JP2016148213A - 水洗大便器装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄水によって大便器本体を洗浄する水洗大便器装置であって、ジェットポンプユニットによるタンクの内部への水の供給と、大便器本体の封水の迅速な回復とを確実に行うことができる水洗大便器装置を提供する。【解決手段】切替機構400は、第1位置と、第2位置と、の間で移動することでノズル310から噴射された水の進行方向を切り替えるように構成され、タンク給水行程においてノズル310によって噴射された水から受ける力によって第2位置に保持され、リフィル機構500は、タンク給水行程においてノズル310から噴射され切替機構400によって進行方向を切り替えられた水を一端側の流入口512から流入させるリフィル管510を有し、リフィル管510は、流入口512から流入した水をスロート管320の吸引口321を介すことなく大便器本体に導くように構成されている。【選択図】図9

Description

本発明は、洗浄水によって大便器本体を洗浄する水洗大便器装置に関する。
下記特許文献1には、給水機構としてジェットポンプユニットを採用した水洗大便器装置が提案されている。下記特許文献1に記載された水洗大便器装置は、水を貯留するタンクを備えており、ジェットポンプユニットは当該タンクの内部に水没した状態で配置されている。
ジェットポンプユニットは、スロート管及びノズルを有している。当該スロート管の一端には吸引口が形成され、他端は大便器本体のボウル部に連通する流路に接続されている。ノズルにより、吸引口を介してスロート管の内部に流入するように水が噴射されると、ジェットポンプ作用が誘発されるため、スロート管の内部ではボウル部に向かって大流量の水が流れる。ノズルから噴射された水のみならず、タンクの内部に貯留されていた水も引き込まれてスロート管の内部を流れるため、大便器本体には大流量の水が洗浄水として供給される。
このようなジェットポンプ式の給水機構においては、洗浄水として大便器本体に供給する水の全てをタンクの内部に貯留しておく必要がない。このため、洗浄水を全てタンクの内部に貯留するタンク式の給水機構に比べて、タンクの小型化が可能となり、更に、タンクを満水にするために必要な時間を短くすることができるという利点がある。また、高層の施設など、給水管内の水圧が比較的低い環境に水洗大便器装置が設置された場合であっても、大流量の水を大便器本体に供給することができる。更に、給水管を大口径とするような大掛かりな工事を必要としないという利点もある。
下記特許文献1に記載された水洗大便器装置では、ノズルによって噴射された水を主にジェットポンプユニットによって流量を増大させて大便器本体に洗浄水を供給する洗浄行程と、ノズルによって噴射された水を主にタンクの内部に供給して貯留させるタンク給水行程と、を順に実行することで、連続使用を可能としている。詳細には、当該水洗大便器装置は、スロート管の吸引口の上流側にボールが配置されており、このボールは、洗浄行程において吸引口を開放する一方で、タンク給水行程において吸引口を覆うように移動する。ノズルによって噴射された水の進行方向がこのボールによって切り替えられることで、洗浄行程とタンク給水行程とが実行される。
ところで、水洗大便器では、略U字形状のトラップ部が形成され、このトラップ部に貯留されている水を、下水管からの臭気の逆流を防止する封水として用いることが一般的である。この封水は、洗浄行程において汚物や洗浄水とともにトラップ部から排出されるため、洗浄行程の後に封水を回復させる(リフィル)必要がある。
下記特許文献1に記載された水洗大便器装置では、洗浄行程の後に行われるタンク給水行程において、封水の回復を行っている。当該水洗大便器装置では、タンク給水行程においてノズルによって噴射された水は、その一部がボールによって進行方向をタンクの内部に切り替えられることでタンクの内部に供給しつつ、その残部がボールを回り込んで下流側のスロート管に流入する。スロート管に流入した水は水洗大便器に供給されるため、タンクの内部への水の供給と同時に、封水を回復させることが可能となる。このとき、ボールは、ノズルによって噴射された水によって上流側から力を受けることで、吸引口を塞ぐ位置で保持される。
特表2007−534867号公報
しかしながら、下記特許文献1に記載された水洗大便器装置では、タンク給水行程において、ノズルによって噴射された水がボールを回り込んで下流側にも供給されるため、ボールは下流側からも力を受けることになる。このため、ボールに作用する力のバランスが崩れ、吸引口を塞ぐ位置でボールを保持することができなくなるおそれがある。この結果、タンクの内部への水の供給と、封水の回復とを確実に行えなくなるという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、洗浄水によって大便器本体を洗浄する水洗大便器装置であって、ジェットポンプユニットによるタンクの内部への水の供給と、大便器本体の封水の迅速な回復とを確実に行うことができる水洗大便器装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る水洗大便器装置は、洗浄水によって大便器本体を洗浄する水洗大便器装置であって、汚物を受け止めるボウル部と、前記ボウル部から排出された汚物を受け入れるとともに水を貯留して封水とするトラップ部と、を有する大便器本体と、内部に水を貯留するタンクと、前記タンクの内部に少なくとも一部が水没した状態で配置されたジェットポンプユニットであって、吸引口が形成され前記吸引口から内部に流入した水が前記大便器本体に洗浄水として供給されるように配置されたスロート管と、前記吸引口を介して前記スロート管の内部に向けて水を噴射するノズルと、を有し、前記スロート管の内部を流れる水の流量を前記ノズルによって噴射される水の流量よりも増大させるジェットポンプ作用を誘発させる前記ジェットポンプユニットと、前記ノズルによって噴射された水を主に前記ジェットポンプユニットによって流量を増大させて前記大便器本体に洗浄水として供給する洗浄行程と、前記ノズルによって噴射された水を主に前記タンクの内部に供給して貯留させるタンク給水行程と、が順に実行させるように、前記ノズルによって噴射された水の進行方向を切り替える切替手段と、前記タンク給水行程において前記大便器本体に封水として用いられる水を供給するリフィル手段と、を備え、前記切替手段は、前記洗浄行程に対応する第1位置と、前記タンク給水行程に対応する第2位置と、の間で移動することで前記進行方向を切り替えるように構成され、前記タンク給水行程において前記ノズルによって噴射された水から受ける力によって前記第2位置に保持され、前記リフィル手段は、前記タンク給水行程において前記ノズルから噴射され前記切替手段によって進行方向を切り替えられた水を一端側の流入口から流入させるリフィル管を有し、前記リフィル管は、前記流入口から流入した水を前記スロート管の吸引口を介すことなく前記大便器本体に導くように構成されている。
本発明によれば、切替手段は、ノズルによって噴射された水の進行方向を切り替えるものであって、タンク給水行程では当該水から力を受けることで第2位置に保持される。また、リフィル手段は、タンク給水行程において進行方向を切り替えられた水をリフィル管によって大便器本体に導くことで、封水を回復させるものである。リフィル管は、スロート管の吸引口を介すことなく大便器本体に水を導くため、切替手段がこの水から力を受けて、切替手段を第2位置に保持しようとする力が低下してしまうことがない。この結果、タンク給水行程において、ノズルから噴射された水による力を切替手段の保持に効率良く利用するとともに、進行方向を切り替えられた水を迅速に大便器本体に供給し、ジェットポンプユニットによるタンクの内部への水の供給と、封水の迅速な回復とを確実に行うことができる。
また、本発明に係る水洗大便器装置では、前記流入口は、前記タンクが満水時の水位よりも下方に設けられ、前記リフィル管は、少なくともその一部が、前記タンクが満水時の水位よりも上方に配置されていることも好ましい。
この好ましい態様では、流入口をタンクが満水時の水位よりも下方に設け、リフィル管の少なくとも一部を、タンクが満水時の水位よりも上方に配置することで、タンク給水行程以外のときに、タンクの内部に貯留されている水がリフィル管を介して排出されてしまうことを抑制することができる。
また、本発明に係る水洗大便器装置では、前記リフィル手段は、前記切替手段によって進行方向を切り替えられた水を収集して前記リフィル管の流入口に指向させるようにテーパ状に形成された収集部を有していることも好ましい。
タンク給水行程において、切替手段によって進行方向を切り替えられた水は、リフィル管の流入口に流入する際に、流路断面積の急激な変化を伴うことで大きな抵抗を受け、その流量が低下してしまう。上記好ましい態様では、テーパ状に形成された収集部によって水を収集することで、流路断面積の変化を緩和して当該抵抗を小さなものとし、大便器本体に封水として供給される水の流量の低下を抑制することができる。
また、本発明に係る水洗大便器装置では、前記リフィル手段は、前記切替手段によって進行方向を切り替えられた水を前記リフィル管の流入口に導くガイド壁を有していることも好ましい。
ノズルによって噴射され、切替手段によって進行方向を切り替えられた水は、タンクの内部に貯留されている水の中を拡散しながら進行する。このような拡散により、リフィル管の流入口における水勢が大きく低下するため、大便器本体に封水として供給される水の流量が低下してしまうおそれがある。
そこで、上記好ましい態様では、ノズルによって噴射された水をガイド壁の外側面に沿わせて流し、リフィル管の流入口に導く。これにより、水の拡散と、リフィル管の流入口における水勢の低下とを抑制し、大便器本体に封水として供給される水の流量の低下を抑制することができる。
また、本発明に係る水洗大便器装置では、前記切替手段は、前記第2位置において、前記ノズルから噴射された水を一方向に進行させるように進行方向を切り替えることも好ましい。
この好ましい態様では、切替手段が、ノズルから噴射された水を一方向に進行させるように進行方向を切り替えることで、水を多方向に進行させる場合に比べて、拡散によるリフィル管の流入口における水勢の低下を抑制することができる。この結果、大便器本体に封水として供給される水の流量の低下を抑制することができる。
また、本発明に係る水洗大便器装置では、前記タンクは、満水時に水が供給された場合に、溢れた水を流入させるオーバーフロー口を有し、前記リフィル管に流入した水を前記オーバーフロー口から前記大便器本体に供給されるように構成されていることも好ましい。
この好ましい態様では、タンク給水行程において、オーバーフロー口から大便器本体に水を供給して封水を回復させることができる。すなわち、タンクの溢水防止に用いられるオーバーフロー口を利用することで、別途専用の開口を設けることなく封水の回復を図ることができる。
