JP2016161487A - 交流入力信号検出装置、単相交流入力信号検出装置、3相交流入力信号検出装置および換気送風システム - Google Patents

交流入力信号検出装置、単相交流入力信号検出装置、3相交流入力信号検出装置および換気送風システム Download PDF

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Abstract

【課題】施工性の悪化を招来させずに、フォトカプラでの確実な信号検出を実現する交流入力信号検出装置を得ること。
【解決手段】フォトカプラ4では、発光ダイオード4aのアノード側は入力電流を規定する抵抗3を介して単相交流電源1に接続し、カソード側は2個の整流ダイオード7a,7bのアノード側を接続し、それらの整流ダイオード7a,7bの各カソード側を2つの電源ラインのそれぞれに1個ずつ接続する構成にて、発光ダイオード4aへの交流入力の印加に対し、フォトカプラ4の出力側に接続された制御部9が交流入力のONおよびOFFを検出するように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイコン、プログラマブル・ロジック・コントローラ(Programmable logic controller:以下「PLC」と表記)などの制御部によって単相交流入力信号のONおよびOFFを判定する単相交流入力信号検出装置ならびに、3相交流入力信号のONおよびOFFを判定する3相交流入力信号検出装置に関する。なお、以下単相交流入力信号検出装置および3相交流入力信号検出装置の両者を総称するときには、単に「交流入力信号検出装置」と呼称する。
交流入力信号検出装置における交流入力と検出出力とを絶縁したいとき、安価で小型なフォトカプラを用いた回路構成が広く採用されている。交流入力がフォトカプラ入力側に印加されると発光ダイオードが励磁され、フォトカプラ出力側のフォトトランジスタがONされる。フォトトランジスタがONする時、例えばDC+5Vの制御電圧がマイコン、PLC等の制御部へ印加される回路構成とすれば、交流入力信号のONまたはOFFを制御部で検出することができる。なお、フォトカプラに用いられる発光ダイオードには、一方向タイプと双方向タイプとがある。一方向タイプでは交流入力の半サイクルに対してフォトトランジスタをONさせ、双方向タイプでは交流入力の全サイクルに対してフォトトランジスタをONさせる。
制御部による交流入力信号の検出については、様々な制御方法が提案されている。例えば下記特許文献1では、制御電圧のONおよびOFFをある一定の期間監視し、制御電圧ONの回数が判定回数よりも多ければ交流入力信号がONであり、また、制御電源OFFの回数が判定回数より少なければ交流入力信号がOFFであると判別する制御方法を提示している。
特公平7−104376号公報
上述した特許文献1による制御方法は、安価で簡単な構成にて交流入力側と出力側とを絶縁した交流入力信号検出装置を実現するが、交流入力の片ラインを装置使用者が操作スイッチでONおよびOFFする制御システムに適用する場合、操作スイッチと交流入力信号検出装置の電源端子間の電源ラインの結線に関して施工性が悪いという課題があった。
詳細は後述するが、例えば市販されている換気送風システム向け等の操作スイッチの中には、内部回路構成の相違により、フォトカプラの回路構成と、操作スイッチを介する電源ラインとの接続に関し、結線の仕方によっては、操作スイッチをONにしても、フォトカプラの両端に交流電力を印加できない場合があった。
したがって、交流入力を確実にフォトカプラに印加するには、使用する操作スイッチの種類を指定するか、あるいは、操作スイッチ内部の回路構成に応じて、操作スイッチ端子と、制御システムの電源端子との結線位置を施工マニュアルで指示する必要があった。
