JP2016146496A - 電波吸収粒体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】非導電性材料との融着工程を経ることなく、電波吸収特性を発現する電波吸収粒子を容器に充填して集積させた電波吸収体の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】無機粒子を含有する無機粒子スラリーと、導電性フィラーを含有する導電性フィラースラリーとを混合して混合スラリーを作製する工程と、スプレードライヤー法を用いて、混合スラリーを噴霧し乾燥させることにより、無機粒子と前記導電性フィラーとからなる電波吸収粒子を造粒する工程と、電波吸収粒子を容器に充填して集積させる工程のみから、電波吸収体を製造する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電波吸収粒体の製造方法に関する。
近年、無線通信技術の進歩と無線通信システムの基盤整備が進み、携帯電話、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)や自動料金収集システム(ETC)などの電波利用が急速に進んでいる。
電波利用下では、機器を外部電波に影響されずに正常に作動させること(イミュニティ問題)と機器から他に影響する電波を出さないこと(エミッション問題)とを両立させることが求められており、不要な電波を吸収し、反射波を抑制する電波吸収体が注目されている。
この電波吸収体は、一般にフェライト焼結体、フェライト等の磁性粉体やカーボンブラック等の導電性粉体を、合成樹脂やゴム等に分散した成形体が知られており、導電損失、誘電損失、磁性損失により電波エネルギーを熱エネルギーに変換して吸収するものである。
誘電損失と導電損失を利用した電波吸収体としては、例えば、塩化ビニリデン系樹脂等により形成された導電性発泡粒子と、熱可塑性有機高分子(例えば、塩化ビニリデン系樹脂)からなる非導電性発泡粒子とが互いに融着された電波吸収粒子が提案されている。この導電性発泡粒子は、熱可塑性有機高分子の発泡粒子の表面に導電性粉体を有する導電性層および導電性層内の導電性粉体の脱落を防止する有機高分子のオーバーコート薄層を有している。そして、このような構成により、機械強度に優れ、長期間、安定した形状保持性を有する電波吸収粒子を提供することができると記載されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−209505号公報
しかし、上記特許文献1に記載の電波吸収体においては、誘電損失を利用しているため、導電性材料単体では電波吸収特性が発現しない。即ち、上記特許文献1においては、導電性発泡粒子と非導電性発泡粒子とを混合し、この混合物を成形金型内で加熱して、導電性発泡粒子と非導電性発泡粒子とを融着させる必要があるため、製造工程が複雑になるという問題があった。
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、非導電性材料との融着工程を経ることなく、電波吸収特性を発現する電波吸収粒子を容器に充填して集積させた電波吸収体の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電波吸収体の製造方法は、無機粒子を含有する無機粒子スラリーと、導電性フィラーを含有する導電性フィラースラリーとを混合して混合スラリーを作製する工程と、スプレードライヤー法を用いて、混合スラリーを噴霧し乾燥させることにより、無機粒子と導電性フィラーとからなる電波吸収粒子を造粒する工程と、電波吸収粒子を容器に充填して集積させる工程のみからなることを特徴とする。
同構成によれば、混合スラリーを作成した後、スプレードライヤー法にて電波吸収粒子を造粒し、造粒した電波吸収粒子を容器に充填して集積させるという工程だけで、導電性の三次元ネットワークが形成された電波吸収特性に優れた電波吸収体を得ることができる電波吸収粒子を製造することができる。従って、導電性発泡粒子と非導電性発泡粒子との融着工程を経ることなく、電波吸収特性を発現する電波吸収体を得ることができる。
また、スプレードライヤー法により、混合スラリーを噴霧し乾燥させるという簡易な方法で電波吸収粒子を量産することができる。
本発明の電波吸収体の製造方法においては、混合スラリーを作製する工程において、混合スラリーにおける導電性フィラーの配合量が、無機粒子100質量部に対して、0.5質量部以上10質量部以下であってもよい。
同構成によれば、電波吸収特性が低下してしまうという不都合を生じることなく、安定した導電ネットワークを形成することが可能になる。
本発明の電波吸収体の製造方法においては、無機粒子がアルミナ粒子であり、導電性フィラーがカーボン粒子であってもよい。
同構成によれば、アルミナ粒子は適度な重量があるため、電波吸収粒子を容器に充填して電波吸収体を形成する際に、電波吸収粒子の自重により、粒子同士の接触を維持することが可能になる。従って、安定した導電ネットワークを形成することができ、結果として、電波吸収特性を向上させることが可能になる。また、カーボン粒子を使用することにより、少量の導電性フィラーにより導電性を向上させて、電波吸収特性に優れた電波吸収体を得ることができる。
本発明の電波吸収体の製造方法においては、混合スラリーを作製する工程において、無機粒子スラリーは分散剤を含有し、無機粒子スラリーにおける分散剤の配合量が、前記無機粒子100質量部に対して、0.5質量部以上であってもよい。
同構成によれば、分散剤がバインダーとしての役割も果たすため、電波吸収粒子の強度が向上し、電波吸収粒子を使用する際に、電波吸収粒子が自重により破損してしまうという不都合を回避することが可能になる。
本発明の電波吸収体の製造方法においては、無機粒子がチタニア粒子であり、導電性フィラーがカーボン粒子であってもよい。
同構成によれば、無機粒子としてアルミナ粒子を使用する場合に比し、カーボン粒子の添加量を減少させて(即ち、少量のカーボン粒子添加量で)、所望の周波数帯域(例えば、6GHz付近)の電磁波を吸収する電波吸収体を得ることができる。また、カーボン粒子を使用することにより、少量の導電性フィラーにより導電性を向上させて、電波吸収特性に優れた電波吸収体を得ることができる。
本発明の電波吸収体の製造方法においては、無機粒子が陶磁器質タイル素地であり、導電性フィラーがカーボン粒子であってもよい。
同構成によれば、陶磁器質タイル素地は密度が小さく、安価であるため、無機粒子として陶磁器質タイル素地を使用することにより、安価かつ軽量な電波吸収体を得ることができる。また、カーボン粒子を使用することにより、少量の導電性フィラーにより導電性を向上させて、電波吸収特性に優れた電波吸収体を得ることができる。
本発明によれば、混合スラリーを作成した後、スプレードライヤー法にて電波吸収粒子を造粒し、造粒した電波吸収粒子を容器に充填して集積させるという工程だけで、導電性の三次元ネットワークが形成された電波吸収特性に優れた電波吸収体を得ることができる。
