JP2016142882A - 投射光学系および画像表示装置 - Google Patents

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裕俊 中山
Hirotoshi Nakayama
裕俊 中山
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Abstract

【課題】明るく且つ広角で、諸収差を良好に補正し、画像表示素子に近いレンズ群の小型化および低コスト化を図り、照明光学系等との干渉懸念を抑制する。【解決手段】投射光学系は、画像表示素子LVに表示された画像をスクリーンに拡大投射し、F1.77以下で且つ半画角ωが35.0°以上で、縮小側に非テレセントリックである。光学系の中間部に配置した絞りSTよりも拡大側の第1のレンズ群G1と、縮小側の第2のレンズ群G2とを有する。第1のレンズ群G1は少なくとも2枚の非球面レンズLaおよびLbを含み、第2のレンズ群G2は少なくとも1枚の非球面レンズLcを含む。第1のレンズ群G1の合成焦点距離をf1、第2のレンズ群G2の合成焦点距離をf2、そして全系の合成焦点距離をfとして、条件式:〔1〕4.5<f1/f<9.5、〔2〕3.1<f2/f<4.4を満足する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像をスクリーンに拡大投射して表示する、いわゆるプロジェクタ等の画像表示装置に係り、特に、画像表示素子に表示される画像をスクリーンに拡大投射するための投射光学系に関するものである。
近年、プロジェクタ等と称される投射型の画像表示装置が、広く用いられている。一般に、この種の投射型の画像表示装置においては、DMD(Digital Micromirror Device)または液晶表示パネル等のライトバルブ(light valve〜光弁)と称される画像表示素子の表示画像の拡大像を投射光学系によってスクリーンに投影して画像表示を行う。
ライトバルブ、すなわち画像表示素子としてしばしば用いられるDMDは、多数の微小ミラーを有し、これら各微小ミラーの角度を個別に例えば、+12°〜−12°の範囲で電子的に制御することができるデバイスである。例えば、今、1つの微小ミラーの角度が、−12°のときに照明光の微小ミラーによる反射光が投射光学系内に入射し、そして+12°のときに照明光の反射光が投射光学系に入射しないように、照明光がDMDに入射する角度を設定しておけば、DMDの各微小ミラーの傾斜角度を制御することによって、DMDの表示画面上にディジタル画像を形成することができる。
最近では、投射空間を小さくして、しかも大画面を表示することが可能な広角なフロント投射型プロジェクタ装置の需要が高くなってきている。
そのような要求を満足する投射光学系としては、次の三種の構成が考えられる。
[1]レンズ投射光学系
[2]ミラー投射光学系
[3]レンズとミラーの混成投射光学系
従来のこの種の投射光学系については、例えば特許文献1(特許第4222408号)、特許文献2(特許第5094239号)および特許文献3(特開2014−85677号)等に記載されている。
すなわち、特許文献1と特許文献2には、レンズ投射光学系の構成が開示されている。
例えば、特許文献1に実施例1として記載されたレンズ投射光学系は、半画角が42.5°で、像側FナンバがF1.7と、広角で且つ明るい光学系として示されている。
また、特許文献2の実施例3として記載されたレンズ投射光学系は、半画角が38.5°で、像側FナンバがF1.74と、広角で且つ明るい光学系として示されている。
そして、特許文献3には、レンズとミラーの混成投射光学系の構成が開示されている。この特許文献3に示された構成においては、投影比(投射距離/画面対角線)が0.274〜0.278と広角であり、さらに、像側FナンバはF1.67と大口径である。
これらいずれの構成においても、広角で且つ明るい投射光学系を実現することができると考えられる。
しかしながら、上述した特許文献1、特許文献2および特許文献3等に示された従来の技術は、次に述べるような点で改善の余地があると考えられる。
まず、特許文献1に示されたレンズ投射光学系は、性能面では充分であるが、画像表示素子側すなわちいわゆる縮小側にテレセントリックな投射光学系であり、ライトバルブ等の画像表示素子に近いレンズ群の外径が大型化し易いという傾向がある。そのため、レンズ自体のコストが嵩んだり照明光学系との干渉が発生したりするという懸念がある。
次に、特許文献2に示されたレンズ投射光学系は、歪曲収差が2.5%も発生しており、レンズ性能の面で充分であるとはいえない。
そして、特許文献3に示された投射光学系は、レンズとミラーの混成投射光学系であるので、レンズのパワーとミラーのパワーを最適に配分することで、収差の補正が行われる。つまり、ミラーを含んだ投射光学系([3]レンズとミラー混成投射光学系)と、レンズのみによる投射光学系([1]レンズ投射光学系)とでは、レンズの果たす役割が大きく異なる。例えば、ミラーを含んだ投射光学系では、歪曲収差の補正についてはミラーが支配的となるため、その他の収差補正をレンズが担うことになる。これに対して、レンズのみによる投射光学系では、ミラーが存在しないため、歪曲収差を含めて、すべての収差の補正をレンズ系内で行わなければならない。そのため、特許文献3に示された技術をレンズ投射光学系に適用したとしても、諸収差を充分に補正することはできない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、レンズ投射光学系であって、像側FナンバFNoがF1.77以下(FNo≦1.77)と明るく、半画角ωが35.0°以上(ω≧35.0°)と広角でありながら、諸収差を良好に補正することを可能とし、縮小側に非テレセントリックな光学系を採用してライトバルブ等の画像表示素子に近いレンズ群の小型化および低コスト化を可能とし、照明光学系等との干渉懸念を抑制することを可能とする投射光学系を提供することを目的としている。
本発明に係る投射光学系は、上述した目的を達成するために、
画像表示素子に表示された画像をスクリーンに拡大投射するレンズ系で、像側FナンバFNoが
FNo ≦ 1.77
で且つ半画角ωが
ω ≧ 35.0°
であり、縮小側に非テレセントリックなレンズ系からなる投射光学系であって、
最多数の光学素子に共有される光軸を全系の光軸とし、当該光学系の中間部に絞りを配置して、前記絞りよりもスクリーン側、いわゆる拡大側、の第1のレンズ群G1と、前記絞りよりも画像表示素子側、いわゆる縮小側、の第2のレンズ群G2とから構成され、
前記第1のレンズ群G1は少なくとも2枚の非球面レンズを含み、前記第2のレンズ群G2は少なくとも1枚の非球面レンズを含み、そして前記第1のレンズ群G1と前記第2のレンズ群G2は、前記第1のレンズ群G1のe線の波長における合成焦点距離をf1、前記第2のレンズ群G2のe線の波長における合成焦点距離をf2、そしてe線の波長における全系の合成焦点距離をfとして、
条件式:
〔1〕4.5 < f1/f < 9.5
〔2〕3.1 < f2/f < 4.4
を満足することを特徴としている。
本発明によれば、レンズ投射光学系であって、像側FナンバFNoがF1.77以下(FNo≦1.77)と明るく、半画角ωが35.0°以上(ω≧35.0°)と広角でありながら、諸収差を良好に補正することを可能とし、縮小側に非テレセントリックな光学系を採用してライトバルブ等の画像表示素子に近いレンズ群の小型化および低コスト化を可能とし、照明光学系等との干渉懸念を抑制することを可能とする投射光学系を提供することができる。
