JP2016143288A - 貨幣処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】前面運用機として開発された装置を用いる一方で、比較的低コストに、後面運用機として利用可能な貨幣処理装置を提供すること。【解決手段】本発明は、貨幣を処理する貨幣処理ユニットを引出可能に収容する貨幣処理本体部と、貨幣処理本体部が載置されると共に基本位置から引出位置にまで引出可能に構成された載置台と、載置台が基本位置にある時に貨幣処理本体部を格納する筐体部と、を備えた貨幣処理装置である。載置台の引出方向と貨幣処理ユニットの引出方向とは逆になっている。載置台が基本位置から引出位置に引き出されることによって、載置台に載置された貨幣処理本体部が筐体部の外部へ引き出され、貨幣処理本体部が筐体部の外部へ引き出された状態において、貨幣処理ユニットが貨幣処理本体部から引き出されることによって、載置台の基本位置と引出位置との間の位置において貨幣処理ユニットが露出される。【選択図】図3

Description

いわゆる後面運用機として利用することが可能な貨幣処理装置に関する。
従来より、金融機関などでは、貨幣の入出金取引を行うための貨幣処理装置が幅広く利用されている。これらの貨幣処理装置は、設置される場所に応じて、装置内のユニットを前面に引き出す前面運用機とするか、後面に引き出す後面運用機とするか、が選択され、当該選択に応じて製品開発がなされている。
例えば、特許文献1に記載されている貨幣処理装置では、貨幣の補充ないし回収を行う場合や装置内部の保守、点検などの場合に、装置の前面から前方へ装置内部のユニットを引き出すことができるようになっている(前面運用機)。
特開2005−18546号公報
前面運用機として開発された装置を後面運用機として利用する場合、従来においては、前者の装置を後面運用機として使えるように大幅に改造する必要があった。場合によっては、新たに後面運用機を開発する方が低コストである場合さえあった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、前面運用機として開発された装置を用いる一方で、比較的低コストに、後面運用機として利用可能な貨幣処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、貨幣を処理する貨幣処理ユニットを引出可能に収容する貨幣処理本体部と、前記貨幣処理本体部が載置されると共に、基本位置から引出位置にまで引出可能に構成された載置台と、前記載置台が前記基本位置にある時に前記貨幣処理本体部を格納する筐体部と、を備え、前記載置台の引出方向と前記貨幣処理ユニットの引出方向とは逆になっており、前記載置台が前記基本位置から前記引出位置に引き出されることによって、当該載置台に載置された前記貨幣処理本体部が前記筐体部の外部へ引き出されるようになっており、前記貨幣処理本体部が前記筐体部の外部へ引き出された状態において、前記貨幣処理ユニットが前記貨幣処理本体部から引き出されることによって、前記載置台の前記基本位置と前記引出位置との間の位置において貨幣処理ユニットが露出されるようになっていることを特徴とする貨幣処理装置である。
本発明によれば、前面運用機として開発された貨幣処理本体部を用いる一方で、当該貨幣処理本体部の貨幣処理ユニットの引出方向とは逆の方向に引出可能な載置台を用いることにより、比較的低コストに後面運用機として利用可能な貨幣処理装置を提供することができる。
好ましくは、前記引出位置は、前記貨幣処理ユニットに対して貨幣の補充作業ないし回収作業を行うための補充回収位置と、前記貨幣処理ユニットに対して保守作業を行うための保守作業位置と、から選択される。この場合、貨幣処理本体部ないし貨幣処理ユニットの作業時の位置を、作業内容に応じて好適に設定して利用することができる。
また、本発明による貨幣処理装置は、前記貨幣処理ユニットの引出動作を制限する第1ロック装置と、前記載置台の引出動作を制限する第2ロック装置と、を更に備えることが好ましい。この場合、貨幣処理ユニットないし載置台が不所望に引き出されてしまうことが防止され、作業者の安全も確保される。
