JP2016145960A - 映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016145960A
JP2016145960A JP2015235425A JP2015235425A JP2016145960A JP 2016145960 A JP2016145960 A JP 2016145960A JP 2015235425 A JP2015235425 A JP 2015235425A JP 2015235425 A JP2015235425 A JP 2015235425A JP 2016145960 A JP2016145960 A JP 2016145960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concave mirror
display element
light
display device
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015235425A
Other languages
English (en)
Inventor
啓 田坂
Hiroshi Tasaka
啓 田坂
賀津雄 西郷
Kazuo Saigo
賀津雄 西郷
三谷 浩
Hiroshi Mitani
浩 三谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to US15/012,119 priority Critical patent/US20160223818A1/en
Publication of JP2016145960A publication Critical patent/JP2016145960A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】本開示は、使用者による光学素子の調整が不要であって、且つ、表示素子からの映像光と透過型凹面鏡を介して入射した外界光の視認性を向上した映像表示装置を提供する。【解決手段】映像表示装置100は、入力された映像信号に基づき映像光を投影する表示素子12と、外部から入射した外界光を透過させ、表示素子12からの映像光を反射する凹面鏡20と、表示素子12と凹面鏡20を所定の位置関係で保持するとともに、外界光と映像光を通過させる開口部25が設けられた筐体16とを備える。凹面鏡20及び表示素子12は、凹面鏡20が映像光の反射光を開口部25に向かう一定方向に導くような所定の位置関係で筐体16に取り付けられている。【選択図】図1

Description

本開示は、観察者の顔前方または頭部に装着されて観察者に画像を提示する透過型の映像表示装置に関する。
特許文献1は、帽子のひさしの下方かつ観察者の前額部の前方で瞳位置よりも上方の位置に、表示面を前方に向けて吊り下げた表示素子と、表示素子よりも前方で反射面を観察者の瞳の方向に向けてひさし下面に吊り下げた透過型凹面鏡とを備える表示装置を開示する。特許文献1の表示装置によれば、観察者は、凹面鏡からの表示素子の反射映像光と、透過型凹面鏡を透過した外界光とを同時に見ることができる。
特開2003−279883号公報
特許文献1の表示装置によれば、凹面鏡の反射角が不適切な状態であれば、表示素子からの反射光が少なくなり、像が薄くなる(映像の輝度が暗くなる)。また、反射角がスイートスポットを外れれば、凹面鏡による歪が大きくなる。そこで、映像の輝度や歪みを考慮して、凹面鏡の位置を最適な位置に調整する必要がある。
特許文献1では、位置調整のために、使用者が凹面鏡に備えられた回動機構のチルト角を調整し、表示素子の反射光を瞳に向ける必要があった。また、凹面鏡は焦点距離を有するため、表示素子と凹面鏡の距離も適切に調整する必要がある。これらのチルト角と距離は連動しており、一方を動かすと他方も連動して動いてしまう。このため、使用者は、これらを交互に調整して、最適な位置を探し出す必要がある。
しかしながら、同時にこれら2つの調整を行うのは使用者にとって、非常に複雑かつ煩雑な作業となる。特に、凹面鏡は、回転角により大きく像の位置が変動するため、最適な位置に調整するのは非常に困難である。
本開示は、使用者による光学素子(表示素子)の位置調整が不要な映像表示装置を提供する。
本開示の一態様において、映像表示装置が提供される。映像表示装置は、入力された映像信号に基づき映像光を投影する表示素子と、外部から入射した外界光を透過させ、表示素子からの映像光を反射する凹面鏡と、表示素子と凹面鏡を所定の光学的な位置関係で保持するとともに、外界光と映像光を通過させる開口部が設けられた筐体とを備える。凹面鏡及び表示素子は、凹面鏡が映像光の反射光を開口部に向かう一定方向に導くような所定の位置関係で筐体に取り付けられる。