すなわち本発明に係る投射光学系によれば、
画像表示素子に表示された画像をスクリーンに拡大投射するレンズ系で、像側FナンバFNoが
FNo ≦ 1.77
で且つ半画角ωが
ω ≧ 35.0°
であり、縮小側に非テレセントリックなレンズ系からなる投射光学系であって、
最多数の光学素子に共有される光軸を全系の光軸とし、当該光学系の中間部に絞りを配置して、前記絞りよりもスクリーン側、いわゆる拡大側、の第1のレンズ群G1と、前記絞りよりも画像表示素子側、いわゆる縮小側、の第2のレンズ群G2とから構成され、
前記第1のレンズ群G1は少なくとも2枚の非球面レンズを含み、前記第2のレンズ群G2は少なくとも1枚の非球面レンズを含み、そして前記第1のレンズ群G1と前記第2のレンズ群G2は、前記第1のレンズ群G1のe線の波長における合成焦点距離をf1、前記第2のレンズ群G2のe線の波長における合成焦点距離をf2、そしてe線の波長における全系の合成焦点距離をfとして、
条件式:
〔1〕4.5 < f1/f < 9.5
〔2〕3.1 < f2/f < 4.4
を満足することにより、
明るく且つ広角でありながら、諸収差を良好に補正することを可能とし、ライトバルブ等の画像表示素子に近いレンズ群における小型化および低コスト化、並びに照明光学系等との干渉懸念の抑制が可能となる。
本発明に係る投射光学系の特徴を説明するために投射光学系全体の概略的な構成概念を、光軸を含み且つ画像表示素子の表示画面の長辺が垂直に交わる断面に沿って示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態であり且つ実施例1に係る投射光学系の全体の主要構成を、光軸を含み且つ画像表示素子の表示画面の長辺が垂直に交わる断面に沿って示す断面図である。 図2の投射光学系における光路を説明するための光路図である。 図2の投射光学系における球面収差、非点収差および歪曲収差を示す縦収差図である。 図2の投射光学系におけるコマ収差を示す横収差図である。 本発明の第2の実施の形態であり且つ実施例2に係る投射光学系の全体の主要構成を、光軸を含み且つ画像表示素子の表示画面の長辺が垂直に交わる断面に沿って示す断面図である。 図6の投射光学系における光路を説明するための光路図である。 図6の投射光学系における球面収差、非点収差および歪曲収差を示す縦収差図である。 図6の投射光学系におけるコマ収差を示す横収差図である。 本発明の第3の実施の形態であり且つ実施例3に係る投射光学系の全体の主要構成を、光軸を含み且つ画像表示素子の表示画面の長辺が垂直に交わる断面に沿って示す断面図である。 図10の投射光学系における光路を説明するための光路図である。 図10の投射光学系における球面収差、非点収差および歪曲収差を示す縦収差図である。 図10の投射光学系におけるコマ収差を示す横収差図である。 本発明の第4の実施の形態であり且つ実施例4に係る投射光学系の全体の主要構成を、光軸を含み且つ画像表示素子の表示画面の長辺が垂直に交わる断面に沿って示す断面図である。 図14の投射光学系における光路を説明するための光路図である。 図14の投射光学系における球面収差、非点収差および歪曲収差を示す縦収差図である。 図14の投射光学系におけるコマ収差を示す横収差図である。 本発明に係る投射光学系を用いた本発明の第5の実施の形態に係る画像表示装置の主要構成を示す構成図である。
〔原理的な構成〕
まず、本発明に係る投射光学系および画像表示装置を詳細に説明する前に、本発明に係る投射光学系の原理的な構成について説明する。
本発明に係る投射光学系は、ライトバルブ等の画像表示素子に表示された画像をスクリーンに拡大投射し、像側FナンバFNoがF1.77以下、
つまり
FNo ≦ 1.77
で且つ半画角ωが35.0°以上、
つまり
ω ≧ 35.0°
であり、縮小側に非テレセントリックなレンズ系からなる投射光学系であって、
最多数の光学素子に共有される光軸を全系の光軸とし、当該光学系の中間部に絞りを配置して、前記絞りよりもスクリーン側、いわゆる拡大側、の第1のレンズ群G1と、前記絞りよりも画像表示素子側、いわゆる縮小側、の第2のレンズ群G2とから構成され、
前記第1のレンズ群G1は、少なくとも2枚の非球面レンズを含む。前記第2のレンズ群G2は、少なくとも1枚の非球面レンズを含む。そして前記第1のレンズ群G1と前記第2のレンズ群G2は、前記第1のレンズ群G1のe線の波長における合成焦点距離をf1、前記第2のレンズ群G2のe線の波長における合成焦点距離をf2、そしてe線の波長における全系の合成焦点距離をfとして、
条件式:
〔1〕4.5 < f1/f < 9.5
〔2〕3.1 < f2/f < 4.4
を満足する投射光学系である(請求項1に対応する)。
すなわち、このレンズ投射光学系では、像側FナンバFNoがF1.77以下と明るく、半画角ωが35.0°以上と広角に構成する。
次に、条件式〔1〕および条件式〔2〕の範囲について説明する。
条件式〔1〕のf1/fが条件式〔1〕の上限を超え、条件式〔2〕のf2/fが条件式〔2〕の下限を下回ると、レンズ全長を短くすることができるが、レンズを通過する光線の高さが高くなるため、高画角側でコマ収差が発生してしまう。
条件式〔1〕のf1/fが条件式〔1〕の下限を下回り、条件式〔2〕のf2/fが条件式〔2〕の上限を超えると、球面収差が補正不足となり、全画角にわたってコマ収差が発生してしまう。
ここで、大口径とすることにより発生する収差について説明する。
球面収差は、口径の3乗に比例し、コマ収差は、口径の2乗に比例して、収差の発生量が大きくなることが知られている。例えば、一般的な像側FナンバFNoの範囲:F2.4〜F2.7からF1.67〜F1.77のように大口径化すると、上述した球面収差およびコマ収差等の収差の発生量が大きくなるため、良好な結像性能を得るためには、これらの収差を取り除かなければならなくなる。
そこで、像側FナンバFNoをF1.77以下と大口径とすることに起因して発生する収差を良好に補正するためのレンズの構成要件を次に検討する。
すなわち、本発明に係る投射光学系は、上述した投射光学系において、第1のレンズ群G1に含まれる非球面レンズのうちの1枚を、光軸方向において最も絞りに近い位置に配置することが望ましい(請求項2に対応する)。
後に説明する光路図を見てもわかるように、絞り近傍のレンズを通過する光は、軸上の光束が他のレンズに比べて相対的に太くなっている。したがって、このような位置に非球面レンズを配置することにより、コマ収差を良好に補正することができる。
そして、本発明に係る投射光学系は、上述した投射光学系において、第2のレンズ群G2に含まれる非球面レンズを、光軸方向において最もライトバルブ等の画像表示素子に近い位置に配置することが望ましい(請求項3に対応する)。
大口径にすると、投射光学系に入射する光の角度が大きくなる。ここで、球面レンズを用いた場合には、軸付近に入射する光の角度と、軸外に入射する光の角度とが大きく異なってしまう。つまり、球面レンズを用いると、軸付近の光の屈折力と軸外の光の屈折力が異なるので、球面収差が発生してしまう。
したがって、光軸方向において最もライトバルブに近い位置に非球面レンズを配置することにより、球面収差を良好に補正することが可能となる。
