JP2016162980A - 露光装置、および物品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光路に挿入される遮光部の駆動についての自由度を上げるために有利な技術を提供する。【解決手段】基板を照射領域に対して走査させて露光する露光装置は、前記照射領域を規定するために光路に挿入される遮光部と、前記遮光部に接続された接続部と、前記接続部を駆動する駆動部と、を含み、前記接続部は、前記駆動部によって駆動されたとき、前記基板の走査方向における前記照射領域の照度分布の形状が変化するように、前記遮光部の形状および姿勢のうち少なくとも一方を変更する。【選択図】図5
Description
本発明は、露光装置、および物品の製造方法に関する。
半導体デバイスなどの製造工程(リソグラフィ工程)で用いられる装置の1つとして、光が照射される基板上の照射領域を用いて基板を走査露光する露光装置がある。露光装置では、例えば、光の照射によって基板に熱が生じることを低減するため、パルス光を射出する光源が用いられうる。このような露光装置において、走査方向における露光むらを低減させるためには、走査方向における照射領域の照度分布の形状を台形形状に調整することが好ましい。特許文献1には、走査方向における照射領域の照度分布の形状を台形形状にするために、照射領域を規定するために光路に挿入される複数の遮光部(板部材)の各々について先端に切欠きを設ける構成が提案されている。
露光装置において、走査方向における露光むらを更に低減させるためには、照射領域の照度分布を精度よく調整するとよい。この場合、遮光部の形状や姿勢、位置などの変更についての自由度、即ち、遮光部の駆動についての自由度を上げることが好ましい。
そこで、本発明は、光路に挿入される遮光部の駆動についての自由度を上げるために有利な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての露光装置は、基板を照射領域に対して走査させて露光する露光装置であって、前記照射領域を規定するために光路に挿入される遮光部と、前記遮光部に接続された接続部と、前記接続部を駆動する駆動部と、を含み、前記接続部は、前記駆動部によって駆動されたとき、前記基板の走査方向における前記照射領域の照度分布の形状が変化するように、前記遮光部の形状および姿勢のうち少なくとも一方を変更する、ことを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、光路に挿入される遮光部の駆動についての自由度を上げるために有利な技術を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
本発明に係る第1実施形態の露光装置100について、図1を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態の露光装置100の構成を示す概略図である。第1実施形態の露光装置100は、光(スリット光)が照射される基板上の照射領域を用いて基板30を走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の露光装置である。露光装置100は、例えば、光源1と、引き回し光学系2と、照明光学系10と、マスクステージ22と、投影光学系25と、基板ステージ33と、制御部40とを含みうる。制御部40は、例えばCPUやメモリを含み、露光装置100の全体(露光装置100の各部)を制御する。即ち、制御部40は、マスク21に形成されたパターンを基板30に転写する処理(基板30を走査露光する処理)を制御する。
本発明に係る第1実施形態の露光装置100について、図1を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態の露光装置100の構成を示す概略図である。第1実施形態の露光装置100は、光(スリット光)が照射される基板上の照射領域を用いて基板30を走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の露光装置である。露光装置100は、例えば、光源1と、引き回し光学系2と、照明光学系10と、マスクステージ22と、投影光学系25と、基板ステージ33と、制御部40とを含みうる。制御部40は、例えばCPUやメモリを含み、露光装置100の全体(露光装置100の各部)を制御する。即ち、制御部40は、マスク21に形成されたパターンを基板30に転写する処理(基板30を走査露光する処理)を制御する。
