JP2016153930A - 設定情報管理装置、設定情報管理方法、及び、設定情報管理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器に対する設定情報が複雑な構造を有する場合であっても、設定情報を記憶するために必要な記憶領域の増大を抑制し、設定情報を効率的に管理する。【解決手段】設定情報管理装置30は、記憶部31に記憶された複数の電子機器のうち少なくとも一部の電子機器に対する設定情報310−1乃至310−mから、設定情報の構造規則を表す構造情報320に基づいて、当該電子機器に対する当該設定情報の間で類似する部分を、比較対象部分情報311−1−1乃至311−1−nとして抽出する抽出部32と、複数の比較対象部分情報の間で共通する部分を、共通設定情報3100として、比較対象部分情報から抽出したのち、個々の設定情報と共通設定情報との差分を個別設定情報3101−1乃至3101−mとして生成し、記憶部31に記憶された設定情報を、共通設定情報、及び、個別設定情報に置き換える置換部34と、を備える。【選択図】 図18
Description
本願発明は、電子機器に対する設定情報を管理する設定情報管理装置等に関する。
通信ネットワークを管理する管理装置は、通信ネットワーク(以下、「ネットワーク」と略記する)を制御する電子機器に対する設定情報を管理する機能として、バックアップ、履歴管理、変更管理、及び、リストア等の機能を備えている。管理対象となる電子機器の数が増加すればするほど、その設定情報を記憶するために必要な記憶領域は増加する。
近年、OpenFlow(登録商標)を導入することによって、同種の汎用用途のネットワークスイッチを多数使用するような大規模なネットワークシステムが構築されるようになってきている。このような大規模ネットワークシステムの設定情報を記憶するためには、膨大な記憶領域が必要となる。また、ネットワークの規模が大きくなればなるほど、係る設定情報を管理するために必要な工数も増大する。したがって、このような大規模ネットワークシステムの設定情報を効率的に管理できる技術に対する期待が高まってきている。
このような技術に関連する技術の一例として、特許文献1には、バックアップ管理機器に関する設定データと、バックアップ対象機器に関する設定データとを比較するネットワーク機器管理システムが開示されている。このシステムは、バックアップ対象機器に関する設定データのうち、バックアップ管理機器に関する設定データと異なる設定項目および設定値を差分データとして抽出する。このシステムでは、バックアップ管理機器は、抽出した差分データを対象機器に関するバックアップデータとして自装置に保存する。そして、バックアップ管理機器は、バックアップ対象機器の設定データの復元が必要な場合、自装置の設定データとバックアップデータに基づいて、バックアップ対象機器に関する設定データを復元する。
また、特許文献2には、大規模なコンピュータシステムにおいて、複数の計算機における多数の環境定義ファイルを一括して管理する環境定義情報管理システムが開示されている。このシステムは、環境定義情報に対する操作に関わる、パラメータ値の入力からファイルの配布と適用、パラメータ値のドキュメント化等のように、従来は手作業により行われていた作業を自動化し、連続して処理する。
OpenFlowをはじめとするSDN(Software-Defined Networking)関連製品の設定情報は、例えば階層構造により構成されているので、一般的なネットワーク製品と比較して、構造が複雑化している。したがって、このようなSDN関連製品の設定情報を、単純な共通テンプレートに対するパラメータの差異等によって表現することは困難である。すなわち、SDN関連製品の設定情報について、異なるサイト間において共通する汎用的な構造、及び、設定情報に関する類似性及び共通性を見出すことは、一般的なネットワーク製品の場合と比較して困難である。
しかしながら、SDN関連製品に関しても、例えば同じ管理体系に組み込まれた機器間やマルチテナント等においては、設定情報に関する類似性及び共通性が見出せる場合がある。このような場合、設定情報を記憶するために必要な記憶領域を削減し、設定情報を効率的に管理することができる。しかしながら、特許文献1及び2は、このような複雑な構造を有する設定情報を、効率的に管理するという課題を解決する技術については言及していない。本願発明の主たる目的は、この課題を解決した設定情報管理装置等を提供することである。
本願発明の一態様に係る設定情報管理装置は、記憶手段に記憶された複数の電子機器のうち少なくとも一部の電子機器に対する設定情報から、前記設定情報の構造規則を表す構造情報に基づいて、前記少なくとも一部の電子機器に対する前記設定情報の間で類似する部分を、比較対象部分情報として抽出する抽出手段と、複数の前記比較対象部分情報の間で共通する部分を、共通設定情報として、前記比較対象部分情報から抽出したのち、前記個々の設定情報と前記共通設定情報との差分を個別設定情報として生成し、前記記憶手段に記憶された前記設定情報を、前記共通設定情報、及び、前記個別設定情報に置き換える置換手段と、を備える。
上記目的を達成する他の見地において、本願発明の一態様に係る設定情報管理方法は、情報処理装置によって、記憶手段に記憶された複数の電子機器のうち少なくとも一部の電子機器に対する設定情報から、前記設定情報の構造規則を表す構造情報に基づいて、前記少なくとも一部の電子機器に対する前記設定情報の間で類似する部分を、比較対象部分情報として抽出し、複数の前記比較対象部分情報の間で共通する部分を、共通設定情報として、前記比較対象部分情報から抽出したのち、前記個々の設定情報と前記共通設定情報との差分を個別設定情報として生成し、前記記憶手段に記憶された前記設定情報を、前記共通設定情報、及び、前記個別設定情報に置き換える。
また、上記目的を達成する更なる見地において、本願発明の一態様に係る設定情報管理プログラムは、記憶手段に記憶された複数の電子機器のうち少なくとも一部の電子機器に対する設定情報から、前記設定情報の構造規則を表す構造情報に基づいて、前記少なくとも一部の電子機器に対する前記設定情報の間で類似する部分を、比較対象部分情報として抽出する抽出処理と、複数の前記比較対象部分情報の間で共通する部分を、共通設定情報として、前記比較対象部分情報から抽出したのち、前記個々の設定情報と前記共通設定情報との差分を個別設定情報として生成し、前記記憶手段に記憶された前記設定情報を、前記共通設定情報、及び、前記個別設定情報に置き換える置換処理と、をコンピュータに実行させる。