さらに、本発明に係る投射光学系は、上述した投射光学系において、第1のレンズ群G1に含まれる非球面レンズの少なくとも1つの面の形状を、前記ライトバルブ等の画像表示素子の表示画面の短辺と平行で且つ光軸を含む断面において、少なくとも3つの変曲点を持つようにすることが望ましい(請求項4に対応する)。
ここで、変曲点とは、レンズ形状の微分値が、正の符号と負の符号で切りかわる点のことをいう。
このような変曲点を持たせることにより、挟画角から広画角までコマ収差を良好に補正することができる。
また、本発明に係る投射光学系は、上述した投射光学系において、第2のレンズ群G2に含まれる非球面レンズの少なくとも1つの面の形状を、前記ライトバルブ等の画像表示素子の表示画面の短辺と平行で光軸を含む断面において、少なくとも3つの変曲点を持つようにすることが望ましい(請求項5に対応する)。
このような変曲点を持たせることにより、像高(瞳高さ)の低い位置から高い位置まで球面収差を良好に補正することができる。
また、本発明に係る投射光学系で、拡大投射する画像を表示する画像表示素子は、ライトバルブであっても良い(請求項6に対応する)。
この種の投射光学系においては、典型的には、画像表示素子としてライトバルブが用いられる。
さらに、本発明に係る画像表示装置は、前記画像表示素子に表示される画像を上述した投射光学系を用いて、スクリーンに拡大投影し、画像を投射表示することが望ましい(請求項7に対応する)。
〔基本的な概念〕
次に、本発明に係る投射光学系の基本的な概念について、図1に示す本発明に係る投射光学系の原理的な構成を示す概念図を参照して説明する。
図1に示すように、本発明に係る投射光学系は、画像表示素子としてのライトバルブLVに表示された画像をスクリーン(図示されていない)に拡大投射し、像側FナンバFNoが、
FNo ≦ 1.77
つまりF1.77以下で且つ半画角ωが、
ω ≧ 35.0°
つまり35.0°以上
であり、縮小側に非テレセントリックなレンズ系からなる投射光学系として構成する。
さらに、この投射光学系は、最多数の光学素子に共有される光軸を全系の光軸とし、当該光学系の中間部に絞りSTを配置しており、絞りSTよりもスクリーン側、いわゆる拡大側、の第1のレンズ群G1と、絞りSTよりも画像表示素子側、いわゆる縮小側、の第2のレンズ群G2とを有して構成する。なお、この投射光学系は、画像表示素子であるライトバルブLVを保護するためのカバーガラスCGを含んでいてもよい。
第1のレンズ群G1は、少なくとも2枚の非球面レンズLaおよびLbを含み、第2のレンズ群G2は、少なくとも1枚の非球面レンズLcを含んで構成する。そしてこれら第1のレンズ群G1と第2のレンズ群G2は、第1のレンズ群G1のe線の波長における合成焦点距離をf1、第2のレンズ群G2のe線の波長における合成焦点距離をf2、そしてe線の波長における全系の合成焦点距離をfとして、
条件式:
〔1〕4.5 < f1/f < 9.5
〔2〕3.1 < f2/f < 4.4
を満足する。
画像表示素子としてのライトバルブLVに表示された画像をスクリーンに拡大投射する投射光学系を、像側FナンバFNoが、
FNo ≦ 1.77
つまりF1.77以下で且つ半画角ωが、
ω ≧ 35.0°
つまり35.0°以上
で、縮小側に非テレセントリックなレンズ系からなる構成とする。このように構成した投射光学系が、条件式〔1〕および条件式〔2〕を満足することにより、像側FナンバFNoがF1.77以下と明るく、半画角ωが35.0°以上と広角でありながら、諸収差を良好に補正することを可能とし、照明光学系との干渉懸念を抑制した投射光学系を実現することができる。
なお、画像表示素子としては、ライトバルブLVを例示しており、ライトバルブLVとしては、DMD(Digital Micromirror Device)が代表的であるが、ライトバルブLVの種類としてもDMDに限定されることはなく、透過型液晶を用いたLCD(liquid crystal display〜液晶ディスプレイ)や反射型液晶を用いたLCOS(Liquid crystal on silicon)ディスプレイを用いても良い。
このような、本発明に係る投射光学系におけるいくつかの望ましい特徴を図1の概念図を参照してさらに詳細に説明する。
図1に示す投射光学系においては、第1のレンズ群G1に含まれる非球面レンズLbの少なくとも1面と、第2のレンズ群G2に含まれる非球面レンズLcの少なくとも1面とが、画像表示素子であるライトバルブLVの表示画面の短辺に平行で且つ光軸を含む断面において、少なくとも3つの変曲点を持っている。非球面レンズLbの少なくとも1面と、非球面レンズLcの少なくとも1面とが、このような変曲点を持つことにより、非球面レンズLbではコマ収差の補正を、そして非球面レンズLcでは球面収差の補正を良好に行うことができる。なお、非球面レンズLaは、歪曲収差と非点収差の補正に寄与している。
また、第1のレンズ群G1に含まれる一つの非球面レンズLbが、光軸方向において、最も絞りSTに近い位置に配置されている。非球面レンズLbを、このような位置に配置することにより、コマ収差を良好に補正することができる。
また、第2のレンズ群G2に含まれる非球面レンズLcが、光軸方向において、最もライトバルブLVに近い位置に配置されている。非球面レンズLcを、このような位置に配置することにより、球面収差を良好に補正することができる。
次に、本発明に係る投射光学系およびそれを用いた画像表示装置のさらに具体的な実施の形態および実施例について説明する。なお、ここでは、本発明の実施の形態および具体的な実施例として、本発明の投射光学系に係る第1の実施の形態としての具体的な実施例1、第2の実施の形態としての具体的な実施例2、第3の実施の形態としての具体的な実施例3、第4の実施の形態としての具体的な実施例4および本発明の画像表示装置に係る第5の実施の形態について説明する。
〔第1の実施の形態〕
まず、上述した本発明の第1の実施の形態であり且つ具体的な実施例1を詳細に説明する。
実施例1は、本発明の第1の実施の形態に係る投射光学系の具体的な構成の実施例である。
図2は、本発明の第1の実施の形態であり且つ実施例1に係る投射光学系の構成を説明するためのものであり、図2には、実施例1に係る投射光学系の全体の主要構成を、光軸を含み且つ画像表示素子の表示画面の短辺に平行な断面、すなわち画像表示素子の表示画面の長辺が垂直に交わる断面に沿って示す断面図として示している。
まず、以下における投射光学系に係る第1の実施の形態であり且つ具体的な実施例1、第2の実施の形態であり且つ具体的な実施例2、第3の実施の形態であり且つ具体的な実施例3および第4の実施の形態であり且つ具体的な実施例4に共通して用いる主要な構成要素について説明する。
先に述べた通り、画像表示素子としてのライトバルブ(light valve〜光弁)として、具体的には、例えばDMD(Digital Micromirror Device)を用いている。画像表示素子であるライトバルブとして、DMDの他には、例えば、透過型液晶を用いたLCD(liquid crystal display〜液晶ディスプレイ)や反射型液晶を用いたLCOS(Liquid crystal on silicon)ディスプレイ等を用いることもでき、本発明は、画像表示素子の種類には特に限定されるものではない。
ちなみに、ここで画像表示素子として用いられるDMDは、多数の微小ミラーを有し、これら各微小ミラーの角度を個別に例えば、+12°〜−12°の範囲で電子的に制御することができるデバイスである。例えば、今、1つの微小ミラーの角度が、−12°のときに照明光の微小ミラーによる反射光が投射光学システムに入射し、そして+12°のときに照明光の反射光が投射光学システムに入射しないように、照明光がDMDに入射する角度を設定しておけば、DMDの各微小ミラーの傾斜角度を制御することによって、DMDの表示画面上にディジタル画像を形成することができる。
