JP2016147661A - パワーブレーキ・アッセンブリの組み立て方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレーキペダル移動を最小化して車両の操作者のペダルフィーリングを改善する。
【解決手段】ブレーキブースタ22と、少なくとも一つのリザーバ・ポート36と少なくとも一つのブレーキライン・ポート38との間に配置されるチャンバ32を形成しているマスタシリンダ24と、を有するパワーブレーキ・アッセンブリ20の組み立て方法は、マスタシリンダのブレーキブースタへの挿入工程によって開始される。本方法では、挿入工程の際にマスタシリンダの少なくとも一つのリザーバ・ポートと少なくとも一つのブレーキライン・ポートとの間の圧力差が測定され、その後、圧力差の検出に応じてブレーキブースタ内へのマスタシリンダの挿入を停止される。本方法では、ブレーキブースタの内部から、マスタシリンダが、ある距離引き出され、そしてマスタシリンダをその距離後退させた後に、ブレーキブースタがマスタシリンダに固定される。
【選択図】図5

Description

本発明は、マスタシリンダとブレーキブースタとを有するパワーブレーキ・アッセンブリの組み立て方法に関する。
車両は、多くの場合、車両を減速させる、及び/又は、車両を停止位置に停止させておくための油圧ブレーキシステム又はパワーブレーキ・システムを有する。典型的には、パワーブレーキ・システムは、マスタシリンダに受け止められる出力ロッドを有するブレーキブースタを有する。油圧ブレーキラインは、マスタシリンダを、一つ以上の油圧ブレーキホイールシリンダ(hydraulic brake wheel cylinders)に流体的に連結する。ブレーキブースタは、車両の室内空間に配置されるブレーキペダルに連結されるペダル・ロッドを受け止める。動作において、ブレーキブースタは、車両の運転者によってブレーキペダルに作用させられる力を増幅することにより、ブレーキシステムを作動させるのに必要な力を減少させる。ブレーキブースタは、出力ロッドを通じて、マスタシリンダ内に配置された一つ以上のピストンに増幅された力を伝達する。マスタシリンダ内をピストンが移動することで、圧力のかかった流体が、油圧ブレーキラインを通じて各ブレーキホイールシリンダに供給される。
マスタシリンダ内のピストンは、典型的にはバイパス孔を有し、バイパス孔は、各ブレーキホイールシリンダに供給される流体を加圧するために、シールによって、封止される又は覆われる必要がある。マスタシリンダ及びブレーキブースタの寸法が変化するので、シール及びバイパス孔は互いからある距離を空けて配置される。マスタシリンダにおいて流体が加圧される前に、ピストン及び/又は出力ロッドのいずれかが、この距離(当該技術において、封止までの行程(travel-to-close)として知られている)を移動する必要がある。このため、この距離は、車両の運転者のペダルフィーリング(pedal feel)に影響を与えるペダル移動を生じさせる。したがって、この距離、即ち封止までの行程(travel-to-close)を低減してペダルフィーリングを向上させるために、パワーブレーキ・アッセンブリの組み立て方法において種々の試みが行われている。
一のパワーブレーキ・アッセンブリの組み立て方法が、特許文献1(米国特許第4,400,942号)に開示されている。この組み立て方法は、ブレーキブースタ内へのマスタシリンダの挿入を含んでおり、その後、ブレーキブースタの管状カラーが、マスタシリンダの径方向肩部回りに圧着(crimp)されて、マスタシリンダが管状カラーへと固定される。しかしながら、特許文献1(米国特許第4,400,942号)に開示された方法は、ブレーキブースタへマスタシリンダを固定する前又は後の、ペダル移動ロスの制御とは関係がない。
他のパワーブレーキ・アッセンブリの組み立て方法では、組み立ての際にブレーキブースタの出力ロッドを軸方向に調整することにより、マスタシリンダのピストンが、マスタシリンダのチャンバにおいてあまり後ろに位置しすぎないように、したがって出力ロッドからあまり離れすぎないように、ペダル移動を制御することが試みられている。一例として、特許文献2(米国特許出願公開第2002/0124390号)には、キャップが出力ロッドとマスタシリンダのピストンとの間の隙間を狭めることができるよう、出力ロッドにキャップを追加するとともに長手方向に位置決めする工程を含んでいる組み立て方法が開示されている。パワーブレーキ・アッセンブリの部材間の距離を調整する他の方法は、マスタシリンダとブレーキブースタとが互いに対して固定された後に行われる。このような一例として、特許文献3(米国特許第4,545,206号)に、パワーブレーキ・アッセンブリのリアクションディスク(reaction disc)とリアクション伝達部材(reaction transmitting member)との間のクリアランスの大きさを調整するための装置が開示されている。しかしながら、ペダル移動ロスを制御する前述の方法は非常に煩雑であり時間がかかることがある。
