JP2016160203A - 化粧料及び加齢臭抑制剤 - Google Patents
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Description
さらに、日本人は外的自己意識の高い国民性が知られており、男女問わず中高年齢者の間では「加齢臭」をケアしようとする傾向が高まっている。
この傾向から、外的自己意識の高い中高年齢者は、自認の有無に関わらず、自らが加齢臭を発しているかもしれないという見えない不安感を感じている。
したがって、このような人たちには、加齢臭を抑制できる化粧料を使い、見えない不安感をはっきりと拭い去りたいという望みがある。
そして、この不飽和アルデヒドが加齢臭の原因物質であることが明らかとされている。
さらに、このような人たちは、例え加齢臭を抑制できたとしても、植物油脂のような皮脂を連想させるべたべたした付着感や、タンニンのようなつや感を伴う化粧料を敬遠する傾向がある。したがって、加齢臭をケアする化粧料としては、加齢臭を抑制できるだけでなく、付着感がなく、さらさらとした使用感に優れたものが望まれている。
つまり、本願発明は、
(1)酢酸菌又はその粉砕物と、
ノニオン性界面活性剤とを含有する化粧料、
(2)酢酸菌又はその粉砕物と、
ノニオン性界面活性剤とを含有する加齢臭抑制剤、
である。
なお、本発明において、「%」は「質量%」を、「部」は「質量部」を意味する。
本発明の化粧料及び加齢臭抑制剤は、酢酸菌又はその粉砕物とノニオン性界面活性剤とを含有することにより、加齢臭を抑制できることに特徴を有する。
本発明に用いる酢酸菌とは、糖や糖アルコールを利用して生育し、エタノールを酸化して酢酸を生成する微生物である。ここで、酢酸菌としては、特に限定されず、例えば、熟れた果実や花等の自然界から単離したものや、既に工業的に醸造酢製造に用いているもの等が挙げられる。
代表的な酢酸菌の種類として、グルコンアセトバクタ−(Gluconacetobacter)属、アセトバクタ−(Acetobacter)属、グルコノバクター(Gluconobacter)属等を挙げることができる。
特に、本発明の効果の発揮しやすいことから、グルコンアセトバクター属の酢酸菌を使用することができる。
グルコンアセトバクター属の菌としては、
グルコンアセトバクター・コンブチャ(Gluconacetobacter kombuchae)、
グルコンアセトバクター・スウィングシ(Gluconacetobacter swingsii)、
グルコンアセトバクター・ディアゾトロフィカス(gluconacetobacter diazotrophicus)、
グルコンアセトバクター・アゾトカプタンス(gluconacetobacter azotocaptans)、
グルコンアセトバクター・キシリヌス(Gluconacetobacter xylinus)、
グルコンアセトバクター・ユーロペウス(Gluconacetobacter europaeus)、
グルコンアセトバクター・マルタセティ(Gluconacetobacter maltaceti)、
グルコンアセトバクター・ハンゼニイ(Gluconacetobacter hansenii)、
及びグルコンアセトバクター・リックウェフェシエンス(Gluconacetobacter liquefaciens)等を挙げることができる。
さらに、グルコンアセトバクター属の酢酸菌の中でも、優れた加齢臭抑制効果を得られることから、
グルコンアセトバクター・コンブチャ、
グルコンアセトバクター・スウィングシ、
グルコンアセトバクター・キシリヌス、
グルコンアセトバクター・ユーロペウス、
及びグルコンアセトバクター・マルタセティ等の1種又は2種以上を用いると良い。
本発明に用いる酢酸菌の粉砕物は、酢酸菌を粉砕したものであればいずれのものでもよく、撹拌機によるせん断、フレンチプレスによる押圧、超音波処理等の方法によって粉砕すればよい。
酢酸菌の調製方法は、特に限定されないが、醸造酢製造の常法に基づき発酵により調製すれば良い。常法に基づけば、酢酸菌体が0.001〜0.01%に増殖して、酢酸を4〜20%と高濃度に生成し、この他に、アミノ酸や多糖類等を生成する。
