JP2016150225A - 美顔器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】炭酸ガスを噴射する第1ノズルと、第1ノズルの炭酸ガスを噴射する開口に近接して、機能性水溶液を噴出する開口を配置し、機能性水溶液をベンチュリ効果により噴出させる第2ノズルと、外部から空気を取り込む少なくとも1つの吸気口と、第1ノズルと前記第2ノズルを内蔵し、第1ノズルから噴射される炭酸ガスのガス流により、第2ノズルから噴出させた機能性水溶液をガスが溶解されたミストにする噴霧室と、炭酸ガスが溶解された機能性水溶液の前記ミストを噴霧する噴霧口とを有するミスト噴霧部を備える美顔器により、課題を解決する。
【選択図】図1
Description
また、肌に当接させた吸引ノズルによって皮脂や汚れを吸引すると共に、ベンチュリ機構を持つ噴霧ノズルから水等の液体を吸引ノズルの周囲位置に液体を噴霧する美顔器が提案されている(特許文献3参照)。
この美顔器においては、導管内においてカップ内の化粧水が滴下される位置とガス供給用ボンベとの間に設けられる導管の内孔に、開閉するシャッター板が取り付けられ、炭酸ガスの流入または遮断を可能にしている。また、カップの化粧水滴下口には、逆止弁が設けられ、導管内を流れる炭酸ガスに化粧水を供給して適正な炭酸成分の炭酸混合化粧水を生成し、先端噴出ノズルから霧状の化粧水や炭酸混合化粧水を顔肌等に噴射している。
この噴霧器では、カップから流下した機能性水溶液が機能性水溶液流路内を満しており、炭酸ガス流路から供給された炭酸ガスが、ノズルの外周とノズルキャップの内周との間隙を通りノズル開口部から流出すると、ノズルの内部圧力及びノズルコネクタの機能性水溶液流路の内部圧力が低下し、機能性水溶液が絞り部において炭酸ガスと混合され、ノズル開口部から機能性水溶液が噴霧される。
また、特許文献1の美顔器は、スプレー本体の化粧水収納用カップが、炭酸ガスが流下する導管の上側に逆止弁を介して設けられているため、炭酸ガスの逆流は防止できるものの、化粧水と炭酸ガスとの混合量を制御することが難しい。また、化粧水と炭酸ガスとの混合物を先端噴出ノズルから噴出して霧状にするため、混合状態によっては化粧水の均一且つ微細なミスト化が難しいという問題があった。
また、特許文献2に開示の噴霧器では、機能性水溶液のカップが、ノズルが先端部に取り付けられるノズルコネクタ内の機能性水溶液流路の上方にアダプタを介して取り付けられ、カップの内部が、ノズル内の流路と連通する機能性水溶液流路内と直接連通しているため、不使用時には、ノズルの中心に配置されるジェットニードルを後端のダイヤルで前進させてノズルの先端の開口部を閉塞しないと、機能性水溶液がノズルの先端の開口部から漏れてしまうという問題があった。
また、特許文献3に開示の美顔器の噴霧ノズルでは、ベンチュリ機構のエアー供給側開口及び液体供給側開口が直接外部に開放されているため、ゴミなどが詰まり易く、炭酸美容液ミスト等の美容液や化粧水等の機能性水溶液のミストを安定して生成することができず、長時間安定して使用できないという問題があった。
そこで、本発明者らは、噴射機構を炭酸ガスボンベ及び美容液タンクを搭載した美顔器本体と一体化すると共に、炭酸ガスの噴射口や美容液の供給口を噴射機構内、従って美顔器本体内に内蔵した。しかし、炭酸ガスの噴射口や美容液の供給口を内蔵した結果、むき出しの場合と比較して、炭酸ガスや美容液等の流量及び噴射量が減少するという不具合が発生することを知見した。
そこで、本発明者らは、更に研究を重ねた結果、炭酸ガスや美容液等の流量や噴射量の減少という不具合の発生が、炭酸ガスの噴射口や美容液の供給口を内蔵した結果、外気の取り入れが少なくなったことにあることを知見し、本発明に至ったものである。
少なくとも1つの吸気口は、第2ノズルの開口と直交する位置または対向する位置に設けられることが好ましい。
第1ノズルの開口は、内径が0.4mm〜0.6mmであることが好ましい。
第2ノズルの開口は、内径が0.22mm〜0.28mmであることが好ましい。
吸気口の開口は、内径が2.5〜3.5mmであることが好ましい。
さらに、噴霧部、タンク、第1バルブ、第2バルブおよび炭酸ガスボンベを収納する筐体を備えることができる。
筐体は、吸気口に対向する位置に設けられる吸気用開口と、吸気用開口に対して開閉可能に設けられたカバーと、を備え、カバーを閉じているとき、カバーは吸気用開口から吸気を可能にする少なくとも1つのスリットを有することが好ましい。