本発明は、ブレーキブースタ内へのマスタシリンダの挿入の際にマスタシリンダのリザーバ・ポートとブレーキライン・ポートとの間の圧力差を測定する工程を含む、パワーブレーキ・アッセンブリの組み立て方法を提供する。圧力差が検出されると、本方法では、ブレーキブースタ内へのマスタシリンダの挿入を停止する工程を行う。その後、マスタシリンダは、ブレーキブースタ内で、ある距離後退させられ、即ち引き出され、そしてブレーキブースタがマスタシリンダに固定されて、パワーブレーキ・システムの組み立てが完了する。
本方法は、ペダル移動ロスを制御する又は最小化するために、出力ロッドに配置されるキャップなどの特別な取付け具及び/又は器具を必要とすることなく、パワーブレーキ・アッセンブリを組み立てるより効率的かつ簡便な方法を提供する。詳細には、本発明は、パワーブレーキ・システムの組み立ての際に単にマスタシリンダのリザーバ・ポートとブレーキライン・ポートとの間に圧力差を与えてモニタリングすることによって、ブレーキブースタに対するマスタシリンダの最適位置を決定するという利点がある。したがって、当該方法により、動作の際に流体がマスタシリンダのチャンバ内において加圧される前にピストンが移動する必要がある距離即ち長さを低減する又は最小化することにより、組み立てられたパワーブレーキが最適化される。このように、当該方法により、ペダル移動を最小化して車両の操作者のペダルフィーリングを改善するパワーブレーキ・アッセンブリが得られる。
本発明の種々の他の利点は、添付図面を考慮して以下の詳細な説明を参照することで、容易に認識でき、同時によりよく理解されるであろう。
組み立てられた状態における、マスタシリンダとブレーキブースタとを有するパワーブレーキ・アッセンブリの断面斜視図である。 組み立てられていない状態における、マスタシリンダとブレーキブースタとを有するパワーブレーキ・アッセンブリの断面斜視図である。 ブレーキブースタの管状カラー内へとマスタシリンダの径方向肩部を挿入する工程を示すパワーブレーキ・アッセンブリの部分断面斜視図である。 図3の一部の拡大図である。 ピストンのバイパス孔を通じた流体の流れを停止するとともにマスタシリンダのブレーキライン・ポートとリザーバ・ポートとの間に圧力差を与えるよう、挿入工程の際にブレーキブースタの出力ロッドと係合するよう配置されるマスタシリンダのピストンを示すパワーブレーキ・アッセンブリの部分断面斜視図である。 図5の一部の拡大図である。 ブレーキブースタに固定されているマスタシリンダを示すパワーブレーキ・アッセンブリの部分断面斜視図である。 図7の一部の拡大図である。 ブレーキブースタにマスタシリンダを固定する他の構成の部分斜視図である。 図9の線10−10に沿った部分断面図である。
パワーブレーキ・アッセンブリ20の組み立て方法が、図面を参照して概略的に説明され、図2〜図8に示される。図面では、複数の図面にわたって、対応する部品が同様の符号で示される。図1で組み立てられた状態を概略的に示すように、パワーブレーキ・アッセンブリ20は、ブレーキペダル(図示せず)に取り付けられるブレーキブースタ22と、複数の流体作動ブレーキ(図示せず)に接続されるマスタシリンダ24と、を有する。
マスタシリンダ24は、中心軸Aに沿って配置され、マスタシリンダ24の回りに環状に延びる径方向肩部26を有する。マスタシリンダ24の径方向肩部26は、径方向肩部26の周囲に環状に延びる凹部28を有する。Oリング30が、凹部28に配置される。また、マスタシリンダ24は、中心軸Aに沿って配置される底部34を有する円筒形状のチャンバ32を形成する。マスタシリンダ24は、ブレーキ液を収容するとともに移送するようチャンバ32と流体連通状態に配置される、少なくとも一つのリザーバ・ポート36を更に有する。マスタシリンダ24は、ブレーキ液をマスタシリンダ24のチャンバ32から流体作動ブレーキへと流すようチャンバ32と流体連通状態に配置される、少なくとも一つのブレーキライン・ポート38を更に有する。
少なくとも一つの制御器40は、マスタシリンダ24のチャンバ32に摺動可能に配置されるとともに、ブレーキ液がチャンバ32から少なくとも一つのブレーキライン・ポート38を通じて流体作動ブレーキへと移送されるよう軸Aに沿って延びる。制御器40は、少なくとも一つのピストン42と、保持器(retainer)46と、を有する。ピストン42は、軸Aに沿って配置され、先端部44から中空である円筒形状である。保持器46は、対応する少なくとも一つのピストン42の先端部44にはまり込む関係(telescoping relationship)となるよう配置される。ピストン42は、先端部44に隣接し、ブレーキ液が流れることが可能な、少なくとも一つのバイパス孔48を有する。マスタシリンダ24は、チャンバ32の回りに環状に配置される少なくとも一つの入口ポート49を有する。入口ポート49は、少なくとも一つのバイパス孔48とリザーバ・ポート36との間に配置されて、それらの間を流体連通状態とする。少なくとも一つのガスケット50は、マスタシリンダ24のチャンバ32内に配置されるとともに、ピストン42の回りを環状に延び、少なくとも一つのバイパス孔48に隣接して配置される。
