JP2016159458A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤ったカートリッジが収容された状態で記録処理が実行されるのを防ぐことが可能な記録装置を提供する。
【解決手段】プリンタの制御部は、第2接点と第3接点とが導通した場合に、認証を行う必要があることを示す第1情報をRAMに記憶させる第1情報記憶処理と、記録指令を受信する前の所定の契機で、RAMに第1情報が記憶されている場合に第1接点及び第2接点を介してICと認証通信を行う第1認証処理と、第1認証処理の認証が成功した場合に、認証を行う必要が無いことを示す第2情報をRAMに記憶させる第2情報記憶処理と、記録指令を受信したときに、RAMに第2情報が記憶されている場合は、記録媒体に記録を行う記録処理と、記録指令を受信したときに、RAMに第1情報が記憶されている場合は、第1接点及び第2接点を介してICと認証通信を行う第2認証処理とを行う。
【選択図】図9

Description

本発明は、画像を記録する記録装置に関する。
特許文献1には、光センサからの出力信号の変化に基づいてインクカートリッジの着脱を検出する記録装置が記載されている。
特開2004−001480号公報
一方、記録装置には、カートリッジが交換されたときに、適正なカートリッジが収容されているか否かを判定するためにカートリッジに設けられた記憶部との間において認証通信を行うものがある。
上記特許文献1に記載のカートリッジの着脱を検出するために光センサを採用した記録装置において、上述の認証通信を行うことも考えられている。しかし、そのような記録装置では、次のような不具合がある。
光センサでカートリッジの着脱を検出するためには、光センサの発光素子や受光素子などに電力を供給し続けて光センサの電源をONにしておく必要があるため、電力消費が大きい。このため、光センサでカートリッジの着脱を検出する記録装置では、例えば、カートリッジの挿入口のカバーが開いたときだけ、光センサをONにするものが知られている。しかしながら、このようにカバーが開いたときだけ電力を供給する構成であると、カバーの開閉を検出するための開閉センサが故障等で反応しなかった場合、カバーが開いても光センサには電力が供給されない。この場合、カートリッジの着脱を検出することができないため、カートリッジの交換が行われたとしても、カートリッジの認証通信が行われないという問題がある。この場合、認証が行われていないため、カートリッジ交換で色の異なるカートリッジに誤って交換されていても、記録指令を受信するとそのまま記録処理が実行されるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、誤ったカートリッジが収容された状態で記録処理が実行されるのを防ぐことが可能な記録装置を提供することである。
本発明の記録装置は、印刷流体を貯留する貯留部と、第1記憶部と、前記第1記憶部に電気的に接続された第1接点とを有するカートリッジを収容可能な収容部と、前記収容部に前記カートリッジが装着されたときに、前記カートリッジの前記第1接点と当接する位置に設けられた第2接点と、前記第2接点とは異なる位置に設けられた第3接点と、第2記憶部と、制御部とを備えている。そして、前記制御部は、前記カートリッジを前記収容部に挿入する挿入過程及び前記カートリッジを前記収容部から脱抜する脱抜過程において、前記カートリッジと干渉することによって前記第2接点と前記第3接点とが導通した場合に、認証を行う必要があることを示す第1情報を前記第2記憶部に記憶させる第1情報記憶処理と、記録指令を受信する前の所定の契機で、前記第2記憶部に前記第1情報が記憶されている場合に前記第1接点及び前記第2接点を介して前記第1記憶部と認証通信を行う第1認証処理と、前記第1認証処理の認証が成功した場合に、認証を行う必要が無いことを示す第2情報を前記第2記憶部に記憶させる第2情報記憶処理と、前記記録指令を受信したときに、前記第2記憶部に前記第2情報が記憶されている場合は、記録媒体に記録を行う記録処理と、前記記録指令を受信したときに、前記第2記憶部に前記第1情報が記憶されている場合は、前記第1接点及び前記第2接点を介して前記第1記憶部と認証通信を行う第2認証処理とを行う。
また、本発明の記録装置は、別の観点では、印刷流体を貯留する貯留部と、第1記憶部と、前記第1記憶部に電気的に接続された第1接点とを有するカートリッジを収容可能な収容部と、前記収容部に前記カートリッジが装着されたときに、前記カートリッジの前記第1接点と当接する位置に設けられた第2接点と、前記第2接点とは異なる位置に設けられた第3接点と、第2記憶部と、制御部とを備えている。そして、前記制御部は、前記カートリッジを前記収容部に挿入する挿入過程及び前記カートリッジを前記収容部から脱抜する脱抜過程において、前記カートリッジと干渉することによって前記第2接点と前記第3接点とが導通した場合に、前記第1接点及び前記第2接点を介して前記第1記憶部と認証通信を行う第1認証処理と、前記第1認証処理の認証が失敗した場合に、認証を行う必要があることを示す第1情報を前記第2記憶部に記憶させる第1情報記憶処理と、前記第1認証処理の認証が成功した場合に、認証を行う必要が無いことを示す第2情報を前記第2記憶部に記憶させる第2情報記憶処理と、前記記録指令を受信したときに、前記第2記憶部に前記第2情報が記憶されている場合は、記録媒体に記録を行う記録処理とを行う。
本発明の記録装置によると、カートリッジの挿入及び抜脱過程において第2接点と第3接点とが導通したことを契機に、認証を行う必要があることを示す第1情報が第2記憶部に記憶される。第2記憶部に第1情報が記憶されているにもかかわらず、何らかの原因で記録指令を受信する前に第1認証処理が行われなかったとしても、制御部は、記録指令を受信したとき、第1情報が記憶されている場合は第2認証処理を行うため、誤ったカートリッジが収容された状態で記録が実行されるのを防ぐことができる。また、第1認証処理が行われた結果、第2記憶部に第2情報が記憶されている場合には、記録指令を受信した後には認証通信は行わない。従って、記録指令を受信してから記録を開始するまでに要する時間を短縮できる。
また、本発明の記録装置の別の観点によると、カートリッジの挿入及び抜脱過程において第2接点と第3接点とが導通したことを契機に第1認証処理が行われる。第1認証処理の認証通信の失敗又は成功に応じて、第2記憶部に第1情報又は第2情報が記憶される。制御部は、記録指令を受信したとき、第2情報が記憶されている場合は記録処理を行うため、誤ったカートリッジが収容された状態で記録が実行されるのを防ぐことができる。また、第1認証処理が行われた結果、第2記憶部に第2情報が記憶されている場合には、記録指令を受信した後には認証通信は行わない。従って、記録指令を受信してから記録を開始するまでに要する時間を短縮できる。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの内部構造を模式的に示す概略断面図である。 図1に示すインクカートリッジの外観を示す斜視図である。 (a)はインクカートリッジがカートリッジ収容部に挿入される過程を示す部分断面図であり、(b)はインクカートリッジがカートリッジ収容部に装着された状態を示す部分断面図である。 (a)は2つの接点と接続電極とが当接する前の状態を示す説明図であり、(b)は2つの接点と接続電極とが当接したときの状態を示す説明図であり、(c)は3つの接点が接続電極以外の3つの電極と当接したときの状態を示す説明図である。 (a)は通信回路部の構成を示す回路図であり、(b)は通信回路部が出力する信号の波形図である。 図1に示すプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 図1に示す制御部が実行する第1の制御内容を示すフロー図である。 図1に示す制御部が実行する第2の制御内容を示すフロー図である。 図1に示す制御部が実行する第3の制御内容を示すフロー図である。 図1に示す制御部が実行する第4の制御内容を示すフロー図である。 第1変更形態の制御部が実行する第1の制御内容を示すフロー図である。 第1変更形態の制御部が実行する第2の制御内容を示すフロー図である。 第1変更形態の制御部が実行する第3の制御内容を示すフロー図である。 第1変更形態の制御部が実行する第4の制御内容を示すフロー図である。 第2変更形態のプリンタの要部断面図であり、(a)は2つの接点と導通部とが当接する前の状態を示す説明図であり、(b)は2つの接点と導通部とが当接したときの状態を示す説明図であり、(c)は2つの接点と導通部とが離隔し、3つの接点が対応する電極と当接したときの状態を示す説明図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、記録装置としてインクジェットプリンタに本発明を適用した一例である。
