JP2016158843A - 収納ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】積み重ね設置した上側の収納ケースの収納体を引き出した際に、重心が前方に移動して生ずる後方浮き上りを防止した収納ケースを提供することを目的とする。【解決手段】天部1に、この天部1上に載置される別のケース本体4に設けられた係止爪部7が係合する係合縁部8を設け、底部2に、このケース本体4を積み重ねる下側の別のケース本体4に設けられた係合縁部8と係合する鉤状の係止爪部7をこの底部2の後側に先端を前側に向けて垂設し、積み重ね設置して、係止爪部7を下側の別のケース本体4の天部1に圧接させると、前記係止爪部7が弾性変形するか、若しくは前記係止爪部7を設けた前記底部2が弾性変形して、この係止爪部7が下側の別のケース本体4の天部1に設けられた係合縁部8と掛止係合するように構成した収納ケース。【選択図】図1

Description

本発明は、ケース本体に収納体を引き出し自在に収納配設した積み重ね設置可能な収納ケースに関するものである。
ケース本体に収納体を引き出し自在に収納配設した収納ケースを複数設置する際に、設置場所を取らないように積み重ねて設置する場合があるが、従来の収納ケースSは、収納ケースS同士を連結せず、単に下側の収納ケースSの天部上に上側の収納ケースを積み重ねてゆくだけなので、図11に示すように、上側の収納ケースSの収納体25を大きく手前に引き出した際、重心が手前側に移動し、収納ケースSの後側が浮いて、場合によっては落下してしまうことがあった。
そのため、従来、このような収納ケースSの後側の浮きを防止する対策を施し、積み重ね設置に適した、例えば、特許文献1〜3に示すような収納ケースが提案されている。
特開平9−313283号公報 登録実用新案第3033325号公報 実開平4−96240号公報
上記特許文献1,2に示す収納ケースは、上段の収納ケースの後側を、連結具を用いて下段の収納ケースに連結することで浮き上りを防止するタイプのものであるが、このような連結具を採用した場合、部品点数が増えてコストが掛かるうえに、連結具が別体なので紛失するおそれもあり、また、連結具を装着した際、この連結具が露出することで外観を損ねてしまう等の問題がある。
更に、特許文献1のタイプの収納ケースでは、連結具を掛け止める係止部が本体上部に突設されているため、積み重ねず単体で使用する場合、この不必要な係止部が外観を損ねてしまう問題もある。
また、特許文献3に示す収納ケースは、下段の収納ケースの天板に設けた嵌合部に、上段の収納ケースの底部後側に設けた挿通片を嵌挿させることで浮き上りを防止するタイプのものであり、上述した特許文献1,2のタイプにおける問題は解決されているものの、構造が複雑であるために製造コストが高くなってしまうことや、挿通片が内部で立直した収納状態で成形されるためにプラスチックで一体成形されたヒンジに屈曲ぐせが付き、挿通片が容易に水平状態にならず、嵌合部への嵌挿が容易にできない等、コストや使い勝手の面で問題がある。
本発明は、上述のような現状に鑑みなされたもので、簡易な構成で容易に浮き上り防止構造を実現可能とし、しかも、簡易な操作で浮き上がり防止状態にしたり、上下の収納ケースを分離可能な状態とすることができ、更に、浮き上り防止構造が露出せず体裁の良い実用性に優れた収納ケースを提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
天部1と、底部2と、この底部2に対して前記天部1を支持する支持部3とで構成するケース本体4と、このケース本体4に引き出し自在に収納される収納体5とから成る積み重ね設置可能に構成した収納ケースにおいて、前記天部1は、この天部1上に載置される別のケース本体4を位置決めする位置決め部6を設けると共に、前記ケース本体4に設けられた係止爪部7が係合する係合縁部8を設けた構成とし、前記底部2は、このケース本体4を積み重ねる下側の別のケース本体4に設けられた係合縁部8と係合する鉤状の係止爪部7をこの底部2の後側に先端を前側に向けて垂設した構成として、このケース本体4を積み重ねる前記下側の別のケース本体4の天部1上に前記ケース本体4を前記下側の別のケース本体4に設けられた位置決め部6で位置決めして載置し、前記係止爪部7を前記下側の別のケース本体4の天部1に圧接させると、前記係止爪部7が弾性変形するか、若しくは前記係止爪部7を設けた前記底部2が弾性変形して、前記下側の別のケース本体4の天部1に設けられた係合縁部8を乗り越え、この係合縁部8の裏面側に回り込んで該係合縁部8と係合し、このケース本体4に該ケース本体4の後側が浮き上がろうとする力が作用しても、前記係止爪部7が前記係合縁部8の裏面に係止して浮き上りが阻止される状態で積み重ね設置され、この積み重ね設置状態の前記ケース本体4の前側を持ち上げると、前記係止爪部7と前記係合縁部8との係止状態が解除され、前記ケース本体4と前記下側の別のケース本体4とが分離可能な状態となるように構成したことを特徴とする収納ケースに係るものである。
また、前記天部1に前記係止爪部7が係合する係合孔9を形成し、この係合孔9の開口縁部を前記係合縁部8としたことを特徴とする請求項1記載の収納ケースに係るものである。
また、前記天部1に凸状段差部を形成し、この凸状段差部の後側辺部の側面に前記係合孔9を形成し、この係合孔9の上側開口縁部を前記係合縁部8としたことを特徴とする請求項2記載の収納ケースに係るものである。
また、前記底部2の後側に押圧により弾性変形する押圧弾性変形部10を設け、この押圧弾性変形部10に前記係止爪部7を垂設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の収納ケースに係るものである。
