JP2016145048A - 保護部材 - Google Patents

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健晴 森
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健晴 森
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Abstract

【課題】複数種類の保護部材を1つの金型で成型できるようにすることで、初期費用を抑える。【解決手段】第1の平板部101のブロック105aとブロック105bがスリット106により分離可能である。この分離により、ブロック105aと第3の平板部103aと第2の平板部102aとで構成される保護パーツAと、ブロック105bと第3の平板部103bと第2の平板部102bとで構成される保護パーツAとを得ることができる。また、第1の平板部101と第2の平板部102aがスリット107aにより分離可能である。この分離により、第2の平板部102である保護パーツBと、ブロック105aと第3の平板部103aとで構成される保護パーツCを得ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、保護部材に関する。
例えば、本発明は、冷蔵庫等を保護するため保護部材に関する。
大型製品貨物である冷蔵庫等は、工場から顧客に届くまでには輸送(トラック、鉄道等)や荷役(貨物をトラックの荷台へ積んだり降ろしたり、移動させたりすること)で振動や衝撃などの様々な外力を受ける。
例えば、トラック輸送中の段差通過やトラックからの積み下ろしなどの衝撃によって、冷蔵庫の筐体が変形したことで扉が下がることがあり、変形が大きい場合は扉が開かないといった問題が生じることがあった。
また、扉側に物がぶつかるか、運搬の際のひざ当てなど外力が加わった際、段ボール製包装箱がたわみ、意匠上非常に重要な扉の前面や側面に打痕による傷つきが発生してしまうという問題もあった。
それらの問題を解決するため、従来の梱包装置として特許文献1には、冷蔵庫を段ボールで覆った梱包装置において、上下2枚以上の扉を有した冷蔵庫を梱包する際に、上下の扉の間隔に挿入するスペーサとそのスペーサの前面と側面とを突出させて拡張することで、扉と接する面を備えた保護緩衝体で外力から把手部とその周辺部を保護する梱包装置が開示されている(図7、図8、図9)。
また特許文献2には、特許文献1と同等構造のスペーサにおいて、その当接面の上側角部に傾斜部を設けたことで段ボールを容易に被せられるようにして梱包作業性を改善した梱包装置が開示されている。
実開昭55−115581号公報 実開平03−019885号公報
しかしながら、冷蔵庫本体仕様において左右両開き扉化による大型化や質量増加による荷扱い性の悪化が進んでおり、従来の梱包装置では外力から製品を保護するには十分ではなく、角部用や中央部用、側面用などの保護箇所によって其々保護部材が必要となり、箇所毎の保護部材に専用金型が必要で初期費用が増加してしまうという課題があった。
本発明は、このような課題を解決することを主な目的としており、複数種類の保護部材を1つの金型で成型できるようにすることで、初期費用を抑えることを主な目的とする。
本発明に係る保護部材は、
平板状の第1の平板部の両側から前記第1の平板部に対して垂直に平板状の2つの第2の平板部が突出した「]」構造と、
前記第1の平板部に含まれる複数の面のうち前記2つの第2の平板部の先端面と同じ方向を向く面である基底面から平板状の第3の平板部が前記基底面に対して垂直に突出した「⊥」構造とが構成され、
前記第1の平板部と前記第3の平板部とによる前記「⊥」構造が、前記2つの第2の平板部から分離可能に形成されている。
本発明によれば、1つの保護部材を容易に分割可能な構造とすることで複数種類の保護部材として活用することが可能であり、分割構造としたことで1つの金型で成型でき、初期費用を抑えることが可能である。
実施の形態1に係る保護部材の斜視図。 実施の形態1に係る保護部材の分割例1の斜視図。 実施の形態1に係る保護部材の分割例2の斜視図。 実施の形態1に係る保護部材の分割例3の斜視図。 実施の形態1に係る保護部材の斜視図。 実施の形態1に係る斜視図(組合せ図)。 従来の形態に係る斜視図(組合せ図)。 従来の形態に係る保護部材の斜視図。 従来の形態に係る保護部材の斜視図。
実施の形態1.
以下に、本実施の形態に係る保護部材を、図を参照して説明する。
なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
***構成の説明***
図1に、本実施の形態に係る保護部材100の基本構造を示す。
図2に、保護部材100を分割して得られる保護パーツAを示す。
図3に、保護部材100を分割して得られる保護パーツBを示す。
図4に、保護部材100を分割して得られる保護パーツCを示す。
図1に示すように、本実施の形態に係る保護部材100は、平板状の第1の平板部101の両側から第1の平板部101に対して垂直に平板状の2つの第2の平板部102a、102bが突出した「]」構造を有する。
