JP2016151315A - 自動変速機 - Google Patents

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博 加藤
杉浦 伸忠
Nobutada Sugiura
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Masayuki Uchida
雅之 内田
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Abstract

【課題】無段変速装置を用いずに前進段及び後進段を達成するプラネタリギヤセットを有し、かつ軸方向の短縮化を図ることが可能な自動変速機を提供する。
【解決手段】自動変速機1は、入力軸10に入力された回転を無段変速して出力軸62l,62rに出力し得る第1伝達経路CO1を形成する無段変速機構20と、第1伝達経路CO1を接続可能なクラッチC−1と、無段変速機構20と並列的に入力軸10から出力軸62l,62rまでの第2伝達経路CO2を形成し、かつ前進段と後進段とを達成し得るプラネタリギヤセットPSとを備える。このプラネタリギヤセットPSを、第1サンギヤS1と、第1リングギヤR1及び第2サンギヤS2が一体の中間ギヤMGと、第2リングギヤR2と、第1ピニオンP1と第2ピニオンP2とを回転自在に支持する共通キャリヤCRと、を有する二階建てプラネタリギヤセットで構成する。
【選択図】図1

Description

この技術は、車両等に搭載される自動変速機に係り、特に入力軸から無段変速機構を介して出力軸までの第1伝達経路と、該無段変速機構と並列的な入力軸から出力軸までの第2伝達経路とを形成する自動変速機に関する。
近年、車両等に搭載される自動変速機にあって、ベルト式無段変速装置を用いたものが種々提案されている。ベルト式無段変速装置は、特に変速比が大きい低速領域にあって駆動源のトルクが増幅されるため、ベルトの挟持圧を大きくしてベルトのスリップを防止する必要があり、オイルポンプを大型化して挟持圧を担保することになるので、オイルポンプによる駆動損失が大きくなり、車両の燃費向上の妨げになっている。
そこで、低速領域にあってベルト式無段変速装置を用いず、プラネタリギヤセットによって低速段及び後進段を達成することで、オイルポンプにおける駆動損失を少なくし、車両の燃費向上を図ったものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2014−196772号公報
ところで、上記特許文献1の自動変速機におけるプラネタリギヤセットには、低速段及び後進段を達成するため、2つのプラネタリギヤを軸方向に並べて連結した、いわゆるラビニヨ型のプラネタリギヤセットを用いている。しかしながら、ラビニヨ型のプラネタリギヤセットのように、軸方向に2つのプラネタリギヤを並べるものは、軸方向に対して自動変速機が長くなり、特にFF(フロントエンジン・フロントドライブ)タイプの車両のように、エンジンの出力軸(クランク軸)が車両進行方向の横向きに搭載される車両に対して、自動変速機を搭載する場合には、車両搭載性の観点から好ましくないという問題がある。
そこで、無段変速装置を用いずに前進段及び後進段を達成するプラネタリギヤセットを有し、かつ軸方向の短縮化を図ることが可能な自動変速機を提供することを目的とするものである。
本自動変速機(1)は、プライマリプーリ(21)及びセカンダリプーリ(22)とそれらプーリに巻き掛けられたベルト(23)とを有し、入力軸(10)に入力された回転を無段変速して出力軸(62l,62r)に出力し得る第1伝達経路(CO1)を形成する無段変速機構(20)と、
前記第1伝達経路(CO1)を接続可能なクラッチ(C−1)と、
前記無段変速機構(20)と並列的に前記入力軸(10)から前記出力軸(62l,62r)までの第2伝達経路(CO2)を形成し、かつ前進段と後進段とを達成し得ると共に、前記入力軸(10)に入力された回転を前記前進段又は前記後進段により変速して前記出力軸(62l,62r)に出力し得るプラネタリギヤセット(PS)と、を備え、