ここで、前記第1ロック装置は、前記貨幣処理ユニットの引出動作を制限しない状態において、前記載置台の移動を制限できるようになっていることが好ましい。特には、前記第1ロック装置は、前記貨幣処理ユニットの引出動作を制限しない状態において、床面との間の摩擦を利用して前記載置台の移動を制限できるようになっていることが好ましい。貨幣処理ユニットを引き出す際には、載置台及び貨幣処理本体部が床面に対して移動しない状態となっていることが好ましいからである。
本件発明者は、そのようなタイプの第1ロック装置について、実際に実機に搭載するべき具体的な構成について検討した。そして、好適な一例として、以下のような構成に想到した。
すなわち、第1ロック装置は、前記載置台または前記貨幣処理本体部に設けられた回動軸回りに、前記貨幣処理ユニットの引出動作を制限する第1ロック位置と、前記載置台の前記床面に対する移動を制限する床面ロック位置と、の間で回動可能なアーム部材を有しており、前記アーム部材は、前記回動軸回りに回動するアーム本体部と、当該アーム本体部の先端部に設けられた間接軸回りに回動するアーム先端部と、を有しており、前記間接軸に、前記床面に対して接触可能なローラ部材が回動自在に設けられていることが好ましい。
このような構成を採用することにより、貨幣処理ユニットの引出動作を制限する第1ロック位置と載置台の床面に対する移動を制限する床面ロック位置との間の移行が、極めてスムーズである。特に、ローラ部材が床面に対して接触するため、床面が傷つけられるおそれを顕著に低減できる一方、ローラ部材の回動を利用することでローラ部材を床面上に容易に嵌め入れることができる。
この場合、更に、前記アーム本体部及び/または前記アーム先端部は、長さが可変となっていることが好ましい。これにより、実機における各装置の寸法誤差を容易に吸収することができるため、ローラ部材の床面に対するロック/ロック解除の機能及び操作性を高レベルに維持することができる。
また、この場合、更に、前記アーム先端部には、前記貨幣処理ユニットの引出動作を制限しない状態であって、且つ、前記載置台の移動も制限しない状態において、前記床面に対して接触可能な床面保護ローラ部材が設けられており、前記床面保護ローラ部材は、前記載置台の引出方向に転がるように軸支されていることが好ましい。これにより、アーム先端部によって床面が傷つけられるおそれを、更に効果的に抑制することができる。
本発明によれば、前面運用機として開発された貨幣処理本体部を用いる一方で、当該貨幣処理本体部の貨幣処理ユニットの引出方向とは逆の方向に引出可能な載置台を用いることにより、比較的低コストに後面運用機として利用可能な貨幣処理装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態における貨幣処理装置の基本状態の斜視図である。 図1に示す貨幣処理装置の載置台が貨幣補充作業のための引出位置まで引き出された状態の斜視図である。 図2に示す貨幣処理装置の貨幣処理ユニットが貨幣補充作業のための引出位置まで引き出された状態の斜視図である。 載置台の動作の詳細を示すための説明図である。 図2及び図3に示す貨幣処理装置の載置台の拡大斜視図である。 図5のA方向から見た載置台の背面図である。 図1乃至図6に示す貨幣処理装置の利用例を説明するためのフロー図である。 図1乃至図6に示す貨幣処理装置の載置台が保守作業のための引出位置まで引き出され、貨幣処理ユニットも保守作業のための引出位置まで引き出された状態の斜視図である。 第1ロック装置の機能を説明するための図5に類似の図である。 第1ロック装置の機能を説明するための図6に類似の図である。 第1ロック装置の構成を説明するための図9に類似の図である。 第1ロック装置の構成を説明するための図10に類似の図である。 筐体部に対する電気配線の接続状態と解除状態とを示す図である。 図13の要部拡大図である。 改良されたフラップの構成概略図である。 従来のフラップの構成概略図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図14は、本発明の第1の実施の形態に係る貨幣処理装置に関する図である。このうち、図1は、本発明の第1の実施の形態における貨幣処理装置の基本状態の斜視図であり、図2は、図1に示す貨幣処理装置の載置台が貨幣補充作業のための引出位置まで引き出された状態の斜視図であり、図3は、図2に示す貨幣処理装置の貨幣処理ユニットが貨幣補充作業のための引出位置まで引き出された状態の斜視図であり、図4は、載置台の動作の詳細を示すための説明図である。
