JP2016142253A - 燃料供給システム及び制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料タンク内の温度上昇を抑えつつ、サプライポンプに吸い込まれる液化ガス燃料の過度な温度上昇を抑制する燃料供給システムの提供。【解決手段】燃料供給システム100は、燃料タンク190に貯留されたジメチルエーテル等の液化ガス燃料をサプライポンプ20の圧送により内燃機関110に供給する。燃料供給システム100の燃料ライン80には、燃料タンク190からサプライポンプ20に液化ガス燃料を供給する供給ライン81に加えて、第一戻りライン91と第二戻りライン92とが形成されている。第一戻りライン91は、サプライポンプ20に吸い込まれる液化ガス燃料のうちで、内燃機関110にて燃焼に使用されなかったリーク燃料を、燃料タンク190に戻すことができる。第二戻りライン92は、第一戻りライン91から分岐し、供給ライン81にリーク燃料を戻すことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料タンクに貯留された液化ガス燃料を、サプライポンプの圧送によって内燃機関に供給する燃料供給システム、及びこの燃料供給システムに適用される制御装置に関する。
内燃機関に燃料を供給する燃料供給システムでは、サプライポンプに吸い込まれた燃料の一部は、内燃機関にて燃焼に使用されることなく、リーク燃料として燃料タンクへと戻されている。こうしたリーク燃料は、高温な内燃機関の近傍を通過することで、燃料タンク内の液化ガス燃料よりも温度の高い状態となる。
ここで、特許文献1に記載のジメチルエーテルのような液化ガス燃料は、気化し易い特性を有する。故に、燃料タンクからサプライポンプへと繋がる供給ラインでの燃料の気化を防ぐためには、燃料タンク内の温度を低く抑制しておく必要がある。そのため、特許文献1に開示の燃料系統には、インジェクタにて余剰となったリーク燃料を供給ラインに戻す循環ラインが設けられている。
特開2012−77735号公報
しかし、特許文献1に開示の燃料系統では、リーク燃料の全てがサプライポンプ前の供給ラインに戻されるため、サプライポンプに吸い込まれる液化ガス燃料の温度は、高温になってしまう。その結果、燃料タンク内の温度上昇を抑えることがでたとしても、サプライポンプによる液化ガス燃料の圧送が、良好に行われなくなる虞が生じ得た。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、燃料タンク内の温度上昇を抑えつつ、サプライポンプに吸い込まれる液化ガス燃料の過度な温度上昇を抑制する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、開示された一つの発明は、燃料タンク(190)に貯留された液化ガス燃料をサプライポンプ(20)の圧送により内燃機関(110)に供給する燃料供給システムであって、サプライポンプに吸い込まれる液化ガス燃料のうちで内燃機関にて燃焼に使用されなかったリーク燃料を、燃料タンクに戻す第一戻りライン(91)と、第一戻りラインから分岐し、燃料タンクからサプライポンプに液化ガス燃料を供給する供給ライン(81,281)に、リーク燃料を戻す第二戻りライン(92,292)と、を備えている。
この発明によれば、内燃機関にて燃焼に使用されなかったリーク燃料は、第一戻りラインを通じて燃料タンクに戻されると共に、第一戻りラインから分岐する第二戻りラインを通じて供給ラインに戻される。以上の構成では、リーク燃料の一部が供給ラインに戻されるため、燃料タンク内の温度上昇は、抑制され得る。加えて、全てのリーク燃料が常に供給ラインに戻されるわけではないため、サプライポンプに吸い込まれる液化ガス燃料の過度な温度上昇も、抑制され得る。
加えて、開示された他の一つの発明では、第二戻りラインを流れるリーク燃料の量を調整する流量調整部(70,170,270)を、さらに備えている。
この発明では、流量調整部の機能により、サプライポンプの圧送不良を生じさせない範囲内で、サプライポンプ前に戻すリーク燃料の量を増やす調整が可能となる。その結果、燃料タンクに戻るリーク燃料の量が低減され得るので、燃料タンク内の温度上昇をいっそう抑えることができる。以上のように、流量調整部を設けることで、燃料タンク内の温度上昇の抑制と、サプライポンプに吸い込まれる液化ガス燃料の温度上昇の抑制とを、高度に両立させることが可能となる。
さらに、開示された他の一つの発明は、燃料タンク(190)から供給ライン(81,281)を通じてサプライポンプ(20)に供給される液化ガス燃料を、当該サプライポンプの圧送によって内燃機関(110)に供給し、サプライポンプに吸い込まれる液化ガス燃料のうちで内燃機関にて燃焼に使用されなかったリーク燃料を、第一戻りライン(91)から燃料タンクに戻すと共に、第一戻りラインから分岐する第二戻りライン(92,292)を通じて供給ラインに戻す燃料供給システムに適用され、第二戻りラインを流れるリーク燃料の量を調整する流量調整部(70,170,270)を制御する制御装置であって、サプライポンプに吸い込まれる液化ガス燃料の計測温度(MTF)を示す信号が吸込温度計測部(61)から入力される入力部(51,251)と、入力部に入力された計測温度が高いほど、第二戻りラインを流れるリーク燃料量を減少させる制御信号を流量調整部へ出力する出力部(52,252)と、を備えている。
この発明では、サプライポンプに圧送不良を生じさせない範囲内で、サプライポンプに戻るリーク燃料量が調整される。故に、燃料タンク内の温度上昇の抑制と、サプライポンプに吸い込まれる液化ガス燃料の温度上昇の抑制との両立が、高い確実性をもって実現される。
