JP2016153927A - 表示装置、制御装置、システム、及び避難情報提供方法 - Google Patents

表示装置、制御装置、システム、及び避難情報提供方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016153927A
JP2016153927A JP2015031176A JP2015031176A JP2016153927A JP 2016153927 A JP2016153927 A JP 2016153927A JP 2015031176 A JP2015031176 A JP 2015031176A JP 2015031176 A JP2015031176 A JP 2015031176A JP 2016153927 A JP2016153927 A JP 2016153927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vending machine
position information
display device
information
evacuation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015031176A
Other languages
English (en)
Inventor
理一郎 海老澤
Riichiro Ebisawa
理一郎 海老澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2015031176A priority Critical patent/JP2016153927A/ja
Publication of JP2016153927A publication Critical patent/JP2016153927A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Abstract

【課題】土地勘のない人が速やかに避難行動を行える表示装置、制御装置、システム及び避難情報表示方法を提供する。【解決手段】システムは、表示装置210と接続された制御装置200を備える。制御装置は、接続された表示装置の位置を示す第1の位置情報と、表示装置から避難する避難場所の位置を示す第2の位置情報と、を対応づけて記憶する記憶部201と、所定の契機(例えば、災害メッセージ受信した時)に、第1、第2の位置情報を基に前記表示装置から避難場所までの道路を検索するルート検索部202と、表示装置最寄の道路が前記避難場所に向かう方角を算出する方角算出部203と、算出した方角に対応する信号を送信する送信部204と、を備える。表示装置は、表示手段211を備え、受信した信号に含まれる方角と表示手段の向きに対応する、避難場所に向かう方向を示す記号を表示手段に表示する。【選択図】図21

Description

本発明は、表示装置、制御装置、システム、避難情報提供方法に関し、特に、災害発生時に避難情報を提供する表示装置、制御装置、システム、避難情報提供方法に関する。
一般的に、災害発生時に避難情報を提供するシステムが知られている。災害発生時に避難情報を提供するシステムは、以下の特許文献1に開示されている。
特許文献1のシステムは、自動販売機と地域情報センターを備える。自動販売機と地域情報センターはネットワークを介して接続される。地域情報センターは、消防庁から配信される緊急信号を受信する装置である。緊急信号は、緊急地震速報や大津波警報、緊急火山情報等であり、緊急コード(災害の種類を識別する情報)を含む。
地域情報センターは、緊急信号を受信したとき、緊急信号に含まれる緊急コードを自動販売機に送信する。自動販売機は、受信した緊急コードから災害の種類を判別し、災害の種類の応じた警報や避難情報(避難場所や避難経路)を放送する。各警報や避難情報は、自動販売機内のDVD(Digital Versatile Disc)に予め記録されている。
上述の構成や動作の通り、特許文献1のシステムは、災害発生時に避難情報を自動販売機周辺の人に伝達(提供)することができる。
特開2011−39768号公報
しかし、特許文献1のシステムは、避難場所や避難経路を放送するだけなので、土地勘のない人が速やかに避難行動を行えるとは限らないという課題があった。
例えば、特許文献1のシステムが「避難場所は○○小学校。避難経路は△△スーパー前の道路を真っ直ぐ進んで下さい。」と放送したとき、土地勘のない人は、どう避難場所に行けばよいのか必ずしも分からず、速やかに避難行動を行えるとは限らなかった。
本発明は、上記課題を解決する表示装置、制御装置、システム、避難情報表示方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の表示装置は、表示手段を備える装置であって、受信した信号が示す方角と前記表示手段の向きに対応する、避難場所に向かう方向を示す記号を前記表示手段に表示する。
上記目的を達成するために、本発明の制御装置は、接続された表示装置の位置を示す第1の位置情報と、前記表示装置から避難する避難場所の位置を示す第2の位置情報と、を対応づけて記憶する記憶部と、所定の契機に、前記記憶部から抽出した前記第1、第2の位置情報を基に前記表示装置から前記避難場所までの道路を検索するルート検索部と、前記ルート検索部により検索された道路のうち、前記表示装置最寄の道路が前記避難場所に向かう方角を算出する方角算出部と、前記方角算出部が算出した前記方角に対応する信号を前記表示装置に送信する送信部と、を備える。
上記目的を達成するために、本発明のシステムは、少なくとも1つの表示装置と接続された制御装置を備え、前記制御装置は、接続された表示装置の位置を示す第1の位置情報と、前記表示装置から避難する避難場所の位置を示す第2の位置情報と、を対応づけて記憶する記憶部と、所定の契機に、前記記憶部から抽出した前記第1、第2の位置情報を基に前記表示装置から前記避難場所までの道路を検索するルート検索部と、前記ルート検索部により検索された道路のうち、前記表示装置最寄の道路が前記避難場所に向かう方角を算出する方角算出部と、前記方角算出部が算出した前記方角に対応する信号を前記表示装置に送信する送信部と、を備える制御装置であり、前記表示装置は、表示手段を備える装置であって、受信した信号が示す方角と前記表示手段の向きに対応する、避難場所に向かう方向を示す記号を前記表示手段に表示する表示装置である。
上記目的を達成するために、本発明の避難情報提供方法は、所定の契機に、表示装置の位置を示す第1の位置情報と、前記表示装置から避難する避難場所の位置を示す第2の位置情報と、を対応づけて記憶する前記記憶手段から抽出した前記第1、第2の位置情報を基に前記表示装置から前記避難場所までの道路を検索するルート検索ステップと、前記ルート検索ステップにより検索された道路のうち、前記表示装置最寄の道路が前記避難場所に向かう方角を算出する方角算出ステップと、前記方角算出ステップで算出した前記方角に対応する信号を前記表示装置に送信する送信ステップと、表示手段を備えた前記表示装置が、受信した信号が示す方角と前記表示手段の向きに対応する、前記避難場所に向かう方向を示す記号を前記表示手段に表示する表示ステップと、を有する。
本発明によれば、災害が発生した時、土地勘のない人でも、速やかに避難行動を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態におけるシステムの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるシステムに備わる自動販売機に設定される対応表の構成例を示した図である。 本発明の第1の実施の形態におけるシステムに備わるデータベースに格納されるテーブルの構成例を示した図である。 本発明の第1の実施の形態におけるシステムの動作(システムに備わるサーバの動作)を説明する為の図である。 本発明の第1の実施の形態におけるシステムの動作(システムに備わる自動販売機の動作)を説明する為の図である。 本発明の第1の実施の形態におけるシステムに備わるサーバが算出する道路リンクデータを説明する為の図である。 本発明の第2の実施の形態におけるシステムの構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるシステムの動作(システムに備わる自動販売機の動作)を説明する為の図である。 本発明の第3の実施の形態におけるシステムの構成例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるシステムの動作(システムに備わるサーバの動作)を説明する為の図である。 本発明の第3の実施の形態におけるシステムの動作(システムに備わる自動販売機の動作)を説明する為の図である。 本発明の第4の実施の形態におけるシステムの構成例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態におけるシステムの動作(システムに備わる自動販売機の動作)を説明する為の図である。 本発明の第4の実施の形態におけるシステムの動作(システムに備わるサーバの動作)を説明する為の図である。 本発明の第4の実施の形態におけるシステムの動作(システムに備わる自動販売機の動作)を説明する為の図である。 本発明の第5の実施の形態におけるシステムの構成例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態におけるシステムの動作を説明する為の図である。 本発明の第6の実施の形態におけるシステムの構成例を示す図である。 本発明の第6の実施の形態におけるシステムの動作(システムに備わるサーバの動作)を説明する為の図である。 本発明の第6の実施の形態におけるシステムの動作(システムに備わる自動販売機の動作)を説明する為の図である。 本発明の第7の実施の形態におけるシステムの構成例を示す図である。
次に本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
≪第1の実施の形態≫
[概要]
本発明の第1の実施の形態におけるシステムは、緊急地震速報を受信した場合、地震発生エリアの自動販売機のディスプレイに、最寄の避難場所に向かう矢印を表示させ、土地勘のない人であっても速やかに避難ができるようにする。
その為、本実施形態のシステムに備わるサーバは、受信した緊急地震速報から地震発生エリアを特定し、データベースから、地震発生エリアの自動販売機の位置情報、及び最寄の避難場所の位置情報を抽出する。データベースには、エリア(例えば、東京や神奈川)毎に、当該エリアに設置されている自動販売機の位置情報と、該自動販売機最寄の避難場所の位置情報と、が格納されている。
サーバは、抽出した自動販売機及び避難場所の位置情報毎に、当該自動販売機から最寄の避難場所に至る道路を周知のカーナビ経路探索技術でルート検索し、検索した道路に沿って当該自動販売機から避難場所に向かう方角(東西南北)を算出する。サーバは、算出した避難場所に向かう方角を当該自動販売機に通知する。
各自動販売機はディスプレイを備え、サーバから通知された避難場所に向かう方角(東西南北)と、自身に備わるディスプレイの向き(東西南北)を基に、避難場所に向かう方向を示す矢印(←→↑↓)をディスプレイに表示する。
以下に、本発明の第1の実施の形態におけるシステムの構成や機能、動作の詳細について説明する。
[構成の説明]
まず、本発明の第1の実施の形態におけるシステムの構成と機能について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態におけるシステムの構成例を示す図である。図2は、本発明の第1の実施の形態におけるシステムに備わる自動販売機に設定される対応表の構成例を示した図である。
(1)本発明の第1の実施の形態におけるシステムの構成
本実施形態のシステムは、図1に示されるように、自動販売機1(以下、「自販機1」という)と、自動販売機2(以下、「自販機2」という)と、無線基地局20と、通知センターサーバ30と、ネットワーク40と、災害情報配信システム50と、を備える。通知センターサーバ30はデータベース31を備える。自販機1と自販機2各々は、一般的なディスプレイ11、21を備える。
自販機1と自販機2は、無線回線を介して無線基地局20と接続される。無線基地局20、通知センターサーバ30、及び災害情報配信システム50は、ネットワーク40を介して互いに接続される。ネットワーク40は、移動体通信ネットワークを含む一般的なネットワークである。
