JP2016145109A - 搬送物仕分装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】湾曲変形が可能で、搬送物が衝突したときの衝撃が小さく、搬送物の搬送方向を円滑に変更することができる搬送物仕分装置を提供することである。【解決手段】主搬送路2の側壁11に搬送物仕分装置4を設置する。搬送物仕分装置4は、内側弾性部材16と外側弾性部材17を対向配置し、両弾性部材16、17の間に緩衝部材20a〜20dを配置する。緩衝部材20a〜20dを、両弾性部材16、17に固定する。内側弾性部材16には、内側弾性部材16の長手方向に引っ張り力を作用させる。その結果、外側弾性部材17が、内側弾性部材16の長手方向の各部を支持し、内側弾性部材16が湾曲変形して主搬送路2上に張り出す。【選択図】図4

Description

本発明は、コンベア装置の搬送路から、搬送方向と相違する方向に搬送物を排出することができる搬送物仕分装置に関するものである。
昨今のコンベア装置は、複数の搬送先が設けられ、各搬送物を対応する搬送先へ搬送することができる。具体的には、コンベア装置に搬送物仕分装置が設けられ、この搬送物仕分装置で搬送方向が適宜切り替えられ、搬送物は当該物品に関連付けられた搬送先へ搬送される。
搬送物仕分装置の形式の一つとして、直線状のガイド部材を揺動させて搬送路を斜めに横切らせ、ガイド部材に沿って搬送物を走行させるものがある(例えば特許文献1)。
このような形式の搬送物仕分装置は、主コンベアラインと、主コンベアラインと交差する部分に設置され、直線状のガイド部材を揺動させて姿勢を変更し、主コンベアラインと副コンベアラインの間で、搬送物の搬送方向を選択的に転換する。
従来技術の搬送物仕分装置では、直線状のガイド部材が採用されている。直線状のガイド部材は、端部を中心として揺動可能である。また直線状のガイド部材の端部は、主コンベアラインのサイドのフレームの部分にあって揺動する。
従来技術の搬送物仕分装置では、搬送物を副コンベアライン側へ移動させる際に、直線状のガイド部材を揺動し、主コンベアラインの搬送路を斜め方向に横切る傾斜姿勢に姿勢変更する。
主コンベアラインに沿って搬送されてきた搬送物は、傾斜姿勢の直線状のガイド部材に衝突し、当該ガイド部材に沿って斜め方向に進み、副コンベアライン側に移動する。
搬送物を真っ直ぐ搬送する場合には、ガイド部材の全部を主コンベアラインの側壁に沿って配置された姿勢で待機させる。その結果、直線状のガイド部材は主コンベアラインの搬送路から外れている。そのため主コンベアラインを搬送されて来る搬送物は、ガイド部材と接触することなく、真っ直ぐに進む。
特開2011−20793号公報
前記した様に、特許文献1に開示されている搬送物仕分け装置では、直線状のガイド部材が採用されており、搬送物は、直線状のガイド部材に衝突し、当該ガイド部材に沿って移動する。そのため、衝突時にガイド部材及び搬送物に作用する衝撃が大きい。また特許文献1に開示されている搬送物仕分け装置では、直線状のガイド部材が採用されており、搬送物は直線状のガイド部材と衝突して急に搬送方向が変わる。そのため搬送物が向きを変える際の動作が円滑性を欠く。
そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、搬送物が衝突したときの衝撃が小さく、且つ搬送物の搬送方向を円滑に変更することができる搬送物仕分装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、搬送路から搬送物を排出する搬送物仕分装置において、張出部材を有し、張出部材は、搬送路の幅に対応する所定の長さを有した外側弾性部材と内側弾性部材を有し、前記外側弾性部材と内側弾性部材は、平行あるいは角度を有する状態で対向する姿勢にあり、前記外側弾性部材と内側弾性部材は、長手方向の複数箇所で遊びを許す状態で直接的又は他の部材を間に介在させて接続されており、外側弾性部材又は内側弾性部材の少なくともいずれか一方に対して、その長手方向に引っ張り力又は圧縮力を付与して、外側弾性部材及び内側弾性部材を湾曲変形させる湾曲変形付与手段を有することを特徴とする搬送物仕分装置である。
ここで、「搬送路の幅に対応する所定の長さ」とは、外側弾性部材と内側弾性部材が湾曲変形して張出部材が張出した状態の際、張出部材が搬送路の一部又は全部を横切って搬送物を搬送路から排出することができる程度の長さである。
「搬送路の幅に対応する所定の長さ」は、搬送路の幅が広い場合には長く、搬送路の幅が狭い場合には短い。
また張出部材が張出す際の角度や、湾曲の程度によっても「搬送路の幅に対応する所定の長さ」が変わる。
「搬送路の幅に対応する所定の長さ」は、搬送路を横断して遮蔽することができる長さであることが望ましいが、搬送路を横断して遮蔽することは必須ではない。
「遊びを許す状態」とは、外側弾性部材と内側弾性部材が、長手方向に少しだけ相対移動できる状態である。
請求項1に記載の発明では、搬送路の幅に対応する所定の長さを有した外側弾性部材と内側弾性部材を有するので、外側弾性部材と内側弾性部材は、搬送路上に張り出して搬送路の一部または全部を遮蔽することができる。
請求項1に記載の発明は、湾曲変形付与手段を有するので、外側弾性部材又は内側弾性部材の少なくともいずれか一方に対して、その長手方向に引っ張り力又は圧縮力を付与することができる。
そのため引っ張り力が付与された側と反対側の部材は湾曲して反る。
例えば内側弾性部材を引っ張ると、他方の外側弾性部材が湾曲して反る。
