JP2016147707A - 粉粒体の充填装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粉粒体の充填圧を一定にすることができ、一定量の粉粒体を被充填部に充填することができる粉粒体の充填装置の提供。
【解決手段】充填装置6は、粉粒体Pを内部に貯留する貯留槽621を備えた充填用ホッパー62を有している。充填用ホッパー62は、貯留槽621の鉛直上方側に重ね合せて配設されるとともに、粉粒体Pを投入する開口を鉛直上方側に有する有底筒状の投入槽622を備えている。投入槽622は、底面に形成された穴部を有している。貯留槽621は、投入槽622に投入された粉粒体Pが穴部を介して落下することによって、粉粒体を内部に貯留する。
【選択図】図28

Description

本発明は、粉粒体を落下させて被充填部に充填する粉粒体の充填装置に関する。
従来、粉粒体を内部に貯留する貯留槽を備えたホッパーを有し、貯留槽から粉粒体を落下させて被充填部に充填する粉粒体の充填装置が知られている。例えば、特許文献1に記載されたカプセル入り製品の製造装置は、カプセル搬送用パレットの上面に形成された50個のカプセル保持部のそれぞれにカプセルを嵌合させて供給し、パウダー充填装置(粉粒体の充填装置)にて化粧用パウダー(粉粒体)を計量穴(被充填部)に充填し、この計量穴にて計量された化粧用パウダーを各カプセルに充填している。そして、この製造装置は、各カプセルの開口にアルミフィルム製の蓋材を貼り付けることによって、各カプセルに化粧用パウダーを密封している。
特開平6−191593号公報
ここで、特許文献1に記載された粉粒体の充填装置は、作業者の手作業によってホッパーの鉛直上方側の開口を介して粉粒体を投入している。したがって、充填装置は、ホッパーの内部に貯留された粉粒体の嵩高を一定にすることはできないので、粉粒体の充填圧も一定にすることはできず、ひいては一定量の粉粒体を被充填部に充填することができなくなってしまうという問題がある。
本発明の目的は、粉粒体の充填圧を一定にすることができ、一定量の粉粒体を被充填部に充填することができる粉粒体の充填装置を提供することである。
本発明の粉粒体の充填装置は、粉粒体を内部に貯留する貯留槽を備えた充填用ホッパーを有し、貯留槽から粉粒体を落下させて被充填部に充填する粉粒体の充填装置であって、充填用ホッパーは、貯留槽の鉛直上方側に重ね合せて配設されるとともに、粉粒体を投入する開口を鉛直上方側に有する有底筒状の投入槽を備え、投入槽は、底面に形成された少なくとも1つの穴部を有し、貯留槽は、投入槽に投入された粉粒体が穴部を介して落下することによって、粉粒体を内部に貯留することを特徴とする。
このような構成によれば、貯留槽は、投入槽に投入された粉粒体が穴部を介して落下することによって、粉粒体を内部に貯留するので、被充填部に充填して減少した粉粒体は、投入槽に投入された粉粒体が穴部を介して落下することによって、常に貯留槽に補充されていくことになる。したがって、粉粒体の充填装置は、貯留槽の内部に貯留された粉粒体の嵩高を常に一定にすることができるので、粉粒体の充填圧を一定にすることができ、一定量の粉粒体を被充填部に充填することができる。
本発明では、投入槽は、穴部と連通するとともに、貯留槽の内部に向かって突出する筒状の突出部を有し、貯留槽は、投入槽に投入された粉粒体が突出部を介して落下することによって、粉粒体を内部に貯留することが好ましい。
このような構成によれば、貯留槽は、投入槽に投入された粉粒体が突出部を介して落下することによって、粉粒体を内部に貯留するので、被充填部に充填して減少した粉粒体は、投入槽に投入された粉粒体が突出部を介して落下することによって、常に補充されていくことになる。したがって、粉粒体の充填装置は、貯留槽の内部に貯留された粉粒体の嵩高を常に一定にすることができるので、粉粒体の充填圧を一定にすることができ、一定量の粉粒体を被充填部に充填することができる。
また、粉粒体の充填装置は、突出部の突出量を調整することによって、貯留槽の深さを調整することなく、貯留槽の内部に貯留される粉粒体の嵩高を調整することができるので、粉粒体の充填圧を容易に調整することができる。
本発明では、投入槽に投入された粉粒体が貯留槽に落下する水平位置は、貯留槽にて粉粒体を被充填部に充填する水平位置とは異なることが好ましい。
このような構成によれば、投入槽に投入された粉粒体が貯留槽に落下する水平位置は、貯留槽にて粉粒体を被充填部に充填する水平位置とは異なるので、粉粒体を被充填部に充填する際、投入槽に投入された粉粒体が貯留槽に落下することに起因する外乱を受けにくくなる。したがって、粉粒体の充填装置は、粉粒体の充填圧を確実に一定にすることができ、一定量の粉粒体を被充填部に確実に充填することができる。
本発明では、充填用ホッパーを搖動させる搖動手段を備え、搖動手段は、貯留槽から粉粒体を落下させて被充填部に充填するときに充填用ホッパーを搖動させることが好ましい。
このような構成によれば、搖動手段は、貯留槽から粉粒体を落下させて被充填部に充填するときに充填用ホッパーを搖動させるので、投入槽に投入された粉粒体が落下することによって、貯留槽に補充されていく粉粒体を均すことができる。したがって、粉粒体の充填装置は、粉粒体の充填圧を確実に一定にすることができ、一定量の粉粒体を被充填部に確実に充填することができる。
本発明の一実施形態に係るカプセルを示す斜視図を示す図 カプセルの製造装置を示す図 メインコンベアに用いられるメインパレットの上面図 メインパレットの断面図 メインコンベアの全体構成を示す模式図 メインコンベアの断面図 容器供給装置に用いられるダミーパレットの上面図 ダミーパレットに複数の容器を供給する容器供給装置の側面図 容器用ホッパーの近傍を拡大した図 ダミーパレットの収容部と、ガイド部材との関係を示す図 容器供給装置の配置台の周辺を示す上面図 容器供給装置の概略構成を示す機能ブロック図 バケットの内部に複数の容器を投入している状態を示す図 複数の容器のバケットへの投入を停止した状態を示す図 バケットを上昇させた状態を示す図 複数の容器を容器用ホッパーに移動させている状態を示す図 ガイド部材をガイド位置に回動させた状態を示す図 容器用ホッパーの本体部をレール部材に沿って移動させた状態を示す図 ダミーパレットをダミーパレットの搬入待機位置まで搬送した状態を示す図 待機用ダミーパレットを配置台に向かって押し出した状態を示す図 前回の配置用ダミーパレットを配置台から引き出した状態を示す図 前回の配置用ダミーパレットを配置台から引き出す工程を示す図 容器供給装置にて実行される容器搬送供給処理のフローチャートを示す図 容器供給装置にて実行されるパレット搬送処理のフローチャートを示す図 容器移載装置の側面図 充填装置の上面図 充填装置の側面図 計量充填機構および充填用ホッパーの断面図 充填用ホッパーの投入部の上面図および断面図 計量ユニットのシャッタを閉じた状態を示す図 計量板の計量穴に粉粒体を充填している状態を示す図 容器に粉粒体を充填している状態を示す図 充填チェック装置を示す図 フィルム供給装置の側面図 フィルム供給装置の側面図 フィルムダイカット装置にてカットしたフィルムを示す図 フィルムダイカット装置の上面図 フィルムダイカット装置の側面図 フィルムダイカット装置の側面図 フィルム移載装置の要部を示す断面図 シール装置の側面図 熱板と、容器の開口とを蓋材を介して密着させた状態を示す拡大断面図 フィルム分離装置の側面図 フィルム分離装置を構成するスクラップ保持台の外観を示す斜視図 カプセル移載装置の側面図 折り曲げプレートの貫通孔 カプセル仕分装置の上面図 カプセルおよびケースを示す斜視図 ケース搬送コンベアの上面図 ケース搬送コンベアおよびカプセルシューターを示す図 カプセル仕分装置の概略構成を示す機能ブロック図 カプセル仕分処理のフローチャートを示す図 第1収納判定部にてケースにカプセルを収納したと判定した状態を示す図 第2収納判定部にてケースにカプセルを収納したと判定した状態を示す図
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態のカプセルの製造装置は、内容物としての粉粒体を皿状の容器に充填し、この容器の開口にフィルム状の蓋材を貼り付けることによって、粉粒体を容器に密封したカプセルを製造する装置である。まず、このカプセルについて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るカプセルを示す斜視図を示す図である。
カプセルCは、図1に示すように、粉粒体Pを充填する皿状の容器C1と、この容器C1の開口部に貼り付けることによって、粉粒体Pを密封するフィルム状の蓋材C2とを備えている。
容器C1は、有底筒状に形成されるとともに、頂部から底部に向かうにしたがって僅かに縮径するように形成された断面六角形状の胴体C11と、頂部に形成されたフランジC12とを有している。
蓋材C2は、容器C1の開口部を覆う六角形状の基部C21と、この基部C21の対向する2辺のそれぞれに形成された矩形状の耳部C22とを有している。
なお、本実施形態では、容器C1は、断面六角形状の胴体C11を有しているが、断面四角形状などの他の断面形状の胴体を有していてもよい。また、容器C1は、フランジC12を有しているが、これを有していなくてもよい。さらに、蓋材C2は、矩形状の2つの耳部C22を有しているが、1つ、または3つ以上の耳部を有していてもよく、耳部を有していなくてもよい。要するに、本発明では、容器および蓋材は、どのような形状であってもよい。
図2は、カプセルの製造装置を示す図である。具体的には、図2は、カプセルの製造装置1を鉛直上方側から見た模式図である。なお、図2では、鉛直上方向を+Z軸方向とし、このZ軸と直交する2軸をX,Y軸として説明する。以下の図面においても同様である。
カプセルの製造装置1は、図2に示すように、複数の容器C1を収容したメインパレットMPを所定方向(+X軸方向)に搬送することによって、複数の容器C1を搬送するメインコンベア2を備えている。
また、カプセルの製造装置1は、メインコンベア2の上流側から下流側に向かって、容器供給装置3と、容器移載装置4と、容器クリーニング装置5と、充填装置6と、充填チェック装置7と、フィルム供給装置8と、フィルムダイカット装置9と、フィルム移載装置10と、シール装置11と、フィルム分離装置12と、カプセル移載装置13と、カプセル仕分装置14とを備えている。
容器供給装置3は、メインパレットMPと略同様の形状に形成されたダミーパレットDPに複数の容器C1を供給する。このダミーパレットDPについては後に詳述する(図7参照)。
容器移載装置4は、容器供給装置3にてダミーパレットDPに供給された複数の容器C1を移載してメインパレットMPに収容する。この容器移載装置4にて複数の容器C1を移載されたメインパレットMPは、メインコンベア2にて下流側に向かって搬送される。
容器クリーニング装置5は、メインコンベア2にて搬送されてきたメインパレットMPに収容された容器C1にエアを吹き付けることによって、容器C1に付着している粉塵などの異物を除去するノズル51と、ノズル51にて除去された異物を吸引する吸引機52とを備えている。
充填装置6は、容器クリーニング装置5にて異物を除去した容器C1に粉粒体Pを充填する。
充填チェック装置7は、メインコンベア2にて搬送されてきたメインパレットMPに収容された容器C1に粉粒体Pが充填されているか否かを確認する。
フィルム供給装置8は、フィルムダイカット装置9に蓋材C2を切り出すためのフィルムを供給する。
フィルムダイカット装置9は、フィルム供給装置8にて供給されたフィルムに蓋材C2を切り出すためのミシン目を形成するとともに、このフィルムをメインパレットMPと対応する大きさに切断する。
フィルム移載装置10は、フィルムダイカット装置9にて切断されたフィルムをメインコンベア2にて搬送されてきたメインパレットMPに移載する。このとき、フィルム移載装置10は、フィルムに形成された蓋材C2の位置と、メインパレットMPに収容された容器C1の開口部の位置とを合せるようにしてフィルムを移載する。
シール装置11は、フィルム移載装置10にてメインパレットMPに移載されたフィルムに形成された蓋材C2と、メインパレットMPに収容された容器C1の開口部とをシールして接着することによって、カプセルCに粉粒体Pを密封する。
フィルム分離装置12は、シール装置11にてシールされた蓋材C2をフィルムから分離し、蓋材C2以外の残ったフィルムを回収する。
カプセル移載装置13は、メインコンベア2にて搬送されてきたメインパレットMPに収容されたカプセルCをメインパレットMPから取り出してカプセル仕分装置14に移載する。
カプセル仕分装置14は、カプセル移載装置13にて移載されたカプセルCを所定の個数ごとに仕分けてケースに収納する。
以下、カプセルの製造装置1を構成する各装置について順に説明する。
〔メインコンベア〕
図3は、メインコンベアに用いられるメインパレットの上面図である。
メインコンベア2は、複数の容器C1を収容したメインパレットMPを所定方向(+X軸方向)に搬送することによって、複数の容器C1を搬送する。まず、このメインコンベア2に用いられるメインパレットMPについて説明する。
メインパレットMPは、図3に示すように、矩形板状に形成されている。このメインパレットMPは、上面に形成された複数の収容部MP1を有している。具体的には、メインパレットMPは、長手方向(行方向)に沿って等間隔に10個の収容部MP1を配列しているとともに、短手方向(列方向)に沿って等間隔に5個の収容部MP1を配列している。換言すれば、メインパレットMPは、格子点状に50個の収容部MP1を有している。
なお、本実施形態では、メインパレットMPは、格子点状に50個の収容部MP1を有しているが、50とは異なる2以上の個数の収容部を有していればよい。また、本実施形態では、収容部は、格子点状に配列されているが、格子点状に配列していなくてもよく、その並び方は規則性を有していなくてもよい。
図4は、メインパレットの断面図である。具体的には、図4は、メインパレットの長手方向に沿って、その中央を切断した断面図である。また、図4は、各収容部MP1のうち、1つの収容部MP1のみを図示し、その他の収容部MP1の図示を省略している。
各収容部MP1は、図4に示すように、メインパレットMPの上面側に形成された上側穴部MP11と、この上側穴部MP11と連通するようにしてメインパレットMPの下面側に形成されるとともに、上側穴部MP11よりも大径に形成された下側穴部MP12と、上側穴部MP11および下側穴部MP12の内部に挿入されたブシュMP13とを備えている。
上側穴部MP11は、図3に示すように、断面六角形状に形成された基部MP11Aと、この基部MP11Aの対向する2辺のそれぞれに形成された断面矩形状の耳部MP11Bとを有している。換言すれば、上側穴部MP11は、蓋材C2と同様の断面形状に形成された穴である。
下側穴部MP12は、図4に示すように、ブシュMP13をメインパレットMPの上面側に向かって付勢するバネMP12Aを備えている。
ブシュMP13は、上側穴部MP11の基部MP11Aの内側に配設された断面六角形状の上側筒状部13Aと、下側穴部MP12の内側に配設されるとともに、容器C1の底面積よりも小さい断面積の貫通孔13B1を有する下側筒状部13Bとを備えている。上側筒状部13Aは、1つの容器C1を内部に収容することができる。
ここで、容器C1の胴体C11の外径は、上側筒状部13Aの内径よりも僅かに小さく形成されている。また、容器C1のフランジC12の外径は、上側筒状部13Aの内径よりも僅かに大きく、上側筒状部13Aの外径よりも僅かに小さく形成されている。そして、上側筒状部13Aの深さは、胴体C11のそれよりも僅かに深く形成されている。
したがって、メインパレットMPの収容部MP1の内部(上側筒状部13A)に容器C1を収容すると、フランジC12は収容部MP1の外部に突出し、胴体C11は収容部MP1の内部に収容される。換言すれば、容器C1は、頂部を鉛直上方側に位置させるとともに、底部を鉛直下方側に位置させた一定の姿勢を取るようにして収容部MP1に収容され、これとは逆の姿勢を取るようにして収容部MP1に収容されることはない。
また、前述したように、容器C1は、有底筒状に形成されるとともに、頂部から底部に向かうにしたがって僅かに縮径するように形成された断面六角形状の胴体C11を有しているので、収容部MP1に入り込みやすくなっている。
また、メインパレットMPは、図3および図4に示すように、長手方向の端部にそれぞれ形成された2つのピンMP2と、各ピンMP2の下方に形成された2つの挿入孔MP3と、長手方向片側の側面に形成された位置検出用マークMP4とを有している。これらの部位については後に詳述する。
図5は、メインコンベアの全体構成を示す模式図である。具体的には、図5は、+Y軸方向側からメインコンベア2を見た図である。
メインコンベア2は、図5に示すように、メインパレットMPを搬送する回転コンベア21と、この回転コンベア21の鉛直下方側に設置されたフリーフローコンベア22とを備えている。
図6は、メインコンベアの断面図である。具体的には、図6は、図5のA−A断面図である。
回転コンベア21は、図5および図6に示すように、メインパレットMPの始点および終点の上下2箇所に設けられた4つのローラー211と、各ローラー211に掛け回された一対のチェーン212と、チェーン212に一定の間隔で取り付けられたパレット台213とを備えている。
