JP2016149320A - 燃料電池単セル - Google Patents

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Abstract

【課題】シール性能の低下を抑制する。
【解決手段】板状の発電体2と、発電体2の一方の表面に配置された第1セパレータと、発電体2の他方の表面に配置された第2セパレータと、膜電極接合体5の一方の表面と第1セパレータの背面とによって形成された第1反応ガス用のガス流通路と、ガス供給マニホールドに供給された第1反応ガスをガス流通路に導入するための導入通路17と、ガス流通路に導入された第1反応ガスをガス排出マニホールドに排出するための排出通路18と、を備える燃料電池単セル1において、排出通路18上の第1セパレータには第2セパレータの表面と当接する第1反応ガス用の弾性変形可能なシール用突出部35の少なくとも一部が形成されており、排出通路18と連通して毛細管現象によりシール用突出部35の背面に位置する部分の排出通路18内の残水を吸水するための吸水通路21が形成されている。
【選択図】図7

Description

本発明は燃料電池単セルに関する。
従来の燃料電池単セルとして、セパレータのガス排出マニホールド孔の周囲に弾性変形可能なシール用突出部(リブ)を形成し、燃料電池単セルを積層して燃料電池スタックを形成したときに、当該シール用突出部を隣接する単セルのセパレータに当接させることでガスケットにかえてガス排出マニホールドの周囲をシールするように構成されたものがある(特許文献1参照)。
特開2004−342493号公報
前述した従来の燃料電池単セルのように、燃料電池スタックを形成したときにセパレータに形成した弾性変形可能なシール用突出部によってガス排出マニホールドの周囲をシールする場合、シール用突出部の背面側の一部の空間が、ガス流通路とガス排出マニホールドとを連通させる排出通路の一部となる。そのため、排出通路内に水が溜まった状態で燃料電池スタックが放置されると、氷点下時に排出通路内の残水が凍結、膨張し、凍結した水によってシール用突出部が内部(背面側)から圧迫されて、シール用突出部が長期間変形した状態のままとなる場合がある。その結果、従来の燃料電池単セルでは、シール用突出部が塑性変形してシール性能が低下するおそれがあった。
本発明はこのような問題点に着目してなされたものであり、燃料電池スタックの放置期間中に排出通路内に残水が溜まるのを抑制できる燃料電池単セルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様によれば、第1反応ガス及び第2反応ガスの電気化学反応により起電力を発生し、積層すると積層方向に延びる第1反応ガス用のガス供給マニホールド及びガス排出マニホールドが形成される燃料電池単セルが、膜電極接合体及び膜電極接合体の周囲を保持する枠体を含む板状の発電体と、発電体の一方の表面に配置された第1セパレータと、発電体の他方の表面に配置された第2セパレータと、膜電極接合体の一方の表面と第1セパレータの背面とによって形成された第1反応ガス用のガス流通路と、枠体の一方の表面と第1セパレータの背面とによって形成され、燃料電池単セルを積層したときにガス供給マニホールド及びガス流通路と連通してガス供給マニホールドに供給された第1反応ガスをガス流通路に導入するための導入通路と、枠体の一方の表面と第1セパレータの背面とによって形成され、燃料電池単セルを積層したときにガス流通路及びガス排出マニホールドと連通してガス流通路に導入された第1反応ガスをガス排出マニホールドに排出するための排出通路と、を備え、排出通路上の第1セパレータには、燃料電池単セルを積層したときに第2セパレータの表面と当接する第1反応ガス用の弾性変形可能なシール用突出部の少なくとも一部が形成されており、排出通路と連通して毛細管現象によりシール用突出部の背面に位置する部分の排出通路内の残水を吸水するための吸水通路が、枠体の一方の表面と第1セパレータの背面とによって形成されている。
本発明のこの態様によれば、燃料電池スタックの放置期間中において、排出通路内の残水を当該排出通路と連通する吸水通路に毛細管現象によって引き込み、吸水通路内に保持しておくことができる。よって、燃料電池スタックの放置期間中に排出通路、特にシール用突出部の背面に位置する部分の排出通路内に残水が溜まるのを抑制できる。