その一方で、外側弾性部材と内側弾性部材は、直接的又は他の部材を間に介在させて接続されているから、外側弾性部材が湾曲すると内側弾性部材は接続箇所で外側弾性部材側に引き寄せられ、内側弾性部材についても湾曲して反る。
外側弾性部材と内側弾性部材が共に湾曲すると、外側弾性部材の長手方向の各部の位置と、内側弾性部材の各部の位置がずれることとなるが、本発明では、外側弾性部材と内側弾性部材は、長手方向の複数箇所で遊びを許す状態で接続されているから、外側弾性部材の長手方向の各部の位置と、内側弾性部材の各部の位置ずれは、前記した遊びによって吸収される。
そのため本発明では、張出部材が湾曲した状態で搬送路側に張出す。本発明では、搬送物と衝突する部分が曲線状となるので、衝撃が少ない。また搬送物は、序々に搬送方向を変えて進行するから、搬送物は円滑に排出される。
請求項2に記載の発明は、外側弾性部材と内側弾性部材の長手方向の複数箇所が、弾性変形可能な接続部材で接続されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送物仕分装置である。
本発明の搬送物仕分装置では、外側弾性部材と内側弾性部材が、「他の部材」を間に介在させて接続されたものである。
すなわち本発明の搬送物仕分装置では、外側弾性部材と内側弾性部材が、「他の部材」たる「弾性変形可能な接続部材」で接続されている。
本発明では、「他の部材」たる「接続部材」は弾性変形可能であるから、外側弾性部材と内側弾性部材は、遊びを許す状態で接続されることとなる。
請求項2に記載の発明では、弾性変形可能な接続部材が、外側弾性部材と内側弾性部材を接続した状態を保ちながら変形することができる。すなわち、外側弾性部材が湾曲変形すると、外側弾性部材における接続部材との接続部分と、内側弾性部材における接続部材との接続部分の間の距離が変化する。
ところが、接続部材は、この距離の変化に追従して変形することができる。また、接続部材は、外側弾性部材と内側弾性部材の間で力を伝達することができる。すなわち、外側弾性部材が湾曲変形すると、接続部材が外側弾性部材から内側弾性部材に力を伝達して牽引し、内側弾性部材を湾曲変形させることができる。
請求項3に記載の発明は、外側弾性部材及び内側弾性部材は、基端部と先端部とを有し、基端部は搬送路の側方に設置されており、湾曲変形付与手段によって湾曲変形した際に、先端部側が搬送路上に張り出すものであり、前記基端部側が先端部側よりもばね定数が高いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の搬送物仕分装置である。
搬送路上を流れる搬送物は、湾曲変形した内側弾性部材の基端部側に衝突し、内側弾性部材の湾曲に沿って先端部側に導かれる。
請求項3に記載の発明では、外側弾性部材及び内側弾性部材の基端部側が先端部側よりもばね定数が高いので、外側弾性部材及び内側弾性部材の基端部側は搬送路に対して緩やかに傾斜する。そのため、搬送物が内側弾性部材の基端部側に衝突しても、衝撃は小さい。また、先端部側のばね定数が基端部側よりも低いので、外側弾性部材及び内側弾性部材の先端部側は、基端部側に比べて、滑らかにより大きく湾曲する。よって、湾曲に沿って搬送物を導くことができる。
請求項4に記載の発明は、外側弾性部材及び内側弾性部材は、基端部と先端部とを有し、基端部は搬送路の側方に設置されており、湾曲変形付与手段によって湾曲変形した際に、先端部側が搬送路上に張り出すものであり、前記外側弾性部材と内側弾性部材が搬送路上に張り出した際に、内側弾性部材が外側弾性部材よりも搬送物の搬送方向の上流側に配置され、内側弾性部材が、搬送路の搬送方向の上流側に移動可能であり、外側弾性部材の基端部側が、鉛直軸周りに回動可能であり、内側弾性部材が搬送方向の上流側に移動することに連動して外側弾性部材の基端部側を鉛直軸周りに回動させる連動機構を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の搬送物仕分装置である。
請求項4に記載の発明では、内側弾性部材が搬送方向の上流側に移動することに連動して外側弾性部材が基端部側の鉛直軸周りに回動する。そのため張出部材は、揺動して搬送路側に張り出す。
すなわち本発明の搬送物仕分装置では、張出部材は湾曲状態となるのに加えて揺動運動も行い、搬送路側に大きく張り出す。
また上記した構成に加えて、外側弾性部材と内側弾性部材が湾曲変形して搬送路上に張り出した際に、前記鉛直軸周りの前記回動方向と逆方向の回動を防止する回動防止機構を有することが望ましい。
この構成によると、外側弾性部材と内側弾性部材が湾曲変形して搬送路上に張り出した際に、前記鉛直軸周りの前記回動方向と逆方向の回動を防止する回動防止機構を有するので、外側弾性部材及び内側弾性部材が搬送路から退避する方向に移動しにくい。すなわち、搬送路に沿って搬送されてきた搬送物が内側弾性部材に当接した際に、外側弾性部材の基端部が鉛直軸周りに回動しない。そのため、外側弾性部材によって内側弾性部材が支持され、内側弾性部材が湾曲変形しながら搬送物を搬送路から排出することができる。
本発明の搬送物仕分装置では、外側弾性部材と内側弾性部材が湾曲変形し、張出部材が湾曲した形状となって搬送路上に張り出すので、搬送物は、湾曲した内側弾性部材に衝突する。そのため、搬送物が衝突したときの衝撃が小さい。