本発明によれば、洗浄水によって大便器本体を洗浄する水洗大便器装置であって、ジェットポンプユニットによるタンクの内部への水の供給と、大便器本体の封水の迅速な回復とを確実に行うことができる水洗大便器装置を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る水洗大便器装置を示す断面図である。 図1に示した水洗大便器装置の上面図である。 図1に示した水洗大便器装置のタンクの内部を示す図である。 図1に示した水洗大便器装置のタンクの内部の一部を拡大して示す断面図である。 図1に示した水洗大便器装置のノズル周辺を示す分解斜視図である。 図1に示した水洗大便器装置のタンクの内部における構成を示すブロック図である。 図1に示した水洗大便器装置のジェットポンプユニットの動作を説明するための図である。 図1に示した水洗大便器装置の洗浄行程におけるタンクの内部の水の流れを示す図である。 図1に示した水洗大便器装置のタンク給水行程におけるタンクの内部の水の流れを示す図である。 図1に示した水洗大便器装置の案内部材を示す斜視図である。 図1に示した水洗大便器装置の案内部材を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本発明の実施形態に係る水洗大便器装置について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は水洗大便器装置FTの断面図であって、水洗大便器装置FTをその左右方向に垂直な面で切断した場合の断面を示している。図2は水洗大便器装置FTの上面図である。図2では、後に説明するタンク20の内部構造を示すため、タンク20の上蓋201を取り外した状態を描いている。
図1及び図2に示したように、水洗大便器装置FTは、大便器本体10と、大便器本体10の後方側(図1では左側、図2では上側)において大便器本体10の上面101に設置されるタンク20とを備えている。水洗大便器装置FTは、使用者が排泄した汚物を大便器本体10によって受け止めて、当該汚物を、タンク20から供給される水(洗浄水)によって排水管SWに排出する装置である。
尚、以下の説明においては、特に断らない限り、大便器本体10に着座した状態の使用者から見て右側(図2では左側)のことを「右側」と称し、大便器本体10に着座した状態の使用者から見て左側のことを「左側」(図2では右側)と称することとする。また、大便器本体10に着座した状態の使用者から見て前方側(図1では右側、図2では下側)のことを「前側」又は「前方側」と称し、大便器本体10に着座した状態の使用者から見て後方側(図1では左側、図2では上側)のことを「後側」又は「後方側」と称することとする。
大便器本体10は、ボウル部110と、リム部120と、導水路130と、排水トラップ管路140とを有している。ボウル部110は、上方から落下する汚物を一時的に受け止める部分である。リム部120は、ボウル部110の上縁部に形成されており、図1に示されるように、ボウル部110の内側面の一部を外周側に向けて後退させたような形状となっている。後述するように、リム部120は、ボウル部110に向けて供給された水が旋回して流れる流路となっている。リム部120は、ボウル部110の上縁に沿って一周するような略円形(上面視)の流路として形成されている。
導水路130は、タンク20から供給された水をボウル部110に導くために、大便器本体10の内部に形成された流路である。導水路130は、その一端が大便器本体10の上面101に開口しており、タンク20から供給される水の入口131となっている。入口131が形成されている位置は、大便器本体10の上面101のうち後方側の部分であり、且つ左右方向における中央の部分である。
導水路130は、その下流側において二つの流路(第1導水路132、第2導水路134)に分岐している。一方の流路である第1導水路132は、その下流側の端部がリム部120のうち右側の部分において開口しており、当該開口が水の出口(吐水部133)となっている。タンク20から入口131に水が供給されると、その一部は第1導水路132の内部を通り、吐水部133から噴出してリム部120に供給される。
他方の流路である第2導水路134は、その下流側の端部がリム部120のうち左側且つ後方寄りの部分において開口しており、当該開口が水の出口(吐水部135)となっている。タンク20から入口131に水が供給されると、その一部は第2導水路134の内部を通り、吐水部135から噴出してリム部120に供給される。
吐水部133から水が噴出する方向は、略円形の流路として形成されたリム部120の円周に沿う方向であり、且つ上面視において反時計回りの方向となっている。吐水部135から水が噴出する方向も、略円形の流路として形成されたリム部120の円周に沿う方向であり、且つ上面視において反時計回りの方向となっている。図2において矢印で示したように、吐水部133及び吐水部135からリム部120に噴出した水は、いずれもリム部120に沿って反時計回りに旋回して流れながら、リム部120の全体からボウル部110に向けて流下する。
排水トラップ管路140は、トラップ部141と、下降流路142とを有している。トラップ部141は、ボウル部110の下端から下方に延び、更に、折り返して上方に延びて略U字形状を呈している。下降流路142は、トラップ部141の上端から下流に向かう方向に沿って下り勾配となるように形成されている。このような構成により、トラップ部141には水を貯留することが可能となっており、貯留した水によって封水WTが形成されている。下降流路142の下端には排水管SWが接続されている。排水管SWは建物の内部に配置された配管であって、その下流側の端部が不図示の下水管に接続されている。
