JP2016153136A - フレア工具 - Google Patents

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眞一 松本
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Abstract

【課題】電動回転工具の使用においても十分な耐久性があり、且つ、材質を問う事なく正確なフレア加工が可能なフレア工具を提供することを課題とする。【解決手段】フレア工具Aは、動力式回転工具200又は手動での回転駆動力の伝達が可能で、先端にフレア加工用の偏心コーン8が装着され、外周面に雄ネジ4aが刻設されたフレア加工部10と、フレア加工用配管5の管端を固定支持するゲージ9と、フレア加工部10が螺入される雌ネジ6cが刻設され、ゲージ9をホールドする外筒フレーム6と、外筒フレーム6からのフレア加工部10の抜け落ち防止用の抜け落ち防止部13とで構成されている。フレア加工部10の雄ネジ4aは、螺退時に抜け落ち防止部13の被係合部が係合部に係合する前に外筒フレーム6の雌ネジ6cから螺脱して空回りするように形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、空調機器の配管やガス管の管端を拡径加工するためのフレア工具に係り、特に、高速回転で駆動するインパクトドライバ等の動力式回転工具を接続して使用できるフレア工具に関する。
継手を介して金属管を接続する場合、金属管の管端に継手用のリングとナットを通し、金属管の管端をフレア工具で円錐状に拡径加工する必要がある。このような拡径加工するためのフレア工具は、従来から、ハンドル付きの手動式のものが多く用いられている(例えば、特許文献1参照)。手動式フレア工具では、まず、管端をフレア工具の半割のゲージのワーク受け孔に挿入し、ゲージ締付ハンドルでゲージを締め付け、ワーク受け孔に管端を固定する。この状態で作業者がコーンシャフトを回転させる回転ハンドルを手で回し、その先端に取り付けた偏心コーンを金属管の管端に付勢圧接させつつ偏心回転させ、管端を拡開するフレア加工を行う
このような手動式のフレア工具では、回転ハンドルを手で直接回転させるため手に大きな力が加わり疲労しやすい。加えて作業者にはばらつきがあるため、作業精度が安定せず、加工面の仕上げ状態が不均一になりやすい。特に、ガス管や水道管或いは空調設備の配管ではガス漏れ、水漏れや冷却ガス漏れに繋がる。
そこで、作業者の労力を軽減して作業効率を向上させ、且つ、加工面を均一に加工できるようにインパクトドライバのような電動回転工具を使用できる、摩擦摺動式クラッチを使用したフレア工具が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
このフレア工具は、動力式回転工具から回転駆動力の伝達を受ける主ハンドル部と、主ハンドル部に連結され、先端の太径の偏心コーン取付部に偏心コーンが偏心回転自在に取り付けられているコーンシャフトと、コーンシャフトが軸方向に摺動可能に挿通されており、コーンシャフトに沿って主ハンドル部に設けられたピンが挿脱可能に設けられているスラストクラッチと、コーンシャフトが回動自在に挿通され、外周面に雄ネジが刻設されているスラストスリーブと、スラストクラッチとスラストスリーブとの間に設けられ、鋼球を使用することによって無段階連続的にトルク伝達が可能な摩擦摺動式クラッチと、複数の径の異なる通孔を有し、その内の最適の通孔に管端を固定支持する半割のゲージと、スラストスリーブの雄ネジが螺入され、コーンシャフトの軸方向に螺進退自在に支持し、且つ、ゲージを保持して加工位置に保持する外筒フレームとで構成されている。なお、摩擦摺動式クラッチを介してラストスリーブを螺退させた時に偏心コーン取付部の上端段部が外筒フレームの雌ネジが刻設されている内周面の下端段部に係合してコーンシャフトの抜去方向の移動が停止する。
