JP2016144135A - 光電変換装置、撮像システム及び光電変換装置の駆動方法 - Google Patents

光電変換装置、撮像システム及び光電変換装置の駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】余剰電荷の検出精度が向上された光電変換装置を提供すること。【解決手段】本発明の一側面に係る光電変換装置は、入射光に応じた電荷を生成する光電変換部と、光電変換部に蓄積された電荷を電荷蓄積部に転送する電荷転送部と、電荷蓄積部に蓄積された電荷に応じた電圧を出力する増幅部とを含む画素を複数有する画素部と、参照電圧を生成する参照電圧生成部と、増幅部からの出力電圧と、参照電圧生成部から出力された参照電圧とを比較して比較結果を出力する比較部と、比較結果に基づいて、光電変換部の電荷の蓄積の終了タイミングを制御する制御部とを備え、電荷転送部が非導通状態において光電変換部から電荷蓄積部に移動した電荷に基づいて増幅部が出力した信号と比較される参照電圧が、電荷蓄積部に暗電流によって蓄積される電荷に応じた電圧であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換装置、撮像システム及び光電変換装置の駆動方法に関する。
特許文献1には、位相差検出型オートフォーカス(Auto Focusing)に用いられる光電変換装置が開示されている。この光電変換装置は、フォトダイオードなどの光電変換部で生じた光電荷の蓄積量をモニタし、回路のダイナミックレンジを考慮して、自動的に電荷の蓄積時間を制御する。この光電変換装置は、光電変換部からフローティングディフュージョン等の電荷電圧変換部にあふれ出た余剰電荷をモニタすることにより、電荷の蓄積時間を制御する構成を有している。これにより、オートフォーカスの動作に適したレベルの信号を取得できる。
特開2009−130396号公報
特許文献1に記載の光電変換装置は、余剰電荷を検出するための閾値電圧が電荷電圧変換部において発生し得る暗電流を考慮した値となっていない。この場合、撮影するシーンによっては電荷電圧変換部で発生した暗電流により蓄積された電荷が余剰電荷と誤判定されるなどの要因で、余剰電荷の検出精度が低下し、これによりオートフォーカス精度が低下することがある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、余剰電荷の検出精度が向上された光電変換装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る光電変換装置は、入射光に応じた電荷を生成する光電変換部と、前記光電変換部に蓄積された電荷を電荷蓄積部に転送する電荷転送部と、前記電荷蓄積部に蓄積された電荷に応じた電圧を出力する増幅部とを含む画素を複数有する画素部と、参照電圧を生成する参照電圧生成部と、前記増幅部からの出力電圧と、前記参照電圧生成部から出力された参照電圧とを比較して比較結果を出力する比較部と、前記比較結果に基づいて、前記光電変換部の電荷の蓄積の終了タイミングを制御する制御部とを備え、前記電荷転送部が非導通状態において前記光電変換部から前記電荷蓄積部に移動した電荷に基づいて前記増幅部が出力した信号と比較される前記参照電圧が、前記電荷蓄積部に暗電流によって蓄積される電荷に応じた電圧であることを特徴とする。
本発明によれば、余剰電荷の検出精度が向上された光電変換装置が提供される。
第1の実施形態に係る光電変換装置の回路構成を示す図である。 第1の実施形態に係る画素の断面図である。 第1の実施形態に係る光電変換装置の動作を示すタイミング図である。 第1の実施形態に係る画素のポテンシャル図である。 第1の実施形態とその比較例に係る画素のポテンシャル図である。 第2の実施形態に係る光電変換装置の回路レイアウト図である。 第2の実施形態に係る光電変換装置の動作を示すタイミング図である。 第2の実施形態とその比較例に係る画素のポテンシャル図である。 第3の実施形態に係る光電変換装置の動作を示すタイミング図である。 第3の実施形態とその比較例に係る画素のポテンシャル図である。 第4の実施形態に係る光電変換装置の回路レイアウト図である。 第4の実施形態に係る光電変換装置の回路構成を示す図である。 第5の実施形態に係る撮像システムの構成を示すブロック図である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光電変換装置の回路構成の一例を示す図である。光電変換装置は、画素部10、制御部12、パルス生成部13、参照電圧生成部14及び複数の比較器(比較部)106を含む。画素部10は、画素11を複数有する。本実施形態では、画素11は一次元状に配されているが、これに限定されない。画素11のそれぞれは、光電変換部101、電荷転送部102、フローティングディフュージョン(以下、FDとする。)103、リセット部104、増幅部105を有する。また、複数の比較器106は複数の画素11のそれぞれに対応して設けられている。
光電変換部101は、カソードに電源電圧VDDが入力されるフォトダイオードで構成される。光電変換部101は、入射光に応じた光電荷を生成し、蓄積する。本実施形態の場合、光電変換部101で生成及び蓄積される電荷はホールであるが、電子が蓄積される構成に変形してもよい。
