対して、周波数変換処理や復調処理などを施して、ベースバンド信号に変換する。無線部103は、変換後のベースバンド信号を制御部・ベースバンド部111へ出力する。また、無線部103は、制御・ベースバンド部110から受け取ったベースバンド信号に対して、変調処理や周波数変換処理を施し、無線帯域の無線信号に変換する。無線部103は、変換後の無線信号をアンテナ102へ出力する。また最近は、例えば、無線部103と制御・ベースバンド部110が、CPRI(Common Public Radio Interface)等のインタフェースで接続されている装置構成も主流となりつつある。
制御・ベースバンド部110は、ベースバンド部111、制御部112、インタフェース部113及びメモリ114を備える。
ベースバンド部111は、制御部112からユーザデータと制御信号を受け取り、受け取ったユーザデータと制御信号に対して誤り訂正符号化処理などを行い、誤り訂正符号化処理後のユーザデータなどをベースバンド信号として無線部103へ出力する。また、ベースバンド部111は、無線部103から出力されたベースバンド信号に対して誤り訂正復号化処理などを行い、ユーザデータや制御信号などを抽出する。ベースバンド部111は、抽出したユーザデータおよび制御信号を制御部112へ出力する。
制御部112は、インタフェース部113からユーザデータを受け取ると、受け取ったユーザデータをベースバンド部111へ所定のタイミングで出力する。このとき、制御部112では、ユーザ(又はMS300)ごとに無線リソースの割り当てや、変調方式、誤り訂正符号化率などをスケジューリングし、スケジューリング結果を含む制御信号を生成する。制御部112は、生成した制御信号をベースバンド部111へ出力する。また、制御部112は、自身で作成したスケジューリング結果に従って、ベースバンド部111から出力されたユーザデータからユーザ(又はMS300)毎にユーザデータを抽出し、インタフェース部113やメモリ114へ出力する。
また、制御部112は、MS300との無線通信に際して観測データを得る。例えば、制御部112は以下のようにして観測データを得る。
すなわち、制御部112は、ベースバンド部111やインタフェース部113から受け取ったユーザデータに基づいて、一定時間内におけるMS300毎のデータ量を観測し、観測したデータ量を観測データとしてメモリ114に記憶する。
あるいは、制御部112は、MS300へ送信した一定時間内のRRC Connection Reconfiguration数に基づいてRRC接続率を計算し、RRC接続率を観測データとしてメモリ114に記憶する。
あるいは、制御部112は、ベースバンド部111を介してMS300から受け取ったMesurement Reportの回数を一定時間カウントすることで、MS300のハンドオーバー回数をカウントし、このカウント値を観測データとすることもできる。
観測データの観測は、様々な方法で行われてもよい。例えば、制御部112は、自身で生成したRRC Connection Reconfigurationなどの制御信号や、MS300から受け取ったMeasurement Reportなど制御信号などに基づいて観測データを得るようにしてもよい。
制御部112は、例えば、得られた観測データをメモリ114へ記憶して、メモリ114から適宜読み出して、インタフェース部113へ出力したり、或いは、得られた観測データを直接インタフェース部113へ出力することもできる。
インタフェース部113は、制御部112から受け取ったユーザデータや制御信号、或いは観測データなどを、コアネットワーク400に対応したフォーマットのメッセージなどに変換して、コアネットワーク400へ向けて送信する。また、インタフェース部113は、コアネットワーク400から受信した、コアネットワーク400に対応したフォーマットのメッセージから、ユーザデータや制御信号などを抽出し、制御部112へ出力する。
<O&Mシステムの構成例>
図4は、本発明におけるO&Mシステム200の構成例を表す図である。O&Mシステム200は、観測事象受付部210、関連情報受付部211、運用者要求受付部221、観測事象抽出部213、観測事象分析部214、サービス品質状況分析部215、適用QoS(Quality of Service)抽出部216、QoS制御送出部217、表示編集部218、表示部219を備える。また、O&Mシステム200は、統計解析部220、ナレジ追加・修正部222、ナレジ登録部223、及び対処履歴部224を備える。また、ナレジ登録部223はナレジDB2231を備える。ナレジDB2231は、例えば、メモリである。
図4は、本発明におけるO&Mシステム200の構成例を表す図である。O&Mシステム200は、観測事象受付部210、関連情報受付部211、運用者要求受付部221、観測事象抽出部213、観測事象分析部214、サービス品質状況分析部215、適用QoS(Quality of Service)抽出部216、QoS制御送出部217、表示編集部218、表示部219を備える。また、O&Mシステム200は、統計解析部220、ナレジ追加・修正部222、ナレジ登録部223、及び対処履歴部224を備える。また、ナレジ登録部223はナレジDB2231を備える。ナレジDB2231は、例えば、メモリである。
観測事象受付部210は、基地局100,101から送信された時系列の観測データを受信する。受信した観測データは観測事象抽出部213へ出力する。
関連情報受付部211は、運用者要求受付部221から関連情報を受け取り、受け取った関連情報を観測事象抽出部213へ出力する。関連情報は、例えば、基地局100,101の設置場所や無線パラメータなどのマクロセルやピコセルに関する情報、マクロセルやピコセルにおいて行われるコンサートの時間や場所などのイベント情報などがある。
観測事象抽出部213は、関連情報受付部211から受け取った関連情報や、観測事象受付部210から受け取った観測データのうち、分析対象となる観測データを抽出する。観測事象抽出部213は、例えば、ナレジDB2231に記憶されている地域的条件、時間/季節的条件、気象的特徴や、観測装置・機器の故障/休止などの稼働状態などに基づいて観測データを抽出する。また、観測事象抽出部213は、例えば、イベントが行われた時間や場所に対応する観測データや、特定の基地局100,101に関する観測データなどを抽出する。さらに、観測事象抽出部213は、例えば、ナレジ登録部223が有するナレジDB2231に記憶されている過去の観測データと比較して、処理対象となる観測データを抽出する。このように、観測事象抽出部213は、関連情報に基づいて、基地局100,101から受け取った観測データの一部を抽出し、抽出した観測データを観測事象分析部214へ出力することもできる。観測事象抽出部213は、観測事象受付部210から受け取った観測データをそのまま観測事象分析部214へ出力することもできる。
観測事象分析部214は、観測事象抽出部213から受け取った観測データを分析する。例えば、観測事象分析部214は、観測データの値自体が所定値以上となっている部分は特徴データとして、当該特徴データを統計解析部220やサービス品質状況分析部215へ出力する。或いは、観測事象分析部214は、特徴データとなっているデータ以外の観測データを出力するようにしてもよいし、観測データをそのまま出力するようにしてもよい。
サービス品質状況分析部215は、観測事象分析部214から受け取った観測データに基づいて、観測されない問題発生原因を推定する。推定対象となる観測されない問題発生原因とは、基地局で観測対象とならない事象であり、サービス品質低下の問題原因となるものである。観測されない問題発生原因とは、例えば、災害が発生していることや、サービスエリア内で停電が発生していることなどがある。
例えば、サービス品質状況分析部215は、ナレジ登録部223から推定式などの情報を受け取り、推定式を用いて観測されない問題発生原因を推定する。推定方法の詳細については後述する。