更に、本発明は、係る設定情報管理プログラム(コンピュータプログラム)が格納された、コンピュータ読み取り可能な、不揮発性の記録媒体によっても実現可能である。
本願発明は、電子機器に対する設定情報が複雑な構造を有する場合であっても、設定情報を記憶するために必要な記憶領域が増大することを抑制し、設定情報を効率的に管理することを可能とする。
以下、本願発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本願発明の第1の実施形態に係る設定情報管理装置10を概念的に示すブロック図である。本実施形態に係る設定情報管理装置10は、設定情報記憶部11、抽出部12、構造情報記憶部13、置換部14、及び、表示部15を備えている。設定情報記憶部11、及び、構造情報記憶部13は、電子メモリあるいは磁気ディスク等の記憶デバイスである。抽出部12、置換部14、及び、表示部15は、電子回路の場合もあれば、コンピュータプログラムとそのコンピュータプログラムに従って動作するプロセッサによって実現される場合もある。
図1は、本願発明の第1の実施形態に係る設定情報管理装置10を概念的に示すブロック図である。本実施形態に係る設定情報管理装置10は、設定情報記憶部11、抽出部12、構造情報記憶部13、置換部14、及び、表示部15を備えている。設定情報記憶部11、及び、構造情報記憶部13は、電子メモリあるいは磁気ディスク等の記憶デバイスである。抽出部12、置換部14、及び、表示部15は、電子回路の場合もあれば、コンピュータプログラムとそのコンピュータプログラムに従って動作するプロセッサによって実現される場合もある。
設定情報記憶部11は、設定情報110−1及び110−2等の設定情報を記憶している。設定情報110−1及び110−2は、順に、設定情報管理装置10を備えるコンピュータシステム内に存在する機器001及び機器002(不図示)に対する設定情報である。設定情報記憶部11は、設定情報管理装置10が管理対象とする機器の台数分の設定情報を記憶している。
設定情報110−1及び110−2の構成を図2に例示する。図2(a)に示す通り、設定情報110−1は、比較対象ブロックX111−1、比較対象ブロックYa112−1、及び、比較対象ブロックYb113−1を含んでいる。同様に、図2(b)に示す通り、設定情報110−2は、比較対象ブロックX111−2、比較対象ブロックYa112−2、及び、比較対象ブロックYb113−2を含んでいる。
本実施形態において、機器001及び機器002は、種別が同じである機器であり、図2(a)及び(b)に示す通り、それぞれ、2つの同類のインタフェースポートa及びbを備えている。比較対象ブロックYa112−1は、設定情報110−1におけるインタフェースポートaに対する設定情報を表すブロック(即ち、設定情報の一部分をなす情報)である。比較対象ブロックYb113−1は、設定情報110−1におけるインタフェースポートbに対する設定情報を表すブロックである。比較対象ブロックX111−1は、機器001において、インタフェースポートa及びbよりも上位階層の部分(すなわち、インタフェースポートa及びbを制御する部分)に対する設定情報を表すブロックである。設定情報110−2についても、設定情報110−1と同様である。
図1に示す通り、設定情報記憶部11は、比較対象ブロックのX共通設定情報1110、比較対象ブロックXの個別設定情報1111−1及び1111−2、比較対象ブロックYの共通設定情報1120、比較対象ブロックYaの個別設定情報1121−1及び1121−2、及び、比較対象ブロックYaの個別設定情報1131−1及び1131−2を記憶している。これらの共通設定情報及び個別設定情報は、設定情報110−1及び110−2を基に、抽出部12及び置換部14が行う処理によって生成される。
比較対象ブロックXの共通設定情報1110は、比較対象ブロックX111−1及び11−2が共通して含む設定情報である。比較対象ブロックXの個別設定情報1111−1は、比較対象ブロックX111−1と、比較対象ブロックXの共通設定情報1110との差分を表す設定情報である。比較対象ブロックXの個別設定情報1111−2は、比較対象ブロックX111−2と、比較対象ブロックXの共通設定情報1110との差分を表す設定情報である。比較対象ブロックYの共通設定情報1120は、比較対象ブロックYa112−1及び112−2、及び、比較対象ブロックYb113−1及び113−2が共通して含む設定情報である。比較対象ブロックYaの個別設定情報1121−1は、比較対象ブロックYa112−1と、比較対象ブロックYの共通設定情報1120との差分を表す設定情報である。比較対象ブロックYaの個別設定情報1121−2は、比較対象ブロックYa112−2と、比較対象ブロックYの共通設定情報1120との差分を表す設定情報である。比較対象ブロックYbの個別設定情報1131−1は、比較対象ブロックYb113−1と、比較対象ブロックYの共通設定情報1120との差分を表す設定情報である。比較対象ブロックYbの個別設定情報1131−1は、比較対象ブロックYb113−2と、比較対象ブロックYの共通設定情報1120との差分を表す設定情報である。
抽出部12は、構造情報記憶部13に記憶された構造情報130に基づいて、設定情報管理装置10が管理対象とする複数の機器に対する設定情報の間で類似する部分を、比較対象ブロックとして、個々の機器に対する設定情報の中から抽出する。
構造情報130は、設定情報管理装置10が管理対象とする機器に対する設定情報について、設定内容を表す記述に関する構造規則を示した情報である。構造情報130は、例えば、設定情報において、機器が備えるインタフェースポートの名称に続いて記述された部分が、当該インタフェースポートに関する設定内容であることを示す。構造情報130は、例えば、階層構造を有する設定情報において、各階層を定義するキーワード(階層を識別可能な名称等)を示す。構造情報130は、例えば、設定情報において使用されるパラメータ(即ち、設定情報に含まれる、機器の状態を規定する変数)の名称、及び、命令文の構造規則を示す。構造情報130は、システム管理者等によって事前に作成される。
抽出部12は、設定情報記憶部11が図2に例示する設定情報を記憶している場合、設計情報110−1においてインタフェースポートa及びbの名称を検知したのち、当該名称に続いて記述された部分である比較対象ブロックYa112−1及び比較対象ブロックYb113−1を抽出する。抽出部12は、設計情報110−1においてインタフェースポートa及びbよりも上位部分を、比較対象ブロックX111−1として抽出する。抽出部12は、同様に、設計情報110−2から、比較対象ブロックYa112−2、比較対象ブロックYb113−2、及び、比較対象ブロックX111−2を抽出する。抽出部12は、比較対象ブロックX111−1及び111−2が、互いに類似する比較対象ブロックであることを置換部14に通知する。抽出部12は、比較対象ブロックYa112−1及び112−2、及び、比較対象ブロックYb113−1及び113−2が、互いに類似する比較対象ブロックであることを置換部14に通知する。
