JP2016151257A - バキュームポンプ - Google Patents

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諭 池田
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諭 池田
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Abstract

【課題】ベーンに取付けられるキャップのじん性を確保しつつ素材コストを抑制することを可能とするバキュームポンプを提供する。【解決手段】ベーンポンプ1は、内部にポンプ室2Aを有するハウジング2と、ポンプ室2A内に配置されるとともにロータ3によって回転されてポンプ室2Aを複数の作動空間に区画するベーン4と、ポンプ室2Aの内周面23と摺動する摺動面41aが形成されてベーン4の先端に取付けられるキャップ41と、を有し、キャップ41は、炭素繊維CFを含有するポリアミド系樹脂で形成される。【選択図】図4

Description

本発明は、エンジン本体に取り付けるバキュームポンプの技術に関する。
従来、自動車用の真空ポンプとして使用されるベーン式のバキュームポンプが知られている。
従来のバキュームポンプにおいては、ハウジングのポンプ室で回転するロータの摺動部分に潤滑油を供給するように構成されており、摺動部分を潤滑した後の潤滑油はロータの回転に伴って、気体とともに排出通路からポンプ室の外部へ排出されるようになっている。
上記バキュームポンプのベーンには、回転時にポンプ室の内周面と摺動するキャップが取り付けられる。そして、ベーンが回転する際にキャップをハウジングに押し付けて、ハウジングの壁面とベーンとの間をシールするように構成される(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。
特許第4165608号公報 特開2004−263690号公報
上記従来技術に記載のバキュームポンプのベーンに取付けられるキャップにおいては、その素材としてPEEK(Polyether ether ketone)と呼ばれる半結晶性熱可塑性樹脂が用いられることが多い。しかし、PEEKは耐熱性及び摺動性に優れるものの、じん性が低いという問題点があった。また、PEEKは高価であるため、素材コストが肥大化するという問題点があった。即ち、バキュームポンプのキャップにおいては、そのじん性を確保しつつ素材コストを抑制することが求められていた。
そこで、本発明は係る課題に鑑み、ベーンに取付けられるキャップのじん性を確保しつつ素材コストを抑制することを可能とするバキュームポンプを提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、内部にポンプ室を有するハウジングと、前記ポンプ室内に配置されるとともにロータによって回転されて前記ポンプ室を複数の作動空間に区画するベーンと、前記ポンプ室の内周面と摺動する摺動面が回転軸方向視で円弧形状に形成されて前記ベーンの先端に取付けられるキャップと、を有するバキュームポンプにおいて、前記キャップは、炭素繊維を含有するポリアミド系樹脂で形成されるものである。
請求項2においては、前記キャップに含有される炭素繊維の質量パーセント濃度が10%以上30%以下とされるものである。
請求項3においては、前記キャップの摺動面は、曲率半径が8mmで形成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、本発明に係るバキュームポンプによれば、ベーンに取付けられるキャップのじん性を確保しつつ素材コストを抑制することが可能となる。
本発明の実施形態に係るバキュームポンプを示す断面図。 図1におけるA−A線断面図。 ベーンの回転角度を示した図。 (a)、(b)はそれぞれ、キャップの摺動面及び座面の摩耗量を示した図。 キャップのR形状と各素材の限界線との関係を示した図。
以下、本発明のバキュームポンプの一実施形態に係るベーンポンプ1を、図1から図5を用いて説明する。
ベーンポンプ1は図示しないエンジンルームの側面に固定されており、例えば、図示しないブレーキ倍力装置の負圧源として機能するようになっている。
ベーンポンプ1は、略円形のポンプ室2Aを有する段付円筒状のハウジング2と、ポンプ室2A内に配置されるとともにポンプ室2Aの中心に対して軸心を偏心させて配置されたロータ3と、ポンプ室2A内に配置されるとともにロータ3とともに矢印方向に回転されてポンプ室2A内を常時複数の作動空間に区画するベーン4と、ハウジング2における大径部2Bの開口、すなわちポンプ室2Aの一端開口を閉鎖するカバー5とを備えている。