(2)自販機1、2の機能
自販機1、2は同じ機能を備えるので、代表して自販機1の機能について説明を行う。
(2−1)無線通信機能
まず、自販機1は、無線基地局20と無線通信を行う機能を備える。具体的には、自販機1は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)に準拠する無線通信機能を備える。
(2−2)問い合わせ機能
自販機1は、通知センターサーバ30に自身宛てのメッセージがあるか問い合わせを行う。具体的には、自販機1は、問い合わせを行う為のメッセージ(以下、「問い合わせメッセージ」という)を無線通信機能により無線基地局20に送信する。
問い合わせメッセージの送信は、本実施形態のシステムの管理者によって予め自販機1に設定された一定間隔のタイミング毎に行われる。なお、自販機1は、問い合わせメッセージに自販機1の識別子を含めて送信する。通知センターサーバ30がどの自販機からのメッセージか分かるようにするためである。自販機1の識別子は、予め本実施形態のシステムの管理者によって自販機1に設定される。
自販機1は、無線通信機能により、無線基地局20から自分宛ての避難通知メッセージを受信する。なお、自販機1は、受信した避難通知メッセージに自身の識別子(自販機1の識別子)が含まれていることを確認してもよい。自分宛ての避難通知メッセージかを確認する為である。
(2−3)記憶機能
自販機1には、ディスプレイ11の向き(東西南北)を示す情報が本実施形態のシステムの管理者によって、予め設定される。自販機1は、設定されたディスプレイ11の向きを示す情報を記憶する。
さらに、自販機1には、図2に示されるように、避難場所に向かう方角(東西南北)を示す情報、ディスプレイ11の向き(東西南北)を示す情報、及び避難場所に向かう方向(左右上下)を示す情報が対応づけられた対応表が予め設定される。本実施形態のシステムの管理者が対応表を設定してもよい。自販機1は、設定された対応表を記憶する。
(2−4)避難方向表示機能
自販機1は、無線基地局20から受信した避難通知メッセージより方角(東西南北)を示す情報を抽出する。抽出した方角を示す情報は、自販機1から避難場所に向かう方角を示す情報である。
自販機1は、抽出した避難所に向かう方角を示す情報とディスプレイ11の向き(東西南北)を示す情報に対応する、避難場所に向かう方向(左右上下)を示す情報を対応表から取得する。
自販機1は、取得した避難場所に向かう方向(左右上下)を示す情報に対応する矢印(←→↑↓)をディスプレイ11に表示する。
(3)無線基地局20の機能
無線基地局20は、3GPPに準拠して、自販機1、2と通信を行う無線通信機能を備える。無線基地局20は、無線通信機能によって受信した自販機1、2からの問い合わせメッセージを通知センターサーバ30に送信する。無線基地局20は、通知センターサーバ30より受信した避難通知メッセージを無線通信機能によって自販機1、2に送信する。
(4)通知センターサーバ30の機能
(4−1)データベース31に格納されるテーブルについて
図3は、本発明の第1の実施の形態におけるシステムのデータベース31に格納されるテーブルの構成例を示した図である。
データベース31には、図3に示されるように、エリア名(例えば、東京や神奈川)と、当該自動販売機の識別子と、当該エリアに設置されている自動販売機の位置情報と、当該自動販売機最寄の避難場所の位置情報と、が対応づけられたテーブルが格納される。本実施形態のシステムの管理者が上述のテーブルをデータベース31に格納する。
(4−2)地震発生エリアの自動販売機を抽出する機能
通知センターサーバ30は、災害情報配信システム50から災害メッセージ(具体的には、緊急地震速報)を受信する。通知センターサーバ30は、受信した災害メッセージ(緊急地震速報)に含まれる所定の震度以上(例えば、震度4)の地域を地震発生エリアとして抽出する。所定の震度は、本実施形態のシステムの管理者によって通知センターサーバ30に設定される。
通知センターサーバ30は、地震発生エリアに設置されている自販機の位置情報と、当該自販機最寄の避難場所の位置情報と、当該自販機の識別子と、をデータベース31のテーブルから抽出する。
通知センターサーバ30は、抽出した自販機の位置情報、当該自販機最寄の避難場所の位置情報、及び当該自販機の識別子を対応づけて自身に備わる一時保存用メモリ(以下、「処理済メモリ」という)に記憶する。
(4−3)ルート検索機能
また、通知センターサーバ30は、一般的なルート検索機能を備える。ルート検索機能は、現在地の位置情報と目的地の位置情報が入力されると、現在地から目的地に至るいくつかの道路(ルート)を周知のカーナビ経路探索技術により検索し、検索した各道路の情報を出力する機能である。出力される道路の情報は、一般的な道路リンクデータである。道路リンクデータは、道路の属性を示すデータであり、道路起点の位置情報(緯度・経度)と道路終点の位置情報(緯度・経度)を含む。
(4−4)自動販売機宛ての避難通知メッセージを作成する機能
通知センターサーバ30は、処理済メモリに記憶した自販機の位置情報と避難場所の位置情報毎に、以下の(I)〜(III)を行う。
(I)通知センターサーバ30は、当該自販機の位置情報と避難場所の位置情報を、現在地の位置情報と目的地の位置情報として、周知のルート検索機能に入力し、当該自動販売機から避難場所に至る道路を検索させる。
周知のルート検索機能は、現在地から目的地に至る(自販機1から避難場所に至る)いくつかの道路の道路リンクデータを出力する。
(II)通知センターサーバ30は、検索された道路(出力された道路リンクの道路)に沿って当該自動販売機から避難場所に向かう方角(東西南北)を算出する。具体的な算出の方法は、後述の[動作の説明]で詳細を説明する。
(III)通知センターサーバ30は、算出した避難場所に向かう方角を示す情報と当該自販機の識別子を含む、当該自販機宛ての避難通知メッセージを作成する。当該自販機の識別子は、当該自販機の位置情報と対応づけて処理済メモリに記憶されている。
(4−5)避難通知メッセージを送信する機能
通知センターサーバ30は、無線基地局20より問い合わせメッセージを受信すると、当該問い合わせメッセージから自販機の識別子を抽出する。通知センターサーバ30は、抽出した自販機の識別子を含む、当該自販機宛ての避難通知メッセージを無線基地局20に送信する。
(5)災害情報配信システム50の機能
災害情報配信システム50は、気象庁気象業務支援センターに設置されている一般的なシステムであって、地震発生時、災害メッセージ(緊急地震速報)を通知センターサーバ30に配信する。
[動作の説明]
図4、図5は、本発明の第1の実施の形態におけるシステムの動作を説明する為の図である。図6は、通知センターサーバ30にて算出される道路リンクデータを説明する為の図である。図4〜6を用いて、本実施形態のシステムの動作を以下に説明する。
(1)緊急地震速報を受信時の通知センターサーバ30の動作
まず、地震が発生したとき、災害情報配信システム50が、災害メッセージ(緊急地震速報)を通知センターサーバ30に配信したとする。緊急地震速報には、地域名とその地域での最大予測震度が含まれているが、以下、その地域名が東京であり、最大予測震度が震度6弱であったものとして説明を続ける。
通知センターサーバ30は、受信した緊急地震速報に含まれる最大予想震度が所定の震度(震度4)以上の地域(東京)を、図4に示されるように、地震発生エリアとして抽出する(S1)。
次に、通知センターサーバ30は、地震発生エリア(東京)に設置されている自販機の位置情報と、当該自販機最寄の避難場所の位置情報と、当該自販機の識別子と、をデータベース31に格納されているテーブルから抽出する(S2)。
データベース31に格納されているテーブルは、図3に示されるテーブルである。その為、通知センターサーバ30は、東京に設置されている自販機1の位置情報、自販機1最寄の避難場所の位置情報、及び自販機1の識別子を抽出し、さらに、自販機2の位置情報、自販機2最寄の避難場所の位置情報、及び自販機2の識別子を抽出する。各位置情報は、緯度と経度で表わされる。
次に、通知センターサーバ30は、S2で抽出した自販機の位置情報、当該自販機最寄の避難場所の位置情報、及び当該自販機の識別子を対応づけて自身に備わる一時保存用メモリ(すなわち、処理済メモリ)に記憶する(S3)。
次に、通知センターサーバ30は、処理済メモリに対応づけて記憶される各情報(自販機の位置情報、避難場所の位置情報、及び自販機の識別子)のうち、1組を任意に選択する(S4)。
以下、自販機1の位置情報、避難場所の位置情報、自販機1の識別子を選択したものとして説明を続ける。
次に、通知センターサーバ30は、選択した自販機1の位置情報と避難場所の位置情報を基に、自身に備わるルート検索機能を用いて、当該自販機1から自販機1最寄の避難場所に至る道路(ルート)を検索する(S5)。
具体的には、通知センターサーバ30は、選択した自販機1の位置情報及び自販機1最寄の避難場所の位置情報を、現在地の位置情報と目的地の位置情報として、ルート検索機能に入力し、自販機1から自販機1最寄の避難場所に至る道路情報を出力させる。
道路情報は、自販機1から避難場所に至るいくつかの道路(例えば、道路A、B、C)の道路リンクデータである。各道路の道路リンクデータは、図6に示されるように、当該道路起点の位置情報(緯度・経度)と道路終点の位置情報(緯度・経度)を含むデータである。
次に、通知センターサーバ30は、検索した道路に沿って自販機1から避難場所に向かう方角(東西南北)を算出する(S6)。
具体的には、通知センターサーバ30は、以下の(i)〜(ii)の処理を行う。
(i)まず、通知センターサーバ30は、出力された各道路の道路リンクデータのうち、自販機1最寄の道路(例えば道路A)の道路リンクデータを求める。通知センターサーバ30は、自販機1最寄の道路(例えば道路A)の道路リンクデータとして、自販機1の位置情報(緯度・経度)に最も近い道路起点の位置情報(緯度・経度)を含む道路リンクデータを求めてもよい。
(ii)次に、通知センターサーバ30は、求めた道路リンクデータに含まれる道路起点の位置情報(緯度・経度)と道路終点の位置情報(緯度・経度)を基に、道路始点から道路終点に向かう方角(東西南北)を求める。
具体的には、通知センターサーバ30は、以下の式1により方角(東西南北)を求める。以下の式1は、道路起点と道路終点の2点間の角度を求め、角度に応じて方角を決定するものである。式1の角度θを求める式は、球面三角法を用いて算出される周知の式であり、2点間の方位角を求めるものとして一般的に知られている。式1では、道路起点の位置情報(緯度・経度)を(緯度β1・経度α1)と表し、道路終点の位置情報(緯度・経度)を(緯度β2・経度α2)と表している。
なお、通知センターサーバ30は、以下の式2によって上述の方角(東西南北)を求めてもよい。式2は、道路起点と道路終点の2点間の差を緯度と経度毎に求め、それらの正負及び大きさの比較により方角(東西南北)を決定するものである。
次に、通知センターサーバ30は、算出した避難場所に向かう方角を示す情報を含む、当該自販機1宛ての避難通知メッセージを作成し、自身に備わるメモリ(以下、「メッセージ記憶メモリ」という)に記憶する(S7)。
なお、通知センターサーバ30は、自販機1宛ての避難通知メッセージに、(S4で選択した)自販機1の識別子も含める。後述のS12で、自販機1宛ての避難通知メッセージを処理済メモリから抽出できるようにする為である。
次に、通知センターサーバ30は、処理済メモリから、S4で選択した自販機の位置情報と、対応する避難場所の位置情報及び当該自販機の識別子を削除する(S8)。
次に、通知センターサーバ30は、処理済メモリに他に自販機の位置情報があるか否かを判別する(S9)。
通知センターサーバ30は、処理済メモリに他に自販機の位置情報が記憶されている場合(S9でYesの場合)、S4に戻り、再度、上述のS5〜S8を実施する。
処理済メモリには、自販機2の位置情報が記憶されているので、通知センターサーバ30は、S4に戻り、再度、上述のS4〜S8を実施し、自販機2から避難場所に向かう方角を算出する。記憶メモリには、自販機2から避難場所に向かう方角を示す情報を含む、自販機2宛ての避難通知メッセージが記憶される。
なお、通知センターサーバ30は、処理済メモリに他に自販機の位置情報がない場合(S9でNoの場合)には、次にメッセージを受信するのを待つ。
(2)自販機1、2の動作
