JP2016151158A - 設置物の固定器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置物に大きな荷重が作用した場合でも設置物が大きく移動してしまうことを防止しつつも設置物の固定位置の連続的な調整を容易に行うことができる固定器具を提供する。
【解決手段】設置物2の被設置物に対する固定位置を調整可能な固定器具4である。固定器具4は、設置物2を被設置物に固定し、固定器具4は、被設置物に固定される第1部材10であって、複数の第2部材固定位置を有する第1部材10と、設置物固定可能範囲を有する第2部材20と、第1部材10、第2部材20および設置物2を固定する固定部材40であって、第2部材20は、複数の第2部材固定位置から選択された1つの位置で第1部材10に固定され、設置物2は、設置物固定可能範囲内の位置で第2部材20に固定される、固定部材40とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、設置物の被設置物に対する固定位置を調整可能な固定器具に関する。
ソーラーパネルを屋根の上に設置する場合に、通常、取付金具によりソーラーパネル用架台を屋根の上に固定し、その架台の上にソーラーパネルが支持固定される。
架台は、複数の縦桟と複数の横桟とを備えた格子状の構成を有し、複数の縦桟は、屋根上で屋根の傾斜方向に沿って相互に平行に配設されて複数の取付金具により屋根に固定され、複数の横桟は、これらの縦桟上に相互に平行に掛け渡して配設される。
ところで、屋根に不陸がある場合がある。例えば、ソーラーパネルをスレート屋根の上に設置する場合では、通常、施工時の踏み抜き転落防止のために、葺き替え金具を利用してスレート屋根を折板屋根で葺き替えることにより屋根を補強し、その折板屋根の上に架台を固定し、その架台の上にソーラーパネルが設置されるが、6mm程度の厚さのスレート屋根の場合には、隣接するスレート屋根との重なり部は、重なり部以外と比較して、スレート屋根の厚さよりも大きな10mm程度高さが異なる(つまり、不陸がある)。
高さの異なる屋根にソーラーパネルを設置すると、ソーラーパネルの傾斜がソーラーパネル間で異なることになりソーラーパネルの外観が低下するだけではなく、ソーラーパネルの設置強度も低下する。例えばソーラーパネルの周囲の4箇所で固定する場合で屋根の高さが異なることに起因して1箇所の固定箇所の高さが他の3箇所の固定箇所の高さと異なる場合には、荷重が4箇所に均等にかからずに一部に集中してかかってしまい、荷重が4箇所に均等にかかる場合と比較してソーラーパネルの設置強度が低下してしまう。
これらの問題を解決するためには、架台の屋根への取り付け高さを調整可能な機構が必要となる。また、架台が大きく移動してしまうと危険なので、取り付け後に大きな荷重が作用した場合でも架台が大きく移動してしまうことを防止する必要もある。そのような取り付け高さを調整可能な機構は、例えば特許文献1に提案されている。
特許文献1で提案されている取り付け高さを調整可能な装置は、屋根に固定される支持部とその支持部の両端部から上方に突出する取付部とを有する断面U字状の取付金具を有する。その取付金具の取付部に上下方向に長い貫通孔が形成され、縦桟を取付部間に上下移動可能に嵌合し、貫通孔に通した締結ボルトで縦桟を締結することにより、縦桟の締結位置の高さを調整できる。さらに、この装置では、取付金具と締結ボルトとの間にワッシャが介在しており、このワッシャの取付金具側の面に、取付金具の複数の溝部にかみ合う複数の凸部が形成されていることにより、締結ボルトの上下方向の移動を阻止できるようになっている。
特開平11−13238号公報
しかし、特許文献1が提案する構成では、取付金具に設けられた複数の溝部のピッチ単位でしか縦桟の高さを調整できないために、不連続な高さ調整しかできないという欠点がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、設置物に大きな荷重が作用した場合でも設置物が大きく移動してしまうことを防止しつつも、設置物の固定位置の連続的な調整を容易に行うことができる固定器具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下を特徴とする。
