JP2016140259A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】サンプリング穀粒の内部品質を精度良く計測することができるコンバインを提供すること。【解決手段】穀粒貯留部に貯留される一番穀粒の一部を、継時的にサンプリングするサンプリング手段と、サンプリング手段によりサンプリングした一定量の一番穀粒を、識別番号付きの複数のサンプル収容室内に順次収容可能としたサンプル収容手段と、識別番号を付した各サンプル収容室内の一番穀粒と、その一番穀粒を収穫した圃場の収穫位置とを対応させて関連付ける対応関連付け手段と、サンプル収容手段を支持する支持手段と、を具備する。【選択図】図14
Description
本発明は、コンバイン、詳しくは、一番穀粒の一部をサンプリングして収容するようにしたコンバインに関する。
従来、コンバインの一形態として、刈り取った穀稈を脱穀・選別して得られる一番穀粒(精粒)をグレンタンク内に貯留するとともに、そのグレンタンク内において一番穀粒の一部をサンプリングして、サンプリングしたサンプリング穀粒の内部品質を内部品質計測手段により計測するようにしたものが特許文献1に開示されている。そして、特許文献1では、グレンタンクの側壁に内部品質計測手段を取り付けて、内部品質計測手段が近赤外光の吸収スペクトルを利用した成分分析方法を用いてサンプリング穀粒の内部品質を計測するようにしている。つまり、内部品質計測手段では、サンプリング穀粒に近赤外光を当て、その透過光の分光分析に基づいて吸収スペクトルを解析して、その解析結果により、サンプリング穀粒に含まれる、水分、タンパク質、アミロース等の成分量を判別して、それらに基づいて食味を計測するようにしている。
ところが、前記した特許文献1では、近赤外光の吸収スペクトルを利用した成分分析方法を用いてサンプリング穀粒の内部品質を計測しても、サンプリング穀粒が、例えば、籾である場合には、籾殻が付いたままであるため、脱皮した玄米に比べて、内部品質を精度良く計測できないという不具合がある。
そこで、本発明は、上記した課題を解決することができるコンバインを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、
穀粒貯留部に貯留される一番穀粒の一部を、継時的にサンプリングするサンプリング手段と、
サンプリング手段によりサンプリングした一定量の一番穀粒を、識別番号付きの複数のサンプル収容室内に順次収容可能としたサンプル収容手段と、
識別番号を付した各サンプル収容室内の一番穀粒と、その一番穀粒を収穫した圃場の収穫位置とを対応させて関連付ける対応関連付け手段と、
サンプル収容手段を支持する支持手段と、
を具備することを特徴とする。
穀粒貯留部に貯留される一番穀粒の一部を、継時的にサンプリングするサンプリング手段と、
サンプリング手段によりサンプリングした一定量の一番穀粒を、識別番号付きの複数のサンプル収容室内に順次収容可能としたサンプル収容手段と、
識別番号を付した各サンプル収容室内の一番穀粒と、その一番穀粒を収穫した圃場の収穫位置とを対応させて関連付ける対応関連付け手段と、
サンプル収容手段を支持する支持手段と、
を具備することを特徴とする。
請求項1記載の発明では、対応関連付け手段により、識別番号を付した各サンプル収容室内の一番穀粒と、その一番穀粒を収穫した圃場の収穫位置とを対応させて関連付けることができるため、収穫した一番穀粒の管理が容易となる。そして、収穫作業終了後には、サンプル収容手段内の一番穀粒を、脱皮処理等して、その後に、精度良く内部品質の計測を行うことができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明であって、
サンプリング手段には、一定量の一番穀粒を収集する収集部を設けるとともに、
収集部には、弁開閉アクチュエータにより相反開閉動作される一対の流出・入側開閉弁を設けて、流出側開閉弁が閉弁動作されるとともに、流入側開閉弁が開弁動作されることで、一定量の一番穀粒が一時的に貯留される一時的貯留空間が形成されるようにし、
一時的貯留空間内に貯留された一定量の一番穀粒が、貯留量検出手段により検出されると、制御手段を介して弁開閉アクチュエータにより流出側開閉弁が開弁動作されるとともに、流入側開閉弁が閉弁動作されることで、一時的貯留空間内に貯留された一定量の一番穀粒が、各サンプル収容室内に順次供給されるようにしていることを特徴とする。
サンプリング手段には、一定量の一番穀粒を収集する収集部を設けるとともに、
収集部には、弁開閉アクチュエータにより相反開閉動作される一対の流出・入側開閉弁を設けて、流出側開閉弁が閉弁動作されるとともに、流入側開閉弁が開弁動作されることで、一定量の一番穀粒が一時的に貯留される一時的貯留空間が形成されるようにし、
一時的貯留空間内に貯留された一定量の一番穀粒が、貯留量検出手段により検出されると、制御手段を介して弁開閉アクチュエータにより流出側開閉弁が開弁動作されるとともに、流入側開閉弁が閉弁動作されることで、一時的貯留空間内に貯留された一定量の一番穀粒が、各サンプル収容室内に順次供給されるようにしていることを特徴とする。
請求項2記載の発明では、一時的貯留空間内に貯留された一定量の一番穀粒が、貯留量検出手段により検出されると、制御手段を介して弁開閉アクチュエータにより流出側開閉弁が開弁動作されるとともに、流入側開閉弁が閉弁動作されることで、一時的貯留空間内に貯留された一定量の一番穀粒が、各サンプル収容室内に順次供給されるようにしているため、サンプル収容室内に収容される一番穀粒の必要量を一定に確保することができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明であって、
支持手段は、サンプル収容手段のサンプル収容室を移動させる移動部と、移動部によりサンプル収容位置まで移動されたサンプル収容室を検出する収容位置検出手段と、を具備し、
流出側開閉弁の閉弁動作に移動部によるサンプル収容室の移動動作を連動させて、収容位置検出手段の検出情報に基づいて、制御手段が移動部を駆動制御することで、サンプル収容位置に、順次、各サンプル収容室が待機されて、各サンプル収容室に収集部から供給された一定量の一番穀粒が順次収容されるようにしていることを特徴とする。
支持手段は、サンプル収容手段のサンプル収容室を移動させる移動部と、移動部によりサンプル収容位置まで移動されたサンプル収容室を検出する収容位置検出手段と、を具備し、
流出側開閉弁の閉弁動作に移動部によるサンプル収容室の移動動作を連動させて、収容位置検出手段の検出情報に基づいて、制御手段が移動部を駆動制御することで、サンプル収容位置に、順次、各サンプル収容室が待機されて、各サンプル収容室に収集部から供給された一定量の一番穀粒が順次収容されるようにしていることを特徴とする。
請求項3記載の発明では、流出側開閉弁の閉弁動作に移動部によるサンプル収容室の移動動作を連動させて、収容位置検出手段の検出情報に基づいて、制御手段が移動部を駆動制御することで、サンプル収容位置に、順次、各サンプル収容室が待機されて、各サンプル収容室に収集部から供給された一定量の一番穀粒が順次収容されるようにしているため、各サンプル収容室内には、一番穀粒が堅実に収容されるとともに、一番穀粒が各サンプル収容室外に溢れ出て、無駄に損失されるのを防止することができる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明であって、
制御手段は、一番穀粒の収穫位置を位置情報として取得可能とし、
対応関連付け手段は、取得した位置情報に基づいて制御手段により弁開閉アクチュエータが駆動制御されて、流出側開閉弁が閉弁動作されるとともに、流入側開閉弁が開弁動作されることで、一時的貯留空間が形成され、一時的貯留空間内に貯留された一定量の一番穀粒が、貯留量検出手段により検出されると、制御手段により弁開閉アクチュエータが駆動制御されて、流出側開閉弁が開弁動作されるとともに、流入側開閉弁が閉弁動作されることで、一時的貯留空間内に貯留された一定量の一番穀粒が、サンプル収容室内に供給されて、サンプル収容室に付された識別番号と、一番穀粒の収穫位置とが関連付けられるようにしていることを特徴とする。
制御手段は、一番穀粒の収穫位置を位置情報として取得可能とし、
対応関連付け手段は、取得した位置情報に基づいて制御手段により弁開閉アクチュエータが駆動制御されて、流出側開閉弁が閉弁動作されるとともに、流入側開閉弁が開弁動作されることで、一時的貯留空間が形成され、一時的貯留空間内に貯留された一定量の一番穀粒が、貯留量検出手段により検出されると、制御手段により弁開閉アクチュエータが駆動制御されて、流出側開閉弁が開弁動作されるとともに、流入側開閉弁が閉弁動作されることで、一時的貯留空間内に貯留された一定量の一番穀粒が、サンプル収容室内に供給されて、サンプル収容室に付された識別番号と、一番穀粒の収穫位置とが関連付けられるようにしていることを特徴とする。
請求項4記載の発明では、サンプル収容室に付された識別番号と、一番穀粒の収穫位置とが関連付けられるようにしているため、サンプル収容容器内の一番穀粒の管理が容易となって、収穫作業終了後に、脱皮処理等するとともに、内部品質の計測を円滑かつ堅実に行うことができる。
本発明によれば、サンプリングした一番穀粒の一部をサンプル収容容器内に収容しておくことで、収穫作業終了後にサンプル収容容器内の一番穀粒を、適宜、脱皮処理等して、その後に精度良く内部品質の計測を行うことができる。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1及び図2に示すAは、本実施形態に係るコンバインである。まず、コンバインAの全体構成の概要を説明する。
[コンバインの全体構成の概要説明]