各ローラー211は、モータ(図示略)にて所定方向(図5反時計回り)に回転させられることによって、チェーン212を搬送方向に沿って間欠的に移動させる。
チェーン212は、各ローラー211の回転に伴って回転し、メインパレットMPの搬送方向(+X軸方向)に向かって鉛直上方側のパレット台213を移動させるとともに、メインパレットMPの搬送方向と反対方向(−X軸方向)に向かって鉛直下方側のパレット台213を移動させる。
パレット台213は、メインパレットMPを取り付ける台であり、メインパレットMPと略同様の大きさに形成されている。また、パレット台213は、前述したメインパレットMPの2つの挿入孔MP3と対応する位置に2つのピン213Aを有している。メインパレットMPは、各挿入孔MP3のそれぞれにパレット台213の各ピン213Aを挿入することによって、パレット台213に取り付けられる。さらに、パレット台213は、メインパレットMPの全てのブシュMP13を露出させるように形成された貫通孔213Bを有している。換言すれば、メインパレットMPをパレット台213に取り付けた状態において、全てのブシュMP13は、この貫通孔213Bを介して露出する。
フリーフローコンベア22は、図5に示すように、メインパレットMPの搬送方向と反対方向に向かって回転コンベア21の搬送速度よりも高速に移動する搬送路221と、搬送路221の始点に設置された取外用シリンダ222および移載用シリンダ223と、搬送路221の終点に設置された取付用シリンダ224とを備えている。
なお、本実施形態では、フリーフローコンベア22は、ローラーコンベアにて構成されている。
取外用シリンダ222は、メインパレットMPの各挿入孔MP3からパレット台213の各ピン213Aを離間させる方向(鉛直下方向)にメインパレットMPを押し出すことによって、回転コンベア21のパレット台213からメインパレットMPを取り外す。
移載用シリンダ223は、取外用シリンダ222にてパレット台213から取り外したメインパレットMPを搬送路221に載置することによって、メインパレットMPを移載する。
取付用シリンダ224は、パレット台213の各ピン213AにメインパレットMPの各挿入孔MP3を挿入する方向(鉛直上方向)にメインパレットMPを押し出すことによって、回転コンベア21のパレット台213にメインパレットMPを取り付ける。
したがって、フリーフローコンベア22の搬送速度は、回転コンベア21の回転速度よりも速いので、パレット台213の数よりも少ない数のメインパレットMPにてカプセルの製造装置1を構成することができる。
また、移載用シリンダ223は、メインパレットMPを搬送路221に載置しているので、作業者は、メインパレットMPを容易に交換することができる。
〔容器供給装置〕
図7は、容器供給装置に用いられるダミーパレットの上面図である。
容器供給装置3は、ダミーパレットDPに複数の容器C1を供給する装置である。まず、この容器供給装置3に用いられるダミーパレットDPについて説明する。
ダミーパレットDPは、図7に示すように、四隅を面取りした矩形板状に形成されている。このダミーパレットDPは、上面に取り付けられたステンレス鋼製のプレートDPLを有している。また、このプレートDPLの上面には、表面を滑らかにするための表面処理を施している。したがって、本実施形態では、ダミーパレットDPの上面には、表面を滑らかにするための表面処理が施されている。
ここで、表面を滑らかにするための表面処理としては、例えば、ニダックス(登録商標)処理を採用することができるが、表面を滑らかにするための表面処理であれば、これ以外の処理を採用してもよい。
なお、本実施形態では、ダミーパレットDPの上面には、表面を滑らかにするための表面処理が施されているが、表面処理が施されていなくてもよい。
また、ダミーパレットDPは、上面に形成された複数の収容部DP1を有している。具体的には、ダミーパレットDPは、長手方向(行方向)に沿って等間隔に10個の収容部DP1を配列しているとともに、短手方向(列方向)に沿って等間隔に5個の収容部DP1を配列している。換言すれば、ダミーパレットDPは、格子点状に50個の収容部DP1を有している。
なお、本実施形態では、ダミーパレットDPは、格子点状に50個の収容部DP1を有しているが、50とは異なる2以上の個数の収容部を有していればよい。また、本実施形態では、収容部は、格子点状に配列されているが、格子点状に配列していなくてもよく、その並び方は規則性を有していなくてもよい。
各収容部DP1は、断面六角形状に形成された穴であり、それぞれ1つの容器C1を内部に収容することができる。
ここで、容器C1の胴体C11の外径は、ダミーパレットDPの収容部DP1の内径よりも僅かに小さく形成されている。また、容器C1のフランジC12の外径は、ダミーパレットDPの収容部DP1の内径よりも僅かに大きく形成されている。そして、収容部DP1の深さは、胴体C11のそれよりも深く形成されている。
したがって、ダミーパレットDPの収容部DP1の内部に容器C1を収容すると、フランジC12は収容部DP1の外部に突出し、胴体C11は収容部DP1の内部に収容される。換言すれば、容器C1は、頂部を鉛直上方側に位置させるとともに、底部を鉛直下方側に位置させた一定の姿勢を取るようにして収容部DP1に収容され、これとは逆の姿勢を取るようにして収容部DP1に収容されることはない。
また、前述したように、容器C1は、有底筒状に形成されるとともに、頂部から底部に向かうにしたがって僅かに縮径するように形成された断面六角形状の胴体C11を有しているので、収容部DP1に入り込みやすくなっている。
図8は、ダミーパレットに複数の容器を供給する容器供給装置の側面図である。具体的には、図8は、+Y軸方向側から容器供給装置3を見た図である。
容器供給装置3は、ダミーパレットDPの上面に形成された複数の収容部DP1のそれぞれに複数の容器C1を供給する。この容器供給装置3は、図8に示すように、ダミーパレットDPを配置するための配置台31と、この配置台31を振動させることによって、ダミーパレットDPを振動させるパレット振動手段としての小型電磁フィーダ32と、配置台31(ダミーパレットDPの配置位置)の上方に配設されるとともに、複数の容器C1を保持する保持手段としての容器用ホッパー33とを備えている。
また、容器供給装置3は、容器用ホッパー33の下方に設けられるとともに、複数の容器C1を貯留する貯留手段としての容器貯留槽34と、容器貯留槽34に貯留された複数の容器C1を搬送することによって、容器用ホッパー33に保持させる容器搬送手段35とを備えている。
なお、本実施形態では、パレット振動手段として小型電磁フィーダ32を採用しているが、電磁式とは異なる他の方式の振動発生器を採用してもよい。要するに、本発明では、パレット振動手段は、ダミーパレットを振動させることができればよい。
図9は、容器用ホッパーの近傍を拡大した図である。
配置台31は、図8および図9に示すように、容器貯留槽34側(紙面右側)に向かうにしたがって下降するように傾斜して小型電磁フィーダ32に支持されている。ダミーパレットDPは、紙面表裏方向を長手方向とし、紙面左右方向を短手方向として配置台31に配置される。
容器用ホッパー33は、配置台31に配置されたダミーパレットDPの短手方向と平行に配設されるとともに、配置台31の傾斜と同様に傾斜して配置台31の上方に配設されたレール部材331と、レール部材331に沿って摺動自在に設けられたスライダ332と、容器貯留槽34側に向かうにしたがって上昇するように傾斜してスライダ332に取り付けられるとともに、複数の容器C1を保持する本体部333と、本体部333の下端に取り付けられるガイド部材334とを備えている。
レール部材331は、上端部(紙面左側端部)に取り付けられるとともに、配置台31に配置されたダミーパレットDPの上面に沿って容器貯留槽34側に空気を吐出するコンプレッサ331Aを備えている。
スライダ332は、その内部に設けられたモータ(図示略)の駆動力によってレール部材331に沿って移動し、本体部333は、このスライダ332の移動に伴ってレール部材331に沿って移動する。したがって、レール部材331およびスライダ332は、容器用ホッパー33を所定方向(ダミーパレットDPの短手方向)に沿って移動させる本発明の移動手段として機能する。
なお、本実施形態では、容器供給装置3は、移動手段を備えているが、これを備えていなくてもよい。
本体部333は、底面を構成するホッパーコンベア333Aと、本体部333の下端側の側面を除く3つの側面を構成するカバー333Bとを備え、ホッパーコンベア333Aおよびカバー333Bにて形成される空間内に複数の容器C1を保持する。
ホッパーコンベア333Aは、本体部333に取り付けられたモータ(図示略)の駆動力によって搬送路を本体部333の上端側(紙面右側)から下端側(紙面左側)に向かって移動させる。これによって、本体部333に収容された複数の容器C1は、本体部333の上端側から下端側に向かって移動することになる。
ここで、カバー333Bは、本体部333の下端側の側面を構成していないので、ホッパーコンベア333Aの搬送路を本体部333の上端側から下端側に向かって移動させると、複数の容器C1は、ホッパーコンベア333Aにて搬送された後、本体部333の下端側から落下していくことになる。
ガイド部材334は、本体部333に紙面表裏方向の軸を中心として回動自在に取り付けられるとともに、本体部333に設けられたシリンダ(図示略)の駆動力によって回動する。具体的には、ガイド部材334は、先端を上方に位置させた容器保持位置(図中実線)と、先端を下方に位置させたガイド位置(図中二点鎖線)との2つの位置のいずれかに回動して停止する。
なお、本実施形態では、容器用ホッパー33は、ガイド部材334を備えているが、これを備えていなくてもよい。要するに、本発明では、保持手段は、複数の容器をダミーパレットの上面に向かって落下させることができればよい。
容器保持位置では、ガイド部材334は、先端側に向かうにしたがって上昇するように傾斜しているので、ホッパーコンベア333Aおよびカバー333Bと協働することによって有底筒状の空間を形成し、複数の容器C1を本体部333の下端側から落下させないようにする。換言すれば、ガイド部材334を容器保持位置に回動して停止させた状態では、ガイド部材334は、本体部333の下端側の側面を構成する。
ガイド位置では、ガイド部材334は、先端側に向かうにしたがって下降するように傾斜しているので、複数の容器C1は、ホッパーコンベア333Aにて搬送された後、ガイド部材334の上面を滑って本体部333の下端側から落下していくことになる。
なお、本実施形態では、ガイド部材334は、先端を上方に位置させた容器保持位置と、先端を下方に位置させたガイド位置との2つの位置のいずれかに回動して停止することができるように構成されているが、回動することができるように構成されていなくてもよい。この場合には、ガイド部材334は、ガイド位置に固定されていればよい。
図10は、ダミーパレットの収容部と、ガイド部材との関係を示す図である。具体的には、図10(A)は、ダミーパレットDPおよびガイド部材334を上方側から見た図であり、図10(B)は、図10(A)の紙面左右方向に沿ってガイド部材334を切断した断面を示す図である。また、図10(A)は、ガイド部材334をガイド位置に回動して停止させた状態を示す図である。
ガイド部材334は、図9および図10に示すように、本体部333に取り付けられた基端部からダミーパレットDP側の先端部に向かうにしたがって下降するように傾斜するレール状に形成された10個のレール部334Aを有し、各レール部334Aを一体的に形成して1つの部材としている。
各レール部334Aは、ダミーパレットDPの長手方向に沿って等間隔に配列された10個の収容部DP1と対応させて設けられている。また、各レール部334Aは、ダミーパレットDPの各収容部DP1の中心に向かって容器C1を滑らせて案内するV字状の溝部334A1を有している。具体的には、各レール部334Aは、ダミーパレットDPの短手方向と平行な方向に沿って設けられるとともに、その溝部334A1は、その最深部を収容部DP1の中心の鉛直上方に位置させるように形成されている(図中一点鎖線)。したがって、ガイド部材334は、ダミーパレットDPの収容部DP1の中心に向かって容器C1を落下させるようにガイドする。
なお、本実施形態では、ガイド部材334は、本体部333に取り付けられた基端部からダミーパレットDP側の先端部に向かうにしたがって下降するように傾斜するレール状に形成されるとともに、ダミーパレットDPの各収容部DP1の中心に向かって容器C1を滑らせて案内するV字状の溝部334A1を有しているが、例えば、トンネル状などの他の形状に形成されていてもよい。要するに、本発明では、ガイド部材は、ダミーパレットの収容部の中心に向かって容器を落下させるようにガイドすればよい。
また、各レール部334Aは、容器C1を案内する方向に沿ってダミーパレットDP側の先端から突出して設けられるとともに、溝部334A1の両側に設けられる一対の突出片334A2を備えている。この一対の突出片334A2の間隔は、ダミーパレットDP側の先端に向かうにしたがって広くなっている。そして、その先端の間隔は、容器C1の胴体C11の外径よりも広く、容器C1のフランジC12の外径よりも狭くなっている。
なお、本実施形態では、一対の突出片334A2の間隔は、ダミーパレットDP側の先端に向かうにしたがって広くなっているが、基端から先端まで一定の間隔であってもよい。要するに、本発明では、一対の突出片の間隔は、容器の外径よりも広く、容器のフランジの外径よりも狭くなっていればよい。
また、本実施形態では、ガイド部材334は、一対の突出片334A2を備えているが、これを備えていなくてもよい。要するに、本発明では、ガイド部材は、ダミーパレットの収容部の中心に向かって容器を落下させるようにガイドすればよい。
容器搬送手段35は、図8に示すように、容器貯留槽34の紙面左側に設けられるバケット機構351と、容器貯留槽34からバケット機構351まで複数の容器C1を搬送するベルトコンベア352と、バケット機構351およびベルトコンベア352の間に設けられたシャッタ353と、シャッタ353のベルトコンベア352側に設けられたコンプレッサ354とを備えている。
なお、本実施形態では、容器搬送手段35は、バケット機構351と、ベルトコンベア352と、シャッタ353と、コンプレッサ354とを備えているが、これとは異なる構成であってもよい。要するに、本発明では、容器搬送手段は、貯留手段に貯留された複数の容器を搬送することによって、保持手段に保持させることができればよい。
バケット機構351は、バケット351Aと、昇降機351Bと、押出機351Cとを備えている。バケット351Aは、複数の容器C1が床面に接触したことを検知するセンサ351A1を有し、複数の容器C1を格納する。昇降機351Bは、バケット351Aを鉛直上下方向に沿って昇降させることによって、容器貯留槽34の高さ位置(具体的には、ベルトコンベア352の搬送路の上面よりもバケット351Aの床面が下になる位置)と、容器用ホッパー33の高さ位置との間を往復する。押出機351Cは、昇降機351Bにて容器用ホッパー33の高さ位置に上昇したバケット351Aに格納された複数の容器C1を容器用ホッパー33に向かって押し出して移動させる。
ベルトコンベア352は、容器貯留槽34に貯留された複数の容器C1を導入する入口352Aと、入口352Aを介して導入された複数の容器C1をバケット機構351に向かって排出する出口352Bとを有する通路を有している。この通路は、ベルトコンベア352の搬送路と、容器貯留槽34の側壁と、ベルトコンベア352の搬送路の上方に設けられた容器貯留槽34の天井34Aとによって形成されている。
ここで、入口352Aは、容器貯留槽34に取り付けられた板材352A1によって所定面積に設定されている。換言すれば、ベルトコンベア352は、容器貯留槽34に貯留された複数の容器C1を導入する所定面積の入口352Aを有している。
シャッタ353は、上昇することによってベルトコンベア352の通路の出口352Bを閉鎖し、下降することによってベルトコンベア352の通路の出口352Bを開放するようにバケット機構351およびベルトコンベア352の間に設けられている。
なお、シャッタ353の開口面積は、ベルトコンベア352の入口352Aの面積と略同一に設定されている。
このシャッタ353は、ベルトコンベア352の通路の出口352Bを閉鎖または開放するシャッタ本体353Aと、シャッタ本体353Aを上昇または下降させる駆動部353Bと、シャッタ本体353Aを振動させるシャッタ振動手段としてのバイブレータ353Cとを備えている。
なお、本実施形態では、シャッタ振動手段としてバイブレータ353Cを採用しているが、これとは異なる他の振動発生器を採用してもよい。また、本発明では、シャッタは、シャッタ振動手段を備えていなくてもよい。
コンプレッサ354は、シャッタ353の開口に向かって空気を吐出することによって、バケット351Aに向かって複数の容器C1を吹き飛ばす。したがって、コンプレッサ354は、本発明の吐出手段として機能する。
なお、本実施形態では、シャッタは、コンプレッサ354を備えているが、これを備えていなくてもよい。
図11は、容器供給装置の配置台の周辺を示す上面図である。
