JP2016146198A - 電源システム、制御方法及び制御プログラム - Google Patents

電源システム、制御方法及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】システムの信頼性低下を抑止することが可能な電源システム、制御方法及び制御プログラムを提供する。
【解決手段】電源システム1は、並列接続されて負荷30へ電力を供給する電源ユニット21〜24と、電源ユニット21〜24のうち稼働中の複数の電源ユニットの電力供給動作状態の比較結果に基づいて、電源ユニット21〜24のうち停止中の電源ユニットを稼働させる制御部10と、を備えることを主要な特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源システム、制御方法及び制御プログラムに関し、特に、複数の電源ユニットを備える電源システム、制御方法及び制御プログラムに関する。
近年、セキュリティや災害対策などのリスク管理への関心の高まりから、データセンタの市場規模は年々増加を続けており、データセンタの情報処理を担うサーバなどの消費電力量は飛躍的に増大している。一方で、地球温暖化防止に向けた政府や机上の取り組みも加速しており、これら情報処理機器の省電力化が大きな課題になっている。
このような背景の下、サーバなどの情報処理機器の省電力化に向けた技術開発もさまざまな方式で実施されている。その方式の一つとして、冗長化された電源ユニット(PSU:Power Supply Unit)において、負荷に応じて電源ユニットの給電効率が最大となるように、電源ユニットの稼動数を制御する方式が実施されている(例えば、特許文献1を参照)。
なお、冗長化された電源ユニットを有する関連する技術として特許文献2、3や4も知られている。
特開2009−201244号公報 特開2011−160596号公報 特開2009−055686号公報 特開平11−136944号公報
しかしながら、上記のように省電力化のために冗長化された電源ユニットの稼動数を制御する場合、電源ユニットの冗長性が確保されない状態となり、システムの信頼性が低下するという問題がある。
例えば、冗長電源を有するサーバにおいて、PSUの高効率運転による省電力を目的に、負荷状況に応じて必要なPSUだけを出力させ、その他のPSUをスタンバイ(出力停止)にする機能が実現されている(以降、Cold Redundancyと呼ぶ)。しかし、現在のCold Redundancyにおいては、PSUで電流異常・電圧異常となる故障が発生した場合には、PSUの安全機構により、PSUは出力を遮断してしまうため、システムダウンとなっていた。
本発明の目的は、このような問題を解決するため、システムの信頼性低下を抑止する電源システム、制御方法及び制御プログラムを提供することにある。
本発明に係る電源システムは、並列接続されて負荷へ電力を供給する複数の電源ユニットと、前記複数の電源ユニットのうち稼働中の複数の電源ユニットの電力供給動作状態の比較結果に基づいて、前記複数の電源ユニットのうち停止中の電源ユニットを稼働させる制御部と、を備えるものである。
本発明に係る電源システムの制御方法は、並列接続されて負荷へ電力を供給する複数の電源ユニットを備える電源システムの制御方法であって、前記複数の電源ユニットのうち稼働中の複数の電源ユニットの電力供給動作状態を比較し、前記比較した電力供給動作状態の差分に基づいて、前記複数の電源ユニットのうち停止中の電源ユニットを稼働させるものである。
本発明に係る電源システムの制御プログラムは、並列接続されて負荷へ電力を供給する複数の電源ユニットを備える電源システムの制御処理をコンピュータにさせる電源システムの制御プログラムであって、前記電源システムの制御処理は、前記複数の電源ユニットのうち稼働中の複数の電源ユニットの電力供給動作状態を比較し、前記比較した電力供給動作状態の差分に基づいて、前記複数の電源ユニットのうち停止中の電源ユニットを稼働させるものである。
本発明によれば、システムの信頼性低下を抑止することが可能な電源システム、制御方法及び制御プログラムを提供することができる。
本発明に係る電源システムの特徴を説明するための構成図である。 実施の形態1に係る電源システムの構成を示す構成図である。 実施の形態1に係る電源システムの動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る電源システムの動作を説明するための説明図である。 実施の形態1に係る電源システムの動作を説明するための説明図である。
(本発明の特徴)