本発明に係る固定器具は、設置物の被設置物に対する固定位置を調整可能な固定器具であって、前記固定器具は、前記設置物を前記被設置物に固定し、前記固定器具は、前記被設置物に固定される第1部材であって、複数の第2部材固定位置を有する第1部材と、設置物固定可能範囲を有する第2部材と、前記第1部材、前記第2部材および前記設置物を固定する固定部材であって、前記第2部材は、前記複数の第2部材固定位置から選択された1つの位置で前記第1部材に固定され、前記設置物は、前記設置物固定可能範囲内の位置で前記第2部材に固定される、固定部材とを備えており、そのことにより上記目的が達成される。
上記固定器具において、前記設置物固定可能範囲は、前記複数の第2部材固定位置の間隔以上であってもよい。
上記固定器具において、前記第1部材は、前記複数の第2部材固定位置に対応する複数の係合部を備え、前記第2部材は、前記複数の係合部のいずれにも係合され得る被係合部を備えてもよい。
上記固定器具において、前記第2部材は、前記設置物固定可能範囲に対応する長孔を備え、前記固定部材は、前記長孔を介して前記第2部材と前記設置物とを締結して固定する締結具であってもよい。
上記固定器具において、前記第1部材は、第1長孔を備え、前記第2部材は、前記設置物固定可能範囲に対応する第2長孔を備え、前記固定部材は、前記第1長孔および前記第2長孔を介して前記第1部材、前記第2部材および前記設置物を締結して固定する締結具であってもよい。
上記固定器具において、前記第1部材は、前記複数の第2部材固定位置のうちの少なくとも1つに対応するマーカーを備えてもよい。
本発明によれば、第1部材は複数の第2部材固定位置を有し、第2部材は、複数の第2部材固定位置から選択された1つの位置で第1部材に固定されるので、第2部材の第1部材への固定位置を段階的に変更することができる。また、その固定位置は段階的にしか変更できないので、固定器具による設置物の被設置物への固定後に設置物に大きな荷重が作用した場合であっても設置物が大きく移動してしまうことを防止することができる。
また、第2部材は設置物固定可能範囲を有し、設置物は、設置物固定可能範囲内の位置で第2部材に固定されるで、設置物の第2部材への固定位置を連続的に変更することができる。
よって、本発明によれば、第2部材と第1部材との間の固定位置の段階的な調整により設置物に大きな荷重が作用した場合でも設置物が大きく移動してしまうことを防止することができ、さらに、第2部材と第1部材との間の固定位置の段階的な調整および設置物と第2部材との間の固定位置の連続的な調整により設置物の被設置物に対する固定位置を広範かつ連続的に調整することができる。
本発明の一実施形態の固定器具を用いたソーラーパネル用架台の屋根上への取り付けを示す分解斜視図である。 図1に示す固定器具を用いたソーラーパネル用架台の屋根上への取り付けを示す要部の分解斜視図である。 本発明の一実施形態の固定器具の斜視図である。 図4a、図4b、図4c、図4dおよび図4eは、図1に示す固定器具の第1部材の斜視図、正面図、側面図、上面図および底面図である。 図5a、図5b、図5c、図5dおよび図5eは、図1に示す固定器具の第2部材の斜視図、正面図、側面図、上面図および底面図である。 図6a、図6bおよび図6cは、それぞれ図1に示す固定器具の作用説明図である。 図7は、図1に示す固定器具の作用説明図である。 図8aおよび図8bは、取付ブラケットの正面図および側面図である。 図9は架台の縦桟の一部切欠した斜視図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
以下の説明では、本発明の一実施形態の固定器具を用いてソーラーパネルを高さ調整可能にスレート屋根上に取り付ける場合を例にとり、本発明の実施の形態を説明する。しかし、本発明はこの実施の形態のみには限定されない。
図1は、本発明の一実施形態の固定器具としての高さ調整機能付き取付金具4を用いた設置物としてのソーラーパネル用架台2の被設置物としての屋根上への取り付けを示す分解斜視図を示し、図2はその要部の分解斜視図を示している。
(全体構成)
図1および図2に示すように、葺き替え金具7を利用して既存のスレート屋根6の上に折板屋根50が取り付けられ、取付ブラケット30および高さ調整機能付き取付金具4を利用して折板屋根50の上にソーラーパネル用架台2が固定されている。
つまり、葺き替え金具7の頂部に固定された上部ボルト8を利用してスレート屋根6の上に折板屋根50が取り付けられている。この折板屋根50上に上部ボルト8により取付ブラケット30が固定され、この取付ブラケット30に高さ調整機能付き取付金具4が固定され、高さ調整機能付き取付金具4の高さ調整機能により架台2が折板屋根50に高さ調整可能に固定されている。この架台2上にソーラーパネルが設置され固定される。