このフレア工具は、上記のように駆動力伝達部に摩擦摺動式クラッチを使用しているので、電動回転工具の接続穴にフレア工具の主ハンドル部を挿入して両者を接続し、電動回転工具を作動させると主ハンドル部がコーンシャフトと共に高速回転する。そして、摩擦摺動式クラッチの部分で入力部(スラストクラッチ)と出力部(スラストスリーブ)が鋼球による点接触で互いにクラッチバネで付勢圧接されて摩擦摺動しつつ無段階連続的に回転駆動力をクラッチの一方を構成するスラストスリーブに伝達する。
回転駆動力が伝達されたスラストスリーブはコーンシャフトと共にネジ機構により回転しつつ前進し、先端の偏心コーンが管端に達し、フレア加工の開始される。フレア加工の開始に伴い、スラストスリーブは偏心コーンのヘッドが偏心回転しつつ管端に接触して鋼球部分の摩擦力より大きい抵抗を受け、螺進が妨げられる。一方、偏心コーンは高速で管端に押圧接触しつつ管端を拡開して行く。この間、摩擦摺動式クラッチ(鋼球)を介して無段階連続的にトルクがスラストスリーブに伝達されるので、スラストスリーブは拡開加工状態の進捗度に応じて微妙に変化するトルクの変動に柔軟に追従して、回転している偏心コーンを管端に押し込む。これによりフレア加工を連続的に進捗させることができる。その間、インパクトドライバのような電動回転工具は高速回転を継続し、偏心コーンも高速回転している。
管端が十分拡開され、ゲージの通孔の開先に沿うと拡開された管端から受ける抵抗が摩擦摺動式クラッチの摩擦力より大きくなり、摩擦摺動式クラッチが空回りして管端のフレア加工が終了する。
フレア加工が終了すると電動回転工具を逆回転させコーンシャフトを引き上げる。この時、摩擦摺動式クラッチを介して逆回転力がスラストスリーブに加えられてスラストスリーブが螺退し、上述のように偏心コーン取付部の上端段部が外筒フレームの下端段部に係合してコーンシャフトの抜去方向の移動が停止する。それ以降は摩擦摺動式クラッチが空回りして偏心コーンの引き上げが完了したことが分かるようになっている。
特開2003−260519号公報 特開2006−26700号公報
このように特許文献2のフレア工具は、回転スピードの速い電動回転工具を利用して迅速なフレア加工を実行して行くことができるが、その回転が低トルクであったとしても、そして摩擦摺動式クラッチの空回りによって螺退停止時の衝撃が緩和されるとしても繰り返し使用の間に衝突部位である偏心コーン取付部の上端段部と外筒フレームの下端段部が次第に摩耗し、ネジを傷めたり、甚だしい場合にはネジが破損してコーンシャフトが抜け落ちたり、主ハンドル部にコーンシャフトを固定しているスプリングピンが破断して主ハンドル部が脱落するというような事故があった。また、スラストスリーブによる偏心コーンの管端への押込み量はクラッチの摩擦力に拠るため、配管の素材が異なれば管端の拡開精度も影響を受けることになり、この点でも問題があった。
本発明はこのような電動回転工具の使用においても十分な耐久性があり、且つ、材質を問う事なく正確なフレア加工が可能なフレア工具を提供することを課題とする。
請求項1に記載のフレア工具Aは、
動力式回転工具200から回転駆動力又は手動での回転駆動力の伝達が可能で、先端にフレア加工用の偏心コーン8が装着され、外周面に雄ネジ4aが刻設されたフレア加工部10と、
複数の径の異なる受け孔9a〜9eを有し、その内の最適の受け孔にフレア加工用配管5の管端を固定支持するゲージ9と、
フレア加工部10が螺入される雌ネジ6cが刻設され、ゲージ9のいずれかの受け孔9a〜9eが偏心コーン8に合致した状態でホールドする外筒フレーム6と、
フレア加工終了後、フレア加工部10を逆回転させて外筒フレーム6から螺退させ、ゲージ9から偏心コーン8が離脱した後、外筒フレーム6の係合部にフレア加工部10の被係合部が係合して外筒フレーム6からのフレア加工部10の抜け落ちを防止する抜け落ち防止部13とで構成され、
前記螺退時に抜け落ち防止部3の被係合部が係合部に係合する前にフレア加工部10の雄ネジ4aが外筒フレーム6の雌ネジ6cから螺脱して空回りするように形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載のフレア工具Aは、請求項1を更に詳述したもので、
動力式回転工具200から回転駆動力又は手動での回転駆動力の伝達が可能な主ハンドル部1と、