本発明の実施の形態の説明に先立って、図1を用いて、本発明の特徴についてその概要を説明する。
図1に示すように、本発明に係る電源システム1は、並列接続されて負荷30へ電力を供給する複数の電源ユニット(PSU)21〜24と、複数の電源ユニット21〜24のうち稼働中の複数の電源ユニットの電力供給動作状態の比較結果に基づいて、複数の電源ユニット21〜24のうち停止中の電源ユニットを稼働させる制御部(後述の監視制御部に相当)10と、を備えることを主要な特徴としている。電力供給動作状態とは、例えば、電流値や内部温度などであり、電源ユニットの電力供給動作(能力)が不安定になることによって変動する状態である。
本発明によれば、複数の電源ユニットの電流値や内部温度等の状態を比較した結果に基づいて、停止中の電源ユニットを稼働させるため、システムダウンを予防し、システムの信頼性を向上させることができる。
すなわち、省電力を目的として冗長化された電源ユニットについて、負荷に応じて稼動数を制限する冗長電源制御において、PSUの状態を監視して故障の予兆を捕らえ、PSUが出力断に至る前に制限していた稼動数を全数運転に変更し、PSUの冗長性を確保することで、PSU故障によるシステムダウンを予防することができる。
関連する技術として、上記Cold Redundancyのような信頼性低下の課題に対し、システムの信頼性を維持する方式が知られていた。例えば特許文献1では、電源ユニットの出力側に無停電電源を設けて、瞬断時の不足分の電流を無停電電源から補償することで瞬低(瞬時電圧低下)を回避し、システムの安定動作を維持する方式が提案されている。
しかしながら、この方式は各電源ユニットの出力に無停電電源を用意する必要があるため、市販の電源ユニットに適用することが困難であることからコストがかかり、機器の小型化も出来なくなってしまう。
そこで、本発明は、コスト低減を図るとともに、市販の電源ユニットに適用でき低コストでサーバの信頼性を向上させるために、電源ユニットの故障の予兆を捕らえ、故障前に電源の冗長性を確保することで、電源ユニットの故障による瞬低時でもシステムダウンに至らない方式を可能にする。
つまり、本発明では、PSU外部(装置側)でPSUの吸排気温度、PSUの出力電流、電圧を監視し、各数値が一つでも異常値を示した時にHWが全PSUの出力を強制的にオン(Cold Redundancyから復帰)させることで、PSUが故障に至る前に冗長性を確保し、システムダウンを回避する。
具体的には、例えばサーバのPSUは4台(PSU21〜24)で構成されていて、各ユニットは給電バスを通じて負荷30に繋がっている。ここで負荷30とは、電力を消費する要素でCPUやメモリ、HDDといったサーバの構成要素でPSUから電力供給を受けて動作する要素全ての総称である。この4台のPSU21〜214は、制御部10(監視回路)の電流センサで各PSUの出力電流を監視し、温度センサでPSU21〜24の温度を監視し、電圧センサでPSUの出力電圧を監視するようにしている。
いま、4台のPSU21〜24のうち、負荷電流が小さいために2台のPSU(例えば21,22)だけで電力を供給できるとした場合、かつ、PSUの高効率運転のために残りの2台(例えば23,24)は出力を停止させている(Cold Redundancyモード中)場合、稼動している稼動している2台のPSUについて、電流センサで出力電流の差を監視し、温度センサで2台のPSU間の温度の差を監視し、電圧センサで出力電圧を監視する。
通常は、PSU21,22が出力のバランスを保っているため、PSU21,22が出力する電流の差はほぼゼロである。同様に、温度についてもほぼ温度差はゼロである。もし、PSU21,22に何らかの以上が発生して出力が不安定になった場合、PSU21,22は出力のバランスを保つことが出来なくなるために、PSU間の出力電流の差が変化する(電流値の差が大きくなる)。また、PSUの動作状態も変化するため、PSUの内部温度も変化が生じる。さらに、出力の電圧も不安定になる場合もある。
制御部10(監視回路)は、PSU間の出力電流の差や温度の差をあらかじめ設定した閾値と比較するようにしておき、この差が閾値を越えたり、電圧値が閾値を越えたりした事を検出すると、これがPSU故障の予兆であると判断して、全てのPSU21〜24の出力をオンにし、PSUの冗長性を確保する。
このような制御により、負荷電流に応じて必要最低限のPSUのみで電力を供給し、不要なPSUの出力を停止するようなCold Redundancy制御を行った場合でも、PSU故障によるシステムダウンの可能性が低減でき、さらに、コストを低減することも可能となる。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して実施の形態1について説明する。図2は、本実施の形態に係る電源システム1の構成を示している。