電荷転送部102及びリセット部104は、PMOSで構成される。電荷転送部102は、光電変換部101のアノードとFD103との間に接続される。電荷転送部102は、パルス生成部13から入力される転送パルスに応じて、導通状態(オン)又は非導通状態(オフ)に制御され、光電変換部101に蓄積された電荷をFD103へ転送する(以下、電荷転送動作と呼ぶ。)。なお、電荷転送部102及びリセット部104は、NMOSであってもよい。この場合、後述の制御信号のHighとLowを逆にすることにより同様の制御が可能となる。
電荷転送部102が非導通状態のときに、光電変換部101に蓄積される電荷数が飽和電荷数を超えると、光電変換部101で生成されたが蓄積することができない余剰電荷は光電変換部101からあふれ出し、電荷転送部102を通じてFD103へ移動する。これを、以下、オーバーフローと呼ぶ。
FD103は、増幅部105の入力ノードに形成される容量である。この容量は、増幅部105の入力ノードに生じる寄生容量であってもよく、容量素子を接続したものであってもよい。FD103には、光電変換部101から転送された電荷に応じた電圧が生じる。この電圧は増幅部105に入力される。すなわち、FD103は、電荷蓄積部として機能するとともに、電荷電圧変換の機能を有する。
リセット部104のソースはFD103に接続され、ドレインには所定のリセット電圧に対応する電圧が入力される。この電圧は、不図示のリセット電圧源から供給される電圧であってもよく、図示されているようにグラウンド電圧としてもよい。パルス生成部13からリセット部104のゲートに入力されるリセットパルスに応じて、FD103にはリセット電圧が供給される。これにより、光電変換部101及びFD103はリセット電圧にリセットされる(以下、リセット動作と呼ぶ。)。
増幅部105はソースフォロア回路等で構成され、入力電圧を増幅又はバッファリングして出力する機能を有する。増幅部105の出力ノードは比較器106の非反転入力端子に接続される。
比較器106は、非反転入力端子、反転入力端子及び出力端子を有する。比較器106の反転入力端子には参照電圧生成部14から参照電圧が入力される。比較器106の出力端子は制御部12に接続される。比較器106は、反転入力端子に入力される参照電圧と非反転入力端子に入力される増幅部105の出力電圧とを比較して比較結果を制御部12に出力する。すなわち、増幅部105の出力電圧が参照電圧よりも高い場合にはHigh、そうでない場合にはLowの電圧が出力端子から制御部12に出力される。
比較器106は入力端子間にオフセット電圧を有していてもよい。この場合、増幅部105の出力電圧と参照電圧の差がオフセット電圧よりも高い場合にはHigh、そうでない場合にはLowの電圧が出力端子から制御部12に出力される。
増幅部105の出力ノードが比較器106の反転入力端子に接続され、参照電圧生成部14が比較器106の非反転入力端子に接続されていてもよい。この場合、出力電圧のHighとLowが逆になるが、その他の点は同様である。
制御部12は比較器106から入力される電圧をモニタし、その電圧の変化に基づいて光電変換部101からFD103への余剰電荷のオーバーフローを判定し、光電変換部101の電荷の蓄積の終了タイミングを制御する。この処理については後述する。また、制御部12は、タイミング発生部(不図示)からの信号に基づいて、リセットパルス及び転送パルスを出力させるタイミングを指示するための制御信号をパルス生成部13に送信する。上述のように、リセットパルス及び転送パルスは、それぞれ画素11のリセット動作及び電荷転送動作のトリガーとなる。制御部12は、リセット動作のパルスを所定のタイミングで出力する。また、制御部12は、電荷転送動作のパルスをタイミング発生部から入力された信号及び比較器106から入力された信号に応じたタイミングで出力する。
パルス生成部13は電荷転送部102及びリセット部104のゲートに接続される。パルス生成部13では、制御部12から入力された制御信号に従って転送パルス及びリセットパルスを出力する。転送パルスは、複数の画素11の電荷転送部102の各々に入力され、複数の電荷転送部102の動作を同時に制御する。リセットパルスは、複数の画素11のリセット部104の各々に入力され、リセット部104の動作を同時に制御する。また、パルス生成部13は、参照電圧生成部14に参照電圧の出力を開始するタイミングを指示するための制御信号を供給する。
参照電圧生成部14は、パルス生成部13からの制御信号の指示に基づいて参照電圧を生成して出力する。本実施形態では、参照電圧生成部14は不図示の電圧源により参照電圧を生成する。参照電圧生成部14が出力する参照電圧は、暗電流によりFD103に蓄積される電荷によって生じる電圧に基づいて設定される。例えば、電圧源の出力電圧は光電変換部への電荷の蓄積時間に応じて変化するように設定される。また、蓄積時間に対する出力電圧の変化率(傾き)は、あらかじめFD103で生じる暗電流による電圧の変化を測定しておき、この変化率に基づいて設定することが可能である。実際の暗電流による電圧の測定データではなく、シミュレーションにより算出された暗電流による電圧の変化率に基づいて設定してもよい。
図2は、図1の画素11における光電変換部101、電荷転送部102、FD103及びリセット部104の断面図である。光電変換装置を形成する半導体基板内には、第1導電型半導体領域200、201及び第2導電型半導体領域202、204、206が設けられている。また、半導体基板上には不図示の絶縁層を介してPMOSのゲート電極である電極203、205が形成されている。