前記プラネタリギヤセットを、第1サンギヤ(S1)と、内周側に第1リングギヤ(R1)が形成されると共に外周側に第2サンギヤ(S2)が形成されている一体の中間ギヤ(MG)と、第2リングギヤ(R2)と、前記第1サンギヤ(S1)及び前記第1リングギヤ(R1)に噛合する第1ピニオン(P1)と前記第2サンギヤ(S2)及び前記第2リングギヤ(R2)に噛合すると共に径方向から視て前記第1ピニオン(P1)に少なくとも一部が軸方向に重なるように配置された第2ピニオン(P2)とを回転自在に支持する共通キャリヤ(CR)と、を有する二階建てプラネタリギヤセット(PS)で構成したことを特徴とする。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
本自動変速機によると、無段変速装置を用いずに前進段及び後進段を達成し得るプラネタリギヤセットを二階建てプラネタリギヤセットで構成したので、オイルポンプの負荷を低減して燃費の向上を図ることができるものでありながら、自動変速機の軸方向の短縮化を図ることができ、車両搭載性を向上することができる。
本実施の形態に係る自動変速機を示すスケルトン図。 本自動変速機の概略側面図。 本自動変速機の係合表。 本自動変速機の速度線図。
以下、本実施の形態を図1乃至図4に沿って説明する。
まず、本実施の形態に係る自動変速機1の概略構造について、図1及び図2に沿って説明する。自動変速機1は、図1及び図2に示すように、不図示のエンジン(駆動源)に、例えばロックアップクラッチ付のトルクコンバータ等の流体伝動装置、或いは発進クラッチなどの発進装置を介して接続される入力軸10を第1軸AX1上に備えており、その入力軸10と同軸の第1軸AX1上にあって、ケース11内に、プラネタリギヤセットPSと、ベルト式の無段変速機構20(以下、「CVT20」という)のプライマリプーリ21とが配置されている。
また、図1及び図2に示すように、第1軸AX1と平行な第2軸AX2上には、CVT20のセカンダリプーリ22が配置されていると共に、該セカンダリプーリ22と上記カウンタシャフト40との回転伝達を接続自在なクラッチC−1が配置されている。さらに、第1軸AX1と平行な第3軸AX3上には、詳しくは後述するプラネタリギヤセットPSの第1出力ギヤ(前後進出力ギヤ)31及びクラッチC−1に接続される第2出力ギヤ(無段変速出力ギヤ)27に噛合するカウンタシャフト40が配置されており、第1軸AX1と平行な第4軸AX4上に、カウンタシャフト40に噛合するディファレンシャル装置60が配置され、該ディファレンシャル装置60の略々中心から第4軸AX4上に不図示の車輪に駆動連結された出力軸(アスクルシャフト)62r,62lが配置されている。
即ち、第3軸AX3上にあるカウンタシャフト40の大径ギヤ(ドリブンギヤ)42は、第1軸AX1上にあるプラネタリギヤセットPSの第1出力ギヤ31及び第2軸AX2上にある第2出力ギヤ27に噛合していると共に、第3軸AX3上にあるカウンタシャフト40の小径ギヤ43は、第4軸AX4上にあるディファレンシャル装置60のデフリングギヤ61に噛合している。
続いて、自動変速機1の詳細構成について図1に沿って説明する。上記第1軸AX1上にある入力軸10の軸方向入力側の外周側には、詳しくは後述するプラネタリギヤセットPSが配置されている。上記第1軸AX1上にある入力軸10の軸方向におけるプラネタリギヤセットPSとは反対側には、CVT20のプライマリプーリ21の固定シーブ21aが該入力軸10に駆動連結されて固定されている。プライマリプーリ21は、固定シーブ21aと、該固定シーブ21aに対して軸方向に可動自在な可動シーブ21bとを有しており、可動シーブ21bの背面に配置された作動油室の油圧によって、それら固定シーブ21aと可動シーブ21bとの間にベルト23を挟持している。
