JP2011134559A - 固体高分子型燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で、シール部材の横ずれを可及的に阻止することができ、所望のシール性能を確実に維持することを可能にする。
【解決手段】燃料電池を構成する第1セパレータ14には、第1シール部材42が一体成形される。第1シール部材42には、互いに対称な断面形状を有する第1及び第2凸部42b、42cが隣接して設けられるとともに、前記第1及び第2凸部は、接触対象面46に接触する各角部48a、48bから互いに隣接する方向に傾斜する内側接触角度α1゜と、前記角部48a、48bから互いに離間する方向に傾斜する外側接触角度α2゜とが、角度α1゜<角度α2゜に設定される。
【選択図】図4
【解決手段】燃料電池を構成する第1セパレータ14には、第1シール部材42が一体成形される。第1シール部材42には、互いに対称な断面形状を有する第1及び第2凸部42b、42cが隣接して設けられるとともに、前記第1及び第2凸部は、接触対象面46に接触する各角部48a、48bから互いに隣接する方向に傾斜する内側接触角度α1゜と、前記角部48a、48bから互いに離間する方向に傾斜する外側接触角度α2゜とが、角度α1゜<角度α2゜に設定される。
【選択図】図4
Description
本発明は、固体高分子電解質膜の両面に一対の電極が配設される電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される一方、前記セパレータには、シール部材が配設される固体高分子型燃料電池に関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側に、それぞれ触媒層(電極触媒層)とガス拡散層(多孔質カーボン)とからなるアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持している。通常、この燃料電池を所定数だけ積層した燃料電池スタックが、例えば、車載用として使用されている。
燃料電池では、燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体を、それぞれ専用の流路に沿って気密(液密)に流す必要がある。このため、電解質膜・電極構造体とセパレータとの間には、種々のシール部材(ガスケット)が介装されている。
例えば、特許文献1に開示されている燃料電池用ガスケットは、図10に示すように、環状の内周面つば部1と、環状の外周面つば部2と、これらに連結された環状のシール部3とより構成されている。シール部3は、両方向に突出する断面略三角形状の内側リップ4、4と、両方向に突出する断面略三角形状の外側リップ5、5とより構成されている。
これにより、シール性能が良好で、反力を低く抑えることができるとともに、ガスケットが倒れるという問題を解決した燃料電池用ガスケットを提供する、としている。
上記の燃料電池では、ガスケットとシール対象物(MEAやセパレータ)とが積層された状態で、積層方向に締め付け荷重が付与されている。その際、シール部3には、内側リップ4及び外側リップ5に対し左右にずれた方向に荷重が付与される場合がある。
このため、内側リップ4及び外側リップ5は、個別に位置ずれを惹起し易くなる。これにより、内側リップ4及び外側リップ5が横ずれしてしまい、シール性能が低下するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、シール部材の横ずれを可及的に阻止することができ、所望のシール性能を確実に維持することが可能な固体高分子型燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、固体高分子電解質膜の両面に一対の電極が配設される電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される一方、前記セパレータには、シール部材が配設される固体高分子型燃料電池に関するものである。
この固体高分子型燃料電池は、シール部材には、互いに対称な断面形状を有する第1及び第2凸部が隣接して設けられるとともに、前記第1及び第2凸部は、接触対象面に接触する各凸部接触部位から互いに隣接する方向に傾斜する内側接触角度α1゜と、前記凸部接触部位から互いに離間する方向に傾斜する外側接触角度α2゜とが、角度α1゜<角度α2゜に設定されている。
また、第1及び第2凸部は、断面略台形状を有するとともに、互いに離間する側の各角部が、凸部接触部位であることが好ましい。
さらに、第1及び第2凸部は、積層方向に固体高分子電解質膜を挟んで平坦状シール部と重なり合うことが好ましい。
さらにまた、第1及び第2凸部は、連結部を介して一体化されるとともに、セパレータに一体成形されることが好ましい。
本発明によれば、シール部材に積層方向の荷重が付与されると、互いに対称な断面形状を有する第1及び第2凸部では、接触対象面との接触角度が小さい方向、すなわち、前記第1及び第2凸部の互いに隣接する方向に荷重を発生させることができる。
その際、第1及び第2凸部は、互いに隣接して設けられており、前記第1及び第2凸部に位置ずれが惹起することを抑制することが可能になる。これにより、簡単な構成で、シール部材の横ずれを可及的に阻止することができ、所望のシール性能を確実に維持することが可能になる。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る固体高分子型燃料電池10は、電解質膜・電極構造体12と、この電解質膜・電極構造体12を挟持する第1及び第2セパレータ14、16とを備える。燃料電池10は、所定数だけ矢印A方向に積層されて、例えば、車載用燃料電池スタック17を構成する。