施工マニュアルでの指示は、施工者にとっては制約事項の増加となり、施工性悪化の要因となっていた。また、施工マニュアルでの指示は管理項目増加の要因となるため、システムの管理コストの観点から当該操作スイッチの採用が見送られる可能性もあり、操作スイッチの選択幅が狭まるといった課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、様々な種類の市販操作スイッチを使用する場合であっても、施工性の悪化を招来させずに、フォトカプラでの確実な信号検出を実現する交流入力信号検出装置、単相交流入力信号検出装置、3相交流入力信号検出装置および換気送風システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、交流電源による電圧が印加される電源ラインのうちの一つの電源ラインを操作スイッチでONおよびOFFすることにより、絶縁された入出力信号結合部に交流入力を印加する制御システムに適用可能に構成される交流入力信号検出装置であって、前記入出力信号結合部の入力側における一端を前記交流電源に接続し、残りの一端を複数の整流ダイオードのアノード側に接続し、それぞれの前記整流ダイオードのカソード側を前記交流電源の各電源ラインそれぞれに一つずつ接続するように構成し、前記入出力信号結合部の入力側への交流入力の印加に対し、出力側に接続された制御部が交流入力のONおよびOFFを検出することを特徴とする。
本発明によれば、様々な種類の市販操作スイッチを使用する場合であっても、施工性の悪化を招来させずに、フォトカプラでの確実な信号検出を実現することができるという効果を奏する。
実施の形態1に係る単相交流入力信号検出装置に操作スイッチを接続した制御システムの回路図 入力スイッチ11bの接続点が接続点11cである場合の単相交流入力経路を図1の回路図上に示した図 入力スイッチ11bの接続点が接続点11dである場合の単相交流入力経路を図1の回路図上に示した図 実施の形態1の変形例として複数対の交流入力検知部および複数個の入力スイッチを有する単相交流入力信号検出装置で構成された制御システムの回路図 実施の形態2に係る3相交流入力信号検出装置に操作スイッチを接続した制御システムの回路図 入力スイッチ11bの接続点が接続点11eである場合の3相交流入力経路を図5の回路図上に示した図 実施の形態1に係る単相交流入力信号検出装置および実施の形態2に係る3相交流入力信号検出装置の制御部を実現するためのハードウェア構成例を示す図 実施の形態1に係る制御システムを換気送風機に適用した換気送風システムの構成図 操作スイッチを単相交流電源と電源端子との間に挿入した比較例としての制御システムの回路図 電源スイッチ11aおよび入力スイッチ11bをONに制御したときの単相交流入力経路を図9の回路図上に示した図 操作スイッチの出力側における電源ラインの結線が図9とは入れ替わった場合に生じる不具合を説明する回路図 操作スイッチの内部回路構成が図9とは異なった場合に生じる不具合を説明する回路図
以下に、本発明の実施の形態に係る交流入力信号検出装置、単相交流入力信号検出装置、3相交流入力信号検出装置および換気送風システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る単相交流入力信号検出装置に操作スイッチを接続した制御システムの回路図である。実施の形態1に係る単相交流入力信号検出装置は、単相交流電源1と、操作スイッチ11と、電源1端子(図1では「電源1」と表記)、電源2端子(図1では「電源2」と表記)および入力1端子(図1では「入力1」と表記)を有する電源端子2と、入力と出力とを絶縁し且つ入力信号と出力信号とを結合する動作を行う入出力信号結合部としてのフォトカプラ4と、フォトカプラ4を用いた交流入力検知部20と、フォトカプラ4の出力を制御部9で検出する信号検出部22と、制御部9からの制御指令に応じて動作を制御される制御対象10と、を備えて構成される。なお、図1では、直流を交流に変換するインバータ等を制御対象10として例示している。
交流入力検知部20は、フォトカプラ4の入力側に位置する発光ダイオード4aと、発光ダイオード4aに流れる電流値を適切な値に規定する抵抗3と、2個の整流ダイオード7a,7bとを有して構成される。整流ダイオード7a,7bは、両方のアノード側が発光ダイオード4aのカソード側と接続される。整流ダイオード7aのカソード側は、電源1端子を通る電源ライン(以下「電源1ライン」と称する)のうちで、電源1端子と制御対象10とを結ぶ電源1ラインに接続され、整流ダイオード7bのカソード側は、電源2端子を通る電源ライン(以下「電源2ライン」と称する)のうちで、電源2端子と制御対象10とを結ぶ電源2ラインに接続される。
信号検出部22は、フォトカプラ4の出力側に位置するフォトトランジスタ4bと、フォトトランジスタ4bのコレクタ側に接続された制御電源8と、フォトトランジスタ4bのエミッタ側と制御電源GND12との間に接続された抵抗5と、外来ノイズに対する保護用の抵抗6と、制御部9とを有して構成される。