また、上記第2軸AX2上には、上記プライマリプーリ21と対向する形で、CVT20のセカンダリプーリ22が配置されている。セカンダリプーリ22は、プライマリプーリ21と同様に、固定シーブ22aと、該固定シーブ22aに対して軸方向に可動自在な可動シーブ22bとを有しており、可動シーブ22bの背面に配置された作動油室の油圧によって、それら固定シーブ22aと可動シーブ22bとの間にベルト23を挟持している。
上記第2軸AX2上にあるセカンダリプーリ22の固定シーブ22aには、該第2軸AX2を中心とした第1駆動軸25が駆動連結されて固定されており、該第1駆動軸25の端部には、クラッチC−1が該セカンダリプーリ22と同軸上、つまり第2軸AX2上に配置されている。さらに、クラッチC−1の出力側には、該第2軸AX2を中心とした第2駆動軸26が駆動連結されて固定されており、第2駆動軸26のクラッチC−1とは軸方向反対側(つまり入力側)には、第2出力ギヤ27が第2駆動軸26に駆動連結されて固定されている。即ち、クラッチC−1は、セカンダリプーリ22と第2出力ギヤ27とを接続自在に配置されており、詳しくは後述する第1伝達経路CO1を接続可能なクラッチとなっている。
上記プライマリプーリ21及びセカンダリプーリ22からなるCVT20は、詳しくは後述するように、変速比幅が上記プラネタリギヤセットPSの前進低速段よりも変速比が小さい範囲で設定されており、つまり変速比を大きくなるように設定する必要がなく、各シーブ21a,21b,22a,22bの径を大径化しなくていいので、CVT20を小径化することが可能となっている。なお、図2に示すように、ベルト23の接触半径がプライマリプーリ21側で小さく、セカンダリプーリ22側で大きくなる、変速比が大きい側が「Lo」側であり、ベルト23の接触半径がプライマリプーリ21側で大きく、セカンダリプーリ22側で小さいくなる、変速比が小さい側が「Hi」側である。
上記第3軸AX3上にあっては、カウンタシャフト40が配置されている。カウンタシャフト40は、中心軸41と、その中心軸41の一端部に固定された大径ギヤ42と、その中心軸41の他端部に固定された小径ギヤ43とを有して構成されている。上記大径ギヤ42は、後述するプラネタリギヤセットPSに駆動連結された第1出力ギヤ31と、クラッチC−1を介してセカンダリプーリ22に駆動連結される第2出力ギヤ27とに噛合している。そして、小径ギヤ43は、ディファレンシャル装置60のデフリングギヤ61に噛合しており、カウンタシャフト40に入力された回転を、ディファレンシャル部Dを介して左右の出力軸62r,62lに差回転を吸収しつつ回転出力する。
そして、プラネタリギヤセットPSは、内周側のシングルピニオンタイプのプラネタリギヤと外周側のシングルピニオンタイプのプラネタリギヤとが2階建て構造として組合せられており、第1サンギヤS1と、内周側に第1リングギヤR1が形成されると共に外周側に第2サンギヤS2が形成されている一体の中間ギヤMGと、第2リングギヤR2と、第1サンギヤS1及び第1リングギヤR1に噛合する第1ピニオンP1と第2サンギヤS2及び第2リングギヤR2に噛合すると共に径方向から視て第1ピニオンP1に少なくとも一部が軸方向に重なるように配置される第2ピニオンP2とを回転自在に支持する共通キャリヤCRと、を有して構成されている。
このうち第1サンギヤS1は、入力軸10に駆動連結されており、エンジンからの入力回転が常時入力されている。また、中間ギヤMGは、軸方向においてプラネタリギヤセットPSよりもプライマリプーリ21側に配置されている第2ブレーキB−2に接続されており、該第2ブレーキB−2によってケース11に対して回転が係止自在となっている。さらに、第2リングギヤR2は、プラネタリギヤセットPSの外周側に配置されている第1ブレーキB−1に接続されており、該第1ブレーキB−1によってケース11に対して回転が係止自在となっている。そして、共通キャリヤCRは、プラネタリギヤセットPSに対して上記第2ブレーキB−2及びプライマリプーリ21とは軸方向反対側に配置された第1出力ギヤ31に駆動連結されている。