そして、「]」構造において、第1の平板部101に含まれる複数の面のうち2つの第2の平板部102a、102bの先端面1020a、1020bと同じ方向を向く面である基底面104から平板状の第3の平板部103a、103bが基底面104に対して垂直に突出した2つの「⊥」構造が構成されている。
つまり、第1の平板部101は、第2の平板部102aから第2の平板部102bに至る方向で複数のブロック105a、105bに区分され、各ブロック105a、105bの基底面104において第3の平板部103a、103bが基底面104に対して垂直に突出してブロックごとに「⊥」構造が構成されている。
第3の平板部103a、103bは、図1に示すように、各ブロックにおいて、ブロックの中央位置で、第2の平板部102aから第2の平板部102bに至る方向に延在している。
そして、第1の平板部101は、ブロック105a、105b単位で分離可能に形成されている。
分離を容易にするために、各ブロックの間にスリット106が設けられている。
つまり、分割しやすくするために、ブロックの境界部分(スリット106)の厚みを第1の平板部101の他の部分の厚みよりも薄い構造としている。
また、本実施の形態に係る保護部材100では、第1の平板部101と第3の平板部103a、103bとによる2つの「⊥」構造が、2つの第2の平板部102a、102bから分離可能に形成されている。
分離を容易にするため、第1の平板部101と各第2の平板部102a、102bとの結合部分にスリット107a、107bが設けられている。
つまり、第1の平板部101と各第2の平板部102a、102bとの結合部分(スリット107a、107b)の厚みは、分割しやすいように第1の平板部101の厚みより薄い構造としている。
なお、以下では、第2の平板部102a、102bを区別する必要がないときは、まとめて第2の平板部102と表記する。
また、第3の平板部103a、103bも区別する必要がないときは、まとめて第3の平板部103と表記する。
同様に、ブロック105a、105bも区別する必要がないときは、まとめてブロック105と表記する。
同様に、スリット107a、107bも区別する必要がないときは、まとめてスリット107と表記する。
保護部材100をスリット106で分割すると、図2に示す保護パーツA108が得られる。
また、図2の保護パーツA108をスリット107で分割すると、図3に示す保護パーツB109と図4に示す保護パーツC110が得られる。
各保護パーツの使用事例を図6を例にとって説明する。
図6は、両開き扉タイプ冷蔵庫について、輸送中の引出扉の開閉防止、左右扉下がりの防止、運搬の際のひざ当て等による打痕からの保護のため、保護パーツで冷蔵庫を保護している状態を示している。
保護パーツA108は前面・側面と段ボール包装材とのクリアランス確保するため、冷蔵庫1の左右に取り付けている。
また、下側の保護パーツA108は引出扉の飛び出し防止の機能を有しており、上側の保護パーツA108は両開き扉の下がり防止の機能を有している。
保護パーツB109は、特に重要である意匠の正面を保護するために、取り付けた保護部材である。
冷蔵庫1への固定は固定用テープ3で行う。
保護パーツC110は両開き扉の下がりを防止するため、両開き扉の中央部の上下扉の間隔に挿入して固定する。
図1の保護部材100は、第1の平板部101が二つのブロック105a、105bで構成され、第1の平板部101と第2の平板部102a、102bで「]」構造が形成されている。
これに代えて、図5に示すような保護部材150を用いるようにしてもよい。
図5の保護部材150では、第1の平板部101が一つのブロック105で構成され、第1の平板部101と第2の平板部102a、102bで「コ」の字に近い「]」構造が形成されている。
なお、図5において、図1と同じ符号の要素は、図1と同じである。
図1の保護部材100では、保護パーツA108が二つ得られるが、図5の保護部材150では1つの保護パーツA108と1つの保護パーツB109が得られる。
図1の保護部材100、図5の保護部材150のいずれも一つの金型で成形することができ、一つの金型で複数種類の保護パーツを得ることができる。
また、図示は省略しているが、第1の平板部101が三つ以上のブロック105で構成されるようにしてもよい。
また、保護部材100、保護部材150は、弾性を有する発泡スチロールを材料とすることを想定しているが、材料は発泡スチロールに限定されるものではない。
また、本実施の形態では、左右対称で同形状のものを1つの保護部材として使用しているが、扉ヒンジの形状に合わせて厚みや形状が非対称な保護部材であってもよい。
***効果の説明***
以上のように、本実施の形態に係る保護部材を用いることで、図7に示すように従来の扉の固定で必要であった固定用テープ3の使用を極力少なくする効果がある。
また、本実施の形態では、1つの保護部材を容易に分割可能な構造とすることで3種類の保護部材として活用することが可能であり、分割構造としたことで1つの金型で成型でき、初期費用を抑えることが可能である。
1 冷蔵庫、3 固定用テープ、100 保護部材、101 第1の平板部、102 第2の平板部、103 第3の平板部、104 基底面、105 ブロック、106 スリット、107 スリット、108 保護パーツA、109 保護パーツB、110 保護パーツC、150 保護部材、1020 先端面。