酢酸菌を本発明に添加する形態としては、例えば、酢酸菌をそのままあるいは粉砕処理した形態、酢酸菌をそのままあるいは粉砕処理したものをアミノ酸、デキストリン、又は乳糖等を加えて造粒した形態、又は炭酸カルシウムやシリカ等といった多孔質素材のマクロ孔の中に吸着させた形態等が挙げられる。
また、後述のアルデヒド脱水素酵素の活性が維持され、加齢臭を抑制する効果を得られ易いことから、粉砕処理をせずに酢酸菌をそのまま用いて、さらにアミノ酸やデキストリン等と共に乾燥処理した粉末を用いるとよい。
本発明の化粧料において、酢酸菌又はその粉砕物の含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、具体的には、例えば化粧料全体に対し乾燥させた酢酸菌換算量で0.001〜5%含有すればよい。
酢酸菌はアルデヒド脱水素酵素(アルデヒドデヒドロゲナーゼ,ALDH)を有しており、前記酵素はアルデヒド変換反応を触媒する。
具体的には、炭素数2から10かつ窒素原子を含有しないアルデヒドをカルボン酸に酸化させる反応であり、特に、炭素数8から10かつ窒素原子を含有しないアルデヒドを酸化させる反応である。
具体的には、例えば、オクタナール、ノネナール、デカナール、イソオクタナール、イソノネナール、又はイソデカナール等が挙げられる。
したがって、本発明の化粧料又は加齢臭抑制剤を皮膚に塗布すると、上述のアルデヒドに代表される不飽和アルデヒドがカルボン酸に変換され、中高年齢者特有の加齢臭を抑制できると考えられる。
本発明に用いるノニオン性界面活性剤は、水に溶解させたときに、イオンに解離しない界面活性剤を指し、例えば、エステル型、エーテル型、エステル・エーテル型、又はHCO系等が挙げられる。
具体的には、
エステル型としては、脂肪酸モノグリセリド、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、セスキイソステアリン酸ソルビタン、又はアルキルグルコシド等が挙げられる。
エーテル型としては、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、又はポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、又はポリオキシエチレンオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル等が挙げられる、
エーテル・エステル型としては、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、又はトリオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル酸化エチレン縮合物、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、又はモノラウリン酸ポリエチレングリコール等の脂肪酸の酸化エチレン縮合物、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等が挙げられる。
HCO系としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ステアリン酸硬化ヒマシ油、又はトリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が挙げられる。
その他、ポリオキシエチレン・ジメチコン共重合体といったシリコーン系のノニオン性界面活性剤や、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド又はラウリン酸モノイソプロパノールアミド等の酸化型アルカノールアミド等が挙げられ、上述した1種又は2種以上を利用することができる。
本発明の化粧料において、ノニオン性界面活性剤の含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、具体的には、例えば化粧料全体に対し0.01〜15%含有すればよい。
本発明の化粧料に用いる酢酸菌とノニオン性界面活性剤との配合比率は、酵素活性が維持され、加齢臭抑制効果が得られ易いことから、
酢酸菌:ノニオン性界面活性剤=1:0.01〜1:50とすることができ、さらに1:0.1〜1:20とすることができる。