バネ52が、軸A上に配置され、ピストン42と保持器46との間を延び、ピストン42を突出位置(extended position)即ちレスト位置(resting position)へと付勢する。その完全に突出した位置又は付勢された位置において、バネ52は、少なくとも一つのバイパス孔48を入口ポート49に隣接するよう位置させ、マスタシリンダ24のオープン状態を形成する。マスタシリンダ24のオープン状態では、図7及び図8に示す通り、ブレーキ液は、リザーバ・ポート36から、保持器46の周囲にある入口ポート49及びバイパス孔48を連続的に通って、ブレーキライン・ポート38へと流れることができる。言い換えると、マスタシリンダ24がオープン状態に配置される場合、開いた即ち遮断されていない流体連通ラインが、少なくとも一つのリザーバ36と少なくとも一つのブレーキ入口ポート38との間で延びる。チャンバ32の底部端34に向かう少なくとも一つのピストン42の摺動移動に応じて、バイパス孔48は少なくとも一つのガスケット50を越えて軸方向に前進し、加圧状態が形成される。加圧状態では、図5及び図6に示す通り、リザーバ・ポート36からバイパス孔48を通るブレーキ液の流れが遮断される。したがって、リザーバ・ポート36は、閉じられ即ちチャンバ32から分離され、これにより、流体作動ブレーキへの供給のため、ブレーキライン・ポート38に加圧された流体が供給される。マスタシリンダ24の前述の動作は、単一の制御器40に関して説明したが、マスタシリンダ24は、図1に描画された例のように、チャンバ32内に配置され、互いに協力して機能する、二つの制御器40を有することもできる。
ブレーキブースタ22は、前部ハウジング54及び後部ハウジング56を有する。各ハウジング54,56は、カップ状であり、軸A上に配置され、前部ハウジング54と後部ハウジング56との間を延びる空間58,60,62,64を形成する。ブレーキブースタ22の前部ハウジング54は、軸Aに沿って前部ハウジング54から外側に延びる、円筒形状の管状カラー(tubular collar)66を有する。ブレーキブースタ22は、空間58,60,62,64内であって軸A上に配置される、前端部72と後端部74との間で延びる管状のパワーアクチュエータ70を更に有する。パワーアクチュエータ70は、前部ハウジング54及び後部ハウジング56に対して軸Aに沿って可動である。パワーアクチュエータ70の前端部72は、マスタシリンダ24のピストン42と係合するために、パワーアクチュエータ70の前端部72から軸Aに沿って前部ハウジング54に向かって外側に延びる出力ロッド76を有する。入力ロッド78は、ブレーキブースタ22から中心軸Aに沿ってブレーキペダルに向かって外側に延びる。バネ等の弾性部材73が、前部ハウジング54内に配置され、マスタシリンダ24と係合するように、入力ロッド78の回りを、パワーアクチュエータ70の前端部72と前部ハウジング54との間で環状に延びる。
ブレーキをかける際に、操作者がブレーキペダルを介して力を入力すると、入力ロッド78は、ブレーキペダルから出力ロッド76に入力された力を伝達し、マスタシリンダ24のピストン42を軸Aに沿ってマスタシリンダ24の底部34に向かって押圧する。上述の通り、チャンバ32の底部端34に向かう少なくとも一つのピストン42の摺動移動に応じて、バイパス孔48は、少なくとも一つのガスケット50を越えて軸方向に前進し、リザーバ・ポート36からのバイパス孔48を通るブレーキ液の流れが妨げられるマスタシリンダ24の加圧状態が形成される。したがって、リザーバ・ポート36は、閉じられ即ちチャンバ32から分離され、これにより、複数の流体作動ブレーキへの供給のため、ブレーキライン・ポート38に加圧された流体が供給される。操作者が力の入力を止めると、マスタシリンダ24をオープン状態に戻すようマスタシリンダ24のバネ52がピストン42に作用し、パワーアクチュエータ70をその元の位置に戻すよう弾性部材73がパワーアクチュエータ70の出力ロッド76に作用する。
