JP2016143626A - コネクタ接続工具 - Google Patents
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Abstract
Description
また、手作業でコネクタを嵌合させる際、嵌合がきついコネクタや、コネクタが規定量まで挿入されているか判りにくいコネクタもある。例えば、圧着端子の一種であるギボシ端子は、手作業では嵌合がきつい場合があり、また、コネクタが規定量挿入されていない場合があった。そのため、接続不良を起こし、不良となるケースがあった。
ギボシ端子の接続不良を回避する技術としては、スリーブ内に設けたギボシ端子の挿入孔の内面に、ギボシ端子位置決め用のリブを一体に設けた技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、ギボシ端子等のコネクタの接続作業と接続確認とを容易に行うことができるコネクタ接続工具を提供することを目的としている。
また、上記構成において、前記コネクタ保持部は、前記先端部の開方向に沿った方向への前記コネクタの相対移動を規制し、且つ、少なくとも前記先端部の開閉方向に対して垂直方向への前記コネクタの取り外しを許容する形状に形成されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記コネクタは、前記規定量の挿入により互いに接続されるコネクタ本体と、前記コネクタ本体に係止する絶縁用のスリーブとを有する接続端子であり、前記コネクタ保持部は、前記スリーブの後端に当接する当接部を有し、前記当接部が前記規制部として機能するとともに着脱自在に構成されるようにしても良い。
図1は本発明の実施形態に係るコネクタ接続工具を示した正面図であり、図2は図1の裏側から見た裏面図であり、図3は図1のIII方向から見た上面図である。図4はコネクタ接続工具の使用状態を示した斜視図であり、図5はコネクタ接続工具の使用状態を示した正面図である。
このコネクタ接続工具11は、雄雌一対のギボシ端子21(図4)等のコネクタを接続するための工具である。以下の説明では、一対のギボシ端子21を接続する場合を例に説明するとともに、一対のギボシ端子21を特に区別して説明する場合には、雄側を雄側端子22、雌側を雌側端子23と表記する。
工具本体13は、プライヤに似た構造を有しており、より具体的には、一対のアーム部13A、13Bの長手方向の略中間部分を交差させてこの交差部13Cを、回動軸C1(図1、図2)を介して回動自在に連結している。これによって、アーム部13A、13Bの先端部13Fが回動軸C1を支点にして図1中、α方向に開閉する。
一対のアーム部13A、13Bの先端部13Fには、一対のギボシ端子21の各々を保持するコネクタ保持部41、42が設けられ、一対のコネクタ保持部41、42により、図4に示すように一対のギボシ端子21を向かい合わせて保持することができる。
同図4に示すように、雄側端子22は、金属製の雄側本体22Aと、この雄側本体22Aに係止する絶縁用のスリーブ22Bとを有している。スリーブ22Bは、絶縁性や伸縮性を有する材料で形成され、このスリーブ22Bの先端が縮径した筒形状に形成され、雄側本体22Aの基端部後端に係止する。これによって、スリーブ22Bは雄側本体22Aからの脱落が防止されている。
このスリーブ23Bの一部は縮径して雌側本体23Aに係止し、雌側本体23Aからのスリーブ23Bの脱落が防止されている。
この雌側本体23Aに雄側本体22Aを挿入した際に、雄側本体22Aに装着されたスリーブ22Bが、雌側本体23Aに装着されたスリーブ23B内に挿入され、両スリーブ22B及び23Bが結合する。これによって、導通箇所である雄側本体22A及び雌側本体23Aがスリーブ22B、23Bで覆われる。
コネクタ保持部41は、アーム部13A、13Bの先端部13Fに設けられる台座部43と、台座部43に着脱自在に設けられる着脱板部45とを備えている。
より具体的には、台座部43の前端面MA(つまり、開閉方向αに対して垂直方向外側に位置する面)が、開閉方向αに沿った平坦面に形成され、この前端面MAに、雄側端子22及び雌側端子23が個別に載置される。
また、台座部43の背面MB(つまり、開方向に位置する面であり、先端部13Fと反対側に位置する面)が、開閉方向αに垂直な平面に形成され、この背面MBに、着脱板部45が複数(本実施形態では2本)の締結部材44によって締結固定される。なお、図4中、符号H1は台座部43に設けられた孔部であり、この孔部H1に締結部材44が締結されている。
より具体的には、各溝部45Bは、ギボシ端子21に圧着される電気配線5、6の外径以上、且つ、ギボシ端子21のスリーブ22B、23Bの外径未満の幅に形成されている。このため、各溝部45Bに電気配線5、6を挿入できる一方、スリーブ22B、23Bを挿入することはできず、スリーブ22B、23Bが各溝部45Bを通過することを規制できる。
この場合、電気配線5、6が各溝部45Bに沿って移動するので、図4に示すように、一対のギボシ端子21を向かい合った位置に案内することができる。しかも、各電気配線5、6を各溝部45Bの奥まで移動させると、一対のギボシ端子21が台座部43の前端面MAに当接するので、向かい合った位置で一対のギボシ端子21を停止させることができる。
図4に示すように、一対の台座部43の壁部45A間に一対のギボシ端子21を配置していれば、一対のギボシ端子21のスリーブ22B、23Bが壁部45Aを通過しないので、スリーブ22B、23Bが離間する側へのギボシ端子21が移動することを規制することができる。
検出ユニット15は、一対のアーム部13A、13Bの開閉動作によって上記規定量を挿入したときの状態、つまり、接続完了位置に一対のアーム部13A、13Bが至ったことを検出するユニットである。この検出ユニット15は、接触形スイッチ15Aと、接触形スイッチ15Aのオンオフの切り替えを検出する回路部15Bとを有している。