光電変換部101は、第1導電型半導体領域201及び第2導電型半導体領域202により構成される。第1導電型半導体領域201は第2導電型半導体領域202の表面に形成される。これにより、半導体基板表面に存在する欠陥に起因する暗電流を抑制する効果が得られる。第2導電型半導体領域202は第1導電型半導体領域200中に設けられておりPN接合が形成されている。この接合により、光電変換部101に照射された光に応じて発生した光電荷が、第2導電型半導体領域202に蓄積される。
電荷転送部102を構成する電極203は第2導電型半導体領域202と第2導電型半導体領域204との間に形成される。また、第2導電型半導体領域204はFD103を構成する。電極203に所定の電圧が印加されると、電極203直下の半導体表面にチャネルが形成され、光電変換部101に蓄積された光電荷がFD103へ転送される。リセット部104を構成する電極205は、第2導電型半導体領域204と第2導電型半導体領域206との間に形成される。電極205に所定の電圧が印加されると、電極205直下の半導体表面にチャネルが形成され、FD103に蓄積された電荷が第2導電型半導体領域206へ排出される。
本実施形態の図1に示した回路の場合、第1導電型はN型であり、第2導電型はP型である。しかしながら、第1導電型はP型であり、第2導電型はN型である構成に変形してもよい。この場合、電荷転送部102及びリセット部104は、NMOSとなり、図1に示された光電変換部101のアノードとカソードが逆になる。
図3は第1の実施形態に係る光電変換装置の各パルス及び出力電圧等の関係を示したタイミング図である。転送パルス及びリセットパルスはPMOSに入力される制御信号であるため、Lowアクティブで示されている。すなわち、転送パルス及びリセットパルスがLowの期間に電荷転送部102及びリセット部104が導通状態になる。
期間T12は光電変換部101及びFD103のリセット期間であり、時刻t1はリセット動作の開始時刻である。時刻t1において、転送パルス及びリセットパルスがLowになる。これにより、光電変換部101及びFD103に蓄積された電荷が排出される。なお、この時刻において、増幅部105の出力電圧はリセット電圧に対応する電圧となる。また、参照電圧生成部14の出力電圧は増幅部105の出力電圧よりも高い値に設定されている。これにより、比較器106の出力電圧はLowとなっている。
時刻t2は光電変換部101への光電荷の蓄積開始時刻である。時刻t2において、転送パルスがHighになる。これにより、電荷転送部102が非導通状態となり、光電変換部101の電荷排出が終了する。同時刻より光電荷の蓄積が開始され、光電変換部101に蓄積される電荷量が増加を始める。光電変換部101で生じる電荷量は、露光時間に比例する。したがって、図3に示されるように、光電変換部101で生じる電荷量は蓄積時間に対して線形となる。
時刻t3はFD103への余剰電荷のオーバーフロー検出を開始する時刻である。これ以降の期間T34、T46において、余剰電荷のオーバーフロー検出が行われる。時刻t3において、リセットパルスがHighになることでリセット部104が非導通状態となり、FD103の電荷排出が終了する。同時刻よりFD103内で発生した暗電流によって電荷がFD103に蓄積される。これに起因して、FD103の電位及び増幅部105の出力電圧が上昇し始める。暗電流によって生じる電荷量は、電荷蓄積の経過時間に比例する。したがって、図3に示されるように、増幅部105の出力電圧も電荷蓄積の経過時間に対して線形となる。
これと並行して、参照電圧生成部14により比較器106の反転入力端子に参照電圧が入力される。参照電圧はFD103において発生する暗電流によって蓄積される電荷に基づいて設定される。したがって、参照電圧は電荷蓄積の経過時間に対して線形とすることが好適である。参照電圧の蓄積時間に対する変化の傾きは、暗電流によりFD103に蓄積される電荷により生じる増幅部の出力電圧の時間変化の傾きに対応して定められる。これにより、暗電流による出力電圧の変化を補償することができ、暗電流の影響が低減される。このとき、両者の傾きを一致させることがより好適である。これにより、暗電流の影響がさらに低減される。
時刻t4はオーバーフロー開始時刻である。時刻t4において、光電変換部101に蓄積される電荷が蓄積可能な飽和電荷数を超える。光電変換部101で生成されたが蓄積できない余剰電荷は電荷転送部102を通じてFD103へオーバーフローする。これにより、時刻t4以降の期間T46、T67においては、光電変換部101に蓄積される電荷量は飽和電荷数で一定となる。オーバーフローした余剰電荷はFD103に蓄積されるので、時刻t4から時刻t6までの期間T46においてはFD103の電位上昇の傾きが増加する。したがって、増幅部105の出力電圧の傾きも増加する。
