JP2016145664A - 地中熱熱交換装置および地中熱熱交換装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換チューブの熱交換効率をより高めた地中熱熱交換装置を提供する。
【解決手段】利用側機器の運転休止中に、循環ポンプPを用いて熱交換チューブ3に熱媒体を循環させて、充填材層3と地中熱との間で熱交換を行い、利用側機器の運転中に充填材層3に蓄熱された熱を地中熱に逃がす。
【選択図】図1A
【解決手段】利用側機器の運転休止中に、循環ポンプPを用いて熱交換チューブ3に熱媒体を循環させて、充填材層3と地中熱との間で熱交換を行い、利用側機器の運転中に充填材層3に蓄熱された熱を地中熱に逃がす。
【選択図】図1A
Description
本発明は、地下水を熱源側(一次側)の熱媒体とし、利用側(二次側)の熱媒体との間で熱交換を行う地中熱熱交換装置およびその制御方法に関し、さらに詳しく言えば、小規模の井戸を用いて効率的な熱交換を行うことができる地中熱熱交換装置およびその制御方法に関する。
地中熱の利用形態としては、利用側機器で発生した熱を搬送する熱媒体を循環させる熱交換チューブを地中に設けられた熱交換井に埋設して熱交換を行うクローズドループ型と、汲み上げた地下水を熱交換に利用し、熱媒体との間で熱交換した後に再びに地中に戻すオープンループ型の2種類に大別される。
例えば非特許文献1に記載されているように、クローズドループ型地中熱熱交換器は、オープンループ型に比べて、熱交換効率は劣るが、地下水を揚水しないため、揚水規制のある地域でも導入可能であり、設備負担が少なくて済むというメリットがある。
オープンループ型地中熱熱交換装置は、熱容量が大きい地下水を利用することから、熱交換効率が高いが、地下水が豊富な地域でしか採用できず、揚水規制のある地域などでは利用することができない。
また、クローズドループ型地中熱熱交換装置は、ケーシング内部の地下水位面から地表面までの空間が中空(すなわち、熱伝導率が最も悪い空気層)であるため、その間では熱交換はほとんど行われていなかった。
そこで、本件出願人は、ケーシング内部の地下水位面から地表面までの空間に充填材を充填して、中空部における熱交換効率を向上させたクローズドループ型の地中熱熱交換器を提案している(特願2013−253971)。
しかしながら、ケーシング内の一部に充填材を充填した地中熱熱交換装置は、利用側機器を長時間にわたって運転し続けたり、高い運転負荷をかけると、充填材層に熱が蓄熱され、翌日にまで熱が残る場合があり、再稼働時させた時にCOP(Coefficient of Performance:成績係数)が低下することがある。
環境省「地中熱利用にあたってのガイドライン」、平成24年3月
そこで、本発明の課題は、利用側機器の運転停止中に、充填材層に蓄積された熱を地中熱と熱交換して、利用側機器の再起動時に熱交換効率を高めることができる地中熱熱交換装置およびその制御方法を提供することにある。
上述した課題を達成するため、本発明は、地表から地中に向けて掘削され、少なくとも地表側の一部分に透水性の充填材層を有する熱交換井と、上記充填材層を貫通して上記熱交換井内に引き込まれた熱交換チューブからなる熱交換器と、上記熱交換器に利用側機器の熱媒体を循環させる循環手段とを含み、上記熱交換器を介して上記熱交換井内の地中熱と上記利用側機器の熱媒体との間で熱交換を行う地中熱熱交換装置の制御方法であって、上記利用側機器の運転停止中において、上記充填材層内の温度が所定の閾値以上もしくは閾値以下となった場合には、上記循環手段を駆動して上記熱交換器に上記熱媒体を循環させることを特徴としている。
より好ましい態様として、上記閾値が上記地中熱温度または上記熱媒体温度のいずれかであることが好ましい。
本発明には、地中熱を熱源とし、上記地中熱と利用側機器の熱媒体との間で熱交換を行う地中熱熱交換装置において、地表から地中に向けて掘削され、少なくとも地表側の一部分に透水性の充填材層を有する熱交換井と、地表から上記熱交換井内の深部にかけて配管された熱交換チューブからなる熱交換器と、上記充填材層内の温度を検出する温度センサーと、上記熱交換器内に上記利用側の熱媒体を循環させる循環手段と、上記循環手段を制御する制御部とを備え、上記制御部は、上記利用側機器の運転停止中において、上記温度センサーにて上記充填材層内の温度を計測し、上記充填材層内の温度が所定の閾値以上もしくは閾値以下となった場合には、上記循環手段を駆動して上記熱交換チューブに上記熱媒体を循環させることを特徴とする地中熱熱交換装置も含まれる。