以下、自販機1、2の動作について説明を行うが、同じ動作である為、代表して自販機1の動作について説明を行う。
自販機1は、所定のタイミングになると、通知センターサーバ30に自身宛てのメッセージがあるか問い合わせを行う(S10)。
具体的には、自販機1は、所定のタイミングになると、自身の識別子を含む、問い合わせメッセージを、無線基地局20を介して通知センターサーバ30に送信する。所定のタイミングは、一定間隔毎のタイミングであり、本実施形態のシステムの管理者によって予め自販機1に設定される。
通知センターサーバ30は、自販機1より受信した問い合わせメッセージから自販機1の識別子を抽出する(S11)。
次に、通知センターサーバ30は、抽出した自販機1の識別子を含む自販機1宛ての避難通知メッセージをメッセージ記憶メモリから取得し、無線基地局20を介して自販機1に送信する(S12)。
次に、自販機1は、受信した自分宛ての避難通知メッセージから避難場所に向かう方角(東西南北)を示す情報を抽出し、抽出した方角(東西南北)を示す情報から避難場所に向かう方向(左右上下)を算出する(S13)。
具体的には、自販機1は、図2の対応表から、抽出した方角(東西南北)を示す情報とディスプレイ11の向き(東西南北)を示す情報に対応する、避難場所に向かう方向(左右上下)を示す情報を求める。
次に、自販機1は、求めた情報(避難場所に向かう方向(左右上下)を示す情報)に対応する矢印(←→↑↓)をディスプレイ11に表示する(S14)。表示された矢印は、避難場所に向かう方向を示す矢印である。
自販機2も同様に、上述のS10〜S14を実施し、避難場所に向かう方向を示す矢印(←→↑↓)をディスプレイ21に表示する。
地震発生エリアの被災者は、土地勘がなくても、近くの自販機の示す矢印の方向に動き、最寄の避難所に向けて速やかに避難行動を行うことができる。
なお、本実施形態のシステムに備わる自販機は、自販機1、2の2台に限らない。本実施形態のシステムは、3台以上の自販機を備えてもよい。その場合、各自販機の動作は自販機1、2と同じである。
(3)災害発生前に、避難場所に向かう方角を自販機に通知しておく動作例
(3−1)概要
通知センターサーバ30は、災害(地震)が発生する前から、避難場所に向かう方角を算出し、当該方角を示す情報を自販機1、2に通知してもよい。地震が発生したとき、自販機1、2は、事前に通知されていた方角を示す情報に基づいて避難場所への矢印を表示する。
通知センターサーバ30は、災害(地震)発生時、方角を示す情報を送信せず、通信トラヒックの増加を抑える。通知センターサーバ30や自販機1、2は、具体的には、以下の通りに動作する。
(3−2)具体的動作
(3−2−1)地震発生前の動作
まず、通知センターサーバ30は、所定のタイミングになると、データベース31から、自販機の位置情報と、当該自販機最寄の避難場所の位置情報と、当該自販機の識別子と、を全て取得する。
所定のタイミングは、一定間隔毎のタイミングで、本実施形態のシステムの管理者によって通知センターサーバ30に設定される。本実施形態のシステムの管理者は、例えば、所定のタイミングとして、毎月1日の午前2時を通知センターサーバ30に設定してもよい。
次に、通知センターサーバ30は、S3〜S9を実施する。但し、通知センターサーバ30は、S7において、避難通知メッセージを事前通知メッセージと読み替えて実施する。その結果、メッセージ記憶メモリには、避難場所への方角を示す情報を含む、各自販機宛ての事前通知メッセージが記憶される。なお、通知センターサーバ30は、事前通知メッセージを、メッセージ記憶メモリ以外のメモリ(以下、「メッセージ保存メモリ」という)にコピーしておく。
メッセージ記憶メモリに記憶された事前通知メッセージは、S10〜S12によって各自販機に送信される。各自販機は、受信した事前通知メッセージに含まれる、方角を示す情報を記憶する。
(3−2−2)地震発生後の動作
その後、地震が発生したとき、通知センターサーバ30は、災害メッセージ(緊急地震速報)を受信する。
通知センターサーバ30は、災害メッセージ(緊急地震速報)を受信したとき、地震発生エリアの自販機に地震発生を通知する。
具体的には、通知センターサーバ30は、まず、S1、S2を実施して、地震発生エリアの自販機の識別子を取得する。次に、通知センターサーバ30は、取得した識別子を含む事前通知メッセージをメッセージ保存メモリから抽出し、抽出した事前通知メッセージから方角を示す情報を削除した上で、避難通知メッセージとしてメッセージ記憶メモリに記憶する。メッセージ記憶メモリに記憶された避難通知メッセージは、S10〜S12によって各自販機に送信される。
自販機は、避難通知メッセージを受信すると、地震発生を通知されたものとして、事前に記憶していた方角を示す情報を基に、避難場所に向かう方向をS13と同様に求め、S14を実施して避難場所に向かう方向を示す矢印(←→↑↓)を表示する。
(4)問い合わせメッセージを介さない動作例
通知センターサーバ30と自販機1、2は、問い合わせメッセージを介さず、避難通知メッセージを送受信することができる。すなわち、通知センターサーバ30は、S7において避難通知メッセージを作成すると、作成した避難通知メッセージを各自販機に送信する。各自販機1、2は、避難通知メッセージを受信するとS13、S14を実施する。自販機1、2は、S10(すなわち、問い合わせメッセージを送信する処理)を実施しない。
(5)災害メッセージについて
上記では、災害メッセージが緊急地震速報である場合を説明したが、災害メッセージは津波警報であってもよい。その場合、通知センターサーバ30は、上述のS1において、受信した津波警報に含まれる津波グレード値が所定の津波グレード値以上の地域を災害発生エリアとして抽出する。また、通知センターサーバ30は、S2以降、地震発生エリアを災害発生エリアと読み替えて処理を行う。
[効果の説明]
本実施形態によれば、災害が発生した時、土地勘のない人でも、速やかに避難行動を行うことができる。
なぜならば、本実施形態のシステムでは、サーバが、災害発生エリアの各自販機に対し、当該自販機から避難場所に向かう方角を通知し、自販機が、通知された方角を基に、避難場所に向かう方向を矢印で表示するからである。土地勘のない人であっても、矢印の方向に進めばよいので、速やかに避難行動を行うことができる。
≪第2の実施の形態≫
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施形態のシステムにおける自販機は、通知センターサーバ30に問い合わせを行っても、災害により基地局がダウンしたことにより応答が得られない場合、当該自販機の周辺が通信不可状態であることをディスプレイに表示する。
以下に、第2の実施の形態のシステムの構成と動作について説明する。図7は、本発明の第2の実施の形態におけるシステムの構成例を示す図である。
[構成の説明]
(1)第2の実施形態のシステムの構成
第2の実施形態のシステムは、図7に示されるように、自販機1、2の代わりに、自販機5、6を備える。自販機5、6は、無線回線を介して無線基地局20と接続される。
(2)自販機5、6の機能
自販機5、6は同じ機能を備えるので、代表して自販機5の機能について説明を行う。
(2−1)計時機能
自販機5は、計時機能を備える。自販機5は、問い合わせメッセージを送信すると、計時機能により時間の計測を行う。
(2−2)メッセージ受信機能
自販機5は、問い合わせメッセージを送信した後、避難通知メッセージを受信すると、メッセージ受信を示す値(以下、「受信フラグ」という)を1とする。すなわち、自販機5は、問い合わせメッセージの応答として避難通知メッセージを受信したときには、受信フラグ」という)を1とする。本機能は、他の機能よりも最も優先して実施される。受信フラグの初期値は0である。
(2−3)所定時間以上、応答がないか否かの判別
自販機5は、問い合わせメッセージを送信した後、計時機能により計測される時間が所定の時間以内か否かを判別する。
自販機5は、計時機能により計測される時間が所定の時間以内であるときには、応答として避難通知メッセージを受信できているのか否か、すなわち、受信フラグが1か否かを判別する。
(2−4)応答(避難通知メッセージ)を受信できている場合の処理
自販機5は、受信フラグが1である場合には、応答(避難通知メッセージ)を受信できているので、自販機1、2と同様、避難場所に向かう方向を算出する。その際、自販機5は、算出した避難場所に向かう方向(左右上下)を示す情報をメモリに記憶する。
自販機5は、受信フラグを初期値0とした上で、計時機能による時間の計測を停止し、次に問い合わせメッセージを送信するタイミングを待つ。
一方、自販機5は、受信フラグが1でないときには、まだ応答(避難通知メッセージ)を受信できていないので、再度、計測される時間が所定の時間を超えたか否かを判別して、応答(避難通知メッセージ)を受信するのを待つ。
(2−5)所定時間以上、応答(避難通知メッセージ)を受信できていない場合の処理
自販機5は、計時機能により計測される時間が所定の時間を超えた場合には、所定時間、避難通知メッセージを得られていないので、それが無線基地局20ダウンによるものなのか否かを判別する。具体的には、自販機5は、報知信号を受信できているのか否かを判別する。
報知信号は、無線基地局20から繰り返し送信される、3GPPに規定される信号である。自販機5は、3GPPに準拠する無線通信機能によって、繰り返し送信される報知信号を受信する。自販機5は、報知信号が受信できない場合には、3GPPに規定される所定の報知データが得られないので、その場合に、報知信号が受信できていないと判別する。
自販機5は、報知信号を受信できていない場合には、無線基地局20がダウンしており、「本自販機の周辺は、基地局ダウンの為、無線通信できません。」とディスプレイ11に表示する。さらに、自販機5は、直近にメモリに記憶した、避難場所に向かう方向(左右上下)を示す情報を読み出し、当該情報に対応する矢印(←→↑↓)をディスプレイ11に表示する。表示される矢印は、避難場所に向かう矢印である。
自販機5は、無線基地局20から報知信号を受信できている場合には、無線基地局20がダウンしていないので、何も表示せず、受信フラグを初期値0とした上で、計時機能による時間の計測を停止し、次に問い合わせメッセージを送信するタイミングを待つ。
上述した以外の構成や機能は、第1の実施の形態におけるシステムと同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
[動作の説明]
次に、本実施形態のシステムの動作(自販機の動作)を説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態におけるシステムの動作(システムに備わる自販機5の動作)を説明する為の図である。
まず、自販機5は、問い合わせメッセージを送信すると、計時機能により時間の計測を開始する(S20)。
次に、自販機5は、計時機能により計測される時間が所定の時間以内か否かを判別する(S21)。
次に、自販機5は、計測される時間が所定の時間以内である場合(S21でYesの場合)、受信フラグが1か否かを判別する(S22)。
S22は、問い合わせメッセージに対する応答(避難通知メッセージ)が受信できているかを判別している。
以下、自販機5は、通知センターサーバ30と通信でき、応答(避難通知メッセージ)が受信できており、受信フラグが1であったものとして説明を続ける。
自販機5は、受信フラグが1である場合(S22でYesの場合)には、第1の実施形態の自販機1、2と同様、避難場所に向かう方向を算出し(S13)、その方向を示す矢印を表示する(S14)。
次に、自販機5は、算出した避難場所に向かう方向(左右上下)を示す情報をメモリに記憶する(S23)。
次に、自販機5は、受信フラグを初期値0とした上で、計時機能による時間の計測を停止(S24)し、次に問い合わせメッセージを送信するタイミングを待つ。
その後、災害により無線基地局20がダウンしたとする。無線基地局20は何も送信しない。
自販機5は、問い合わせメッセージを送信(S10)し、S20〜S22を実施するが、無線基地局20がダウンしているので、避難通知メッセージが受信されず、受信フラグが1とならない。
自販機5は、受信フラグが1とならない場合(S22でNoの場合)には、再度、S21、S22の処理を繰り返す。しかし、避難通知メッセージが受信されないので、S20〜S22が繰り返され、やがて計時機能にて計測される時間が所定の時間を超える。