図2に示す通り、パワーブレーキ・アッセンブリ20の組み立て方法は、ブレーキブースタ22の管状カラー66にマスタシリンダ24の径方向肩部26を軸方向に挿入することにより開始される。図3に示す通り、挿入工程の際に、出力ロッド76がマスタシリンダ24のピストン42と軸方向に並べて配置される。径方向肩部26が管状カラー66へ部分的に挿入されると、本方法では、リザーバ・ポート36とブレーキ入口ポート38との間の圧力差を測定(monitoring)する工程が行われる。ブレーキライン・ポート38とリザーバ・ポート36との間の流体圧力差は、リザーバ・ポート36を封止しリザーバ・ポート36で圧力を計測するとともにブレーキライン・ポート38を封止しブレーキライン・ポート38に圧力を作用させることにより、又は、ブレーキライン・ポート38を封止しブレーキライン・ポート38で圧力を測定するとともにリザーバ・ポート36を封止しリザーバ・ポート36に圧力を作用させることにより、測定することができる。例えば、チャンバ32内でブレーキライン・ポート38及びリザーバ・ポート36にわたって流体に圧力を与えるために、圧力生成器(例えば圧縮空気供給装置)を、マスタシリンダ24のブレーキライン・ポート38及びリザーバ・ポート36の一方に適用することができる。なお、流体圧力は、ガス(空気)又は液体によって供給できることを記載しておく。つまり、リザーバ・ポート36とブレーキライン・ポート38との間に流体圧力を作用させるため、圧縮空気供給装置を用いる代わりに、液体供給装置を用いることもできる。
リザーバ入口ポート36とブレーキ入口ポート38との間に圧力差がない場合、この測定結果はマスタシリンダがオープン状態にあることを示している。マスタシリンダのオープン状態とは、図7及び図8に示す通り、開いた即ち遮断されていない流体連通ラインが、少なくとも一つのリザーバ・ポート36と少なくとも一つのブレーキ入口ポート38との間で延びていることを示している。流体圧力差がリザーバ入口ポート36とブレーキ入口ポート38との間で検出される場合、これはマスタシリンダが加圧状態にあることを示している。マスタシリンダの加圧状態とは、図5及び図6に示す通り、バイパス孔48を通るブレーキ液の流れが、少なくとも一つのガスケット50によって妨げられる即ち遮断されることを示している。なぜなら、ブレーキブースタ22の出力ロッド76と当接する又は係合することにより、ピストン42、そして少なくとも一つのバイパス孔48は、チャンバ32の底部端34に向かって前進させられているからである。
少なくとも一つのリザーバ・ポート36と少なくとも一つのブレーキ入口ポート38の間で圧力差がないことが検出されない限り、マスタシリンダ24が、ブレーキブースタ22の管状カラー66へと、ブレーキブースタ22の出力ロッド76に向かって軸方向に挿入され続ける。ピストン42がブレーキブースタ22の出力ロッド76と係合すると、ピストン42のバイパス孔48がガスケット50を越えて移動するよう、出力ロッド76は、マスタシリンダ24のチャンバ32の底部34に向かってピストン42を軸方向に押圧し即ち摺動させて、ピストン42と保持器46との間でバネ52を圧縮し、これにより、ブレーキライン・ポート38とリザーバ・ポート36との間の流体連通が閉じられる。ピストン42のこの移動により、ブレーキライン・ポート38とリザーバ・ポート36との間に流体圧力差が生じる。この圧力差が検出されると、本方法は、ブレーキブースタ22の管状カラー66への、マスタシリンダ24の径方向肩部26の軸方向の挿入を停止する工程を行う。
図5及び図6に示す通り、ピストン42の軸方向移動の距離つまり長さLにより、リザーバ・ポート36とブレーキ入口ポート38との間で圧力差が検出されないマスタシリンダ24のオープン状態と、リザーバ・ポート36とブレーキ入口ポート38との間で圧力差が検出されるマスタシリンダ24の加圧状態と、が変化する。したがって、圧力差が検出され、軸方向挿入が停止された後、本方法では、マスタシリンダ24のオープン状態が再形成されるよう、マスタシリンダ24の径方向肩部26をブレーキブースタ22の管状のカラー66から、この距離つまり長さL後退させる即ち引き出す工程が行われる。挿入工程と同様に、リザーバ・ポート36とブレーキ入口ポート38との間で圧力差が検出されなくなり、この距離つまり長さLだけピストンが移動してマスタシリンダ24のオープン状態が再形成された時を決定するために、リザーバ・ポート36とブレーキ入口ポート38との間の圧力差を後退工程の際にも測定することができる。上述の記載の通り、引き出し工程では、バネ52がピストン42を戻すことができるよう、そして、バイパス孔48が、ガスケット50を越えて再配置され、入口ポート49を介してリザーバ・ポート36と流体連通状態へ戻るよう、マスタシリンダ24がブレーキブースタ22から離れるように移動させられる。オープン状態が再び得られ、圧力差が検出されなくなくなると、本方法では、マスタシリンダ24がブレーキブースタ22に固定された配置となるよう、ブレーキブースタ22の管状カラー66からマスタシリンダ24の径方向肩部26を引き出すことを停止する工程が行われる。