Claims (11)

  1. 平板状の第1の平板部の両側から前記第1の平板部に対して垂直に平板状の2つの第2の平板部が突出した「]」構造と、
    前記第1の平板部に含まれる複数の面のうち前記2つの第2の平板部の先端面と同じ方向を向く面である基底面から平板状の第3の平板部が前記基底面に対して垂直に突出した「⊥」構造とが構成され、
    前記第1の平板部と前記第3の平板部とによる前記「⊥」構造が、前記2つの第2の平板部から分離可能に形成されている保護部材。
  2. 前記第1の平板部は、一方の第2の平板部から他方の第2の平板部に至る方向で複数のブロックに区分され、各ブロックの基底面において第3の平板部が基底面に対して垂直に突出してブロックごとに前記「⊥」構造が構成され、
    ブロックごとに分離可能に形成されている請求項1に記載の保護部材。
  3. 各ブロックにおいて、第3の平板部が一方の第2の平板部から他方の第2の平板部に至る方向に延在している請求項2に記載の保護部材。
  4. 各ブロックにおいて、ブロックの中央位置で、第3の平板部が一方の第2の平板部から他方の第2の平板部に至る方向に延在している請求項3に記載の保護部材。
  5. 各ブロックにおいて、第3の平板部が一方の第2の平板部から他方の第2の平板部に至る方向と垂直な方向に延在している請求項2に記載の保護部材。
  6. 各ブロックにおいて、ブロックの中央位置で、第3の平板部が一方の第2の平板部から他方の第2の平板部に至る方向と垂直な方向に延在している請求項5に記載の保護部材。
  7. 各ブロックの間にスリットが設けられている請求項2に記載の保護部材。
  8. 前記第1の平板部と各第2の平板部との結合部分にスリットが設けられている請求項1に記載の保護部材。
  9. 前記第1の平板部と前記第3の平板部とにより前記「⊥」構造が1つ構成される請求項1に記載の保護部材。
  10. 単一の金型により成型されて得られる請求項1に記載の保護部材。
  11. 発泡スチロールを材料とする請求項1に記載の保護部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114368547A (zh) * 2022-01-25 2022-04-19 青岛海尔特种电冰柜有限公司 用于卧式冷柜的门体支撑组件
WO2024075193A1 (ja) * 2022-10-05 2024-04-11 三菱電機株式会社 梱包材及び梱包方法

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