タンク20からボウル部110に向けて水が供給されると、前述したように、当該水はリム部120を旋回して流れながら、リム部120の全体からボウル部110に向けて流下する。水はボウル部110に対して上方から追加され、ボウル部110の下端部からトラップ部141及び下降流路142を通って排出される。その結果、ボウル部110に貯留されている封水WTに下向きの流れが生じることとなる。
ボウル部110において一時的に受け止められていた汚物は、上方のリム部120から供給される水によって下方に向けて押し込まれ、ボウル部110の下端に向かって移動する。その後、汚物は水流によってトラップ部141を通り下降流路142に到達して、水と共に排水管SWに向けて落下する。
次に、図3乃至図5を参照しながら、タンク20の内部の構成について説明する。図3は、水洗大便器装置FTを前方側から見た場合における、タンク20の内部を示す斜視図である。図4は、タンク20を水洗大便器装置FTの前後方向に垂直な面で切断した場合の断面の一部を示している。図5は、水洗大便器装置10のノズル310周辺を示す分解斜視図である。図3に示されるように、タンク20の内部には、給水管231と、主弁233と、パイロット弁234と、ジェットポンプユニット300とが配置されている。
給水管231は、主弁233に向けて水を供給するための管であって、下方から鉛直上方に向かって伸びるように配置されている。給水管231の下端は、タンク20の外部において不図示の水道管に接続されている。また、給水管231の上端は、タンク20の内部において主弁233に下方から接続されている。
給水管231の途中(水道管と主弁233との間)には、図3では図示しない定流量弁232が配置されている。主弁233が開いた状態において主弁233に流入する水の流量は定流量弁232によって一定となり、水道管内の水圧が高まった場合でも変動することがない。
主弁233は開閉弁であって、給水管231からジェットポンプユニット300に向かう水の流路の開閉を行うものである。主弁233とジェットポンプユニット300との間にはバキュームブレーカー235が配置されており、バキュームブレーカー235の上流側が負圧となって水が逆流してしまうことが防止されている。尚、上記のように給水管231が上方に向かって伸びており、主弁233とバキュームブレーカー235とはタンク20内の高い位置に配置されている。このため、タンク20が満水となった状態においても、バキュームブレーカー235が水没することはない。
主弁233にはパイロット弁234が備えられており、パイロット弁234の動作によって主弁233の開閉が切り替えられる構成となっている。パイロット弁234には、タンク20の外側に配置された手動レバー236が、タンク20の内部に配置された伝達機構237を介して接続されている。また、パイロット弁234には、タンク20の内部に配置されたフロート238が更に接続されている。
水洗大便器装置FTの使用者によって手動レバー236が操作されると、当該操作が伝達機構237を介してパイロット弁234に伝達され、パイロット弁234が開かれる。これにより主弁233が開かれた状態となり、給水管231からジェットポンプユニット300に向かって水が流れる。後述するように、洗浄行程においてジェットポンプユニット300に向かって流れた水は、タンク20の内部に貯留されていた水と共に洗浄水として導水路130に供給される。このため、タンク20の内部における水位は次第に低下していく。
ボウル部110の洗浄が終了した後も、主弁233は閉じられず、給水管231からジェットポンプユニット300に向かって引き続き水が流れる。ジェットポンプユニット300に向かって流れた水はタンク20の内部に供給されて、次回の洗浄のために貯留される。このようにタンク20の内部に水を供給するタンク給水行程が行われると、タンク20の内部の水位は次第に上昇して行く。タンク20の内部においてパイロット弁234に接続されているフロート238は、水位の上昇に伴って上昇し、これによりパイロット弁234が閉じられる。
パイロット弁234が閉じられると、主弁233が閉じられた状態となり、給水管231からジェットポンプユニット300への水の供給が停止され、タンク給水行程が終了する。この時点においてタンク20の内部に貯留されている水が、次回の洗浄のために満水となるように、フロート238の配置等が調整されている。
ジェットポンプユニット300は、給水管231から供給された水によりジェットポンプ作用を誘発させ、これにより大便器本体10に水の供給を行うためのものである。ジェットポンプユニット300は、ノズル310と、スロート管320とを有している。
ノズル310は、一端が接続管239を介してバキュームブレーカー235に接続され、他端には図4に示される噴射口311が形成されている管状の部材である。図5に示されるように、ノズル310は、多段のテーパ状に形成された接続部313をその下部に有しており、この接続部313が接続管239の内部に嵌入することによって、ノズル310と接続管239とが接続される。主弁233が開かれると、給水管231から供給された水は接続管239を介してノズル310に到達し、噴射口311から高速の水流として噴射される。噴射口311は、その噴射方向がスロート管320の内部に向けられている。
スロート管320は断面が円形の管であって、タンク20の底壁211に形成された開口212を一部が貫通した状態で、タンク20の内部に配置されている。スロート管320の端部には、他端には開口である吸引口321が形成されている。スロート管320は、その全体が逆U字形状を呈している。