自販機5は、S21で、計測される時間が所定の時間を超えた場合(S21でNoの場合)には、無線基地局20ダウンによるものなのか否かを判別する(S25)。
具体的には、自販機5は、無線基地局20から報知信号を受信できているのか否かを判別する。
自販機5は、無線基地局20から報知信号を受信できていない場合(S25でNoの場合)には、無線基地局20がダウンしたとみなし、「本自販機の周辺は、基地局ダウンの為、無線通信できません。」とディスプレイ11に表示する(S26)。
次に、自販機5は、S23で直近に記憶した、避難場所に向かう方向(左右上下)を示す情報をメモリから読み出し、当該情報に対応する矢印(←→↑↓)をディスプレイ11に表示する(S27)。
次に、自販機5は、受信フラグを初期値0とした上で、計時機能による時間の計測を停止(S24)し、次に問い合わせメッセージを送信するタイミングを待つ。
なお、無線基地局20から報知信号を受信できている場合(S25でYesの場合)にも、自販機5は、受信フラグを初期値0とした上で、計時機能による時間の計測を停止(S24)し、次に問い合わせメッセージを送信するタイミングを待つ。
自販機6も自販機5と同じ動作を行う。
その他の動作については、第1の実施の形態の動作と同様である為、詳細の説明を省略する。
[効果の説明]
本実施形態の自販機5、6は、当該自販機の周辺が災害により通信不可状態であることを周辺の人に知らせることができる。自販機周辺の人々は、(通信不可状態なのに、自身の持つ端末が無駄に通信先無線基地局のサーチを行わないよう)自身の持つ端末の電源を切り、端末のバッテリーの消費を抑えることができる。
通信不可状態を知らせることができる理由としては、自販機5、6が、基地局から通常繰り返し送信されている報知信号を確認し、確認できないときには、通信不可状態であることをディスプレイに表示するからである。
≪第3の実施の形態≫
本実施形態のシステムは、災害発生エリアの自販機各々について、当該自販機から避難場所に至るまでに設置されている他の自販機の数(自販機の密度)を算出し、算出した数が一定以下であるかを判別する。本実施形態のシステムは、算出した数が一定以下である自販機については、当該自販機の位置と避難場所を示した地図を表示させる。本実施形態のシステムは、各自販機に避難場所を示した地図を表示させることで、自販機が少ない地域であっても被災者を避難場所に避難させることができる。
なお、本実施形態のシステムは、設置密度が一定以上の場合には、第1の実施形態のシステムと同様、避難場所に向かう矢印を表示する。
以下に、第3の実施の形態のシステムの構成と動作について説明する。図9は、本発明の第3の実施の形態におけるシステムの構成例を示す図である。
[構成の説明]
(1)第3の実施形態のシステムの構成
第3の実施形態のシステムは、図9に示されるように、通知センターサーバ30と自販機1、2の代わりに通知センターサーバ60と自販機7を備える。自販機7は、ディスプレイ11の代わりにディスプレイ71を備える。
(2)通知センターサーバ60の機能
通知センターサーバ60は、処理済メモリから選択した自販機の位置情報と避難場所の位置情報毎に、当該自販機から最寄の避難場所に至るまでに設置されている自販機の数(自販機の設置密度)を算出する。具体的な算出方法は、後述の[動作の説明]で詳細に説明する。
さらに、通知センターサーバ60は、算出した自販機の数が一定数以下か否かを判別する。
通知センターサーバ60は、算出した数が一定数以下である場合には、選択した自販機の位置情報及び最寄の避難場所の位置情報を含む、当該自販機宛ての避難通知メッセージを作成する。また、通知センターサーバ60は、作成した避難通知メッセージに地図表示を示す数値(例えば2500)を含める。
通知センターサーバ60は、算出した数が一定数より多い場合には、通知センターサーバ30と同様、避難場所に向かう方角を算出し、当該方角を示す情報を含む避難通知メッセージを作成する。
(3)自販機7の機能
自販機7は、受信した自分宛ての避難通知メッセージに、地図表示を示す数値(例えば、2500)が含まれるか否かを判別する。
自販機7は、地図表示を示す数値が含まれている場合には、受信した避難通知メッセージから自身の位置情報及び最寄の避難場所の位置情報を抽出する。自販機7は、地図を表示する。表示した地図は、緯度・経度が対応づけられた地図であり、本実施形態のシステムの管理者によって自販機7に予め格納されている。自販機7は、自身の位置情報(緯度・経度)に対応する地図上の位置に「現在地」と表示し、避難場所の位置情報(緯度・経度)に対応する地図上の位置に「避難場所」と表示する。
上述した以外の構成や機能は、第1の実施の形態におけるシステムと同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
[動作の説明]
次に、本実施形態のシステムの動作を説明する。図10、図11は、本発明の第3の実施の形態におけるシステムの動作を説明する為の図である。
(1)通知センターサーバ60の動作
まず、通知センターサーバ60は、図10に示されるように、S1〜S3を実施し、災害発生エリアに設置されている自販機の位置情報、最寄の避難場所の位置情報、及び当該自販機の識別子を対応づけて処理済メモリに記憶する(S1〜3)。
次に、通知センターサーバ60は、S4を実施し、処理済メモリに対応づけて記憶される各情報(自販機の位置情報、避難場所の位置情報、及び自販機の識別子)のうち、1組を任意に選択する(S4)。
以下、自販機7の位置情報、避難場所の位置情報、自販機7の識別子を選択したものとして説明を続ける。
次に、通知センターサーバ60は、選択した位置情報の自販機7から最寄の避難場所に至るまでの間に設置されている自販機の数(自販機の設置密度)を算出する(S30)。
具体的には、通知センターサーバ60は、処理済メモリに記憶する各自販機の位置情報のうち、自販機7と避難場所の間に位置する位置情報の数を、自販機の設置密度として算出する。その為に、通知センターサーバ60は、自販機7と避難場所の中間地点の位置情報(緯度・経度)を求め、処理済メモリに記憶する自販機の位置情報(緯度・経度)のうち、求めた中間地点の位置情報(緯度・経度)から所定距離内の位置情報の数を算出してもよい。所定距離は、本実施形態のシステムの管理者によって通知センターサーバ60に設定される。
なお、上述の自販機の設置密度の算出方法は一例に過ぎない。他の方法で自販機の設置密度を算出してもよい。例えば、通知センターサーバ60は、処理済メモリに記憶する自販機の位置情報(緯度・経度)のうち、自販機7の位置と避難場所を結ぶ直線から所定距離以内の位置情報(緯度・経度)の数を、自販機の設置密度として算出してもよい。所定距離は、本実施形態のシステムの管理者によって通知センターサーバ60に設定される。
上述のS30の後、次に、通知センターサーバ60は、算出した自販機の数(自販機の設置密度)が一定数以下か否かを判別する(S31)。
一定数は、自販機7と避難場所間の距離に応じて異なる値であってもよい。例えば、距離が0〜30mならば一定数は値2、距離が30〜100mならば一定数は値7、距離が100m以上ならば一定数は値15であってもよい。自販機7と避難場所間の距離は、S4で抽出した自販機7の位置情報と避難場所の位置情報を基に、周知のヒュベニの公式を用いて算出することができる。
以下、通知センターサーバ60が、算出した自販機の数(自販機の設置密度)が一定数以下と判別したものとして説明を続ける。
通知センターサーバ60は、算出した自販機の数が一定数以下の場合(S31でYesの場合)、S4で選択した自販機7の位置情報と最寄の避難場所の位置情報を含む、当該自販機7宛ての避難通知メッセージを作成し、メッセージ記憶メモリに記憶する(S32)。
また、通知センターサーバ60は、地図表示を示す数値(例えば2500)と自販機7の識別子も自動機7宛ての避難通知メッセージに含める。
なお、自販機の数が一定数より多いと判別した場合(S31でNoの場合)には、通知センターサーバ60は、第1の実施形態の通知センターサーバ30と同様、S5〜S7を実施する(S5〜S7)。
次に、通知センターサーバ60は、S8を実施し、S4で選択した自販機7の位置情報と、対応する避難場所の位置情報及び当該自販機7の識別子を処理済メモリから削除する(S8)。
次に、通知センターサーバ60は、S9を実施し、処理済メモリに他に自販機の位置情報があるか否かを判別する(S9)。
通知センターサーバ60は、処理済メモリに他に自販機の位置情報がある場合(S9でYesの場合)、S4に戻り、任意の自販機の位置情報について、再度、上述のS4、S30〜S32、若しくはS5〜S7、S8〜S9を実施する。
以下、通知センターサーバ60のメッセージ記憶メモリには、自販機7の位置情報、避難場所の位置情報、地図表示を示す数値を含む、自販機7の宛ての避難通知メッセージが格納されたものとして説明を続ける。
(2)自販機7の動作
自販機7は、図11に示されるように、所定のタイミングになると、問い合わせメッセージを通知センターサーバ60に送信(S10)し、通知センターサーバ60から自分宛ての避難通知メッセージを受信したとする。
上述の所定のタイミングは、自販機1、2と同様、一定間隔毎のタイミングである。一定間隔は、3〜30秒程度が望ましい。一定間隔が短いと、通知センターサーバ60に頻繁に問い合わせを行うこととなり、逆に一定間隔が長いと、以下のS40〜S42の表示動作が遅くなるからである。
自販機7は、通知センターサーバ60から避難通知メッセージを受信すると、受信した避難通知メッセージに、地図表示を示す数値が含まれるか否かを判別する(S40)。
上述のS32で説明した通り、受信した自販機7宛ての避難通知メッセージには地図表示を示す数値(例えば、2500)が含まれている。
自販機7は、受信した避難通知メッセージに、地図表示を示す数値が含まれている場合(S40でYesの場合)には、当該避難通知メッセージから自身の位置情報及び最寄の避難場所の位置情報を抽出する(S41)。
自販機7は、ディスプレイ71に地図を表示し、S41で抽出した自身の位置情報(緯度・経度)に対応する地図上の位置に「現在地」と表示し、S41で抽出した避難場所の位置情報(緯度・経度)に対応する地図上の位置に「避難場所」と表示する(S42)。
被災者は、地図を確認することで、避難場所に避難することができる。本実施形態のシステムは、自販機が少ない地域であっても被災者を避難場所に避難させることができる。
なお、自販機7は、地図表示を示す数値が含まれていない場合(S40でNoの場合)には、図11に示されるように、自販機1と同様、S13、S14を実施し、避難場所への方向を示す矢印をディスプレイ71に表示する。
その他の動作については、第1の実施の形態の動作と同様である為、詳細の説明を省略する。
[効果の説明]
本実施形態のシステムは、自販機が少ない地域であっても被災者を避難場所に避難させることができる。
なぜなら、本実施形態のシステムは、災害発生エリアの自販機各々について、当該自販機と避難場所間の自販機の数(自販機の密度)を算出し、算出した設置密度が一定以下である場合には、自販機と避難場所の位置を示した地図を自販機に表示させるからである。
≪第4の実施の形態≫
第4の実施形態のシステムは、被災者の安否確認を行う為のシステムである。
本実施形態のシステムの各自販機は、IC(Integrated Circuit)カードリーダを備え、ICカードリーダにかざされたICカードから読み取った情報(ICカード利用者の名前)をサーバに登録する。
本実施形態のシステムの各自販機は、ICカード利用者の家族等によって入力された情報(ICカード利用者の名前)をサーバに送信し、サーバは、当該情報が自身に登録されているのか検索する。サーバは、情報が登録されているときには、登録されている情報(ICカード利用者の名前)を生存者情報として、該情報を送信してきた自販機に表示させる。自販機に情報を入力した者(家族)は、ICカード利用者が生存していることを知ることができる。一方、サーバは、情報が登録されていなかったときは、生存不明であることを自販機に表示させる。
以下に、第4の実施の形態のシステムの構成と動作について説明する。図12は、本発明の第4の実施の形態におけるシステムの構成例を示す図である。
[構成の説明]
(1)第4の実施形態のシステムの構成
第4の実施形態のシステムは、図12に示されるように、通知センターサーバ30の代わりに、通知センターサーバ80を備える。通知センターサーバ80は、データベース31の代わりに、データベース81を備える。
