JP2016153261A - ドアウェザーストリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアパネル側に連続したシールラインを形成してドア閉め性を確保しつつ止水性を高め、かつ加工性を向上させたドアウェザーストリップを提供する。【解決手段】ドアパネル10のベース面10aに取り付けられる基底部20と、ドアパネル10とボディパネル11の間をシールする中空シール部21及びシールリップ部22・23・24(ボディ側シールリップ部22及びドア側シールリップ部23・24)と、を具備してなるドアウェザーストリップ2において、基底部20の車外側の下端部に車外側に向けて下方斜め方向に延設され、ドアパネル10のベース面10aに弾接される基底リップ部25と、ドア側シールリップ部23・24が形成される車外側側壁28と基底リップ部25との間部分である見切り部に形成される凹溝部26と、凹溝部26に車外側側壁28と基底リップ部25とを繋ぐようにして形成される補強リブ部30と、を具備してなる。【選択図】図6

Description

本発明は、ドアウェザーストリップの技術に関し、より詳細には、ドアパネルのベース面に取り付けられる基底部と、ドアパネルとボディパネルの間をシールする中空シール部及びシールリップ部と、を具備してなるドアウェザーストリップに関する。
従来、自動車のドアパネルに取り付けられてドアパネルとボディパネルとの間をシールするドアウェザーストリップの構成が公知であり、具体的には、ドアパネルのベース面に取り付けられる基底部と、ボディパネルの開口端縁に弾接される中空シール部と、中空シール部よりも車外側でボディパネルの開口端縁に弾接されるボディ側シールリップ部と、ドアパネルの外周突縁に弾接されるドア側シールリップ部等とで構成されている。
この種のドアウェザーストリップでは、中空シール部及びボディ側シールリップ部によりボディパネル側がシールされるとともに、ドア側シールリップ部及び基底部によりドアパネル側がシールされることで、ドアパネルとボディパネルとの間から車内への浸水を防ぐように構成されている。特に、クリップを用いてドアパネルのベース面に固定するタイプでは、ドアパネル側にて車内への浸水(くぐり水)を確実に防止するために、ドアパネル(のベース面)と基底部との間で高い止水性(シール性)が要求される。
かかる観点から、例えば、特許文献1及び特許文献2等に開示されるように、基底部に肉厚のスポンジ材を配設することで、スポンジ材の弾性を良好にして適切な反力にてドア閉め性(少ない力でドアを閉めることができる性能又は柔軟性)を確保しつつ、ドアパネルと基底部との間の止水性を向上させる構成が公知になっている。
具体的には、図11に示すように、従来のドアウェザーストリップ102は、押出成形にて成形される押出成形部P1・P2が型成形部P3にて型成形接続されて形成され、押出成形部P1において、基底部120に突設される突起部120a・120aがドアパネルのベース面に圧接された状態で、中空シール部121及びボディ側シールリップ部122によりボディパネル側がシールされるとともに、ドア側シールリップ部123・124及び基底部120の車外側の下端部に配設される止水用の低比重のスポンジ材127にてボディパネル側がシールされるように構成される。
確かに、図11に示した従来のドアウェザーストリップ102の構成では、押出成形部P1において肉厚のスポンジ材127が配設されるため、押出成形部P1の全長に渡ってスポンジ材127が収縮弾性変形されることで、ドアパネル側への応力(シール圧)を均一にして波打ちを防止し、ドアパネルと基底部120との間の止水性の向上が期待できる。
しかしながら、型成形部P3においては、成形時にスポンジ材127を一体成形することができないため、基底部120とドア側シールリップ部124との間に別体として図示せぬ補材(スポンジ性素材等)を貼着させる等して止水性を持たせる必要があり、かかる構成では、押出成形部P1のスポンジ材127の端部の徐変箇所にてシールラインが連続せず、また、貼着された補材を伝って車内側への浸水が発生する場合があるなど、型成形部P3での止水性に劣るという問題があった。さらには、かかる従来の構成では、補材の取り付け作業やコストを要するため加工性に劣るという問題もあった。