コンバインAは、図1及び図2に示すように、左右一対のクローラ式の走行部1,1上に、機体フレーム2を設け、機体フレーム2の左側前部に刈取フレーム3を介して刈取部4と搬送部5とを昇降自在に取り付けている。機体フレーム2上の左側前部には、穀稈移送部6と脱穀部7と選別部8を配設するとともに、後部に排藁処理部9を配設している。一方、機体フレーム2上の右側前部には、キャビン10を配設するとともに、右側中途部に穀粒貯留部11を配設し、穀粒貯留部11の直後方に穀粒搬出部12を穀粒貯留部11と連通させて配設している。そして、穀粒貯留部11内の底部に配設した底部搬送コンベア18と、穀粒搬出部12に内蔵させた搬出コンベア19とを連動連結している。キャビン10は、運転部(図示せず)を囲繞しており、運転部には後述する表示装置100を配設している。キャビン10の後下部と穀粒貯留部11の前下部とに跨る機体フレーム2上の位置には、原動機部としてのエンジン13を搭載して、エンジン13の駆動力により上記した各部の作動部を作動させるようにしている。
コンバインAは、図1及び図2に示すように、左右一対のクローラ式の走行部1,1上に、機体フレーム2を設け、機体フレーム2の左側前部に刈取フレーム3を介して刈取部4と搬送部5とを昇降自在に取り付けている。機体フレーム2上の左側前部には、穀稈移送部6と脱穀部7と選別部8を配設するとともに、後部に排藁処理部9を配設している。一方、機体フレーム2上の右側前部には、キャビン10を配設するとともに、右側中途部に穀粒貯留部11を配設し、穀粒貯留部11の直後方に穀粒搬出部12を穀粒貯留部11と連通させて配設している。そして、穀粒貯留部11内の底部に配設した底部搬送コンベア18と、穀粒搬出部12に内蔵させた搬出コンベア19とを連動連結している。キャビン10は、運転部(図示せず)を囲繞しており、運転部には後述する表示装置100を配設している。キャビン10の後下部と穀粒貯留部11の前下部とに跨る機体フレーム2上の位置には、原動機部としてのエンジン13を搭載して、エンジン13の駆動力により上記した各部の作動部を作動させるようにしている。
図1に示す14は、選別部8と穀粒貯留部11との間に起立状態にて介設した揚穀筒である。揚穀筒14は、上下方向に延伸させて形成した搬送用のスパイラルコンベアである揚穀コンベア15を内蔵している。揚穀コンベア15は、選別部8の一番樋8aに下端部を連通連結するとともに、穀粒貯留部11の左側上部に設けた投入部16に上端部を連通連結している。7aは脱穀部7の扱胴、7bは脱穀部7の処理胴、8bは選別部8の揺動選別体、8cは選別部8の第1唐箕、8dは選別部8の第2唐箕、8eは選別部8の二番樋、8fは選別部8の二番還元筒である。9aは排藁処理部9の吸引排塵ファンである。
このように構成したコンバインAでは、刈取部4により穀稈を刈り取り、刈り取った穀稈を搬送部5により後上方の穀稈移送部6まで搬送して、穀稈移送部6に穀稈を受け渡し、穀稈移送部6により穀稈の株元を挟扼するとともに、穂先を脱穀部7内に挿入した状態で後方へ移送させるようにしている。
この際、穀稈の穂先は脱穀部7により脱穀されるとともに、脱穀された穀粒は選別部8により選別されて、清粒(一番穀粒)のみが揚穀筒14を介して穀粒貯留部11に搬送される。穀粒貯留部11内には、搬送された清粒が投入されて貯留されるとともに、穀粒貯留部11内に貯留された清粒は、適宜、穀粒貯留部11内の底部30に配設した底部搬送コンベア18により穀粒搬出部12の基端部内に搬送され、穀粒搬出部12の搬出コンベア19により機外へ搬出されるようにしている。また、脱穀された穀稈は排藁として排藁処理部9に搬送されて、排藁処理部9により細断された後に機外へ搬出されるようにしている。
コンバインAの全体構成は、上記のように構成しているものであり、コンバインAは、選別部8により選別された一番穀粒を貯留する穀粒貯留部11を有している。そして、穀粒貯留部11は、図3〜図13に示すように、穀粒貯留部11内に投入される一番穀粒の一部(以下、「サンプリング穀粒」ともいう。)をサンプリングするサンプリング装置Sdを、本実施形態の特徴的な構成として備えている。次に、本実施形態の特徴的な構成であるサンプリング装置Sdの構成について説明する。
[本実施形態の特徴的な構成の説明]
サンプリング装置Sdは、図3〜図13に示すように、穀粒貯留部11内に配設して、穀粒貯留部11に貯留されるサンプリング穀粒を継時的にサンプリングするサンプリング手段700と、穀粒貯留部11外に配設して、サンプリング手段700によりサンプリングした一定量の一番穀粒を、識別番号付きの複数のサンプル収容室845内に順次収容可能としたサンプル収容手段800と、サンプル収容手段800を支持する支持手段900と、識別番号を付した各サンプル収容室845内のサンプリング穀粒と、そのサンプリング穀粒を収穫した圃場の収穫位置とを対応させて関連付ける対応関連付け手段としての対応関連付け部208と、を具備しており、サンプル収容手段800は、機外において支持手段900に着脱自在に取り付けている。
サンプリング装置Sdは、図3〜図13に示すように、穀粒貯留部11内に配設して、穀粒貯留部11に貯留されるサンプリング穀粒を継時的にサンプリングするサンプリング手段700と、穀粒貯留部11外に配設して、サンプリング手段700によりサンプリングした一定量の一番穀粒を、識別番号付きの複数のサンプル収容室845内に順次収容可能としたサンプル収容手段800と、サンプル収容手段800を支持する支持手段900と、識別番号を付した各サンプル収容室845内のサンプリング穀粒と、そのサンプリング穀粒を収穫した圃場の収穫位置とを対応させて関連付ける対応関連付け手段としての対応関連付け部208と、を具備しており、サンプル収容手段800は、機外において支持手段900に着脱自在に取り付けている。
ここで、後述する穀粒貯留部11は、底部30を前後方向に延伸するとともに、左右幅が漸次縮幅するロート状に形成して、底部30の内側に形成される三角柱状の内部空間40内には、軸線が前後方向に延伸するとともに、貯留した一番穀粒を搬出する底部搬送コンベア18を配設しており、底部30の右外側方に形成される三角柱状の外部空間50内には、サンプル収容手段800と、サンプル収容手段800を支持する支持手段900と、を配設している。
サンプリング手段700は、穀粒貯留部11の内側壁(後壁22と右側壁24の内面)に沿わせて上下方向に延伸させて配設しており、サンプリング手段700の上端部は、穀粒貯留部11内の上部に配置して、一定量の一番穀粒を収集する収集部710となし、また、サンプリング手段700の中途部は、穀粒貯留部11内の中途部に配置して、収集した一番穀粒を流下させる流下部770となし、また、サンプリング手段700の下端部は、穀粒貯留部11内の下部に配置するとともに、底部30から三角柱状の外部空間50に向けて貫通させて、外部空間50内に配設しているサンプル収容手段800に連通連結する連通連結部780となしている。そして、サンプリング手段700は、サンプリングした一番穀粒をサンプル収容手段800に順次一定量ずつ供給可能としている。
収集部710には、弁開閉アクチュエータとしての弁駆動モータ761により相反開閉動作される一対の流入・出側開閉弁719, 720を設けて、流出側開閉弁720が閉弁動作されるとともに、流入側開閉弁719が開弁動作されることで、一定量のサンプリング穀粒が一時的に貯留される一時的貯留空間730が形成されるようにしている。
そして、一時的貯留空間730内に貯留された一定量のサンプリング穀粒が、貯留量検出手段としての貯留量検出センサ732により検出されると、後述する制御手段としてのCPU112を介して弁駆動モータ761により流出側開閉弁720が開弁動作されるとともに、流入側開閉弁719が閉弁動作されることで、一時的貯留空間730内に貯留された一定量の一番穀粒が、各サンプル収容室845内に順次供給されるようにしている。
サンプル収容手段800は、供給される順次一定量の一番穀粒を収容可能に小分けして形成したサンプル収容室845を複数室有している。
すなわち、サンプル収容手段800は、円板状箱型に形成した収容容器810と、収容容器810の中心部に設けた取付部820とを具備し、収容容器810には、取付部820の周囲に周方向に小分けして複数のサンプル収容室845を形成している。
収容容器810は、支持手段900に着脱自在に取り付けて固定する固定側容器片830と、固定側容器片830内に嵌入させて配置するとともに、その周方向に小分けして周端面が開口する複数のサンプル収容室845を形成した回転側容器片840と、を具備している。固定側容器片830の周壁には、いずれか一つのサンプル収容室845の周端開口面と符合するサンプル流入口836を形成する一方、回転側容器片840には、サンプル収容室845の一室の周端開口面を閉塞して閉塞面部847を形成している。
支持手段900は、サンプル収容室845をサンプル収容位置まで順次移動可能としている。すなわち、支持手段900は、サンプル収容手段800の取付部820を介してサンプル収容室845を移動させる移動部990と、移動部990によりサンプル収容位置まで移動されたサンプル収容室845を検出する収容位置検出手段としてのピックアップセンサ971と、位置検出手段としての位置検出センサ981を具備している。ピックアップセンサ971と位置検出センサ981については、後述する。
そして、流出側開閉弁720の閉弁動作に、移動部990によるサンプル収容室845の移動動作を連動させて、ピックアップセンサ971の検出情報に基づいて、後述するCPU112が移動部990を駆動制御することで、サンプル収容位置(サンプル流入口836の直下方位置)に、順次、各サンプル収容室845が待機されて、各サンプル収容室845に収集部710から供給された一定量のサンプリング穀粒が順次収容されるようにしている。ここで、後述するCPU112は、一番穀粒の収穫位置を位置情報として取得可能としている。