ノズル310は、スロート管320の端部に対して固定されている。図5に示されるように、スロート管320の端部の外側面には、斜め下方に向けて突出する円柱形状の固定部325が3つ形成されている。各固定部325には、雌ネジ部325aが形成されている。一方、ノズル310には、固定部325と対応する位置で外方に向けて突出する突出部312が形成されている。各突出部312には、貫通孔312aが形成されている。貫通孔312a内に配置される3つのネジ326が、固定部325の雌ネジ部325aと螺合することによって、ノズル310がスロート管320の端部に対して固定される。
このように、ノズル310をスロート管320の端部に対して固定することで、ノズル310が水を噴射し、噴射による反力を受けた場合でも、ノズル310とスロート管320との相対位置が変化してしまうことを抑制することができる。これにより、後述する洗浄行程において、ノズル310によって噴射された水をスロート管320に適切に流入させ、大便器本体10に洗浄水として水を供給することが可能となる。
また、3つのネジ326は、ノズル310とともに案内部材530をスロート管320の端部に対して固定している。例えば、スロート管320を基準としてノズル310を固定し、タンク20を基準として案内部材530を固定すると、スロート管320やタンク20を製造する際の製造誤差によって、スロート管320、ノズル310及び案内部材530の相対的な位置関係が、設計で定められたものにならなくなるおそれがある。これに対し、ノズル310及び案内部材530をいずれもスロート管320の端部に対して固定することで、それぞれの相対的な位置関係を、確実に設計で定められたものとすることが可能となる。案内部材530の構成やその機能については後述する。
スロート管320の具体的な形状について更に詳しく説明する。スロート管320は、吸引口321から斜め上方に向かって伸びる上昇部322と、上昇部322の下流側(上側)に配置された屈曲部323と、屈曲部323の下流側(下側)に配置され、屈曲部323から下方に向かって伸びる下降部324とを有している。
上昇部322は、その管径が全体において均一な円筒形状の管であって、水平面に対して傾斜した状態で配置されている。吸引口321は上昇部322の下端に形成されている。吸引口321は、その縁の全体が水平面に沿うように(水平面と平行になるように)形成されている。
下降部324は、その管径が全体において均一な円筒形状の管であって、鉛直方向に沿って配置されている。下降部324の管径は、上昇部322の管径よりも大きい。屈曲部323のうち上昇部322側の管径は、上昇部322の管径に等しい。また、屈曲部323のうち下降部324側の管径は、下降部324の管径に等しい。このため、管径が互いに異なる上昇部322と下降部324とが、屈曲部323によって滑らかに繋がれているということができる。
上昇部322のうち、その流路方向に沿って略中央となる位置には、空気導入管330が接続されている。空気導入管330は、鉛直方向に沿って配置された円筒形状の管である。空気導入管330の下端は上昇部322の上面側に接続されており、空気導入管330の内部空間と上昇部322の内部空間とが連通している。空気導入管330の上端には導入口331が開口形成されており、導入口331から流入した空気又は水が、空気導入管330を通って上昇部322の内部空間に流入し得る構成となっている。導入口331の位置(高さ)は、吸引口321よりも高い位置であって、タンク20の内部が満水であるときに水没するような位置とされている。
また、スロート管320の外側面には、オーバーフロー管350が一体的に形成されている。オーバーフロー管350は、その上端に開口するオーバーフロー口351から、スロート管320の下降部324に沿って下方に延びている。オーバーフロー管350はその内部に流路を形成しており、当該流路はスロート管320の内部の流路とは独立したものとなっている。
以上のように形成されたスロート管320及びオーバーフロー管350は、それらの一端が大便器本体10の導水路130の入口131に接続されている。これにより、吸引口321やオーバーフロー口351から流入した水は、スロート管320やオーバーフロー管350の内部を流れて導水路130に流入し、ボウル部110及びトラップ部141に供給される。
次に、図6を参照しながら、タンク20の内部における水の流れについて説明する。図6は、タンク20の内部における構成を模式的に示している。前述したように、タンク20の内部には、給水管231と、主弁233と、ジェットポンプユニット300とが配置されている。
大便器本体10やタンク20の内部への水の供給が行われていない待機状態では、タンク20は満水となっている。水洗大便器装置FTの使用者によって手動レバー236が操作されると、前述したように主弁233が開かれた状態となり、洗浄行程が開始される。
洗浄行程では、ノズル310の噴射口311から水が噴射される(図6の矢印AR1)。洗浄行程においてノズル310によって噴射された水は、切替機構400と干渉することなく通過し、スロート管320に流入する(図6の矢印AR2)。タンク20の内部に貯留されていた水は、スロート管320の内部に引き込まれて(図6の矢印AR3)、洗浄水として大便器本体10に供給される(図6の矢印AR4)。