第1及び第2セパレータ14、16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板や、カーボン部材等で構成されている。
図1に示すように、燃料電池10の長辺方向(矢印C方向)の上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔18aと、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔20aとが設けられる。
燃料電池10の長辺方向の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔20bと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔18bとが設けられる。
燃料電池10の短辺方向(矢印B方向)の両端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔22aと、前記冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔22bとが設けられる。
電解質膜・電極構造体12は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜24と、前記固体高分子電解質膜24を挟持するカソード側電極26及びアノード側電極28とを備える。
カソード側電極26及びアノード側電極28は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜24の両面に形成される。
第1セパレータ14の電解質膜・電極構造体12に向かう面14aには、酸化剤ガス供給連通孔18aと酸化剤ガス排出連通孔18bとを連通する酸化剤ガス流路30が形成される。酸化剤ガス流路30は、矢印C方向に延在する複数本の溝部を有するとともに、前記酸化剤ガス流路30の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部32a及び出口バッファ部32bが設けられる。
図3に示すように、第2セパレータ16の電解質膜・電極構造体12に向かう面16aには、燃料ガス供給連通孔20aと燃料ガス排出連通孔20bとを連通する燃料ガス流路34が形成される。燃料ガス流路34は、矢印C方向に延在する複数本の溝部を有するとともに、前記燃料ガス流路34の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bが設けられる。
第2セパレータ16の面16bと第1セパレータ14の面14bとの間には、冷却媒体供給連通孔22aと冷却媒体排出連通孔22bとに連通する冷却媒体流路38が形成される(図1参照)。この冷却媒体流路38は、電解質膜・電極構造体12の電極範囲にわたって冷却媒体を流通させる。
図1及び図2に示すように、第1セパレータ14の面14a、14bには、この第1セパレータ14の外周端部を周回して、第1シール部材42が一体化されるとともに、第2セパレータ16の面16a、16bには、この第2セパレータ16の外周端部を周回して、第2シール部材44が一体化される。
第1及び第2シール部材42、44には、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材が用いられる。
第1シール部材42は、第1セパレータ14の面14a、14bにわたって一体成形される平面部42aを有するとともに、前記面14a側には、互いに対称な断面形状を有する第1凸部42b及び第2凸部42cが隣接して設けられる。
第1及び第2凸部42b、42cは、燃料ガス供給連通孔20a、燃料ガス排出連通孔20b、冷却媒体供給連通孔22a及び冷却媒体排出連通孔22bを周回してシールするとともに、酸化剤ガス供給連通孔18aと酸化剤ガス排出連通孔18bとを酸化剤ガス流路30に連通して周回する(図1参照)。
図4に示すように、第1及び第2凸部42b、42cは、断面略台形状を有するとともに、連結部42dを介して一体化され、第1セパレータ14に一体成形される。第1及び第2凸部42b、42cの互いに離間する側の各角部48a、48bは、接触対象面46(固体高分子電解質膜24)に接触する凸部接触部位である。なお、図2に示すように、第1及び第2凸部42b、42cは、シール間に固体高分子電解質膜が介在する。酸化剤ガス流路30の反応面に用いられているが、シール間に前記固体高分子電解質膜24が介在しない冷媒面にも利用できる。
第1及び第2凸部42b、42cは、接触対象面46に接触する各角部48a、48bから互いに隣接する方向に傾斜する内側接触角度α1°と、前記角部48a、48bから互いに離間する方向に傾斜する外側接触角度α2°とが、角度α1°<角度α2°に設定される。
図2に示すように、第2シール部材44は、第2セパレータ16の両面16a、16bに一体成形される平面部44aを有するとともに、前記面16a側には、固体高分子電解質膜24側に突出する平坦状シール部44bが設けられる。平坦状シール部44bは、積層方向に固体高分子電解質膜24を挟んで、第1及び第2凸部42b、42cと重なり合う。
