JP2016157888A - 光モジュールの製造方法、光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、容易な方法で、光分波器の角度を調整し受光素子への入力光の強度を最大にすることができる光モジュールの製造方法と光モジュールを提供することを目的とする。【解決手段】パッケージの中に光分波器を置く準備工程と、該光分波器に波長多重光を入射させ、該光分波器で分波された複数の光を光検出器で一括受光しつつ該光分波器の前記波長多重光に対する角度を変化させ、該光検出器の受光強度が最大となる該光分波器の位置を決める位置決め工程と、該位置決め工程の後に、該光分波器を該パッケージに固定する固定工程と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、波長の異なる複数の光信号を多重化した波長多重光を分波して受光する光モジュールの製造方法及びその方法で製造された光モジュールに関する。
光分波器を内蔵した光モジュールは、例えば光トランシーバに搭載され光通信システムで使用される。特許文献1には光分波器を内蔵した光モジュールが開示されている。この光モジュールは、波長多重光を光分波器により分波し、分波された光をフォトダイオードで受光するものである。光分波器は、損失と波長分波特性の急峻さなどを考慮して、複数の光フィルタを有することが一般的である。
光フィルタの透過波長は光の光フィルタへの入射角によって変化する。そのため、光フィルタを透過すべき光が確実に光フィルタを透過できるように、入射角の調整が必要となる。また、近年の急激な通信容量の増大に伴い光トランシーバが高密度実装されるようになったので、光モジュールを小型化する要求が高まっている。このため、小型化に有利な、複数のレーンを集積化した光モジュールを使用するのが一般的である。
特開2011−128539号公報
光分波器で分波された光は受光素子で受光される。前述のとおり光フィルタの透過率には入射角依存性があるので、受光素子への入力光の強度が最大となるように、光分波器の位置を調整すべきである。具体的には、光分波器を回転方向に移動させることで、光分波器への入射光に対する光分波器の角度を変化させる。しかしながら、光分波器の角度を調整して受光素子への入力光の強度を最大にできる容易な方法はなかった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、容易な方法で、光分波器の角度を調整し受光素子への入力光の強度を最大にすることができる光モジュールの製造方法と光モジュールを提供することを目的とする。
本願の発明に係る光モジュールの製造方法は、パッケージの中に光分波器を置く準備工程と、該光分波器に波長多重光を入射させ、該光分波器で分波された複数の光を光検出器で一括受光しつつ該光分波器の該波長多重光に対する角度を変化させ、該光検出器の受光強度が最大となる該光分波器の位置を決める位置決め工程と、該位置決め工程の後に、該光分波器を該パッケージに固定する固定工程と、を備えたことを特徴とする。
本願の発明に係る光モジュールは、パッケージと、該パッケージの中に設けられた光分波器と、該光分波器の出力光を、下方に進む信号光と、上方に進む検査光に分ける光分岐体と、該光分岐体の下に設けられ、該信号光を受光する受光素子と、該パッケージの中に設けられたアンプと、該受光素子と該アンプを接続するワイヤと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、光分波器で分波された複数の光を光検出器で一括受光しつつ光分波器の角度を変化させることで、容易に受光素子への入力光の強度を最大にできる。
