JP2016029927A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】サンプリングした一番穀粒の一部を回収容器内に収容しておくことで、収穫作業終了後に回収容器内の一番穀粒を、適宜、脱皮処理等して、その後に精度良く内部品質の計測を行うことができるコンバインを提供すること。
【解決手段】 一番穀粒の一部を継時的にサンプリングするサンプリング手段と、サンプリング手段によりサンプリングした一番穀粒を回収容器内に収容する収容手段と、を具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンバイン、詳しくは、一番穀粒の一部をサンプリングして収容するようにしたコンバインに関する。
従来、コンバインの一形態として、刈り取った穀稈を脱穀・選別して得られる一番穀粒(精粒)をグレンタンク内に貯留するとともに、そのグレンタンク内において一番穀粒の一部をサンプリングして、サンプリングしたサンプリング穀粒の内部品質を内部品質計測手段により計測するようにしたものが特許文献1に開示されている。そして、特許文献1では、グレンタンクの側壁に内部品質計測手段を取り付けて、内部品質計測手段が近赤外光の吸収スペクトルを利用した成分分析方法を用いてサンプリング穀粒の内部品質を計測するようにしている。つまり、内部品質計測手段では、サンプリング穀粒に近赤外光を当て、その透過光の分光分析に基づいて吸収スペクトルを解析して、その解析結果により、サンプリング穀粒に含まれる、水分、タンパク質、アミロース等の成分量を判別して、それらに基づいて食味を計測するようにしている。
特開2013−118857
ところが、前記した特許文献1では、近赤外光の吸収スペクトルを利用した成分分析方法を用いてサンプリング穀粒の内部品質を計測しても、サンプリング穀粒が、例えば、籾である場合には、籾殻が付いたままであるため、脱皮した玄米に比べて、内部品質を精度良く計測できないという不具合がある。
そこで、本発明は、サンプリングした一番穀粒の一部を回収容器内に収容しておくことで、収穫作業終了後に回収容器内の一番穀粒を、適宜、脱皮処理等して、その後に精度良く内部品質の計測を行うことができるコンバインを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、
刈り取った穀稈を脱穀・選別して得られる一番穀粒を貯留するようにしたコンバインであって、
一番穀粒の一部を継時的にサンプリングするサンプリング手段と、
サンプリング手段によりサンプリングした一番穀粒を回収容器内に収容する収容手段と、
を具備することを特徴とする。
請求項1記載の発明では、サンプリング手段により一番穀粒の一部を継時的にサンプリングし、サンプリングした一番穀粒を収容手段により回収容器内に収容することができるため、例えば、収穫作業終了後に回収容器内の一番穀粒を、適宜、脱皮処理等して、その後に精度良く内部品質の計測を行うことができる。そして、内部品質の計測結果(計測データ)は、トレーサビリティや次年度の栽培管理に利用することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明であって、
収容手段により各回収容器内に収容した一番穀粒と、その一番穀粒を収穫した圃場の収穫位置とを対応させて関連付ける対応関連付け手段を具備することを特徴とする。
請求項2記載の発明では、収容手段により各回収容器内に収容した一番穀粒と、その一番穀粒を収穫した圃場の収穫位置とを対応関連付け手段により対応させて関連付けることができるため、圃場の収穫位置に対応する一番穀粒の内部品質を計測データに基づいて、同一圃場内における一番穀粒の内部品質状況等を把握することができる。したがって、一番穀粒の内部品質状況と収穫位置とを圃場の地図に重ね合わせて図示したマッピングを作成し、そのマッピングをトレーサビリティや次年度の栽培管理に利用することができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明であって、
対応関連付け手段は、各回収容器に付した識別番号と、各回収容器内の一番穀粒が収穫された圃場の収穫位置とを対応させて関連付けるようにしたことを特徴とする。
請求項3記載の発明では、各回収容器に付した識別番号と、各回収容器内の一番穀粒が収穫された圃場の収穫位置とを、対応関連付け手段により対応させて関連付けることができるため、圃場の収穫位置に対応する一番穀粒の内部品質を計測データに基づいて、同一圃場内における一番穀粒の内部品質状況等を細分化させて緻密に把握することができる。そのため、トレーサビリティや次年度の栽培管理に利用可能な詳細で有効なマッピングを作成することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の発明であって、
サンプリング手段は一番穀粒を貯留する穀粒貯留部内に配設するとともに、収容手段は穀粒貯留部外に配設したことを特徴とする。
請求項4記載の発明では、一番穀粒を貯留する穀粒貯留部内にサンプリング手段を配設しているため、サンプリング手段により一番穀粒の一部を円滑かつ堅実にサンプリングすることができるとともに、穀粒貯留部外に収容手段を配設しているため、穀粒貯留部内の貯留空間が軽減される空間を収容手段の配設空間に限定することができる。
本発明によれば、サンプリングした一番穀粒の一部を回収容器内に収容しておくことで、収穫作業終了後に回収容器内の一番穀粒を、適宜、脱皮処理等して、その後に精度良く内部品質の計測を行うことができる。
