JP2016142060A - 坑内用接触防止標識支柱 - Google Patents
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Abstract
【課題】坑内用接触防止標識として充分な機能を発揮しながらも、テープ使用量を低減し、更に、作成に係る作業時間を短くすることを可能とする。
【解決手段】坑内に配設される坑内用接触防止標識支柱1であって、樹脂製の円筒部材2の側面の一部にストライプテープ3が貼付されており、坑内用接触防止標識として充分な機能を発揮しながらも、テープ使用量を低減し、更に、作成に係る作業時間を短くすることができる。
【選択図】図2
【解決手段】坑内に配設される坑内用接触防止標識支柱1であって、樹脂製の円筒部材2の側面の一部にストライプテープ3が貼付されており、坑内用接触防止標識として充分な機能を発揮しながらも、テープ使用量を低減し、更に、作成に係る作業時間を短くすることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、坑内を通行する作業員や作業車両が坑道壁面や坑内設備等に接触することを防止するための坑内用接触防止標識支柱に関する。詳しくは、坑道内に設置される各種設備や支保用の支柱等で構成される坑内設備に取り付けられて、坑道の進退方向からの視認性を確保し、作業員や作業車両が坑道壁面や坑内設備等に接触することを防止するための坑内用接触防止標識支柱に関する。
鉱山の操業では、坑道先端部の切羽と呼ばれる部分で鉱石を掘り出し、掘り出した鉱石を地表に搬出し、地表では掘り出された鉱石のうち不要な脈石を除去し、目的鉱物の品位を向上させた鉱石を得ている。
掘り出した鉱石を地表に搬出する際には、例えば、切羽にて運搬用の作業車両に鉱石を積載し、作業車両は地表に続く坑道を移動し、地表に到着すると鉱石貯留場に荷降ろしされる。
坑道は数kmにおよぶ場合があり、途中には、支保用の支柱や、坑内の空調設備や、地下水位より低いレベルで湧出する坑内水の排水設備や、電気設備などの様々な坑内設備が設置され、局部的に坑道が狭くなっている部分があり、作業車両がこのような狭隘部分の壁面に接触して、坑内設備や作業車両が破損したり作業員が怪我したりするという恐れがある。
このため、従来では、図10に示すように、例えばパイプ等の樹脂製の円筒部材102の側面に、黄色と黒色のストライプ模様を有するストライプテープ103を円筒部材102の側面の曲線に沿ってぐるぐる巻きに貼付して、図11に示すように、その全側面に黄色と黒色のストライプ模様を配した接触防止標識として用いられる支柱を作成し、この接触防止標識支柱100を、支保用の支柱などに針金で巻き付ける、各種設備の一部に括り付ける、接触防止標識支柱100の一部に長手方向に切れ目104を入れて支保用の支柱に被せるなどの方法で、坑道壁面や坑内設備等の位置を示すように取り付けて、作業員や作業車両が坑道壁面や坑内設備等に接触することを防止していた。
しかしながら、円筒部材102の全側面に、シワや重複部分や隙間がないように曲線的に適切にストライプテープ103を巻き付けるためには、製造員の熟練度が必要である。熟練者であればストライプテープ103の重複等を最小限に抑えることも可能であるが、経験の浅い製造員だと、ストライプテープ103の重複等が多くなってストライプテープ103の無駄遣いとなる。更に、図11に示すように、全側面にストライプテープ103が巻き付けられた円筒部材102に切れ目104を入れる場合には、切断に対する抵抗が大きくなり、怪我をする恐れもあり、その結果、作成に係る作業時間が長くなるという問題点もあった。
例えば、特許文献1には、第1に、足場材に容易に取り付け取り外しを行なうことができ、第2に、足場材を汚したり傷付けたりすることがなく、第3に、再利用が可能で、第4に、衝撃緩衝機能に優れた、安全標示体について記載されている。
しかしながら、特許文献1の安全標示体も、全側面にストライプテープを貼付するものであり、前記の問題点を同様に有している。