置換部14は、互いに類似する比較対象ブロック同士で、設定内容が共通する部分を共通設定情報として抽出する。本実施形態に係る置換部14は、設定情報を共通化する際に、当該設定情報を記憶するために必要な記憶領域を削減する効果が大きくなる、類似する比較対象ブロックが3つ以上存在する場合に、共通設定情報を抽出する処理を行う。すなわち、本実施形態では、置換部14は、類似する比較対象ブロックが2つの場合は、共通設定情報を抽出する処理を行わないこととする。尚、置換部14は、類似する比較対象ブロックが2つの場合であっても、共通設定情報を抽出する処理を行うようにしてもよい。
置換部14が、類似する比較対象ブロックYa112−1及び112−2、及び、比較対象ブロックYb113−1及び113−2から共通設定情報を抽出する過程を、図3乃至図6に例示する。図3乃至図6に示す通り、各比較対象ブロックは、パラメータを識別可能な識別子(例えば「paramA」等)と、そのパラメータに設定される値(例えば「value1」等)との組み合わせを、設定情報(設定項目)として含んでいる。
置換部14は、類似する比較対象ブロックから共通設定情報を抽出する処理を開始するにあたり、比較対象ブロックYの共通設定情報1120、及び、比較対象ブロックYのチェック済み情報1122を生成する。この時点(図3)では、比較対象ブロックYの共通設定情報1120、及び、比較対象ブロックYのチェック済み情報1122は、設定項目が何も登録されていない状態である。置換部14は、生成した比較対象ブロックYの共通設定情報1120、及び、比較対象ブロックYのチェック済み情報1122を、設定情報記憶部11に格納する。
置換部14は、比較対象ブロックYa112−1が含む設定項目について、同一の設定項目が比較対象ブロックYb113−1、比較対象ブロックYa112−2、及び、比較対象ブロックYb113−2に存在しているか否かを検索する。置換部14は、まず、「paramA」と「value1」との組み合わせである設定項目について、文字比較処理を行うことによって検索する。文字比較処理は、例えば文字の文字コードが一致するか否かを比較する処理であり、一般的な技術を採用することができる。置換部14は、この設定項目が比較対象ブロクYa112−2、及び、比較対象ブロックYb113−2に含まれていることを確認し、この「paramA」と「value1」との組み合わせである設定項目を、比較対象ブロックYの共通設定情報1120として登録する。
置換部14は、次に、「paramB」と「value2」との組み合わせである設定項目について、文字比較処理を行うことによって検索する。置換部14は、この設定項目が比較対象ブロクYb113−1、及び、比較対象ブロックYa112−2に含まれていることを確認し、この「paramB」と「value2」との組み合わせである設定項目を、比較対象ブロックY共通設定情報1120として登録する。置換部14は、次に、「paramC」と「value3」との組み合わせである設定項目について同様に検索し、同様に、「paramC」と「value3」との組み合わせである設定項目を比較対象ブロックYの共通設定情報1120として登録する。
置換部14は、さらに、「paramD」と「value4」との組み合わせである設定項目について、文字比較処理を行うことによって検索する。置換部14は、この設定項目が比較対象ブロクYb113−2に含まれていることを確認する。本実施形態では、置換部14は、設定情報を記憶するために必要な記憶領域を削減する効果が大きくなる、3つ以上の比較対象ブロックが共通して含む設定項目を、比較対象ブロックY共通設定情報1120として登録する。したがって、置換部14は、「paramD」と「value4」との組み合わせである設定項目を、比較対象ブロックYの共通設定情報1120として登録せず、比較対象ブロックYのチェック済設定情報1122として登録する。比較対象ブロックYのチェック済設定情報1122は、置換部14によって比較対象ブロックYの共通設定情報1120として登録するか否かが確認された結果、比較対象ブロックYの共通設定情報1120への登録が行われなかった設定項目が登録される情報である。置換部14が比較対象ブロックYa112−1に含まれる全ての設定項目について、比較対象ブロックYの共通設定情報1120として登録するか否かの確認を終えたときの状態を図4に示す。図4において、太線により描かれた設定項目は、比較対象ブロックYの共通設定情報1120として登録された設定項目である。
置換部14は、比較対象ブロックYa112−1が含む設定項目について、上述した確認処理を終えたのち、比較対象ブロックYb113−1、比較対象ブロックYa112−2、及び、比較対象ブロックYb113−2について、比較対象ブロックYa112−1のときと同様の確認処理を順番に実行する。この際、置換部14は、比較対象ブロックYの共通設定情報1120、あるいは、比較対象ブロックYのチェック済設定情報1122として登録されていない設定項目について、上述した確認処理を行う。
置換部14は、比較対象ブロックYb113−1について、比較対象ブロックYの共通設定情報1120、あるいは、比較対象ブロックYのチェック済設定情報1122として登録されていない、「paramA」と「value9」との組み合わせである設定項目について、確認処理を行う。「paramA」と「value9」との組み合わせである設定項目は、比較対象ブロックYb113−1を除く比較対象ブロックには含まれていない。したがって、置換部14は、この設定項目を、比較対象ブロックYのチェック済設定情報1122として登録する。置換部14が比較対象ブロックYa113−1に含まれる全ての設定項目について、比較対象ブロックYの共通設定情報1120として登録するか否かの確認を終えたときの状態を図5に示す。
置換部14が、比較対象ブロックYa112−1及び112−2、比較対象ブロックYb113−1及び113−2に含まれる全ての設定項目について、上述した確認処理を終えたときの状態を図6に示す。置換部14は、図6に示す状態において、比較対象ブロックYa112−1及び112−2、及び、比較対象ブロックYb113−1及びYb113−2と、比較対象ブロックYの共通設定情報1120との差分を示す情報を、順に、比較対象ブロックYaの個別設定情報1121−1及び1121−2、及び、比較対象ブロックYbの個別設定情報1131−1及び1131−2として生成する。