本発明の実施形態に係る電波吸収粒子の構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る電波吸収粒子の製造方法において使用するスプレードライヤー装置の全体構成を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る電波吸収粒子の製造方法におけるスプレードライヤー工程において生成する液滴の構造を示す断面図である。 実施例1〜5、及び実施例15で得られた電波吸収粒子の電波吸収特性を示す図である。 実施例6〜10で得られた電波吸収粒子の電波吸収特性を示す図である。 実施例11〜12、及び実施例16で得られた電波吸収粒子の電波吸収特性を示す図である。 実施例1、実施例13〜14で得られた電波吸収粒子の電波吸収特性を示す図である。 実施例17〜25で得られた電波吸収粒子の電波吸収特性を示す図である。 実施例26〜33で得られた電波吸収粒子の電波吸収特性を示す図である。 実施例34〜37で得られた電波吸収粒子の電波吸収特性を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る電波吸収粒子の構造を示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態の電波吸収粒子1は、誘電体である複数の無機粒子(コア粒子)2と、複数の導電性フィラー4とが集合して形成された顆粒体である。
この電波吸収粒子1は、例えば、電子機器を構成する電子部品から発生するノイズ等の不要な電磁波を吸収するものであり、電波吸収粒子1は、電子機器を外部の電磁波やノイズから保護する作用や、電子機器から発生するノイズが外部へ漏洩することを防止する作用を有する。
また、この電波吸収粒子1を、容器等の収納部材に充填することにより、例えば、無線LANやETC(Electronic Toll Collection)、電波暗室等において使用される電波吸収体、耐熱性、不燃性が要求される電波吸収体として使用することができ、電波吸収粒子1は、電波吸収体を形成する材料として使用されるものである。
即ち、無機粒子2と導電性フィラー4とにより形成された顆粒体である電波吸収粒子1を容器に充填して集積させることにより、導電性の三次元ネットワークと、導電体と誘電体との複合構造からなる電波吸収体を容易に製造することができる。
また、この電波吸収体は、上述のごとく、様々な用途に使用できるが、上述の無線LANやETC等、次世代無線通信に使用される周波数帯域が2.4〜10GHzであるため、特に、6GHz付近の周波数帯域の電磁波を吸収する電波吸収体として好適に使用できる。
また、図1に示すように、電波吸収粒子1においては、電波吸収粒子1全体に導電性フィラー4が分布されており、電波吸収粒子1の中心から表面に向けて、導電性フィラー4の密度分布の勾配が大きくなっている。
即ち、電波吸収粒子1の表面においては、多数の導電性フィラー4が分布しており、導電性粒子1の表面には、多数の導電性フィラー4からなる導電層3が形成されている。
一方、無機粒子2は、図1に示すように、電波吸収粒子1の全体において、均一に分布しており、電波吸収粒子1の内部においては、均一に分布された無機粒子2間に少数の導電性フィラー4が位置している。
なお、図示はしていないが、電波吸収粒子1の内部において、導電性フィラー4が1つの無機粒子2に集中した場合、導電性フィラー4により被覆された無機粒子2が形成されることになる。
無機粒子2としては、特に限定されないが、安定した導電ネットワークを形成して、電波吸収特性を向上させるとの観点から、セラミック粒子を使用することが好ましい。このセラミック粒子としては、アルミナ粒子やチタニア粒子、粘土、カオリン、ガラス粒子、ムライト粒子、ジルコニア粒子、ジルコン粒子、及びマグネシア粒子等の耐熱性のあるセラミック粒子や陶磁器質タイル素地が好適に使用され、これらのうちの少なくとも1種を用いることができる。
即ち、無機粒子2として、上述のセラミック粒子(アルミナ粒子やチタニア粒子等)を使用することにより、セラミック粒子は適度な重量があるため、電波吸収粒子1を容器に充填して電波吸収体を形成する際に、電波吸収粒子1の自重により、粒子同士の接触を維持することが可能になる。従って、安定した導電ネットワークを形成することができ、結果として、電波吸収特性を向上させることが可能になる。また、上述のセラミック粒子は、耐熱性及び不燃性に優れているため、このようなセラミック粒子を使用することにより、耐熱性及び不燃性が要求される電波吸収体を得ることが可能になる。
なお、ここで言う「導電ネットワーク」とは、電波吸収粒子1を容器に充填して集積することにより、複数の電波吸収粒子1が互いに接触したり、近接することにより形成される導電性の三次元ネットワークのことを言う。
また、無機粒子2として、アルミナ粒子より誘電率の高いチタニア粒子を使用することにより、アルミナ粒子を使用する場合に比し、導電性フィラー4(カーボン粒子)の添加量を減少させて(即ち、少量のカーボン粒子添加量で)、所望の周波数帯域(例えば、6GHz付近)の電磁波を吸収する電波吸収体を得ることができる。
また、陶磁器質タイル素地は密度が小さく、安価であるため、無機粒子2として陶磁器質タイル素地を使用することにより、安価かつ軽量な電波吸収体を得ることができる。
なお、ここで言う「陶磁器質タイル素地」とは、JISA5209に規定された陶磁器質タイル素地のことを言い、粘土質原料に、石英、長石、陶石、ロウ石を配合した坏土のことを言う。
また、陶磁器質タイル素地としては、スラリー状の市販品(例えば、ヤマセ(株)製、商品名:N−300)を使用することができる。
また、無機粒子2の形状は、特に限定されず、球状、粒状、針状、フレーク状、板状等のいずれの形状であってもよいが、均質なネットワーク構造を形成するとの観点から、無機粒子2の形状は球状が好ましい。
また、無機粒子2としては、平均粒子径が、0.1μm以上10μm以下のものを使用することが好ましい。
なお、ここで言う「平均粒子径」とは、50%粒径(D50)を指し、レーザードップラー法を応用した粒度分布測定装置(日機装(株)製、ナノトラック(登録商標)粒度分布測定装置UPA−EX150)等により測定できる。
導電性フィラー4としては、特に限定はされないが、本実施形態においては、カーボンブラック、カーボンナノチューブ等のカーボン粒子や、金、銀、銅等の金属粒子、インジウム−スズ酸化物(ITO)、スズ−アンチモン酸化物(ATO)、インジウム−亜鉛酸化物(IZO)、ガリウム−亜鉛酸化物(GZO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等の金属酸化物系の導電性セラミック粒子が使用が好適に使用され、これらのうちの少なくとも1種を用いることができる。
このうち、安価かつ軽量であり、また、少量の導電性フィラー4により導電性を向上させて、電波吸収特性に優れた電波吸収体を得るとの観点から、導電性に優れたカーボン粒子を使用することが好ましい。
また、導電性フィラー4の形状やサイズは、無機粒子2の形状やサイズに依存し、導電性フィラー4は、無機粒子2に相似する粒子形態を有している。導電性フィラー4の形状は、特に限定されず、球状、粒状、針状、フレーク状、板状等のいずれの形状であってもよい。
次に、本発明の実施形態に係る電波吸収粒子の製造方法について説明する。