適用QoS抽出部216は、サービス品質状況分析部215から受け取った推定した問題発生原因と、ナレジ登録部223から読み出した操作履歴などに基づいて、どのようなQoS制御を適用すべきかを決定する。又は、適用QoS抽出部216は、例えば、サービス品質状況分析部215からの指示に基づいて、基地局100,101に対して制御方法を選択して、QoS制御送出部217から制御情報を基地局100,101へ送信する。
QoS制御としては、例えば、ノード間の通信帯域を制御するアドミッション制御、制限レートを超えたパケットをドロップさせるシェイピング、制限レートを超えたパケットをキューにバッファリングさせるポリシングなどがある。具体的には、QoS制御としては、例えば、MS300に対する無線リソース割り当て量の削減や、MS300に対するユーザデータのデータ量の削減などがある。
QoS制御送出部217は、適用QoS抽出部216から、どのようなQoS制御を行うかを示す情報を受け取り、当該情報に従って、コアネットワーク400に対してQoS制御を実行する。例えば、QoS制御送出部217は、MS300の無線リソースの割り当て量が閾値以下とするよう基地局100,101へ指示したり、MS300宛のユーザデータのデータ量が閾値以下となるようネットワーク内装置510(例えばS−GWなど)へ指示する。
表示編集部218は、どのようなQoS制御を行うかを示す情報を適用QoS抽出部216から受け取り、当該情報を表示部219に表示させる。また、表示編集部218は、統計解析部220から解析結果を受け取り、受け取った解析結果を表示部219に表示させる。さらに、表示編集部218は、運用者要求受付部221から運用者による操作情報などを受け取り、受け取った操作情報なども表示部219に表示させる。表示編集部218は、適用QoS抽出部216や統計解析部220、運用者要求受付部221から受け取った情報を適宜組み合わせて、表示部219に表示させることもできる。
統計解析部220は、観測事象分析部214から観測データを受け取り、サービス品質状況分析部215から推定した問題発生原因を受け取る。統計解析部220は、受け取った情報を時系列に並び替えたり、過去の類似した観測データと関連付けを行うなど、観測データに対する様々な解析又は分析を行う。統計解析部220は解析結果を表示編集部218へ出力する。
運用者要求受付部221は、例えば、O&Mシステム200を運用する運用者によって、関連情報を受け付ける。運用者要求受付部221は、受け付けた関連情報を関連情報受付部211へ出力する。運用者関連情報は、例えば、観測データの観測項目、観測データの収集期間、観測対象となる基地局の登録や変更、観測データの閾値条件、分析対象項目、推定期間、トリガー条件、など分析条件の指定や修正に関する情報が含まれる。運用者要求受付部221は、運用者関連情報をナレジ追加・修正部222へ出力する。
さらに、運用者要求受付部221は、例えば、O&Mシステム200を運用する運用者によって行われた運用操作情報を受け付ける。運用操作情報は、例えば、運用者が行った一連のオペレーションや、運用者により行われたQoS制御方法、或いは対処方法(以下では、2つの方法を区別しない)に関する情報である。運用者要求受付部221は、運用操作情報を対処履歴部224へ出力する。
さらに、運用者要求受付部221は、例えば、O&Mシステム200を運用する運用者に、必要な表示情報を出力する。表示情報は、例えば、表示形式、表示区間などの表示条件の指定や変更に関する情報が含まれる。運用者要求受付部221は、表示情報を表示編集部218へ出力する。
ナレジ追加・修正部222は、例えば、統計解析部220により得られた観測データの解析結果や、対処履歴部224から得られた対処履歴、及び運用者要求受付部221から得られた運用者関連情報を、ナレジ情報としてナレジ登録部223へ出力する。また、ナレジ追加・修正部222は、ナレジ情報を、様々な属性、例えば装置・機器単位に応じて分類してもよい。さらに、ナレジ追加・修正部222は、ナレジ情報を、適用したQoSの履歴と関連づけてもよい。
ナレジ登録部223は、ナレジ追加・修正部222から受け取ったナレジ情報を、ナレジDB2231へ記憶する。ナレジ登録部223は、ナレジDB2231に記憶されたナレジ情報などを適宜読み出して、観測事象抽出部213や観測事象分析部214、サービス品質状況分析部215へ出力する。上述したように、サービス品質状況分析部215において使用される推定式に関する情報も、ナレジDB2231に記憶されている。
対処履歴部224は、運用者要求受付部221から運用操作情報を受け取り、これを対処履歴としてナレジ追加・修正部222へ出力する。対処履歴もナレジとして、ナレジDB2231に記憶される。
<動作例>
動作例については、最初に、通信監視システム10における全体動作例について説明し、次に、O&Mシステム200における動作例を説明する。次に、O&Mシステム200において行われる推定方法の詳細について説明し、最後に、具体的な観測データを例にして推定がどのように行われるかについて説明する。
動作例については、最初に、通信監視システム10における全体動作例について説明し、次に、O&Mシステム200における動作例を説明する。次に、O&Mシステム200において行われる推定方法の詳細について説明し、最後に、具体的な観測データを例にして推定がどのように行われるかについて説明する。
<全体動作例>
図5は、本発明における通信監視システム10の全体動作例のシーケンス図を表している。マクロ基地局100は、観測データを検出すると、検出した観測データをO&Mシステム200へ送信する(S100)。
図5は、本発明における通信監視システム10の全体動作例のシーケンス図を表している。マクロ基地局100は、観測データを検出すると、検出した観測データをO&Mシステム200へ送信する(S100)。
また、ピコ基地局101は、観測データを検出すると、検出した観測データをO&Mシステム200へ送信する(S101)。S100とS101の順番は逆でもよい。
次に、O&Mシステム200は、得られた観測データに基づいて品質指標判定を行う(S110)。例えば、O&Mシステム200は、得られた観測データに基づいて、サービスエリア100−M,100−Pが予め定められたQoS閾値を満たしているかなどを判定する。
次に、O&Mシステム200は、得られた観測データに基づいて、観測されない問題発生原因を推定する(S120)。推定方法の詳細は後述する。
次に、O&Mシステム200は、品質指標判定の判定結果と推定した問題発生原因に基づいて、対処方法を選択する(S130)。対処方法の選択は、例えば、O&Mシステム200の運用者によるO&Mシステム200への操作により選択される。
対処方法の選択によりある対処方法が選択され、選択された対処方法に従って、O&Mシステム200はマクロ基地局100やピコ基地局101を制御する(S131,S132)。また、O&Mシステム200は、選択された対処方法に従って、NW内装置510を制御する(S133)。
<O&Mシステムにおける動作例>
次に、O&Mシステム200における動作例について説明する。図6は、本発明におけるO&Mシステム200の動作例を表すフローチャートである。
次に、O&Mシステム200における動作例について説明する。図6は、本発明におけるO&Mシステム200の動作例を表すフローチャートである。
O&Mシステム200は、処理を開始すると(S300)、受け取った観測データに基づいて、サービスエリア100−M,100−Pが所定のQoSやGoS(Grade of Service)を満たしているか否かを判別し、満たしていない場合に以下の処理を行う(S301)。例えば、サービス品質状況分析部215は、観測事象分析部214から受け取った観測データについて、ナレジ登録部223からQoS閾値を読み出し、観測データがQoS閾値を満たしているか否かを判別する。
O&Mシステム200は、サービスエリア100−M,100−Pが所定のQoSやGoSを満たしていると判別したときはとくに処理を行うことなく、一連の処理を終了させることもできるし、以降の処理を行うこともできる。
次に、O&Mシステム200は、装置障害情報の有無を判別する(S302)。例えば、サービス品質状況分析部215は、観測事象分析部214から受け取った観測データの中に基地局100,101などの障害情報が含まれているか否かにより判別する。障害情報は、例えば、観測データとは異なり特定のコードが含まれる場合があり、サービス品質状況分析部215は当該コードの有無により障害情報が含まれるか否かを判別できる。