図1は、本発明の第1実施形態による燃料電池単セルの平面図である。 図2は、本発明の第1実施形態による燃料電池単セルの分解平面図である。 図3は、本発明の第1実施形態による燃料電池単セルを積層して燃料電池スタックを形成した場合における図1のIII-III線に対応する箇所の断面図である。 図4は、本発明の第1実施形態による燃料電池単セルを積層して燃料電池スタックを形成した場合における図1のIV-IV線に対応する箇所の断面図である。 図5は、本発明の第1実施形態による燃料電池単セルを積層して燃料電池スタックを形成した場合における図1のV-V線に対応する箇所の断面図である。 図6は、本発明の第1実施形態による燃料電池単セルを積層して燃料電池スタックを形成した場合における図1のVI-VI線に対応する箇所の断面図である。 図7は、燃料電池スタックが車両等に搭載された状態での本発明の第1実施形態による燃料電池単セルの発電体のみを示した図である。 図8は、本発明の第2実施形態による燃料電池単セルの発電体の平面図である。 図9は、燃料電池スタックが車両等に搭載された状態での本発明の第3実施形態による燃料電池単セルの発電体のみを示した図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
(第1実施形態)
図1から図7を参照して本発明の第1実施形態による燃料電池単セル(以下「単セル」という。)1の構成について説明する。
まず、図1から図3を参照して本実施形態による単セル1の構成について説明する。図1は、単セル1の平面図である。図2は、単セル1の分解平面図である。図3は、単セル1を積層して燃料電池スタック100を形成した場合における図1のIII-III線に対応する箇所の断面図である。
単セル1は、酸化剤ガスとしての空気と、燃料ガスとしての水素と、の電気化学反応により起電力を発生する固体高分子型燃料電池であって、図1及び図2に示すように、板状の発電体2と、発電体2の一方の表面に配置される第1セパレータ3と、発電体2の他方の表面に配置される第2セパレータ4と、を備える。図2において、第1セパレータ3に関してはその表面が図示され、第2セパレータ4に関してはその背面が図示されている。
発電体2は、膜電極接合体5と、膜電極接合体5の周囲を保持する枠体6と、を備える。
膜電極接合体5は、固体高分子材料で形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜(電解質膜)の両面に、白金などの触媒を担持した例えば多孔質のカーボン素材で形成された電極をそれぞれ配置して一体化したものである。この電極の一方に空気が供給され、他方に水素が供給されると、膜電極接合体5内で電気化学反応が生じて起電力が生じる。
枠体6は、膜電極接合体5と一体化されており、その厚みは膜電極接合体5の厚みと略同等である。
枠体6には、その長手方向一端側(図2の右側)に、図1に示す単セル1の空気供給孔11i、冷却水排出孔12o及び水素排出孔13oに対応する3つの貫通孔61i,62o,63oが形成され、その長手方向他端側(図2の左側)に、図1に示す単セル1の水素供給孔13i、冷却水供給孔12i及び空気排出孔11oに対応する3つの貫通孔63i,62i,61oが形成される。
また、枠体6の一方の表面には、図2に実線で示す通り、貫通孔61iから膜電極接合体5の長手方向一端部に向かって短手方向の幅が徐々に拡がる凹部64と、膜電極接合体5の長手方向他端部から貫通孔61oに向かって短手方向の幅が徐々に狭くなる凹部65と、が形成される。そして枠体6の一方の表面には、さらに凹部65と連通する溝状の凹部66が形成されている。
一方、枠体6の他方の表面には、図2に破線で示す通り、貫通孔63iから膜電極接合体5の長手方向他端部に向かって短手方向の幅が徐々に拡がる凹部67と、膜電極接合体5の長手方向一端部から貫通孔63oに向かって短手方向の幅が徐々に狭くなる凹部68と、が形成されている。
第1セパレータ3は、ステンレス等の金属やカーボン樹脂等の導電性及びガス不透過性に優れた材料からなる板状の部材であって、その背面が発電体2の一方の表面と当接する。