時刻t5はオーバーフロー検出時刻である。オーバーフローによってFD103に蓄積される余剰電荷によって増幅部105の出力電圧が参照電圧を超えると、比較器106の出力電圧がLowからHighに変化する。この出力電圧の変化を制御部12が検出して、所定量のオーバーフローが起こったと判定すると、制御部12は、パルス生成部13への制御信号を送信することにより光電変換部101への電荷の蓄積の終了タイミングを制御して、電荷蓄積量を制御する。この制御の一例としては、制御部12が、所定量のオーバーフローが起こったと判定したことをトリガーとして、後述の時刻t6におけるリセットの開始と時刻t7における転送の開始を行わせることができる。これにより、電荷の蓄積量が適切な量になった時点で光電変換部101に蓄積された信号を出力させるように制御することができる。この制御により、例えば本実施形態の光電変換装置を焦点位置検出装置として用いた場合には、撮影するシーンの輝度に応じて自動的にオートフォーカスの動作に適したレベルの信号を取得することができる。
時刻t6は電荷を転送する前のFDリセット開始時刻であり、期間T67はFDリセット期間である。時刻t6において、リセットパルスがLowになり、リセット部104が導通状態となる。本動作により、FD103に蓄積された暗電流による電荷及び余剰電荷は排出され、増幅部105の出力は再びリセット電圧に対応する電圧となる。
時刻t7は電荷転送開始時刻であり、期間T78は電荷転送期間である。時刻t7において、リセットパルスはHighになり、転送パルスはLowになる。これにより、リセット部104が非導通状態となり、FD103からの電荷の排出が終了する。一方、電荷転送部102が導通状態となり、光電変換部101に蓄積された光電荷がFD103に転送される。本動作により、光電変換部101に蓄積されている電荷量が減少し、増幅部105の出力電圧は光電荷量に応じて上昇する。なお、比較器106は時刻t7以降の動作では用いられないので、比較器106の出力電圧と参照電圧生成部14の出力電圧は図示を省略している。
時刻t8以降の期間T89は信号読み出し期間である。FD103に転送された光電荷量に基づく増幅部105の出力電圧が、不図示の出力アンプを介して光電変換装置の外部に出力される。この出力電圧は焦点検出用の輝度信号等として用いることができる。
本実施形態では、余剰電荷をオーバーフローの検出に用いているため、光電荷を光電変換部101から転送する時刻t7よりも前の時刻t5にオーバーフローの検出が行われる。したがって、光電変換部101に蓄積された光電荷をオーバーフローの検出のために読み出す必要はなく、蓄積量の制御と十分な電荷蓄積の両立が可能となる。また、この制御では暗電流による出力電圧の変化が補償されているので、FD103で生じる暗電流の影響が低減される。
上述の動作タイミングにより、FD103で生じる暗電流の影響が低減される原理について、図4(a)〜(g)及び図5(a)〜(d)を参照してより詳細に説明する。図4(a)〜(g)は、図3における光電変換部101、電荷転送部102、FD103及びリセット部104の電位と電荷の関係を示したポテンシャル図である。
図4(a)は期間T12におけるポテンシャル図である。期間T12において、電荷転送部102及びリセット部104は導通状態である。したがって、光電変換部101で生じた電荷は電荷転送部102及びリセット部104を介して排出されるため、光電変換部101及びFD103内には電荷は蓄積されていない。
図4(b)は期間T23におけるポテンシャル図である。図中の黒丸は光によって生成された光電荷を示している。時刻t2において、電荷転送部102が非導通状態となるため、光電変換部101で生成された光電荷が光電変換部101内に蓄積され始める。このとき、リセット部104は導通状態のまま維持されている。
図4(c)は期間T34におけるポテンシャル図である。光電荷と区別するため、暗電流によって発生した電荷は白丸で示されている。図中のFD103に示された破線は、比較器106の反転入力端子に入力されている参照電圧に相当する電位を示している。時刻t3において、リセット部104が非導通状態となり、FD103内にはFD103で発生した暗電流による電荷(暗電流電荷)が蓄積され始める。上述のように、参照電圧はFD103で発生する暗電流に基づいて経過時間とともに変化する電圧とする。経過時間とともに暗電流電荷が増加するにつれて参照電圧も上昇するので、制御部12が暗電流による電荷に起因してオーバーフローが起きたと誤判定するおそれが低減される。光電変換部101には電荷の蓄積により、期間T23の時点に比べ多くの電荷が蓄積されている。
図4(d)は期間T46におけるポテンシャル図である。期間T46においては、光電変換部101が飽和するまで光電荷が蓄積され、電荷転送部102の電位を通じて光電荷がFD103へオーバーフローしている。FD103にこの余剰電荷が加わることでFD103の電位は上昇し、FD103の電位は参照電圧を上回る。これにより、比較器106の出力電圧がLowからHighに反転する。この電圧の変化に基づいて制御部12はオーバーフローが発生したと判定する。
図4(e)は期間T67におけるポテンシャル図である。リセット部104が導通状態となり、FD103に蓄積された暗電流電荷及び余剰電荷が排出される。
図4(f)は期間T78におけるポテンシャル図である。リセット部104が非導通状態となり、電荷転送部102が導通状態となる。本動作により、リセットされたFD103に、光電変換部101で蓄積された光電荷が転送される。
図4(g)は期間T89におけるポテンシャル図である。電荷転送部102が非導通状態となり、FD103の電位は転送された光電荷に応じた値となる。このときの増幅部105の出力電圧が光電変換装置の出力信号として読み出される。