以上のように構成された自動変速機1にあっては、図1に示すように、入力軸10からCVT20、クラッチC−1、第2出力ギヤ27を通って、カウンタシャフト40からディファレンシャル装置60を介して左右の出力軸62r,62lまで、無段変速により動力伝達を行う第1伝達経路CO1を形成することになる。また、入力軸10からプラネタリギヤセットPS、第1出力ギヤ31を通って、カウンタシャフト40からディファレンシャル装置60を介して左右の出力軸62r,62lまで、CVT20と並列的に(CVT20を通らない)プラネタリギヤセットPSにより動力伝達を行う第2伝達経路CO2を形成することになる。
ついで、本実施の形態に係る自動変速機1の動作について、図1を参照しつつ図3及び図4に沿って説明する。
まず、自動変速機1において、例えばリバースレンジ(Rレンジ)が選択されて不図示の制御部からの指令で、後進段(Rev)を達成する際は、図3に示すように、第1ブレーキB−1を係合し、第2ブレーキB−2及びクラッチC−1を解放する。すると、図1及び図4に示すように、プラネタリギヤセットPSにおける第2リングギヤR2の回転が固定され、入力軸10から入力された回転が第1サンギヤS1に入力され、共通キャリヤCRからは逆転回転が出力される。これにより、図1に示すように、第2伝達経路CO2において、第1出力ギヤ31が第1軸AX1上で逆転回転し、該第1出力ギヤ31に噛合する第3軸AX3上のカウンタシャフト40が正転回転し、該カウンタシャフト40に噛合する第4軸AX4上のディファレンシャル部D及び出力軸62r,62lが逆転回転し、つまり不図示の車輪に後進段としての逆転回転が出力される。
次に、自動変速機1において、例えばドライブレンジ(Dレンジ)が選択されて車速に基づき不図示の制御部からの指令で、前進低速段としての第1速段(1st)を達成する際は、図3に示すように、第2ブレーキB−2を係合し、第1ブレーキB−1及びクラッチC−1を解放する。すると、図1及び図4に示すように、プラネタリギヤセットPSにおける第1リングギヤR1の回転が固定され、入力軸10から入力された回転が第1サンギヤS1に入力され、共通キャリヤCRから減速回転が出力される。これにより、図1に示すように、第2伝達経路CO2において、第1出力ギヤ31が第1軸AX1上で正転方向に減速回転し、該第1出力ギヤ31に噛合する第3軸AX3上のカウンタシャフト40が逆転回転し、該カウンタシャフト40に噛合する第4軸AX4上のディファレンシャル部D及び出力軸62r,62lが正転回転し、つまり不図示の車輪に第1速段としての正転回転が出力される。
なお、この第1速段の状態にあって、プラネタリギヤセットPSでは、第1サンギヤS1から入力された回転が、回転が固定された第1リングギヤR1を反力として第1ピニオンP1に伝達されるので、噛み合い箇所が第1サンギヤS1及び第1ピニオンP1と、第1リングギヤR1及び第1ピニオンP1との2箇所だけであり、例えば特開2014−196772号公報に記載されたラビニヨ型のプラネタリギヤセットの場合よりも噛み合い箇所が少なくなり、伝達効率が良好である。
続いて、自動変速機1において、例えばドライブレンジ(Dレンジ)が選択されている状態で車速が所定車速以上に上昇し、不図示の制御部からの指令で、無段変速モード(CVTモード)を達成する際は、図3に示すように、第2ブレーキB−2を解放しつつクラッチC−1を係合し(例えば掴み換え変速し)、第1ブレーキB−1及び第2ブレーキB−2を解放状態にする。すると、図4に示すように、第1伝達経路CO1において、CVT20のプライマリプーリ21の可動シーブ21b及びセカンダリプーリ22の可動シーブ22bの軸方向位置が油圧制御されて、ベルト23の接触半径が例えば車速やアクセル開度に応じて自在に変更され、CVT20の最大変速比Lo(例えば多段変速機における第2速段程度の変速比に設定される)から最小変速比Hiまでの変速比幅Vaで入力軸10の回転を変速する。