また、前記底部2の後側に左右に架設する架設部11を設け、この架設部11は、架設方向に沿って上方に凸となる弓状に形成した構成とすると共に、押圧により下方に向かって撓み弾性変形自在に構成し、この架設部11に前記係止爪部7を設けて、前記係止爪部7を上下移動自在に設けた構成としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の収納ケースに係るものである。
また、前記底部2は、前枠部2a,後枠部2b,左枠部2c及び右枠部2dから成る平面視方形状の枠体に形成した構成とすると共に、前記後枠部2bを前記架設部11として形成した構成としたことを特徴とする請求項5記載の収納ケースに係るものである。
また、前記ケース本体4を前記下側の別のケース本体4の天部1上に前記下側の別のケース本体4に設けられた位置決め部6で位置決めして載置すると、前記係止爪部7が前記下側の別のケース本体4に設けられた係合縁部8の端縁8a上に配され、この係合縁部8の端縁8a上に配された前記係止爪部7を、前記底部2に設けた押し込み操作部12を押し込み操作して前記係合縁部8側に押し込むと、この係止爪部7が弾性変形するか、若しくは、この係止爪部7を設けた前記底部2が変形して、前記下側の別のケース本体4の天部1に設けられた係合縁部8の端縁8aを前記係止爪部7の先端部が乗り越えて、この端縁8aを乗り越えた前記係止爪部7の先端部が前記係合縁部8の裏面に掛止係合し、前記ケース本体4に該ケース本体4の後側が浮き上がろうとする力が作用しても、前記係止爪部7の先端部が前記係合縁部8の裏面に係止して浮き上りが阻止される状態で積み重ね設置され、この積み重ね設置状態の前記ケース本体4の前側を持ち上げると、前記係止爪部7の先端部が前記係合縁部8を乗り越えてこの係合縁部8の表面側に移動して係止状態が解除され、前記ケース本体4と前記下側の別のケース本体4とが分離可能な状態となるように構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の収納ケースに係るものである。
本発明は上述のように構成したから、簡易な構成で容易に浮き上り防止構造を実現可能とし、しかも、簡易な操作で浮き上がり防止状態に積み重ね設置することができたり、また、この積み重ね設置状態の上下の収納ケースを極めて容易に分離可能な状態とすることができる実用性に優れた収納ケースとなる。
また、請求項2記載の発明においては、極めて簡易な構成で容易に係合縁部を形成することができる生産性に優れた収納ケースとなる。
また、請求項3記載の発明においては、係合孔が目立たず、体裁の良い収納ケースとなる。
また、請求項4記載の発明においては、一層簡易な構造で容易に設計実現可能となると共に、係止爪部の係合縁部への係合操作を容易に可能とする生産性且つ実用性に優れた画期的な収納ケースとなる。
また、請求項5記載の発明においては、極めて簡易な構成で一層係止爪部の係合縁部への係合操作を容易に可能とすると共に、より一層前記係止爪部と係合縁部との係止を確実なものとする一層実用性に優れた画期的な収納ケースとなる。
また、請求項6,7記載の発明においては、より一層簡易な構造で容易に設計実現可能となる生産性に優れた画期的な収納ケースとなる。
本実施例を示す斜視図である。 本実施例を示す平面図である。 本実施例を示す側断面図である。 本実施例を示す底面図である。 本実施例の要部(係止爪部及び係合縁部)を示す説明斜視図である。 本実施例の収納ケースを積み重ね設置する際の下側の収納ケース上に上側の収納ケースを位置決め載置した状態を示す説明背面図である。 図6における要部の側断面図である。 図6の状態から上側の収納ケースの押し込み操作部を押し込み操作して下側の収納ケースの係合縁部に上側の収納ケースの係止爪部を係合させた状態を示す説明背面図である。 図8における要部の側断面図である。 本実施例の係止爪部と係合縁部との離脱動作説明図である。 従来例を示す説明図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明の収納ケースを多段、例えば二段に積み重ね設置する場合、下側の収納ケース(ケース本体4)の天部1上に、この天部1に設けられている位置決め部6により所定位置に位置決め状態で上側の収納ケース(ケース本体4)を載置する。
この天部1に設けられている位置決め部6により位置決めすることで、上側の収納ケースの底部2に設けられている係止爪部7が、下側の収納ケースの天部1に設けられている係合縁部8と係合可能な位置に配設される。
この下側の収納ケースの天部1上に所定位置に位置決めして載置した上側の収納ケースを下方(下側の収納ケース側)に押し込み操作し、この上側の収納ケースの底部2に垂設した係止爪部7を前記係合縁部8に圧接させると、この係止爪部7自体が弾性変形するか、若しくはこの係止爪部7を設けた前記底部2(例えば、係止爪部7の周辺)が弾性変形して、係止爪部7の先端部が係合縁部8を乗り越えてこの係合縁部8の裏面側に回り込んで、この係合縁部8と係止爪部7の先端部が係合状態になる。
この係止爪部7と係合縁部8との係合により、上側の収納ケースの収納体5を引き出すことで収納ケースの重心が前方に移動し、この上側の収納ケースに後側が浮き上がろうとする力が作用しても、係止爪部7が係合縁部8の裏面に係止して浮き上りが阻止されるので、安定的に積み重ね設置でき、浮き上りを心配することなく収納体5を引き出し操作することができる。
また、本発明は、積み重ね設置状態を解除する場合、上側の収納ケースの前側を持ち上げてこの収納ケースを後下がり傾斜状態にすると、自動的に係止爪部7と係合縁部8との係止状態が解除されて、下側の収納ケースから上側の収納ケースを分離可能な状態とすることができる。
