JP2016149255A - 取付部品、及び光源ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】取付部品である防水ブッシング37が、被固定部品である支柱12に設けられた孔部12Xを貫通して孔部12Xの裏側に係止する第1突起部52Aと、第1突起部52Aの周囲にて第1突起部52Aと同方向に突出し、第1突起部52Aを孔部12Xに貫通させた際に孔部12Xの表側に当接する第2突起部52Bとを備える。また、第2突起部52Bが孔部12Xの表側に当接した状態で、第1突起部52Aが孔部12Xに向けて押し込まれて当該防水ブッシング37が弾性変形することで第1突起部52Aが孔部12Xの裏側に係止し、当該防水ブッシング37の復元力で光源ユニット31を支柱12に固定するようにした。
【選択図】図8
Description
一方、現在のLEDユニット構造では、LEDユニット自体を防水構造にしようとすると、以下の3つの部材が必要になり、かつ、所定の被固定部品に固定する際にねじを要する。1)LEDを収容するパイプ部材、2)パイプ部材の両端開口を塞ぐ防水ブッシング、3)ねじ固定用のエンドキャップ。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係る屋外用照明装置10を示した図である。
屋外用照明装置10(以下、照明装置10と表記する)は、屋外の地面に立設されるポール11と、このポール11に支柱12を介して天面部13を支持するフレーム構造を有する照明装置本体20と、照明装置本体20に支持される照明ユニット30とを備えている。
ポール11は円筒状に形成されて地面に垂直に立設され、ポール11よりも上方に配置された照明ユニット30から照明光を照射することで、この照明装置10は歩道路面等を照明するアプローチライトとして用いることができる。なお、ポール11の長さは設置箇所に応じて適宜に調整される。
照明装置10の中心軸線L1は、ポール11の中心軸線と照明装置本体20の中心軸線と一致しており、図1の中心軸線L1に沿った上下方向を上下方向と表記し、中心軸線L1側を内周側、又は中心側と表記し、中心軸線L1の外周側を外周側と表記する。
図2は照明装置本体20を示した図であり、図2(A)は照明装置本体20を側方から見た図、図2(B)は下方から見た図である。また、図3は照明装置本体20の分解斜視図である。
照明装置本体20は、ポール11の上面を覆うキャップ部21と、キャップ部21の上面に取り付けられる複数本(本実施形態では2本)の支柱12と、支柱12の上面に取り付けられる天面部13とを備えている。支柱12のそれぞれに照明ユニット30が設けられている。
上板部21Bの上面のうち凹部21Cを除く領域は、図2(A)に示すように、キャップ部21の中央が最も高く、キャップ部21の外周に向かって徐々に低くなる曲面形状の曲面部21Dに形成されている。このため、雨水等を曲面部21Dに沿わせて周囲に落下させることができ、キャップ部21の上面に雨水が溜まることを抑え、且つ、塵埃が付着しても雨水で洗い流すことができる。
この支柱12は、照明装置本体20の中心側(中心軸線L1側)を向く板部PA(以下、「中心側板部PA」と言う)と、外周側を向く板部PB(以下、「外側板部PB」と言う)と、中心側板部PAと外側板部PBの側縁間をつなぐ左右一対の板部PC(以下、「側方板部PC」と言う)とを備えており、中心側板部PAが外側板部PBと比べて幅狭となった台形断面に形成されている。
図4に示すように、キャップ部21の凹部21Cには、支柱12を位置決めするための第1位置決め部材21Eと、第2位置決め部材21Fとが一体に設けられている。
図4に示すように、第1位置決め部材21Eは、キャップ部21の径方向に略沿うとともに上方に突出するリブに形成されており、図5に示すように、支柱12を凹部21Cの固定すべき位置に配置した際に、支柱12の左右一対の側方板部PCの一方側の内面に当接する。これにより、支柱12の側方板部PCを位置決めする。
第1位置決め部材21E、及び第2位置決め部材21Fによって支柱12を位置決めすることにより、支柱12の径方向、及び周方向への移動を規制することができる。また、支柱12の向きを間違えて組み付けようとしても、支柱12の下端に、第1位置決め部材21E、及び第2位置決め部材21Fの少なくともいずれか一方が当接するので、支柱12を組み付けることができず、組み間違いを回避することができる。以上により、支柱12の位置や向きのばらつきを抑えることができる。