次に、実施の形態1に係る制御システムにおける単相交流入力信号検出装置の動作について、図1、図2および図3の図面を参照して説明する。なお、図2は、入力スイッチ11bの接続点が接続点11cである場合の単相交流入力経路を図1の回路図上に示した図であり、図3は、入力スイッチ11bの接続点が接続点11dである場合の単相交流入力経路を図1の回路図上に示した図である。
実施の形態1の構成において、操作スイッチ11は、電源スイッチ11aのONおよびOFFにより制御対象10へ交流入力を印加し、入力スイッチ11bのONおよびOFFにより交流入力検知部20へ交流入力を印加する。また、操作スイッチ11において、入力スイッチ11bの一端は、市販操作スイッチの内部回路構成に応じて、電源1ラインにおける接続点11cまたは電源2ラインにおける接続点11dのうちの何れかの接続点に結線される。なお、図1の例は、電源1ライン側に接続点11cがあり、電源2ライン側に接続点11dがある場合であるが、前述したように、市販操作スイッチには様々な種類があるため、接続点11c,11d以外にも、例えば電源スイッチ11aが電源2ライン側ではなく電源1ライン側に配置されている等、図1の例とは内部回路構成が異なるものが存在する。
図2は、入力スイッチ11bの接続点が電源1ライン側にある接続点11cである場合の交流入力経路を示す図であり、図示の太破線で示すように、単相交流電源1→接続点11c→入力スイッチ11b→電源端子2の入力1端子→抵抗3→発光ダイオード4a→整流ダイオード7b→電源端子2の電源2端子→電源スイッチ11a→単相交流電源1の経路で交流入力が印加される。
一方、図3は、入力スイッチ11bの接続点が電源2ライン側にある接続点11dである場合の交流入力経路を示す図であり、図示の太破線で示すように、単相交流電源1→接続点11d→入力スイッチ11b→電源端子2の入力1端子→抵抗3→発光ダイオード4a→整流ダイオード7a→電源端子2の電源1端子→単相交流電源1の経路で交流入力が印加される。
また、図2および図3において、操作スイッチ11の端子A,Bと電源端子2の電源1端子、電源2端子との結線を逆にした場合、それぞれの接続点11c,11dを接続点11d,11cに入れ替えるのと同等の結線となり、どちらの結線であっても交流入力が印加される。
交流入力の印加が保証された信号検出部22は、以下の通り動作する。まず、フォトトランジスタ4bがONの時には、制御部9は、抵抗5の両端の電位差(図1の例では制御電源8の電圧値にほぼ等しい)を入力電圧として検出する。一方、フォトトランジスタ4bがOFFの時には、制御部9への入力電圧はGND電位となる。以上の動作により、制御部9は交流入力によるフォトカプラ4のONおよびOFFを入力電圧の検出によって判別する。
以上の説明のように、実施の形態1の単相交流入力信号検出装置によれば、2つの電源ラインのうちの片ラインを操作スイッチ11でONおよびOFFすることによりフォトカプラ4に交流入力を印加することができ、フォトカプラ4では、発光ダイオード4aのアノード側は入力電流を規定する抵抗3を介して単相交流電源1に接続し、カソード側は2個の整流ダイオード7a,7bのアノード側を接続し、それらの整流ダイオード7a,7bの各カソード側を2つの電源ラインのそれぞれに1個ずつ接続する構成にて、発光ダイオード4aへの交流入力の印加に対し、フォトカプラ4の出力側に接続された制御部9が交流入力のONおよびOFFを検出するように構成されているので、操作スイッチ11の内部回路構成ならびに、操作スイッチ11の端子A,Bと電源端子2の電源1端子および電源2端子との結線方法に関わらず、フォトカプラ4へ確実に交流入力を印加することが可能となる。
次に、上述した従来技術の課題、すなわち、様々な種類がある市販操作スイッチを使用して構成した制御システムにおける不具合の一例について、図9から図12の図面を参照して説明する。図9は、操作スイッチ11を単相交流電源1と電源端子2との間に挿入した比較例としての制御システムの回路図である。図10は、電源スイッチ11aおよび入力スイッチ11bをONに制御したときの単相交流入力経路を図9の回路図上に示した図である。図11は、操作スイッチ11の出力側における電源ラインの結線が図9とは入れ替わった場合に生じる不具合を説明する回路図である。図12は、操作スイッチ11の内部回路構成が図9とは異なった場合に生じる不具合を説明する回路図である。
