JP2016161421A - 卵黄粘度判定方法及び卵黄粘度判定装置 - Google Patents

卵黄粘度判定方法及び卵黄粘度判定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】殻付卵の卵黄粘度判定装置を提供する。
【解決手段】卵黄粘度判定装置は、殻付卵の卵黄粘度判定装置であって、殻付卵に光をあてる投光部と、前記投光部と対向して配置され、殻付卵の透過光を受ける受光部と、前記透過光のスペクトルを取得して、該スペクトルに基づいて卵黄粘度を判定する判定部と、を備える。殻付卵に光を照射する工程と、殻付卵の透過光を受光する工程と、前記透過光のスペクトルを取得する工程と、前記スペクトルに基づき卵黄粘度を判定する工程と、により卵黄粘度を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、殻付卵の判定方法及び判定装置に関し、特に、殻付卵の卵黄粘度を非破壊により判定する判定方法及び判定装置に関する。
温泉卵などの加熱調理された殻付卵は、その卵黄粘度の違いにより味や食感が大きく異なる。そのため、事業者等には各々の用途に適した卵黄粘度を有する殻付卵を製造する需要がある。しかしながら、加熱調理された殻付卵の卵黄粘度は、卵自体の大きさや卵黄の大きさにバラつきがあるため、同一条件で加熱調理しても製造された卵の卵黄粘度にバラつきが生じる。
従来、殻付卵の卵黄粘度は、殻付卵を割卵して測定していた。すなわち、製造品から1000個中1個など、任意抽出した殻付卵を割卵し卵黄膜を破膜させ、卵黄が一定時間に流れる距離を測定することにより卵黄粘度を測定していた。
一方、卵黄粘度とは異なるが、殻付卵を非破壊によって血卵や破卵を検出する方法及び装置が開示されている(例えば、特許文献1乃至特許文献3参照)。特許文献1の血卵の非破壊検出方法は、透過光のスペクトルにより血卵を検出するものである。特許文献2の血卵や破卵を検出する検査方法及び検査装置は、殻付卵の透過光を撮像し、画像解析を用いて殻付卵の血卵や破卵を検出するものである。特許文献3の非破壊検卵装置も、透過光を撮像し、画像解析によって検卵するものである。
特開2006−162454号公報 特開平11−056159号公報 特開2003−065961号公報
従来の卵黄粘度の測定は破壊を伴うものであるため、商品が損失する、時間がかかる、全ての製造品の粘度のバラつきについては言及できない、という課題がある。
また、特許文献1乃至特許文献3の方法又は装置は、血卵や破卵など異物の検出は可能であるが、卵黄粘度を判定することができない。すなわち、これらの方法又は装置は、正常卵と異常卵の○×を検出するものであり、殻付卵の卵黄粘度等の卵の状態を判定することはできない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであって、非破壊による殻付卵の卵黄粘度判定方法及び判定装置を提供することを目的とする。
本発明の一の態様に係る卵黄粘度判定方法は、殻付卵の卵黄粘度判定方法であって、殻付卵に光を照射する工程と、殻付卵の透過光を受光する工程と、前記透過光のスペクトルを取得する工程と、前記スペクトルに基づき卵黄粘度を判定する工程と、を備える。この構成によれば、殻付卵の卵黄粘度を非破壊により判定することができる。
好ましくは、この卵黄粘度判定方法は、前記スペクトルに基づき卵黄粘度を判定する工程が、前記スペクトルを多変量解析する工程を含む。
また、この卵黄粘度判定方法は、前記多変量解析が回帰分析である。回帰分析には、多重線形回帰分析、主成分回帰分析、PLS回帰分析などがある。
好ましくは、この卵黄粘度判定方法は、前記スペクトルに基づき卵黄粘度を判定する工程が、前記スペクトルの可視領域を含む波長を用いる。可視領域の波長に、卵黄粘度による影響が現れやすいためである。ここで、可視領域を含む波長とは、可視領域の波長の一部又は全部を含む波長をいう。
好ましくは、この卵黄粘度判定方法は、前記スペクトルの可視領域を含む波長が、588nmから1084nmの一部または全部の領域を含む波長である。この領域のスペクトルに基づくデータに、卵黄粘度の影響が現れやすいためである。