本実施形態においては、無機粒子2を含有する無機粒子スラリーと導電性フィラー4を含有する導電性フィラースラリーとを混合して混合スラリーを作製し、スプレードライヤー法を用いて、混合スラリーを噴霧し乾燥させて、無機粒子と導電性フィラーとからなる電波吸収粒子1を造粒する点に特徴がある。
そして、この様な構成により、スプレードライヤー法により、混合スラリーを噴霧し乾燥させるという簡易な方法で電波吸収粒子1を量産することが可能になる。
本実施形態の製造方法は、無機粒子スラリー作製工程と、導電性フィラースラリー作製工程と、混合スラリー作製工程と、スプレードライヤー工程とを備える。
<無機粒子スラリー作製工程>
まず、樹脂製の容器(例えば、樹脂製ポット)に、水(イオン交換水)、無機粒子2、分散剤、及び解砕材を投入し、ポットミル架台を使用して、所定時間、混合と解砕を行いスラリー化する。次いで、解砕材が混入したスラリーを篩に通して、スラリーと解砕材を分離することにより、無機粒子2を含有する無機粒子スラリーを得る。
なお、分散剤は、無機粒子2の分散を促進して無機粒子2の凝集を防止し、無機粒子の固形分濃度を向上するためのものであり、本実施形態においては、無機粒子スラリーにおける分散剤の配合量を、無機粒子100質量部に対して、0.5質量部以上の割合となるように設定することが好ましい。
これは、分散剤の配合量が0.5質量部以上の場合、分散剤がバインダーとしての役割も果たして、電波吸収粒子1の強度が向上し、電波吸収粒子1を使用する際に、電波吸収粒子1が自重により破損してしまうという不都合を回避することが可能になるためである。
この分散剤としては、例えば、ポリカルボン酸の水系分散剤やリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム等の無機分散剤、アミン類、ピリジン、ポリアクリル酸、ポリカルボン酸の金属塩又はアンモニウム塩等の有機分散剤等を使用することができる。
また、解砕材は、凝集した無機粒子2を破壊して、無機粒子2の分散を促進するためのものである。例えば、無機粒子2としてアルミナ粒子を使用する場合、アルミナ粒子には粗大粒子や凝集体が存在するため、この解砕材を用いて、混合と同時にアルミナ粒子の解砕を行い、粗大粒子や凝集体を破壊する。
この解砕材としては、玉石等を使用することができる。
また、混合中に、無機粒子の再凝集を防止するために、上述の分散剤を同時に添加して分散を促進する。
また、バインダー、可塑剤、滑剤、消泡剤等の添加剤を使用する構成としてもよい。
<導電性フィラースラリー作製工程>
導電性フィラー4(例えば、カーボン粒子を使用する場合は、カーボンブラックやカーボンナノチューブ)を水(イオン交換水)に分散することにより、導電性フィラー4を含有する導電性フィラースラリーを得る。
なお、市販の導電性フィラースラリーを使用しても良い。例えば、カーボンスラリー(ライオン(株)製、商品名:W−356A、カーボン含有量:8質量%)を使用することができる。
<混合スラリー作製工程>
まず、作製した無機粒子スラリーに導電性フィラースラリーを添加し、攪拌機を使用して、所定時間、混合する。次いで、バインダー及び滑剤を添加し、所定時間、混合することにより、無機粒子スラリーと導電性フィラースラリーとが混合された混合スラリーを得る。なお、本工程においては、必要に応じて、上述の分散剤や解砕材を添加しても良い。
ここで、本実施形態においては、混合スラリーにおける導電性フィラーの配合量を、無機粒子100質量部に対して、0.5質量部以上10質量部以下の割合となるように設定することが好ましい。
これは、導電性フィラーの配合量が0.5質量部未満の場合は、導電性フィラー4の含有量が少ないため、電波吸収粒子1の電波吸収特性が低下してしまうという不都合が生じる場合があるためである。また、導電性フィラーの配合量が10質量部より大きい場合は、導電性が過度に向上するため、電磁波を熱に変換することが困難になり、結果として、電波吸収特性が低下するという不都合が生じる場合があるためである。即ち、導電性フィラーの配合量を0.5質量部以上10質量部以下に設定することにより、電波吸収特性が低下してしまうという不都合を生じることなく、安定した導電ネットワークを形成することが可能になる。
なお、本工程においては、まず、作製した無機粒子スラリーを秤量し、この無機粒子スラリーに含有される無機粒子の質量を算出する。次いで、算出した無機粒子の質量に基づいて、導電性フィラーの配合量が、無機粒子100質量部に対して、1.4質量部以上となるように、導電性フィラースラリーを秤量し、秤量した導電性スラリーを秤量した無機粒子スラリーに添加して混合することにより、混合スラリーを得る。
バインダーとしては、従来、セラミック顆粒の造粒に使用されてきたバインダーを使用することができる。例えば、ポリビニルアルコール、アクリル酸、ポリアクリル酸アミド、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体等の合成水溶性高分子や、澱粉類、糖類、及びこれらの誘導体、セルロース誘導体を1種類又は2種類以上混合したものを使用することができる。
また、混合スラリーにおけるバインダーの配合量は、無機粒子2と導電性フィラー4との合計100質量部に対して、0.25質量部以上1.5質量部以下の割合となるように設定する。
また、滑剤は、電波吸収粒子1の表面の滑り性を良好にして、電波吸収粒子1の容器への投入をスムーズにするためのものである。この滑剤としては、例えば、脂肪酸(例えば、ステアリン酸)の水系滑剤を使用することができる。また、複雑な形状の容器に投入する場合等、粒子表面の滑りが必要な場合は、例えば、混合スラリーにおける滑剤の配合量を、無機粒子と導電性フィラーとの合計100質量部に対して、0.14質量部に設定するとよい。
なお、本工程においては、秤量した導電性フィラースラリーに含有される導電性フィラ4ーの質量を算出し、上述の算出した無機粒子2の質量、及び算出した導電性フィラー4の質量に基づいて、バインダー及び滑剤を、上述の配合割合となるように添加する。
<スプレードライヤー工程>
次いで、無機粒子2を含有する無機粒子スラリーと導電性フィラー4を含有する導電性フィラースラリーとを混合し、スプレードライヤー法を用いて混合スラリーを処理することにより、電波吸収粒子1を製造する。
図2は本発明の実施形態に係る電波吸収粒子の製造方法において使用するスプレードライヤー装置の全体構成を示す概略図である。
図2に示すように、スプレードライヤー装置10は、電波吸収粒子1が造粒される造粒室11と、混合スラリーを噴霧して液滴状にする回転ディスク(アトマイザ)12と、回転ディスク12を回転させるモータ13と、回転ディスク12に混合スラリーを供給するスラリー供給管14とを備えている。
また、モータ13は、回転駆動される軸15を備えており、回転ディスク12は軸15に取り付けられている。そして、この回転ディスク12は、軸15と一体的に回転するように構成されている。
本工程においては、まず、上述の作製した混合ペーストをスラリー供給管14を介して、回転ディスク12に供給する。そうすると、回転ディスク12の遠心力により、混合スラリーは水平方向(図中の矢印Aの方向)に噴霧され、細かい液滴(微粒化された液体)16となる。