このような構成により、折板屋根50の高さが異なる場合でも、高さ調整機能付き取付金具4の取付箇所ごとに架台2の高さを調整することができる。
(折板屋根)
折板屋根50は、従来より使用されている葺き替え金具7を介してスレート屋根6上に取り付けられており、折板屋根50の頂部から上方に向けて上部ボルト8が突出している。
(取付ブラケット)
図1、図2および図8に示すように、取付ブラケット30は、折板屋根50の頂部に載置される矩形状の載置片31と、この載置片31の長手方向の両端からL字形に折れ曲がる一対の取付片32、32とを有している。取付ブラケット30の載置片31に形成された孔に折板屋根50の頂部から突出した上部ボルト8が挿通され、上部ボルト8に螺合されたナットによって取付ブラケット30が折板屋根50の頂部に固定されている。さらに、載置片31の両側には折板屋根50の頂部に沿うように斜め下方に折り曲げられた載置延長片33がそれぞれ形成されている。また、取付片32には、高さ調整機能付き取付金具4を取付ブラケットに固定する際に用いられる孔を有する。
(高さ調整機能付き取付金具)
高さ調整機能付き取付金具4は、図3〜図5に示すように、第1金具10と、第1金具10に上下移動可能に配置される第2金具20と、第1金具10、第2金具20および設置物を固定する締結具40と、を有する。第1金具10には第1長孔17が形成され、第2金具20には第2長孔27が形成されている。
第1金具10は金属板を折り曲げることにより形成することができる。第1金具10は、水平方向に長いベース部11と、ベース部11から立設された立設部12と、を有する。この立設部12は、縦片13と、縦片13の両端部からそれぞれ横方向に突出する側片14、14とを有し、横断面がコ字形に形成されている。側片14の端縁には係合部15が形成されている。この係合部15は、側片14の上下方向に設けられた複数の突部16で形成することができる。つまり、係合部15は、複数の凹凸を有する波状に形成されている。また、第1金具10の縦片13には、上下方向に長い第1長孔17が形成されている。この第1長孔17は、第2金具20を第1金具10に対して最も下の取り付け位置に取り付ける場合でも第2金具20を第1金具10に対して最も上の取り付け位置に取り付ける場合でもボルト40が通る寸法に形成されている。
第2金具20は、金属板を折り曲げることにより形成することができる。第2金具20は、第1金具10の左右の側片14、14間にわたるよう横長に形成された横片21と、横片21の上下端部からそれぞれ第1金具10側に突出する被係合片22と、を有する。第2金具20は、縦断面が略コ字状に形成されている。
第2金具20の被係合片22の先端に、第1金具10の係合部15に係合され得る被係合部23が形成されている。図示の実施形態では、第2金具20は、第1金具10の係合部をつかむような構成のつかみ金具として示されている。被係合部23の形状は、係合部15に物理的に係合する限り、図示したものに限定されない。係合部15を複数の突部を有する波状に形成する場合は、被係合部23は突部または突部間の凹部に係合され得る形状であればよく、被係合部23の形状は、突部、凹部などであり得る。これらの構成により、第1金具10に対する第2金具20の取り付け位置は、第1金具10の複数の突部16のうち、第2金具20の被係合部23を係合させる突部16を選択することによって段階的に調整することができる。
第2金具20の横片21には、上下方向に長い第2長孔27が形成されている。この第2長孔27内に締結具40のボルトを通した際に、ボルトは、第2長孔27内で上下に移動可能である。この構成により、詳細は後述するが、第2金具20に対する架台2の取り付け位置は、第2長孔内でボルトが移動可能な範囲(つまり、第2長孔27の最下部にボルトを取り付けた際のボルト位置を下端とし第2長孔27の最上部にボルトを取り付けた際のボルト位置を上端とする範囲)内で連続的に調整することができる。第2長孔27内でボルトが移動可能な範囲は、好ましくは第1金具10の突部16の間隔(ピッチ)以上であり、より好ましくは、第1金具10の突部16の間隔(ピッチ)と同じであるが、これらの関係には限定されない。第1金具10の突部16の間隔(ピッチ)以上であると、第1金具10と第2金具20との段階的な調整ではカバーできない範囲も連続的にカバーできる。第1金具10の突部16の間隔(ピッチ)と同じであると、第1金具10と第2金具20との段階的な調整ではカバーできない範囲も連続的にカバーしつつも、架台2に大きな荷重がかかった場合の架台2の移動を最小限に抑えることができる。