[プリンタ10の概要]
図1に示すように、プリンタ10は、記録ヘッド21、キャリッジ27、給紙ローラ23、搬送ローラ対25、排出ローラ対22、給紙トレイ15,排紙トレイ16、インク供給装置100、表示部150(図6参照)、及び、制御部120などを有する。表示部150は、制御部120の制御により、エラーを表示する。これにより、使用者にエラーが生じていることを報知することができる。
インク供給装置100には、カートリッジ収容部110が設けられている。カートリッジ収容部110には、4色(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)をそれぞれ貯留する4つのインクカートリッジ30が収容される。なお、以下の説明において、ブラック(K)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)のインクにそれぞれ対応するものについては、その構成要素を示す符号の後に、どのインクに対応するかが分かるように、ブラックを示す“K”、イエローを示す“Y”、シアンを示す“C”、マゼンタを示す“M”の何れかの記号を付す場合がある。例えば、インクカートリッジ30Kとは、ブラックインクを貯留するインクカートリッジ30のことを指す。各インクカートリッジ30は、カートリッジ収容部110の挿入口110aを介してカートリッジ収容部110に挿入され、或いはカートリッジ収容部110から抜き出される。
インクカートリッジ30には、プリンタ10で使用可能なインクが貯留されている。カートリッジ収容部110に収容された状態において、インクカートリッジ30と記録ヘッド21とがインク供給部70によって接続されている。記録ヘッド21にはサブタンク28が設けられている。サブタンク28は、インク供給部70のチューブ71を通じて供給されるインクを一時的に貯留する。記録ヘッド21のプラテン26と対向する下面には、複数のノズル29が形成されている。
記録ヘッド21は、キャリッジ27に固定されている。キャリッジ27は、プラテン26と対向する領域において、2本のガイドレール7,8に沿って図1中紙面垂直方向である走査方向に往復移動可能である。キャリッジ27には図示しない無端ベルトが連結され、キャリッジモータ27m(図6参照)によって無端ベルトが駆動されることで、キャリッジ27は走査方向に移動する。
制御部120は、記録指令を受信すると、給紙ローラ23を駆動する給紙モータ23m、搬送ローラ対25を駆動する搬送モータ25m及び排出ローラ対22を駆動する排出モータ22mを駆動する。これにより、給紙トレイ15の用紙が給紙トレイ15から搬送路24に送り出される。搬送路24へ送り出された用紙は、搬送ローラ対25によってプラテン26上へ搬送される。このとき、制御部120は、キャリッジモータ27mと記録ヘッド21を制御し、記録ヘッド21を走査方向に移動させながらサブタンク28に貯留されたインクを複数のノズル29から選択的に吐出する。こうして、プラテン26上を通過する用紙に画像を記録する。プラテン26を通過した用紙は、排出ローラ対22によって、搬送路24の最下流側に設けられた排紙トレイ16に排出される。
[インクカートリッジ30]
図2及び図3に示すように、インクカートリッジ30はインクが貯留される容器である。なお、カートリッジ収容部110に収容される4つのインクカートリッジ30は、いずれも同じ構成を有しているため、1つのインクカートリッジ30について説明する。
インクカートリッジ30は、図2に示すように、略直方体形状の本体31を有する。本体31の内部には、図3に示すように、インクを貯留するための貯留部36が形成されている。
インクカートリッジ30は、図3に示された起立状態、つまり、同図の下側の面を底面とし、同図の上側の面を上面として、カートリッジ収容部110に対して矢印50で示される挿抜方向に沿って挿入及び脱抜される。
本体31の前壁40には、図2に示すように、インク流出部80が設けられている。インク流出部80は、円筒形状の外形をなし、前壁40から前方、すなわち挿入方向56(図3参照)へ突出している。インク流出部80の先端面には、インク流出口81が形成されている。
インク流出部80には、図3(a)に示すように、インク流出口81から脱抜方向55に延在するインク流路82が形成されている。インク流出口81は、コイルバネ84によってインク流出口81側へ付勢されたインク流出バルブ83によって開閉可能に構成されている。インクカートリッジ30がカートリッジ収容部110に装着されると、インクニードル73がインク流出口81に挿入されてインク流出バルブ83を開く。これにより、インク流路82を通って貯留部36から、インクニードル73へインクが流出される。
本体31の上壁41には、図2に示すように、IC基板74が設けられている。IC基板74には、IC78が搭載されている。IC基板74の上面には、HOT電極75、シグナル電極76及びGND電極77が形成されている。IC78は、半導体集積回路であり、インクカートリッジ30に関する情報、例えば、インク色、容量、使用国などの情報を示すデータが読み出し可能に格納されている。また、IC78は、計算式を記憶しており、制御部120からある数が入力されることで、計算式で算出された計算結果を制御部120に出力する機能も有する。
HOT電極75、シグナル電極76及びGND電極77はIC78と電気的に接続されている。HOT電極75、シグナル電極76及びGND電極77は、図2に示すように、それぞれが前後方向52に沿って延出されており、幅方向53に互いに離隔して配置されている。HOT電極75、シグナル電極76及びGND電極77は、装着姿勢の本体31の上側からアクセス可能に露出されている。
また、IC基板74の上面には、図2に示すように、接続電極79が形成されている。接続電極79は、3つの電極75〜77よりも前方に配置されている。つまり、接続電極79は、挿入方向56に沿って3つの電極75〜77よりも下流に配置されている。また、接続電極79は、IC基板74の上面における面内方向であって、挿入方向56と直交する幅方向53に延在している。接続電極79は、挿入方向56に沿ってシグナル電極76及びGND電極77と重なる位置まで、幅方向53に延在している。これにより、接続電極79は、後述の接点106bと接続しながら接点106cと接続されるように構成される。
この構成において、インクカートリッジ30をカートリッジ収容部110に挿入すると、図4(a)に示すように、IC基板74が後述の3つの接点106a〜106cに近づいていく。インクカートリッジ30の挿入をさらに進めると、図4(b)に示すように、接続電極79は2つの接点106b、106cと同時に当接し、これら接点106b,106cは、互いに導通した状態である導通状態となる。そして、導通状態となった位置からさらにインクカートリッジ30を押し込んで、インクカートリッジ30の挿入が完了したとき、図4(c)に示すように、3つの接点106a,106b,106cのそれぞれが対応する電極75〜77に当接し、IC78と制御部120とが電気的に接続される。このとき、接続電極79は、2つの接点106b,106cと離隔し、これら接点106b,106cが互いに導通していない状態である非導通状態となる。このように接続電極79は、インクカートリッジ30の挿入過程において、シグナル電極76と接点106b、及び、GND電極77と接点106cが当接するよりも前に、接点106bと接点106cとを導通させる。なお、インクカートリッジ30をカートリッジ収容部110から脱抜する脱抜過程において、接続電極79は、シグナル電極76と接点106b、及び、GND電極77と接点106cが離隔してから接点106bと接点106cと当接し、これら接点106b,106cは互いに導通した導通状態となる。そして、導通状態となった位置からさらにインクカートリッジ30を引き抜くと、接続電極79は、2つの接点106b,106cと離隔し、これら接点106b,106cが互いに導通していない非導通状態となる。このようにインクカートリッジ30の挿入過程及び脱抜過程において、2つの接点106b,106cは、接続電極79によって導通状態と非導通状態とを交互にとる。
[インク供給装置100]
インク供給装置100は、記録ヘッド21へインクを供給するものである。インク供給装置100は、カートリッジ収容部110と、カートリッジカバー111と、インク供給部70と、開閉センサ115とを有する。なお、図1においては、カートリッジ収容部110にインクカートリッジ30が装着された状態が示されている。