このように、本発明は、簡易な構成で容易に浮き上り防止構造を実現可能とし、しかも、簡易な操作で浮き上がり防止状態に積み重ね設置することができたり、また、この積み重ね設置状態の上下の収納ケースを極めて容易に分離可能な状態とすることができる実用性に優れた収納ケースとなる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、天部1と、底部2と、この底部2に対して前記天部1を支持する支持部3とで構成するケース本体4と、このケース本体4に引き出し自在に収納される収納体5とから成る積み重ね設置可能に構成した合成樹脂製の収納ケースに係るものである。
具体的には、本実施例のケース本体4は、前枠部2a,後枠部2b,左枠部2c及び右枠部2dから成る平面視方形状の枠体に形成した底部2の各角部に支持部3となる支柱部3を立設し、この支柱部3上に平面視方形状の面状体に形成した天部1を載置固定した構成としている。尚、本実施例のケース本体4は、底部2と支柱部3とを一体成形し、天部1を支柱部3に対して着脱自在に設けた構成としたが、天部1、底部2、支柱部3を夫々組立分解自在な組立式とした構成としても良いし、あるいは、天部1、底部2、支柱部3を一体成形した構成としても良い。
また、収納体5は、上部開口部を有する平面視方形状の箱状引出体5に形成した構成とし、具体的には、底部の左右両側に凸条摺動部5aを設けると共に、この底部の左右両側の後端部にケース本体4の底部2に設けた落ち込み凹設部13に落ち込み係合する落ち込み係合部5bを設けた構成としている。
以下、上述した本実施例に係る構成各部について更に詳細に説明する。
本実施例のケース本体4を構成する天部1は、この天部1上に載置される別の収納ケースのケース本体4の底部2と係合し、前記別の収納ケースを位置決めする位置決め部6を天面1aの表側に設けた構成とすると共に、この天部1上に載置される別の収納ケースのケース本体4に設けられた係止爪部7が係合する係合縁部8を設けた構成としている。
具体的には、位置決め部6は、天面1aに対して凸となる平面視略方形状に形成した凸状段差部から成る構成とし、本実施例では、更に、誤ってケース本体4を前後逆向きに載置しないように、この位置決め部6の形状を前側と後側とで異なる形状(具体的には、図に示すように後側は左右方向に突出部6aを形成した形状)に形成して、前後逆向きに位置決め載置できないように構成している。
また、係合縁部8は、この天部1に形成した係合孔9の開口縁部から成る構成とし、本実施例では、この係合孔9を、上述した凸状段差部から成る位置決め部6の後側辺部の側面(立設面)の長手方向(左右方向)の中間部に形成し、この係合孔9の上側開口縁部(天面1aの一部)を前記係合縁部8とした構成としている。
より具体的には、本実施例の係合縁部8は、その裏面に前記係止爪部7が係合係止する構成とし、この係合縁部8の裏面は、奥側に向かって下がり傾斜する下がり傾斜面に形成した構成としている。
また、底部2は、前枠部2aの収納体5の載置面となる上面の先端側を前方に向かって上がり傾斜する上がり傾斜面に形成し、収納体5を引き出した際、収納体5の後端部がこの上がり傾斜面を昇り移動することで負荷が生じ、容易に引き出されて抜け落ちないように構成している。
また、積み重ね設置時に、下側に位置する別のケース本体4に設けられた係合縁部8と係合する鉤状の係止爪部7を設けた構成とし、具体的には、この底部2の後側に押圧により弾性変形する押圧弾性変形部10を設け、この押圧弾性変形部10に前記係止爪部7を垂設した構成としている。
より具体的には、本実施例の底部2は、後側に左右に架設する前記押圧弾性変形部10としての架設部11を設け、この架設部11は、架設方向に沿って上方に凸となる弓状に形成した構成とすると共に、押圧により下方に向かって撓み弾性変形自在に構成し、この架設部11に前記係止爪部7を設けて、前記係止爪部7を上下移動自在に設けた構成とし、本実施例では、この底部2を形成する後枠部2bを架設部11として形成した構成としている。
更に詳細には、本実施例では、架設部11である後枠部2bを架設方向の中央部が最も上方に位置する若干の弓状に形成し、頂部となる前記中央部の裏面に前記係止爪部7を、先端を前側に向けて垂設した構成としている。
即ち、本実施例では、この架設部11である後枠部2bを上述したような弓状に形成すると共に、この弓状の後枠部2bの頂部となる中央部に係止爪部7を垂設する構成として、積み重ね設置した際に、係止爪部7が下側の収納ケースの天部1に干渉せず(突き当らず)、上側の収納ケースの底部2が下側の収納ケースの天部1に設けられた位置決め部6にきちんと係合して確実に位置決めすることができるように構成している。
更に、本実施例では、この弓状に形成した後枠部2bの頂部となる中央部の表面に係止爪部7の係合縁部8への係合操作用の押し込み操作部12を設けた構成として、この押し込み操作部12を押し込み操作すると合成樹脂製の後枠部2bが下方に向かって撓み弾性変形し、この後枠部2bの撓み弾性変形により係止爪部7が下方に移動する構成とすると共に、この押し込み操作部12の押し込み操作を解除すると後枠部2bの戻り弾性により係止爪部7が戻り移動し、この係止爪部7が係合縁部8に係合した際に、この戻り移動により係止爪部7が係合縁部8に確実且つ強固に係合する構成としている。