横片21の両端部から第1金具10側に向けてガイド片24が延出されている。このガイド片24は、第1金具10の側片14の外側に配置される。
第2金具20の横片21の上下端部から上片25および下片26がそれぞれ第1金具10側に向けて延出されている。これらの上片25および下片26により、第2金具20が補強されて、締結具40により締結するときに第2金具20の第2長孔27付近にかかる荷重による撓みを防止することができる。また、これらの上片25、下片26、ガイド片24により、第1金具10と第2金具20との取り付けのガタツキを防止することができる。
なお、図4および図6に示すように、第1金具10の側片14の外面にケガキ線18を設けてもよい。ケガキ線18は係合部15に対応した位置に設けることができる。ケガキ線18は、例えば、係合部15の複数の突部のうち、基準の高さとなる突部に近接して設けられる。また、ケガキ線18は複数設けてもよい。例えば、第2金具20に設けた上下の被係合部23の位置に対応して上下に一対設けてもよい。
ケガキ線18が設けられている場合には、このケガキ線18を目安にして、第2金具20の被係合部23を第1金具10の係合部15の適切な箇所に位置決めすることができる。ケガキ線18は、刻印、色付けなどで形成することができる。
(ソーラーパネル用架台)
ソーラーパネル用架台2は、従来のものと同様に、複数の縦桟35と複数の横桟とを備えた格子状の構成を有し、複数の縦桟35は、屋根上で屋根の傾斜方向に沿って相互に平行に配設され、複数の横桟は、これらの縦桟35上に相互に平行に掛け渡して配設される。
架台2を構成する縦桟35、横桟は、アルミの押し出し形材など長尺な部材で構成することができる。図1、図2および図9に示すように、縦桟35の側面には、長手方向に沿って横溝36が設けられている。この横溝36は、横向きの断面コ字状に形成されており、縦桟35と高さ調整機能付き取付金具4の第1金具10および第2金具20とを締結するためのボルト40の頭部がこの横溝36内に収容される。このボルト40の頭部は、横溝36の長手方向に沿ってスライド可能である。
縦桟2の上片には、上溝37が形成されている。この上溝37は、上向きの断面コ字状に形成されており、ソーラーパネル枠3を固定するためのボルトの頭部がこの上溝37内に収容される。このボルトの頭部は、上溝37の長手方向に沿ってスライド可能である。
(施工法)
次に、高さ調整機能付き取付金具4を用いたソーラーパネル用架台2の折板屋根50への固定方法を説明する。折板屋根50は、図1および図2に示すように、既存のスレート屋根6に葺き替え金具7を取り付け、その葺き替え金具7を利用してスレート屋根6の上に取り付けられている。
高さ調整機能付き取付金具4を用いたソーラーパネル用架台2の折板屋根50への固定方法は、折板屋根50の上に取付ブラケット30および高さ調整機能付き取付金具4の第1金具10を固定する第1工程と、高さ調整機能付き取付金具4の第1金具10に第2金具20を組み付けて高さ調整機能付き取付金具4とソーラーパネル用架台2とを固定する第2工程とを含む。
第1工程では、葺き替え金具7の頂部に固定された上部ボルト8を利用して折板屋根50の上に取付ブラケット30を固定し、取付ブラケット30の取付片32に形成された孔と高さ調整機能付き取付金具4の第1金具10のベース部11に形成された孔にボルト・ナット等の締結具を通して締結することにより取付ブラケット30に高さ調整機能付き取付金具4の第1金具10を固定する。
第2工程は、次のようにして行われる。
まず、第2金具20の被係合部23が第1金具10の係合部15に係合するように、第2金具20を第1金具10に配置する。ここで、第2金具20の各ガイド片24は第1金具10の側片14の外側にそれぞれ配置されることになり、第2金具20の上片25および下片26はそれぞれ第1金具10の両側片14の間に配置されることになる。
この状態で、第1金具10の第1長孔17および第2金具20の第2長孔27にボルト40を通す。なお、ボルト40の頭部は、架台2の側面に形成された横溝36内に装着されていて、ボルト40が第1長孔17および第2長孔27を通る位置へとスライド可能となっている。