尚、上記括弧内の参照番号は、本発明の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、本発明の範囲を何ら制限するものではない。
本発明の第一実施形態による燃料供給システムの構成を示す図である。 ジメチルエーテルの温度と飽和蒸気圧との相関を示す図である。 第一実施形態の制御装置によって実施される処理を示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態による燃料供給システムの構成を示す図である。 第二実施形態の制御装置によって実施される処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。そして、複数の実施形態及び変形例に記述された構成同士の明示されていない組み合わせも、以下の説明によって開示されているものとする。
(第一実施形態)
図1に示す燃料供給システム100は、燃料タンク190及び内燃機関110と共に車両に搭載され、燃料タンク190に貯留された液化ガス燃料を内燃機関110に供給する。燃料タンク190は、液化ガス燃料の一種であるジメチルエーテル(Dimethyl Ether,DME)を貯留している。燃料タンク190内のDME燃料は、燃料蒸気圧に応じた圧力で加圧されることによって液化されている。燃料タンク190には、安全弁191が設けられている。安全弁191は、燃料タンク190内の圧力が所定の上限圧力を超えた場合に開弁する。上限圧力は、例えば1.8MPa(=18bar)程度に設定されている(図2参照)。内燃機関110は、具体的にはディーゼル機関であり、各気筒に配置されたインジェクタ40から噴射されるDME燃料を各気筒内にて圧縮する。内燃機関110は、圧縮によって燃焼するDME燃料の熱エネルギーを動力に変換する。
燃料供給システム100は、フィードポンプ10、サプライポンプ20、コモンレール30、インジェクタ40、これらの構成を互いに接続する燃料ライン80、及び三方弁70を備えている。加えて燃料供給システム100には、各センサ61〜63及び制御装置50が含まれている。
フィードポンプ10は、燃料タンク190の外部に配置されている。フィードポンプ10は、制御装置50と電気的に接続された電動ポンプである。フィードポンプ10は、制御装置50から出力される制御信号に基づいて作動する。フィードポンプ10は、燃料タンク190に貯留されたDME燃料を吸い込み、DME燃料にフィード圧力(例えば1〜2MPa(=10〜20bar,図2参照))を加えて、サプライポンプ20に圧送する。
サプライポンプ20は、例えばプランジャポンプ等であり、内燃機関110によって駆動される。サプライポンプ20は、フィードポンプ10から供給されるDME燃料をさらに加圧する。サプライポンプ20は、昇圧されたDME燃料をコモンレール30に向けて圧送する。サプライポンプ20は、制御装置50と電気的に接続されている。サプライポンプ20は、制御装置50から出力される制御信号に基づいて、コモンレール30に供給するDME燃料量を増減させる。尚、サプライポンプ20の駆動源は、電動モータ等であってもよい。
サプライポンプ20は、リーク燃料排出部21を有している。リーク燃料排出部21は、サプライポンプ20にて生じるリーク燃料を、サプライポンプ20の外部に排出する。サプライポンプ20のリーク燃料は、プランジャ等の摺動部の周囲に形成されたクリアランスを通じて漏れ出る燃料等である。
コモンレール30は、鉄鋼材等の金属材料によって形成された管状部材である。コモンレール30は、サプライポンプ20にて加圧されたDME燃料を、圧力を維持させたまま蓄積する。コモンレール30は、各インジェクタ40にDME燃料を供給する。コモンレール30には、減圧弁31が設けられている。減圧弁31は、コモンレール30内の燃料圧力が所定の圧力を超えた場合に開弁することで、コモンレール30内のDME燃料の少なくとも一部を、コモンレール30の外部に排出する。
インジェクタ40は、コモンレール30を通じて供給されるDME燃料を、内燃機関110の各気筒内に供給する。インジェクタ40は、内燃機関110のヘッド部に形成された貫通孔に挿入されることにより、燃焼室内に噴孔を露出させている。インジェクタ40は、制御装置50と電気的に接続されている。インジェクタ40は、制御装置50からの制御信号に基づいて、燃焼室に露出した噴孔からDME燃料を噴射する。
インジェクタ40は、余剰燃料排出部を有している。余剰燃料排出部は、インジェクタ40にて生じる余剰燃料を、インジェクタ40の外部に排出する。インジェクタ40の余剰燃料は、コモンレール30から供給されたDME燃料のうちで、噴孔から噴射されなかった燃料である。余剰燃料は、具体的には、インジェクタ40の背圧室から排出される燃料、及びインジェクタ40の摺動部に形成されるクリアランスを通じて漏れ出る燃料等である。
燃料ライン80は、DME燃料を流通させる配管である。燃料ライン80には、供給ライン81、高圧ライン84、分配ライン85、レールリークライン86、インジェクタリターンライン87、ポンプリークライン88、第一戻りライン91、及び第二戻りライン92が含まれている。
供給ライン81は、ポリエステル又はアラミド等によって補強されたゴム製のホース材により形成されている。供給ライン81は、燃料タンク190からサプライポンプ20にDME燃料を供給する燃料流路を形成している。供給ライン81は、第一区間82及び第二区間83を有している。第一区間82は、供給ライン81のうちで、燃料タンク190とフィードポンプ10とを繋ぐ区間である。第二区間83は、供給ライン81のうちで、フィードポンプ10とサプライポンプ20とを繋ぐ区間である。