図3(a)に示すように、カートリッジ収容部110は、プリンタ10の正面側に挿入口110aが形成されたケース101を有する。インクカートリッジ30が挿入口110aを通じてケース101へ挿抜される。ケース101には、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30を図1及び図3中紙面垂直方向に並べて収容可能である。なお、図1及び図3においては、1つのインクカートリッジ30が収容可能なケース101の空間が示されている。
カートリッジカバー111は、カートリッジ収容部110に回動可能に支持されている。より詳細には、カートリッジカバー111は、挿入口110aの下端近傍の支軸111aを中心に回動可能に支持されている。これにより、取り外し式のカバーよりもカートリッジカバー111を紛失しにくくなる。カートリッジカバー111は、図3(a)に示す位置であって挿入口110aを開放する開放位置と、図3(b)に示す位置であって挿入口110aを閉鎖する閉鎖位置との間において回動可能に取り付けられている。カートリッジカバー111が開放位置に配置されることで、挿入口110aが開放された開放状態となる。カートリッジカバー111が閉鎖位置に配置されることで、挿入口110aが閉鎖された閉鎖状態となる。カートリッジカバー111は、開閉センサ115近傍に設けられた係止部112と係止することで、開放位置に固定される。
開閉センサ115は、挿入口110aの上端近傍に設けられている。開閉センサ115は、図3(a)に示すように、カートリッジカバー111が閉鎖位置にあるときに当接する当接部115aを有する。開閉センサ115は、当接部115aにカートリッジカバー111が当接することで、カートリッジカバー111が閉鎖位置にあることを示す閉信号を制御部120に出力する。一方、開閉センサ115は、当接部115aにカートリッジカバー111が当接していないと、カートリッジカバー111が開放位置にあることを示す開信号を制御部120に出力する。これにより、開閉センサ115でカートリッジカバー111の位置を検出することで、挿入口110aが開放状態及び閉鎖状態のいずれであるかを検出することが可能となる。
インク供給部70は、図3(a)に示すように、ケース101の終面102の下部に設けられている。インク供給部70は、4本のチューブ71と、4つのインクニードル73と、接続部72とを有する。4本のチューブ71や4つのインクニードル73は、各色のインクカートリッジ30に対応しており、図3中紙面垂直方向に並んで配置されている。このため、図3には、1本のチューブ71と1つのインクニードル73だけが示され、残りのチューブ71やインクニードル73の図示が省略されている。接続部72は、ケース101に固定されており、4本のインクニードル73を支持する。また、接続部72は、4本のチューブ71ともそれぞれ接続されており、チューブ71とインクニードル73とを個別に連通させる図示しない複数の流路を有する。4本のチューブ71は、記録ヘッド21と接続されている。
4本のインクニードル73は、終面102において、ケース101に装着された各インクカートリッジ30のインク流出部80に対応する位置にそれぞれ配置されている。具体的には、4本のインクニードル73は、挿抜方向50に延在した状態で、挿抜方向50と垂直な水平方向に並んで配置されている。
図3(b)に示すように、インクカートリッジ30がカートリッジ収容部110に挿入されるに連れて、インクニードル73がインク流出口81に挿入され、インク流出バルブ83が開く。これにより、上述したように貯留部36のインクが、インク流路82を通ってインクニードル73に流入する。
インク供給装置100は、4つのインクカートリッジ30に対応しており、3つの接点106a〜106cで構成された1つの組を、4組有する。各組は、同様の構成であるため、主に1つの組について説明する。
3つの接点106a〜106cは、図3(a)に示すように、ケース101の天面104に設けられている。3つの接点106a〜106cも、図3中紙面垂直方向に並んで配置されている。このため、図3には、接点106cだけが示され、残りの2つの接点106a,106bの図示が省略されている。各組の3つの接点106a〜106cは、挿抜方向50と垂直な水平方向に互いに離隔して配置されている。3つの接点106a〜106cの配置は、対応するインクカートリッジ30のIC基板74におけるHOT電極75、シグナル電極76及びGND電極77の配置に対応している。つまり、接点106aがHOT電極75に、接点106bがシグナル電極76に、接点106cがGND電極に対応して配置されている。
3つの接点106a〜106cは、天面104から斜め下方に突出し、先端部が天面104側に屈曲した屈曲形状を有する。これら接点106a〜106cは、導電性及び弾性を有する部材で構成されており、天面104側へ弾性変形可能である。つまり、3つの接点106a〜106cは、インクカートリッジ30がカートリッジ収容部110に装着されたときに、IC基板74の各電極75〜77と当接することで上方にやや弾性変形し、各電極75〜77に対して所定の押圧力を付与している。これにより、インクカートリッジ30毎の3つの接点106a〜106cと、各電極75〜77との電気的接続の信頼性が向上する。なお、2つの接点106b,106cは、インクカートリッジ30の挿入過程及び脱抜過程において接続電極79と当接する際も、上方にやや弾性変形し接続電極79に対して所定の押圧力を付与する。
各組の3つの接点106a〜106cは、図5(a)に示すように、制御部120に含まれる通信回路部125と接続されている。通信回路部125は、インクカートリッジ30のそれぞれに対応する4つの回路126M,126C,126Y,126Kを有する(図6参照)。各回路126は、4つの配線107a〜107dと、抵抗108とで構成されている。また、4つの回路126M,126C,126Y,126Kは、後述のASIC124に設けられた4つの端子127とそれぞれ接続されている(図6参照)。なお、各回路126は、同様の構成であるため、主に1つの回路126について説明する。
図5(a)に示すように、配線107aは、接点106aと電源とを接続する。本実施形態における接点106aには、3.3Vの正電位が印加される。配線107bは、接点106bとASIC124とを接続する。配線107cは、接点106cをグランドに接続する。換言すると、本実施形態における接点106cには、0Vの電位が印加される。配線107dは、配線106bと電源とを接続する。つまり、本実施形態における接点106bにも、3.3Vの正電位が印加される。なお、2つの接点106b,106cに印加される電位は、互いに異なればどのような電位であってもよく、適宜設定すればよい。抵抗108は、配線107dの途中部位に設けられている。回路126は、カートリッジ収容部110に収容されたインクカートリッジ30のIC基板74とASIC124とを通信可能にする。
図5(a)に示すように、接点106aとHOT電極75とが当接することによって、3.3Vの電位がHOT電極75に印加される。接点106cとGND電極77とが当接することにより、GND電極77がアースされる。2つの接点106a,106cとHOT電極75及びGND電極77とが当接することによって、IC78に電力が供給される。接点106bとシグナル電極76とが当接することにより、制御部120がIC78にアクセス可能となる。
また、接点106bは、図5(a)に示すように3.3Vの正電位が印加されている。このため、2つの接点106b,106c間が接続電極79によって導通されていない非導通状態の場合、回路126は、ASIC124に対して図5(b)に示す非導通状態におけるときの信号であって、3.3Vの正電位に保持された信号を出力する。一方、インクカートリッジ30の挿入過程及び脱抜過程において、接続電極79と2つの接点106b,106cとの間において導通状態をとる場合、回路126は、ASIC124に対して図5(b)に示す導通状態におけるときの信号であって、3.3Vの正電位から0Vの電位に一旦落ち込む信号(矩形パルス信号)を出力する。つまり、回路126は、2つの接点106b,106cが接続電極79によって非導通状態をとるときと導通状態をとるときとで異なる信号を出力する。このように通信回路部125の各回路126は、対応するインクカートリッジ30の挿入及び脱抜のいずれかが行われると、図5(b)に示すように非導通状態から導通状態を経て再び非導通状態となる信号をASIC124にそれぞれ出力する。2つの接点106b,106cに印加される電位は、互いに異なる電位を印加するだけであるため、比較的小さい電位とすることが可能である。このため、消費電力の増加を抑制することができる。