O&Mシステム200は、障害情報があると判別した場合(S302でYes)、当該装置に対して、故障または障害に対する処置を行い(S303)、一連の処理を終了させる(S303)。例えば、サービス品質状況分析部215は、適用QoS抽出部216を介して障害情報を表示編集部218へ出力し、表示部219に障害情報を表示させる。これにより、例えば、O&Mシステム200を運用する運用者が障害の発生した装置に対して装置を交換するなどの対処を行う。
一方、O&Mシステム200は、障害情報がないと判別した場合(S302でNo)、基地局100,101で制御可能かどうか判別する(S304)。例えば、サービス品質状況分析部215は、観測事象分析部214から受け取った観測データについて、基地局100,101に対して制御可能な観測データのグループに含まれる観測データか否かを判別する。このようなグループに含まれる観測データは、基地局100,101を制御することで所定のQoSに制御することが可能な観測データとなっている。
O&Mシステム200は、基地局100,101で制御可能であると判定した場合(S304でYes)、運用者又は基地局がRAN(Radio Access Network)側を制御する(S305)。
本処理に関しては、例えば、以下のような処理が行われる。すなわち、サービス品質状況分析部215は、基地局100,101で制御可能と判定した場合、基地局100,101に対する制御を適用QoS抽出部216に指示し、適用QoS抽出部216は当該指示に基づいて制御方法を選択する。適用QoS抽出部216は、QoS制御送出部217に対して制御情報を基地局100,101へ送信するよう指示する。これにより、例えば、基地局100,101においては選択された制御方法で制御が行われる。
次に、O&Mシステム200は、サービスエリア100−M,100−PのQoSが改善したかどうか判定する(S306)。例えば、サービス品質状況分析部215は、基地局100,101に対する制御(S305)の結果、新たに観測データを得るが、得られた観測データが閾値以上となっているか否かによりQoSが改善したか否かを判別できる。
O&Mシステム200は、QoSが改善していれば(S306でYes,S312)、一連の処理を終了させる(S311)。
次に、O&Mシステム200は、基地局100,101で制御できないと判定した場合(S304でNo)、サービスエリア100−M,100−PのQoSが改善しなかった場合(S306でNo)、観測データを推定する(S307)。推定の詳細は後述する。
次に、O&Mシステム200は、推定の結果から、基地局100,101もしくはコアネットワーク400内の装置に対して行う処置を決定し、処置を行う(S308)。例えば、適用QoS抽出部216は、サービス品質状況分析部215から得られた観測データなどに基づいて対処方法を決定し、QoS制御送出部217に対して対処方法に関する制御情報を対象となる装置へ送信するよう指示する。これにより、制御対象の装置において、対処方法が実行されることになる。
次に、O&Mシステム200は、サービスエリア100−M,100−PのQoSが改善していれば、例えば閾値を元に戻すなどの現状復帰を行い(S310)、一連の処理を終了させる(S310)。例えば、サービス品質状況分析部215は、対処方法が実行された後に得られた観測データについて、当該観測データが閾値以上となっている場合、QoSが改善したものとして、適用QoS抽出部216に対して対処方法を指示する。この指示を受けて、適用QoS抽出部216は、閾値を元に戻すよう制御することを決定してQoS制御送出部217へ指示し、QoS制御送出部217は閾値を元に戻すことを示す制御情報を対象装置へ送信する。これにより、現状復帰が行われる。
一方、O&Mシステム200は、サービスエリア100−M,100−PのQoSが改善していない場合(S309でNo)、S307へ移行して、上述した処理を行う。O&Mシステム200では、サービスエリア100−M,100−PのQoSが改善するまで、推定(S307)と基地局100,101もしくはコアネットワーク400内の装置に対する対処方法の実行(S308)を繰り返す。
<推定方法>
図7は、本発明における推定アルゴリズムをモデル的に示しており、(実際には)観測されない問題発生原因(以降、「観測されない問題発生原因」と呼ぶ)Θtと観測データYtについて観測時間tとともに変化していることを表す図である。例えば、ある観測時間tにおいて観測データYtが得られた場合、観測されない問題発生原因Θtが要因となってそのような観測データYtが得られたと考えることができる。
図7は、本発明における推定アルゴリズムをモデル的に示しており、(実際には)観測されない問題発生原因(以降、「観測されない問題発生原因」と呼ぶ)Θtと観測データYtについて観測時間tとともに変化していることを表す図である。例えば、ある観測時間tにおいて観測データYtが得られた場合、観測されない問題発生原因Θtが要因となってそのような観測データYtが得られたと考えることができる。
ここで、観測されない問題発生原因Θtとしては、例えば、気温がある閾値以上上昇したことや、地震などの災害の発生の有無、などが考えられる。また、観測データYtとしては、例えば、呼の接続率、ハンドオーバー成功率、発信呼数、パケットロス率などがある。例えば、災害が発生したことで呼の接続率が所定値より低下するような事象が発生する場合がある。この場合、観測されない問題発生原因Θtは「災害の発生」、観測データYtは「呼の接続率が所定値より低下」となる。
ただし、現在の通信監視システム10においては、ある観測データYtが得られた場合には、観測データYt自体の種類も多く、その観測されない問題発生原因Θtがある原因として特定できない場合がある。例えば、パケットロス率が所定値より高いという現象が発生している場合、問題発生原因としては、サービスエリア内に電波を遮蔽するような建築物が設置されたため、サービスエリア内に電波の届かない地域が発生していることなどが考えられる。この場合、「サービスエリア内に電波を遮蔽する建築物が設置された」ことが問題発生原因であるが、サービスエリア内に建築物が設置されたことは、基地局100などが測定する観測データからは特定できない。しかし、パケットロス率以外の様々な観測データから、「サービスエリア内に電波を遮蔽する建築物が設置された」というところまでの問題発生原因は特定できないものの、例えば、「サービスエリア内の一部に電波が届いていない」と推定することはできる。
従って、ある観測データYtが得られた場合の観測されない問題発生原因Θtは、観測データからだけでは特定することができず、隠れていると考えることができる。
よって、ある観測データYtが得られた場合に、その観測されない問題発生原因Θtを直接的に確定できない場合もあることから、実際の観測されない問題発生原因Θtに対して、推定した、もしくは推定された問題発生原因(以降、「推定した問題発生原因」と呼ぶ)θtを推定する。上述したパケットロス率の例の場合、観測されない問題発生原因Θtは「サービスエリア内に電波を遮蔽する建築物が設置された」ことであり、推定した問題発生原因θtは、例えば「サービスエリア内の一部に電波が届いていない」こととなる。推定した問題発生原因θtの求め方としては、下記に示すような、観測データYtと推定した問題発生原因θtとの関係を表す式から算出してもよいし、複数の観測データを閾値と比較した結果と推定した問題発生原因θtと対応関係を示すマトリクステーブル(以下、「マトリクス」呼ぶ)から求めてもよい。マトリクスから推定した問題発生原因θtを求める例は、動作例1の説明において後述する。
次に、推定方法について、図8および図9を用いて説明する。
ここでは、観測データYtと推定した問題発生原因θtとの関係を表す式から推定する方法を説明する。
図8は、観測されない問題発生原因Θ、観測データY、推定した問題発生原因θの関係を時系列に表した図である。
観測データYtは、観測されない問題発生原因Θtが顕在化したものとみなせることから、例えば、以下の式(1)で表現できる。