筐体の内部には、タンクを支持するガイド部が設けられており、タンクは、ガイド部によりスライド可能に引き出せることが好ましい。
タンクは、機能性水溶液の注ぎ口を有する上部天板と、注ぎ口を覆う蓋と、上部天板に上下動可能に取り付けられ、下端がタンク内に開口し、上端の開口が第2ノズルの後端側の開口に接続する受け継ぎ手と、受け継ぎ手を上部天板に対して上側に布施するバネとを備え、バネを用いて受け継ぎ手の上端を第2ノズルの後端に押し当てることにより受け継ぎ手と第2ノズルとを連結し、タンクを筐体にロックすることが好ましい。
機能性水溶液は、美容液、化粧水及び水の少なくとも1つであることが好ましい。
この実施形態においては、機能性水溶液として美容液を炭酸ガスのガス流によって霧状にし、炭酸を美容液に溶解させたミストを発生させ、顔肌に吹き付ける美顔器を説明する。また、ここで、発生させるミストは、10μm以下の液体微粒子からなるものを代表例として説明する。
上ケース24は、ノズルアセンブリ14を収納するヘッド部24aと、タンクアセンブリ16、バルブアセンブリ18、及び減圧弁アセンブリ20を収納する本体部24bとを有する。
ヘッド部24aは、図1〜図3に示すように、円筒の一部を切り欠いた概略円筒形状を持ち、断面形状と同じ円の一部を少し切り欠いた形状の上面25aと、切り欠かれて平面状となった前面25bとを持つ。
このカバー30は、図3(B)に示すように、カバー30が吸気用開口28を覆う位置にある時、吸気用開口28を筐体12の外部と連通させるスリット30aを有している。図示例では3つのスリット30aが形成されているが、その数や形状は特に限定されず、後述する、ノズルアセンブリ14の吸気口44によるエジェクタ効果を損なわない限り、吸気口44のサイズに応じて適宜選択すればよい。
このようなスリットを有するカバー30によれば、外観もよく、また、吸気用開口28から筐体内へゴミなどが侵入することを防ぎ、美容液のミストを安定して生成することができる。
前面25bには、図1に示されるように、ノズルアセンブリ14で発生させた炭酸美容液ミストを噴霧するための開口32が形成されている。
下ケース26は、炭酸ガスボンベ22を収納するもので、上ケース24に対して図示しないネジや凸部と凹部による嵌め込み等の固定手段によって取り外し可能に固定されている。炭酸ガスボンベ22の交換は、下ケース26を上ケース24から取り外し、減圧弁アセンブリ20から使用済の炭酸ガスボンベ22を取り外し、未使用の炭酸ガスボンベ22を減圧弁アセンブリ20に取り付けて固定した後、下ケース26が上ケース24に取り付けられることで実施される。
ノズル本体38は、外部から空気を取り込む吸気口44(44a〜44c)と、ミスト噴霧口46とを有する円環状の噴霧室48を有する。メインノズル36及び吸い上げノズル40は、噴霧室48内において、それぞれの開口36a及び40aがその室内の中心に突出するように設けられている。
炭酸ガスがメインノズル36の開口36aから噴出されると、吸い上げノズル40の内部圧力が低下し、美容液が吸い上げノズル40内に吸い上げられ、開口40aから噴出される。また、噴出された美容液は、炭酸ガス流により、炭酸ガスと混合され、噴霧口46から霧状に噴霧される。
また、ノズル本体38には、吸い上げノズル40の先端開口40aと対向する位置に、噴霧室48内から外部に通じる吸気口44a、メインノズル36の噴射口36a及び吸い上げノズル40の先端開口40aの近接する位置に対応する両側方に、噴霧室48内から外部に通じる吸気口44b及び44cが設けられている。
このような位置に吸気口44a〜44cが設けられていれば、ノズル本体38の外部から、ベンチュリ効果により空気を効率よく取り込むことができるので、エジェクタ効果が高められ、炭酸ガスのガス流量や美容液の噴出量を増加させることができる。
また、操作中、吸気口44a、すなわち、筺体の吸気用開口28を指で塞いでしまったとしても、ノズル40の両側方向に備えつけられた吸気口44b及び44cにより、適切なエジェクタ効果を維持することができる。
吸い上げノズル40の内径は、0.22〜0.28mmであることが好ましく、このような径であれば、ノズル口に美容液が詰まることなく美容液を吸い上げることができる。
