JP2016152434A - 制御装置、制御方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】監視者の意図に沿うようにピンチ操作に応じた可動カメラ映像のサイズ調整を行うことが可能な技術を提供する。
【解決手段】被写体検出部212Aは、可動カメラ30によって撮像されて表示されている可動カメラ表示映像に映る第1の被写体が第1の被写体とは異なるタイミングで撮像された第2の被写体を可動カメラ30によって撮像された可動カメラ蓄積映像から検出する。また、カメラ制御部213Aは、可動カメラ表示映像に対するピンチ操作に応じた第1の倍率と、可動カメラ蓄積映像に映る第2の被写体のサイズに対する可動カメラ表示映像に映る第1の被写体のサイズの第2の倍率とを算出する。そして、カメラ制御部213Aは、第1の倍率および第2の倍率に基づいて、可動カメラ表示映像がサイズ調整されるように、可動カメラ30を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、制御装置、制御方法およびプログラムに関する。
従来、可動カメラの撮像範囲を制御する技術が開示されている。例えば、可動カメラによって撮像された可動カメラ映像が表示装置によって表示され、可動カメラ映像に対する操作に基づいて可動カメラの撮像範囲を制御する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。撮像範囲の制御の例としては、可動カメラのPTZ(パン・チルト・ズーム)の制御などが挙げられる。
特開平5−236319号公報
しかしながら、可動カメラによって可動カメラ映像が送信されてから表示制御装置に到達するまでの時間、可動カメラ映像が表示制御装置に到達してから表示されるまでの時間、監視者によって入力された操作が表示制御装置によって送信されてから制御装置によって受信されるまでの時間、制御装置によって操作に応じて可動カメラ映像のサイズが調整されるために要する時間など(以下、これらの時間を「タイムラグ」とも言う。)が生じ得る。
一例として、可動カメラ映像に映る被写体のサイズを調整するための操作(例えば、ピンチ操作など)がなされた場合を想定する。かかる場合には、上記したようなタイムラグのために、可動カメラ映像に映る被写体のサイズが監視者の所望するサイズとは異なってしまう可能性がある。したがって、監視者の意図に沿うようにピンチ操作に応じた可動カメラ映像のサイズ調整を行うことが可能な技術の提供が望まれる。
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、可動カメラによって撮像されて表示されている可動カメラ表示映像に映る第1の被写体が前記第1の被写体とは異なるタイミングで撮像された第2の被写体を前記可動カメラによって撮像された可動カメラ蓄積映像から検出する被写体検出部と、前記可動カメラ表示映像に対するピンチ操作に応じた第1の倍率と、前記可動カメラ蓄積映像に映る前記第2の被写体のサイズに対する前記可動カメラ表示映像に映る前記第1の被写体のサイズの第2の倍率とに基づいて、前記可動カメラ表示映像がサイズ調整されるように、前記可動カメラを制御するカメラ制御部と、を備える、制御装置が提供される。
前記カメラ制御部は、前記第1の倍率と前記第2の倍率とを乗算して得られる倍率によって前記可動カメラ表示映像がサイズ調整されるように前記可動カメラを制御してもよい。
前記カメラ制御部は、前記可動カメラ表示映像に対する前記ピンチ操作の開始時における複数の操作体位置に応じた基準位置の対応位置を前記可動カメラ蓄積映像から算出し、前記対応位置を中心として前記可動カメラ表示映像がサイズ調整されるように前記可動カメラを制御してもよい。
前記カメラ制御部は、前記可動カメラ表示映像に映る前記第1の被写体から前記可動カメラ蓄積映像に映る前記第2の被写体への移動量を前記基準位置に対して加算することによって、前記対応位置を算出してもよい。
前記被写体検出部は、前記可動カメラ表示映像に対する前記ピンチ操作の位置に応じた領域を、前記可動カメラ表示映像に映る前記第1の被写体として検出してもよい。
前記被写体検出部は、前記可動カメラ蓄積映像のうち、前記可動カメラ表示映像に映る前記第1の被写体の特徴量と一致または類似する特徴量を有する領域を前記可動カメラ蓄積映像に映る前記第2の被写体として検出してもよい。
また、本発明の他の観点によれば、可動カメラによって撮像されて表示されている可動カメラ表示映像に映る第1の被写体が前記第1の被写体とは異なるタイミングで撮像された第2の被写体を前記可動カメラによって撮像された可動カメラ蓄積映像から検出する被写体検出部と、広域カメラ映像に対するピンチ操作に応じた第1の倍率と、前記可動カメラ蓄積映像に映る前記第2の被写体のサイズに対する前記可動カメラ表示映像に映る前記第1の被写体のサイズの第2の倍率とに基づいて、前記可動カメラ表示映像がサイズ調整されるように、前記可動カメラを制御するカメラ制御部と、を備える、制御装置が提供される。
前記カメラ制御部は、前記広域カメラ映像に対する前記ピンチ操作の開始時における複数の操作体位置に応じた位置に対応する前記可動カメラ表示映像における位置を基準位置として算出し、前記基準位置の対応位置を前記可動カメラ蓄積映像から算出し、前記対応位置を中心として前記可動カメラ表示映像がサイズ調整されるように前記可動カメラを制御してもよい。
前記被写体検出部は、前記広域カメラ映像に対する前記ピンチ操作の位置に対応する前記可動カメラ表示映像における位置に応じた領域を、前記可動カメラ表示映像に映る前記第1の被写体として検出してもよい。
また、本発明の他の観点によれば、可動カメラによって撮像されて表示されている可動カメラ表示映像に映る第1の被写体が前記第1の被写体とは異なるタイミングで撮像された第2の被写体を前記可動カメラによって撮像された可動カメラ蓄積映像から検出することと、前記可動カメラ表示映像に対するピンチ操作に応じた第1の倍率と、前記可動カメラ蓄積映像に映る前記第2の被写体のサイズに対する前記可動カメラ表示映像に映る前記第1の被写体のサイズの第2の倍率とに基づいて、前記可動カメラ表示映像がサイズ調整されるように、前記可動カメラを制御することと、を含む、制御方法が提供される。