Yt=ft・Θt+vt ・・・(1)
ここで、vtは観測誤差を示し、ftは観測されない問題発生原因Θtと観測データYtとの関係性を示す係数である。ftは、例えば、複数存在する観測されない問題発生原因Θtに対して、どれくらいの問題発生原因が観測データYtとして得られるかという割合を示す数値でもよい。
ここで、vtは観測誤差を示し、ftは観測されない問題発生原因Θtと観測データYtとの関係性を示す係数である。ftは、例えば、複数存在する観測されない問題発生原因Θtに対して、どれくらいの問題発生原因が観測データYtとして得られるかという割合を示す数値でもよい。
同様に、観測データYtと推定した問題発生原因θtは、例えば以下の式(2)の関係を有する。
Yt=Ft・θt+vt ・・・(2)
ここで、vtは観測誤差を示し、Ftは推定した問題発生原因θtと観測データYtとの関係性を示す係数である。Ftは、例えば、複数存在する推定した問題発生原因θtに対して、どれくらいの問題発生原因が観測データYtとして得られるかという割合を示す数値でもよい。
ここで、vtは観測誤差を示し、Ftは推定した問題発生原因θtと観測データYtとの関係性を示す係数である。Ftは、例えば、複数存在する推定した問題発生原因θtに対して、どれくらいの問題発生原因が観測データYtとして得られるかという割合を示す数値でもよい。
例えば、O&Mシステム200は、ある観測時間tにおける観測データYtから、式(2)を用いて推定した問題発生原因θtを算出する(f11)。算出に際しては、式(2)を変形し、
θt=(Yt−vt)/Ft ・・・(3)
となる。
θt=(Yt−vt)/Ft ・・・(3)
となる。
同様に、観測時間t−1,観測時間t+1における推定した問題発生原因θt−1,θt+1についても、
θt−1=(Yt−1−vt−1)/Ft−1 ・・・(4)
θt+1=(Yt+1−vt+1)/Ft+1 ・・・(5)
が得られる(f12、f13)。
θt−1=(Yt−1−vt−1)/Ft−1 ・・・(4)
θt+1=(Yt+1−vt+1)/Ft+1 ・・・(5)
が得られる(f12、f13)。
このようにして、O&Mシステム200は、観測時間ごとに、観測データから推定した問題発生原因θtを推定する。
また、ある問題に対して、推定した問題発生原因θtは、一つであるとは限らず、複数存在することもある。推定した問題発生原因θtが多数存在する場合、推定した問題発生原因θtの全てに対して処置を講ずることは困難である。そこで、O&Mシステム200は、例えば、観測時間tにおける推定した問題発生原因θtを精微化する(f14)。
ここで、観測時間tにおける推定した問題発生原因θtと、観測時間t−1における推定して問題発生原因θt−1との関係について説明する。
観測されない問題発生原因Θは、時系列的に変化している。すなわち、観測されない問題発生原因Θtと、観測されない問題発生原因Θt−1は、例えば、以下の式(6)で表現できる。
Θt=gt・Θt−1+wt ・・・(6)
ここで、wtは観測誤差を示し、gtは観測されない問題発生原因Θtと観測されない問題発生原因Θt−1との関係性を示す係数である。
ここで、wtは観測誤差を示し、gtは観測されない問題発生原因Θtと観測されない問題発生原因Θt−1との関係性を示す係数である。
同様に、推定した問題発生原因θtと、推定した問題発生原因θt−1は、例えば以下の式(7)の関係を有する。
θt=Gt・θt−1+wt ・・・(7)
ここで、wtは観測誤差を示し、Gtは推定した問題発生原因θtと推定した問題発生原因θt−1との関係性を示す係数である。
ここで、wtは観測誤差を示し、Gtは推定した問題発生原因θtと推定した問題発生原因θt−1との関係性を示す係数である。
このように、推定した問題発生原因θtは、推定した問題発生原因θt−1と一定の関係を有している。よって、O&Mシステム200は、推定した問題発生原因θtの正確性を向上させるため、例えば、推定した問題発生原因θt−1を用いて精微化を行う。
推定した問題発生原因θtの精微化とは、例えば、観測時間tにおける推定した問題発生原因θtと、観測時間t−1の推定した問題発生原因θt−1を比較し、処置すべき問題発生原因を抽出することである。O&Mシステム200は、比較した結果、例えば、2つの推定した問題発生原因θt,θt−1が同一であった場合、観測時間t−1から新たな問題発生原因はないものと判断して、処置すべき問題を抽出しない。O&Mシステム200は、比較した結果、例えば、推定した問題発生原因θtには存在するが、推定した問題発生原因θt−1には存在しない問題発生原因を発見した場合、処置すべき問題発生原因として抽出する。
問題発生原因θtは、時系列で変化しているものであり、観測時間tにおける推定した問題発生原因θtは、観測時間t−1における推定した問題発生原因θt−1と関連がある。例えば、観測時間tにおける推定した問題発生原因θtと、観測時間t−1における推定した問題発生原因θt−1に同じ要因が含まれていると、当該の要因が推定した問題発生原因を継続させている要因であるということになり、対処すべき重要度、緊急度が判別できる。
観測データYtと推定した問題発生原因θtとの関係を表す式から推定する場合、例えば以下のような処理が行われる。
サービス品質状況分析部215は、ナレジ登録部内223内のナレジDB2231から、観測データYtと式(2)を読み出す。式(2)は、例えば、O&Mシステム運用者が、O&Mシステム200を操作することで、ナレジ登録部内223内のナレジDB2231に記憶される。サービス品質分析部215は、式(2)を変形して式(3)を求め、観測データYtを式(3)に代入し、推定した問題発生原因θtを得る(f11)。サービス品質状況分析部215は、推定した問題発生原因θtをナレジ登録部内223内のナレジDB2231に記憶する。
次に、サービス品質状況分析部215は、ナレジ登録部内223内のナレジDB2231から、推定した問題発生原因θt−1を読み出す。推定した問題発生原因θt−1は、観測時間t−1において、サービス品質状況分析部が算出し(f12)、ナレジ登録部内223内のナレジDB2231に記憶されているものとする。
次に、サービス品質状況分析部215は、読み出した推定した問題発生原因θt−1を使用し、推定した問題発生原因θtの精微化を行う(f14)。例えば、サービス品質状況分析部215は、2つの推定した問題発生原因θt,θt−1を比較する。サービス品質状況分析部215は、例えば、比較した結果、推定した問題発生原因θtには存在するが、推定した問題発生原因θt−1には存在しない問題発生原因を抽出する。サービス品質状況分析部215は、抽出した問題発生原因を適用QoS抽出部216に出力する。なお、サービス品質状況分析部215は、推定した問題発生原因θtの精微化を行うとき、推定した問題発生原因θt−1だけではなく、過去の精微化した結果や、観測時間t−2以前における問題発生原因などを使用してもよい。
実際の推定および精微化の例を、図9を用いて説明する。図9は、観測データのひとつであるパケットロス率の変位をあらわすグラフである。
図9に示すように、観測時間t−1においてパケットロス率が同一であっても、様々な問題発生原因θtにより、観測時間tにおけるパケットロス率が異なる場合がある。
例えば、パケットロス率が変位d1のような変位であった場合について説明する。変位d1(観測時間t−1から観測時間tにおけるパケットロス率の変位)は、観測時間t−2から観測時間t−1までのパケットロス率の変位よりも大きくなっている。パケットロス率の変位が大きくなっている要因として、例えば、推定した問題発生原因θt−1には存在していないが、推定した問題発生原因θtには存在する新たな問題発生原因が生じていると考えられる。
推定した問題発生原因θtにしか存在しない問題発生原因が、例えば、「受信したパケットをキューイングするメモリ不足」であったとする。適用QoS抽出部216は、「受信したパケットをキューイングするメモリ不足」という問題発生原因を解消するため、例えば、基地局100に対して、パケット受信キューのサイズを増やす制御を行う。