当該パワーブレーキ・アッセンブリの組み立て方法では、組み立ての際に、少なくとも一つのリザーバ・ポート36と少なくとも一つのブレーキライン・ポート38との間の圧力差を測定することにより、当該技術において封止までの行程(travel-to-close)として知られている距離つまり長さLを低減する。言い換えると、組み立ての際に圧力差を測定することにより、この距離つまり長さLを可能な限り最小の値に設定するよう、マスタシリンダ24をブレーキブースタ22に対して正確に配置することができる。組み立てられたパワーブレーキ・アッセンブリに設定される封止までの行程(travel-to-close)が低減されるので、ペダル移動を最小化でき、したがって車両の操作者のペダルフィーリング(pedal feel)を改善できる。当該パワーブレーキ・アッセンブリの組み立て方法の他の利点は、考慮する必要があるのは、システム内のあらゆる生じうる組み合わせ及び部材の許容誤差ではなく、マスタシリンダ及びブレーキブースタの互いに対する許容誤差だけであることにある。
本方法の一実施形態において、管状カラー66を、マスタシリンダ24の径方向肩部26の周囲で、例えば圧着、かしめ等によって機械的に変形させることによって、ブレーキブースタ22の管状カラー66をマスタシリンダ24の径方向肩部26に固定する。具体的には、図1からよくわかる通り、当該方法は、マスタシリンダ24の肩部26の周囲に環状に延びて、ブレーキブースタ22の管状カラー66におけるマスタシリンダ24の移動を防止する収縮ネック68を形成するよう、管状カラー66をマスタシリンダ24の周囲に圧着する工程を含む。図1に示す通り、パワーブレーキ・アッセンブリ20の組み立て位置における前部ハウジング54の管状カラー66は、マスタシリンダ24とブレーキブースタ22との間に封止係合を形成するよう、マスタシリンダ24の径方向肩部26の周囲にそして径方向肩部26のOリング30の上に環状に延設される。あるいは、ブレーキブースタの管状カラー66を、ボルトもしくはネジ、又は溶接、又はピンを用いて、マスタシリンダ24の径方向肩部26に機械的に固定することができる。
本方法の他の実施形態においては、マスタシリンダ24の径方向肩部26とブレーキブースタ22の管状カラー66との間に、接合材料、例えば流動するとともに硬化によって固まる接着剤、溶接等を導入することによって、ブレーキブースタ22をマスタシリンダ24に接着的に接合することができる。例えば、図9及び図10からよくわかる通り、マスタシリンダ24の径方向肩部26は、互いに間隔を空けて配置されるとともに軸A回りに環状に延びる複数の凹部28を有する。マスタシリンダ24の管状カラー66は、管状カラー66から軸A回りに径方向外側に延びる膨出部167を有し、膨出部167は、マスタシリンダ24の径方向肩部26とブレーキブースタ22の膨出部167との間に環状に延びている中空部分(void)169を形成している。管状カラー66の膨出部167は、マスタシリンダ24をブレーキブースタ22に固定するために接着接合材料の注入を可能にするよう、膨出部167に配置されるとともに中空部分169と連通する孔171を更に有する。
当該方法の一実施形態において、マスタシリンダ24の径方向肩部26がブレーキブースタ22の管状カラー66に少なくとも部分的に挿入されると、ブレーキブースタ22を真空にして、種々のタイプのブレーキブースタ22に対し、調整や補正を行うことができる。真空により、ブレーキブースタ22の、前部ハウジング54と、後部ハウジング56と、主隔壁82と、後部隔壁84と、を締め付けて、ブレーキブースタ22を1〜2mm変形させる。例えば、図1に示す通り、前部ハウジング54は、ブレーキブースタ22を真空源に接続するための入口を有する。ブレーキブースタ22は、真空源が動作していないときには大気圧の空気がブレーキブースタ22に入ることを防止するため、真空源と入口との間にバキュームチェックバルブを有することができる。
図1に示す通り、組み立てられたパワーブレーキ・アッセンブリ20のブレーキブースタ22は、円形状の仕切板80を更に有する。仕切板80は、パワーアクチュエータ70が摺動可能に取り付けられるとともに、空間58,60,62,64を、後部ハウジング56と仕切板80との間に延びる一次制御ボリューム(primary control volume)58,60と、仕切板80と前部ハウジング54との間に延びる二次制御ボリューム(secondary control volume)62,64と、に分割する。エラストマー材料で形成される円形状の主隔壁82は、後部ハウジング56に隣接している一次制御ボリューム58,60内に配置され、仕切板80から離れて配置されるパワーアクチュエータ70に取り付けられて、一次制御ボリューム58,60を一次適用コンパートメント(primary apply compartment)58と一次真空コンパートメント(primary vacume compartment)60とに分割している。エラストマー材料で形成される円形状の二次隔壁84は、前部ハウジング54に隣接している二次制御ボリューム62,64に配置され、仕切板80から離れて配置されるパワーアクチュエータ70に取り付けられて、二次制御ボリューム62,64を二次適用コンパートメント(secondary apply compartment)62と二次真空コンパートメント(secondary vacume compartment)64とに分割している。