特開2000−185560号公報 特開2001−63382号公報
そこで、本発明では、ドアウェザーストリップに関し、前記従来の課題を解決するもので、ドアパネル側に連続したシールラインを形成してドア閉め性を確保しつつ止水性を高め、かつ加工性を向上させたドアウェザーストリップを提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、ドアパネルのベース面に取り付けられる基底部と、ドアパネルとボディパネルの間をシールする中空シール部及びシールリップ部と、を具備してなるドアウェザーストリップにおいて、前記基底部の車外側の下端部に車外側に向けて下方斜め方向に延設され、ドアパネルのベース面に弾接される基底リップ部と、前記シールリップ部が形成される車外側側壁と前記基底リップ部との間部分である見切り部に形成される凹溝部と、前記凹溝部に前記車外側側壁と前記基底リップ部とを繋ぐようにして形成される補強リブ部と、を具備してなるものである。
請求項2においては、前記補強リブ部は、立壁状に形成され、前記凹溝部の長手方向に沿う方向に対して頂部稜線が交差するようにして立設されるものである。
請求項3においては、前記補強リブ部は、前記凹溝部に沿って所定間隔を有して複数配設されるものである。
請求項4においては、前記補強リブ部は、前記基底リップ部に対して付根部から先端部までの途中まで延出されるものである。
請求項5においては、前記補強リブ部は、前記基底部、前記中空シール部、前記シールリップ部、及び前記基底リップ部とともに型成形にて一体成形されるものである。
本発明の効果として、ドアパネル側に連続したシールラインを形成してドア閉め性を確保しつつ止水性を高め、かつ加工性を向上できる。
本発明のドアウェザーストリップが取り付けられる自動車を示す側面図である。 本発明の一実施例に係るドアウェザーストリップの斜視図である。 押出成形部の形状を示す図2のA−A線断面図である。 ドア閉時における押出成形部の弾接状態を示す図2のA−A線断面図である。 ドア閉時における押出成形部の弾接状態を示す図2のB−B線断面図である。 型成形部の形状を示す図2のC−C線断面図である。 ドア閉時における型成形部の弾接状態を示す図2のC−C線断面図である。ある 同じくドア閉時における型成形部の弾接状態を示す図2のD−D線断面図である。ある 同じくドア閉時における型成形部の弾接状態を示す図2のE−E線断面図である。 型成形部の補強リブ部の形状を示す拡大斜視図である。 従来のドアウェザーストリップの斜視図である。
次に、発明を実施するための形態を説明する。
図1及び図2に示すように、本実施例のドアウェザーストリップ2は、自動車1のドアパネル10に取り付けられ、ドアパネル10とボディパネル11との間をシールするドア用ウェザーストリップとして構成されている。ドアウェザーストリップ2は、押出成形にて成形される押出成形部P1・P2と型成形にて成形される型成形部P3とを有してなり、自動車1のルーフ側のドアパネル10の上部に沿って取付けられる押出成形部P1及び垂直方向に延びるセンターピラー側のドアパネル10の垂直部に沿って取付けられる押出成形部P2が各々型成形部P3に型成形接続されて構成されている。
図2乃至図4に示すように、ドアウェザーストリップ2の押出成形部P1は、主に自動車1のルーフ側のドアパネル10の上部に沿って取付けられ、基底部20と、中空シール部21と、ボディ側シールリップ部22と、ドア側シールリップ部23・24と、基底リップ部25と、凹溝部26と、第一の柔軟部27、及び第二の柔軟部29等が押出成形にて一体成形されて構成されている。
基底部20は、面一の部分で略同じ肉厚となるように形成され、クリップ12を介してドアパネル10のベース面10aに取り付けられる。基底部20の車内側の下端部には、基底部20の底面から下向きに突設される突起部20aが一体成形され、ドアウェザーストリップ2がドアパネル10に取り付けられた状態で、ベース面10aに突起部20aが圧接される。
以下、ドアパネル10のベース面10aに対する垂直軸であるクリップ12の軸中心より車内側(図3において左側)をドアウェザーストリップ2の車内側、クリップ12の軸中心より車外側(図3において右側)をドアウェザーストリップ2の車外側という。