光源1は、基板30を露光するためのパルス光を射出する。光源1から射出された光は、引き回し光学系2を介して、マスク21を照明するための照明光学系10に入射する。照明光学系10に入射した光束は、コンデンサレンズなどを有する光学系3によって形状を整えられた後、オプティカルインテグレータ4の入射面に結像状態で集光する。オプティカルインテグレータ4は、例えば、複数の微小レンズが二次元的に配列された構成となっており、その射出面近傍に2次光源を形成する。オプティカルインテグレータ4から射出された光束は、開口絞り5に入射し、当該光束の一部が開口絞り5の開口部を通過することによって成形される。開口絞り5を通過した光束は、ハーフミラー8に入射する。ハーフミラー8には、例えば95%以上の透過率を有する半透過膜が塗布されており、ハーフミラー8に入射した光束のほとんどは透過するが、一部は反射されてセンサ11に入射する。センサ11は、入射した光の強度を検出するように構成されており、光の強度に応じた信号を制御部40に供給する。制御部40は、光源1から射出されるパルス光の強度および周期が目標値で安定するように、センサ11からの信号に応じて光源1を制御する。
ハーフミラー8を透過した光束は、コンデンサレンズ7によって可動ブラインド15上に結像し、可動ブラインド15に形成された開口を通過した光が結像光学系9に入射する。可動ブラインド15は、例えば、マスク21の面と光学的に共役関係にある照明光学系10(オプティカルインテグレータ4)のフーリエ変換面に配置されうる。結像光学系9は、可動ブラインド15上の像をマスク21に結像させるための光学系である。ここで、コンデンサレンズ7と可動ブラインド15との間には、基板上における照射領域の照度分布の形状を調整するための調整部14(複数の遮光部50)が配置される。調整部14の構成については後述する。
マスク21および基板30は、マスクステージ22および基板ステージ33によってそれぞれ保持されており、投影光学系25を介して光学的にほぼ共役な位置(投影光学系25の物体面および像面)にそれぞれ配置される。マスクステージ22および基板ステージ33は、投影光学系25の光軸に直交する方向(XY方向)に沿ってそれぞれ移動可能に構成されている。また、投影光学系25は、所定の投影倍率(例えば1倍)を有し、照明光学系10によって照明されたマスク21の像を基板30に投影する。このとき、マスクステージ22および基板ステージ33は、互いに同期しながら投影光学系25の投影倍率に応じた速度比で、投影光学系25の光軸に垂直な方向に相対的に移動される。これにより、パルス光が照射される照射領域を基板上で走査させて、マスク21に形成されたパターンを基板30に転写することができる。
このように構成された露光装置100では、図2に示すように、照射領域を基板上で走査して、基板上の同じ位置に複数のパルス光が重ねて照射される。図2は、複数のパルス光を用いて基板30を走査露光したときの、基板30の走査方向における基板上の位置と露光量との関係を示す図である。また、図2は、1つのパルス光によって基板上に形成される露光量分布45が、複数のパルス光を用いて走査露光するにつれて走査方向にずれて重なり合うことを示している。このように複数のパルス光を用いて走査露光を行う場合、走査方向に沿って基板上に露光むらδが生じうる。そのため、露光装置100では、走査方向における照射領域の照度分布の形状を台形形状に調整し、露光むらδを低減させることが好ましい。
そこで、第1実施形態の露光装置100は、コンデンサレンズ7と可動ブラインド15との間に、基板上の照射領域の照度分布の形状を調整するための調整部14を含みうる。ここで、基板30に転写されるパターンの微細化に伴い投影光学系25の開口数NAが大きくなると、投影光学系25のバックフォーカスが小さくなる。したがって、投影光学系25と基板30との間隔が狭くなるとともに、コンデンサレンズ7と可動ブラインド15との間隔も狭くなりうる。即ち、コンデンサレンズ7と可動ブラインド15との間において、光軸に平行な方向に調整部14を移動することができる範囲が制限されうる。そのため、第1実施形態の調整部14は、コンデンサレンズ7と可動ブラインド15との間において光軸と平行な方向に移動させることなく、照射領域の照度分布の形状を調整することができるように構成されている。
調整部14の構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、調整部14の構成を示す概略図であり、図3には、コンデンサレンズ7を透過した光束で照明される領域81が図示されている。調整部14は、例えば、照射領域を規定するために光路に挿入される遮光部50、遮光部50に接続される接続部51、および接続部51を駆動する駆動部52からなるセットを複数含みうる。各セットにおける遮光部50は、図3に示すように、例えば、基板30の走査方向と垂直な方向に対応する方向(以下、配列方向)に沿って配列される。そして、各遮光部50は、例えば、接続部51にそれぞれ接続される複数の板部材50a(2枚の板部材50a1および50a2)で構成される。複数の板部材50aは、遮光部50の配列方向に沿って配列され、光路に挿入される側の先端に向かって幅が狭くなる部分(以下、傾斜部分)をそれぞれ有する。ここで、複数の板部材50aは、複数の板部材50aの隙間から光が漏れることを低減するため、各板部材50aの一部が互いに重なり合うように配列されていることが好ましい。