第2セパレータ16の面16b側には、互いに対称な断面形状を有する第1凸部44c及び第2凸部44dが隣接して設けられる。第1及び第2凸部44c、44dは、断面略台形状を有するとともに、連結部44eを介して一体化され、第2セパレータ16に一体成形される。第1及び第2凸部44c、44dは、荷重を受けて変形することにより、先端部が平坦(フラット)になる。第1及び第2凸部44c、44dの互いに離間する側の各角部50a、50bは、接触対象面52(第1シール部材42の平坦部)に接触する。第1及び第2凸部44c、44dは、上記第1及び第2凸部42b、42cと同様に構成され、その詳細な説明は省略する。
第1及び第2凸部44c、44dは、図1に示すように、酸化剤ガス供給連通孔18a、酸化剤ガス排出連通孔18b、燃料ガス供給連通孔20a及び燃料ガス排出連通孔20bを周回してシールするとともに、冷却媒体供給連通孔22aと冷却媒体排出連通孔22bとを、冷却媒体流路38に連通して周回する。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス供給連通孔18aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔20aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体供給連通孔22aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔18aから第1セパレータ14の酸化剤ガス流路30に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路30に沿って矢印C方向(重力方向)に移動し、電解質膜・電極構造体12のカソード側電極26に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔20aから第2セパレータ16の燃料ガス流路34に供給される。燃料ガスは、図3に示すように、燃料ガス流路34に沿って重力方向(矢印C方向)に移動し、電解質膜・電極構造体12のアノード側電極28に供給される(図1及び図2参照)。
従って、電解質膜・電極構造体12では、カソード側電極26に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極28に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、電解質膜・電極構造体12のカソード側電極26に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔18bに沿って矢印A方向に排出される。一方、電解質膜・電極構造体12のアノード側電極28に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔20bに沿って矢印A方向に排出される。
また、冷却媒体供給連通孔22aに供給された冷却媒体は、図1に示すように、第1セパレータ14及び第2セパレータ16間の冷却媒体流路38に導入される。冷却媒体は、矢印B方向(水平方向)に移動して電解質膜・電極構造体12を冷却した後、冷却媒体排出連通孔22bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、図4に示すように、第1シール部材42は、互いに対称な断面形状(断面略台形状)を有する第1及び第2凸部42b、42cを、互いに隣接して設けるとともに、前記第1及び第2凸部42b、42cは、接触対象面46に接触する各角部48a、48bから互いに隣接する方向に傾斜する内側接触角度α1°と、前記角部48a、48bから互いに離間する方向に傾斜する外側接触角度α2°とが、角度α1°>角度α2°に設定されている。
従って、図2に示すように、燃料電池10が所定の数だけ積層されて矢印A方向に締め付け荷重が付与される際、第1及び第2凸部42b、42cには、互いに隣接する方向に荷重を発生させることができる。その際、第1及び第2凸部42b、42cは、互いに隣接して設けられており、前記第1及び第2凸部42b、42cに位置ずれが惹起することを抑制することが可能になる。
これにより、簡単な構成で、第1及び第2凸部42b、42cの横ずれを可及的に阻止することができ、所望のシール性能を確実に維持することが可能になるという効果が得られる。
一方、第2シール部材44は、上記の第1及び第2凸部42b、42cと同様に第1及び第2凸部44c、44dを備えている。従って、第2シール部材44は、上記の第1シール部材42と同様の効果が得られる。
しかも、第1シール部材42の第1及び第2凸部42b、42cは、積層方向に固体高分子電解質膜24を挟んで、第2シール部材44の平坦状シール部44bと重なり合っている。このため、薄膜で比較的軟質な固体高分子電解質膜24を、第1及び第2凸部42b、42cと平坦状シール部44bとにより、強固且つ確実に挟持することができるという利点がある。
また、第1及び第2凸部42b、42cの内側接触角度α1°は、好ましくは、2°〜15°の範囲内に設定される。これにより、第1及び第2凸部42b、42cの位置ずれを確実に阻止するとともに、ガス拡散層の破損も回避されるという効果がある。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する第1セパレータ60の要部拡大断面図である。
なお、第1の実施形態に係る燃料電池10を構成する第1セパレータ14と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、第2の実施形態では、第2セパレータについての詳細な説明は省略するが、第1セパレータ60と同様に構成されるものである。