中空シール部21は、断面環状のメインシール部材として形成され、車内側で基底部20と一体成形されている。中空シール部21は、ドア閉時にボディパネル11の開口端縁11aに弾接されて、ボディパネル11側に連続したシールラインが形成される。また、基底部20と中空シール部21の間には、略三角形状の中空部21aが形成され、中空部21aの車外側側壁28に後述するドア側シールリップ部23・24が一体成形されている。
ボディ側シールリップ部22は、断面舌状のシール部材として形成され、中空シール部21よりも車外側に突設されて基底部20と一体成形されている。ボディ側シールリップ部22は、ドア閉時にボディパネル11の開口端縁11aに弾接され、背面部が開口端縁11aに圧接されて断面略く字状に撓められることで、ボディパネル11側にシールラインが形成される。
ドア側シールリップ部23・24は、断面舌状のシール部材として形成され、基底部20より延出される上述した車外側側壁28より車外側に向けて上下位置にそれぞれ延設されて基底部20と一体成形されている。ドア側シールリップ部23・24は、ドアウェザーストリップ2がドアパネル10に取り付けられた状態及びドア閉時にベース面10aに対して略垂直に延びる外周突縁10bに弾接されて、ドアパネル10側に二重のシールラインが形成される。
ドア側シールリップ部23・24においては、ドアパネル10(の外周突縁10b)との弾接量(弾性変形量)を好適に設定することが難しく、また、製品や取り付け等のバラツキを考慮するとシールラインの全域に渡って弾接量を一定にすることが困難である。特に、ドアパネル10との弾接量が大き過ぎると、ドアパネル10に取り付けられた状態でドアウェザーストリップ2が車内側に傾くなどして、止水性(シール性)やドア閉め性が低下する要因となる。本実施例のドアウェザーストリップ2では、ドア側シールリップ部23・24で不足する止水性能等が基底リップ部25にて補強されている。
基底リップ部25は、断面舌状のシール部材として形成され、基底部20の車外側の下端部に車外側に向けて下方斜め方向に延設されて基底部20と一体成形されている。基底リップ部25は、基底部20の下端部より付根部25aにて連続され、付根部25aと先端部25bを結ぶ軸が傾いて先端部25bが車外側に向くようにして形成されている。基底リップ部25は、ドアウェザーストリップ2がドアパネル10に取り付けられた状態及びドア閉時に先端部25bがベース面10aに弾接されて、ドアパネル10側にシールラインが形成される。
凹溝部26は、車外側側壁28と基底リップ部25との間部分である見切り部に断面略V字状に形成され、車外側に向けて開口されている。凹溝部26により、基底リップ部25の先端部25bと車外側側壁28とが離間されるため、基底リップ部25が先端部25bを車外側に向けて倒れた状態でベース面10aに弾接可能とされている。
第一の柔軟部27は、他の部位よりも低比重の弾性材(例えば、高発泡スポンジ材(EPDM)等)にて形成され、凹溝部26を塞ぐようにして基底リップ部25の付根部25aから先端部25bにかけて充填され、基底リップ部25の先端部25bよりも車外側に向けて突出しないように配設されている。このように第一の柔軟部27が配設されることで、ドアウェザーストリップ2がドアパネル10に取り付けられた状態及びドア閉時に、基底リップ部25の先端部25bをベース面10aに確実に圧接させることできる。
第二の柔軟部29は、上述した第一の柔軟部27と同様に他の部位よりも低比重の弾性材(例えば、高発泡スポンジ材(EPDM)等)にて形成され、ドア側シールリップ部24と基底リップ部25との間に車外側に向けて延設される。第二の柔軟部29は、ドアウェザーストリップ2がドアパネル10に取り付けられた状態及びドア閉時にベース面10aに弾接されて、ドアパネル10側にシールラインが形成される。
第一の柔軟部27及び第二の柔軟部29の素材としては、好ましくは比重が0.15〜0.4の高発泡スポンジ材(EPDM等)より形成される。通常、基底リップ部25を含むその他の部位は、比重が0.4より大きいスポンジ材又はソリッド材で形成されるため、第一の柔軟部27及び第二の柔軟部29としては、それらの他の部位よりも低比重(0.15〜0.4)で発泡率の高い材料が好ましく用いられる。第一の柔軟部27及び第二の柔軟部29を比重が0.4より大きい素材にて形成すると、主にドア閉め性が低下するからである。