本実施形態のコンバインの左側面説明図。 本実施形態のコンバインの右側面説明図。 穀粒貯留部の断面背面図。 サンプリング流路形成体の平面説明図。 サンプリング流路形成体の斜視説明図。 サンプリング流路形成体の右側面説明図。 回収容器の斜視説明図。 コンバインの位置情報取得構成の説明図。 表示装置の表示部の説明図。 CPUの制御動作を示すフローチャート 本実施形態に係る表示装置のハードウェア構成例を示すブロック図。 本実施形態に係る表示装置の機能構成例を示すブロック図。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1及び図2に示すAは、本実施形態に係るコンバインである。まず、コンバインAの全体構成の概要を説明する。
[コンバインの全体構成の概要説明]
コンバインAは、図1及び図2に示すように、左右一対のクローラ式の走行部1,1上に、機体フレーム2を設け、機体フレーム2の左側前部に刈取フレーム3を介して刈取部4と搬送部5とを昇降自在に取り付けている。機体フレーム2上の左側前部には、穀稈移送部6と脱穀部7と選別部8を配設するとともに、後部に排藁処理部9を配設している。一方、機体フレーム2上の右側前部には、キャビン10を配設するとともに、右側中途部に穀粒貯留部11を配設し、穀粒貯留部11の直後方に穀粒搬出部12を穀粒貯留部11と連通させて配設している。そして、穀粒貯留部11内の底部に配設した底部搬送コンベア18と、穀粒搬出部12に内蔵させた搬出コンベア19とを連動連結している。キャビン10は、運転部(図示せず)を囲繞しており、運転部には後述する表示装置100を配設している。キャビン10の後下部と穀粒貯留部11の前下部とに跨る機体フレーム2上の位置には、原動機部としてのエンジン13を搭載して、エンジン13の駆動力により上記した各部の作動部を作動させるようにしている。
図1に示す14は、選別部8と穀粒貯留部11との間に起立状態にて介設した揚穀筒であり、揚穀筒14は、上下方向に延伸させて形成して搬送用のスパイラルコンベアである揚穀コンベア15を内蔵しており、選別部8の一番樋8aに下端部を連通連結するとともに、穀粒貯留部11の左側上部に設けた投入部16に上端部を連通連結している。7aは脱穀部7の扱胴、7bは脱穀部7の処理胴、8bは選別部8の揺動選別体、8cは選別部8の第1唐箕、8dは選別部8の第2唐箕、8eは選別部8の二番樋、8fは選別部8の二番還元筒である。9aは排藁処理部9の吸引排塵ファンである。
このように構成したコンバインAでは、刈取部4により穀稈を刈り取り、刈り取った穀稈を搬送部5により後上方の穀稈移送部6まで搬送して、穀稈移送部6に穀稈を受け渡し、穀稈移送部6により穀稈の株元を挟扼するとともに、穂先を脱穀部7内に挿入した状態で後方へ移送させるようにしている。
この際、穀稈の穂先は脱穀部7により脱穀されるとともに、脱穀された穀粒は選別部8により選別されて、清粒(一番穀粒)のみが揚穀筒14を介して穀粒貯留部11に搬送される。穀粒貯留部11内には、搬送された清粒が投入されて貯留されるとともに、穀粒貯留部11内に貯留された清粒は、適宜、穀粒貯留部11内の底部に配設した底部搬送コンベア18により穀粒搬出部12の基端部内に搬送され、穀粒搬出部12の搬出コンベア19により機外へ搬出されるようにしている。また、脱穀された穀稈は排藁として排藁処理部9に搬送されて、排藁処理部9により細断された後に機外へ搬出されるようにしている。
上記のような構成において、本実施形態の特徴は、次の構成にある。
[本実施形態の特徴的な構成の説明]
コンバインAは、一番穀粒の一部を継時的にサンプリングするサンプリング手段と、サンプリング手段によりサンプリングした一番穀粒の一部(以下、「サンプリング穀粒」ともいう。)を回収容器内に収容する収容手段と、を具備している。そして、収容手段により各回収容器内に収容したサンプリング穀粒と、そのサンプリング穀粒を収穫した圃場の収穫位置とを対応させて関連付ける対応関連付け手段を具備している。対応関連付け手段は、各回収容器に付した識別番号と、各回収容器内のサンプリング穀粒が収穫された圃場の収穫位置とを対応させて関連付けるようにしている。
サンプリング手段は一番穀粒を貯留する穀粒貯留部内に配設するとともに、収容手段は穀粒貯留部外に配設している。また、サンプリング手段と収容手段の両方を穀粒貯留部外に配設することもできる。この場合、サンプリング手段は、サンプリング穀粒を採取することができればよく、例えば、揚穀筒に接続することで、穀粒貯留部外においてサンプリング穀粒を採取するように構成することもできる。そうすることで、穀粒貯留部の本来の穀粒収容空間を確保することができる。
上記のように構成した本実施形態では、次のような作用効果が生起される。すなわち、サンプリング手段により一番穀粒の一部を継時的にサンプリングし、サンプリングした一番穀粒(サンプリング穀粒)を収容手段により回収容器内に収容することができるため、例えば、収穫作業終了後に回収容器内のサンプリング穀粒を、適宜、脱皮処理等して、その後に精度良く内部品質の計測を行うことができる。そして、内部品質の計測結果(計測データ)は、トレーサビリティや次年度の栽培管理に利用することができる。
収容手段により各回収容器内に収容したサンプリング穀粒と、そのサンプリング穀粒を収穫した圃場の収穫位置とを対応関連付け手段により対応させて関連付けることができるため、圃場の収穫位置に対応するサンプリング穀粒の内部品質を計測データに基づいて、同一圃場内における一番穀粒の内部品質状況等を把握することができる。したがって、一番穀粒の内部品質状況と収穫位置とを圃場の地図に重ね合わせて図示したマッピングを作成し、そのマッピングをトレーサビリティや次年度の栽培管理に利用することができる。
各回収容器に付した識別番号と、各回収容器内のサンプリング穀粒が収穫された圃場の収穫位置とを、対応関連付け手段により対応させて関連付けることができるため、圃場の収穫位置に対応するサンプリング穀粒の内部品質を計測データに基づいて、同一圃場内における一番穀粒の内部品質状況等を細分化させて緻密に把握することができる。そのため、トレーサビリティや次年度の栽培管理に利用可能な詳細で有効なマッピングを作成することができる。
