JP2016153310A - アセテートトウベールが梱包材で非密封状態に梱包された梱包体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
梱包されたトウベールは、多段積みされた状態で倉庫に保管されるため、このような多段積みを容易にするための技術が提供されている。
しかし、この技術では、トウベールを運搬して多段積みする作業時などにおいてプラスチックフィルムが破れた場合には、内部の負圧状態が維持できず、平坦面も維持できなくなるため、多段積みもできなくなる。
図2、図3に示されているとおり、凸型ベールプラテン18は、凸型表面20の全体が湾曲した形状のものである。
このような形状の凸型ベールプラテン18を使用して繊維材料を圧縮したとき、繊維材料の中心部分が強く圧縮され、周辺部分の圧縮は弱くなることから、圧力を開放したあと、中心部分の膨張の程度は小さく、周辺部分の膨張は大きくなるため、全体として平坦面となる。
しかし、このような製造方法で得られたベールは、中心部分と周辺部分における弾性回復力が異なるため、1つのベールの中で異なる物理的性質を持つフィルタトウが混在するようになる。
このため、このようなベールを原料として、例えばタバコフィルタを製造するとき、ベールからトウを巻き出すときの張力が変動することから、フィルタ1本当たりの質量の変動が大きくなり、それがフィルタの品質のばらつきを大きくすることになる。
前記アセテートトウベールを梱包材により梱包する工程を有しており、
前記アセテートトウを構成するセルロースアセテートが、置換度が2.4〜2.6、水分含有量が3〜8質量%のものであり、
前記圧縮してアセテートトウベールを得る工程が、アセテートトウベールを縦800〜1400mm、横800〜1150mm、高さ800〜1100mmの立方体または直方体で、密度が350〜800kg/m3のものに圧縮する工程であり、
前記アセテートトウベールを圧縮した状態で50〜100℃で加熱処理することで、前記アセテートトウベールの高さ方向への膨張を抑制する、アセテートトウベールの梱包体の製造方法を提供する。
本発明のアセテートトウベールは密封することを必須としないので、非密封系の梱包体とすることもできる。
本発明の製造方法は、加熱処理の実施順序が異なる2つの製造方法を含んでいる。
上記したアセテートトウベールの非密封状態の梱包体の製造方法のうち、第1の梱包体の製造方法を図1(a)〜(f)により説明する。
第1工程において、図1(a)に示すように、圧縮缶20内に、帯状のアセテートトウを積層しながら充填して、フィルタトウ積層物30にする。
アセテートトウとしては、例えば、フィラメントデニールが1.5〜8.0のものを2,000〜30,000本集合させた、全デニールが15,000〜45,000のものを使用することができる。
アセテートトウを構成するセルロースアセテートは、置換度が2.4〜2.6、水分含有量が3〜8質量%のものである。
水分含有量は、好ましくは3〜9重量%、より好ましくは4〜6重量%である。
また、下部プレス板21の上には梱包材(被覆材)(図示せず)と締め付け材となる合成樹脂製バンド13が配置されている。合成樹脂製バンド40は、下部プレス板21に形成された複数本の溝26に通される。
このように梱包材に相当するものを予めプレス手段に配置する方法自体は公知のものであり、例えば特開2010−254376号公報に記載され、図2にも示され、特開2011−213354号公報に記載され、図2、図4にも示されている。
第2工程において、図1(c)に示すように、フィルタトウ積層物30に対して、上部プレス板22により上方から圧縮した状態で加熱する工程である。
アセテートトウベールを、縦800〜1400mm、横800〜1150mm、高さ800〜1100mmの立方体または直方体で、密度が350〜800kg/m3、好ましくは500〜800kg/m3のものに圧縮し、加熱する。
上部プレス板22は、油圧ロッド25により圧力を加えられるようになっており、さらに加熱手段を備えている。
凸部23と平坦面部24は、合成樹脂製バンド40を通すための複数本の溝26を有しており、溝26には締め付け材となる合成樹脂製バンド40が通される。