管状のパイプ86は、仕切板80と主隔壁82との間を延び、一次適用コンパートメント58及び二次適用コンパートメント62の両方と流体連通状態に配置される通路88を形成している。パワーアクチュエータ70は、動作の際に、真空コンパートメント60,64を常に大気圧より低い圧力とできるよう、一次真空コンパートメント60と二次真空コンパートメント64とを接続する空気通路90を有する。あるいは、空気通路90を、真空コンパートメント60,64をそれらの間の流体連通(真空)のために互いに接続するよう、仕切板80に形成することもできる。
円板状の一次支持板92が、一次真空チャンバ32内に配置されるとともに、主隔壁82に剛性を与えるよう、主隔壁82に当接してパワーアクチュエータ70に取り付けられる。円板状の二次支持板94が、二次真空チャンバ32内に配置されるとともに、パワーアクチュエータ70に取り付けられ、二次隔壁84に剛性を与えるよう二次隔壁84に当接する。
パワーアクチュエータ70の後端部74は、中心軸Aに沿って延びる円筒状の穴(bore)96を有する。概略的に示す通り、空気調整機構98が、大気圧において空気がブレーキブースタ22の適用コンパートメント58,62に入ることができるよう、穴96に配置される。空気調整機構98は、パワーアクチュエータ70の穴96に収容されるスプール状(spool-shape)の空気バルブ100を有しており、出力ロッド76と入力ロッド78との間で中心軸Aに沿って延びる。空気バルブ100は、ブレーキブースタ22の入力ロッド78と係合するための空洞104を有する受け端部102を有する。エラストマー材料から形成された円形状のリアクションディスク106が、パワーアクチュエータ70の前端部72に配置されるとともに、出力ロッド76と空気バルブ100との間に延びて、空気バルブ100の動きを出力ロッド76に伝達している。空気調整機構98は、大気圧において空気が空気バルブ100を通ってブレーキブースタ22に入ることを防止するために、空気バルブ100に隣接して配置される管状の浮動制御バルブ108を更に有する。パワーアクチュエータ70の後端部74は、空気調整機構98の浮動制御バルブ108と係合するために、軸A回りに環状に、パワーアクチュエータ70の後端部74から外側に延びるバルブ受け部110を有する。
動作において、ブレーキがレスト位置にあり、力が入力ロッド78に印加されていない場合、真空源は真空コンパートメント60,64から空気を引き抜く。空気バルブ100が、浮動制御バルブ108をパワーアクチュエータ70のバルブ受け部110から離して保持している状態では、空気は適用コンパートメント58,62から排出される。バルブ受け部110は、浮動制御バルブ108上に配置されて、大気圧の空気がパワーアクチュエータ70の後端部内へ、そして適用コンパートメント58,62内へと入ることを防止している。隔壁82,84の両面が真空であることで、隔壁82,84はパワーアクチュエータ70をハウジングに保持することができる。
運転者がブレーキペダルを押すと、浮動制御バルブ108がパワーピストン42上のバルブ受け部110と接触するまで、入力ロッド78が、空気バルブ100及び浮動制御バルブ108をともに前方に軸Aに沿って前部ハウジング54に向かって変位させる。空気バルブ100は、前方に中心軸Aに沿って移動するにつれて、それ自体が浮動制御バルブ108から離れることになり、空気バルブ100と浮動制御バルブ108との間に隙間が生じる。この隙間が生じると、大気圧の空気がブレーキブースタ22の適用コンパートメント58,62に入っていく。真空コンパートメント60,64はまだ真空であるので、隔壁圧力差により、前方に向かう動作力が、パワーアクチュエータ70に接続された隔壁82,84のそれぞれに作用する。動作力が、パワーアクチュエータ70及び出力ロッド76を前方に移動させ、マスタシリンダ24のピストン42を移動させる。
ブレーキをかける際にブレーキシステムの油圧ライン圧力が上昇するにつれて、ブレーキブースタ22は空気バルブ100を通じてブレーキペダルに機械的フィードバック力を与える。出力ロッド76は、後方に向かう力を、マスタシリンダ24のピストン42からリアクションディスク106に伝達し、これにより圧縮し、非常に強く圧縮された流体のような応答性を提供する。マスタシリンダ24からのすべての力の一部は、空気バルブ100、入力ロッド78、そして最終的にブレーキペダルに伝達される。これにより、運転者は、制動の程度に比例するブレーキ適用感覚が得られる。また、このフィードバックは、空気バルブ100を閉じて、運転者がブレーキペダルをより強く押圧するまで、作用させる圧力が更に上昇することを防止する。