支持手段900には、収容容器810を回転させてサンプル収容室845を回転移動させる移動部990を設けている。そして、移動部990によりサンプル収容室845を回転移動させることで、継時的にサンプリングされた一番穀粒を、順次、各サンプル収容室845内に収容可能としている。すなわち、流出側開閉弁720の閉弁動作に移動部990によるサンプル収容室845の移動動作を連動させて、ピックアップセンサ971の検出情報に基づいて、CPU112が移動部990を駆動制御することで、サンプル収容位置に、順次、各サンプル収容室845が待機されて、各サンプル収容室845に収集部710から供給された一定量の一番穀粒が順次収容されるようにしている。
より具体的に説明すると、移動部990には、取付部820を介して回転側容器片840を着脱自在に取り付けて、回転側容器片840を回転移動可能としている。そして、移動部990を回転駆動させることで、サンプリング手段700により継時的にサンプリングされた一番穀粒を、符合するサンプル流入口836とサンプル収容室845の周端開口面とを通してサンプル収容室845内に収容可能となすとともに、符合するサンプル流入口836とサンプル収容室845の閉塞面部847とを通してサンプル収容室845内に収容不可能となしている。
対応関連付け部208は、一定量のサンプリング穀粒が、サンプル収容室845内に供給される際に、サンプル収容室845に付された識別番号と、サンプリング穀粒の収穫位置とが関連付けられるようにしている。すなわち、CPU112の取得した位置情報に基づいて、CPU112により弁駆動モータ761が駆動制御されて、流出側開閉弁720が閉弁動作されるとともに、流入側開閉弁719が開弁動作される。そして、一時的貯留空間730が形成されて、一時的貯留空間730内にサンプリング穀粒が貯留される。貯留されたサンプリング穀粒が一定量に達したことを、貯留量検出センサ732が検出すると、その検出情報を取得したCPU112により弁駆動モータ761が駆動制御されて、流出側開閉弁720が開弁動作されるとともに、流入側開閉弁719が閉弁動作される。そして、一時的貯留空間730内に貯留された一定量のサンプリング穀粒が、サンプル収容室845内に供給される。この時に、サンプル収容室845に付された識別番号と、サンプリング穀粒の収穫位置とが関連付けられる。
このように構成したサンプリング装置Sdでは、サンプリング手段700により、サンプリング穀粒を継時的にサンプリングすることができるとともに、サンプル収容手段800内にサンプリングした一番穀粒を順次収容することができ、サンプル収容手段800は、機外において支持手段900に着脱することができるため、サンプリングしたサンプリング穀粒を、サンプル収容手段800内に順次収容しておくことで、適宜、機外から容易に抽出することができる。そして、収穫作業終了後には、サンプル収容手段800内の一番穀粒を、脱皮処理等して、その後に、精度良く内部品質の計測を行うことができる。
そして、穀粒貯留部11の底部30の右外側方に形成される三角柱状の外部空間50内には、サンプル収容手段800と支持手段900を配設しているため、サンプル収容手段800と支持手段900を、本来の機体の幅内に配置することができるとともに、サンプル収容手段800を、機外において支持手段900に容易に着脱することができる。
また、サンプリング手段700の下端部は、穀粒貯留部11内の底部30に配置するとともに、底部30から三角柱状の外部空間50に向けて貫通させて、外部空間50内に配設しているサンプル収容手段800に連通連結する連通連結部780となしているため、連通連結部780を介して、サンプリング手段700によりサンプリングしたサンプリング穀粒をサンプル収容手段800内に堅実に収容することができる。
この際、サンプリング手段700により一定量の一番穀粒がサンプル収容手段800に供給される前に、供給される一定量の一番穀粒を収容するサンプル収容手段800のサンプル収容室845を、支持手段900の移動部990がサンプル収容位置まで移動させて待機可能としているため、供給される一定量の一番穀粒を、待機しているサンプル収容室845内に堅実に収容することができる。
そして、移動部990により回転側容器片840を回転駆動させることで、継時的にサンプリングされた一番穀粒を、順次、各サンプル収容室845内に収容可能としているため、サンプル収容手段800をコンパクトに形成することができるとともに、各サンプル収容室845内にサンプリングされた一番穀粒を円滑に収容することができる。
しかも、移動部990を回転駆動させることで、サンプリング手段700により継時的にサンプリングされた一番穀粒を、符合するサンプル流入口836とサンプル収容室845の周端開口面846とを通してサンプル収容室845内に収容可能となすとともに、符合するサンプル流入口836とサンプル収容室845の閉塞面部847とを通してサンプル収容室845内に収容不可能となしているため、収容可能となしたサンプル収容室845内に、サンプリングされた一番穀粒を堅実に収容することができるとともに、支持手段900からサンプル収容手段800を取り外した際に、収容不可能となしたサンプル収容室845内から、収容された一番穀粒が流出するのを堅実に防止することができる。
また、対応関連付け部208により、識別番号を付した各サンプル収容室845内のサンプリング穀粒と、そのサンプリング穀粒を収穫した圃場の収穫位置とを対応させて関連付けることができるため、収穫した一番穀粒の管理が容易となる。そして、収穫作業終了後には、サンプル収容手段800内の一番穀粒を、脱皮処理等して、その後に、精度良く内部品質の計測を行うことができる。
すなわち、一時的貯留空間730内に貯留された一定量の一番穀粒が、貯留量検出センサ732により検出されると、CPU112を介して弁駆動モータ761により流出側開閉弁720が開弁動作されるとともに、流入側開閉弁719が閉弁動作されることで、一時的貯留空間730内に貯留された一定量の一番穀粒が、各サンプル収容室845内に順次供給されるようにしているため、サンプル収容室845内に収容される一番穀粒の必要量を一定に確保することができる。
そして、流出側開閉弁720の閉弁動作に、移動部990によるサンプル収容室845の移動動作を連動させて、ピックアップセンサ971の検出情報に基づいて、CPU112が移動部990を駆動制御することで、サンプル収容位置に、順次、各サンプル収容室845が待機されて、各サンプル収容室845に収集部710から供給された一定量の一番穀粒が順次収容されるようにしているため、各サンプル収容室845内には、一番穀粒が堅実に収容されるとともに、一番穀粒が各サンプル収容室845外に溢れ出て、無駄に損失されるのを防止することができる。
この際、サンプル収容室845に付された識別番号と、一番穀粒の収穫位置とが関連付けられるようにしているため、収容容器810内の一番穀粒の管理が容易となって、収穫作業終了後に、脱皮処理等するとともに、内部品質の計測を円滑かつ堅実に行うことができる。そして、内部品質の計測結果(計測データ)は、トレーサビリティや次年度の栽培管理に利用することができる。
また、サンプル収容手段800により各サンプル収容室845内に収容したサンプリング穀粒と、そのサンプリング穀粒を収穫した圃場G(図14参照)の収穫位置とを、対応関連付け部208により対応させて関連付けることができるため、圃場の収穫位置に対応するサンプリング穀粒の内部品質を計測データに基づいて、同一圃場内における一番穀粒の内部品質状況等を把握することができる。したがって、一番穀粒の内部品質状況と収穫位置とを圃場Gの地図に重ね合わせて図示したマッピングを作成し、そのマッピングをトレーサビリティや次年度の栽培管理に利用することができる。
各サンプル収容室845に付した識別番号と、各サンプル収容室845内のサンプリング穀粒が収穫された圃場Gの収穫位置とを、対応関連付け部208により対応させて関連付けることができるため、圃場の収穫位置に対応するサンプリング穀粒の内部品質を計測データに基づいて、同一圃場内における一番穀粒の内部品質状況等を細分化させて緻密に把握することができる。そのため、トレーサビリティや次年度の栽培管理に利用可能な詳細で有効なマッピングを作成することができる。
次に、上記した特徴的な構成であるサンプリング装置Sdの構成をを、より具体的に説明する。
[特徴的な構成の具体的な説明]
(穀粒貯留部の構成の説明)
穀粒貯留部11は、図3及び図4に示すように、揚穀筒14から投入部16を通して投入された一番穀粒(精粒)を貯留する貯留部本体20と、投入された一番穀粒の一部をサンプリングするサンプリング手段700と、を備えている。
(穀粒貯留部の構成の説明)
穀粒貯留部11は、図3及び図4に示すように、揚穀筒14から投入部16を通して投入された一番穀粒(精粒)を貯留する貯留部本体20と、投入された一番穀粒の一部をサンプリングするサンプリング手段700と、を備えている。
貯留部本体20は、前壁21と後壁22と左側壁23と右側壁24と天井壁25と底部壁26とにより箱型に形成している。左側壁23の中途上部には、投入部16を開口させて形成し、投入部16に揚穀筒14の上端部を連通連結している。揚穀筒14に内蔵された揚穀コンベア15の終端部(上端部)には飛散羽根17(図1参照)を取り付けている。そして、揚穀コンベア15によりその終端部まで搬送された一番穀粒は、揚穀コンベア15と一体回転する飛散羽根17により投入部16から貯留部本体20内に平面的に拡散状態に投入されるようにしている。この際、投入される一番穀粒は、少なくとも貯留部本体20の前壁21と後壁22と右側壁24と天井壁25に衝突する勢いで広範囲に飛散されるようにしている。
(サンプリング装置の構成の説明)
サンプリング装置Sdは、前記したように、サンプリング手段700とサンプル収容手段800と支持手段900と対応関連付け部208とを具備している。
サンプリング装置Sdは、前記したように、サンプリング手段700とサンプル収容手段800と支持手段900と対応関連付け部208とを具備している。
サンプリング手段700は、収集部710と流下部770と連通連結部780とから構成している。収集部710は、サンプリング穀粒を収集する収集体711と、収集体711の直下方に連通状態に配置して、収集したサンプリング穀粒を一時的に貯留する貯留体712とから形成している。収集体711は、上下面を開口させるとともに、下方へ向けて漸次縮幅させて四角形ロート状に形成している。貯留体712は、四角形板状に形成した取付板713の前面に一時的貯留機能部714を配設する一方、取付板713の後面に作動機構部715と機能駆動部716を配設している。