本発明は、このような状況を解決するためになされたものであり、坑内用接触防止標識として充分な機能を発揮しながらも、テープ使用量を低減することができ、更に、その作成において製造員の熟練度を必要とせず、作成に係る作業時間を短くすることができる坑内用接触防止標識支柱を提供することを目的とする。
本発明に係る坑内用接触防止標識支柱は、坑内に配設される坑内用接触防止標識支柱であって、樹脂製の円筒部材の側面の一部にストライプテープが貼付されていることを特徴とする。
更に、ストライプテープは、円筒部材の側面の一部に、円筒部材の長手方向に沿って貼付されているようにしてもよい。
更に、ストライプテープは、円筒部材の側面の坑道壁面側を除く領域に貼付されているようにしてもよい。
更に、ストライプテープは、円筒部材の側面の坑道進退方向側のみに貼付されているようにしてもよい。
更に、ストライプテープは、円筒部材の長手方向に垂直の断面において、坑道進退方向と直交する坑道進退直交方向の坑内側の位置を中心に、坑道壁面側に左右それぞれ30度から120度までの範囲に貼付されているようにしてもよい。
更に、ストライプテープは、円筒部材の側面の一部に、円筒部材の長手方向の中心軸線に垂直な垂直軸線に対して線対称に貼付されているようにしてもよい。
更に、ストライプテープは、円筒部材の長手方向に垂直の断面において、円筒部材と垂直軸線とが接する第1の位置及び第2の位置のうちの第1の位置を中心に、第2の位置側に左右それぞれ30度から120度までの範囲に貼付されているようにしてもよい。
更に、ストライプテープは、黄色と黒色のストライプ模様を有するようにしてもよい。
更に、円筒部材の外周は、180mmであって、ストライプテープの幅は、45mmであるようにしてもよい。
更に、円筒部材は、塩ビ製であるようにしてもよい。
更に、円筒部材のストライプテープが貼付されていない領域には、円筒部材の長手方向に沿って切断された切断部が形成されているようにしてもよい。
本発明の坑内用接触防止標識支柱は、坑内用接触防止標識として充分な機能を発揮しながらも、テープ使用量を低減することができ、更に、その作成において製造員の熟練度を必要とせず、作成に係る作業時間を短くすることができるので、極めて大きな工業的価値を有する。
以下、本発明に係る坑内用接触防止標識支柱について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能である。
図1に示すように、本発明に係る坑内用接触防止標識支柱1は、例えば、坑道10内又は坑道壁面11に設置される空調設備や排水設備や電気設備等の各種設備や支保用の支柱等で構成される坑内設備(不図示)に取り付けられて、坑道10の坑道進退方向Xからの視認性を高め、坑道10内を通行する作業員や鉱石運搬用の作業車両が坑道壁面11や坑内設備等と接触することを防止し、坑内設備や作業車両が破損したり作業員が怪我したりすることを防止するためのものである。
具体的に、坑内用接触防止標識支柱1は、図2乃至図5に示すように、塩ビ製の黒色の軟質パイプ等で構成される円筒部材2の側面の一部にストライプテープ3が円筒部材2の長手方向Zに沿って長手方向Zの一端から他端までの全長に亘って貼付されている。一例としては、円筒部材2の外周が180mm、長手方向Zの長さが1500mm、厚さ1mmであって、ストライプテープ3の幅が45mmである。
ストライプテープ3は、例えば、図2乃至図5に示すように、黄色と黒色とが連続的に繰り返された縞模様を有し、反射式接触防止用テープとして機能する、所謂、トラテープ(登録商標)であって、図1に示すように、円筒部材2の側面の一部に、円筒部材2の長手方向Zの中心軸線L1に垂直な垂直軸線L2に対して線対称に貼付されている。より具体的には、ストライプテープ3は、円筒部材2の長手方向Zに垂直の断面において、円筒部材2と垂直軸線L2とが接する第1の位置P1及び第2の位置P2のうちの第1の位置P1を中心に、第2の位置P2側に左右それぞれ30度から120度までの範囲に貼付されている。その一方で、円筒部材2の側面には、ストライプテープ3が貼付されていない第1の非テープ領域2aと、第1の非テープ領域2aと対向する位置に、第1の非テープ領域2aと同様に、ストライプテープ3が貼付されていない第2の非テープ領域2bとを有している。
