JP2016148788A - ミラー構造、mems光スキャナ、及びミラー構造の製造方法 - Google Patents

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【課題】実際の反射率が予測値と同等になるように、従来よりもミラーの反射率を向上させることができるミラー構造を提供する。【解決手段】ミラー構造35は、金属反射膜31と酸化層32と増反射膜40とが積層された積層構造を有する。金属反射膜31は所定の金属を含み、基部51上に形成されている。酸化層32は金属反射膜31の表層が酸化されることにより形成され、所定の金属の酸化物を含む。増反射膜40は酸化層32上に形成され、互いに屈折率の異なる誘電体層41〜44が交互に積層された積層構造を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、ミラー構造、MEMS光スキャナ、及びミラー構造の製造方法に関する。
プロジェクタやヘッドマウントディスプレイ等の投射型のディスプレイには光スキャナ(光偏向器)が用いられる。
光スキャナの偏向駆動されているミラーにレーザ光が照射されると、レーザ光はミラーによって反射され、ミラーの偏向方向に走査される。
1つまたは2つの光スキャナによってレーザ光が水平方向及び垂直方向に走査されることで、スクリーン上に画像を表示させることができる。光の3原色である赤色、緑色、及び青色の各画像をスクリーン上に重畳させることで、カラー画像を表示させることができる。
光スキャナの一形態として、MEMS(Micro Electro Mechanical System)光スキャナがある。MEMS光スキャナは、一般的に、SOI(Silicon on Insulator)ウエハを半導体製造技術を用いて微細加工することによって作製される。そのため、MEMS光スキャナは、ポリゴンミラーやガルバノミラー等の他の形態と比較して小型化が容易である。
明るい画像を大画面で表示させるためには、MEMS光スキャナのミラーに対して高い反射率が求められている。
特許文献1には、高い反射率を有するミラー構造の一例が記載されている。
特開2003−121623号公報
特許文献1には、金属反射膜上に増反射膜が形成されたミラー構造が記載されている。
増反射膜は、位相光学や幾何光学等の光学計算の数式を用いて、反射率曲線等の光学特性を予測することができる。
しかしながら、現状では、光学計算通りの増反射膜を作製しても計算による予測値通りの光学特性が得られることは難しい。そのため、実際には予測値よりも低い反射率となってしまい、何らかのブレイクスルーが必要とされている。
実際の反射率が予測値よりも低くなる原因として、増反射膜の構成材料の光学定数の僅かなずれや増反射膜を構成する誘電体層界面の表面性の違い等が考えられる。特に金属反射膜と誘電体層との界面の状態による反射率への影響が大きいものと考えられる。
本発明はこのような問題点に鑑み、実際のミラーの反射率が予測値と同等になり、従来よりも向上させることができる、ミラー構造、MEMS光スキャナ、及びミラー構造の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、基部上に形成され、所定の金属を含む金属反射膜と、前記金属反射膜の表層が酸化されることにより形成され、前記所定の金属の酸化物を含む酸化層と、前記酸化層上に形成され、互いに屈折率の異なる誘電体層が交互に積層された積層構造を有する増反射膜と、を備えることを特徴とするミラー構造を提供する。
また、本発明は、枠状のフレームと、前記フレームの枠内に配置され、前記フレームに一端側が固定されたアームと、前記フレームの枠内に配置され、前記アームの他端側に一端側が接続されたトーションバーと、前記フレームの枠内に配置され、前記トーションバーの他端側に接続されたミラーと、を備え、前記ミラーは、基部上に形成され、所定の金属を含む金属反射膜と、前記金属反射膜の表層が酸化されることにより形成され、前記所定の金属の酸化物を含む酸化層と、前記酸化層上に形成され、互いに屈折率の異なる誘電体層が交互に積層された積層構造を有する増反射膜と、を含むミラー構造を有することを特徴とするMEMS光スキャナを提供する。