穀粒貯留部11の後壁22の右側上部には、図5に示すように、四角形状の取付口729を開口させて形成している。そして、貯留体712は、取付口729中を通して一時的貯留機能部714を穀粒貯留部11内に配置させて、取付口729の周縁部を形成する穀粒貯留部11の後壁22の部分に取付板713の周縁部を重合状態に当接させて、取付用ビス717により着脱自在に取り付けている。
一時的貯留機能部714は、上下面が開口する流路形成体718と、流路形成体718の上面を開閉する流入側開閉弁719と、流路形成体718の下面を開閉する流出側開閉弁720と、を具備している。
流路形成体718は、上下方向に延伸させて板状に形成した左右一対の側面形成片721,722と、両側面形成片721,722の前端縁部間に架設した板状の前面形成片723とから平面視コ字状に形成している。そして、流路形成体718は、取付板713の前面に、両側面形成片721,722の後端縁部を取り付けて、内部にサンプリング穀粒が上方から下方へ向けて流動する流路を形成している。
流入側開閉弁719は、前後方向に軸線を向けた流入側弁支軸724と、流入側弁支軸724に基端縁部を取り付けた四角形板状の流入側弁本体725とから形成している。左側の側面形成片721の上端部は、右側の側面形成片722の上端部よりも一定幅だけ下方に位置させて配置して、右側の側面形成片722の上端部の直上方位置に、流入側弁支軸724を取付板713の前面から前方へ突設して配置している。そして、流入側開閉弁719は、収集体711の下端開口部728の直下方において、流入側弁支軸724を中心にして、流入側弁本体725を左側方へ傾動させた流入側開弁姿勢P1と、流入側弁本体725を右側方へ傾動させた流入側閉弁姿勢P2との間で姿勢変更可能としている。
流入側開弁姿勢P1では、流路の上部を開放する流入側弁本体725は、収集体711の下端開口部728から流下されるサンプリング穀粒を、一時的貯留機能部714側へ流入させるようにしている。流入側閉弁姿勢P2では、右側の側面形成片722の上端部に流入側弁本体725の先端縁部が近接して、流路の上部を閉塞するようにしている。それと同時に、流路の上部を閉塞する流入側弁本体725は、収集体711の下端開口部728から流下されるサンプリング穀粒を、貯留部本体20内において、一時的貯留機能部714の左側外方に流下・ガイドして、一時的貯留機能部714内には流入させないようにしている。その結果、サンプリングは中断ないしは中止される。
流出側開閉弁720は、前後方向に軸線を向けた流出側弁支軸726と、流出側弁支軸726に基端縁部を取り付けた四角形板状の流出側弁本体727とから形成している。流出側弁支軸726は、右側の側面形成片722の左側面(内側面)の中途部に、流出側弁支軸726を取付板713の前面から前方へ突設して配置している。そして、流出側開閉弁720は、流出側弁支軸726を中心にして、流出側弁本体727を左側方へ傾動させて水平状態となした流出側閉弁姿勢P3と、流出側弁本体727を下方へ傾動させて垂下状態となした流出側開弁姿勢P4との間で姿勢変更可能としている。流出側閉弁姿勢P3では、左側の側面形成片721の中途部に流出側弁本体727の先端縁部が近接して、流路の中途部を閉塞するようにしている。この際、上部が開放される一方、中途部が閉塞された流路は、一時的貯留空間730を形成する。
右側の側面形成片722の右側面(外側面)の上部には、センサ取付第1ブラケット731を介して貯留量検出手段としての貯留量検出センサ(例えば、静電容量形近接センサ)732を取り付けている。貯留量検出センサ732は、一時的貯留空間730内に貯留されるサンプリング穀粒が一定高さ、つまり、一定量に達したことを検出するようにしている。貯留量検出センサ732は、後述するCPU112の入力側に接続している。そして、CPU112は、貯留量検出センサ732からの検出情報を取得すると、流出側開閉弁720を開弁動作させる制御情報を生成して、生成した制御情報を後述する機能駆動部716に送信して、機能駆動部716を駆動制御するようにしている。その結果、一時的貯留空間730内に一時的に貯留された一定量のサンプリング穀粒は、流下される。
収集体711の下部には、中継カバー体733を垂下状態に垂設している。中継カバー体733は、四角形板状の左・右側カバー片734,735と前カバー片736とから平面視コ字状に形成して、収集体711の下部と流路形成体718の上部とを被覆している。そして、サンプリング穀粒が収集体711から中継カバー体733を介して流路形成体718内に堅実に流動移送されるようにしている。
中継カバー体733の左側カバー片734の左側面(外側面)の下部、つまり、流入側開閉弁719の左側方位置には、センサ取付第2ブラケット738を介して限界量検出センサ(例えば、静電容量形近接センサ)737を取り付けている。限界量検出センサ737は、貯留部本体20内に貯留される一番穀粒が一定高さ、つまり、一定量(サンプリングの限界量)に達したことを検出するようにしている。限界量検出センサ737は、後述するCPU112の入力側に接続している。そして、CPU112は、限界量検出センサ737からの検出情報を取得すると、流入側開閉弁719を閉弁動作させる制御情報を生成して、生成した制御情報を後述する機能駆動部716に送信して、機能駆動部716を駆動制御するようにしている。その結果、サンプリングは中止される。
作動機構部715は、図9及び10図に示すように、取付板713の後面に支持板750を取り付け、支持板750の中途部を後方へ膨出させて、支持板750の前面と取付板713の後面との間に作動機構部配設空間751を形成している。
取付板713に前方へ向けて突設した流入側弁支軸724の基端部と流出側弁支軸726の基端部は、それぞれ取付板713の後面から作動機構部配設空間751内に延設して、流入側延設部752と流出側延設部753を形成している。流入側延設部752には、右側下方へ向けて延伸する流入側作動アーム754の基端部を取り付け、流入側作動アーム754の先端側半部に、その延伸方向に延伸する流入側長孔755を形成している。流出側延設部753には、上方へ向けて延伸する流出側作動アーム756の基端部を取り付け、流出側作動アーム756の先端側半部に、その延伸方向に延伸する流出側長孔757を形成している。流入側長孔755と流出側長孔757とは、前後方向で重合状態に交差させて、この交差部に、前後方向に軸線を向けた連結ピン758を摺動自在に貫通させている。連結ピン758は、基端部(後端部)を左右方向に延伸する駆動アーム759の先端部に突設している。駆動アーム759は、その基端部を後述する機能駆動部716の駆動軸762に取り付けている。
機能駆動部716は、支持板750の後面側にギヤケース760を取り付け、ギヤケース760に弁開閉アクチュエータとしての弁駆動モータ761を連動連結している。ギヤケース760には、作動機構部配設空間751内に向けて前後方向に軸線を向けた駆動軸762を突出させて、駆動軸762に駆動アーム759の基端部を取り付けている。弁駆動モータ761は、いわゆるクラッチモータであり、駆動軸762に取り付けた駆動アーム759が所定の回動範囲(本実施形態では略180度の回動範囲)で円弧運動をするように構成している。したがって、弁駆動モータ761の駆動軸762を正・逆回転させることで、駆動軸762に取り付けた駆動アーム759を略180度の所定回動範囲で往復円弧運動させることができる。
そして、弁駆動モータ761が正回転駆動されると、ギヤケース760を介して駆動軸762が、図10に示す正面図において、時計廻りに回転され、駆動軸762に取り付けた駆動アーム759が時計廻りに回転される。そうすると、駆動アーム759に連結ピン758を介して連結されている流入側作動アーム754及び流出側作動アーム756が正回転されて、各作動アーム754,756の基端部に連動連結した流入側弁支軸724及び流出側弁支軸726が正回転される。その結果、流入側弁本体725は、流入側開弁姿勢P1を採る一方、流出側弁本体727は、流出側閉弁姿勢P3を採る。つまり、流入側弁本体725と流出側弁本体727は、相反開閉動作される。また、弁駆動モータ761が逆回転駆動されると、正回転駆動された場合とは反対に、流入側弁本体725は、流入側閉弁姿勢P2を採る一方、流出側弁本体727は、流出側開弁姿勢P4を採る。
流下部770は、上下方向に直状に延伸する四角形筒状に形成した上側流下体771と、前低後高の傾斜状に延伸する四角形筒状に形成した下側流下体772とから形成している。上側流下体771の上端は、流路形成体718の直下方近傍に配設している。上側流下体771の下端には、下側流下体772の上端を接続して、側面視「く」字状に形成している。下側流下体772の下端には、後述する連通連結部780を接続している。そして、一時的貯留機能部714から流下されたサンプリング穀粒は、上側流下体771→下側流下体772→連通連結部780に滑動しながら流下されるようにしている。
連通連結部780は、上下方向に延伸する直状短幅の四角形筒状に形成している。貯留部本体20の底部壁26の右側後部には、貯留部本体20の内方に膨出させて収容手段配設空間781を形成している。収容手段配設空間781の上部は、底部壁26に取り付けた支持体782により形成している。支持体782は、前後方向に横長で四角形板状に形成して起立状となした起立支持片783と、起立支持片783の上端縁部から右側上方へ向けて傾斜状に延設した傾斜支持片784とから形成している。連通連結部780は、傾斜支持片784の中央部に上下方向に貫通させて取り付けて、上半部785を貯留部本体20の内方に配置する一方、下半部786を貯留部本体20の外方である三角柱状の外部空間50空間内に垂下状に突出させている。