表示素子の発光面からの光が凹面鏡へ入射角θで入射するように表示素子及び凹面鏡を配置してもよい。表示素子から入射され凹面鏡にて反射された映像光が進む方向を水平方向とし、凹面鏡の中心の水平方向の位置と、表示素子の下端の水平方向の位置との間の距離をDとし、開口部上端または前記表示素子の下端から、凹面鏡の中心で反射された映像光の光路と一致する直線までの距離をHとしたときに、次式の関係が満たされるようにしてもよい。
H ≦ D・Tanθ
本開示における映像表示装置は、筐体により、表示素子と凹面鏡が所定の位置関係で固定される。これにより、使用者は、表示素子と凹面鏡の位置を調整する必要なく、映像を観察することができる。所定の位置関係を、例えば、凹面鏡の反射面の反射特性に基づき設定することで、映像の輝度を低下させずに視認者に視認させることを可能とする。
実施の形態1における映像表示装置の構成の概念を示す模式図 表示素子に含まれるLED光源の波長特性を示した図 波長選択膜の波長に対する反射率の特性を示した図 波長選択膜における、反射率の入射角に対する角度依存性を示した図 映像表示装置の具体例を斜め前方から見たときの斜視図 映像表示装置の具体例を斜め後方から見たときの斜視図 映像表示装置の上面図 映像表示装置の正面図 図5A〜図6Bに示す映像表示装置の内部構成を示す図 映像表示装置が取り付けられたメガネフレーム型装着具を説明した図 映像表示装置が取り付けられたネックバンド型装着具を斜め前方から見た図 図9Aのネックバンド型装着具を斜め後方から見た図 映像表示装置が取り付けられたヘルメットを説明した図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
以下、添付の図面を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
図1は、実施の形態1にかかる透過型の映像表示装置の構成の概念を説明するための模式図である。映像表示装置100は、外部の映像信号生成装置から映像信号を入力し、入力映像信号に応じた画像を表示する。映像表示装置100は、表示素子12と、駆動回路14と、透過型凹面鏡20と、ハウジング(筐体)16とで構成される。
表示素子12は、映像光を生成する表示デバイスであり、例えば液晶表示素子で構成される。駆動回路14は、外部の映像信号生成装置(図示せず)からの映像信号に基づき表示素子12を駆動する回路である。
透過型凹面鏡(以下「凹面鏡」という)20は、映像表示装置100の外部から入射する外界光R3の一部を透過させるとともに、外界光R3の一部を反射するという光学的特性を有する。凹面鏡20は、凹面と凸面を有するレンズ形状を有し、凹面側には、特定の波長に対して高い反射率を持つ波長選択膜21が塗布され、凸面側には、反射防止コート膜22が塗布されている。凹面鏡20は、凸面側から入射する外界光R3を透過させるとともに、凹面側から入射する表示素子12からの映像光R1を反射する。凹面鏡20は、水平方向及び垂直方向で非点収差が生じないよう非球面加工が施されている。
ハウジング16は、表示素子12と駆動回路14と凹面鏡20とを内部に収納する部材である。表示素子12と駆動回路14は収納部(図1では示していない)に収納されており、その収納部を介してハウジング16に取り付けられる。ハウジング16の前面開口部に凹面鏡20が取り付けられている。本実施形態では、ハウジング16は非透明な材料で形成されている。しかし、ハウジング16をアクリル樹脂等の透明な材料で形成してもよい。
また、ハウジング16はその背面において光学窓25を備えている。光学窓25は、使用者が外界の景色とともに表示素子12からの映像を視認するための窓である。光学窓25には、ハウジング16背面の開口に光を透過させる部材が取り付けられて構成される(図1では省略)。なお、光学窓25は開口のみで構成してもよい。また、光学窓25の位置は、凹面鏡20から凹面鏡20の焦点距離だけ離れた位置に設定されるのが好ましい。
以上のように構成されるハウジング16は、凹面鏡20と表示素子12とを、所望の拡大率及び好適な輝度を得るための所定の位置に保持する(詳細は後述)。使用者はハウジング16の背面に設けられた光学窓25を介して、凹面鏡20の凸面側から透過した外界光R3と、凹面鏡20の凹面側面により反射された表示素子12からの映像光R2とを同時に視認することができる。このとき、使用者が視認する表示素子12からの映像は、凹面鏡20によって拡大された映像となる。