この液滴16は、図3に示すように、自己の表面張力により真球状になっており、水滴6中に無機粒子2と導電性フィラー4とが分散した状態となっている。
噴霧された液滴16は、図示しない熱風発生機により造粒室11内へと吹き込まれた熱風17により乾燥され、図1に示す電波吸収粒子1が製造される。
この際、液滴16内の水分が蒸発しながら外部へ放出され、残存した無機粒子2と導電性フィラー4とが集合して電波吸収粒子1が形成されるが、無機粒子2に比し、比重の小さい導電性フィラー4が水分とともに電波吸収粒子1の表面側へと移動するため、図1に示すように、電波吸収粒子1の表面には導電性フィラー4が多く分布することになる。また、水分の移動から取り残され、粒子内部に残存する導電性フィラー4も存在するが、その量は表面側に移動する導電性フィラー4の量より少ない。従って、上述のごとく、電波吸収粒子1においては、電波吸収粒子1全体に導電性フィラー4が分布されており、電波吸収粒子1の中心から表面に向けて、導電性フィラー4の密度分布の勾配が大きくなる。その結果、電波吸収粒子1の表面に、多数の導電性フィラー4からなる導電層3が形成されることになる。
製造された電波吸収粒子1は、造粒室11の下部に形成された回収口18から回収される。
そして、このようにして形成された電波吸収粒子1を容器に充填して積層させることにより、導電性の三次元ネットワークと、導電体と誘電体との複合構造からなる電波吸収体を容易に製造することができる。
即ち、電波吸収粒子1を容器に充填して集積させるだけで、導電性の三次元ネットワークが形成された電波吸収特性に優れた電波吸収体を得ることができる。従って、導電性発泡粒子と非導電性発泡粒子との融着工程を経ることなく、電波吸収特性を発現する電波吸収体を得ることができる。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、これらの実施例を本発明の趣旨に基づいて変形、変更することが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
(実施例1)
(電波吸収粒子の作製)
3リットルの樹脂製容器に、解砕剤として玉石(ニッカトー(株)製、材質:HD、径:5mm)を3kg、イオン交換水を500g、主成分がポリカルボン酸の水系分散剤(中京油脂(株)製、商品名:D−305、ポリカルボン酸含有量:40質量%)を25g投入し、ポットミル架台を使用して、10分間、回転させて混合した。
次いで、この混合物に、平均粒子径が0.55μmであるアルミナ粒子(昭和電工(株)製、商品名:AL−160SG−4、純度99.48%)2000gを数回に分けて添加し、混合及び解砕を行った。その後、ポットミル架台を使用して、15時間、混合及び解砕を行い、スラリー化し、目開き2mmの篩に通して、解砕材を分離することにより、アルミナスラリーを得た。
なお、アルミナスラリーにおける分散剤の配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、0.5質量部となるように分散剤を投入した。
次いで、カーボンブラック(一次粒子径:40nm程度)が水に分散されたカーボンスラリー(ライオン(株)製、商品名:W−356A、カーボン含有量:8質量%)を用意し、作製したアルミナスラリー1000gに対して、139gのカーボンスラリーを添加して、攪拌機を使用して30分間、混合した。
なお、混合スラリーにおけるカーボン粒子の配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、1.4質量部となるように、カーボンスラリーを添加した。
次いで、このスラリーに、主成分がポリビニルアルコールの水系バインダー(中京油脂(株)製、商品名:WF−804、ポリビニルアルコール含有量:10質量%)を11.2g、主成分がパラフィンワックスの水系バインダー(中京油脂(株)製、商品名:WF−610、パラフィンワックス含有量:20質量%)を14.5g、主成分が脂肪酸の水系滑剤(中京油脂(株)製、商品名:セロゾール920、脂肪酸含有量:18質量%)を6.2g添加して、1時間、混合し、アルミナスラリーとカーボンスラリーとの混合スラリーを得た。
なお、混合スラリーにおけるポリビニルアルコールの水系バインダーの配合量が、アルミナ粒子とカーボン粒子との合計100質量部に対して、0.138質量部となるように、当該バインダーを添加した。
また、混合スラリーにおけるパラフィンワックスの水系バインダーの配合量が、アルミナ粒子とカーボン粒子との合計100質量部に対して、0.361質量部となるように、当該バインダーを添加した。
更に、混合スラリーにおける水系滑剤の配合量が、アルミナ粒子とカーボン粒子との合計100質量部に対して、0.14質量部となるように、当該滑剤を添加した。
次いで、作製した混合スラリーを、スプレードライヤー装置(大川原化工機(株)製、商品名:FL−12)に供給し、スプレードライヤー法を用いて、混合スラリーを噴霧し乾燥させることにより、電波吸収粒子を作製した。
なお、スプレードライヤー工程においては、入口温度を140〜160℃、回転ディスクの回転数を12000rpm、混合スラリーの供給量を40g/minに設定して行った。また、得られた電波吸収粒子の平均粒子径は、50〜60μmであった。
(電波吸収特性評価)
次に、比誘電率、誘電正接、比透磁率測定装置(キーコム(株)製の測定用セル(外径:7mm、内径:3mm、高さ:30mm)に、作製した電波吸収粒子を充填して電波吸収体を作製し、ベクトルネットワークアナライザ(アンリツ(株)製、商品名:37269E)で電波を発信し、セルを透過した透過波とセルで反射した反射波の値から、複素誘電率、及び複素透磁率を測定した。
次に、これらの測定値から、電波吸収体・反射減衰量シミュレーションプログラム(キーコム(株)製、商品名:DMP−70)を用いて、反射減衰量〔dB〕を算出することにより、電波吸収特性を評価した。以上の結果を、図4に示す。なお、以下の評価条件で評価した。
◎:測定周波数帯域(500〜10000MHz)において、反射減衰量が10dB以上
○:測定周波数帯域(500〜10000MHz)において、反射減衰量が5dB以上10dB未満
×:測定周波数帯域(500〜10000MHz)において、反射減衰量が5dB未満
(粒子の圧壊強さ評価)
次に、微小圧縮試験機(島津製作所(株)製、商品名:MCTM−500)を用いて、JISR1639−5(ファインセラミックス−か(顆)粒特性の測定方法−第5部:単一か粒圧壊強さ)に準拠して、作製した単一電波吸収粒子の圧壊強さ(電波吸収粒子が破壊する際の圧縮荷重及び直径)〔MPa〕を測定した。以上の結果を表1に示す。なお、以下の評価条件で評価した。
◎:圧壊強さが0.3MPa以上
○:圧壊強さが0.25MPa以上0.3MPa未満
×:圧壊強さが0.25MPa未満
(実施例2)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、1.7質量部となるように、168gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例1と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例1と同様にして、電波吸収特性、及び強度の評価を行った。以上の結果を図4、及び表1に示す。