図1乃至図3に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る貨幣処理装置100は、貨幣を処理する貨幣処理ユニット11を図の配置例では前方に引出可能に収容する貨幣処理本体部10を備えている。この貨幣処理本体部10は、本来的には、前面運用機として開発されたものである。
また、当該貨幣処理本体部10が載置され、基本位置(図1の位置)から引出位置(図2及び図3の位置)にまで図の配置例では後方に引出可能に構成された載置台(嵩上げ台とも言う)20が設けられている。
また、図1に示すように、載置台20が基本位置(図1の位置)にある時に貨幣処理本体部10を格納する(覆い隠す)筐体部30が設けられており、当該筐体部30には、貨幣処理ユニット11の操作表示部12、紙幣入金口13、紙幣出金口14、硬貨入金口15及び硬貨出金口16が露出できるように、開口部31が設けられている。貨幣処理ユニット11には更に、図2に示すように、扉体17と、扉体解錠キー18と、が設けられている。
図4に示すように、載置台20は、外側載置台20oと内側載置台20iとが互いに摺動移動可能に連結された構成となっており、外側載置台20oが貨幣処理本体部10の筐体10hに連結され、内側載置台20iが貨幣処理本体部10の貨幣処理ユニット11に連結されている。内側載置台20iは、貨幣処理本体部10に設けられた内部ロック機構と後述する例えばアーム式の第1ロック装置50との両方を解除することによって、引出方向とは逆方向(すなわち前方)に移動可能となっている。図4(a)の状態が、図1の状態に対応しており、図4(b)の状態が、図2の状態に対応しており、図4(c)の状態が、図3の状態に対応している。図4(d)の状態は、後述する図8の状態に対応している。
図4に示すように、外側載置台20oと内側載置台20iとが一体となった状態の載置台20は、筐体部30から片持ち梁状に延出される第1スライドレール機構21に沿って筐体部30に対して摺動移動するように設けられている。
ここで、貨幣処理本体部10に設けられた内部ロック機構は、本実施の形態では、扉体解錠キー18の操作によって施錠/解錠されるようになっている。具体的には、扉体解錠キー18を右方向に回転させることで内部ロック機構が解除されて、貨幣処理ユニット11を図3の状態(図4(c)の状態)にまで引き出すことができるようになっている。
更に、扉体解錠キー18を左方向に回転させることで内部ロック機構が解除されて、貨幣処理ユニット11を後述する図8の状態(図4(d)の状態)にまで引き出すことができるようになっている。
次に、図5は、図2乃至図4に示す貨幣処理装置の載置台20の拡大斜視図であり、図6は、図5のA方向から見た載置台20の背面図である。図5及び図6に示すように、第1スライドレール機構21に沿うように移動する載置台20のうち、外側載置台20oを支持する2つの外側ローラ25と、内側載置台20oを支持する1つの中央ローラ26とが、第1スライドレール機構21に直交する方向に設けられている。
図1乃至図4に示すように、載置台20の引出方向(後方)と貨幣処理ユニット11の引出方向(前方)とは逆になっている。そして、載置台20が基本位置から引出位置に引き出されることによって、載置台20に載置された貨幣処理本体部10が筐体部30の外部へ引き出されるようになっている。この時には、第1スライド機構21が機能する。そして、貨幣処理本体部10が筐体部30の外部へ引き出された状態において貨幣処理ユニット11が貨幣処理本体部10から引き出されることによって、載置台20の基本位置と引出位置との間の位置において貨幣処理ユニット11が露出されるようになっている。この時には、図4(c)に示すように、外側載置台20oから片持ち梁状に延出される第2下方スライド機構22aと貨幣処理本体部10の筐体10hから片持ち梁状に延出される第2上方スライドレール機構22bとが機能する。
次に、以上のような構成からなる貨幣処理装置100の作用について、図7を用いて説明する。図7において、貨幣処理装置100は窓口端末に接続されて利用される。
まず、STEP1として、顧客がタブレット端末(不図示)において伝票内容を入力して、払い込み用紙を出力させる。顧客が手書きで払い込み用紙を作成してもよい。そして、STEP2として、顧客が当該払い込み用紙をテラーに渡す。
STEP3として、テラーは払い込み用紙を受け取ると、金額を入力すると共に、入金処理の開始を窓口端末において入力指示する。この指示内容は、顧客操作型キャッシャ(貨幣処理装置100)に送られる。