高圧ライン84及び分配ライン85は、湾曲させた金属製の管状部材によってそれぞれ形成されている。高圧ライン84は、サプライポンプ20とコモンレール30とを繋ぐ配管である。高圧ライン84は、サプライポンプ20によって昇圧されたDME燃料をコモンレール30に供給する燃料流路を形成している。分配ライン85は、コモンレール30と各インジェクタ40とを繋ぐ配管である。各分配ライン85は、コモンレール30内に蓄積された高圧のDME燃料を、各インジェクタ40に供給する燃料流路を形成している。
レールリークライン86、インジェクタリターンライン87、及びポンプリークライン88は、補強されたゴム製のホース材によってそれぞれ形成されている。レールリークライン86は、コモンレール30と第一戻りライン91とを繋ぐ配管である。レールリークライン86は、減圧弁31の開弁によってコモンレール30から排出されたDME燃料を第一戻りライン91に流通させる燃料流路を形成している。インジェクタリターンライン87は、各インジェクタ40の各余剰燃料排出部と第一戻りライン91とを繋ぐ配管である。インジェクタリターンライン87は、各余剰燃料排出部から排出される余剰燃料を第一戻りライン91に流通させる燃料流路を形成している。ポンプリークライン88は、サプライポンプ20のリーク燃料排出部21と第一戻りライン91とを繋ぐ配管である。ポンプリークライン88は、リーク燃料排出部21から排出されるリーク燃料を第一戻りライン91に流通させる燃料流路を形成している。
第一戻りライン91及び第二戻りライン92は、補強されたゴム製のホース材によってそれぞれ形成されている。第一戻りライン91は、各ライン86〜88と燃料タンク190とを繋ぐ配管である。第一戻りライン91は、各ライン86〜88を通じて回収されたDME燃料を、燃料タンク190に戻す燃料流路を形成している。ここで、各ライン86〜88から第一戻りライン91に流入するDME燃料を総称して、以下「リーク燃料」とする。リーク燃料は、サプライポンプ20に吸い込まれるDME燃料のうちで、内燃機関110にて燃焼に使用されなかった燃料である。リーク燃料は、高温な内燃機関110の近傍を通過することにより、燃料タンク190内のDME燃料よりも温度の高い状態となっている。
第二戻りライン92は、第一戻りライン91から分岐し、第一戻りライン91と燃料タンク190とを繋ぐ配管である。第二戻りライン92は、供給ライン81のうちの第二区間83にリーク燃料を戻す燃料流路を形成している。第二戻りライン92は、接続部94によって供給ライン81と接続されている。接続部94は、例えばT型の継ぎ手部材によって形成されている。接続部94は、第二戻りライン92を流通するリーク燃料を、供給ライン81を流通するDME燃料に合流させる。
三方弁70は、リーク燃料を流通させる弁本体と、弁本体を制御するアクチュエータ等とによって構成されている。弁本体は、第一戻りライン91から第二戻りライン92を分岐させる分岐部93を形成している。弁本体には、複数のポート部71〜73が設けられている。第一ポート部71及び第二ポート部72は、第一戻りライン91と接続されている。第三ポート部73は、第二戻りライン92と接続されている。三方弁70は、弁本体によって第一ポート部71から流入するリーク燃料を分流し、第二ポート部72及び第三ポート部73から流出させる。以上の構成によれば、リーク燃料の一部を第一戻りライン91を通じて燃料タンク190に戻すと共に、リーク燃料の他の一部を第一戻りライン91から分岐する第二戻りライン92を通じて供給ライン81に戻すことが可能となる。
三方弁70のアクチュエータは、制御装置50と電気的に接続されている。三方弁70は、制御装置50から出力される制御信号に基づいてアクチュエータを作動させることで、第二ポート部72に流出させる燃料量と第三ポート部73に流出させる燃料量との比率を変更する。こうした比率の変更は、第一ポート部71から流入したリーク燃料を、第二ポート部72及び第三ポート部73のいずれか一方に全て流出させるまで可能である。制御装置50による三方弁70の制御により、第一戻りライン91を流れるリーク燃料の量と、第二戻りライン92を流れるリーク燃料の量とが共に調整される。
各センサ61〜63は、制御装置50と電気的に接続されており、計測結果を制御装置50に出力する。吸込温度センサ61は、供給ライン81の第二区間83に配置されている。吸込温度センサ61は、第二区間83上において、接続部94よりもサプライポンプ20に近接する下流側の位置に設けられている。吸込温度センサ61は、DMEの燃料経路においてサプライポンプ20の前に位置することにより、サプライポンプ20に吸い込まれるDME燃料の燃料温度MTFを計測する。吸込温度センサ61によって計測された燃料温度MTFは、制御装置50に取得される。
タンク温度センサ62は、燃料タンク190の壁部に取り付けられている。タンク温度センサ62は、燃料タンク190内の雰囲気温度又は燃料温度を計測する。タンク温度センサ62によって計測された温度は、タンク温度MTTとして制御装置50に取得される。圧力センサ63は、吸込温度センサ61と並ぶ配置にて、供給ライン81の第二区間83に取り付けられている。圧力センサ63は、第二区間83上において、接続部94よりもサプライポンプ20に近接する下流側の位置に設けられている。DMEの燃料経路においてサプライポンプ20の前に位置することにより、サプライポンプ20に吸い込まれるDME燃料の燃料圧力MPFを計測する。圧力センサ63によって計測された燃料圧力MPFは、制御装置50に取得される。
