JP2016150800A - 搬送装置およびプリント装置 - Google Patents

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高田 陽一
Yoichi Takada
陽一 高田
晋一 雪浦
Shinichi Yukiura
晋一 雪浦
勅使川原 稔
Minoru Teshigahara
稔 勅使川原
晋吾 松浦
Shingo Matsuura
晋吾 松浦
孝俊 中野
Takatoshi Nakano
孝俊 中野
伸隆 請地
Nobutaka Ukechi
伸隆 請地
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Abstract

【課題】搬送中にずれが生じることなく、スループットを低下させずに、搬送ベルトからシートを容易に剥がすことができる搬送装置およびプリント装置を提供すること。【解決手段】シートの先端から所定量までを弱い押圧力でシートを搬送ベルトに押圧し、シートの先端から所定量以降を強い押圧力でシートを搬送ベルトに押圧する。【選択図】図1

Description

本発明は、搬送ベルトの外周面上にシートを貼り付けて搬送する搬送装置およびプリント装置に関する。
プリント装置の一部として用いられ、搬送ベルトの外周面上にシートを貼り付けて搬送する搬送装置が知られている。一般的にシートの搬送においては、シートと搬送ベルトとのずれが生じないように、シートが搬送ベルトに貼り付いていることが求められる。しかし、搬送されたシートを排紙部へ送り出す際には、シートが搬送ベルトに強い力で貼り付いていると剥離が困難となり、シートが詰まってしまういわゆるジャムが発生することがある。
そこで特許文献1には、搬送ベルトの外周面に、シートに対して粘着性を有する粘着領域と粘着性を有さない非粘着領域とを設け、シートの先端部が非粘着領域に位置するようにシートを固定することで、シートを容易に剥離する方法が記載されている。
特開2008−247559号公報
しかし、特許文献1のような搬送ベルトに非粘着領域を設ける方法では、複数のシートを搬送する場合、同時に搬送するシートの数だけ非粘着領域が必要となる。非粘着領域を狭い間隔で多く設けた場合、1枚のシートに対する粘着力は相対的に弱くなり、搬送中にずれが生じる虞がある。逆に、非粘着領域を広い間隔で設けた場合、サイズの異なるシートを搬送する場合、シートのサイズによってはシート同士の間隔を広くせざるを得ない場合があり、スループットが低下する虞がある。
そこで、本発明は以上の事情に鑑みて成されたものであり、搬送中にずれが生じることなく、スループットを低下させずに、搬送ベルトからシートを容易に剥がすことができる搬送装置およびプリント装置を提供することを目的とする。
そのため本発明の搬送装置は、粘着層を有し、前記粘着層でシートを保持して搬送する搬送ベルトと、前記粘着層に対してシートを押圧する押圧手段と、を備え、前記押圧手段は、シートの搬送方向におけるシートの位置に応じて、異なる押圧力でシートを押圧可能であることを特徴とする。
本発明によれば搬送装置は、搬送中にずれが生じることなく、スループットを低下させずに、搬送ベルトからシートを容易に剥がすことができる。
プリント装置の主要部を示した断面図である。 シートを給紙ローラで給紙する状態を示した側面図である。 シートの先端が剥離部に到達した状態を示す図である。 押圧機構の構造を示す斜視図である。 押圧機構が備える任意の1つのカム機構の構造を示した断面図である。 プリント装置の搬送に関する制御系の構成を示したブロック図である。 重送量決定処理を示したフローチャートである。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。なお、本実施形態では、プリントヘッドが固定されたライン型のプリント装置を例に説明するが、プリントヘッドを搭載したキャリッジが走査して順次画像形成するシリアル型のプリント装置にも適用可能である。