凸部23は、図2(a)、(b)に示すように、平坦な頂面23aと傾斜面23bを有しているものである。傾斜面23bは、階段面であってもよい。
上部プレス板22における凸部23と平坦面部24との面積比率は、凸部23の面積が95%以上であることが好ましく、98%以上であることがより好ましい。
凸部23における平坦な頂面23aと傾斜面23bの面積比率は、平坦な頂面23aの面積が10〜40%であることが好ましく、15〜30%であることがより好ましい。
図1(c)では、上部プレス板22のみを下降させて圧縮しているが、下部プレス板21を上昇させ、上部プレス板22を下降させて圧縮することもできるし、下部プレス板21によっても加熱することができる。
加熱手段が内蔵された上部プレス板22(または上部プレス板22と下部プレス板21)は、発熱体(ニクロム線など)を内蔵しているもの、熱媒体を循環供給できるようなものを使用することができる。
加熱処理は、加熱手段が内蔵された上部プレス板22(または、それぞれに加熱手段が内蔵された上部プレス板22と下部プレス板21)を使用するときは、アセテートトウベール31が上部プレス板22(または上部プレス板22と下部プレス板21)の伝熱面(プレス板の表面)と接触する天面31a(または天面31aと底面31bの両方)から少なくとも距離50mmの範囲の温度が50℃以上になるように加熱する。好ましくは伝熱面(プレス板の表面)と接触する天面31a(または天面31aと底面31bの両方)から90〜110mmの厚さ範囲の温度が50〜100℃になるように加熱する。
加熱処理は、前記したマイクロ波加熱、高周波加熱などの加熱手段を備えた上部プレス板22を使用するときは、加熱処理面であるアセテートトウベール31の天面31aから反対面の底面31bまでの長さを1としたとき、加熱処理面である天面31a(または天面31aと底面31bの両方)から0.15〜0.25の厚さ範囲の温度が50〜100℃になるように加熱する。
マイクロ波加熱、高周波加熱、超音波加熱の場合には、圧縮状態にあるアセテートトウベールの全体が発熱することができるため好ましい。
このようにして第2工程において、圧縮と加熱を組み合わせることで、梱包後のアセテートトウベールの天面31aの高さ方向への膨張を抑制することができ、梱包体を段積みすることができるようになる。
室温(20〜30℃)であれば、セルロースアセテートのベールを圧縮した場合には、高い弾性回復力が内在する。この弾性回復力によりベールは圧縮方向の反対方向に伸張して、高さ方向に膨張する。この結果、ベールの頂面、底面は凸型形状すなわちラウンド型の形状となり、縦積み(ベールの圧縮方向を縦とする積載方法)するとベールの頂面、底面のラウンドにより多段積みしたベールが不安定となる。
このため、アセテートトウベールを加熱処理することで膨張を抑制する方法が考えられるが、セルロースアセテートのTgは200℃以上にあり、このような高温をセルロースアセテートベールに加えると、セルロースアセテートベールの内容物のセルロースアセテートトウ自体の物性が変化してタバコフィルター用途に供することはできなくなる。
すなわち、置換度が2.4〜2.6、水分含有量が3〜8質量%のセルロースアセテートであれば、50〜100℃という温度に加熱することで緩和弾性率の低下が生じ、低い圧縮圧力かつ短い圧縮時間であってもベールの膨張力を抑制できることを見出した。
これにより50〜100℃による加熱処理を必須にすることで、アセテートトウベールの物性をガラス状態とゴム状態の中間状態にすることができるため、弾性回復力が減衰されアセテートトウベールの天面31aの高さ方向への膨張を抑制することができるものである。
第3工程において、図1(d)に示すように、上部プレス板22による圧縮および加熱を停止した後、圧縮に使用した圧縮缶20を移動させて外し、梱包材によりアセテートトウベール31を梱包する。梱包は、非密封状態であってもよいし、湿度の影響などを避けるために密封状態に梱包してもよい。
第3工程にて圧縮を停止するとは、油圧ロッド25により圧力を加えることを停止することを意味するものであり、上部プレス板22自体は図1(d)の状態にあるため、アセテートトウベール31には、少なくとも上部プレス板22の自重による圧力が加えられた状態になっている。