第1セパレータ3には、膜電極接合体5と対面する中央の領域に、長手方向に沿う溝34が短手方向に所定の間隔を空けて複数形成されている。各溝34は、図3にも示すように、第1セパレータ3を発電体2の一方の表面に配置したときに、膜電極接合体5の一方の表面と、溝34が形成された部分の第1セパレータ3の背面と、の間に空気流通路14としての空間が生じるように、例えば第1セパレータ3に対してプレス加工を施すことによって、第1セパレータ3が膜電極接合体5と当接している当接面から第1セパレータ3を部分的に突出させることで形成される。すなわち、単セル1の空気流通路14は、膜電極接合体5の一方の表面と、溝34が形成された部分の第1セパレータ3の背面と、によって形成される。
また、第1セパレータ3には、その長手方向一端側に、単セル1の空気供給孔11i、冷却水排出孔12o及び水素排出孔13oに対応する3つの貫通孔31i,32o,33oが形成され、その長手方向他端側に、単セル1の水素供給孔13i、冷却水供給孔12i及び空気排出孔11oに対応する3つの貫通孔33i,32i,31oが形成される。
さらに、第1セパレータ3には、貫通孔31i,31o,33i,33oの周囲と、貫通孔32i、膜電極接合体5と対面する中央の領域及び貫通孔32oを一まとめにした領域の周囲と、をそれぞれ取り囲む弾性変形可能なシール用突出部35が形成される。以下では、この第1セパレータ3に形成されたシール用突出部35のことを「第1シール用突出部35」という。第1シール用突出部35の断面形状は全て同じであり、図3には貫通孔32i、膜電極接合体5と対面する中央の領域及び貫通孔32oを一まとめにした領域の周囲を取り囲む第1シール用突出部35の断面が示されている。
図3にも示すように、第1シール用突出部35は、第1セパレータ3を発電体2の一方の表面に配置したときに、枠体6の一方の表面と、第1シール用突出部35が形成された部分の第1セパレータ3の背面と、の間に空間が生じるように、例えば第1セパレータ3に対してプレス加工を施すことによって、第1セパレータ3が枠体6と当接している当接面から第1セパレータ3を部分的に突出させることで形成される。
そして第1シール用突出部35は、第1セパレータ3が枠体6と当接している当接面と略平行な平坦部351と、平坦部の中央を部分的に突出させることで形成された突起部352と、を備える。突起部352は、第1セパレータ3を表面から見たときに、第1シール用突出部35の平坦部中央に連続した線状となるように形成されている。
第2セパレータ4は、ステンレス等の金属やカーボン樹脂等の導電性及びガス不透過性に優れた材料からなる板状の部材であって、その背面が発電体2の他方の表面と当接する。
第2セパレータ4には、膜電極接合体5と対面する中央の領域に、長手方向に沿う溝44が短手方向に所定の間隔を空けて複数形成されている。各溝44は、図3にも示すように、第2セパレータ4を発電体2の他方の表面に配置したときに、膜電極接合体5の他方の表面と、溝が形成された部分の第2セパレータ4の背面と、の間に水素流通路15としての空間が生じるように、例えば第2セパレータ4に対してプレス加工を施すことによって、第2セパレータ4が膜電極接合体5と当接している当接面から第2セパレータ4を部分的に突出させることで形成される。すなわち、単セル1の水素流通路15は、膜電極接合体5の他方の表面と、溝が形成された部分の第2セパレータ4の背面と、によって形成される。
そして、燃料電池スタック100を形成するときは、図3に示すように、溝34が形成された部分の第1セパレータ3の表面と、溝44が形成された部分の第2セパレータ4の表面と、が当接するように各単セル1が積層される。これにより、第1セパレータ3の表面と第2セパレータ4の表面とによって区画された冷却水流通路16が形成される。
また、第2セパレータ4には、その長手方向一端側に、単セル1の空気供給孔11i、冷却水排出孔12o及び水素排出孔13oに対応する3つの貫通孔41i,42o,43oが形成され、その長手方向他端側に、単セル1の水素供給孔13i、冷却水供給孔12i及び空気排出孔11oに対応する3つの貫通孔43i,42i,41oが形成される。
さらに、第2セパレータ4には、各貫通孔41i,41o,43i,43oの周囲と、貫通孔42i、膜電極接合体5と対面する中央の領域及び貫通孔42oを一まとめにした領域の周囲と、をそれぞれ取り囲む弾性変形可能なシール用突出部45が形成される。以下では、この第2セパレータ4に形成されたシール用突出部45のことを「第2シール用突出部45」という。第2シール用突出部45の断面形状は全て同じであり、図3には貫通孔42i、膜電極接合体5と対面する中央の領域及び貫通孔42oを一まとめにした領域の周囲を取り囲む第2シール用突出部45の断面が示されている。