また、本発明の他の観点によれば、コンピュータを、可動カメラによって撮像されて表示されている可動カメラ表示映像に映る第1の被写体が前記第1の被写体とは異なるタイミングで撮像された第2の被写体を前記可動カメラによって撮像された可動カメラ蓄積映像から検出する被写体検出部と、前記可動カメラ表示映像に対するピンチ操作に応じた第1の倍率と、前記可動カメラ蓄積映像に映る前記第2の被写体のサイズに対する前記可動カメラ表示映像に映る前記第1の被写体のサイズの第2の倍率とに基づいて、前記可動カメラ表示映像がサイズ調整されるように、前記可動カメラを制御するカメラ制御部と、を備える制御装置として機能させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、監視者の意図に沿うようにピンチ操作に応じた可動カメラ映像のサイズ調整を行うことが可能となる。
本発明の第1および第2の実施形態に係る監視システムの構成例を示した説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置の機能構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係る制御装置の機能構成例を示すブロック図である。 初期の表示画面の構成例を示す図である。 選択位置と可動カメラの撮像方向(パン・チルト)との対応関係の例を説明するための図である。 選択領域のサイズと可動カメラの撮像サイズ(ズーム)との対応関係の例を説明するための図である。 監視システムの第1の機能詳細例を説明するための図である。 監視システムの第2の機能詳細例を説明するための図である。 可動カメラを制御する手法の例を説明するための図である。 サイズ調整後に撮像された可動カメラ表示映像の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る監視システムの動作の例を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に係る表示制御装置の機能構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係る制御装置の機能構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る監視システムの機能詳細例を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る監視システムの動作の例を示すシーケンス図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する。また、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
(1.第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
(1−1.監視システムの構成)
図1を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る監視システム1の構成例について説明する。図1は、本発明の第1および第2の実施形態に係る監視システム1の構成例を示した説明図であり、符号の後にアルファベットAを付した構成が第1の実施形態の監視システム1Aに対応する。図1に示したように、監視システム1Aは、表示制御装置10A、監視装置20および可動カメラ30を備える。監視装置20は、制御装置22Aおよび固定カメラ21−1〜21−4を備える。
また、図1に示したように、監視装置20および可動カメラ30は、遠隔地に設置され、表示制御装置10Aは、監視者Kが存在する監視地に設置され、監視地と遠隔地とは、ネットワーク50を介して接続されている。遠隔地は、典型的には飛行場であってよいが、遠隔地は飛行場に限定されず、監視され得る他の場所(例えば、船舶の通過する航路、電車の線路など)であってもよい。本明細書においては、遠隔地が飛行場である場合を想定しており、遠隔地には動体(航空機)M1が存在している。
ここで、例えば、ネットワーク50は、インターネット、電話回線網、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、ネットワーク50は、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
固定カメラ21−1〜21−4は、所定の監視対象領域を撮像することによって映像(以下、「広域カメラ映像」とも言う。)を撮像する。ここで、固定カメラ21の数は特に限定されない。固定カメラ21−1〜21−4によって撮像された広域カメラ映像は、ネットワーク50を介して表示制御装置10Aに提供される。制御装置22Aは、広域カメラ映像から選択された領域(以下、「選択領域」とも言う。)を解析することによって動体を検出する。例えば、動体の位置およびサイズが検出されてよい。
また、制御装置22Aは、可動カメラ30の撮像範囲(撮像方向および撮像サイズ)を制御する機能を有する。可動カメラ30の撮像方向は、パン・チルト機能により調整され得る。また、可動カメラ30の撮像サイズは、ズーム機能により調整され得る。より具体的には、制御装置22Aは、監視者Kによって広域カメラ映像における選択領域に応じた撮像範囲を撮像するように、可動カメラ30を制御する。
可動カメラ30は、制御装置22Aによる制御に従って撮像範囲を撮像する機能を有する。可動カメラ30の画角は、固定カメラ21−1〜21−4それぞれの画角よりも狭い(可動カメラ30の撮像範囲は、固定カメラ21−1〜21−4それぞれの撮像範囲よりも狭い)。そのため、可動カメラ30によって撮像された撮像結果(以下、「可動カメラ映像」とも言う。)は、広域カメラ映像よりも、監視者Kによる詳細監視に向いている。可動カメラ映像は、ネットワーク50を介して表示制御装置10Aに提供される。
表示制御装置10Aは、第1の表示領域に広域カメラ映像を表示させ、第1の表示領域とは異なる第2の表示領域に可動カメラ映像を表示させる。第1の表示領域および第2の表示領域は、表示制御装置10Aの内部に存在してもよいし、表示制御装置10Aの外部に存在してもよい。第1の表示領域および第2の表示領域については、後に詳細に説明する。監視者Kは、このようにして表示された広域カメラ映像および可動カメラ映像の双方を監視することができる。
以上、本発明の第1の実施形態に係る監視システム1Aの構成例について説明した。
(1−2.表示制御装置の機能構成)