より好ましい態様として、上記閾値が上記地中熱温度または上記熱媒体温度のいずれかであることが好ましい。
さらに好ましい態様として、上記熱交換井には、上記充填材層に水を注入する注水手段が設けられており、上記制御部は、上記利用側機器の運転休止時に、上記循環手段を駆動するに伴って上記注水手段により上記充填材層に水を注水することが好ましい。
本発明によれば、利用側機器の運転休止中に、循環手段を用いて熱交換チューブに熱媒体を循環させて、充填材層に蓄積された熱と地中熱との間で熱交換を行うことにより、利用側機器の運転中に充填材層に蓄熱された熱を上記地中熱に逃がすことができ、利用側機器を再起動させた際のCPOを向上させることができる。
次に、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。
図1Aに示すように、第1実施形態に係る地中熱熱交換装置1Aは、地表面Gからほぼ鉛直に掘削された筒状の熱交換井2Aと、熱交換井2Aの中に沿って配置される熱交換チューブ(熱交換器)3と、地中熱熱交換ユニットHPと、地中熱熱交換装置1Aを制御する制御部7とを備えている。
熱交換井2Aは、地表面Gからほぼ鉛直に掘削ボーリングされた円筒状を呈し、この実施形態では、地下水位線WLを貫くように掘削されている。熱交換井2Aは、通常、複数箇所に設けられているが、説明の都合上、1箇所のみが示されている。
この第1実施形態における熱交換井2Aには、内周面に沿ってケーシング21が挿通されている。ケーシング21は、熱交換井2Aの内径とほぼ同径の鋼管からなり、内部は所定の仕切部材(パッカー)22を介して上下に区画されている。この第1実施形態において、ケーシング21は、一部にスリット孔211が設けられたいわゆる孔明管が用いられている。
仕切部材22は、例えば溶接などによってケーシング21の内周面に一体的に固定された金属板であり、その一部には、熱交換チューブ3を挿通する挿通孔221が設けられている。この実施形態において、仕切部材22は、熱交換井2Aが掘削された地層の地下水位線WLに該当する位置とほぼ同じ位置に配置されている。
この実施形態において、仕切部材22は、金属板からなるが、上部の充填材層23に注水された水が、仕切部材22を通って下側の貯水空間に逃がすため透水性を備えていてもよい。仕切部材22としては、金属板のほか、パンチングメタルやグレーチングパネルなどの透水孔を設けたものが用いられても良い。その場合、透水孔から充填材231がこぼれ落ちないようにするため、仕切部材22と充填材231との間に荒い充填材を充填することが好ましい。
仕切部材22を挟んでケーシング21の下側には、スリット孔211が設けられている。スリット孔211は、ケーシング21の軸線方向に沿って開口されてた縦長孔であって、ケーシング21の円周方向に沿って所定の間隔をもって多数配置されている。このスリット孔211を通して地層から染み出した地下水がケーシング21の内部に一時的に貯留される。
この実施形態において、ケーシング21には直線状のスリット孔211が形成されているが、例えば丸孔であってもよいし、メッシュ状の孔や一部を切り欠いてグレーチングパネルなどを一体的に溶接したものであってもよく、熱交換井2Aの内壁の崩落を防ぎつつ、地下水を透過することができる透水孔であれば、その仕様は任意に変更されて良い。
仕切部材22を挟んでケーシング21の上側には、充填材層23が形成されている。充填材層23は、砂礫などの比較的荒い粒状物からなる充填材231を仕切部材22からほぼ地表面に至るまで充填して適度な透水性を備えた透水層である。充填材231は、充填材層23が適度な透水性を備えることができるのであれば、仕様に応じて任意に選択可能である。
熱交換チューブ3には、直管チューブをU字状に折り曲げて、一方を往路側、他方と復路側としたU字管が用いられ、その折り曲げた先端が熱交換井2Aの底部に向けて挿入されている。熱交換チューブ3の底部の折返部には、図示しない錘が吊り下げられており、錘により、熱交換チューブ3が常に熱交換井2に沿って鉛直となるように配置されている。
この例において、熱交換チューブ3は、1つの熱交換井2に対して1本の熱交換チューブ3を備えているが、例えば2つのU字状の熱交換チューブ3を上面視X字状に交差させて挿入してもよい。