まず、図9は、操作スイッチ11を単相交流電源1と電源端子2との間に挿入した場合の典型的な構成例である。図9において、操作スイッチ11における電源スイッチ11aの接続および入力スイッチ11bの接続は、図1の場合と同様であり、また、入力スイッチ11bの単相交流電源1側の接続点が電源1ライン側にある接続点11cである場合に対応している。この場合、フォトカプラ4への交流入力は、図10において太破線で示す通り、単相交流電源1→接続点11c→入力スイッチ11b→電源端子2の入力1端子→抵抗3→発光ダイオード4a→電源端子2の電源2端子→電源スイッチ11a→単相交流電源1の経路で印加される。
しかしながら、入力スイッチ11bの単相交流電源1側の接続点が電源2ライン側にある接続点11dの場合には、図11に示すように、発光ダイオード4aのアノード側からカソード側に抜ける経路の戻り先が接続点11dになってしまい、太破線で示す経路の電流は流れることができず、フォトカプラ4に交流入力を印加することはできない。また、図12に示すように、施工者が操作スイッチ11の端子Aと電源端子2の電源2端子とを結線し、端子Bと電源端子2の電源1端子とを結線した場合、すなわち操作スイッチ11の端子A,Bと電源端子2の電源1端子、電源2端子との結線を図9に示すものとは逆にした場合には、発光ダイオード4aのアノード側からカソード側に抜ける経路の戻り先が接続点11cになってしまい、太破線で示す経路の電流は流れることができず、フォトカプラ4に交流入力を印加することはできない。したがって、交流入力を確実にフォトカプラ4に印加するには、操作スイッチ11の種類を指定するか、あるいは、操作スイッチ11の内部の回路構成に応じて、操作スイッチ11の端子と、電源端子2との結線位置を施工マニュアル等で指示する必要があり、施工性の悪化および操作スイッチの選択範囲の狭小化を招来していた。
これに対し、実施の形態1に係る単相交流入力信号検出装置では、電源端子2と交流入力検知部20とを接続する回路構成を工夫することにより、操作スイッチ11の内部回路構成の差異を吸収することができ、また、操作スイッチ11の端子A,Bと電源端子2の電源1端子、電源2端子の結線方法のバリエーションに対しても吸収することができる。
以上説明したように、実施の形態1に係る単相交流入力信号検出装置では、操作スイッチの内部回路構成および操作スイッチと電源端子との間の電源ラインの結線方法に関わらず、フォトカプラの入力側へ交流入力を確実に印加できるので、フォトカプラの出力側に接続された制御部が交流入力のONおよびOFFを検出できる。そのことにより、施工者にとっての制約事項および管理者にとっての管理項目が減り施工性および管理性が改善される。
なお、図1の例では、操作スイッチ11における入力スイッチ11bと、フォトカプラ4を用いた交流入力検知部20は一対としているが、一対に限定されるものではない。図4は、実施の形態1の変形例として複数個の交流入力検知部20および複数個の入力スイッチ11bを有する単相交流入力信号検出装置で構成された制御システムの回路図である。
図4において、入力スイッチ11bは、n個の入力スイッチ11b−1,…,11b−n(nは1以上の整数、交流入力検知部20および信号検出部22においても同じ)を有している。図示のようなn個の入力スイッチ11b−1,…,11b−nに対応し、交流入力検知部20もn個の発光ダイオード4a−1,…,4a−nおよびn個の抵抗3−1,…,3−nを有する構成となり、信号検出部22も、n個のフォトトランジスタ4b−1,…,4b−n、n個の抵抗5−1,…,5−nおよびn個の抵抗6−1,…,6−nを有する構成となる。
制御部9は、フォトトランジスタ4b−1がONの時には抵抗5−1の両端の電位差を検出し、フォトトランジスタ4b−nがONの時には抵抗5−nの両端の電位差を検出する。また、制御部9への入力電圧がGND電位となるときに、フォトトランジスタ4b−1、…、4b−nのOFFを検出する。以上の動作により、制御部9は交流入力によるフォトカプラ4のONおよびOFFを入力電圧の検出によって判別することができる。
また、図1および図4の例では、単相交流電源1側と制御部9側とを絶縁した上で入力信号と出力信号との結合を行う手段(以下「絶縁結合手段」と称する)として、安価で小型なフォトカプラを用いているが、絶縁性能、入力側および出力側への印加電圧等、制御システムへの要求仕様に応じて、フォトトライアックカプラ、リレ−、電源トランスといった別の絶縁結合手段を用いてもよい。