図3にも示すように、第2シール用突出部45は、第2セパレータ4を発電体2の他方の表面に配置したときに、枠体6の他方の表面と、第2シール用突出部45が形成された部分の第2セパレータ4の背面と、の間に空間が生じるように、例えば第2セパレータ4に対してプレス加工を施すことによって、第2セパレータ4が発電体2の枠体6と当接している当接面から第2セパレータ4を部分的に突出させることで形成される。
そして第2シール用突出部45は、第2セパレータ4が発電体2の枠体6と当接している当接面と略平行な平坦部451を備える。燃料電池スタック100を形成するときは、この第2シール用突出部45の平坦部451と、第1シール用突出部35の突起部352と、が当接するように各単セル1が積層される。
各単セル1が積層されると、各単セル1には隣接する単セル1から積層方向の荷重が加わるため、第1シール用突出部35の突起部352と第2シール用突出部45の平坦部451とが互いに当接した状態で、第1シール用突出部35と第2シール用突出部45とがそれぞれ弾性変形しながら互いに押し付け合う。これにより、第1シール用突出部35の突起部352と第2シール用突出部45の平坦部451とが互いに当接した状態が保持され、第1シール用突出部35の突起部352と第2シール用突出部45の平坦部451とで線シールがなされることになる。
続いて、図1から図3に加えて図4から図7も参照して本実施形態による単セル1の構成についてさらに説明する。
図4は、単セル1を積層して燃料電池スタック100を形成した場合における図1のIV-IV線に対応する箇所の断面図である。
図4に示すように、単セル1が積層されると、単セル1の空気供給孔11iの周囲が第1シール用突出部35と第2シール用突出部45とによって線シールされ、単セル積層方向に延びる空気供給マニホールド101が形成される。同様に、単セル1の空気排出孔11oの周囲が第1シール用突出部35と第2シール用突出部45とによって線シールされ、単セル積層方向に延びる空気排出マニホールド102が形成される。
そして本実施形態では、第1セパレータ3が配置される枠体6の一方の表面に、空気供給孔11i(貫通孔61i)から膜電極接合体5の長手方向一端部に向かう凹部64を形成しているため、枠体6に形成された凹部64の表面と、第1セパレータ3の背面と、の間に空気導入通路17としての空間が生じる。空気導入通路17は、図4に示すように空気供給マニホールド101及び空気流通路14に連通しているため、空気供給マニホールド101に供給された空気は、空気導入通路17を介して空気流通路14に導入される。
このように空気導入通路17は、枠体6に形成された凹部64の表面と、第1セパレータ3の背面と、によって形成され、各単セル1を積層して燃料電池スタック100を形成したときに、空気供給マニホールド101及び空気流通路14と連通して空気供給マニホールド101に供給された空気を吸気流通路14に導入するための通路である。
また本実施形態では、第1セパレータ3が配置される枠体6の一方の表面に、膜電極接合体5の他端部から空気排出孔11o(貫通孔61o)に向かう凹部65を形成しているため、枠体6に形成された凹部65の表面と、第1セパレータ3の背面と、の間に空気排出通路18としての空間が生じる。空気排出通路18は、図4に示すように空気流通路14及び空気排出マニホールド102に連通しているため、空気流通路14に導入された空気は、水分を含むカソードオフガスとなって空気排出通路18から空気排出マニホールド102に排出される。
このように空気排出通路18は、枠体6に形成された凹部65の表面と、第1セパレータ3の背面と、によって形成され、各単セル1を積層して燃料電池スタック100を形成したときに、空気流通路14及び空気排出マニホールド102と連通して空気流通路14に導入された空気を空気排出マニホールド102に排出するための通路である。
図5は、単セル1を積層して燃料電池スタック100を形成した場合における図1のV-V線に対応する断面図である。
図5に示すように、単セル1が積層されると、単セル1の水素供給孔13iの周囲が第1シール用突出部35と第2シール用突出部45とによって線シールされ、単セル積層方向に延びる水素供給マニホールド103が形成される。同様に、単セル1の水素排出孔13oの周囲が第1シール用突出部35と第2シール用突出部45とによって線シールされ、単セル積層方向に延びる水素排出マニホールド104が形成される。
