JP2016142298A - 車両用ディスクブレーキ - Google Patents

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Abstract

【課題】 制動時に発生する高温の制動熱によってピストンシールが膨張しても、制動解除時にピストンシールでピストンを適正にロールバックさせることができる車両用ディスクブレーキを提供する。【解決手段】 ピストンシール溝9の底壁9cを、シリンダ孔開口側に向けて溝の深さが漸次深くなる放物線状の断面形状に形成する。ピストンシール11をピストンシール溝9のシリンダ孔開口側壁9aに当接させて配置し、少なくとも、ピストンシール溝9のシリンダ孔底部側壁9bとピストンシール11との間と、ピストンシール溝9の底壁9cのシリンダ孔開口側とピストンシール11との間に、ピストンシール11の熱膨張を許容する空間部E1,E2,E3が設けられる。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用ディスクブレーキに関し、詳しくは、キャリパボディの作用部に形成したシリンダ孔に、ピストンシール溝を周設し、該ピストンシール溝に嵌着したピストンシールを介してピストンをシリンダ孔に内挿した車両用ディスクブレーキに関する。
従来、シリンダ孔にピストンシールを介してピストンを内挿した車両用ディスクブレーキでは、制動時に発生する高温の制動熱がピストンを介してピストンシールに伝達されることがあり、ピストンシールがピストンシール溝内で膨張すると、制動解除時にピストンを所定量以上に液圧室方向に引き摺って移動させてしまい、次の制動時のピストンのストロークが増大してブレーキフィーリングが悪化する虞があった。
このため、ピストンシール溝の底壁に、シリンダ孔開口側に向けて拡径する拡径部と、該拡径部よりもシリンダ孔底部側に位置し、拡径部よりも傾斜角度の小さい周面部とを設け、ピストンシールが熱膨張した際に、ピストンシールの容積変化を周面部で吸収させてピストンのロールバック量を調整するもの(例えば、特許文献1参照。)や、ピストンシールをピストンシール溝よりも幅の狭い断面円形、乃至は、長円形に形成し、該ピストンシールとピストンシール溝との間に熱膨張を吸収する空間部を画成したもの(例えば、特許文献2参照。)があった。
特許第4126428号公報 特開平11−125284号公報
しかし、上述の特許文献1のものでは、ピストンシールが熱膨張した際に、容積変化は周面部が形成されたシリンダ孔底部側に集中し、制動解除時にピストンを液圧室方向に所定量以上に引き摺って移動させる虞があった。さらに、拡径部と周面部との間に角部が形成されてしまうことから、ピストンシールが膨張する際に部分的に著しく変形する箇所が生じ、ピストンシールの耐久性を低下することがあった。また、上述の特許文献2のものでは、ピストンシールを断面円形、乃至は、長円形に形成していることから、角シールに比べてピストンとの接触面積が少なくなり、ピストンを確実にロールバックできない虞があった。
そこで本発明は、制動時に発生する高温の制動熱によってピストンシールが膨張しても、制動解除時にピストンシールでピストンを適正にロールバックさせることができる車両用ディスクブレーキを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の車両用ディスクブレーキは、キャリパボディの作用部にシリンダ孔をディスクロータ側に開口して設け、前記シリンダ孔にピストンシール溝を周設し、該ピストンシール溝に角シールで形成されたピストンシールを嵌着し、該ピストンシールを介してピストンをシリンダ孔に内挿した車両用ディスクブレーキにおいて、前記ピストンシール溝は、シリンダ孔開口側壁と、シリンダ孔底部側壁と、該シリンダ孔底部側壁と前記シリンダ孔開口側壁とを繋ぐ底壁とを備え、前記底壁は、シリンダ孔開口側に向けて溝の深さが漸次深くなる放物線状の断面形状を有する湾曲部を備え、熱膨張していない初期状態の前記ピストンシールは、少なくとも、前記ピストンシール溝のシリンダ孔底部側壁と前記ピストンシールとの間と、前記ピストンシール溝の底壁のシリンダ孔開口側と前記ピストンシールとの間に、前記ピストンシールの熱膨張を許容する空間部が設けられることを特徴としている。