図1は、本実施形態に係るプリント装置100の主要部を示した断面図である。プリント装置100は、複数のシートPを積載可能な給紙トレイ101、給紙トレイ101に積載されたシートを送り出す給紙ローラ102、送り出されたシートPをガイドするガイドプレート103、シートPを検出するシート検出部104を備えている。更にプリント装置100は、外周面に粘着層を有し、シートPを搬送する搬送ベルト105、搬送ベルト105が掛け渡された搬送ベルトローラ106a、106b、シートPにインクを吐出してプリントを行うプリントヘッド107を備えている。そして更にプリント装置は、シートPを搬送ベルト105に押圧する押圧機構108、シートPを搬送ベルト105から剥離する剥離部109、シートPを排紙する排紙ローラ110、排紙されたシートPを積載する排紙トレイ111を備えている。
給紙ローラ102は、不図示の給紙モータに接続され、給紙モータに連動して回転駆動する。シートPは、給紙ローラ102の回転駆動により給紙トレイ101より給紙され、ガイドプレート103に沿って搬送される。ガイドプレート103上方に設置されたシート検出部104により、ガイドプレート103に沿って搬送されるシートPの先端部と後端部との位置が検出される。シート検出部104による検出タイミングとシートPの搬送量とを基に、シートPの先後端の位置は管理される。ガイドプレート103を通過し、搬送ベルト105に到達したシートPは、押圧機構108により搬送ベルト105の搬送面へ圧力をかけられながらニップされる。押圧機構108による押圧力は、後述する調整機構により可変である。搬送ベルトローラ106aおよび106bは、不図示の搬送ベルトモータに接続され、搬送ベルトモータに連動して回転駆動する。搬送ベルト105は、搬送ベルトローラ106aおよび106bの外周に接するように設置された無端ベルトであり、搬送ベルトローラ106aおよび106bの回転駆動に合わせて回転駆動する。
搬送ベルト105の表面は粘着層を備えており、粘着層は、粘着性を有するゴム(以下、粘着ゴムと示す)で形成されている。ここでは、搬送ベルト105とシートPとが当接する部位(すなわち、搬送ベルト105の表面)が、少なくとも当該ゴムで形成されていればよい。搬送ベルト105と搬送ベルトローラ106aおよび106bの外周面とが当接する部位については、粘着性を有するゴムを設ける必要がなく、シートPと接する部位(面)のみをゴムで形成するような場合を含む。また、搬送ベルト上の粘着ゴムの形成方法については、搬送ベルトが粘着ゴムを材質として一体的に成形され造成するような手段をとってよく、また、搬送ベルト105の表面に対して、粘着ゴムを、機械的に固定したもの、あるいは貼り付けたものとしてもよい。また、このように形成されたゴムの材質としては、EPDM、珪素ゴム等の粘着性ゴムを挙げることができる。
押圧機構108により押圧力をかけられたシートPは、搬送ベルト105の粘着力により粘着され固定される。シートPの搬送ベルト105への粘着力は、押圧機構108による圧力が大きいほど粘着力が強くなる。シートPは、搬送ベルト105に固定され、搬送ベルト105の回転駆動によりプリントヘッド107の下を通過する。プリントヘッド107は、シートPの通過に合わせシートPにインクを吐出することによりに画像のプリントを行う。プリントヘッド107には、複数色の吐出口の列が搬送方向に沿って並べられており、各色の吐出口の列は搬送方向と直行方向に配置されている。本実施形態では、Bk(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、の4色のインクに対応したプリントヘッド107を有する。なお、色数は4つに限定されない。プリントヘッド107により画像を形成された後、シートPはさらに搬送され剥離部109に到達する。剥離部109において、シートPは搬送ベルト105より剥離され、その先にある排紙ローラ110に到達しニップされる。排紙ローラ110は、不図示の排紙モータに接続され、排紙モータに連動して回転駆動する。シートPは、排紙ローラ110の回転駆動により搬送され、その先の排紙トレイ111に排紙、積載される。