そして、このような坑内用接触防止標識支柱1は、図1に示すように、円筒部材2の側面の第1の位置P1を坑道進退方向Xと直交する坑道進退直交方向Yの坑道10内側に向けて、各種設備の支柱や支保用の支柱等に、針金やバインド線やゴムバンド等の固定用部材で巻き付ける、括り付ける等して、坑内設備に取り付けられて、坑道10内に配設される。すると、ストライプテープ3は、円筒部材2の側面の坑道進退方向X側にのみ貼付されているものとなる。より具体的には、ストライプテープ3は、円筒部材2の長手方向Zに垂直の断面において、坑道進退方向Xと直交する坑道進退直交方向Yの坑道10内側の位置P1を中心に、坑道壁面11側に左右それぞれ30度から120度までの範囲に貼付されているものとなる。更に、円筒部材2の側面の第1の非テープ領域2aが坑道進退直交方向Yの坑道10内側に向けて配置され、第2の非テープ領域2bが坑道進退直交方向Yの坑道壁面11側に向けて配置される。
なお、坑内用接触防止標識支柱1は、針金等の固定用部材によって、坑内設備に取り付けられることに限定されるものではなく、図6及び図7に示すように、円筒部材2のストライプテープ3が貼付されていない第1の非テープ領域2a又は第2の非テープ領域2bの何れかに、円筒部材2の長手方向Zに沿って切断された切断部4を形成して、この切断部4によって、支保用の支柱や坑内設備の支柱に被せるなどの方法で、坑内設備に取り付けられるようにしてもよい。
以上のような構成を有する坑内用接触防止標識支柱1は、従来の接触防止標識支柱100が、図10に示すように、円筒部材102の側面の全周にストライプテープ103を円筒部材102の側面の曲線に沿って巻き付けるように複数回貼付して製造され、シワや重複部分や隙間がないように、ストライプテープ103を円筒部材102に曲線的に貼付するのに、製造員の熟練度が必要であり、更に、作成に係る作業時間もかかるのに対して、図8に示すように、円筒部材2の側面の一部にストライプテープ3を円筒部材2の長手方向Zに沿って直線的に貼付することだけで製造することができる。
以上のように、坑内用接触防止標識支柱1は、円筒部材2の側面の一部に、ストライプテープ3が円筒部材2の長手方向Zの中心軸線L1に垂直な垂直軸線L2に対して線対称に貼付され、円筒部材2の側面の坑道進退方向X側のみにストライプテープ3が貼付されている。したがって、坑内用接触防止標識支柱1は、坑道10の深部(坑道進退方向Xの一方)への進行方向においても、坑道10の地表側(坑道進退方向Xの他方)への進行方向においても、作業員や作業車両のオペレーターからは視認性が損なわれることがないので、坑道壁面11や坑内設備等への接触防止標識としての機能を充分に発揮することができる。
更に、坑内用接触防止標識支柱1は、円筒部材2の側面の一部の前記貼付範囲のみに直線状にストライプテープ3を貼付すればよく、円筒部材2の側面の坑道10内側及び坑道壁面11側等の不必要な領域にストライプテープ3を貼付しないので、坑道壁面11や坑内設備等への接触防止標識としての機能を充分に発揮しながらも、円筒部材の側面の全周に円筒部材の側面の曲線に沿って曲線的にストライプテープを貼付する従来の接触防止標識支柱100よりも、テープ使用量を低減することができ、更に、作成に係る作業時間を短くすることができ、極めて大きな工業的価値を有する。
更に、坑内用接触防止標識支柱1は、前記貼付範囲の幅と合うように事前にストライプテープ3の幅を選択するか調整しておくことで、貼付範囲の重複部分をゼロとすることができる。したがって、坑内用接触防止標識支柱1は、ストライプテープ3を、円筒部材2の側面の線対称位置にそれぞれ1回、合計2回だけ直線状に貼付すればよく、更に、重複領域や隙間ができることを気にすることなく貼付作業を行うことができるので、貼付作業がより容易となり、製造員の熟練度はより不要となり、作成に係る作業時間をより短くすることができ、更に、テープ使用量をより低減することができる。