より好ましくは、この卵黄粘度判定方法は、前記スペクトルの可視領域を含む波長が、600nm−900nmの一部または全部の領域を含む波長である。この領域のスペクトルに基づくデータに、卵黄粘度の影響がより現れやすいためである。
また、この卵黄粘度判定方法は、前記スペクトルに基づき卵黄粘度を判定する工程が、前記スペクトルの二次微分値を算出する工程を含んでもよい。スペクトルの二次微分値を用いても、卵黄粘度による違いが現れるためである。
また、この卵黄粘度判定方法は、前記スペクトルに基づき卵黄粘度を判定する工程が、前記スペクトルを平滑化処理及びSNV処理する工程を含んでもよい。スペクトルを平滑化処理及びSNV処理した値を用いても、卵黄粘度による違いが現れるためである。
また、この卵黄粘度判定方法は、前記殻付卵に光を照射する工程と、前記殻付卵の透過光を受光する工程と、前記透過光のスペクトルを取得する工程と、が殻付卵を回転させ、殻付卵の角度を変えて複数回行ってもよい。殻付卵の角度を変えて複数のスペクトルを取得し、これらの平均スペクトルを用いる。
好ましくは、この卵黄粘度判定方法は、前記スペクトルに基づき卵黄粘度を判定する工程が、あらかじめ実測した殻付卵サンプルの実測卵黄粘度データと、予測卵黄粘度データと、の相関に基づいて、判定対象の殻付卵の卵黄粘度を判定する。ここで、実測した卵黄粘度とは、割卵した卵黄を粘度計等により実測する。実測卵黄粘度データには、卵黄粘度の実測値に基づいて算出されたデータが含まれる。
好ましくは、この卵黄粘度判定方法は、前記実測卵黄粘度データが、実測した卵黄粘度を対数変換したデータであり、前記予測卵黄粘度データは、予測される卵黄粘度を対数変換したデータである。対数変換には例えば常用対数変換を用いる。対数変換することにより、数百から数百万(102から106)mPa・sまで変化する卵黄粘度の範囲を小さくして、誤差の範囲を小さく、計算をしやすくするためである。これにより、数百mPa・s程度の低粘度から百万mPa・sの高粘度までを推定することができる。
本発明の一の態様に係る卵黄粘度判定装置は、殻付卵の卵黄粘度の判定装置であって、殻付卵に光をあてる投光部と、前記投光部と対向して配置され、殻付卵の透過光を受ける受光部と、前記透過光のスペクトルを取得して、該スペクトルを用いて卵黄粘度を判定する判定部と、を備える。この構成によれば、殻付卵の卵黄粘度を非破壊により判定することができる。
好ましくは、この卵黄粘度判定装置は、前記判定部が、前記判定部がスペクトルを多変量解析する手段を有する。
好ましくは、この卵黄粘度判定装置は、前記多変量解析が回帰分析である。
好ましくは、この卵黄粘度判定装置は、スペクトルの可視領域を含む波長に基づいて卵黄粘度を判定する。
好ましくは、この卵黄粘度判定装置は、前記スペクトルの可視領域を含む波長が、588nmから1084nmの一部または全部の領域を含む波長である。
より好ましくは、この卵黄粘度判定装置は、前記スペクトルの可視領域を含む波長が、600nmから900nmの一部または全部の領域を含む波長である。
また、この卵黄粘度判定装置は、前記判定部が、前記スペクトルの二次微分値を算出する手段を含んでもよい。
また、この卵黄粘度判定装置は、前記判定部が、前記スペクトルを平滑化処理及びSNV処理する手段を含んでもよい。
好ましくは、この卵黄粘度判定装置は、殻付卵を回転させる回転機構と、殻付卵を搬送する搬送機構と、を更に備える。
好ましくは、この卵黄粘度判定装置は、前記判定部が、記憶部を有し、前記記憶部には、あらかじめ実測した数種の粘度の卵黄を具備する殻付卵サンプルの実測卵黄粘度データと、殻付卵サンプルのスペクトルに基づく予測卵黄粘度データと、の相関データが保存されている。
好ましくは、この卵黄粘度判定装置は、前記実測卵黄粘度データが、実測した卵黄粘度を対数変換したデータであり、前記予測卵黄粘度データが、スペクトルに基づく卵黄粘度を対数変換したデータである。
本発明の卵黄粘度方法及び卵黄粘度装置によれば、殻付卵の卵黄粘度を判定することができる。