次に、制御部120について説明する。制御部120は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)121、ROM(Read Only Memory)122、RAM(Random Access Memory)123、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)124、上述の通信回路部125等を含む。ROM122は、CPU121が実行するプログラム、各種固定データ等を記憶している。RAM123は、プログラム実行時に必要なデータを一時的に記憶する。ASIC124は、画像データの書き換えや並び替え(画像処理)を行う。また、ASIC124は、通信回路部125の4つの回路126と互いに異なる端子127を介して個別に接続されており、各回路126からの導通状態を示す信号に基づいてどのインクカートリッジ30に対応する接点106b,106c間が導通したか否かを判定する処理を行う。つまり、ASIC124は、回路126と接続される4つの端子127のうちいずれの端子127から導通状態を示す信号が入力されるかで、どのインクカートリッジ30に対応する接点106b,106c間が導通したかが分かるように構成されている。さらにASIC124は、インクカートリッジ30の認証通信の処理も行う。なお、制御部120は、CPU121及びASIC124を1つずつ有しているが、制御部120は、CPU121を1つだけ含み、この1つのCPU121が必要な処理を一括して行うものであってもよいし、CPU121を複数含み、これら複数のCPU121が必要な処理を分担して行うものであってもよい。また、制御部120は、ASIC124を1つだけ含み、この1つのASIC124が必要な処理を一括して行うものであってもよいし、ASIC124を複数含み、これら複数のASIC124が必要な処理を分担して行うものであってもよい。
また、制御部120は、図6に示すように、記録ヘッド21、各種モータ22m,23m,25m,27m、開閉センサ115、及び、表示部150と接続されている。また、制御部120は、4つのインクカートリッジ30に対応する4つのIC78M,78C,78Y,78Kと通信可能に構成されている。
続いて、図7〜図10を参照し、制御部120が実行する第1〜第4の制御について説明する。制御部120は、プリンタ10の電源がONされた後の待機状態において、図7〜図9に示す第1〜第3の制御の最初のステップ(SA1、SB1、SC1)が繰り返し実行される。このとき、SA1からSA2に進む場合は第1の制御が実行され、SB1からSB2に進む場合は第2の制御が実行され、SC1からSC2に進む場合は第3の制御が実行される。また、第4の制御は、プリンタ10の電源がOFFからONにされると、実行される。
第1及び第2の制御は、インクカートリッジ30の装着検出を行う制御である。このうち、第2の制御は、故障など何らかの不具合で、カートリッジカバー111が開いたときにそのことを示す信号が開閉センサ115から出力されない場合でもインクカートリッジ30の装着検出を行う制御である。第3の制御は、記録指令を受信したときの制御である。第4の制御は、プリンタ10の電源がOFFからONにされたときの制御である。本実施形態においては、予めカートリッジ収容部110に4つのインクカートリッジが収容されている。
[第1の制御フロー]
制御部120は、図7に示すように、先ず、開閉センサ115からの信号に基づいてカートリッジカバー111が開いたか否かを判定する(SA1)。つまり、カートリッジカバー111が閉鎖位置をとる閉鎖状態から開放位置をとる開放状態に変化したか否かを判定する。カートリッジカバー111が開いていない場合(SA1:NO)、制御部120は、SA1の処理を繰り返す。インクカートリッジ30を交換する際、使用者はカートリッジカバー111を開ける。カートリッジカバー111が開いた場合(SA1:YES)、制御部120は、SA2に進む。
次に、SA2において、制御部120は、インクカートリッジ30にそれぞれ対応する2つの接点106b,106cが導通したか否かを判定する。上述のように、インクカートリッジ30がカートリッジ収容部110に挿抜されると、2つの接点106b、106cが接続電極79によって導通し、回路126から導通状態を示す信号がASIC124の当該インクカートリッジ30に対応した端子127に出力される。したがって、制御部120は、通信回路部125の各回路126からの導通状態を示す信号に基づいて、4つのカートリッジ30のそれぞれに対応した2つの接点106b,106cが導通したか否かを判定することができる。
インクカートリッジ30がカートリッジ収容部110に挿抜されず、いずれの回路126からも導通状態を示す信号が出力されていない場合、制御部120が導通していないと判定し(SA2:NO)、後述するSA4に進む。一方、制御部120が導通したと判定した場合(SA2:YES)、制御部120は、挿抜されたインクカートリッジ30に応じたフラグをセットする(SA3)。つまり、ブラックのインクカートリッジ30KにはフラグK、イエローのインクカートリッジ30YにはフラグY、シアンのインクカートリッジ30CにはフラグC、マゼンタのインクカートリッジ30MにはフラグMをセットする。SA2及びSA3は、カートリッジ収容部110に挿抜されたインクカートリッジ30毎に行われる。
次に、制御部120は、開閉センサ115からの信号に基づいてカートリッジカバー111が閉じたか否かを判定する(SA4)。つまり、カートリッジカバー111が開放位置をとる開放状態から閉鎖位置をとる閉鎖状態に変化したか否かを判定する。開放状態の場合(SA4:NO)、制御部120は、SA2の処理に戻る。
通常、使用者がインクカートリッジ30を交換する場合は、装着されているインクカートリッジ30を脱抜してから、カートリッジカバー111を閉める前に、新しいインクカートリッジ30を装着する。この場合、インクカートリッジ30を脱抜することで、導通が生じ、フラグK,Y,C,Mがセットされるため、インクカートリッジ30の装着時には、既にフラグK,Y,C,Mがセットされている。このように既にフラグK,Y,C,Mがセットされている場合は、SA3はスキップされる。
閉鎖状態の場合(SA4:YES)、制御部120は、4つのフラグK,Y,C,Mのうち少なくともいずれかがセットされているか否かを判定する(SA5)。フラグK,Y,C,Mがセットされていない場合(SA5:NO)、使用者によって単にカートリッジカバー111が開けられた後、閉じられただけであるので、第1の制御が終了する。一方、4つのフラグK,Y,C,Mのうち少なくともいずれかがセットされている場合(SA5:YES)、制御部120は、SA6に進む。
次に、SA6において、制御部120は、セットされたフラグK,Y,C,Mのいずれかに対応するインクカートリッジ30のIC78に認証命令を送信し、認証通信を開始する。このとき、複数のフラグK,Y,C,Mがセットされている場合は、フラグK,Y,C,Mがセットされたいずれか1つのインクカートリッジ30のIC78に認証命令を送信する。本実施形態における認証命令としては、制御部120によって導出された数値が送信される。
SA6の後、制御部120は、認証命令が送信されたインクカートリッジ30における認証が成功したか否かを判定する(SA7)。プリンタ10に対応する規格と異なりIC基板を有しないインクカートリッジが誤って装着されている場合、認証命令に対する応答がない。プリンタ10に対応する規格と異なるもののインクカートリッジが何らかのIC基板を有し、認証命令に対して応答する場合があるが、規格が異なるインクカートリッジの場合は、応答された値は誤っている。カートリッジカバー111が閉じられたものの新たなインクカートリッジ30が装着されていない場合、認証命令に対する応答がない。このような場合、制御部120は、認証が失敗したと判定し(SA7:NO)、表示部150を制御して、認証が失敗したインクカートリッジ30に対する認証エラーメッセージを表示させる(SA8)。これにより、カートリッジ収容部110に規格の異なるインクカートリッジが装着されていること、及び、インクカートリッジ30が装着されていないことを使用者に報知することができる。この結果、使用者が適正なインクカートリッジ30を装着することが可能となる。なお、新たなインクカートリッジ30が装着された場合も、上述のSA1〜SA7が実行される。
一方、認証命令が送信されたインクカートリッジ30がプリンタ10に対応する適正なものである場合(認証命令に対する応答があり且つ出力された値が正しい場合)、制御部120は、認証が成功したと判定し(SA7:YES)、SA9に進む。
SA9において、制御部120は、認証が成功したインクカートリッジ30に対応するフラグK,Y,C,Mをリセットする。
次に、制御部120は、4つのフラグK,Y,C,Mのうち少なくともいずれかがセットされているか否かを判定する(SA10)。フラグK,Y,C,Mがセットされている場合(SA10:YES)、制御部120は、SA6に進む。こうして、フラグK,Y,C,Mがセットされたすべてのインクカートリッジ30に対して、認証が行われる。フラグK,Y,C,Mがすべてリセットされた場合(SA10:NO)、第1の制御が終了し、待機状態に戻る。