また、同図5に示すように、第2位置決め部材21Fについても、支柱12の外側板部PBに当接するだけでなく、図5に示すように、長手方向の両端部が、支柱12の左右一対の側方板部PCの内面にそれぞれ当接する。すなわち、第2位置決め部材21Fは、支柱12の外側板部PB、及び左右の側方板部PCの3面に当接する。これによって、支柱12の径方向内側への移動、及び、周方向への移動を規制している。
これらによって、支柱12の径方向、及び周方向への移動を効果的に規制し、且つ、組み間違いを効果的に防止することができる。
また、凹部21Cの周縁部を構成する周囲壁21Wと、上記孔部21H及び配線通し孔21Jとの間にも、凹部21Cを上下に貫通する一対の貫通孔21Kが形成されている。これら貫通孔21Kは、凹部21Cに雨水が入った場合に、これら雨水を配線用孔部21Jよりも手前で下方に排出させる水抜き孔である。
同図3に示すように、天面部13とキャップ部21との間には、照明ユニット30が有するグローブ32が介挿され、このグローブ32は、上下にグローブパッキン33(図3)を介して天面部13とキャップ部21とに連結される。グローブパッキン33により外部からグローブ32内への雨水や外気等の浸入を効果的に抑えることができ、防水及び防湿が可能である。
照明ユニット30は、支柱12毎に設けられており、各照明ユニット30は同構造である。図3に示すように、照明ユニット30は、支柱12の中心側板部PAに取り付けられる矩形棒状の光源ユニット31と、各光源ユニット31を覆うグローブ32とを有している。
図6は光源ユニット31を示した図であり、図6(A)は光源ユニット31の側面図、図6(B)は平面図、図6(C)は図6(B)のY−Y断面図である。
光源ユニット31は、支柱12の長手方向と一致する方向に延びる矩形棒状に形成されており、光源にLED(Light Emitting Diode)を用いたLEDユニットである。この光源ユニット31は、当該光源ユニット31の長手方向に間隔を空けてLEDを配置した基板35と、この基板35を収容する矩形筒状のユニットケース36と、ユニットケース36の両端に開口する開口部36A(図6(C))を閉塞する上下一対の防水ブッシング37(取付部品)とを備えている。
また、ユニットケース36の開口部36A以外、つまり、ユニットケース36自体は外部から水等が浸入しないケースに形成されている。このため、ユニットケース36及び防水ブッシング37によって、光源ユニット31が外部から水等が浸入しない防水及び防湿構造に形成されている。
なお、基板35から延びる配線30Aは、防水ブッシング37に設けられた孔部37A(後述する図7(A))を通過して光源ユニット31外に引き出される。このとき、防水ブッシング37の弾性により配線30Aと防水ブッシング37との間の隙間は閉塞され、内部には水が浸入しない。
これによって、グローブ32は、図5に示すように、支柱12の内周側(中心側板部PA、側方板部PC)を扇状に囲う内周側グローブ32M、及び、支柱12の外側板部PBの左右に連なる外周側グローブ32Nを有する。
このグローブ32には、光拡散性のカバーの一例たるフロストガラスや乳白色樹脂材料が用いられ、光源ユニット31の点灯時には、グローブ32の全面(内周側グローブ32M、外周側グローブ32N)が明るくなり、支柱12の内周側及び外周側に向けて照明光を照射することができる。
図7は防水ブッシング37を示した図であり、図7(A)は防水ブッシング37の平面図、図7(B)は図7(A)の下方から見た図、図7(C)は図7(A)の側方から見た図である。
防水ブッシング37は、光源ユニット31のユニットケース36の開口部36A(図6(C))に挿入される挿入部50と、挿入部50の基端に設けられて外部に露出する外部露出部51とを一体に備えている。
挿入部50は、ユニットケース36の開口部36Aに挿入可能な軸部の周囲に、軸方向に間隔を空けて複数の鍔部を設けた構成とされ、上記開口部36Aに挿入された際に、軸部と開口部36Aとの間の隙間を上記鍔部で閉塞する。
図8は外部露出部51を支柱12の孔部12Xと共に示した図であり、図8(A)は外部露出部51の第1突起部52Aの挿入前の状態を示し、図8(B)は挿入途中を示し、図8(C)は挿入後の状態を示している。
図8(A)に示すように、第1突起部52Aの先端部52Cは、最先端の外径d1が孔部12Xの内径d0よりも小さく、最後端の外径d2が孔部12Xの内径d0よりも大きく形成されている(値d1<値d0<値d2)。また、第1突起部52Aの基端部52Dの外形d3は孔部12Xの内径d0よりも小さく形成されている(値d3<値d0)。
このため、先端部52Cを支柱12の孔部12Xに挿入し易く、且つ、図8(C)に示すように、第1突起部52Aの先端部52Cを、支柱12の孔部12Xを貫通するまで挿入することによって、第1突起部52Aの先端部52Cを孔部12Xの裏側(裏面)に確実に係止させることができる。