制御装置50は、演算回路としてのプロセッサ58、RAM、及びフラッシュメモリ59等の書き換え可能な記憶媒体を有するマイクロコンピュータと、駆動回路とを含む構成である。制御装置50は、入力部51及び出力部52を有している。入力部51は、各センサ61〜63を含む複数のセンサ類と接続されている。出力部52は、各インジェクタ40及び三方弁70等を含む複数のアクチュエータ類と接続されている。制御装置50は、フラッシュメモリ59に記憶されている制御プログラムと入力部51を通じて取得した各情報とに基づいて、出力部52から出力する制御信号を生成する。
以上の燃料供給システム100において、第一戻りライン91及び第二戻りライン92のそれぞれを流れるリーク燃料量を調整するために、制御装置50のプロセッサ58にて実施される処理を説明する。制御装置50にて実施される処理では、燃料の上限温度ULF、燃料タンク190の上限温度ULT、及び燃料温度MTFの設定温度PTという三つ閾値が用いられる。まずこれらの閾値を図2に示すDME燃料の飽和蒸気圧線に基づいて説明する。
図2には、飽和蒸気圧線が示す圧力に、余裕代となる圧力を加えた温度設定基準線が示されている。燃料の上限温度ULFは、例えば圧力センサ63にて計測された現在の燃料圧力MPFに対応する温度設定基準線上の値に設定される。燃料タンク190の上限温度ULTは、例えば安全弁191の開弁圧力(例えば18bar)に基づいて予め設定されている。具体的に上限温度ULTは、安全弁191の開弁圧力に対応する飽和蒸気圧線上の値(70℃程度)か、それよりも僅かに低い値に予め設定されている。設定温度PTは、フィードポンプ10によって加えられるフィード圧力の使用領域に基づいて予め設定されている。具体的に設定温度PTは、使用領域の下限圧力に対応する温度設定基準線上の値よりも小さい範囲内に設定されている。
次に、上記各閾値を用いて制御装置50が実施する処理の詳細を図3に基づき、図1を参照しつつ説明する。図3に示す処理は、例えばイグニッションをオン状態にする操作が入力されたことに基づいて、制御装置50によって繰り返し開始される。
S101では、吸込温度センサ61、タンク温度センサ62、及び圧力センサ63のそれぞれから出力されている信号に基づき、燃料温度MTF、タンク温度MTT、及び燃料圧力MPFの各値を取得し、S102に進む。S102では、S101にて取得した燃料圧力MPFに基づいて、現在の燃料圧力MPFに対応した上限温度ULFを設定し、S103に進む。
S103では、S102にて取得した燃料温度MTFがS102にて設定した上限温度ULF以下であるか否かを判定する。燃料温度MTFが上限温度ULFを超えている場合には、S104に進む。S104では、サプライポンプ20に吸い込まれる燃料の温度を低下させるために、第三ポート部73を閉状態にさせる制御信号を三方弁70に出力する。S104にて出力された制御信号に基づく三方弁70の作動により、実質的に全てのリーク燃料は、第二ポート部72を通じて第一戻りライン91に流れ、燃料タンク190に戻される。
S103にて燃料温度MTFが上限温度ULF以下であると判定された場合のS105では、S101にて取得したタンク温度MTTが予め設定された上限温度ULT以下であるか否かを判定する。タンク温度MTTが上限温度ULTを超えている場合には、S106に進む。S106では、燃料タンク190内の温度を低下させるために、第二ポート部72を閉状態にさせる制御信号を三方弁70に出力する。S106にて出力された制御信号に基づく三方弁70の作動により、実質的に全てのリーク燃料は、第三ポート部73を通じて第二戻りライン92に流れ、サプライポンプ20前に戻される。
S105にてタンク温度MTTが上限温度ULT以下であると判定された場合のS107では、S101にて取得した燃料温度MTFと設定温度PTとを比較する。S107にて、燃料温度MTFが設定温度PTと実質的に同一であると判定した場合には、処理を終了する。一方で、燃料温度MTFが設定温度PTと異なっていると判定した場合には、S108に進む。
S108では、三方弁70の各ポート部72,73に流出させるリーク燃料の分流比率を調整するための制御信号を、燃料温度MTFと設定温度PTとの差分に基づいて生成し、S109に進む。S109では、S108にて生成された制御信号を三方弁70へ出力し、一連の処理を終了する。
S108及びS109の処理によれば、計測された燃料温度MTFの値が設定温度PTの値よりも高かった場合(MTF>PT)、三方弁70では、第二ポート部72に流出させるリーク燃料の比率が高められる。故に、燃料タンク190へと戻されるリーク燃料の流量が増加し、且つ、サプライポンプ20前へと戻されるリーク燃料の流量は、少なくなる。その結果、サプライポンプ20に吸い込まれるDME燃料の燃料温度MTFは、設定温度PTに近づくように低下する。
一方で、計測された燃料温度MTFの値が設定温度PTの値よりも低かった場合(MTF<PT)、三方弁70では、第三ポート部73に流出させるリーク燃料の比率が高められる。故に、燃料タンク190へと戻されるリーク燃料の流量が少なくなり、且つ、サプライポンプ20前へと戻されるリーク燃料の流量は、増加する。その結果、燃料タンク190内のタンク温度MTTが低下すると共に、サプライポンプ20に吸い込まれるDME燃料の燃料温度MTFは、設定温度PTに近づくように上昇する。