STEP4として、入金処理の開始が指示された顧客操作型キャッシャ(貨幣処理装置100)は、入金準備のため、例えば入金口のシャッタが開放される。そして、STEP5として、顧客が現金を入金口に投入する。すると、STEP6として、顧客操作型キャッシャ(貨幣処理装置100)が、現金の投入を検知すると共に自動計数を開始して、計数結果を窓口端末に送信する。これにより、STEP7として、窓口端末に計数結果が表示される。
テラーが窓口端末の表示を確認すると、STEP8として、入金完了処理を入力指示する。この指示内容は、収納指示として、顧客操作型キャッシャ(貨幣処理装置100)に送られる(STEP9)。
STEP10として、収納指示を受信した顧客操作型キャッシャ(貨幣処理装置100)は、現金の収納動作を実施し、その完了通知を窓口端末に送信する。
テラーが窓口端末の表示等によって収納完了を確認すると、つり銭がある場合、出金処理を入力指示する。この指示内容は、顧客操作型キャッシャ(貨幣処理装置100)に送られる(STEP11)。
STEP12として、出金指示を受信した顧客操作型キャッシャ(貨幣処理装置100)は、つり銭を出金すると共に出金口のシャッタを開放する。そして、STEP13として、顧客が現金(つり銭)を出金口から取り出す。すると、STEP14として、顧客操作型キャッシャ(貨幣処理装置100)が、現金の取り出しを検知することによってシャッタを閉鎖し、出金完了通知を窓口端末に送信する。
テラーが窓口端末の表示等によって出金完了を確認すると、入金処理終了を入力指示する。これにより、レシート印字がなされ、振込み用紙処理(スタンプ等)がなされ、顧客にレシートと振込み用紙(半券)が返却される(STEP15)。
STEP7の後、キャンセル処理が実施される場合には、テラーが、STEP16として、キャンセル処理を入力指示する。この指示内容は、顧客操作型キャッシャ(貨幣処理装置100)に送られる(STEP17)。
STEP18として、キャンセル指示を受信した顧客操作型キャッシャ(貨幣処理装置100)は、現金の返却動作を実施し、出金口のシャッタを開放する。そして、STEP19として、顧客が現金を出金口から取り出す。すると、STEP20として、顧客操作型キャッシャ(貨幣処理装置100)が、現金の取り出しを検知することによってシャッタを閉鎖し、キャンセル完了通知を窓口端末に送信する。そして、テラーが窓口端末の表示等によってキャンセル完了を確認すると、入金処理終了を入力指示する(STEP21)。
以上のような図7に示すフローを実施するためには、顧客操作型キャッシャの前面側にデータ入出力装置及び貨幣の入金部ないし出金部が露出していることが好ましい一方、貨幣の補充ないし回収については、後面側において実施できることが好ましい。本実施の形態の貨幣処理装置100は、まさにそのようなニーズに応えるものである。
以上のように、本実施の形態の貨幣処理装置100によれば、前面運用機として開発された貨幣処理本体部10を用いる一方で、当該貨幣処理本体部10の貨幣処理ユニット11の引出方向とは逆の方向に引出可能な載置台20を用いることにより、比較的低コストに後面運用機として利用可能な貨幣処理装置を提供することができる。
なお、本実施の形態の貨幣処理装置100において、載置台20の引出位置は、貨幣の補充作業ないし回収作業を行うための補充回収位置と、保守作業を行うための保守作業位置と、で異なるように設定され、作業内容に応じて選択的に利用されることが好ましい。例えば、図8に示すように、保守作業を行う際にはより大きく載置台20が引き出されることが好ましい。この時には、図4(d)に示すように、外側載置台20oから片持ち梁状に延出される第2下方スライド機構22aと貨幣処理本体部10の筐体10hから片持ち梁状に延出される第3下方スライドレール機構23a及び第3上方スライドレール機構23bとが機能する。
また、本実施の形態による貨幣処理装置100は、貨幣処理ユニット11の引出動作を制限する内部ロック機構(本実施の形態では解錠キー18の操作によって施錠/解錠される)と、同じく貨幣処理ユニット11の引出動作を制限する機能を担う外部の第1ロック装置と、載置台20の引出動作を制限する第2ロック装置と、を更に備える。この場合、貨幣処理ユニット11ないし載置台20が不所望に引き出されてしまうことが防止され、作業者の安全も確保される。