[第2の制御フロー]
制御部120は、図8に示すように、先ず、SA2と同様なSB1を実行する。SB1において、制御部120は、導通したか否かを判定する。故障などの何らかの不具合により開閉センサ115から信号が出力されない場合、第1の制御が実行されない。この場合でも、SB1が実行されるので、インクカートリッジ30がカートリッジ収容部110に挿抜されると、導通したか否かを判定することができる。制御部120は、導通していないと判定した場合(SB1:NO)、SB1の処理を繰り返す。一方、制御部120は、導通したと判定した場合(SB1:YES)、SA3と同様に、対応するフラグK,Y,C,Mをセットする(SB2)。SB1及びSB2も、カートリッジ収容部110に挿抜されたインクカートリッジ30毎に行われる。こうして、第2の制御が終了し、待機状態に戻る。
[第3の制御フロー]
制御部120は、図9に示すように、先ず、外部装置から送信された画像データを含む記録指令を受信したか否かを判定する(SC1)。記録指令を受信していない場合(SC1:NO)、制御部120は、SC1の処理を繰り返す。記録指令を受信した場合(SC1:YES)、制御部120は、SA5と同様なSC2を実行する。
フラグK,Y,C,Mがセットされていない場合(SC2:NO)、すなわち、インクカートリッジ30の交換が行われたものの新たなインクカートリッジ30の認証が成功している場合やインクカートリッジ30の交換が行われていない場合、制御部120は、SC8に進む。
第1の制御においてSA8を経由して待機状態となるとき、4つのフラグK,Y,C,Mのうち少なくともいずれかがセットされた状態のままである。第2の制御が実行され待機状態となるときも、4つのフラグK,Y,C,Mのうち少なくともいずれかがセットされた状態のままである。また、後述する第4の制御においてSD5を経由して待機状態となるとき、4つのフラグK,Y,C,Mのうち少なくともいずれかがセットされた状態のままである。このように4つのフラグK,Y,C,Mのうち少なくともいずれかがセットされている場合(SC2:YES)、すなわち、インクカートリッジ30の認証が失敗及びインクカートリッジ30の認証が行われていない場合、制御部120は、SA6〜SA10と同様なSC3〜SC7を実行する。つまり、セットされたフラグK,Y,C,Mのいずれかに対応するインクカートリッジ30のIC78に認証命令を送信し、認証が失敗した場合(SC4:NO)、制御部120は、表示部150を制御し、認証が失敗したインクカートリッジ30に対する認証エラーメッセージを表示させる(SC5)。こうして、第3の制御が終了し、待機状態に戻る。こうして、誤ったインクカートリッジ30が装着された状態やインクカートリッジ30が装着されていない状態で、記録処理が実行されるのを防ぐことができる。
一方、SC4において、認証命令が送信されたインクカートリッジ30に対する認証が成功した場合(SC4:YES)、制御部120は、認証が成功したインクカートリッジ30に対応するフラグK,Y,C,Mをリセットする(SC6)。この後、フラグK,Y,C,Mがセットされたインクカートリッジ30がある場合(SC7:YES)、制御部120は、SC3に戻る。こうして、フラグK,Y,C,Mがセットされたすべてのインクカートリッジ30に対して、認証が行われる。フラグK,Y,C,Mがすべてリセットされた場合(SC7:NO)、制御部120は、SC8に進む。
SC7の後、及び、SC2でフラグK,Y,C,Mがセットされていないと判定されると、制御部120は、SC8において、記録処理を実行する。つまり、制御部120は、記録指令に基づいて用紙に対する記録動作を実行するように、各部を制御する。制御部120は、給紙モータ23m、搬送モータ25m、排出モータ22mを制御して、給紙トレイ15にある用紙を搬送する。さらに、制御部120は、画像データに基づいて記録ヘッド21及びキャリッジモータ27mを制御して、用紙にインクを吐出し、所望の画像を用紙に記録する。この後、画像が記録された用紙が、排出ローラ対22によって排紙トレイ16に排出され、記録動作が終了する。こうして、第3の制御が終了し、待機状態に戻る。
[第4の制御フロー]
制御部120は、図10に示すように、プリンタ10の電源がONされると(SD1)、いずれか1つのインクカートリッジ30のIC78に認証命令を送信し、認証通信を開始する(SD2)。このとき、SD2で認証命令を送信したインクカートリッジ30について送信フラグをセットする。つまり、ブラックのインクカートリッジ30Kには送信フラグK、イエローのインクカートリッジ30Yには送信フラグY、シアンのインクカートリッジ30Cには送信フラグC、マゼンタのインクカートリッジ30Mには送信フラグMをセットする。SD2の後、SA7と同様なSD3を実行する。制御部120は、SD3において、認証が失敗したと判定した場合(SD3:NO)、表示部150を制御して、認証が失敗したインクカートリッジ30に対する認証エラーメッセージを表示させる(SD4)。また、制御部120は、SD4において、認証が失敗したインクカートリッジ30に対するフラグK,Y,C,Mをセットする。こうして、第4の制御が終了し、待機状態に戻る。
一方、SD3において、インクカートリッジ30に対する認証が成功した場合(SD3:YES)、制御部120は、認証が成功したインクカートリッジ30に対するフラグK,Y,C,Mをリセットする(SD5)。この後、制御部120は、4つの送信フラグK,Y,C,Mがセットされているか否かを判定する(SD6)。4つの送信フラグK,Y,C,Mがセットされていない場合(SD6:NO)、制御部120は、SD2に戻り、送信フラグK,Y,C,Mがセットされていないインクカートリッジ30のIC78に対して認証命令を送信する。こうして、すべてのインクカートリッジ30に対して、認証が行われ、認証が成功したインクカートリッジ30に対するフラグK,Y,C,Mがリセットされる。
第1の制御においてSA8を経由して待機状態となるとき、4つのフラグK,Y,C,Mのうち少なくともいずれかがセットされた状態のままである。第2の制御が実行され待機状態となるとき、4つのフラグK,Y,C,Mのうち少なくともいずれかがセットされた状態のままである。第3の制御においてSC5を経由して待機状態となるとき、4つのフラグK,Y,C,Mのうち少なくともいずれかがセットされた状態のままである。このような待機状態でプリンタ10の電源がOFFにされ、電源がOFFのときにプリンタ10に対応する適正なインクカートリッジ30が装着された場合でも、電源がONされるとすべてのインクカートリッジ30に対して認証が行われるので、フラグK,Y,C,Mをリセットすることができる。
4つの送信フラグK,Y,C,Mがセットされている場合(SD6:YES)、制御部120は、これら送信フラグをすべてリセットする。こうして、第4の制御が終了し、待機状態に戻る。
以上に述べたように、本実施形態によるプリンタ10によると、第1及び第2の制御においては、インクカートリッジ30の挿入及び抜脱過程において接点106bと接点106cとが導通したことを契機に、フラグK,Y,C,Mがセットされる(SA3、SB2)。第1の制御においては、カートリッジカバー111が開放位置から閉鎖位置に変化すると、フラグK,Y,C,Mがセットされたインクカートリッジ30に対して認証通信(SA6)が行われる。しかしながら、フラグK,Y,C,Mがセットされた後に何らかの不具合で開閉センサ115から信号が出力されない場合、カーリッジカバー111が開放位置から閉鎖位置に変化しても、認証通信が開始されない。例えば、このような理由でフラグK,Y,C,Mがセットされているにもかかわらず、記録指令を受信する前に認証通信(SA6)が行われなかったとしても、制御部120は、記録指令を受信したとき、すなわち、第3の制御において、フラグK,Y,C,Mがセットされている場合は認証通信(SC3)を行う。また、カートリッジカバー111を開く前から何らかの不具合で開閉センサ115から信号が出力されず第1の制御が実行されない場合でも、第2の制御により、インクカートリッジ30の挿抜によってフラグK,Y,C,Mがセットされる(SB2)。フラグK,Y,C,Mがセットされていると、記録指令を受信したときに認証通信(SC3)が行われる。これより、誤ったインクカートリッジ30が収容された状態で記録が実行されるのを防ぐことができる。