また、容器供給装置3は、ダミーパレットDPを搬送することによって、配置台31に対して搬入・搬出するパレット搬送手段36を備えている。このパレット搬送手段36は、図11に示すように、配置台31と隣り合って紙面上側に設けられたダミーパレットDPの搬入待機位置W1にダミーパレットDPを搬送する上流側パレットコンベア361と、上流側パレットコンベア361にてダミーパレットDPの搬入待機位置W1に搬送されたダミーパレットDPを配置台31に向かって押し出すプッシャー362と、配置台31と隣り合って紙面下側に設けられたダミーパレットDPの搬出待機位置W2までダミーパレットDPを引き出すプラー363と、ダミーパレットDPの搬出待機位置W2からダミーパレットDPを搬送する下流側パレットコンベア364とを備えている。
なお、パレット搬送手段36は、上流側パレットコンベア361と、プッシャー362と、プラー363と、下流側パレットコンベア364とを備えた前述の構成とは異なる構成であってもよい。例えば、パレット搬送手段は、作業者の手作業によって、ダミーパレットの配置位置に対してダミーパレットを搬入・搬出してもよい。要するに、本発明では、パレット搬送手段は、ダミーパレットを搬送することによって、ダミーパレットの配置位置に対して搬入・搬出することができればよい。
上流側パレットコンベア361は、ダミーパレットDPの搬入待機位置W1に向かって(紙面右方向に向かって)移動する搬送路361Aと、搬送路361Aの移動方向と平行に設けられるとともに、搬送路361Aの両側に設けられた一対のガイドレール361Bとを備えている。この一対のガイドレール361Bの間隔は、ダミーパレットDPの長手方向の長さよりも僅かに長く設定されている。ここで、ダミーパレットDPの搬入待機位置W1では、搬送路361Aは、配置台31と同様に傾斜している。
下流側パレットコンベア364は、ダミーパレットDPの搬出待機位置W2から紙面左方向に向かって移動する搬送路364Aと、搬送路364Aの移動方向と平行に設けられるとともに、搬送路364Aの両側に設けられた一対のガイドレール364Bとを備えている。この一対のガイドレール364Bの間隔は、ダミーパレットDPの長手方向の長さよりも僅かに長く設定されている。ここで、ダミーパレットDPの搬出待機位置W2では、搬送路364Aは、配置台31と同様に傾斜している。なお、下流側パレットコンベア364は、ダミーパレットDPの搬出待機位置W2における搬送路364Aの状態を配置台31と同様に傾斜させた状態と、水平にした状態とを切り替える切替機構(図示略)を備えている。
図12は、容器供給装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
さらに、容器供給装置3は、図12に示すように、この容器供給装置3の全体を制御する容器用制御手段37を備えている。
容器用制御手段37は、CPU(Central Processing Unit)や、メモリなどによって構成され、このメモリに記憶された所定のプログラムに従って情報処理を実行する。この容器用制御手段37は、容器搬送部371と、容器供給部372と、パレット搬送部373とを備えている。
容器搬送部371は、容器投入部371Aと、投入停止部371Bと、容器移動部371Cとを備え、容器搬送手段35を制御して容器貯留槽34に貯留された複数の容器C1を搬送することによって、容器用ホッパー33に保持させる。
以下、図8に示した容器供給装置3の状態を初期状態として容器搬送部371を構成する各部371A〜371Cの機能について詳細に説明する。
図13は、バケットの内部に複数の容器を投入している状態を示す図である。
容器投入部371Aは、図13に示すように、バケット351Aを容器貯留槽34の高さ位置に移動させた後(図8に示した初期状態とした後)、ベルトコンベア352に搬送路の移動を開始させるとともに、駆動部353Bにてシャッタ本体353Aを下降させてシャッタ353を開放することによって(図中下向矢印)、ベルトコンベア352にて搬送される複数の容器C1をバケット351Aの内部に投入する。
ここで、ベルトコンベア352は、容器貯留槽34に貯留された複数の容器C1を導入する所定面積の入口352Aを有しているので、バケット351Aに投入される単位時間あたりの容器C1の量を一定にすることができる。
図14は、複数の容器のバケットへの投入を停止した状態を示す図である。
投入停止部371Bは、図14に示すように、センサ351A1にて複数の容器C1がバケット351Aの床面に接触したことを検知した後、所定の時間が経過したときに、ベルトコンベア352に搬送路の移動を停止させるとともに、駆動部353Bにてシャッタ本体353Aを上昇させてシャッタ353を閉鎖する(図中上向矢印)。換言すれば、投入停止部371Bは、バケット351Aの内部に一定量の複数の容器C1を投入したときに、シャッタ353を閉鎖することによって、複数の容器C1のバケット351Aへの投入を停止する。
なお、本実施形態では、投入停止部371Bは、センサ351A1にて複数の容器C1がバケット351Aの床面に接触したことを検知した後、所定の時間が経過したときに、シャッタ353を閉鎖することによって、複数の容器C1のバケット351Aへの投入を停止していた。これに対して、例えば、投入停止部は、バケットに投入された複数の容器の重量を計測し、所定の重量に達したときに、シャッタを閉鎖することによって、複数の容器のバケットへの投入を停止してもよい。要するに、本発明では、投入停止部は、バケットの内部に一定量の複数の容器を投入したときに、シャッタを閉鎖することによって、複数の容器のバケットへの投入を停止すればよい。
また、投入停止部371Bは、シャッタ353を閉鎖するときに、バイブレータ353Cにてシャッタ本体353Aを振動させるとともに、コンプレッサ354に空気を吐出させる。これによれば、ベルトコンベア352にて搬送される複数の容器C1をシャッタ本体353Aにて挟み込んでしまうことを抑制することができる。
図15は、バケットを上昇させた状態を示す図である。
投入停止部371Bにて複数の容器C1のバケット351Aへの投入を停止した後、容器移動部371Cは、図15に示すように、昇降機351Bにてバケット351Aを容器用ホッパー33の高さ位置に上昇させる(図中上向矢印)。このとき、押出機351Cの可動部(図中点線)は、昇降機351Bにてバケット351Aを上昇させたことによって、バケット351Aの内部に挿入される。
図16は、複数の容器を容器用ホッパーに移動させている状態を示す図である。
そして、容器移動部371Cは、図16に示すように、バケット351Aに格納された複数の容器C1を押出機351Cの可動部にて容器用ホッパー33に向かって押し出して移動させる(図中右向矢印)。
このように、容器搬送部371は、容器搬送手段35を制御して容器貯留槽34に貯留された複数の容器C1を搬送することによって、容器用ホッパー33に保持させる。また、本実施形態では、容器搬送手段35は、容器用ホッパー33に一定量の複数の容器C1を保持させている。
容器供給部372は、図12に示すように、ホッパー駆動部372Aと、パレット振動部372Bと、空気吐出部372Cとを備え、小型電磁フィーダ32および容器用ホッパー33を制御してダミーパレットDPの上面に形成された複数の収容部DP1のそれぞれに複数の容器C1を供給する。
以下、図16に示した容器供給装置3の状態を初期状態として容器供給部372を構成する各部372A〜372Cの機能について詳細に説明する。
図17は、ガイド部材をガイド位置に回動させた状態を示す図である。
ホッパー駆動部372Aは、図17に示すように、ガイド部材334を容器保持位置からガイド位置に回動させるとともに(図中下向矢印)、ホッパーコンベア333Aの搬送路を本体部333の上端側から下端側に向かって移動させる。これによって、複数の容器C1は、ガイド部材334の上面を滑って本体部333の下端側から落下していくことになる。
図18は、容器用ホッパーの本体部をレール部材に沿って移動させた状態を示す図である。
また、ホッパー駆動部372Aは、図18に示すように、複数の容器C1を本体部333の下端側から落下させているときに、スライダ332をレール部材331に沿って移動させることによって、本体部333をレール部材331に沿って容器貯留槽34側に移動させる。
ここで、レール部材331は、配置台31に配置されたダミーパレットDPの短手方向と平行に配設されているので、ダミーパレットDPは、レール部材331およびスライダ332にて本体部333を移動させる方向(所定方向)に沿って並ぶように形成された複数の収容部DP1を有している。
そして、ホッパー駆動部372Aは、レール部材331およびスライダ332にて本体部333を移動させているときに、本体部333に保持された複数の容器C1をダミーパレットDPの上面に向かって落下させている。
パレット振動部372Bは、ホッパー駆動部372Aにて複数の容器C1を本体部333の下端側から落下させているときに、小型電磁フィーダ32にて配置台31を振動させることによって、ダミーパレットDPを振動させる。
したがって、容器供給部372は、小型電磁フィーダ32にてダミーパレットDPを振動させているときに、容器用ホッパー33に保持された複数の容器C1をダミーパレットDPの上面に向かって落下させる。
容器供給部372にてダミーパレットDPの上面に落下させた複数の容器C1は、ダミーパレットDPの振動によって転動しながらダミーパレットDPの各収容部DP1に入り込んでいくことになる。
これに対して、配置台31は、容器貯留槽34側に向かうにしたがって下降するように傾斜して小型電磁フィーダ32に支持されているので、容器供給部372にてダミーパレットDPの上面に落下させた複数の容器C1のうち、ダミーパレットDPの収容部DP1に収容されなかった複数の容器C1は、容器貯留槽34に自由落下していくことになる。したがって、本実施形態では、配置台31は、容器貯留槽34側に向かうにしたがって下降するようにダミーパレットDPを傾斜させることによって、複数の容器C1を容器貯留槽34に落下させる落下手段として機能する。
空気吐出部372Cは、ホッパー駆動部372Aにて複数の容器C1を本体部333の下端側から落下させた後、コンプレッサ331Aに空気を吐出させる。これによれば、容器供給部372にてダミーパレットDPの上面に落下させた複数の容器C1のうち、ダミーパレットDPの収容部DP1に収容されなかった複数の容器C1は、吹き飛ばされて容器貯留槽34に落下していくことになる。したがって、本実施形態では、コンプレッサ331Aは、ダミーパレットDPの上面に沿って容器貯留槽34側に空気を吐出することによって、複数の容器C1を容器貯留槽34に落下させる落下手段として機能する。
なお、本実施形態では、容器貯留槽34側に向かうにしたがって下降するようにダミーパレットDPを傾斜させることによって、複数の容器C1を容器貯留槽34に落下させる配置台31と、ダミーパレットDPの上面に沿って容器貯留槽34側に空気を吐出することによって、複数の容器C1を容器貯留槽34に落下させるコンプレッサ331Aとを落下手段として採用しているが、いずれか一方のみを採用してもよい。また、落下手段は、例えば、ダミーパレットを振動させることなどによって、複数の容器を貯留手段に落下させるようにしてもよい。要するに、本発明では、落下手段は、保持手段にてダミーパレットの上面に向かって落下させた複数の容器のうち、ダミーパレットの収容部に収容されなかった複数の容器を貯留手段に落下させることができればよい。
このように、容器用制御手段37は、容器搬送手段35にて複数の容器C1を容器用ホッパー33に保持させた後、容器用ホッパー33に保持された複数の容器C1をダミーパレットDPの上面に向かって落下させるとともに、落下手段にて複数の容器C1を容器貯留槽34に落下させることによって、複数の容器C1を循環させて再利用している。
また、前述したように、容器搬送手段35は、容器用ホッパー33に一定量の複数の容器C1を保持させているので、複数の容器C1を循環させる一回のサイクルに際して容器用ホッパー33に一定量の複数の容器C1を保持させている。
なお、本実施形態では、容器搬送手段35は、複数の容器C1を循環させる一回のサイクルに際して容器用ホッパー33に一定量の複数の容器C1を保持させているが、一定量の複数の容器C1を保持させなくてもよい。
パレット搬送部373は、図12に示すように、パレット搬入部373Aと、パレット押出部373Bと、パレット引出部373Cと、パレット搬出部373Dとを備え、パレット搬送手段36を制御してダミーパレットDPを搬送することによって、配置台31に対して搬入・搬出する。
以下、図11に示した容器供給装置3の状態を初期状態としてパレット搬送部373を構成する各部373A〜373Dの機能について詳細に説明する。なお、図11に示すように、配置台31に配置されたダミーパレットDPをダミーパレットDP(n:サイクル数)として説明する。以下の図面においても同様である。
図19は、ダミーパレットをダミーパレットの搬入待機位置まで搬送した状態を示す図である。
パレット搬入部373Aは、作業者の手作業によって上流側パレットコンベア361の搬送路361A上にダミーパレットDPが載置されると、図19に示すように、上流側パレットコンベア361にダミーパレットDPの搬入待機位置W1までダミーパレットDPを搬送させて待機用ダミーパレットDPwとする(図中右向矢印)。したがって、上流側パレットコンベア361は、本発明のパレット搬送手段として機能する。
なお、上流側パレットコンベア361は、ガイドレール361BにてダミーパレットDPをガイドすることによって、ダミーパレットDPの短手方向と、搬送路361Aの移動方向とを平行とするようにしてダミーパレットDPを搬送する。
図20は、待機用ダミーパレットを配置台に向かって押し出した状態を示す図である。
パレット押出部373Bは、図20に示すように、プッシャー362にて待機用ダミーパレットDPwを配置台31に向かって押し出すことによって、待機用ダミーパレットDPwを配置台31に配置して今回の配置用ダミーパレットDP(n)とするとともに、今回の配置用ダミーパレットDP(n)を介して前回の配置用ダミーパレットDP(n−1)を配置台31から押し出す(図中下向矢印)。したがって、プッシャー362は、本発明の押出手段として機能する。
なお、プッシャー362は、待機用ダミーパレットDPwをダミーパレットDPの配置位置まで押し出すことによって、今回の配置用ダミーパレットDP(n)とする工程と、前回の配置用ダミーパレットDP(n−1)をダミーパレットDPの配置位置から押し出す工程とを1回の工程で実行しているが、別々の工程で実行してもよい。
図21は、前回の配置用ダミーパレットを配置台から引き出した状態を示す図である。
パレット引出部373Cは、図21に示すように、プッシャー362にて押し出された前回の配置用ダミーパレットDP(n−1)をプラー363にて配置台31から引き出す(図中下向矢印)。したがって、プラー363は、本発明の引出手段として機能する。
図22は、前回の配置用ダミーパレットを配置台から引き出す工程を示す図である。具体的には、図22は、プラー363の近傍をダミーパレットDPの長手方向に沿って切断した断面図である。
プラー363は、図22に示すように、ダミーパレットDPの載置面に対して突没自在に設けられたストッパ363Aと、ストッパ363Aよりも配置台31側(紙面左側)に設けられたピン363Bとを備えている。
ピン363Bは、ダミーパレットDPの載置面に対して突没自在に設けられているとともに、ダミーパレットDPの引出方向(図中右方向)に沿って進退自在に設けられている。
まず、パレット引出部373Cは、ストッパ363AをダミーパレットDPの載置面に対して突出させるとともに、ピン363BをダミーパレットDPの載置面に対して埋没させた初期状態とする。この初期状態において、プッシャー362にて押し出された前回の配置用ダミーパレットDP(n−1)の端面は、図22(A)に示すように、ストッパ363Aに当接し(図中右向矢印)、前回の配置用ダミーパレットDP(n−1)は所定の位置に静止する。
次に、パレット引出部373Cは、ピン363BをダミーパレットDPの載置面に対して突出させてダミーパレットDPの下面に形成された穴DP2に挿入する(図中上向矢印)。なお、この穴DP2は、ダミーパレットDPの収容部DP1と干渉しない位置に形成されている。
そして、パレット引出部373Cは、図22(B)に示すように、ストッパ363AをダミーパレットDPの載置面に対して埋没させた後(図中下向矢印)、ピン363BをダミーパレットDPの引出方向に沿ってスライドさせることによって、ダミーパレットDPを配置台31から更に引き出す(図中右向矢印)。
最後に、パレット引出部373Cは、図22(C)に示すように、ピン363BをダミーパレットDPの載置面に対して埋没させてダミーパレットDPの下面に形成された穴DP2からピン363Bを引き抜く。
なお、プラー363は、ピン363Bを備え、パレット引出部373Cは、ダミーパレットDPの下面に形成された穴DP2にピン363Bを挿入した後、ダミーパレットDPの引出方向に沿ってスライドさせることによって、ダミーパレットDPをダミーパレットDPの配置位置から更に引き出していた。これに対して、例えば、引出手段は、ダミーパレットを把持することによって、ダミーパレットをダミーパレットの配置位置から更に引き出すように構成されていてもよい。要するに、本発明では、引出手段は、押出手段にて押し出された前回の配置用ダミーパレットをダミーパレットの配置位置から更に引き出すことができるように構成されていればよい。