また、本発明は、基部上に、所定の金属を含む金属反射膜を形成し、前記金属反射膜の表層を酸化させ、前記所定の金属の酸化物を含む酸化層を形成し、前記酸化層上に、互いに屈折率の異なる誘電体層を交互に積層させて増反射膜を形成する、ことを特徴とするミラー構造の製造方法を提供する。
本発明のミラー構造、MEMS光スキャナ、及びミラー構造の製造方法によれば、実際のミラーの反射率が予測値と同等になり、従来よりも向上させることができる。
実施形態のミラー構造を有するMEMS光スキャナの外観図である。 実施形態のミラー構造の断面図である。 実施形態のMEMS光スキャナの駆動方法を説明するためのブロック図である。 反射率の比較結果を示す図である。
図1を用いて、実施形態のMEMS光スキャナを説明する。
図1(a)はMEMS光スキャナの上面図である。図1(b)は図1(a)に示すA−A線における断面図である。図1(c)は図1(a)に示すC−C線における断面図である。
図1(a)に示すように、MEMS光スキャナ1は、フレーム2と、アーム3,4,5,6と、トーションバー13,14,15,16と、圧電素子23,24,25,26と、ミラー30と、を備えている。
フレーム2は枠状の平面形状を有する。
フレーム2の枠内の空隙部には、アーム3,4,5,6と、トーションバー13,14,15,16と、ミラー構造35を有するミラー30とが配置されている。なお、図1(a)において、符号8a,8bを付したコ字形状部と符号8c,8dを付したT字形状部は空隙部である。
アーム3は、一端側がフレーム2に固定され、他端側がトーションバー13の一端側に接続されている。
アーム4は、一端側がフレーム2に固定され、他端側がトーションバー14の一端側に接続されている。
アーム5は、一端側がフレーム2に固定され、他端側がトーションバー15の一端側に接続されている。
アーム6は、一端側がフレーム2に固定され、他端側がトーションバー16の一端側に接続されている。
アーム3及びアーム4は、一対のアームを構成し、ミラー30の重心C30を通り、回動中心軸B−Bと直交する中心線A−Aを線対称として対向配置されている。
アーム5及びアーム6は、一対のアームを構成し、中心線A−Aを線対称として対向配置されている。
アーム3とアーム5は、回動中心軸B−Bを線対称として対向配置されている。
アーム4とアーム6は、回動中心軸B−Bを線対称として対向配置されている。
トーションバー13は、一端側がアーム3に接続され、他端側がミラー30に接続されている。
トーションバー14は、一端側がアーム4に接続され、他端側がミラー30に接続されている。
トーションバー15は、一端側がアーム5に接続され、他端側がミラー30に接続されている。
トーションバー16は、一端側がアーム6に接続され、他端側がミラー30に接続されている。
圧電素子23は、アーム3上の領域に形成されている。
圧電素子24は、アーム4上の領域に形成されている。
圧電素子25は、アーム5上の領域に形成されている。
圧電素子26は、アーム6上の領域に形成されている。
図1(b)及び図1(c)に示すように、MEMS光スキャナ1は、シリコン層(第1のシリコン層)51と埋め込み酸化層52とシリコン層(第2のシリコン層)53とが積層された積層構造を有する。
MEMS光スキャナ1は、例えばSOI(Silicon on Insulator)ウエハを半導体製造技術を用いて微細加工することで作製することができる。
シリコン層51の厚さは例えば50μmである。埋め込み酸化層52の厚さは例えば2μmである。シリコン層53の厚さは例えば400μmである。
フレーム2は、シリコン層51と埋め込み酸化層52とシリコン層53との積層構造を有している。
アーム3,4,5,6、トーションバー13,14,15,16、及び、ミラー30は、フレーム2の上層と共通のシリコン層51で形成されている。
圧電素子23,24,25,26は、下電極と圧電体層と上電極とが積層された積層構造を有している。
圧電体層の材料として、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)系やLaNiO等のペロブスカイト構造を有する複合酸化物、ZnO等の高い圧電特性を有する材料を用いることができる。
上電極及び下電極は密着層と電極層の積層構造で形成されている。