第1セパレータ60は、金属板(例えば、SUS板)62の外周端面を周回して一体成形される第1シール部材64を備える。このように構成される第2の実施形態では、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池を構成する第1シール部材70の断面説明図である。第1シール部材70は、第1の実施形態の第1シール部材42又は第2の実施形態の第1シール部材64と同様に構成することができる。また、以下に説明する第4の実施形態以降においても、同様である。
第1シール部材70は、平坦部70aを有し、この平坦部70aの一方の側面には、第1凸部70bと第2凸部70cとが膨出形成される。第1及び第2凸部70b、70cは、互いに隣接する方向に向かって平坦部70a側に傾斜する傾斜面72a、72bが連結されることにより、連続して一体成形される。
図7は、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池を構成する第1シール部材80の断面説明図である。
第1シール部材80は、平坦部80aを有し、前記平坦部80aの一方の側面に、第1凸部80b及び第2凸部80cが形成される。第1及び第2凸部80b、80cは、接触対象面46に接触する球面状角部82a、82bを有する。
図8は、本発明の第5の実施形態に係る燃料電池を構成する第1シール部材90の断面説明図である。
第1シール部材90は、平坦部90aを有し、前記平坦部90aの一方の側面に、第1凸部90b及び第2凸部90cが形成される。第1凸部90bの傾斜面92aと第2凸部90cの傾斜面92bとは、互いに隣接する方向に向かって平坦部90a側に傾斜し、V字状に一体に連結される。
図9は、本発明の第6の実施形態に係る燃料電池を構成する第1シール部材100の断面説明図である。
第1シール部材100は、平坦部100aを有し、前記平坦部100aの一方の側面には、第1凸部100b及び第2凸部100cが突出形成される。第1及び第2凸部100b、100cには、それぞれ複数の溝部102a、102bが形成される。
このように構成される第3〜第6の実施形態では、上記の第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
10…燃料電池 12…電解質膜・電極構造体
14、16、60…セパレータ 18a…酸化剤ガス供給連通孔
18b…酸化剤ガス排出連通孔 20a…燃料ガス供給連通孔
20b…燃料ガス排出連通孔 22a…冷却媒体供給連通孔
22b…冷却媒体排出連通孔 24…固体高分子電解質膜
26…カソード側電極 28…アノード側電極
30…酸化剤ガス流路 34…燃料ガス流路
38…冷却媒体流路
42、44、64、70、80、90、100…シール部材
42a、44a…平面部
42b、42c、44c、44d、70b、70c、80b、80c、90b、90c、100b、100c…凸部
42d、44e…連結部 46、52…接触対象面
48a、48b、50a、50b…角部
70a、80a、90a、100a…平坦部
72a、72b、92a、92b…傾斜面
102a、102b…溝部
14、16、60…セパレータ 18a…酸化剤ガス供給連通孔
18b…酸化剤ガス排出連通孔 20a…燃料ガス供給連通孔
20b…燃料ガス排出連通孔 22a…冷却媒体供給連通孔
22b…冷却媒体排出連通孔 24…固体高分子電解質膜
26…カソード側電極 28…アノード側電極
30…酸化剤ガス流路 34…燃料ガス流路
38…冷却媒体流路
42、44、64、70、80、90、100…シール部材
42a、44a…平面部
42b、42c、44c、44d、70b、70c、80b、80c、90b、90c、100b、100c…凸部
42d、44e…連結部 46、52…接触対象面
48a、48b、50a、50b…角部
70a、80a、90a、100a…平坦部
72a、72b、92a、92b…傾斜面
102a、102b…溝部
Claims (4)
- 固体高分子電解質膜の両面に一対の電極が配設される電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される一方、前記セパレータには、シール部材が配設される固体高分子型燃料電池であって、
前記シール部材には、互いに対称な断面形状を有する第1及び第2凸部が隣接して設けられるとともに、
前記第1及び第2凸部は、接触対象面に接触する各凸部接触部位から互いに隣接する方向に傾斜する内側接触角度α1゜と、前記凸部接触部位から互いに離間する方向に傾斜する外側接触角度α2゜とが、角度α1゜<角度α2゜に設定されることを特徴とする固体高分子型燃料電池。 - 請求項1記載の固体高分子型燃料電池において、前記第1及び第2凸部は、断面略台形状を有するとともに、
互いに離間する側の各角部が、前記凸部接触部位であることを特徴とする固体高分子型燃料電池。 - 請求項1又は2記載の固体高分子型燃料電池において、前記第1及び第2凸部は、積層方向に前記固体高分子電解質膜を挟んで平坦状シール部と重なり合うことを特徴とする固体高分子型燃料電池。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体高分子型燃料電池において、前記第1及び第2凸部は、連結部を介して一体化されるとともに、
前記セパレータに一体成形されることを特徴とする固体高分子型燃料電池。
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