また、前記キャリパボディの作用部にシリンダ孔をディスクロータ側に開口して設け、前記シリンダ孔にピストンシール溝を周設し、該ピストンシール溝に角シールで形成されたピストンシールを嵌着し、該ピストンシールを介してピストンをシリンダ孔に内挿した車両用ディスクブレーキにおいて、前記ピストンシール溝は、シリンダ孔開口側壁と、シリンダ孔底部側壁と、該シリンダ孔底部側壁と前記シリンダ孔開口側壁とを繋ぐ底壁とを備え、前記底壁は、断面形状が突状の円弧形状、又は、シリンダ孔開口側に向けて溝の深さが漸次深くなる、曲率の異なる複数の突状の円弧が連続した形状を有する湾曲部を備え、熱膨張していない初期状態の前記ピストンシールは、少なくとも、前記ピストンシール溝のシリンダ孔底部側壁と前記ピストンシールとの間と、前記ピストンシール溝の底壁のシリンダ孔開口側と前記ピストンシールとの間に、前記ピストンシールの熱膨張を許容する空間部が設けられることを特徴としている。
さらに前記曲率の異なる複数の突状の円弧は、シリンダ孔開口側に配置される円弧ほど曲率が小さくなると好ましい。また、前記底壁は、前記湾曲部のシリンダ孔底部側に、断面形状がシリンダ軸と平行、又は、シリンダ孔底部側に向けて前記ピストンシール溝の深さが漸次深くなる直線部を備えていてもよく、さらに、シリンダ孔底部側に向けて前記ピストンシール溝の深さが漸次深くなる底部側湾曲部を備えていてもよい。
本発明の車両用ディスクブレーキによれば、角シールで形成されたピストンシールの熱膨張を許容する空間部が、少なくとも、ピストンシール溝のシリンダ孔底部側壁とピストンシールとの間と、ピストンシール溝の底壁のシリンダ孔開口側とピストンシールとの間に設けられていることから、ピストンシールの熱膨張をピストンシール溝のシリンダ孔底部側とシリンダ孔開口側とで吸収させることができ、従来のように、ピストンシールが膨張する際にシリンダ孔底部側のみが著しく変形することがない。これにより、制動解除時にピストンを液圧室方向に所定量以上に引き摺って移動させてしまうことを防止でき、次の制動時のピストンのストロークが増大する虞がなく、ブレーキフィーリングを良好に保つことができる。
さらに、ピストンシール溝の底壁に、シリンダ孔開口側に向けて溝の深さが漸次深くなる放物線状の断面形状を有する湾曲部や、断面形状が突状の円弧形状、又は、シリンダ孔開口側に向けて溝の深さが漸次深くなる、曲率の異なる複数の突状の円弧が連続した形状を有する湾曲部が形成されることにより、ピストンシールが膨張する際に部分的に著しく変形する箇所が生じにくいことから、ピストンのロールバック量を適正に保つことができるとともに、ピストンシールの耐久性を向上させることができる。
また、ピストンシール溝の深さは、シリンダ孔底部側が浅くなっていることから、ピストンシールのシリンダ孔底部側の緊迫力が大きくなり、ピストンシールのピストンシール溝内での位置を保持することができることから、ピストンシール溝のシリンダ孔底部側壁とピストンシールとの間の空間部を良好に保つことができる。