これにより、図1に示すように、第1駆動軸25、クラッチC−1、第2駆動軸26を介して第2出力ギヤ27が第2軸AX2上で正転方向に無段変速回転し、該第2出力ギヤ27に噛合する第3軸AX3上のカウンタシャフト40が逆転方向に無段変速回転し、該カウンタシャフト40に噛合する第4軸AX4上のディファレンシャル部D及び出力軸62r,62lが正転方向に無段変速回転し、つまり不図示の車輪に変速比幅Vaに基づく無段変速回転が出力される。
<本実施の形態のまとめ>
以上説明した本実施の形態に係る自動変速機(1)は、プライマリプーリ(21)及びセカンダリプーリ(22)とそれらプーリに巻き掛けられたベルト(23)とを有し、入力軸(10)に入力された回転を無段変速して出力軸(62l,62r)に出力し得る第1伝達経路(CO1)を形成する無段変速機構(20)と、
前記第1伝達経路(CO1)を接続可能なクラッチ(C−1)と、
前記無段変速機構(20)と並列的に前記入力軸(10)から前記出力軸(62l,62r)までの第2伝達経路(CO2)を形成し、かつ前進段と後進段とを達成し得ると共に、前記入力軸(10)に入力された回転を前記前進段又は前記後進段により変速して前記出力軸(62l,62r)に出力し得るプラネタリギヤセット(PS)と、を備え、
前記プラネタリギヤセットを、第1サンギヤ(S1)と、内周側に第1リングギヤ(R1)が形成されると共に外周側に第2サンギヤ(S2)が形成されている一体の中間ギヤ(MG)と、第2リングギヤ(R2)と、前記第1サンギヤ(S1)及び前記第1リングギヤ(R1)に噛合する第1ピニオン(P1)と前記第2サンギヤ(S2)及び前記第2リングギヤ(R2)に噛合すると共に径方向から視て前記第1ピニオン(P1)に少なくとも一部が軸方向に重なるように配置された第2ピニオン(P2)とを回転自在に支持する共通キャリヤ(CR)と、を有する二階建てプラネタリギヤセット(PS)で構成したことを特徴とする。
これにより、本自動変速機1は、CVT20と並列的に入力軸10から出力軸62r,62lまでの第2伝達経路CO2を形成し、かつ前進段としての第1速段(1st)と後進段(Rev)とを達成し得ると共に、入力軸10に入力された回転を前進段又は後進段により変速して出力軸62r,62lに出力し得るプラネタリギヤセットPSを備えているので、CVT20を用いずに前進の第1速段(1st)を達成することができ、特に第1速段の変速比を大きくすることで、CVT20において大きなトルクを伝達することを不要とすることができ、高いベルト23の挟持圧も不要となって不図示のオイルポンプの負荷を低減することができ、自動変速機1としての伝達効率を向上することができる。
また、特に第1速段の変速比を大きくすることで、CVT20における変速比幅Vaを変速比の小さい範囲(いわゆるアップシフト側)に設定することが可能となって、CVT20において大きなトルクを伝達することを不要とすることができるので、ベルト23の負荷や、プライマリプーリ21及びセカンダリプーリ22における各シーブ21a,21b,22a,22bの軸支持構造の負荷を低減することができ、CVT20の小型化や低コスト化を図ることができる。
そして、CVT20を用いずに前進段及び後進段を達成し得るプラネタリギヤセットPSを二階建てプラネタリギヤセットで構成したので、オイルポンプの負荷を低減して燃費の向上を図ることができるものでありながら、自動変速機1の軸方向の短縮化を図ることができ、車両搭載性を向上することができる。
また、本自動変速機(1)は、前記二階建てプラネタリギヤセット(PS)及び前記プライマリプーリ(21)は、前記入力軸(10)と同軸の第1軸(AX1)上に配置され、
前記セカンダリプーリ(22)は、前記第1軸(AX1)と平行な第2軸(AX2)上に配置され、