更に詳細に説明すると、本実施例の係止爪部7は、係合縁部8に係合係止する先端部の爪部7aと、この爪部7aを後枠部2bと連結する垂下連結片7bとから成り、この垂下連結片7bの下端に爪部7aを先端側を前方に向けて設けた構成とし、更に、爪部7aは、表面(上面)の係合縁部8の裏面に係止する係止面を先端側に向かって下がり傾斜する下がり傾斜面に形成し、この係止面の裏側となる裏面(底面)を逆に先端側に向かって上がり傾斜する上がり傾斜面に形成した先細り形状に形成した構成として、積み重ね設置して係合縁部8に係合させた状態でケース本体4の後側が浮き上がろうとする力が作用した際には、下がり傾斜面に形成した係合縁部8の裏面(係止爪部7との係止面)に面同士が重なり合うように係合係止して強固な浮き上り防止作用を発揮するように構成し、また、積み重ね設置状態を解除する際には、ケース本体4の前側を持ち上げ操作することでこの爪部7aの先端が係合縁部8の裏面をスムーズに摺動してこの係合縁部8から離脱し係止状態が解除されるように構成している。
即ち、本実施例では、ケース本体4を下側の別のケース本体4の天部1上にこの下側の別のケース本体4に設けられた位置決め部6で位置決めして載置すると、係止爪部7がこの係止爪部7の爪部7aの裏面が下側の別のケース本体4に設けられた係合縁部8の端縁8a上に位置する状態で配され、この係合縁部8の端縁8a上に配された係止爪部7を、底部2(後枠部2b)に設けた押し込み操作部12を押し込み操作して下方(係合縁部8側)に押し込むと、この係止爪部7が弾性変形するか、若しくは、この係止爪部7を設けた後枠部2bそのものが変形するか、あるいは、これら双方が変形して、係止爪部7の先端部、即ち爪部7aが下側の別のケース本体4の天部1に設けられた係合縁部8の端縁8aを乗り越え、この端縁8aを乗り越えた係止爪部7の爪部7aの表面である係止面が係合縁部8の裏面に掛止係合し、ケース本体4に該ケース本体4の後側が浮き上がろうとする力が作用しても、係止爪部7の爪部7aが係合縁部8の裏面に係止して浮き上りが阻止される状態で積み重ね設置され、この積み重ね設置状態の上側のケース本体4の前側を持ち上げると、係止爪部7の爪部7aが係合縁部8を乗り越えてこの係合縁部8の表面側に移動して係止状態が解除され、ケース本体4と下側の別のケース本体4とが容易に分離可能な状態となる構成としている。
また、本実施例では、係止爪部7を係合縁部8に係合させるために押し込み操作部12を押し込み操作すると、係止爪部7の爪部7aが下側の別のケース本体4の天部1に設けられた係合縁部8の端縁8aを乗り越え、この端縁8aを乗り越えた係止爪部7の爪部7aの表面である係止面が係合縁部8の裏面に掛止係合した際に、係止爪部7と係合縁部8とが勢いよく接触してクリック音を発する構成とすると共に、係止爪部7と係合縁部8との係合を解除するために積み重ね設置状態の上側のケース本体4の前側を持ち上げ操作すると、係合縁部8の裏面に係止している係止爪部7の爪部7aが係合縁部8を乗り越え、この係合縁部8の表面側に移動して係止状態を解除した際に、係止爪部7と係合縁部8とが勢いよく接触してクリック音を発する構成としている。
即ち、本実施例の収納ケースは、このクリック音により目視確認することなく係止爪部7が係合縁部8に係合したことや係止爪部7が係合縁部8から離脱したことを認識できる構成としている。
また、本実施例のケース本体4は、前枠部2aの収納体5の載置面となる上面の先端側を前方に向かって上がり傾斜する上がり傾斜面に形成し、収納体5を引き出した際、収納体5の後端部がこの上がり傾斜面を昇り移動することで負荷が生じ、容易に引き出されて抜け落ちないように構成している。
このように、本実施例の収納ケースは、簡易な構成で容易に浮き上り防止構造を実現可能とし、しかも、簡易な操作で浮き上がり防止状態にしたり、係止爪部7と係合縁部8との係合を解除して上下に積み重ね設置した収納ケースを分離可能な状態とすることができる極めて実用性に優れた画期的な収納ケースとなる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 天部
2 底部
2a 前枠部
2b 後枠部
2c 左枠部
2d 右枠部
3 支持部
4 ケース本体
5 収納体
6 位置決め部
7 係止爪部7
8 係合縁部
8a 端縁
9 係合孔
10 押圧弾性変形部
11 架設部
12 押し込み操作部
本発明は、ケース本体に収納体を引き出し自在に収納配設した積み重ね設置可能な収納ケースに関するものである。
ケース本体に収納体を引き出し自在に収納配設した収納ケースを複数設置する際に、設置場所を取らないように積み重ねて設置する場合があるが、従来の収納ケースSは、収納ケースS同士を連結せず、単に下側の収納ケースSの天部上に上側の収納ケースを積み重ねてゆくだけなので、図11に示すように、上側の収納ケースSの収納体25を大きく手前に引き出した際、重心が手前側に移動し、収納ケースSの後側が浮いて、場合によっては落下してしまうことがあった。
そのため、従来、このような収納ケースSの後側の浮きを防止する対策を施し、積み重ね設置に適した、例えば、特許文献1〜3に示すような収納ケースが提案されている。
特開平9−313283号公報 登録実用新案第3033325号公報 実開平4−96240号公報
上記特許文献1,2に示す収納ケースは、上段の収納ケースの後側を、連結具を用いて下段の収納ケースに連結することで浮き上りを防止するタイプのものであるが、このような連結具を採用した場合、部品点数が増えてコストが掛かるうえに、連結具が別体なので紛失するおそれもあり、また、連結具を装着した際、この連結具が露出することで外観を損ねてしまう等の問題がある。
更に、特許文献1のタイプの収納ケースでは、連結具を掛け止める係止部が本体上部に突設されているため、積み重ねず単体で使用する場合、この不必要な係止部が外観を損ねてしまう問題もある。