図2は、給紙トレイ101に積載されたシートPを給紙ローラ102で給紙する状態を示した側面図である。シートP1は、先行して給紙され、搬送ベルト105に固定され搬送されているシートであり、シートP2は、シートP1の次に搬送されて画像がプリントされるシートである。図2には、シートP2が給紙トレイ101より給紙され、その先端がシート検出部104を通過したタイミングのシートP2の状態が図示されている。本実施形態の搬送装置では、先行するシートP1の一部と後続のシートP2の一部とを重ねて搬送可能である。給紙トレイ101は、ガイドプレート103よりも高い位置でシートPを保持するように構成されている。そのためシートP1の後端部がガイドプレート103上にある状態で、シートP2が給紙トレイ101から給紙されると、シートP2の先端部はシートP1の後端部の上に重なる。以後、先行するシート後端部と後続のシート先端部の重なる量を重送量と呼ぶ。
図3は、搬送ベルト105で搬送されたシートPの先端が剥離部109に到達した状態を示す図である。搬送されたシートPの先端が搬送ベルト105の折り返し部まで来ると、搬送ベルト105の粘着層に粘着されたシートPは、シートPの剛性によって粘着層から剥がれて、剥離部109の剥離面に乗り上げる。ここで剥離部109の剥離面は、搬送ベルト105上でシートPが搬送される位置301よりも低い位置である位置302となるように設けられている。そのため、搬送ベルト105から剥がれたシートPの先端は、剥離部109の剥離面に容易に乗り上げることができる。先端が剥離部109の剥離面に乗り上げたシートPは、その後の搬送に伴って連続的に搬送ベルト105から剥離し、剥離部109の剥離面に乗り上げる。
図4は、押圧機構108の構造を示す斜視図である。以下、押圧機構108の押圧力を調整する調整機構について説明する。押圧機構108は、主に4つのピンチローラ402a〜402dと調整機構410等から構成されている。給紙されたシートPは、4つのピンチローラ402a〜402dと搬送ベルトローラ106bに掛け渡された搬送ベルト105(図4には不図示)とにニップされつつピンチローラ402a〜402dによって押圧される(押圧可能である)。4つのピンチローラ402a〜402dそれぞれと、搬送ベルト105との間の押圧力は、4つのピンチローラ402a〜402dの上方に設けられた調整機構410によって個別に調整される。なお、ここでは4つのピンチローラから構成されている押圧機構108について説明するが、ピンチローラの数は4つでなくてもよい。
4つのピンチローラ402a〜402dは、それぞれ対応する4つのホルダ454a〜454dによって保持され、回転軸412を中心に回転自在に構成されている。ホルダ454a〜454dにそれぞれ対向して、4つの板部材413が共通の基準固定部423に固設されている。ホルダ454a〜454dと対応する板部材413のそれぞれの間は、ロッド415および弾性部材であるバネが介在している。バネはロッド415の周りにつる巻きバネとして設けられた主バネ414aと、その両側の補助バネ414b(2本)の計3本のバネからなる。3本のバネは回転軸412の軸方向に沿って並べられている。
ホルダ454a〜454dをそれぞれ上下動させるための駆動機構としてカム機構450が4カ所に設けられている。カム機構450は、カムとカムレバーからなり、カムの変位をカムレバーの上下動に変換する。ロッド415は、一端がカムレバーの先端部に固定され、他端がホルダ454a〜454dに形成された孔を貫通してホルダから抜けないように固定されている。ロッド415に支えられながら主バネ414aは、カムレバーとホルダの間で圧縮されている。また、補助バネ414bは、一端が板部材413の裏面に固定され、他端がホルダ454a〜454dの上面に固定され、両者の間で圧縮されている。主バネ414aの両脇に対称的に補助バネ414bが設けられているので、仮にピンチローラ402a〜402dが傾こうとしても、傾きを解消する力が補助バネ414bにより作用する。カム機構450によってカムレバーを上下させると、ロッド415を介してホルダ454a〜454dがそれぞれ上下動する。上下動の方向におけるカムレバーのポジションおよび圧縮された状態で介在する3本のバネ圧の合計により、ピンチローラ402a〜402dの押圧力が個別に調整される。