熱交換チューブ3の入口側と出口側はともに、利用側装置としての地中熱熱交換ユニットHPに接続されている。本発明において、地中熱熱交換ユニットHPは、ヒートサイクルを利用した給湯装置やエアコンなどが利用側機器として用いられ、その利用側の熱源と熱交換チューブ3内を流れる熱媒体とが、図示しない熱交換器によって熱交換されるようになっている。地中熱熱交換ユニットHPは、熱媒体が閉ループ回路を循環する基本態様を備えていればよく、その具体的な形態は特に限定されない。
地中熱熱交換ユニットHPには、熱交換チューブ3に熱媒体を循環させるための循環ポンプPが設けられている。この実施形態において、循環ポンプPは、地中熱熱交換ユニットHPの運転中に熱媒体を循環させる循環装置であるが、循環ポンプPとは別に、地中熱熱交換ユニットHPの運転休止中に熱媒体を循環させるための予備の循環ポンプをさらに備えていても良い。これによれば、2台の循環ポンプを用いて熱媒体を循環させて循環量を増やすことができる。
熱交換チューブ3には、熱交換チューブ3の往路側と復路側とを所定の間隔をもって支持するための図示しないスペーサが設けられていることが好ましい。
地中熱熱交換ユニットHPの熱交換チューブ3の流出側には、熱媒体の流出側温度を計測する第1温度センサS1が設けられている。熱交換チューブ3の流入側には、熱媒体の流入側温度を計測する第2温度センサS2が設けられている。各温度センサS1,S2はともに制御手段7によって制御され、測定データを制御部7に送信する。
ここで、より好ましい態様として、図1Bに示すように、充填材層23に水を注入して、熱交換チューブ3の熱交換効率を向上させるための第1注水手段4が設けられていることが好ましい。本発明において、注水手段は任意的な構成要素である。第1注水手段4は、水を貯留するための貯水タンク41と、貯水タンク41から熱交換井2Aに水を送る第1送水管42と、充填材層23内に設置される第1注水パイプ43とを備えている。
貯水タンク41は、内部に所定量の水を貯水可能なタンクであって、この実施形態では地上に設置されている。貯水タンク41は、地下に設置されてもよい。貯水タンク41は、例えば池や川などに置き換えることもできる。タンクに貯留される水については、上水や中水のほか、雨水、池や川などの自然水であってもよい。
第1送水管42は、例えば塩ビパイプなどの一般的な送水管であって、貯水タンク41から地中に向けて引き出され、その一部には図示しない制御手段により開閉制御される第1開閉バルブ421が設けられている。
第1注水パイプ43は、熱交換井2Aの形状に合わせて環状に形成されたパイプからなり、図示しない注水孔が所定間隔で設けられている。この実施形態において、第1注水パイプ43は、それぞれ独立した環状パイプであって、それらが軸線方向に沿って所定間隔で3箇所設けられている。
各第1注水パイプ43には、所定の継手を介して第1送水管42が接続されており、貯水タンク41から送水管42を通って第1注水パイプ43に送られた水が透水層23に注水されるようになっている。透水層23には、温度センサ24が一緒に埋設されており、各温度センサS1,S2または透水層23に埋設された温度計24による温度情報を元に制御部が上述した第1開閉バルブ421を制御する。
図1Bにおいて、第1注水パイプ43は、3つの環状パイプを等間隔に配置し、それらを第1送水管42に継手を介して連結したものからなるが、例えば第1送水管42のみを透水層23に差し込み、その外周に注水孔を設けても良い。さらには、透水層23の下から上に向かって螺旋状に形成した注水パイプを用いても良い。
次に、図2を参照して、本発明の第2実施形態に係る地中熱熱交換器1Bについて説明する。なお、上記第1実施形態の地中熱熱交換器1Aと同一もしくは同一と見なされる箇所には同じ参照符号を付した。この地中熱熱交換器1Bは、第1実施形態の熱交換井2Aと実質的に同一な構成を備えた熱交換井2Bを備えている。
この地中熱熱交換器1Bには、熱交換井2Bの内側に水を注水するする第1注水手段4とともに、熱交換井2Bの外側に水を注水する第2注水手段5が設けられている。第2注水手段5は、貯水タンク41からの水を地中に送る第2送水管51と、熱交換井2Bの外周に沿って配置される第2注水パイプ52とを備えている。
この変形例において、第2送水管51は、第1送水管42の一部から分岐された分岐管であり、その一部には、制御部7により開閉制御される第2開閉バルブ511が設けられている。この第2開閉バルブ511も各温度センサS1,S2または透水層23に埋設された温度計24の温度データに基づき制御手段により制御される。