また、特許文献3に示す収納ケースは、下段の収納ケースの天板に設けた嵌合部に、上段の収納ケースの底部後側に設けた挿通片を嵌挿させることで浮き上りを防止するタイプのものであり、上述した特許文献1,2のタイプにおける問題は解決されているものの、構造が複雑であるために製造コストが高くなってしまうことや、挿通片が内部で立直した収納状態で成形されるためにプラスチックで一体成形されたヒンジに屈曲ぐせが付き、挿通片が容易に水平状態にならず、嵌合部への嵌挿が容易にできない等、コストや使い勝手の面で問題がある。
本発明は、上述のような現状に鑑みなされたもので、簡易な構成で容易に浮き上り防止構造を実現可能とし、しかも、簡易な操作で浮き上がり防止状態にしたり、上下の収納ケースを分離可能な状態とすることができ、更に、浮き上り防止構造が露出せず体裁の良い実用性に優れた収納ケースを提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
天部1と、底部2と、この底部2に対して前記天部1を支持する支持部3とで構成されるケース本体4と、このケース本体4に引き出し自在に収納される収納体5とから成る積み重ね設置可能に構成された収納ケースにおいて、前記天部1は、この天部1上に載置される別のケース本体4を位置決めする位置決め部6設けられていると共に、前記別のケース本体4に設けられた係止爪部7が係合する係合縁部8設けられている構成とされ、前記底部2は、このケース本体4を積み重ねる下側の別のケース本体4に設けられた係合縁部8と係合する鉤状の係止爪部7この底部2の後側に先端を前側に向けて垂設される構成とされて、このケース本体4を積み重ねる前記下側の別のケース本体4の天部1上に前記ケース本体4を前記下側の別のケース本体4に設けられた位置決め部6で位置決めして載置し、前記係止爪部7を前記下側の別のケース本体4の天部1に圧接させると、前記係止爪部7が弾性変形するか、若しくは前記係止爪部7を設けた前記底部2が弾性変形して、前記下側の別のケース本体4の天部1に設けられた係合縁部8を乗り越え、この係合縁部8の裏面側に回り込んで該係合縁部8と係合し、このケース本体4に該ケース本体4の後側が浮き上がろうとする力が作用しても、前記係止爪部7が前記係合縁部8の裏面に係止して浮き上りが阻止される状態で積み重ね設置され、この積み重ね設置状態の前記ケース本体4の前側を持ち上げると、前記係止爪部7と前記係合縁部8との係止状態が解除され、前記ケース本体4と前記下側の別のケース本体4とが分離可能な状態となるように構成されていることを特徴とする収納ケースに係るものである。
また、前記天部1に前記係止爪部7が係合する係合孔9形成されており、この係合孔9の開口縁部前記係合縁部8とされることを特徴とする請求項1記載の収納ケースに係るものである。
また、前記天部1に凸状段差部形成されており、この凸状段差部の後側辺部の側面に前記係合孔9形成され、この係合孔9の上側開口縁部前記係合縁部8とされることを特徴とする請求項2記載の収納ケースに係るものである。
また、前記底部2の後側に押圧により弾性変形する押圧弾性変形部10設けられ、この押圧弾性変形部10に前記係止爪部7垂設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の収納ケースに係るものである。
また、前記底部2の後側に左右に架設する架設部11設けられ、この架設部11は、架設方向に沿って上方に凸となる弓状に形成される構成とされると共に、押圧により下方に向かって撓み弾性変形自在に構成され、この架設部11に前記係止爪部7設けられて、前記係止爪部7上下移動自在に設けられる構成とされることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の収納ケースに係るものである。
また、前記底部2は、前枠部2a,後枠部2b,左枠部2c及び右枠部2dから成る平面視方形状の枠体に形成される構成とされると共に、前記後枠部2b前記架設部11として形成される構成とされることを特徴とする請求項5記載の収納ケースに係るものである。
また、前記ケース本体4を前記下側の別のケース本体4の天部1上に前記下側の別のケース本体4に設けられた位置決め部6で位置決めして載置すると、前記係止爪部7が前記下側の別のケース本体4に設けられた係合縁部8の端縁8a上に配され、この係合縁部8の端縁8a上に配された前記係止爪部7を、前記底部2に設けた押し込み操作部12を押し込み操作して前記係合縁部8側に押し込むと、この係止爪部7が弾性変形するか、若しくは、この係止爪部7を設けた前記底部2が変形して、前記下側の別のケース本体4の天部1に設けられた係合縁部8の端縁8aを前記係止爪部7の先端部が乗り越えて、この端縁8aを乗り越えた前記係止爪部7の先端部が前記係合縁部8の裏面に掛止係合し、前記ケース本体4に該ケース本体4の後側が浮き上がろうとする力が作用しても、前記係止爪部7の先端部が前記係合縁部8の裏面に係止して浮き上りが阻止される状態で積み重ね設置され、この積み重ね設置状態の前記ケース本体4の前側を持ち上げると、前記係止爪部7の先端部が前記係合縁部8を乗り越えてこの係合縁部8の表面側に移動して係止状態が解除され、前記ケース本体4と前記下側の別のケース本体4とが分離可能な状態となるように構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の収納ケースに係るものである。
本発明は上述のように構成したから、簡易な構成で容易に浮き上り防止構造を実現可能とし、しかも、簡易な操作で浮き上がり防止状態に積み重ね設置することができたり、また、この積み重ね設置状態の上下の収納ケースを極めて容易に分離可能な状態とすることができる実用性に優れた収納ケースとなる。