本発明の一実施形態に係る判定装置の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る判定装置の投光部及び受光部を示す図である。 本発明の一実施形態に係る判定装置の搬送部を示す図である。 本発明の一実施形態に係る判定方法に係るフロー1を示す図である。 本発明の一実施形態に係る判定方法に係るフロー2を示す図である。 殻付卵サンプルを割卵した状態を示す図である。 殻付卵サンプルのスペクトルを示す図である。 殻付卵サンプルのスペクトルの二次微分値と卵黄粘度の実測値(対数変換後)との相関を示す図である。 殻付卵サンプルの卵黄粘度の実測値(対数変換後)と予測値(対数変換後)を示す図である。 変形例の殻付卵サンプルを割卵した状態を示す図である。 変形例の殻付卵サンプルのスペクトルを示す図である。 変形例の殻付卵サンプルの実測値と予測値の相関を示す図である。 PLS回帰分析結果を示す図である。 PLS回帰分析における回帰ベクトルを示す図である。 マーテンスの不確かさ検定前後の回帰ベクトルを示す図である。 スペクトル測定器、セルを示す図である。 卵黄と卵白をそれぞれ加熱した場合の各波長とスペクトルとの関係を示す図である。 平滑化及びSNV処理を用いた殻付卵サンプルの卵黄粘度の実測値と予測値を示す図である。 平滑化処理とSNV処理の数式である。 殻付卵サンプルのビタミンE含有量の実測値と予測値を示す図である。 従来の落球式粘度計を示す図である。
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づき説明するが、本発明は下記実施形態に限定されるものではない。
<1.判定装置の構成>
図1は、本実施形態の判定装置の概略構成を示す図である。図2は、同判定装置の投光部及び受光部を示す図である。図3は、判定装置の搬送部を示す図である。図1に示すように、本実施形態の判定装置10は、投光器20と受光器30と判定部40とを主要な構成として備える。
投光器20は、判定対象の殻付卵Xに光を照射するためのものである。投光器20は、投光部21と光源22とを有する。光源22は、種々の波長を発するものであって、少なくとも可視領域の光を発するものであれば特に限定されない。なお、本実施形態では、一例として588nm−1092nmのものを用いている。
また、投光器20は、光ファイバなどを用いた細い光を照射するものが望ましい。広い光を用いた場合の、殻の表面に反射した反射光の影響を抑えるためである。また、投光器20は、投光部21と光源22とが一体のものでもよく、投光部21と光源22とが光ファイバ等で接続されたものでもよい。
受光器30は、殻付卵Xを透過した透過光を受光するためのものである。受光器30は、受光部31と変換部32とを有する。受光部31は、投光部21と対向配置されていて、殻付卵Xの透過光を受光する(図2参照)。変換部32は、受光部31が受光した光を、図示しない光電変換素子を介して、各波長ごとにデジタル信号に変換するものである。これにより、殻付卵Xの透過光のスペクトルが得られる。
判定部40は、透過光のスペクトルを演算処理し、該スペクトルから殻付卵の卵黄粘度を数値化する。卵黄粘度の数値化については後述する。判定部40は、演算部41と記憶部42と表示部43とを有し、受光器30と接続されている。なお、判定部40は、判定装置専用のものでもよいし、汎用のコンピュータでもよい。また、表示部43は必須の構成ではなく、例えば結果が印刷される構成などとしてもよい。
本実施形態の判定装置10は、回転機構50と搬送機構60とを更に備える。回転機構50は、殻付卵を回転させる機構である。本実施形態の回転機構50は、一例として回転軸51と一対のアーム52とを具備する機構である。アーム52の先端には、ゴム等からなる弾性部材53が取り付けられていて、殻付卵を両側から保持する。アーム52は、開閉可能に回転軸51に接続されている。なお、本実施形態のアーム52は一対に構成されているが、アーム52の数は3でも4でもよい。
回転軸51は、図示しないモータに接続されている。アーム52が殻付卵を保持した状態で回転軸51が所定角度回転して、投光部21及び受光部31に対する殻付卵の角度を変える。なお、本実施形態の判定装置10においては、殻付卵を回転させる構成であるが、これに限られず、投光部21及び受光部31を回転させる構成としてもよい。