ブレーキペダルがホールド位置にある場合、浮動制御バルブ108は、パワーアクチュエータ70のバルブ受け部110に接したままとなり、これにより、真空源が適用コンパートメント58,62から遮断される。同時に、浮動制御バルブ108がパワーアクチュエータ70とともに中心軸Aに沿って移動し、空気バルブ100に再び受け止められて、これにより、空気が適用コンパートメント58,62に更に入ることを防止する。運転者がブレーキペダルを離すか又は更に大きな力を印加するまで、空気バルブ100及び浮動制御バルブ108は静止したままである。ブレーキペダルに掛かるすべての力を解除すると、パワーアクチュエータ70が隔壁82,84をレスト位置へと戻すことができる。
もちろん、本発明に多くの変形及び変更を上記の教示に基づいて行うことができ、詳細な説明以外にも添付の特許請求の範囲内で実現できる。本発明に関して開示したパワーブレーキ・アッセンブリ20を組み立て方法は、タンデム・パワーブレーキ・アッセンブリ(tandem power brake assemblies)だけでなくレギュラー・パワーブレーキ・アッセンブリ(regular power brake assemblies)の製造にも用いることができる。
20 パワーブレーキ・アッセンブリ
22 ブレーキブースタ
24 マスタシリンダ
26 径方向肩部
28 凹部
30 Oリング
32 チャンバ
34 底部端
36 リザーバ・ポート
38 ブレーキライン・ポート
40 制御器
42 ピストン
44 先端部
46 保持器
48 バイパス孔
49 入口ポート
50 ガスケット
52 バネ
54 前部ハウジング
56 後部ハウジング
58 一次適用コンパートメント
60 一次真空コンパートメント
62 二次適用コンパートメント
64 二次真空コンパートメント
66 管状カラー
68 収縮ネック
70 パワーアクチュエータ
72 前端部
73 弾性部材
74 後端部
76 出力ロッド
78 入力ロッド
80 仕切板
82 主隔壁
84 後部隔壁
88 通路
90 空気通路
92 一次支持板
94 二次支持板
96 穴
98 空気調整機構
100 空気バルブ
102 受け端部
104 空洞
106 リアクションディスク
108 浮動制御バルブ
110 バルブ受け部
167 膨出部
169 中空部分
171 孔
A 軸
L 長さ(距離)
米国特許第4,400,942号明細書 米国特許出願公開第2002/0124390号明細書 米国特許第4,545,206号明細書

Claims (15)

  1. ブレーキブースタと、少なくとも一つのリザーバ・ポートと少なくとも一つのブレーキライン・ポートとの間に配置されるチャンバを形成しているマスタシリンダと、を有するパワーブレーキ・アッセンブリの組み立て方法であって、
    前記マスタシリンダを前記ブレーキブースタに挿入する挿入工程と、
    前記挿入工程の際に、前記マスタシリンダの前記少なくとも一つのリザーバ・ポートと前記少なくとも一つのブレーキライン・ポートとの間の圧力差を測定する工程と、
    圧力差の検出に応じて、前記ブレーキブースタ内への前記マスタシリンダの挿入を停止する工程と、
    前記ブレーキブースタの内部から、前記マスタシリンダを、ある距離引き出す引き出し工程と、
    前記マスタシリンダを前記距離引き出した後に、前記ブレーキブースタを前記マスタシリンダに固定する工程と、
    を含む方法。
  2. 前記引き出し工程の際に前記マスタシリンダの前記少なくとも一つのリザーバ・ポートと前記少なくとも一つのブレーキライン・ポートとの間の圧力差の消失を測定する工程と、
    前記距離が得られるよう、前記圧力差の消失に応じて前記ブレーキブースタからの前記マスタシリンダの引き出しを停止する工程と、
    を更に含む、
    請求項1に記載の方法。
  3. 圧力差を測定する前記工程及び圧力差の消失を測定する前記工程は、
    前記少なくとも一つのリザーバ・ポート及び前記少なくとも一つのブレーキライン・ポートのうちの一方に圧力を作用させる工程と、
    前記少なくとも一つのリザーバ・ポート及び前記少なくとも一つのブレーキライン・ポートのうちの他方において圧力を測定し、作用させた圧力と測定された圧力とが異なるかあるいは等しいかを判断する工程と、
    を含む、
    請求項2に記載の方法。
  4. 前記少なくとも一つのリザーバ・ポート及び前記少なくとも一つのブレーキライン・ポートのうちの一方に圧力を作用させる前記工程は、圧縮空気供給装置を前記少なくとも一つのリザーバ・ポート及び前記少なくとも一つのブレーキライン・ポートのうちの一方に接続する工程を含む、
    請求項3に記載の方法。
  5. 前記少なくとも一つのリザーバ・ポート及び前記少なくとも一つのブレーキライン・ポートのうちの一方に圧力を作用させる前記工程は、液体供給装置を前記少なくとも一つのリザーバ・ポート及び前記少なくとも一つのブレーキライン・ポートのうちの一方に接続する工程を含む、