本実施形態に係る搬送物仕分装置を分岐部に配置したコンベア装置の斜視図であり、搬送物仕分装置が主搬送路に張り出している状態を示す。 本実施形態に係る搬送物仕分装置を分岐部に配置したコンベア装置の斜視図であり、搬送物仕分装置が主搬送路から退避している状態を示す。 本実施形態に係る搬送物仕分装置のスケルトン図であり、(a)は、搬送物仕分装置が主搬送路から退避している状態し、(b)は、搬送物仕分装置が(a)に示す状態から主搬送路に張り出す途中の状態を示し、(c)は、搬送物仕分装置が主搬送路に完全に張り出した状態を示す。 本実施形態に係る搬送物仕分装置の揺動機構部の斜視図であり、退避状態を示す。 本実施形態に係る搬送物仕分装置の揺動機構部の斜視図であり、湾曲変形した張出状態を示す。 図4の揺動機構部の分解斜視図である。 コンベア装置の平面図である。 本実施形態に係る搬送物仕分装置の張出部材のモデル図であり、(a)は、退避状態を示し、(b)は、湾曲変形を開始した状態を示し、(c)は、湾曲変形が終了した状態を示す。 張出部材の変形例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら説明する。
図1、図2に示す様に、コンベア装置1は、主搬送路2と副搬送路3を有する。主搬送路2と副搬送路3は交差している。主搬送路2は、直線状の搬送路であり、主搬送路2の途中の部位には搬送物仕分装置4が設けられている。副搬送路3は、主搬送路2に対して搬送物仕分装置4の部位に接続されている。
図1、図2に示す状態では、搬送物50は、主搬送路2の上流側にある。搬送物50は、後述する様に主搬送路2に沿って下流側へ真っ直ぐに搬送されるか、搬送物仕分装置4で副搬送路3に排出され、副搬送路3に沿って搬送される。
主搬送路2は、ローラコンベアで構成されている。主搬送路2のローラコンベアは、側壁11、12と複数のローラ7を有する。各ローラ7は、平行に配置された側壁11、12の間のほぼ全領域に渡った長さを有する。ローラ7には駆動ローラと従動ローラとがある。駆動ローラは、モータで駆動されるローラであり、例えばモータ内蔵ローラである。従動ローラは、モータを備えておらず、駆動ローラからベルトを介して動力が伝達されるローラである。
搬送物仕分装置4は、コンベア部5と揺動機構部6を有する。
コンベア部5は、複数のローラ8a〜8fと多数の短尺ローラ9を備えている。短尺ローラ9は、搬送物50を主搬送路2の搬送方向に沿って搬送したり、搬送物50を主搬送路2の搬送方向と交差する方向に搬送することができる。短尺ローラ9は、メインの大径ローラの周上に、大径ローラの回転軸と直交する回転軸を有する多数の小径ローラが配置されたものである。各ローラ8a〜8fと各短尺ローラ9は、側壁11、12に回転可能に支持されている。搬送物50は、各短尺ローラ9の大径ローラを回転させながら主搬送路2の搬送方向に移動したり、小径ローラを回転させながら主搬送路2の搬送方向と交差する方向に移動することができる。
図2、図7に示す様に、ローラ8a〜8fは、搬送方向の上流側から下流側へ順に配置されている。ローラ8a〜8fの長さは、上流側に配置されたものほど短く、下流側に配置されたものほど長い。
各ローラ8a〜8fの一端は、副搬送路3が配置された側とは反対側の側壁11に近接するように一致している。そのため、副搬送路3側の側壁12から各ローラ8a〜8fまでの距離は、ローラ自身の長さが短いものほど離れている。具体的には、最も上流側に配置されているローラ8aから側壁12までの距離が最も長く、最も下流側に配置されているローラ8fから側壁12までの距離が最も短い。よって、ローラ8aと側壁12の間の空間は広く、ローラ8fと側壁12の間の空間は狭い。各ローラ8a〜8fと側壁12の間の空間は、上流側ほど大きく、下流側ほど小さい。各ローラ8a〜8fのうちのいずれかが駆動ローラであり、その他は従動ローラである。そして、ローラ8a〜8fにはベルトが懸架されて動力が伝達されている。
各ローラ8a〜8eと側壁12の間には、各々複数の短尺ローラ9が配置されている。ローラ8aと側壁12の間に配置された短尺ローラ9の数は最も多く、ローラ8eと側壁12の間に配置された短尺ローラ9の数は最も少ない。ちなみに、ローラ8fと側壁12の間には、短尺ローラ9を配置することができる空間がない。すなわち、ローラ8fの長さは、主搬送路2のローラ7の長さと同じである。
図示の例では、ローラ8aと側壁12の間には6個の短尺ローラ9が配置されている。同様に、ローラ8b〜8eと側壁12の間には、各々5個、5個、3個、2個の短尺ローラ9が配置されている。短尺ローラ9は、市販されている周知のものが使用されている。ローラ8aと6個の短尺ローラ9は、共通の軸10aを有し、軸10aを介して側壁11、12に回転可能に支持されている。同様に、ローラ8b〜8eと各短尺ローラ9は、軸10b〜10eを介して側壁11、12に回転可能に支持されている。各軸10a〜10eに固定された各短尺ローラ9の間隔はほぼ一定である。
また、各軸10a〜10eに装着された短尺ローラ9は、図7に示す様に、千鳥状に配置されている。
各ローラ8a〜8eで形成される搬送物50の搬送面(載置面)と、各短尺ローラ9で形成される搬送物50の搬送面(載置面)は一致している。
揺動機構部6は、図4〜図6に示す様に、駆動部14(湾曲変形付与手段)、張出部材24、筐体21(図6)等を有する。
図6に示す様に、駆動部14は、駆動モータ15、回動部材18、カム部材19等を有する。
駆動モータ15は、正回転及び逆回転が自在のサーボモータであり、出力軸15aを有する。出力軸15aには歯付きプーリ13が装着されている。
回動部材18は、略扇形を呈する板状の部材であり、扇の要の部分には回転軸31が設けられている。回転軸31は、側壁11等の固定構造物と一体に固定されている。また、回動部材18には長孔32が形成されている。長孔32は、回転軸31を中心とする円弧状の長孔である。円弧状の長孔32内における回転軸31から遠い側の縁部分には、ラック部33が設けられている。さらに、長孔32の円弧よりも外周側には係合部34が設けられている。すなわち、扇型の回動部材18の外周部分の一部が突出しており、この突出した部位に係合部34が設けられている。係合部34は、軸51を挿通可能な丸孔である。