前記第1軸(AX1)と平行な第3軸(AX3)上に配置され、該二階建てプラネタリギヤセット(PS)からの回転を反転減速して、前記第1軸(AX1)と平行な第4軸(AX4)上に配置された前記出力軸(62l,62r)に出力するカウンタシャフト(40)と、
前記第2リングギヤの回転をケース(11)に対して係止自在な第1ブレーキ(B−1)と、
前記中間ギヤ(MG)の回転をケース(11)に対して係止自在な第2ブレーキ(B−2)と、
前記二階建てプラネタリギヤセット(PS)の共通キャリヤ(CR)に駆動連結されると共に、前記カウンタシャフト(40)のドリブンギヤ(42)に噛合する前後進出力ギヤ(31)と、を備えたことを特徴とする。
これにより、本自動変速機1を4つの軸により構成することができる。また、前進段では、二階建てプラネタリギヤセットPSのうち、噛み合い箇所を第1サンギヤS1及び第1ピニオンP1と第1リングギヤR1及び第1ピニオンP1との2箇所だけにすることができ、伝達効率を良好にすることができる。
また、本自動変速機(1)は、前記第1軸(AX1)上にあって、前記第2ブレーキ(B−2)が前記二階建てプラネタリギヤセット(PS)に対して軸方向の前記プライマリプーリ(21)側に配置され、前記前後進出力ギヤ(31)が前記二階建てプラネタリギヤセット(PS)に対して前記第2ブレーキ(B−2)とは軸方向反対側に配置されたことを特徴とする。
即ち、例えば第2ブレーキB−2を軸方向のエンジン側に、第1出力ギヤ31をプラネタリギヤセットPSに対して軸方向のプライマリプーリ21側に配置した場合には(つまり図1において第1出力ギヤ31と第2ブレーキB−2との位置を入れ替えた場合には)、第2出力ギヤ27がクラッチC−1よりも軸方向のエンジン側に配置される関係上、カウンタシャフト40の大径ギヤ42もクラッチC−1よりも軸方向のエンジン側となり、該大径ギヤ42に噛合する第1出力ギヤ31もクラッチC−1よりも軸方向のエンジン側となって、全体として軸方向の短縮化が妨げられる。
しかし、図1に示すように第2ブレーキB−2及び第1出力ギヤ31を配置することで、第2ブレーキB−2やプラネタリギヤセットPSをクラッチC−1に径方向から視て軸方向に重ねるように配置することが可能となって、特に第1軸AX1において無駄な空間を作る必要がなくなり、軸方向の短縮化を図ることができる。
そして、本自動変速機(1)は、前記第2軸(AX2)上にあって、前記カウンタシャフト(40)のドリブンギヤ(42)に噛合する無段変速出力ギヤ(27)を備え、
前記クラッチ(C−1)は、前記第2軸(AX2)上にあって、前記セカンダリプーリ(22)と前記無段変速出力ギヤ(27)との回転伝達を接続自在となるように配置されたことを特徴とする。
即ち、例えばクラッチC−1は、プラネタリギヤセットPSの第1サンギヤS1とプライマリプーリ21との間であれば第1伝達経路CO1を接続可能なクラッチとして配置することが可能であるが、その場合は、第1軸AX1上にプラネタリギヤセットPSや第2ブレーキB−2が配置されているため、クラッチC−1をさらに配置してしまうと軸方向の短縮化が妨げられる。しかし、図1に示すようにセカンダリプーリ22と第2出力ギヤ27との間に配置することで、プラネタリギヤセットPSや第2ブレーキB−2に対してクラッチC−1に径方向から視て軸方向に重ねるように配置することが可能となって、特に第2軸AX2において無駄な空間を作る必要がなくなり、軸方向の短縮化を図ることができる。
なお、以上説明した本実施の形態では、エンジンに接続する自動変速機1の構成について説明したが、例えばモータ・ジェネレータを第1軸〜第4軸の何れかの軸上に配置したり、或いはさらに別の軸上に配置して駆動連結したりして、自動変速機1をハイブリッド駆動装置として構成するようにしてもよい。
また、以上説明した本実施の形態においては、プラネタリギヤセットPSによる第1速段(1st)と、CVT20の最大変速比Loとの間に、ギヤ比の間隔を設けることで、CVT20の小型化を図っているが、多少の大型化を許容して、プラネタリギヤセットPSによる第1速段(1st)とCVT20の最大変速比Loとを同一のギヤ比に構成することで、変速ショックの無い、前進段から無段変速モードへの移行を可能にできるようにしてもよい。