また、請求項2記載の発明においては、極めて簡易な構成で容易に係合縁部を形成することができる生産性に優れた収納ケースとなる。
また、請求項3記載の発明においては、係合孔が目立たず、体裁の良い収納ケースとなる。
また、請求項4記載の発明においては、一層簡易な構造で容易に設計実現可能となると共に、係止爪部の係合縁部への係合操作を容易に可能とする生産性且つ実用性に優れた画期的な収納ケースとなる。
また、請求項5記載の発明においては、極めて簡易な構成で一層係止爪部の係合縁部への係合操作を容易に可能とすると共に、より一層前記係止爪部と係合縁部との係止を確実なものとする一層実用性に優れた画期的な収納ケースとなる。
また、請求項6,7記載の発明においては、より一層簡易な構造で容易に設計実現可能となる生産性に優れた画期的な収納ケースとなる。
本実施例を示す斜視図である。 本実施例を示す平面図である。 本実施例を示す側断面図である。 本実施例を示す底面図である。 本実施例の要部(係止爪部及び係合縁部)を示す説明斜視図である。 本実施例の収納ケースを積み重ね設置する際の下側の収納ケース上に上側の収納ケースを位置決め載置した状態を示す説明背面図である。 図6における要部の側断面図である。 図6の状態から上側の収納ケースの押し込み操作部を押し込み操作して下側の収納ケースの係合縁部に上側の収納ケースの係止爪部を係合させた状態を示す説明背面図である。 図8における要部の側断面図である。 本実施例の係止爪部と係合縁部との離脱動作説明図である。 従来例を示す説明図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明の収納ケースを多段、例えば二段に積み重ね設置する場合、下側の収納ケース(ケース本体4)の天部1上に、この天部1に設けられている位置決め部6により所定位置に位置決め状態で上側の収納ケース(ケース本体4)を載置する。
この天部1に設けられている位置決め部6により位置決めすることで、上側の収納ケースの底部2に設けられている係止爪部7が、下側の収納ケースの天部1に設けられている係合縁部8と係合可能な位置に配設される。
この下側の収納ケースの天部1上に所定位置に位置決めして載置した上側の収納ケースを下方(下側の収納ケース側)に押し込み操作し、この上側の収納ケースの底部2に垂設した係止爪部7を前記係合縁部8に圧接させると、この係止爪部7自体が弾性変形するか、若しくはこの係止爪部7を設けた前記底部2(例えば、係止爪部7の周辺)が弾性変形して、係止爪部7の先端部が係合縁部8を乗り越えてこの係合縁部8の裏面側に回り込んで、この係合縁部8と係止爪部7の先端部が係合状態になる。
この係止爪部7と係合縁部8との係合により、上側の収納ケースの収納体5を引き出すことで収納ケースの重心が前方に移動し、この上側の収納ケースに後側が浮き上がろうとする力が作用しても、係止爪部7が係合縁部8の裏面に係止して浮き上りが阻止されるので、安定的に積み重ね設置でき、浮き上りを心配することなく収納体5を引き出し操作することができる。
また、本発明は、積み重ね設置状態を解除する場合、上側の収納ケースの前側を持ち上げてこの収納ケースを後下がり傾斜状態にすると、自動的に係止爪部7と係合縁部8との係止状態が解除されて、下側の収納ケースから上側の収納ケースを分離可能な状態とすることができる。
このように、本発明は、簡易な構成で容易に浮き上り防止構造を実現可能とし、しかも、簡易な操作で浮き上がり防止状態に積み重ね設置することができたり、また、この積み重ね設置状態の上下の収納ケースを極めて容易に分離可能な状態とすることができる実用性に優れた収納ケースとなる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、天部1と、底部2と、この底部2に対して前記天部1を支持する支持部3とで構成するケース本体4と、このケース本体4に引き出し自在に収納される収納体5とから成る積み重ね設置可能に構成した合成樹脂製の収納ケースに係るものである。
具体的には、本実施例のケース本体4は、前枠部2a,後枠部2b,左枠部2c及び右枠部2dから成る平面視方形状の枠体に形成した底部2の各角部に支持部3となる支柱部3を立設し、この支柱部3上に平面視方形状の面状体に形成した天部1を載置固定した構成としている。尚、本実施例のケース本体4は、底部2と支柱部3とを一体成形し、天部1を支柱部3に対して着脱自在に設けた構成としたが、天部1、底部2、支柱部3を夫々組立分解自在な組立式とした構成としても良いし、あるいは、天部1、底部2、支柱部3を一体成形した構成としても良い。
また、収納体5は、上部開口部を有する平面視方形状の箱状引出体5に形成した構成とし、具体的には、底部の左右両側に凸条摺動部5aを設けると共に、この底部の左右両側の後端部にケース本体4の底部2に設けた落ち込み凹設部13に落ち込み係合する落ち込み係合部5bを設けた構成としている。
以下、上述した本実施例に係る構成各部について更に詳細に説明する。
本実施例のケース本体4を構成する天部1は、この天部1上に載置される別の収納ケースのケース本体4の底部2と係合し、前記別の収納ケースを位置決めする位置決め部6を天面1aの表側に設けた構成とすると共に、この天部1上に載置される別の収納ケースのケース本体4に設けられた係止爪部7が係合する係合縁部8を設けた構成としている。
具体的には、位置決め部6は、天面1aに対して凸となる平面視略方形状に形成した凸状段差部から成る構成とし、本実施例では、更に、誤ってケース本体4を前後逆向きに載置しないように、この位置決め部6の形状を前側と後側とで異なる形状(具体的には、図に示すように後側は左右方向に突出部6aを形成した形状)に形成して、前後逆向きに位置決め載置できないように構成している。