さらに、第4の実施形態のシステムは、自販機1、2の代わりに、自販機9、10を備える。自販機9、10は、ディスプレイ11、21の代わりに、ディスプレイ91、101を備える。さらに、自販機9、10は、一般的なキーボード92、102と、一般的なIC(Integrated Circuit)カードリーダ93、103と、一般的なカメラ94、104と、を備える。
(2)ICカードリーダ93、103について
ICカードリーダ93、103は、NFC(Near Field Communication)対応機器であり、ICカードがかざされると、当該ICカードから個人情報を読み取る。ICカードには、個人情報として、該ICカードを持つ者の名前が記憶されている。
上述した以外の構成は、第1の実施の形態におけるシステムと同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
[動作の説明]
図13〜図15は、本実施形態のシステムの動作を説明する為の図である。本実施形態のシステムの動作について説明する。
(1)安否情報登録動作
(1−1)自販機9、10の動作
まず、自販機9、10は、災害(地震や津波)が発生し、通知センターサーバ80から避難通知メッセージを受信すると、自販機1、2と同様、S13、S14を実施する。
自販機9、10は、S14を実施したときには、図13の左図に示されるように、自身に備わるICカードリーダ93、103とカメラ94、104を起動する(S50)。
ICカードリーダ93、103は、起動後、自身に備わるLED(Light Emitting Diode)を点灯させてもよい。これにより起動していることを周囲に知らせることができる。
その後、ICカードを持つ利用者(以下、「利用者甲」という)が、自身の安否登録を行う為、自販機9のICカードリーダ93にICカードをかざしたとする。ICカードには、利用者甲の個人情報(具体的には、甲の名前)が記憶されている。
自販機9のICカードリーダ93は、かざされたICカードから、図13の中図に示されるように、利用者甲の個人情報(甲の名前)を読み取る(S51)。
自販機9は、ICカードリーダ93によって読み取った個人情報(甲の名前)を、安否登録や確認を行う為のメッセージ(以下、「登録操作メッセージ」という)に含めて通知センターサーバ80に送信する(S52)。
なお、送信される登録操作メッセージには、自販機9を示す識別子と、操作種別として登録操作を示す値1と、が自販機9によって含められる。
自販機10も、ICカードリーダ103にICカードをかざされたときには、S51、S52の処理を行う。
(1−2)通知センターサーバ80の動作
次に、通知センターサーバ80は、自販機9から登録操作メッセージを受信すると、図14に示されるように、受信した登録操作メッセージに登録を示す値1が含まれるか否かを判別する(S53)。
受信した登録操作メッセージには、操作種別として、登録を示す値1が含まれる。
通知センターサーバ80は、登録を示す値1が含まれる場合(S53でYesの場合)、受信した登録操作メッセージから個人情報(甲の名前)と自販機9の識別子を抽出する(S54)。
通知センターサーバ80は、抽出した自販機9の識別子に対応する自販機9の位置情報を、データベース81(図3のテーブル)から取得し、S54で抽出した個人情報や自販機9の識別子と対応づけてデータベース81に登録する(S54)。
データベース81には、個人情報(甲の名前)、自販機9の位置情報、及び自販機9の識別子が対応づけて登録される。自販機9の位置情報は、甲が自身の情報を登録した自販機の位置情報である。
通知センターサーバ80は、登録操作メッセージを受信する度に、S53、S54を実施する。
(2)安否確認動作
(2−1)自販機10の動作
その後、利用者甲の母親乙が子供である甲の安否を心配して、近隣の自販機10から利用者甲を特定する情報(甲の名前)を、自販機10のキーボード102を介して入力したとする。
自販機10は、図13の右図に示されるように、キーボード102を介して入力された甲を特定する情報(以下、「入力情報」という)を登録操作メッセージに含めて通知センターサーバ80に送信する(S60)。なお、自販機10は、自販機10を示す識別子、及び操作種別として検索操作を示す値2も登録操作メッセージに含めて送信する。
(2−2)通知センターサーバ80の検索動作
次に、通知センターサーバ80は、図14に示されるように、受信した登録操作メッセージに登録を示す値1が含まれるか否かを判別する(S53)。
受信した登録操作メッセージには、操作種別として登録を示す値2が含まれる。
通知センターサーバ80は、操作種別が登録を示す値1が含まれない場合(S53でNoの場合)、受信した登録操作メッセージから入力情報と自販機10を示す識別子を抽出する(S61)。
次に、通知センターサーバ80は、データベース81に登録されている個人情報の中に、S61で抽出した入力情報と同じ個人情報があるか否かを判別する(S62)。
通知センターサーバ80は、入力情報と同じ個人情報がある場合(S62でYesの場合)には、当該個人情報と、当該個人情報に対応する自販機の位置情報をデータベース81から抽出する(S63)。
以下、通知センターサーバ80が、個人情報(甲の名前)と自販機9の位置情報を抽出したものとして説明を続ける。
次に、通知センターサーバ80は、抽出した個人情報(甲の名前)と自販機9の位置情報を、自販機10宛ての通知メッセージに含め、当該通知メッセージをメッセージ記憶メモリに記憶する(S64)。
なお、通知センターサーバ80は、S61で抽出した自販機10を示す識別子、及び生存を示す識別子も自販機10宛ての通知メッセージに含める。
(2−3)自販機10の動作
その後、自販機10は、所定のタイミングになって問い合わせメッセージを送信(S10)し、通知センターサーバ80から自分宛ての通知メッセージを受信したとする。
自販機10は、図15に示されるように、受信した通知メッセージに生存を示す識別子が含まれているか判別する(S70)。
自販機10は、受信した通知メッセージに生存を示す識別子が含まれている場合(S70でYesの場合)、当該通知メッセージから個人情報(甲の名前)と自販機9の位置情報を抽出し、それらをディスプレイ101に表示する(S71)。
なお、自販機10は、地図を表示し、抽出した自販機9の位置情報に対応する地図上の位置に、個人情報(甲の名前)を表示してもよい。また、自販機10は、個人情報(甲の名前)の下に「この方は生存しております」との文字も表示してもよい。
利用者甲の母親乙は、息子甲が災害発生後も生存していることを知ることができる。
(2−4)入力情報と同じ個人特定情報が登録されていなかった場合の動作
ところで、通知センターサーバ80は、S62の判別において、入力情報と同じ個人情報がなかった場合(S62でNoの場合)には、生存不明であることを示す識別子を含む自販機10宛ての通知メッセージをメッセージ記憶メモリに記憶する(S65)。
その後、自販機10は、S70の判別において、受信した通知メッセージに生存を示す識別子が含まれていない場合(S70でNoの場合)となり、自販機10は、ディスプレイ101に「情報が登録されていません。入力された方の安否は不明です。」と表示する(S73)。
(3)カメラ94、104で撮った画像データについて
自販機9、10は、S52の後に、カメラ94、104で撮った画像データを通知センターサーバ80に送信してもよい。その場合、通知センターサーバ80は、受信した画像データを記憶する。本実施形態の管理者は、後日、画像データを解析し、安否登録を行った甲の様子を、母親乙に知らせてもよい。
上述した以外の動作は、第1の実施の形態におけるシステムと同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
[効果の説明]
本実施形態のシステムは、自販機を介して安否確認サービスを提供することができる。
本実施形態のシステムは、災害時、安否登録の為に自販機に入力された情報をサーバに登録し、安否確認の為に自販機に入力された情報と同じ情報がサーバに登録されているかを確認し、登録されている場合に、当該情報を自販機に表示させるからである。
≪第5の実施の形態≫
本実施形態のシステムは、竜巻やゲリラ豪雨の発生が予想されるエリアの自販機に、竜巻やゲリラ豪雨から避難する場所を示す矢印を表示するシステムである。
以下に、第5の実施の形態のシステムの構成と動作について説明する。図16は、本発明の第5の実施の形態におけるシステムの構成例を示す図である。
[構成の説明]
(1)第5の実施形態のシステムの構成
第5の実施形態のシステムは、図16に示されるように、通知センターサーバ80と災害情報配信システム50の代わりに、通知センターサーバ110と災害情報配信システム120を備える。また、第5の実施形態のシステムは、自販機9、10の代わりに、自販機12、13を備える。通知センターサーバ110は、データベース81の代わりに、データベース111を備える。
(2)災害情報配信システム120について
災害情報配信システム120は、気象庁気象業務支援センターに設置されている一般的なシステムと同様、竜巻注意情報や記録的短時間大雨情報を配信する。竜巻注意情報や記録的短時間大雨情報は、災害メッセージである。災害情報配信システム120は、配信する災害メッセージ(竜巻注意情報や記録的短時間大雨情報)に、竜巻やゲリラ豪雨の通過が予想されるいくつかのエリアのエリア名(以下、「予想進路情報」という)と、災害種別情報と、を含める。災害種別情報は、発生が予想される竜巻を示す情報又はゲリラ豪雨を示す情報である。竜巻を示す情報は、例えば値440で、ゲリラ豪雨を示す情報は、例えば値441であってもよい。予想進路情報と災害種別情報は、本実施形態のシステムの管理者によって災害情報配信システム120に設定される。
本実施形態のシステムの管理者は、ゲリラ豪雨の通過が予想されるエリアを周知の高解像度降水ナウキャストシステムを用いて予想し、そのエリア名を予想進路情報として情報配信システム120に設定してもよい。
本実施形態のシステムの管理者は、竜巻の発生確度の高く、通過が予想されるエリアを周知の竜巻発生確度ナウキャストシステムを用いて予想し、そのエリア名を予想進路情報として情報配信システム120に設定してもよい。
(3)データベース111に格納されるテーブルについて
データベース111には、図3のテーブルと同様、エリア名と、当該エリアに設置されている自販機の位置情報と、最寄の避難場所の位置情報と、当該自販機の識別子と、が対応づけられたテーブルが設定される。本実施形態のシステムの管理者が上述のテーブルをデータベース111に設定する。但し、本実施形態のシステムの管理者は、避難場所の位置情報として、竜巻やゲリラ豪雨に耐えられる建物の位置情報を設定する。
上述した以外の構成は、第4の実施の形態におけるシステムと同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
[動作の説明]
次に、本実施形態のシステムの動作を説明する。図17は、本発明の第5の実施の形態におけるシステムの動作を説明する為の図である。
まず、通知センターサーバ110は、図17に示されるように、災害情報配信システム120から配信された災害メッセージ(竜巻注意情報や記録的短時間大雨情報)から予想進路情報(竜巻やゲリラ豪雨の通過が予想されるエリア名)を抽出する(S81)。その際、通知センターサーバ110は、災害種別情報(すなわち、発生が予想される竜巻を示す情報又はゲリラ豪雨を示す情報)も災害メッセージから抽出する。以下、通知センターサーバ110が、災害種別情報として、竜巻を示す情報(値440)を抽出したものとして説明を続ける。
次に、S81の後、通知センターサーバ110は、抽出した予想進路情報(エリア名)に対応する、当該エリアに設置されている自販機の位置情報、最寄の避難場所の位置情報、及び当該自販機の識別子をデータベース111のテーブルから抽出する(S82)。
以下、通知センターサーバ110が、自販機12の位置情報、最寄の避難場所の位置情報、及び自販機12の識別子を抽出し、さらに、自販機13の位置情報、最寄の避難場所の位置情報、及び自販機13の識別子を抽出したものとして説明を続ける。
次に、通知センターサーバ110は、抽出した各自販機12、13の位置情報毎に、S3〜S9を実施する(S3〜S9)。但し、通知センターサーバ110は、S2をS82と読み替えた上でS3〜S9を実施する。さらに、通知センターサーバ110は、S7において、作成した自販機12、13宛ての避難通知メッセージに、S81で抽出した災害種別情報(値440)を含める。