[1−2.動作]
以上のように構成された映像表示装置100の動作を以下に説明する。
映像表示装置100は、外部の映像信号生成装置(図示せず)からHDMI(登録商標)ケーブル等を介して映像信号を受信する。受信した映像信号は駆動回路14に送られる。駆動回路14は、受信した映像信号に基づき表示素子12を駆動する。表示素子12は、駆動回路14の制御にしたがいR(赤)G(緑)B(青)からなる映像光R1を生成し、凹面鏡20に投影する。凹面鏡20は、表示素子12の映像光R1を凹面鏡20の曲率で決定される倍率に拡大して、光学窓25を介して、使用者の眼に表示素子12の映像光R2を届ける。
同時に、凹面鏡20は、凹面鏡20の凸面側から入射する外界光R3を透過させ、光学窓25を介して、使用者の眼に外界光R3を届ける。
次に、凹面鏡20の光学的な機能について説明する。凹面鏡20の凹面側には、波長選択膜21が塗布されている。波長選択膜21は、表示素子12の映像光R1のみを反射する特性を備えている。波長選択膜としては、一般にレンズの基材に金属などを蒸着させ、多層構造にするものが知られている。このような波長選択膜では、ある層での反射波とある層での反射波との合成波が、成膜の条件にしたがい強めあったり、弱め合あったりすることにより、特定の波長の反射率を高めることができる。特定の波長の反射率を高める手法として、例えば、膜厚(光路長に寄与)と屈折率(層をまたがるときの屈折に寄与)を制御することが知られている。
本実施形態の表示素子12は、RGB各色光を照射するLED光源を含む。凹面鏡20には、LED光源のRGBの各波長に対して高い反射率を有する波長選択膜21が塗布されている。例えば、LED光源のRGB各色光の波長の領域が図2に示すような特性を有する場合、図3に示すような反射率特性を有する波長選択膜21を凹面鏡20に塗布する。図3の例では、波長選択膜21は、RGB各色光の波長領域に対しては高い反射率(100%)を有し、それ以外の波長領域では低い反射率(0%)を有している。さらに、波長選択膜21に対しては、各層での反射波の合成により反射率を高めるため、所定の入射角に応じてその反射特性を制御することができる。
すなわち、波長選択膜21の反射率は入射光の入射角に対して変化する。図4は、本実施形態の波長選択膜21の入射角に対する反射率の角度依存性を示した図である。図4において、横軸は入射角(度)を示し、縦軸は反射率を示す。同図に示すように、波長選択膜21の反射率は22.5度でピークを有して山なりに変化している。反射率のピークを与える入射角(図4の例では、22.5度)またはその近傍の入射角(例えば、22.5度±10度)の角度で、表示素子12からの映像光R1が凹面鏡20に入射するように表示素子12及び凹面鏡20を配置する。これにより、表示素子12からの映像光R1を凹面鏡20上で効率良く反射させることができる。本実施形態の映像表示装置100は、そのような角度で表示素子12からの映像光R1が凹面鏡20に入射するように、ハウジング16内で表示素子12及び凹面鏡20が所定位置に固定(保持)されている。
次に、ハウジング16について説明する。なお、図1に示すように、ハウジング16の上面部16aが水平面となるようにハウジング16が配置されている状態にあるとして以下の説明を行う。すなわち、ハウジング16の上面部16aの法線方向が鉛直方向となる。
凹面鏡20は、凹面鏡20の中心(極)Pを通り凸側で接する平面と、鉛直線とのなす角度がθとなるように傾けてハウジング16に固定されている。
同様に、表示素子12の発光面と鉛直線のなす角度が2θとなるように表示素子12を傾けてハウジング16に固定する。これにより、表示素子12の発光面の中心を通る法線L1は、凹面鏡20の中心Pと交差するように表示素子12が配置される。
このように凹面鏡20と表示素子12を配置することで、表示素子12の発光面から投影される映像光R1は、凹面鏡20に対して入射角θで入射し、反射角θで光学窓25方向に反射する。反射した映像光R2は、ハウジング16内を水平方向(一定方向)に光学窓25に向かって進む。これにより、使用者は映像光R2を前方より入射する光として知覚する。使用者は、凹面鏡20の略焦点位置で観察することで、フォーカスが合った鮮明な映像を得ることができる。
ここで、表示素子12が使用者の視界を遮らないようにするための光学窓25の条件を、図1を参照しながら説明する。