一番穀粒を貯留する穀粒貯留部内にサンプリング手段を配設しているため、サンプリング手段により一番穀粒の一部を円滑かつ堅実にサンプリングすることができるとともに、穀粒貯留部外に収容手段を配設しているため、穀粒貯留部内の貯留空間が軽減される空間を収容手段の配設空間に限定することができる。
次に、穀粒貯留部11の構成について具体的に説明する。
[穀粒貯留部の構成の具体的な説明]
穀粒貯留部11は、図3及び図4に示すように、揚穀筒14から投入部16を通して投入された一番穀粒(精粒)を貯留する貯留部本体20と、投入された一番穀粒の一部をサンプリングするサンプリング手段としてのサンプリング流路形成体30を備えている。
貯留部本体20は、前壁21と後壁22と左側壁23と右側壁24と天井壁25と底部壁26とにより箱型に形成している。左側壁23の中途上部には、投入部16を開口させて形成し、投入部16に揚穀筒14の上端部を連通連結している。揚穀筒14に内蔵された揚穀コンベア15の終端部(上端部)には飛散羽根17(図1参照)を取り付けている。そして、揚穀コンベア15によりその終端部まで搬送された一番穀粒は、揚穀コンベア15と一体回転する飛散羽根17により投入部16から貯留部本体20内に平面的に拡散状態に投入されるようにしている。この際、投入される一番穀粒は、少なくとも貯留部本体20の前壁21と後壁22と右側壁24と天井壁25には衝突する勢いで広範囲に飛散されるようにしている。
サンプリング流路形成体30は、上下方向に延伸して上下面が開口する筒状に形成して、投入部16から貯留部本体20内に拡散状態に投入される一番穀粒の一部を取り込んでサンプリング可能としている。本実施形態では、貯留部本体20の右側壁24をサンプリング流路形成体30の一部として、その内面に上下方向に延伸する樋状の流路形成体本体31を取り付けることにより、上下方向に延伸して上下面が開口する筒状のサンプリング流路形成体30を形成している。なお、サンプリング流路形成体30の配設位置は、平面的に拡散状態に投入される一番穀粒の一部を経時的にサンプリングすることができる位置であればよいものであり、貯留部本体20内に一番穀粒を投入する揚穀筒14と連通連結したいずれかの前・後・左側・右側壁21〜24以外の壁を、サンプリング流路形成体30の一部として形成することもできる。また、サンプリング流路形成体30は、上下方向に延伸する筒状に形成することで、貯留部本体20内に各壁から離隔させて配置することもできる。
流路形成体本体31は、図5にも示すように、上下方向に延伸して上下方向と右側方が開口する樋状に形成しており、その前・後側縁部には、上下方向に延伸する帯状の前・後取付片32,33をそれぞれ形成している。そして、前・後取付片32,33は、貯留部本体20の右側壁24の内面前部に面接触させて取り付けることで、サンプリング流路形成体30を形成している。以下では、サンプリングされた一番穀粒の一部を「サンプリング穀粒」ともいう。
サンプリング流路形成体30は、図3〜図6に示すように、サンプル穀粒を収集するロート状の収集部40と、収集部40で収集されたサンプル穀粒を直下方へ流下させる扁平筒状の流下部41とから形成している。サンプリング流路形成体30には、収集部40の上端開口部から流下部41の下端開口部へ向けてサンプル穀粒が流動するサンプリング流路34を形成している。流下部41の中途部(本実施形態では上部)には、貯留部本体20内と連通する連通口42を形成し、連通口42の下端縁部において、サンプリング流路34を開閉する流路切替弁35の基端縁部を設けている。流路切替弁35は、連通口42を閉塞するとともに、サンプリング流路34を開放する位置と、連通口42を開放するとともに、サンプリング流路34を閉塞する位置との間で開閉可能としている。そして、流路切替弁35により連通口42が開放されて、貯留部本体20内にサンプル穀粒が還元・案内される還元・案内流路36が形成されて、還元・案内流路36と、サンプリング流路34とが選択的に切り替えられるようにしている。
流路切替弁35は、流下部41の横断面形状と略同形の四角形板状に形成して、その左側縁部を、前後方向に軸線を向けた切替支軸43を介して流下部41に枢支し、切替支軸43の後端部には、ギヤケース47を介して電動式の切替駆動モータ45を連動連結している。一方、切替支軸43の前端部には、検出連動機構48を介してポテンショメータ等の切替センサ46の検出端部を連動連結している。そして、検出連動機構48を介して切替支軸43の回動角度を切替センサ46により検出することで、流路切替弁35が横臥した所定の閉弁位置と、流路切替弁35が垂下した所定の開弁位置とを、検出可能としている。また、切替センサ46は、後述するCPU112の入力側に接続する一方、CPU112の出力側に切替駆動モータ45を接続して、流路切替弁35を流路切替弁制御可能としている。46aは切替センサ取付ピンであり、切替センサ取付ピン46aを介して流下部41に切替センサ46を取り付けている。49はモータステーであり、モータステー49を介して流下部41に切替駆動モータ45を支持させている。
流下部41の直下方位置には、サンプリング穀粒を収容する収容手段50を配設している。すなわち、収容手段50は、サンプリング穀粒を収容する四角形箱型の回収容器51と、所定個数(多数個)の回収容器51を一直線上に整列させて配置して間欠的に搬送する搬送コンベア52と、回収容器51内にサンプリング穀粒が所定量だけ収容されたことを検出する非接触型の光学センサとしての収容量検出センサ53と、回収容器51が流下部41の流下孔41aの直下方まで搬送されたことを検出する非接触型の光学センサとしての位置検出センサ54と、サンプリング穀粒が所定量だけ収容された回収容器51を貯留する容器貯留部65を備えている。搬送コンベア52は、駆動輪55と従動輪56を前後方向に対向させて配置し、両輪55,56間にコンベアベルト57を巻回して構成している。コンベアベルト57の表面側にはその延伸方向(搬送方向F)に一定の間隔をあけて横長四角形板状の係合突起58を搬送方向Fと直交する方法に延伸させて突設し、各係合突起58に回収容器51が面接触状態に係合されて、各回収容器51が搬送方向Fに一列に一定の間隔をあけて搬送されるようにしている。55aは駆動軸、56aは従動軸、59は駆動軸55aを駆動させるコンベア駆動モータである。