より具体的には、図5に示すように、一対のアーム部13A、13Bの先端部13Fに、開閉方向αに沿って間隔を空けて一対の板部51、52が接合され、一方の板部51に、接触形スイッチ15Aを構成するボールプランジャースイッチの雄ねじ部15Nが螺合される。この接触形スイッチ15Aの軸線L1は、一対のアーム部13A、13Bの開閉方向αに沿っており、ギボシ端子21の長さに応じて雄ねじ部15Nの螺合量を調整することにより、接触形スイッチ15Aが開閉方向αに沿って移動する。なお、ギボシ端子21の長さに応じて雄ねじ部15Nの長さを変えてもよい。
その後、一対のアーム部13A、13Bの先端部13Fを閉じていくと、接触形スイッチ15Aの先端部が他方の板部52に当接することにより、接触形スイッチ15Aがオフからオンへと切り替わる。このオンオフが切り替わるタイミングは、接触形スイッチ15Aの位置を調整することによって上記接続完了位置に至ったタイミングとされる。なお、接触形スイッチ15Aが板部52に当接するとオンからオフに切り替わる構成でも良い。
報知ユニット17(図4)は、回路部15Bの駆動制御により接続完了を報知するユニットであり、本実施形態では、接続完了を示すブザー音を放音する電子ブザーが適用される。この報知ユニット17は、交差部13Cに対し、回路部15Bと反対側に位置するように上記ブラケット54に固定される。なお、符号56は報知ユニット17と回路部15Bとをつなぐ配線である。
接触形スイッチ15Aは、ギボシ端子21が接続完了位置に至ったときにオンオフが切り替わるので、この接続完了位置になると、報知ユニット17によりブザー音が報知される。これによって、ユーザは接続完了位置に至ったことをリアルタイムに認識することができる。
また、コネクタ保持部41、42は、先端部13Fの開方向に沿った方向へのギボシ端子21の相対移動を規制し、且つ、少なくとも先端部13Fの開閉方向αに対して垂直方向へのギボシ端子21の取り外しを許容する形状に形成されているので、ギボシ端子21の着脱作業がし易い。
また、ギボシ端子21に限らず、様々なコネクタ形状に合わせて着脱板部45を製作し、着脱板部45を適宜に交換するようにすれば、コネクタ接続工具11に、ギボシ端子21以外のコネクタを保持させ、ギボシ端子21と同様に接続することができる。これによって、規定量の挿入によって接続する様々なコネクタを、上記コネクタ接続工具11を用いて接続し、且つ、接続と同時に接続確認も行うことが可能になる。
13 工具本体
13A、13B アーム部
13C 交差部
13F 先端部
15 検出ユニット(検出部)
17 報知ユニット(報知部)
21 ギボシ端子(コネクタ)
22 雄側端子
22A 雄側本体
22B、23B スリーブ
23 雌側端子
23A 雌側本体
41、42 コネクタ保持部
45 着脱板部(当接部)
α 開閉方向
Claims (6)
- 規定量の挿入によって接続する一対のコネクタを保持するとともに、保持した一対のコネクタを接続可能に開閉する一対のアーム部と、
前記一対のアーム部の開閉動作によって前記一対のコネクタを前記規定量挿入したときに、前記一対のアーム部の先端間の距離が所定距離に至ったことを検出する検出部と、
前記検出部の検出結果を報知する報知部とを備えることを特徴とするコネクタ接続工具。 - 前記一対のアーム部の先端部に、前記一対のコネクタを向かい合わせて保持するコネクタ保持部を備えることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ接続工具。
- 前記コネクタ保持部は、前記先端部の開方向に沿った方向への前記コネクタの相対移動を規制し、且つ、少なくとも前記先端部の開閉方向に対して垂直方向への前記コネクタの取り外しを許容する形状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ接続工具。
- 前記コネクタ保持部は、前記先端部の開方向に沿った方向への前記コネクタの相対移動を規制する規制部が着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のコネクタ接続工具。
- 前記コネクタは、前記規定量の挿入により互いに接続されるコネクタ本体と、前記コネクタ本体に係止する絶縁用のスリーブとを有する接続端子であり、
前記コネクタ保持部は、前記スリーブの後端に当接する当接部を有し、前記当接部が前記規制部として機能するとともに着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項4に記載のコネクタ接続工具。 - 前記検出部は、前記一対のアーム部間の距離が所定の距離に至ったことを検出するスイッチを有し、前記所定の距離を調整自在に構成していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のコネクタ接続工具。
Priority Applications (1)
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JP2015020860A JP2016143626A (ja) | 2015-02-05 | 2015-02-05 | コネクタ接続工具 |
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Family
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JP2015020860A Pending JP2016143626A (ja) | 2015-02-05 | 2015-02-05 | コネクタ接続工具 |
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Citations (5)
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JP2014175086A (ja) * | 2013-03-06 | 2014-09-22 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | コネクタ嵌合装置 |
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