図5は、押圧機構108が備える4つのカム機構450のうち、任意の1つのカム機構450の構造を示した断面図である。図5(a)は、ロッド415が押し下げられ、ローラ402で押圧している状態を示しており、図5(b)は、ロッド415が持ち上げられてピンチローラ402による押圧が解除されている状態を示している。回転するカムシャフト421に対してカム420は偏芯して固定されている。また、4つのカム420は共通のカムシャフト421に取り付けられている。カムシャフト421は、不図示のカムモータに接続され、カムモータに連動して回転駆動する。カムレバー417は支軸418を中心に回動可能に支持されている。カムレバー417の一端はカム420の表面に当接している。また、カムレバー417の他端の先端には、ロッド415の上端がピン416で回動可能に固定されている。ロッド415の上端側は、板部材413に形成した孔を貫通しており、孔によってロッドに位置ずれが生じないように支えられている。また、ロッド415の下端側は、ホルダ454に形成された孔を貫通して、孔によってロッドに位置ずれが生じないように支えられている。そして、ロッド下端には孔よりも径が大きい留め金452が設けられている。この留め金452によりロッド415がホルダ454の孔から抜けるのを防止している。ホルダ454は、支軸419を中心に回動可能に固定されている。ピンチローラ402は、ホルダ454の側面の2カ所で軸支された回転軸412を中心に回転自在に保持されている。
このような構成において、カムシャフト421を回転させるとカム420の位相が変化して、カムレバー417の高さが変わる。それに応じてロッド415が上下動して、ホルダ454も上下動する。その結果、高さが固定された搬送ローラ106bに対するピンチローラ402の高さが変化して、ニップ(押圧)状態とリリース(解除)状態とを切り替えることができる。カム機構を駆動し、弾性部材である主バネおよび補助バネを介してホルダ454を押し込む距離を変えることで、ピンチローラ402a〜402dによる押圧力を異ならせている。つまり、各々のピンチローラ402a〜402dが、搬送ベルト105に対して押圧する押圧力(ニップ圧力)は、カム機構450によりロッド415を押し込む量(カムレバー417のポジション)により変えることができる。
表1は、各ピンチローラとそれに対応した主バネと補助バネのバネ力をまとめた表である。4つのピンチローラ402a〜402dには、それぞれ1500gfの力が作用するように各バネが設けられている。4つのピンチローラ402a〜402dにはそれぞれ、主バネの付勢力aと、2つの補助バネの付勢力2bの合計の力a+2bが作用する。例えば本実施形態ではa=500gf、b=500gfとして、合計圧力1500gfとしている。ピンチローラ402全体としては、これら4つの力の合計が搬送ベルト105に対して押圧力として作用し、この例では総押圧力6000gfとなる。
表2は、各ピンチローラ毎の各設定地における押圧力を示した表である。本実施形態のプリント装置では、押圧するシートの位置に応じて押圧力を変えている。カムシャフトを回転させるモータを回転させ所定位置に停止させるよう制御することで、異なる2つの設定値に対応した押圧力を得ることができる。本実施形態では、設定値1の総押圧力1600gf、設定値2の総押圧力を6000gfとし、設定値1に比べ設定値2の総押圧力が大きな押圧力となるよう設定している。
なお、押圧力の設定値は上述した2つの設定に限らず異なる複数の設定値であればよい。また、カムの位相をそれぞれ異ならせることで、各ピンチローラで異なる押圧力にすることも必要に応じて可能である。
図6は、本実施形態におけるプリント装置の搬送に関する制御系の構成を示したブロック図である。CPU601は、ROM602に格納された制御プログラムを実行して装置全体を制御する。その際にRAM603をワークエリアとしてデータ処理などに使用する。また、CPU601は、モータドライバ606、608、610、612を介して給紙モータ607、搬送ベルトモータ609、排紙モータ611およびカムモータ613の駆動を制御してシートPの搬送を行なわせる。またCPU601は、ヘッドドライバ604を介してプリントヘッド605の駆動を制御してシートPに対し画像を形成する。また、プリントすべき画像のデータは、ホストコンピュータ616から、あるいは不図示のスキャナなどの画像入力手段などから与えられ、RAM603に格納して使用する。