そして、パレット搬出部373Dは、図21に示すように、プラー363にて引き出された前回の配置用ダミーパレットDP(n−1)を下流側パレットコンベア364に搬送させる(図中左向矢印)。
なお、下流側パレットコンベア364は、ガイドレール364BにてダミーパレットDPをガイドすることによって、ダミーパレットDPの短手方向と、搬送路364Aの移動方向とを平行とするようにしてダミーパレットDPを搬送する。
図23は、容器供給装置にて実行される容器搬送供給処理のフローチャートを示す図である。
容器供給装置3にてダミーパレットDPに複数の容器C1を供給する場合には、容器用制御手段37は、メモリに記憶された所定のプログラムに従って、図23に示すように、ステップS1〜S4を実行する。
以下、ステップS1〜S4の詳細について、前述した図面を参照して説明する。
まず、容器投入部371Aは、図13に示すように、駆動部353Bにてシャッタ本体353Aを下降させてシャッタ353を開放することによって、ベルトコンベア352にて搬送される複数の容器C1をバケット351Aの内部に投入する(S1:容器投入ステップ)。
次に、投入停止部371Bは、図14に示すように、センサ351A1にて複数の容器C1がバケット351Aの床面に接触したことを検知した後、所定の時間が経過したときに、駆動部353Bにてシャッタ本体353Aを上昇させてシャッタ353を閉鎖する(S2:投入停止ステップ)。
投入停止部371Bにて複数の容器C1のバケット351Aへの投入を停止した後、容器移動部371Cは、図15に示すように、昇降機351Bにてバケット351Aを容器用ホッパー33の高さ位置に上昇させる。その後、容器移動部371Cは、図16に示すように、バケット351Aに格納された複数の容器C1を押出機351Cの可動部にて容器用ホッパー33に向かって押し出して移動させる(S3:容器移動ステップ)。
なお、容器移動部371Cは、容器移動ステップS3を実行した後、押出機351Cの可動部を容器用ホッパー33とは反対側に移動させて元に戻す。また、容器投入部371Aは、容器移動ステップS3を実行した後、バケット351Aを容器貯留槽34の高さ位置に移動させて元に戻す。
次に、ホッパー駆動部372Aは、図17に示すように、ガイド部材334を容器保持位置からガイド位置に回動させるとともに、ホッパーコンベア333Aの搬送路を本体部333の上端側から下端側に向かって移動させる。そして、ホッパー駆動部372Aは、図18に示すように、複数の容器C1を本体部333の下端側から落下させているときに、スライダ332をレール部材331に沿って移動させることによって、本体部333をレール部材331に沿って容器貯留槽34側に移動させる。これによって、複数の容器C1は、ガイド部材334の上面を滑って本体部333の下端側から落下していくことになる(S4:容器供給ステップ)。
なお、前述したように、パレット振動部372Bは、ホッパー駆動部372Aにて複数の容器C1を本体部333の下端側から落下させているときに、小型電磁フィーダ32にて配置台31を振動させることによって、ダミーパレットDPを振動させる。また、空気吐出部372Cは、ホッパー駆動部372Aにて複数の容器C1を本体部333の下端側から落下させた後、コンプレッサ331Aに空気を吐出させる。
最後に、ホッパー駆動部372Aは、ガイド部材334をガイド位置から容器保持位置に回動させるとともに、ホッパーコンベア333Aの搬送路の移動を停止させる。また、ホッパー駆動部372Aは、スライダ332をレール部材331に沿って移動させることによって、本体部333をレール部材331に沿ってバケット機構351側に移動させて元に戻す。
その後、容器用制御手段37は、前述したステップS1を再び実行することによって、ステップS1〜S4を繰り返し実行し、容器供給装置3にてダミーパレットDPに複数の容器C1を供給する。
図24は、容器供給装置にて実行されるパレット搬送処理のフローチャートを示す図である。
パレット搬送手段36にてダミーパレットDPを搬送することによって、配置台31に対して搬入・搬出する場合には、容器用制御手段37は、メモリに記憶された所定のプログラムに従って、図24に示すように、ステップS11〜S14を実行する。
以下、ステップS11〜S14の詳細について、前述した図面を参照して説明する。
まず、パレット搬入部373Aは、作業者の手作業によって上流側パレットコンベア361の搬送路361A上にダミーパレットDPが載置されると、図19に示すように、上流側パレットコンベア361にダミーパレットDPの搬入待機位置W1までダミーパレットDPを搬送させて待機用ダミーパレットDPwとする(S11:パレット搬入ステップ)。
次に、パレット押出部373Bは、図20に示すように、プッシャー362にて待機用ダミーパレットDPwを配置台31に向かって押し出すことによって、待機用ダミーパレットDPwを配置台31に配置して今回の配置用ダミーパレットDP(n)とするとともに、今回の配置用ダミーパレットDP(n)を介して前回の配置用ダミーパレットDP(n−1)を配置台31から押し出す(S12:パレット押出ステップ)。
次に、パレット引出部373Cは、図21に示すように、プッシャー362にて押し出された前回の配置用ダミーパレットDP(n−1)をプラー363にて配置台31から引き出す(S13:パレット引出ステップ)。
そして、パレット搬出部373Dは、プラー363にて引き出された前回の配置用ダミーパレットDP(n−1)を下流側パレットコンベア364に搬送させる(S14:パレット搬出ステップ)。
最後に、パレット押出部373Bは、プッシャー362を配置台31から離間させるように移動させて元に戻し、パレット引出部373Cは、ストッパ363AをダミーパレットDPの載置面に対して突出させるとともに、ピン363BをダミーパレットDPの引出方向に沿って配置台31側にスライドさせて初期状態に戻す。
その後、容器用制御手段37は、前述したステップS11を再び実行することによって、ステップS11〜S14を繰り返し実行し、パレット搬送手段36にてダミーパレットDPを搬送する。
ここで、ステップS11〜S14は、前述したステップS1〜S4と時間的に並行して実行される。
具体的には、パレット押出ステップS12およびパレット引出ステップS13は、容器供給ステップS4を実行した後、次のサイクルの容器移動ステップS3を実行する前のタイミングにおいて実行される。
なお、容器用制御手段37は、容器供給装置3に設けられたストップボタン(図示略)が押下されたときに、前述したステップS1〜S4およびステップS11〜S14の繰り返しを停止する。また、容器用制御手段37は、容器供給装置3に設けられたリセットボタン(図示略)が押下されたときに、容器用ホッパー33、容器搬送手段35、およびパレット搬送手段36を初期状態に復帰させる。
また、本実施形態では、容器供給装置3は、ダミーパレットDPを振動させるパレット振動手段としての小型電磁フィーダ32を備えていたが、これを備えていなくてもよい。
また、本実施形態では、容器供給装置3は、容器貯留槽34と、容器搬送手段35と、落下手段とを備え、複数の容器を容器用ホッパー33に保持させた後、容器用ホッパー33に保持された複数の容器C1をダミーパレットDPの上面に向かって落下させるとともに、落下手段にて複数の容器C1を容器貯留槽34に落下させることによって、複数の容器C1を循環させて再利用していたが、再利用しなくてもよい。
〔容器移載装置〕
図25は、容器移載装置の側面図である。具体的には、図25は、+X軸方向側から容器移載装置4を見た図である。
容器移載装置4は、容器供給装置3にてダミーパレットDPに供給された複数の容器C1を移載してメインパレットMPに収容する。この容器移載装置4にて複数の容器C1を移載されたメインパレットMPは、前述したように、メインコンベア2にて下流側に向かって搬送される。
容器移載装置4は、図25に示すように、容器供給装置3にてダミーパレットDPに供給された複数の容器C1を吸引して保持する吸引ヘッド41と、この吸引ヘッド41を鉛直上下方向に移動させる鉛直移動機構42と、この鉛直移動機構42を水平方向に移動させる水平移動機構43とを備えている。
以下、図25に実線で示した容器移載装置4の状態を初期状態として容器移載装置4の機能について詳細に説明する。
まず、容器移載装置4は、水平移動機構43にて吸引ヘッド41を移動させることによって(図中矢印A)、容器供給装置3にて複数の容器C1を供給されたダミーパレットDPの鉛直上方に位置させて初期状態とする。具体的には、容器移載装置4は、プラー363にて配置台31から引き出されたダミーパレットDPの鉛直上方に位置させる。この際、容器供給装置3の下流側パレットコンベア364は、ダミーパレットDPの搬出待機位置W2における搬送路364Aの状態を切替機構にて水平にした状態に切り替える。
次に、容器移載装置4は、鉛直移動機構42にて吸引ヘッド41を下降させた後(図中矢印B)、吸引ヘッド41に複数の容器C1の吸引を開始させることによって、ダミーパレットDPに収容されている複数の容器C1を吸引して保持する。
次に、容器移載装置4は、鉛直移動機構42にて吸引ヘッド41を上昇させることによって(図中矢印C)、ダミーパレットDPに収容されている複数の容器C1をダミーパレットDPから取り外す。この後、容器供給装置3の下流側パレットコンベア364は、ダミーパレットDPの搬出待機位置W2における搬送路364Aの状態を切替機構にて配置台31と同様に傾斜させた状態に切り替える。そして、ダミーパレットDPは、前述したように、下流側パレットコンベア364にて搬送される。
次に、容器移載装置4は、水平移動機構43にて吸引ヘッド41を移動させることによって(図中矢印D)、メインコンベア2にて搬送されてきたメインパレットMPの鉛直上方に位置させる。
そして、容器移載装置4は、鉛直移動機構42にて吸引ヘッド41を下降させた後(図中矢印E)、吸引ヘッド41に複数の容器C1の吸引を停止させることによって、メインパレットMPに複数の容器C1を移載する。
その後、容器移載装置4は、鉛直移動機構42にて吸引ヘッド41を上昇させた後(図中矢印F)、水平移動機構43にて吸引ヘッド41を移動させることによって(図中矢印A)、容器供給装置3にて複数の容器C1を供給されたダミーパレットDPの鉛直上方に位置させて再び初期状態とする。
〔充填装置〕
図26は、充填装置の上面図である。図27は、充填装置の側面図である。具体的には、図27は、+X軸方向側から充填装置6を見た図である。
充填装置6は、図26および図27に示すように、メインコンベア2の下流側に設けられた計量充填機構61と、メインコンベア2の上流側に設けられた充填用ホッパー62と、計量充填機構61および充填用ホッパー62をメインコンベア2の搬送方向に沿って進退させる進退機構63と、メインコンベア2にて搬送されてきたメインパレットMPを鉛直上方側に突き上げる突き上げプレート64と、突き上げプレート64を昇降させる突き上げシリンダ65とを備えている。この充填装置6は、容器クリーニング装置5にて異物を除去した容器C1に粉粒体Pを充填する。
図28は、計量充填機構および充填用ホッパーの断面図である。具体的には、図28は、メインコンベア2の搬送方向に沿って計量充填機構61および充填用ホッパー62を切断した断面を示す図である。
計量充填機構61は、図27および図28に示すように、メインパレットMPの上方に配設された計量ユニット66と、計量ユニット66の上方に配設されるとともに、充填用ホッパー62と隣り合うようにして配設された押出ユニット67とを備えている。
計量ユニット66は、押出ユニット67の下方に固定された矩形板状の計量板661と、計量板661の下方に取り付けられた矩形板状のシャッタ662と、シャッタ662の下方に取り付けられた矩形板状のガイド板663と、シャッタ662をスライドさせるモータ664とを備えている。
計量板661は、メインパレットMPの収容部MP1のそれぞれに対応するように形成された複数の計量穴661Aを有している。
シャッタ662は、メインコンベア2の搬送方向と直交する方向(Y軸方向)に沿ってスライド自在に取り付けられている。このシャッタ662は、計量板661の計量穴661Aのそれぞれに対応するように形成された貫通孔662Aを有している。貫通孔662Aの内径は、計量板661の計量穴661Aの内径よりも大きくなっている。
ガイド板663は、計量板661の計量穴661Aのそれぞれに対応するように形成された貫通孔663Aを有している。貫通孔663Aの内径は、シャッタ662の貫通孔662Aと略同径となっている。
したがって、計量ユニット66は、計量板661と、シャッタ662と、ガイド板663とを重ね合せて構成されている。また、計量ユニット66は、モータ664にてシャッタ662をスライドさせてシャッタ662を開閉することによって、各計量穴661Aと、各貫通孔662A,663Aとを連通させている状態と、連通させていない状態とを切り替えることができる。
押出ユニット67は、計量板661に対して昇降自在に設けられた昇降板671と、計量板661の計量穴661Aのそれぞれに対応するように昇降板671に設けられた複数の押出ピン672と、昇降板671を昇降させる押出用シリンダ673とを備えている。
この押出ユニット67は、押出用シリンダ673にて昇降板671を下降させることによって、計量ユニット66の各計量穴661Aを貫通する位置まで各押出ピン672を下降せることができる。
充填用ホッパー62は、図28に示すように、計量板661の上面に摺動自在に載置されるとともに、粉粒体Pを内部に貯留する角筒状の貯留槽621と、貯留槽621の鉛直上方側に重ね合せて配設されるとともに、粉粒体Pを投入する開口を鉛直上方側に有する有底筒状の投入槽622とを備えている。
図29は、充填用ホッパーの投入部の上面図および断面図である。具体的には、図29の上図は、充填用ホッパー62の投入槽622の上面図であり、図29の下図は、そのA−A断面図である。
投入槽622は、図28および図29に示すように、側面部を形成する角筒状のフレーム622Aと、底面部を形成する板状の下カバー622Bと、フレーム622Aの上方開口を閉塞するための上カバー622Cを備えている。なお、図29では、上カバー622Cの図示を説明のために省略している。
フレーム622Aは、アクリル樹脂製であり、その内部に投入した粉粒体Pを視認できるように透明となっている。
下カバー622Bは、金属製であり、フレーム622Aの軸直角断面と同様の形状を有している。また、下カバー622Bは、複数の円形の穴部622B1を有している。そして、各穴部622B1は、貯留槽621の内部に向かって突出する円筒状の突出部622B2を有している。
具体的には、下カバー622Bは、長手方向に沿って等間隔に5個の穴部622B1を配列しているとともに、短手方向に沿って等間隔に2個の穴部622B1を配列している。換言すれば、下カバー622Bは、格子点状に10個の穴部622B1を有している。
したがって、本実施形態では、投入槽622は、底面に形成された10個の穴部622B1と、各穴部622B1と連通するとともに、貯留槽621の内部に向かって突出する円筒状の突出部622B2を有している。
なお、本実施形態では、下カバー622Bは、格子点状に10個の穴部622B1を有しているが、10個とは異なる数の穴部を有していればよい。要するに、投入槽は、底面に形成された少なくとも1つの穴部を有していればよい。また、本実施形態では、穴部は、格子点状に配列されているが、格子点状に配列していなくてもよく、その並び方は規則性を有していなくてもよい。さらに、本実施形態では、投入槽622は、突出部622B2を有し、この突出部622B2は、円筒状に形成されていた。これに対して、投入槽は、突出部を有していなくてもよく、突出部は、角筒状などの他の断面形状を有する筒状に形成されていてもよい。
進退機構63は、図26および図27に示すように、計量充填機構61および充填用ホッパー62を載置するベース631と、ベース631を摺動自在に支持するとともに、メインコンベア2の搬送方向に沿って延在するレール632と、レール632に沿ってベース631を進退させるボールねじ633と、ボールねじ633を回転させるモータ634とを備えている。
したがって、進退機構63は、モータ634にてボールねじ633を回転させてレール632に沿ってベース631を進退させることによって、ベース631に載置された計量充填機構61および充填用ホッパー62をメインコンベア2の搬送方向に沿って進退させる。
以下、図28に示した充填装置6の状態を初期状態として充填装置6の機能について詳細に説明する。
まず、充填装置6は、突き上げシリンダ65にて突き上げプレート64を下降させるとともに、押出用シリンダ673にて昇降板671を上昇させることによって、複数の押出ピン672を上昇させて初期状態とする。また、充填装置6は、この初期状態では、進退機構63にてベース631を進退させることによって、計量板661の計量穴661Aの鉛直上方に押出ユニット67を移動させている。
その後、メインパレットMPは、メインコンベア2にて搬送されることによって、突き上げプレート64の鉛直上方に配置される。
図30は、計量ユニットのシャッタを閉じた状態を示す図である。
次に、充填装置6は、図30に示すように、モータ664にてシャッタ662をスライドさせてシャッタ662を閉じることによって、各計量穴661Aと、各貫通孔662A,663Aとを連通させていない状態に切り替える。ここで、各計量穴661Aと、シャッタ662とによって仕切られた凹状の空間は、カプセルCに充填すべき粉粒体Pの内容量と対応している。