置換部14によって生成された、比較対象ブロックYの共通設定情報1120、比較対象ブロックYaの個別設定情報1121−1及び1121−2、及び、比較対象ブロックYbの個別設定情報1131−1及び1131−2の構成を図7に例示する。置換部14は、図7に示す通り、共通設定への追加項目として、「paramD」と「value4」との組み合わせである設定項目を含む比較対象ブロックYaの個別設定情報1121−1を生成する。置換部14は、共通設定への追加項目として、「paramA」と「value9」との組み合わせである設定項目を含み、共通設定からの削除項目として、「paramA」と「value1」との組み合わせである設定項目を含む比較対象ブロックYbの個別設定情報1131−1を生成する。置換部14は、同様に、図7に示す通り、比較対象ブロックYaの個別設定情報1121−2、及び、比較対象ブロックYbの個別設定情報1131−2を生成する。
置換部14は、設定情報110−1及び110−2に含まれる比較対象ブロックX111−1及び111−2についても同様の処理を行う。置換部14は、その結果として、比較対象ブロックXの共通設定情報1110、及び、比較対象ブロックXの個別設定情報1111−1及び1111−2を生成する。
置換部14は、設定情報110−1及び110−2について、共通設定情報及び個別設定情報を生成する処理を全て完了したのち、設定情報110−1及び110−2を設定情報記憶部11から削除する。こののち、設定情報管理装置10は、生成した共通設定情報及び個別設定情報を使用して、機器001及び002を管理する。
置換部14は、抽出部12によって抽出された比較対象ブロックが、パラメータを識別可能な識別子と、そのパラメータに設定される値との組み合わせではなく、例えば命令文命式によって記述されている場合、構造情報130を参照することによって、その命令文を、パラメータを識別可能な識別子とその設定値との組み合わせに変換する。置換部14が、命令文形式によって記述された比較対象ブロックを、パラメータの名称とその設定値との組み合わせに変換する例を図8乃至図10に示す。
図8に示す第1の例では、図8(a)に示す通り、比較対象ブロックYa112−1は、2ノードリンク間のネットワークパターンとして記述されている。この場合、置換部14は、構造情報130を参照することによって、この命令列を、図8(b)に示す比較対象ブロックYa112−1に変換する。図9に示す第2の例では、図9(a)に示す通り、比較対象ブロックYa112−1は、複数のパラメータを有する1命令として記述されている。この場合、置換部14は、構造情報130を参照することによって、この1命令を分割し、図9(b)に示す比較対象ブロックYa112−1に変換する。図10に示す第3の例では、図10(a)に示す通り、比較対象ブロックYa112−1は、階層構造を有する命令列として記述されている。この場合、置換部14は、構造情報130を参照することによって、この命令列を、図10(b)に示す比較対象ブロックYa112−1に変換する。このように、置換部14は、抽出部12によって抽出された比較対象ブロックが命令文命式によって記述されている場合であっても、その命令文をパラメータの名称とその設定値の組み合わせに変換することによって、上述した共通設定情報及び個別設定情報を生成する処理を行うことができる。
図1に示す表示部15は、システム管理者による入力操作によって、設定情報管理装置10が管理する機器に対する設定情報を表示画面150に表示する。表示部15が機器001のインタフェースポートに関する設定情報を表示画面150に表示する表示例を図11に示す。図11は、機器001のインタフェースポートに関する設定情報が、図7に示す比較共通ブロックYの共通設定情報1120、比較対象ブロックYaの個別設定情報1121−1、及び、比較対象ブロックYbの個別設定情報1131−1である場合の表示例である。
図11に示す通り、表示部15は、これらの共通設定情報及び個別設定情報を、それぞれ視覚的に区分して表示画面150に表示する。表示部15は、比較共通ブロックY共通設定情報1120を共有する機器が、機器001及び機器002であることも表示画面150に表示する。
次に図12のフローを参照して、本実施形態に係る設定情報管理装置10が共通設定情報を生成する全体動作(処理)について詳細に説明する。
抽出部12は、設定情報記憶部11に格納された設定情報から、構造情報130に基づいて、内容が類似する比較対象ブロックを抽出する(ステップS101)。抽出部12によって抽出された比較対象ブロックの数が2つ以下である場合(ステップS102でNo)、全体の処理は終了する。抽出部12によって抽出された比較対象ブロックの数が3つ以上である場合(ステップS102でYes)、置換部14は、中身が空である共通設定情報及びチェック済み設定情報を生成し、生成したこれらの情報を設定情報記憶部11に格納する(ステップS103)。
置換部14は、1番目の比較対象ブロックにおける1番目の設定項目から、共通設定情報を生成する処理を開始する(ステップS104)。処理対象とする設定項目が、共通設定情報に含まれている場合(ステップS105でYes)、処理はステップS108へ進む。処理対象とする設定項目が、共通設定情報に含まれていない場合(ステップS105でNo)、処理はステップS106へ進む。
処理対象とする設定項目が、チェック済み情報に含まれている場合(ステップS105でYes)、処理はステップS108へ進む。処理対象とする設定項目が、チェック済み情報に含まれていない場合(ステップS105でNo)、置換部14は、条件を満たす場合に処理対象とする設定項目を、共通設定情報に格納する(ステップS107)。ステップS107における処理の詳細は、図13を参照して後述する。全ての比較対象ブロックにおける全ての設定項目について、処理が完了した場合(ステップS108でYes)、全体の処理は終了する。いずれかの比較対象ブロックにおけるいずれかの設定項目について、処理が完了していない場合(ステップS108でNo)、置換部14は、次の設定項目について、共通設定情報生成処理を開始し(ステップS109)、処理はステップS105へ戻る。
次に図13のフローを参照して、本実施形態に係る設定情報管理装置10が共通設定情報を生成する際に、対象とする設定項目を共通設定情報に格納する条件を満たすか否かを判定する動作(処理)について、詳細に説明する。この動作は、図12に示すフローにおけるステップS107に相当する。