例えば、開閉センサが故障している場合は、記録指令の受信を契機に、記録を行う前にインクカートリッジの認証を行う構成とすることが考えられる。しかし、この場合は、記録指令を受信する度に、インクカートリッジの認証を行う必要があり、記録を開始するまでに時間を要する。本実施形態においては、第3の制御において、SA6の認証通信が行われた結果、フラグK,Y,C,Mがリセットされている場合(SA9)には、記録指令を受信した後には認証通信は行わない(SC2:NO)。したがって、記録指令を受信してから記録を開始するまでに要する時間を短縮できる。
また、第1の制御においては、カートリッジカバー111が開放位置から閉鎖位置になることで、フラグK,Y,C,Mがセットされている場合に認証通信が開始される。この場合、記録指令を受信する度に、認証通信を行う必要がなくなり、認証通信回数を減らすことが可能となる。このため、記録指令を受信してから記録を開始するまでに要する時間を短縮できる。さらに、カートリッジカバー111が閉鎖位置をとる状態で認証通信が行われると、認証通信中にカートリッジ収容部110からインクカートリッジ30が抜脱されにくくなる。このため、認証通信中にインクカートリッジ30が抜き取られることで生じるインクカートリッジ30のIC78の故障や、プリンタ10の制御部120が正しいデータの読み取りや書き込みができないといった不具合を防ぐことが可能となる。
第4の制御は、プリンタ10の電源が入れられる契機で、インクカートリッジ30の認証通信が行われる(SD2)。認証通信による認証が成功した場合、フラグK,Y,C,Mがリセットされる(SD5)。一方、認証が失敗した場合、フラグK,Y,C,Mがセットされる(SD4)。そして、SC2において、第4の制御での認証が成功しているか否かが判定される。このため、電源が入れられていないときに、インクカートリッジ30の挿抜が行われていても、適正なインクカートリッジ30がカートリッジ収容部110に挿入されているか否かを判定することができ、誤ったインクカートリッジ30が収容された状態で記録が実行されるのを防ぐことができる。
電源が入れられていないときに、インクカートリッジ30の挿抜が行われ、適正なインクカートリッジ30がカートリッジ収容部110に挿入された場合は、電源投入後の処理(SD5)でフラグK,Y,C,Mがリセットされるため、記録指令を受信したときに、認証通信が行われない(SC2:NO)。このため、記録指令を受信してから記録を開始するまでに要する時間を短縮できる。
第3の制御は、SC4での認証が成功すると、フラグK,Y,C,Mがリセットされる。これにより、インクカートリッジ30の挿抜が行われる前に次の記録指令を受信しても、認証通信を行う必要がなくなり、認証通信回数を減らすことが可能となる。このため、次の記録指令を受信してから記録を開始するまでに要する時間を短縮できる。
接点106cは、カートリッジ収容部110にインクカートリッジ30が装着されたときに、GND電極77に当接し、電気的に接続される。これにより、接点106bと導通させるための専用の接点を設ける必要がなくなる。
インクカートリッジ30には、接続電極79が設けられている。2つの接点106b,106cは、インクカートリッジ30の挿入過程及び脱抜過程において、接続電極79によって導通状態と非導通状態とを交互にとる。このため、インクカートリッジ30の挿入及び脱抜を検出するための専用のセンサを別途設ける必要がなくなる。
接続電極79は、シグナル電極76及びGND電極77よりも挿入方向56の下流に配置され、接点106bと接触しながら接点106cと接触するように、幅方向53に延在している。これにより、挿入過程において、シグナル電極76と接点106b、及び、GND電極77と接点106cが当接するよりも前に、接点106bと接点106cとを導通させ、脱抜過程において、シグナル電極76と接点106b、及び、GND電極77と接点106cが離隔してから接点106bと接点106cとを導通させることが可能となる。
以上説明した本実施形態において、プリンタ10が、本発明の「記録装置」に相当する。カートリッジ収容部110が、本発明の「収容部」に相当する。カートリッジカバー111が、本発明の「カバー」に相当する。開閉センサ115が、本発明の「センサ」に相当する。インクカートリッジ30が、本発明の「カートリッジ」に相当する。貯留部36が、本発明の「貯留部」に相当する。IC78が、本発明の「第1記憶部」に相当する。RAM123が、本発明の「第2記憶部」に相当する。シグナル電極76が、本発明の「第1接点」に相当する。GND電極77が、本発明の「第4接点」に相当する。接続電極79が、本発明の「導通部を構成する導体」に相当する。接点106bが、本発明の「第2接点」に相当する。接点106cが、本発明の「第3接点」に相当する。制御部120が、本発明の「制御部」に相当する。SA3、SB2の各処理が、本発明の「第1情報記憶処理」に相当する。SA6の処理が、本発明の「第1認証処理」に相当する。SA9の処理が、本発明の「第2情報記憶処理」に相当する。SC7の処理が、本発明の「記録処理」に相当する。SC3の処理が、本発明の「第2認証処理」に相当する。SC6の処理が、本発明の「成功情報記憶処理」に相当する。SD2の処理が、本発明の「電源投入認証処理」に相当する。SD4の処理が、本発明の「第3情報記憶処理」に相当する。SD5の処理が、本発明の「第4情報記憶処理」に相当する。フラグのセットは、本発明の「第2記憶部に第1情報を記憶させる」に相当する。フラグのリセットは、本発明の「第2記憶部に第2情報を記憶させる」に相当する。
次に、上述の実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、上述の実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]上述の実施形態においては、カートリッジ収容部110にインクカートリッジ30が挿抜され、接点106bと接点106cとが導通したときにフラグをセットしていたが、図11、図12に示すように、接点106bと接点106cとが導通したときにフラグをセットせずに且つカートリッジカバー111が閉鎖位置を取ることを条件とせずに、認証通信を行ってもよい。この第1変更形態における第1〜第4の制御について図11〜図14を参照しつつ以下に説明する。本変更形態においても、予めカートリッジ収容部110に4つのインクカートリッジ30が収容されている。
[第1の制御フロー]
制御部120は、図11に示すように、先ず、上述の実施形態のSA1,SA2と同様なTA1,TA2を実行する。TA2において、制御部120は、上述の実施形態と同様に、各回路126からの導通状態を示す信号に基づいてどのインクカートリッジ30に対応する接点106b,106c間が導通したか否かを判定するができる。そして、制御部120は、TA2において、導通していないと判定した場合(TA2:NO)、TA7に進む。一方、導通したと判定した場合(TA2:YES)、すなわち、インクカートリッジ30が挿抜された場合、制御部120は、その挿抜されたインクカートリッジ30に対して上述の実施形態と同様な認証通信を開始する(TA3)。
TA3の後、制御部120は、認証命令が送信されたインクカートリッジ30における認証が成功したか否かを判定する(TA4)。このとき、上述の実施形態と同様に認証が失敗したと判定された場合(TA4:NO)、制御部120は、フラグK,Y,C,Mをセットする(TA5)。また、制御部120は、TA5において、表示部150を制御して、認証が失敗したインクカートリッジ30に対する認証エラーメッセージを表示させる。これにより、カートリッジ収容部110に規格の異なるインクカートリッジが装着されていること、及び、インクカートリッジ30が装着されていないことを使用者に報知することができる。この結果、使用者が適正なインクカートリッジ30を装着することが可能となる。なお、カートリッジカバー111が閉じられる前に、新たなインクカートリッジ30が装着された場合は、上述のTA2〜TA4が実行される。
一方、交換されたインクカートリッジ30がプリンタ10に対応する適正なものである場合(TA4:YES)、制御部120は、上述のSA9と同様なTA6を実行する。つまり、制御部120は、フラグK,Y,C,Mがセットされている場合、フラグK,Y,C,Mをリセットする。
TA6の後、制御部120は、開閉センサ115からの信号に基づいてカートリッジカバー111が閉じたか否かを判定する(TA7)。閉じていない場合(TA7:NO)、制御部120は、TA2の処理に戻る。そして、カートリッジカバー111が閉じられる前に、別のインクカートリッジ30が挿抜されると、上述と同様なTA2〜TA6が実行される。このように本変更形態においては、挿抜されたインクカートリッジ30毎に認証が行われる。閉じられた場合(TA7:YES)、第1の制御が終了し、待機状態となる。なお、本変更形態においては、先に挿抜されたインクカートリッジ30の認証が行われているときに、別のインクカートリッジ30が挿抜され導通すると、当該別のインクカートリッジ30の認証も、並行して行われるが、先に挿抜されたインクカートリッジ30の認証が終わってから別のインクカートリッジ30の認証が行われてもよい。