(実施例3)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、2.1質量部となるように、208gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例1と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例1と同様にして、電波吸収特性、及び強度の評価を行った。以上の結果を図4、及び表1に示す。
(実施例4)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、2.4質量部となるように、238gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例1と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例1と同様にして、電波吸収特性、及び強度の評価を行った。以上の結果を図4、及び表1に示す。
(実施例5)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、3.5質量部となるように、347gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例1と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例1と同様にして、電波吸収特性、及び強度の評価を行った。以上の結果を図4、及び表1に示す。
(実施例6)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、2.1質量部となるように、208gのカーボンスラリーを添加したこと、及びバインダーと滑剤を使用しなかったこと以外は、上述の実施例1と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例1と同様にして、電波吸収特性、及び強度の評価を行った。以上の結果を図5、及び表1に示す。
(実施例7)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、2.1質量部となるように、208gのカーボンスラリーを添加したこと、ポリビニルアルコールの水系バインダーの配合量が、アルミナ粒子とカーボン粒子との合計100質量部に対して、0.25質量部となるように、25gのポリビニルアルコールの水系バインダーを添加したこと、及びパラフィンワックスの水系バインダーと滑剤を使用しなかったこと以外は、上述の実施例1と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例1と同様にして、電波吸収特性、及び強度の評価を行った。以上の結果を図5、及び表1に示す。
(実施例8)
ポリビニルアルコールの水系バインダーの配合量が、アルミナ粒子とカーボン粒子との合計100質量部に対して、0.5質量部となるように、50gのポリビニルアルコールの水系バインダーを添加したこと以外は、上述の実施例7と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例1と同様にして、電波吸収特性、及び強度の評価を行った。以上の結果を図5、及び表1に示す。
(実施例9)
ポリビニルアルコールの水系バインダーの配合量が、アルミナ粒子とカーボン粒子との合計100質量部に対して、1.0質量部となるように、100gのポリビニルアルコールの水系バインダーを添加したこと以外は、上述の実施例7と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例1と同様にして、電波吸収特性、及び強度の評価を行った。以上の結果を図5、及び表1に示す。
(実施例10)
ポリビニルアルコールの水系バインダーの配合量が、アルミナ粒子とカーボン粒子との合計100質量部に対して、1.5質量部となるように、150gのポリビニルアルコールの水系バインダーを添加したこと以外は、上述の実施例7と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例1と同様にして、電波吸収特性、及び強度の評価を行った。以上の結果を図5、及び表1に示す。
(実施例11)
アルミナスラリーにおけるポリカルボン酸の水系分散剤の配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、1.0質量部となるように50gのポリカルボン酸の水系分散剤を添加したこと以外は、上述の実施例6と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例1と同様にして、電波吸収特性、及び強度の評価を行った。以上の結果を図6、及び表1に示す。
(実施例12)
アルミナスラリーにおけるポリカルボン酸の水系分散剤の配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、2.0質量部となるように、100gのポリカルボン酸の水系分散剤を添加したこと以外は、上述の実施例6と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例1と同様にして、電波吸収特性、及び強度の評価を行った。以上の結果を図6、及び表1に示す。
(実施例13)
アルミナ粒子として、平均粒子径が0.54μmであるアルミナ粒子(昭和電工(株)製、商品名:A−161SG、純度99.33%)を使用したこと以外は、上述の実施例1と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例1と同様にして、電波吸収特性、及び強度の評価を行った。以上の結果を図7、及び表1に示す。
(実施例14)
アルミナ粒子として、平均粒子径が1.0μmであるアルミナ粒子(昭和電工(株)製、商品名:A−43−M、純度99.39%)を使用したこと以外は、上述の実施例1と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例1と同様にして、電波吸収特性、及び強度の評価を行った。以上の結果を図7、及び表1に示す。
(実施例15)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、0.7質量部となるように、69gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例1と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例1と同様にして、電波吸収特性、及び強度の評価を行った。以上の結果を図4、及び表1に示す。
(実施例16)
アルミナスラリーにおけるポリカルボン酸の水系分散剤の配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、0.25質量部となるように、12.5gのポリカルボン酸の水系分散剤を添加したこと以外は、上述の実施例6と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例1と同様にして、電波吸収特性、及び強度の評価を行った。以上の結果を図6、及び表1に示す。