洗浄行程が終了すると、次に、タンク20への水の供給を行うタンク給水行程が開始される。タンク給水行程では、ノズル310によって噴射された水が、タンク20の内部に供給されるように、その進行方向が切替機構400によって切り替えられる(図6の矢印AR5)。この水は、リフィル機構500を介して、タンク20の内部に貯留される水(図6の矢印AR6)と、オーバーフロー口351に供給される水(図6の矢印AR7)とに分流する。これにより、タンク20の内部の水位が次第に上昇していく。また、オーバーフロー口351に供給される水に供給される水は、大便器本体10の導水路130に供給される。これにより、トラップ部141に水が供給され、貯留されて封水WTが回復する。
タンク給水行程によってタンク20の内部の水位が上昇し、タンク20が満水となると、上昇したフロート238によってパイロット弁234が閉じられる。これにより、主弁233が閉じられ、タンク20及び大便器本体10への水の供給が終了し、待機状態に戻る。
次に、図7(A)及び図8を参照しながら、ジェットポンプユニット300の構成及び洗浄行程における動作について更に説明する。図7(A)は、ジェットポンプ作用が誘発されている状態を模式的に示したものである。図8は、洗浄行程における水の流れを模式的に示したものである。
前述した洗浄行程では、図7(A)及び図8に示されるように、タンク20の内部の水位が吸引口321よりも高い状態においてノズル310から水が噴射され、ジェットポンプ作用が誘発される。ノズル310によって噴射された高速の水は、スロート管320の上昇部322の内部に向かって流れる。また、上昇部322のうち下側の部分及びノズル310は、タンク20内に貯留されている水の内部に水没している。このため、タンク20内に貯留されている水は、噴射口311から噴射された高速の水によって上昇部322の内部に引き込まれる。このようなジェットポンプ作用が誘発される結果、スロート管320の内部では、ノズル310の噴射口311から噴射された水だけでなく、吸引口321の周囲から引き込まれた水も流れる。これらが大便器本体10の導水路130を流れて、洗浄水として吐水部133、135からリム部120に供給される。
このように、水洗大便器装置FTにおいては、ノズル310の噴射口311から噴射される水の流量よりも、リム部120に供給される水の流量の方が大きくなっている。換言すれば、ノズル310の噴射口311から噴射される水の流量が小さくても、洗浄水として十分な流量の水がリム部120に供給される。このため、水道管の水圧が小さい低い環境に水洗大便器装置FTが設置された場合であっても、十分な洗浄性能を発揮することができる。
上昇部322の下端近傍、すなわち吸引口321の近傍には、切替機構400が取り付けられている。切替機構400は、全体として棒状を呈し、その長手方向に沿った一端にはフロート410を有しており、他端には切替板420を有している。
切替機構400は、フロート410と切替板420との間の部分が、上昇部322の下端近傍に対して回転自在の状態で取り付けられている。図7(A)に示されるように、タンク20の内部の水位が吸引口321よりも高い場合、フロート410に作用する浮力によって切替機構400が回転する。具体的には、フロート410が上方に移動し、それに伴って切替板420が下方に移動して、それぞれ図7(A)に示した位置で停止する。
図7(A)の状態においては、ノズル310の上方は切替板420によって覆われていないため、ノズル310から噴射された水は、切替板420には直接当たることなく吸引口321からスロート管320の内部に流入する。その結果、前述したようなジェットポンプ作用が誘発され、洗浄水としての水が大便器本体10のリム部120に供給される。
タンク20内の水がリム部120に供給されることにより、タンク20内の水位は次第に低下していく。タンク20内の水位が所定位置まで低下したところで、前述したタンク給水行程が行われる。
次に、図7(B)、及び、図9乃至図11を参照しながら、ジェットポンプユニット300のタンク給水行程における動作について説明する。図4(B)は、ジェットポンプ作用が発生していない状態を模式的に示したものである。図9は、タンク給水行程における水の流れを模式的に示したものである。図10は、案内部材530を示す斜視図である。図11は、案内部材530を左右方向に垂直な面で切断した場合の断面図である。
タンク給水行程では、図7(B)及び図9に示されるように、タンク20の内部の水位が満水時よりも低下した状態において、ノズル310によって噴射された水によって水位回復を行う。タンク20の内部の水位が吸引口321の近傍まで低下すると、フロート410に作用する浮力は小さくなる。このため、図7(B)に示されるように、フロート410が下方に移動して切替機構400が回転する。これにより、切替板420がノズル310の上方を覆う位置まで移動し、ノズル310によって噴射された水が切替板420に直接当たるようになる。
切替板420の外側面のうち、ノズル310の噴射口311と対向する面421は、凹状に湾曲した形状となっている。ノズル310から噴射された水が面421に当たると、水は面421の湾曲に沿って流れ、その進行方向が略90度変化した一方向に切り替えられる。その結果、ノズル310から噴射された水は上昇部322の内部には流入しなくなる。このように、切替機構400は、ノズル310から噴射された水の進行方向を、大便器本体10からタンク20の内部に切り替える。
つまり、ノズル310から噴射された水の進行方向がタンク20の内部に切り替えられることで、タンク20の内部の水位が回復し、フロート410に浮力が作用する。当該浮力は、切替機構400を図7(A)の状態に戻すように作用する。しかしながら、切替機構400は、切替板420が水から受ける力によって浮力に抗し、タンク20が満水となるまで図7(B)に示される位置に保持される。