図6に示す様に、カム部材19は、軸部25、ギヤ部26、カム部27を有する。
軸部25の一端は、円盤状のカム部27の中心から偏った位置に固定されている。軸部25の他端側には、軸部25と同心の歯付きプーリを有する係合部28が設けられている。軸部25は、鉛直姿勢で回転可能に支持されている。カム部27における軸部25とは反対側にはギヤ部26(外歯)が固定されている。軸部25の中心と、ギヤ部26の中心は一致している。カム部材19の軸部25は、側壁11等の固定構造物に回転可能に支持されている。
図4に示す様に、係合部28と駆動モータ15の出力軸15a(歯付きプーリ13)は、ベルト35で接続されている。また、ギヤ部26は、回動部材18の長孔32に収容されて、ラック部33と係合している。
張出部材24は、主搬送路2の幅寸法(側壁11、12間の距離)に対応する長さを有する内側弾性部材16及び外側弾性部材17と、緩衝部材20a〜20d(弾性変形可能な接続部材)等を有する。
本実施形態では、内側弾性部材16及び外側弾性部材17の長さは、張出部材24が湾曲変形した際に、主搬送路2の搬送方向を移動する搬送物50が張出部材24に当たって下流側に至ることが阻止される程度の長さである。また内側弾性部材16及び外側弾性部材17の長さは、搬送物50を主搬送路2から排出することができる程度に主搬送路2上(コンベア部5上)に張り出すことができる長さである。
本実施形態では、張出部材24の全長は、主搬送路2の幅寸法よりも長い。より詳細には、張出部材24の全長は、主搬送路2の幅寸法に対して1.4倍(ルート2倍)以上長く、より好ましくは、2倍程度の長さを有している。すなわち、3つの内角が45度、45度、90度の二等辺三角形の短辺を搬送路の幅に対応させ、張出部材24の長さを長辺に対応させた場合、搬送路の幅寸法に対して張出部材24の長さは1.4倍(ルート2倍)になる。また、3つの内角が30度、60度、90度の三角形の最も短い辺を搬送路の幅に対応させ、張出部材24の長さを最も長い辺に対応させた場合、搬送路の幅寸法に対して張出部材24の長さは2倍になる。
しかしながら、内側弾性部材16及び外側弾性部材17の長さは、張出部材24が湾曲変形した際に、搬送物50が主搬送路2の搬送方向に移動できない程度にコンベア部5上に張り出すことができればよいので、湾曲変形した張出部材24は、必ずしも側壁12上に達しなくてもよい。すなわち内側弾性部材16及び外側弾性部材17の長さは、主搬送路2の幅寸法よりも多少短くてもよい。
内側弾性部材16は、金属製の長尺の板部材である。内側弾性部材16は、長さが異なる2枚の板部材22、23が重ねられた構造を有する。板部材22、23は、同じ幅と厚さを有し、長さのみが相違するバネ鋼で形成されている。すなわち、板部材23は、板部材22の長さの二分の一以上、且つ、五分の四以下の長さを有する。板部材23の長さは、より好ましくは、板部材22の長さの三分の二以上、且つ、四分の三以下である。ここで板部材22、23の厚さ寸法と幅寸法は、必ずしも一致していなくてもよい。また、厚さが異なる2以上の板部材を重ねて内側弾性部材16を構成してもよい。
2枚の板部材22、23は図示しない鋲によって一体的に結合されている。
内側弾性部材16は基端部16aと先端部16bを有する。
基端部16aでは、板部材22、23の各々の一端が一致している。すなわち、基端部16aにおける内側弾性部材16の厚さ寸法は大きい。また、先端部16bは、長さが長い板部材22のみで構成されている。すなわち、先端部16bにおける内側弾性部材16の厚さ寸法は小さい。よって、内側弾性部材16の基端部16aから板部材23が存在する部分までのばね定数は高く、先端部16bを含む板部材23が存在しない部分のばね定数は低い。換言すると、板部材23が存在する部分のばね定数は高く湾曲変形しにくく、板部材23が存在しない先端部16b側のばね定数は低く湾曲変形し易い。
すなわち、内側弾性部材16は、後述の様に、軸51で片持ち状に支持されており、軸51に近い側が基端部16a側であり、内側弾性部材16のばね定数は、基端部16aから先端部16bに至る途中の部位(板部材23が存在する部分)までが高い。
外側弾性部材17は、内側弾性部材16と同様に、金属製の長尺の板部材である。外側弾性部材17は、長さが異なる2枚の板部材29、30が重ねられた構造を有する。板部材22、23は、同じ幅と厚さを有し、長さのみが相違している。板部材29、30は、バネ鋼で形成されている。すなわち、板部材30は、板部材29の長さの二分の一以上、且つ、五分の四以下の長さを有する。板部材30の長さは、より好ましくは、板部材29の長さの三分の二以上、且つ、四分の三以下である。ここで板部材29、30の厚さ寸法と幅寸法は、必ずしも一致していなくてもよい。また、厚さが異なる2以上の板部材を重ねて外側弾性部材17を構成してもよい。
2枚の板部材29、30は図示しない鋲によって一体的に結合されている。
外側弾性部材17は、基端部17aと先端部17bを有する。
基端部17aでは、板部材29、30の各々の一端が一致している。すなわち、基端部17aにおける外側弾性部材17の厚さ寸法は大きい。また、先端部17bは、長さが長い板部材29のみで構成されている。すなわち、先端部17bにおける外側弾性部材17の厚さ寸法は小さい。よって、外側弾性部材17の基端部17aから板部材30が存在する部分までのばね定数は高く、先端部17bを含む板部材30が存在しない部分のばね定数は低い。換言すると、板部材30が存在する部分のばね定数は高く湾曲変形しにくく、板部材30が存在しない先端部17b側のばね定数は低く湾曲変形し易い。
