JP2016143441A - 圧入端子及び半導体装置 - Google Patents

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稔 江草
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和良 重
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Abstract

【課題】低挿入力及び高抜去力を有し、位置ずれ裕度が高く、接続部のジュール発熱による温度上昇を低減することができる圧入端子及び半導体装置を提供する。
【解決手段】基部10及び一対の対向する挿入部20を備え、貫通孔に挿入部を圧入して貫通孔と電気的接続を行う圧入端子30であって、それぞれの挿入部は、基部から分岐して形成される部分であり、非圧入状態では互いに分離している先細り形状の先端部21と、基部と先端部との間に位置し圧入状態では貫通孔を押圧する接触部22とを有し、先端部は圧入状態において互いに係合する係合部24,25を有する。
【選択図】図1a

Description

本発明は、基板のスルーホールに挿入される圧入端子、及びこれを有する半導体装置に関する。
従来、プリント配線基板に対してはんだ付けを行わずに端子を接続する方法として、プリント配線基板上のスルーホールに端子を挿入して接触させる圧入接続が知られている。例えば特許文献1には、一般的な圧入端子形状であるニードルアイ形状を変形させた圧入端子が開示されている。この圧入端子は、スルーホールへの挿入前には、例えばピンセットのように、端子の先端部が分割されており、この先端部がスルーホールへ挿入され、挿入終了直前には、分割した各先端部が当接することを特徴としている。このように構成することで、圧入端子のスルーホールへの挿入中では、先端部に発生する応力が低減され挿入力は低減され、一方、挿入後には、分割した先端部同士が当接することで、スルーホールに対する先端部の反力が増強されること、即ち圧入端子の抜去力が増強されることを可能にしている。
DE 20218295 U1 公報
しかしながら、特許文献1に記載の圧入端子は、分割した先端部同士が挿入後に正常に当接しない場合があり、スルーホールへの圧入端子の接触力がばらつくという問題がある。さらに、先端部同士が正常に当接せずに大きな位置ずれが発生した状態にて、当該圧入端子へ例えば数十Aの大電流を通電した場合には、スルーホールへの圧入端子の接続状態が不十分であることから、接続部のジュール発熱により温度上昇が発生するという問題もある。
本発明はこのような問題点を解決するために成されたものであり、従来に比べて、低挿入力及び高抜去力を有し、位置ずれ裕度が高く、かつ、接続部のジュール発熱による温度上昇を低減することが可能な、圧入端子及び半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下のように構成する。
即ち、本発明の一態様における圧入端子は、基部及び一対の対向する挿入部を備え、電気接点用の貫通孔に上記挿入部を圧入して上記貫通孔と電気的接続を行う圧入端子であって、それぞれの上記挿入部は、上記基部から分岐して形成される部分であり、非圧入状態では互いに分離している先細り形状の先端部と、上記基部と上記先端部との間に位置し圧入状態では上記貫通孔を押圧する接触部とを有し、上記先端部は、圧入状態において互いに係合する係合部を有することを特徴とする。
本発明の一態様における圧入端子によれば、まず、挿入部は、非圧入状態では互いに分離していることから、圧入端子の、貫通孔への挿入初期における挿入力の上昇を抑制することができる。さらに係合部を有することから、圧入状態では、各挿入部の先端部同士が係合して先端部同士の位置ずれを抑制することができ、位置ずれ裕度を高めることができる。よって挿入部は、圧入状態において、貫通孔に対して適切な接触力(押圧力)を作用させることができ、高い抜去力を得ることが可能となる。また、貫通孔に対して挿入部が適切な接触力で保持されることから、貫通孔と挿入部との接続部におけるジュール発熱による温度上昇を低減することができる。
本発明の実施の形態1における圧入端子の構成を説明するための、圧入端子の正面図である。 図1aに示す圧入端子の側面図である。 図1aに示す圧入端子に形成した凹部の板厚方向に沿った形状を示す図である。 図1aに示す圧入端子に形成した凸部の板厚方向に沿った形状を示す図である。 図1aに示す圧入端子に形成した凹部の変形例を示し、板厚方向に沿った形状を示す図である。 図1aに示す圧入端子に形成した凸部の変形例を示し、板厚方向に沿った形状を示す図である。 圧入端子の接続対象であるプリント配線基板に形成したスルーホールの断面図である。 図2aに示すスルーホール部分の平面図である。 図1aに示す圧入端子が図2aに示すスルーホールに挿入された状態を示す断面図である。 図3aに示す挿入状態をプリント配線基板表面に沿って切断した断面図である。 図1aに示す圧入端子が図2aに示すスルーホールに挿入された状態を示す断面図であり、凹部及び凸部の大きさの関係を説明する図である。 本発明の実施の形態2における圧入端子の構成を説明するための、圧入端子の正面図である。 図5に示す圧入端子をプリント配線基板のスルーホールに挿入した状態を示す図である。 図5に示す圧入端子の変形例における正面図である。 図5に示す圧入端子の別の変形例における正面図である。 本発明の実施の形態3における電力用半導体装置の側面図である。 図8に示す電力用半導体装置をプリント配線基板に取り付けた状態を示す図である。 図1aに示す圧入端子の変形例を示す正面図である。