搬送機構60は、殻付卵を搬送する機構である。本実施形態の搬送機構60は、一例としてベルトコンベアであるが、これに限られない。図3に示すように、搬送機構60により殻付卵が搬送され、投光部21と受光部31の間で停止して、殻付卵の判定が行われる。判定が終わった殻付卵は搬送され、次の殻付卵が投光部21と受光部31の間まで搬送される。これが順に繰り返され、複数の殻付卵が判定される。なお、複数の殻付卵の全量判定が望ましいが、所定数に1つの割合で殻付卵を判定することも可能である。
<2.判定方法>
次に、本発明に係る一実施形態である卵黄粘度の判定方法を図面に基づき説明する。一例として、判定装置10を使用する。図4A・Bは、本実施形態の判定方法に係るフローチャートである。
[判定前準備]
(1)判定前準備として、加熱レベルが6段階に異なる殻付卵サンプル1−7を用意する。図5は殻付卵サンプル1−7を割卵した図である。殻付卵サンプル1は生卵であり、殻付卵サンプル2−7は順に加熱レベルを高くした殻付卵である。殻付卵サンプル1が最も卵黄粘度が低く、殻付卵サンプル7が最も卵黄粘度が高い。なお、ここでいう加熱レベルとは、加熱時間の長短をいう。
(2−1)殻付卵サンプル1−7について、判定装置10を用いて各スペクトルを収集する。具体的には、殻付卵サンプル1を判定装置10にセットして、搬送機構60により投光器20と受光器30の間まで搬送し、停止する。
(2−2)投光器20の投光部21より殻付卵サンプル1に光を照射し、殻付卵サンプル1を通過した透過光を受光器30の受光部31が受光する。
(2−3)受光部31が受光した透過光を、光電変換素子を介して、変換部32が各波長ごとにデジタル信号に変換し、殻付卵サンプル1の透過光のスペクトルを得る。そして、スペクトルが判定部40の記憶部42に記憶される。
(2−4)続き、回転機構50が殻付卵サンプル1を略120度回転させ、上記工程(2−2)及び(2−3)を行い、スペクトルが記憶部42に記憶される。更に、再度回転機構50が殻付卵サンプル1を略120度回転させ、スペクトルが記憶部42に記憶される。
(2−5)殻付卵サンプル2−7についても、同様にスペクトルの取得を行う。以上の工程により、殻付卵サンプル1−7のスペクトルが得られる(図6参照)。
(3−1)次に、殻付卵サンプル1−7をそれぞれ割卵して、落球式粘度計100を用いて卵黄粘度を算出する。具体的には、殻付卵サンプル1の卵黄を落球式粘度計100の測定管101に入れて、本体102に取り付ける(図17参照)。そして、上部に錘が取り付けられたニードル103が、上方のスタート位置から一定距離落下するまでの時間tを計測する。
(3−2)この時間tを用いて数式1により粘度を算出する。以下、これを見かけの卵黄粘度ηと称し、必要に応じて見かけの粘度ηを常用対数変換したlog(η)を用いる。また、殻付卵サンプル2−7についても、同様に見かけの卵黄粘度ηを算出する。なお、下記式において、ps=47.1444g/cm3、pf=1.000g/cm3を用いる。
(4−1)次に、得られた殻付卵サンプル1−7のスペクトルと見かけの卵黄粘度ηとに基づき、多変量解析を用いてモデル化する。また、本実施形態においては、多変量解析の一例としてPLS回帰分析を用いる。なお、PLS回帰分析にかえて、多重線形回帰分析、主成分回帰分析を用いてもよい。
(4−2)殻付卵サンプル1−7のスペクトルは、上記工程により判定部40の記憶部42に保存されているので、見かけの卵黄粘度ηを入力して記憶部42に保存する。
(4−3)演算部41は、スペクトルと見かけの卵黄粘度ηとを用いてPLS回帰分析を行う。具体的には、演算部41は、スペクトルを二次微分して600nm―720nmにおける波長の吸光度を抽出したデータと、見かけの卵黄粘度ηを常用対数変換したデータlog(η)とに基づき、PLS回帰分析を行う。以下、必要に応じて、見かけの卵黄粘度ηを対数変換したデータlog(η)を、見かけの卵黄粘度log(η)や、log(η)実測値と称する場合がある。なお、説明変量をスペクトルの二次微分値とし、目的変量を見かけの卵黄粘度log(η)とする。