次に、充填装置6は、進退機構63にてベース631を進退させることによって、計量板661の計量穴661Aの鉛直上方に充填用ホッパー62を移動させる(図中矢印A)。これによって、充填用ホッパー62の貯留槽621内に貯留された粉粒体Pは、計量板661の計量穴661Aに充填される。具体的には、充填装置6は、貯留槽621から粉粒体Pを落下させて被充填部としての計量穴661Aに充填する。
したがって、貯留槽621の内部に貯留された粉粒体Pは、計量穴661Aに充填されることによって、減少していくことになる。そして、貯留槽621は、投入槽622に投入された粉粒体Pが穴部622B1および突出部622B2を介して落下することによって、粉粒体Pを内部に貯留する。ここで、投入槽622に投入された粉粒体Pが貯留槽621に落下する水平位置は、計量穴661Aの水平位置とは異なっている。換言すれば、投入槽に投入された粉粒体が貯留槽に落下する水平位置は、貯留槽にて粉粒体を被充填部に充填する水平位置とは異なっている。
なお、本実施形態では、投入槽に投入された粉粒体が貯留槽に落下する水平位置は、貯留槽にて粉粒体を被充填部に充填する水平位置とは異なっているが、同じ位置であってもよい。
図31は、計量板の計量穴に粉粒体を充填している状態を示す図である。
その後、充填装置6は、図31に示すように、進退機構63にてベース631を進退させることによって、計量板661の計量穴661Aの鉛直上方に再び押出ユニット67を移動させる(図中矢印B)。これによって、計量板661の計量穴661Aに充填された粉粒体Pは、充填用ホッパー62の貯留槽621の下端にて擦り切られるので、充填装置6は、各計量穴661Aと、シャッタ662とによって仕切られた凹状の空間に一定量の粉粒体Pを充填することができる。
このように、進退機構63は、充填用ホッパー62を搖動させる搖動手段として機能し、貯留槽621から粉粒体Pを落下させて計量穴661Aに充填するときに充填用ホッパー62を搖動させる。
なお、本実施形態では、充填装置6は、充填用ホッパー62を搖動させる搖動手段を備えているが、これを備えていなくてもよい。
図32は、容器に粉粒体を充填している状態を示す図である。
次に、充填装置6は、図32に示すように、突き上げシリンダ65にて突き上げプレート64を上昇させることによって、メインコンベア2にて搬送されてきたメインパレットMPを鉛直上方側に突き上げる(図中矢印C)。これによって、メインパレットMPに収容された複数の容器C1の開口部は、ガイド板663の貫通孔663Aに近接する。
その後、充填装置6は、モータ664にてシャッタ662をスライドさせてシャッタ662を開けることによって、各計量穴661Aと、各貫通孔662A,663Aとを連通させている状態に切り替える。これによって、計量板661の計量穴661Aに充填された粉粒体Pは、メインパレットMPに収容された複数の容器C1に落下して充填される。
さらに、充填装置6は、押出用シリンダ673にて昇降板671を下降させることによって、複数の押出ピン672にて計量板661の計量穴661Aに充填された粉粒体PをメインパレットMPに収容された複数の容器C1に押し出す(図中矢印D)。
なお、本実施形態では、充填装置6は、複数の押出ピン672にて計量板661の計量穴661Aに充填された粉粒体Pを押し出していた。これに対して、例えば、充填装置6は、粉粒体Pの粒径が大きい場合には、シャッタ662の開閉のみによって、粉粒体Pを複数の容器C1に落下させて充填してもよい。また、例えば、充填装置6は、充填装置6は、粉粒体Pの粒径が小さい場合には、複数の押出ピン672を振動させることによって、粉粒体Pを複数の容器C1に落下させやすくして充填してもよい。
その後、充填装置6は、突き上げシリンダ65にて突き上げプレート64を下降させるとともに、押出用シリンダ673にて昇降板671を上昇させることによって、複数の押出ピン672を上昇させて再び初期状態とする。
〔充填チェック装置〕
図33は、充填チェック装置を示す図である。
充填チェック装置7は、図33に示すように、メインコンベア2の搬送方向の側方(−Y軸方向)に設けられるとともに、メインコンベア2にて搬送されてきたメインパレットMPの位置を検出する光電センサ71と、メインコンベア2にて搬送されてきたメインパレットMPの上面を撮像するCCDカメラ72とを備えている。
光電センサ71は、メインコンベア2にて搬送されてきたメインパレットMPの長手方向片側の側面に形成された前述の位置検出用マークMP4を検出することによって、所定の位置にメインパレットMPが到着したか否かを検出する。
CCDカメラ72は、光電センサ71にて所定の位置にメインパレットMPが到着したことを検出したときにメインパレットMPの上面を撮像する。
その後、充填チェック装置7は、CCDカメラ72にて撮像した画像に所定の処理を施すことによって、メインパレットMPに収容された容器C1に粉粒体Pが充填されているか否かを確認する。
〔フィルム供給装置〕
図34および図35は、フィルム供給装置の側面図である。具体的には、図34は、+X軸側方向からフィルム供給装置8を見た図である。また、図35は、図34の紙面左側(−Y軸方向側)からフィルム供給装置8を見た図である。
フィルム供給装置8は、図34および図35に示すように、シート状のフィルム(アルミフィルム)SR1を紙管に巻き付けたシートロールSRを保持する2つのホルダ81と、シートロールSRから引き出されたフィルムSR1を掛け回してガイドする複数のガイドローラ82とを備えている。このフィルム供給装置8は、フィルムダイカット装置9に蓋材C2を切り出すためのフィルムSR1を供給する。
各ホルダ81は、それぞれ同一の機能を有している。したがって、一方のホルダ81にシートロールSRを保持させて使用している場合には、他方のホルダ81に別のシートロールSRを保持させて予備とすることができる。これによれば、シートロールSRの交換作業の効率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、図34の右側に配設されたホルダ81はホルダ81Aとし、左側に配設されたホルダ81はホルダ81Bとして説明する。
各ガイドローラ82は、フィルムSR1をガイドすべくホルダ81からフィルムダイカット装置9に向かって順に配設されている。具体的には、ホルダ81Aに保持させたシートロールSRのフィルムSR1は、ガイドローラ821A,822、823,824,825の順に掛け回されてガイドされることによって、フィルムダイカット装置9に供給される。また、ホルダ81Bに保持させたシートロールSRのフィルムSR1は、ガイドローラ821B,822、823,824,825の順に掛け回されてガイドされることによって、フィルムダイカット装置9に供給される。
〔フィルムダイカット装置〕
図36は、フィルムダイカット装置にてカットしたフィルムを示す図である。
フィルムダイカット装置9は、図36に示すように、フィルム供給装置8にて供給されたフィルムSR1に蓋材C2を切り出すためのミシン目SR11を形成する。また、フィルムダイカット装置9は、メインパレットMPの長手方向の端部にそれぞれ形成された2つのピンMP2と対応する位置にパンチ穴SR12を形成する。そして、フィルムダイカット装置9は、このフィルムSR1の短手方向に沿ってカットラインSR13をカットすることによって、メインパレットMPと対応する大きさに切断する。
図37は、フィルムダイカット装置の上面図である。図38および図39は、フィルムダイカット装置の側面図である。具体的には、図38は、図37の紙面下側からフィルムダイカット装置9を見た図である。また、図39は、図37の紙面右側からフィルムダイカット装置9を見た図である。
フィルムダイカット装置9は、図37〜図39に示すように、フィルム供給装置8にて供給されたフィルムSR1を載置するフィルム台91と、フィルム台91の鉛直上方に設けられたプレスヘッド92と、プレスヘッド92を昇降させる昇降機93と、フィルム供給装置8にて供給されたフィルムSR1をフィルム台91まで引き出すエアハンド94とを備えている。
プレスヘッド92は、ミシン目SR11を形成するダイカット刃と、パンチ穴SR12を形成するパンチと、カットラインSR13をカットするカッターとを備え(図示略)、フィルム台91に載置されたフィルムSR1に押し付けることによって、フィルムSR1にミシン目SR11およびパンチ穴SR12を形成するとともに、このフィルムSR1をメインパレットMPと対応する大きさに切断する。
昇降機93は、プレスヘッド92を下降させることによって、プレスヘッド92をフィルム台91に載置されたフィルムSR1に押し付ける。
エアハンド94は、フィルムSR1の短手方向の両側にそれぞれ設けられるとともに、フィルムSR1を挟持する一対の挟持部941と、各挟持部941をフィルムSR1の長手方向に沿って配設されたレール上を移動させる移動部942とを備えている。
以下、図37に示したフィルムダイカット装置9の状態を初期状態としてフィルムダイカット装置9の機能について詳細に説明する。
まず、フィルムダイカット装置9は、フィルム供給装置8にて供給されたフィルムSR1をエアハンド94の一対の挟持部941に挟持させた後、各挟持部941を移動部942にてフィルムSR1の長手方向に沿って移動させることによって、フィルムSR1を引き出してフィルム台91に載置する。具体的には、フィルムダイカット装置9は、メインパレットMPの一枚分の長さ(メインパレットMPの長手方向の長さ)を引き出す。
ここで、移動部942は、終点の手前の位置までは各挟持部941を所定の速度で移動させる。その後、移動部942は、各挟持部941を終点の手前の位置までの速度よりも遅い速度で終点まで移動させる。換言すれば、移動部942は、終点の近傍では、各挟持部941をそれまでよりも低速で移動させる。これによれば、移動部942は、フィルムSR1と、フィルム台91との位置合わせを容易に行うことができる。
次に、フィルムダイカット装置9は、昇降機93にてプレスヘッド92を下降させることによって、プレスヘッド92をフィルム台91に載置されたフィルムSR1に押し付ける。これによって、フィルムダイカット装置9は、フィルムSR1にミシン目SR11およびパンチ穴SR12を形成するとともに、このフィルムSR1のカットラインSR13をカットする。
ここで、エアハンド94の一対の挟持部941にてフィルム台91から引き出されていたフィルムSR1は、カットラインSR13をカットすることによって、メインパレットMPの1枚分に相当する長さに切断されることになる(以下、この状態に加工されたフィルムSR1をカットフィルムCFとする)。なお、このカットフィルムCFは、この前工程にて形成されたミシン目SR11およびパンチ穴SR12を既に有している。
そして、フィルムダイカット装置9は、フィルムSR1をエアハンド94の一対の挟持部941に解放させた後、各挟持部941を移動部942にてフィルムSR1の長手方向に沿ってフィルム台91の近傍まで移動させて再び初期状態とする。
〔フィルム移載装置〕
図40は、フィルム移載装置の要部を示す断面図である。
フィルム移載装置10は、図40に示すように、フィルムダイカット装置9にて切断されたフィルム(カットフィルムCF)を吸引して保持する吸引ヘッド101と、吸引ヘッド101を鉛直方向および水平方向に沿って移動させる移動機構(図示略)とを備えている。
吸引ヘッド101は、メインパレットMPの長手方向の端部にそれぞれ形成された2つのピンMP2と対応する位置に設けられた穴部102と、穴部102に挿入されるとともに、カットフィルムCFを吸引する面から突出して設けられる突出部103と、穴部102の内部に収納されるとともに、突出部103を鉛直下方に向かって付勢するバネ104とを備えている。
突出部103は、その先端に形成されるとともに、メインパレットMPの長手方向の端部にそれぞれ形成された2つのピンMP2と嵌合する凹部103Aを有している。また、突出部103は、バネ104の付勢力に抗して穴部102に向かって押し込むことによって、その先端を吸引ヘッド101のカットフィルムCFを吸引する面に対して沈み込ませることができる長さに設定されている。
以下、フィルム移載装置10の機能について詳細に説明する。
まず、フィルム移載装置10は、移動機構にて吸引ヘッド101を移動させてカットフィルムCFの上方に位置させるとともに、吸引ヘッド101を下降させた後、吸引ヘッド101に吸引を開始させてカットフィルムCFを保持する。このとき、突出部103は、カットフィルムCFに形成された各パンチ穴SR12に挿入されるので、吸引ヘッド101は、カットフィルムCFを所定の位置に保持することができる。
次に、フィルム移載装置10は、移動機構にて吸引ヘッド101を移動させてメインコンベア2にて搬送されてきたメインパレットMPの上方に位置させるとともに、吸引ヘッド101を下降させることによって、メインパレットMPの各ピンMP2と、突出部103の凹部103Aとを嵌合させる。その後、フィルム移載装置10は、移動機構にて吸引ヘッド101を更に下降させることによって(図中下向矢印)、メインパレットMPの各ピンMP2にて突出部103を穴部102に向かって押し込む。
そして、フィルム移載装置10は、カットフィルムCFと、メインパレットMPとを近づけた状態において、吸引ヘッド101に吸引を停止させてカットフィルムCFを解放する。これによって、フィルム移載装置10は、カットフィルムCFをメインコンベア2にて搬送されてきたメインパレットMPに移載する。
したがって、フィルム移載装置10は、カットフィルムCFに形成された蓋材C2の位置と、メインパレットMPに収容された容器C1の開口部の位置とを合せるようにしてカットフィルムCFを移載することができる。
〔シール装置〕
図41は、シール装置の側面図である。具体的には、図41は、+X軸方向側からシール装置11を見た図である。
シール装置11は、図41に示すように、フィルム移載装置10にてメインパレットMPに移載されたカットフィルムCFに形成された蓋材C2と、メインパレットMPに収容された容器C1の開口部とをシールして接着するシール機構111と、メインパレットMPに収容された容器C1をシール機構111に向かって押し上げる押上機構112とを備え、カプセルCに粉粒体Pを密封する。
シール機構111は、容器C1の開口部に蓋材C2をシールして接着するために下面を高温に保った熱板111A1を有するシールヘッド111Aと、熱板111A1の下面を覆うフッ素樹脂製のシート111Bと、シールヘッド111Aを昇降させる昇降機111Cとを備えている。
シート111Bは、その両端を巻き取る一対のリール111B1を備え、いずれか一方のリール111B1からいずれか他方のリール111B1に巻き取ることによって、熱板111A1の下面を覆う部位を新しくすることができる。
昇降機111Cは、シールヘッド111Aを鉛直上下方向に沿ってスライド自在に支持するスライドシャフト111C1と、スライドシャフト111C1に沿ってシールヘッド111Aをスライドさせて昇降させるエアシリンダ111C2とを備えている。
押上機構112は、メインパレットMPのブシュMP13のそれぞれに対応するように設けられた複数のピン112Aと、複数のピン112Aを支持するピンプレート112Bと、ピンプレート112Bを昇降させる昇降機112Cとを備えている。
昇降機112Cは、ピンプレート112Bを鉛直上下方向に沿ってスライド自在に支持するスライドシャフト112C1と、スライドシャフト112C1に沿ってピンプレート112Bをスライドさせて昇降させるエアシリンダ112C2とを備えている。
以下、シール装置11の機能について詳細に説明する。
まず、シール装置11は、昇降機111Cにてシールヘッド111Aを上昇させるとともに、昇降機112Cにてピンプレート112Bを下降させて初期状態とする(図示略)。
その後、メインパレットMPは、メインコンベア2にて搬送されることによって、ピンプレート112Bの鉛直上方に配置される。
次に、シール装置11は、昇降機111Cにてシールヘッド111Aを下降させることによって、フィルム移載装置10にてメインパレットMPに移載されたカットフィルムCFの近傍に熱板111A1を位置させる。
そして、シール装置11は、昇降機112Cにてピンプレート112Bを上昇させることによって、蓋材C2を介して容器C1の開口部および熱板111A1を密着させる。これによって、シール装置11は、容器C1の開口部に蓋材C2をシールして接着する。具体的には、シール装置11は、カットフィルムCFの下面に塗布されている熱融解性の接着剤を熱板111A1の高温にて融解させることによって、容器C1の開口部に蓋材C2をシールして接着する。
図42は、熱板と、容器の開口とを蓋材を介して密着させた状態を示す拡大断面図である。
ピンプレート112Bは、図42に示すように、ピンプレート112Bを貫通するようにして形成されるとともに、各ピン112Aを内部に収納して保持する複数の保持穴112B1と、各保持穴112B1の内部に収納されるとともに、ピン112Aをピンプレート112Bの上面側に向かって付勢する複数のバネ112B2とを備えている。
また、各ピン112Aは、メインパレットMPの各ブシュMP13の底面と同一形状を有する頂面を有している。