本発明の実施形態である圧入端子、及びこの圧入端子を有する電力用半導体装置について、図を参照しながら以下に説明する。尚、各図において、同一又は同様の構成部分については同じ符号を付している。また、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け当業者の理解を容易にするため、既によく知られた事項の詳細説明及び実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。また、以下の説明及び添付図面の内容は、特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
また以下の実施の形態では、電力用半導体装置を例に採るが、これに限定するものではなく、通常一般の電圧が印加される半導体装置に実施形態の圧入端子を適用することも可能である。
実施の形態1.
本実施形態における圧入端子の構成について、図1から図4を参照して以下に説明する。尚、図1は図1aから図1fの、図2は図2a、図2bの、図3は図3a、図3bの、それぞれ総称である。
図1aに示すように圧入端子30は、大きく分けて、基部10と、一対の対向する挿入部20とを有し、図2に示すプリント配線基板41と電気的接続を行う端子である。このような圧入端子30は、プリント配線基板41を貫通して形成した中空円柱状の貫通孔の一例に相当するスルーホール42に、図3及び図4に示すように挿入部20を圧入することによって、スルーホール42との電気的接続を行う。尚、図9を参照して後述するが、圧入端子30の基部10には、さらにインサート部11及びワイヤボンド部12が続く。
それぞれの挿入部20は、基部10から各々分岐して形成される部分であり、先端部21と、接触部22と、テーパー部23とを有する。先端部21は、挿入方向51において、圧入端子30の先端に位置し先細りに形成されている。テーパー部23は、基部10に隣接して位置し、基部10から分岐して端子幅を拡大する部分であり、一対の挿入部20間に空間29を形成する。接触部22は、基部10(詳しくはテーパー部23)と先端部21との間に位置し、スルーホール42に挿入部20を圧入した状態においてスルーホール42の内面を押圧する部分である。またこれらの先端部21、接触部22、テーパー部23、及び基部10は一体的に成形されている。
また、スルーホール42に挿入部20を圧入していない非圧入状態では、各挿入部20において対向する先端部21同士は、分離している。このように挿入部20の先端を分離することで、先端が分割されていないニードルアイ形状の一般的な圧入端子と比較して、本実施形態の圧入端子30は、スルーホール42への挿入力を低減することができる。即ち、非圧入状態では両方の挿入部20は先端で互いから分離されているため、各挿入部20は片持ち梁のような構造となり、挿入初期の挿入力の上昇を抑制することができる。
さらに本実施形態における圧入端子30では、特徴的構成として、各先端部21は、スルーホール42に挿入部20を圧入した圧入状態において当接する当接面26を有し、この当接面26には、圧入状態において互いに係合する係合部を有する。この係合部に相当するものとして、本実施の形態では一例として、一方の挿入部20の先端部21に一つの凹部24を設け、他方の挿入部20の先端部21に一つの凸部25を設けており、上記圧入状態において凹部24と凸部25とが係合する。また、本実施の形態では、図1c及び図1dに示すように、凹部24及び凸部25は、圧入端子30の板厚方向28において板厚の全幅に渡り直線状に形成している。
図3は、圧入端子30の挿入部20をプリント配線基板41のスルーホール42に挿入した状態を示している。圧入端子30の挿入後、圧入端子30の接触部22は、スルーホール42の内面における銅めっき45と接触し、導通が確保されている。導通確保をより確実にするため、挿入部20の断面形状において、図3bに示すように、スルーホール42と接触する4つの角部分は、スルーホール42の形状に追随するように円弧状に成形されている。また、挿入前においては互いに分離していた、挿入部20の各先端部21における当接面26は、挿入後、詳しくは挿入後挿入終了直前までには、当接している。既に説明したように、2つの挿入部20に分割した構成は、先端が分割されていないニードルアイ形状の一般的な圧入端子と比較して、スルーホール42への挿入力を低減するためである。また、挿入終了直前までに、分離していた各当接面26が当接することで、スルーホール42の銅めっき45への接触部22の接触力及び押圧力を増強することができる。