置換部14は、変数Pに1、変数Qに0を設定する(ステップS201)。置換部14は、処理対象とする比較対象ブロックを除く各比較対象ブロックに関して、以降の処理を開始する(ステップS202)。比較対象ブロックに処理対象とする設定項目が含まれている場合(ステップS203でYes)、置換部14は変数Pを1加算する(ステップS204)。比較対象ブロックに処理対象とする設定項目が含まれていない場合(ステップS203でNo)、処理はステップS205へ進む。処理対象とする設定項目とparamが等しく、かつ、valueが異なる設定項目が存在する場合(ステップS205でYes)、置換部14は変数Qを1加算し(ステップS206)、ステップS207へ進む。処理対象とする設定項目とparamが等しく、かつ、valueが異なる設定項目が存在しない場合(ステップS205でNo)、処理はステップS207へ進む。
いずれかの比較対象ブロックについて処理が完了していない場合(ステップS207でNo)、置換部14は、次の比較対象ブロックについて処理を開始し(ステップS208)、処理はステップS203へ戻る。全ての比較対象ブロックについて処理が完了した場合(ステップS207でYes)、処理はステップS209へ進む。「P≧3 かつ P>(Qx2)」を満たす場合(ステップS209でYes)、置換部14は、処理対象とする設定項目を共通設定情報に格納し(ステップS210)、ステップS107の処理は終了する。「P≧3 かつ P>(Qx2)」を満たさない場合(ステップS209でNo)、置換部14は、処理対象とする設定項目を、チェック済み設定情報に格納し(ステップS211)、ステップS107の処理は終了する。
次に図14のフローを参照して、本実施形態に係る設定情報管理装置10が個別設定情報を生成する動作(処理)について詳細に説明する。
共通設定情報が存在しない場合(ステップS301でNo)、全体の処理は終了する。共通設定情報が存在する場合(ステップS301でYes)、処理はステップS302へ進む。共通設定情報に2つ以上の設定項目が存在しない場合(ステップS302でNo)、置換部14は、共通設定情報を削除し(ステップS303)、全体の処理は終了する。共通設定情報に2つ以上の設定項目が存在する場合(ステップS302でYes)、置換部14は、1番目の比較対象ブロックから、個別設定情報生成処理を開始する(ステップS304)。
共通設定情報に格納された設定項目のうちの半数以上が、当該比較対象ブロックに対する設定項目でない場合(ステップS305でNo)、処理はステップS308へ進む。共通設定情報に格納された設定項目のうちの半数以上が、当該比較対象ブロックに対する設定項目である場合(ステップS305でYes)、置換部14は、当該比較対象ブロックと、個別設定情報との差分を、個別設定情報として生成する(ステップS306)。置換部14は、当該比較対象ブロックを削除し(ステップS307)、処理はステップS308へ進む。
全ての比較対象ブロックについて個別設定情報生成処理を行った場合(ステップS308でYes)、置換部14は、共通設定情報が使用されない場合に共通設定情報を削除し(ステップS310)、全体の処理は終了する。いずれかの比較対象ブロックについて個別設定情報生成処理を行っていない場合(ステップS308でNo)、置換部14は、次の比較対象ブロックについて処理を開始し(ステップS309)、処理はステップS305へ戻る。
本実施形態に係る設定情報管理装置10は、電子機器に対する設定情報が複雑な構造を有する場合であっても、設定情報を記憶するために必要な記憶領域が増大することを抑制することができるので、設定情報を効率的に管理することができる。その理由は、抽出部12が、構造情報130に基づいて、複数の電子機器に対する設定情報の間で類似する部分を、比較対象ブロックとして設定情報から抽出し、置換部14が、複数の比較対象ブロックの間で共通する部分を共通設定情報として抽出したのち、設定情報と共通設定情報との差分を個別設定情報として生成し、設定情報を、共通設定情報及び個別設定情報に置き換えるからである。
SDN関連製品のような製品に対する設定情報は、例えば階層構造により構成されているので、一般的なネットワーク製品と比較して、構造が複雑化している。したがって、このような複雑な構造を有する設定情報を、単純な共通テンプレートに対するパラメータの差異等によって表現することは困難である。すなわち、このような製品に対する設定情報について、共通化を行うことは困難であるため、設定情報を記憶するために大容量の記憶領域を確保する必要があるという問題がある。
これに対して、本実施形態に係る設定情報管理装置10では、抽出部12が、構造情報130に基づいて、例えば同じ管理体系に組み込まれた電子機器間やマルチテナント等について、設定情報の間で類似する部分を、比較対象ブロックとして設定情報から抽出する。そして、置換部14が、複数の比較対象ブロックの間で共通する部分を共通設定情報として抽出したのち、設定情報と共通設定情報との差分を個別設定情報として生成し、設定情報を、共通設定情報及び個別設定情報に置き換える。これにより、本実施形態に係る設定情報管理装置10は、設定情報が複雑な構造を有する場合であっても、設定情報を共通化することによって設定情報を記憶するために必要な記憶領域が増大することを抑制し、設定情報を効率的に管理することができる。
尚、本実施形態に係る設定情報管理装置10は、上述した設計情報を共通化する処理を、管理対象とする全の電子機器について行ってもよいし、一部の電子機器のみを対象として行ってもよい。設定情報管理装置10は、一部の電子機器のみを対象として設計情報を共通化する処理を行った場合であっても、設計情報を共通化する処理を行わないときと比較して、設定情報を記憶するために必要な記憶領域が増大することを抑制することができる。
また、本実施形態に係る置換部14は、例えば、比較対象ブロックに含まれるパラメータの名称とそのパラメータに設定される値について、単純な文字比較処理を行うことによって、複数の比較対象ブロックの間で共通する部分を共通設定情報として抽出する。この場合、構造情報130は、抽出部12が比較対象ブロックを抽出可能とする情報であればよい。すなわち、構造情報130は、置換部14が比較対象ブロックから共通設定情報を抽出するために、各電子機器に対する設定情報に関するより詳細な構造情報を含まなくてもよい。したがって、本実施形態に係る設定情報管理装置10では、システム管理者が構造情報130を作成する作業を簡素化することができる。