サンプル収容手段800は、図○に示すように、収容容器810と取付部820とを具備して、支持手段900に着脱自在に取り付けたカートリッジ式となしている。そして、収容容器810は、固定側容器片830と、固定側容器片830内に出し入れ自在に嵌入可能とした回転側容器片840とから形成している。
固定側容器片830は、円板リング状に形成して、中央部に左右方向に開口する円形の挿通口831を有する側片832と、側片832の周縁部に右側方へ向けて突設した短幅筒状の周片833と、から右側面が全面開口したキャップ状に形成している。側片832の周縁部には、その半径方向に向けて位置決め片834及び前後一対の固定片835,835を突設している。周片833の頂上部には、連通連結部780の下端開口部787と同形状の四角形に形成して開口させたサンプル流入口836を設け、サンプル流入口836の前縁部と後縁部には、それらに沿わせて位置決め突片837,837を前後方向に対向させて突設している。つまり、連通連結部780の下端開口部787に、両位置決め突片837,837を外嵌させて位置決めすることで、連通連結部780の下端開口部787とサンプル流入口836とを上下方向に整合可能としている。838は、位置決め片834に形成した位置決め孔、839は、固定片835に形成した固定孔である。
回転側容器片840は、側片832よりもやや小径の円板リング状に形成して、中央部に左右方向に開口する多角形の中央口を有する内外側一対の内側片841及び外側片842と、両内・外側片841,842の中央口間に介設した多角形筒状片843と、多角形筒状片843の各稜線から両内・外側片841,842の半径方向に起立させて配置した多数の四角形板状の仕切り片844と、から形成している。そして、内・外側片841,842と多角形筒状片843と周方向に隣接する一対の仕切り片844,844とにより、多角形筒状片843の周囲に多数(本実施形態では10個)のサンプル収容室845を形成している。また、各サンプル収容室845は、周端開口面846を開口させて、サンプリング穀粒を収容可能となしており、その内の一つのサンプル収容室845には、閉塞面部847を形成して、サンプリング穀粒を収容不可能な閉塞室848となしている。したがって、閉塞室848は、サンプル流入口836と整合させて配置することで、収容容器810を閉塞状態となすことができて、サンプル収容室845内へのサンプリング穀粒の流入を阻止することも、また、サンプリング穀粒を収容しているサンプル収容室845内からのサンプリング穀粒の流出を許容することもできる。また、外側片842には、サンプル収容室845内を視認可能な視認窓849を形成している。したがって、視認窓849を通してサンプル収容室845内に収容されているサンプリング穀粒の収容状況を機外から適宜視認することができる。
取付部820は、円板リング状に形成して、外側片842の中央口内に張設している。取付部820には、左右方向に貫通する複数のビス挿通孔821を形成している。
取付部820を設けた回転側容器片840は、それよりもやや大径に形成した固定側容器片830内に、全面を開口させた右側面から出し入れ自在に嵌入可能としている。そして、収容容器810は、閉塞室848をサンプル流入口836と整合させて配置することで、閉塞状態となすことができて、閉塞状態となした収容容器810は、後述する支持手段900からカートリッジ式に着脱可能としている。
支持手段900は、支持体782の一部を形成する起立支持片783の外側面の下半部に、前後方向に横長の四角形状に形成した垂下支持板910の内側面の上半部を重合状態に取り付けて、起立支持片783から垂下支持板910を垂下させている。垂下支持板910の外側面には、前後方向に延伸して断面コ字状に形成した支持フレーム920を取り付けている。支持フレーム920の中途部には、左右方向に軸線を向けた回転支軸930を右側方へ向けて突設している。回転支軸930には、円筒状のボス部931を同芯円的に回転自在に外嵌している。ボス部931には、周面の内側端部に大径ギヤ932を同芯円的に取り付ける一方、周面の外側端部に四角形板状の取付片933を同芯円的に取り付けて移動部990を構成している。取付片933には、取付部820の各ビス挿通孔821と符合する複数のビス孔934を形成している。そして、取付片933の外側面に、取付部820の内側面を面接触させるとともに、各ビス挿通孔821と各ビス孔934を符合させて、符合した各孔821,934中に抓み付ビス935を螺着することで、ボス部931に回転側容器片840を連動連結可能としている。また、抓み付ビス935を螺脱することで、ボス部931から回転側容器片840を取り外し可能としている。
支持フレーム920の後端部には、右側方に向けて位置決めピン940を突設している。位置決めピン940には、位置決め片834の位置決め孔838を嵌入させることで、支持フレーム920に固定側容器片830を位置決め可能としている。垂下支持板910の前下部と後下部には、前後一対の円筒状の固定雌ネジ950,950を右側方へ向けて突設している。各固定雌ネジ950,950には、前後一対の固定片835,835の固定孔839,839を符合させて、各固定雌ネジ950,950に固定孔839,839を介して抓み付ビス935を螺着することで、垂下支持板910に固定側容器片830を固定可能としている。また、抓み付ビス935を螺脱することで、垂下支持板910から固定側容器片830を取り外し可能としている。
垂下支持板910の前部には、回転駆動用ギヤケース960を取り付け、回転駆動用ギヤケース960に回転駆動用アクチュエータとしての回転駆動モータ961を連動連結している。回転駆動用ギヤケース960には、大径ギヤ932に噛合させたピニオンギヤ962を設けている。そして、回転駆動モータ961を駆動させることで、ピニオンギヤ962を介して大径ギヤ932を回転させ、大径ギヤ932と一体的に回転するボス部931を介して回転側容器片840を同芯円的に回転可能としている。
垂下支持板910の前下部には、第1センサ取付片970を介して収容位置検出手段としての非接触型電磁式のピックアップセンサ971を大径ギヤ932の周端部である歯部に対向させて、かつ、近接させて配置している。ピックアップセンサ971は、後述するCPU112の入力側に電気的に接続される一方、回転駆動モータ961は、CPU112の出力側に電気的に接続されている。そして、回転駆動モータ961の回転駆動により大径ギヤ932が回転されると、大径ギヤ932の回転角度をピックアップセンサ971が検出するようにしている。ここでのピックアップセンサ971による大径ギヤ932の回転角度の検出が、サンプリング収容室の収容位置の検出となる。そして、ピックアップセンサ971の検出情報がCPU112に送信されると、その送信情報に基づいてCPU112が制御情報を生成して、生成された制御情報が回転駆動モータ961に出力されて、大径ギヤ932が所定の回転角度だけ回転したところで回転駆動モータ961の回転駆動が停止制御される。その結果、サンプル収容室845の周端開口面846が、サンプル流入口836と整合しない位置から整合する位置まで順次一定角度だけ回転移動されるように、回転側容器片840が断続的に回転されて、サンプリング穀粒の収容位置が決定される。
垂下支持板910の中途下部には、第2センサ取付片980を介して位置検出手段としての非接触型の位置検出センサ(例えば、静電容量形近接センサ)981を配置して、位置検出センサ981により大径ギヤ932の内側面に突設した被検出片982を検出して、大径ギヤ932の初期設定位置を検出するようにしている。位置検出センサ981は、後述するCPU112の入力側に電気的に接続されている。そして、コンバインAのキースイッチが切断された後に、再度、キースイッチが接続された際には、位置検出センサ981が被検出片982を検出する初期設定位置まで大径ギヤ932が回転されて、初期設定位置から、CPU112に記憶されているキースイッチが接続される直前の大径ギヤ932の回転角度位置まで、大径ギヤ932が回転駆動モータ961により回転されるようにしている。このように、キースイッチを接続した際には、常に初期設定位置から大径ギヤ932を設定し直すことで、何らかの事情でサンプル収容室845がサンプル流入口836と位置ずれを生じるという不具合の発生を防止している。
貯留部本体20の前壁21の内面上部には、図2〜図4に示すように、水分検出手段としての水分センサ995を設けている。水分センサ995は、投入部16から貯留部本体20内に投入された一番穀粒の一部を採取して、その水分量を測定するものである。水分センサ995は、センサケース996内に、互いに対向する一対の電極ローラ997,997と、両電極ローラ997,997の直上方を開閉する開閉機構部998と、を備えている。
そして、水分センサ995は、開閉機構部998により両電極ローラ997,997の直上方に位置するセンサケース996の天井部が開放されると、センサケース996内に、さらには、一対の電極ローラ997,997間に、投入部16から投入された一番穀粒のうちの一部が流入して、流入した一番穀粒の一部が両電極ローラ997,997に圧砕されることで、圧砕された一番穀粒の水分量が両電極ローラ997,997により測定されるようにしている。ここで、センサケース996内に流入される一番穀粒の量、つまり、水分量が測定される一番穀粒の量は、開閉機構部998によるセンサケース996の開放時間に略比例し、その開放時間は、後述する表示装置100に適宜設定することができる。CPU112の出力側には、開閉機構部998を接続して、開閉機構部998の開閉駆動がCPU112により制御されるようにしている。また、開閉機構部998によりセンサケース996が閉塞されると、投入部16から投入された一番穀粒は、センサケース996内への流入が阻止されるようにしている。