密着層の材料として例えばTiを用いることができる。電極層の材料として例えばPt,Ir,Au,Ag,Cu,Al等の金属材料を用いることができる。
図2を用いて、実施形態のミラー構造35を説明する。
図2に示すように、ミラー30は、基部であるシリコン層51上に、金属反射膜31と、酸化層32と、増反射膜40と、が積層されたミラー構造35を有している。
MEMS光スキャナ1をプロジェクタやヘッドマウントディスプレイ等の投射型ディスプレイに用いる場合、金属反射膜31の材料として、例えば光の3三原色である赤色光、緑色光、及び青色光を含む可視光域において反射率が高い材料を用いることが好ましい。
反射率が高い材料として、Al,Ag,Au,Pt等の金属、またはAl,Ag,Au,Pt等を主成分とする合金を用いることができる。特にAlやAg,及びAlやAgを主成分とする合金は、可視光域での反射率が高く、かつ、可視光域における反射率が比較的一定であるため好ましく、AlやAlを主成分とする合金は特に好ましい。
例えばAlのターゲットを用いて真空中でスパッタリングを行うことにより、Alからなる金属反射膜31を形成することができる。
酸化層32は、金属反射膜31を構成する金属の酸化物、または金属反射膜31を構成する合金の主成分である金属の酸化物を主成分として形成されている。例えば金属反射膜31がAlまたはAl合金で形成されている場合、酸化層32はAl酸化物を主成分として形成される。
酸化層32は、金属反射膜31が例えばスパッタリングによって真空中で成膜された後、真空を解放して常温大気中で金属反射膜31の表層を自然酸化させることで形成することができる。
金属反射膜31の構成材料であるAl等の金属を常温下で自然酸化させた場合、金属反射膜31の表面からかなり浅い領域で酸化の進行が止まる。このような自然酸化は比較的短時間で行うことができる。
自然酸化の条件は特に限定されるものではなく、金属反射膜31の構成材料や膜厚、及び環境条件等によって適宜設定されるものである。
増反射膜40は、互いに屈折率の異なる誘電体層が交互に積層された積層構造を有している。具体的には、第1の屈折率を有する低屈折率材料からなる誘電体層と、第1の屈折率よりも高い第2の屈折率を有する高屈折率材料からなる誘電体層と、が交互に積層された積層構造を有している。
増反射膜40は、各誘電体層の界面での反射光と金属反射膜31での反射光との干渉効果を利用して反射光量を増加させる機能を有している。
十分な増反射効果を得るためには、低屈折率材料からなる誘電体層と高屈折率材料からなる誘電体層との積層を1組としたとき、2組〜3組の積層構造とすることが好ましい。
なお、図2には、増反射膜40として、酸化層32上に、低屈折率材料の第1の誘電体層41と、高屈折率材料の第2の誘電体層42と、低屈折率材料の第3の誘電体層43と、高屈折率材料の第4の誘電体層44と、が積層された積層構造を一例として示している。
増反射膜40は、酸化層32上に、第1の誘電体層41、第2の誘電体層42、第3の誘電体層43、及び、第4の誘電体層44が、例えばスパッタリングによって真空中で順次成膜されることで形成することができる。
MEMS光スキャナ1をプロジェクタやヘッドマウントディスプレイ等の投射型ディスプレイに用いる場合、増反射膜40を構成する誘電体層は、例えば光の3三原色である赤色光、緑色光、及び青色光を含む可視光域において透過率の高い材料を用いることが好ましい。
低屈折率材料としては屈折率が1.5程度の誘電体材料が好ましい。このような誘電体材料としてSiOを用いることができる。
高屈折率材料としては屈折率が2.3程度の誘電体材料が好ましい。このような誘電体材料としてTiOを用いることができる。
増反射膜40の積層構造は、目的の反射特性、分光反射率曲線となるように、位相光学や幾何光学等の光学計算式を用いて設計することができる。
例えば、増反射膜40を構成する材料の屈折率や消衰係数等の光学定数を基本データとして光学計算を行うことにより、膜厚等の膜構成を設計することができる。
図3を用いて、MEMS光スキャナ1の駆動方法を説明する。
図3に示すように、MEMS光スキャナ1は、動作測定部60、自励発振部70、切り替えスイッチ80、及びドットクロック発生部90によって駆動される。
動作測定部60は、位相比較器61、動作点決定部62、振れ角検出器63、及び、発振器64を備えている。