すなわち、外側弾性部材17は、後述の様に、軸41で片持ち状に支持されており、軸41に近い側が基端部17a側であり、外側弾性部材17のばね定数は、基端部17aから先端部17bに至る途中の部位(板部材30が存在する部分)までが高い。
図4に示す様に、外側弾性部材17は、内側弾性部材16よりも若干長い。
内側弾性部材16の先端部16bと、外側弾性部材17の先端部17bは、ブロック状の固定部材53を介して強固に固定されている。すなわち、先端部16b、17bは、外れたり、位置ずれすることがない。固定部材53は、自然状態で内側弾性部材16と外側弾性部材17が所定の角度を成して対向する様に、内側弾性部材16と外側弾性部材17を接続している。ここで、内側弾性部材16と外側弾性部材17は、平行であってもよい。
緩衝部材20a〜20d(弾性変形可能な接続部材)は、細長い金属製の板状部材が環状に構成された部材である。緩衝部材20a〜20dは、外力が作用しない状態では円形状を呈しているが、外力が作用すると、楕円形状等のいびつな形状に変形し、外力が作用しなくなると、元の円形状に復帰することができる。緩衝部材20a〜20dのうち、緩衝部材20aの直径が最も大きく、緩衝部材20b、20c、20dの順に直径が大きい。すなわち、緩衝部材20dの直径が最も小さい。図示していないが、緩衝部材20a〜20dの輪の内部には、クッション材が充填されている。クッション材は、緩衝部材20a〜20dと一体に弾性変形することができる。また、緩衝部材20a〜20dの内部にクッション材を配置することにより、緩衝部材20a〜20dの変形量を規制することができる。
弾性変形可能な接続部材として、環状の緩衝部材20a〜20dの代わりに、形状記憶された復元力を有する様々な形状の接続部材を採用することができる。すなわち、形状記憶された円弧状、蛇腹状等の接続部材を使用し、内側弾性部材16と外側弾性部材17を接続してもよい。
各緩衝部材20a〜20dは、所定の角度で開いた内側弾性部材16と外側弾性部材17の間に配置されており、それぞれ内側弾性部材16と外側弾性部材17に対してねじ、鋲、リベット等の固定手段で固定されている。すなわち、先端部16b、17bに近い側から順に緩衝部材20d、20c、20b、20aが配置されている。緩衝部材20a〜20dは、内側弾性部材16と外側弾性部材17の長手方向の複数箇所を、遊びを許容する状態で接続するものである。よって、内側弾性部材16における緩衝部材20a〜20dの接続部位と、外側弾性部材17における緩衝部材20a〜20dの接続部位は、互いに長手方向に移動することができる。
張出部材24は、支持部材38、40を介して駆動部14と接続されている。
内側弾性部材16の基端部16aには、支持部材38が装着されている。
図6に示す様に、支持部材38は、軸51、揺動部材52、取付板39を有する。
揺動部材52は、細長い板状部材であり、一端に軸51が設けられている。軸51は、揺動部材52に対して起立している。軸51は、前述の回動部材18の係合部34(孔)を挿通している。よって、回動部材18が回転軸31を中心に回動すると、軸51は、回転軸31を中心に円弧を描いて移動する。
また、揺動部材52には、取付板39が固定されている。揺動部材52には、取付板39を介して、内側弾性部材16の基端部16aが固定されている。すなわち、内側弾性部材16は、軸51を中心に回動可能である。さらに内側弾性部材16の基端部16aは、回動部材18の回転軸31を中心に回動可能である。
外側弾性部材17の基端部17aには、支持部材40が装着されている。
図6に示す様に、支持部材40は、軸41、揺動部材42、ローラ43、取付板44を有する。
揺動部材42は、軸41で回転可能に支持された振り子の様な部材である。揺動部材42は、細長い同形状の板部材45、46が上下に間隔をおいて配置され、これらの板部材の中央部分に軸41で挿通されている。軸41は、側壁11等の固定構造物と一体に固定されている。板部材45、46の一方側の端部には、ローラ43が配置されている。ローラ43は、板部材45、46の端部に固定された軸によって回転可能に支持されている。板部材45、46の他方側には、取付板44が固定されている。取付板44には、外側弾性部材17の基端部17aが固定されている。すなわち、外側弾性部材17の基端部17aは、揺動部材42と一体に揺動可能である。
ローラ43は、カム部材19のカム部27の周面と当接している。そして、カム部27が回転すると、ローラ43は、カム部27の周面に当接しながら回転する。そして、カム部27のトップ部(最も突出した部位)がローラ43と当接する際には、カム部27によってローラ43が押圧され、揺動部材42(支持部材40)は軸41を中心に一方向に回動する。すなわち、カム部27は、支持部材40が軸41を中心に、上方から見て反時計回りに回転する様に揺動部材42を回転させる。その結果、図3(a)〜図3(c)に示す様に、支持部材40と一体の外側弾性部材17の基端部17aが軸41を中心に回動して主搬送路2(コンベア部5上)側に傾斜する。
図7に示す様に、筐体21は、コンベア装置1の搬送物仕分装置4の側壁11に取り付けられている。
筐体21は、張出部側収容部36と駆動部側収容部37を有する。
張出部側収容部36は、内側弾性部材16と外側弾性部材17を収容している。
駆動部側収容部37は、駆動部14の回動部材18やカム部材19等を収容している。