なお、図2に画像表示素子としてのライトバルブLVとして示しているのは、ライトバルブにおいて投射すべき画像を形成表示する画像形成部の表示画面部分である。
ライトバルブLVの表示画面の近傍に画像形成部のカバーガラス(シールガラス)CGが配設され、このカバーガラスCGは、例えば透明光学ガラスからなる平行平板として形成されている。
実施例1〜実施例4の各実施例に共通に用いられる記号の意味は、次の通りである。
f:全系の焦点距離
FNo:Fナンバ(F値)
r:曲率半径
d:面間隔
nd:d線の屈折率
νd:d線のアッベ数
また、
X:光軸から高さYにおける非球面の非球面頂点における接平面からの距離
Y:光軸からの高さ
R:非球面の近軸曲率半径
K:円錐乗数
A4、A6、A8、A10、A12、A14、A16、A18:非球面係数
として、
非球面は次式であらわされる。
Figure 2016142882
また、各実施例の数値例におけるE−XYは、10−XYを意味している。
そして、レンズデータに記載される光学恒数の意味は、次の通りである。
f:e線の波長における全系の合成焦点距離
f1:絞りよりも拡大側(スクリーン側)の第1のレンズ群のe線の波長における合成焦点距離
f2:絞りよりも縮小側(画像表示素子側)の第2のレンズ群のe線の波長における合成焦点距離
FNo:像側Fナンバ(像側F値)
ω:半画角
OAL:レンズ全長(画像表示素子の表示画面〜光学系先端の光軸上の距離)
各実施例における収差図について説明する。
各実施例における収差図は、縦収差および横収差を示した。球面収差と非点収差とコマ収差については、625nm、550nmおよび460nmの各波長の収差曲線を描画した。
また、非点収差の収差図において、実線はサジタル光線、点線はメリディオナル光線を示している。
なお、図1に示した本発明に係る投射光学系の原理的な構成、並びに図2、図6、図10および図14にそれぞれ示す本発明の第1の実施の形態である実施例1、第2の実施の形態である実施例2、第3の実施の形態である実施例3および第4の実施の形態である実施例4に係る投射光学系の構成における各参照符号は、参照符号の桁数の増大による説明の煩雑化を避けるため、実質的に共通の参照符号を各実施例毎に独立に用いている。そのため他の実施例に係る図面と共通の参照符号を付していてもそれらは他の実施例とはかならずしも共通の構成ではない。
図2および図3は、本発明の第1の実施の形態であり且つ実施例1に係る投射光学系の構成を説明するためのものであり、図2は、実施例1に係る投射光学系の全体の主要構成を、光軸を含み且つ画像表示素子の表示画面の短辺に平行な断面(長辺が垂直に交わる断面)に沿って示す断面図、そして図3は、図2の投射光学系における光線の通過軌跡を示す光路図である。
図2および図3において、投射光学系は、図示していないスクリーンから、画像表示素子であるライトバルブLVに向かって、順次、第1のレンズ群G1、絞りST、第2のレンズ群G2およびカバーガラスCGを配置して構成する。ライトバルブ(画像表示素子)LVの表示画面の画像は、カバーガラスCGから第2のレンズ群G2および第1のレンズ群G1を順次介して図示していないスクリーンに拡大投射される。
第1のレンズ群G1は、第1レンズL1〜第9レンズL9を、スクリーン側(いわゆる拡大側)から、画像表示素子側(ライトバルブLV側〜いわゆる縮小側)に向かって、順次配置して構成している。
すなわち、第1のレンズ群G1は、スクリーン側(拡大側)から、画像表示素子側(縮小側)に向かって、順次、スクリーン側に凸形状をなし、画像表示素子側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズL1と、スクリーン側に凸形状をなし、画像表示素子側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第2レンズL2と、全体としてスクリーン側に凸形状をなして両面に非球面を形成し、光軸近傍において画像表示素子側により強い凹面(曲率のより大きな凹面。以下同じ)を向けた両凹レンズを形成してなる第3レンズL3と、スクリーン側に凸形状をなし、画像表示素子側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第4レンズL4と、画像表示素子側に凸形状をなし、スクリーン側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第5レンズL5と、画像表示素子側により強い凸面(曲率のより大きな凸面。以下同じ)を向けた両凸レンズからなる第6レンズL6と、画像表示素子側に凸形状をなし、スクリーン側に凹面を向けた正メニスカスレンズからなる第7レンズL7と、画像表示素子側に凸形状をなし、スクリーン側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第8レンズL8と、そして両面に非球面を形成し、光軸近傍においてスクリーン側に凸形状をなし画像表示素子側に凹面を向けた正メニスカスレンズを形成してなる第9レンズL9とを配置している。第7レンズL7と第8レンズL8の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わされて一体に接合され、2枚接合レンズを形成している。また、非球面レンズである第3レンズL3が非球面レンズLaに相当し、非球面レンズである第9レンズL9が非球面レンズLbに相当する。
絞りSTは、第2のレンズ群G2のスクリーン側にほぼ近接して配置している。
第2のレンズ群G2は、第10レンズL10〜第14レンズL14を、スクリーン側から、画像表示素子側(ライトバルブLV側)に向かって、順次配置して構成している。すなわち、第2のレンズ群G2は、スクリーン側(拡大側)から、画像表示素子側(縮小側)に向かって、順次、スクリーン側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第10レンズL10と、画像表示素子側に凸形状をなし、スクリーン側に凹面を向けた正メニスカスレンズからなる第11レンズL11と、スクリーン側により強い凹面を向けた両凹レンズからなる第12レンズL12と、スクリーン側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第13レンズL13と、両面に非球面を形成し、光軸近傍において画像表示素子側に凸面を向けた正メニスカスレンズを形成してなる第14レンズL14とを配置している。第11レンズL11と第12レンズL12の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わされて一体に接合され、2枚接合レンズを形成している。また、非球面レンズである第14レンズL14が非球面レンズLcに相当する。
そして、第2のレンズ群G2の画像表示素子側に第14レンズL14に密接して画像表示素子であるライトバルブLVのカバーガラスCGを配置し、さらにカバーガラスCGの、いわゆる縮小側(画像表示素子側)にライトバルブ(画像表示素子)LVを配置している。
実施例1は、実施例1〜実施例4の4つの実施例の中で、実施例2と並んで、最良の結像性能が得られるレンズ構成である。