前記主ハンドル部1に固定され、下端部にコーン取付部2aが設けられて主ハンドル部1と一体となって回転するコーンシャフト2と、
コーンシャフト2の回転に対して偏心回転可能にて前記コーン取付部2aの下面に取り付けられたフレア加工用の偏心コーン8と、
主ハンドル部1とコーン取付部2aとの間にてコーンシャフト2に対して回転且つスライド可能に配設され、外周面に雄ネジ4aが刻設されたスリーブ4と、
複数の径の異なる受け孔9a〜9eを有し、その内の最適の受け孔にフレア加工用配管5の管端を固定支持するゲージ9と、
前記スリーブ4が挿入され、コーン取付部2aの外径R2より小さい内径R1を有するスリーブ孔6bが穿設され、該スリーブ孔6bの内周面にスリーブ4の外周面の雄ネジ4aに噛合する雌ネジ6cが刻設され、前記ゲージ9の前記受け孔が偏心コーン8に対応するようにゲージ9を保持する保持部6aを有する外筒フレーム6と、
スリーブ4とコーン取付部2aとの間に設置され、偏心コーン8をゲージ9方向に押圧付勢する押圧バネ11と、
コーンシャフト2に平行にて主ハンドル部1に装着され、フレア加工時における主ハンドル部1の正転・逆転に合わせて外筒フレーム6に対して螺進・螺退するスリーブ4に穿設された係脱孔4bに係脱する係脱ピン16とで構成され、
フレア加工終了後、主ハンドル部1を逆回転させてスリーブ4を外筒フレーム6から螺退させた時、コーンシャフト2の外筒フレーム6からの抜け落ちを防止する被係合部となるコーン取付部2aの係合縁2bが、係合部であるスリーブ孔6bの孔縁6dに係合する前にスリーブ4の雄ネジ4aが外筒フレーム6の雌ネジ6cから螺脱して空回りするように形成されていることを特徴とする。
本発明のフレア工具Aは、フレア加工終了後、フレア加工部10を逆回転させて外筒フレーム6から螺退させた時、螺退に合わせて係合部が外筒フレーム6の被係合部に近づく。そして、両者の係合前にフレア加工部10の雄ネジ4aが外筒フレーム6の雌ネジ6cから螺脱して空回りするように形成されているので、フレア加工部10の逆回転による抜け落ち防止部13に衝突による衝撃が発生せず、動力式回転工具200を使用しても従来のように抜け落ち防止部13を傷めるようなことがない。
本発明のフレア工具の断面図である。 図1のフレア加工終了時の断面図である。 図2における係脱ピンとスリーブとの関係を示す一部切欠要部正面図である。 逆回転時における係脱ピンとスリーブとの関係を示す一部切欠要部正面図である。 図1の平断面図である。 図1の平面図である。
以下に、本発明の実施形態に係るフレア工具Aについて図面を参照しつつ詳細に説明する。フレア工具Aは、大略、主ハンドル部1、コーンシャフト2、偏心コーン8、スリーブ4などで構成されるフレア加工部10、ゲージ9、外筒フレーム6、押圧バネ11及び係脱ピン16などで構成されている。
主ハンドル部1は、握り部20と、握り部20の下面に露出するような形で一体的にインサートされている金属ブロック21とで構成されている。握り部20の外形は、円形ブロック状のもので握りやすいように周囲に指掛けの凹凸が形成され、上面に軸心に一致させてドライバ穴1bが凹設されている。そして、金属ブロック21の下面にはドライバ穴1bと同軸でシャフト取付穴1aが穿設されている。そしてこのシャフト取付穴1aに平行に係脱ピン保持穴1fが穿設されている。係脱ピン保持穴1fの内面には後述する係脱ピン16の回り止め用の平面部1gが形成されている。
コーンシャフト2は、細いシャフト本体2hと、下端部にシャフト本体2hより太径のコーン取付部2aとで形成されており、その上端部2iがシャフト取付穴1aに挿入され、スプリングピン1cで一体的に固定されている。このスプリングピン1cの直下に横孔1dが軸方向に対して直角に穿設され、係合ピン1eが嵌め込まれている。
コーン取付部2aの下面にはコーンシャフト2に対して傾斜した傾斜穴2cが穿設されており、スラストベアリング8b及びニードルベアリング8cを介して偏心コーン8の偏心軸8aが偏心回転可能に挿入されている。偏心軸8aには偏心軸8aが傾斜穴2cから脱落することを防止する抜け止め用のC形リング8eが装着されている。これにより偏心コーン8はコーンシャフト2の中心軸の周囲を回転する。なお、円錐状の偏心コーン8の先端はコーンシャフト2の中心軸に一致する。そして、偏心コーン8の母線は後述するゲージ9の受け孔9a〜9eのフレア加工面に一致するようの設けられている。