図5(a)〜(d)は、本実施形態と、本実施形態の比較例に係る画素のポテンシャル図である。図5(a)は低輝度下における本実施形態の暗電流電荷と参照電圧の関係を示す図であり、図5(b)は比較例として低輝度下かつ参照電圧が低く設定されている場合の暗電流電荷と参照電圧の関係を示す図である。
本実施形態においては、参照電圧が暗電流による電荷に基づいて設定された値であるため、図5(a)に示すように暗電流によるFD103の電位上昇が発生しても参照電圧を超えないようにすることができる。
一方、比較例に係る図5(b)においては、参照電圧が低く設定されているため、暗電流によりFD103の電位が上昇して参照電圧を超えることがある。この場合、比較器106の出力電圧がLowからHighに反転するため、制御部12はオーバーフローが起こったと誤判定する。その結果、光電変換部101に充分な光電荷が蓄積されていないにもかかわらず、転送動作が開始され信号読み出しが行われる。したがって、このような比較例に係る光電変換装置を焦点位置検出装置として用いた場合、出力される信号が小さくなり得るためオートフォーカスの精度が低下し得る。
図5(c)は高輝度下における本実施形態の暗電流電荷と参照電圧の関係を示す図であり、図5(d)は比較例として低輝度下かつ参照電圧が高く設定されている場合の暗電流電荷と参照電圧の関係を示す図である。
図5(c)に示す本実施形態においては、参照電圧が暗電流に基づいて設定された値であるため、図5(c)に示すように高輝度下ですぐにオーバーフローが起きる撮影シーンであってもオーバーフローを検出することができる。
一方、比較例に係る図5(d)においては、参照電圧が高く設定されているため、オーバーフローが短時間で検出されない。その結果、比較例では電荷蓄積時間が長くなり、多数の画素でオーバーフローが発生する可能性がある。したがって、このような比較例に係る光電変換装置を焦点位置検出装置として用いた場合、オーバーフローによって出力される信号の精度が低下した画素が多くなり得るためオートフォーカスの精度が低下し得る。
本実施形態の光電変換装置によれば、比較器106に入力される参照電圧がFD103で発生する暗電流によって蓄積される電荷に基づいた電圧である。したがって、低輝度下、高輝度下のいずれの撮影シーンであってもオーバーフローを正確に検出することが可能となる。このような光電変換装置を焦点位置検出装置に用いることによりオートフォーカスの精度がより向上する。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、光電変換装置が複数の画素部を備えている場合に、各画素部の比較器に入力される参照電圧が異なっている構成となっている。第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図6は、第2の実施形態に係る光電変換装置の回路レイアウトの一例を示す図である。光電変換装置60は、画素部61、62、比較器106、制御部12、パルス生成部13及び参照電圧生成部63、64を含む。また、画素部61及び画素部62はともに一次元状に配された複数の画素11を含む。参照電圧生成部63は画素部61に接続された比較器106に第1の参照電圧を供給し、参照電圧生成部64は画素部62に接続された比較器106に第2の参照電圧を供給する。制御部12及びパルス生成部13は、画素部61、62及び参照電圧生成部63、64を個別に制御することができる。すなわち、各画素部には異なる動作タイミングで転送パルス及びリセットパルスが供給され得る。また、参照電圧生成部63、64は互いに異なる参照電圧を供給することができる。
制御部12及びパルス生成部13と画素部61との距離をL1とし、制御部12及びパルス生成部13と画素部62との距離をL2とする。ここで、図6に示されているように、本実施形態の回路レイアウトはL1>L2の関係となっているものとする。この場合、画素部62は制御部12及びパルス生成部13に近いため、制御部12及びパルス生成部13での電力消費に起因する発熱の影響を受けやすい。温度が高いほど暗電流の発生量は大きくなるため、画素部62で発生する暗電流は画素部61で発生する暗電流よりも大きい。
図7は、第2の実施形態に係る光電変換装置の各パルス及び出力電圧等の関係を示したタイミング図である。図3と同じ時刻及び期間には同じ符号が付されている。画素部61と画素部62には同量の光が照射されているものとする。本タイミング図が図3と異なる点は、期間T34において参照電圧生成部63、64に入力される参照電圧が異なる点である。画素部61では、制御部12及びパルス生成部13との距離L1が大きいため生じる暗電流が小さく、期間T34における増幅部105の出力電圧の傾きが小さい。そのため、画素部61に入力される参照電圧もこれに対応して傾きが小さく設定される。一方、画素部62では、制御部12及びパルス生成部13との距離L2が小さいことから暗電流が大きく、期間T34における増幅部105の出力電圧の傾きが大きい。そのため、画素部62に入力される参照電圧もこれに対応して傾きが大きく設定される。
図8(a)〜(d)は第2の実施形態の効果を説明するためのポテンシャル図である。図8(a)は画素部61に含まれる光電変換部101、電荷転送部102、FD103及びリセット部104の電位と電荷の関係を示したポテンシャル図である。図8(b)は画素部62に係るポテンシャル図である。図8(a)では、画素部61が制御部12及びパルス生成部13との距離L1が大きいため、暗電流電荷が少ない。それに対応して参照電圧が低く設定されている。一方、図8(b)では、画素部62が制御部12及びパルス生成部13との距離L2が小さいため、暗電流電荷が多い。それに対応して参照電圧が高く設定されている。いずれの画素部においても参照電圧が暗電流に対応して設定されているため、暗電流電荷を余剰電荷と誤判定するおそれは少ない。