回収容器51は、搬送方向Fの幅が短幅の扁平有底筒状で小容量(例えば、100cc〜150cc)に形成した容器本体51aと、容器本体51aの上端開口部を開閉自在に閉蓋している開閉蓋51bと、開閉蓋51bを閉蓋方向に弾性付勢するねじりコイルばね等の付勢体51cと、開閉蓋51bの枢支側である一側端部に突設した開閉アーム51dとを具備している。流下部41の流下孔41aの近傍には、回収容器51が搬送される方向に沿って延伸する開放ガイドレール60を配設している。開放ガイドレール60には、搬送される回収容器51に設けた開閉アーム51dが摺動・案内されて、開閉蓋51bが付勢体51cの付勢力に抗して閉蓋状態から開蓋状態に状態変更されるようにしている。なお、回収容器51には適度な通気性をもたせて、回収容器51内に収容したサンプリング穀粒の品質が劣化するのを防止している。
そして、開閉蓋51bが開蓋された回収容器51は、搬送コンベア52により流下部41の直下方位置まで搬送されると、位置検出センサ54が回収容器51を停止させるべき位置を検出する。位置検出センサ54は、後述するCPU112に接続されて、CPU112に位置検出情報を供給する。CPU112が位置検出情報を取得すると、コンベア駆動モータ59を停止制御する。同状態にてCPU112が後述する識別番地BnN内の所定位置CpnにコンバインAが到達した位置検出情報を取得すると、CPU112が切替駆動モータ45を制御して、流路切替弁35を介してサンプリング流路34を開放する。サンプリング流路34を流下するサンプリング穀粒は回収容器51内に収容される。収容量検出センサ53が回収容器51内に収容されたサンプリング穀粒が所定収容量(例えば、60g〜100g)を検出する。収容量検出センサ53は、後述するCPU112に接続されて、CPU112に収容量検出情報を供給する。CPU112が位置検出情報を取得すると、CPU112が切替駆動モータ45を制御して、流路切替弁35を介してサンプリング流路34を閉塞する。
サンプリング穀粒が収容された回収容器51は、その後、搬送コンベア52の終端部よりも前方に搬送されることで、搬送コンベア52の支持を失った回収容器51が自重により下方へ自然落下して、後述する容器貯留部65内に貯留される。各回収容器51は、順次同様に搬送・停止されて、各回収容器51内に所定量のサンプリング穀粒が収容される。
容器貯留部65は、上面開口の箱型に形成して、搬送コンベア52の終端部の下方に配設して、サンプリング穀粒が所定量だけ収容された回収容器51を貯留する。容器貯留部65内に貯留された回収容器51は、適宜、機外から回収可能としている。
圃場Gにおいて、サンプリング穀粒が収穫されたコンバインAの収穫位置は、後述する「衛星測位システム」を利用して位置情報として得られるようにしている。すなわち、後述する表示装置100が具備する画像処理部212により、図9に示すように、圃場Gの地図情報Mに仮想区画線Lkで格子状(碁盤の目状)の仮想区画Kを重畳的に生成し、各仮想区画Kに識別番地Bn1…BnNを設定して、いずれかの識別番地BnNと、その識別番地BnNにおいて収穫・採取されるとともに、収容されたサンプリング穀粒の回収容器51の識別番号nとを、後述する表示装置100が具備する対応関連付け手段としての対応関連付け部208により1対1に対応させて関連付けしている。
対応関連付け部208は、各回収容器51に識別番号1…nを予め付しておく一方、予め圃場Gを仮想区画Kして、その仮想区画Kにおいてサンプリング穀粒が収穫される収穫位置に識別番地Bn1…BnNを設定しておくことで、識別番号nと識別番地BnNとを1対1に対応させて関連付けるようにしている。つまり、各回収容器51には、搬送される順序に対応させて、連続番号となした識別番号1…nを付しており、仮想区画Kの各識別番地BnN内において継時的に採取されたサンプリング穀粒は、順次搬送コンベア52により間欠的に搬送されてくる回収容器51内に所定量だけ収容されるようにしている。
そして、仮想区画Kの各識別番地Bn1…BnN内における所定位置Cp1…Cpn、例えば、識別番地内の中央部にコンバインAが到達した位置情報を後述するGPS衛星600からGPS処理部128が取得して、GPS処理部128が取得した位置情報がCPU112に供給されると、CPU112が切替駆動モータ45を介して流路切替弁35を開弁制御して、この時に流下部41の直下方に開蓋状態で配置されている回収容器51内にサンプリング穀粒が収容されて、この回収容器51に付されている識別番号1…nと、この回収容器51内のサンプリング穀粒が採取された識別番地Bn1…BnNが1対1に対応関連付けされるようにしている。つまり、識別番号1と識別番地Bn1と所定位置Cp1、識別番号2と識別番地Bn2と所定位置Cp2、…識別番号nと識別番地BnNと所定位置Cpnが対応関連付けされるようにしている。なお、識別番号のnと、識別番地のNと、所定位置のnは、それぞれ正整数である。