さらに、湾曲部のシリンダ孔底部側に、断面形状がシリンダ軸と平行、又は、シリンダ孔底部側に向けて前記ピストンシール溝の深さが漸次深くなる直線部や、シリンダ孔底部側に向けて前記ピストンシール溝の深さが漸次深くなる底部側湾曲部を設けたことにより、ピストンシールが膨張する際に部分的に著しく変形させることなく、ピストンシール溝のシリンダ孔底部側壁とピストンシールとの間の空間部の容積を確保することができる。
本発明の第1形態例を示す車両用ディスクブレーキの要部拡大断面図である。 同じくピストンシール溝を示す拡大断面図である。 同じく車両用ディスクブレーキの断面図である。 本発明の第2形態例を示す車両用ディスクブレーキの要部拡大断面図である。
図1乃至図3は本発明の車両用ディスクブレーキの第1形態例を示す図である。本形態例の車両用ディスクブレーキ1は、ディスクロータ2の一側部に配設される作用部3aとディスクロータ2の他側部に配設される反作用部3bと、これらをディスクロータ2の外側を跨いで連結するブリッジ部3cとを有するキャリパボディ3をスライドピン(図示せず)及びキャリパブラケット4を介して車体に固設している。
前記ディスクロータ2の両側部に対向配置される一対の摩擦パッド5,5は、ディスクロータ2の側面に摺接するライニング5aと、キャリパボディ3に保持される裏板5bとで形成されており、ブリッジ部3cの内側で作用部3aと反作用部3bとの間にディスクロータ2を挟んでディスク軸方向へ移動可能に設けられている。
キャリパボディ3の作用部3aには、ディスクロータ2側が開口した有底のシリンダ孔6が設けられており、該シリンダ孔6内に、コップ状のピストン7が液密かつ移動可能に内挿されている。このピストン7は、ピストン7とシリンダ孔6底部との間に画成された液圧室8に供給される作動液により、シリンダ孔6内をディスクロータ方向へ移動して作用部側の摩擦パッド5をディスクロータ2の一側面に向けて押動する。また、反作用部3bには、反作用部側の摩擦パッド5をディスクロータ2の他側面に向けて押動する反力爪3dが設けられている。
シリンダ孔6の内周面には、シリンダ軸方向中間部に環状のピストンシール溝9が周設されるとともに、該ピストンシール溝9よりもシリンダ孔開口側に環状のダストシール溝10が周設されている。ピストンシール溝9には、ピストン7の外周面に液密かつ移動可能に摺接するピストンシール11が嵌着され、ダストシール溝10には、シリンダ孔内への塵埃の侵入を防止するダストシール12の一端が嵌着され、ダストシール12の他端は、ピストン7の先端部外周面に周設された嵌着溝7aに嵌着されている。
ピストンシール溝9は、シリンダ孔開口側壁9aと、シリンダ孔底部側壁9bと、シリンダ孔底部側壁9bとシリンダ孔開口側壁9aとを繋ぐ底壁9cとを有している。シリンダ孔開口側壁9aは、溝開口側に、溝開口端に向けてシリンダ孔開口側に漸次傾斜する第1円錐面9dと、該第1円錐面9dの溝底部側に設けられ、シリンダ軸CL1に直交する平面部9eと、該平面部9eの溝底部側に設けられ、溝底部に向けてシリンダ孔開口側に漸次傾斜する第2円錐面9fとを備えている。シリンダ孔底部側壁9bは、シリンダ軸CL1に直交して形成され、溝開口側に、溝開口端に向けてシリンダ孔底部側に漸次傾斜する第3円錐面9gが設けられている。
底壁9cは、放物線状の断面形状に形成され、シリンダ孔底部側壁9bの近傍に放物線の頂点P1が設けられ、頂点P1からシリンダ孔開口側壁9aに向けて溝の深さが漸次深くなる湾曲部9hが形成されるとともに、頂点P1からシリンダ孔底部側壁9bに向けて溝の深さが漸次深くなる底部側湾曲部9iが形成されている。
ピストンシール11は、角シールとも呼ばれる断面が四角形状を有するものであって、シリンダ孔開口側面11bをピストンシール溝9のシリンダ孔開口側壁9aの平面部9eに当接させ、シリンダ孔底部側の角部11cを底壁9cの頂点P1の位置に配置してピストンシール溝9に嵌着され、ピストンシール溝9のシリンダ孔底部側壁9bとピストンシール11との間に空間部E1が、第2円錐面9fとピストンシール11との間に空間部E2が、湾曲部9hのシリンダ孔開口側とピストンシール11との間に空間部E3がそれぞれ形成されている。