更にCPU601は、インターフェース回路612を介してシート検出部614のセンサの駆動を制御し検出を行なわせ、検出結果の情報のデータを取り込み、必要に応じてRAM603などに格納して使用する。ホストコンピュータ616に対してユーザからプリント動作の実行が命令された場合には、プリント画像やプリント画像品位などのデータがI/F615を介して送信されCPU601と通信が行なわれる。
次に、ホストコンピュータから受信した複数のシートへのプリントジョブに対する、給紙から排紙までの一連の処理の流れについて説明する。プリント動作の開始指令がホストコンピュータ616からI/F615を経由してプリント装置100のCPU601に入力されると、CPU601は、モータドライバ606を介し給紙モータ607を駆動し、給紙ローラ102を回転駆動する。給紙ローラ102の回転駆動開始に合わせ、CPU601はモータドライバ612を介してカムモータ613を駆動し、カムシャフト421を回転させ、押圧機構108による押圧力を表2の設定値1の状態とする。そして、給紙ローラ102の回転により給紙トレイ101にセットされた複数のシートPから、その最上部にあるシートP1の給紙を開始する。給紙ローラ102により給紙されたシートP1は、ガイドプレート103に沿って搬送され、シート検出部104によりシートP1の先端部が検出される。先端部が検出されたタイミングで、CPU601は、モータドライバ608を介し搬送モータ609を駆動し、搬送ベルト105の回転駆動を開始する。
給紙ローラ102により搬送されたシートP1の先端部は、押圧機構108に到達し押圧機構108と搬送ベルト105とによりニップされ、設定値1の総押圧力1600gfの押圧力をかけられながら搬送ベルト105の外周面の粘着領域に粘着される。粘着されたシートP1は、搬送ベルト105の駆動によりプリントヘッド107の方向へ搬送される。給紙ローラ102は、シートP1が押圧機構108と搬送ベルト105によりニップされたタイミングで駆動を停止する。押圧機構108によりシートP1の先端部がニップされた後、シートP1が所定の搬送量Fだけ搬送されたタイミングで、CPU601は、カムモータ613の駆動を開始し、押圧機構108による押圧力を表2の設定値2の状態とする。これにより、シートP1は設定値2の総押圧力6000gfの押圧力で押圧され、シートP1の先端部と比較して強い力で搬送ベルト108に粘着される。
なお、押圧機構108による押圧力を変更する位置である、シートP1の先端部がニップされた後の所定の搬送量Fは、シートP1に形成される画像の先端部の余白サイズとしてもよいし、余白サイズ以下の固定値としてもよい。しかし搬送量Fが短いと、搬送ベルト105からの剥離が十分に行えなくなるため、シートPの剛性と搬送ベルトの粘着力に応じて設定することが好ましい。
搬送ベルト105に粘着されたシートP1は、搬送されてプリントヘッド107の下を通過する。シートP1がプリントヘッド107の下を通過するのに合わせ、プリントヘッド107からインクが吐出され、シートP1に画像が形成される。シートP1の搬送中にシート検出部104でシートP1の後端部を検出したタイミングで次のシートP2への画像形成指令をホストコンピュータより受信した場合、後述する重送量決定処理に基づきシートP1と後続シートP2とが重なる量である重送量を決定する。
重送量決定処理によって決定した重送量が0より大きな値であった場合、給紙ローラ102の回転駆動を開始し、次のシートP2を給紙トレイ101より給紙する。この時、給紙ローラ102により給紙されるシートP2の搬送速度は、搬送ベルト105により搬送されるシートP1の搬送速度よりも速い速度とする。また、シートP2を給紙する際の給紙ローラ102の回転駆動開始に合わせ、カムモータ613の駆動を開始し、押圧機構108に押圧力を表2の設定値1の状態へ変更する。給紙トレイ101は、ガイドプレート103よりも高い位置でシートPを保持するように構成されている。そのため、先行するシートP1の後端部がガイドプレート103上にある状態で、シートP2の先端部がシートP1の後端部を追い越すと、シートP2の先端部はシートP2の後端部の上に重なる。