図2に示すように、実施例1の投射光学系は、絞りSTよりもスクリーン側(拡大側)の第1のレンズ群G1が、7枚の球面レンズL1、L2、L4、L5、L6、L7、L8、と、2枚の非球面レンズL3(La)およびL9(Lb)とで構成され、絞りSTよりも画像表示素子側(縮小側)の第2のレンズ群G2が、4枚の球面レンズとL10、L11、L12、L13と、1枚の非球面レンズL14(Lc)とで構成されている。
この実施例1における光学恒数は、e線の波長における全系の合成焦点距離fが、9.87mm、絞りSTよりも拡大側(スクリーン側)の第1のレンズ群G1のe線の波長における合成焦点距離f1が55.84mm、絞りSTよりも縮小側(画像表示素子側)の第2のレンズ群G2のe線の波長における合成焦点距離f2が39.46mm、像側Fナンバ(像側F値)FNoが1.70、半画角ωが41.0°、そしてレンズ全長(画像表示素子の表示画面〜光学系先端の光軸上の距離)OALが、160.19mmである。この実施例1における各光学要素の光学特性は、次表1の通りである。
Figure 2016142882
また、表1において「*」が付された第5面、第6面、第17面、第18面、第28面および第29面の各光学面が非球面であり、式〔3〕における各非球面のパラメータは次表の通りである。これら各非球面は、いずれも光軸を含む縦断面において3個以上の変曲点を有している。
なお、先に述べたように、この非球面係数等の数値例において、
「En」は、「10のべき乗」すなわち「×10n」をあらわし、例えば「E−05」は、「×10−5」をあらわしている。つまり、E−XYは、10−XYを意味し、E+XYは、10+XYを意味している。これらは、他の実施例についても同様である。
Figure 2016142882
光学恒数に関しては、先に述べたように、像側FナンバFNoがF1.70、半画角ωが41.0°と明るく広角な投射光学系が実現できている。
図4に示す縦収差図および図5に示す横収差図によれば、充分に収差が補正されており、結像性能が良好であることが判る。
〔第2の実施の形態〕
上述した本発明の第2の実施の形態であり且つ具体的な実施例2を詳細に説明する。
実施例2は、本発明の第2の実施の形態であり且つ投射光学系の具体的な構成の実施例である。
図6および図7は、本発明の第2の実施の形態である実施例2に係る投射光学系の構成を説明するためのものであり、図6は、実施例2に係る投射光学系の全体の主要構成を、光軸を含み且つ画像表示素子の表示画面の短辺に平行な断面(長辺が垂直に交わる断面)に沿って示す断面図、そして図7は、図6の投射光学系における光線の通過軌跡を示す光路図である。
図6および図7において、投射光学系は、図示していないスクリーンから、画像表示素子であるライトバルブLVに向かって、順次、第1のレンズ群G1、絞りST、第2のレンズ群G2およびカバーガラスCGを配置して構成する。ライトバルブ(画像表示素子)LVの表示画面の画像は、カバーガラスCGから第2のレンズ群G2および第1のレンズ群G1を順次介して図示していないスクリーンに拡大投射される。
第1のレンズ群G1は、第1レンズL1〜第9レンズL9を、スクリーン側(いわゆる拡大側)から、画像表示素子側(ライトバルブLV側〜いわゆる縮小側)に向かって、順次配置して構成している。すなわち、第1のレンズ群G1は、スクリーン側(拡大側)から、画像表示素子側(縮小側)に向かって、順次、スクリーン側に凸形状をなし、画像表示素子側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズL1と、スクリーン側に凸形状をなし、画像表示素子側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第2レンズL2と、全体としてスクリーン側に凸形状をなして両面に非球面を形成し、光軸近傍において画像表示素子側により強い凹面を向けた両凹レンズを形成してなる第3レンズL3と、スクリーン側に凸形状をなし、画像表示素子側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第4レンズL4と、画像表示素子側に凸形状をなし、スクリーン側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第5レンズL5と、画像表示素子側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第6レンズL6と、画像表示素子側に凸形状をなし、スクリーン側に凹面を向けた正メニスカスレンズからなる第7レンズL7と、画像表示素子側に凸形状をなしスクリーン側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第8レンズL8と、そして両面に非球面を形成し、光軸近傍においてスクリーン側に凸形状をなし画像表示素子側に凹面を向けた正メニスカスレンズを形成してなる第9レンズL9とを配置している。第7レンズL7と第8レンズL8の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わされて一体に接合され、2枚接合レンズを形成している。また、非球面レンズである第3レンズL3が非球面レンズLaに相当し、非球面レンズである第9レンズL9が非球面レンズLbに相当する。
絞りSTは、第2のレンズ群G2のスクリーン側にほぼ近接して配置している。
第2のレンズ群G2は、第10レンズL10〜第14レンズL14を、スクリーン側から、画像表示素子側(ライトバルブLV側)に向かって、順次配置して構成している。すなわち、第2のレンズ群G2は、スクリーン側(拡大側)から、画像表示素子側(縮小側)に向かって、順次、スクリーン側に強い凸面を向けた両凸レンズからなる第10レンズL10と、画像表示素子側に凸形状をなし、スクリーン側に凹面を向けた正メニスカスレンズからなる第11レンズL11と、スクリーン側により強い凹面を向けた両凹レンズからなる第12レンズL12と、スクリーン側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第13レンズL13と、両面に非球面を形成し、光軸近傍において画像表示素子側に凸面を向けた正メニスカスレンズを形成してなる第14レンズL14とを配置している。第11レンズL11と第12レンズL12の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わされて一体に接合され、2枚接合レンズを形成している。また、非球面レンズである第14レンズL14が非球面レンズLcに相当する。
そして、第2のレンズ群G2の画像表示素子側に第14レンズL14に密接して画像表示素子であるライトバルブLVのカバーガラスCGを配置し、さらにカバーガラスCGの、いわゆる縮小側(画像表示素子側)にライトバルブ(画像表示素子)LVを配置している。
実施例2は、実施例1〜実施例4の4つの実施例の中で、実施例1と並んで、最良の結像性能が得られるレンズ構成である。
図6に示すように、実施例2の投射光学系も、実施例1の場合と同様に、絞りSTよりもスクリーン側(拡大側)の第1のレンズ群G1が、7枚の球面レンズL1、L2、L4、L5、L6、L7、L8、と、2枚の非球面レンズL3(La)およびL9(Lb)とで構成され、絞りSTよりも画像表示素子側(縮小側)の第2のレンズ群G2が、4枚の球面レンズとL10、L11、L12、L13と、1枚の非球面レンズL14(Lc)とで構成されている。