いずれに設けた場合も、ノズル本体40の外部から、空気を取り込んでエジェクタ効果によりメインノズル36から噴射される炭酸ガスのガス流量を増加させることができるが、吸い上げノズル40の先端開口40aと対向する位置に、噴霧室48内から外部に通じる吸気口44aを設けた場合、特に好ましい効果を有する。
減圧弁アセンブリ20は、バルブアセンブリ18に連通するガス供給路に接続され、且つ、調圧スプリング84の付勢により圧力調整体86を介してステム90を所定の圧力で支持することにより、圧力制御室88内を所定の圧力に維持している。
バルブアセンブリ18の開閉弁68が開かれると、圧力制御室88から炭酸ガスが放出され、圧力制御室内のガス圧が低下するため、炭酸ガスが炭酸ガスボンベ22のノズル部92から流入する。
掃除ユニット94は、第1の吸気口44aに差し込み、摘み96を回すことで、針吐出口98から掃除針を吐出させ、吸い上げノズル40内に通すことでノズル内の美容液の詰まりを解消することができる。
操作ボタン34を押圧すると、開閉弁68が解放され、炭酸ガスが、ガス供給路を通じて、ノズルアセンブリ14のメインノズル36の噴射口から噴射されるとともに、その噴射される炭酸ガスのガス流によるベンチュリ効果によって、タンクアセンブリ16のタンク50内にある美容液が吸い上げノズル42内に吸い上げられ、先端開口42aから噴出される。さらに、炭酸ガスのガス流は、噴霧室48ないにおいて、吸い上げられた美容液を霧状のミストにするとともに、そのミストに炭酸ガスを溶解させて炭酸美容液ミストを発生させ、筺体12の開口32から顔肌等へ噴霧させる。
本発明の美顔器は、炭酸ガスを用いて機能性水溶液を顔肌に吹き付けるものであるが、頭皮へ育毛剤を吹き付けたり、腕や足といった身体に美容液等を吹き付けたりする場合にも使用できる。
12 筐体
14 ノズルアセンブリ
16 タンクアセンブリ
18 バルブアセンブリ
20 減圧弁アセンブリ
22 炭酸ガスボンベ
24 上ケース
24a ヘッド部
24b 本体部
25 筐体の外表面
25a 上面
25b ヘッド部の前面(正面)
26 下ケース
28 吸気用開口
30 カバー
30a スリット
32 (筺体24aに形成されている)開口
34 操作ボタン
35 (筺体24bに形成されている)開口
36 メインノズル
36a ガス噴出口
38 ノズル本体
40 吸い上げノズル
40a 吸い上げノズルの開口(美容液噴出口)
42 ノズルジョイント
44、44a〜c 吸気口
46 ミスト噴霧口
48 噴霧室
49 ホース(ガス供給路)
50 タンク
52a、52b ねじ
54 天板
56 注ぎ口
58 蓋
60 受け継ぎ手
62 バネ
64 突出部
66 ガイド部
68 開閉弁
68a 下部弁体
70 上部バルブ
70a 上部バルブの壁面
72 下部バルブ
74 Oリング
76 バネ
78 上部バルブ内
80 (上部バルブに設けられた)開口
82 (下部バルブに設けられた)開口
84 調圧スプリング
86 圧力調整体
88 圧力調整室
90 ステム
92 ノズル部
94 掃除ユニット
96 つまみ
98 針吐出口
Claims (15)
- 美容のための機能性水溶液に炭酸ガスを溶解したミストを顔肌に吹き付ける美顔器であって、
前記炭酸ガスを噴射する第1ノズルと、
前記第1ノズルの前記炭酸ガスを噴射する開口に近接して、前記機能性水溶液を噴出する開口を配置し、前記機能性水溶液をベンチュリ効果により噴出させる第2ノズルと、
外部から空気を取り込む少なくとも1つの吸気口と、
前記第1ノズルと前記第2ノズルを内蔵し、前記第1ノズルから噴射される前記炭酸ガスのガス流により、前記第2ノズルから噴出させた前記機能性水溶液を炭酸ガスが溶解されたミストにする噴霧室と、
前記炭酸ガスが溶解された前記機能性水溶液の前記ミストを噴霧する噴霧口と
を有するミスト噴霧部を備えることを特徴とする美顔器。 - 前記第1ノズルから噴射される前記炭酸ガスのガス流に直交する位置に前記第2ノズルの前記開口が配置されることを特徴とする請求項1に記載の美顔器。
- 前記少なくとも1つの吸気口は、前記第2ノズルの前記開口と直交する位置または対向する位置に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の美顔器。
- 前記第1ノズルの開口は、内径が0.4mm〜0.6mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の美顔器。