S3〜S9を実施した果、通知センターサーバ110は、自販機12宛ての避難通知メッセージと自販機13宛ての避難通知メッセージをメッセージ記憶メモリに記憶する。各避難通知メッセージには、避難場所に向かう方角を示す情報と災害種別情報(値440)が含まれる。
自販機12、13は、S10を実施し、自分宛ての避難通知メッセージを受信すると、S11、S13、S14を実施し、避難する方向を示す矢印を表示する。
また、自販機12、13は、受信した避難通知メッセージに災害種別情報(値440)が含まれるか否かを判別する。
自販機12、13は、受信した避難通知メッセージに災害種別情報(値440)が含まれている場合には、「これから竜巻が来ることが予想されます。矢印の方向に避難して下さい」と、竜巻の到来が予想されることを示す文字列を表示する。
自販機12、13周辺の人々は、竜巻の到来を予想し、表示される矢印に従って避難することができる。
なお、自販機12、13は、受信した避難通知メッセージに災害種別情報(値440)が含まれない場合、避難通知メッセージに災害種別情報(値441)が含まれるか否かを判別する。値441は、発生が予想されるゲリラ豪雨を示す情報である。
自販機12、13は、避難通知メッセージに災害種別情報(値441)が含まれる場合には、「これから短時間に大雨が降ることが予想されます。矢印の方向に避難して下さい」と、ゲリラ豪雨の到来が予想されることを示す文字を表示する。
避難通知メッセージに災害種別情報(値441)が含まれない場合には、自販機12、13は、何もせず、次にS10を実施する所定のタイミングを待つ。
上述した以外の動作は、第4の実施の形態におけるシステムと同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
[効果の説明]
本実施形態のシステムは、竜巻やゲリラ豪雨が通過すると予想されるエリアにおいて、人々を避難場所に避難させることができる。
なぜなら、本実施形態のシステムは、竜巻やゲリラ豪雨が通過すると予想されるエリアの各自販機に対し、避難場所に向かう方角を矢印で表示し、さらに、竜巻やゲリラ豪雨の到来が予想されることを示す情報を表示するからである。
≪第6の実施の形態≫
本実施形態のシステムは、迷子になった子供や逃走中である事件の被疑者の情報を自販機に表示させ、情報提供や注意を呼びかけるシステムである。
図18は、本発明の第6の実施の形態におけるシステムの構成例を示す図である。以下に、第6の実施の形態のシステムの構成と動作について説明する。
[構成の説明]
(1)第6の実施形態のシステムの構成
第6の実施形態のシステムは、図18に示されるように、自販機12、自販機13、及び通知センターサーバ110の代わりに、自販機14、自販機15、及び通知センターサーバ160を備える。本実施形態のシステムは、情報通知装置170を備える。情報通知装置170は、ネットワーク40を介して通知センターサーバ160と接続される。
(2)情報通知装置170について
情報通知装置170は、警察庁等の警察関係施設に設置され、迷子になった子供や逃走中の被疑者の情報を通知センターサーバ160に配信する装置である。
その為に、情報通知装置170は、キーボードやスキャナー等の入力手段を備える。
情報通知装置170には、入力手段を介し、警察関係者によって、迷子の子供の情報と捜索エリア名(以下、「捜索情報」という)が入力される。迷子の子供の情報とは、例えば、迷子の子供の特徴を示すデータや顔写真データである。情報通知装置170は、捜索情報が入力され、さらにキーボードの所定のボタン(以下、「捜索ボタン」という)が押下されると、捜索情報と迷子捜索を示す識別子を含む防犯メッセージを通知センターサーバ160に通知する。
同様に、情報通知装置170には、入力手段を介して、警察関係者によって、逃走中の被疑者の情報と捜索エリア名(以下、「事件情報」という)が入力される。被疑者の情報とは、例えば、被疑者の特徴を示す情報や顔写真データ、似顔絵データである。情報通知装置170は、事件情報が入力され、さらにキーボードの所定のボタン(以下、「事件ボタン」という)が押下されると、事件情報と事件発生を示す識別子を含む防犯メッセージを通知センターサーバ160に通知する。捜索ボタンと事件ボタンは異なるボタンである。
(3)通知センターサーバ160の機能
通知センターサーバ160は、通知された防災メッセージに、迷子捜索を示す識別子が含まれているか、事件発生を示す識別子が含まれているかを判別する。
通知センターサーバ160は、防災メッセージに迷子捜索を示す識別子が含まれていた場合、(防災メッセージに含まれる)捜索エリア名のエリアの各自販機に対して、迷子の子供の情報を含む迷子捜索メッセージを送信する。
通知センターサーバ160は、防災メッセージに事件発生を示す識別子が含まれていた場合、(防災メッセージに含まれる)捜索エリア名のエリアの各自販機に対して、被疑者の情報を含む被疑者捜索メッセージを送信する。
(4)自販機14、15の機能
自販機14、15は、受信した迷子捜索メッセージに含まれる迷子の子供の情報をディスプレイ91、101に表示する。自販機14、15は、受信した被疑者捜索メッセージに含まれる被疑者の情報をディスプレイ91、101に表示する。
上述した以外の構成や機能は、第5の実施の形態におけるシステムと同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
[動作の説明]
次に、本実施形態のシステムの動作を説明する。図19、20は、本発明の第6の実施の形態におけるシステムの動作を説明する為の図である。
(1)迷子の子供の情報を捜索エリアの自販機に表示させる動作
まず、子供を見失った親が交番の警察官に子供が迷子であることを伝え、警察官が、迷子の子供の情報(子供の特徴を示すデータや顔写真データ)と捜索エリア名を交番に設置してある情報通知装置170に入力したとする。入力は情報通知装置170のキーボードやスキャナーを介して行われる。
情報通知装置170は、図示していないが、捜索ボタンが押下されると、入力された迷子の子供の情報、捜索エリア名、及び迷子捜索を示す識別子を含む防犯メッセージを通知センターサーバ160に通知する。
通知センターサーバ160は、図19に示されるように、通知された防災メッセージに、迷子捜索を示す識別子が含まれているか、事件発生を示す識別子が含まれているかを判別する(S90)。
通知センターサーバ160は、防災メッセージに迷子捜索を示す識別子が含まれていた場合、防災メッセージから捜索エリア名と迷子の子供の情報を抽出する(S91)。
次に、通知センターサーバ160は、捜索エリア名に対応する、当該エリアに設置されている自販機の識別子をデータベース81のテーブルから抽出する(S92)。
以下、通知センターサーバ160が自販機14、15の識別子を抽出したものとして説明を続ける。
次に、通知センターサーバ160は、抽出した自販機の識別子(自販機14、15の識別子)毎に、当該識別子を含む当該自販機(例えば自販機14、15)宛ての迷子捜索メッセージを作成し、メッセージ記憶メモリに記憶する(S93)。なお、通知センターサーバ160は、迷子捜索メッセージに、S91で抽出した子供の情報を含めて記憶する。
メッセージ記憶メモリには、自販機14宛ての迷子捜索メッセージと、自販機15宛ての迷子捜索メッセージと、が記憶される。
その後、自販機14、15は、S10を実施して通知センターサーバ160にメッセージの問い合わせを行い、通知センターサーバ160は、自販機14、15に対し、迷子捜索メッセージを送信する。
自販機14、15は、図20の上図に示されるように、受信した迷子捜索メッセージに含まれる迷子の子供の情報(子供の特徴を示すデータや顔写真データ)をディスプレイ91、101に表示する(S110)。
その際、自販機14、15は、「この子供を見かけたら0120−XX−XXXX(最寄の交番の電話番号)に連絡下さい」と連絡を示すメッセージも表示する(S111)。本実施形態のシステムは、迷子の子供の情報提供を呼びかけることができる。
(2)逃走中の被疑者の情報を捜索エリアの自販機に表示させる動作
迷子の子供の場合と同じであるが、警察官は、逃走中である事件の被疑者の情報(例えば、被疑者の特徴を示すデータや似顔絵データ)と捜索エリア名を交番に設置してある情報通知装置170に入力することができる。入力は情報通知装置170のキーボードやスキャナーを介して行われる。
情報通知装置170は、図示していないが、事件ボタンが押下されると、入力された被疑者の情報、捜索エリア名、及び事件発生を示す識別子を含む防犯メッセージを通知センターサーバ160に通知する。
通知センターサーバ160は、図19に示されるように、通知された防災メッセージに、迷子捜索を示す識別子が含まれているか、事件発生を示す識別子が含まれているかを判別する(S90)。
通知センターサーバ160は、防災メッセージに事件発生を示す識別子が含まれていた場合、防災メッセージから捜索エリア名と被疑者の情報を抽出する(S101)。
次に、通知センターサーバ160は、捜索エリア名に対応する、当該エリアに設置されている自販機の識別子をデータベース81のテーブルから抽出する(S92)。
以下、通知センターサーバ160が自販機14、15の識別子を抽出したものとして説明を続ける。
次に、通知センターサーバ160は、抽出した自販機の識別子(自販機14、15の識別子)毎に、当該識別子を含む当該自販機(例えば自販機14、15)宛ての被疑者捜索メッセージを作成し、メッセージ記憶メモリに記憶する(S103)。なお、通知センターサーバ160は、被疑者捜索メッセージに、S101で抽出した被疑者の情報を含めた上で記憶する。
メッセージ記憶メモリには、自販機14宛ての被疑者捜索メッセージと、自販機15宛ての被疑者捜索メッセージと、が記憶される。
その後、自販機14、15は、S10を実施して通知センターサーバ160にメッセージの問い合わせを行い、通知センターサーバ160は、自販機14、15に対し、被疑者捜索メッセージを送信する。
自販機14、15は、図20の下図に示されるように、受信した被疑者捜索メッセージに含まれる被疑者の情報(被疑者の特徴を示すデータや似顔絵データ)をディスプレイ91、101に表示する(S120)。
この際、自販機14、15は、「この人物を見かけたら110番。逃走中」とのメッセージも表示する(S121)。本実施形態のシステムは、被疑者の情報提供と注意を呼びかけることができる。
なお、自販機14、15は、避難場所に向かう方向を示す矢印、被疑者の情報、迷子の子供の情報各々をディスプレイ91、101に並べて表示してもよい。
(3)カメラ起動動作
自販機14、15は、上述のS121の後、自身に備わるカメラ94、104を起動し、カメラ94、104で撮った画像データを通知センターサーバ110に送信してもよい。その場合、通知センターサーバ110は、自販機14、15が撮影した画像データを受信して記憶する。警察関係者は、通知センターサーバ110に記憶された画像データを解析することで、逃走中の被疑者を見つけ出してもよい。
[効果の説明]
本実施形態によれば、迷子の子供や逃走中の被疑者に関する情報提供を呼びかけることができる。なぜなら、本実施形態のシステムは、迷子の子供や被疑者の情報を自販機に表示させるからである。
≪第7の実施の形態≫
図21は、本発明の第7の実施の形態におけるシステムの構成例を示す図である。以下に、第7の実施の形態のシステムの構成と動作について説明する。
[構成の説明]
(1)第7の実施形態のシステムの構成
第7の実施形態のシステムは、図21に示されるように、制御装置200と、表示装置210と、を備える。制御装置200は、記憶部201と、ルート検索部202と、方角算出部203と、送信部204と、を備える。表示装置210は、表示手段211を備える。表示手段211は一般的なディスプレイであってもよい。
制御装置200の送信部204は、表示装置210と有線回線を介して接続される。
(2)制御装置200の各部位の機能
記憶部201は、接続された表示装置210の位置を示す第1の位置情報と、表示装置210から避難する避難場所の位置を示す第2の位置情報と、を対応づけて記憶する。
ルート検索部202は、所定の契機に、記憶部201から抽出した第1、第2の位置情報を基に表示装置210から上述の避難場所までの道路を検索する。所定の契機は、緊急地震速報等の災害メッセージを受信したときであってもよい。