次に、上述の係合部を設けた理由について説明する。
圧入端子30は、バネ構造となった挿入部20をプリント配線基板41のスルーホール42に挿入し、そのバネ力により発生する接触力(押圧力)により電気的接続を維持する構造である。したがって、適切な接触力を発生させるためには、スルーホール42の中心軸と圧入端子30の中心軸とは一致している、即ち位置ずれが無いことが望ましい。
しかしながら、部材の製造誤差等により、数十から数百μm程度の相対的な位置ずれが発生する場合がある。このような状況において、当接面26において本実施形態におけるような係合部を設けない場合には、各挿入部における当接面26同士が例えば挿入方向51においてずれて外れてしまい、さらに挿入部の片端が塑性変形してしまう。その結果、各挿入部は、スルーホール42に対して接触力を発生させることができなくなる。
これに対して本実施の形態のように、当接面26に係合部、例えば凹部24及び凸部25を設けることで、たとえ上述のような位置ずれが発生した場合でも、係合部が互いに係合する。このように係合部は、各挿入部20の先端部21における両方の当接面26の位置ずれの裕度を高めることができる。また、係合部が係合することにより、当接面26同士が外れることは防止でき、挿入部20の片端が塑性変形するのを抑制することができる。その結果、プリント配線基板41のスルーホール42に対して、挿入部20は適切な接触力(押圧力)を作用させ、かつ保持することが可能となる。
さらに、スルーホール42に圧入端子30を圧入した接続部が高温環境下で使用された場合、構成部材における線膨張係数のミスマッチにより接続部には、プリント配線基板41の表面に平行な方向に変位負荷が生じる。このような負荷が発生した場合でも、係合部によって当接面26同士の係合が維持されることから、適切な接触力(押圧力)が保持可能である。
また、図4に示すように、挿入方向51における凹部24の長さW1を、凸部25の長さW2よりも大きく設定することで、スルーホール42の直径がばらついた場合、及びプリント配線基板41と圧入端子30とが多少傾いている場合においても、確実に凹部24と凸部25とは係合することができ、より高信頼な接続部を得ることができる。さらに確実な凹部24及び凸部25の係合を発生させるためには、長さW1と長さW2との寸法差を少なくとも0.1mm以上とし、さらに、長さW2をW1÷2以下とすることが望ましい。またさらに、凹部24の深さを0.01mm以上とすることでより十分な係合を発生させることができる。
尚、図4等の圧入状態に対応する図では、図示の便宜上、各先端部21の当接面26は、完全には当接していない図示となっているが、圧入状態では上述したように両当接面26は当接した状態にある。
以上のように構成される圧入端子30は、一例として、図1bに示すように板厚が0.8mmの銅合金からなる板材から形成され、その表面には、Niを下地として、最表面に1μmのSnめっきが施されている。
また、プリント配線基板41は、一例として、厚さ1.6mmのFR−4材から作製され、スルーホール42と、基板の表裏に形成された厚さ35μmの銅パターン44とを有する。スルーホール42は、基板上にドリルにて貫通された孔に、銅めっき45が施されて形成される。よって、圧入端子30の挿入部20における接触部22は、銅めっき45と接触し導通する。ここでは、一例として、ドリル径は直径2.35mm、銅めっき厚25μmで、最終的なめっき後の仕上げ径直径は直径2.3mmとなる。また、最表面には、銅パターン44及び銅めっき45の酸化を防ぐための水溶性プリフラックス処理が施されている(図示せず)。
また、係合部は、上述した凹部24及び凸部25のように圧入端子30の板厚方向28において板厚の全幅に渡り直線状に延在する形態に限定されない。例えば図1c及び図1dに示すように、各先端部21の当接面26において、板厚方向28の中央に例えば円形状の凹部24及び凸部25を設けもよい。円形状とすることで、紙面に垂直な方向、つまり挿入方向51及び板厚方向28に直交する方向におけるずれのみならず、板厚方向28におけるずれに対しても、高い矯正力を働かせることができる。また、円形状に限定されず、例えば、正方形、長方形、あるいは多角形の形状でも同様の効果を発揮することができる。
以上説明したように本実施の形態における圧入端子30によれば、スルーホール42に対する低挿入力及び高抜去力を有し、スルーホール42と圧入端子30との位置ずれ裕度を高くすることができる。また、プリント配線基板41のスルーホール42に圧入された状態においては、スルーホール42と接触部22とにおける接続部のジュール発熱による温度上昇を低減することができる。
また、圧入端子30の変形例として、図10に示すように、凸部25の根元部分よりも先端部分の幅を大きくし、凹部24の上部よりも底部の幅を大きくした蟻溝形状とすることもできる。このような構成を採ることで、温度サイクル等の環境負荷が発生した場合でも凹部24と凸部25とが外れにくく、より強固な係合を発生させることができる。尚、凸部25の先端部分の幅よりも凹部24の上部の幅は大きい方が、挿入時に容易に係合させることができる。
実施の形態2.