- 前記第2ノズルの開口は、内径が0.22〜0.28mmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の美顔器。
- 前記吸気口の開口は、内径が2.5〜3.5mmである請求項1〜5のいずれか1項に記載の美顔器。
- さらに、
前記第2ノズルの噴出口から噴出される機能性水溶液を貯留するタンクと、
前記第1ノズルから噴射する前記炭酸ガスの量を制御する第1バルブと、
前記第1ノズルから噴射する前記炭酸ガスの圧力を制御する第2バルブと、
前記炭酸ガスボンベと、
を備えることを特徴とする請求項1〜6に記載の美顔器。 - さらに、前記噴霧部、前記タンク、前記第1バルブ、前記第2バルブおよび前記炭酸ガスボンベを収納する筐体を備えることを特徴とする請求項7に記載の美顔器。
- 前記筐体は、
前記吸気口に対向する位置に設けられる吸気用開口と、
前記吸気用開口に対して開閉可能に設けられたカバーと、
を備え、
前記カバーを閉じているとき、前記カバーは前記吸気用開口から吸気を可能にする少なくとも1つのスリットを有することを特徴とする請求項8に記載の美顔器。 - 前記筐体の内部には、前記タンクを支持するガイド部が設けられており、
前記タンクは、前記ガイド部によりスライド可能に引き出せることを特徴とする請求項8または9に記載の美顔器。 - 前記タンクは、前記筐体から着脱可能であることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の美顔器。
- 前記タンクは、
前記機能性水溶液の注ぎ口を有する上部天板と、
前記注ぎ口を覆う蓋と、
前記上部天板に上下動可能に取り付けられ、下端が前記タンク内に開口し、上端の開口が前記第2ノズルの後端側の開口に接続する受け継ぎ手と、
前記受け継ぎ手を前記上部天板に対して上側に布施するバネと
を備え、
前記バネを用いて前記受け継ぎ手の上端を第2ノズルの後端に押し当てることにより前記受け継ぎ手と前記第2ノズルとを連結し、前記タンクを前記筐体にロックする請求項8〜11のいずれかに記載の美顔器。 - 前記ミストの径は、10μm以下であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の美顔器。
- 前記機能性水溶液は、美容液、化粧水及び水の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の美顔器。
- 前記少なくとも1つの吸気口に取り付け、前記吸気口内及び前記第2ノズル内の少なくとも1つに針を通し、内部を洗浄する掃除ユニットを備えることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の美顔器。
Priority Applications (1)
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JP2015030980A JP2016150225A (ja) | 2015-02-19 | 2015-02-19 | 美顔器 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108096696A (zh) * | 2018-01-27 | 2018-06-01 | 汪圣 | 一种美容液体雾化仪 |
Citations (3)
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JPS5229555U (ja) * | 1975-08-15 | 1977-03-01 | ||
JP2012065895A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-04-05 | Panasonic Corp | 電動式吸入器 |
JP2013233958A (ja) * | 2012-05-08 | 2013-11-21 | Mtg:Kk | 噴霧装置における気体容器の取付構造 |
-
2015
- 2015-02-19 JP JP2015030980A patent/JP2016150225A/ja active Pending
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