自励発振部70は、第1のアンプ71、バンドパスフィルタ72、位相調整器73、AGC(Auto Gain Control)74、及び、第2のアンプ75を備えている。
動作測定部60において、動作点決定部62はMEMS光スキャナ1のミラー30の動作点を決定する。
発振器64は、動作点決定部62によって決定された動作点に基づいて交流電圧である駆動信号を生成する。
発振器64は、生成された駆動信号を、切り替えスイッチ80を介して、MEMS光スキャナ1の圧電素子23,24と位相比較器61とドットクロック発生部90とに供給する。
MEMS光スキャナ1のアーム3,4は、圧電素子23,24に供給された駆動信号に基づいて、紙面手前奥方向に振動する。
アーム3,4の振動がトーションバー13,14を介して、ミラー構造35を有するミラー30に伝達されることにより、ミラー30は回動中心軸B−Bまわりに往復回転駆動する。
ミラー30の往復回転駆動がトーションバー15,16を介してアーム5,6に伝達されることにより、アーム5,6はアーム3,4とは逆位相に振動する。
アーム5,6の振動により、圧電素子25,26は、圧電素子23,24に供給された駆動信号とはほぼ逆位相の関係にある交流電圧である検出信号を生成する。
圧電素子25,26で生成された検出信号は、位相比較器61と振れ角検出器63と自励発振部70の第1のアンプ71とに供給される。
位相比較器61は、圧電素子23,24に供給された駆動信号と圧電素子25,26から供給された検出信号との位相を比較する。
位相比較器61は、例えば駆動信号及び検出信号をそれぞれ方形波に変形させてPLL(Phase Locked Loop)回路で比較する。
振れ角検出器63は、圧電素子25,26から供給された検出信号の振幅の大きさを数値化する。振幅の大きさを例えば偏向角に変換する場合、振幅の大きさと偏向角との相関関係を予め把握しておくことが必要である。
動作点決定部62は、位相比較器61での位相比較結果と振れ角検出器63で数値化された振幅の大きさとに基づいて、位相と駆動信号の大きさを決定し、発振器64と自励発振部70の位相調整器73とAGC74とに出力する。
自励発振部70において、圧電素子25,26で生成された検出信号は、第1のアンプ71で増幅されてバンドパスフィルタ72を介して位相調整器73に供給される。
バンドパスフィルタ72は、ミラー30を目的の共振周波数以外の共振モードで駆動させないためのフィルタである。
位相調整器73は、ミラー30が線形で共振駆動している場合には、圧電素子23,24に供給される駆動信号と圧電素子25,26から供給された検出信号との位相差が−90度の倍数になるように、検出信号の位相調整を行う。
位相調整器73は、ミラー30が非線形で共振駆動している場合には、動作点決定部62で決定された動作点における位相差が保持されるように、検出信号の位相調整を行う。
AGC74は、位相調整器73で位相調整された検出信号の大きさが一定で、かつ、動作点決定部62で決定された大きさとなるように検出信号を調整する。
AGC74で調整された検出信号は、第2のアンプ75で増幅され、切り替えスイッチ80を介して、位相比較器61、MEMS光スキャナ1の圧電素子23,24、及び、ドットクロック発生部90に駆動信号として供給される。
ドットクロック発生部90は、映像信号と同期させるためのクロックを発生させる。
ドットクロック発生部90は、駆動信号となる交流信号を画素数の分だけPLL回路で分割して生成する。
駆動しているミラー30に、変調されたレーザ光が照射されることにより、ミラー30に照射されたレーザ光はミラー構造35によって高い反射率で反射される。
[実施例]
Tiの含有率が2%のAl合金からなるターゲットを用いて真空中でスパッタリングを行うことにより、ミラー30のシリコン層51上に、厚さが200μmの金属反射膜31が形成される。
真空を解放して常温大気中で金属反射膜31の表層を自然酸化させることより、酸化層32が形成される。
SiOターゲットとTiOターゲットの2つのターゲットを用いて真空中でRFスパッタリングを行う。これにより、酸化層32上に、SiOからなる第1の誘電体層41と、TiOからなる第2の誘電体層42と、SiOからなる第3の誘電体層43と、TiOからなる第4の誘電体層44と、が順次積層された積層構造を有する増反射膜40が形成される。