ハウジング2は、その内部がポンプ室2Aとなる大径部2Bと、大径部2Bの端面の隣接位置に形成された小径部2Cと、小径部2Cの開口部を閉塞する蓋部2Dと、を備えており、小径部2Cの内周面によってロータ3を回転自在に軸支している。ハウジング2の大径部2Bには、前記ブレーキ倍力装置からポンプ室2Aへ気体(空気)を吸引するための吸引通路6が設けられおり、この吸引通路6内には、前記ブレーキ倍力装置の負圧を維持するための図示しない逆止弁が設けられている。
また、図1及び図2における小径部2C及び蓋部2Dの下部には、ポンプ室2Aから小径部2C、蓋部2Dの外部までを連通する軸方向の貫通孔が穿設されている。そして、この貫通孔が、ポンプ室2Aからハウジング2の外部へ気体を排出するための排出通路7となっている。つまり、蓋部2Dにおける貫通孔の端部が、排出通路7の排出側出口として形成されている。
図2に示す如く、排出通路7の排出側出口は、弾性を有する薄板状のリードバルブ22によって開閉可能に覆われている。具体的には、剛性の高い板状のストッパ21がリードバルブ22と重なって配設され、締結具であるボルト等によってリードバルブ22及びストッパ21がハウジング2の蓋部2D及び小径部2C(以下、単に「小径部2C」と記載する)に固定される。リードバルブ22及びストッパ21は、小径部2Cの外周面に沿った円弧状に構成されている。
ポンプ室2A内となるロータ3の軸方向の一端には直径方向のガイド溝3Aが形成されており、このガイド溝3Aに板状のベーン4が直径方向に摺動自在に取り付けられている。ベーン4の両先端にはそれぞれ、ポンプ室2Aの内周面23と摺動するキャップ41が取り付けられている。キャップ41の先端部分には回転軸方向視(図1及び図3における紙面の直交方向視)で円弧形状に摺動面41aが形成されている。キャップ41とベーン4とは、座面41bで当接している。そして、図3に示すように、ロータ3とベーン4が矢印方向に回転される際には、両キャップ41における摺動面41aがポンプ室2Aの内周面23と気密を保持して摺動するとともに、ベーン4の軸方向の両端面4B、4Bはカバー5の内壁面およびポンプ室2Aの内壁面と摺動し、かつ、ロータ3の外周面の一部がポンプ室2Aの内周面23と接触した状態に維持される。それによって、ポンプ室2A内が拡縮可能な作動空間として区画されるようになっている。図3に示すように、キャップ41はポンプ室2Aの内周面23に最も近付く位置を回転角度α=0度とし、ロータ3の回転軸方向視で反時計回りに回転角度αが増加するものとする。本実施形態において、キャップ41の摺動方向とは、ロータ3の半径方向と直交する方向とする。
また、ロータ3の他端側の軸部とハウジング2の内周面とにわたっては、ポンプ室2Aの内部に潤滑油を供給するための給油通路11が形成されている。給油通路11は、ロータ3の軸部に穿設されるとともに給油パイプ12が接続される軸方向孔3Bと、軸方向孔3Bの他端から連続する直径方向孔3Cと、さらに、ロータ3が矢印方向に回転される際に直径方向孔3Cと間欠的に連通するハウジング2の軸方向溝2Fとから構成されている。
そして、エンジンが駆動されると、エンジンの駆動に連動してロータ3およびベーン4が図1の矢印方向に回転されるので、各作動空間の容積が拡縮される。これにともなって吸引通路6を介して各作動空間内へ前記ブレーキ倍力装置内の気体(空気)が吸引されるとともに、各作動空間内の気体が排出通路7を介してポンプ室2Aの外部である前記エンジンルーム内へ排出されるようになっている。また、このようにロータ3とベーン4が回転される作動時には、給油通路11を介してポンプ室2A内とベーン4の摺動部分に潤滑油が供給されるようになっている。そして、ポンプ室2A内に流入した潤滑油はポンプ室2A内の下部に一次貯溜された後に、回転されるベーン4とそのキャップ41によって移動されてから排出通路7を流通する。そして、排出側出口から、リードバルブ22の開放時にポンプ室2Aの外部である前記エンジンルーム内へ排出されるようになっている。
上記の如く、ベーン4はロータ3のガイド溝3Aにおいて摺動自在に取付けられているため、ロータ3とベーン4とが回転される作動時には、ロータ3の中心に対してベーン4の重心(長手方向の中心部分)が位置する側のキャップ41にベーン4の荷重が大きく加わることになる。つまり、図3において回転角度α=90度を超えてから、回転角度α=270度となるまで、ベーン4の過半部分がロータ3から延出されている側のキャップ41で摺動面41aに加わる荷重として、所定の値よりも大きい高荷重が加わることとなる。