続いて、本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置10Aの機能構成例について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置10Aの機能構成例を示すブロック図である。図2に示したように、本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置10Aは、制御部110A、入力部120、通信部130、記憶部140および表示部150を備える。
制御部110Aは、表示制御装置10Aの動作全体を制御する機能を有し、専用のハードウェアによって構成されてもよいし、表示制御装置10Aに内蔵されたCPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに展開して実行することにより実現されてもよい。かかるプログラムが提供され得る他、かかるプログラムを記憶させた記憶媒体も提供され得る。制御部110Aは、映像取得部111、表示制御部112、操作検出部113Aおよび通知部114Aを備える。
入力部120は、監視者Kから各種情報の入力を受け付ける機能を有する。例えば、入力部120は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチなどによって構成されてよい。例えば、入力部120は、表示部150によって表示された各種画面からボタンを選択する操作、広域カメラ映像および可動カメラ映像に対する操作などの入力を受け付けることができる。入力部120がタッチパネルによって構成される場合には、入力部120は、表示部150に積層され、表示部150とともにタッチスクリーンを構成し得る。
通信部130は、ネットワーク50を介して制御装置22Aとの間で各種情報を送受信するための通信インタフェースである。例えば、通信部130は、ネットワーク50を介して固定カメラ21−1〜21−4から広域カメラ映像を受信することが可能である。また、例えば、通信部130は、ネットワーク50を介して可動カメラ30から可動カメラ映像を受信することが可能である。
記憶部140は、制御部110Aを動作させるためのプログラムやデータを記憶することができる。また、記憶部140は、制御部110Aの動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。本発明の第1の実施形態では、記憶部140は、広域カメラ映像および可動カメラ映像を記憶することができる。
表示部150は、各種画面を表示する機能を有する。例えば、表示部150は、第1の表示領域に広域カメラ映像を表示し、第2の表示領域に可動カメラ映像を表示する機能を有する。例えば、表示部150は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置、ランプなどの表示装置であってよい。
(1−3.制御装置の機能構成)
続いて、本発明の第1の実施形態に係る制御装置22Aの機能構成例について説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係る制御装置22Aの機能構成例を示すブロック図である。図3に示したように、本発明の第1の実施形態に係る制御装置22Aは、制御部210A、通信部230および記憶部240を備える。
制御部210Aは、制御装置22Aの動作全体を制御する機能を有し、専用のハードウェアによって構成されてもよいし、制御装置22Aに内蔵されたCPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに展開して実行することにより実現されてもよい。かかるプログラムが提供され得る他、かかるプログラムを記憶させた記憶媒体も提供され得る。制御部210Aは、情報取得部211A、被写体検出部212Aおよびカメラ制御部213Aを備える。
通信部230は、ネットワーク50を介して表示制御装置10Aとの間で各種情報を送受信するための通信インタフェースである。例えば、通信部230は、固定カメラ21−1〜21−4によって撮像された広域カメラ映像を、ネットワーク50を介して表示制御装置10Aに送信することが可能である。また、通信部230は、可動カメラ30によって撮像された可動カメラ映像を、ネットワーク50を介して表示制御装置10Aに送信することが可能である。
記憶部240は、制御部210Aを動作させるためのプログラムやデータを記憶することができる。また、記憶部240は、制御部210Aの動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。本発明の第1の実施形態では、記憶部240は、広域カメラ映像を記憶することができる。
以上、本発明の第1の実施形態に係る制御装置22Aの機能構成例について説明した。
(1−4.背景)
続いて、本発明の第1の実施形態の背景について説明する。まず、表示制御装置10Aの表示制御部112は、初期の表示画面を表示部150に表示させる。図4は、初期の表示画面の構成例を示す図である。図4に示したように、初期の表示画面Gは、第1のボタン群B1、第2のボタン群B2、第1の表示領域W1〜W4、第2の表示領域W0、移動ボタンB3、ズームボタンB4などを含んでいる。第1の表示領域W1〜W4には、映像取得部111によって通信部130を介して取得された広域カメラ映像が、表示部150によって表示される。
第1の表示領域W1〜W4に表示された広域カメラ映像から、監視者Kによって領域を選択領域として選択する操作がなされると、選択領域が制御装置22Aに通知される。領域を選択する操作は特に限定されないが、入力部120がタッチパネルである場合には、タップ操作であってよい。そして、制御装置22Aが、選択領域に応じた撮像範囲を撮像するように可動カメラ30を制御すると、可動カメラ30が、選択領域に応じた撮像範囲を撮像し、ネットワーク50を介して可動カメラ映像を表示制御装置10Aに送信する。
ここで、第1の表示領域W1〜W4に表示された広域カメラ映像における選択領域から可動カメラ30の撮像範囲を特定する手法の例を説明する。図5は、広域カメラ映像における選択領域の位置と可動カメラの撮像方向(パン・チルト)との対応関係の例を説明するための図である。例えば、図5に示したように、選択領域の位置(x,y)と可動カメラ30の撮像方向(パン・チルト)とがあらかじめ対応付けられている。選択領域の位置(x,y)と可動カメラ30の撮像方向(パン・チルト)とが対応付けられた情報は、例えば、制御装置22Aによって記憶されている。