また、本実施形態に係る表示部15は、各電子機器に対する設定情報を、共通設定情報と個別設定情報とに分別して、表示画面150に表示可能である。表示部15はさらに、共通設定情報を使用する電子機器の一覧を表示可能である。これにより、本実施形態に係る設定情報管理装置10は、システム管理者がシステムを効率的に管理することを可能とするユーザインタフェースを提供することができる。
<第2の実施形態>
図15は、本願発明の第2の実施形態に係る設定情報管理装置20を概念的に示すブロック図である。以下の説明では、第1の実施形態と同様に動作する構成については、第1の実施形態と同じ番号を付与することにより、説明を省略する。
図15は、本願発明の第2の実施形態に係る設定情報管理装置20を概念的に示すブロック図である。以下の説明では、第1の実施形態と同様に動作する構成については、第1の実施形態と同じ番号を付与することにより、説明を省略する。
本実施形態に係る設定情報管理装置20は、設定情報記憶部21、抽出部12、構造情報記憶部13、置換部24、及び、表示部15を備えている。
設定情報記憶部21は、設定情報210−1及び210−2等の設定情報を記憶している。設定情報210−1及び210−2の構成を図16に例示する。図15及び図16(a)に示す通り、設定情報210−1は、比較対象ブロックXa211−1、比較対象ブロックXb212−1、比較対象ブロックXc213−1、及び、比較対象ブロックXd214−1を含んでいる。同様に、図15及び図16(b)に示す通り、設定情報210−2は、比較対象ブロックXa211−2、比較対象ブロックXb212−2、及び、比較対象ブロックXc213−2を含んでいる。
比較対象ブロックXa211−1、比較対象ブロックXb212−1、比較対象ブロックXc213−1、及び、比較対象ブロックXd214−1は、順に、設定情報210−1におけるインタフェースポートa、b、c、及び、dに対する設定情報を表すブロックである。比較対象ブロックXa211−2、比較対象ブロックXb212−2、及び、比較対象ブロックXc213−2は、順に、設定情報210−2におけるインタフェースポートa、b、及び、cに対する設定情報を表すブロックである。これらの比較対象ブロックは、第1の実施形態と同様に、抽出部12によって、設定情報210−1及び210−2から抽出される。
置換部24は、第1の実施形態に係る置換部14と同様に、抽出部12によって抽出された比較対象ブロックから、共通設定情報2100、及び、個別設定情報2101−1及び2101−2を生成する。
図16に示す通り、「commandA value1」及び「commandB value2」という2つの命令文を組み合わせた部分が、比較対象ブロックXa211−1、比較対象ブロックXb212−1、及び、比較対象ブロックXc213−2に共通して含まれている。置換部24は、「commandA value1」及び「commandB value2」という2つの命令文を組み合わせた部分を、共通設定情報2100に登録する部分として抽出する。
同様に、「commandA value3」及び「commandB value4」という2つの命令文を組み合わせた部分が、比較対象ブロックXc213−1、比較対象ブロックXd214−1、及び、比較対象ブロックXa211−2に共通して含まれている。置換部24は、「commandA value3」及び「commandB value4」という2つの命令文を組み合わせた部分を、共通設定情報2100に登録する部分として抽出する。
本実施形態に係る置換部24によって生成された共通設定情報2100、及び、個別設定情報2101−1及び2101−2の構成を図17に例示する。図17(a)に示す通り、置換部24は、「commandA value1」及び「commandB value2」という2つの命令文を組み合わせた部分を、マクロ文として定義する形式によって、共通設定情報2100に登録する。置換部24は、同様に、「commandA value3」及び「commandB value4」という2つの命令文を組み合わせた部分を、マクロ文として定義する形式によって、共通設定情報2100に登録する。
置換部24は、設定情報210−1及び210−2と、共通設定情報2100との差分を、個別設定情報2101−1及び2101−2として生成する。図16(a)及び図17(b)に示す通り、置換部24は、設定情報210−1における比較対象ブロックXa211−1、比較対象ブロックXc213−1、及び、比較対象ブロックXd214−1を、共通設定情報2100に登録したマクロ文の名称に置き換えることによって、個別設定情報2101−1を生成する。置換部24は、設定情報210−1における比較対象ブロックXb212−1を、共通設定情報2100に登録したマクロ文の名称と「commandC」という命令文の組み合わせに置き換えることによって、個別設定情報2101−1を生成する。置換部24は、同様に、図17(c)に示す個別設定情報2101−2を生成する。
本実施形態に係る設定情報管理装置20は、電子機器に対する設定情報が複雑な構造を有する場合であっても、設定情報を記憶するために必要な記憶領域が増大することを抑制することができるので、設定情報を効率的に管理することができる。その理由は、抽出部12が、構造情報130に基づいて、複数の電子機器に対する設定情報の間で類似する部分を、比較対象ブロックとして設定情報から抽出し、置換部24が、複数の比較対象ブロックの間で共通する部分を共通設定情報として抽出したのち、設定情報と共通設定情報との差分を個別設定情報として生成し、設定情報を、共通設定情報及び個別設定情報に置き換えるからである。
本実施形態に係る置換部24は、比較対象ブロックから共通設定情報として抽出した1以上の命令を、マクロ命令として共通設定情報において定義する。そして、置換部24は、このマクロ命令を使用することを表す記述を、個別設定情報の中に組み込む。これにより、本実施形態に係る設定情報管理装置20は、複雑な構造を有する設定情報を、マクロ命令を使用することによって、より効率的に共通化することができる。
<第3の実施形態>
図18は、第3の実施形態に係る設定情報管理装置30の構成を概念的に示すブロック図である。
図18は、第3の実施形態に係る設定情報管理装置30の構成を概念的に示すブロック図である。
本実施形態に係る設定情報管理装置30は、抽出部32、及び、置換部34を備えている。
抽出部32は、記憶部31に記憶されたm個(mは2以上の整数)の電子機器に対する設定情報310−1乃至310−mから、当該設定情報の構造規則を表す構造情報320に基づいて、当該電子機器に対する設定情報310−1乃至310−mの間で類似する部分を、比較対象部分情報311−1−1乃至311−1−n(nは2以上の整数)として抽出する。