図1(d)では、梱包材として合成樹脂製バンド40のみを表示しているが、非密封状態に梱包できるものであれば特に制限されない。
第4工程において、図1(e)、(f)に示すように、上部プレス板22を上昇させてアセテートトウベールを圧力から開放して、梱包体10を得る。
梱包体10は、セルロースアセテートからなるアセテートトウベール31が合成樹脂製バンド40で締め付けられている。
第4工程終了時における包体10におけるアセテートトウベール31は、縦(高さ)800〜1400mm、横800〜1150mm、高さ850〜1200mmの立方体または直方体のものである。また梱包密度は、350〜600kg/m3であることが好ましい。
上部プレス板22を上昇させた直後の図1(e)の状態では、梱包体10の天面(アセテートトウベール31の面31a)は平坦面であるが、時間の経過と共に天面の中央部が僅かに膨らんで、縦(高さ)が大きくなり梱包密度が低下する場合があるが、本発明では第2工程の加熱処理により前記膨張が抑制されているため、多段積みが容易である。
梱包材11は、被覆材12と締め付け材13の組み合わせからなるものを使用することができる。
このような被覆材12と締め付け材13の組み合わせからなる梱包材11を使用したときは、図3に示すように、フィルタトウベール31が被覆材12で覆われ、その上から締め付け材13で締め付けられている。
被覆材として合成樹脂シート、織物、不織布を使用するときは、厚み、材質、織り方などを調整することで伸縮性が付与されたものを使用することもできる。
なお、被覆材として伸縮性のあるもの使用したとき、被覆材を伸ばした状態で被覆することで、被覆材自体でも締め付けることができるようになる。
締め付け材13としては、合成樹脂製のバンドまたは金属製のバンドを使用することができ、好ましい締め付け材は合成樹脂製バンドである。
被覆材としては、上記したものと同じものを使用することができる。
一体化手段としては、面ファスナー、接着剤、ヒートシールから選ばれるものを使用することができる。面ファスナーは、近接させた被覆材の端部同士を一体化させるものであり、接着剤やヒートシールは重ね合わせた被覆材の端部同士を一体化させるものである。
また被覆材12で完全に覆うときは、被覆材12として、通気性を有している材料からなるもの、または通気性を有していない材料からなることができる。通気性を有していない材料であれば、通気孔を有しているものも使用できる。
上記したアセテートトウベールの非密封状態の梱包体の製造方法のうち、第1の梱包体の製造方法を図1(a)〜(f)と図4により説明する。
第2の梱包体の製造方法は、第1の梱包体の製造方法と同様に図1(a)〜(f)に示す各工程を実施するが、第2工程(図1(c))では圧縮処理のみで、加熱処理はしないことが、第1の梱包体の製造方法と異なっている。
さらに第2の梱包体の製造方法は、第1の梱包体の製造方法の第2工程における加熱処理に代えて、第5工程として、第4工程において梱包されたアセテートトウベールを上部プレス板と下部プレス板からなるプレス手段により圧縮した状態で、少なくとも上部プレス板を介して加熱する工程を有している。
第5工程においては、第4工程での被覆材12を剥がす必要はなく、被覆材12が存在した状態で第5工程を行うことができる。
なお、その場合、梱包材11となる被覆材12と締め付け材13は、第5工程における加熱処理により熱収縮しないものを使用する。
このとき、下部プレス板121を上昇させ、上部プレス板122を下降させて圧縮することもできる。
圧縮は、圧縮密度が350〜800kg/m3、好ましくは350〜600kg/m3になるように圧縮する。
加熱手段が内蔵された伝熱面を有する上部プレス板122(または上部プレス板122と下部プレス板121)は、発熱体(ニクロム線など)を内蔵しているもの、熱媒を循環供給できるようなものを使用することができる。
加熱処理は、加熱手段が内蔵された伝熱面を有する上部プレス板122(もしくは加熱手段が内蔵された伝熱面を有する下部プレス板121、または前記の上部プレス板122と下部プレス板121の組み合わせを使用するときは、アセテートトウベール31が梱包材11を介して伝熱面(プレス板の表面)と接触する天面31a(もしくは底面31b、または天面31aと底面31b)から少なくとも距離50mmの範囲の温度が50℃以上になるように加熱する。好ましくは伝熱面(プレス板の表面)と接触する天面31a(もしくは底面31b、または天面31aと底面31b)から90〜110mmの厚さ範囲の温度が50〜100℃になるように加熱する。