コーン取付部2aの上端外周縁は後述する外筒フレーム6の雌ネジ6cが螺設されているスリーブ孔6bの段状に形成されている下縁に係合する抜け止め用の係合縁2bとなっている。前記下縁を抜け止め段部6nとし、この抜け止め段部6nが前記係合縁2bに係合する被係合部であり、係合縁2bが係合部であって、係合部である係合縁2bと、被係合部である抜け止め段部6nで本実施例における螺退時における抜け落ち防止部13を構成する。なお、抜け落ち防止部13はこの例に限られず、螺退時にフレア加工部10が外筒フレーム6から抜け落ちしない構造のものであれば足る。
偏心コーン8は、偏心軸8aと円錐ヘッド8hとで構成されており、円錐ヘッド8hがコーン取付部2aの下面から傾斜して露出している。
スリーブ4は、その上部に円盤状のフランジ部4cが形成され、フランジ部4cの下面からフランジ部4cより細い胴部4dが垂設され、胴部4dの外周面に雄ネジ4aから刻設されている。そして、フランジ部4cから胴部4dの途中にかけてコーンシャフト2のシャフト本体2hが回転自在かつ摺動自在に挿通されるスライド孔4sが穿設されており、スライド孔4sの下端から胴部4dの下面にかけて太いバネ収納孔4eが穿設されている。前記フランジ部4cには上下に貫通する係脱孔4bが穿設されている。
ゲージ9は、開閉自在な棒状の一対の半体部材91,92からなり、半体部材91,92を閉じた状態で、その合わせ面にフレア形成面を有する受け孔9a〜9eが複数個形成される。従って、受け孔(9a〜9e)は半割れ状に形成されている。受け孔9a〜9eの内周面には、配管5を脱落させることなく保持できるように平行溝が刻設され、半体部材91,92の外側面には位置合わせ用の凹部93が形成されている。
外筒フレーム6は中空金属材で形成され、その上部には上面に開口するスリーブ孔6bが穿設され、内周面に雌ネジ6cが穿設されている。スリーブ孔6bの下縁(即ち、係合部である抜け止め段部6n)からスリーブ孔6bより内径の大なる中間孔部6fが形成され、中間孔部6fの下縁から中間孔部6fより更に内径の大なる下部孔部6gが形成され、外筒フレーム6の下部に設けられたゲージ支持部6eに開口している。ここで、スリーブ孔6bの雌ネジ6cの内径(即ち、スリーブ孔6bの内径)はコーン取付部2aの外径より小さく、中間孔部6fの内径はコーン取付部2aの外径より大きくてコーンシャフト2の螺退時にはコーン取付部2aが中間孔部6f内に収納されるようになっている(図1参照)。そして、スリーブ孔6bの下縁全周は中間孔部6fに対して段状に形成されており、この部分がコーンシャフト2の螺退時にコーン取付部2aの上縁である係合縁2bが係合してコーンシャフト2の抜け落ちを防ぐ前述の抜け止め段部6n(係合部)である。
外筒フレーム6のゲージ支持部6eは、外筒フレーム6の下部にてその側壁を貫通し、ゲージ9が挿通される挿通孔6hを有する部分で、外筒フレーム6の中心軸に対して直角に穿設されている。このゲージ支持部6eには、ゲージ9を偏心コーン8の回転中心に一致して固定するようにネジ部材7が設けられている。
係脱ピン16は円柱状のもので、外周に上下2段に脱落防止鍔16a、16bが全周に亘って形成されており、上側に脱落防止鍔16aより上の部分の側面は回転防止用の平面16cが形成され、下側の脱落防止鍔16bより下の部分の底部は主ハンドル部1の回転方向に対して合わせて斜めに切落されたカム面16dが形成されている。換言すれば、図3,4から分かるように主ハンドル部1の回転の進行方向の側から後方に向けて下り傾斜に切落されている。そして、コーンシャフト2の横孔1dに挿通された係合ピン1eの露出端部が脱落防止鍔16a、16b間に上下の隙間を持って嵌め込まれ、主ハンドル部1の下面に保持されている。そして、係脱ピン16自体は主ハンドル部1の係脱ピン保持穴1f内で回転しないように、係脱ピン保持穴1fの内側面に設けられた回転止め用の平面部1gに接触して係脱ピン保持穴1f内で係脱ピン16が回転するのを阻止している。また、係脱ピン16の上面にはバネ収納穴16eが穿設されており、バネ収納穴16eに収納されたバネ17が係脱ピン保持穴1fの天井に接触し、係脱ピン16をバネ収納穴16eから抜け出る方向に押圧付勢している。なお、係脱ピン16は、スリーブ4のフランジ部4cの係脱孔4bに一致する円周上に設けられる。