この場合、図8(C)に示すように外部露出部51が弾性変形した状態で係止する。このため、外部露出部51が元の形状に戻ろうとする復元力が生じ、この復元力により、第1突起部52Aと第2突起部52Bとで、孔部12Xを有する部材である支柱12の板部(中心側板部PA)を挟持する力が作用する。これによって、図8(B)に示す状態と比べて、防水ブッシング37と支柱12との連結力が向上し、防水ブッシング37と支柱12とを強い連結力で連結することができる。
発明者等が検討したところ、値t2を値(t0+1)mm以上にすることが好ましかった。つまり、外部露出部51の変形量を1mm以上確保することで、十分な支持力を得ることができた。以上のように、本実施形態では、防水ブッシング37によって、光源ユニット31を防水及び防湿構造にするとともに、光源ユニット31を支柱12に容易に支持させることが可能である。
この場合、配線30Aは、支柱12とグローブ32に囲まれる領域、及び支柱12内を通るので、特別な防水及び防湿部品を設けることなく、配線30Aを雨水等から防水及び防湿することができる。この配線30Aの先端には、防水形コネクタ30B(図3)が設けられ、この防水形コネクタ30Bを介して、配線30Aがキャップ部21の裏面に設けられた電源ユニット60に接続される。防水形コネクタ30Bを用いることにより、光源ユニット31と電源ユニット60との間の配線接続部を容易に防水及び防湿することができる。
電源ユニット60は、配線30Aを介して電力を光源ユニット31に供給することで、光源ユニット31を点灯制御する。
図9は電源ユニット60をキャップ部21と共に示した図であり、図9(A)は電源ユニット60をキャップ部21と共に下方から見た図、図9(B)は図9(A)のZ−Z断面を示した図である。なお、図9(A)では、キャップ部21に支柱12を取り付けるための締結部材41を省略して示している。また、図10は電源ユニット60とキャップ部21の分解斜視図である。
電源ユニット60は、キャップ部21の上板部21Bの裏面に固定され、その周囲がキャップ部21の筒状の挿入部21Aで覆われる。この電源ユニット60は、図10に示すように、電源回路を構成した基板61に、絶縁シート62及び電源取付板63を取り付け、締結部材45によりキャップ部21の上板部21Bに締結固定される。
また、上板部21Bには、当該上板部21Bを貫通する貫通孔として、図4に示したように、複数の孔部21H、21J及び21Kが形成されているが、これら孔部21H、21J及び21Kは、図9(A)に示すように、隔壁板65とキャップ部21の挿入部21Aとの間に形成されている。このため、これら孔部21H、21J及び21Kから雨水等が浸入しても、隔壁板65によって電源ユニット60に浸入することがない。すなわち、隔壁板65は、孔部21H、21J及び21Kから浸入した雨水が電源ユニット60に回り込むのを防止する水切りリブとして機能する。
しかも、図3に示すように、照明ユニット30と電源ユニット60との間の配線30Aを、照明ユニット30のグローブ32と支柱12とで囲うので、配線30A専用の防水及び防湿を図る部品を設ける必要がなく、既存部品の効率的な利用が可能である。
また、図9(A)に示したように、電源ユニット60と、水抜き孔である貫通孔21K等(孔部21H、配線用孔部21Jを含む)とを隔て、キャップ部21から電源ユニット60よりも下方まで延びる隔壁板65を設けたので、水抜き孔等から電源ユニット60への水の回り込みを効果的に防ぐことができる。
さらに、図4に示したように、キャップ部21に設けた支柱12の座面に、支柱12を位置決めする位置決め部材として機能する第1位置決め部材21E、及び第2位置決め部材21Fを設けたので、支柱12の位置や向きのばらつきを抑えるとともに、支柱12を組み立て易くなる。
この構成によれば、ねじ等の締結部材を用いずに支柱12に光源ユニット31を固定可能になる。従って、ねじ等の締結部材を用いて光源ユニット31を固定する場合と比べて部品点数を減らすことができ、光源ユニット31の支持構造を簡易化することができる。
しかも、光源ユニット31に装着される防水ブッシング37を、上記第1突起部52A及び第2突起部52Bを設けた構成にしているので、防水及び防湿に必要な部品を利用して、光源ユニット31を支持することができる。これによって、光源ユニット31の支持構造を効率良く簡易化し、部品点数を削減することができる。