Figure 2016146496
図4〜図7に示すように、実施例1〜14、16のいずれかの電波吸収粒子を集積した電波吸収体は、測定周波数帯域(500〜10000MHz)において、反射減衰量が10dB以上であり、電波吸収特性が極めて良好であることが判る。
即ち、アルミナスラリーとカーボンスラリーとを混合し、スプレードライヤー法を用いて、混合スラリーを処理するという簡単な方法により、電波吸収粒子を製造することができることが判る。また、この電波吸収粒子を容器に充填して集積させるだけで、導電性の三次元ネットワークが形成された電波吸収特性に優れた電波吸収体を得ることができることが判る。
また、実施例15では、測定周波数帯域(500〜10000MHz)において、反射減衰量が5dB以上10dB未満であり、電波吸収特性が良好であることが判る。
なお、上述の実施例1〜14、16に比し、実施例15において、反射減衰量が小さいのは、実施例15においては、実施例1〜14、16に比し、カーボン粒子の配合量が少ないため、実施例1〜14、16の場合に比し、電波吸収粒子の表面に、カーボン粒子からなる導電層が十分な厚みで形成されなかったためであると考えられる。
また、表1に示すように、実施例1〜15のいずれの電波吸収粒子も、圧壊強さが0.3MPa以上であり、強度が極めて良好であることが判る。
また、実施例16では、圧壊強さが0.25MPa以上0.3MPa未満であり、強度が良好であることが判る。
なお、上述の実施例1〜15に比し、実施例16において、圧壊強さが小さいのは、実施例16においては、実施例1〜15に比し、分散剤の配合量が少ないため、実施例1〜15の場合に比し、分散剤がバインダーとしての役割を十分に果たすことができなかったためであると考えられる。
また、実施例1〜15に示すように、混合スラリーにおけるバインダーの配合量が、アルミナ粒子とカーボン粒子との合計100質量部に対して、0.25質量部以上1.5質量部以下の割合となるように設定すると、電波吸収特性及び強度が良好であることが判る。
(実施例17)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、5質量部となるように、495gのカーボンスラリーを添加したこと、水系バインダー及び水系滑剤を使用しなかったこと以外は、上述の実施例1と同様にして、電波吸収粒子を作製した。
(電波吸収特性評価)
次に、作成した電波吸収粒子をアクリル容器(高さ:300mm、幅:300mm、厚み:10mm)に充填して、電波吸収体を作製し、ベクトルネットワークアナライザ(アンリツ(株)製、商品名:37269E)と、レンズアンテナ方式の反射減衰量測定装置(キーコム(株)製、商品名:LAF−2.6A改)を使用して、JISR1679(電波吸収体のミリ波帯における電波吸収特性測定方法)に準拠して、垂直入射に対する電波吸収体の反射量を測定することにより、電波吸収特性を測定し、評価した。なお、測定は2.6〜15GHzの範囲で行った。以上の結果を、図8、及び表2に示す。なお、以下の評価条件で評価した。
◎:測定周波数帯域(2.6〜15GHz)において、反射減衰量が10dB以上
○:測定周波数帯域(2.6〜15GHz)において、反射減衰量が5dB以上10dB未満
×:測定周波数帯域(2.6〜15GHz)において、反射減衰量が5dB未満
(実施例18)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、3質量部となるように、297gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例17と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例17と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図8、及び表2に示す。
(実施例19)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、2.5質量部となるように、248gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例17と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例17と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図8、及び表2に示す。
(実施例20)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、2質量部となるように、198gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例17と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例17と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図8、及び表2に示す。
(実施例21)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、1.5質量部となるように、149gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例17と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例17と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図8、及び表2に示す。
(実施例22)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、1質量部となるように、99gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例17と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例17と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図8、及び表2に示す。
(実施例23)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、0.5質量部となるように、49gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例17と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例17と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図8、及び表2に示す。