これらの第1ロック装置及び第2ロック装置は、例えば機械的な操作レバーによって操作可能に構成され得て、作業者による操作によってロック/ロック解除の切替が自在となっていることが好ましい。操作レバーは、第1ロック装置の操作用と、第2ロック装置の操作用と、で分けて設けられてもよいし、あるいは、貨幣の補充作業ないし回収作業用と、保守作業用と、で分けて設けられてもよい。
あるいは、第1ロック装置及び第2ロック装置は、電気的な操作スイッチによってロック/ロック解除の切替が自在となっていてもよい。この場合、例えば、公知の電磁ロック機構等が採用され得る。このような操作スイッチについても、第1ロック装置の操作用と、第2ロック装置の操作用と、で分けて設けられてもよいし、あるいは、貨幣の補充作業ないし回収作業用と、保守作業用と、で分けて設けられてもよい。あるいは、タッチパネルとして構成された操作画面上で、第1ロック装置及び第2ロック装置に対する操作が入力できるようになっていてもよい。更には、作業者が操作内容を入力するのではなく、貨幣処理装置100に接続された上位装置からの指示内容に基づいて、第1ロック装置及び第2ロック装置の状態が変更されるようになっていてもよい。
ここで、第1ロック装置は、貨幣処理ユニット11の引出動作を制限しないように当該第1ロック機構及び内部ロック機構が解除された状態において、載置台20の床面に対する移動を制限できるようになっていることが好ましい。特には、第1ロック装置は、貨幣処理ユニット11の引出動作を制限しない状態において、床面との間の摩擦を利用して載置台20の移動を制限できるようになっていることが好ましい。貨幣処理ユニット11を引き出す際には、載置台20及び貨幣処理本体部10が床面に対して移動しない状態となっていることが好ましいからである。
本件発明者は、そのようなタイプの第1ロック装置について、実際に実機に搭載するべき具体的な構成について検討した。そして、好適な一例として、図9乃至図12に示すような構成に想到した。
図9は、好適な一例である第1ロック装置50の機能を説明するための図5に類似の図であり、図10は、当該第1ロック装置50の機能を説明するための図6に類似の図であり、図11は、第1ロック装置50の構成を説明するための図9に類似の図であり、図12は、第1ロック装置50の構成を説明するための図10に類似の図である。
図9乃至図12に示すように、第1ロック装置50は、載置台20(貨幣処理本体部10でもよい)に設けられた回動軸51回りに、貨幣処理ユニット11の引出動作を制限する第1ロック位置L1と載置台20の床面に対する移動を制限する床面ロック位置L2と、の間で回動可能なアーム部材52を有している。アーム部材52は、回動軸51回りに回動するアーム本体部53と、当該アーム本体部53の先端部に設けられた間接軸54回りに回動するアーム先端部55と、を有しており、前記間接軸54に、床面に対して接触可能な3列のウレタン製のローラ部材56が回動自在に設けられている。
また、図9乃至図12に示すように、アーム本体部53(及び/またはアーム先端部55)は、長孔53aとネジ53bとの相対位置を変更することでアーム本体部53の長さを変えることができるスライド機構53sを有している。
更に、図9乃至図12に示すように、アーム先端部55には、貨幣処理ユニット11の引出動作を制限しない状態であって、且つ、載置台20の移動も制限しない状態において、床面に対して接触可能な細長いウレタン製の床面保護ローラ部材58が設けられており、当該床面保護ローラ部材58は、載置台20の引出方向に転がるように軸支されている。
その他、図9乃至図12に示すように、第1ロック装置50の第1ロック位置L1への固定のために、アーム先端部55の更に先端にフック部59が設けられている。
以上のような第1ロック装置50は、貨幣処理ユニット11の引出動作を制限する第1ロック位置L1においては、アーム部材52のアーム本体部53とアーム先端部55とが一直線状となり、フック部59が載置台20の対応箇所に掛け留められる。この状態で、アーム部材52の側面によって貨幣処理ユニット11の前面が物理的にロックされる。
第1ロック装置50を第1ロック位置L1から解除するためには、作業者がアーム部材52を持ち上げて、フック部59を載置台20の対応箇所から取り外す。