上述したように凹面鏡20と表示素子12を配置することにより、表示素子12の発光面の中心を通る法線L1と凹面鏡20の鏡軸L2とが交差する角度、及び、凹面鏡20の中心Pを含み、凹面鏡20の鏡軸を法線とする平面が鉛直線となす角度はともにθとなる。このとき、映像表示装置100において、光学窓(開口部)25の上端Eaから、凹面鏡20の中心Pを通る水平線(換言すれば、表示素子12の発光面の中心から照射され凹面鏡20の中心Pで反射された光R2の光路と一致する水平線)L0までの距離をHとする。また、凹面鏡20の中心Pの水平方向の位置と、表示素子12の最下端Ebの水平方向の位置との間の距離をDとする。この場合、下記式が成り立つように距離Hを設定する。
H ≦ D・tanθ (1)
距離Hは光学窓25の大きさ及び上端の位置に影響を与える。上式(1)のような条件を満たすように距離Hを設定した光学窓25を設定することで、表示素子12の一部が使用者の視界に入ることを防止できる。
波長選択膜21の反射特性に基づき、入射角θに応じて、表示素子12からの映像光の反射光R2の明るさが変化する。また、距離Dに応じて、フォーカス状態、及び、凹面鏡20により映像の拡大率が変化する。すなわち、光学窓25から使用者が視認できる映像の明るさができるだけ明るくなるように入射角が決定され、また、光学窓25近傍において表示素子12からの映像がフォーカスされるように、かつ所望の拡大率が得られるように距離Dが決定される。決定した角度θ、距離Dが実現されるような配置・向きに凹面鏡20及び表示素子12をハウジング16に対して固定する。このようにハウジング16に対して凹面鏡20及び表示素子12を固定することにより、使用者は、凹面鏡20及び表示素子12の位置を調整する必要がなくなる。
なお、本例では、ハウジング16全体を非透明な材料で形成しているため、距離Hは、水平線L0から光学窓25の開口部上端Eaまでの距離とした。しかしながら、ハウジング16を透明な材料で形成した場合、距離Hを、水平線L0から表示素子12の最下端Ebまでの距離としてもよい。
前述の通り、凹面鏡20の凹面側に塗布される波長選択膜21は入射角に依存した特性を有する。そこで、波長選択膜21の反射率のピークを与える角度と、入射角θとを合致または略合致させることで、使用者に対して、最も好適な状態で、外界光R3と映像光R1(R2)を同時に観察させることが可能となる。
また、凹面鏡20の凸面側には反射防止コート膜22が塗布され、凹面鏡20内部において表示素子12からの映像光R1の凸面裏側での反射を防いでいる。これにより、凹面鏡20の凹面を透過した一部の映像光R1の凸面裏側での反射がなくなり、使用者が不快な二重像を視認することを防止している。
反射防止コート膜22も反射特性において角度依存性を有している。このとき、反射防止コート膜22の特性についても、入射角θまたはその近傍の角度で反射率が最も低くなるような特性を設定することで、使用者の瞳の位置が少々ずれた場合でも、凸面での反射が少なく、使用者に対して好適な映像光のみを視認させるようにすることができる。
本実施形態の構成において、使用者が映像光R1を歪なく観察できる視野の範囲は、瞳中心から概ね±10度程度の範囲である。よって、θ±10度の範囲において良好な反射防止特性(その範囲で反射率が低い)を有する反射防止コート膜22を塗布することで、実用上、二重像を低減できる。なお、反射防止コート膜22に要求される、反射を抑える角度の範囲は、映像光R1の画角に依存する。
[1−3.具体例]
図5〜図6は、本実施形態の映像表示装置100の思想を適用した映像表示装置100の具体例の外観を説明した図である。図5(a)は映像表示装置100を斜め前方から見たときの斜視図である。図5(b)は映像表示装置100を斜め後方から見たときの斜視図である。図6(a)は映像表示装置100の上面図であり、図6(b)は映像表示装置100の正面図である。図5〜図6に示す映像表示装置100のハウジング16は、上面部16aのみを非透明な材料で形成し、他の部分を透明な材料で形成している。上面部16aのみを非透明部材で形成することにより、上方から入射する太陽光を遮断でき、上面部16a以外の部分を透明部材で形成することにより、ハウジング16により使用者の視界が妨げられることを防止し、視認性を向上できる。このとき、前述のように、距離Hは、水平線L0から表示素子12の最下端Ebまでの距離とする。なお、視界の確保をより優先し、ハウジング全体を透明な材料で形成してもよい。
図7は、図5〜図6に示す映像表示装置100の内部構成を示す図である。表示素子12及び駆動回路14は収納部31内に収納され、収納部31がハウジングの上面部16aに取り付けられている。本構成においても、表示素子12及び凹面鏡20は所定の光学的な位置関係を満たすようにハウジング16内に配置されている。図7に示す構成では、例えば、θ=20度、D=33mm、H=12mmに設定されている。