より具体的に説明すると、一対の電極ローラ997,997は、投入部16から投入された一番穀粒の一部が両電極ローラ997,997間に入り込むように回転されて、回転する電極ローラ997,997間で一番穀粒を圧砕しつつ(換言すれば押し潰しつつ)、両電極ローラ997,997間で潰れた状態の一番穀粒の電気抵抗値を検出し、検出した電気抵抗値を一番穀粒の水分量に関する信号(情報)として出力可能としている。一対の電極ローラ997,997は、後述するCPU112に電気的に接続して、検出した穀粒水分に関する信号(情報)を、CPU112に送信するようにしている。
水分センサ995は、水分量検出時に付与される識別番号n(本実施形態では、n=1〜9)と、収穫位置である識別番地BnN(本実施形態では、BnN=Bn1〜Bn9)とが、後述する対応関連付け部208により1対1に対応させて関連付けられるように構成している。そして、収穫作業中に測定した一番穀粒の水分量については、平均値、最大値、最小値、標準偏差、測定点数が求められるとともに、所定の水分量範囲毎(例えば、含水率15%〜30%の間で0.5%毎)の度数分布が集計されることで、ヒストグラムが作成されて、作成されたヒストグラムが後述する表示装置100の表示部118に表示出力されるようにしている。さらには、測定された一番穀粒の水分量は、後述するネットワーク500を介して収穫物管理施設Bのサーバ400に送信されて、サーバ400により管理されるようにしている。
圃場Gにおいて、サンプリング穀粒が収穫されたコンバインAの収穫位置は、後述する「衛星測位システム」を利用して位置情報として得られるようにしている。すなわち、後述する表示装置100が具備する画像処理部212により、図15に示すように、圃場Gの地図情報Mに仮想区画線Lkで格子状(碁盤の目状)の仮想区画Kを重畳的に生成し、各仮想区画Kに識別番地Bn1…BnNを設定して、いずれかの識別番地BnNと、その識別番地BnNにおいて収穫・採取されるとともに、サンプリング穀粒が収容されたサンプル収容室845の識別番号nとを、後述する表示装置100が具備する対応関連付け部208により1対1に対応させて関連付けしている。
対応関連付け部208は、各サンプル収容室845に識別番号1…nを予め付しておく一方、予め圃場Gを仮想区画Kして、その仮想区画Kにおいてサンプリング穀粒が収穫される収穫位置に識別番地Bn1…BnNを設定しておくことで、識別番号nと識別番地BnNとを1対1に対応させて関連付けるようにしている。つまり、各サンプル収容室845には、それが回転移送される順序に対応させて、連続番号となした識別番号1…nを付しており、仮想区画Kの各識別番地BnN内において継時的に採取されたサンプリング穀粒は、順次、支持手段900により断続的に回転移送されてくる各サンプル収容室845内に所定量だけ収容されるようにしている。
そして、仮想区画Kの各識別番地Bn1…BnN内における所定位置Cp1…Cpn(本実施形態では、Cpn=Cp1〜Cp9)は、識別番地内の中央部にコンバインAが到達した位置情報を、後述するGPS衛星600からGPS処理部128が取得して、GPS処理部128が取得した位置情報がCPU112に供給されると、CPU112が弁駆動モータ761により機能駆動部716を介して流入側開閉弁719と流出側開閉弁720を相反開閉弁制御して、この時に連通連結部780の直下方に周面開放状態で配置されているサンプル収容室845内にサンプリング穀粒が収容されて、このサンプル収容室845に付されている識別番号1…nと、この回収容器51内のサンプリング穀粒が採取された識別番地Bn1…BnNが1対1に対応関連付けされることで、識別番地Bn1…BnN内に特定されるようにしている。つまり、識別番号1と識別番地Bn1と所定位置Cp1、識別番号2と識別番地Bn2と所定位置Cp2、…識別番号nと識別番地BnNと所定位置Cpnが対応関連付けされるようにしている。なお、識別番号nと識別番地BnNと所定位置CpnのnとNは、それぞれ正整数である。
例えば、穀粒の収穫作業は、図15に示すように、圃場Gの右側下部を収穫開始位置Psとすると、その圃場Gの内周縁部に沿って反時計回りに渦巻き状に中心位置に向かって行う。仮想区画Kが仮想区画線Lkで格子状に9区画されるように設定された場合、9区画にそれぞれ収穫物が収穫される順序で識別番地Bn1…Bn9(図9に数字だけで表示)が設定されるとともに、各識別番地Bn1…Bn9内にそれぞれ所定位置Cp1…Cp9の座標が特定される(図9に黒点で表示)。したがって、厳密には、いずれかの識別番地BnNの所定位置Cpnと、その所定位置Cpnの識別番地BnNにおいて収穫・採取されるとともに、サンプリング穀粒が収容されたサンプル収容室845の識別番号nとが、対応関連付け部208により1対1に対応して関連付けされる。図15のZは、圃場Gの周囲に形成された畦である。
(コンバインの位置情報取得構成の説明)
次に、コンバインAの位置情報を取得する構成について説明する。すなわち、コンバインAの位置情報は、人工衛星を使用して地上の現在位置の緯度、経度、高度等を計測(3次元測位)する「衛星測位システム」のうち、全地球を測位対象とすることができる全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System, GNSS)Syを採用して取得することができ、本実施形態では、このシステムSyの代表であるGPS(Global Positioning System)を採用して取得するようにしている。なお、「衛星測位システム」を採用しない場合、つまり、位置情報を取得できない場合でも、一筆圃場毎に圃場認識番号(ID)を付して、各一筆圃場の圃場認識番号とその一筆圃場で採取したサンプリング穀粒の識別番号とを1対1に対応関連付けして管理することもできる。
次に、コンバインAの位置情報を取得する構成について説明する。すなわち、コンバインAの位置情報は、人工衛星を使用して地上の現在位置の緯度、経度、高度等を計測(3次元測位)する「衛星測位システム」のうち、全地球を測位対象とすることができる全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System, GNSS)Syを採用して取得することができ、本実施形態では、このシステムSyの代表であるGPS(Global Positioning System)を採用して取得するようにしている。なお、「衛星測位システム」を採用しない場合、つまり、位置情報を取得できない場合でも、一筆圃場毎に圃場認識番号(ID)を付して、各一筆圃場の圃場認識番号とその一筆圃場で採取したサンプリング穀粒の識別番号とを1対1に対応関連付けして管理することもできる。
より具体的に説明すると、コンバインAは、GPS衛星600と通信して、コンバインAの運転部に配設した表示装置100の位置情報(例えば、現在の位置情報)を取得可能としている。表示装置100は、その一部を構成する四角形板状の表示部118をオペレータが着座姿勢で視認しながら操作可能としている。
コンバインAが収穫・採取したサンプリング穀粒は、各サンプル収容室845内に収容された状態で、図14に示すように、収穫物管理施設Bにカートリッジ式の収容容器810が搬入されて、圃場Gの収穫位置と対応関連付けされた状態で、サンプリング穀粒の内部品質が測定されるとともに、その測定値が管理されるようにしている。
すなわち、収穫物管理施設Bは、後処理システム300を備えており、後処理システム300は、コンバインAが搬入したサンプリング穀粒を乾燥処理する乾燥処理工程310と、乾燥処理工程310で乾燥処理されたサンプリング穀粒を脱皮(籾摺り)処理する脱皮(籾摺り)処理工程320と、籾摺り処理工程320で籾摺り処理されたサンプリング穀粒の内部品質として水分値(含水率)と食味を測定する内部品質測定工程330と、を含む。食味測定は、一番穀粒に近赤外光を照射して、透過光の分光分析に基づいて吸収スペクトルを解析し、その解析結果により一番穀粒に含まれる水分、タンパク質、アミロース、脂肪酸度等の成分量を分析して、それらをそれぞれ点数化するとともに、総得点を採点する。
図14における812は、固定側容器片830の周片833に、各サンプル収容室845と対応させて取り付けたICタグであり、ICタグ812には、各サンプル収容室845の識別番号等が記憶されている。312は乾燥機であり、乾燥機312には、サンプリング穀粒を収容している収容容器810をそのまま入れて、サンプリング穀粒を乾燥処理する。322は籾摺り機であり、籾摺り機322の直上方位置には、収容容器810を回転自在に支持して、各サンプル収容室845から籾摺り機322内にサンプリング穀粒を流下させて、各サンプリング穀粒を脱皮処理する。332は食味分析器、334は、食味分析資料としての脱皮処理した穀粒であり、この穀粒を食味分析器で分析処理する。これらの処理は、ICタグ812に記憶された識別番号等に基づいて管理される。
また、収穫物管理施設Bには、サーバ400と、それに接続されたデータベース(DB)450を配設しており、サーバ400は、上記した内部品質測定工程330で測定したサンプリング穀粒の内部品質や、各圃場G内の地図情報や、農作業履歴情報等を管理している。これらの情報は、表示装置100から適宜送信される情報や、予めデータベース450に格納されていた情報であり、データベース450に格納されたサンプリング穀粒の内部品質の計測結果(計測データ)は、トレーサビリティや次年度の栽培管理に利用可能としている。つまり、データベース450に格納されたサンプリング穀粒の内部品質の計測結果(計測データ)、つまり、特定の圃場Gの前年度のサンプリング穀粒の内部品質の計測結果に基づいて、特定の圃場Gで今年度に収穫された一番穀粒を適切に後処理(乾燥処理工程310での乾燥処理や籾摺り処理工程320での籾摺り処理)することができる。なお、収穫物管理施設Bに搬入される初年度においては、前年度の計測結果がないので、後処理システム300においてサンプリング穀粒が後処理されるとともに、その内部品質が測定・管理されるが、サンプリング穀粒を後処理する前に、水分センサ995により測定された測定値に基づいて、収穫された一番穀粒を識別番号にしたがって後処理する。