また、例えば、パケットロス率が変位d2のような変位であった場合について説明する。変位d2(観測時間t−1から観測時間tにおけるパケットロス率の変位)は、観測時間t−2から観測時間t−1までのパケットロス率の変位とほぼ同じである。すなわち、パケットロス率の変位は一定であり、パケットロス率を引き起こす問題発生原因は存在するものの、新たな問題発生原因は生じていないと考えられる。
2つの推定した問題発生原因θt,θt−1が同じであった場合、サービス品質状況分析部215は、適用QoS抽出部216に、問題発生原因を出力せず処理を終了する。
<運用者の作業の効率化>
図10は、本発明における通信監視システムの制御の流れを表す図である。
図10は、本発明における通信監視システムの制御の流れを表す図である。
図10は、図2に対応している。
基地局100,101では、MS300と無線通信を行う場合に、観測データを得る。基地局100とピコ基地局101は、得られた観測データをO&Mシステム200へ適宜送信する。
O&Mシステム200では、得られた観測データに基づいて推定した問題発生原因θtを推定する。O&Mシステム200では、推定した問題発生原因θtに基づいて、コアネットワーク400に対してQoS制御を行う。O&Mシステム200は、このような制御を行うことで、コアネットワーク400内の各装置100,101,510に対して様々な対応策を講じることができる。O&Mシステム200は、例えば、基地局100,101に対して、電波の送信出力を上げるように無線パラメータを調整したり、時間あたりのハンドオーバー数を制限するように制御する。また、O&Mシステム200は、例えば、NW内装置510のひとつであるS−GWに対して、パケットの受信キューのサイズを変更するよう制御する。
図11は、O&Mシステム200における、推定処理の例を表す図である。
O&Mシステム200は、観測事象受付部210で基地局100、101より観測データを受信する(S231)。観測事象受付部210は、受信した観測データを、観測事象抽出部213内の内部メモリ2131へ出力する(S232)。
次に、観測事象抽出部213は、受け取った観測データを、例えば、ELT(Extract Transform Load)などを使って処理する(S233)。ELTとは、例えば、大量に受信した観測データのうち、ある閾値を超えるような観測データを、ノイズデータと判断して分析対象から排除する処理である。また、ELTは、例えば、受信した観測データを、特定の形式に修正したり、時系列で整理したりする処理でもある。ELTは、例えば、ソフトウェアとして実現される。観測事象抽出部213は、ELTを使って、判定対象となる観測データを抽出するする(S234)。観測事象抽出部213は、抽出した観測データ(以下、「抽出観測データ」と呼ぶ)を、観測事象分析部214内の内部メモリ2141へ出力する(S235)。
次に、観測事象分析部214は、受け取った抽出観測データを、例えば、OLAP(Online Analytical Processing)などを使って分析する(S236)。OLAPとは、例えば、大量の抽出観測データを、多次元データベース構成にし、素早く解析を行う処理である。OLAPは、例えば、大量の抽出観測データの中から、ある閾値を超えるような特徴のある観測データを抽出し、測定値の推移や傾向を分析する。OLAPは、例えば、ソフトウェアとして実現される。観測事象分析部214は、OLAPを使って、特徴ある観測データを抽出し、サービス品質状況分析部215に出力する(S237)。
次に、サービス品質状況分析部215は、ナレジDB2231に記憶されている時間ごとの観測データを取り出す(S239)。サービス品質状況分析部215は、取り出した時間ごとの観測データと、受け取った特徴ある観測データから、推定した問題発生原因θtを推定する(S238)。サービス品質状況分析部215は、推定した問題発生原因θtを、統計解析部220に出力する。統計解析部220は、受け取った推定した問題発生原因θtを、表示編集部218に出力する(S240)。
次に、表示編集出力部218は、受け取った推定した問題発生原因θtを、様々な可視化ソフトウェアを用いて編集し(S241)、表示部219に出力する(S242)。表示部219は、例えば、O&Mシステム運用者が使用するモニタなどに、受け取ったデータを表示する(S243)。
図12は、例えば、ある基地局でのCall Drop率の時間ごとの推移を示すグラフである。O&Mシステム運用者は、図12のグラフをO&Mシステム200のモニタなどで確認し、22時の時点でCall Drop率が閾値を超えていることを認識する。O&Mシステム200は、例えば、Call Drop率が閾値を超えた場合、Call Drop率を減少させるための処置を行う。O&Mシステム200は、例えば、基地局に対して、他のサービスエリアからのハンドオーバーを拒否するように制御したり、無線の出力を上げるよう制御したりする。
<1.動作例1>
次に、動作例について説明する。
次に、動作例について説明する。
観測データが、接続率低下を示している場合、Call Drop率の上昇を示している場合、ハンドオーバー成功率の低下を示している場合の動作例を説明する。
図13は、観測データが呼接続率低下を示している場合の動作例である。図16は、観測データがCall Drop率上昇を示している場合の動作例である。図17は、観測データがハンドオーバー成功率の低下を示している場合の動作例である。
なお、図13、図16、図17の動作フロー中のS110、S120、S130は、図5のシーケンス中のO&Mシステム200が行う処理であるS110、S120、S130にそれぞれ対応している。
図13について説明する。
呼接続率低下を示す観測データとしては、例えば、RRC(Radio Resource Control)接続率(S201)、multiRAB(Radio Access Bearer)接続率(S202)、RAC(Radio Access Controller)接続率(S203)などがある。O&Mシステム200は、接続率低下を示す観測データが得られたとき、処理を開始し(S200)、品質指標判定(S110)を行う。具体的には、サービス品質状況解析部215は、例えば、観測データから呼接続率低下を示す観測データとして、RRC接続率(S201)、multiRAB接続率(S202)、RAC接続率(S203)などについて閾値と比較する。サービス品質状況解析部215は、比較した結果を適用QoS抽出部216に出力する。適用QoS抽出部216は、観測データの比較結果に応じたQoS制御を抽出し、実行する。また、適用QoS抽出部216は、例えば、RRC接続率接続率が低下していない場合や(S201のNo)、multiRAB接続率が低下していない場合(S202のNo)は、QoS制御は行わず、処理を終了(S209)してもよい。
なお、図13における品質指標判定(S110)は一例であり、図14で示した観測データも判定の対象としてもよい。
次に、品質指標判定(S110)でQoS制御を実施した結果、サービスエリア内のQoSが改善しなかった場合、サービス品質状況解析部215にて推定した問題発生原因の推定を行ってもよい(S120)。
図15は、マトリクスによる推定処理の例をあらわす表である。図15にあらわされる表は、例えば、O&Mシステム運用者の操作で、ナレジ登録部内223内のナレジDB2231に記憶される。
図15の「自セルトラフィック」、「他セルトラフィック」、「Call Drop」、「他セルRL−F」は、閾値と比較する観測データを示している。それぞれの観測データは、1つの観測データである場合だけではなく、複数の観測データを組み合わせたものである場合もある。例えば、隣接する全てのセルにおける、RRCコネクションリクエスト数を合計することで、「他セルトラフィック」の数値を得ることができる場合もある。
マトリクスにて判定する観測データが、すでに品質指標判定(S110)で判定されている場合、サービス品質状況解析部215は、品質指標判定(S110)で判定した結果を、そのまま流用する。例えば、図15の「自セルトラフィック」が、品質指標判定(S110)のRRC接続率に該当する場合がある。この場合、サービス品質状況解析部215は、品質指標判定(S110)のRRC接続率低下の判定(S210)の結果により、自セルトラフィックを判定する。例えば、RRC接続率低下の判定(S210)の結果が「Yes」の場合は、自セルトラフィックは「高」と判定し、「No」の場合は、自セルトラフィックは「低」と判定する。