本発明には、酵素活性が維持され、加齢臭抑制効果が得られ易いことから、さらに2種以上の特定の遊離アミノ酸、又はそれらの塩を配合するとよい。
ここで、2種以上の特定のアミノ酸、又はそれらの塩としては、グルタミン酸、アスパラギン酸、リジン、及びアルギニンの少なくともいずれか1種の遊離アミノ酸、又はそれらの塩であるとよく、
さらに、グルタミン酸及びアスパラギン酸の少なくともいずれか1種の酸性アミノ酸、又はそれらの塩と、
リジン及びアルギニンの少なくともいずれか1種の塩基性アミノ酸、又はそれらの塩とを組み合わせて配合するとよい。
本発明の化粧料において、遊離アミノ酸、又はそれらの塩の配合量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、例えば、化粧料全体に対し0.001〜25%配合すればよい。
本発明に用いる酢酸菌と前述のアミノ酸との配合比率は、酵素活性が維持されやすく、加齢臭抑制効果が得られ易いことから、酢酸菌:アミノ酸総量=10:1〜1:10とすることができる。
また、酸性アミノ酸と塩基性アミノ酸を組み合わせる場合は、酢酸菌:酸性アミノ酸=20:1〜1:20とすることができ、さらに1:1〜1:10とすることができる。
同様に、酢酸菌:塩基性アミノ酸=20:1〜1:20とすることができ、さらに1:1〜1:10とすることができる。
なお、酢酸菌の粉砕物を配合する場合、上記配合比率は酢酸菌換算として算出し、アミノ酸塩を配合する場合は、遊離アミノ酸換算として算出する。
化粧料とは、肌の保湿や清浄、外観を美しくする目的で、皮膚等に塗布して用いるもので、作用の緩和なものという。
例えば、制汗用スプレー、制汗用ウェットシート、又はロールオンスティック等のデオドラント化粧料、
洗顔料、化粧水、クリーム、乳液、美容液、パック、又はクレンジング等の基礎化粧料、
ファンデーション、口紅、リップクリーム、リップグロス、リップライナー、頬紅、ワックス、香水、又は練香水等のメイクアップ化粧料、
シャンプー、トリートメント、シェービングローション、アフターサンローション、ボディローション、ボディオイル、石鹸、ボディーソープ、入浴剤が挙げられる。
なお、本発明の化粧料に配合される酢酸菌とノニオン性界面活性剤は、部屋・衣服用の消臭剤や洗濯洗剤・柔軟剤に配合しても良い。
好ましい態様としては、制汗用スプレー等のスプレー容器入り化粧料、制汗用ウェットシート等のウェットシート状化粧料、又はロールオンスティック等に代表されるデオドラント化粧料、シャンプー、ボディーソープ等が挙げられる。
本発明の加齢臭抑制剤は、酢酸菌又はその粉砕物とノニオン性界面活性剤とを有効成分とする、加齢臭抑制効果を有するものである。
本発明の加齢臭抑制剤の剤形は、前記化粧料に配合されれば、特に限定されるものではない。
加齢臭抑制剤の含有量としては、化粧料に対し乾燥させた酢酸菌換算量で0.001〜10%以下になるように含有すればよい。
本発明の加齢臭抑制剤において、酢酸菌又はその粉砕物の含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、具体的には、例えば加齢臭抑制剤に対し0.001〜20%含有すればよい。
本発明の加齢臭抑制剤において、ノニオン性界面活性剤の含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、具体的には、例えば加齢臭抑制剤に対し0.04〜60%含有すればよい。
本発明の加齢臭抑制剤において、アミノ酸又はそれらの塩の含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、具体的には、例えば加齢臭抑制剤に対し0.005〜25%含有すればよい。
本発明には、上述した酢酸菌及びノニオン性界面活性剤以外の化粧品素材を本発明の効果が損なわれない範囲で適宜添加することができる。
具体的には、
シクロデキストリン、ポリフェノール、又は活性炭等の多孔質微粒子、
結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、又はデキストリン等の多糖類、
ユーカリエキス、茶カテキン、カンゾウエキス(β―グリチルレチン酸)、又はメマツヨイグサ抽出物等の植物抽出物、
イソプロピルメチルフェノール、安息香酸、ベンジルグリセリルエーテル、ヒドロキサム酸誘導体、クララエキス、又はアルキルジエタノール等のアルコール類、