実施の形態1に係る準備工程後の光モジュールの平面図である。 位置決め工程を説明する光モジュールの平面図である。 光フィルタの透過率の波長依存性を示すグラフである。 集光レンズを示す図である。 光フィルタの透過特性を示すグラフである。 光フィルタの透過波長の入射角依存性を示す図である。 光フィルタの透過率を示す図である。 光フィルタの透過光強度を示す図である。 比較例の光モジュールの製造方法を説明する図である。 比較例の構成の一部を簡単化したモデルを示す図である。 実施の形態2に係る光モジュールの製造方法で使用する波長多重光を示す図である。 実施の形態3に係る光モジュールの製造方法で使用する波長多重光を示す図である。 光フィルタの透過光出力を示す図である。 実施の形態4に係る光モジュールの製造方法で使用する波長多重光を示す図である。 光フィルタの透過光出力を示す図である。 実施の形態5に係る光モジュールの製造方法で使用する波長多重光を示す図である。 光フィルタの透過光出力を示す図である。 実施の形態6に係る光モジュールの平面図である。 光モジュールの正面図である。 位置決め工程を説明する光モジュールの正面図である。
本発明の実施の形態に係る光モジュールの製造方法と光モジュールについて図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る光モジュールの製造方法を説明する。まず、準備工程を実施する。図1は、準備工程後の光モジュール10の平面図である。光モジュール10はパッケージ12を備えている。図1では、説明の便宜上、パッケージ12の内部を表示している。パッケージ12の内部には光分波器14が置かれている。光分波器14は、ホルダ14a、ホルダ14aに取り付けられた反射板14b、及びホルダ14aに取り付けされた複数の光フィルタ(光フィルタ14c、14d、14e、14f)を備えている。光分波器は波長多重光を分光するものである。
パッケージ12の内部には光検出器16が置かれている。光検出器16は光分波器14によって分波された光を受光する位置に設ける。光検出器16は、光分波器14によって分波された光を一括受光する受光部分16aと、受光部分16aで受光した光の強度を示す表示部分16bを備えている。
パッケージ12には受光素子18a、18b、18c、18d、及びアンプ20が例えばはんだで固定されている。受光素子18a、18b、18c、18dは光信号を電気信号に変換するものであれば特に限定されないが例えばフォトダイオードである。パッケージ12の外壁にはレセプタクル32とコリメートレンズ30が固定されている。レセプタクル32は内部に光ファイバを有し光コネクタと嵌合するものである。
次いで、位置決め工程に処理を進める。図2は、位置決め工程を説明する光モジュールの平面図である。位置決め工程ではレセプタクル32を光源40に接続する。そして、4つの異なる波長λ0、λ1、λ2、λ3の信号光を多重化した波長多重光を光源40からコリメートレンズ30へ放出する。コリメートレンズ30で略平行光となった波長多重光は光分波器14に入射する。
光分波器14では、まず、波長λ0の光が光フィルタ14cを透過し、波長λ1、λ2、λ3の光は光フィルタ14cによって反射される。その後、波長λ1、λ2、λ3の光は反射板14bで全反射され光フィルタ14dに達する。波長λ1の光は光フィルタ14dを透過し、波長λ2、λ3の光は光フィルタ14dによって反射される。その後、波長λ2、λ3の光は反射板14bで全反射され、光フィルタ14eに達する。波長λ2の光は光フィルタ14eを透過し波長λ3の光は光フィルタ14eによって反射される。その後、波長λ3の光は反射板14bで全反射され光フィルタ14fを透過する。こうして、波長多重光は4つの光に分波される。
図3は、光フィルタの透過率の波長依存性を示すグラフである。λ0を中心波長とする帯域Bλ0の光は光フィルタ14cを透過する。同様に、λ1を中心波長とする帯域Bλ1の光は光フィルタ14dを透過し、λ2を中心波長とする帯域Bλ2の光は光フィルタ14eを透過し、λ3を中心波長とする帯域Bλ3の光は光フィルタ14fを透過する。光分波器14の角度が正しく調整された場合、図3に示されるように、各光フィルタは波長多重光を構成する各信号光を透過する。
図2に示すとおり、光分波器14によって分波された4つの波長λ0、λ1、λ2、λ3の光は、すべて受光部分16aに入射する。受光部分16aは、分波された4つの光を一括して受光できるように十分大きい口径(受光面積)とする。受光部分16aで受光された光の強度は表示部分16bに表示される。作業者はこの表示部分16bの表示を見ながら光分波器14を回転(回転方向に移動)させ、光検出器16の受光強度が最大となる光分波器14の位置を探す。光分波器14の回転は、ホルダ14aがパッケージ12に接触した状態を維持しつつ、波長多重光の光分波器14への入射角を変化させるものである。光分波器14の回転方向は、図2の両方向矢印のついた曲線で示されている。回転量はΔθとする。なお、光分波器14の回転は人手で行っても良いし機械で行っても良い。