(4−4)これにより、見かけの卵黄粘度log(η)とスペクトルの二次微分値との相関が得られる(図7A)。この結果に基づき、見かけの卵黄粘度log(η)と予測の卵黄粘度log(η)との相関を示す回帰直線を得る。なお、本実施形態の回帰直線は、見かけの卵黄粘度log(η)と予測の卵黄粘度log(η)とが略1:1に対応する(図7B参照)。
・上記において、殻付卵サンプルを7個としているが、これに限られず、サンプル数を少なくしてもよいし、サンプル数を多くしてもよい。なお、図8は、殻付卵サンプルを6個にした場合の結果である。図8Aは殻付卵サンプルを割卵した状態を示す図である。図8Bは、これら6個の殻付卵サンプルのスペクトルを示す図である。図8Cは、これら6個の殻付卵サンプルの実測値と予測値の相関を示す図である。サンプル数を多くすればより精度の高い卵黄粘度の判定が可能となる。
・上記(2−4)において、殻付卵サンプルのスペクトルを120度毎に3回測定しているが、1回や2回でもよく、4回以上としてもよい。
・上記(4−1)乃至(4−4)において、PLS回帰分析を判定装置10の判定部40が行っているが、これに限られず、別途用意したコンピュータ等により行ってもよい。また、判定装置10に測定結果やPLS回帰分析の結果等を表示するディスプレイや、結果を印刷する機構を設けてもよい。
・上記(4−3)において、スペクトルにおける600nm−720nmの波長領域の吸光度を抽出しているが、これに限られず、例えば588nm−1084nm、598nm−946nm、610nm−946nm、600nm−900nm、610nm−720nm、598nm−706nmなどとしてもよい。すなわち、可視領域の波長を含むものであればよい(図9、図10、図11参照)。
・上記(4−3)において、スペクトルを二次微分したデータを用いているが、これにかえて、例えばスペクトルをそのまま用いることや、スペクトルを平滑化及びSNV処理したデータを用いることもできる。図13に示すように、スペクトルを平滑化及びSNV処理したデータによっても、卵黄粘度が予測可能である。なお、平滑化処理及びSNV処理は、例えば図14の式を用いる。
[殻付卵の判定]
(1)調査対象の殻付卵Xを判定装置10にセットして、搬送機構60により投光器20と受光器30の間まで搬送し、停止する。
(2)投光器20の投光部21より、近赤外線を殻付卵Xに照射し、殻付卵Xの透過光を受光器30の受光部31が受光する。
(3)受光部31が受光した透過光を、光電変換素子を介して、変換部32が各波長ごとにデジタル信号に変換し、殻付卵Xの透過光のスペクトルを得る。
(4)透過光のスペクトルが判定部40の記憶部42に記憶され、演算部41がスペクトルにおける600nm−720nmの二次微分値に基づいて、殻付卵Xの予測の卵黄粘度log(η)を算出する。なお、必要に応じて、殻付卵Xの予測の卵黄粘度log(η)を、log(η)予測値と称する場合がある。
(5)以上の工程により得られた殻付卵Xの予測の卵黄粘度log(η)を殻付卵サンプル1−7の卵黄粘度と照らし合わせれば、殻付卵Xの卵黄の状態が判定できる。例えば、卵黄粘度log(η)=3.0であれば殻付卵サンプル3の状態に近似する。
[検証]
上記工程により、殻付卵の卵黄粘度を判定できることがわかったが、念のため発明者らは、卵黄粘度に好適な波長の範囲と、卵黄粘度の卵白のゲル化による影響について検証した。なお、本実施形態における好適な波長の範囲の検証には、一例としてマーテンスの不確かさ検定手法を用いた。
(1)まず、卵黄粘度に好適な波長の範囲の検証について、本実施形態におけるPLS回帰分析で得られた回帰ベクトル(図11の上グラフ参照)から、重要と思われる波長を選定し、選定した波長のみを用いて再度PLS回帰分析を行った。これにより得られた回帰ベクトルを図11に示す(図11の下グラフ参照)。この結果から、600nm−900nmにおける波長領域のスペクトルが、卵黄粘度による影響を反映していることがわかった。すなわち、卵黄粘度の判定においては、900nmを超える波長については、除外することが好ましい。