この実施例2における光学恒数は、e線の波長における全系の合成焦点距離fが、10.14mm、絞りSTよりも拡大側(スクリーン側)の第1のレンズ群G1のe線の波長における合成焦点距離f1が58.99mm、絞りSTよりも縮小側(画像表示素子側)の第2のレンズ群のe線の波長における合成焦点距離f2が39.55mm、像側Fナンバ(像側F値)FNoが1.67、半画角ωが40.2°、そしてレンズ全長(画像表示素子の表示画面〜光学系先端の光軸上の距離)OALが、166.48mmである。この実施例2における各光学要素の光学特性は、次表3の通りである。
Figure 2016142882
また、表3において「*」が付された第5面、第6面、第17面、第18面、第28面および第29面の各光学面が非球面であり、式〔3〕における各非球面のパラメータは、次表4の通りである。これら各非球面は、いずれも光軸を含む縦断面において3個以上の変曲点を有している。
Figure 2016142882
光学恒数に関しては、先に述べたように、像側FナンバFNoがF1.67、半画角ωが40.2°と明るく広角な投射光学系が実現できている。
図8に示す縦収差図および図9に示す横収差図によれば、充分に収差が補正されており、結像性能が良好であることが判る。
〔第3の実施の形態〕
上述した本発明の第3の実施の形態としての具体的な実施例3を詳細に説明する。
実施例3は、本発明の第3の実施の形態に係る投射光学系の具体的な構成の実施例である。
図10および図11は、本発明の第3の実施の形態である実施例3に係る投射光学系の構成を説明するためのものであり、図10は、実施例3に係る投射光学系の主要構成を、光軸を含み且つ画像表示素子の表示画面の短辺に平行な断面(長辺が垂直に交わる断面)に沿って示す断面図、そして図11は、図10の投射光学系における光線の通過軌跡を示す光路図である。
図10および図11において、投射光学系は、図示していないスクリーンから、画像表示素子であるライトバルブLVに向かって、順次、第1のレンズ群G1、絞りST、第2のレンズ群G2およびカバーガラスCGを配置して構成する。ライトバルブ(画像表示素子)LVの表示画面の画像は、カバーガラスCGから第2のレンズ群G2および第1のレンズ群G1を順次介して図示していないスクリーンに拡大投射される。
第1のレンズ群G1は、第1レンズL1〜第9レンズL9を、スクリーン側(いわゆる拡大側)から、画像表示素子側(ライトバルブLV側〜いわゆる縮小側)に向かって、順次配置して構成している。すなわち、第1のレンズ群G1は、スクリーン側(拡大側)から、画像表示素子側(縮小側)に向かって、順次、スクリーン側に凸形状をなし、画像表示素子側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズL1と、スクリーン側に凸形状をなし、画像表示素子側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第2レンズL2と、全体としてスクリーン側に凸形状をなして両面に非球面を形成し、光軸近傍において画像表示素子側により強い凹面を向けた両凹レンズを形成してなる第3レンズL3と、スクリーン側に凸形状をなし、画像表示素子側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第4レンズL4と、画像表示素子側に凸形状をなし、スクリーン側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第5レンズL5と、画像表示素子側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第6レンズL6と、画像表示素子側に凸形状をなし、スクリーン側に凹面を向けた正メニスカスレンズからなる第7レンズL7と、画像表示素子側に凸形状をなしスクリーン側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第8レンズL8と、そして両面に非球面を形成し、光軸近傍においてスクリーン側に凸形状をなし画像表示素子側に凹面を向けた正メニスカスレンズを形成してなる第9レンズL9とを配置している。第7レンズL7と第8レンズL8の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わされて一体に接合され、2枚接合レンズを形成している。
また、非球面レンズである第3レンズL3が非球面レンズLaに相当し、非球面レンズである第9レンズL9が非球面レンズLbに相当する。
絞りSTは、第2のレンズ群G2のスクリーン側にほぼ近接して配置している。
第2のレンズ群G2は、第10レンズL10〜第14レンズL14を、スクリーン側から、画像表示素子側(ライトバルブLV側)に向かって、順次配置して構成している。すなわち、第2のレンズ群G2は、スクリーン側(拡大側)から、画像表示素子側(縮小側)に向かって、順次、スクリーン側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第10レンズL10と、画像表示素子側に凸形状をなし、スクリーン側に凹面を向けた正メニスカスレンズからなる第11レンズL11と、スクリーン側により強い凹面を向けた両凹レンズからなる第12レンズL12と、スクリーン側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第13レンズL13と、両面に非球面を形成し、光軸近傍において画像表示素子側に凸面を向けた正メニスカスレンズを形成してなる第14レンズL14とを配置している。第11レンズL11と第12レンズL12の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わされて一体に接合され、2枚接合レンズを形成している。また、非球面レンズである第14レンズL14が非球面レンズLcに相当する。
そして、第2のレンズ群G2の画像表示素子側に第14レンズL14に密接して画像表示素子であるライトバルブLVのカバーガラスCGを配置し、さらにカバーガラスCGの、いわゆる縮小側(画像表示素子側)にライトバルブ(画像表示素子)LVを配置している。
この実施例3は、先に説明した条件式〔1〕の上限と条件式〔2〕の下限を決めるレンズ構成である。すなわち、このレンズ構成よりも条件式〔1〕のf1/fの数値が高く、条件式〔2〕のf2/fの数値が低いレンズ構成では、良好な結像性能が得られない。
図10に示すように、実施例3の投射光学系も、実施例1および実施例2の場合と同様に、絞りSTよりもスクリーン側(拡大側)の第1のレンズ群G1が、7枚の球面レンズL1、L2、L4、L5、L6、L7、L8、と、2枚の非球面レンズL3(La)およびL9(Lb)とで構成され、絞りSTよりも画像表示素子側(縮小側)の第2のレンズ群G2が、4枚の球面レンズとL10、L11、L12、L13と、1枚の非球面レンズL14(Lc)とで構成されている。
この実施例3における光学恒数は、e線の波長における全系の合成焦点距離fが、10.14mm、絞りSTよりも拡大側(スクリーン側)の第1のレンズ群G1のe線の波長における合成焦点距離f1が95.16mm、絞りSTよりも縮小側(画像表示素子側)の第2のレンズ群のe線の波長における合成焦点距離f2が32.01mm、像側Fナンバ(像側F値)FNoが1.67、半画角ωが40.2°、レンズ全長(画像表示素子の表示画面〜光学系先端の光軸上の距離)OALが、139.39mmである。この実施例3における各光学要素の光学特性は、次表5の通りである。