例えば、穀粒の収穫作業は、図9に示すように、圃場Gの右側下部を収穫開始位置Psとすると、その圃場Gの内周縁部に沿って反時計回りに渦巻き状に中心位置に向かって行う。仮想区画Kが仮想区画線Lkで格子状に9区画されるように設定された場合、9区画にそれぞれ収穫物が収穫される順序で識別番地Bn1…Bn9(図9に数字だけで表示)が設定されるとともに、各識別番地Bn1…Bn9内にそれぞれ所定位置Cp1…Cp9の座標が特定される(図9に黒点で表示)。したがって、厳密には、いずれかの識別番地BnNの所定位置Cpnと、その所定位置Cpnの識別番地BnNにおいて収穫・採取されるとともに、収容されたサンプリング穀粒の回収容器51の識別番号nとが、対応関連付け部208により1対1に対応して関連付けされる。図9のZは圃場Gの周囲に形成された畦である。
(コンバインの位置情報取得構成の説明)
次に、コンバインAの位置情報を取得する構成について説明する。すなわち、コンバインAの位置情報は、人工衛星を使用して地上の現在位置の緯度、経度、高度等を計測(3次元測位)する「衛星測位システム」のうち、全地球を測位対象とすることができる全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System, GNSS)を採用して取得することができ、本実施形態では、その代表的なシステムであるGPS(Global Positioning System)を採用して取得するようにしている。なお、「衛星測位システム」を採用しない場合、つまり、位置情報を取得できない場合でも、一筆圃場毎に圃場認識番号(ID)を付して、各一筆圃場の圃場認識番号とその一筆圃場で採取したサンプリング穀物の識別番号とを1対1に対応関連付けして管理することもできる。
より具体的に説明すると、コンバインAは、GPS衛星600と通信して、コンバインAの運転部に配設した表示装置100の位置情報(例えば、現在の位置情報)を取得可能としている。表示装置100は、その一部を構成する四角形板状の表示部118をオペレータが着座姿勢で視認しながら操作可能としている。
コンバインAが収穫・採取したサンプリング穀粒は、回収容器51内に収容された状態で、図8に示すように、収穫物管理施設Bに搬入されて、圃場Gの収穫位置と対応関連付けされた状態で、サンプリング穀粒の内部品質が測定されるとともに、その測定値が管理されるようにしている。
すなわち、収穫物管理施設Bは、後処理システム300を備えており、後処理システム300は、コンバインAが搬入したサンプリング穀粒を乾燥処理する乾燥処理工程310と、乾燥処理工程310で乾燥処理されたサンプリング穀粒を籾摺り処理する籾摺り処理工程320と、籾摺り処理工程320で籾摺り処理されたサンプリング穀粒の内部品質として水分値(含水率)と食味を測定する内部品質測定工程330と、を含む。食味測定は、一番穀粒に近赤外光を照射して、透過光の分光分析に基づいて吸収スペクトルを解析し、その解析結果により一番穀粒に含まれるタンパク質等の成分量を求める。
また、収穫物管理施設Bには、サーバ400と、それに接続されたデータベース450を配設しており、サーバ400は、上記した内部品質測定工程330で測定したサンプリング穀粒の内部品質や、各圃場G内の地図情報や、農作業履歴情報等を管理している。これらの情報は、表示装置100から適宜送信される情報や、予めデータベース450に格納されていた情報であり、データベース450に格納されたサンプリング穀粒の内部品質の計測結果(計測データ)は、トレーサビリティや次年度の栽培管理に利用可能としている。つまり、データベース450に格納されたサンプリング穀粒の内部品質の計測結果(計測データ)、つまり、特定の圃場Gの前年度のサンプリング穀粒の内部品質の計測結果に基づいて、特定の圃場Gで今年度に収穫された一番穀粒を適切に後処理(乾燥処理工程310での乾燥処理や籾摺り処理工程320での籾摺り処理)することができる。なお、収穫物管理施設Bに搬入される初年度においては、前年度の計測結果がないので、後処理システム300においてサンプリング穀粒が後処理されるとともに、その内部品質が測定・管理されるが、サンプリング穀粒を後処理する前に、水分センサにより水分値を測定して、その測定値に基づいて、収穫された一番穀粒を後処理する。
データベース450には、オペレータの自宅等の所定場所から各圃場Gに至るまでの地図情報等も格納されている。サーバ400は、ネットワーク500を介して、コンバインAの表示装置100と通信可能である。サーバ400は、各コンバインAの表示装置100から農作業状況(例えば、コンバインAの農作業中の移動経路等)をリアルタイムに受信し、データベース450に農作業履歴情報として格納する。また、サーバ400は、複数台存在するコンバインAのそれぞれのオペレータの要求に応じて、所望の各圃場Gの過去の農作業履歴情報を、各コンバインAの表示装置100に送信する。
(CPUの制御動作の説明)
図10はCPU112の制御動作を示すフローチャートであり、以下に、図10のフローチャートを参照しながらCPU112の制御動作を説明する。
すなわち、あらかじめ設定された仮想区画Kの各識別番地BnN内における所定位置Cpn、例えば、識別番地BnN内の中央部に到達したコンバインAの位置情報が後述するGPS衛星600からGPS処理部128に取得されると(S100YES)、GPS処理部128が取得した位置情報がCPU112に供給される(S110)。その位置情報を取得したCPU112は、コンベア駆動モータ59を駆動制御する制御情報を生成して、コンベア駆動モータ59に制御情報を送信し、コンベア駆動モータ59を介して搬送コンベア52を搬送駆動制御することで、回収容器51をサンプリング流路34の直下方位置まで搬送する(S120)。そして、位置検出センサ54がサンプリング流路34の直下方位置における回収容器51を検出すると(S130YES)、位置検出センサ54がCPU112に検出情報を送信する。その検出情報を取得したCPU112は、その位置においてコンベア駆動モータ59を停止制御する制御情報を生成して、コンベア駆動モータ59に制御情報を送信し、コンベア駆動モータ59を介して搬送コンベア52を搬送停止制御する(S140)。それと同時に、CPU112は、切替駆動モータ45を駆動制御する制御情報を生成して、切替駆動モータ45に制御情報を送信し、切替駆動モータ45を介して流路切替弁35を開弁制御することで、サンプリング流路34を開放する(S150)。そして、切替センサ46が流路切替弁35の全開位置(所定開度)を検出すると(S160YES)、切替センサ46がCPU112に検出情報を送信する。その検出情報を取得したCPU112は、切替駆動モータ45を停止制御する制御情報を生成して、切替駆動モータ45に制御情報を送信し、切替駆動モータ45を介して流路切替弁35を開弁停止制御する(S170)。