また、図1および図4の例では、入力側の電流値を規定する抵抗3,3−1,…,3−nを設けているが、発光ダイオード4a,4a−1,…,4a−nの印加電圧と発光ダイオード4a,4a−1,…,4a−nの順方向抵抗との関係によっては、抵抗3,3−1,…,3−nを設けなくてもよい場合がある。さらに、制御電源8を制御部9へ印加する回路構成についても、例えば抵抗5に並列にコンデンサを追加することで、制御部9への印加電圧をパルス電圧ではなくDC電圧とする等、様々な構成が考えられる。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係る3相交流入力信号検出装置に操作スイッチを接続した制御システムの回路図である。実施の形態2に係る3相交流入力信号検出装置は、実施の形態1に係る単相交流入力信号検出装置の構成を変形させることで、3相交流入力を検出できる構成としたものである。なお、フォトカプラ4の出力を制御部9で検出する信号検出部22と、制御指令に応じて動作を制御される制御対象10とは、実施の形態1と同じ構成であり、また同じ制御動作である。
実施の形態2において、電源電圧は3相交流電源101より供給される。3相交流電源101は、単相の交流電源V,V,Vを備え、3つの交流の位相は120°ずつずれている。配線はΔ結線の場合としているので、電源1端子と電源2端子との間、電源2端子と電源3端子との間、電源3端子と電源1端子との間に印加される線間電圧VRS−VST,VST−VTR,VTR−VRSは、それぞれ交流電源V,V,Vの相電圧に等しい。
操作スイッチ11は、3相交流入力に対応するために、電源3ラインをONおよびOFFする電源スイッチを追加している。3相交流電源をONおよびOFFするためには、2つ以上の電源ラインを一度に入り切りする必要がある。実施の形態2では、電源2ラインおよび電源3ラインを一度に入り切りする電源スイッチ111aを例示している。また、図1の構成に対し、入力スイッチ11bと電源3ラインとを接続する接続点11eを追加している。3つの接続点11c,11d,11eは、市販操作スイッチの内部回路構成に応じて何れか一つが入力スイッチ11bと結線される。
また、図1の構成に対し、電源端子2では電源3ラインを接続する電源3端子が追加され、交流入力検知部20では、電源3ラインへ接続するための整流ダイオード7cが追加されている。整流ダイオード7cは、整流ダイオード7a,7bと同様に、アノード側が発光ダイオード4aのカソード側と接続され、カソード側は電源3ラインに接続されている。
次に、実施の形態2に係る制御システムにおける3相交流入力信号検出装置の動作について、図6の図面を参照して説明する。図6は、入力スイッチ11bの接続点が電源3ライン上の接続点11eである場合の3相交流入力経路を図5の回路図上に示した図である。
図6において、図示の太破線で示すように、まず3相交流電源101の電位VTR→接続点11e→電源端子2の入力1端子→抵抗3→発光ダイオード4aまでの経路を通る。そして、整流ダイオード7a→電源端子2の電源1端子→3相交流電源101の電位VRS、または、整流ダイオード7b→電源端子2の電源2端子→3相交流電源101の電位VSTを通る経路で交流入力が印加される。このように交流入力の印加経路は2つあるが、3相交流の位相に応じて変動するVTR,VRS,VST間の電位差によって、両方の経路を通る期間と、どちらか片方の経路のみを通る期間がある。なお、入力スイッチ11bと電源ラインの接続点が接続点11cあるいは11dである場合も、それぞれ3相交流電源101の電位VRS→電位VSTまたは電位VTR、あるいは3相交流電源101の電位VRS→電位VSTまたは電位VTRの経路で交流入力が印加される。
また、図6において、操作スイッチ11と電源端子2との間の電源ライン結線を変更し、操作スイッチ11の端子Dと接続する端子を電源1端子あるいは電源2端子とした場合、上記の動作説明における整流ダイオード7a,7bが、それぞれ整流ダイオード7b,7cあるいは整流ダイオード7c,7aに変わるだけであり、何れの場合であってもフォトカプラ4には交流入力が印加される。
また、図6において、入力スイッチ11bと電源ラインの接続点が接続点11cあるいは11dである場合も同様に考えられ、操作スイッチ11と電源端子2間の電源ライン結線を変更してもフォトカプラ4には交流入力が印加されることは、実施の形態1のときと同様である。