このように、位置決め工程では、光分波器14で分波された複数の光を光検出器16で一括受光しつつ光分波器14の波長多重光に対する角度を変化させ、光検出器16の受光強度が最大となる光分波器14の位置を決める。光検出器16の受光強度が最大となる光分波器14の位置が見いだされたら、その位置で光分波器14を止める。
位置決め工程の後に光分波器14をパッケージ12に固定する。この工程を固定工程と称する。固定手段は特に限定されないが例えば接着剤又ははんだである。次に、光検出器16をパッケージ12の外に退避させ、集光レンズをパッケージ12に固定する。図4は、集光レンズ42を示す図である。集光レンズ42は例えば接着剤でパッケージ12に固定する。集光レンズ42は、光フィルタ14c、14d、14e、14fと、受光素子18a、18b、18c、18dの間に位置し、光フィルタ14c、14d、14e、14fを透過した光を集光する。こうして、本発明の実施の形態1に係る光モジュールが完成する。なお、集光レンズ42で集光された信号光は、受光素子18a、18b、18c、18dで電気信号に変換され、アンプ20で増幅される。アンプ20で増幅された電気信号はパッケージ12の外に放出される。
図5は、光フィルタの透過特性が信号光の入射角によって変化することを示すグラフである。帯域Bλ1の光を透過する光フィルタ14dの透過特性は理想的には実線で示すとおりである。しかし、光分波器14への信号光の入射角が理想的な入射角からずれると、光フィルタ14dの透過特性は破線又は一点鎖線で示すとおり劣化する。
図6は、光フィルタの透過波長(透過中心)の入射角依存性を示す図である。図5、6で示したとおり、光フィルタの透過特性は、光分波器14への信号光の入射角に依存する。したがって、本実施形態のように光分波器の角度を調整し、最大強度の光信号を受光素子で受光できるようにすることが好ましい。
前述のとおり、最大強度となる光分波器の角度を見いだすためには光分波器14を回転させる必要がある。図7は、光分波器14の角度Δθを変えたときの光フィルタ14c、14d、14e、14fの透過率を示す図である。4つの光フィルタ14c、14d、14e、14fの透過率は角度Δθに応じて変化する。そして、4つの光フィルタ14c、14d、14e、14fの透過率がすべて最大となるΔθ(例えばΔθ1)が存在する。図8は、光分波器の角度Δθを変えたときに光検出器16で検出される光強度50を示す図である。ここでは、光検出器16に入力する複数の光信号の光出力は一定であると仮定した。図8から分かるように、分波されたすべての光の光強度50は特定のΔθで最大となる。本発明の実施の形態1ではそのΔθを見出すために、光分波器14を回転させる。言い換えれば、光分波器14の回転により光フィルタ14c、14d、14e、14fの透過率を調整する。
仮に、光検出器が4つに分割された小さい受光部分を有する場合、光分波器の回転により、信号光が受光部分から外れることがある。しかしながら、本発明の実施の形態1では、光検出器16の受光部分16aを大口径にすることで分波された複数の光を1つの受光部分16aで一括して受光するので、信号光が受光部分16aから外れることを回避できる。よって、作業が容易になる。
ここで、比較例について説明する。図9は、比較例の光モジュールの製造方法を説明する図である。比較例では、信号波長帯域外の波長の光(調整光)を光分波器に入射させ、調整光を光分波器の角度調整に用いる。具体的には、光分波器に入射した調整光を光分波器内で多重反射させ、反射板70で反射する。反射板70で反射された調整光は反射板70に達するまでに進んだ経路を逆方向に進行し、レセプタクル32に結合する。そして、レセプタクル32に結合する光出力が最大となるよう光分波器14の角度を調整する。