接続部51は、例えば、駆動部52によって駆動されたとき、走査方向における照射領域の照度分布の形状が変化するように、遮光部50の形状および姿勢のうち少なくとも一方を変更する。第1実施形態における接続部51は、駆動部52によって回転駆動されたときに、遮光部50の形状および姿勢の少なくとも一方を変更するように構成されているが、回転駆動に限られるものではない。また、駆動部52は、接続部51に接続された軸52aと、軸52aを介して接続部51を駆動するアクチュエータ52bとを含みうる。駆動部52(アクチュエータ52b)は、接続部51を回転駆動する機能に加えて、遮光部50の形状および姿勢を維持させたまま遮光部50を移動させるように、遮光部50を光路に挿入する方向(以下、挿入方向)に接続部51を駆動する機能を有する。
ここで、調整部14は、図4に示すように、挿入方向において対向する2つの遮光部50の間に形成された領域83の形状が点対称になるように構成されるとよい。図4は、走査方向において対向する2つの遮光部50aの配置を示す図である。また、調整部14では、走査方向における照射領域の照度分布(形状や強度)が、走査方向と垂直な方向において等しくなるように各遮光部50が配置されるとよい。例えば、制御部40は、投影光学系25から射出された光の強度を、基板ステージ33に設けられた光電変換センサ31に検出させる。そして、制御部40は、その検出結果に基づいて複数の駆動部52を制御し、走査方向における照射領域の照度分布が走査方向と垂直な方向において等しくなるように複数の遮光部50を配置するとよい。
次に、第1実施形態における遮光部50、接続部51および駆動部52の構成について、図5を参照しながら説明する。図5(a)は、第1実施形態における遮光部50、接続部51および駆動部52の構成を示す概略図である。第1実施形態における遮光部50は、上述したように、複数(2枚)の板部材50a(50a1および50a2)を含みうる。接続部51は、連結部53と、連結軸54と、溝55と、接続部材56とを含みうる。複数の板部材50aの各々は、接続部材56に連結される連結部53および連結軸54を介して接続部材56に接続されている。図5(a)に示す例では、各板部材50aと接続部材56とが連結部53および連結軸54を介して接続されているが、連結部53のみを介して接続されていてもよい。接続部51は、駆動部52(アクチュエータ52b)によって回転駆動されたとき、連結部53が挿入方向に移動するように連結部53をガイドするガイドレールを有する。図5(a)に示す例では、接続部51に波状の溝55がガイドレールとして形成されており、各板部材50aの連結部53が当該溝55に嵌合されうる。
このような構成では、接続部51は、駆動部52によって回転駆動されたとき、図5(b)に示すように、接続部51に形成された溝55に沿って各板部材50aの連結部53を挿入方向に別々に移動させる。即ち、挿入方向における複数の板部材50aの相対位置を変更する。この場合、図5(b)に示すように、複数の板部材50aにそれぞれ設けられた傾斜部分の挿入方向におけるトータルの長さLが変わるため、走査方向における照射領域の照度分布において照度が変化する第1区間46aの長さを変えることができる。一方で、接続部51は、駆動部52によって挿入方向に駆動されると、図5(c)に示すように、傾斜部分のトータルの長さLを変えずに複数の板部材50aを挿入方向に並進させる。即ち、遮光部50の形状および姿勢を維持させたまま遮光部50を挿入方向に移動させる。この場合、走査方向における照射領域の照度分布において照度がほぼ一定となる第2区間46bの長さを変えることができる。
例えば、図6(a)の上図に示すように複数の板部材50aを配置した場合では、図6(a)の下図に示すような照度分布が、照射領域の走査方向において形成されうる。照度分布は、走査方向に沿って照度が変化する第1区間46aと、走査方向に沿って照度が一定となる第2区間46bとを含む。そして、駆動部52によって接続部51を回転駆動し、挿入方向における複数の板部材50aの相対位置を変更すると、図6(b)および(c)に示すように、第1区間46aの長さを変えることができる。一方で、駆動部52によって接続部51を挿入方向に駆動し、挿入方向に複数の板部材50aを並進させると、図6(d)に示すように、第2区間46bの長さを変えることができる。