本実施形態において、キャップ41は、炭素繊維CF(Carbon fiber)を含有する、ナイロン66(PA66)等のポリアミド系樹脂で形成される。ナイロン材はPEEKと異なり、一般材で安価であるため、素材コストを抑制することが可能となる。また、ナイロン材は高温になると、じん性が大幅に向上するという特性を有している。即ち、本実施形態に係るベーンポンプ1において、そのじん性を確保しつつ素材コストを抑制することが可能となるのである。ナイロン材は吸水しやすいため、寸法変化と強度低下が懸念されるが、ベーンポンプ1の内部はほぼ真空となって水分は気化するために上記のような悪影響を受けることはない。
また、本実施形態においてキャップ41は、炭素繊維CFを含有するナイロン66(PA66)で形成されている。本願出願人は、キャップ41に含まれる炭素繊維CFの質量パーセント濃度を変更して、キャップ41の耐久性試験を行った。図4(a)及び(b)はそれぞれ、耐久性試験におけるキャップ41の耐久時間と、摺動面41a及び座面41bの摩耗量との関係を示した図である。
図4(a)に示す如く、キャップ41の摺動面41aにおいては、キャップ41に含まれる炭素繊維CFの質量パーセント濃度が20%の場合に、10%及び30%の場合と比較して耐久性の向上がみられた。具体的には、耐久時間の増加に伴う摺動面41aの摩耗量について、炭素繊維CFの質量パーセント濃度が20%の場合が最も少なくなった。また、図4(b)に示す如く、キャップ41の座面41bにおいては、キャップ41に含まれる炭素繊維CFの質量パーセント濃度が20%の場合に、10%及び30%の場合と比較して耐久性の向上がみられた。具体的には、耐久時間の増加に伴う座面41bの摩耗量について、炭素繊維CFの質量パーセント濃度が20%の場合が最も少なくなった。上記の耐久性試験の結果より、キャップ41に含まれる炭素繊維CFの質量パーセント濃度は、10%以上30%以下とすることが好ましい。
図5は、各素材をキャップ41として用いた場合の、キャップ41の回転速度V(m/sec)と摺動面41aに加わる圧力P(N/mm)との限界値を示した限界線と、キャップ41の摺動面41aにおけるR形状(曲率半径R)と、の関係を示した図である。図5に示す如く、キャップ41がPEEKの場合、摺動面41aの曲率半径Rが4mm(R4)、6mm(R6)、8mm(R8)の何れも、回転数が中〜高の間で限界線(図5中に示す限界線2)以下となっている。一方、キャップ41が炭素繊維CFを20%含有するナイロン66(PA66)の場合、回転数が中程度においては曲率半径Rが4mm(R4)、6mm(R6)、8mm(R8)の何れも限界線(図5中に示す限界線1)以下となるものの、回転数が高くなると、曲率半径Rが8mm(R8)の場合のみが限界線(同じく限界線1)以下となっている。このため、本実施形態におけるキャップ41の摺動面41aは、曲率半径Rを8mmで形成している。即ち、キャップ41をPA66で形成した場合には限界線がPEEKよりも低くなるが、曲率半径Rを8mmとすることにより、回転数が高い範囲でも限界線以下で使用可能としているのである。なお、図5に示す如く、回転数が中程度であれば限界線以下となるため、キャップ41の曲率半径Rを4mm又は6mmで形成しても差し支えない。
1 ベーンポンプ(バキュームポンプ)
2 ハウジング
2A ポンプ室
4 ベーン
23 内周面
41 キャップ
41a 摺動面
41b 座面
CF 炭素繊維

Claims (3)

  1. 内部にポンプ室を有するハウジングと、前記ポンプ室内に配置されるとともにロータによって回転されて前記ポンプ室を複数の作動空間に区画するベーンと、前記ポンプ室の内周面と摺動する摺動面が回転軸方向視で円弧形状に形成されて前記ベーンの先端に取付けられるキャップと、を有するバキュームポンプにおいて、
    前記キャップは、炭素繊維を含有するポリアミド系樹脂で形成される、
    ことを特徴とする、バキュームポンプ。
  2. 前記キャップに含有される炭素繊維の質量パーセント濃度が10%以上30%以下とされる、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のバキュームポンプ。
  3. 前記キャップの摺動面は、曲率半径が8mmで形成される、
    ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のバキュームポンプ。
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