本実施例のドアウェザーストリップ2は、押出成形部P1において、他の部位よりも低比重の弾性材にて形成される第一の柔軟部27及び第二の柔軟部29が設けられることで、ドア側シールリップ部23・24及び基底リップ部25にて均一かつ安定的に応力(シール圧)を付与して車内への浸水(くぐり水)を防止し、ドアパネル10と基底部20との間の止水性を向上できるように構成されている。特に、第一の柔軟部27が設けられることで、ベース面10aに弾接される基底リップ部25の過剰な反力を吸収して、良好なドア閉め性を確保することができるとともに、基底リップ部25にドアパネル10との止水性を維持するための適切な弾性力を発揮させることができる。また、基底リップ部25の弾接量(弾性変形量)を大きくして、ドアウェザーストリップ2がドアパネル10に取り付けられた状態での波打ちを防止し、止水性の信頼性を向上させることができる。
図2及び図5に示すように、ドアウェザーストリップ2の押出成形部P2は、主に自動車1のセンターピラー側のドアパネル10の垂直部に沿って取付けられ、上述した押出成形部P1と同様に基底部20と、中空シール部21と、ドア側シールリップ部24と、基底リップ部25等が押出成形にて一体成形されて構成されるが、押出成形部P1とは異なり、ボディ側シールリップ部22、ドア側シールリップ部23、凹溝部26、第一の柔軟部27、及び第二の柔軟部29等は特に設けられていない。
図2、図6乃至図10に示すように、ドアウェザーストリップ2の型成形部P3は、主に自動車1のドアパネル10のコーナー部に沿って取り付けられ、上述した押出成形部P1と同様に基底部20と、中空シール部21と、ボディ側シールリップ部22と、ドア側シールリップ部23・24と、基底リップ部25と、凹溝部26等とが型成形にて一体成形されて構成されるが、押出成形部P1とは異なり、第一の柔軟部27及び第二の柔軟部29は特に設けられず、代わりに補強リブ部30が設けられている。
型成形部P3では、押出成形部P1側の端部にボディ側シールリップ部22、ドア側シールリップ部23・24、及び基底リップ部25が形成され、対応する押出成形部P1のボディ側シールリップ部22、ドア側シールリップ部23・24、及び基底リップ部25と連続されてシールラインが形成される(図2、図4及び図7参照)。一方、押出成形部P2側の端部には、ボディ側シールリップ部22及びドア側シールリップ部23が形成されず、シールラインは途切れているが、ドア側シールリップ部24及び基底リップ部25が連続して形成されており、対応する押出成形部P2のドア側シールリップ部24及び基底リップ部25と連続されることで、ドアウェザーストリップ2(押出成形部P1・P2及び型成形部P3)の全長に渡ってドア側シールリップ部24及び基底リップ部25にてシールラインが形成される(図2、図5及び図8参照)。
なお、型成形部P3では、中空部21aの車外側側壁28に外周方向に向けて広がるヒレ片31が形成されており、図示せぬクリップを介してドアパネル10に取付けられる(図2、図8及び図9参照)。
補強リブ部30は、断面山形又は断面台形の立壁状に形成され、上述した凹溝部26に車外側側壁28と基底リップ部25とを繋ぐようにして、両端が車外側側壁28の見切り部側の側面及び基底リップ部25の見切り部側の側面と一体に連続されて配設されている。本実施例の補強リブ部30は、型成形部P3の湾曲箇所に凹溝部26に沿って所定間隔(1.5mm〜5.0mm)を有して略等間隔となるように複数(本実施例では13個)配設され、凹溝部26の長手方向に沿う方向に対してそれぞれの頂部稜線が交差するようにして立設されている。ドアウェザーストリップ2がドアパネル10に取り付けられた状態及びドア閉時に補強リブ部30が撓む(弾性変形する)ことで、基底リップ部25に弾性力が付与されるとともに、ベース面10aに弾接される基底リップ部25の余剰の反力が吸収される。