しかしながら、調整光のレセプタクル32への光結合量は、光分波器の角度ずれに対して非常に敏感であり、僅かな角度ずれでも光結合が得られなくなってしまう。したがって、光分波器の角度が合っているのか容易に確認できない。また、光フィルタ14c、14d、14e、14f又は反射板14bがホルダ14aの所定の位置からずれることで、光フィルタ14c、14d、14e、14fと反射板14bが平行でなくなったり、光フィルタ14c、14d、14e、14fと反射板14bが貼付面に対して傾いたりした場合、光フィルタ14c、14d、14e、14fへの入射角が正しく調整できない。
図10は、光フィルタ又は反射板のずれが光フィルタへの光の入射角に与える影響を示すための、簡単化したモデルを示す図である。信号光の光フィルタ14fへの入射角はαである。調整光の反射板70への入射角はβである。理想的にはβ=2αが成り立つときに調整光が反射板70に垂直入射する。仮に、光フィルタ14fの貼付角度にΔαのずれがあるとする。この場合、Δαのずれがあるにもかかわらず、反射板70への入射が垂直入射となるように光分波器14をΔθだけ回転してしまうため、次の式が成り立つ。
(β+Δθ)=2(α+Δα+Δθ)
この式から、光フィルタ14fの貼付角度ずれはΔαにも係わらず、光分波器14の調整角度ΔθはΔαの2倍となることが分かる。そのため、光フィルタの貼付角度のずれの分だけ、光フィルタへの入射角がずれる。比較例の方法では、ホルダ14aの貼付面の形状と平坦性、並びに、光フィルタ14c、14d、14e、14f、反射板14b、及び反射板70の貼付精度が理想的に出来ている場合にのみ、正確に光分波器14の位置を調整できる。この理想的な出来を外れた場合は、光フィルタの透過特性が劣化する。なお、光フィルタ14c、14d、14e、14fと反射板14bの貼付面の平行度が低いと、光が光分波器内で多重反射することで光フィルタへの入射角が理想的な入射角から大きく乖離する。低い平行度による光フィルタの透過特性の劣化は、光フィルタ14c、14d、14e、14f、反射板14b、又は反射板70の貼付位置のずれによる劣化より深刻である。
本発明の実施の形態1に係る光モジュールの製造方法によれば、このような比較例の弊害を解消できる。すなわち、光分波器で分波された複数の光信号を一括して受光するので、光分波器の回転中に光を受光できなくなる問題は起こらない。また、仮に光フィルタと反射板の貼り付け位置のずれがあったとしても、そのような状況下での光検出器の受光強度が最大となる角度Δθを見出すことができる。
本発明の特徴の1つは、光フィルタの透過光出力の強度が光分波器の角度(光フィルタへの光の入射角)に依存することに着目し、その角度を最適化するものである。この特徴を失わない範囲で、光モジュール10の構成を適宜変更できる。例えばホルダ14aに取り付ける光フィルタの枚数は特に限定されない。
位置決め工程では、作業者が表示部分16bの表示を見ながら光分波器14を回転させた。このような手作業を自動化してもよい。例えば、光分波器の出力の総和の最大値をメモリに保存しておく。そして、光分波器を自動回転装置で回転させながら、光検出器で測定された光強度とメモリに記憶された最大値を比較器で比較する。これらが一致したタイミングで、光分波器の回転を停止する。
分波されたすべての光を一括受光するために、光検出器16の受光部分16aは大口径にした。しかし、光フィルタ14c、14d、14e、14fと受光部分16aの間に、受光部分16aの面積を小さくできる光学系を設けて、受光面の大型化を回避してもよい。
その他、本発明の特徴を失わない範囲で様々な変形をなし得る。これらの変形は以下の実施の形態に係る光モジュールの製造方法と光モジュールに適宜応用できる。なお、以下の実施の形態に係る光モジュールの製造方法と光モジュールは実施の形態1との共通点が多いので実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る光モジュールの製造方法では、位置決め工程において複数の波長帯域の中心波長の光で構成された波長多重光を光源から放出する。図11は、実施の形態2に係る光モジュールの製造方法で使用する波長多重光を構成する光の波長を示す図である。波長多重光は、帯域Bλ0の中心波長の光λ0c、帯域Bλ1の中心波長の光λ1c、帯域Bλ2の中心波長の光λ2c、及び帯域Bλ3の中心波長の光λ3cで構成されている。各波長帯域の中心波長の光で波長多重光を構成することで、光フィルタの透過光出力が最大となる最適な角度Δθを容易に見出すことができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る光モジュールの製造方法では、位置決め工程において複数の波長帯域のそれぞれについての上限波長の光と下限波長の光で構成された波長多重光を光源から放出する。