次に、第2金具20の横片21の外側から座金を介してナットをボルト40に締め付けることにより、架台2が第2金具20側に引き寄せられ、架台2と第2金具20との間で第1金具10が挟みつけられて、第2金具20が第1金具10に組み付けられて高さ調整機能付き取付金具4とソーラーパネル用架台2とが固定される。この締め付けによって、第2金具20の被係合部23と第1金具10の係合部15とが確実に係合することになるため、第2金具20が第1金具10に対して上下に移動することが阻止される。
なお、第1金具10に対する第2金具20の取り付け位置は、第1金具10の複数の突部16のうち、第2金具20の被係合部23を係合させる突部16を選択することによって調整することができる。この調整は、第1金具10の突部16の間隔(ピッチ)単位の段階的な調整である。図6(a)〜(c)に取り付け位置を変更した例を示す。図6(a)は、第1金具10に対する第2金具20の取り付け位置が最も下にある場合を示し、図6(b)は、図6(a)と比較して2つ上の突部16に第2金具20の被係合部23を取り付けた場合を示し、図6(c)は、図6(b)と比較して2つ上の突部16に第2金具20の被係合部23を取り付けた場合を示し、第1金具10に対する第2金具20の取り付け位置が最も上にある場合を示している。このような第2金具20の被係合部23を係合させる係合部15を選択する際にケガキ線18を目視にて確認しながら行ってもよい。
さらに、第2金具20に対する架台2の取り付け位置は、第2金具20に形成された第2長孔27の範囲内でボルト40の固定位置を変更することによって調整することができる。この調整は、第2金具20に形成された第2長孔27の範囲内での連続的な調整である。図7に取り付け位置を変更した例を示す。図7の左側の図は、ボルト40を第2長孔27の真中に取り付けた場合を示し、図7の右側の図は、ボルト40を第2長孔27の最上部に取り付けた場合を示す。なお、図6(a)では、ボルト40は第2長孔27の最下部に取り付けられており、図6(b)では、ボルト40は第2長孔27の真中に取り付けられており、図6(c)では、ボルト40は第2長孔27の最上部に取り付けられている。
背景技術で説明したとおり、6mm程度の厚さのスレート屋根の場合には、隣接するスレート屋根との重なり部は、重なり部以外と比較して、スレート屋根の厚さよりも大きな10mm程度高さが異なる。そのようなスレート屋根に本発明の高さ調整機能付き取付金具4を用いる場合に、第1金具10の突部16の間隔(ピッチ)は、例えば、2mm〜10mmとすることができ、3〜8mmが好ましく、最も好ましくはスレート屋根の厚みと同程度の6mmとすることができる。また、第1金具10の突部16の間隔(ピッチ)を6mmとした場合に、第2長孔27内でボルトが移動可能な範囲(つまり、第2長孔27の最下部にボルトを取り付けた際のボルト位置を下端とし第2長孔27の最上部にボルトを取り付けた際のボルト位置を上端とする範囲)を第1金具10の突部16の間隔(ピッチ)と同じ6mmとすることができる。第1金具10の突部16の間隔(ピッチ)と第2長孔27内でボルトが移動可能な範囲がともに6mmである場合には、図6(a)の場合の架台2の取り付け位置と図6(b)の場合の架台2の取り付け位置との間の差、図6(b)の場合の架台2の取り付け位置と図6(c)の場合の架台2の取り付け位置との差は、ともに、第1金具10の突部16の間隔(ピッチ)×2+第2長孔27内でボルトが移動可能な範囲÷2の15mmであり、本発明の高さ調整機能付き金具4により架台2の取り付け位置を±15mmの範囲内で調整できる。
(上記実施の形態の他の効果)
上記実施の形態の高さ調整機能付き金具により、屋根に不陸がある場合等でもパネルの設置高さを調整してパネルの設置高さを揃えることができる。
それにより、パネル設置後の外観が低下することがない上に、高さの異なる一箇所に力が集中してしまうことを避けることができるのでパネルの設置強度の低下を防止することもできる。
第1金具の突部に、第2金具を嵌め込むことで、長孔にボルトをねじ込む場合に比べて強度に優れた金具を実現することができる。従って、想定外の荷重がかかった場合でも、長孔の下限まで第2金具および架台が滑り落ちることはない。つまり、本発明では第1金具と第2金具による第1の調整機構と、第2金具の第2長孔による第2の調整機構とを利用しているので、長孔だけを用いた場合と同様に広い範囲での高さ調整が行え、かつ架台の滑り落ちを第2長孔内で止めることができる。
第1金具の突部に、第2金具を嵌め込んだうえで、第2金具の長孔で高さ調整を行うことで、高精度な高さ調整が可能となる。
屋根に不陸があってもこの不陸に拘らず、架台の縦桟およびソーラーパネルを屋根の勾配角度と対応させて、架台の縦桟およびソーラーパネルを屋根と平行になるよう配置する作業を容易に行える。