上述のように形成された本形態例の車両用ディスクブレーキ1は、運転者の制動操作によってキャリパボディ3の液圧室8に昇圧した作動液が供給されると、ピストン7がシリンダ孔6内をディスクロータ方向へ前進し、作用部側の摩擦パッド5をディスクロータ2の方向に押動し、該摩擦パッド5のライニング5aをディスクロータ2の一側面へ押圧する。次に、この反作用部により、キャリパボディ3がスライドピンの案内にて作用部3a方向へ移動し、反作用部3bの反力爪3dが反作用部側の摩擦パッド5を押動し、該摩擦パッド5のライニング5aをディスクロータ2の他側面へ押圧する。これにより、ディスクロータ2の制動力が作用する。
制動時に、ピストンシール11は、ピストン7の前進によって内周面11aがピストン7の外周面7bに引き摺られ、第1円錐面9d側に変形する。また、制動時に発生する高温の制動熱がピストン7を介してピストンシール11に伝達され、ピストンシール11がピストンシール溝9内で熱膨張すると、膨張したピストンシール11の容積は、ピストンシール溝9のシリンダ孔開口側とシリンダ孔底部側とにそれぞれ形成された空間部E1,E2,E3に吸収される。このとき、ピストンシール溝9の底壁9cが、シリンダ孔開口側に向けて溝の深さが漸次深くなるとともに、放物線状の断面形状を有することから、ピストンシール11が部分的に著しく変形する箇所が生じにくい。
また、制動操作の解除によって液圧室8の圧力が低下すると、ピストンシール11が元の状態に復帰する復元力によって、ピストン7が所定量ロールバックする。このとき、本形態例では、従来のように、ピストンシール11が膨張する際にシリンダ孔底部側のみが著しく変形することがないことから、制動解除時にピストン7を液圧室方向に所定量以上に引き摺って移動させてしまうことを防止でき、次の制動時のピストン7のストロークが増大する虞がなく、ブレーキフィーリングを良好に保つことができる。また、ピストンシール溝9の深さは、シリンダ孔底部側が浅くなっていることから、ピストンシール11のシリンダ孔底部側の緊迫力が大きくなり、ピストンシール11のピストンシール溝9内での位置を保持することができ、空間部E1,E2,E3を良好に保つことができる。さらに、ピストンシール11が熱膨張する際に、部分的に著しく変形する箇所が生じにくいことから、ピストンシール11の耐久性を向上させることができる。
図4は、本発明の第2形態例を示し、第1形態例と同様の構成要素を示すものには、同一の符号をそれぞれ付して、その詳細な説明は省略する。本形態例のピストンシール溝9の底壁9jは、断面形状が突状の円弧形状に形成され、シリンダ孔底部側壁9aの近傍に頂点P2が設けられ、頂点P2からシリンダ孔開口側壁9aに向けて溝の深さが漸次深くなる湾曲部9kが形成されるとともに、頂点P2からシリンダ孔底部側壁9bに向けて溝の深さが漸次深くなる底部側湾曲部9mが形成されている。
なお、本発明は上述の形態例に限るものではなく、ピストンシール溝の底壁は、曲率の異なる複数の突状の円弧が連続した断面形状を有する湾曲部を備えたものであってもよく、この場合、曲率の異なる複数の突状の円弧は、シリンダ孔開口側に配置される円弧ほど曲率が小さいと好ましい。また、ピストンシール溝の底壁の放物線状の断面形状を有する湾曲部や、曲率の異なる複数の突状の円弧が連続した断面形状を有する湾曲部のシリンダ孔底部側に、断面形状がシリンダ軸と平行、又は、シリンダ孔底部側に向けて前記ピストンシール溝の深さが漸次深くなる直線部を設けたものでもよい。また、本発明は、上述の形態例のようにピンスライドタイプのディスクブレーキに適用されるものに限らず、ピストン対向型のディスクブレーキにも適用することができる。