また、坑内用接触防止標識支柱1は、ストライプテープ3が、円筒部材2の長手方向Zに垂直の断面において、円筒部材2の側面の第1の位置P1を中心に、第2の位置P2側に左右それぞれ30度から120度までの範囲に貼付され、坑道進退直交方向Yの坑道10内側の位置P1を中心に、坑道壁面11側に左右それぞれ30度から120度までの範囲に貼付されている。したがって、坑内用接触防止標識支柱1は、坑道10の深部(坑道進退方向Xの一方)への進行方向においても、坑道10の地表側(坑道進退方向Xの他方)への進行方向においても、作業員や作業車両のオペレーターからは視認性が損なわれることがないので、坑道壁面11や坑内設備等への接触防止標識としての機能を充分に発揮することができる。
更に、坑内用接触防止標識支柱1は、円筒部材2の側面の一部の前記貼付範囲のみに直線状にストライプテープ3を貼付すればよく、円筒部材2の側面の坑道10内側及び坑道壁面11側等の不必要な領域にストライプテープ3を貼付しないので、坑道壁面11や坑内設備等への接触防止標識としての機能を充分に発揮しながらも、円筒部材の側面の全周に円筒部材の側面の曲線に沿って曲線的にストライプテープを貼付する従来の接触防止標識支柱100よりも、テープ使用量を低減することができ、更に、作成に係る作業時間を短くすることができ、極めて大きな工業的価値を有する。
更に、坑内用接触防止標識支柱1は、前記貼付範囲の幅と合うように事前にストライプテープ3の幅を選択するか調整しておくことで、貼付範囲の重複部分をゼロとすることができる。したがって、坑内用接触防止標識支柱1は、ストライプテープ3を、円筒部材2の側面の前記各範囲にそれぞれ1回、合計2回だけ直線状に貼付すればよく、更に、重複領域や隙間ができることを気にすることなく貼付作業を行うことができるので、貼付作業がより容易となり、製造員の熟練度はより不要となり、作成に係る作業時間をより短くすることができ、更に、テープ使用量をより低減することができる。
また、坑内用接触防止標識支柱1は、円筒部材2の側面の一部に、ストライプテープ3が円筒部材2の長手方向Zに沿って貼付されている。したがって、坑内用接触防止標識支柱1は、直線状にストライプテープ3を貼付すればよいので、円筒部材の側面の全周に円筒部材の側面の曲線に沿って曲線的にストライプテープを貼付する従来の接触防止標識支柱100よりも、シワや重複部分や隙間がないように、円筒部材2の側面にストライプテープ3を貼付する貼付作業が容易となり、製造員の熟練度は不要となり、作成に係る作業時間を短くすることができる。
また、坑内用接触防止標識支柱1は、ストライプテープ3が黄色と黒色のストライプ模様を有するので、容易に入手可能であるばかりでなく、安価に製造することができる。
また、坑内用接触防止標識支柱1は、円筒部材2の外周が180mmであって、ストライプテープ3の幅が45mmであるので、円筒部材2の直径は約60mmとなり、ストライプテープ3が貼付される円筒部材2の側面の前記30度から120度の貼付範囲の円弧の長さは45mmとなり、坑道壁面11に設置するサイズとして充分であり、充分視認性を有するものとなる。更に、円筒部材2及びストライプテープ3は、共に、市販品として入手が容易であり、安価に製造することができる。更に、前記貼付範囲の円弧の長さ及びストライプテープ3の幅が共に45mmとなるので、貼付範囲の幅と合うように事前にストライプテープ3の幅を調整する必要がなく、容易に貼付範囲の重複部分をゼロとすることができ、容易に貼付作業を行うことができる。
また、坑内用接触防止標識支柱1は、円筒部材2が塩ビ製であるので、容易に入手可能であるばかりでなく、安価であり、切断などの加工も容易に行うことができる。
また、坑内用接触防止標識支柱1は、円筒部材2のストライプテープ3が貼付されていない領域2a,2bに、円筒部材2の長手方向Zに沿って切断された切断部4が形成されているので、円筒部材2を切断する場合に、切断に対する抵抗が従来よりも小さくなり、作業時間を短くすることができる。