置換部34は、複数の比較対象部分情報311−1−1乃至311−1−nの間で共通する部分を、共通設定情報3100として、比較対象部分情報から抽出する。置換部34は、個々の設定情報310−1乃至310−mと共通設定情報3100との差分を個別設定情報3101−1乃至3101−mとして生成する。置換部34は、記憶部31に記憶された設定情報310−1乃至310−mを、共通設定情報3100、及び、個別設定情報3101−1乃至3101−mに置き換える。
本実施形態に係る設定情報管理装置30は、電子機器に対する設定情報が複雑な構造を有する場合であっても、設定情報を記憶するために必要な記憶領域が増大することを抑制することができるので、設定情報を効率的に管理することができる。その理由は、抽出部32が、構造情報320に基づいて、複数の電子機器に対する設定情報310−1乃至310−mの間で類似する部分を、比較対象部分情報311−1−1乃至311−1−nとして設定情報から抽出し、置換部34が、複数の比較対象部分情報の間で共通する部分を共通設定情報3100として抽出したのち、設定情報と共通設定情報との差分を個別設定情報3101−1乃至3101−mとして生成し、設定情報を、共通設定情報及び個別設定情報に置き換えるからである。
<ハードウェア構成例>
上述した各実施形態において図1、図15、及び、図18に示した各部は、専用のHW(HardWare)(電子回路)によって実現することができる。また、少なくとも、抽出部12及び32、及び、置換部14、24、及び、34は、ソフトウェアプログラムの機能(処理)単位(ソフトウェアモジュール)と捉えることができる。但し、これらの図面に示した各部の区分けは、説明の便宜上の構成であり、実装に際しては、様々な構成が想定され得る。この場合のハードウェア環境の一例を、図19を参照して説明する。
上述した各実施形態において図1、図15、及び、図18に示した各部は、専用のHW(HardWare)(電子回路)によって実現することができる。また、少なくとも、抽出部12及び32、及び、置換部14、24、及び、34は、ソフトウェアプログラムの機能(処理)単位(ソフトウェアモジュール)と捉えることができる。但し、これらの図面に示した各部の区分けは、説明の便宜上の構成であり、実装に際しては、様々な構成が想定され得る。この場合のハードウェア環境の一例を、図19を参照して説明する。
図19は、本発明の各実施形態に係る設定情報管理装置を実行可能な情報処理装置900(コンピュータ)の構成を例示的に説明する図である。即ち、図19は、図1、図15、及び、図18、に示した設定情報管理装置を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)の構成であって、上述した実施形態における各機能を実現可能なハードウェア環境を表す。
図19に示した情報処理装置900は、構成要素として下記を備えている。
・CPU(Central_Processing_Unit)901、
・ROM(Read_Only_Memory)902、
・RAM(Random_Access_Memory)903、
・ハードディスク(記憶装置)904、
・外部装置との通信インタフェース905、
・CD−ROM(Compact_Disc_Read_Only_Memory)等の記録媒体907に格納されたデータを読み書き可能なリーダライタ908、
・入出力インタフェース909、
情報処理装置900は、これらの構成がバス906(通信線)を介して接続された一般的なコンピュータである。
・CPU(Central_Processing_Unit)901、
・ROM(Read_Only_Memory)902、
・RAM(Random_Access_Memory)903、
・ハードディスク(記憶装置)904、
・外部装置との通信インタフェース905、
・CD−ROM(Compact_Disc_Read_Only_Memory)等の記録媒体907に格納されたデータを読み書き可能なリーダライタ908、
・入出力インタフェース909、
情報処理装置900は、これらの構成がバス906(通信線)を介して接続された一般的なコンピュータである。
そして、上述した実施形態を例に説明した本発明は、図19に示した情報処理装置900に対して、次の機能を実現可能なコンピュータプログラムを供給する。その機能とは、その実施形態の説明において参照したブロック構成図(図1、図15、及び、図18)における、抽出部12及び32、及び、置換部14、24、及び、34、或いはフローチャート(図12乃至図14)の機能である。本発明は、その後、そのコンピュータプログラムを、当該ハードウェアのCPU901に読み出して解釈し実行することによって達成される。また、当該装置内に供給されたコンピュータプログラムは、読み書き可能な揮発性のメモリ(RAM903)またはハードディスク904等の不揮発性の記憶デバイスに格納すれば良い。
また、前記の場合において、当該ハードウェア内へのコンピュータプログラムの供給方法は、現在では一般的な手順を採用することができる。その手順としては、例えば、CD−ROM等の各種記録媒体907を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線を介して外部よりダウンロードする方法等がある。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータプログラムを構成するコード或いは、そのコードが格納された記録媒体907によって構成されると捉えることができる。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
10 設定情報管理装置
11 設定情報記憶部
110−1及び110−2 設定情報
111−1 比較対象ブロックX
112−1 比較対象ブロックYa
113−1 比較対象ブロックYb
1110 比較対象ブロックXの共通設定情報
1111−1及び1111−2 比較対象ブロックXの個別設定情報
1120 比較対象ブロックYの共通設定情報
1121−1及び1121−2 比較対象ブロックYaの個別設定情報
1131−1及び1131−2 比較対象ブロックYbの個別設定情報
12 抽出部
13 構造情報記憶部
130 構造情報
14 置換部
15 表示部
150 表示画面
20 設定情報管理装置
21 設定情報記憶部
210−1及び210−2 設定情報
211−1 比較対象ブロックXa
212−1 比較対象ブロックXb
213−1 比較対象ブロックXc
214−1 比較対象ブロックXd
2100 共通設定情報