第2注水パイプ52は、主管である送水管51に接続された枝管で、熱交換井2Bの外径よりも大径な環状に形成されたパイプからなる。第2注水パイプ52には、図示しない注水孔が所定間隔をもって多数設けられている。この変形例において、第2注水パイプ52は、熱交換井2Bの透水層23に沿って所定間隔で3箇所設けられている。
これによれば、熱交換井2Bの内側と外側の両方に水を注入することにより、透水層23における熱交換効率をより一層高めることができる。この第2実施形態においても、第2注水パイプ52は、環状に限定されず、直管を地面から鉛直に差し込んだものであってもよいし、螺旋管であってもよい。さらには、地中に埋設せずに地表面から水を散水するようにしてもよい。
次に、図3を参照して、本発明の第3実施形態に係る地中熱熱交換器1Cについて説明する。この地中熱熱交換装置1Cは、地表面Gから鉛直方向に沿って地下水位線WLよりも深くなるように掘削された熱交換井2Cを備えている。
熱交換井2Cの内側には、熱交換井2Cの底部から地下水位線WLに至る高さまで所定の充填材が充填された第1充填材層23aと、地下水位線WLから地表付近に至るまで所定の充填材が充填された第2充填材層23bとを有する2層の充填構造になっており、その中に熱交換チューブ3が配設されている。
この第3実施形態において、熱交換井2Cは、第1実施形態に記載されたケーシング21を持たず、その掘削面が剥き出しとなっているため、そのままでは熱交換井2Cの内壁が崩落してしまうおそれがある。そこで、熱交換井2Cの内部に充填材を充填することにより、内壁の崩落を防いでいる。
第1充填材層23aは、例えば小石や砕石など充填することにより多くの空隙が形成される粗粒状物からなり、地下水位線WLとほぼ同じ位置か、若干上方となる位置まで充填されている。これによれば、熱交換井2Cの表面から染み出した地下水が熱交換井2Cの内部に流れるようになっている。
第1充填材層23aの上部には、第1実施形態と同じ仕切部材22が設けられており、その上部に第2充填材層23bが形成される。第2充填材層23bは、上述した第1実施形態の充填材層23と同じであってよく、砂礫などの比較的荒い粒状物を仕切部材22からほぼ地表面に至るまで充填して適度な透水性を備えた透水層である。
この熱交換井2Cの第2充填材層23bには、第1注水手段4が設けられており、注水によって、地下水位線WLよりも上方に位置する熱交換チューブ3の熱交換効率を高めることができる。
なお、この第3実施形態の熱交換装置1Cは、第1注水手段4によって熱交換井2Cの内部にのみ注水しているが、変形例のように第2注水手段5をさらに設けてもよく、熱交換井2Cの内側と外側の両方に注水しても良い。
次に、図4に示すフローチャートを参照して、本発明の第1〜第3実施形態に係る地中熱熱交換装置1A〜1Cの運転手順の一例を説明する。なお、この実施形態において、利用側機器はエアコンで、運転モードは冷房運転とする。
図示しないエアコン機器の運転が開始されると(ステップST1)、制御部7は、地中熱熱交換ユニットHPと循環ポンプPをONして、熱交換チューブ3に熱媒体を循環させる(ステップST2)。併せて、制御部7は、温度センサ24から充填材層23内の温度を温度センサ24で計測する(ステップST3)。
次に、制御部7は、第1および第2温度センサS1,S2から流入側温度と流出側温度を計測し(ステップST4)、その測定温度データを元に運転を制御する。本発明の特徴は、利用側機器の停止後の運転制御にあり、利用側機器の運転中の制御方法については任意的事項である。
次に、制御部7は、利用側機器であるエアコンが停止されたかどうかを確認し(ステップST5)、継続運転中の場合には、ステップST1に戻り運転を継続する。エアコンが停止されたと判断した場合には、地中熱交換ユニットHPを停止する(ステップST6)。
エアコン(利用側機器)の停止を受け、制御部7は、地中熱熱交換ユニットHPを停止したのち、第1および第2温度センサS1,S2から流入側温度と流出側温度を計測し、その温度差から充填材層23の蓄熱状況を計測する(ステップST7)。その際、設定温度の閾値の温度範囲内(例えば22℃以上27℃以下)であると判断した場合は(ステップST8)、循環ポンプPを停止して完全に停止する(ステップST8)。この実施形態において、閾値は平均地下水温17℃±5℃であるが、閾値は仕様や環境に応じて任意に選択されて良い。