以上説明したように、実施の形態2に係る3相交流入力信号検出装置によれば、3つの電源ラインのうちの一つの電源ラインを操作スイッチ11でONおよびOFFすることによりフォトカプラ4に交流入力を印加することができ、フォトカプラ4では、発光ダイオード4aのアノード側は入力電流を規定する抵抗3を介して三相交流電源101に接続し、カソード側は3個の整流ダイオード7a,7b,7cのアノード側を接続し、それらの整流ダイオード7a,7b,7cのカソード側を3つの電源ラインのそれぞれに一つずつ接続する構成にて、発光ダイオードへの交流入力の印加に対し、フォトカプラ4の出力側に接続された制御部9が交流入力のONおよびOFFを検出するように構成されているので、操作スイッチ11の内部回路構成および操作スイッチ11の端子A,B,Cと電源端子2の電源1端子、電源2端子および電源3端子との結線方法に関わらず、フォトカプラ4へ確実に交流入力を印加することが可能となる。そのことにより、施工者にとっての制約事項および管理項目が減り施工性および管理性が改善される。
なお、図5の例では、操作スイッチ11における入力スイッチ11bと、フォトカプラ4を用いた交流入力検知部20は一対としているが、実施の形態1と同様に複数個の交流入力検知部20および複数個の入力スイッチ11bを設けた3相交流入力信号検出装置を構成し、複数個のフォトカプラで交流入力のONおよびOFFを検出してもよい。また、実施の形態1と同様に、フォトカプラ以外の絶縁結合手段を用いてもよい。
なお、実施の形態1に係る単相交流入力信号検出装置および実施の形態2に係る3相交流入力信号検出装置の制御部9は、図8に示すように、演算を行うCPU201と、CPU201により読み取られるプログラムが保存されるROM202と、ROM202に保存されているプログラムが展開されるRAM203と、信号の入出力を行うインターフェイス204とを有して構成することが可能である。
具体的には、ROM202には、制御部9の機能を実行するプログラムが格納されている。CPU201は、ROM202に保存されているプログラムをRAM203に読み出し、抵抗5の両端の電位差を入力電圧として検出することで、交流入力によるフォトカプラ4のONおよびOFFを判別し、交流入力が印加されたと判別したときには、制御指令をインターフェイス204を介して制御対象10に出力する。
実施の形態3.
前述した交流入力のうち、電源ラインのうちの一つをONおよびOFFする市販操作スイッチは、換気送風システムにおいて使用されることが多い。そこで、実施の形態3では、実施の形態1または実施の形態2で説明した交流入力信号検出装置に操作スイッチを接続した制御システムを換気送風システムに適用した場合について、図面に基づいて説明する。
図8は、実施の形態1に係る制御システムを換気送風機に適用した換気送風システムの構成図である。なお、実施の形態3では、図1の制御システムに適用したが、当然ながら複数の交流入力検知部20を有する図4の制御システム、実施の形態2を説明した図5の制御システム等に適用できることは言うまでもない。
図1の制御システムにおける制御対象10は、実施の形態3では、モーター駆動部210となる。図8において、モーター駆動部210は、単相交流電源1を電源とし、制御部9からの制御指令に応じてモーター211に駆動電力を供給する。モーター211は、軸220に接続された換気送風ファン212に回転トルクを与える。そして、換気送風ファン212は、筐体213における給気口214から換気経路216を介して排気口215へ空気を排出する。
以上により、例えば給気口214を配置した室内空間から排気口215を配置した屋外空間へ汚れた空気を排出することにより、換気送風システムを実現できる。このとき、制御部9からの制御指令に応じて換気風量は任意に調整できる。
なお、実施の形態3で説明したのは換気送風システムの一例であるが、例えばモーターを両軸仕様として給気用ファンと排気用ファンを別々にする等、様々な仕様の換気送風機を実施の形態3の構成に適用することも無論可能であり、様々な仕様の換気送風機を適用した制御システムの構築が可能となる。
また、実施の形態1,3に係る単相交流入力信号検出装置ならびに実施の形態2,3に係る3相交流入力信号検出装置によれば、交流電源による電圧が印加される電源ラインのうちの一つの電源ラインを操作スイッチでONおよびOFFすることにより、絶縁された入出力信号結合部に交流入力を印加することができ、入出力信号結合部の入力側における一端を交流電源に接続し、残りの一端を複数の整流ダイオードのアノード側に接続し、それぞれの整流ダイオードのカソード側を交流電源の各電源ラインそれぞれに一つずつ接続するように構成し、入出力信号結合部の入力側への交流入力の印加に対し、出力側に接続された制御部が交流入力のONおよびOFFを検出する交流入力信号検出装置を創出することができる。