張出部側収容部36及び駆動部側収容部37における、側壁11側には開口が設けられている。すなわち、張出部側収容部36の開口を介して、張出部側収容部36に対して、内側弾性部材16と外側弾性部材17が出退可能であり、駆動部側収容部37の開口を介して、駆動部側収容部37に対して、回動部材18の係合部34や内側弾性部材16の基端部16aが出退可能である。
張出部側収容部36の上部には、異物侵入防止部材60が設置されている。
異物侵入防止部材60は、複数の薄板部材61a〜61eで構成されている。
各薄板部材61a〜61eの一端は、張出部側収容部36の上壁に回動可能に支持されている。また、薄板部材61a〜61e同士は、互いに連結されており、扇型に開いたり、互いに重なって収納状態になることができる。薄板部材61aは、張出部側収容部36の上壁に対して出退可能に連結されており、薄板部材61eは、内側弾性部材16と接続されている。すなわち、張出部材24の内側弾性部材16と筐体21の張出部側収容部36が、異物侵入防止部材60で接続されている。
そして、内側弾性部材16が張出部側収容部36内から主搬送路2上に張り出す際には、異物侵入防止部材60は内側弾性部材16と共に張出部側収容部36内から張り出す。その結果、異物侵入防止部材60は、張出部材24における内側弾性部材16と外側弾性部材17の間の領域を遮蔽し、当該領域に異物が侵入するのを防止する。
次に、搬送物仕分装置4の動作について説明する。
搬送物仕分装置4は、図2、図4に示す退避状態と、図1、図5に示す張出状態を呈することができる。
退避状態では、図4に示す様に、回動部材18のラック部33と係合するギヤ部26が長孔32の一方の端部に位置している。このとき、回動部材18の係合部34や内側弾性部材16の基端部16aは、駆動部側収容部37の内部に収容されており、コンベア部5には張り出していない。また、内側弾性部材16と外側弾性部材17は、直線状にのびており、自然状態で張出部側収容部36内に収容されている。
このとき、内側弾性部材16は、側壁11、12とほぼ平行であるが、外側弾性部材17は、側壁11、12に対して傾斜している。
このときの内側弾性部材16と外側弾性部材17の対向する搬送方向の投影長さAは、最も長い。ここで、対向する搬送方向の投影長さAとは、主搬送路2の搬送方向と直交する方向に外側弾性部材17を投影した長さである。具体的には、外側弾性部材17を、側壁12に投影した投影長さである。外側弾性部材17の長さは、軸41から外側弾性部材17の基端部17aまでの長さを含み、軸41から固定部材53までの長さとしてもよい。
駆動モータ15が駆動され、張出部材24が退避状態から張出状態になるときには、駆動モータ15からベルト35を介して係合部28、軸部25、カム部27、ギヤ部26に動力が伝達される。ギヤ部26が回転すると、ギヤ部26にラック部33で係合する回動部材18が回転軸31を中心に回動する。そのため、回動部材18の係合部34が駆動部側収容部37から主搬送路2上に移動する。すなわち、軸51が回転軸31を中心に円弧を描きながら移動し、係合部34と支持部材38(軸51)を介して接続された内側弾性部材16の基端部16aが、主搬送路2上の側壁11に近い位置に円弧を描きながら移動する。
このとき、基端部16aは、円弧を描いて移動するので、主搬送路2の搬送方向の上流側に移動すると共に、主搬送路2の内側方向にも移動する。先端部16bが固定部材53で外側弾性部材17と接続されており、内側弾性部材16の基端部16a側が駆動部14に牽引されるので、内側弾性部材16には長手方向に引っ張り力が作用する。
このときの動作を、図8(a)〜図8(c)を参照しながら説明する。
図8(a)に示す状態では、内側弾性部材16と外側弾性部材17は自然状態であって、直線状であり、内側弾性部材16と外側弾性部材17の対向する長さA1は最大である。
また外側弾性部材17の基端側の端部を基準点O1とし、外側弾性部材17の基準点O1に対向する内側弾性部材16側の位置を対応点O2とし、外側弾性部材17と内側弾性部材16の先端部の結合部を結合点O3としたとき、基準点O1と結合点O3との曲線長さO1−O3と、対応点O2と結合点O3との曲線長さO2−O3との比は、最大である。
ここで、基準点O1は、外側弾性部材17の基端部17a(軸41)の、主搬送路2(コンベア部5)の搬送方向の位置である。
また、対応点O2は、内側弾性部材16上の点であり、基準点O1の主搬送路2(コンベア部5)の搬送方向の位置に対応する点である。
すなわち、基準点O1、対応点O2は、主搬送路2(コンベア部5)の搬送方向と直交する同一線上にある。
図8(b)に示す状態では、内側弾性部材16の基端部16a側が、駆動部14によって牽引されており、内側弾性部材16が主搬送路2の搬送方向の上流側に移動を開始し、その結果、内側弾性部材16と外側弾性部材17の対向する長さがA1よりも短いA2となっている。
また基準点O1と結合点O3との曲線長さO1−O3は、変化が無いが、内側弾性部材16の基端部16a側が搬送方向の上流側に移動することによって内側弾性部材16側の位置を対応点O2が結合点O3側に移動する。そのため基準点O1と結合点O3との曲線長さO1−O3と、対応点O2と結合点O3との曲線長さO2−O3との比は、先の場合に比べて小さくなる。
図8(c)に示す状態では、内側弾性部材16が、さらに搬送方向の上流側へ移動しており、内側弾性部材16と外側弾性部材17の対向する長さは、最も短いA3となっている。