マトリクスにて判定する観測データが、品質指標判定(S110)で判定されていない場合、サービス品質状況解析部215は、ナレジ登録部内223内のナレジDB2231から対象となる観測データと閾値を読み出す。サービス品質状況解析部215は、観測データと閾値を比較して判定する。例えば、観測データ「自セルトラフィック」が、閾値以上の数値であった場合は「高」と判定し、閾値より小さい数値であった場合は「低」と判定する。
このように、サービス品質状況解析部215は、図15のマトリクスの観測データに対する判定結果を得る。
サービス品質状況解析部215は、それぞれの観測データの判定結果から、表中の対応する列を検索し、最下行の問題発生原因の番号を抽出する。例えば、自セルトラフィックが「高」、他セルトラフィックが「高」、Call Drop率が「低」、そして他セルRL−F(Radio Link - Failure)が「高」である場合、表の左から2列目に該当し、対応する問題発生原因の番号は「1」となる。問題発生原因の番号および、その番号に対応する推定した問題発生原因は、例えば、O&Mシステム運用者の操作により、あらかじめナレジDB2231にテーブルとして記憶されている。問題発生原因「1」とは、例えば、「自セルおよび隣接セルへの移動端末の流入量の増加」を示す。
このように、O&Mシステム200は、観測データを用いたマトリクスから、問題発生原因の推定を行う。
次に、O&Mシステム200は、適用QoS抽出処理を行う(S130)。適用QoS抽出部216は、サービス品質状況解析部215から受け取った推定した問題発生原因に対応する適用QoSを抽出し、実行する。
次に、O&Mシステム200は、QoS制御を実施した結果、サービスエリア内のQoSが改善して場合、処理を終了する(S209)。サービスエリア内のQoSが改善していない場合、O&Mシステム200は、推定処理(S120)および適用QoS抽出(S130)を、再実施してもよい。
<2.動作例2>
図16について説明する。
図16について説明する。
Call Drop率の上昇を示す観測データとしては、例えば、全呼のCall Drop率(S211)やAMR(Adaptive Multi Rate)のCall Drop率(S212)などがある。
O&Mシステム200は、Call Drop率の上昇を示す観測データが得られたとき、処理を開始し(S210)、品質指標判定(S110)を行う。具体的には、サービス品質状況解析部215は、例えば、全呼のCall Drop率(S211)やAMR(Adaptive Multi Rate)のCall Drop率(S212)などについて閾値と比較する。サービス品質状況解析部215は、比較した結果を適用QoS抽出部216に出力する。適用QoS抽出部216は、観測データの比較結果に応じたQoS制御を抽出し、実行する。
なお、図16における品質指標判定(S110)は一例であり、図18の「Call Drop率上昇」で示した観測データも判定の対象としてもよい。
次に、品質指標判定(S110)でQoS制御を実施した結果、サービスエリア内のQoSが改善しなかった場合、サービス品質状況解析部215にて推定した問題発生原因の推定を行ってもよい(S120)。推定処理は、例えば、図18の「Call Drop率上昇」の観測データを、図15で示したようなマトリクスを用いて推定してもよい。また、推定処理は、図8で説明したように、観測データから特定の係数を使用して問題発生原因を推定してもよい。サービス品質状況解析部215は、推定した問題発生原因を適用QoS抽出部216に出力する。
次に、O&Mシステム200は、適用QoS抽出処理を行う(S130)。適用QoS抽出部216は、サービス品質状況解析部215から受け取った推定した問題発生原因に対応する適用QoSを抽出し、実行する。
次に、O&Mシステム200は、QoS制御を実施した結果、サービスエリア内のQoSが改善していた場合、処理を終了する(S216)。サービスエリア内のQoSが改善していない場合、O&Mシステム200は、推定処理(S120)および適用QoS抽出(S130)を、再実施してもよい。
<3.動作例3>
図17について説明する。
図17について説明する。
ハンドオーバー成功率の低下を示す観測データとしては、例えば、ハードハンドオーバー成功率(S221)やInterRNC(Radio Network Controller)ハンドオーバー成功率(S222)などがある。
O&Mシステム200は、ハンドオーバー成功率の低下を示す観測データが得られたとき、処理を開始し(S220)、品質指標判定(S110)を行う。具体的には、サービス品質状況解析部215は、例えば、ハードハンドオーバー成功率(S221)やInterRNCハンドオーバー成功率(S222)などについて閾値と比較する。サービス品質状況解析部215は、比較した結果を適用QoS抽出部216に出力する。適用QoS抽出部216は、観測データの比較結果に応じたQoS制御を抽出し、実行する。
なお、図17における品質指標判定(S110)は一例であり、図18の「ハンドオーバー成功率低下」で示した観測データも判定の対象としてもよい。
次に、品質指標判定(S110)でQoS制御を実施した結果、サービスエリア内のQoSが改善しなかった場合、サービス品質状況解析部215にて推定した問題発生原因の推定を行ってもよい(S120)。推定処理は、例えば、図18の「ハンドオーバー成功率低下」の観測データを、図15で示したようなマトリクスを用いて推定してもよい。また、推定処理は、図8で説明したように、観測データから特定の係数を使用して問題発生原因を推定してもよい。サービス品質状況解析部215は、推定した問題発生原因を適用QoS抽出部216に出力する。
次に、O&Mシステム200は、適用QoS抽出処理を行う(S130)。適用QoS抽出部216は、サービス品質状況解析部215から受け取った推定した問題発生原因に対応する適用QoSを抽出し、実行する。
次に、O&Mシステム200は、QoS制御を実施した結果、サービスエリア内のQoSが改善していた場合、処理を終了する(S226)。サービスエリア内のQoSが改善していない場合、O&Mシステム200は、推定処理(S120)および適用QoS抽出(S130)を、再実施してもよい。
[その他の実施の形態]
次に、第3の実施形態について説明する。
次に、第3の実施形態について説明する。
図19はO&Mシステム200のハードウェアの構成例を表す図である。O&Mシステム200は、CPU(Central Processing Unit)250、ROM(Read Only Memory)251、RAM(Random Access Memory)252、メモリ253、インタフェース部254、表示部255を備える。CPU250とROM251、RAM252、及びメモリ253は内部バス256を介して互いに接続される。
CPU250は、ROM251からプログラムを読み出してRAM252へロードし、ロードしたプログラムを実行することで、例えば、観測事象分析部214、サービス品質状況分析部位215、及び適用QoS抽出部216の機能を実行する。CPU250は、例えば、第2の実施の形態における観測事象分析部214、サービス品質状況分析部位215、及び適用QoS抽出部216に対応する。
また、CPU250は、インタフェース部254から出力された観測データなどを、メモリ253に記憶する。CPU250は、例えば、第2の実施形態におけるナレジ登録部223に対応する。メモリ253は、例えば、第2の実施形態におけるナレジDB2231に対応する。
インタフェース部254は、CPU250から出力されたデータや制御信号などをコアネットワーク400へ送信可能なフォーマットに変換して基地局100に出力する。また、インタフェース部254は、コアネットワーク400から受信したデータや制御信号などを抽出してCPU250へ出力する。インタフェース部254は、例えば、第2の実施の形態における観測事象受付部210とQoS制御送出部217に対応する。