図11は第2実施形態に係る照明装置10を示した図であり、図12は、この照明装置10の天面部13の分解斜視図である。なお、図12では、天面部13を上下反対にした状態での分解斜視図を示している。この照明装置10は、ポール11及び照明装置本体20が第1実施形態と殆ど共通であり、同様の箇所は同一の符号を付して示し、特に異なる部分を説明する。
光源ユニット31は、天面部本体13A内に収まる薄型板状に形成された基板35と、基板35上に設けられたLED毎にレンズを備えるレンズユニット84とを積層して構成され、締結部材85によって天面部本体13Aに固定される。
また、キャップ部21に設けられた凹部21Cは、支柱12の外形状に沿って下方に凹む形状に形成され、支柱12だけの座面を構成する。このため、凹部21Cは支柱12を組み付ける際のガイドとなり、支柱12の組み間違い等を防止することができる。
また、上述の第1及び第2実施形態で説明したように、本実施形態の照明装置本体20は、照明ユニット30を支柱12に配置したタイプと、照明ユニット30を支柱12に配置したタイプのいずれにも共用され、しかも、防水及び防湿に関する構造の複雑化や部品点数の増大を回避することが可能である。
例えば、光源ユニット31にLED以外の他の光源を用いても良い。また、アプローチライト以外の他の屋外用照明装置に本発明を適用しても良い。
また、本発明の防水ブッシング37は、上述の構成に限らず、第2突起部52B等を適宜に形状変更しても良い。例えば、第2突起部52Bを後述するように環状に形成しても良いし、第2突起部52Bを等間隔で3個設けるようにしても良い。
この取付部品137は、不図示の固定部品に取り付けられる部品であり、固定部品の外に露出する外部露出部51を円錐台形状にし、第2突起部52Bを環状に形成している。この構成によれば、第2突起部52Bと被固定部品112との接触面積を広く、且つ、バランス良く確保できるので、取付部品137と被固定部品112との連結力を向上させ易く、固定部品の固定力を得やすくなる。
また、本発明は、上記屋外用照明装置10に限定されず、ポール11に支柱12を介して天面部13を設けた屋外用照明装置に広く適用可能である。
11 ポール
12 支柱(被固定部品)
12X 支柱の孔部
13 天面部
20 照明装置本体
21 キャップ部
21C 凹部(支柱の座面)
21D 曲面部
21E 第1位置決め部材
21F 第2位置決め部材
21K 貫通孔(水抜き孔)
30 照明ユニット
32 グローブ
30A 配線
31 光源ユニット(固定部品)
36 光源ユニットの開口部
37 防水ブッシング(取付部品)
52A 第1突起部
52B 第2突起部
60 電源ユニット
65 隔壁板
137、237 取付部品
Claims (5)
- 被固定部品に固定部品を固定する取付部品において、
前記被固定部品に設けられた孔部を貫通して前記孔部の裏部に係止する第1突起部と、前記第1突起部の周囲にて前記第1突起部と同方向に突出し、前記第1突起部を前記孔部に貫通させた際に前記孔部の表部に当接する第2突起部とを備え、
前記第2突起部が前記孔部の表部に当接した状態で、前記第1突起部が前記孔部に向けて押し込まれて当該取付部品が弾性変形することで前記第1突起部が前記孔部の裏部に係止し、当該取付部品の復元力で前記固定部品を前記被固定部品に固定することを特徴とする取付部品。 - 前記第1突起部における前記孔部の裏部に係止する箇所と、前記第2突起部の前記孔部の表部に当接する当接面との間の前記孔部の軸方向に沿った離間距離が、前記孔部の長さよりも短く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の取付部品。
- 被固定部品に固定される光源ユニットにおいて、
前記被固定部品に設けられた孔部を貫通して前記孔部の裏部に係止する第1突起部と、前記第1突起部の周囲にて前記第1突起部と同方向に突出し、前記第1突起部を前記孔部に貫通させた際に前記孔部の表部に当接する第2突起部とを備える取付部品が取り付けられ、
前記第2突起部が前記孔部の表部に当接した状態で、前記第1突起部が前記孔部に向けて押し込まれて前記取付部品が弾性変形することで前記第1突起部が前記孔部の裏部に係止し、前記取付部品の復元力で当該光源ユニットが前記被固定部品に固定されることを特徴とする光源ユニット。 - 前記光源ユニットは棒状であり、
前記光源ユニットの長手方向の両端部に、前記取付部品が取り付けられることを特徴とする請求項3に記載の光源ユニット。 - 前記取付部品は、前記光源ユニットが有する開口部を塞ぐ防水用ブッシングであることを特徴とする請求項3又は4に記載の光源ユニット。
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