図12は、実施の形態3に係る光モジュールの製造方法で使用する波長多重光を構成する光の波長を示す図である。波長多重光は、帯域Bλ0の下限波長の光λ0Lと上限波長の光λ0H、帯域Bλ1の下限波長の光λ1Lと上限波長の光λ1H、帯域Bλ2の下限波長の光λ2Lと上限波長の光λ2H、及び帯域Bλ3の下限波長の光λ3Lと上限波長の光λ3Hで構成されている。
図13は、光分波器の角度Δθを変えたときの光フィルタの透過光出力の変化を示す図である。実施の形態1と比べると、光検出器16で検出される光強度50が最大値をとるΔθの範囲は狭い。図13の光強度50は、図8の光強度50よりも急峻に変化する。波形が急峻になるのは、僅かな角度変化で、各帯域の下限波長の光、又は各帯域の上限波長の光が光フィルタを透過できなくなるからである。
このように、角度Δθの変化に対するフィルタの透過光出力の変化が大きくなるようにすることで、光検出器で検出される光強度が最大値となる角度Δθが見つけやすくなる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る光モジュールの製造方法では、位置決め工程において、
複数の波長帯域のうちの最短波長側の帯域の上限波長の光及び下限波長の光と、複数の波長帯域のうちの最長波長側の帯域の上限波長の光及び下限波長の光で構成された波長多重光を光源から放出する。
図14は、実施の形態4に係る光モジュールの製造方法で使用する波長多重光を構成する光の波長を示す図である。波長多重光は、複数の波長帯域Bλ0−Bλ3のうちの最短波長側の帯域(帯域Bλ0)の上限波長の光λ0H及び下限波長の光λ0L、並びに、複数の波長帯域Bλ0−Bλ3のうちの最長波長側の帯域(帯域Bλ3)の上限波長の光λ3H及び下限波長の光λ3Lで構成されている。
図15は、光分波器の角度Δθを変えたときの光フィルタの透過光出力の変化を示す図である。実施の形態1と比べると、光検出器16の光強度50が最大値をとるΔθの範囲は狭い。また、光強度50の波形は急峻になっている。そのため、実施の形態3の製造方法と同じ効果を得つつ、波長多重光の構成を簡略化できる。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5に係る光モジュールの製造方法では、位置決め工程において、複数の波長帯域のうちの最長波長側の帯域の上限波長の光及び下限波長の光で構成された波長多重光を光源から放出する。
図16は、実施の形態5に係る光モジュールの製造方法で使用する波長多重光を構成する光の波長を示す図である。波長多重光は、複数の波長帯域Bλ0−Bλ3のうちの最長波長側の帯域(帯域Bλ3)の上限波長の光λ3H及び下限波長の光λ3Lで構成されている。
図17は、光分波器の角度Δθを変えたときの光フィルタの透過光出力を示す図である。実施の形態1と比べると、光強度50が最大値をとるΔθの範囲は狭い。また、光強度50の波形は急峻になっている。そのため、Δθのわずかな変化で光λ3L又は光λ3Hの透過光出力が低下する。よって、光出力が最大となる角度Δθを容易に見出すことができる。また、波長多重光は異なる波長の光を2つだけ含んでいるので、波長多重光の構成を簡略化できる。
ところで、波長多重光を構成する光λ3L及び光λ3Hは、他の帯域の光よりも、光分波器内での反射回数が多い。光λ3L及び光λ3Hは、すべての光フィルタと反射板を経由するので、これらの光には光分波器の製造ばらつきがよく反映されている。そのため、すべてのフィルタと反射板を経由しない光だけで構成された波長多重光を用いた場合と比べて、精度のよい光分波器の角度調整ができる。
実施の形態3−5の発明は、波長帯域の上限波長の光と下限波長の光を用いることで、角度Δθの調整を容易にしたものである。したがって、この特徴を失わない限り、実施の形態3−5で説明した構成とは異なる構成の波長多重光を用いても良い。
実施の形態6.