ここまで説明した第二実施形態による燃料供給システム100は、燃料タンク190及び供給ライン81の一方に、全てのリーク燃料を常に戻す構成ではない。燃料供給システム100は、リーク燃料の一部を供給ライン81に戻すことができるため、燃料タンク190内の温度上昇を抑制し得る。加えて燃料供給システム100は、リーク燃料の一部を燃料タンク190に戻すことができるため、サプライポンプ20に吸い込まれるDME燃料の過度な温度上昇も抑制し得る。
加えて第一実施形態では、各戻りライン91,92に流すリーク燃料の比率を調整可能な三方弁70の機能により、サプライポンプ20の圧送不良を生じさせない範囲内で、供給ライン81に戻すリーク燃料の量の増加が可能である。その結果、燃料タンク190に戻すリーク燃料の量を低減し得るので、燃料タンク190内の温度上昇は、いっそう抑制され得る。以上のように、三方弁70を設けることで、燃料タンク190内の温度上昇の抑制と、サプライポンプ20に吸い込まれるDME燃料の温度上昇の抑制とを、高度に両立させることが可能となる。
また第一実施形態では、実測された燃料温度MTFに基づいてサプライポンプ20前に戻されるリーク燃料量が調整される。故に、サプライポンプ20に圧送不良を生じさせない範囲内で、サプライポンプ20に戻るリーク燃料量が最大限に確保され得る。したがって、燃料タンク190内の温度上昇の抑制と、サプライポンプ20に吸い込まれるDME燃料の温度上昇の抑制との両立が、高い確実性をもって実現される。
さらに第一実施形態の制御装置50は、フィードポンプ10のフィード圧力に基づいて設定された設定温度PTに、燃料温度MTFが近づくよう三方弁70を制御する。こうした制御によれば、サプライポンプ20に吸い込まれるDME燃料の温度変化を抑えることができる。その結果、温度依存性の高いDME燃料の物性値の変動が低減されるので、内燃機関110は、安定化に稼動可能となる。
また加えて第一実施形態では、タンク温度MTTが上限温度ULTを超えた場合に、全てのリーク燃料が第二戻りライン92を流れて、供給ライン81に戻される。燃料タンク190へのリーク燃料の流入が中止されることで、燃料タンク190内の温度上昇は、確実に抑制され得る。加えて、安全弁191の開弁圧力に基づいて上限温度ULTが設定されているので、燃料タンク190にリーク燃料を多量に戻したことに起因して安全弁191が開弁する事態は、確実に回避され得る。
一方で、燃料温度MTFが上限温度ULFを超えた場合には、全てのリーク燃料が第一戻りライン91を流れて、燃料タンク190に戻される。供給ライン81へのリーク燃料の流入が中止されることにより、供給ライン81にてDME燃料が気化する事態は、防がれ得る。加えて、圧力センサ63によって計測された燃料圧力MPFに基づいて上限温度ULFが設定されるので、DME燃料が気化する事態は、さらに確実に回避される。
さらに加えて第一実施形態における吸込温度センサ61及び圧力センサ63の配置によれば、接続部94から各センサ61,63に至るまでの流路長さが確保され得る。故に、リーク燃料と十分に混ざり合うことで温度が均一化されたDME燃料の温度及び圧力を、各センサ61,63は計測できる。その結果、各センサ61,63の計測結果は、サプライポンプに吸い込まれるDME燃料の状態を正確に反映した値となり得る。したがって、サプライポンプ20に圧送不良を生じさせない範囲を確実に維持しつつ、当該ポンプ20前に戻されるリーク燃料量を増加させることが可能となる。
またさらに第一実施形態では、第一戻りライン91から第二戻りライン92が分岐する分岐部93に、三方弁70が配置されている。こうした構成であれば、各戻りライン91,92を流れるリーク燃料の流量の割合が精度良く調整され得る。したがって、燃料タンク190内の温度上昇の抑制と、サプライポンプ20に吸い込まれるDME燃料の温度上昇の抑制との両立が、確実に可能となる。
そして第一実施形態では、第二戻りライン92が第二区間83に接続されているので、フィードポンプ10に吸い込まれるDME燃料には、リーク燃料は、直接的に混入しない。以上によれば、フィードポンプ10に吸い込まれるDME燃料の温度を低く維持できるので、フィードポンプ10からサプライポンプ20への圧送不良が生じ難くなる。
尚、第一実施形態において、制御装置50が特許請求の範囲に記載の「制御部」に相当し、吸込温度センサ61が特許請求の範囲に記載の「吸込温度計測部」に相当する。また、タンク温度センサ62が特許請求の範囲に記載の「タンク温度計測部」に相当し、圧力センサ63が特許請求の範囲に記載の「圧力計測部」に相当し、三方弁70が特許請求の範囲に記載の「流量調整部」に相当する。
(第二実施形態)
図4及び図5に示す本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態による燃料供給システム200は、第一実施形態と異なる構成として、第二戻りライン292と第一流量調整弁170及び第二流量調整弁270とを備えている。また、燃料供給システム200からは、タンク温度センサ62及び圧力センサ63(図1参照)が省略されている。加えて、供給ライン281の第二区間283における吸込温度センサ61の取り付け位置が第一実施形態と異なっている。
第二戻りライン292は、第一戻りライン91と供給ライン281の第一区間282とを繋ぐ配管である。第二戻りライン292は、供給ライン281のうちの第一区間282にリーク燃料を戻す燃料流路を形成している。第二戻りライン292は、分岐部293によって第一戻りライン91から分岐されている。第二戻りライン292は、接続部294によって第一区間282と接続されている。分岐部293及び接続部294は、例えばT型の継ぎ手部材によって形成されている。分岐部293は、第一戻りライン91を流通するリーク燃料の一部を、第二戻りライン292に流すことができる。接続部294は、第二戻りライン292を流通するリーク燃料を、第一区間282を流通するDME燃料に合流させる。