1 単相交流電源、2 電源端子、3,3−1,…,3−n,5,5−1,…,5−n,6,6−1,…,6−n 抵抗、4 フォトカプラ(入出力信号結合部)、4a,4a−1,…,4a−n フォトカプラ4の入力側の発光ダイオード、4b,4b−1,…,4b−n フォトカプラ4の出力側のフォトトランジスタ、7a 電源1ライン接続の整流ダイオード、7b 電源2ライン接続の整流ダイオード、7c 電源3ライン接続の整流ダイオード、8 制御電源、9 制御部、10 制御対象(インバータ等)、11 操作スイッチ、11a,111a 電源スイッチ、11b,11b−1,…,11b−n 入力スイッチ、11c 入力スイッチと電源1ラインの接続点、11d 入力スイッチと電源2ラインの接続点、11e 入力スイッチと電源3ラインの接続点、12 制御電源GND、20 交流入力検知部、22 信号検出部、101 3相交流電源、210 モーター駆動部、211 モーター、212 換気送風ファン、213 筐体、214 給気口、215 排気口、216 換気経路、220 軸。

Claims (6)

  1. 交流電源による電圧が印加される電源ラインのうちの一つの電源ラインを操作スイッチでONおよびOFFすることにより、絶縁された入出力信号結合部に交流入力を印加する制御システムに適用可能に構成される交流入力信号検出装置であって、
    前記入出力信号結合部の入力側における一端を前記交流電源に接続し、残りの一端を複数の整流ダイオードのアノード側に接続し、それぞれの前記整流ダイオードのカソード側を前記交流電源の各電源ラインそれぞれに一つずつ接続するように構成し、
    前記入出力信号結合部の入力側への交流入力の印加に対し、出力側に接続された制御部が交流入力のONおよびOFFを検出することを特徴とする交流入力信号検出装置。
  2. 単相交流電源に接続される2つの電源ラインのうちの片ラインを操作スイッチでONおよびOFFすることによりフォトカプラに交流入力を印加する制御システムに適用可能に構成される単相交流入力信号検出装置であって、
    前記フォトカプラでは、発光ダイオードのアノード側は入力電流を規定する抵抗を介して前記単相交流電源に接続し、カソード側は2個の整流ダイオードのアノード側を接続し、それらの整流ダイオードのカソード側を2つの電源ラインのそれぞれに一つずつ接続する構成にて、発光ダイオードへの交流入力の印加に対し、フォトカプラの出力側に接続された制御部が交流入力のONおよびOFFを検出することを特徴とする単相交流入力信号検出装置。
  3. 前記フォトカプラによる信号検出部を複数備え、前記信号検出部と前記単相交流電源の片ラインに並列接続された複数の操作スイッチのONおよびOFFに対し、前記フォトカプラの出力側に接続された制御部が交流入力のONおよびOFFを検出することを特徴とする請求項2に記載の単相交流入力信号検出装置。
  4. 3相交流電源に接続される3つの電源ラインのうちの一つの電源ラインを操作スイッチでONおよびOFFすることによりフォトカプラに交流入力を印加する制御システムに適用可能に構成される3相交流入力信号検出装置であって、
    前記フォトカプラでは、発光ダイオードのアノード側は入力電流を規定する抵抗を介して交流電源に接続し、カソード側は3個の整流ダイオードのアノード側を接続し、それらの整流ダイオードのカソード側を3つの電源ラインのそれぞれに一つずつ接続する構成にて、発光ダイオードへの交流入力の印加に対し、フォトカプラの出力側に接続された制御部が交流入力のONおよびOFFを検出することを特徴とする3相交流入力信号検出装置。
  5. 前記フォトカプラによる信号検出部を複数備え、
    前記信号検出部と前記3相交流電源のうちの一つの電源ラインに並列接続された複数の操作スイッチのONおよびOFFに対し、前記フォトカプラ出力側に接続された制御部が交流入力のONおよびOFFを検出することを特徴とする請求項4に記載の3相交流入力信号検出装置。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載の交流入力信号検出装置を搭載した、交流電源で駆動制御される換気送風システム。
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