シートP1とシートP2とが重なる量(以後、重送量と呼ぶ)は、給紙ローラ102によるシートP2の搬送速度を変更することで調整する。シートP1とシートP2との重送量が、後述する重送量決定処理により決定した重送量に達したタイミングで、給紙ローラ102によるシートP2の搬送速度を、搬送ベルト105によるシートP1の搬送速度に合わせる。ただし、重送量決定処理により決定した重送量に達する前に、シートP2の先端部が押圧機構108に到達する場合は、シートP2の先端部が押圧機構108に到達する前に給紙ローラ102の駆動速度を搬送ベルト105の駆動速度に合わせる。その結果、一定の重送量を保ちながらシートP1およびシートP2は搬送される。
なお、前述したように本実施形態では、シートP2を給紙する際の給紙ローラ102の回転駆動開始に合わせ、押圧機構108による押圧力を表2の設定値2から設定値1の状態へ変更している。つまり、先行するシートP1の後端部を押圧している状態で、設定値2の強い押圧力から設定値1の弱い押圧力に変更している。これは、後続するシートP2の先端部を押圧するために予め行われる処理であるが、先行するシートP1と後続するシートP2とが重なっている状態では、先行するシートP1を搬送ベルト105に(シートP2を介して)押圧する押圧力となる。理想的な押圧力の制御を行えば、先行するシートP1の後端が押圧機構108のローラから外れるまで設定値2の押圧力を維持する。そして、シートP1の後端が押圧機構108のローラから外れて、後続するシートP2を搬送ベルト105に押圧するタイミングで設定値1に変更すればよい。しかし、シートP1の後端が押圧機構108から外れる瞬間に押圧力を瞬時に切替えるのは困難であり、重送量が所定の搬送量Fよりも短い場合に、後続のシートP2の先端部を設定値2の強い押圧力で押圧してしまうことが考えられる。その場合、その後の排紙の際の剥離が困難になる。そのため本実施形態では、予め先行のシートP1を押圧している段階で押圧機構108による押圧力を設定値2から設定値1へと変更している。シートP1はすでに設定値2の強い押圧力で十分に押圧されているため、後端部を設定値1の弱い押圧力で押圧しても、搬送中に剥がれる心配はない。なお、重送量が所定の搬送量Fよりも長い場合には、後続するシートP2は、設定値1の弱い押圧力で押圧される領域が無く、重送が終了した段階で設定値2の強い押圧力で押圧されることになる。しかし、重送していた領域では、後続するシートP2は、直接搬送ベルト105には押圧されていないため、剥がす際に困難が生じることはない。
重送量決定処理によって決定した重送量が0であった場合、シートP2の先端部がシートP1の後端部を追い越す前に、給紙ローラ102の搬送速度を搬送ベルト105の搬送に合わせる。その結果、シートP1とシートP2とは重ならず間隔をあけた状態で搬送される。シートP2の先端部が押圧機構108の位置まで到達し、押圧機構108と搬送ベルト105とでニップされた後、給紙ローラ102の回転駆動を停止させる。シートP2は、押圧機構108により搬送ベルト105に対して設定値1の総押圧力1600gfの押圧力で押圧されながら搬送される。シートP2の先端部が押圧機構108を所定の搬送量F搬送した後(先端から所定の距離以降で)、カムモータ613を駆動し、押圧機構108に押圧力を表2の設定値2の状態に変更する。その結果、シートP2は、設定値2の総押圧力6000gfの押圧力で押圧され、先端部と比較して強い粘着力で搬送ベルトに固定される。搬送ベルト105に固定されたシートP2は、搬送されてプリントヘッド107の下を通過する。シートP2がプリントヘッド107の下を通過するのに合わせ、プリントヘッド107からインクが吐出され、シートP2に画像が形成される。
搬送ベルト105の駆動によりシートP1の先端部は、剥離部109に到達する。シートP1の先端部が剥離部109に到達したタイミングで、不図示の排紙モータを駆動し排紙ローラ110の回転駆動を開始する。この時の排紙ローラ110の駆動速度は、搬送ベルト105がシートP1を搬送する速度に合わせる。剥離部109に到達したシートP1の先端部は、搬送ベルト105の折り返し部で、シートP1の剛性により剥がれて剥離部109に乗り上げる。そして、シートP1は搬送に伴い連続的に剥離され、搬送先にある排紙ローラ110でニップされる。排紙ローラ110の回転駆動によりシートP1は搬送され、その先にある排紙トレイ111に排紙そして積載される。