また基準点O1と結合点O3との曲線長さO1−O3は、依然として変化が無いが、内側弾性部材16の基端部16a側が搬送方向の上流側に移動することによって内側弾性部材16側の位置を対応点O2がさらに結合点O3側に移動する。そのため基準点O1と結合点O3との曲線長さO1−O3と、対応点O2と結合点O3との曲線長さO2−O3との比は、先の場合に比べてさらに小さくなる。
すなわち、内側弾性部材16と外側弾性部材17の対向する長さは、内側弾性部材16が主搬送路2の搬送方向の上流側に移動するほど短くなる。
換言すると、内側弾性部材16が主搬送路2の搬送方向の上流側に移動すると、内側弾性部材16の先端部16bと外側弾性部材17の先端部17bを固定する固定部材53が、主搬送路2の搬送方向の上流側に移動する。一方、外側弾性部材17の基端部17aの位置はほとんど変動しない。
また基準点O1と結合点O3との曲線長さO1−O3と、対応点O2と結合点O3との曲線長さO2−O3との比は、しだいに小さくなる。
すなわち、外側弾性部材17は、基端部17aが固定された状態で、先端部17bが主搬送路2の搬送方向の上流側に引っ張られるので、外側弾性部材17には圧縮力が作用する。そのため、外側弾性部材17は湾曲変形し、内側弾性部材16と外側弾性部材17の対向する長さが短くなる。
そして、湾曲した外側弾性部材17と内側弾性部材16は、緩衝部材20a〜20dで遊びを許容する状態で接続されている。すなわち、緩衝部材20a〜20dによって、外側弾性部材17と内側弾性部材16は、近接及び離反可能に接続されている。そのため、内側弾性部材16は、緩衝部材20a〜20dを介して外側弾性部材17に牽引されて、湾曲変形する。図8(c)に示す状態では、湾曲した張出部材24は、側壁11側から側壁12側へ搬送路上に張り出している。
内側弾性部材16と外側弾性部材17の湾曲変形を、図3(a)〜図3(c)を参照しながらさらに説明する。
図3(a)に示す退避状態では、内側弾性部材16は直線状の自然状態であり、基端部16aの回転中心(軸51)から固定部材53(先端部16b)までの距離M1は、最も長い。
図3(b)に示す張出状態になる途中の状態では、基端部16aの回転中心(軸51)から固定部材53までの距離M2は、距離M1よりも短い。そのため、内側弾性部材16は湾曲変形している。
さらに図3(c)に示す完全な張出状態では、基端部16aの回転中心(軸51)から固定部材53までの距離M3が、距離M2よりもさらに短い。そのため、内側弾性部材16は図3(b)に示す状態よりもさらに湾曲変形している。
本実施形態では、図3(c)に示す様に、内側弾性部材16を湾曲変形させるために、内側弾性部材16の基端部16aの回転中心(軸51)と外側弾性部材17の基端部17aの回転中心(軸41)の距離も変化させている。
すなわち、図3(a)に示す状態における、基端部16aの回転中心(軸51)と、基端部17aの回転中心(軸41)の距離L1は、比較的短い。図3(b)に示す様に、張出状態になる途中の状態では、基端部16aの回転中心(軸51)と、基端部17aの回転中心(軸41)の距離L2は、距離L1よりも長い。そして、図3(c)に示す様に、完全に張出状態となったときの、基端部16aの回転中心(軸51)と、基端部17aの回転中心(軸41)の距離L3が最も長い。
このように、基端部16a、17a間の距離を変化させることにより、湾曲変形の仕方を微調整することができる。すなわち、基端部16a、17a間の距離を変化させると、緩衝部材20a〜20dを介した外側弾性部材17側から内側弾性部材16側への押圧力が変化する。その結果、内側弾性部材16を適切に湾曲変形させることができる。
張出部材24が図3(c)に示す様に湾曲変形したときに、カム部材19(カム部27)は、揺動部材42(ローラ43)に当接して揺動部材42を揺動させる。その結果、張出部材24の先端部分が、コンベア部5(主搬送路2)の側壁12側へさらに移動し、図3に示す様に、張出部材24が搬送路上に張り出される。カム部材19のカム部27(最も突出した部位)が、揺動部材42(ローラ43)に当接しているので、揺動部材42は、カム部27に逆らって逆方向に揺動することができない。
そのため、搬送されてきた搬送物50が張出部材24(内側弾性部材16)に当接しても、その際に係る力はカム部材19で支持され、張出部材24(外側弾性部材17)の向きは変化しにくく、内側弾性部材16が湾曲変形するだけで、搬送物50は、コンベア部5(主搬送路2)から搬送方向と交差する方向に排出される。
ここで、張出部材24(内側弾性部材16と外側弾性部材17)は、コンベア部5(主搬送路2)の幅に対応する長さを有している。すなわち、張出部材24がコンベア部5上に張り出されると、先端側(固定部材53側)が側壁12の上方付近まで移動する。
すなわち、張出部材24(内側弾性部材16と外側弾性部材17)の長さは、湾曲変形したときに、コンベア部5を遮蔽することができる長さである。具体的には、搬送物50がコンベア部5を主搬送路2の搬送方向に沿って真っ直ぐに通過することができないようにコンベア部5を遮蔽することができる長さである。
湾曲変形した際に、搬送物50がコンベア部5を真っ直ぐに通過できない程度にコンベア部5上に張り出すことができればよいので、張出部材24の先端部分は、必ずしも側壁12上まで移動できなくてもよい。すなわち、張出部材24(内側弾性部材16と外側弾性部材17)の長さは、湾曲変形した際に、搬送物50の搬送方向を変更可能な長さである。
図7に示す様に、副搬送路3は、主搬送路2における搬送物仕分装置4が配置された部分に接続されている。すなわち、副搬送路3は、搬送物仕分装置4における側壁12に接続されている。