また、係合縁部8は、この天部1に形成した係合孔9の開口縁部から成る構成とし、本実施例では、この係合孔9を、上述した凸状段差部から成る位置決め部6の後側辺部の側面(立設面)の長手方向(左右方向)の中間部に形成し、この係合孔9の上側開口縁部(天面1aの一部)を前記係合縁部8とした構成としている。
より具体的には、本実施例の係合縁部8は、その裏面に前記係止爪部7が係合係止する構成とし、この係合縁部8の裏面は、奥側に向かって下がり傾斜する下がり傾斜面に形成した構成としている。
また、底部2は、前枠部2aの収納体5の載置面となる上面の先端側を前方に向かって上がり傾斜する上がり傾斜面に形成し、収納体5を引き出した際、収納体5の後端部がこの上がり傾斜面を昇り移動することで負荷が生じ、容易に引き出されて抜け落ちないように構成している。
また、積み重ね設置時に、下側に位置する別のケース本体4に設けられた係合縁部8と係合する鉤状の係止爪部7を設けた構成とし、具体的には、この底部2の後側に押圧により弾性変形する押圧弾性変形部10を設け、この押圧弾性変形部10に前記係止爪部7を垂設した構成としている。
より具体的には、本実施例の底部2は、後側に左右に架設する前記押圧弾性変形部10としての架設部11を設け、この架設部11は、架設方向に沿って上方に凸となる弓状に形成した構成とすると共に、押圧により下方に向かって撓み弾性変形自在に構成し、この架設部11に前記係止爪部7を設けて、前記係止爪部7を上下移動自在に設けた構成とし、本実施例では、この底部2を形成する後枠部2bを架設部11として形成した構成としている。
更に詳細には、本実施例では、架設部11である後枠部2bを架設方向の中央部が最も上方に位置する若干の弓状に形成し、頂部となる前記中央部の裏面に前記係止爪部7を、先端を前側に向けて垂設した構成としている。
即ち、本実施例では、この架設部11である後枠部2bを上述したような弓状に形成すると共に、この弓状の後枠部2bの頂部となる中央部に係止爪部7を垂設する構成として、積み重ね設置した際に、係止爪部7が下側の収納ケースの天部1に干渉せず(突き当らず)、上側の収納ケースの底部2が下側の収納ケースの天部1に設けられた位置決め部6にきちんと係合して確実に位置決めすることができるように構成している。
更に、本実施例では、この弓状に形成した後枠部2bの頂部となる中央部の表面に係止爪部7の係合縁部8への係合操作用の押し込み操作部12を設けた構成として、この押し込み操作部12を押し込み操作すると合成樹脂製の後枠部2bが下方に向かって撓み弾性変形し、この後枠部2bの撓み弾性変形により係止爪部7が下方に移動する構成とすると共に、この押し込み操作部12の押し込み操作を解除すると後枠部2bの戻り弾性により係止爪部7が戻り移動し、この係止爪部7が係合縁部8に係合した際に、この戻り移動により係止爪部7が係合縁部8に確実且つ強固に係合する構成としている。
更に詳細に説明すると、本実施例の係止爪部7は、係合縁部8に係合係止する先端部の爪部7aと、この爪部7aを後枠部2bと連結する垂下連結片7bとから成り、この垂下連結片7bの下端に爪部7aを先端側を前方に向けて設けた構成とし、更に、爪部7aは、表面(上面)の係合縁部8の裏面に係止する係止面を先端側に向かって下がり傾斜する下がり傾斜面に形成し、この係止面の裏側となる裏面(底面)を逆に先端側に向かって上がり傾斜する上がり傾斜面に形成した先細り形状に形成した構成として、積み重ね設置して係合縁部8に係合させた状態でケース本体4の後側が浮き上がろうとする力が作用した際には、下がり傾斜面に形成した係合縁部8の裏面(係止爪部7との係止面)に面同士が重なり合うように係合係止して強固な浮き上り防止作用を発揮するように構成し、また、積み重ね設置状態を解除する際には、ケース本体4の前側を持ち上げ操作することでこの爪部7aの先端が係合縁部8の裏面をスムーズに摺動してこの係合縁部8から離脱し係止状態が解除されるように構成している。
即ち、本実施例では、ケース本体4を下側の別のケース本体4の天部1上にこの下側の別のケース本体4に設けられた位置決め部6で位置決めして載置すると、係止爪部7がこの係止爪部7の爪部7aの裏面が下側の別のケース本体4に設けられた係合縁部8の端縁8a上に位置する状態で配され、この係合縁部8の端縁8a上に配された係止爪部7を、底部2(後枠部2b)に設けた押し込み操作部12を押し込み操作して下方(係合縁部8側)に押し込むと、この係止爪部7が弾性変形するか、若しくは、この係止爪部7を設けた後枠部2bそのものが変形するか、あるいは、これら双方が変形して、係止爪部7の先端部、即ち爪部7aが下側の別のケース本体4の天部1に設けられた係合縁部8の端縁8aを乗り越え、この端縁8aを乗り越えた係止爪部7の爪部7aの表面である係止面が係合縁部8の裏面に掛止係合し、ケース本体4に該ケース本体4の後側が浮き上がろうとする力が作用しても、係止爪部7の爪部7aが係合縁部8の裏面に係止して浮き上りが阻止される状態で積み重ね設置され、この積み重ね設置状態の上側のケース本体4の前側を持ち上げると、係止爪部7の爪部7aが係合縁部8を乗り越えてこの係合縁部8の表面側に移動して係止状態が解除され、ケース本体4と下側の別のケース本体4とが容易に分離可能な状態となる構成としている。
また、本実施例では、係止爪部7を係合縁部8に係合させるために押し込み操作部12を押し込み操作すると、係止爪部7の爪部7aが下側の別のケース本体4の天部1に設けられた係合縁部8の端縁8aを乗り越え、この端縁8aを乗り越えた係止爪部7の爪部7aの表面である係止面が係合縁部8の裏面に掛止係合した際に、係止爪部7と係合縁部8とが勢いよく接触してクリック音を発する構成とすると共に、係止爪部7と係合縁部8との係合を解除するために積み重ね設置状態の上側のケース本体4の前側を持ち上げ操作すると、係合縁部8の裏面に係止している係止爪部7の爪部7aが係合縁部8を乗り越え、この係合縁部8の表面側に移動して係止状態を解除した際に、係止爪部7と係合縁部8とが勢いよく接触してクリック音を発する構成としている。