タンク給水行程において、ノズル310から噴射され、更に、切替機構400によって進行方向を切り替えられた水は、その一部がタンク20の内部に貯留され、他部がリフィル機構500によって大便器本体10に供給される。リフィル機構500は、リフィル管510と、案内部材530と、を有している。
リフィル管510は、内部に流路が形成された管状の部材である。リフィル管510は、その一端である流入口512がタンク20の内部に貯留されている水に水没した状態で配置されている。また、リフィル管510は、タンク20が満水時の水位よりも上方に配置された湾曲部510aを有しており、この湾曲部510aの端部には流出口513が形成されている。流出口513は、オーバーフロー管350の上方で、オーバーフロー口351に対向するように配置されている。
案内部材530は、図10及び図11に示されるように、樹脂材料によって成形された管状の部材であり、ガイド壁531と、収集部532と、連結部533と、リフィル管接続部534と、を有している。ガイド壁531は、切替機構400から進行してくる水の進行方向に凹状となる湾曲面を有しており、上方に突出形成されている。収集部532は、このガイド壁531の下端部に連接されており、上方を開放し、下方に向かって漸次縮径するテーパ状に形成されている。収集部532の側面には、貫通する連通口532aが形成されている。連結部533は、管状に形成されており、連通口532aと連通するように収集部532の側面に連結されている。リフィル管接続部534は、連結部533の外側面から上方に突出するとともに、多段のテーパ状に形成された管状の部位である。このリフィル管接続部534が、リフィル管510の流入口512に嵌入してリフィル管510と接続されることで、ガイド壁531からリフィル管510の内部に至る流路が形成される。
図9に示されるように、案内部材530は、タンク給水行程においてノズル310から噴射された水を受け入れ可能な位置に配置されている。具体的には、案内部材530は、ノズル310から噴射され切替機構400によって進行方向を切り替えられた水と、ガイド壁531とが対向するように配置されている。切替機構400から案内部材530に向けて流れる水は、その一部が案内部材530から逸れて流れ、他部がガイド壁531の湾曲面に沿って流れて下方の収集部532に導かれる。案内部材530から逸れて流れる一部の水がタンク20の内部に貯留され、タンク20の内部の水位を回復させる。
一方、収集部532に導かれた水は、次に、収集部532の内部の流路を流れる。前述したように、当該流路はテーパ状に形成されている。収集部532の内部を通過した水は、連結部533を介してリフィル管接続部534に至り、リフィル管510に流入する。
リフィル管510に流入した水は、その内部を流れ、リフィル管510の湾曲部510aに設けられた流量調整弁520に至る。流量調整弁520は、リフィル管510の内部の流路の開度を調整する開閉弁である。リフィル管510の内部を流れる水は、この流量調整弁520によって流量を調整された後に、流出口513に至る。リフィル管510によって大便器本体10に供給される水の流量は、大便器本体10の種類や、その設置現場に応じて変化し得るが、流量調整弁520を設けることで、その流量が適切なものとなるように調整することが可能となる。
流出口513に至った水は、その下方のオーバーフロー口351に向けて排出される。前述したように、オーバーフロー管350は、その一端が大便器本体10の導水路130の入口131に接続されている。このため、流出口513から排出され、オーバーフロー口351を介してオーバーフロー管350に流入した水は、大便器本体10の導水路130に至る。これにより、大便器本体10のリム部120を介してトラップ部141に水が供給され、貯留されて封水WTが回復する。
以上のように、本実施形態では、切替機構400は、ノズル310によって噴射された水の進行方向を切り替えるものであって、タンク給水行程では当該水から力を受けることでその位置を保持される。また、リフィル機構500は、タンク給水行程において進行方向を切り替えられた水をリフィル管510によって大便器本体10に導くことで、封水WTを回復させるものである。リフィル管510は、スロート管320の吸引口321を介すことなく大便器本体10に水を導くため、切替機構400がこの水から力を受けて、切替機構400を図7(B)に示される位置に保持しようとする力が低下してしまうことがない。この結果、タンク給水行程において、ノズル310から噴射された水による力を切替機構400の保持に効率良く利用するとともに、進行方向を切り替えられた水を迅速に大便器本体10に供給し、ジェットポンプユニット300によるタンク20の内部への給水及び封水WTの迅速な回復を確実に行うことができる。
また、流入口512をタンク20が満水時の水位よりも下方に設け、リフィル管510の少なくとも一部を、タンク20が満水時の水位よりも上方に配置することで、タンク給水行程以外のときに、タンク20の内部に貯留されている水がリフィル管510を介して排出されてしまうことを抑制することができる。
また、タンク給水行程において、切替機構400によって進行方向を切り替えられた水は、リフィル管510の流入口512に流入する際に、流路断面積の急激な変化を伴うことで大きな抵抗を受けるため、その流量が低下してしまう。そこで、テーパ状に形成された収集部532によって水を収集することで、流路断面積の変化を緩和してこの抵抗を小さなものとし、流量の低下を抑制することができる。