(実施例24)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、7.5質量部となるように、743gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例17と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例17と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図8、及び表2に示す。
(実施例25)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、アルミナ粒子100質量部に対して、10質量部となるように、990gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例17と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例17と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図8、及び表2に示す。
(実施例26)
(電波吸収粒子の作製)
3リットルの樹脂製容器に、解砕剤として玉石(ニッカトー(株)製、材質:HD、径:5mm)を3kg、イオン交換水を700g、主成分がポリカルボン酸の水系分散剤(中京油脂(株)製、商品名:D−305、ポリカルボン酸含有量:40質量%)を4.2g投入し、ポットミル架台を使用して、10分間、回転させて混合した。
次いで、この混合物に、平均粒子径が0.62μmであるチタニア粒子(富士チタン工業(株)製、商品名:高純度酸化チタンTM−1)2100gを数回に分けて添加し、混合及び解砕を行った。その後、ポットミル架台を使用して、15時間、混合及び解砕を行い、スラリー化し、目開き2mmの篩に通して、解砕材を分離することにより、チタニアスラリーを得た。
なお、チタニアスラリーにおける分散剤の配合量が、チタニア粒子100質量部に対して、0.08質量部となるように分散剤を投入した。
次いで、カーボンブラック(一次粒子径:40nm程度)が水に分散されたカーボンスラリー(ライオン(株)製、商品名:W−356A、カーボン含有量:8質量%)を用意し、作製したチタニアスラリー1000gに対して、468gのカーボンスラリーを添加して、攪拌機を使用して30分間、混合した。
なお、混合スラリーにおけるカーボン粒子の配合量が、チタニア粒子100質量部に対して、5質量部となるように、カーボンスラリーを添加し、チタニアスラリーとカーボンスラリーとの混合スラリーを得た。
次いで、作製した混合スラリーを、スプレードライヤー装置(大川原化工機(株)製、商品名:FL−12)に供給し、スプレードライヤー法を用いて、混合スラリーを噴霧し乾燥させることにより、電波吸収粒子を作製した。
なお、スプレードライヤー工程においては、入口温度を140〜160℃、回転ディスクの回転数を12000rpm、混合スラリーの供給量を40g/minに設定して行った。また、得られた電波吸収粒子の平均粒子径は、50〜60μmであった。
その後、上述の実施例17と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図9、及び表2に示す。
(実施例27)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、チタニア粒子100質量部に対して、3質量部となるように、281gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例26と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例26と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図9、及び表2に示す。
(実施例28)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、チタニア粒子100質量部に対して、2.5質量部となるように、234gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例26と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例26と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図9、及び表2に示す。
(実施例29)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、チタニア粒子100質量部に対して、2質量部となるように、187gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例26と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例26と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図9、及び表2に示す。
(実施例30)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、チタニア粒子100質量部に対して、1.5質量部となるように、140gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例26と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例26と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図9、及び表2に示す。
(実施例31)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、チタニア粒子100質量部に対して、1質量部となるように、94gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例26と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例26と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図9、及び表2に示す。
(実施例32)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、チタニア粒子100質量部に対して、0.5質量部となるように、47gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例26と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例26と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図9、及び表2に示す。
(実施例33)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、チタニア粒子100質量部に対して、10質量部となるように、936gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例26と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例26と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図9、及び表2に示す。