また、図6は、広域カメラ映像における選択領域のサイズと可動カメラの撮像サイズ(ズーム)との対応関係の例を説明するための図である。例えば、図6に示すように、選択領域のサイズ(r)と可動カメラ30の撮像サイズ(ズーム)とが対応付けられている。選択領域のサイズ(r)と可動カメラ30の撮像サイズ(ズーム)とが対応付けられた情報は、例えば、制御装置22Aによって記憶されている。
なお、本明細書では、選択領域が縦横比一定の矩形領域であるとし、選択領域のサイズを、矩形領域の縦の長さによって規定することにする。しかし、選択領域のサイズはどのように規定されてもよい。例えば、選択領域のサイズは、矩形領域の横の長さによって規定されてもよいし、他の部分の長さ(例えば、矩形領域の縦の長さの半分、矩形領域の横の長さの半分など)によって規定されてもよい。
図4に戻って説明を続ける。監視対象領域が固定カメラ21−1〜21−4によって撮像されて広域カメラ映像が得られると、広域カメラ映像が第1の表示領域W1〜W4に表示される。監視者Kによって広域カメラ映像から選択領域が選択されたとすると、表示制御装置10Aから、選択領域の広域カメラ映像における位置(x,y)および選択領域のサイズrが制御装置22Aに通知される。
続いて、制御装置22Aは、選択領域の広域カメラ映像における位置(x,y)に対応する撮像方向(パン・チルト)として(p,t)を取得し(図5参照)、サイズrに対応する撮像サイズ(ズーム)としてzを取得し(図6参照)、取得した撮像方向および撮像サイズによって規定される撮像範囲を撮像するように、可動カメラ30を制御する。可動カメラ30によって撮像された可動カメラ映像は、ネットワーク50を介して表示制御装置10Aに提供される。
表示制御装置10Aの表示制御部112は、映像取得部111によって取得された可動カメラ映像を第2の表示領域W0に表示させる。このようにして、監視対象領域の広域カメラ映像を第1の表示領域W1〜W4に表示させるとともに、広域カメラ映像における選択領域に応じた撮像範囲の可動カメラ映像を第2の表示領域W0に表示させることによって、監視者Kに対して、広域カメラ映像と広域カメラ映像における選択領域に応じた撮像範囲の可動カメラ映像とを監視させることができる。
なお、第1のボタン群B1および第2のボタン群の各ボタンが押下されたときに実行される処理は特に限定されないが、例えば、所定のボタンが押下された場合には、広域カメラ映像および可動カメラ映像を表示制御装置10Aに提供する遠隔地の切り替えが行われるようにしてもよい。かかる場合には、初期の表示画面Gの第1の表示領域W1〜W4に表示される広域カメラ映像も変更される。
また、表示制御部112は、移動ボタンB3が押下された場合には、第1の表示領域W1〜W4に表示されている広域カメラ映像における選択領域の位置を移動させることができる。選択領域が移動された後は、移動後の選択領域に応じた撮像範囲の可動カメラ映像が第2の表示領域W0に表示されてよい。
一方、表示制御部112は、ズームボタンB4が押下された場合には、広域カメラ映像における選択領域を拡大または縮小させることができる。選択領域が拡大または縮小された後は、拡大または縮小後の選択領域に応じた撮像範囲の可動カメラ映像が第2の表示領域W0に表示されてよい。
ここで、第2の表示領域W0に表示された可動カメラ映像(以下、「可動カメラ表示映像」とも言う。)に対するピンチ操作(例えば、ピンチイン操作、ピンチアウト操作など)が検出された場合を想定する。かかる場合、ピンチ操作に応じて可動カメラ表示映像のサイズ調整がなされてよい。しかし、可動カメラ表示映像に対するピンチ操作がなされてから、ピンチ操作に応じて可動カメラ表示映像のサイズ調整がなされるまでには、タイムラグが生じ得る。
具体的には、可動カメラ30によって可動カメラ表示映像が送信されてから表示制御装置10Aに到達するまでの時間、可動カメラ表示映像が表示制御装置10Aに到達してから表示されるまでの時間、可動カメラ表示映像に対するピンチ操作が表示制御装置10Aによって送信されてから制御装置22Aによって受信されるまでの時間、制御装置22Aによってピンチ操作に応じて可動カメラ表示映像のサイズが調整されるために要する時間などがタイムラグとなり得る。
そのため、可動カメラ表示映像に映る被写体のサイズを調整するためにピンチ操作がなされた場合には、上記したようなタイムラグのために、可動カメラ表示映像に映る被写体のサイズが監視者Kの所望するサイズとは異なってしまう可能性がある。そこで、本明細書においては、監視者Kの意図に沿うようにピンチ操作に応じた可動カメラ表示映像のサイズ調整を行うことが可能な技術の提供が望まれる。
以上、本発明の第1の実施形態の背景について説明した。
(1−5.監視システムの機能詳細)
続いて、本発明の第1の実施形態に係る監視システム1Aの機能詳細について説明する。図7は、監視システム1Aの第1の機能詳細例を説明するための図である。まず、表示制御装置10Aにおいて、映像取得部111は、可動カメラ30によって撮像された可動カメラ映像を可動カメラ表示映像MV−1として、通信部130を介して取得する。続いて、表示制御部112は、可動カメラ表示映像MV−1を第2の表示領域W0に表示させる。
一方、制御装置22Aにおいて、情報取得部211Aは、可動カメラ30によって撮像された可動カメラ映像を可動カメラ蓄積映像MV−2として、通信部230を介して取得し、記憶部240は、その可動カメラ蓄積映像MV−2をデータとして記憶している。なお、この可動カメラ蓄積映像MV−2の記憶は、後述の可動カメラ表示映像MV−1との対比を行うための一時的なものでよい。可動カメラ30から表示制御装置10Aへの可動カメラ表示映像MV−1の伝送時間と可動カメラ30から制御装置22Aへの可動カメラ蓄積映像MV−2の伝送時間とは異なっている。すなわち、可動カメラ表示映像MV−1と可動カメラ蓄積映像MV−2とは異なるタイミングで撮像されている。
特に、可動カメラ表示映像MV−1は、遠隔地に設置されている可動カメラ30から監視地に設定されている表示制御装置10Aに送信される。そのため、可動カメラ表示映像MV−1は、共に遠隔地に設置されている可動カメラ30から制御装置22Aに送信される可動カメラ蓄積映像MV−2よりも伝送時間が大きくなりやすい。図7に示した例においても、可動カメラ表示映像MV−1は、可動カメラ蓄積映像MV−2よりも前に撮像されている。
かかる状況において、監視者Kが可動カメラ表示映像MV−1に映っている動体M1を閲覧し、可動カメラ表示映像MV−1のサイズを調整しようとし、可動カメラ表示映像MV−1に対するピンチ操作を行った場合を想定する。かかる場合、操作検出部113Aによってピンチ操作が検出されると、ピンチ操作および可動カメラ表示映像MV−1が通知部114Aによって通信部130を介して制御装置22Aに通知される。制御装置22Aにおいては、情報取得部211Aによってピンチ操作および可動カメラ表示映像MV−1が通信部230を介して取得される。