次に、図5及び図6を参照して、実施の形態2による圧入端子31の構成を説明する。
上述の実施の形態1では、係合部の一例に相当する凹部24及び凸部25は、各先端部21に一つずつ設けているが、本実施の形態2では、各先端部21に複数の凹部24及び凸部25を設けた形態である。その他の構成については実施の形態1に示した圧入端子30と同じであるので、ここでの説明を省略する。
各先端部21に複数の凹部24及び凸部25を設けた理由を以下に説明する。
実施の形態1で説明したように、スルーホール42に圧入端子31を挿入したとき、両者間で位置ずれは無いのが好ましいが、実際には構成部材の製造誤差の影響から相対位置ずれが発生する場合がある。
このような場合、図6に示すように、圧入端子31の中心軸に対して圧入端子31は左右対称に変形しない場合もある。一方、本実施の形態2の圧入端子31のように各先端部21に複数の凹部24及び凸部25を設けることで、左右非対称な変形が発生した場合でも、少なくとも一つの凹部24と凸部25とが係合する。その結果、圧入端子31は、スルーホール42に対して適切な接触力(押圧力)を発生させ、保持することが可能となる。
また、当接面26における凹部24及び凸部25のような係合部は、図6に示す形態に限定されず、例えば図7a及び図7bに示す圧入端子32のように、ノコギリ歯状あるいは円弧形状、若しくはノコギリ歯状と円弧形状とが混在する形状とすることもできる。これらの形状は、プレス加工において容易に形成することができるという利点がある。また、これらの形状では、係合部の係合が複数箇所で生じ易いことから、圧入端子32は、さらに高い信頼性を得ることができる。ここで、ノコギリ歯状及び円弧形状における凹凸は、それらの深さを10μm以上とすることで、充分な摩擦力を得ることができ、良好な係合を形成することができる。
以上説明したように本実施の形態2における圧入端子31、32によれば、実施の形態1において圧入端子30が奏する上述した効果と同じ効果が得られるとともに、実施の形態1の圧入端子30に比べて、より確実に接触力(押圧力)を発生させることができ、かつより高い信頼性を得ることができる。
また、実施の形態1で説明した変形例は、本実施の形態2における圧入端子31、32にも適用することができる。
実施の形態3.