以上のような本発明のフレア工具Aにおいて、フレア加工終了後、主ハンドル部1を逆回転させてスリーブ4を外筒フレーム6から螺退させた時、コーンシャフト2が外筒フレーム6から抜け落ちることなくスリーブ4の雄ネジ4aが外筒フレーム6の雌ネジ6cから螺脱して空回りするようにするには、伸びた押圧バネ11がスリーブ4を押し上げて主ハンドル部1の下面にフランジ部4cが接触した状態で、コーン取付部2aの係合縁2b(被係合部)からスリーブ4の雄ネジ4aの下端までの距離L1が、雌ネジ6cの長さL2より大きいことが必要である。(L1>L2)
なお、このようなフレア工具Aに適用される動力式回転工具200は、例えば、トルク10N・m以下、回転数0〜3000rpmに選択可能なインパクトドライバ等の低トルク高速回転で駆動可能な回転工具が使用される。勿論、これに限定されることはない。
しかして、まず、ゲージ9を開いて最適の受け孔(図1の場合は、受け孔9a)を選択し、配管5の管端を所定の高さで挟み込み、ゲージ支持部6eに挿入する。そして、受け孔9aが、偏心コーン8に一致したとことで、凹部93に嵌り込むようにネジ部材7を締め付け、ゲージ9をゲージ支持部6eに固定する。
偏心コーン8の回転中心は配管5の直上にて中心に一致しており、この状態で主ハンドル部1のドライバ穴1bに動力式回転工具200の先端を嵌め込み正転させる。動力式回転工具200の回転により主ハンドル部1がコーンシャフト2と共に高速で回転する。スリーブ4は、主ハンドル部1から突き出ており、スリーブ4の係脱孔4bには嵌り込んでいる係脱ピン16の働きにより、主ハンドル部1と共に高速回転する。
スリーブ4は外筒フレーム6の雌ネジ6cに螺合しているので、主ハンドル部1やコーンシャフト2と共に配管5に向かって螺進する。偏心コーン8の円錐面が配管5の管端に接触した処でスリーブ4はそのまま螺進するが、押圧バネ11は次第に撓み、偏心コーン8は押圧バネ11の弾発力で管端の拡開を進めて行く。このように押圧バネ11の弾発力の下、偏心コーン8の偏心回転と螺進により管端は拡開され、受け孔9aのフレア面に沿うようにフレア加工がなされる。この間、スラストベアリング12を介して押圧バネ11を圧縮しつつスリーブ4が螺進し、主ハンドル部1から離間して行く。そして、係脱ピン16のカム面16dが抜け出た処でカム面16dの先端がフランジ部4cの上面を回転摺動し、スリーブ4の螺進が停止する。これによりフレア加工は終了する(図3)。このようにフレア加工は常時一定の弾発力の下で行われるので、品質が安定する。
フレア加工が終了すると、動力式回転工具200を逆転させ、主ハンドル部1を逆転させる。そうすると図4のように係脱ピン16のカム面16dの先端が主ハンドル部1から離間しているフランジ部4cの係脱孔4bに引っ掛かり、スリーブ4を逆転させる。これによりスリーブ4は螺退して主ハンドル部1に接近する。押圧ばね11はスリーブ4の螺退と共に伸長する。フランジ部4cが主ハンドル部1に接触した時点でスリーブ4と主ハンドル部1及びコーンシャフト2が一体となって逆転し、偏心コーン8が配管5から離れ、コーン取付部2aは中間孔部6f内に入り込み、その係合部である係合縁2bは、雌ネジ6cの下端の被係合部である抜け止め段部6nに近づく(図1)。
ここで、前述のようにL1>L2となっているので、その係合部である係合縁2bが、雌ネジ6cの下端の被係合部である抜け止め段部6nに接触する前に雄ネジ4aが抜け、スリーブ4を含めた主ハンドルブ1が外筒フレーム6に対して空回りし、雌雄ネジ4a・6cを損傷することがない。同時に空回りしつつ抜け落ち防止部13を構成する抜け止め段部6nが係合縁2bに係合してフレア加工部10が外筒フレーム6から抜け落ちることがない。