続いて、貨幣処理ユニット11を引き出すための前準備として、載置台20を床面に対して固定するべく、作業者は、アーム部材52を回動軸51回りに回動させると共に、アーム部材52のアーム先端部55を間接軸54回りに屈曲させ、ローラ部材56を床面上に嵌め入れる。この状態で、ローラ部材56と床面との摩擦によって載置台20の移動が物理的にロックされる(床面ロック位置L2)。
第1ロック装置50を床面ロック位置L2から解除するためには、作業者がアーム本体部53を傾斜させて、ローラ部材56を床面上から取り外す。
その他、第1ロック装置50は、貨幣処理ユニット11の引出動作を制限しない状態であって、且つ、載置台20の移動も制限しない状態においては、床面保護ローラ部材58が床面に対して転がるようになっている。
以上に説明した通り、本件発明者が設計した第1ロック装置50を採用することにより、貨幣処理ユニット11の引出動作を制限する第1ロック位置L1と載置台20の床面に対する移動を制限する床面ロック位置L2との間の移行が、極めてスムーズである。特に、ローラ部材56が床面に対して接触するため、床面が傷つけられるおそれを顕著に低減できる一方、ローラ部材56の回動を利用することでローラ部材56を床面上に容易に嵌め入れることができる。
また、アーム本体部53の長さが可変となっているため、実機における各装置の寸法誤差を容易に吸収することができる。このため、ローラ部材56の床面に対するロック/ロック解除の機能及び操作性を高レベルに維持することができる。
また、床面保護ローラ部材58が、載置台20の引出方向に転がるように軸支されていることにより、アーム先端部55によって床面が傷つけられるおそれを、更に効果的に抑制することができる。
次に、図13(a)は筐体部30に対する電気配線の接続状態を示す図であり、図13(b)は筐体部30に対する電気配線の解除状態を示す図であり、図14(a)は図13(a)の要部拡大図であり、図14(b)は図13(b)の要部拡大図である。
電気配線60は、ワイヤーハーネス等と呼ばれ、図13及び図14に示すように全体で1本に束ねられている。本実施の形態では、当該電気配線60の先端部に、断面L字状の金属片63が設けられている一方、筐体部30の上面角部に、前記金属片63を吸着可能なマグネット部33が設けられている。そして、金属片63がマグネット部33に吸着された状態において、電気配線の結線が可能である一方、金属片63はマグネット部33から自由に取り外せるようになっている。もっとも、マグネット部33を設けずに、単に板材等の差込/抜出を利用してもよい。
以上のような金属片63及びマグネット部33を採用することにより、電気配線60(ワイヤーハーネス)の取り回しが容易となり、作業者にとって非常に好適である。
次に、図15及び図16を用いて、改良されたフラップについて説明する。図15は、改良されたフラップの構成概略図であり、図16(a)及び図16(b)は、従来のフラップの構成概略図である。
図16(a)に示す従来のフラップでは、フラップ82が短いため、シュートから搬送された硬貨が出金トレイ窓に溜まった硬貨とフラップ82との間を通り抜けてしまって、出金トレイ外に飛び出してしまうことがあった。
そこで、図16(b)に示すように長いフラップ83を用いることが検討されたが、当然に硬貨は取り出し難くなり、500円硬貨が50枚溜まった状態で問題が生じてしまうことが分かった。
本件発明者は、更に検討を重ね、ついに図15に示すような間接具有型のフラップ81を開発するに至った。このようなフラップ81によれば、途中でフラップ81が屈曲する(回動する)ことにより、硬貨が溜まった状態でも、フラップ81の屈曲を利用することで硬貨の後方にフラップ81を退避させることが容易であるから、硬貨を容易に取り出すことができる。
以上の各実施の形態において、外側載置台20oないし内側載置台20iに例えば反射型の光センサ等を設けると共に各スライドレールの一部を穿孔しておいて、当該光センサの受光量によって外側載置台20oないし内側載置台20iの移動状態を検知できるようにしておくことも有用である。この場合、外側載置台20oないし内側載置台20iの移動状態が内部ロック機構ないし各ロック装置の状態(施錠/解錠)と整合しない時に、警告音等を発生させることが更に有用である。
なお、後面機として開発された装置を前面機として利用する場合であっても、本発明の構成要件を充足するのであれば、本発明の範囲に属することは言うまでも無い。
100 貨幣処理装置
10 貨幣処理本体部