続いて、サンプリング流路34の直下方位置まで搬送された開蓋状態の回収容器51には、サンプリング流路34を流下されたサンプリング穀粒が収容される(S180)。回収容器51内に所定量のサンプリング穀粒が収容されたことを収容量検出センサ53が検出すると(S190YES)、その検出情報がCPU112に送信されて、CPU112がその検出情報を取得する(S200)。そうすると、CPU112は、切替駆動モータ45を駆動制御する制御信号を生成して、切替駆動モータ45に制御信号を送信し、流路切替弁35を閉弁制御することで、流路切替弁35がサンプリング流路34を閉塞する(S210)。そして、切替センサ46が流路切替弁35の全閉位置(所定閉度)を検出すると(S220YES)、切替センサ46がCPU112に検出情報を送信する。その検出情報を取得したCPU112は、切替駆動モータ45を停止制御する制御信号を生成して、切替駆動モータ45に制御情報を送信し、切替駆動モータ45を介して流路切替弁35を閉弁停止制御する(S230)。
それと同時に、CPU112は、コンベア駆動モータ59を駆動制御する制御情報を生成して、コンベア駆動モータ59に制御情報を送信し、回収容器51をサンプリング流路34の直下方位置から進行方向に移動させるように、コンベア駆動モータ59を介して搬送コンベア52を搬送駆動制御する(S240)。そして、位置検出センサ54がサンプリング流路34の直下方位置における後続の回収容器51を検出すると(S250YES)、位置検出センサ54がCPU112に検出情報を送信する。その検出情報を取得したCPU112は、その位置においてコンベア駆動モータ59を停止制御する制御情報を生成して、コンベア駆動モータ59に制御情報を送信し、コンベア駆動モータ59を介して搬送コンベア52を搬送停止制御する(S260)。進行方向に移動された先頭の回収容器51は、搬送コンベア52から自重により自然落下して容器貯留部65内に貯留される(S270)。
(表示装置のハードウェア構成の説明)
図11を参照しながら、本実施形態に係る表示装置100のハードウェア構成例について説明する。図11は、本実施形態に係る表示装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。すなわち、表示装置100は、CPU112と、メモリ114と、電源116と、表示部118と、音声入出力部120と、入力部122と、を具備するとともに、無線通信部124と、電子コンパス126と、GPS処理部128と、ジャイロセンサ130と、切替駆動モータ45と、切替センサ46と、加速度センサ134と、収容量検出センサ53と、コンベア駆動モータ59と、を具備する。
CPU112は、演算処理装置及び制御装置として機能し、仮想区画Kを生成する仮想区画生成プログラムや、その他の各種プログラムに従って表示装置100内の動作全般を制御する。このCPU112は、マイクロプロセッサであってもよい。また、CPU112は、各種プログラムにしたがって様々な機能を実現することができる。
メモリ114は、CPU112が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶することができる。また、メモリ114は、データ格納用の装置であり、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置、および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含むことができる。
電源116は、表示装置100を構成する各構成要素(CPU112、表示部118等)に電力を供給する。
表示部118は、図9に示すように、非発光時にはほぼ透明な無機ELパネル(透過型ディスプレイ)を四角形板状に形成し、そのオペレータ側の表面に、後述するタッチパネル式の入力部122を貼り合わせた構造としている。
このように構成した表示部118は、無線通信部124を介してサーバ400から取得した圃場Gの地図情報等の画面を、所定のマップ化処理によって表示部118の表示データに変換し、これを表示部118に表示することにより、視認可能な図形情報としてオペレータに提供(提示)することができる。本実施形態に係る表示部118は、仮想区画Kを重畳表示可能としている。
音声入出力部120は、例えば、音声信号に基づいて音声を出力するスピーカと、音声を集音するマイクと、を有する。スピーカは、例えば、オペレータが圃場G内の場所に応じて過去の農作業中に気づいたコメントや、入力部122による操作情報を音声として出力することができる。
入力部122は、オペレータが仮想区画Kを生成するための生成条件等を、CPU112に入力する操作部である。前記したように入力部122は、表示部118の表面に積層状態に張設したタッチパネル式に構成しており、所望箇所をタッチペン(図示せず)により押圧することで、設定された設定情報等をCPU112に供給する。