そして本実施形態では、第2セパレータ4が配置される枠体6の他方の表面に、水素供給孔13i(貫通孔63i)から膜電極接合体5の長手方向他端部に向かう凹部67を形成しているため、枠体6に形成された凹部67の表面と、第2セパレータ4の背面と、の間に水素導入通路19としての空間が生じる。水素導入通路19は、図5に示すように水素供給マニホールド103及び水素流通路15に連通しているため、水素供給マニホールド103に供給された水素は、水素導入通路19を介して水素流通路15に導入される。
また本実施形態では、第2セパレータ4が配置される枠体6の他方の表面に、膜電極接合体5の長手方向一端部から水素排出孔13o(貫通孔63o)に向かう凹部68を形成しているため、枠体6に形成された凹部68の表面と、第2セパレータ4の背面と、の間に水素排出通路20としての空間が生じる。水素排出通路20は、図5に示すように水素流通路15及び水素排出マニホールド104に連通しているため、水素流通路15に導入された水素は、アノードオフガスとなって水素排出通路20から水素排出マニホールド104に排出される。
図6は、単セル1を積層して燃料電池スタック100を形成した場合における図1のVI-VI線に対応する断面図である。
図6に示すように、単セル1が積層されると、単セル1の冷却水供給孔12iの周囲が第1シール用突出部35と第2シール用突出部45とによって線シールされ、単セル積層方向に延びる冷却水供給マニホールド105が形成される。同様に、単セル1の冷却水排出孔12oの周囲が第1シール用突出部35と第2シール用突出部45とによって線シールされ、単セル積層方向に延びる冷却水排出マニホールド106が形成される。
そして冷却水供給マニホールド105及び冷却水排出マニホールド106は、それぞれ第1セパレータ3の表面と第2セパレータ4の表面とによって区画形成された冷却水流通路16と連通しているため、冷却水供給マニホールド105から冷却水流通路16に導入された冷却水は、冷却水流通路16を流れて冷却水排出マニホールド106から排出される。
ここで図4に示すように、本実施形態では、燃料電池スタック100を形成したときに、ガスケット等を使用せずに第1セパレータ3に形成した第1シール用突出部35と第2セパレータ4に形成した第2シール用突出部45とによって空気排出孔11oの周囲をシールしている。そのため、第1シール用突出部35の背面側の一部の空間が、空気排出通路18の一部となる。
空気排出通路18には、電気化学反応によって生じた生成水が空気流通路14から排出される。そのため、空気排出通路18には水が溜まりやすく、空気排出通路18内に水が溜まった状態で燃料電池スタック100の発電が停止され、そのまま長時間放置される場合がある。また、放置中に結露した水が空気排出通路18内に溜まる場合もある。
空気排出通路18内に水が溜まった状態で燃料電池スタック100が放置されると、氷点下時に空気排出通路18内の残水が凍結、膨張し、第1セパレータ3が背面側から圧迫される。このとき、第1シール用突出部35の背面に位置する部分の空気排出通路18内で残水が凍結すると、凍結した残水によって第1シール用突出部35が内部(背面側)から圧迫されて、第1シール用突出部35が長期間変形した状態のままとなる。その結果、第1シール用突出部35が塑性変形してシール性能が低下するおそれがある。
したがって、シール性能の低下を抑制するには、空気排出通路18、特に第1シール用突出部35の背面に位置する部分の空気排出通路18内に水が溜まった状態で燃料電池スタック100が放置されるのを抑制する必要がある。
そこで本実施形態では、図2に示すように、枠体6の一方の表面に、燃料電池スタック100を形成したときに凹部65と連通する溝状の凹部66を形成したのである。これにより、図3に示すように、第1セパレータ3を発電体2の一方の表面に配置したときに、枠体6に形成された溝状の凹部66の表面と、第1セパレータ3の背面と、によって吸水通路21が形成される。
この吸水通路21は、燃料電池スタック100の発電が停止されて放置されているときに、毛細管現象により第1シール用突出部35の背面側の空気排出通路18内の残水を吸水通路21に吸い込むことができるように、凹部65に対する接続位置や、深さ及び幅が設定されている。具体的には以下の通り設定されている。