加熱処理は、前記したマイクロ波加熱、高周波加熱などの加熱手段を備えた上部プレス板122(または上部プレス板122と下部プレス板121)を使用するときは、加熱処理面であるアセテートトウベール31の天面31aから反対面の底面31bまでの長さを1としたとき、加熱処理面である天面31a(または天面31aと底面31b)から0.15〜0.25の厚さ範囲の温度が50〜100℃になるように加熱する。
このようにして第5工程において、圧縮と加熱を組み合わせることで、梱包後のアセテートトウベールの天面31aの高さ方向への膨張を抑制することができ、多段積みすることができるようになる。
このような加熱処理によって梱包後のアセテートトウベールの天面31aの高さ方向への膨張を抑制することができる理由は、第1の梱包体の製造方法において説明したとりである。
図1(a)〜(f)に示す工程により実施例1の梱包体を製造した。試験用の製造装置として、次のものを使用した。
梱包材は、通気性のあるポリエチレンシート(下層)と通気性のある段ボール紙(上層)からなる被覆材と、ポリエチレンテレフタレート製のバンド(締め付け材)を使用した。
<使用機器>
型式:東洋精機工業(株)のmini test press 10(ホットプレス式)
熱盤寸法:250×250mm
最大出力:100kN(30MPa)
温度制御範囲:室温+10℃〜400℃
アセテートトウは、置換度2.5、水分5質量%のセルロースアセテートからなるものであり、フィラメントデニールが2.0〜3.5、トータルデニールが30,000〜40,000のもの200gを使用した。この段階における圧縮缶から飛び出したアセテートトウの高さは40mmであった。
酢化度は、ASTM D−871 (1970年)により測定されるものであり、水分は
K 0113(2005)に定める方法に従い三菱化学アナリテック社製CA200によりカールフィッシャー法により測定されるものである。
図1(c)に示すようにして、次に示す圧縮条件にてアセテートトウを圧縮してトウベール(縦100mm、横100mm、高さ100mm)にした状態で加熱した。
第2工程の加熱は、上部プレス板と下部プレス板の両方を70℃に維持した状態で10分間実施した。アセテートトウベールの天面と底面から約5mmの厚さの温度が70℃になった。
<圧縮条件>
圧力:1kg/cm2〜2kg/cm2
時間:10分
圧縮後の密度:200kg/m3
なお、実施例1では、ベールの密度が200kg/m3であるから、本発明の製造方法の圧縮密度範囲、例えば密度が600kg/m3程度になるように圧縮した場合には、10分程度加熱処理する必要があると推定される。
図3に示すように互いに直交する方向からバンドを掛けて梱包した。
被覆材12としてはポリエチレン樹脂製フィルム及び合紙の2枚(外側が合紙)を使用し、合成樹脂製バンド13としてはポリエチレンテレフタレート樹脂製バンド(幅15mm)を5本使用した(同一方向に2本、直交する方法に3本使用した)。
梱包後、圧力を開放して、梱包体10を得た。
第2工程において加熱処理をしないほかは、室温雰囲気(23℃)にて実施例1と同様に実施した。その結果、第2工程終了時から20分経過時における圧縮缶から飛び出したアセテートトウの高さは28mmであった。
実施例1において、第2工程で加熱処理をしないほかは同様にして、梱包体10を得た。但し、アセテートトウは約1000gを使用した。
但し、実施例2は、上部プレス板と下部プレス板とも平坦面のプレス板を使用し、実施例3は、上部プレス板は図2のプレス板を使用し、下部プレス板は平坦面のプレス板を使用した。
その後、第5工程として、梱包体10を上下から圧縮した状態で(縦200×横200×高さ100mm)加熱処理した。
実施例1と同じ機器(但し、非通電とし、ホットプレスにはしない)と高周波加熱装置を組み合わせて実施した。
出力:2kW
温度:室温、50℃、70℃
時間:4分、10分
圧縮後の密度:200〜250kg/m3
機器名:高周波試験器RH−10X型
周波数:13.56MHz