また、インタフェース部254は、O&Mシステム運用者が入力したデータや画面イベントなどを抽出してCPU250へ出力する。インタフェース部254は、例えば、第2の実施の形態における、運用者要求受付部221に対応する。
表示部255は、CPU250から出力された観測データを、例えば、O&Mシステム200に接続されたモニタに表示する。また、表示部255は、CPU250から出力された表示情報を受け取り、例えば、O&Mシステム200に接続されたモニタの画面表示形式を変更する。表示部255は、例えば、第2の実施形態における、表示編集部218と表示部219に対応する。
図19の例では、CPU250を例にして説明したが、CPU240以外のMPU(Micro Processing Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのコントローラであってもよい。
また、O&Mシステム200をネットワーク上に配置することで、いわゆるSDN(Software Defined Network)を構成することが可能である。SDNとは、ネットワークの構造や構成、設定などをソフトウェアを用いて動的に変更することを可能とするネットワークのことである。O&Mシステム200は、問題発生原因の推定を行い、その結果からコアネットワーク400に対して抽出したQoSを適用している。具体的には、O&Mシステム200は、基地局100,101やNW内装置510の制御を行っている。言い換えると、O&Mシステム200が実施しているコアネットワーク400に対する制御は、結果としてコアネットワーク400のデータストリームを最適化している。すなわち、コアネットワーク400内にO&Mシステム200を配置することで、コアネットワーク400はいわゆるSDNを構成することができる。
以上まとめると付記のようになる。
(付記1)
第1のサービスエリアを有する第1の基地局装置と、
前記第1のサービスエリアに含まれ、前記第1のサービスエリアより範囲が狭い第2のサービスエリアを有する第2の基地局装置と、
監視装置と、
端末装置を備え、
前記第1の基地局装置は、前記端末装置が前記第1のサービスエリアに在圏するとき、前記端末装置と無線通信を行い、前記第2の基地局装置は、前記端末装置が前記第2のサービスエリアに在圏するとき、前記端末装置と無線通信を行う通信監視システムにおいて、
前記第1の基地局装置は、前記端末装置と無線通信を行うときに取得した第1の観測データを、前記監視装置へ送信し、
前記第2の基地局装置は、前記端末装置と無線通信を行うときに取得した第2の観測データを、前記監視装置へ送信し、
前記監視装置は、前記第1及び第2の観測データに基づいて、前記第1及び第2の観測データが得られた原因を推定するサービス品質状況分析部を備えることを特徴とする通信監視システム。
第1のサービスエリアを有する第1の基地局装置と、
前記第1のサービスエリアに含まれ、前記第1のサービスエリアより範囲が狭い第2のサービスエリアを有する第2の基地局装置と、
監視装置と、
端末装置を備え、
前記第1の基地局装置は、前記端末装置が前記第1のサービスエリアに在圏するとき、前記端末装置と無線通信を行い、前記第2の基地局装置は、前記端末装置が前記第2のサービスエリアに在圏するとき、前記端末装置と無線通信を行う通信監視システムにおいて、
前記第1の基地局装置は、前記端末装置と無線通信を行うときに取得した第1の観測データを、前記監視装置へ送信し、
前記第2の基地局装置は、前記端末装置と無線通信を行うときに取得した第2の観測データを、前記監視装置へ送信し、
前記監視装置は、前記第1及び第2の観測データに基づいて、前記第1及び第2の観測データが得られた原因を推定するサービス品質状況分析部を備えることを特徴とする通信監視システム。
(付記2)
前記サービス品質状況分析部は、前記第1及び第2の観測データに基づいて、前記原因から前記第1及び第2の観測データが観測される割合に応じて、前記原因を推定することを特徴とする付記1記載の通信監視システム。
前記サービス品質状況分析部は、前記第1及び第2の観測データに基づいて、前記原因から前記第1及び第2の観測データが観測される割合に応じて、前記原因を推定することを特徴とする付記1記載の通信監視システム。
(付記3)
前記サービス品質状況分析部は、観測時間tにおいて取得した前記第1及び第2の観測データをYt、観測誤差をvt、前記原因θtからYtが観測される割合をFtとしたとき、
θt=(Yt−vt)/Ft
に基づいて、前記原因θtを推定することを特徴とする付記1記載の通信監視システム。
前記サービス品質状況分析部は、観測時間tにおいて取得した前記第1及び第2の観測データをYt、観測誤差をvt、前記原因θtからYtが観測される割合をFtとしたとき、
θt=(Yt−vt)/Ft
に基づいて、前記原因θtを推定することを特徴とする付記1記載の通信監視システム。
(付記4)
前記サービス品質状況分析部は、前記第1の観測データと前記第1の観測データに対応する第1の閾値とを比較した第1の比較結果と、前記第2の観測データと前記第2の観測データに対応する第2の閾値とを比較した第2の比較結果に基づいて、前記原因を推定することを特徴とする付記1記載の通信監視システム。
前記サービス品質状況分析部は、前記第1の観測データと前記第1の観測データに対応する第1の閾値とを比較した第1の比較結果と、前記第2の観測データと前記第2の観測データに対応する第2の閾値とを比較した第2の比較結果に基づいて、前記原因を推定することを特徴とする付記1記載の通信監視システム。
(付記5)
前記サービス品質状況分析部は、前記第1及び第2の比較結果と、前記原因との対応関係を表すテーブルを記憶したメモリを備え、
前記サービス品質状況分析部は、前記第1及び第2の比較結果に対応する前記原因を前記テーブルから読み出すことで、前記原因を推定することを特徴とする付記4記載の通信監視システム。
前記サービス品質状況分析部は、前記第1及び第2の比較結果と、前記原因との対応関係を表すテーブルを記憶したメモリを備え、
前記サービス品質状況分析部は、前記第1及び第2の比較結果に対応する前記原因を前記テーブルから読み出すことで、前記原因を推定することを特徴とする付記4記載の通信監視システム。
(付記6)
観測時間tにおいて取得した前記第1及び第2の観測データに対しては複数の原因が存在し、観測時間(t−1)において取得した前記第1及び第2の観測データに対しても複数の原因が存在し、
前記サービス品質状況分析部は、観測時間tにおける前記複数の原因には含まれるが、観測時間(t−1)における前記複数の原因には含まれない原因を抽出することを特徴とする付記1記載の通信監視システム。
観測時間tにおいて取得した前記第1及び第2の観測データに対しては複数の原因が存在し、観測時間(t−1)において取得した前記第1及び第2の観測データに対しても複数の原因が存在し、
前記サービス品質状況分析部は、観測時間tにおける前記複数の原因には含まれるが、観測時間(t−1)における前記複数の原因には含まれない原因を抽出することを特徴とする付記1記載の通信監視システム。
(付記7)
前記監視装置は、前記原因に応じて、前記第1又は第2の基地局装置におけるデータの送信または受信を制御する制御送出部を備えることを特徴とする付記1記載の通信監視システム。
前記監視装置は、前記原因に応じて、前記第1又は第2の基地局装置におけるデータの送信または受信を制御する制御送出部を備えることを特徴とする付記1記載の通信監視システム。
(付記8)
更に、前記第1及び第2の基地局装置に対してデータの送信または受信を制御する通信制御装置、又は、前記第1及び第2の基地局装置に対しデータを中継する中継装置を備え、
前記監視装置は、前記原因に応じて、前記通信制御装置に対して前記データの送信または受信に対する制御を行うように指示し、または、前記中継装置に対して前記データの中継に対する制御を行うように指示する制御送出部を備えることを特徴とする付記1記載の通信監視システム。