1 自動変速機
10 入力軸
11 ケース
20 無段変速機構(CVT)
21 プライマリプーリ
22 セカンダリプーリ
23 ベルト
27 無段変速出力ギヤ(第2出力ギヤ)
31 前後進出力ギヤ(第1出力ギヤ)
40 カウンタシャフト
42 ドリブンギヤ(大径ギヤ)
62l,62r 出力軸
CO1 第1伝達経路
CO2 第2伝達経路
C−1 クラッチ
PS プラネタリギヤセット、二階建てプラネタリギヤセット
S1 第1サンギヤ
P1 第1ピニオン
R1 第1リングギヤ
S2 第2サンギヤ
P2 第2ピニオン
R2 第2リングギヤ
CR 共通キャリヤ
MG 中間ギヤ
AX1 第1軸
AX2 第2軸
AX3 第3軸
AX4 第4軸
B−1 第1ブレーキ
B−2 第2ブレーキ

Claims (4)

  1. プライマリプーリ及びセカンダリプーリとそれらプーリに巻き掛けられたベルトとを有し、入力軸に入力された回転を無段変速して出力軸に出力し得る第1伝達経路を形成する無段変速機構と、
    前記第1伝達経路を接続可能なクラッチと、
    前記無段変速機構と並列的に前記入力軸から前記出力軸までの第2伝達経路を形成し、かつ前進段と後進段とを達成し得ると共に、前記入力軸に入力された回転を前記前進段又は前記後進段により変速して前記出力軸に出力し得るプラネタリギヤセットと、を備え、
    前記プラネタリギヤセットを、第1サンギヤと、内周側に第1リングギヤが形成されると共に外周側に第2サンギヤが形成されている一体の中間ギヤと、第2リングギヤと、前記第1サンギヤ及び前記第1リングギヤに噛合する第1ピニオンと前記第2サンギヤ及び前記第2リングギヤに噛合すると共に径方向から視て前記第1ピニオンに少なくとも一部が軸方向に重なるように配置された第2ピニオンとを回転自在に支持する共通キャリヤと、を有する二階建てプラネタリギヤセットで構成した、
    ことを特徴とする自動変速機。
  2. 前記二階建てプラネタリギヤセット及び前記プライマリプーリは、前記入力軸と同軸の第1軸上に配置され、
    前記セカンダリプーリは、前記第1軸と平行な第2軸上に配置され、
    前記第1軸と平行な第3軸上に配置され、該二階建てプラネタリギヤセットからの回転を反転減速して、前記第1軸と平行な第4軸上に配置された前記出力軸に出力するカウンタシャフトと、
    前記第2リングギヤの回転をケースに対して係止自在な第1ブレーキと、
    前記中間ギヤの回転をケースに対して係止自在な第2ブレーキと、
    前記二階建てプラネタリギヤセットの共通キャリヤに駆動連結されると共に、前記カウンタシャフトのドリブンギヤに噛合する前後進出力ギヤと、を備えた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動変速機。
  3. 前記第1軸上にあって、前記第2ブレーキが前記二階建てプラネタリギヤセットに対して軸方向の前記プライマリプーリ側に配置され、前記前後進出力ギヤが前記二階建てプラネタリギヤセットに対して前記第2ブレーキとは軸方向反対側に配置された、
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動変速機。
  4. 前記第2軸上にあって、前記カウンタシャフトのドリブンギヤに噛合する無段変速出力ギヤを備え、
    前記クラッチは、前記第2軸上にあって、前記セカンダリプーリと前記無段変速出力ギヤとの回転伝達を接続自在となるように配置された、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の自動変速機。
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