他方、図8(c)、(d)は本実施形態の比較例として、画素部61、62の参照電圧が同じ値に設定されている場合のポテンシャル図が示されている。図8(c)は画素部61に係るポテンシャル図である。参照電圧が画素部61のFD103で生じる暗電流に対応して設定されている場合、図8(a)の場合と同様に画素部61では暗電流電荷を余剰電荷と誤判定するおそれは少ない。しかしながら、図8(d)の画素部62に係るポテンシャル図では、暗電流電荷により上昇した出力電圧が、画素部61と同じ値に設定された参照電圧を超えている。この場合、暗電流電荷による電位上昇がオーバーフローと誤判定され得る。
本実施形態の構成によれば、光電変換装置が複数の画素部を備えている場合に、各画素部の比較器に入力される参照電圧が異なるよう構成されている。これにより、画素部と制御部12及びパルス生成部13との距離の違いで生じる暗電流の発生量の違いによるオーバーフローの検出精度劣化が低減される。このような光電変換装置を焦点位置検出装置に用いることによりオートフォーカスの精度が向上する。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態は光電変換装置の温度に依存して、参照電圧を変化させる構成となっている。回路構成は図1に示す第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
図9は第3の実施形態に係る光電変換装置の各パルス及び出力電圧等の関係を示したタイミング図である。図3と同じ時刻及び期間には同じ符号が付されている。本タイミング図では、期間T34において光電変換装置の温度に依存して、増幅部105の出力及び参照電圧生成部14の出力電圧が異なる点が図3と異なる。第2の実施形態で述べたものと同様の理由により、暗電流は光電変換装置の温度が高いほど大きくなる。光電変換装置が低温の場合はFD103に生じる暗電流が小さい。よって、期間T34における増幅部105の出力電圧の傾きが小さくなり、参照電圧生成部14から出力される参照電圧もこれに対応して傾きが小さく設定される。一方、光電変換装置が高温の場合はFD103に生じる暗電流が大きい。よって、期間T34における増幅部105の出力電圧の傾きが大きくなり、参照電圧生成部14から出力される参照電圧もこれに対応して傾きが大きく設定される。
なお、光電変換装置の温度は光電変換装置内に温度センサを設けることにより取得することができる。これにより、温度センサから取得された温度情報に基づいて、参照電圧生成部14は、出力する参照電圧の傾きを変化させることができる。上述の理由により、温度が高いほど傾きを大きくするように参照電圧の傾きは設定されることが好適である。この設定に用いる温度と参照電圧の傾きの関係はあらかじめ測定しておくか、あるいはシミュレーションにより算出することができる。
暗電流は、特に画素部10内のFD103の温度に依存するので、前述の温度センサは画素部10になるべく近い位置に設けることが好ましい。しかしながら、温度センサを光電変換装置内に設けることは必須ではなく、例えば光電変換装置が設置されるカメラ等の撮像システム内の任意の場所に設けてもよい。
図10(a)〜(d)は第3の実施形態の効果を説明するためのポテンシャル図である。図10の(a)は低温時における光電変換部101、電荷転送部102、FD103及びリセット部104の電位と電荷の関係を示したポテンシャル図である。図10(b)は高温時におけるポテンシャル図である。
図10(a)では、光電変換装置が低温であるため、暗電流電荷が少ない。それに対応して参照電圧が低く設定されている。一方、図10の(b)では、光電変換装置が高温であるため、暗電流電荷が多い。それに対応して参照電圧が高く設定されている。いずれの温度においても参照電圧が暗電流に対応して設定されているため、暗電流電荷を余剰電荷と誤判定するおそれは少ない。
他方、図10(c)、(d)は本実施形態の比較例として、参照電圧が温度によらず同じ値に設定されている場合のポテンシャル図が示されている。図10(c)は低温時におけるポテンシャル図である。参照電圧が画素部61のFD103で生じる暗電流に対応して設定されている場合、図10(a)の場合と同様に暗電流電荷が余剰電荷と誤判定されるおそれは少ない。しかしながら、図10(d)の高温時におけるポテンシャル図では、暗電流電荷により上昇した出力電圧が、低温時と同じ値に設定された参照電圧を超えている。この場合、暗電流電荷による電位上昇がオーバーフローと誤判定され得る。
本実施形態の構成によれば、光電変換装置の温度に依存して各画素部の比較器に入力される参照電圧が変化し得る。これにより、光電変換装置の設置環境温度の変化、周囲にある装置の発熱等の温度変化で生じる暗電流の発生量の違いによるオーバーフローの検出精度劣化が低減される。このような光電変換装置を焦点位置検出装置に用いることによりオートフォーカスの精度がより向上する。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態の画素部は光電変換部を遮光しているオプティカルブラック画素(以下、OB画素)と光電変換部を遮光していない画素(有効画素)を含む。本実施形態では、OB画素の出力電圧が比較器106に入力される参照電圧として用いられている点が第1〜第3の実施形態とは異なる。