[1−4.映像表示装置の装着具]
図8〜図10は、上記の映像表示装置100を使用者に装着させるための構成を説明した図である。図8は、映像表示装置100が取り付けられたメガネフレーム200を説明した図である。メガネフレーム200において、片方の眼のレンズ部分に映像表示装置100が取り付けられている。図9は、映像表示装置100が取り付けられたネックバンド300を説明した図である。ネックバンド300は使用者の両耳で支持され、使用者の後頭部を取り囲むように装着されて使用される。図10は、映像表示装置100が取り付けられたヘルメット400を説明した図である。ヘルメット400が使用者に装着されたときに、使用者の片方の眼の前方に映像表示装置100が位置されるように、ヘルメット400に取り付け具410を介して映像表示装置100が取り付けられている。
[1−5.効果等]
以上のように、本実施の形態の映像表示装置100は、映像表示装置100からの出射光が一定方向となるように、予め凹面鏡20と表示素子12の位置をハウジング16に固定した。これにより映像表示装置100からの出射光の方向が固定される。このため、使用者は、凹面鏡20と表示素子12のような光学素子の光学的な配置を調整することなく、瞳を映像表示装置100の光学窓25の前に配置するだけで外界光及び映像光を適切に観察できる。
具体的には、映像表示装置100は、入力された映像信号を表示する表示素子12と、外界光R3を透過させ、表示素子12からの映像光R1を反射する凹面鏡20と、表示素子12と凹面鏡20を所定の位置関係で保持するとともに、外界光R3と映像光R2を通過させる開口部25が設けられたハウジング16とを備える。凹面鏡20及び表示素子12は、凹面鏡20が映像光の反射光R2を光学窓25に向かう一定方向(水平方向)に導くような所定の位置関係でハウジング16に取り付けられる。ハウジング16によって、表示素子12と凹面鏡20が好適な配置に固定されるため、使用者は、フォーカスや輝度を調整するための複雑な作業を要せずに、フォーカスが合い且つ明るい映像(視認性が向上した映像)を容易かつ確実に観察できる。
凹面鏡20のそれぞれの面には、波長選択膜21及び反射防止コート膜22が塗布されてもよい。波長選択膜21により表示素子12からの映像光を効率よく、使用者の瞳に届けることが可能となり、反射防止コート膜22により凹面鏡20内部での映像光の反射を軽減でき、視認性を向上できる。
また、本実施の形態において、波長選択膜21の反射率特性において反射率が最も高くなる角度(入射角)と、凹面鏡20に対する表示素子12からの映像光の入射角との差が所定範囲(例えば、±10度の範囲)になるように設定されている。これにより、使用者の観察位置で映像光の明るい反射光が得られる。
本実施形態の映像表示装置によれば、使用者は、表示素子12からの映像光R1と外界光R3を同時に明るい状態で観察することができる。
(他の実施の形態)
一般的に人の瞳の直径は11mm〜15mmであることが知られている。水平線L0上に使用者の瞳中心が位置することが想定されるため、距離Hは下記の条件を満たすよう設定されてもよい。
H ≧ 15mm/2=7.5mm (2)
また、光学窓25に関する距離Hの式について、凹面鏡20の曲率半径をrとしたときに、下記式を満たすように距離Hを定めてもよい。
H ≦ (r/2)・tanθ (1b)
このように距離Hを定めた場合であっても、表示素子12やハウジング16が使用者の視界に入ることを防止でき、良好な視界を確保することができる。
また、上記実施形態では、映像光R1の反射光R2が水平に進むように凹面鏡20及び表示素子12を配置し、ユーザの視野の中心に映像を定位させるようにした。しかし、凹面鏡20及び表示素子12の角度(θ、2θ)を微増減させることで、映像品位を損なうことなく、用途に応じて、視野の上方/下方に映像を定位させることができることは言うまでもない。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、頭部装着型の映像表示装置に適用可能である。具体的には、ヘッドマウントディスプレイ、ヘッドアップディスプレイなどに、本開示は適用可能である。
12 表示素子
16 ハウジング
20 透過型凹面鏡
21 波長選択膜
22 反射防止コート膜
25 光学窓
100 映像表示装置

Claims (6)

  1. 入力された映像信号に基づき映像光を投影する表示素子と、
    外部から入射した外界光を透過させ、前記表示素子からの映像光を反射する凹面鏡と、