データベース450には、オペレータの自宅等の所定場所から各圃場Gに至るまでの地図情報等も格納されている。サーバ400は、インターネット等のネットワーク500を介して、コンバインAの表示装置100と通信可能である。サーバ400は、各コンバインAの表示装置100から農作業状況(例えば、コンバインAの農作業中の移動経路等)をリアルタイムに受信し、データベース450に農作業履歴情報として格納する。また、サーバ400は、複数台存在するコンバインAのそれぞれのオペレータの要求に応じて、所望の各圃場Gの過去の農作業履歴情報を、各コンバインAの表示装置100に送信する。
(サンプリング装置の制御動作の説明)
図16は、サンプリング装置Sdの制御動作を示すフローチャートであり、以下に、図16のフローチャートを参照しながらサンプリング装置Sdの制御動作を説明する。
図16は、サンプリング装置Sdの制御動作を示すフローチャートであり、以下に、図16のフローチャートを参照しながらサンプリング装置Sdの制御動作を説明する。
すなわち、サンプリング装置Sdは、後述する表示装置100に設けた入力部122を操作することで始動される。そして、あらかじめ設定された仮想区画Kの各識別番地BnN内における所定位置Cpn、例えば、識別番地BnN内の中央部に到達したコンバインAの位置情報が、後述するGPS衛星600からGPS処理部128に取得されると(S100YES)、GPS処理部128が取得した位置情報がCPU112に供給される(S110)。その位置情報を取得したCPU112は、弁駆動モータ761を正回転駆動制御する制御情報を生成して、弁駆動モータ761に制御情報を送信し、弁駆動モータ761を介して流入側開閉弁719を開弁するとともに、流出側開閉弁720を閉弁する相反開閉弁駆動する(S120)。そして、流入側開閉弁719が流入側開弁姿勢P1を採る(全開位置に達する)とともに、流出側開閉弁720が流出側閉弁姿勢P3を採る(全閉位置に達する)と(S130YES)、弁駆動モータ761の正回転駆動が停止される(S140)。そうすると、一時的貯留空間730内にサンプリング穀粒が一時的に貯留される(S150)。
それと同時に、CPU112は、回転駆動モータ961を駆動制御する制御情報を生成して、回転駆動モータ961に制御情報を送信し、回転駆動モータ961を介して大径ギヤ932を回転制御する(S160)。大径ギヤ932が一定角度回転すると、ピックアップセンサ971が大径ギヤ932の一定の回転角度を検出して、CPU112に検出情報を送信し、その検出情報をCPU112が取得すると(S170YES)、大径ギヤ932の回転を停止制御する。その結果、N番目のサンプル収容室845の周端開口面846は、サンプル流入口836と整合されて、サンプル収容室845が待機された状態となる(S180)。
貯留量検出センサ732がサンプリング穀粒の貯留量が一定量に達したことを検出すると(S190YES)、貯留量検出センサ732がCPU112に検出情報を送信する。その検出情報を取得したCPU112は、弁駆動モータ761を逆回転駆動制御する制御情報を生成して、弁駆動モータ761に制御情報を送信し、弁駆動モータ761を介して流入側開閉弁719を閉弁するとともに、流出側開閉弁720を開弁する相反開閉弁駆動する(S200)。そして、流入側開閉弁719が流入側閉弁姿勢P2を採る(全閉位置に達する)とともに、流出側開閉弁720が流出側開弁姿勢P4を採る(全開位置に達する)と(S210YES)、弁駆動モータ761の逆回転駆動が停止される(S220)。そうすると、一時的貯留空間730内に貯留されているサンプリング穀粒が流下されて、サンプル流入口836と整合されている周端開口面846を通してサンプル収容室845内にサンプリング穀粒が収容される(S230)。
限界量検出センサ737が、貯留部本体20内に貯留される一番穀粒の一定量(サンプリングの限界量)を検出すると(S240YES)、CPU112を介して機能駆動部716が流入側開閉弁719を閉弁動作させた状態が維持される。その結果、サンプリングは中止される。また、限界量検出センサ737が、貯留部本体20内に貯留される一番穀粒の一定量(サンプリングの限界量)を検出しない場合には(S240NO)、上記した制御動作が繰り返されて、収容容器810の各サンプル収容室845内に順次サンプリング穀粒が収容される。
このようにして、サンプリング装置Sdの制御動作がなされることで、カートリッジ式の収容容器810の各サンプル収容室845内にサンプリング穀粒が収容されるので、その後は、適宜、収容容器810を取り外して、各サンプル収容室845内のサンプリング穀粒を後処理して内部品質を測定することができる。
(表示装置のハードウェア構成の説明)
図17を参照しながら、本実施形態に係る表示装置100のハードウェア構成例について説明する。図17は、本実施形態に係る表示装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。すなわち、表示装置100は、CPU112と、メモリ114と、電源116と、表示部118と、音声入出力部120と、入力部122と、を具備するとともに、無線通信部124と、電子コンパス126と、GPS処理部128と、ジャイロセンサ130と、弁駆動モータ761と、回転駆動モータ961と、加速度センサ134と、貯留量検出センサ732と、ピックアップセンサ971と、位置検出センサ981と、水分センサ995と、を具備する。
図17を参照しながら、本実施形態に係る表示装置100のハードウェア構成例について説明する。図17は、本実施形態に係る表示装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。すなわち、表示装置100は、CPU112と、メモリ114と、電源116と、表示部118と、音声入出力部120と、入力部122と、を具備するとともに、無線通信部124と、電子コンパス126と、GPS処理部128と、ジャイロセンサ130と、弁駆動モータ761と、回転駆動モータ961と、加速度センサ134と、貯留量検出センサ732と、ピックアップセンサ971と、位置検出センサ981と、水分センサ995と、を具備する。
CPU112は、演算処理装置及び制御装置として機能し、仮想区画Kを生成する仮想区画生成プログラムや、その他の各種プログラムに従って表示装置100内の動作全般を制御する。このCPU112は、マイクロプロセッサであってもよい。また、CPU112は、各種プログラムにしたがって様々な機能を実現することができる。
メモリ114は、CPU112が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶することができる。また、メモリ114は、データ格納用の装置であり、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置、および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含むことができる。
電源116は、表示装置100を構成する各構成要素(CPU112、表示部118等)に電力を供給する。
表示部118は、図15に示すように、非発光時にはほぼ透明な無機ELパネル(透過型ディスプレイ)を四角形板状に形成し、そのオペレータ側の表面に、後述するタッチパネル式の入力部122を貼り合わせた構造としている。
このように構成した表示部118は、無線通信部124を介してサーバ400から取得した圃場Gの地図情報等の画面を、所定のマップ化処理によって表示部118の表示データに変換し、これを表示部118に表示することにより、視認可能な図形情報としてオペレータに提供(提示)することができる。本実施形態に係る表示部118は、仮想区画Kを重畳表示可能としている。
音声入出力部120は、例えば、音声信号に基づいて音声を出力するスピーカと、音声を集音するマイクと、を有する。スピーカは、例えば、オペレータが圃場G内の場所に応じて過去の農作業中に気づいたコメントや、入力部122による操作情報を音声として出力することができる。
入力部122は、オペレータが仮想区画Kを生成するための生成条件等を、CPU112に入力する操作部である。前記したように入力部122は、表示部118の表面に積層状態に張設したタッチパネル式に構成しており、所望箇所をタッチペン(図示せず)により押圧することで、設定された設定情報等をCPU112に供給する。そして、設定情報等を取得したCPU112は、サンプリング装置Sdの制御動作を始動させる。
すなわち、入力部122は、図15に示すように、仮想区画生成部216によって圃場Gの地図情報の画面に適応させて直交座標系としてX−Y座標を生成する。本実施形態では、圃場Gの画面の左側下部の角部に原点を整合させ、圃場Gの下側縁部にX軸を整合させて、圃場Gの左側縁部にY軸を整合させている。X軸に所望の点Xa、そして、Y軸に所望の点Yaをオペレータが押圧して入力することで、仮想区画KのX軸方向の仮想区画幅WxとY軸方向の仮想区画幅Wyを特定することができる。これらの仮想区画幅Wx,Wyが特定されると、仮想区画生成部216は、圃場Gの地図情報の画面上に仮想区画幅Wxと同一間隔をあけてY軸と並行する単数又は複数の仮想区画線Lkを生成するとともに、仮想区画幅Wyと同一間隔をあけてX軸と並行する単数又は複数の仮想区画線Lkを生成して、格子状(碁盤の目状)の仮想区画Kを圃場Gの画面と重畳的に生成する。SkはコンバインAの収穫移動軌跡である。このようにして、収穫移動軌跡Skに沿ってサンプリング装置Sdによる一番穀粒のサンプリングがなされる。
また、タッチパネル式の入力部122は、表示部118のオペレータ側の表面に密着されたほぼ透明なセンサであり、透明導電膜をペット樹脂等の透明プラスチック層で挟装したものである。この入力部122は、透明導電膜への押圧操作によって生じる電圧変化に基づいて、その押圧位置を検出できるようにしている。入力部122は、透明導電膜及び透明プラスチック層で形成することで、入力部122自体をほぼ透明にすることができる。Swは、表示装置100を操作するために、入力部122とは別途に設けた機能スイッチ群である。