[第2の制御フロー]
制御部120は、図12に示すように、先ず、上述の実施形態のSB1と同様なTB1を実行する。開閉センサ115の故障など、何からの不具合で開閉センサ115から信号が出力されない場合、第1の制御が実行されない。この場合でも、TB1が実行されるので、インクカートリッジ30がカートリッジ収容部110に挿抜されると、導通したか否かを判定することができる。TB1においても、制御部120は、いずれのインクカートリッジ30が挿抜されたか否かを判定するができる。そして、制御部120は、導通していないと判定した場合(TB1:NO)、TB1の処理を繰り返す。一方、制御部120は、導通したと判定した場合(TB1:YES)、TA3〜TA6と同様なTB2〜TB5の処理を実行する。TB1〜TB5も、カートリッジ収容部110に挿抜されたインクカートリッジ30毎に行われる。こうして、第2の制御が終了し、待機状態に戻る。
[第3の制御フロー]
制御部120は、図13に示すように、先ず、上述の実施形態のSC1と同様なTC1を実行する。記録指令を受信していない場合(TC1:NO)、制御部120は、TC1の処理を繰り返す。記録指令を受信した場合(TC1:YES)、制御部120は、上述の実施形態のSC2と同様なTC2を実行する。
TC2において、制御部120は、フラグK,Y,C,Mがセットされていると判定すると(TC2:YES)、第3の制御を終了し、待機状態に戻る。このため、誤ったインクカートリッジ30が装着された状態やインクカートリッジ30が装着されていない状態で、記録処理が実行されるのを防ぐことができる。
フラグK,Y,C,Mがセットされていない場合(TC2:NO)、すなわち、インクカートリッジ30の交換が行われたものの新たなインクカートリッジ30の認証が成功している場合、制御部120は、上述の実施形態のSC8と同様なTC3を実行する。こうして、第3の制御が終了し、待機状態に戻る。
[第4の制御フロー]
制御部120は、図14に示すように、上述の実施形態のSD1〜SD6と同様なTD1〜TD6が実行される。TD3において、インクカートリッジ30に対する認証が成功した場合(TD3:YES)、制御部120は、フラグK,Y,C,Mがセットされている場合、フラグK,Y,C,Mをリセットする(TD5)。つまり、第1の制御においてTA5を経由して待機状態となるとき、フラグK,Y,C,Mがセットされた状態のままである。第2の制御においてTB4を経由して待機状態となるとき、フラグK,Y,C,Mがセットされた状態のままである。第3の制御においてTC2(NO)を経由して待機状態となるとき、フラグK,Y,C,Mがセットされた状態のままである。このような待機状態でプリンタ10の電源がOFFにされ、電源がOFFのときにプリンタ10に対応する適正なインクカートリッジ30が装着された場合でも、電源がONされるとすべてのインクカートリッジ30に対して認証が行われるので、フラグK,Y,C,Mをリセットすることができる。こうして、第4の制御が終了し、待機状態に戻る。
以上に述べたように、第1変更形態のプリンタによると、第1及び第2の制御においては、インクカートリッジ30の挿入及び抜脱過程において接点106bと接点106cとが導通したことを契機に、交換されたインクカートリッジ30に対して認証通信(TA3、TB2)が行われる。認証が失敗するとフラグK,Y,C,Mがセットされ(TA5、TB4)、認証が成功するとフラグK,Y,C,Mがリセットされる(TA6、TB5)。制御部120は、記録指令を受信したとき、フラグK,Y,C,Mがリセットされている場合は記録処理を行うため、誤ったインクカートリッジ30が収容された状態で記録が実行されるのを防ぐことができる。
また、第3の制御においては、TA3又はTB2の認証通信が行われた結果、フラグK,Y,C,Mがリセットされている場合(TA6、TB5)には、記録指令を受信した後には認証通信は行わない(TC2:NO)。したがって、記録指令を受信してから記録を開始するまでに要する時間を短縮できる。また、上述の実施形態と同様な構成においても同じ効果を得ることができる。
制御部120は、TA2において導通状態となると、カートリッジカバー111が閉じられなくても、認証通信を実行する。このようにカートリッジカバー111が閉じられる前に、認証通信が行われると、認証通信の開始時刻が早くなる。このため、認証通信に時間を要する場合でも当該認証通信の終了時刻を早くすることが可能となる。
また、4本のインクカートリッジ30がすべて交換された場合、認証通信は交換されたインクカートリッジ30から順に実行される。上述の実施形態のようにカートリッジカバー111が閉じられてから認証通信が実行されると、4本のインクカートリッジ30の認証通信の終了時刻が遅くなる。しかしながら、本変更形態においては、導通状態になると、直ぐに、交換されたインクカートリッジ30に対して認証通信を実行する。1のインクカートリッジ30の装着を行っている際に、別のインクカートリッジ30に対して認証通信を実行することができる。このため、4本のインクカートリッジ30の認証通信の終了時刻が早くなる。この結果、認証通信中に記録指令を受信した場合でも、認証通信が比較的早く終了するので、記録を開始するまでに要する時間を短縮できる。
2]上述の実施形態においては、4つのインクカートリッジ30のうち1つでも挿抜されて導通すれば、共通に用いられるフラグをセットしてもよい。この場合、4つのインクカートリッジ30について認証を行い、このうち1つでも認証が失敗すれば、制御部120が、表示部150を制御して、インクカートリッジ30に対する認証エラーメッセージを表示させる。4つのインクカートリッジ30の認証がすべて成功すれば、フラグをリセットする。これにおいても、上述の実施形態と同様に、誤ったインクカートリッジ30が収容された状態で記録が実行されるのを防ぐことができる。
3]上述の実施形態においては、インクカートリッジ30の挿入及び抜脱過程において、2つの接点106b,106cを一時的に導通させる接続電極79がインクカートリッジ30に設けられていたが、2つの接点106b,106cを導通させる導通部109を有していてもよい。
図15に示すように、導通部109は、第2変更形態におけるカートリッジ収容部110のケース101の天面104に設けられている。導通部109は、挿抜方向50に関して、各接点106a〜106cよりも終面102側に配置されている。導通部109も接点106a〜106cと同様に、天面104から斜め下方に突出し、先端部が天面104側に屈曲した屈曲形状を有する。導通部109は、導電性及び弾性を有する部材で構成されており、天面104側へ弾性変形可能である。導通部109は、挿抜方向50に沿って、2つの接点106b,106cと重なる位置に配置されている。
インクカートリッジ30のIC基板74には接続電極79が設けられていない。本体31の上壁41の前端部には、突出部37が設けられている。この突出部37は、挿抜方向50に沿って、導通部109と重なる位置に配置されている。また、突出部37は、インクカートリッジ30の挿入及び抜脱過程において、導通部109と係合することで、2つの接点106b,106cを上方に押し上げ、導通部109と2つの接点106b,106cとを接触させる。
この構成において、インクカートリッジ30をカートリッジ収容部110に挿入すると、図15(a)に示すように、IC基板74が3つの接点106a〜106cに近づいていく。インクカートリッジ30の挿入をさらに進めると、図15(b)に示すように、突出部37が導通部109を上方に押し上げ、導通部109が2つの接点106b、106cと接触し、これら接点106b,106cは、互いに導通した状態である導通状態となる。そして、導通状態となった位置からさらにインクカートリッジ30を押し込んで、インクカートリッジ30の挿入が完了したとき、図15(c)に示すように、3つの接点106a,106b,106cのそれぞれが対応する電極75〜77に当接し、IC78と制御部120とが電気的に接続される。このとき、突出部37と導通部109とが離隔し、導通部109が元の位置に弾性復帰する。このため、導通部109は、2つの接点106b,106cと離隔し、これら接点106b,106cは互いに導通していない非導通状態となる。なお、インクカートリッジ30をカートリッジ収容部110から脱抜する脱抜過程において、導通部109は、上述の実施形態における接続電極79と同様に、シグナル電極76と接点106b、及び、GND電極77と接点106cが離隔してから接点106bと接点106cと当接し、これら接点106b,106cは互いに導通した導通状態となる。そして、導通状態となった位置からさらにインクカートリッジ30を引き抜くと、導通部109は、2つの接点106b,106cと離隔し、これら接点106b,106cが互いに導通していない非導通状態となる。このようにインクカートリッジ30の挿入過程及び脱抜過程において、2つの接点106b,106cは、導通部109によって導通状態と非導通状態とを交互にとる。この第2変更形態におけるプリンタにおいても、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