なお、坑内用接触防止標識支柱1は、円筒部材2が黒色であることに限定されるものではなく、他の色であってもよい。更に、坑内用接触防止標識支柱1は、円筒部材2が塩ビ製であることが好ましいが、他の樹脂製であってもよい。
また、坑内用接触防止標識支柱1は、円筒部材2の外周が180mm、長手方向Zの長さが1500mm、厚さ1mmであって、ストライプテープ3の幅が45mmであることに限定されるものではなく、円筒部材2の外周、長手方向Zの長さ、厚さ、ストライプテープ3の幅などの長さは、適宜変更可能である。
また、坑内用接触防止標識支柱1は、ストライプテープ3が、円筒部材2の長手方向Zに垂直の断面において、円筒部材2の側面の第1の位置P1を中心に、第2の位置P2側に左右それぞれ30度から120度までの範囲に貼付されることに限定されるものではなく、円筒部材2の側面の一部に、ストライプテープ3が円筒部材2の垂直軸線L2に対して線対称に貼付され、円筒部材2の側面の坑道進退方向X側にストライプテープ3が貼付されるようなものであれば、その他の範囲に貼付されるようにしてもよい。
また、坑内用接触防止標識支柱1は、図9に示すように、ストライプテープ3を、円筒部材2の側面に円筒部材2の垂直軸線L2に対して線対称に貼付して、円筒部材2の側面の坑道進退方向X側に貼付することに加え、円筒部材2の側面の坑道10内側(第1の非テープ領域2a)にも貼付するようにして、円筒部材2の側面の坑道壁面11側を除く領域にストライプテープ3が貼付されるようにしてもよい。より具体的には、ストライプテープ3は、円筒部材2の長手方向Zに垂直の断面において、第2の位置P2を中心に、第1の位置P1側に左右それぞれ60度の範囲を除く領域に貼付されるようにする。このような場合であっても、坑内用接触防止標識支柱1は、坑道壁面11への接触防止標識としての機能を充分に発揮しつつも、円筒部材の側面の全周にストライプテープを貼付する従来の接触防止標識支柱100よりも、テープ使用量を低減することができ、更に、作成に係る作業時間を短くすることができる。
また、坑内用接触防止標識支柱1は、ストライプテープ3が黄色と黒色のストライプ模様を有することが好ましいが、その他の配色のストライプ模様を有するものであってもよく、3色以上のマルチストライプ模様を有するものであってもよい。
次に、本発明を適用した実施例を説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
下記の実施例1及び比較例1の坑内用接触防止標識支柱を製造して、その際に、使用するストライプテープの長さと作成に係る作業時間とを測定するとともに、坑道内に設置した際の視認具合を調べた。
共通の条件は次の通りである。
・円筒部材 :塩ビ製、外周180mm、長さ1500mm、厚さ1mm
・ストライプテープ:ミドリ安全株式会社製、幅45mm
:カラー、トラ柄(黄/黒)
ストライプの角度、テープ長手方向に対して45度
ストライプの幅、黄色黒色ともにテープ長手方向で50mm
・製造員 :作業説明を受けただけの経験が浅い製造員
・製造本数 :1本
・円筒部材 :塩ビ製、外周180mm、長さ1500mm、厚さ1mm
・ストライプテープ:ミドリ安全株式会社製、幅45mm
:カラー、トラ柄(黄/黒)
ストライプの角度、テープ長手方向に対して45度
ストライプの幅、黄色黒色ともにテープ長手方向で50mm
・製造員 :作業説明を受けただけの経験が浅い製造員
・製造本数 :1本
(実施例1)
実施例1では、ストライプテープを、図1に示すように、円筒部材の長手方向に垂直の断面において、円筒部材の第1の位置を中心に、第2の位置側に左右それぞれ30度から120度までの範囲に、図8に示すように、ストライプテープを円筒部材の長手方向に沿って直線的に貼付した。この際、円筒部材の30度から120度までの貼付範囲の円弧の長さは、ストライプテープと同様に、45mm[=外周180mm×((120度−30度)/360度)]であるので、ストライプテープを、円筒部材の側面の2ヶ所に直線状に貼付した。その結果、実施例1では、円筒部材の長さが1500mmであるので、使用したストライプテープの長さは3000mmであった。また、実施例1では、円筒部材の側面の坑道進退方向側にストライプテープが貼付されているので、図4に示すように、坑道の入口側からも、図5に示すように、奥側からもはっきりと視認することができた。