すなわち、入力部122は、図9に示すように、仮想区画生成部216によって圃場Gの地図情報の画面に適応させて直交座標系としてX−Y座標を生成する。本実施形態では、圃場Gの画面の左側下部の角部に原点を整合させ、圃場Gの下側縁部にX軸を整合させて、圃場Gの左側縁部にY軸を整合させている。X軸に所望の点Xa、そして、Y軸に所望の点Yaをオペレータが押圧して入力することで、仮想区画KのX軸方向の仮想区画幅WxとY軸方向の仮想区画幅Wyを特定することができる。これらの仮想区画幅Wx,Wyが特定されると、仮想区画生成部216は、圃場Gの地図情報の画面上に仮想区画幅Wxと同一間隔をあけてY軸と並行する単数又は複数の仮想区画線Lkを生成するとともに、仮想区画幅Wyと同一間隔をあけてX軸と並行する単数又は複数の仮想区画線Lkを生成して、格子状(碁盤の目状)の仮想区画Kを圃場Gの画面と重畳的に生成する。SkはコンバインAの収穫移動軌跡である。
また、タッチパネル式の入力部122は、表示部118のオペレータ側の表面に密着されたほぼ透明なセンサであり、透明導電膜をペット樹脂等の透明プラスチック層で挟装したものである。この入力部122は、透明導電膜への押圧操作によって生じる電圧変化に基づいて、その押圧位置を検出できるようにしている。入力部122は、透明導電膜及び透明プラスチック層で形成することで、入力部122自体をほぼ透明にすることができる。Swは表示装置100を操作するために、入力部122とは別途に設けた機能スイッチ群である。
無線通信部124は、サーバ400(図8参照)とネットワーク500を介して無線通信を行う。無線通信部124は、サーバ400から圃場G内の地図情報等を受信する。また、無線通信部124は、表示装置100を備えたコンバインAの農作業情報をサーバ400にリアルタイムで送信する。
電子コンパス126は、表示装置100を設けたコンバインAの進行する方位を検出する磁気センサである。電子コンパス126は、地磁気を検出してコンバインAの進行方位を割り出す。電子コンパス126は、検出したデータをCPU112に供給する。
GPS処理部128は、GPS衛星600(図8参照)から受信した信号に基づいて、表示装置100(コンバインA)の位置情報を取得する。例えば、GPS処理部128は、コンバインAの位置情報として、緯度、経度、高度に関する情報を取得する。GPS処理部128は、取得した位置情報をCPU112に供給する。
ジャイロセンサ130は、表示装置100を設けたコンバインAの進行方向の角度を検出する角速度センサである。ジャイロセンサ130は、例えば、X軸、Y軸、及びZ軸周りの回転角の変化する速度(角速度)を電圧値として検出する3軸ジャイロセンサであってもよい。ジャイロセンサ130は、検出した角速度データをCPU112に供給する。
加速度センサ134は、表示装置100を設けたコンバインAの進行動作を検知するセンサである。例えば、加速度センサ134は、コンバインAが移動中(農作業中)か止まっているかを検知する。加速度センサ134は、X軸方向に沿った加速度、Y軸方向に沿った加速度、及びZ軸方向に沿った加速度をそれぞれ検出する3軸加速度センサであってもよい。加速度センサ134は、検出した加速度データをCPU112に供給する。
(表示装置の機能構成の説明)
図12を参照しながら、本実施形態に係る表示装置100の機能構成例について説明する。図12は、本実施形態に係る表示装置100の機能構成例を示すブロック図である。すなわち、表示装置100は、位置情報取得部202と、移動判定部204と、移動情報取得部206と、対応関連付け部208と、移動方向情報取得部210と、を有するとともに、画像処理部212と、仮想区画生成部216と、表示制御部218と、を有する。これらの機能構成は、各種プログラムに従ってCPU112によって実現される。
位置情報取得部202は、表示装置100の位置情報(換言すれば、表示装置100を備えたコンバインAの位置情報)を取得する。つまり、位置情報取得部202は、GPS衛星600からGPS処理部128により表示装置100(コンバインA)の位置情報を取得する。位置情報取得部202が取得する位置情報は、例えば、表示装置100の緯度、経度、高度に関する情報である。
移動判定部204は、表示装置100を備えたコンバインAの行動を判定する。例えば、移動判定部204は、加速度センサ134の検知結果に基づいて、コンバインAが圃場G内を移動中か停止中かを判定する。また、移動判定部204は、加速度センサ134の検知結果に基づいて、コンバインAが移動する動作を開始したか否かも判定する。なお、移動判定部204は、位置情報取得部202が取得した位置情報に基づいて、コンバインAの移動動作を判定する。
移動情報取得部206は、サーバ400(図8参照)から無線通信部124を介して過去に農作業を行ったコンバインAの移動情報を取得する。すなわち、移動情報取得部206は、表示装置100を備えたコンバインAの農作業開始位置(図9に示す収穫開始位置Ps)において、同じ圃場Gにおいて過去に農作業を行ったコンバインAの移動情報を取得する。移動情報取得部206は、移動情報として、例えば、圃場G内におけるコンバインAの移動履歴を取得する。ここで、取得された移動履歴は、コンバインAが圃場G内で移動している位置において、他のコンバインAが過去に移動しながら農作業を行った履歴である。
移動方向情報取得部210は、表示装置100を設けたコンバインAの移動方向情報を取得する。移動方向情報取得部210は、移動方向情報として、例えばコンバインAの移動方向(方位)や、コンバインAの移動方向の角度に関する情報を取得する。コンバインAの移動方向(方位)は、電子コンパス126により検知される。コンバインAの移動方向の角度は、ジャイロセンサ130により検知される。
画像処理部212は、表示装置100を設けたコンバインAの移動方向と、その角度と、その位置情報を、ダウンロードした圃場Gの地図情報にマッピングする。次に、画像処理部212は、マッピングした圃場Gの地図情報とコンバインAの位置情報を用いて、収穫位置を特定する。