1…車両用ディスクブレーキ、2…ディスクロータ、3…キャリパボディ、3a…作用部、3b…反作用部、3c…ブリッジ部、3d…反力爪、4…キャリパブラケット、5…摩擦パッド、5a…ライニング、5b…裏板、6…シリンダ孔、7…ピストン、7a…嵌着溝、7b…外周面、8…液圧室、9…ピストンシール溝、9a…シリンダ孔開口側壁、9b…シリンダ孔底部側壁、9c…底壁、9d…第1円錐面、9e…平面部、9f…第2円錐面、9g…第3円錐面、9h…湾曲部、9i…底部側湾曲部、9j…底壁、9k…湾曲部、9m…底部側湾曲部、10…ダストシール溝、11…ピストンシール、11a…内周面、11b…シリンダ孔開口側面、11c…角部、12…ダストシール

Claims (5)

  1. キャリパボディの作用部にシリンダ孔をディスクロータ側に開口して設け、前記シリンダ孔にピストンシール溝を周設し、該ピストンシール溝に角シールで形成されたピストンシールを嵌着し、該ピストンシールを介してピストンをシリンダ孔に内挿した車両用ディスクブレーキにおいて、
    前記ピストンシール溝は、シリンダ孔開口側壁と、シリンダ孔底部側壁と、該シリンダ孔底部側壁と前記シリンダ孔開口側壁とを繋ぐ底壁とを備え、前記底壁は、シリンダ孔開口側に向けて溝の深さが漸次深くなる放物線状の断面形状を有する湾曲部を備え、
    熱膨張していない初期状態の前記ピストンシールは、少なくとも、前記ピストンシール溝のシリンダ孔底部側壁と前記ピストンシールとの間と、前記ピストンシール溝の底壁のシリンダ孔開口側と前記ピストンシールとの間に、前記ピストンシールの熱膨張を許容する空間部が設けられることを特徴とする車両用ディスクブレーキ。
  2. キャリパボディの作用部にシリンダ孔をディスクロータ側に開口して設け、前記シリンダ孔にピストンシール溝を周設し、該ピストンシール溝に角シールで形成されたピストンシールを嵌着し、該ピストンシールを介してピストンをシリンダ孔に内挿した車両用ディスクブレーキにおいて、
    前記ピストンシール溝は、シリンダ孔開口側壁と、シリンダ孔底部側壁と、該シリンダ孔底部側壁と前記シリンダ孔開口側壁とを繋ぐ底壁とを備え、前記底壁は、断面形状が突状の円弧形状、又は、シリンダ孔開口側に向けて溝の深さが漸次深くなる、曲率の異なる複数の突状の円弧が連続した形状を有する湾曲部を備え、
    熱膨張していない初期状態の前記ピストンシールは、少なくとも、前記ピストンシール溝のシリンダ孔底部側壁と前記ピストンシールとの間と、前記ピストンシール溝の底壁のシリンダ孔開口側と前記ピストンシールとの間に、前記ピストンシールの熱膨張を許容する空間部が設けられることを特徴とする車両用ディスクブレーキ。
  3. 前記曲率の異なる複数の突状の円弧は、シリンダ孔開口側に配置される円弧ほど曲率が小さくなることを特徴とする請求項2記載の車両用ディスクブレーキ。
  4. 前記底壁は、前記湾曲部のシリンダ孔底部側に、断面形状がシリンダ軸と平行、又は、シリンダ孔底部側に向けて前記ピストンシール溝の深さが漸次深くなる直線部を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の車両用ディスクブレーキ。
  5. 前記底壁は、前記湾曲部のシリンダ孔底部側に、シリンダ孔底部側に向けて前記ピストンシール溝の深さが漸次深くなる底部側湾曲部を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の車両用ディスクブレーキ。
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