図2に示すように、電源システム1は、負荷30、4台のPSU21〜24、PSU21〜24を監視する監視制御部10から構成される。なお、PSUは4台に限らず任意の台数設けてもよい。
負荷30は、例えば、サーバの負荷であり、CPU(Central Processing Unit)やDIMM(Dual Inline Memory Module)、HDD(Hard Disk Drive)等、PSU21〜24から供給される電力を受けて動作する要素である。
4台のPSU21〜24は、給電バス20を介して負荷30と並列接続され、給電バス20を介して稼働中のPSU12〜24から負荷30へ電力が供給される。例えば、給電バス20は、PSU21〜24からそれぞれ給電する個別バス配線20a〜20dと、個別バス配線20a〜20dと共通接続され負荷30へ給電する共通バス配線20eとを含んでいる。
PSU21〜24は、負荷30へ電源を供給するための冗長構成の電源ユニットであり、例えばCold Redundancy機能によって、負荷30側が消費する電力量に応じて、PSUの給電効率が最大となるようにPSUの稼動台数を制御している。図2の例では、4台のPSUのうちPSU21とPSU22の2台が稼働中であり、PSU23とPSU24の2台が出力を停止している。
監視制御部10は、複数の電流センサ11、電流監視部12、複数の温度センサ13、温度監視部14、電圧センサ15、電圧監視部16、PSU出力制御部17から構成される。例えば、監視制御部10は、稼働中のPSUのみの電流や温度を測定するため、PSU21〜24の稼働状態(稼働中もしくは停止中)を検出可能な構成を有している。
複数の電流センサ11は、PSU21〜24が給電する給電バス20(個別バス配線20a〜20d)に接続されており、PSU21〜24のそれぞれの出力電流を計測する。例えば、電流センサ11は、給電バス20(個別バス配線20a〜20d)の配線抵抗等に生じる電圧をもとに電流を測定する。なお、電流センサ11は、監視制御部10の外部に設けていてもよい。
電流監視部12は、稼動しているPSU21〜24の出力電流の差を計算し、計算された電流差とあらかじめ設定した電流値差の閾値とを比較する。例えば、電流監視部12は、電流差計算部121、電流差閾値記憶部122、電流差比較部123から構成される。電流差計算部121は、電流センサ11が測定したPSU12〜24のうち稼働中のPSUの電流の差を計算する。電流差閾値記憶部122は、予め電流差の閾値を記憶する。電流差比較部123は、電流差計算部121が計算した電流差と電流差閾値記憶部122の電流差閾値とを比較し、比較結果に基づいてPSU出力制御部17へアラームを出力する。
複数の温度センサ13は、PSU21〜24の内部等に接続されており、PSU21〜24のそれぞれの内部温度を計測する。なお、温度センサ13はPSU21〜24の内部に設けられていてもよい。
温度監視部14は、稼動しているPSU21〜24の内部温度の差を計算し、計算された温度差とあらかじめ設定した温度差の閾値とを比較する。例えば、温度監視部14は、温度差計算部141、温度差閾値記憶部142、温度差比較部143から構成される。温度差計算部141は、温度センサ13が測定したPSU12〜24のうち稼働中のPSUの電流の差を計算する。温度差閾値記憶部142は、予め温度差の閾値を記憶する。温度差比較部143は、温度差計算部141が計算した温度差と温度差閾値記憶部142の温度差閾値とを比較し、比較結果に基づいてPSU出力制御部17へアラームを出力する。
電圧センサ15は、負荷30へ給電する給電バス20(共通バス配線20e)に接続されており、PSU21〜24の出力電圧を監視する。なお、電圧センサ15は、監視制御部10の外部に設けていてもよい。
電圧監視部16は、PSU21〜24の出力電圧とあらかじめ設定した電圧閾値とを比較する。例えば、電圧監視部16は、電圧閾値記憶部161と電圧比較部162から構成される。電圧閾値記憶部161は、予め出力電圧の閾値を記憶する。電圧比較部162は、電圧センサ15が測定したPSU21〜24の出力電圧と電圧閾値記憶部161の電圧閾値とを比較し、比較結果に基づいてPSU出力制御部17へアラームを出力する。