ポリシロキサン、シクロジメチコン、タルク、又は環状シロキサン等のシリコン油、
ミリスチン酸イソプロピル、スクワラン、又はパラフィン等の油脂、
メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、プロピルパラベン、又はフェノキシエタノール等の防腐剤、
塩素化合物、銀、亜鉛、亜鉛化合物、
ヒアルロン酸、コラーゲン、コエンザイムQ10、コンドロイチン、プラセンタ、セラミド、エラスチン、アスタキサンチン、ローヤルゼリー、白金ナノコロイド、レチノイン酸、レチノール、加水分解コムギ、又はEGF等の美容成分、
アルブチン、フラーレン、ハイドロキノン、又はヨクイニンエキス等の美白成分、
ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、又はメトキシ桂皮酸誘導体等の紫外線吸収剤、
アルカンジオール、アデノシン、トラネキサム酸、シカクマメエキス、ラクトフェリン 、豆乳発酵液、
各種アミノ酸、各種ビタミン、各種ペプチド、高級脂肪酸、多価アルコール、増粘剤、炭酸塩、乳化剤、香料が挙げられる。
なお、本発明はこれに限定するものではない。
エタノール4%、酵母エキス0.2%、及び清水95.7%に酢酸菌(Gluconacetobacter kombuchae,NBRC14816)0.1%を添加し、品温30℃、培養液あたりの通気量を0.4L/minの条件で、24時間培養を行った。
得られた酢酸菌溶液に遠心濃縮処理を施し、清水で数回洗浄後、10%酢酸菌溶液を調製した。
次に、得られた10%酢酸菌溶液10%、グルタミン酸ナトリウム0.5%、アスパラギン酸ナトリウム0.5%、L−アルギニン1%、デキストリン10%を撹拌混合し、−30℃で急速凍結した後、減圧下、棚温15℃で乾燥処理を施し、調製例1の酢酸菌含有粉末を調製した。
なお、得られた酢酸菌含有粉末は、酢酸菌:酸性アミノ酸=1:1、酢酸菌:塩基性アミノ酸=1:1の組成であった。
調製例1と同様の方法により、10%酢酸菌溶液を調製した。
次に、得られた10%酢酸菌溶液10%、グルタミン酸ナトリウム2.5%、アスパラギン酸ナトリウム2.5%、リジン塩酸塩5%、デキストリン10%を撹拌混合し、入口品温170℃、出口品温65℃の噴霧乾燥処理を施し、調製例2の酢酸菌含有粉末を調製した。
なお、得られた酢酸菌含有粉末は、酢酸菌:酸性アミノ酸=1:5、酢酸菌:塩基性アミノ酸=1:5の組成であった。
調製例1と同様の方法により、10%酢酸菌溶液を調製した。
次に、得られた10%酢酸菌溶液を超音波処理し、10%酢酸菌粉砕物を得た。
得られた酢酸菌粉砕物を、凍結乾燥機(東京理化器械株式会社製)を用いて、真空度40Pa、棚温度65℃で凍結乾燥し、調製例3の酢酸菌粉砕物を調製した。
酢酸菌の種類をGluconacetobacter xylinus,NBRC3288に変更した以外は、調製例1と同様の方法で、調製例4の酢酸菌含有粉末を調製した。
配合表1に基づいて、実施例1のスプレー容器入り化粧料を製造した。
具体的には、2−エチルヘキサン酸セチル7.8%、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油1.2%、濃グリセリン0.2%を50℃に加温しながら混合する。
次いで、室温(1〜25℃)で、調製例1の酢酸菌含有粉末1.3%(酢酸菌含量0.1%)を添加し、均一に分散させ、液化ガスで100%になるように調整した後、スプレー缶に充填した。
2−エチルヘキサン酸セチル 7.8%
調製例1の酢酸菌含有粉末 1.3%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.2%
濃グリセリン 0.2%
液化石油ガス 残部
酢酸菌又はその粉砕物及びノニオン性界面活性剤添加の有無による、化粧料の使用感及び加齢臭抑制効果に及ぼす影響を調べた。
具体的には、表1の記載に従い、実施例1と同様の方法で、実施例2〜3、比較例1〜2のスプレー容器入り化粧料を製造した。
次いで、男性4名に、実施例1〜3、比較例1〜2のスプレー容器入り化粧料を肌に塗布してもらい、設問1及び設問2に回答してもらった。
[設問1]
付着感を感じるか。