図7は、燃料電池スタック100が例えば車両等に搭載された状態での本実施形態による単セル1の発電体2のみを示した図である。図7に示すように、本実施形態では、単セル1の積層方向が水平方向と平行となるように、かつ、空気排出マニホールド102が空気供給マニホールド101よりも重力方向下側となるように燃料電池スタック100が車両等に搭載されている。なお、図7の破線は、第1シール用突出部35が形成されている位置を示したものである。
図7に示すように、本実施形態による吸水通路21は、第1シール用突出部35の背面に位置する部分の空気排出通路18から重力方向下側に延び、その後、長手方向に沿って延びる溝状の通路となっており、その幅は空気流通路14の幅以下に設定されている。また、吸水通路21の断面積が同じでもアスペクト比に応じて毛細管現象の効果が異なるので、吸水通路21の深さは、設定した幅に応じて毛細管現象が強く生じる深さに設定されている。
これにより、燃料電池スタック100の発電が停止されて放置されている間に、第1シール用突出部35の背面に位置する部分の空気排出通路18内の残水を重力によって吸水通路21に導入でき、さらに毛細管現象によって残水を吸水通路21の奥側へ吸い込んで吸水通路21に残水を保持しておくことができる。よって、燃料電池スタック100の放置期間中に、空気排出通路18内、特に第1シール用突出部35の背面に位置する部分の空気排出通路18内に残水が溜まるのを抑制できるので、残水の凍結に起因するシール性能の低下を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、図8を参照して本発明の第2実施形態による単セル1について説明する。本実施形態による単セル1は、吸水通路21が空気供給マニホールド101と連通している点で第1実施形態と相違する。以下、その相違点について説明する。
図8は、本実施形態による単セル1の発電体2の平面図である。
図8に示すように、本実施形態による単セル1の発電体2の枠体6の一方の表面には、空気排出通路18用の凹部65から、単セル1の空気供給孔11iに対応する貫通孔61iに至るまで吸水通路21用の溝状の凹部66が形成されている。これにより、一端が空気用排出通路18に連通し、他端が空気供給マニホールド101に連通する吸水通路21が形成される。このように吸水通路21の他端を空気供給マニホールド101と連通させることで以下の効果が得られる。
すなわち、前述した第1実施形態では、吸水通路21の他端が閉口端となっているので、燃料電池スタック100の放置中に吸水通路21に吸い込まれて保持された残水を吸水通路21から排出するには、燃料電池スタック100の発電中の熱や、外部から供給した熱を利用して吸水通路21内の残水を蒸発させる必要がある。そのため、燃料電池スタック100の発電を停止した場合に、前回の放置中に吸水通路21に吸い込まれた残水が吸水通路21に残ったままになっている場合がある。この場合、吸水通路21に吸い込むことのできる空気排出通路18内の残水量が減少してしまう。
これに対して本実施形態によれば、吸水通路21の他端が空気供給マニホールド101に連通しているので、燃料電池スタック100の発電中に空気供給マニホールド101から吸水通路21に空気を導入し、吸水通路21内の残水を空気排出通路18から空気排出マニホールド102に排出することができる。そのため、燃料電池スタック100の放置中に、空気排出通路18内の残水を確実に吸水通路21に吸い込むことができるので、空気排出通路18内で残水が凍結することに起因するシール性能の低下を確実に抑制することができる。
なお、本実施形態においては、空気供給マニホールド101から吸水通路21に導入される吸気流量を調整するために、例えば吸水通路21の幅の一部を狭くしても良い。これにより、燃料電池スタック100の発電中に吸水通路21に必要以上の空気が導入されるのを抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、図9を参照して本発明の第3実施形態による単セル1について説明する。本実施形態による単セル1は、2本の吸水通路21a,21bを備える点で第1実施形態と相違する。以下、その相違点について説明する。
図9は、燃料電池スタック100が例えば車両等に搭載された状態での本実施形態による単セル1の発電体2のみを示した図である。
前述した第1実施形態では、単セル1の積層方向が水平方向と平行となるように燃料電池スタック100を車両等に搭載していた。