更に、前記第1及び第2の基地局装置に対してデータの送信または受信を制御する通信制御装置、又は、前記第1及び第2の基地局装置に対しデータを中継する中継装置を備え、
前記監視装置は、前記原因に応じて、前記通信制御装置に対して前記データの送信または受信に対する制御を行うように指示し、または、前記中継装置に対して前記データの中継に対する制御を行うように指示する制御送出部を備えることを特徴とする付記1記載の通信監視システム。
(付記9)
前記監視装置は、前記原因を表示する表示部を備えることを特徴とする付記1記載の通信監視システム。
前記監視装置は、前記原因を表示する表示部を備えることを特徴とする付記1記載の通信監視システム。
(付記10)
第1のサービスエリアを有する第1の基地局装置と、
前記第1のサービスエリアに含まれ、前記第1のサービスエリアより範囲が狭い第2のサービスエリアを有する第2の基地局装置と、
監視装置と、
端末装置を備え、
前記端末装置は、前記第1のサービスエリアに在圏するとき、前記第1の基地局装置と無線通信を行い、前記端末装置は、前記第2のサービスエリアに在圏するとき、前記第2の基地局装置と無線通信を行う通信監視システムにおいて、観測データが得られた原因の推定方法であって、
前記第1の基地局装置により、前記端末装置と無線通信を行うときに取得した第1の観測データを、前記監視装置へ送信し、
前記第2の基地局装置により、前記端末装置と無線通信を行うときに取得した第2の観測データを、前記監視装置へ送信し、
前記監視装置により、前記第1及び第2の観測データに基づいて、前記第1及び第2の観測データが得られた原因を推定する
ことを特徴とする推定方法。
第1のサービスエリアを有する第1の基地局装置と、
前記第1のサービスエリアに含まれ、前記第1のサービスエリアより範囲が狭い第2のサービスエリアを有する第2の基地局装置と、
監視装置と、
端末装置を備え、
前記端末装置は、前記第1のサービスエリアに在圏するとき、前記第1の基地局装置と無線通信を行い、前記端末装置は、前記第2のサービスエリアに在圏するとき、前記第2の基地局装置と無線通信を行う通信監視システムにおいて、観測データが得られた原因の推定方法であって、
前記第1の基地局装置により、前記端末装置と無線通信を行うときに取得した第1の観測データを、前記監視装置へ送信し、
前記第2の基地局装置により、前記端末装置と無線通信を行うときに取得した第2の観測データを、前記監視装置へ送信し、
前記監視装置により、前記第1及び第2の観測データに基づいて、前記第1及び第2の観測データが得られた原因を推定する
ことを特徴とする推定方法。
(付記11)
第1のサービスエリアを有する第1の基地局装置から、前記第1のサービスエリアに在圏する端末装置との間の無線通信により取得した第1の観測データを受信し、
前記第1のサービスエリアを含み、前記第1のサービスエリアより範囲が狭い第2のサービスエリアを有する第2の基地局装置から、前記第2のサービスエリアに在圏する前記端末装置との間の無線通信により取得した第2の観測データを受信し、
受信した前記第1及び第2の観測データに基づいて、前記第1及び第2の観測データが得られた原因を推定するサービス品質状況分析部を備える
ことを特徴とする監視装置。
第1のサービスエリアを有する第1の基地局装置から、前記第1のサービスエリアに在圏する端末装置との間の無線通信により取得した第1の観測データを受信し、
前記第1のサービスエリアを含み、前記第1のサービスエリアより範囲が狭い第2のサービスエリアを有する第2の基地局装置から、前記第2のサービスエリアに在圏する前記端末装置との間の無線通信により取得した第2の観測データを受信し、
受信した前記第1及び第2の観測データに基づいて、前記第1及び第2の観測データが得られた原因を推定するサービス品質状況分析部を備える
ことを特徴とする監視装置。
10:通信監視システム 100:第1の基地局装置(マクロ基地局)
100−M:サービスエリア
100−P:サービスエリア
101:第2の基地局装置(ピコ基地局) 200:監視装置(O&Mシステム)
210:観測事象受付部 211:関連情報受付部
213:観測事象抽出部 214:観測事象分析部
215:サービス品質状況分析部 216:適用QoS抽出部
217:QoS制御送出部 218:表示編集部
219:表示部 220:統計解析部
221:運用者要求受付部 222:ナレジ追加・修正部
223:ナレジ登録部 224:対処履歴部
300:端末装置(MS) 400:コアネットワーク
510:NW内装置
100−M:サービスエリア
100−P:サービスエリア
101:第2の基地局装置(ピコ基地局) 200:監視装置(O&Mシステム)
210:観測事象受付部 211:関連情報受付部
213:観測事象抽出部 214:観測事象分析部
215:サービス品質状況分析部 216:適用QoS抽出部
217:QoS制御送出部 218:表示編集部
219:表示部 220:統計解析部
221:運用者要求受付部 222:ナレジ追加・修正部
223:ナレジ登録部 224:対処履歴部
300:端末装置(MS) 400:コアネットワーク
510:NW内装置
Claims (7)
- 第1のサービスエリアを有する第1の基地局装置と、
前記第1のサービスエリアに含まれ、前記第1のサービスエリアより範囲が狭い第2のサービスエリアを有する第2の基地局装置と、
監視装置と、
端末装置を備え、
前記第1の基地局装置は、前記端末装置が前記第1のサービスエリアに在圏するとき、前記端末装置と無線通信を行い、前記第2の基地局装置は、前記端末装置が前記第2のサービスエリアに在圏するとき、前記端末装置と無線通信を行う通信監視システムにおいて、
前記第1の基地局装置は、前記端末装置と無線通信を行うときに取得した第1の観測データを、前記監視装置へ送信し、
前記第2の基地局装置は、前記端末装置と無線通信を行うときに取得した第2の観測データを、前記監視装置へ送信し、
前記監視装置は、前記第1及び第2の観測データに基づいて、前記第1及び第2の観測データが得られた原因を推定するサービス品質状況分析部を備えることを特徴とする通信監視システム。 - 前記サービス品質状況分析部は、前記第1及び第2の観測データに基づいて、前記原因から前記第1及び第2の観測データが観測される割合に応じて、前記原因を推定することを特徴とする請求項1記載の通信監視システム。
- 前記サービス品質状況分析部は、前記第1の観測データと前記第1の観測データに対応する第1の閾値とを比較した第1の比較結果と、前記第2の観測データと前記第2の観測データに対応する第2の閾値とを比較した第2の比較結果に基づいて、前記原因を推定することを特徴とする請求項1記載の通信監視システム。
- 前記サービス品質状況分析部は、前記第1及び第2の比較結果と、前記原因との対応関係を表すテーブルを記憶したメモリを備え、
前記サービス品質状況分析部は、前記第1及び第2の比較結果に対応する前記原因を前記テーブルから読み出すことで、前記原因を推定することを特徴とする請求項3記載の通信監視システム。 - 観測時間tにおいて取得した前記第1及び第2の観測データに対しては複数の原因が存在し、観測時間(t−1)において取得した前記第1及び第2の観測データに対しても複数の原因が存在し、
前記サービス品質状況分析部は、観測時間tにおける前記複数の原因には含まれるが、観測時間(t−1)における前記複数の原因には含まれない原因を抽出することを特徴とする請求項1記載の通信監視システム。 - 前記監視装置は、前記原因に応じて、前記第1又は第2の基地局装置におけるデータの送信または受信を制御する制御送出部を備えることを特徴とする請求項1記載の通信監視システム。
- 更に、前記第1及び第2の基地局装置に対してデータの送信または受信を制御する通信制御装置、又は、前記第1及び第2の基地局装置に対しデータを中継する中継装置を備え、
前記監視装置は、前記原因に応じて、前記通信制御装置に対して前記データの送信または受信に対する制御を行うように指示し、または、前記中継装置に対して前記データの中継に対する制御を行うように指示する制御送出部を備えることを特徴とする請求項1記載の通信監視システム。
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