Figure 2016142882
また、表5において「*」が付された第5面、第6面、第17面、第18面、第28面および第29面の各光学面が非球面であり、式〔3〕における各非球面のパラメータは、次表6の通りである。これら各非球面は、いずれも光軸を含む縦断面において3個以上の変曲点を有している。
Figure 2016142882
光学恒数に関しては、先に述べたように、像側FナンバFNoがF1.67、半画角ωが40.2°と明るく広角な投射光学系を実現することができている。また、実施例1に比べて、絞りSTよりも拡大側(スクリーン側)の第1のレンズ群G1のパワーが弱まり、絞りSTよりも縮小側(画像表示素子側)の第2のレンズ群G2のパワーが強まることによって、レンズ全長OAL自体は短くすることができる。
図12に示す縦収差図によれば、非点収差が図4に示す実施例1の非点収差に比べて大きくなっている。また、図13に示す横収差図によれば、高画角側(ω=40.2°)で図5に示す実施例1のコマ収差に比べて大きくなっている。
すなわち、図12に示す縦収差図および図13に示す横収差図によれば、実施例3では非点収差とコマ収差が悪化しているが、結像性能としては許容できる範囲である。
〔第4の実施の形態〕
上述した本発明の第4の実施の形態としての具体的な実施例4を詳細に説明する。
実施例4は、本発明の第4の実施の形態に係る投射光学系の具体的な構成の実施例である。
図14および図15は、本発明の第4の実施の形態である実施例4に係る投射光学系の構成を説明するためのものであり、図14は、実施例4に係る投射光学系の主要構成を、光軸を含み且つ画像表示素子の表示画面の短辺に平行な断面(長辺が垂直に交わる断面)に沿って示す断面図、そして図15は、図14の投射光学系における光線の通過軌跡を示す光路図である。
図14および図15において、投射光学系は、図示していないスクリーンから、画像表示素子であるライトバルブLVに向かって、順次、第1のレンズ群G1、絞りST、第2のレンズ群G2およびカバーガラスCGを配置して構成する。ライトバルブ(画像表示素子)LVの表示画面の画像は、カバーガラスCGから第2のレンズ群G2および第1のレンズ群G1を順次介して図示していないスクリーンに拡大投射される。
第1のレンズ群G1は、第1レンズL1〜第9レンズL9を、スクリーン側(いわゆる拡大側)から、画像表示素子側(ライトバルブLV側〜いわゆる縮小側)に向かって、順次配置して構成している。すなわち、第1のレンズ群G1は、スクリーン側(拡大側)から、画像表示素子側(縮小側)に向かって、順次、スクリーン側に凸形状をなし、画像表示素子側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズL1と、スクリーン側に凸形状をなし、画像表示素子側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第2レンズL2と、全体としてスクリーン側に凸形状をなし、両面に非球面を形成し、光軸近傍において画像表示素子側により強い凹面を向けてスクリーン側に凸形状をなす負メニスカスレンズからなる第3レンズL3と、スクリーン側に凸形状をなし、画像表示素子側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第4レンズL4と、画像表示素子側に凸形状をなし、スクリーン側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第5レンズL5と、画像表示素子側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第6レンズL6と、画像表示素子側に凸形状をなし、スクリーン側に凹面を向けた正メニスカスレンズからなる第7レンズL7と、画像表示素子側に凸形状をなしスクリーン側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第8レンズL8と、そして光軸近傍においてスクリーン側に凸形状をなし、画像表示素子側に凹面を向けて両面に非球面を形成した正メニスカスレンズからなる第9レンズL9とを配置している。
第7レンズL7と第8レンズL8の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わされて一体に接合され、2枚接合レンズを形成している。また、非球面レンズである第3レンズL3が非球面レンズLaに相当し、非球面レンズである第9レンズL9が非球面レンズLbに相当する。
絞りSTは、第2のレンズ群G2のスクリーン側にほぼ近接して配置している。
第2のレンズ群G2は、第10レンズL10〜第14レンズL14を、スクリーン側から、画像表示素子側(ライトバルブLV側)に向かって、順次配置して構成している。すなわち、第2のレンズ群G2は、スクリーン側(拡大側)から、画像表示素子側(縮小側)に向かって、順次、スクリーン側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第10レンズL10と、画像表示素子側に凸形状をなし、スクリーン側に凹面を向けた正メニスカスレンズからなる第11レンズL11と、スクリーン側により強い凹面を向けた両凹レンズからなる第12レンズL12と、スクリーン側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第13レンズL13と、両面に非球面を形成し、光軸近傍において画像表示素子側に凸面を向けた正メニスカスレンズを形成してなる第14レンズL14とを配置している。第11レンズL11と第12レンズL12の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わされて一体に接合され、2枚接合レンズを形成している。また、非球面レンズである第14レンズL14が非球面レンズLcに相当する。
そして、第2のレンズ群G2の画像表示素子側に第14レンズL14に密接して画像表示素子であるライトバルブLVのカバーガラスCGを配置し、さらにカバーガラスCGの、いわゆる縮小側(画像表示素子側)にライトバルブ(画像表示素子)LVを配置している。
実施例4は、先に説明した条件式〔1〕の下限と条件式〔2〕の上限を決めるレンズ構成である。すなわち、このレンズ構成よりも条件式〔1〕のf1/fの数値が低く、条件式〔2〕のf2/fの数値が高いレンズ構成では、良好な結像性能が得られない。
図14に示すように、実施例4の投射光学系も、実施例1〜実施例3の場合と同様に、絞りSTよりもスクリーン側(拡大側)の第1のレンズ群G1が、7枚の球面レンズL1、L2、L4、L5、L6、L7、L8、と、2枚の非球面レンズL3(La)およびL9(Lb)とで構成されている。絞りSTよりも画像表示素子側(縮小側)の第2のレンズ群G2が、4枚の球面レンズとL10、L11、L12、L13と、1枚の非球面レンズL14(Lc)とで構成されている。
この実施例4における光学恒数は、e線の波長における全系の合成焦点距離fが、10.14mm、絞りSTよりも拡大側(スクリーン側)の第1のレンズ群G1のe線の波長における合成焦点距離f1が45.98mm、絞りSTよりも縮小側(画像表示素子側)の第2のレンズ群のe線の波長における合成焦点距離f2が44.02mm、像側Fナンバ(像側F値)FNoが1.67、半画角ωが40.2°、そしてレンズ全長(画像表示素子の表示画面〜光学系先端の光軸上の距離)OALが、167.95mmである。この実施例4における各光学要素の光学特性は、次表7の通りである。