(実施例34)
(電波吸収粒子の作製)
カーボンブラック(一次粒子径:40nm程度)が水に分散されたカーボンスラリー(ライオン(株)製、商品名:W−356A、カーボン含有量:8質量%)と、陶磁器質タイル素地のスラリー(ヤマセ(株)製、商品名:N−300)とを用意した。
なお、陶磁器質タイル素地のスラリーの固形分含有量は、67.6質量%であり、粘土61質量%、長石39質量%を含有するものを使用した。
次いで、陶磁器質タイル素地のスラリー1000gに対して、422gのカーボンスラリーを添加して、攪拌機を使用して1時間、混合した。
なお、混合スラリーにおけるカーボン粒子の配合量が、陶磁器質タイル素地100質量部に対して、5質量部となるように、カーボンスラリーを添加し、陶磁器質タイル素地のスラリーとカーボンスラリーとの混合スラリーを得た。
次いで、作製した混合スラリーを、スプレードライヤー装置(大川原化工機(株)製、商品名:FL−12)に供給し、スプレードライヤー法を用いて、混合スラリーを噴霧し乾燥させることにより、電波吸収粒子を作製した。
なお、スプレードライヤー工程においては、入口温度を140〜160℃、回転ディスクの回転数を12000rpm、混合スラリーの供給量を40g/minに設定して行った。また、得られた電波吸収粒子の平均粒子径は、50〜60μmであった。
その後、上述の実施例17と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図10、及び表2に示す。
(実施例35)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、陶磁器質タイル素地100質量部に対して、3.5質量部となるように、296gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例32と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例32と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図10、及び表2に示す。
(実施例36)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、陶磁器質タイル素地100質量部に対して、2質量部となるように、169gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例32と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例32と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図10、及び表2に示す。
(実施例37)
混合スラリーにおけるカーボンの配合量が、陶磁器質タイル素地100質量部に対して、1質量部となるように、84gのカーボンスラリーを添加したこと以外は、上述の実施例32と同様にして、電波吸収粒子を作製した。その後、上述の実施例32と同様にして、電波吸収特性の評価を行った。以上の結果を図10、及び表2に示す。
Figure 2016146496
図8〜図10に示すように、実施例17〜22,24〜31,33〜37のいずれかの電波吸収粒子を集積した電波吸収体は、測定周波数帯域(2.6〜15GHz)において、反射減衰量が10dB以上であり、電波吸収特性が極めて良好であることが判る。
即ち、アルミナスラリー(または、チタニアスラリー、陶磁器質タイル素地のスラリー)とカーボンスラリーとを混合し、スプレードライヤー法を用いて、混合スラリーを処理するという簡単な方法により、電波吸収粒子を製造することができることが判る。また、この電波吸収粒子を容器に充填して集積させるだけで、導電性の三次元ネットワークが形成された電波吸収特性に優れた電波吸収体を得ることができることが判る。
また、実施例23,32では、測定周波数帯域(2.6〜15GHz)において、反射減衰量が5dB以上10dB未満であり、電波吸収特性が良好であることが判る。
なお、上述の実施例17〜22,24,25に比し、実施例23において、反射減衰量が小さいのは、実施例23においては、実施例17〜22,24,25に比し、カーボン粒子の配合量が少ないため、実施例17〜22,24,25の場合に比し、電波吸収粒子の表面に、カーボン粒子からなる導電層が十分な厚みで形成されなかったためであると考えられる。
また、同様に、上述の実施例26〜31,33に比し、実施例32において、反射減衰量が小さいのは、実施例32においては、実施例26〜31,33に比し、カーボン粒子の配合量が少ないため、実施例26〜31,33の場合に比し、電波吸収粒子の表面に、カーボン粒子からなる導電層が十分な厚みで形成されなかったためであると考えられる。
以上説明したように、本発明は、電波吸収粒子の製造方法およびその方法により製造された電波吸収粒子、電波吸収体に適している。
1 電波吸収粒子
2 無機粒子
3 導電層
4 導電性フィラー
6 水滴
10 スプレードライヤー装置
11 造粒室
12 回転ディスク
13 モータ
14 スラリー供給管
17 熱風

Claims (6)

  1. 無機粒子を含有する無機粒子スラリーと、導電性フィラーを含有する導電性フィラースラリーとを混合して混合スラリーを作製する工程と、
    スプレードライヤー法を用いて、前記混合スラリーを噴霧し乾燥させることにより、前記無機粒子と前記導電性フィラーとからなる電波吸収粒子を造粒する工程と、
    前記電波吸収粒子を容器に充填して集積させる工程
    のみからなることを特徴とする電波吸収体の製造方法。
  2. 前記混合スラリーを作製する工程において、前記混合スラリーにおける前記導電性フィラーの配合量が、前記無機粒子100質量部に対して、0.5質量部以上10質量部以下であることを特徴とする請求項1に記載の電波吸収体の製造方法。
  3. 前記無機粒子がアルミナ粒子であり、前記導電性フィラーがカーボン粒子であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電波吸収体の製造方法。
  4. 前記混合スラリーを作製する工程において、前記無機粒子スラリーは分散剤を含有し、前記無機粒子スラリーにおける前記分散剤の配合量が、前記無機粒子100質量部に対して、0.5質量部以上であることを特徴とする請求項3に記載の電波吸収体の製造方法。
  5. 前記無機粒子がチタニア粒子であり、前記導電性フィラーがカーボン粒子であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電波吸収体の製造方法。
  6. 前記無機粒子が陶磁器質タイル素地であり、前記導電性フィラーがカーボン粒子であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電波吸収体の製造方法。
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