実施例1では、ストライプテープを、図1に示すように、円筒部材の長手方向に垂直の断面において、円筒部材の第1の位置を中心に、第2の位置側に左右それぞれ30度から120度までの範囲に、図8に示すように、ストライプテープを円筒部材の長手方向に沿って直線的に貼付した。この際、円筒部材の30度から120度までの貼付範囲の円弧の長さは、ストライプテープと同様に、45mm[=外周180mm×((120度−30度)/360度)]であるので、ストライプテープを、円筒部材の側面の2ヶ所に直線状に貼付した。その結果、実施例1では、円筒部材の長さが1500mmであるので、使用したストライプテープの長さは3000mmであった。また、実施例1では、円筒部材の側面の坑道進退方向側にストライプテープが貼付されているので、図4に示すように、坑道の入口側からも、図5に示すように、奥側からもはっきりと視認することができた。
(比較例1)
比較例1では、ストライプテープを、図10及び図11に示すように、重複領域や隙間ができないように、円筒部材の側面の全周に円筒部材の側面の曲線に沿って巻き付けて貼付した。この際、円筒部材の長さが1500mmであり、ストライプテープの幅が45mmであるので、ストライプテープを円筒部材の側面に約33回[=長さ1500mm/幅45mm]巻き付けた。その結果、比較例1では、使用したストライプテープの長さは、6000mm[=外周180mm×(長さ1500mm/幅45mm)]であった。また、比較例1では、実施例1と同様に、坑道の入口側からも奥側からも視認することができた。しかしながら、比較例1では、標識を設置したとたんに見えなくなる坑道壁面側に貼付したテープが無駄となった。更に、比較例1では、作業員や作業車両のオペレーターが通過する一瞬だけ視認でき、実質的に不要な範囲である坑道内側に貼付したテープも無駄となった。また、比較例1では、作成に係る作業時間が実施例1と比較して1.5倍長かった。
比較例1では、ストライプテープを、図10及び図11に示すように、重複領域や隙間ができないように、円筒部材の側面の全周に円筒部材の側面の曲線に沿って巻き付けて貼付した。この際、円筒部材の長さが1500mmであり、ストライプテープの幅が45mmであるので、ストライプテープを円筒部材の側面に約33回[=長さ1500mm/幅45mm]巻き付けた。その結果、比較例1では、使用したストライプテープの長さは、6000mm[=外周180mm×(長さ1500mm/幅45mm)]であった。また、比較例1では、実施例1と同様に、坑道の入口側からも奥側からも視認することができた。しかしながら、比較例1では、標識を設置したとたんに見えなくなる坑道壁面側に貼付したテープが無駄となった。更に、比較例1では、作業員や作業車両のオペレーターが通過する一瞬だけ視認でき、実質的に不要な範囲である坑道内側に貼付したテープも無駄となった。また、比較例1では、作成に係る作業時間が実施例1と比較して1.5倍長かった。
以上から、実施例1によれば、坑内用接触防止標識として充分な機能を発揮しながらも、従来(比較例1)よりも、使用するストライプテープの長さを短くできることが分かった。更に、実施例1によれば、坑内用接触防止標識として充分な機能を発揮しながらも、従来(比較例1)よりも、作成に係る作業時間を短くできることが分かった。
1 坑内用接触防止標識支柱、2 円筒部材、2a 第1の非テープ領域、2b 第2の非テープ領域、3 ストライプテープ、4 切断部、10 坑道、11 坑道壁面、100 接触防止標識支柱、102 円筒部材、103 ストライプテープ
Claims (11)
- 坑内に配設される坑内用接触防止標識支柱であって、
樹脂製の円筒部材の側面の一部にストライプテープが貼付されていることを特徴とする坑内用接触防止標識支柱。 - 前記ストライプテープは、前記円筒部材の側面の一部に、該円筒部材の長手方向に沿って貼付されていることを特徴とする請求項1に記載の坑内用接触防止標識支柱。