続いて、被写体検出部212Aは、可動カメラ表示映像MV−1に映る第1の被写体H11を検出する。ここで、第1の被写体H11を検出する手法は限定されない。例えば、被写体検出部212Aは、可動カメラ表示映像MV−1に対するピンチ操作の位置に応じた領域を、可動カメラ表示映像MV−1に映る第1の被写体H11として検出すればよい。ピンチ操作の位置に応じた領域は特に限定されないが、可動カメラ表示映像MV−1に対するピンチ操作における複数の操作体位置Xa,Xbに挟まれた動体M1であってよい。
図7には、被写体検出部212Aが、ピンチ操作を行った複数の操作体位置Xa,Xbに挟まれた動体M1を可動カメラ表示映像MV−1から第1の被写体H11として検出する例が示されている。ここで、動体M1を検出する手法は特に限定されない。例えば、被写体検出部212Aは、動体M1の画像特徴量をあらかじめ学習しておき、可動カメラ表示映像からその画像特徴量を検出した場合に、その画像特徴量が検出された領域を動体M1として検出してもよい。
画像特徴量の検出には、SIFT(Scale−Invariant Feature Transform)法を用いることも可能であり、HOG(Histograms of Oriented Gradients)法を用いることも可能である。なお、ピンチ操作の位置に応じた領域の他の例については後に説明する。
続いて、被写体検出部212Aは、第1の被写体H11が撮像されたタイミングとは異なるタイミングで第1の被写体H11が撮像された第2の被写体H21を可動カメラ蓄積映像MV−2から検出する。例えば、被写体検出部212Aは、可動カメラ蓄積映像MV−2のうち、可動カメラ表示映像MV−1に映る第1の被写体H11の特徴量と一致または類似する特徴量を有する領域を可動カメラ蓄積映像MV−2に映る第2の被写体H21として検出すればよい。かかる場合、特徴量の類似の範囲は、あらかじめ定められていればよい。
続いて、カメラ制御部213Aは、可動カメラ表示映像MV−1に対するピンチ操作に応じた第1の倍率(以下、「操作倍率」とも言う。)Ra1を算出する。操作倍率Ra1の算出手法は限定されないが、例えば、ピンチ操作時における複数の操作体の合計移動量と操作倍率Ra1との対応付けが記述されたテーブルが記憶部240によって記憶されている場合には、そのテーブルを参照して合計移動量に対応付けられた操作倍率Ra1を取得する手法が採用され得る。
一方、カメラ制御部213Aは、可動カメラ蓄積映像MV−2に映る第2の被写体H21のサイズL21に対する可動カメラ表示映像MV−1に映る第1の被写体H11のサイズL11の第2の倍率(以下、「被写体倍率」とも言う。)Ra2を算出する。ここでは、被写体H11のサイズL11および被写体H21のサイズL21として、動体M1の全長が用いられているが、他の長さ(例えば、動体M1の所定部位の長さなど)が用いられてもよい。
続いて、カメラ制御部213Aは、操作倍率Ra1と被写体倍率Ra2とに基づいて、撮像範囲がサイズ調整されるように、可動カメラ30を制御する。より具体的には、カメラ制御部213Aは、操作倍率Ra1と被写体倍率Ra2とを乗算して得られる倍率によって撮像範囲がサイズ調整されるように可動カメラ30を制御する。図7には、操作倍率Ra1と被写体倍率Ra2(=L11/L21)との乗算結果が倍率として算出される例が示されている。
可動カメラ30は、カメラ制御部213Aによるサイズ調整の制御に従って、撮像範囲のサイズ調整を行う。その後、サイズ調整後に撮像された可動カメラ表示映像MV−3が可動カメラ30から映像取得部111によって通信部130を介して取得されると、表示制御部112は、可動カメラ表示映像MV−3を第2の表示領域W0に表示させる。かかる構成によれば、操作倍率Ra1と被写体倍率Ra2との双方を考慮して倍率が算出されるため、監視者Kの意図に沿うようにピンチ操作に応じた可動カメラ映像MV−1のサイズ調整を行うことが可能となる。
さらに、上記したようにタイムラグが存在するため、可動カメラ表示映像MV−1における被写体H11の位置と可動カメラ蓄積映像MV−2における被写体H21との位置との間にずれが生じる可能性もある。そこで、被写体の位置ずれも考慮して可動カメラ表示映像MV−1の撮像範囲が調整されるとよい。より具体的には、カメラ制御部213Aは、可動カメラ表示映像MV−1に対するピンチ操作の開始時における複数の操作体位置Xa,Xbに応じた基準位置Q1の対応位置Q2を可動カメラ蓄積映像MV−2から算出し、対応位置Q2を中心として撮像範囲がサイズ調整されるように可動カメラ30を制御するとよい。
図7に示したように、複数の操作体位置Xa,Xbに応じた基準位置Q1は、複数の操作体位置Xa,Xbの中点であってよい。また、被写体H21における対応位置Q2は、被写体H11における基準位置Q1と対応してよい。また、図7に示したように、カメラ制御部213Aは、可動カメラ表示映像MV−1に映る第1の被写体H11から可動カメラ蓄積映像MV−2に映る第2の被写体H21への移動量を算出し、かかる移動量を基準位置Q1に対して加算することによって、対応位置Q2を算出すればよい。可動カメラ表示映像MV−3は、このようにして算出された対応位置Q2を中心として撮像範囲がサイズ調整された結果を示している。
また、上記においては、可動カメラ表示映像MV−1に対するピンチ操作における複数の操作体位置Xa,Xbに挟まれた動体M1を可動カメラ表示映像MV−1に映る第1の被写体H11として検出する例を説明した。しかし、ピンチ操作の位置に応じた領域はかかる例に限定されない。図8は、監視システム1Aの第2の機能詳細例を説明するための図である。ここでは、第2の機能詳細例のうち、既に説明した第1の機能詳細例との差分について説明する。
第2の機能詳細例においても、被写体検出部212Aは、可動カメラ表示映像MV−1に対するピンチ操作の位置に応じた領域を、可動カメラ表示映像MV−1に映る第1の被写体H12として検出すればよい。ただし、第2の機能詳細例においては、ピンチ操作の位置に応じた領域は、可動カメラ表示映像MV−1に対するピンチ操作における複数の操作体位置によって規定される領域(以下、「規定領域」とも言う。)であってよい。