(2−1)次に、卵白のゲル化の影響について検証した。図12は、スペクトル測定器、セル、セルに入れた卵黄及び卵白の状態を示す図である。図12に示すように、生卵を割卵し、卵黄と卵白に分けてそれぞれをセルに入れる。各セルをスペクトル測定器に入れ、卵黄と卵白を各セル内で加熱しつつ、加熱時間を0分から2分間隔で30分間、透過スペクトルを採取する。
(2−2)これにより得られた卵黄と卵白それぞれのt分後−0分後のスペクトルの二次微分値の差スペクトルと、スペクトルの各波長との相関を得る(図13参照)。図13に示すように、卵白の加熱程度による変動が大きい波長領域が、上記(1)のマーテンスの不確かさ検定で得られた卵黄粘度で除外された波長領域(900nmを超える波長(900−970nm付近)と略一致することがわかった。
(2−3)この結果から、600nm−900nm付近の波長領域は卵黄粘度による影響が支配的であり、900nm−970nm付近や900nm−1000nm付近の波長領域は卵白のゲル化による影響が支配的であることがわかった。すなわち、卵黄と卵白それぞれが支配的である波長領域が異なることから、上記した卵黄粘度の判定において、卵白のゲル化の影響を受けないことが検証によりわかった。一方、卵白のゲル化についても、上記した卵黄粘度の判定と同様の方法を用いて、選定するスペクトルの波長領域を変更することで、卵黄粘度の影響を受けずに判定することが可能である。
[3.本実施形態の効果]
本実施形態の判定装置及び判定方法によれば、殻付卵の卵黄粘度を非破壊により判定することができる。また、多変量回帰分析を利用することにより、卵白のゲル化の程度に影響されることなく卵黄粘度を推定可能であり、併せて卵黄粘度を常用対数変換したデータを用いることで、幅広い卵黄粘度の推定に対応可能である。また、本実施形態では主としてスペクトルを二次微分したデータを用いているが、スペクトルをそのまま用いることもでき、または平滑化及びSNV処理したデータを用いることもできる(図9参照)。
<その他の実施形態>
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更又は削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
また、本発明の判定方法及び判定装置は、卵黄粘度以外にも適用可能である。実測、予測、判定する対象を卵黄粘度にかえて、卵白のゲル化度やビタミンE含有量とすることが可能である。卵白のゲル化度については、上述した通り卵黄粘度と同様の方法又は装置により、選定するスペクトルの波長領域を例えば900nm−970nm付近や900nm−1000nm付近とすることで判定が可能である。
また、図16に示すように、ビタミンEの含有量についても予測が可能であることがわかる。図16は、本実施形態の卵黄粘度と同様の方法又は装置により、ビタミンE含有量の実測値と予測値の相関を現した図である。なお、ビタミンEの含有量の実測については、既知の方法により測定している。
10 判定装置
20 投光器
21 投光部
22 光源
30 受光器
31 受光部
32 変換部
40 判定部
41 演算部
42 記憶部
43 表示部
50 回転機構
51 回転軸
52 アーム
53 弾性部材
60 搬送機構
100 落球式粘度計
101 測定管
102 本体
103 ニードル
X 殻付卵

Claims (22)

  1. 殻付卵の卵黄粘度判定方法であって、
    殻付卵に光を照射する工程と、
    殻付卵の透過光を受光する工程と、
    前記透過光のスペクトルを取得する工程と、
    前記スペクトルに基づき卵黄粘度を判定する工程と、
    を備える、
    卵黄粘度判定方法。
  2. 前記スペクトルに基づき卵黄粘度を判定する工程は、
    前記スペクトルを多変量解析する工程を含む、
    請求項1に記載の卵黄粘度判定方法。
  3. 前記多変量解析が回帰分析である、
    請求項2に記載の卵黄粘度判定方法。
  4. 前記スペクトルに基づき卵黄粘度を判定する工程は、
    前記スペクトルの可視領域を含む波長を用いる、
    請求項2又は請求項3に記載の卵黄粘度判定方法。
  5. 前記スペクトルの可視領域を含む波長は、588nmから1084nmの一部または全部の領域を含む波長である、