図18は、本発明の実施の形態6に係る光モジュールの平面図である。パッケージ12の中に光分岐体150が設けられている。光分岐体150は、光分波器14の出力光を、下方に進む信号光と、上方に進む検査光に分けるものである。光分岐体150の下に受光素子18が設けられている。受光素子18は光分岐体150によって下方に曲げられた信号光を受光する。
図19は、実施の形態6に係る光モジュールの正面図である。光分岐体150は、例えば断面形状が3角形のプリズムである。光分岐体150は支持部材152の上にのせられることでパッケージ12から離れている。光分岐体150の下には板状の形状を有する受光素子18が設けられている。受光素子18を立てる必要はなく、受光素子18は受光面を上に向けた状態でパッケージ12に固定されている。受光素子18とアンプ20はワイヤ154によって接続されている。
本発明の実施の形態6に係る光モジュールの製造方法を説明する。準備工程は、光検出器をパッケージ12の中に入れず、光分岐体150を支持部材152に固定する点で実施の形態1と異なる。図19は完成後の光モジュールの正面図であり、準備工程後の光モジュールの正面図でもある。
図20は、位置決め工程を説明する光モジュールの正面図である。位置決め工程では、光検出器16をパッケージ12の上方に位置させる。光検出器16は、例えばアームで掴んだり取り付け部材に取り付けたりすることによって、図20に示す場所に位置させる。位置決め工程では、光フィルタを透過した光が集光レンズを通って光分岐体150に入射する。この光は光分岐体150によって、下方に進む信号光と、上方に進む検査光に分けられる。上方に進む検査光は光検出器16によって受光される。4つの光分岐体150から出射した検査光が光検出器16によって一括受光される。このように、光分波器14で分波された複数の光を、光分岐体150でパッケージ12の上方に進行させ、パッケージ12の上方に設けた光検出器16で受光する。この状態で、光分波器14を回転させて、光検出器16の受光強度が最大となる光分波器14の位置を決める。
その後、固定工程に進み、光分波器14をパッケージ12に固定する。光検出器16は適切なタイミングで退避させる。こうして実施の形態6に係る光モジュールが完成する。本発明の実施の形態6に係る光モジュールの製造方法では、光分岐体150によって、パッケージ12の上方に進む検査光を生じさせるので、光検出器16をパッケージ12の中に入れる必要がない。そのため、光モジュールの部品をすべてパッケージ12に固定した状態で簡単に位置決め工程を実施できる。
また、光分岐体150は光信号の光路を曲げて下方に進む信号光を生じさせるので、受光素子18aは受光面を上にした状態でパッケージ12に固定できる。そのため、受光素子を立てて固定する場合には困難であるワイヤボンディングが可能となり、受光素子18にワイヤ154を打つことができる。
光分岐体150として減反射コーティングを施さないプリズムを用いることで、信号光の一部をプリズム表面にて反射し検査光を生じさせるとともに、信号光の大部分を内部で反射させることができる。光分岐体は、フィルタを透過した光を信号光と検査光に分岐させるものであればよいので、プリズムに限定されない。なお、ここまでで説明した各実施の形態の特徴は適宜に組み合わせてもよい。
10 光モジュール、 12 パッケージ、 14 光分波器、14a ホルダ、 14b 反射板、 14c,14d,14e,14f 光フィルタ、 16 光検出器、 16a 受光部分、 16b 表示部分、 18 受光素子、 20 アンプ、 30 コリメートレンズ、 40 光源、 150 光分岐体、 154 ワイヤ

Claims (9)

  1. パッケージの中に光分波器を置く準備工程と、
    前記光分波器に波長多重光を入射させ、前記光分波器で分波された複数の光を光検出器で一括受光しつつ前記光分波器の前記波長多重光に対する角度を変化させ、前記光検出器の受光強度が最大となる前記光分波器の位置を決める位置決め工程と、
    前記位置決め工程の後に、前記光分波器を前記パッケージに固定する固定工程と、を備えたことを特徴とする光モジュールの製造方法。
  2. 前記光分波器は、ホルダと、前記ホルダに取り付けられた複数のフィルタと、前記ホルダに取り付けられた反射板を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光モジュールの製造方法。
  3. 前記波長多重光は、複数の波長帯域の中心波長の光で構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光モジュールの製造方法。
  4. 前記波長多重光は、複数の波長帯域のそれぞれについての上限波長の光と下限波長の光で構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光モジュールの製造方法。
  5. 前記波長多重光は、複数の波長帯域のうちの最短波長側の帯域の上限波長の光及び下限波長の光と、前記複数の波長帯域のうちの最長波長側の帯域の上限波長の光及び下限波長の光で構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光モジュールの製造方法。
  6. 前記波長多重光は、複数の波長帯域のうちの最長波長側の帯域の上限波長の光及び下限波長の光で構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光モジュールの製造方法。
  7. 前記位置決め工程では、前記光分波器で分波された複数の光を、光分岐体で前記パッケージの上方に進行させ、前記パッケージの上方に設けた前記光検出器で受光することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の光モジュールの製造方法。
  8. パッケージと、
    前記パッケージの中に設けられた光分波器と、
    前記光分波器の出力光を、下方に進む信号光と、上方に進む検査光に分ける光分岐体と、
    前記光分岐体の下に設けられ、前記信号光を受光する受光素子と、
    前記パッケージの中に設けられたアンプと、
    前記受光素子と前記アンプを接続するワイヤと、を備えたことを特徴とする光モジュール。
  9. 前記光分岐体はプリズムであることを特徴とする請求項8に記載の光モジュール。
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