図8に示した例では、規定領域は複数の操作体位置Xa,Xbを対角線の頂点とする矩形領域(第1の被写体H12)であるが、規定領域はかかる例に限定されない。例えば、規定領域は、複数の操作体位置Xa,Xbを基準として規定される何らかの領域(例えば、楕円、円など)であってもよい。続いて、被写体検出部212Aは、第2の被写体H22を可動カメラ蓄積映像MV−2から検出する。第2の被写体H22は、第1の機能詳細例と同様に検出され得る。カメラ制御部213Aは、第1の機能詳細例と同様に可動カメラ表示映像MV−1に対するピンチ操作に応じた操作倍率Ra1を算出する。
また、カメラ制御部213Aは、可動カメラ蓄積映像MV−2に映る第2の被写体H22のサイズL22に対する可動カメラ表示映像MV−1に映る第1の被写体H12のサイズL12の被写体倍率Ra2を算出する。ここでは、被写体H11のサイズL11および被写体H21のサイズL21として、矩形領域の横の長さが用いられているが、他の長さ(例えば、矩形領域の縦の長さなど)が用いられてもよい。以降の動作は、第1の機能詳細例と同様に実行され得る。
ここで、可動カメラ30を制御する手法の例について簡単に説明する。図9は、可動カメラ30を制御する手法の例を説明するための図である。図9に示した例では、倍率をRa1×Ra2倍にする場合におけるp(パン)、t(チルト)およびz(ズーム)の算出例を示している。図の簡便さを考慮し、可動カメラ30をパンさせずに被写体を移動させる様子を示されている。図9に示した例において、被写体の座標Xを変化させずに倍率をRa1×Ra2倍するためには、可動カメラ30を(α°−β°)だけパンして、焦点距離fをRa1×Ra2倍すればよいことが把握される。
可動カメラ30が撮像範囲のサイズ調整を行って可動カメラ表示映像MV−3を撮像すると、撮像した可動カメラ映像を、ネットワーク50を介して表示制御装置10Aに送信する。表示制御装置10Aにおいては、映像取得部111が、ネットワーク50および通信部130を介して可動カメラ映像を取得すると、表示制御部112が、可動カメラ表示映像MV−3を表示部150に表示させる。
図10は、サイズ調整後に撮像された可動カメラ表示映像MV−3の表示例を示す図である。図10に示すように、可動カメラ表示映像MV−3は、第2の表示領域W0に表示されてよい。なお、第1の表示領域W1〜W4に表示されている広域カメラ映像における選択領域の位置は、可動カメラ表示映像MV−3に対応する位置に更新されてよい。このとき、選択領域のサイズも、可動カメラ表示映像MV−3のサイズに基づいて更新されてよい。
続いて、本発明の第1の実施形態に係る監視システム1Aの動作について説明する。図11は、本発明の第1の実施形態に係る監視システム1Aの動作の例を示すシーケンス図である。なお、図11に示したシーケンス図は、本発明の第1の実施形態に係る監視システム1Aの動作の流れの一例に過ぎない。したがって、かかる動作の流れは、図11に示したシーケンス図に限定されない。
図11に示すように、可動カメラ30が可動カメラ表示映像を、ネットワーク50を介して表示制御装置10Aに送信すると(ステップS101)、表示制御装置10Aにおいて、通信部130は可動カメラ表示映像を受信する(ステップS111)。映像取得部111によって可動カメラ表示映像が取得されると、表示制御部112は、可動カメラ表示映像を第2の表示領域W0に表示させる(ステップS112)。
続いて、操作検出部113Aが可動カメラ表示映像に対するピンチ操作を検出すると(ステップS113)、通信部130は、ピンチ操作および可動カメラ表示映像を、ネットワーク50を介して制御装置22Aに送信する(ステップS114)。制御装置22Aにおいては、通信部230がピンチ操作および可動カメラ表示映像を、ネットワーク50を介して受信する(ステップS121)。情報取得部211Aによってピンチ操作および可動カメラ表示映像が取得されると、被写体検出部212Aは、ピンチ操作に基づいてサイズ調整の基準位置を算出する(ステップS122)。
続いて、被写体検出部212Aは、可動カメラ表示映像に対するピンチ操作の位置に応じた領域を、可動カメラ表示映像に映る第1の被写体として検出する(ステップS123)。また、被写体検出部212Aは、第1の被写体の特徴量と一致または類似する特徴量を有する領域を可動カメラ蓄積映像に映る第2の被写体として検出する(ステップS124)。続いて、被写体検出部212Aは、ピンチ操作に応じた操作倍率を算出するとともに、第1の被写体のサイズに対する第2の被写体のサイズの被写体倍率を算出し、操作倍率と被写体倍率とを乗算する(ステップS125)。
被写体検出部212Aは、操作倍率と被写体倍率とを乗算し(ステップS125)、カメラ制御部213Aは、基準位置および倍率を可動カメラ30に通知する(ステップS126)。可動カメラ30は、通知された基準位置を中心として、通知された倍率によって撮像範囲をサイズ調整した可動カメラ表示映像を撮像する(ステップS131)。そして、可動カメラ30は、可動カメラ表示映像を、ネットワーク50を介して表示制御装置10Aに送信する(ステップS132)。
表示制御装置10Aにおいては、通信部130によって可動カメラ表示映像が受信され(ステップS141)、映像取得部111によって取得されると、表示制御部112が、可動カメラ表示映像を第2の表示領域W0に表示させる(ステップS142)。このよう動作により、監視地に存在する監視者Kは、監視者Kの意図に沿うようにサイズ調整された可動カメラ映像を監視することができる。
(1−6.第1の実施形態の有効性)
本発明の第1の実施形態によれば、制御装置22Aにおいて、被写体検出部212Aは、可動カメラ30によって撮像されて表示されている可動カメラ表示映像MV−1に映る第1の被写体H11が第1の被写体H11とは異なるタイミングで撮像された第2の被写体H21を可動カメラ30によって撮像された可動カメラ蓄積映像MV−2から検出する。
また、カメラ制御部213Aは、可動カメラ表示映像MV−1に対するピンチ操作に応じた第1の倍率Ra1と、可動カメラ蓄積映像MV−2に映る第2の被写体H21のサイズL11に対する可動カメラ表示映像MV−1に映る第1の被写体H11のサイズL21の第2の倍率Ra2とを算出する。
そして、カメラ制御部213Aは、第1の倍率Ra1および第2の倍率Ra2に基づいて、可動カメラ表示映像MV−3がサイズ調整されるように、可動カメラ30を制御する。かかる構成によれば、監視者Kの意図に沿うようにピンチ操作に応じた可動カメラ表示映像MV−3のサイズ調整を行うことが可能となる。
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