    請求項3に記載の方法。
  6. 前記ブレーキブースタは、管状カラーを有し、
    前記マスタシリンダは、径方向肩部を有し、
    前記ブレーキブースタを前記マスタシリンダに固定する前記工程は、前記管状カラーを前記マスタシリンダの前記径方向肩部の周囲で機械的に変形させる工程を含む、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記ブレーキブースタは、管状カラーを有し、
    前記マスタシリンダは、径方向肩部を有し、
    前記ブレーキブースタを前記マスタシリンダに固定する前記工程は、前記管状カラーを前記マスタシリンダの前記径方向肩部に機械的に固定する工程を含む、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記ブレーキブースタは、管状カラーを有し、
    前記マスタシリンダは、径方向肩部を有し、
    前記ブレーキブースタを前記マスタシリンダに固定する前記工程は、前記マスタシリンダの前記径方向肩部と前記管状カラーとの間に接合材料を導入する工程を含む、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記径方向肩部は、複数の凹部を有し、
    前記管状カラーは、中空部分を形成する膨出部を有し、
    前記接合材料を導入する前記工程は、前記マスタシリンダを前記ブレーキブースタに固定するよう、孔を通じて前記接合材料を前記凹部と前記膨出部との間に注入する工程を含む、
    請求項8に記載の方法。
  10. 前記ブレーキブースタは、前部ハウジングと、後部ハウジングと、主隔壁と、後部隔壁とを有し、
    当該方法は、前記ブレーキブースタの、前記前部ハウジングと、前記後部ハウジングと、前記主隔壁と、前記後部隔壁と、の調整及び締め付けを実行するよう、前記挿入工程の際に前記ブレーキブースタを真空にする工程を更に含む、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記ブレーキブースタは、管状カラーを有し、
    前記マスタシリンダは、径方向肩部を有し、
    前記挿入工程は、前記径方向肩部を前記管状カラーへと軸方向に挿入する工程を含み、
    前記引き出し工程は、前記径方向肩部を前記管状カラーから前記距離引き出す工程を含む、
    請求項2から5のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記マスタシリンダは、前記チャンバ内に、互いにはまり込むように配置されるピストン及び保持器を有する制御器を有し、
    前記ブレーキブースタは、軸に沿って延びる出力ロッドを有し、
    当該方法は、前記挿入工程の際に前記ピストン及び前記出力ロッドを互いに軸方向に並んで配置させる工程を更に含む、
    請求項11に記載の方法。
  13. 前記ピストンは、先端部に隣接するバイパス孔を有し、
    当該方法は、前記少なくとも一つのリザーバ・ポートと、前記バイパス孔と、前記チャンバと、前記少なくとも一つのブレーキライン・ポートとを通る流体の連続的連通を可能とする前記マスタシリンダのオープン状態を形成するよう、前記挿入工程の際に前記ピストンと前記保持器との間に配置されるバネを用いて前記ピストンを突出位置へと付勢する工程を更に含む、
    請求項12に記載の方法。
  14. 前記マスタシリンダは、前記チャンバ内に配置されるとともに、前記少なくとも一つのバイパス孔に隣接して、前記ピストンの回りに環状に延びる少なくとも一つのガスケットを有し、
    当該方法は、前記連続的連通が閉じられ、測定する前記工程の際に、前記少なくとも一つのリザーバ・ポートと前記少なくとも一つのブレーキライン・ポートとの間で検出された流体圧力差が得られる、前記マスタシリンダの加圧状態を形成するため、前記ピストンと前記保持器との間で前記バネを圧縮し、前記ピストンの前記バイパス孔を前記少なくとも一つのガスケットを越えて軸方向に移動させるように、前記挿入工程の際に前記ブレーキブースタの前記出力ロッドと当接するよう前記ピストンを配置する工程を更に含む、
    請求項13に記載の方法。
  15. 前記引き出し工程の際に、前記マスタシリンダの前記オープン状態を再形成し、前記少なくとも一つのリザーバ・ポートと前記少なくとも一つのブレーキライン・ポートとの間で検出された圧力差を消失させるため、前記バイパス孔を前記少なくとも一つのリザーバ・ポートとの連通状態にするよう前記少なくとも一つのガスケットを越えて位置変更するように、前記引き出し工程の際に前記ピストンをその突出位置へと戻るように付勢する工程を更に含む、
    請求項14に記載の方法。
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