    請求項4に記載の卵黄粘度判定方法。
  6. 前記スペクトルの可視領域を含む波長は、600nmから900nmの一部または全部の領域を含む波長である、
    請求項4に記載の卵黄粘度判定方法。
  7. 前記スペクトルに基づき卵黄粘度を判定する工程は、
    前記スペクトルの二次微分値を算出する工程を含む、
    請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載の卵黄粘度判定方法。
  8. 前記スペクトルに基づき卵黄粘度を判定する工程は、
    前記スペクトルを平滑化処理及びSNV処理する工程を含む、
    請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載の卵黄粘度判定方法。
  9. 前記殻付卵に光を照射する工程と、前記殻付卵の透過光を受光する工程と、前記透過光のスペクトルを取得する工程とは、
    殻付卵を回転させ、殻付卵の角度を変えて複数回行う、
    請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の卵黄粘度判定方法。
  10. 前記スペクトルに基づき卵黄粘度を判定する工程は、
    あらかじめ実測した殻付卵サンプルの実測卵黄粘度データと、予測卵黄粘度データと、の相関に基づいて、判定対象の殻付卵の卵黄粘度を判定する、
    請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の卵黄粘度判定方法。
  11. 前記実測卵黄粘度データは、実測した卵黄粘度を対数変換したデータであり、
    前記予測卵黄粘度データは、予測される卵黄粘度を対数変換したデータである、
    請求項10に記載の卵黄粘度判定方法。
  12. 殻付卵の卵黄粘度判定装置であって、
    殻付卵に光をあてる投光部と、
    前記投光部と対向して配置され、殻付卵の透過光を受ける受光部と、
    前記透過光のスペクトルを取得して、該スペクトルに基づいて卵黄粘度を判定する判定部と、
    を備える、
    卵黄粘度判定装置。
  13. 前記判定部は、
    スペクトルを多変量解析する手段を有する、
    請求項12に記載の卵黄粘度判定装置。
  14. 前記多変量解析が回帰分析である、
    請求項13記載の卵黄粘度判定装置。
  15. 前記判定部は、
    スペクトルの可視領域を含む波長に基づいて卵黄粘度を判定する、
    請求項13又は請求項14に記載の卵黄粘度判定装置。
  16. 前記スペクトルの可視領域を含む波長は、588nmから1084nmの一部または全部の領域を含む波長である、
    請求項15に記載の卵黄粘度判定装置。
  17. 前記スペクトルの可視領域を含む波長は、600nmから900nmの一部または全部の領域を含む波長である、
    請求項15に記載の卵黄粘度判定装置。
  18. 前記判定部は、
    前記スペクトルの二次微分値を算出する手段を含む、
    請求項13乃至請求項17のいずれか1項に記載の卵黄粘度判定装置。
  19. 前記判定部は、
    前記スペクトルを平滑化処理及びSNV処理する手段を含む、
    請求項13乃至請求項17のいずれか1項に記載の卵黄粘度判定装置。
  20. 殻付卵を回転させる回転機構と、
    殻付卵を搬送する搬送機構と、
    を更に備える、
    請求項12乃至請求項19のいずれか1項に記載の卵黄粘度判定装置。
  21. 前記判定部は、記憶部を有し、
    前記記憶部には、実測した殻付卵サンプルの実測卵黄粘度データと、予測卵黄粘度データと、の相関データが保存されている、
    請求項12乃至請求項20のいずれか1項に記載の卵黄粘度判定装置。
  22. 前記実測卵黄粘度データは、実測した卵黄粘度を対数変換したデータであり、
    前記予測卵黄粘度データは、予測される卵黄粘度を対数変換したデータである、
    請求項21に記載の卵黄粘度判定装置。
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