逆に、設定温度の閾値温度を越えた場合、制御部7は、充填材層23内に熱が蓄熱されていると判断し、循環ポンプPの駆動する。この実施形態において、閾値は、冷房運転であるため、閾値の上限値をいい、暖房運転時は閾値の下限値をいう。なお、第1注水手段4を備えている場合には、循環ポンプPの駆動と併せて充填材層23に所定量の注水を行っても良い。
次に、制御部7は、図示しないタイマー手段により運転時間が一定時間経過したかどうかを判別し(ステップST8b)、一定時間経過した場合には、再び温度センサ24で充填材層23内の温度を計測する(ステップST8c)。
制御部7は、再び第1および第2温度センサS1,S2から計測した温度が設定温度の範囲内になるかどうかを判断し、設定温度の範囲内であると判断した場合は、設定温度の範囲内であると判断した場合は、循環ポンプPを停止し(ステップST9)、完全停止となる。他方、設定温度の範囲外であると判断した場合は、ステップST8aに戻り、循環ポンプPを継続する。
本発明によれば、利用側機器の運転休止中に、循環手段を用いて熱交換チューブに熱媒体を循環させて、充填材層と地中熱との間で熱交換を行い、利用側機器の運転中に充填材層に蓄熱された熱を地中熱に逃がすことにより、熱交換器に蓄えられた熱を地中に逃がしてCPOを向上させることができる。
1A〜1C 地中熱熱交換装置
2A〜2C 熱交換井
21 孔明管
211 スリット
22 仕切部材(パッカー)
23 充填材層
24 温度計
25,26 透水層
3 熱交換チューブ
4 第1注水手段
41 貯水タンク
42 送水管
43 注水パイプ
5 第2注水手段
51 第2送水管
52 第2注水パイプ
6 第3注水手段
61 貯水タンク
62 送水管
63 注水パイプ
7 制御部
HP 地中熱熱交換ユニット
S1 第1温度センサ
S2 第2温度センサ
2A〜2C 熱交換井
21 孔明管
211 スリット
22 仕切部材(パッカー)
23 充填材層
24 温度計
25,26 透水層
3 熱交換チューブ
4 第1注水手段
41 貯水タンク
42 送水管
43 注水パイプ
5 第2注水手段
51 第2送水管
52 第2注水パイプ
6 第3注水手段
61 貯水タンク
62 送水管
63 注水パイプ
7 制御部
HP 地中熱熱交換ユニット
S1 第1温度センサ
S2 第2温度センサ
Claims (5)
- 地表から地中に向けて掘削され、少なくとも地表側の一部分に透水性の充填材層を有する熱交換井と、上記充填材層を貫通して上記熱交換井内に引き込まれた熱交換チューブからなる熱交換器と、上記熱交換器に利用側機器の熱媒体を循環させる循環手段とを含み、上記熱交換器を介して上記熱交換井内の地中熱と上記利用側機器の熱媒体との間で熱交換を行う地中熱熱交換装置の制御方法であって、
上記利用側機器の運転停止中において、上記充填材層内の温度が所定の閾値以上もしくは閾値以下となった場合には、上記循環手段を駆動して上記熱交換器に上記熱媒体を循環させることを特徴とする地中熱熱交換装置の制御方法。 - 上記閾値が、上記地中熱温度または上記熱媒体温度のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の地中熱熱交換装置の制御方法。
- 地中熱を熱源とし、上記地中熱と利用側機器の熱媒体との間で熱交換を行う地中熱熱交換装置において、
地表から地中に向けて掘削され、少なくとも地表側の一部分に透水性の充填材層を有する熱交換井と、地表から上記熱交換井内の深部にかけて配管された熱交換チューブからなる熱交換器と、上記充填材層内の温度を検出する温度センサーと、上記熱交換器内に上記利用側の熱媒体を循環させる循環手段と、上記循環手段を制御する制御部とを備え、
上記制御部は、上記利用側機器の運転停止中において、上記温度センサーにて上記充填材層内の温度を計測し、上記充填材層内の温度が所定の閾値以上もしくは閾値以下となった場合には、上記循環手段を駆動して上記熱交換チューブに上記熱媒体を循環させることを特徴とする地中熱熱交換装置。 - 上記閾値が、上記地中熱温度または上記熱媒体温度のいずれかであることを特徴とする請求項3に記載の地中熱熱交換装置。
- 上記熱交換井には、上記充填材層に水を注入する注水手段が設けられており、上記制御部は、上記利用側機器の運転休止時に、上記循環手段を駆動するに伴って上記注水手段により上記充填材層に水を注水することを特徴とする請求項3または4に記載の地中熱熱交換装置。
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