無線通信部124は、サーバ400(図14参照)とネットワーク500を介して無線通信を行う。無線通信部124は、サーバ400から圃場G内の地図情報等を受信する。また、無線通信部124は、表示装置100を備えたコンバインAの農作業情報をサーバ400にリアルタイムで送信する。
電子コンパス126は、表示装置100を設けたコンバインAの進行する方位を検出する磁気センサである。電子コンパス126は、地磁気を検出してコンバインAの進行方位を割り出す。電子コンパス126は、検出したデータをCPU112に供給する。
GPS処理部128は、GPS衛星600(図14参照)から受信した信号に基づいて、表示装置100(コンバインA)の位置情報を取得する。例えば、GPS処理部128は、コンバインAの位置情報として、緯度、経度、高度に関する情報を取得する。GPS処理部128は、取得した位置情報をCPU112に供給する。
ジャイロセンサ130は、表示装置100を設けたコンバインAの進行方向の角度を検出する角速度センサである。ジャイロセンサ130は、例えば、X軸、Y軸、及びZ軸周りの回転角の変化する速度(角速度)を電圧値として検出する3軸ジャイロセンサであってもよい。ジャイロセンサ130は、検出した角速度データをCPU112に供給する。
加速度センサ134は、表示装置100を設けたコンバインAの進行動作を検知するセンサである。例えば、加速度センサ134は、コンバインAが移動中(農作業中)か止まっているかを検知する。加速度センサ134は、X軸方向に沿った加速度、Y軸方向に沿った加速度、及びZ軸方向に沿った加速度をそれぞれ検出する3軸加速度センサであってもよい。加速度センサ134は、検出した加速度データをCPU112に供給する。
(表示装置の機能構成の説明)
図18を参照しながら、本実施形態に係る表示装置100の機能構成例について説明する。図18は、本実施形態に係る表示装置100の機能構成例を示すブロック図である。すなわち、表示装置100は、位置情報取得部202と、移動判定部204と、移動情報取得部206と、対応関連付け部208と、移動方向情報取得部210と、を有するとともに、画像処理部212と、仮想区画生成部216と、表示制御部218と、を有する。これらの機能構成は、各種プログラムに従ってCPU112によって実現される。
図18を参照しながら、本実施形態に係る表示装置100の機能構成例について説明する。図18は、本実施形態に係る表示装置100の機能構成例を示すブロック図である。すなわち、表示装置100は、位置情報取得部202と、移動判定部204と、移動情報取得部206と、対応関連付け部208と、移動方向情報取得部210と、を有するとともに、画像処理部212と、仮想区画生成部216と、表示制御部218と、を有する。これらの機能構成は、各種プログラムに従ってCPU112によって実現される。
位置情報取得部202は、表示装置100の位置情報(換言すれば、表示装置100を備えたコンバインAの位置情報)を取得する。つまり、位置情報取得部202は、GPS衛星600からGPS処理部128により表示装置100(コンバインA)の位置情報を取得する。位置情報取得部202が取得する位置情報は、例えば、表示装置100の緯度、経度、高度に関する情報である。
移動判定部204は、表示装置100を備えたコンバインAの行動を判定する。例えば、移動判定部204は、加速度センサ134の検知結果に基づいて、コンバインAが圃場G内を移動中か停止中かを判定する。また、移動判定部204は、加速度センサ134の検知結果に基づいて、コンバインAが移動する動作を開始したか否かも判定する。なお、移動判定部204は、位置情報取得部202が取得した位置情報に基づいて、コンバインAの移動動作を判定する。
移動情報取得部206は、サーバ400(図14参照)から無線通信部124を介して過去に農作業を行ったコンバインAの移動情報を取得する。すなわち、移動情報取得部206は、表示装置100を備えたコンバインAの農作業開始位置(図15に示す収穫開始位置Ps)において、同じ圃場Gにおいて過去に農作業を行ったコンバインAの移動情報を取得する。移動情報取得部206は、移動情報として、例えば、圃場G内におけるコンバインAの移動履歴を取得する。ここで、取得された移動履歴は、コンバインAが圃場G内で移動している位置において、他のコンバインAが過去に移動しながら農作業を行った履歴である。
移動方向情報取得部210は、表示装置100を設けたコンバインAの移動方向情報を取得する。移動方向情報取得部210は、移動方向情報として、例えばコンバインAの移動方向(方位)や、コンバインAの移動方向の角度に関する情報を取得する。コンバインAの移動方向(方位)は、電子コンパス126により検知される。コンバインAの移動方向の角度は、ジャイロセンサ130により検知される。
画像処理部212は、表示装置100を設けたコンバインAの移動方向と、その角度と、その位置情報を、ダウンロードした圃場Gの地図情報にマッピングする。次に、画像処理部212は、マッピングした圃場Gの地図情報とコンバインAの位置情報を用いて、収穫位置を特定する。
仮想区画生成部216は、仮想区画生成プログラムに従ってCPU112が演算処理することで仮想区画Kを生成するように構成している。すなわち、仮想区画生成部216は、圃場Gの地図情報の画面に適応させた直交座標系としてX−Y座標を設定して、このX−Y座標を基準にしてオペレータが入力部122から所望の点Xaと点Yaを押圧して入力すると、CPU112が、仮想区画生成プログラムに従って仮想区画KのX軸方向の仮想区画幅WxとY軸方向の仮想区画幅Wyを演算して特定し、圃場Gの地図情報の画面上に仮想区画幅Wxと同一間隔をあけてY軸と並行する単数又は複数の仮想区画線Lkを生成するとともに、仮想区画幅Wyと同一間隔をあけてX軸と並行する単数又は複数の仮想区画線Lkを生成して、格子状(碁盤の目状)の仮想区画Kを圃場Gの画面と重畳的に生成するとともに、生成した仮想区画Kに、それぞれ識別番地Bn1…BnNを設定する。そして、仮想区画生成部216は、仮想区画Kの各識別番地Bn1…BnN内における各所定位置Cp1…Cpnの座標(例えば、各識別番地の中央部の座標)を算出して、各所定位置Cp1…Cpnを緯度と経度と高度で特定する。
表示制御部218は、仮想区画生成部216により生成された仮想区画Kを、圃場Gの地図情報の画面と重畳させて表示部118に表示させる。これにより、表示される圃場Gの地図画面によってオペレータの視界が塞がるのを防止することができる。また、表示制御部218は、コンバインAが収穫開始位置Psまで移動したと移動判定部204により判定された場合に、圃場Gの地図画面と仮想区画Kを表示部118に表示させても良い。これにより、コンバインAが収穫開始位置Psまで移動していない場合に、圃場Gの地図画面と仮想区画Kが表示部118に表示されるのを防止することができる。
A コンバイン
Sd サンプリング装置
112 CPU
208 対応関連付け部
700 サンプリング手段
800 サンプル収容手段
900 支持手段
Sd サンプリング装置
112 CPU
208 対応関連付け部
700 サンプリング手段
800 サンプル収容手段
900 支持手段
Claims (4)
- 穀粒貯留部に貯留される一番穀粒の一部を、継時的にサンプリングするサンプリング手段と、
サンプリング手段によりサンプリングした一定量の一番穀粒を、識別番号付きの複数のサンプル収容室内に順次収容可能としたサンプル収容手段と、
識別番号を付した各サンプル収容室内の一番穀粒と、その一番穀粒を収穫した圃場の収穫位置とを対応させて関連付ける対応関連付け手段と、
サンプル収容手段を支持する支持手段と、
を具備することを特徴とするコンバイン。 - サンプリング手段には、一定量の一番穀粒を収集する収集部を設けるとともに、
収集部には、弁開閉アクチュエータにより相反開閉動作される一対の流出・入側開閉弁を設けて、流出側開閉弁が閉弁動作されるとともに、流入側開閉弁が開弁動作されることで、一定量の一番穀粒が一時的に貯留される一時的貯留空間が形成されるようにし、
一時的貯留空間内に貯留された一定量の一番穀粒が、貯留量検出手段により検出されると、制御手段を介して弁開閉アクチュエータにより流出側開閉弁が開弁動作されるとともに、流入側開閉弁が閉弁動作されることで、一時的貯留空間内に貯留された一定量の一番穀粒が、各サンプル収容室内に順次供給されるようにしていることを特徴とする請求項1記載のコンバイン。 - 支持手段は、サンプル収容手段のサンプル収容室を移動させる移動部と、移動部によりサンプル収容位置まで移動されたサンプル収容室を検出する収容位置検出手段と、を具備し、
流出側開閉弁の閉弁動作に移動部によるサンプル収容室の移動動作を連動させて、収容位置検出手段の検出情報に基づいて、制御手段が移動部を駆動制御することで、サンプル収容位置に、順次、各サンプル収容室が待機されて、各サンプル収容室に収集部から供給された一定量の一番穀粒が順次収容されるようにしていることを特徴とする請求項2記載のコンバイン。 - 制御手段は、一番穀粒の収穫位置を位置情報として取得可能とし、
対応関連付け手段は、取得した位置情報に基づいて制御手段により弁開閉アクチュエータが駆動制御されて、流出側開閉弁が閉弁動作されるとともに、流入側開閉弁が開弁動作されることで、一時的貯留空間が形成され、一時的貯留空間内に貯留された一定量の一番穀粒が、貯留量検出手段により検出されると、制御手段により弁開閉アクチュエータが駆動制御されて、流出側開閉弁が開弁動作されるとともに、流入側開閉弁が閉弁動作されることで、一時的貯留空間内に貯留された一定量の一番穀粒が、サンプル収容室内に供給されて、サンプル収容室に付された識別番号と、一番穀粒の収穫位置とが関連付けられるようにしていることを特徴とする請求項3項記載のコンバイン。
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