したがって、シール装置11は、昇降機112Cにてピンプレート112Bを上昇させることによって、各ピン112Aと、メインパレットMPの各ブシュMP13とを当接させて各ブシュMP13を押し上げることができる。換言すれば、シール装置11は、押上機構112にて各ブシュMP13のみを押し上げることによって、容器C1を熱板111A1に向かって押し上げるので、メインパレットMPは、熱板111A1にて直に加熱されることはなく、メインパレットMPの変質や変形等を抑制することができる。
また、各ピン112Aは、複数のバネ112B2にてピンプレート112Bの上面側に向かって付勢されているので、各ブシュMP13を含むメインパレットMPや、容器C1の寸法誤差は、各ブシュMP13を押し上げる際に吸収することができる。換言すれば、熱板111A1にて容器C1を押し下げ、バネMP12AにてブシュMP13をメインパレットMPの上面側に向かって付勢する力と、バネ112B2にてピンプレート112Bの上面側に向かって付勢する力とを発生させることによって、各ブシュMP13を含むメインパレットMPや、容器C1の寸法誤差を吸収することができる。したがって、シール装置11は、熱板111A1と、容器C1の開口部とを蓋材C2を介して密着させる圧力を均等にすることができる。
その後、シール装置11は、昇降機111Cにてシールヘッド111Aを上昇させるとともに、昇降機112Cにてピンプレート112Bを下降させて再び初期状態とする(図示略)。
〔フィルム分離装置〕
図43は、フィルム分離装置の側面図である。具体的には、図43は、+X軸方向側からフィルム分離装置12を見た図である。図44は、フィルム分離装置を構成するスクラップ保持台の外観を示す斜視図である。
フィルム分離装置12は、図43に示すように、シール装置11にてシールされた蓋材C2をカットフィルムCFから分離し、蓋材C2以外の残ったフィルムを回収する分離回収機構121と、分離回収機構121を鉛直方向および水平方向に移動させる移動機構122とを備えている。また、フィルム分離装置12は、図44に示すように、分離回収機構121にて回収された蓋材C2以外の残ったフィルム(スクラップ)を保持するスクラップ保持台123を備えている。
分離回収機構121は、図43に示すように、シール装置11にてシールされた蓋材C2をカットフィルムCFから分離した後のスクラップSC(図36参照)を吸引して保持する吸引板124と、吸引板124の鉛直上方に設けられたピンユニット125とを備えている。
吸引板124は、カットフィルムCFに形成された蓋材C2のそれぞれに対応するように設けられた複数の貫通孔124Aと、吸引板124における各貫通孔124Aの形成されていない部位に適切な距離を隔てて取り付けられた複数のサクションカップ124Bとを備えている。
ピンユニット125は、カットフィルムCFに形成された蓋材C2のそれぞれに対応するように設けられるとともに、吸引板124の貫通孔124Aの内径よりも僅かに小さい外径に形成された複数のピン125Aと、複数のピン125Aを支持するピンプレート125Bと、ピンプレート125Bを吸引板124に対して昇降させるエアシリンダ125C(図中矢印A)とを備えている。各ピン125Aの長さは、エアシリンダ125Cにてピンプレート125Bを吸引板124に対して下降させた場合に、その先端を各サクションカップ124Bよりも下方に位置させるように設定されている。
移動機構122は、分離回収機構121を鉛直方向に移動させるリフトシリンダ122A(図中矢印B)と、分離回収機構121を水平方向に移動させることによって、メインコンベア2の鉛直上方と、スクラップ保持台123の鉛直上方とを往来するロッドレスシリンダ122B(図中矢印C)とを備えている。
スクラップ保持台123は、図44に示すように、鉛直上方側に向かって突出する2本のポール123Aを備えている。このスクラップ保持台123は、分離回収機構121にて蓋材C2をカットフィルムCFから分離することによって、スクラップSCに形成された穴SC1に各ポール123Aを挿入することによって、スクラップSCを保持する。
以下、図43に示したフィルム分離装置12の状態を初期状態としてフィルム分離装置12の機能について詳細に説明する。
まず、フィルム分離装置12は、移動機構122にて水平方向に移動させることによって、分離回収機構121をメインコンベア2の鉛直上方に移動させて初期状態とする。この初期状態では、フィルム分離装置12は、エアシリンダ125Cにてピンプレート125Bを吸引板124に対して上昇させるとともに、移動機構122にて分離回収機構121を鉛直上方に移動させている。
その後、メインパレットMPは、メインコンベア2にて搬送されることによって、分離回収機構121の鉛直下方に配置される。
次に、フィルム分離装置12は、リフトシリンダ122Aにて分離回収機構121を鉛直下方に移動させることによって、吸引板124をカットフィルムCFの近傍に位置させる(図示略)。
そして、フィルム分離装置12は、エアシリンダ125Cにてピンプレート125Bを吸引板124に対して下降させることによって、吸引板124の貫通孔124Aを介してピンプレート125Bの各ピン125AにてカットフィルムCFに形成された各蓋材C2を押し下げる。換言すれば、各ピン125Aは、メインパレットMPに収容された容器C1の開口部を押し下げる。これによって、メインパレットMPに収容されたカプセルCは、上側穴部MP11および下側穴部MP12に埋没し、蓋材C2は、カットフィルムCFから完全に分離する。
次に、フィルム分離装置12は、吸引板124の各サクションカップ124Bに吸引を開始させることによって、蓋材C2をカットフィルムCFから分離した後のスクラップSCを保持した後、エアシリンダ125Cにてピンプレート125Bを吸引板124に対して上昇させる。
そして、フィルム分離装置12は、移動機構122にて分離回収機構121を鉛直上方に移動させることによって、吸引板124にて保持されているスクラップSCをメインパレットMPから離間させた後、移動機構122にて水平方向に移動させることによって、分離回収機構121をスクラップ保持台123の鉛直上方に移動させる。
次に、フィルム分離装置12は、吸引板124の各サクションカップ124Bに吸引を停止させることによって、蓋材C2をカットフィルムCFから分離した後のスクラップSCを解放してスクラップ保持台123に保持させる。
その後、フィルム分離装置12は、移動機構122にて水平方向に移動させることによって、分離回収機構121をメインコンベア2の鉛直上方に移動させて再び初期状態とする。
〔カプセル移載装置〕
図45は、カプセル移載装置の側面図である。具体的には、図45は、+X軸方向側からカプセル移載装置13を見た図である。
カプセル移載装置13は、図45に示すように、メインコンベア2にて搬送されてきたメインパレットMPに収容されたカプセルCを吸引して保持することによって、カプセルCをメインパレットMPから取り出してカプセル仕分装置14に移載する移載機構131と、移載機構131の下方に設けられるとともに、メインパレットMPに収容されたカプセルCを鉛直上方に押し上げる押上機構132と、移載機構131および押上機構132の間に設けられるとともに、蓋材C2の耳部C22を折り曲げる折り曲げ機構133とを備えている。
移載機構131は、メインパレットMPに収容されたカプセルCのそれぞれに対応するように設けられるとともに、メインコンベア2にて搬送されてきたメインパレットMPに収容されたカプセルCを吸引して保持する複数のサクションカップ131Aと、複数のサクションカップ131Aを支持する移載ヘッド131Bと、移載ヘッド131Bを鉛直方向に移動させるプッシャシリンダ131Cと、移載ヘッド131Bを水平方向に移動させることによって、メインコンベア2の鉛直上方と、カプセル仕分装置14の鉛直上方とを往来するスライドテーブル131Dとを備えている。
押上機構132は、ブシュMP13の貫通孔13B1のそれぞれに対応するように設けられた複数の押上ピン132Aと、複数の押上ピン132Aを支持するプレート132Bと、プレート132Bを昇降させる昇降機132Cとを備えている。
各押上ピン132Aは、ブシュMP13の貫通孔13B1の内径よりも僅かに小さい外径を有しているので、押上機構132は、昇降機132Cにてプレート132Bを上昇させることによって、ブシュMP13の貫通孔13B1の内部に各押上ピン132Aを挿入することができる。
折り曲げ機構133は、メインパレットMPに収容されたカプセルCのそれぞれに対応するように形成された複数の貫通孔133A1を有する折り曲げプレート133Aと、折り曲げプレート133Aを昇降させる昇降機133Bとを備えている。
図46は、折り曲げプレートの貫通孔を示す拡大断面図である。
折り曲げプレート133Aの貫通孔133A1は、容器C1の開口部と同様の六角形状に形成されている。また、この貫通孔133A1は、図46に示すように、カプセルC側に向かうにしたがって拡径する傾斜部133A2を有し、容器C1の開口部の外径よりも僅かに大きい内径に形成されている。
以下、図45に示したカプセル移載装置13の状態を初期状態としてカプセル移載装置13の機能について詳細に説明する。
まず、カプセル移載装置13は、プッシャシリンダ131Cにて移載ヘッド131Bを鉛直上方に移動させるとともに、スライドテーブル131Dにて水平方向に移動させることによって、移載ヘッド131Bをメインコンベア2の鉛直上方に移動させて初期状態とする。この初期状態では、カプセル移載装置13は、昇降機132Cにてプレート132Bを下降させるとともに、昇降機133Bにて折り曲げプレート133Aを上昇させている。
その後、メインパレットMPは、メインコンベア2にて搬送されることによって、移載ヘッド131Bの鉛直下方に配置される。
次に、カプセル移載装置13は、プッシャシリンダ131Cにて移載ヘッド131Bを鉛直下方に移動させるとともに、昇降機133Bにて折り曲げプレート133Aを下降させることによって、移載ヘッド131Bの各サクションカップ131Aと、折り曲げプレート133AとをメインパレットMPの近傍に位置させる。
そして、カプセル移載装置13は、昇降機132Cにてプレート132Bを上昇させることによって、各押上ピン132AをブシュMP13の貫通孔13B1の内部に挿入し、各押上ピン132AにてメインパレットMPに収容された各カプセルCを押し上げる。
また、カプセル移載装置13は、押上機構132にて各カプセルCを押し上げると同時に各サクションカップ131Aに吸引を開始させることによって、折り曲げプレート133Aの貫通孔133A1を通過させて移載ヘッド131Bにて各カプセルCを保持する(図46矢印A)。
ここで、折り曲げプレート133Aの貫通孔133A1は、カプセルC側に向かうにしたがって拡径する傾斜部133A2を有しているので、各カプセルCは、この傾斜部133A2にて蓋材C2の耳部C22を折り曲げられながら折り曲げプレート133Aの貫通孔133A1を通過することになる。
次に、カプセル移載装置13は、プッシャシリンダ131Cにて移載ヘッド131Bを鉛直上方に移動させた後、昇降機132Cにてプレート132Bを下降させる。また、カプセル移載装置13は、昇降機133Bにて折り曲げプレート133Aを上昇させる。
そして、カプセル移載装置13は、スライドテーブル131Dにて水平方向に移動させることによって、移載ヘッド131Bをカプセル仕分装置14の鉛直上方に移動させる。
次に、カプセル移載装置13は、プッシャシリンダ131Cにて移載ヘッド131Bを鉛直下方に移動させた後、各サクションカップ131Aに吸引を停止させることによって、各カプセルCを解放してカプセル仕分装置14に移載する。
その後、カプセル移載装置13は、プッシャシリンダ131Cにて移載ヘッド131Bを鉛直上方に移動させるとともに、スライドテーブル131Dにて水平方向に移動させることによって、移載ヘッド131Bをメインコンベア2の鉛直上方に移動させて再び初期状態とする。
〔カプセル仕分装置〕
図47は、カプセル仕分装置の上面図である。
カプセル仕分装置14は、図47に示すように、カプセル移載装置13にて移載されたカプセルCを分割して搬送するカプセル分割コンベア141と、カプセル分割コンベア141の搬送方向の下流側(紙面下側)に設けられるとともに、カプセルCを収納するためのケースCSを搬送するケース搬送コンベア142と、カプセル分割コンベア141およびケース搬送コンベア142の間に設けられたカプセルシューター143とを備えている。このカプセル仕分装置14は、カプセル移載装置13にて移載されたカプセルCを所定の個数ごとに仕分けてケースCSに収納する。具体的には、カプセル仕分装置14は、カプセルCを30個ごとに仕分けてケースCSに収納する。
図48は、カプセルおよびケースを示す斜視図である。
ケースCSは、図48に示すように、断面楕円形状の有底筒状に形成された収納部CS1と、収納部CS1の開口を閉塞する楕円形状の蓋部CS2と、収納部CS1に対して蓋部CS2を開閉自在に接続するヒンジ部CS3とを備えている。このケースCSは、前述したように、30個のカプセルCを収納して蓋部CS2を閉塞することができる大きさに形成されている。
カプセル分割コンベア141は、図47に示すように、カプセルCを載置するとともに、カプセルCを所定の搬送方向(図中下方向)に沿って搬送する搬送路141Aと、その搬送方向に沿って設けられた5つのガイドレール141B1〜141B5と、搬送路141Aの下流側に設けられた光電センサ141Cとを備えている。
ガイドレール141B1〜141B4は、カプセル移載装置13にて移載されたカプセルCを3列ごとに分割するようにして等間隔に設けられている。また、ガイドレール141B5は、ガイドレール141B4に対し、カプセル移載装置13にて移載されたカプセルCの残り1列を分割するようにして設けられている。したがって、カプセル分割コンベア141は、メインパレットMPの1枚分に相当する50個のカプセルCをガイドレール141B1〜141B5にて分割することによって、15個の集団と、5個の集団とに分けて搬送することができる。換言すれば、本実施形態では、カプセル分割コンベア141は、一単位のカプセルC(メインパレットMPの1枚分に相当する50個のカプセルC)を分割することによって、第1の集団(15個の集団)と、第1の集団とは個数の異なる第2の集団(5個の集団)とに分けて搬送する分割搬送手段として機能する。
なお、一単位のカプセルCの数、第1の集団および第2の集団のカプセルの数、ケースCSに収納するカプセルCの数は、本実施形態とは異なる数であってもよい。
光電センサ141Cは、カプセル移載装置13にて移載されたカプセルCのうち、最初の1行目のカプセルCを検出することによって、メインパレットMPの1枚分に相当する50個のカプセルCを搬送したか否かを検出する。したがって、本実施形態では、光電センサ141Cは、一単位のカプセルCを搬送したか否かを検出する検出手段として機能する。
図49は、ケース搬送コンベアの上面図である。
ケース搬送コンベア142は、図47および図49に示すように、ケースCSを載置するとともに、ケースCSを所定の搬送方向(図中左方向)に沿って搬送する第1コンベア144および第2コンベア145を備えている。ここで、第1コンベア144および第2コンベア145は、カプセル分割コンベア141の鉛直下方に所定の間隔を隔てて配設されているとともに、カプセル分割コンベア141の搬送方向と直交する方向に沿ってケースCSを搬送するように配設されている。
第1コンベア144は、ケースCSを載置するとともに、ケースCSを所定の搬送方向に沿って搬送する搬送路144Aと、搬送路144Aの所定の位置にケースCSを静止させる静止手段としてのストッパ144Bと、搬送路144Aを振動させるケース振動手段144Cとを備えている。
ストッパ144Bは、搬送路144Aに対して突没自在に取り付けられている。このストッパ144Bは、搬送路144Aに対して突出させることによって、第1コンベア144にて搬送されているケースCSに当接するので、搬送路144Aの移動に逆らって搬送路144Aの所定の位置にケースCSを静止させることができる。また、ストッパ144Bは、搬送路144Aに対して没入させることによって、第1コンベア144にて搬送されているケースCSから離間するので、第1コンベア144にてケースCSを搬送することができる。
なお、本実施形態では、第1コンベア144は、搬送路144Aの所定の位置にケースCSを静止させるストッパ144Bを備えているが、例えば、搬送路144Aを停止させることなどの他の方法によって、所定の位置にケースCSを静止させるようにしてもよい。また、図49は、ストッパ144Bを搬送路144Aに対して突出させた状態を示している。
第2コンベア145は、ケースCSを載置するとともに、ケースCSを所定の搬送方向に沿って搬送する搬送路145Aと、搬送路145Aの所定の位置にケースCSを静止させる静止手段としてのストッパ145Bと、搬送路145Aを振動させるケース振動手段145Cとを備えている。
ストッパ145Bは、搬送路145Aに対して突没自在に取り付けられている。このストッパ145Bは、搬送路145Aに対して突出させることによって、第2コンベア145にて搬送されているケースCSに当接するので、搬送路145Aの移動に逆らって搬送路145Aの所定の位置にケースCSを静止させることができる。また、ストッパ145Bは、搬送路145Aに対して没入させることによって、第2コンベア145にて搬送されているケースCSから離間するので、第2コンベア145にてケースCSを搬送することができる。