    前記表示素子と前記凹面鏡を所定の光学的な位置関係で保持するとともに、前記外界光と前記映像光を通過させる開口部が設けられた筐体とを備え、
    前記凹面鏡及び前記表示素子は、前記凹面鏡が前記映像光の反射光を前記開口部に向かう一定方向に導くような所定の位置関係で前記筐体に取り付けられた、
    映像表示装置。
  2. 前記表示素子の発光面からの光が前記凹面鏡へ入射角θで入射するように前記表示素子及び前記凹面鏡を配置し、前記表示素子から入射され前記凹面鏡にて反射された映像光が進む方向を水平方向とした場合に、
    前記凹面鏡の中心の水平方向の位置と、前記表示素子の下端の水平方向の位置との間の距離をDとし、前記開口部の上端または前記表示素子の下端から、前記凹面鏡の中心で反射された映像光の光路と一致する直線までの距離をHとしたときに、次式の関係が満たされる、
    請求項1記載の映像表示装置。
    H ≦ D・Tanθ
  3. 前記凹面鏡は、前記筐体の内側に位置する面において波長選択膜が塗布され、前記波長選択膜は前記入射角θ及びその近傍の角度領域において、それ以外の角度領域に対して比較的高い反射特性を有する、請求項2記載の映像表示装置。
  4. 前記凹面鏡は、前記筐体の外側に位置する面において、前記表示素子からの映像光が反射しないよう反射防止コート膜が塗布された、請求項1記載の映像表示装置。
  5. 前記筐体は透明な材料で形成された、請求項1に記載の映像表示装置。
  6. 前記凹面鏡は非球面である、請求項1に記載の映像表示装置。
JP2015235425A 2015-02-04 2015-12-02 映像表示装置 Pending JP2016145960A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/012,119 US20160223818A1 (en) 2015-02-04 2016-02-01 Image display device

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015020625 2015-02-04
JP2015020625 2015-02-04

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016145960A true JP2016145960A (ja) 2016-08-12

Family

ID=56685538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015235425A Pending JP2016145960A (ja) 2015-02-04 2015-12-02 映像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016145960A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019120953A (ja) * 2018-01-09 2019-07-22 瑞軒科技股▲分▼有限公司 表示装置アセンブリ
WO2019164324A1 (en) * 2018-02-23 2019-08-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Head-mounted electronic device

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4943749A (ja) * 1972-06-28 1974-04-24
US4468101A (en) * 1981-05-29 1984-08-28 Marconi Avionics Limited Night vision goggles
JPH10301055A (ja) * 1997-04-25 1998-11-13 Sony Corp 画像表示装置
JP2000352688A (ja) * 1999-06-09 2000-12-19 Nec Corp ヘッドマウントディスプレイおよびヘッドマウントディスプレイを備えた画像入出力装置
JP2014505271A (ja) * 2010-12-16 2014-02-27 ロッキード マーティン コーポレーション 画素レンズを有するコリメーティングディスプレイ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4943749A (ja) * 1972-06-28 1974-04-24