副搬送路3は、ローラコンベアで構成されている。副搬送路3を構成するローラコンベアは、駆動ローラと従動ローラを有し、これらがベルトで接続されて動力が伝達されている。そして、副搬送路3は、主搬送路2の搬送方向とは相違する方向に搬送物50を搬送することができる。
図3(c)に示す様に、湾曲した内側弾性部材16の先端部16b及び外側弾性部材17の先端部17bは、図7に示す様に、副搬送路3の側壁47(主搬送路2における下流側の側壁)付近に移動する。その結果、内側弾性部材16は滑らかに湾曲変形してコンベア部5上に配置される。
主搬送路2に沿って搬送された搬送物50は、湾曲変形した内側弾性部材16に沿って副搬送路3側へ導かれ、副搬送路3によって搬送される。
内側弾性部材16の基端部16a側のばね定数は高い。そのため、張出部材24がコンベア部5上に張り出された際には、内側弾性部材16の基端部16a側は、搬送方向に対して、緩やかに傾斜している。そして、先端部16b側のばね定数は低いため、湾曲変形し易く、湾曲変形した先端部16b側がコンベア部5上に配置される。
そして、主搬送路2に沿って搬送された搬送物50は、内側弾性部材16の基端部16a側に衝突するが、基端部16a側は搬送方向に対して緩やかに傾斜しているので、衝突の衝撃は小さい。さらに搬送物50は、湾曲した先端部16b側に沿って副搬送路3側に導かれる。
内側弾性部材16の代わりに、図9に示す内側弾性部材56を設けた張出部材54を採用するのが好ましい。内側弾性部材56は、概ね内側弾性部材16と同じ構造を有しているが、板部材22の外面側に樹脂板55が設けられている。すなわち、バネ鋼である板部材22よりも樹脂板55の方が表面硬度が低く柔らかいため、搬送物50が衝突した際に、搬送物50を保護し易い。
また、搬送物仕分装置4は、駆動部14(駆動モータ15)によって主搬送路2の側壁11側から主搬送路2上に張出部材24を出退させるので、動作が速やかである。
さらに、従来の仕分装置よりも少ない部品点数で構成することができ、製造コストが安価である上に、メンテナンスも容易に実施することができる。
上述の駆動部14の代わりに、内側弾性部材16の基端部16a側を巻き取る機構を採用することもできる。内側弾性部材16の基端部16a側を巻き取ることにより、内側弾性部材16の先端部16bは、内側弾性部材16の長手方向に引っ張られ、湾曲変形して主搬送路2上に張り出す。
本実施形態に係る搬送物仕分装置4は、内側弾性部材16及び外側弾性部材17の湾曲変形の度合いを調整することによって、主搬送路2上を流れる搬送物50を側壁12側へ幅寄せすることもできる。すなわち、主搬送路2の側壁11側に偏って載置された搬送物50や、主搬送路2の中央部分に載置された搬送物50を、主搬送路2の側壁12側へ移動させ、側壁12に沿って整列させることもできる。
以上説明した実施形態では、内側弾性部材16を長手方向に引っ張って先端に接続された外側弾性部材17を湾曲させ、外側弾性部材17に沿って内側弾性部材16を湾曲変形させたが、外側弾性部材17に対して長手方向に圧縮力を付与して反らせてもよい。
この場合についても、内側弾性部材16は外側弾性部材17に沿って同様に湾曲する。
2 主搬送路(搬送路)
4 搬送物仕分装置
14 駆動部(湾曲変形付与手段)
16 内側弾性部材
17 外側弾性部材
19 カム部材(連動機構)
20a〜20d 緩衝部材(他の部材)

Claims (4)

  1. 搬送路から搬送物を排出する搬送物仕分装置において、
    張出部材を有し、
    張出部材は、搬送路の幅に対応する所定の長さを有した外側弾性部材と内側弾性部材を有し、
    前記外側弾性部材と内側弾性部材は、平行あるいは角度を有する状態で対向する姿勢にあり、
    前記外側弾性部材と内側弾性部材は、長手方向の複数箇所で遊びを許す状態で直接的又は他の部材を間に介在させて接続されており、
    外側弾性部材又は内側弾性部材の少なくともいずれか一方に対して、その長手方向に引っ張り力又は圧縮力を付与して、外側弾性部材及び内側弾性部材を湾曲変形させる湾曲変形付与手段を有することを特徴とする搬送物仕分装置。
  2. 外側弾性部材と内側弾性部材の長手方向の複数箇所が、弾性を有する接続部材で接続されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送物仕分装置。
  3. 外側弾性部材及び内側弾性部材は、基端部と先端部とを有し、基端部は搬送路の側方に設置されており、湾曲変形付与手段によって湾曲変形した際に、先端部側が搬送路上に張り出すものであり、
    前記基端部側が先端部側よりもばね定数が高いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の搬送物仕分装置。
  4. 外側弾性部材及び内側弾性部材は、基端部と先端部とを有し、基端部は搬送路の側方に設置されており、湾曲変形付与手段によって湾曲変形した際に、先端部側が搬送路上に張り出すものであり、
    前記外側弾性部材と内側弾性部材が搬送路上に張り出した際に、内側弾性部材が外側弾性部材よりも搬送物の搬送方向の上流側に配置され、
    内側弾性部材が、搬送路の搬送方向の上流側に移動可能であり、
    外側弾性部材の基端部側が、鉛直軸周りに回動可能であり、
    内側弾性部材が搬送方向の上流側に移動することに連動して外側弾性部材の基端部側を鉛直軸周りに回動させる連動機構を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の搬送物仕分装置。
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