方角算出部203は、ルート検索部202により検索された道路のうち、表示装置210最寄の道路が避難場所に向かう方角を算出する。
送信部204は、方角算出部203が算出した方角に対応する信号を表示装置210に送信する。
(3)表示装置210の機能
表示装置210は、受信した信号が示す方角と表示手段211の向きに対応する、避難場所に向かう方向を示す記号を表示手段211に表示する。記号は矢印であってもよい。
[動作の説明]
次に、本実施形態のシステムの動作を説明する。
まず、制御装置200が所定の災害メッセージ(緊急地震速報)を気象庁の配信システムから受信したとする。
制御装置200のルート検索部202は、所定の契機、例えば、災害メッセージ(緊急地震速報)を受信したときに、記憶部201から抽出した第1、第2の位置情報を基に表示装置210から避難場所までの道路を検索する。
第1の位置情報は表示装置210の位置を示す位置情報であり、第2の位置情報は避難場所の位置を示す第2の位置情報である。ルート検索部202は、周知のカーナビ経路探索技術を用いて避難場所までの道路を検索する。その結果、検索された避難場所までの各道路は、各々、一般的な道路リンクデータとして表わされる。一般的な道路リンクデータは、当該道路起点の位置情報(緯度・経度)と当該道路終点の位置情報(緯度・経度)を含むデータである。
次に、制御装置200の方角算出部203は、ルート検索部202により検索された道路のうち、表示装置210最寄の道路が避難場所に向かう方角(東西南北)を算出する。
すなわち、方角算出部203は、第1の位置情報(緯度・経度)に最も近い道路起点の位置情報(緯度・経度)を含む道路リンクデータを求め、該道路リンクデータの道路起点の位置情報(緯度・経度)から道路終点の位置情報(緯度・経度)に向かう方角を求める。
次に、制御装置200の送信部204は、方角算出部203が算出した方角に対応する信号を表示装置210に送信する。
次に、表示装置210は、制御装置200の送信部204から受信した信号が示す避難場所に向かう方角(例えば、南)と表示手段211の向き(例えば、東)に対応する、避難場所に向かう方向(例えば、右)を示す矢印を表示手段211に表示する。
[効果の説明]
本実施形態によれば、災害が発生した時、土地勘のない人でも、速やかに避難行動を行うことができる。
なぜならば、本実施形態のシステムでは、サーバが、各自販機に対し、当該自販機から避難場所に向かう方角を通知し、自販機が、通知された方角を基に、避難場所に向かう方向を矢印で表示するからである。土地勘のない人であっても、矢印の方向に進めばよいので、速やかに避難行動を行うことができる。
なお、上述した実施の形態は、その形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
さらに、上記の各実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
接続された表示装置の位置を示す第1の位置情報と、前記表示装置から避難する避難場所の位置を示す第2の位置情報と、を対応づけて記憶する記憶部と、
所定の契機に、前記記憶部から抽出した前記第1、第2の位置情報を基に前記表示装置から前記避難場所までの道路を検索するルート検索部と、
前記ルート検索部により検索された道路のうち、前記表示装置最寄の道路が前記避難場所に向かう方角を算出する方角算出部と、
前記方角算出部が算出した前記方角に対応する信号を前記表示装置に送信する送信部と、
を備えることを特徴とする制御装置。
(付記2)
複数の前記表示装置が接続され、
前記所定の契機に、前記憶部に記憶される全ての前記第1の位置情報のうち、前記記憶部から任意に抽出した1組の前記第1、第2の位置情報の間に位置する前記第1の位置情報の数を算出する密度算出部を備え、
前記送信部は、前記密度算出部が算出した前記数が一定数以下である場合に、前記密度算出部により抽出された前記第1、第2の位置情報と地図を示す情報を含む信号を、抽出された前記第1の位置情報に係る前記表示装置に送信する、
ことを特徴とする付記1に記載の制御装置。
(付記3)
前記送信部は、前記密度算出部が算出した前記数が一定数より大きい場合に、前記方角に対応する信号を、抽出された前記第1の位置情報に係る前記表示装置に送信する、
ことを特徴とする付記2に記載の制御装置。
(付記4)
前記記憶部は、エリア名と対応づけて前記第1、第2の位置情報を記憶し、
前記ルート検索部は、受信した所定の災害メッセージより抽出したエリア名に対応する前記第1、第2の位置情報を前記記憶部から抽出する、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記5)
表示手段を備える装置であって、
受信した信号が示す方角と前記表示手段の向きに対応する、避難場所に向かう方向を示す記号を前記表示手段に表示する、
ことを特徴とする表示装置。
(付記6)
接続する無線通信先の基地局から繰り返し送信される所定の信号を所定時間受信しない場合には、無線通信不可を示す情報を前記表示手段に表示する、
ことを特徴とする付記5に記載の表示装置。
(付記7)
前記表示手段に所定の地図を表示し、
受信した前記信号に地図を示す情報と前記位置情報が含まれる場合には、前記位置情報を前記地図上に表示する、
ことを特徴とする付記5乃至6のいずれか1項に記載の表示装置。
(付記8)
少なくとも1つの表示装置と接続された制御装置を備え、
前記制御装置は、付記1乃至4のいずれか1項に記載の制御装置であり、
前記表示装置は、付記5乃至7のいずれか1項に記載の表示装置である、
ことを特徴とするシステム。
(付記9)
所定の契機に、表示装置の位置を示す第1の位置情報と、前記表示装置から避難する避難場所の位置を示す第2の位置情報と、を対応づけて記憶する記憶手段から抽出した前記第1、第2の位置情報を基に前記表示装置から前記避難場所までの道路を検索するルート検索ステップと、
前記ルート検索ステップにより検索された道路のうち、前記表示装置最寄の道路が前記避難場所に向かう方角を算出する方角算出ステップと、
前記方角算出ステップで算出した前記方角に対応する信号を前記表示装置に送信する送信ステップと、
表示手段を備えた前記表示装置が、受信した信号が示す方角と前記表示手段の向きに対応する、前記避難場所に向かう方向を示す記号を前記表示手段に表示する表示ステップと、を有する、
ことを特徴とする避難情報提供方法。
(付記10)
前記所定の契機に、前記記憶手段に記憶される全ての前記第1の位置情報のうち、前記記憶手段から任意に抽出した1組の前記第1、第2の位置情報の間に位置する前記第1の位置情報の数を算出する密度算出ステップを有し、
前記送信ステップでは、前記密度算出ステップで算出された前記数が一定数以下である場合に、前記密度算出ステップで抽出された前記第1、第2の位置情報と地図を示す情報を含む信号を、抽出された前記第1の位置情報に係る前記表示装置に送信し、
前記表示装置は、前記表示ステップにおいて、受信した信号に地図を示す情報と前記位置情報が含まれる場合には、前記第1、第2の位置情報を前記地図上に表示する、
ことを特徴とする付記9に記載の避難情報提供方法。
(付記11)
前記送信ステップでは、前記密度算出ステップで算出された前記数が一定数より多い場合、前記方角に対応する信号を、抽出された前記第1の位置情報に係る前記表示装置に送信する、
ことを特徴とする付記10に記載の避難情報提供方法。
(付記12)
前記ルート検索ステップでは、エリア名と対応づけて前記第1、第2の位置情報を記憶する記憶手段から、受信した所定の災害メッセージより抽出した前記エリア名に対応する前記第1、第2の位置情報を抽出する、
ことを特徴とする付記9乃至11のいずれか1項に記載の避難情報提供方法。
(付記13)
かざされた所定のカードから個人識別情報を読み取るカードリーダ部と、
前記カードリーダ部が読み取った前記個人識別情報と、自身の位置情報と、登録を示す識別子と、を含む登録信号を送信する登録部と、
入力された個人識別情報と、検索を示す識別子と、を含む検索信号を送信する検索部と、
前記検索部による前記送信に応じて返信された前記個人識別情報及び位置情報、若しくは安否確認不明を示す情報を前記表示手段に表示する、
ことを特徴とする付記5乃至7のいずれか1項に記載の表示装置。
(付記14)
迷子若しくは行方不明者の情報を含む防犯メッセージを送信する防犯通知部と、
受信した捜索メッセージに含まれる、迷子若しくは行方不明者の情報を前記表示手段に表示する防犯表示部と、を備える、
ことを特徴とする付記5乃至7のいずれか1項、又は付記13に記載の表示装置。
(付記15)
受信した前記信号に災害種別情報が含まれる場合には、前記災害種別情報が示す災害の到来が予想されることを示す情報を表示する、
ことを特徴とする付記5乃至7のいずれか1項、又は付記13乃至14のいずれか1項に記載の表示装置。
(付記16)
登録を示す識別子を含む登録信号を受信した場合、前記登録信号に含まれる個人識別情報及び前記表示装置の位置情報を対応づけて記憶するデータベース部と、
検索を示す識別子を含む検索信号を受信した場合、前記検索信号に含まれる前記個人識別情報が前記データベース部に記憶されているかを検索する検索部と、
前記検索部は、前記検索の結果、前記個人識別情報がデータベース部に記憶されている場合、前記個人識別情報と、対応する前記表示装置の位置情報とを、前記位置情報に係る前記表示装置に返信する、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記17)
前記送信部は、受信した所定の防犯メッセージに含まれる迷子若しくは行方不明者の情報の情報を所定の前記表示装置に送信する、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項、又は付記16に記載の制御装置。
(付記18)
前記所定の契機は、前記所定の災害メッセージを受信したときである、
ことを特徴とする付記1、2、3、4、16、17のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記19)
前記所定の災害メッセージは、緊急地震速報、津波警報、津波、竜巻注意情報、記録的短時間大雨情報のいずれかである、
ことを特徴とする付記1、2、3、4、16、17、18のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記20)
前記送信部は、前記災害メッセージが竜巻注意情報、記録的短時間大雨情報の場合に、竜巻若しくは短時間大雨を示す災害種別情報を含む信号を送信する、
ことを特徴とする付記1、2、3、4、16、17、18、19のいずれか1項に記載の制御装置。
1、2、5、6、7、12、13、14、15 自販機
11、21、71、91、101 ディスプレイ
20 無線基地局
30、60、80、110、160 通知センターサーバ
31、81、111 データベース
40 ネットワーク
50 災害情報配信システム
92、102 キーボード
93、103 IC(Integrated Circuit)カードリーダ
94、104 カメラ
120 災害情報配信システム
170 情報通知装置
200 制御装置
210 表示装置
201 記憶部
202 ルート検索部
203 方角算出部
204 送信部
211 表示手段

Claims (10)

  1. 接続された表示装置の位置を示す第1の位置情報と、前記表示装置から避難する避難場所の位置を示す第2の位置情報と、を対応づけて記憶する記憶部と、
    所定の契機に、前記記憶部から抽出した前記第1、第2の位置情報を基に前記表示装置から前記避難場所までの道路を検索するルート検索部と、
    前記ルート検索部により検索された道路のうち、前記表示装置最寄の道路が前記避難場所に向かう方角を算出する方角算出部と、
    前記方角算出部が算出した前記方角に対応する信号を前記表示装置に送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 複数の前記表示装置が接続され、
    前記所定の契機に、前記憶部に記憶される全ての前記第1の位置情報のうち、前記記憶部から任意に抽出した1組の前記第1、第2の位置情報の間に位置する前記第1の位置情報の数を算出する密度算出部を備え、