図11は、第4の実施形態に係る光電変換装置の回路レイアウトの一例を示す図である。光電変換装置1100は、画素部1101、制御部12、パルス生成部13及び比較器106を含む。画素部1101は一次元に配された複数の画素11及びOB画素1102を有する。有効画素11のうちの少なくとも1つと、OB画素1102とは隣接している。図ではOB画素1102を1つのみ示しているがOB画素1102は画素部1101に複数個含まれていてもよい。
図12は、第4の実施形態に係る光電変換装置の回路構成の一例を示す図である。図1と同じ要素には同じ符号が付されている。OB画素1102は、光電変換部1103、電荷転送部102、FD103、リセット部104及び増幅部105を含む。増幅部105の出力電圧は、画素11のそれぞれに対応して配された比較器106の反転入力端子に接続されている。OB画素1102及び画素11は同一の転送パルス及びリセットパルスによって駆動される。光電変換部1103は、金属などの光を透過しにくい材料でフォトダイオードを覆うことにより、フォトダイオードに光が入射されないように構成されている。
OB画素1102の光電変換部1103は遮光されているため、光電荷は生成されず、オーバーフローも発生しない。そのため、増幅部105の出力電圧はFD103に蓄積された暗電流電荷に応じた電圧となる。また、OB画素1102は画素11に隣接していることから、画素部1101の位置及び光電変換装置の温度に依存し得る暗電流の影響も有効画素11とOB画素1102の両者で略同等となる。したがって、OB画素1102の増幅部105の出力を参照電圧とすることで、第2の実施形態及び第3の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上述のOB画素1102は、入射光に応じた電荷が生成又は蓄積されない無効画素であればよく、OB画素1102を用いた構成に限定されない。例えば、OB画素は、光電変換部1103を持たないダミー画素に変更してもよい。
(第5の実施形態)
図13は、本実施形態による撮像システムの構成例を示すブロック図である。はじめに、本実施形態による撮像システムの構造について、図13を用いて説明する。
本実施形態による撮像システム900は、図13に示すように、バリア901と、レンズ902と、絞り903と、固体撮像装置904と、AFセンサ905とを有している。レンズ902は、被写体の光学像を結像するための光学系である。バリア901は、レンズ902のプロテクトを行うものである。絞り903は、レンズ902を通過する光の光量を調整するためのものである。固体撮像装置904は、レンズで結像された被写体の光学像を画像信号として取得するためのものであり、本撮像システムの撮像部として機能する。AFセンサ905は、これまでの実施形態で説明した光電変換装置を用いた焦点位置検出装置であり、本実施形態による撮像システム900の焦点検出部として機能する。
また、撮像システム900は、アナログ信号処理装置906、A/D変換器907及びデジタル信号処理部908を更に有している。アナログ信号処理装置906は、固体撮像装置904及びAFセンサ905から出力された信号を処理するためのものである。A/D変換器907は、アナログ信号処理装置906から出力された信号をアナログデジタル変換するためのものである。デジタル信号処理部908は、A/D変換器907から出力された画像データに対して各種の補正を行い、あるいはデータを圧縮する処理を行うためのものである。
また、撮像システム900は、メモリ部909、外部I/F回路910、タイミング発生部911、全体制御・演算部912及び記録媒体制御I/F部913を更に有している。メモリ部909は、画像データを一時記憶するためのものである。外部I/F回路910は、外部コンピュータ915などの外部機器と通信するためのものである。タイミング発生部911は、デジタル信号処理部908などに各種タイミング信号を出力するためのものである。全体制御・演算部912は、各種演算とカメラ全体を制御するためのものである。記録媒体制御I/F部913は、取得した画像データを記録し、又は画像データの読み出しを行うための半導体メモリなどの着脱可能な記録媒体914との間でデータのやりとりを行うためのものである。
次に、本実施形態による撮像システム900の撮影時の動作について説明する。バリア901が開放されると、被写体からの光学像がレンズ902及び絞り903を介してAFセンサ905に入射される。全体制御・演算部912は、AFセンサ905からの出力信号に基づいて、前述した位相差検出の手法により被写体までの距離を算出する。その後、全体制御・演算部912は、演算結果に基づいてレンズ902を駆動し、再び合焦しているか否かを判断し、合焦していないと判断したときには、再びレンズ902を駆動するオートフォーカス制御を行う。
次いで、合焦が確認された後に、固体撮像装置904による電荷蓄積動作が開始される。固体撮像装置904の電荷蓄積動作が終了すると、固体撮像装置904から出力された画像信号は、アナログ信号処理装置906で所定の処理が行われた後、A/D変換器907でアナログデジタル変換される。アナログデジタル変換された画像信号は、デジタル信号処理部908を介して全体制御・演算部912によってメモリ部909に書き込まれる。