なお、本実施形態では、第2コンベア145は、搬送路145Aの所定の位置にケースCSを静止させるストッパ145Bを備えているが、例えば、搬送路145Aを停止させることなどの他の方法によって、所定の位置にケースCSを静止させるようにしてもよい。また、図49は、ストッパ145Bを搬送路145Aに対して突出させた状態を示している。
図50は、ケース搬送コンベアおよびカプセルシューターを示す図である。具体的には、図50は、−Y軸方向側からケース搬送コンベア142およびカプセルシューター143を見た図である。
カプセルシューター143は、図47および図50に示すように、カプセル分割コンベア141にて搬送された各集団のそれぞれに対応して設けられた複数の筒状部143Aと、カプセル分割コンベア141と、各筒状部143Aとの間に設けられるとともに、各筒状部143A側に向かうにしたがって鉛直下方側に傾斜する傾斜部143Bと、傾斜部143Bに設けられるとともに、カプセル分割コンベア141にて搬送された各集団を各筒状部143Aに導くガイド部143Cとを備えている。
各筒状部143Aは、ケースCSに近づくにしたがって縮径し、ケースCS側の開口の大きさはケースCSの開口よりも小さく設定されている。また、各筒状部143Aは、カプセル分割コンベア141にて搬送された第1の集団のそれぞれに対応して設けられた3つの筒状部143A1と、カプセル分割コンベア141にて搬送された第2の集団に対応して設けられた1つの筒状部143A2とを備えている。
各筒状部143A1は、第1コンベア144の搬送路144Aの鉛直上方に配設されている。また、各筒状部143A1は、第1コンベア144の搬送方向に沿って隣接して配設されているとともに、第1コンベア144のストッパ144Bにて静止させられている3つのケースCSと対応する位置に配設されている(図49参照)。さらに、各筒状部143A1のケースCS側の開口と、ケースCSの開口とは、カプセルCの大きさよりも小さい間隔を隔てて配設されている。ここで、図49では、各筒状部143A1の開口を二点鎖線で示している。
なお、本実施形態では、各筒状部143A1のケースCS側の開口と、ケースCSの開口とは、カプセルCの大きさよりも小さい間隔を隔てて配設されているが、これより大きい間隔を隔てて配設されていてもよい。
したがって、カプセル分割コンベア141にて搬送された第1の集団は、カプセルシューター143の傾斜部143Bを滑るようにして落下し、ガイド部143Cにて各筒状部143A1に導かれた後、ケースCSの開口よりも小さい大きさに設定された各筒状部143A1の開口を介して第1コンベア144の搬送路144Aに載置されたケースCSに落下して収納される。換言すれば、本実施形態では、第1コンベア144は、カプセル分割コンベア141にて搬送された各集団のうち、第1の集団を収容するケースCSを搬送する第1搬送手段として機能する。
筒状部143A2は、第2コンベア145の搬送路145Aの鉛直上方に配設されている。また、筒状部143A2は、第2コンベア145のストッパ145Bにて静止させられているケースCSと対応する位置に配設されている(図49参照)。さらに、筒状部143A2のケースCS側の開口と、ケースCSの開口とは、カプセルCの大きさよりも小さい間隔を隔てて配設されている。ここで、図49では、筒状部143A2の開口を二点鎖線で示している。
なお、本実施形態では、筒状部143A2のケースCS側の開口と、ケースCSの開口とは、カプセルCの大きさよりも小さい間隔を隔てて配設されているが、これより大きい間隔を隔てて配設されていてもよい。
したがって、カプセル分割コンベア141にて搬送された第2の集団は、カプセルシューター143の傾斜部143Bを滑るようにして落下し、ガイド部143Cにて筒状部143A2に導かれた後、ケースCSの開口よりも小さい大きさに設定された筒状部143A2の開口を介して第2コンベア145の搬送路145Aに載置されたケースCSに落下して収納される。換言すれば、本実施形態では、第2コンベア145は、カプセル分割コンベア141にて搬送された各集団のうち、第2の集団を収容するケースCSを搬送する第2搬送手段として機能する。
なお、本実施形態では、カプセル仕分装置14は、第1搬送手段としての第1コンベア144と、第2搬送手段としての第2コンベア145とをそれぞれ備えていたが、第1搬送手段および第2搬送手段は、同一のコンベアにて構成してもよい。具体的には、例えば、第1搬送手段および第2搬送手段は、1つのコンベアの搬送路を2つのレーンに分割し、それぞれのレーンにてケースを搬送することによって構成してもよい。この場合には、例えば、本実施形態におけるストッパ144B,145Bと同様の機能を有するストッパを各レーンに設けることによって、それぞれのレーンにて搬送されるケースを所定の位置に静止させればよい。要するに、第1の搬送手段および第2の搬送手段は、第1の集団および第2の集団を収納するケースを搬送することができればよい。
そして、カプセルシューター143は、カプセル分割コンベア141にて搬送された各集団を第1コンベア144および第2コンベア145にて搬送されるケースCSに案内する案内手段として機能する。
なお、本実施形態では、カプセル仕分装置14は、カプセルシューター143を備えているが、案内手段は、これとは異なる構成であってもよい。要するに、案内手段は、分割搬送手段と、第1搬送手段および第2搬送手段との間に設けられるとともに、分割搬送手段にて搬送された各集団を第1搬送手段および第2搬送手段にて搬送されるケースに案内することができればよい。また、仕分装置は、案内手段を備えていなくてもよい。
図51は、カプセル仕分装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
カプセル仕分装置14は、前述したカプセル分割コンベア141、ケース搬送コンベア142、およびカプセルシューター143の他、図51に示すように、カプセル仕分装置14の全体を制御する仕分用制御手段146を備えている。
仕分用制御手段146は、CPU(Central Processing Unit)や、メモリなどによって構成され、このメモリに記憶された所定のプログラムに従って情報処理を実行する。この仕分用制御手段146は、第1収納判定部146Aと、第2収納判定部146Bと、搬出実行部146Cと、振動実行部146Dとを備えている。
第1収納判定部146Aは、第1コンベア144にて搬送されるケースCSに30個のカプセルCを収納したか否かを判定する。具体的には、第1収納判定部146Aは、光電センサ141Cにて一単位(50個)のカプセルCを搬送したことを検出した回数を計数し、2回となったか否かを判定することによって、ケースCSに30個のカプセルCを収容したか否かを判定する。
第2収納判定部146Bは、第2コンベア145にて搬送されるケースCSに30個のカプセルCを収納したか否かを判定する。具体的には、第2収納判定部146Bは、光電センサ141Cにて一単位(50個)のカプセルCを搬送したことを検出した回数を計数し、6回となったか否かを判定することによって、ケースCSに30個のカプセルCを収容したか否かを判定する。
なお、本実施形態では、第1収納判定部146Aおよび第2収納判定部146Bは、光電センサ141Cにて一単位(50個)のカプセルCを搬送したことを検出した回数を計数することによって、ケースCSに30個のカプセルCを収納したか否かを判定しているが、例えば、カプセルCおよびケースCSの全体の重量を計測することなどの他の方法によって、ケースCSに30個のカプセルCを収納したか否かを判定してもよい。要するに、第1収納判定部は、第1搬送手段にて搬送されるケースに所定の個数のカプセルを収納したか否かを判定することができればよく、第2収納判定部は、第2搬送手段にて搬送されるケースに所定の個数のカプセルを収納したか否かを判定することができればよい。
搬出実行部146Cは、第1収納判定部146AにてケースCSに30個のカプセルCを収納したと判定した場合に第1コンベア144にケースCSを搬出させるとともに、第2収納判定部146BにてケースCSに30個のカプセルCを収納したと判定した場合に第2コンベア145にケースCSを搬出させる。
振動実行部146Dは、光電センサ141Cにて一単位(50個)のカプセルCを搬送したことを検出した場合に、ケース振動手段144Cに搬送路144Aを振動させるとともに、ケース振動手段145Cに搬送路145Aを振動させる。
以下、図49に示したカプセル仕分装置14の状態を初期状態としてカプセル仕分装置14の機能について詳細に説明する。
図52は、カプセル仕分処理のフローチャートを示す図である。
カプセル仕分装置14にてカプセルCを所定の個数ごとに仕分けてケースCSに収納する場合には、仕分用制御手段146は、メモリに記憶された所定のプログラムに従って、図52に示すように、ステップS21〜S26を実行する。
以下、ステップS21〜S26の詳細について、図面を参照して説明する。
まず、カプセル仕分装置14は、図49に示すように、ストッパ144Bを搬送路144Aに対して突出させることによって、搬送路144Aの所定の位置にケースCSを静止させるとともに、ストッパ145Bを搬送路145Aに対して突出させることによって、搬送路145Aの所定の位置にケースCSを静止させて初期状態とする。この初期状態では、カプセル分割コンベア141にて搬送された各集団は、カプセルシューター143の傾斜部143Bを滑るようにして落下し、ガイド部143Cにて各筒状部143Aに導かれた後、第1コンベア144の搬送路144Aに載置されたケースCSおよび第2コンベア145の搬送路145Aに載置されたケースCSに落下して収納される。
次に、第1収納判定部146Aは、第1コンベア144にて搬送されるケースCSに30個のカプセルCを収納したか否かを判定する(S21:第1収納判定ステップ)。換言すれば、第1収納判定部146Aは、第1コンベア144にてケースCSを搬出可能であるか否かを判定する。
図53は、第1収納判定部にてケースにカプセルを収納したと判定した状態を示す図である。
搬出実行部146Cは、第1収納判定部146AにてケースCSに30個のカプセルCを収納したと判定した場合に、図53に示すように、ストッパ144Bを搬送路144Aに対して没入させることによって、第1コンベア144にケースCSを搬出させる(S22:第1コンベア搬出実行ステップ)。換言すれば、搬出実行部146Cは、カプセル分割コンベア141にて一単位のカプセルCを2回搬送した場合(15個の第1の集団を2回搬送して30個のカプセルCをケースに収納した場合)に第1コンベア144にケースCSを搬出させる。また、搬出実行部146Cは、各筒状部143A1の開口を介して30個のカプセルCを収納した3つのケースCSを搬出した後、ストッパ144Bを搬送路144Aに対して突出させることによって、搬送路144Aの所定の位置にケースCSを新たに静止させる。
第2収納判定部146Bは、第1収納判定ステップS21にてケースCSに30個のカプセルCを収納していないと判定した場合、または第1コンベア搬出実行ステップS22を実行した後、第2コンベア145にて搬送されるケースCSに30個のカプセルCを収納したか否かを判定する(S23:第2収納判定ステップ)。換言すれば、第2収納判定部146Bは、第2コンベア145にてケースCSを搬出可能であるか否かを判定する。
図54は、第2収納判定部にてケースにカプセルを収納したと判定した状態を示す図である。
搬出実行部146Cは、第2収納判定部146BにてケースCSに30個のカプセルCを収納したと判定した場合に、図54に示すように、ストッパ145Bを搬送路145Aに対して没入させることによって、第2コンベア145にケースCSを搬出させる(S24:第2コンベア搬出実行ステップ)。換言すれば、搬出実行部146Cは、カプセル分割コンベア141にて一単位のカプセルCを6回搬送した場合(5個の第2の集団を6回搬送して30個のカプセルCをケースに収納した場合)に第2コンベア145にケースCSを搬出させる。また、搬出実行部146Cは、各筒状部143A2の開口を介して30個のカプセルCを収納したケースCSを搬出した後、ストッパ145Bを搬送路145Aに対して突出させることによって、搬送路145Aの所定の位置にケースCSを新たに静止させる。
なお、前述したように、搬出実行部146Cは、カプセル分割コンベア141にて一単位のカプセルCを2回搬送した場合に第1コンベア144にケースCSを搬出させるので、第2コンベア145にケースCSを搬出させるときには、同時に第1コンベア144にもケースCSを搬出させることになる。
振動実行部146Dは、第2収納判定ステップS23にてケースCSに30個のカプセルCを収納していないと判定した場合、または第2コンベア搬出実行ステップS24を実行した後、光電センサ141Cにて一単位(50個)のカプセルCを搬送したことを検出したか否かを判定する(S25:カプセル検出ステップ)。そして、振動実行部146Dは、光電センサ141Cにて一単位(50個)のカプセルCを搬送したことを検出したと判定した場合に、ケース振動手段144Cに搬送路144Aを振動させるとともに、ケース振動手段145Cに搬送路145Aを振動させる。換言すれば、振動実行部146Dは、カプセル分割コンベア141にて一単位のカプセルCを搬送し、これらをケースCSに収納する度に第1コンベア144および第2コンベア145にて搬送されるケースCSをケース振動手段144C,145Cにて搬送路144A,145Aとともに振動させる。
なお、本実施形態では、振動実行部146Dは、光電センサ141Cにて一単位(50個)のカプセルCを搬送したことを検出したと判定した場合に、ケース振動手段144Cに搬送路144Aを振動させるとともに、ケース振動手段145Cに搬送路145Aを振動させていた。これに対して、振動実行部は、これとは異なる場合に、ケース振動手段に搬送路を振動させてもよい。また、本実施形態では、第1コンベア144および第2コンベア145は、搬送路144A,145Aを振動させるケース振動手段144C,145Cを備えていたが、これを備えていなくてもよい。
その後、仕分用制御手段146は、前述したステップS21を再び実行することによって、ステップS21〜S26を繰り返し実行し、カプセルCを所定の個数ごとに仕分けてケースCSに収納する。
なお、仕分用制御手段146は、カプセル仕分装置14に設けられたストップボタン(図示略)が押下されたときに、前述したステップS21〜S26の繰り返しを停止する。また、仕分用制御手段146は、カプセル仕分装置14に設けられたリセットボタン(図示略)が押下されたときに、ストッパ144B,145Bを初期状態に復帰させる。
このような本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(1)カプセルの製造装置1は、カプセルCを所定の個数ごとに仕分けてケースCSに収納するカプセル仕分装置14を備えているので、一単位とは異なる数をまとめてケースCSに収納する場合であっても人手に頼ることなくカプセルCを仕分けることができる。したがって、カプセルの製造装置1は、複数個のカプセルCを一単位として間欠的に製造することができるとともに、製造効率を向上させることができる。
(2)カプセル仕分装置14は、一単位のカプセルCを第1の集団と、第1の集団とは個数の異なる第2の集団とに分けて搬送するカプセル分割コンベア141を備えているので、15個の第1の集団を3つと、5個の第2の集団を1つとに分けて搬送することができる。また、カプセル仕分装置14は、第1収納判定部146AにてケースCSに30個のカプセルCを収納したと判定した場合に第1コンベア144にケースCSを搬出させるとともに、第2収納判定部146BにてケースCSに30個のカプセルCを収納したと判定した場合に第2コンベア145にケースCSを搬出させる搬出実行部146Cを備えている。したがって、搬出実行部146Cは、カプセル分割コンベア141にて一単位のカプセルCを2回搬送した場合(15個の第1の集団を2回搬送して30個のカプセルCをケースCSに収納した場合)に第1コンベア144にケースCSを搬出させることができる。また、搬出実行部146Cは、カプセル分割コンベア141にて一単位のカプセルCを6回搬送した場合(5個の第2の集団を6回搬送して30個のカプセルCをケースCSに収納した場合)に第2コンベア145にケースCSを搬出させることができる。このように、搬出実行部146Cは、第1コンベア144および第2コンベア145にそれぞれ独立してケースCSを搬出させることができるので、30個のカプセルCを未だ収納していないケースCSに先駆けて30個のカプセルCを収納したケースCSを搬出することができる。したがって、カプセルの製造装置1は、一単位とは異なる数をまとめてケースCSに収納する場合であっても人手に頼ることなく効率よくカプセルCを仕分けることができる。
(3)第1コンベア144および第2コンベア145は、ストッパ144B,145Bにて搬送路144A,145Aの移動を停止させることなく、所定の位置にケースCSを静止させることができるので、第1コンベア144および第2コンベア145の構造を簡素にすることができる。
(4)第1収納判定部146Aおよび第2収納判定部146Bは、光電センサ141Cにて一単位のカプセルCを搬送したことを検出した回数を計数することによって、ケースCSに30個のカプセルCを収納したか否かを判定することができるので、カプセル仕分装置14の構造を簡素にすることができる。