これに対して本実施形態では、単セル1の積層方向が重力方向と平行となるように燃料電池スタック100が車両等に搭載されている。この場合、車両が停止された場所に応じて燃料電池スタック100の傾きが変化するので、単セル1の短手方向一端側が他端側よりも重力方向下側となったり上側となったりする。
そこで本実施形態では、第1実施形態と同様の吸水通路、すなわち、空気排出通路18から短手方向一端側に延び、その後、長手方向に沿って延びる溝状の第1吸水通路21aに加えて、空気排出通路18から短手方向他端側に延び、その後、長手方向に沿って延びる溝状の第2吸水通路21bを形成する。
これにより、車両が停止された場所、すなわち燃料電池スタック100の傾きによらず、第1吸水通路21a又は第2吸水通路21bのいずれかが、第1シール用突出部35の背面に位置する部分の空気排出通路18から重力方向下側に延び、その後、長手方向に沿って延びる溝状の通路となる。
したがって本実施形態によれば、単セル1の積層方向が重力方向と平行となるように燃料電池スタック100が車両等に搭載された場合であっても、第1吸水通路21a又は第2吸水通路21bのいずれかに空気排出通路18内の残水を吸い込ませることができるので、残水の凍結に起因するシール性能の低下を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば上記の各実施形態では、第1セパレータ側に空気を導入し、第2セパレータ側に水素を導入していたが、第1セパレータ側に水素を導入し、第2セパレータ側に空気を導入しても良い。
また上記の各実施形態において、空気排出通路18と連通する吸水通路21に加えて、水素排出通路20と連通する吸水通路を設けても良い。
また上記の各実施形態では、枠体6に凹部65,66を形成していたが、枠体6に凹部65,66を設けずに、第1セパレータ3側に凹部65、66と同様の凹部を設けて吸水通路21を形成するようにしても良い。また、枠体6及び第1セパレータ3の双方に凹部65,66に対応する凹部を設けて吸水通路21を形成するようにしても良い。
1 燃料電池単セル
2 発電体
3 第1セパレータ
4 第2セパレータ
5 膜電極接合体
6 枠体
14 空気流通路(ガス流通路)
15 水素流通路(ガス流通路)
17 空気導入通路(導入通路)
18 空気排出通路(排出通路)
19 水素導入通路(導入通路)
20 水素排出通路(排出通路)
21 吸水通路
35 シール用突出部
101 空気供給マニホールド(ガス供給マニホールド)
102 空気排出マニホールド(ガス排出マニホールド)
103 水素供給マニホールド(ガス供給マニホールド)
104 水素排出マニホールド(ガス排出マニホールド)

Claims (1)

  1. 第1反応ガス及び第2反応ガスの電気化学反応により起電力を発生し、積層すると積層方向に延びる第1反応ガス用のガス供給マニホールド及びガス排出マニホールドが形成される燃料電池単セルであって、
    膜電極接合体と、膜電極接合体の周囲を保持する枠体と、を含む板状の発電体と、
    前記発電体の一方の表面に配置された第1セパレータと、
    前記発電体の他方の表面に配置された第2セパレータと、
    前記膜電極接合体の一方の表面と前記第1セパレータの背面とによって形成された第1反応ガス用のガス流通路と、
    前記枠体の一方の表面と前記第1セパレータの背面とによって形成され、前記燃料電池単セルを積層したときに前記ガス供給マニホールド及び前記ガス流通路と連通して前記ガス供給マニホールドに供給された第1反応ガスを前記ガス流通路に導入するための導入通路と、
    前記枠体の一方の表面と前記第1セパレータの背面とによって形成され、前記燃料電池単セルを積層したときに前記ガス流通路及び前記ガス排出マニホールドと連通して前記ガス流通路に導入された第1反応ガスを前記ガス排出マニホールドに排出するための排出通路と、を備え、
    前記排出通路上の前記第1セパレータには、前記燃料電池単セルを積層したときに前記第2セパレータの表面と当接する第1反応ガス用の弾性変形可能なシール用突出部の少なくとも一部が形成されており、
    前記排出通路と連通して毛細管現象により前記シール用突出部の背面に位置する部分の
    前記排出通路内の残水を吸水するための吸水通路が、前記枠体の一方の表面と前記第1セパレータの背面とによって形成されている、
    ことを特徴とする燃料電池単セル。
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