「付着感がなく、さらさらとした触感で優れた使用感である」を5点
「付着感はないが、若干肌残りを感じる」を4点
「どちらともいえない」を3点
「やや付着感を感じ、好ましい使用感ではない」を2点
「付着感が強く、べたべたとして使用感が悪い」を1点とした。
使用した結果、加齢臭が抑制されたと実感し、若さに自信を持てるようになったか。
「加齢臭が非常に抑制され、若さに自信が持てるようになった」を5点
「加齢臭がやや抑制され、少し若さに自信が持てるようになった」を4点
「どちらともいえない」を3点
「加齢臭があまり抑制されず、あまり若さに自信が持てるようにならなかった」を2点
「加齢臭が抑制されず、若さに自信が持てるようにならなかった」を1点とした。
調製例1の酢酸菌含有粉末1.3%(酢酸菌含量0.1%)の代わりに調製例2の酢酸菌含有粉末2.1%(酢酸菌含量0.1%)を用いた以外は、実施例1と同様の方法により、実施例4のスプレー容器入り化粧料を製造した。
得られたスプレー容器入り化粧料を肌に塗布したところ、実施例1と同様に、加齢臭を抑制できて、さらさらとした使用感を感じることができた。
調製例1の酢酸菌含有粉末1.3%(酢酸菌含量0.1%)の代わりに調製例3の酢酸菌粉砕物0.5%(酢酸菌含量0.5%)を用いた以外は、実施例1と同様の方法により、実施例5のスプレー容器入り化粧料を製造した。
得られたスプレー容器入り化粧料を肌に塗布したところ、さらさらとした使用感を感じることができたものの、実施例1と比べて加齢臭抑制効果はやや劣っていた。
配合表2記載の原料を常法に則って混合し、10cm角のポリエステル製のシートに浸漬させて、実施例6のウェットシート状化粧料を製造した。
得られたウェットシート状化粧料で首筋を拭いたところ、加齢臭を抑制できて、さらに付着感もなく、被験者は若さに自信を持てるようになった。
エタノール 10%
調製例1の酢酸菌含有粉末 6.5%(酢酸菌含量0.5%)
クロルヒドロキシアルミニウム 2%
トロメタミン 1%
タルク 1%
イソステアリン酸グリセリル 1%
ジメチルシリコーン 1%
PEG−8 0.5%
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.5%
炭酸ナトリウム 0.05%
酢酸トコフェノール 0.05%
メントール 0.05%
メチルパラベン 0.05%
プロピルパラベン 0.05%
清水 残部
調製例1の代わりに調製例4の酢酸菌含有粉末を用いた以外は、実施例6と同様の方法により、実施例7のウェットシート状化粧料を製造した。
得られたウェットシート状化粧料で首筋を拭いたところ、実施例6と同様に、加齢臭を抑制できて、さらに付着感を感じることもなかった。
まず、ノニオン性界面活性剤40部(イソステアリンサンポリオキシエチレングリセリル20部とモノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン20部の混合)に調製例2の酢酸菌含有粉末60部を添加し、均一に分散させて、本発明の加齢臭抑制剤100部を調製した。
次に、配合表3記載の原料と前記加齢臭抑制剤を常法に則って混合し、実施例8の皮膚洗浄料を製造した(酢酸菌含量0.2%、ノニオン性界面活性剤2.8%)。
得られた皮膚洗浄料で腋の下を洗浄したところ、加齢臭を抑制できて、さらにすっきりとした清涼感を感じ、被験者は若さに自信を持てるようになった。
ステアリン酸 12%
ポリエチレングリコール400 10%
濃グリセリン 10%
ミリスチン酸 9.5%
加齢臭抑制剤 7%
水酸化カリウム 6.5%
ラウリン酸 5.5%
パルミチン酸 3.5%
プロピレングリコール 3%
ポリオキシプロピレンメチルグルコシド(10P.O.) 2%
酸化マグネシウム 2%
ヒドロキシプロピルデンプンリン酸 1%
イソプロピルメチルフェノール 0.5%
緑茶乾留エキス 0.1%
ハッカ油 0.1%
エデト酸塩四ナトリウム四水塩 0.1%
香料 0.1%
清水 残部
Claims (2)
- 酢酸菌又はその粉砕物と、
ノニオン性界面活性剤とを含有する化粧料。
- 酢酸菌又はその粉砕物と、
ノニオン性界面活性剤とを含有する加齢臭抑制剤。
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