第一流量調整弁170及び第二流量調整弁270はそれぞれ、リーク燃料を流通させる弁本体と、弁本体を制御するアクチュエータ等とによって構成された二方弁である。第一流量調整弁170の弁本体は、第一戻りライン91のうちで接続部294と燃料タンク190とを繋ぐ区間に配置されている。第一流量調整弁170の弁本体には、それぞれ第一戻りライン91と接続された第一ポート部171及び第二ポート部172が設けられている。第二流量調整弁270の弁本体は、第二戻りライン292に配置されている。第二流量調整弁270の弁本体には、それぞれ第二戻りライン292と接続された第一ポート部271及び第二ポート部272が設けられている。
第一流量調整弁170及び第二流量調整弁270の各アクチュエータは、制御装置250の出力部252と電気的に接続されている。各流量調整弁170,270は、制御装置250から出力される制御信号に基づいてアクチュエータを作動させることで、各第一ポート部171,271から各第二ポート部172,272へと流通させる燃料量を増減させる。制御装置250による各流量調整弁170,270の制御により、第一戻りライン91を流れるリーク燃料の量と、第二戻りライン292を流れるリーク燃料の量とが共に調整される。以下、制御装置250が繰り返し実施する処理の詳細を図5に基づき、図4を参照しつつ説明する。
S201では、吸込温度センサ61から出力されて、入力部251に入力される信号に基づき、燃料温度MTFの値を取得し、S202に進む。S202では、S201にて取得した燃料温度MTFと設定温度PTとを比較する。S202にて、燃料温度MTFが設定温度PTと実質的に同一であると判定した場合には、処理を終了する。一方で、燃料温度MTFが設定温度PTと異なっていると判定した場合には、S203に進む。
S203では、各流量調整弁170,270の各第二ポート部172,272から流出するリーク燃料量を増減させるための制御信号を、燃料温度MTFと設定温度PTとの差分に基づいて生成し、S204に進む。S204では、S203にて生成された制御信号を各流量調整弁170,270へ出力し、一連の処理を終了する。
S203及びS204の処理によれば、燃料温度MTFの値が設定温度PTの値よりも高かった場合(MTF>PT)、第一流量調整弁170の開弁量が増やされると共に、第二流量調整弁270の開弁量が減らされる。以上により、燃料タンク190へと戻されるリーク燃料の流量が増加し、且つ、サプライポンプ20前へと戻されるリーク燃料の流量は、少なくなる。
一方で、燃料温度MTFの値が設定温度PTの値よりも低かった場合(MTF<PT)、第一流量調整弁170の開弁量が減らされると共に、第二流量調整弁270の開弁量が増やされる。以上により、燃料タンク190へと戻されるリーク燃料の流量が少なくなり、且つ、サプライポンプ20前へと戻されるリーク燃料の流量は、増加する。
ここまで説明した第一実施形態による燃料供給システム200でも、第一実施形態と同様の効果を奏し、リーク燃料の一部を燃料タンク190又は供給ライン281の両方に戻すことができる。故に、燃料タンク190内の温度上昇と、サプライポンプ20に吸い込まれるDME燃料の過度な温度上昇とを、共に抑制することが可能となる。
加えて第二実施形態の第二戻りライン292は、フィードポンプ10よりも前の第一区間282と接続されている。そのため、第二戻りライン292を流れるリーク燃料は、フィードポンプ10によってフィード圧力を加えられていないDME燃料に戻される。よって、内燃機関110の近傍で昇温されることによって圧力が低下したリーク燃料であっても、供給ライン281を流れるDME燃料への合流が可能となる。その結果、燃料供給システム200は、リーク燃料の少なくとも一部を供給ライン281へ戻し、燃料タンク190の温度上昇を抑える作動を確実に実施可能となる。
尚、第二実施形態において、制御装置250が特許請求の範囲に記載の「制御部」に相当し、第一流量調整弁170及び第二流量調整弁270が特許請求の範囲に記載の「流量調整部」に相当する。
(他の実施形態)
以上、本発明による複数の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
上記実施形態では、液化ガス燃料としてDMEが用いられていた。DME燃料の粘性は、一般的なディーゼル燃料である軽油の粘性よりも低い。故に、良好な潤滑を確保するために、サプライポンプ及びインジェクタにおける各摺動部のクリアランスは、大きくされる傾向にある。その結果、サプライポンプ及びインジェクタから排出されるリーク燃料量が多くなり易い。そのため、リーク燃料を燃料タンクと供給ラインとに振り分けることで、それぞれの温度上昇を抑える上記の燃料供給システムは、DME燃料を内燃機関に供給するシステムとして好適なのである。
しかしながら、液化ガス燃料は、純粋なDME燃料に限定されない。例えば、主成分としてDMEを含む軽油等のディーゼル燃料が、液化ガス燃料として使用可能である。加えて、圧縮天然ガス(Compressed Natural Gas,CNG)、液化天然ガス(Liquefied Natural Gas,LNG)、液化石油ガス(Liquefied Petroleum Gas,LPG)等が液化ガス燃料として使用可能である。