また、補強リブ部30は、基底リップ部25に対して付根部25aから先端部25bまでの途中まで延出され、付根部25aから先端部25bまで到達せず先端部25bより車外側に向けて突出されない。このように補強リブ部30が形成されることで、基底リップ部25(の先端部25b)の弾接量(弾性変形量)を確保することができ、ドアウェザーストリップ2がドアパネル10に取り付けられた状態及びドア閉時に、先端部25bをベース面10aに確実に圧接させることできる。
補強リブ部30は、基底リップ部25に対して押出成型部P1の基底リップ部25と同程度の応力(シール圧)を与えるように形成されるのが好ましい。すなわち、補強リブ部30により付与される弾性力が低い(反力吸収性が高い)と、型成形部P3の基底リップ部25の応力S3(図7参照)が弱まり、基底リップ部25等によるシールラインの応力(シール圧)の均一性が損なわれ、押出成形部P1において基底リップ部25にて止水できている状態であっても、型成形部P3において基底リップ部25にて止水性を担保できない場合があるからである。一方で、補強リブ部30により付与される弾性力が高い(反力吸収性が低い)と、型成形部P3の基底リップ部25の応力S3が強まるものの、ドア側シールリップ部23・24の応力S1・S2(図7参照)が弱まり、また製品や取り付け等のバラツキの影響を受け易くなる結果、基底リップ部25等によるシールラインの応力(シール圧)の均一性が損なわれて、充分な止水性を担保できない場合がある。
以上のように、本実施例のドアウェザーストリップ2は、ドアパネル10のベース面10aに取り付けられる基底部20と、ドアパネル10とボディパネル11の間をシールする中空シール部21及びシールリップ部22・23・24(ボディ側シールリップ部22及びドア側シールリップ部23・24)と、を具備してなるドアウェザーストリップ2において、基底部20の車外側の下端部に車外側に向けて下方斜め方向に延設され、ドアパネル10のベース面10aに弾接される基底リップ部25と、ドア側シールリップ部23・24が形成される車外側側壁28と基底リップ部25との間部分である見切り部に形成される凹溝部26と、凹溝部26に車外側側壁28と基底リップ部25とを繋ぐように形成される補強リブ部30と、を具備してなるため、ドアパネル側に連続したシールラインを形成してドア閉め性を確保しつつ止水性を高め、かつ加工性を向上できる。
すなわち、本実施例のドアウェザーストリップ2は、ドアウェザーストリップ2がドアパネル10に取り付けられた状態及びドア閉時に、基底リップ部25がベース面10aに弾接されることで、ドアウェザーストリップ2(押出成形部P1・P2及び型成形部P3)の全長に渡ってドアパネル10側に連続したシールラインを形成させることができ、ドア側シールリップ部24等では止水しきれない車内への浸水(くぐり水)を防止して、ドアパネル10と基底部20との間の止水性を高めることができる。
また、車外側側壁28と基底リップ部25との間部分である見切り部に形成される凹溝部26に車外側側壁28と基底リップ部25とを繋ぐように補強リブ部30が形成されることで、ドア閉時に補強リブ部30が撓む(弾性変形する)ことで、ベース面10aに弾接される基底リップ部25の過剰な反力を吸収して、良好なドア閉め性を確保することができるとともに、基底リップ部25に対してドアパネル10との止水性を維持するための弾性力を発揮させることができ、上述したシールラインにおける応力(シール圧)を均一化することができる。さらに、型成形部P3において、従来のように別体の補材(高発泡スポンジ材等)を取り付ける構成場合と比べて補材の取り付け作業やコストが不要となり加工性を向上できる。
特に、本実施例のドアウェザーストリップ2では、補強リブ部30が立壁状に形成され、凹溝部26の長手方向に沿う方向に対して頂部稜線が交差するようにして立設されるため、基底リップ部25に対して補強リブ部30の撓み(弾性変形)により付与される弾性力を高めることができ、基底リップ部25による止水性の信頼性を向上できる。
また、補強リブ部30が凹溝部26に沿って所定間隔を有して複数形成されるため、補強リブ部30の形状や配置構成を変更することで、基底リップ部25がドアパネル10に弾接される際に生じる応力(シール圧)の細かな微調整が可能となり、基底リップ部25によるシールラインの応力(シール圧)の均一性を向上できる。