- 前記ストライプテープは、前記円筒部材の側面の坑道壁面側を除く領域に貼付されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の坑内用接触防止標識支柱。
- 前記ストライプテープは、前記円筒部材の側面の坑道進退方向側のみに貼付されていることを特徴とする請求項3に記載の坑内用接触防止標識支柱。
- 前記ストライプテープは、前記円筒部材の長手方向に垂直の断面において、前記坑道進退方向と直交する坑道進退直交方向の坑内側の位置を中心に、前記坑道壁面側に左右それぞれ30度から120度までの範囲に貼付されていることを特徴とする請求項4に記載の坑内用接触防止標識支柱。
- 前記ストライプテープは、前記円筒部材の側面の一部に、該円筒部材の長手方向の中心軸線に垂直な垂直軸線に対して線対称に貼付されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の坑内用接触防止標識支柱。
- 前記ストライプテープは、前記円筒部材の長手方向に垂直の断面において、該円筒部材と前記垂直軸線とが接する第1の位置及び第2の位置のうちの該第1の位置を中心に、該第2の位置側に左右それぞれ30度から120度までの範囲に貼付されていることを特徴とする請求項6に記載の坑内用接触防止標識支柱。
- 前記ストライプテープは、黄色と黒色のストライプ模様を有することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の坑内用接触防止標識支柱。
- 前記円筒部材の外周は、180mmであって、前記ストライプテープの幅は、45mmであることを特徴とする請求項5又は7に記載の坑内用接触防止標識支柱。
- 前記円筒部材は、塩ビ製であることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の坑内用接触防止標識支柱。
- 前記円筒部材の前記ストライプテープが貼付されていない領域には、前記円筒部材の長手方向に沿って切断された切断部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の坑内用接触防止標識支柱。
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JP2016142060A true JP2016142060A (ja) | 2016-08-08 |
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ID=56568408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015019213A Pending JP2016142060A (ja) | 2015-02-03 | 2015-02-03 | 坑内用接触防止標識支柱 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2016142060A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114808794A (zh) * | 2022-04-18 | 2022-07-29 | 广州市盾建建设有限公司 | 一种高压线防护支撑系统 |
-
2015
- 2015-02-03 JP JP2015019213A patent/JP2016142060A/ja active Pending
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CN114808794A (zh) * | 2022-04-18 | 2022-07-29 | 广州市盾建建设有限公司 | 一种高压线防护支撑系统 |
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