上述したように、第1実施形態の露光装置100は、照射領域を規定するために光路に挿入される遮光部50と、遮光部50に接続された接続部51と、接続部51を駆動する駆動部52とを含みうる。そして、接続部51は、駆動部52によって回転駆動されたとき、遮光部50の形状および姿勢のうち少なくとも一方を変更するように構成される。これにより、照射領域の照度分布における第1区間46aの長さを変更することができるため、当該照度分布の形状を精度よく調整し、基板30に生じる露光むらδを低減させることができる。また、第1実施形態の露光装置100は、複数の板部材50aに対して1つの駆動部52が設けられるため、駆動部52の数を低減することができ、装置コストの点でも有利である。ここで、第1実施形態の遮光部50(各板部材50a)は、傾斜部分を有するように構成されているが、それに限られず、傾斜部分を有していなくても、本実施形態の構成により照度分布の形状を精度よく調整することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態に係る露光装置について説明する。第2実施形態の露光装置は、第1実施形態の露光装置100と比べて、各遮光部50における複数の板部材50aの配置が異なる。ここで、第2実施形態の露光装置は、各遮光部50における複数の板部材50aの配置以外の構成が第1実施形態の露光装置と同様であるため、以下では当該構成については説明を省略する。
第2実施形態に係る露光装置について説明する。第2実施形態の露光装置は、第1実施形態の露光装置100と比べて、各遮光部50における複数の板部材50aの配置が異なる。ここで、第2実施形態の露光装置は、各遮光部50における複数の板部材50aの配置以外の構成が第1実施形態の露光装置と同様であるため、以下では当該構成については説明を省略する。
図7は、遮光部50における複数の板部材50aの配置を示す図である。図7(a)は、複数の板部材50aの配置を光軸方向から見たときの図であり、図7(b)は、複数の板部材50aの配置を挿入方向から見たときの図である。第2実施形態において、複数の板部材50aは、第1板部材50a3と、第1板部材50a3より幅が狭い第2板部材50a4とを含みうる。そして、複数の遮光部50は、隣り合う2つの遮光部50の各々における第1板部材50a3の一部が重なり合うように配列している。また、第2板部材50a4は、第1板部材50a3の幅の半分の幅を有し、第1板部材50a3と重なり合うように配置されうる。このように複数の板部材50aを配置することにより、複数の板部材50aの隙間から光が漏れることを低減することができる。ここで、第1板部材50a3および第2板部材50a4を接続部51によって移動させる方法については、第1実施形態における説明と同様であるため、ここでは説明を省略する。
<第3実施形態>
第3実施形態に係る露光装置について説明する。第3実施形態の露光装置は、第1実施形態の露光装置100と比べて、遮光部50、接続部51および駆動部52の構成が異なる。以下では、第3実施形態の露光装置における遮光部50、接続部51および駆動部52の構成について説明する。ここで、第3実施形態の露光装置は、遮光部50、接続部51および駆動部52の構成以外の構成が第1実施形態の露光装置100と同様であるため、それらの構成以外の構成については説明を省略する。
第3実施形態に係る露光装置について説明する。第3実施形態の露光装置は、第1実施形態の露光装置100と比べて、遮光部50、接続部51および駆動部52の構成が異なる。以下では、第3実施形態の露光装置における遮光部50、接続部51および駆動部52の構成について説明する。ここで、第3実施形態の露光装置は、遮光部50、接続部51および駆動部52の構成以外の構成が第1実施形態の露光装置100と同様であるため、それらの構成以外の構成については説明を省略する。
第3実施形態における遮光部50、接続部51および駆動部52の構成について、図8(a)を参照しながら説明する。図8(a)は、第3実施形態における遮光部50、接続部51および駆動部52の構成を示す概略図である。第3実施形態における遮光部50は、例えば、1枚の板部材50bから成り、光路に挿入される側の先端に向かって幅が狭くなる部分を有する。接続部51は、連結部53と、連結軸54と、溝55と、接続部材56とを含みうる。遮光部50の板部材50bは、接続部材56に連結される複数の連結部53aおよび53b、連結軸54aおよび54bを介して接続部材56に接続されている。接続部材56には、連結部53aおよび53bがそれぞれ嵌合される溝55aおよび55bがガイドレールとして形成されている。溝55aは、連結部53aを嵌合し、駆動部52(アクチュエータ52b)によって接続部51が回転駆動されたとき、連結部53aが挿入方向に移動するように波状に形成されている。また、溝55bは、連結部53bを嵌合し、駆動部52によって接続部51が回転駆動されたとき、連結部53bが挿入方向に移動しないように形成されている。
このような構成では、接続部51は、駆動部52によって回転駆動されると、連結部53aを挿入方向に移動させる。このとき、連結部53bの挿入方向における位置は変わらないため、図8(b)に示すように、板部材50bの面に垂直な軸に対して板部材50b(遮光部50)を回転させることができる。この場合、遮光部50の傾斜部分の挿入方向における長さLが変わるため、走査方向における照射領域の照度分布において照度が変化する第1区間46aの長さを変えることができる。一方で、接続部51は、駆動部52によって挿入方向に駆動されると、図8(c)に示すように、傾斜部分の長さLを変えずに板部材50aを挿入方向に移動させる。即ち、遮光部50の形状および姿勢を維持させたまま遮光部50を挿入方向に移動させる。この場合、走査方向における照射領域の照度分布において照度が一定となる第2区間46bの長さを変えることができる。