仮想区画生成部216は、仮想区画生成プログラムに従ってCPU112が演算処理することで仮想区画Kを生成するように構成している。すなわち、仮想区画生成部216は、圃場Gの地図情報の画面に適応させた直交座標系としてX−Y座標を設定して、このX−Y座標を基準にしてオペレータが入力部122から所望の点Xaと点Yaを押圧して入力すると、CPU112が、仮想区画生成プログラムに従って仮想区画KのX軸方向の仮想区画幅WxとY軸方向の仮想区画幅Wyを演算して特定し、圃場Gの地図情報の画面上に仮想区画幅Wxと同一間隔をあけてY軸と並行する単数又は複数の仮想区画線Lkを生成するとともに、仮想区画幅Wyと同一間隔をあけてX軸と並行する単数又は複数の仮想区画線Lkを生成して、格子状(碁盤の目状)の仮想区画Kを圃場Gの画面と重畳的に生成するとともに、生成した仮想区画Kに、それぞれ識別番地Bn1…BnNを設定する。そして、仮想区画生成部216は、仮想区画Kの各識別番地Bn1…BnN内における各所定位置Cp1…Cpnの座標(例えば、各識別番地の中央部の座標)を算出して、各所定位置Cp1…Cpnを緯度と経度と高度で特定する。
表示制御部218は、仮想区画生成部216により生成された仮想区画Kを、圃場Gの地図情報の画面と重畳させて表示部118に表示させる。これにより、表示される圃場Gの地図画面によってオペレータの視界が塞がるのを防止することができる。また、表示制御部218は、コンバインAが収穫開始位置Psまで移動したと移動判定部204により判定された場合に、圃場Gの地図画面と仮想区画Kを表示部118に表示させても良い。これにより、コンバインAが収穫開始位置Psまで移動していない場合に、圃場Gの地図画面と仮想区画Kが表示部118に表示されるのを防止することができる。
本実施形態では、穀粒貯留部11内にサンプリング流路形成体30を配設しているが、他実施形態として穀粒貯留部11外にサンプリング流路形成体30を配設することもできる。例えば、図13に示すように、普通型のコンバインAにおいて、穀粒貯留部11に一番穀粒を搬入する揚穀筒14の中途部にサンプリング流路形成体30を接続して、一番穀粒をサンプリング可能とするとともに、回収容器51にサンプリング穀粒を回収可能とすることもできる。
すなわち、図13に示すサンプリング流路形成体30は、上下方向に延伸する揚穀筒14の中途部に、筒状に形成した流下部41の上端部を接続し、流下部41を後下方に向けて傾斜状に延伸させて、流下部41の下端部に流下孔41aを直下方へ向けて開口させている。揚穀筒14内には一番樋8a(図1参照)から穀粒貯留部11に一番穀粒を上昇搬送させるための揚穀コンベア15を配設して、揚穀コンベア15により上昇搬送される一番穀粒の一部を揚穀筒14の中途部からサンプル穀粒として収集するようにしている。
サンプリング流路形成体30は、流下部41の上端部に揚穀筒14と連通する連通口42を形成し、連通口42から流下部41の流下孔41aへ向けてサンプル穀粒が流動するサンプリング流路34を形成している。流下部41の上端縁部には、連通口42を開閉する流路切替弁35の基端縁部を設けている。流路切替弁35は、連通口42を開放することで、サンプリング流路34の上流端が開放される位置と、連通口42を閉塞することで、サンプリング流路34の上流端が閉塞される位置との間で開閉可能としている。そして、流路切替弁35により連通口42が開放されると、揚穀筒14内で揚穀コンベア15により上昇搬送される一番穀粒の一部が、揚穀筒14の中途部からサンプル穀粒としてサンプリング流路34内に分流・案内される。また、流路切替弁35によりサンプリング流路34の上流端に位置する連通口42が閉塞されると、揚穀筒14内で揚穀コンベア15により一番穀粒の全てが穀粒貯留部11まで上昇搬送される。また、他実施形態における流路切替弁35を駆動させる機構や収容手段50等の構成は、前記した本実施形態と同様であり、図13中には共通の符号を付している。
このように、穀粒貯留部11の外部にサンプリング流路形成体30を配設することで、穀粒貯留部11内の穀粒貯留容積を確保したまま、サンプリング流路形成体30により一番穀粒のサンプリングを堅実に行うことができるとともに、サンプリング穀粒を容易に回収するための回収位置の選択自由度を増大させることができる。
A コンバイン
30 サンプリング流路形成体
31 流路形成体本体
34 サンプリング流路
35 流路切替弁
36 還元・案内流路
40 収集部
41 流下部

Claims (4)

  1. 刈り取った穀稈を脱穀・選別して得られる一番穀粒を貯留するようにしたコンバインであって、
    一番穀粒の一部を継時的にサンプリングするサンプリング手段と、
    サンプリング手段によりサンプリングした一番穀粒を回収容器内に収容する収容手段と、
    を具備することを特徴とするコンバイン。
  2. 収容手段により各回収容器内に収容した一番穀粒と、その一番穀粒を収穫した圃場の収穫位置とを対応させて関連付ける対応関連付け手段を具備することを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
  3. 対応関連付け手段は、各回収容器に付した識別番号と、各回収容器内の一番穀粒が収穫された圃場の収穫位置とを対応させて関連付けるようにしたことを特徴とする請求項2記載のコンバイン。
  4. サンプリング手段は一番穀粒を貯留する穀粒貯留部内に配設するとともに、収容手段は穀粒貯留部外に配設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のコンバイン。
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