Figure 2016142882
また、表7において、「*」で示された第5面、第6面、第17面、第18面、第28面および第29面の各光学面が非球面であり、式〔3〕における各非球面のパラメータは、次表8の通りである。これら各非球面は、いずれも光軸を含む縦断面において3個以上の変曲点を有している。
Figure 2016142882
光学恒数に関しては、先に述べたように、像側FナンバFNoがF1.67、半画角ωが40.2°と明るく広角な投射光学系を実現することができている。
図16に示す縦収差図によれば、球面収差が図4に示した実施例1の球面収差に比べて大きくなっており、非点収差もオーバー側に倒れている。
図17に示す横収差図によれば、低画角側(0.0ω)から高画角側(ω=40.2°)にわたって、図5に示した実施例1のコマ収差に比べて大きくなっている。
すなわち、図16に示す縦収差図および図17に示す横収差図によれば、実施例4では球面収差と非点収差とコマ収差が悪化しているが、結像性能としては許容できる範囲である。
上述した実施例1〜実施例4の各実施例における条件式の数値を整理してまとめると次表9のようになる。
Figure 2016142882
〔第5の実施の形態〕
上述した本発明の第5の実施の形態を詳細に説明する。
実施例5は、本発明の第5の実施の形態に係る画像表示装置の具体的な構成の実施例である。
図18は、本発明の第5の実施の形態に係る画像表示装置の全体の概略構成を示す模式図である。
図18に示す画像表示装置は、投射光学系100、照明部101および回路部102を具備している。
投射光学系100は、上述した本発明の第1〜第4の実施の形態に係る投射光学系であり、具体的には、実施例1〜実施例4のように構成した投射光学系を用いることができ、この場合は、ライトバルブ等の画像表示素子を含んでいる。照明部101は、照明光源および照明光源の照明光を導く照明光学系等を備えており、投射光学系100におけるライトバルブ等の画像表示素子を照明する。回路部102は、投射光学系100のライトバルブ等の画像表示素子および照明部101の照明光源等を駆動するための電気回路を構成している。
画像表示素子としてのライトバルブとして、具体的には、例えばDMDが用いられる。画像表示素子であるライトバルブとして、DMDの他には、例えば、透過型液晶を用いたLCDパネルや反射型液晶を用いたLCOSディスプレイパネル等を用いることもでき、本発明は、画像表示素子に用いるライトバルブの種類には特に限定されるものではない。
画像表示素子が自ら発光する機能を持たないDMD等のような素子である場合には、画像表示画面は、照明部101からの照明光により照明される。照明部101としては、画像表示素子の表示画面を効率よく照明する機能を有するものが望ましく、また、照明をより均一にするため、例えばロッドインテグレータやフライアイインテグレータを用いた照明光学系を用いることができる。また、照明光源としては、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプおよび(白色)LED(発光ダイオード)などの白色光源を用いることができ、また単色発光LEDおよびLD(レーザダイオード)などの単色光源も用いることができる。また、この実施の形態では、自ら発光する機能を持たない画像表示素子を前提としているが、生成させた画像を発光させる機能を有する自己発光方式のものを利用することもでき、そのような場合には照明部101および回路部102における照明部101を駆動するための構成は不要となる場合もある。
図18に示す本発明に係る画像表示装置は、上述した実施例1〜実施例4に係る投射光学系100を備えることにより、明るく広角でありながら、諸収差が良好に補正された画像をスクリーン(図示されていない)に投影することができる。
G1 第1のレンズ群
ST 絞り
G2 第2のレンズ群
CG カバーガラス
LV ライトバルブ(画像表示素子)
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
L6 第6レンズ
L7 第7レンズ
L8 第8レンズ
L9 第9レンズ
L10 第10レンズ
L11 第11レンズ
L12 第12レンズ
L13 第13レンズ
L14 第14レンズ
La、Lb、Lc 非球面レンズ
100 投射光学系
101 照明部
102 回路部
特許第4222408号公報 特許第5094239号公報 特開2014−85677号公報

Claims (7)

  1. 画像表示素子に表示された画像をスクリーンに拡大投射するレンズ系で、像側FナンバFNoが
    FNo ≦ 1.77
    で且つ半画角ωが
    ω ≧ 35.0°
    であり、縮小側に非テレセントリックなレンズ系からなる投射光学系であって、
    最多数の光学素子に共有される光軸を全系の光軸とし、当該光学系の中間部に絞りを配置して、前記絞りよりもスクリーン側の第1のレンズ群G1と、前記絞りよりも画像表示素子側の第2のレンズ群G2とから構成され、
    前記第1のレンズ群G1は少なくとも2枚の非球面レンズを含み、前記第2のレンズ群G2は少なくとも1枚の非球面レンズを含み、そして前記第1のレンズ群G1と前記第2のレンズ群G2は、前記第1のレンズ群G1のe線の波長における合成焦点距離をf1、前記第2のレンズ群G2のe線の波長における合成焦点距離をf2、e線の波長における全系の合成焦点距離をfとして、
    条件式:
    〔1〕4.5 < f1/f < 9.5
    〔2〕3.1 < f2/f < 4.4
    を満足することを特徴とする投射光学系。
  2. 前記第1のレンズ群G1に含まれる非球面レンズのうちの1枚は、光軸方向において最も絞りに近い位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の投射光学系。
  3. 前記第2のレンズ群G2に含まれる非球面レンズは、光軸方向において最も前記画像表示素子に近い位置に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の投射光学系。
  4. 前記第1のレンズ群G1に含まれる非球面レンズにおける少なくとも1つの面の形状は、前記画像表示素子の表示画面の短辺と平行で且つ光軸を含む断面において、少なくとも3つの変曲点を持つことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の投射光学系。
  5. 前記第2のレンズ群G2に含まれる非球面レンズにおける少なくとも1つの面の形状は、前記画像表示素子の表示画面の短辺と平行で且つ光軸を含む断面において、少なくとも3つの変曲点を持つことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の投射光学系。
  6. 前記画像表示素子は、ライトバルブであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の投射光学系。
  7. 前記画像表示素子に表示される画像を、請求項1〜請求項6のいずれか1項の投射光学系を用いて、スクリーンに拡大投影し、画像を投射表示することを特徴とする画像表示装置。
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