シートP2の後端部がシート検出部104を通過したタイミングで、さらに次のシートへの画像形成指令を受けていた場合には、シートP2に対し行った重送量決定処理以降の処理を繰り返し実施する。シートの後端部が、シート検出部104を通過したタイミングで対の画像形成指令を受信していなかった場合には、最後に画像を形成したシートが排紙トレイ111に積載されるまで、搬送ベルト105と排紙ローラ110の駆動を続けたのち排紙モータを停止する。
図7は、本実施形態における重送量決定処理を示したフローチャートである。以下、このフローチャートを用いて重送量決定処理を説明する。重送量決定処理が開始されると、ステップS701で、ホストコンピュータ616から指定されたプリントモードが速度優先モードか、画質優先モードかを確認する。画質優先モードである場合には、ステップS707に移行して、重送量を0として処理を終了する。プリントモードが速度優先モードである場合には、ステップS702に移行して、先行シートの後端非プリント領域のサイズを算出する。その後ステップS703で、後続シートの先端非プリント領域のサイズを算出する。そしてステップS704で、先行シートの後端非プリント領域のサイズが後続シートの先端非プリント領域のサイズよりも小さいかどうかを確認する。小さければステップS705に移行して、重送量を先行シートの後端非プリント領域のサイズとして処理を終了する。ステップS704で、先行シートの後端非プリント領域のサイズが後続シートの先端非プリント領域のサイズよりも大きければ、ステップS706に移行して、重送量を後続シートの先端非プリント領域のサイズとして処理を終了する。なお、先行するシートの後端側もしくは後続のシートの先端の縁までプリントデータがあった場合、非プリント領域は無く重送量は0となる。
このように、シートの先端から所定量までを弱い押圧力でシートを搬送ベルトに押圧し、シートの先端から所定量以降を強い押圧力でシートを搬送ベルトに押圧する。これによって、搬送中にずれが生じることなく、スループットを低下させずに、搬送ベルトからシートを容易に剥がすことができる搬送装置およびプリント装置を実現することができた。
105 搬送ベルト
107 プリントヘッド
108 押圧機構
109 剥離部
110 排紙ローラ
111 排紙トレイ
P1 シート(先行)
P2 シート(後続)

Claims (6)

  1. 粘着層を有し、前記粘着層でシートを保持して搬送する搬送ベルトと、
    前記粘着層に対してシートを押圧する押圧手段と、
    を備え、
    前記押圧手段は、シートの搬送方向におけるシートの位置に応じて、異なる押圧力でシートを押圧可能であることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記押圧手段は、シートの搬送方向における先端から所定の距離までの領域を第1の押圧力で押圧し、シートの搬送方向における前記所定の距離以降の領域を前記第1の押圧力よりも強い第2の押圧力で押圧可能であることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記押圧手段は、シートを押圧する複数のローラを備え、それぞれ異なる押圧力でシートを押圧可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
  4. 先行するシートの一部と後続のシートの一部とを重ねて搬送可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の搬送装置。
  5. プリントモードに応じて、先行するシートの一部と後続のシートの一部とを重ねて搬送することを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の搬送装置を備え、搬送されるシートにプリントを行うことを特徴とするプリント装置。
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