    前記送信部は、前記密度算出部が算出した前記数が一定数以下である場合に、前記密度算出部により抽出された前記第1、第2の位置情報と地図を示す情報を含む信号を、抽出された前記第1の位置情報に係る前記表示装置に送信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記送信部は、前記密度算出部が算出した前記数が一定数より大きい場合に、前記方角に対応する信号を、抽出された前記第1の位置情報に係る前記表示装置に送信する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記記憶部は、エリア名と対応づけて前記第1、第2の位置情報を記憶し、
    前記ルート検索部は、受信した所定の災害メッセージより抽出したエリア名に対応する前記第1、第2の位置情報を前記記憶部から抽出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 表示手段を備える装置であって、
    受信した信号が示す方角と前記表示手段の向きに対応する、避難場所に向かう方向を示す記号を前記表示手段に表示する、
    ことを特徴とする表示装置。
  6. 接続する無線通信先の基地局から繰り返し送信される所定の信号を所定時間受信しない場合には、無線通信不可を示す情報を前記表示手段に表示する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記表示手段に所定の地図を表示し、
    受信した前記信号に地図を示す情報と前記位置情報が含まれる場合には、前記位置情報を前記地図上に表示する、
    ことを特徴とする請求項5乃至6のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. 少なくとも1つの表示装置と接続された制御装置を備え、
    前記制御装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の制御装置であり、
    前記表示装置は、請求項5乃至7のいずれか1項に記載の表示装置である、
    ことを特徴とするシステム。
  9. 所定の契機に、表示装置の位置を示す第1の位置情報と、前記表示装置から避難する避難場所の位置を示す第2の位置情報と、を対応づけて記憶する記憶手段から抽出した前記第1、第2の位置情報を基に前記表示装置から前記避難場所までの道路を検索するルート検索ステップと、
    前記ルート検索ステップにより検索された道路のうち、前記表示装置最寄の道路が前記避難場所に向かう方角を算出する方角算出ステップと、
    前記方角算出ステップで算出した前記方角に対応する信号を前記表示装置に送信する送信ステップと、
    表示手段を備えた前記表示装置が、受信した信号が示す方角と前記表示手段の向きに対応する、前記避難場所に向かう方向を示す記号を前記表示手段に表示する表示ステップと、を有する、
    ことを特徴とする避難情報提供方法。
  10. 前記所定の契機に、前記記憶手段に記憶される全ての前記第1の位置情報のうち、前記記憶手段から任意に抽出した1組の前記第1、第2の位置情報の間に位置する前記第1の位置情報の数を算出する密度算出ステップを有し、
    前記送信ステップでは、前記密度算出ステップで算出された前記数が一定数以下である場合に、前記密度算出ステップで抽出された前記第1、第2の位置情報と地図を示す情報を含む信号を、抽出された前記第1の位置情報に係る前記表示装置に送信し、
    前記表示装置は、前記表示ステップにおいて、受信した信号に地図を示す情報と前記位置情報が含まれる場合には、前記第1、第2の位置情報を前記地図上に表示する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の避難情報提供方法。
JP2015031176A 2015-02-20 2015-02-20 表示装置、制御装置、システム、及び避難情報提供方法 Pending JP2016153927A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015031176A JP2016153927A (ja) 2015-02-20 2015-02-20 表示装置、制御装置、システム、及び避難情報提供方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015031176A JP2016153927A (ja) 2015-02-20 2015-02-20 表示装置、制御装置、システム、及び避難情報提供方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016153927A true JP2016153927A (ja) 2016-08-25

Family

ID=56761202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015031176A Pending JP2016153927A (ja) 2015-02-20 2015-02-20 表示装置、制御装置、システム、及び避難情報提供方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016153927A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018189791A (ja) * 2017-05-02 2018-11-29 株式会社K工房 ポスターパネルおよびポスターパネルを設置した自動販売機
CN109523727A (zh) * 2018-12-17 2019-03-26 浙江创意声光电科技有限公司 智能照明控制系统的人流量分流引导方法及装置
WO2023181387A1 (ja) * 2022-03-25 2023-09-28 日本電気株式会社 通知装置、通知方法、および記録媒体

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004221932A (ja) * 2003-01-15 2004-08-05 Cybird Co Ltd 情報伝達方法
JP2007281778A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Kawamura Electric Inc 電気機器の遠隔制御システム
JP2009042872A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Fujitsu Telecom Networks Ltd 監視装置
JP2010244407A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Sony Ericsson Mobile Communications Ab 避難誘導システム、避難誘導方法、避難誘導サーバ、携帯情報端末、及び、その携帯情報端末の避難誘導プログラム
JP2015004920A (ja) * 2013-06-24 2015-01-08 平岡織染株式会社 多機能看板装置およびその表示作動方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004221932A (ja) * 2003-01-15 2004-08-05 Cybird Co Ltd 情報伝達方法
JP2007281778A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Kawamura Electric Inc 電気機器の遠隔制御システム
JP2009042872A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Fujitsu Telecom Networks Ltd 監視装置
JP2010244407A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Sony Ericsson Mobile Communications Ab 避難誘導システム、避難誘導方法、避難誘導サーバ、携帯情報端末、及び、その携帯情報端末の避難誘導プログラム
JP2015004920A (ja) * 2013-06-24 2015-01-08 平岡織染株式会社 多機能看板装置およびその表示作動方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018189791A (ja) * 2017-05-02 2018-11-29 株式会社K工房 ポスターパネルおよびポスターパネルを設置した自動販売機
CN109523727A (zh) * 2018-12-17 2019-03-26 浙江创意声光电科技有限公司 智能照明控制系统的人流量分流引导方法及装置
WO2023181387A1 (ja) * 2022-03-25 2023-09-28 日本電気株式会社 通知装置、通知方法、および記録媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Rahman et al. Location based early disaster warning and evacuation system on mobile phones using OpenStreetMap
US9264876B2 (en) Method and system for collecting contemporaneous information relating to an event
JP4349199B2 (ja) 時空間通信システム
Bhilare et al. Women employee security system using GPS and GSM based vehicle tracking
JP4668014B2 (ja) 防犯状況通知装置、防犯状況通知方法、および防犯状況通知方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム
KR101689040B1 (ko) 위치 추적용 휴대용 단말기, 서버 및 위치 추적 시스템
Maryam et al. A survey on smartphones systems for emergency management (SPSEM)
US20150309895A1 (en) Decision-making support system and decision-making support method
US9125008B2 (en) Providing information about mobile communication devices
TW201419896A (zh) 用於啓動緊急信標信號之方法及裝置
KR101425671B1 (ko) 단체 관광객들을 위한 개인 무선 단말을 이용한 안내 방법
JP7477483B2 (ja) 半導体装置及び位置移動算出システム
JP2008011038A (ja) 情報通知システム、情報通知方法、情報機器、及びプログラム
JPWO2018116485A1 (ja) 映像収集システム、映像収集サーバ、映像収集方法及びプログラム
Morreale et al. Mobile ad hoc network communication for disaster recovery
US11605280B2 (en) Location identification system and location identification method
JP2016153927A (ja) 表示装置、制御装置、システム、及び避難情報提供方法
KR20170028361A (ko) 서베이(조망)형 내비게이션 시스템
KR20120044747A (ko) 알에프아이디를 이용한 비상 알림시스템
US20130159862A1 (en) Automated network inventory using a user device
KR101017925B1 (ko) Cctv 모니터링 방법 및 시스템
JP2011078001A (ja) 情報配信システム
KR101412703B1 (ko) 지진 감지 서비스 제공 방법
KR101411406B1 (ko) 방재 경고 서비스 제공을 위한 시스템
KR101502739B1 (ko) 메신저 앱을 활용한 실종 또는 분실방지 시스템 및 그 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190709