その後、メモリ部909に蓄積されたデータは、全体制御・演算部912の制御により記録媒体制御I/F部913を介して記録媒体914に記録される。あるいは、メモリ部909に蓄積されたデータは、外部I/F回路910を介して、直接に外部コンピュータ915などに入力してもよい。
これまでの実施形態に示した光電変換装置を用いてAFセンサを構成することにより、焦点検出精度を向上することができる。したがって、このAFセンサを用いた本実施形態の撮像システムによれば、より高精度の焦点合わせが可能となり、より高精細な画像を取得することが可能となる。
第5の実施形態に示した撮像システムは、本発明の各実施形態の光電変換装置を適用しうる撮像システムの一例を示したものであり、本発明の光電変換装置を適用可能な撮像システムは図13に示した構成に限定されるものではない。
なお、上記実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
10 画素部
11 画素
12 制御部
13 パルス生成部
101 光電変換部
102 電荷転送部
103 フローティングディフュージョン(電荷蓄積部)
104 リセット部
105 増幅部
106 比較器(比較部)

Claims (12)

  1. 入射光に応じた電荷を生成する光電変換部と、
    前記光電変換部に蓄積された電荷を電荷蓄積部に転送する電荷転送部と、
    前記電荷蓄積部に蓄積された電荷に応じた電圧を出力する増幅部と
    を含む画素を複数有する画素部と、
    参照電圧を生成する参照電圧生成部と、
    前記増幅部からの出力電圧と、前記参照電圧生成部から出力された参照電圧とを比較して比較結果を出力する比較部と、
    前記比較結果に基づいて、前記光電変換部の電荷の蓄積の終了タイミングを制御する制御部とを備え、
    前記電荷転送部が非導通状態において前記光電変換部から前記電荷蓄積部に移動した電荷に基づいて前記増幅部が出力した信号と比較される前記参照電圧が、前記電荷蓄積部に暗電流によって蓄積される電荷に応じた電圧であることを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記参照電圧が、前記光電変換部への電荷の蓄積時間に応じて変化することを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記参照電圧が、前記光電変換部への電荷の蓄積時間に対して線形に変化することを特徴とする請求項2に記載の光電変換装置。
  4. 前記参照電圧の前記蓄積時間に対する変化の傾きは、暗電流により前記電荷蓄積部に蓄積される電荷により生じる前記増幅部の出力電圧の時間に対する変化の傾きに対応することを特徴とする請求項3に記載の光電変換装置。
  5. 前記光電変換装置は複数の画素部を備え、
    各画素部のそれぞれに含まれる前記比較部に入力される前記参照電圧が、画素部ごとに異なることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  6. 前記画素部のそれぞれに含まれる前記比較部に入力される前記参照電圧が、前記画素部と前記制御部の間の距離に応じて異なることを特徴とする請求項5に記載の光電変換装置。
  7. 前記参照電圧の、前記光電変換部への電荷の蓄積時間に対する変化の傾きが、前記光電変換装置の温度に応じて変化することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  8. 前記参照電圧生成部は、入射光に応じた電荷が生成されない無効画素であり、
    前記参照電圧が、前記無効画素の前記電荷蓄積部に暗電流によって蓄積される電荷に応じた電圧であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  9. 前記無効画素は、前記光電変換部が遮光されているオプティカルブラック画素であることを特徴とする請求項8に記載の光電変換装置。
  10. 前記無効画素は、前記光電変換部を持たないダミー画素であることを特徴とする請求項8に記載の光電変換装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光電変換装置を有する焦点検出部と、
    被写体の光学像を取得する撮像部と
    を備える撮像システム。
  12. 入射光に応じた電荷を生成する光電変換部と、
    前記光電変換部に蓄積された電荷を電荷蓄積部に転送する電荷転送部と、
    前記電荷蓄積部に蓄積された電荷に応じた電圧を出力する増幅部と
    を含む画素を複数有する画素部と、
    前記増幅部からの出力電圧と、参照電圧とを比較して比較結果を出力する比較部と、
    を備える光電変換装置の駆動方法であって、
    前記比較部は、前記電荷転送部が非導通状態において前記光電変換部から前記電荷蓄積部に移動した電荷に基づいて前記増幅部が出力した信号と、前記電荷蓄積部に暗電流によって蓄積される電荷に応じた電圧である前記参照電圧とを比較した前記比較結果を出力し、
    前記比較結果に基づいて、前記光電変換部の電荷の蓄積を終了することを特徴とする光電変換装置の駆動方法。
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