PSU出力制御部17は、電流監視部12・温度監視部14・電圧監視部16からのアラームを受け、このアラームにしたがってPSU21〜24へPSU強制オン信号を出力して、全てのPSU21〜24の出力を強制的にオンにする。PSU出力制御部17は、少なくとも停止中のPSUを稼働中とするように制御し、さらに、全てのPSUを稼働中とすることで、確実にシステムを安定動作させ、信頼性を向上させることができる。
なお、監視制御部10の各部は、ハードウェア又はソフトウェア、もしくはその両方によって構成される。また、監視制御部10の各部を、CPUやメモリ等を有するコンピュータにより実現してもよい。例えば、監視制御部10の各部を、本実施の形態に係る電源制御プログラムをCPUで実行することにより実現してもよい。
図3〜図5を用いて、本実施の形態に係る電源システム1の動作について説明する。図3のフローチャートは、電源システム1の動作の流れ、すなわち、電源システム1の電源制御方法(電源制御処理)を示している。
図3に示すように、PSU21〜24により電源供給が開始されると、監視制御部10は、電流監視制御(S10)、温度監視制御(S20)、電圧監視制御(S30)を行う。
電流監視制御(S10)では、まず、電流センサ11がPSU21〜24の出力電流を測定し、電流差計算部121へ出力する(S11)。次いで、電流差計算部121は、電流センサ11が測定した電流の差を計算し、電流差比較部123へ出力する(S12)。次いで、電流差比較部123は、電流差計算部121が計算したPSU21〜24の電流差と電流差閾値記憶部122の電流差閾値とを比較し、計算した電流差が電流差閾値よりも大きいかどうか判定する(S13)。
このとき、計算した電流差が電流差閾値よりも小さい場合は、S11以降の電流測定及び電流差判定を繰り返す。また、計算した電流差が電流差閾値よりも大きい場合は、電流差比較部123は、PSU21〜24の故障の予兆であると判断し、アラームをPSU出力制御部17へ出力する。そうすると、PSU出力制御部17、電流差比較部123からアラームを受けたため、PSU21〜24へPSU強制オン信号を出力して、全てのPSU21〜24を強制的に稼働させる(S14)。
また、温度監視制御(S20)では、まず、温度センサ13がPSU21〜24の内部温度を測定し、温度差計算部141へ出力する(S21)。次いで、温度差計算部141は、温度センサ13が測定したPSU21〜24の温度差を計算すし、温度差比較部143へ出力する(S22)。次いで、温度差比較部143は、温度差計算部141が計算したPSU21〜24の温度差と温度差閾値記憶部142の温度差閾値とを比較し、計算した温度差が温度差閾値よりも大きいかどうか判定する(S23)。
このとき、計算した温度差が温度差閾値よりも小さい場合は、S21以降の温度測定及び温度差判定を繰り返す。また、計算した温度差が温度差閾値よりも大きい場合は、温度差比較部143は、PSU21〜24の故障の予兆であると判断し、アラームをPSU出力制御部17へ出力する。そうすると、PSU出力制御部17、温度差比較部143からアラームを受けたため、PSU21〜24へPSU強制オン信号を出力して、全てのPSU21〜24を強制的に稼働させる(S14)。
また、電圧監視制御(30)では、まず、電圧センサ15がPSU21〜24の出力電圧を測定し、電圧比較部162へ出力する(S31)。次いで、電圧比較部162は、電圧センサ15が測定したPSU21〜24の出力電圧と電圧閾値記憶部161の電圧閾値とを比較し、測定した出力電圧が電圧閾値よりも大きいかどうか判定する(S32)。
このとき、測定した出力電圧が電圧閾値よりも小さい場合は、S31以降の電圧測定及び電圧判定を繰り返す。また、測定した電圧が電圧閾値よりも大きい場合は、電圧比較部162は、PSU21〜24の故障の予兆であると判断し、アラームをPSU出力制御部17へ出力する。そうすると、PSU出力制御部17、電圧比較部162からアラームを受けたため、PSU21〜24へPSU強制オン信号を出力して、全てのPSU21〜24を強制的に稼働させる(S14)。
なお、PSU21〜24は内部でも電圧監視をしており、PSU21〜24は電圧異常を検出すると出力を遮断する。このため、電圧監視部16の電圧閾値は、PSU21〜24の内部で保持している閾値よりも低い値を設定値としておき、PSU21〜24が出力遮断に至らない範囲で、異常発振等などの予兆を検出した場合に、全てのPSUの出力がオンになるように制御する。
図4は、図3で示した電源システム1の動作の具体例であり、PSU21の異常により出力が不安定になった場合の動作例である。
図4において、PSU21の出力が不安定になる事象が発生した場合(S101)、PSU21とPSU22の出力バランスが崩れるため(S102)、電流センサ11で検出される電流値の差が拡大する(S103)。