上記第二実施形態では、第一戻りライン91と第二戻りライン292のそれぞれに、流量調整弁170,270が設けられていた。しかし、第一戻りライン及び第二戻りラインのいずれか一方のみに流量調整弁を設ける形態であっても、第二戻りラインを流れるリーク燃料量を調整することが可能である。また、燃料タンクから流入するDME燃料に、第二戻りラインから流入するリーク燃料を合流させて、供給ラインに流出させる三方弁が、流量調整部として設けられていてもよい。この三方弁は、制御装置からの制御信号に基づいて、供給ラインに流入するリーク燃料量を調整できる。加えて三方弁は、第二戻りラインが供給ラインと接続される接続部を形成している。
上記実施形態における三方弁70及び各流量調整弁170,270は、弁本体から流出させるリーク燃料量を調整可能であった。しかし、リーク燃料を流出させるポート部を二つのうちで選択的に切り替える切替弁、及び流通と遮断とを単純に切り替えるオンオフ弁等が、流量調整部として使用可能である。これらの構成では、第二戻りラインにリーク燃料を流通状態にさせる時間と、第二戻りラインを遮断状態にさせる時間との比率を変えることにより、各戻りラインを流れるリーク燃料量の調整が可能となる。
さらに、上記実施形態の三方弁及び流量調整弁のような流量調整部は、省略可能である。具体的に燃料供給システムは、T型の継ぎ手部材等によって第一戻りラインから第二戻りラインを分岐させることにより、リターン燃料の一部を常に供給ラインに戻す構成であってもよい。
上記実施形態における制御装置は、サプライポンプ前に設けられた吸込温度センサの計測結果に基づいて、第二戻りラインを流れるリーク燃料量を調整していた。しかし、吸込温度センサが省略された形態であれば、制御装置は、例えばタンク温度センサの計測結果に基づいて、第二戻りラインを流れるリーク燃料量を調整可能である。具体的に制御装置は、燃料タンク内のタンク温度MTTが高くなるほど、当該温度MTTが所定の値を超えないように、第一戻りラインを流れるリーク燃料量を減少させ、且つ、第二戻りラインを流れるリーク燃料量を増加させる制御を実施できる。
上記実施形態では、設定温度PTは、フィードポンプ10のフィード圧力に基づいて、DME燃料が気化しない温度範囲に設定されていた。しかし、上記第一実施形態のようにサプライポンプ20に吸い込まれるDME燃料の燃料圧力MPFを計測可能な形態であれば、設定温度PTは、実測された現在の燃料圧力MPFに対応する温度設定基準線上の値を上限とした温度範囲内で設定されてよい。
上記実施形態において、設定温度PT及び燃料の上限温度ULFは、共に飽和蒸気圧に余裕代を加えた温度設定基準線(図2参照)に基づいて設定されていた。しかし、それぞれの温度を設定する際に基準とする値は、上記の温度設定基準線に限定されず、且つ、互いに異なっていてもよい。例えば、燃料の上限温度ULFは、飽和蒸気圧線(図2参照)に基づいて設定されていてもよい。また、上限温度ULFは、計測された燃料圧力MPFに対応する値に適宜設定されなくてもよく、予め設定された所定の温度値であってもよい。
上記実施形態では、吸込温度センサ61によって計測された燃料温度MTFが燃料の上限温度ULFを超えた場合に、全てのリーク燃料が第一戻りラインに流されていた。しかし、こうした場合でも、供給ラインの温度上昇を抑えられるのであれば、リーク燃料の一部を供給ラインに戻すことが可能である。同様に、上記実施形態では、タンク温度センサ62によって計測されたタンク温度MTTが燃料タンク190の上限温度ULTを超えた場合に、全てのリーク燃料が第二戻りラインに流されていた。しかし、こうした場合でも、燃料タンクの温度上昇を抑えられるのであれば、リーク燃料の一部を燃料タンクに戻すことが可能である。
上記第一実施形態における吸込温度センサ61は、接続部94よりもサプライポンプ20に近接した位置に設けられていた。しかし、供給ラインへの吸込温度センサの取り付け位置は、適宜変更可能である。例えば、上記第二実施形態のように、第二戻りラインが第一区間に接続される形態であれば、リーク燃料は、フィードポンプ10の撹拌作用によって燃料タンクから供給されたDME燃料と強制的に混ぜられる。その結果、吸込温度センサは、第二区間に配置されていれば、サプライポンプの直前に位置していなくても、均一化されたDME燃料の温度を計測することができる。
上記実施形態において、制御装置50,250によって提供されていた機能は、所定のプログラムを実行するプロセッサの機能ブロックであってもよく、又は専用の集積回路によって実現されていてもよい。或いは、上述のものとは異なるハードウェア及びソフトウェア、或いはこれらの組み合わせによって、各機能が提供されてよい。
上記実施形態では、車両に搭載された内燃機関に液化ガス燃料を供給する燃料供給システムに本発明を適用した例を説明した。しかし、こうした車両用の燃料供給システムに限らず、船舶及び鉄道車両等に搭載される燃料供給システム、並びに発電用の内燃機関に適用される燃料供給システム全般に、本発明は適用可能である。
10 フィードポンプ、20 サプライポンプ、50,250 制御装置(制御部)、51,251 入力部、52,252 出力部、61 吸込温度センサ(吸込温度計測部)、62 タンク温度センサ(タンク温度計測部)、63 圧力センサ(圧力計測部)、70 三方弁(流量調整部)、170 第一流量調整弁(流量調整部)、270 第二流量調整弁(流量調整部)、81,281 供給ライン、82,282 第一区間、83,283 第二区間、84 高圧ライン、85 分配ライン、86 レールリークライン、87 インジェクタリターンライン、88 ポンプリークライン、91 第一戻りライン、92,292 第二戻りライン、93,293 分岐部、94,294 接続部、100,200 燃料供給システム、110 内燃機関、190 燃料タンク、MPF 燃料圧力(圧力計測部による計測圧力)、MTF 燃料温度(吸込温度計測部による計測温度)、MTT タンク温度(タンク温度計測部による計測温度)、PT 設定温度、ULF 燃料の上限温度、ULT 燃料タンクの上限温度