(5)カプセル分割コンベア141にて搬送された各集団は、カプセルシューター143の傾斜部143Bを滑るようにして落下し、ガイド部143Cにて各筒状部143Aに導かれた後、ケースCSの開口よりも小さい大きさに設定された各筒状部143Aの開口からケースCSに落下して収納される。したがって、カプセル仕分装置14は、一単位のカプセルCを30個ごとに仕分けてケースに確実に収納することができる。
(6)筒状部143AのケースCS側の開口と、ケースCSの開口とは、カプセルCの大きさよりも小さい間隔を隔てて配設されているので、カプセルCは、こぼれ落ちることなくケースCSに収納される。したがって、カプセル仕分装置14は、一単位のカプセルCを30個ごとに仕分けてケースCSに確実に収納することができる。また、筒状部143AのケースCS側の開口と、ケースCSの開口とは、カプセルCの大きさよりも小さい間隔を隔てて配設されているので、第1コンベア144および第2コンベア145は、筒状部143AのケースCS側の開口と、ケースCSの開口とを接触させることなくケースCSを搬出することができる。
(7)第1コンベア144および第2コンベア145にて搬送されるケースCSは、ケース振動手段144C,145Cにて搬送路144A,145Aとともに振動するので、ケースCSに収納された複数のカプセルCを均すことができる。したがって、カプセル仕分装置14は、複数のカプセルCをケースCSに効率よく収納することができる。
(8)振動実行部146Dは、光電センサ141Cにて一単位のカプセルCを搬送したことを検出した場合に、ケース振動手段144C,145Cに搬送路144A,145Aを振動させるので、カプセル分割コンベア141にて一単位のカプセルCを搬送し、これらをケースCSに収納する度に第1コンベア144および第2コンベア145にて搬送されるケースCSをケース振動手段144C,145Cにて搬送路144A,145Aとともに振動させることができ、ケースCSに収納された複数のカプセルCを均すことができる。したがって、カプセル仕分装置14は、複数のカプセルCをケースCSに更に効率よく収納することができる。
(9)貯留槽621は、投入槽622に投入された粉粒体Pが穴部622B1および突出部622B2を介して落下することによって、粉粒体Pを内部に貯留するので、計量穴661Aに充填して減少した粉粒体Pは、投入槽622に投入された粉粒体Pが穴部622B1および突出部622B2を介して落下することによって、常に貯留槽621に補充されていくことになる。したがって、粉粒体の充填装置6は、貯留槽621の内部に貯留された粉粒体Pの嵩高を常に一定にすることができるので、粉粒体Pの充填圧を一定にすることができ、一定量の粉粒体Pを計量穴661Aに充填することができる。
(10)粉粒体の充填装置6は、突出部622B2の突出量を調整することによって、貯留槽621の深さを調整することなく、貯留槽621の内部に貯留される粉粒体Pの嵩高を調整することができるので、粉粒体Pの充填圧を容易に調整することができる。
(11)投入槽622に投入された粉粒体Pが貯留槽621に落下する水平位置は、貯留槽621にて粉粒体Pを計量穴661Aに充填する水平位置とは異なるので、粉粒体Pを計量穴661Aに充填する際、投入槽622に投入された粉粒体Pが貯留槽621に落下することに起因する外乱を受けにくくなる。したがって、粉粒体の充填装置6は、粉粒体Pの充填圧を確実に一定にすることができ、一定量の粉粒体Pを計量穴661Aに確実に充填することができる。
(12)進退機構63は、貯留槽621から粉粒体Pを落下させて計量穴661Aに充填するときに充填用ホッパー62を搖動させるので、投入槽622に投入された粉粒体Pが落下することによって、貯留槽621に補充されていく粉粒体Pを均すことができる。したがって、粉粒体の充填装置6は、粉粒体Pの充填圧を確実に一定にすることができ、一定量の粉粒体Pを計量穴661Aに確実に充填することができる。
(13)容器供給装置3は、容器用制御手段37を備え、この容器用制御手段37は、小型電磁フィーダ32にてダミーパレットDPを振動させているときに、容器用ホッパー33に保持された複数の容器C1をダミーパレットDPの上面に向かって落下させるので、ダミーパレットDPの上面に落下した複数の容器C1は、ダミーパレットDPの振動によって転動しながらダミーパレットDPの各収容部DP1に入り込んでいくことになる。したがって、容器供給装置3は、ダミーパレットDPに複数の容器C1を自動的に供給することができ、製造効率を向上させることができる。
(14)容器供給装置3は、容器用ホッパー33に保持された複数の容器C1をダミーパレットDPの上面に向かって落下させることによって、ダミーパレットDPに容器C1を供給しているので、容器C1を作業者の手で把持したり、容器C1を吸引したりすることはない。したがって、容器供給装置3は、容器C1が汚れてしまったり、変形してしまったりすることを抑制することができるので、歩留まりを向上させることができ、ひいては製造効率を向上させることができる。
(15)容器用制御手段37は、ダミーパレットDPの各収容部DP1の並んでいる方向に沿ってレール部材331およびスライダ332にて容器用ホッパー33を移動させているときに、容器用ホッパー33に保持された複数の容器C1をダミーパレットDPの上面に向かって落下させるので、複数の収容部DP1の並んでいる方向に沿って容器C1を落下させる位置を移動させていくことができる。換言すれば、容器供給装置3は、ダミーパレットDPの各収容部DP1の近傍に容器C1を落下させていくことができるので、ダミーパレットDPの各収容部DP1に容器C1を入り込みやすくすることができ、製造効率を更に向上させることができる。
(16)容器用ホッパー33は、ダミーパレットDPの収容部DP1の中心に向かって容器C1を落下させるようにガイドするガイド部材334を備えているので、ダミーパレットDPの各収容部DP1に容器C1を更に入り込みやすくすることができ、製造効率を更に向上させることができる。
(17)ガイド部材334は、本体部333に取り付けられた基端部からダミーパレットDP側の先端部に向かうにしたがって下降するように傾斜するレール状に形成されるとともに、ダミーパレットDPの収容部DP1の中心に向かって容器C1を滑らせて案内する溝部334A1を有する簡素な構成によってダミーパレットDPの収容部DP1の中心に向かって容器C1を落下させるようにガイドすることができるので、容器供給装置3を安価に構成することができる。
(18)容器C1は、頂部にフランジC12を有し、ガイド部材334に設けられた一対の突出片334A2の間隔は、容器C1の胴体C11の外径よりも広く、容器C1のフランジC12の外径よりも狭いので、ガイド部材334の溝部334A1を滑って一対の突出片334A2に差し掛かった時に、容器C1の胴体C11は、一対の突出片334A2の下方に突出し、容器C1のフランジC12は、一対の突出片334A2の上方に引っ掛かって残ることになる。換言すれば、容器供給装置3は、容器用ホッパー33に保持された複数の容器C1をダミーパレットDPの上面に向かって落下させるときに、頂部を鉛直上方側に位置させるとともに、底部を鉛直下方側に位置させた一定の姿勢を容器C1に取らせて落下させることができる。したがって、容器供給装置3は、ダミーパレットDPの各収容部DP1に容器C1を更に入り込みやすくすることができ、製造効率を更に向上させることができる。
(19)ガイド部材334に設けられた一対の突出片334A2の間隔は、容器C1が滑っていくにつれて徐々に広くなっていくので、容器C1に一定の姿勢を取らせやすくすることができる。したがって、容器供給装置3は、ダミーパレットDPの各収容部DP1に容器C1を更に入り込みやすくすることができ、製造効率を更に向上させることができる。
(20)ダミーパレットDPの上面には、表面を滑らかにするための表面処理が施されているので、ダミーパレットDPの上面に落下した複数の容器C1は、ダミーパレットDPの振動によって転動しやすくなる。したがって、容器供給装置3は、ダミーパレットDPの各収容部DP1に容器C1を更に入り込みやすくすることができ、製造効率を更に向上させることができる。
(21)容器供給装置3は、プッシャー362を備えているので、待機用ダミーパレットDPwをダミーパレットDPの配置位置まで押し出すことによって、今回の配置用ダミーパレットDP(n)とする工程と、前回の配置用ダミーパレットDP(n−1)をダミーパレットDPの配置位置から押し出す工程とを1回の工程で実行することができる。
(22)容器供給装置3は、プラー363を備えているので、プッシャー362にて押し出された前回の配置用ダミーパレットDP(n−1)をプラー363にてダミーパレットDPの配置位置から更に引き出すことができる。したがって、容器供給装置3は、今回の配置用ダミーパレットDP(n)と、前回の配置用ダミーパレットDP(n−1)との間にプラー363にてスペースを開けることができるので、小型電磁フィーダ32にて今回の配置用ダミーパレットDP(n)を振動させた場合であっても、その振動は、前回の配置用ダミーパレットDP(n−1)や、下流側パレットコンベア364などに伝わってしまうことはない。
(23)プラー363は、ダミーパレットDPの載置面に対して突没自在に設けられるとともに、ダミーパレットDPの引出方向に沿って進退自在に設けられるピン363Bを備え、容器用制御手段37は、ダミーパレットDPの下面に形成された穴DP2にピン363Bを挿入した後、ダミーパレットDPの引出方向に沿ってスライドさせることによって、ダミーパレットDPをダミーパレットDPの配置位置から更に引き出す簡素な構成によってダミーパレットDPをダミーパレットDPの配置位置から更に引き出すことができるので、容器供給装置3を安価に構成することができる。
(24)容器供給装置3は、容器貯留槽34と、容器搬送手段35と、容器用ホッパー33と、落下手段とを備え、複数の容器C1を循環させて再利用するので、ダミーパレットDPの上面に落下した複数の容器C1のうち、ダミーパレットDPの収容部DP1に入り込まなかった容器C1は、繰り返しダミーパレットDPの上面に落下することになり、いずれはダミーパレットDPの収容部DP1に入り込んでいくことになる。したがって、容器供給装置3は、ダミーパレットDPに複数の容器C1を自動的に供給することができ、製造効率を向上させることができる。
(25)容器搬送手段35は、複数の容器C1を循環させる一回のサイクルに際して容器用ホッパー33に一定量の複数の容器C1を保持させるので、一定の割合でダミーパレットDPの各収容部DP1に容器C1を入り込ませることができる。
(26)容器用制御手段37は、容器投入部371Aと、投入停止部371Bとを備えているので、バケット351Aおよびベルトコンベア352と協働してシャッタ353を開閉することによって、バケット351Aの内部に一定量の複数の容器C1を投入することができる。そして、容器用制御手段37は、容器移動部371Cを備えているので、バケット351Aの内部に投入された複数の容器C1を容器用ホッパー33に移動させることができる。したがって、容器搬送手段35は、簡素な構成によって容器用ホッパー33に一定量の複数の容器C1を保持させることができる。
(27)ベルトコンベア352は、容器貯留槽34に貯留された複数の容器C1を導入する所定面積の入口352Aを有しているので、バケット351Aに投入される単位時間あたりの容器C1の量を一定にすることができる。そして、投入停止部371Bは、センサ351A1にて複数の容器C1がバケット351Aの床面に接触したことを検知した後、所定の時間が経過したときに、シャッタ353を閉鎖するので、バケット351Aの内部に一定量の複数の容器C1を投入したときに、シャッタ353を閉鎖することができる。したがって、容器搬送手段35は、簡素な構成によって容器用ホッパー33に一定量の複数の容器C1を保持させることができる。
(28)容器用制御手段37は、シャッタ353を閉鎖するときに、バイブレータ353Cにてシャッタ本体353Aを振動させるので、ベルトコンベア352にて搬送される複数の容器C1をシャッタ本体353Aにて挟み込んでしまうことを抑制することができる。したがって、容器供給装置3は、容器C1が変形してしまうことを抑制することができるので、歩留まりを向上させることができ、ひいては製造効率を向上させることができる。
(29)容器用制御手段37は、シャッタ353を閉鎖するときに、コンプレッサ354に空気を吐出させるので、ベルトコンベア352にて搬送される複数の容器C1をシャッタ本体353Aにて挟み込んでしまうことを抑制することができる。したがって、容器供給装置3は、容器C1が変形してしまうことを抑制することができるので、歩留まりを向上させることができ、ひいては製造効率を向上させることができる。
(30)配置台31は、容器貯留槽34側に向かうにしたがって下降するようにダミーパレットDPを傾斜させるので、ダミーパレットDPの上面に落下した複数の容器C1のうち、ダミーパレットDPの収容部DP1に入り込まなかった容器C1は、容器貯留槽34に自由落下していくことになる。したがって、配置台31は、簡素な構成によって複数の容器C1を容器貯留槽34に落下させることができる。
(31)コンプレッサ331Aは、ダミーパレットDPの上面に沿って容器貯留槽34側に空気を吐出するので、ダミーパレットDPの上面に落下した複数の容器C1のうち、ダミーパレットDPの収容部DP1に入り込まなかった容器C1は、吹き飛ばされて容器貯留槽34に落下していくことになる。したがって、容器供給装置3は、簡素な構成によって複数の容器C1を容器貯留槽34に落下させることができる。
〔実施形態の変形例〕
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、粉粒体の充填装置6は、複数個のカプセルCを一単位として間欠的に製造するカプセルの製造装置1に用いられていたが、これ以外の製造装置に採用してもよい。
以上のように、本発明は、粉粒体を内部に貯留する貯留槽を備えた充填用ホッパーを有し、貯留槽から粉粒体を落下させて被充填部に充填する粉粒体の充填装置に好適に利用できる。
1 カプセルの製造装置
2 メインコンベア
3 容器供給装置
4 容器移載装置
5 容器クリーニング装置
6 充填装置
7 充填チェック装置
8 フィルム供給装置
9 フィルムダイカット装置
10 フィルム移載装置
11 シール装置
12 フィルム分離装置
13 カプセル移載装置
14 カプセル仕分装置
141 カプセル分割コンベア(分割搬送手段)
141C 光電センサ(検出手段)
142 ケース搬送コンベア
143 カプセルシューター(案内手段)
143A 筒状部
143B 傾斜部
143C ガイド部
144 第1コンベア(第1搬送手段)
144A 搬送路
144B ストッパ(静止手段)
144C ケース振動手段
145 第2コンベア(第2搬送手段)
145A 搬送路
145B ストッパ(静止手段)
145C ケース振動手段
146 仕分用制御手段
146A 第1収納判定部
146B 第2収納判定部
146C 搬出実行部
146D 振動実行部
61 計量充填機構
62 充填用ホッパー
63 進退機構(搖動手段)
64 プレート
65 シリンダ
66 計量ユニット
67 押出ユニット
621 貯留槽
622 投入槽
622A フレーム
622B 下カバー
622B1 穴部
622B2 突出部
622C 上カバー
631 ベース
632 レール
634 モータ
661 計量板
661A 計量穴(被充填部)
662 シャッタ
662A 貫通孔
663 ガイド板
663A 貫通孔
664 モータ
671 昇降板
672 押出ピン
673 押出用シリンダ

Claims (4)

  1. 粉粒体を内部に貯留する貯留槽を備えた充填用ホッパーを有し、前記貯留槽から前記粉粒体を落下させて被充填部に充填する粉粒体の充填装置であって、
    前記充填用ホッパーは、
    前記貯留槽の鉛直上方側に重ね合せて配設されるとともに、前記粉粒体を投入する開口を鉛直上方側に有する有底筒状の投入槽を備え、
    前記投入槽は、
    底面に形成された少なくとも1つの穴部を有し、
    前記貯留槽は、
    前記投入槽に投入された前記粉粒体が前記穴部を介して落下することによって、前記粉粒体を内部に貯留することを特徴とする粉粒体の充填装置。
  2. 請求項1に記載された粉粒体の充填装置において、
    前記投入槽は、
    前記穴部と連通するとともに、前記貯留槽の内部に向かって突出する筒状の突出部を有し、
    前記貯留槽は、
    前記投入槽に投入された前記粉粒体が前記突出部を介して落下することによって、前記粉粒体を内部に貯留することを特徴とする粉粒体の充填装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載された粉粒体の充填装置において、
    前記投入槽に投入された前記粉粒体が前記貯留槽に落下する水平位置は、前記貯留槽にて前記粉粒体を被充填部に充填する水平位置とは異なることを特徴とする粉粒体の充填装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された粉粒体の充填装置において、
    前記充填用ホッパーを搖動させる搖動手段を備え、
    前記搖動手段は、前記貯留槽から前記粉粒体を落下させて被充填部に充填するときに前記充填用ホッパーを搖動させることを特徴とする粉粒体の充填装置。
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