A…フレア工具、L1…距離、L2…長さ、R1…内径、R2…外径、1…主ハンドル部、1a…シャフト取付穴、1b…ドライバ穴、1c…スプリングピン、1d…横孔、1e…係合ピン、1f…係脱ピン保持穴、1g…回り止め用の平面部、2…コーンシャフト、2a…コーン取付部、2b…係合縁(被係合部)、2c…傾斜穴、2h…シャフト本体、2i…上端部、4…スリーブ、4a…雄ネジ、4b…係脱孔、4c…フランジ部、4d…胴部、4e…バネ収納孔、4s…スライド孔、5…配管、6…外筒フレーム、6a…保持部、6b…スリーブ孔、6c…雌ネジ、6d…孔縁、6e…ゲージ支持部、6f…中間孔部、6g…下部孔部、6h…挿通孔、6n…抜け止め段部(係合部)、7…ネジ部材、8…偏心コーン、8a…偏心軸、8b…スラストベアリング、8c…ニードルベアリング、8e…C形リング、8h…円錐ヘッド、9…ゲージ、9a〜9e…受け孔、10…フレア加工部、11…押圧バネ、12…スラストベアリング、13…抜け落ち防止部、16…係脱ピン、16a…脱落防止鍔、16b…脱落防止鍔、16c…回転防止用の平面、16d…カム面、16e…バネ収納穴、17…バネ、20…握り部、21…金属ブロック、21b…ピン取付穴、91・92…半体部材、93…凹部、200…動力式回転工具。

Claims (2)

  1. 動力式回転工具から回転駆動力又は手動での回転駆動力の伝達が可能で、先端にフレア加工用の偏心コーンが装着され、外周面に雄ネジが刻設されたフレア加工部と、
    複数の径の異なる受け孔を有し、その内の最適の受け孔にフレア加工用配管の管端を固定支持するゲージと、
    フレア加工部が螺入される雌ネジが刻設され、ゲージのいずれかの受け孔が偏心コーンに合致した状態でホールドする外筒フレームと、
    フレア加工終了後、フレア加工部を逆回転させて外筒フレームから螺退させ、ゲージから偏心コーンが離脱した後、外筒フレームの係合部にフレア加工部の被係合部が係合して外筒フレームからのフレア加工部の抜け落ちを防止する抜け落ち防止部とで構成され、
    前記螺退時に抜け落ち防止部の被係合部が係合部に係合する前にフレア加工部の雄ネジが外筒フレームの雌ネジから螺脱して空回りするように形成されていることを特徴とするフレア工具。
  2. 動力式回転工具から回転駆動力又は手動での回転駆動力の伝達が可能な主ハンドル部と、
    前記主ハンドル部に固定され、下端部にコーン取付部が設けられて主ハンドル部と一体となって回転するコーンシャフトと、
    コーンシャフトの回転に対して偏心回転可能にて前記コーン取付部の下面に取り付けられたフレア加工用の偏心コーンと、
    主ハンドル部とコーン取付部との間にてコーンシャフトに対して回転且つスライド可能に配設され、外周面に雄ネジが刻設されたスリーブと、
    複数の径の異なる受け孔を有し、その内の最適の受け孔にフレア加工用配管の管端を固定支持するゲージと、
    前記スリーブが挿入され、コーン取付部の外径より小さい内径を有するスリーブ孔が穿設され、該スリーブ孔の内周面にスリーブの外周面の雄ネジに噛合する雌ネジが刻設され、前記ゲージの前記受け孔が偏心コーンに対応するようにゲージを保持する保持部を有する外筒フレームと、
    スリーブとコーン取付部との間に設置され、偏心コーンをゲージ方向に押圧付勢する押圧バネと、
    コーンシャフトに平行にて主ハンドル部に装着され、フレア加工時における主ハンドル部の正転・逆転に合わせて外筒フレームに対して螺進・螺退するスリーブに穿設された係脱孔に係脱する係脱ピンとで構成され、
    フレア加工終了後、主ハンドル部を逆回転させてスリーブを外筒フレームから螺退させた時、コーンシャフトの外筒フレームからの抜け落ちを防止する被係合部となるコーン取付部の係合縁が、係合部であるスリーブ孔の孔縁に係合する前にスリーブの雄ネジが外筒フレームの雌ネジから螺脱して空回りするように形成されていることを特徴とするフレア工具。
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