Claims (12)

  1. 燃料タンク(190)に貯留された液化ガス燃料をサプライポンプ(20)の圧送により内燃機関(110)に供給する燃料供給システムであって、
    前記サプライポンプに吸い込まれる液化ガス燃料のうちで前記内燃機関にて燃焼に使用されなかったリーク燃料を、前記燃料タンクに戻す第一戻りライン(91)と、
    前記第一戻りラインから分岐し、前記燃料タンクから前記サプライポンプに液化ガス燃料を供給する供給ライン(81,281)に、リーク燃料を戻す第二戻りライン(92,292)と、を備えることを特徴とする燃料供給システム。
  2. 前記第二戻りラインを流れるリーク燃料の量を調整する流量調整部(70,170,270)を、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給システム。
  3. 前記サプライポンプに吸い込まれる液化ガス燃料の温度を計測する吸込温度計測部(61)と、
    前記吸込温度計測部による計測温度(MTF)が高いほど、前記第二戻りラインを流れるリーク燃料量が減少するよう前記流量調整部を制御する制御部(50,250)と、をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の燃料供給システム。
  4. 前記燃料タンクに貯留された液化ガス燃料がフィードポンプ(10)の圧送により前記サプライポンプに供給される燃料供給システムであって、
    前記制御部は、前記フィードポンプから圧送される液化ガス燃料に加えられるフィード圧力に基づいて設定された設定温度(PT)に、前記吸込温度計測部による計測温度が近づくよう前記流量調整部を制御することを特徴とする請求項3に記載の燃料供給システム。
  5. 前記制御部は、前記吸込温度計測部による計測温度が上限温度(ULF)を超えた場合に、全てのリーク燃料が前記第一戻りラインを流れるよう前記流量調整部を制御することを特徴とする請求項3又は4に記載の燃料供給システム。
  6. 前記サプライポンプに吸い込まれる液化ガス燃料の圧力を計測する圧力計測部(63)、をさらに備え、
    前記制御部は、前記圧力計測部による計測圧力(MPF)に対応した前記上限温度を設定することを特徴とする請求項5に記載の燃料供給システム。
  7. 前記吸込温度計測部は、前記供給ラインにおいて、前記第二戻りラインが前記供給ラインと接続される接続部(94)よりも前記サプライポンプに近接する位置に設けられることを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の燃料供給システム。
  8. 前記燃料タンク内の温度を計測するタンク温度計測部(62)、をさらに備え、
    前記制御部は、前記タンク温度計測部による計測温度(MTT)が上限温度(ULT)を超えた場合に、全てのリーク燃料が前記第二戻りラインを流れるよう前記流量調整部を制御することを特徴とする請求項3〜7のいずれか一項に記載の燃料供給システム。
  9. 前記流量調整部は、前記第一戻りラインから前記第二戻りラインが分岐する分岐部(93)を形成する三方弁であることを特徴とする請求項2〜8のいずれか一項に記載の燃料供給システム。
  10. 前記燃料タンクに貯留された液化ガス燃料がフィードポンプ(10)の圧送により前記サプライポンプに供給される燃料供給システムであって、
    前記第二戻りラインは、前記供給ラインのうちで、前記フィードポンプと前記サプライポンプとを繋ぐ区間(83)に接続されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の燃料供給システム。
  11. 前記燃料タンクに貯留された液化ガス燃料がフィードポンプ(10)の圧送により前記サプライポンプに供給される燃料供給システムであって、
    前記第二戻りラインは、前記供給ラインのうちで、前記燃料タンクと前記フィードポンプとを繋ぐに区間(282)に接続されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の燃料供給システム。
  12. 燃料タンク(190)から供給ライン(81,281)を通じてサプライポンプ(20)に供給される液化ガス燃料を、当該サプライポンプの圧送によって内燃機関(110)に供給し、前記サプライポンプに吸い込まれる液化ガス燃料のうちで前記内燃機関にて燃焼に使用されなかったリーク燃料を、第一戻りライン(91)から前記燃料タンクに戻すと共に、前記第一戻りラインから分岐する第二戻りライン(92,292)を通じて前記供給ラインに戻す燃料供給システムに適用され、前記第二戻りラインを流れるリーク燃料の量を調整する流量調整部(70,170,270)を制御する制御装置であって、
    前記サプライポンプに吸い込まれる液化ガス燃料の計測温度(MTF)を示す信号が吸込温度計測部(61)から入力される入力部(51,251)と、
    前記入力部に入力された前記計測温度が高いほど、前記第二戻りラインを流れるリーク燃料量を減少させる制御信号を前記流量調整部へ出力する出力部(52,252)と、を備えることを特徴とする制御装置。
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