上述したように、第3実施形態の遮光部50において、接続部51は、駆動部52による駆動に応じて、遮光部50を回転させたり移動させたりするように構成される。これにより、照射領域の照度分布における第1区間46aの長さおよび第2区間46bの長さをそれぞれ変更することができるため、当該照度分布の形状を精度よく調整し、基板30に生じる露光むらδを低減させることができる。ここで、第1実施形態の遮光部50は、傾斜部分を有するように構成されているが、それに限られず、傾斜部分を有していなくても、本実施形態の構成により照度分布の形状を精度よく調整することができる。
<物品の製造方法の実施形態>
本発明の実施形態に係る物品の製造方法は、例えば、半導体デバイス等の電子デバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品の製造方法は、基板に塗布された感光剤に上記の露光装置を用いて潜像パターンを形成する工程(基板を露光する工程)と、かかる工程で潜像パターンが形成された基板を現像する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
本発明の実施形態に係る物品の製造方法は、例えば、半導体デバイス等の電子デバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品の製造方法は、基板に塗布された感光剤に上記の露光装置を用いて潜像パターンを形成する工程(基板を露光する工程)と、かかる工程で潜像パターンが形成された基板を現像する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
10:照明光学系、50:遮光部50a:板部材、51:接続部、52:駆動部、100:露光装置
Claims (11)
- 基板を照射領域に対して走査させて露光する露光装置であって、
前記照射領域を規定するために光路に挿入される遮光部と、
前記遮光部に接続された接続部と、
前記接続部を駆動する駆動部と、
を含み、
前記接続部は、前記駆動部によって駆動されたとき、前記基板の走査方向における前記照射領域の照度分布の形状が変化するように、前記遮光部の形状および姿勢のうち少なくとも一方を変更する、ことを特徴とする露光装置。 - 前記駆動部は、前記遮光部の形状および姿勢のうち少なくとも一方を変更させるように前記接続部を駆動する機能に加えて、前記遮光部の形状および姿勢を維持させたまま前記遮光部を移動させるように前記接続部を駆動する機能を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
- 前記接続部は、前記駆動部によって回転駆動されたときに、前記遮光部の形状および姿勢のうち少なくとも一方を変更する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置。
- 前記遮光部は、前記接続部にそれぞれ接続された複数の板部材を有し、
前記接続部は、前記駆動部によって回転駆動されたとき、前記遮光部を光路に挿入する方向における前記複数の板部材の相対位置を変更する、ことを特徴とする請求項3に記載の露光装置。 - 前記複数の板部材は、各板部材の一部が互いに重なり合うように配列されている、ことを特徴とする請求項4に記載の露光装置。
- 前記複数の板部材は、第1板部材と、前記第1板部材より幅が狭く、かつ前記第1板部材に重ねられた第2板部材とを含む、ことを特徴とする請求項4に記載の露光装置。
- 前記遮光部は、前記接続部に接続された板部材を有し、
前記接続部は、前記駆動部によって回転駆動されたとき、前記板部材の面に垂直な軸に対して板部材を回転させる、ことを特徴とする請求項3に記載の露光装置。 - 前記板部材は、光路に挿入される側の先端に向かって幅が狭くなる部分を有する、ことを特徴とする請求項4乃至7のうちいずれか1項に記載の露光装置。
- 前記遮光部は、連結部を介して前記接続部に連結され、
前記接続部は、前記駆動部によって回転駆動されたとき、前記遮光部を光路に挿入する方向に沿って前記連結部が移動するように前記連結部をガイドするガイドレールを有する、ことを特徴とする請求項3乃至8のうちいずれか1項に記載の露光装置。 - 前記遮光部は、マスクを照明するための照明光学系のフーリエ変換面からずれた位置に配置される、ことを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載の露光装置。
- 請求項1乃至10のうちいずれか1項に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
前記工程で露光された前記基板を現像する工程と、
を含むことを特徴とする物品の製造方法。
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