4]制御部120は、開閉センサ115からの開信号に基づいて挿入口110aが閉鎖状態から開放状態に変化したと判定してから、開閉センサ115からの閉信号に基づいて挿入口110aが開放状態から閉鎖状態に変化したと判定されるまでの間に、交換されたインクカートリッジ30について認証通信を行ってもよい。この場合、例えば、カートリッジカバー111が開いているときに、導通してから10秒おきに認証通信を行ってもよい。これにより、認証通信が閉鎖状態から開放状態に変化した後であって開放状態から閉鎖状態に変化するまでに開始される。このため、認証通信の開始時刻が比較的早くなり、認証通信に時間を要する場合でも当該認証通信の終了時刻を早くすることが可能となる。
5]インクカートリッジ30の挿入及び抜脱過程において、一時的に導通させる2つの接点は、信号用接点とグランドに接続された接点以外の接点でもよい。要するに互いに異なる電位を印加することが可能な接点であればよい。接点106cに当接するGND電極77は設けられていなくてもよい。つまり、第4接点に相当する接点が設けられていなくてもよい。
6]認証通信の認証としては、インクカートリッジに関する情報を読み取り、当該情報がプリンタに対応しているか否かで認証するか否かを判定してもよい。インクカートリッジに対する認証方式は、ワンタイムパスワード方式、公開鍵暗号方式、チャレンジ&レスポンス方式等の周知の認証方式を採用されてもよい。加えて、採用する認証方式に応じて、認証処理を行うための専用のICチップをプリンタ本体に別に設けてもよい。
7]プリンタの制御部120に接続された外部記憶装置をさらに設け、この記憶装置に、第1情報及び第2情報などを記憶させてもよい。
以上説明した実施形態及びその変更形態は、本発明を、用紙にインクを吐出して画像等を記録するプリンタに適用したものであるが、例えば、インク以外の印刷流体としてトナーを収納したカートリッジを収容可能な電子写真式の記録装置にも、本発明を適用することは可能である。
10 プリンタ
30 インクカートリッジ
36 貯留部
76 シグナル電極
77 GND電極
78 IC
79 接続電極
106b 接点
106c 接点
109 導通部
110 カートリッジ収容部
110a 挿入口
111 カートリッジカバー
115 開閉センサ
120 制御部
123 RAM

Claims (10)

  1. 印刷流体を貯留する貯留部と、第1記憶部と、前記第1記憶部に電気的に接続された第1接点とを有するカートリッジを収容可能な収容部と、
    前記収容部に前記カートリッジが装着されたときに、前記カートリッジの前記第1接点と当接する位置に設けられた第2接点と、
    前記第2接点とは異なる位置に設けられた第3接点と、
    第2記憶部と、
    制御部とを備えており、
    前記制御部は、前記カートリッジを前記収容部に挿入する挿入過程及び前記カートリッジを前記収容部から脱抜する脱抜過程において、前記カートリッジと干渉することによって前記第2接点と前記第3接点とが導通した場合に、認証を行う必要があることを示す第1情報を前記第2記憶部に記憶させる第1情報記憶処理と、
    記録指令を受信する前の所定の契機で、前記第2記憶部に前記第1情報が記憶されている場合に前記第1接点及び前記第2接点を介して前記第1記憶部と認証通信を行う第1認証処理と、
    前記第1認証処理の認証が成功した場合に、認証を行う必要が無いことを示す第2情報を前記第2記憶部に記憶させる第2情報記憶処理と、
    前記記録指令を受信したときに、前記第2記憶部に前記第2情報が記憶されている場合は、記録媒体に記録を行う記録処理と、
    前記記録指令を受信したときに、前記第2記憶部に前記第1情報が記憶されている場合は、前記第1接点及び前記第2接点を介して前記第1記憶部と認証通信を行う第2認証処理とを行うことを特徴とする記録装置。
  2. 前記収容部の挿入口が開放された開放状態と前記挿入口が閉鎖された閉鎖状態とのいずれにあるかに応じて異なる信号を出力するセンサをさらに備えており、
    前記所定の契機は、前記制御部が、前記センサからの信号に基づいて前記開放状態から前記閉鎖状態に変化したと判定したときであることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記制御部は、
    電源が入れられる契機で、前記第1接点及び前記第2接点を介して前記第1記憶部と前記認証通信を行う電源投入認証処理と、
    前記電源投入認証処理の認証が失敗した場合に、前記第1情報を前記第2記憶部に記憶させる第3情報記憶処理と、
    前記電源投入認証処理の認証が成功した場合に、前記第2情報を前記第2記憶部に記憶させる第4情報記憶処理とをさらに行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第2認証処理の認証が成功した場合、前記第2情報を前記第2記憶部に記憶させる成功情報記憶処理をさらに行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記カートリッジは、前記第1記憶部に電気的に接続された第4接点をさらに有し、
    前記第3接点は、前記収容部に前記カートリッジが装着されたときに、前記第4接点と当接する位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記挿入過程及び前記脱抜過程において、前記第2接点と前記第3接点とが導通する導通状態と、前記第2接点と前記第3接点とが導通しない非導通状態とを交互にとらせる導通部をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記導通部を有するカートリッジをさらに備えており、
    前記導通部は、前記カートリッジを前記収容部に挿入する挿入方向に沿って、前記第1接点よりも下流に配置された導体によって構成されており、
    前記導体は、前記第2接点と接触しながら前記第3接点と接触するように、前記挿入方向を含む面内方向に延在していることを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記開放状態をとるための開放位置と前記閉鎖状態をとるための閉鎖位置とを選択的にとることで当該挿入口を開閉可能なカバーをさらに備えており、
    前記センサは、前記カバーが前記開放位置及び前記閉鎖位置のいずれにあるかに応じて信号を出力するカバーセンサであることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  9. 前記カバーは、軸を中心に前記開放位置と前記閉鎖位置との間を回動可能に構成されていることを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 印刷流体を貯留する貯留部と、第1記憶部と、前記第1記憶部に電気的に接続された第1接点とを有するカートリッジを収容可能な収容部と、
    前記収容部に前記カートリッジが装着されたときに、前記カートリッジの前記第1接点と当接する位置に設けられた第2接点と、
    前記第2接点とは異なる位置に設けられた第3接点と、
    第2記憶部と、
    制御部とを備えており、
    前記制御部は、前記カートリッジを前記収容部に挿入する挿入過程及び前記カートリッジを前記収容部から脱抜する脱抜過程において、前記カートリッジと干渉することによって前記第2接点と前記第3接点とが導通した場合に、前記第1接点及び前記第2接点を介して前記第1記憶部と認証通信を行う第1認証処理と、
    前記第1認証処理の認証が失敗した場合に、認証を行う必要があることを示す第1情報を前記第2記憶部に記憶させる第1情報記憶処理と、
    前記第1認証処理の認証が成功した場合に、認証を行う必要が無いことを示す第2情報を前記第2記憶部に記憶させる第2情報記憶処理と、
    前記記録指令を受信したときに、前記第2記憶部に前記第2情報が記憶されている場合は、記録媒体に記録を行う記録処理とを行うことを特徴とする記録装置。
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