2101−1及び2101−2 個別設定情報
24 置換部
30 設定情報管理装置
31 記憶部
310−1乃至310−m 設定情報
311−1−1乃至311−1−n 比較対象部分情報
3101−1乃至3101−m 個別設定情報
32 抽出部
320 構造情報
34 置換部
900 情報処理装置
901 CPU
902 ROM
903 RAM
904 ハードディスク(記憶装置)
905 通信インタフェース
906 バス
907 記録媒体
908 リーダライタ
909 入出力インタフェース
11 設定情報記憶部
110−1及び110−2 設定情報
111−1 比較対象ブロックX
112−1 比較対象ブロックYa
113−1 比較対象ブロックYb
1110 比較対象ブロックXの共通設定情報
1111−1及び1111−2 比較対象ブロックXの個別設定情報
1120 比較対象ブロックYの共通設定情報
1121−1及び1121−2 比較対象ブロックYaの個別設定情報
1131−1及び1131−2 比較対象ブロックYbの個別設定情報
12 抽出部
13 構造情報記憶部
130 構造情報
14 置換部
15 表示部
150 表示画面
20 設定情報管理装置
21 設定情報記憶部
210−1及び210−2 設定情報
211−1 比較対象ブロックXa
212−1 比較対象ブロックXb
213−1 比較対象ブロックXc
214−1 比較対象ブロックXd
2100 共通設定情報
2101−1及び2101−2 個別設定情報
24 置換部
30 設定情報管理装置
31 記憶部
310−1乃至310−m 設定情報
311−1−1乃至311−1−n 比較対象部分情報
3101−1乃至3101−m 個別設定情報
32 抽出部
320 構造情報
34 置換部
900 情報処理装置
901 CPU
902 ROM
903 RAM
904 ハードディスク(記憶装置)
905 通信インタフェース
906 バス
907 記録媒体
908 リーダライタ
909 入出力インタフェース
Claims (10)
- 記憶手段に記憶された複数の電子機器のうち少なくとも一部の電子機器に対する設定情報から、前記設定情報の構造規則を表す構造情報に基づいて、前記少なくとも一部の電子機器に対する前記設定情報の間で類似する部分を、比較対象部分情報として抽出する抽出手段と、
複数の前記比較対象部分情報の間で共通する部分を、共通設定情報として、前記比較対象部分情報から抽出したのち、前記個々の設定情報と前記共通設定情報との差分を個別設定情報として生成し、前記記憶手段に記憶された前記設定情報を、前記共通設定情報、及び、前記個別設定情報に置き換える置換手段と、
を備える設定情報管理装置。 - 前記置換手段は、パラメータを識別可能な識別子と前記パラメータに設定される値との組み合わせを含む前記設定情報について、文字比較処理を行うことによって、前記共通設定情報を、前記比較対象部分情報から抽出する、
請求項1に記載の情報設定管理装置。 - 前記置換手段は、命令文を含む前記設定情報について、前記構造情報に基づいて、前記命令文から、パラメータを識別可能な識別子と前記パラメータに設定される値との組み合わせを抽出する、
請求項2に記載の設定情報管理装置。 - 前記置換手段は、前記比較対象部分情報から前記共通設定情報として抽出した1以上の命令を、マクロ命令として前記共通設定情報において定義し、前記マクロ命令を使用することを表す記述を前記個別設定情報として生成する、
請求項1乃至3のいずれかに記載の設定情報管理装置。 - 前記抽出手段は、前記設定情報における特定の部分について、前記特定の部分に類似する部分が2つ以上存在する場合に、前記特定の部分、及び、前記特定の部分に類似する部分を比較対象部分情報として抽出する、
請求項1乃至4のいずれかに記載の設定情報管理装置。 - 前記共通設定情報、及び、前記個別設定情報を、それぞれを視覚的に識別可能な識別画像と関連付けて表示画面に表示する表示手段、
をさらに備える、請求項1乃至5のいずれかに記載の設定情報管理装置。 - 前記表示手段は、前記共通設定情報を、前記共通設定情報を共有する前記電子機器を識別可能な識別子とともに前記表示画面に表示する、
請求項6に記載の設定情報管理装置。 - 前記記憶手段をさらに備える、請求項1乃至7のいずれかに記載の設定情報管理装置。
- 情報処理装置によって、
記憶手段に記憶された複数の電子機器のうち少なくとも一部の電子機器に対する設定情報から、前記設定情報の構造規則を表す構造情報に基づいて、前記少なくとも一部の電子機器に対する前記設定情報の間で類似する部分を、比較対象部分情報として抽出し、
複数の前記比較対象部分情報の間で共通する部分を、共通設定情報として、前記比較対象部分情報から抽出したのち、前記個々の設定情報と前記共通設定情報との差分を個別設定情報として生成し、前記記憶手段に記憶された前記設定情報を、前記共通設定情報、及び、前記個別設定情報に置き換える、
設定情報管理方法。 - 記憶手段に記憶された複数の電子機器のうち少なくとも一部の電子機器に対する設定情報から、前記設定情報の構造規則を表す構造情報に基づいて、前記少なくとも一部の電子機器に対する前記設定情報の間で類似する部分を、比較対象部分情報として抽出する抽出処理と、
複数の前記比較対象部分情報の間で共通する部分を、共通設定情報として、前記比較対象部分情報から抽出したのち、前記個々の設定情報と前記共通設定情報との差分を個別設定情報として生成し、前記記憶手段に記憶された前記設定情報を、前記共通設定情報、及び、前記個別設定情報に置き換える置換処理と、
をコンピュータに実行させる、設定情報管理プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015031190A JP2016153930A (ja) | 2015-02-20 | 2015-02-20 | 設定情報管理装置、設定情報管理方法、及び、設定情報管理プログラム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020157918A1 (ja) * | 2019-01-31 | 2020-08-06 | 三菱電機株式会社 | 作画支援装置、表示装置、作画支援方法およびコンピュータプログラム |
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-
2015
- 2015-02-20 JP JP2015031190A patent/JP2016153930A/ja active Pending
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