(2.第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。上記の図1の説明図において、符号の後にアルファベットBを付した構成が第2の実施形態の監視システム1Bに対応している。以下において、本発明の第2の実施形態に係る構成のうち、本発明の第1の実施形態に係る構成と共通する構成に対しては、本発明の第1の実施形態に係る構成に付された符号と同一の符号を付し、かかる構成についての詳細な説明を省略する。
(2−1.表示制御装置の機能構成)
図12を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係る表示制御装置10Bの機能構成例について説明する。図12は、本発明の第2の実施形態に係る表示制御装置10Bの機能構成例を示すブロック図である。図12に示したように、本発明の第2の実施形態に係る表示制御装置10Bは、制御部110Aの代わりに制御部110Bを備える点において、本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置10Aと異なり、制御部110Bは、操作検出部113Aおよび通知部114Aの代わりに、操作検出部113Bおよび通知部114Bを備える。
(2−2.制御装置の機能構成)
図13を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係る制御装置22Bの機能構成例について説明する。図13は、本発明の第2の実施形態に係る制御装置22Bの機能構成例を示すブロック図である。図13に示したように、制御装置22Bは、制御部210Aの代わりに制御部210Bを備える点において、本発明の第1の実施形態と異なる。図13に示したように、制御部210Bは、情報取得部211A、被写体検出部212Aおよびカメラ制御部213Aの代わりに情報取得部211B、被写体検出部212Bおよびカメラ制御部213Bを備える。
(2−3.監視システムの機能詳細)
本発明の第1の実施形態においては、監視者Kによって可動カメラ表示映像に対するピンチ操作がなされる例を説明した。しかし、監視者Kによって広域カメラ映像に対するピンチ操作がなされる場合も想定される。そこで、本発明の第2の実施形態においては、監視者Kによって広域カメラ映像に対するピンチ操作がなされる場合について説明する。図14は、本発明の第2の実施形態に係る監視システム1Bの機能詳細例を説明するための図である。また、必要に応じて、図7に示した可動カメラ蓄積映像MV−2を説明に用いる。
カメラ制御部213Bは、第1の表示領域W1〜W4に表示されている広域カメラ映像に対するピンチ操作に基づいて操作倍率Ra3を算出する。操作倍率Ra3の算出は、本発明の第1の実施形態において説明した操作倍率Ra1の算出と同様に実行され得る。また、カメラ制御部213Bは、操作倍率Ra3と被写体倍率Ra2とに基づいて、可動カメラ表示映像MV−3がサイズ調整されるように、可動カメラ30を制御する。
より具体的には、カメラ制御部213Bは、第1の表示領域W1〜W4に表示されている広域カメラ映像に対するピンチ操作の開始時における複数の操作体位置Xa,Xbを取得すればよい。そして、カメラ制御部213Bは、複数の操作体位置Xa,Xbに応じた位置(例えば、複数の操作体位置Xa,Xbの中点Q3)に対応する可動カメラ表示映像MV−1における位置を基準位置Q1として算出すればよい。
そして、カメラ制御部213Bは、基準位置Q1の対応位置Q2を可動カメラ蓄積映像MV−2から算出し、対応位置Q2を中心として可動カメラ表示映像MV−3がサイズ調整されるように可動カメラ30を制御すればよい。なお、第1の表示領域W1〜W4に表示されている広域カメラ映像と可動カメラ表示映像MV−1の位置とは、あらかじめ対応付けられている。
このとき、被写体検出部212Bは、第1の表示領域W1〜W4に表示されている広域カメラ映像に対するピンチ操作の位置(例えば、複数の操作体位置など)を検出してよい。そして、被写体検出部212Bは、ピンチ操作の位置に対応する可動カメラ表示映像MV−1における位置に応じた領域(例えば、複数の操作体位置を対角線の頂点とする矩形領域など)を、可動カメラ表示映像MV−1に映る第1の被写体H11として検出すればよい。
続いて、本発明の第2の実施形態に係る監視システム1Bの動作の例について説明する。図15は、本発明の第2の実施形態に係る監視システム1Bの動作の例を示すシーケンス図である。なお、図15に示したシーケンス図は、本発明の第2の実施形態に係る監視システム1Bの動作の流れの一例に過ぎない。したがって、かかる動作の流れは、図16に示したシーケンス図に限定されない。
図15に示したステップS101〜ステップS112は、本発明の第1の実施形態に係るステップS101〜ステップS112と同様に実行される。続いて、表示制御装置10Bにおいて、操作検出部113Bは、広域カメラ映像に対するピンチ操作を検出する(ステップS151)。そして、通信部130は、ピンチ操作および可動カメラ表示映像を、ネットワーク50を介して制御装置22Aに送信する(ステップS114)。
制御装置22Bにおいては、通信部230がピンチ操作および可動カメラ表示映像を、ネットワーク50を介して受信する(ステップS121)。情報取得部211Bによってピンチ操作および可動カメラ表示映像が取得されると、被写体検出部212Bは、ピンチ操作に基づいてサイズ調整の基準位置を算出する(ステップS161)。より具体的には、被写体検出部212Bは、広域カメラ映像に対するピンチ操作の開始時における複数の操作体位置に応じた位置に対応する可動カメラ表示映像における位置を基準位置として算出すればよい。
図15に示したステップS123〜ステップS142は、本発明の第1の実施形態に係るステップS123〜ステップS142と同様に実行される。
(2−3.第2の実施形態の有効性)
本発明の第2の実施形態によれば、制御装置22Bにおいて、カメラ制御部213Bは、広域カメラ映像に対するピンチ操作に応じた第1の倍率Ra3と、可動カメラ蓄積映像MV−2に映る第2の被写体H21のサイズL11に対する可動カメラ表示映像MV−1に映る第1の被写体H11のサイズL21の第2の倍率Ra2とを算出する。
そして、カメラ制御部213Aは、第1の倍率Ra3および第2の倍率Ra2に基づいて、可動カメラ表示映像MV−3がサイズ調整されるように、可動カメラ30を制御する。かかる構成によれば、監視者Kの意図に沿うように、広域カメラ映像に対するピンチ操作に応じた可動カメラ表示映像MV−3のサイズ調整を行うことが可能となる。