出力:最大10kW
加圧力:最大25トン(油圧)
定盤:有効面積500×500mm
オープンハイト:150mm
本発明の製造方法によれば、上部プレス板の種類に拘わらず、梱包体の膨張を抑制することができた。
なお、実施例2、3では、ベールの密度が200〜250kg/m3であるから、本発明の製造方法の圧縮密度範囲、例えば密度が600kg/m3程度になるように圧縮した場合には、10分程度加熱処理する必要があると推定される。
11 梱包材
12 被覆材
13 締め付け材
20 圧縮缶
21 下部プレス板(下部プラテン)
22 上部プレス板(上部プラテン)
23 凸部
24 傾斜面
30 フィルタトウ積層物
31 アセテートトウベール
Claims (6)
- 帯状のアセテートトウ積層物を圧縮してアセテートトウベールを得る工程と、
前記アセテートトウベールを梱包材により梱包する工程を有しており、
前記アセテートトウを構成するセルロースアセテートが、置換度が2.4〜2.6、水分含有量が3〜8質量%のものであり、
前記圧縮してアセテートトウベールを得る工程が、アセテートトウベールを縦800〜1400mm、横800〜1150mm、高さ800〜1100mmの立方体または直方体で、密度が350〜800kg/m3のものに圧縮する工程であり、
前記アセテートトウベールを圧縮した状態で50〜100℃で加熱処理することで、前記アセテートトウベールの高さ方向への膨張を抑制する、アセテートトウベールの梱包体の製造方法。 - 前記帯状のアセテートトウ積層物を圧縮してアセテートトウベールを得る工程において、前記アセテートトウベールを密度が500〜800kg/m3に圧縮した状態で50〜100℃で加熱処理することで、前記アセテートトウベールの高さ方向への膨張を抑制する、請求項1記載のアセテートトウベールの梱包体の製造方法。
- 前記アセテートトウベールを梱包材により梱包する工程の後、さらに前記工程にて得られた梱包体を密度が350〜600kg/m3に圧縮しながら梱包材を介してアセテートトウベールを50〜100℃で加熱処理することで、前記アセテートトウベールの高さ方向への膨張を抑制する、請求項1記載のアセテートトウベール梱包体の製造方法。
- 前記加熱処理が、加熱手段が内蔵された伝熱面を有するプレス手段を介した伝熱方式によって、前記伝熱面と前記アセテートトウベールまたは前記アセテートベールの梱包体の天面と底面の両方、もしくは天面と底面のどちらか一方の面、または側面を接触されることで実施されるものであり、
前記伝熱面から少なくとも距離50mmの範囲の温度が50℃以上になるように加熱する処理である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のアセテートトウベールの梱包体の製造方法。 - 前記加熱処理が、マイクロ波加熱、高周波加熱、超音波加熱および高温気体の吹き込みから選ばれる加熱手段を備えたプレス手段によって、天面と底面の両方、もしくは天面と底面のどちらか一方の面、または側面に対して実施されるものであり、
前記アセテートトウベールの加熱処理面から反対側の面までの長さを1としたとき、加熱処理面から0.15〜0.25の厚さ範囲の温度が50〜100℃になるように加熱する処理である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のアセテートトウベールの梱包体の製造方法。 - 帯状のアセテートトウ積層物を圧縮してアセテートトウベールを得る工程が、圧縮缶内に帯状のアセテートトウを積層しながら充填する第1工程と、充填された帯状のアセテートトウ積層物に対して、上部プレス板と下部プレス板からなるプレス手段により圧縮してアセテートトウベールを得る第2工程からなるものであり、
前記アセテートトウベールを梱包材により梱包する工程が、第2工程におけるプレス手段による圧縮を停止した後、圧縮に使用した圧縮缶を移動させて外して、梱包材によりアセテートトウベールを梱包する第3工程と、上部プレス板を上昇させてアセテートトウベールを圧力から開放する第4工程からなるものである、請求項1記載のアセテートトウベールの梱包体の製造方法。
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