即ち、本実施例の収納ケースは、このクリック音により目視確認することなく係止爪部7が係合縁部8に係合したことや係止爪部7が係合縁部8から離脱したことを認識できる構成としている。
また、本実施例のケース本体4は、前枠部2aの収納体5の載置面となる上面の先端側を前方に向かって上がり傾斜する上がり傾斜面に形成し、収納体5を引き出した際、収納体5の後端部がこの上がり傾斜面を昇り移動することで負荷が生じ、容易に引き出されて抜け落ちないように構成している。
このように、本実施例の収納ケースは、簡易な構成で容易に浮き上り防止構造を実現可能とし、しかも、簡易な操作で浮き上がり防止状態にしたり、係止爪部7と係合縁部8との係合を解除して上下に積み重ね設置した収納ケースを分離可能な状態とすることができる極めて実用性に優れた画期的な収納ケースとなる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 天部
2 底部
2a 前枠部
2b 後枠部
2c 左枠部
2d 右枠部
3 支持部
4 ケース本体
5 収納体
6 位置決め部
7 係止爪部7
8 係合縁部
8a 端縁
9 係合孔
10 押圧弾性変形部
11 架設部
12 押し込み操作部

Claims (7)

  1. 天部と、底部と、この底部に対して前記天部を支持する支持部とで構成するケース本体と、このケース本体に引き出し自在に収納される収納体とから成る積み重ね設置可能に構成した収納ケースにおいて、前記天部は、この天部上に載置される別のケース本体を位置決めする位置決め部を設けると共に、前記ケース本体に設けられた係止爪部が係合する係合縁部を設けた構成とし、前記底部は、このケース本体を積み重ねる下側の別のケース本体に設けられた係合縁部と係合する鉤状の係止爪部をこの底部の後側に先端を前側に向けて垂設した構成として、このケース本体を積み重ねる前記下側の別のケース本体の天部上に前記ケース本体を前記下側の別のケース本体に設けられた位置決め部で位置決めして載置し、前記係止爪部を前記下側の別のケース本体の天部1に圧接させると、前記係止爪部が弾性変形するか、若しくは前記係止爪部を設けた前記底部が弾性変形して、前記下側の別のケース本体の天部に設けられた係合縁部を乗り越え、この係合縁部の裏面側に回り込んで該係合縁部と係合し、このケース本体に該ケース本体の後側が浮き上がろうとする力が作用しても、前記係止爪部が前記係合縁部の裏面に係止して浮き上りが阻止される状態で積み重ね設置され、この積み重ね設置状態の前記ケース本体の前側を持ち上げると、前記係止爪部と前記係合縁部との係止状態が解除され、前記ケース本体と前記下側の別のケース本体とが分離可能な状態となるように構成したことを特徴とする収納ケース。
  2. 前記天部に前記係止爪部が係合する係合孔を形成し、この係合孔の開口縁部を前記係合縁部としたことを特徴とする請求項1記載の収納ケース。
  3. 前記天部に凸状段差部を形成し、この凸状段差部の後側辺部の側面に前記係合孔を形成し、この係合孔の上側開口縁部を前記係合縁部としたことを特徴とする請求項2記載の収納ケース。
  4. 前記底部の後側に押圧により弾性変形する押圧弾性変形部を設け、この押圧弾性変形部に前記係止爪部を垂設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の収納ケース。
  5. 前記底部の後側に左右に架設する架設部を設け、この架設部は、架設方向に沿って上方に凸となる弓状に形成した構成とすると共に、押圧により下方に向かって撓み弾性変形自在に構成し、この架設部に前記係止爪部を設けて、前記係止爪部を上下移動自在に設けた構成としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の収納ケース。
  6. 前記底部は、前枠部,後枠部,左枠部及び右枠部から成る平面視方形状の枠体に形成した構成とすると共に、前記後枠部を前記架設部として形成した構成としたことを特徴とする請求項5記載の収納ケース。
  7. 前記ケース本体を前記下側の別のケース本体の天部上に前記下側の別のケース本体に設けられた位置決め部で位置決めして載置すると、前記係止爪部が前記下側の別のケース本体に設けられた係合縁部の端縁上に配され、この係合縁部の端縁上に配された前記係止爪部を、前記底部に設けた押し込み操作部を押し込み操作して前記係合縁部側に押し込むと、この係止爪部が弾性変形するか、若しくは、この係止爪部を設けた前記底部が変形して、前記下側の別のケース本体の天部に設けられた係合縁部の端縁を前記係止爪部7の先端部が乗り越えて、この端縁を乗り越えた前記係止爪部の先端部が前記係合縁部の裏面に掛止係合し、前記ケース本体に該ケース本体の後側が浮き上がろうとする力が作用しても、前記係止爪部の先端部が前記係合縁部の裏面に係止して浮き上りが阻止される状態で積み重ね設置され、この積み重ね設置状態の前記ケース本体の前側を持ち上げると、前記係止爪部の先端部が前記係合縁部を乗り越えてこの係合縁部の表面側に移動して係止状態が解除され、前記ケース本体と前記下側の別のケース本体とが分離可能な状態となるように構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の収納ケース。
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