また、ノズル310によって噴射され、切替機構400によって進行方向を切り替えられた水は、タンク20の内部に貯留されている水の中を拡散しながら進行する。このような拡散により、リフィル管510の流入口512における水勢が大きく低下するため、大便器本体10に封水WTとして供給できる水の流量が低下してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、ノズル310によって噴射された水をガイド壁531の外側面に沿わせて流し、リフィル管510の流入口512に導く。これにより、水の拡散と、リフィル管510の流入口512における水勢の低下とを抑制するとともに、大便器本体10に封水WTとして供給できる水の流量の低下を抑制することができる。
また、切替機構400が、ノズル310から噴射された水を一方向、すなわち、流入口512側に進行させるように切り替えることで、水を複数の方向に進行させる場合に比べて、拡散によるリフィル管510の流入口512における水勢の低下を抑制することができる。この結果、大便器本体10に供給できる水の流量の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、タンク給水行程において、リフィル管510に流入した水をオーバーフロー口351から大便器本体10に供給して封水WTを回復させることができる。すなわち、タンク20の溢水防止に用いられるオーバーフロー口351を利用することで、別途専用の開口を設けることなく封水WTの回復を図ることができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10:大便器本体
20:タンク
110:ボウル部
141:トラップ部
300:ジェットポンプユニット
310:ノズル
320:スロート管
321:吸引口
351:オーバーフロー口
400:切替機構(切替手段)
500:リフィル機構(リフィル手段)
510:リフィル管
512:流入口
531:ガイド壁
532:収集部
FT:水洗大便器装置
WT:封水

Claims (6)

  1. 洗浄水によって大便器本体を洗浄する水洗大便器装置であって、
    汚物を受け止めるボウル部と、前記ボウル部から排出された汚物を受け入れるとともに水を貯留して封水とするトラップ部と、を有する大便器本体と、
    内部に水を貯留するタンクと、
    前記タンクの内部に少なくとも一部が水没した状態で配置されたジェットポンプユニットであって、吸引口が形成され前記吸引口から内部に流入した水が前記大便器本体に洗浄水として供給されるように配置されたスロート管と、前記吸引口を介して前記スロート管の内部に向けて水を噴射するノズルと、を有し、前記スロート管の内部を流れる水の流量を前記ノズルによって噴射される水の流量よりも増大させるジェットポンプ作用を誘発させる前記ジェットポンプユニットと、
    前記ノズルによって噴射された水を主に前記ジェットポンプユニットによって流量を増大させて前記大便器本体に洗浄水として供給する洗浄行程と、前記ノズルによって噴射された水を主に前記タンクの内部に供給して貯留させるタンク給水行程と、が順に実行させるように、前記ノズルによって噴射された水の進行方向を切り替える切替手段と、
    前記タンク給水行程において前記大便器本体に封水として用いられる水を供給するリフィル手段と、を備え、
    前記切替手段は、前記洗浄行程に対応する第1位置と、前記タンク給水行程に対応する第2位置と、の間で移動することで前記進行方向を切り替えるように構成され、前記タンク給水行程において前記ノズルによって噴射された水から受ける力によって前記第2位置に保持され、
    前記リフィル手段は、前記タンク給水行程において前記ノズルから噴射され前記切替手段によって進行方向を切り替えられた水を一端側の流入口から流入させるリフィル管を有し、
    前記リフィル管は、前記流入口から流入した水を前記スロート管の吸引口を介すことなく前記大便器本体に導くように構成されていることを特徴とする水洗大便器装置。
  2. 前記流入口は、前記タンクが満水時の水位よりも下方に設けられ、
    前記リフィル管は、少なくともその一部が、前記タンクが満水時の水位よりも上方に配置されていること特徴とする請求項1に記載の水洗大便器装置。
  3. 前記リフィル手段は、前記切替手段によって進行方向を切り替えられた水を収集して前記リフィル管の流入口に指向させるようにテーパ状に形成された収集部を有していることを特徴とする請求項2に記載の水洗大便器装置。
  4. 前記リフィル手段は、前記切替手段によって進行方向を切り替えられた水を前記リフィル管の流入口に導くガイド壁を有していることを特徴とする請求項2に記載の水洗大便器装置。
  5. 前記切替手段は、前記第2位置において、前記ノズルから噴射された水を一方向に進行させるように進行方向を切り替えることを特徴とする請求項2に記載の水洗大便器装置。
  6. 前記タンクは、満水時に水が供給された場合に、溢れた水を流入させるオーバーフロー口を有し、
    前記リフィル管に流入した水を前記オーバーフロー口から水が前記大便器本体に供給されるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の水洗大便器装置。
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