本実施の形態3では、上述した実施の形態1,2で説明した圧入端子30〜32を用いた電力用半導体装置について説明する。
図8及び図9を用いて、電力用半導体装置101の構成及び電力用半導体装置の組み付けについて説明する。尚、図8及び図9では圧入端子30を用いて図示を行っている。
電力用半導体装置101で使用される回路基板111は、絶縁材料であるセラミックからなり、回路基板111の底面には金属製薄板を形成して、放熱用の銅製ベース板121上にはんだ付けされている。回路基板111の上面は、銅パターン112にて回路形成されており、銅パターン112には、Siの電力用半導体素子であるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)113及びFwDi(Free-Wheeling Diode)114がはんだ115で接合されている。IGBT113及びFwDi114には、例えば直径200〜400μmの複数本のAlワイヤ116がワイヤボンディングされており、銅パターン112及び圧入端子30に接続されている。インサートケース117の内部は、シリコンゲル118にて封止され、インサートケース117の上部は、蓋119で覆われている。
また、既に説明したように、圧入端子30の挿入部20は、プリント配線基板41のスルーホール42に挿入され、スルーホール42の内面に施された銅めっき45と挿入部20とが接触することで導通が確保される。
ここで、図9を用いて、電力用半導体装置101との関係の観点から圧入端子30について詳しく説明する。
圧入端子30は、プリント配線基板41に挿入されてスルーホール42と導通する挿入部20、基部10、インサートケース117内に埋め込まれるインサート部11、ワイヤ
ボンド(以下W/B)部12から構成される。挿入部20及び基部10の表面には、電気接点では一般的に用いられるNi下地Snめっきが施され、W/B部12には、Alワイヤ116とのワイヤボンディングが可能なように光沢Niめっきが施される。一例として、基部10の幅は3mm、板厚は0.8mmである。また、実施の形態1で説明したように、スルーホール42と接触する挿入部20の角部分は、円弧状に成形されている。尚、プリント配線基板41のスルーホール42は、一例として、仕上り径が2.3mm、スルーホール42における銅めっき45の厚さが25μmであり、挿入部20の最大幅よりもやや小さく形成されている。
以上のように構成された、圧入端子30を有する電力用半導体装置101は、以下のような利点を有する。
電力用半導体装置101は、使用に際してIGBT113及びFwDi114の発熱により高温になる。また、電力用半導体装置101の設置環境においても高温にさらされ、モジュール自体が175℃程度まで上昇する場合がある。このような使用環境では、電力用半導体装置101及びプリント配線基板41は、膨張及び収縮を繰り返すため、スルーホール42に圧入された圧入端子30における接続部には、数百μmの変位が発生する。
これに対して本実施の形態における、圧入端子30を有する電力用半導体装置101では、上述のような変位が発生した場合においても、圧入端子30は、既に説明したように係合部を有することから、各挿入部20における当接面26同士が外れてしまうことはなく、圧入端子30のバネ力、つまりスルーホール42に対する挿入部20の押圧力を維持することができる。したがって、適切な接触力(押圧力)を長期に渡り発生させることができる。その結果として、高温にて電力用半導体装置101を使用することができるようになり、さらに、電力用半導体装置101の長寿命化を図ることが可能となる。
このように、実施の形態1,2における圧入端子30〜32を用いることで、挿入部20はスルーホール42内に強固に保持され、温度変化による変位が生じても接続部が変形することがなく、高い接続信頼性をも維持することができる。即ち、ワイドバンドギャップ半導体の特性を活かして半導体装置の小型化及び高効率化を進めた場合でも、信頼性の高い電力用半導体装置を容易に得ることが可能となる。つまり、各実施の形態における効果を発揮することで、ワイドバンドギャップ半導体である炭化ケイ素(SiC)半導体及び窒化ガリウム(GaN)半導体において格段の効果を発揮することができるようになる。
また、上述した各実施の形態を組み合わせた構成を採ることも可能であり、また、異なる実施の形態に示される構成部分同士を組み合わせることも可能である。
10 基部、20 挿入部、21 先端部、22 接触部、23 テーパー部、
24 凹部、25 凸部、26 当接面、28 板厚方向、
30、31、32 圧入端子、41 プリント配線基板、42 スルーホール、
101 電力用半導体装置。

Claims (5)

  1. 基部及び一対の対向する挿入部を備え、電気接点用の貫通孔に上記挿入部を圧入して上記貫通孔と電気的接続を行う圧入端子であって、
    それぞれの上記挿入部は、上記基部から分岐して形成される部分であり、非圧入状態では互いに分離している先細り形状の先端部と、上記基部と上記先端部との間に位置し圧入状態では上記貫通孔を押圧する接触部とを有し、
    上記先端部は、圧入状態において互いに係合する係合部を有することを特徴とする圧入端子。
  2. 上記係合部は、一方の上記挿入部に凹部を設け、他方の上記挿入部に凸部を設ける、請求項1に記載の圧入端子。
  3. 上記挿入部から上記基部へ向かう挿入方向において、上記凹部の長さは上記凸部の長さよりも大きい、請求項2に記載の圧入端子。
  4. 上記係合部は、それぞれの先端部に複数個ずつ設けられる、請求項1から3のいずれか1項に記載の圧入端子。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の圧入端子を備えたことを特徴とする半導体装置。
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