光の3三原色である赤色光、緑色光、及び青色光を含む可視光域での増反射膜40の反射率が高くなるように、SiO及びTiOの光学定数を予め計測し、位相光学や幾何学光学等の光学計算を行っている。その結果、増反射膜40は、第1〜第4の誘電体層41〜44の厚さがそれぞれ70μmとなるように形成されている。
以上の手順によって、シリコン層51上に、金属反射膜31と酸化層32と増反射膜40とが積層されたミラー構造35を有するミラー30が形成される。
[比較例1]
比較例1のミラーは、実施例のミラーに対して、酸化層32が形成されないように真空を維持した状態で、金属反射膜31上に増反射膜40が形成されている点で実施例と相違し、それ以外は実施例と同じである。
[比較例2]
比較例2のミラーは金属反射膜31のみが形成されている。
[反射率比較]
上述した実施例、比較例1、及び比較例2のミラーに、中心波長が450nmの青色レーザ光、中心波長が550nmの緑色レーザ光、及び、中心波長が630nmの赤色レーザ光をそれぞれ照射し、各ミラーの反射率を測定した結果を図4に示す。なお、図4中に記載されている予測値は、光学計算によって算出された反射率である。
図4に示すように、実施例は、全ての測定波長において、比較例1及び比較例2よりもミラーの反射率が向上し、予測値に近い反射率となっている。
従って、本実施形態のミラー構造、ミラー構造を有するMEMS光スキャナ、及びミラー構造の製造方法によれば、実際のミラーの反射率が予測値と同等になり、従来よりも向上させることができる。
なお、本発明に係る実施形態は、上述した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、実施形態のMEMS光スキャナでは、4つのアームと4つのトーションバーを有する構成としているが、2つのアームと2つのトーションバーを有する構成としてもよい。
また、ミラーの往復回転駆動が可能であれば、トーションバーはミラーの回動中心軸上に配置されていてもよく、回動中心軸から離れた位置に配置されていてもよい。
また、実施形態のMEMS光スキャナでは、圧電素子によってミラーを駆動させているが、これに限定されるものではない。電磁コイルと永久磁石を用いた電磁駆動や静電駆動でミラーを駆動させてもよい。
また、実施形態のMEMS光スキャナでは、圧電素子によってミラーの駆動状態を検出しているが、これに限定されるものではない。トーションバーにピエゾ抵抗素子を形成したり、ミラーにレーザ光を照射してその反射角度を測定したりすることによってミラーの駆動状態を検出することもできる。
30 ミラー
31 金属反射膜
32 酸化層
35 ミラー構造
40 増反射膜
41〜44 誘電体層
51 基部(シリコン層)

Claims (3)

  1. 基部上に形成され、所定の金属を含む金属反射膜と、
    前記金属反射膜の表層が酸化されることにより形成され、前記所定の金属の酸化物を含む酸化層と、
    前記酸化層上に形成され、互いに屈折率の異なる誘電体層が交互に積層された積層構造を有する増反射膜と、
    を備えることを特徴とするミラー構造。
  2. 枠状のフレームと、
    前記フレームの枠内に配置され、前記フレームに一端側が固定されたアームと、
    前記フレームの枠内に配置され、前記アームの他端側に一端側が接続されたトーションバーと、
    前記フレームの枠内に配置され、前記トーションバーの他端側に接続されたミラーと、
    を備え、
    前記ミラーは、
    基部上に形成され、所定の金属を含む金属反射膜と、
    前記金属反射膜の表層が酸化されることにより形成され、前記所定の金属の酸化物を含む酸化層と、
    前記酸化層上に形成され、互いに屈折率の異なる誘電体層が交互に積層された積層構造を有する増反射膜と、
    を含むミラー構造を有することを特徴とするMEMS光スキャナ。
  3. 基部上に、所定の金属を含む金属反射膜を形成し、
    前記金属反射膜の表層を酸化させ、前記所定の金属の酸化物を含む酸化層を形成し、
    前記酸化層上に、互いに屈折率の異なる誘電体層を交互に積層させて増反射膜を形成する、
    ことを特徴とするミラー構造の製造方法。
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