US4468101A (en) * 1981-05-29 1984-08-28 Marconi Avionics Limited Night vision goggles
JPH10301055A (ja) * 1997-04-25 1998-11-13 Sony Corp 画像表示装置
JP2000352688A (ja) * 1999-06-09 2000-12-19 Nec Corp ヘッドマウントディスプレイおよびヘッドマウントディスプレイを備えた画像入出力装置
JP2014505271A (ja) * 2010-12-16 2014-02-27 ロッキード マーティン コーポレーション 画素レンズを有するコリメーティングディスプレイ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019120953A (ja) * 2018-01-09 2019-07-22 瑞軒科技股▲分▼有限公司 表示装置アセンブリ
US10802290B2 (en) 2018-01-09 2020-10-13 Amtran Technology Co., Ltd. Display device assembly
WO2019164324A1 (en) * 2018-02-23 2019-08-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Head-mounted electronic device
US10989924B2 (en) 2018-02-23 2021-04-27 Samsung Electronics Co., Ltd Head-mounted electronic device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6641987B2 (ja) 虚像表示装置
US10495883B2 (en) Image display device with optical systems to guide light to a pupil
JP6019918B2 (ja) 虚像表示装置
JP4766913B2 (ja) 頭部装着型画像表示装置
JP2011059444A (ja) 眼鏡型画像表示装置
JP5290091B2 (ja) 眼鏡型画像表示装置
CN106019585B (zh) 头部佩戴型显示器
JP5510067B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
JP2017111363A (ja) 虚像表示装置
JP6582481B2 (ja) 虚像表示装置
US20160223818A1 (en) Image display device
JP2016126134A (ja) 表示装置およびウェアラブルデバイス
JP6819221B2 (ja) 虚像表示装置
JP2016145960A (ja) 映像表示装置
WO2016121516A1 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
WO2012105432A1 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
KR20200061043A (ko) 헤드 마운트 디스플레이장치
JP2003043409A (ja) 画像表示装置
JP2010145561A (ja) ヘッドマウントディスプレイ
US20220035164A1 (en) Virtual image display device and optical unit
WO2020255562A1 (ja) 画像表示装置及び表示装置
JP6337466B2 (ja) 虚像表示装置
JPWO2019077975A1 (ja) 映像表示装置と光学シースルーディスプレイ
US11592673B2 (en) Transmissive image display device
JP7093591B1 (ja) 画像投影装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160525

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181130

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190924

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200317