なお、ドアウェザーストリップ2の構成としては、上述した実施例に限定されず、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
すなわち、上述した実施例のドアウェザーストリップ2では、補強リブ部30において、立壁状に形成される構成や、凹溝部26に沿って所定間隔を有して複数(13個)配設される構成について説明したが、かかる補強リブ部30の形状や配置はこれに限定されず、例えば、ブロック状等に形成したり、本実施例の個数(13個)より少数で構成したりしてもよく、基底リップ部25に弾性力を付与するとともに、ベース面10aに弾接される基底リップ部25の余剰の反力を吸収できるような弾性力及び反力吸収力を有する形状や配置を適宜採用することができる。
また、上述した実施例のドアウェザーストリップ2では、補強リブ部30において、車外側側壁28の見切り部側の側面及び基底リップ部25の見切り部側の側面と一体に連続される構成について説明したが、かかる補強リブ部30の構成はこれに限定されず、車外側側壁28と基底リップ部25とを繋ぐように形成されればよく、例えば、凹溝部26において車外側側壁29の見切り部側の側面、又は基底リップ部25の見切り部側の側面のみに形成され、ドアウェザーストリップ2がドアパネル10に取り付けられた状態及びドア閉時に他方の側面に当接して連続されるように形成されてもよい。
また、上述した実施例のドアウェザーストリップ2では、型成形部P3において、ボディ側シールリップ部22及びドア側シールリップ部23・24が形成される構成について説明したが、ボディ側シールリップ部22及びドア側シールリップ部23・24の形状や配置はこれに限定されず、少なくとも基底リップ部25が設けられ、押出成形部P1・P2と型成形部P3とでドアパネル10側に連続したシールラインが形成される構成であればよい。
また、上述した実施例のドアウェザーストリップ2は、押出成形部P1において、第一の柔軟部27と第二の柔軟部29が配設される構成について説明したが、第二の柔軟部29が設けられなくてもよく、第一の柔軟部27のみにてドア側シールリップ部23・24や基底リップ部25に応力(シール圧)を付与して車内への浸水(くぐり水)を防止するように構成してもよい。
1 自動車
2 ドアウェザーストリップ
10 ドアパネル
10a ベース面
10b 外周突縁
11 ボディパネル
11a 開口端縁
20 基底部
21 中空シール部
22 ボディ側シールリップ部
23 ドア側シールリップ部
24 ドア側シールリップ部
25 基底リップ部
26 凹溝部
28 車外側側壁
30 補強リブ部

Claims (5)

  1. ドアパネルのベース面に取り付けられる基底部と、ドアパネルとボディパネルの間をシールする中空シール部及びシールリップ部と、を具備してなるドアウェザーストリップにおいて、
    前記基底部の車外側の下端部に車外側に向けて下方斜め方向に延設され、ドアパネルのベース面に弾接される基底リップ部と、
    前記シールリップ部が形成される車外側側壁と前記基底リップ部との間部分である見切り部に形成される凹溝部と、
    前記凹溝部に前記車外側側壁と前記基底リップ部とを繋ぐようにして形成される補強リブ部と、
    を具備してなることを特徴とするドアウェザーストリップ。
  2. 前記補強リブ部は、立壁状に形成され、前記凹溝部の長手方向に沿う方向に対して頂部稜線が交差するようにして立設される請求項1に記載のドアウェザーストリップ。
  3. 前記補強リブ部は、前記凹溝部に沿って所定間隔を有して複数配設される請求項1又は請求項2に記載のドアウェザーストリップ。
  4. 前記補強リブ部は、前記基底リップ部に対して付根部から先端部までの途中まで延出される請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のドアウェザーストリップ。
  5. 前記補強リブ部は、前記基底部、前記中空シール部、前記シールリップ部、及び前記基底リップ部とともに型成形にて一体成形される請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のドアウェザーストリップ。
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