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記においては、広域カメラ映像が固定カメラによって撮像される例を説明したが、広域カメラ映像を撮像するカメラは、固定カメラに限定されない。例えば、広域カメラ映像は可動カメラによって撮像されてもよい。また、広域カメラ映像が固定カメラによって撮像される場合、固定カメラの画角は特に限定されない。
1(1A,1B) 監視システム
10(10A,10B) 表示制御装置
110A,110B 制御部
111 映像取得部
112 表示制御部
113A,113B 操作検出部
114A,114B 通知部
120 入力部
130 通信部
140 記憶部
150 表示部
20 監視装置
21 固定カメラ
22A,22B 制御装置
210A,210B 制御部
211A,211B 情報取得部
212A,212B 被写体検出部
213A,213B カメラ制御部
230 通信部
240 記憶部
30 可動カメラ
50 ネットワーク
H11,H12 第1の被写体
H21,H22 第2の被写体
K 監視者
L11,L12,L21,L22 サイズ
M1 動体
MV−1,MV−3 可動カメラ表示映像
MV−2 可動カメラ蓄積映像
Q1 基準位置
Q2 対応位置
Q3 中点
Ra1,Ra3 操作倍率(第1の倍率)
Ra2 被写体倍率(第2の倍率)

Claims (11)

  1. 可動カメラによって撮像されて表示されている可動カメラ表示映像に映る第1の被写体が前記第1の被写体とは異なるタイミングで撮像された第2の被写体を前記可動カメラによって撮像された可動カメラ蓄積映像から検出する被写体検出部と、
    前記可動カメラ表示映像に対するピンチ操作に応じた第1の倍率と、前記可動カメラ蓄積映像に映る前記第2の被写体のサイズに対する前記可動カメラ表示映像に映る前記第1の被写体のサイズの第2の倍率とに基づいて、前記可動カメラ表示映像がサイズ調整されるように、前記可動カメラを制御するカメラ制御部と、
    を備える、制御装置。
  2. 前記カメラ制御部は、前記第1の倍率と前記第2の倍率とを乗算して得られる倍率によって前記可動カメラ表示映像がサイズ調整されるように前記可動カメラを制御する、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記カメラ制御部は、前記可動カメラ表示映像に対する前記ピンチ操作の開始時における複数の操作体位置に応じた基準位置の対応位置を前記可動カメラ蓄積映像から算出し、前記対応位置を中心として前記可動カメラ表示映像がサイズ調整されるように前記可動カメラを制御する、
    請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記カメラ制御部は、前記可動カメラ表示映像に映る前記第1の被写体から前記可動カメラ蓄積映像に映る前記第2の被写体への移動量を前記基準位置に対して加算することによって、前記対応位置を算出する、
    請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記被写体検出部は、前記可動カメラ表示映像に対する前記ピンチ操作の位置に応じた領域を、前記可動カメラ表示映像に映る前記第1の被写体として検出する、
    請求項1に記載の制御装置。
  6. 前記被写体検出部は、前記可動カメラ蓄積映像のうち、前記可動カメラ表示映像に映る前記第1の被写体の特徴量と一致または類似する特徴量を有する領域を前記可動カメラ蓄積映像に映る前記第2の被写体として検出する、
    請求項1に記載の制御装置。
  7. 可動カメラによって撮像されて表示されている可動カメラ表示映像に映る第1の被写体が前記第1の被写体とは異なるタイミングで撮像された第2の被写体を前記可動カメラによって撮像された可動カメラ蓄積映像から検出する被写体検出部と、
    広域カメラ映像に対するピンチ操作に応じた第1の倍率と、前記可動カメラ蓄積映像に映る前記第2の被写体のサイズに対する前記可動カメラ表示映像に映る前記第1の被写体のサイズの第2の倍率とに基づいて、前記可動カメラ表示映像がサイズ調整されるように、前記可動カメラを制御するカメラ制御部と、
    を備える、制御装置。
  8. 前記カメラ制御部は、前記広域カメラ映像に対する前記ピンチ操作の開始時における複数の操作体位置に応じた位置に対応する前記可動カメラ表示映像における位置を基準位置として算出し、前記基準位置の対応位置を前記可動カメラ蓄積映像から算出し、前記対応位置を中心として前記可動カメラ表示映像がサイズ調整されるように前記可動カメラを制御する、
    請求項7に記載の制御装置。
  9. 前記被写体検出部は、前記広域カメラ映像に対する前記ピンチ操作の位置に対応する前記可動カメラ表示映像における位置に応じた領域を、前記可動カメラ表示映像に映る前記第1の被写体として検出する、
    請求項7に記載の制御装置。
  10. 可動カメラによって撮像されて表示されている可動カメラ表示映像に映る第1の被写体が前記第1の被写体とは異なるタイミングで撮像された第2の被写体を前記可動カメラによって撮像された可動カメラ蓄積映像から検出することと、
    前記可動カメラ表示映像に対するピンチ操作に応じた第1の倍率と、前記可動カメラ蓄積映像に映る前記第2の被写体のサイズに対する前記可動カメラ表示映像に映る前記第1の被写体のサイズの第2の倍率とに基づいて、前記可動カメラ表示映像がサイズ調整されるように、前記可動カメラを制御することと、
    を含む、制御方法。
  11. コンピュータを、
    可動カメラによって撮像されて表示されている可動カメラ表示映像に映る第1の被写体が前記第1の被写体とは異なるタイミングで撮像された第2の被写体を前記可動カメラによって撮像された可動カメラ蓄積映像から検出する被写体検出部と、
    前記可動カメラ表示映像に対するピンチ操作に応じた第1の倍率と、前記可動カメラ蓄積映像に映る前記第2の被写体のサイズに対する前記可動カメラ表示映像に映る前記第1の被写体のサイズの第2の倍率とに基づいて、前記可動カメラ表示映像がサイズ調整されるように、前記可動カメラを制御するカメラ制御部と、
    を備える制御装置として機能させるためのプログラム。
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