11 貨幣処理ユニット
12 操作表示部
13 紙幣入金口
14 紙幣出金口
15 硬貨入金口
16 硬貨出金口
17 扉体
18 扉体解錠キー
20 載置台
20i 内側載置台
20o 外側載置台
21 第1スライドレール機構
22a 第2下方スライドレール機構
22b 第2上方スライドレール機構
23a 第3下方スライドレール機構
23b 第3上方スライドレール機構
25 外側ローラ
26 中央ローラ
30 筐体部
31 開口部
33 マグネット部
50 第1ロック装置
51 回動軸
52 アーム部材
53 アーム本体部
53a 長孔
53b ネジ
53s スライド機構
54 間接軸
55 アーム先端部
56 ローラ部材
58 床面保護ローラ部材
59 フック部
60 電気配線(ワイヤーハーネス)
63 断面L字状の金属片
81 改良されたフラップ
82 従来のフラップ
83 改良過程のフラップ

Claims (8)

  1. 貨幣を処理する貨幣処理ユニットを引出可能に収容する貨幣処理本体部と、
    前記貨幣処理本体部が載置されると共に、基本位置から引出位置にまで引出可能に構成された載置台と、
    前記載置台が前記基本位置にある時に前記貨幣処理本体部を格納する筐体部と、
    を備え、
    前記載置台の引出方向と前記貨幣処理ユニットの引出方向とは逆になっており、
    前記載置台が前記基本位置から前記引出位置に引き出されることによって、当該載置台に載置された前記貨幣処理本体部が前記筐体部の外部へ引き出されるようになっており、
    前記貨幣処理本体部が前記筐体部の外部へ引き出された状態において、前記貨幣処理ユニットが前記貨幣処理本体部から引き出されることによって、前記載置台の前記基本位置と前記引出位置との間の位置において貨幣処理ユニットが露出されるようになっている
    ことを特徴とする貨幣処理装置。
  2. 前記引出位置は、前記貨幣処理ユニットに対して貨幣の補充作業ないし回収作業を行うための補充回収位置と、前記貨幣処理ユニットに対して保守作業を行うための保守作業位置と、から選択される
    ことを特徴とする請求項1に記載の貨幣処理装置。
  3. 前記貨幣処理ユニットの引出動作を制限する第1ロック装置と、
    前記載置台の引出動作を制限する第2ロック装置と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の貨幣処理装置。
  4. 前記第1ロック装置は、前記貨幣処理ユニットの引出動作を制限しない状態において、前記載置台の移動を制限できるようになっている
    ことを特徴とする請求項3に記載の貨幣処理装置。
  5. 前記第1ロック装置は、前記貨幣処理ユニットの引出動作を制限しない状態において、床面との間の摩擦を利用して前記載置台の移動を制限できるようになっている
    ことを特徴とする請求項4に記載の貨幣処理装置。
  6. 前記第1ロック装置は、前記載置台または前記貨幣処理本体部に設けられた回動軸回りに、前記貨幣処理ユニットの引出動作を制限する第1ロック位置と、前記載置台の前記床面に対する移動を制限する床面ロック位置と、の間で回動可能なアーム部材を有しており、
    前記アーム部材は、前記回動軸回りに回動するアーム本体部と、当該アーム本体部の先端部に設けられた間接軸回りに回動するアーム先端部と、を有しており、
    前記間接軸に、前記床面に対して接触可能なローラ部材が回動自在に設けられている
    ことを特徴とする請求項5に記載の貨幣処理装置。
  7. 前記アーム本体部及び/または前記アーム先端部は、長さが可変となっている
    ことを特徴とする請求項6に記載の貨幣処理装置。
  8. 前記アーム先端部には、前記貨幣処理ユニットの引出動作を制限しない状態であって、且つ、前記載置台の移動も制限しない状態において、前記床面に対して接触可能な床面保護ローラ部材が設けられており、
    前記床面保護ローラ部材は、前記載置台の引出方向に転がるように軸支されている
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の貨幣処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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