電流監視部12は、この電流値の差と電流差閾値とを比較しており、電流値の差が電流差閾値よりも大きくなると、PSU出力制御部17へアラームを通知する(S105)。PSU出力制御部17は、アラームを検出するとPSU故障の予兆と判断し、PSU強制オン信号を発行し(S106)、停止していたPSU23とPSU24の出力がオンになる(S107)。
図5は、図3で示した電源システム1の動作の具体例であり、PSU21での何らかの異常により動作状態に偏りが生じ、温度に変化が現れた場合の動作である。
図5において、PSU21で何らかの異常により動作状態に偏りが生じる(S201)と、PSUの内部温度に差が表れる(S202)。その温度差を温度監視部14の温度差計算部141で算出する(S203)。
温度監視部14で、算出された温度差があらかじめ設定された温度差閾値を越えた場合(S204)、温度監視部14はPSU故障の予兆と判断し、温度監視部14からPSU出力制御部17へアラームが通知される(S205)。PSU出力制御部17は、アラームを受けるとPSU強制オン信号を発行し(S206)、停止していたPSU23とPSU24の出力がオンになる(S207)。
以上のように本実施の形態では、稼働中のPSUの電流や温度、電圧を比較した結果に基づいて、PSUの故障の予兆を検出し、全PSUを強制的にオンするようにした。従来のCold Redundancy制御では、出力が不安定になるような故障は検出することができず、冗長性が無いままPSUが出力断になる故障に至ってしまい、システムダウンを回避できなかった。本実施の形態により、PSUの出力が不安定になるような故障時でも異常を検出して停止中のPSUを稼働させるため、Cold Redundancyから復帰し冗長性を確保することができ、システムダウンの可能性が低減できるようになる。
また、特許文献1のように無停電源を用意する必要がないため、コスト削減や機器の小型化が可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 電源システム
10 監視制御部(制御部)
11 電流センサ
12 電流監視部
13 温度センサ
14 温度監視部
15 電圧センサ
16 電圧監視部
17 PSU出力制御部
21〜24 電源ユニット(PSU)
20 給電バス
20a〜20d 個別バス配線
20e 共通バス配線
30 負荷
121 電流差計算部
122 電流差閾値記憶部
123 電流差比較部
141 温度差計算部
142 温度差閾値記憶部
143 温度差比較部
143 温度差比較部
161 電圧閾値記憶部
162 電圧比較部

Claims (6)

  1. 並列接続されて負荷へ電力を供給する複数の電源ユニットと、
    前記複数の電源ユニットのうち稼働中の複数の電源ユニット間の電力供給動作状態の比較結果に基づいて、前記複数の電源ユニットのうち停止中の電源ユニットを稼働させる制御部と、
    を備える電源システム。
  2. 前記制御部は、前記比較結果に基づいて前記複数の電源ユニットの全てを稼働させる、
    請求項1に記載の電源システム。
  3. 前記制御部は、前記複数の電源ユニットにより前記負荷へ出力される出力電圧と閾値とを比較し、前記出力電圧が当該閾値より大きい場合、前記停止中の電源ユニットを稼働させる、
    請求項1または2に記載の電源システム。
  4. 前記出力電圧と比較される閾値は、前記複数の電源ユニットの内部において電圧異常を検出するための閾値よりも低い値である、
    請求項3に記載の電源システム。
  5. 並列接続されて負荷へ電力を供給する複数の電源ユニットを備える電源システムの制御方法であって、
    前記複数の電源ユニットのうち稼働中の複数の電源ユニット間の電力供給動作状態を比較し、
    前記比較した電力供給動作状態の差分に基づいて、前記複数の電源ユニットのうち停止中の電源ユニットを稼働させる、
    電源システムの制御方法。
  6. 並列接続されて負荷へ電力を供給する複数の電源ユニットを備える電源システムの制御処理をコンピュータにさせる電源システムの制御プログラムであって、
    前記電源システムの制御処理は、
    前記複数の電源ユニットのうち稼働中の複数の電源ユニット間の電力供給動作状態を比較し、
    前記比較した電力供給動作状態の差分に基づいて、前記複数の電源ユニットのうち停止中の電源ユニットを稼働させる、
    電源システムの制御プログラム。
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