(他の実施の形態)
以上のように、本発明の実施の形態を例示してきたが、他の実施の形態の例示も以下に示す。
高さ調整機能付き取付金具が適用される屋根として、上記実施の形態では、屋根仕上げ材が折板屋根となっている折板屋根葺き屋根について説明したが、屋根仕上げ材がスレートとなっているスレート葺き屋根でもよく、任意な屋根仕上げ材が用いられた屋根にも適用できる。
高さ調整機能付き取付金具により屋根の上に設置される設置物として、上記実施の形態では、太陽光発電のためのソーラーパネルについて説明したが、温水器でもよく、屋根看板でもよく、任意な設置物について適用することができる。
被設置物として、上記実施の形態では屋根について説明したが、地面など、設置物が可能であればどのような物でもよい。
上記実施の形態では、高さ調整について説明したが、横方向の位置調整あるいは斜め方向の位置調整にも本発明の固定器具を使用することができる。
上記実施の形態では、第1金具、第2金具と金属製の部材について説明したが、硬質の樹脂、セラミックスなどであってもよい。
上記実施の形態では、第1金具の係合部に第2金具の被係合部が2箇所で係合しているが、第2金具の1箇所で係合してもよく、あるいは第2金具の3箇所以上で係合してもよい。
上記実施の形態では、第1金具、第2金具および設置物を固定する固定部材として、ボルト・ナットを有する締結具について説明したが、同様の固定機能を有するものにも適用できる。また、上記実施の形態では、第1金具、第2金具および設置物を固定する固定部材として1つの締結具による固定について説明したが、第1金具と第2金具の固定に用いる固定部材と第2金具と設置物を固定する固定部材とが別のものであってもよい。
設置物固定可能範囲として、上記実施の形態では、長孔について説明したが、孔ではなく、一端が開口するスリット状の開口部などであってもよい。
配置順として、上記実施の形態では、被設置物に固定される第1金具が設置物と第2金具との間に配置される順序について説明したが、第2金具が第1金具と設置物との間に配置されてもよい。
本発明は、例えば、スレート屋根に折板屋根を敷設した二重構造の折板屋根に用いられる固定器具を提供する。
1 ソーラーパネル
2 設置物(架台)
4 固定器具(高さ調整機能付き取付金具)
10 第1金具
20 第2金具
40 締結具
50 折板屋根

Claims (6)

  1. 設置物の被設置物に対する固定位置を調整可能な固定器具であって、前記固定器具は、前記設置物を前記被設置物に固定し、
    前記固定器具は、
    前記被設置物に固定される第1部材であって、複数の第2部材固定位置を有する第1部材と、
    設置物固定可能範囲を有する第2部材と、
    前記第1部材、前記第2部材および前記設置物を固定する固定部材であって、前記第2部材は、前記複数の第2部材固定位置から選択された1つの位置で前記第1部材に固定され、前記設置物は、前記設置物固定可能範囲内の位置で前記第2部材に固定される、固定部材と
    を備える、固定器具。
  2. 前記設置物固定可能範囲は、前記複数の第2部材固定位置の間隔以上である、請求項1に記載の固定器具。
  3. 前記第1部材は、前記複数の第2部材固定位置に対応する複数の係合部を備え、
    前記第2部材は、前記複数の係合部のいずれにも係合され得る被係合部を備える、請求項1または2に記載の固定器具。
  4. 前記第2部材は、前記設置物固定可能範囲に対応する長孔を備え、
    前記固定部材は、前記長孔を介して前記第2部材と前記設置物とを締結して固定する締結具である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の固定器具。
  5. 前記第1部材は、第1長孔を備え、
    前記第2部材は、前記設置物固定可能範囲に対応する第2長孔を備え、
    前記固定部材は、前記第1長孔および前記第2長孔を介して前記第1部材、前記第2部材および前記設置物を締結して固定する締結具である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の固定器具。
  6. 前記第1部材は、前記複数の第2部材固定位置のうちの少なくとも1つに対応するマーカーを備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の固定器具。
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