(本発明の一態様にかかる電気機器制御システムの概要)
まず、図1を参照しながら、本発明の一態様にかかる電気機器制御システムの概要について説明する。図1は、本発明の一態様にかかる電気機器制御システムのシステム構成例を示す。
本発明の一態様にかかる電気機器制御システムは、電力変位パターン記憶テーブルと、通信端末5と、電気機器制御装置3と、を有して構成する。電力変位パターン記憶テーブルは、例えば、図1に示す電力記憶装置4に搭載したり、通信端末5に搭載したり、電気機器制御装置3に搭載したりする。
電力変位パターン記憶テーブルは、図9に示すように、所定の制御内容で電気機器1−1〜n(nは、任意の数を意味する)を制御した際に当該電気機器1−1〜nで発生した消費電力量の変位パターンである電力変位パターンを、その制御内容を特定する制御情報に対応付けて記憶する。図9では、制御内容を特定する制御情報として利用者識別子、制御識別子を用いている。
通信端末5は、電気機器1−1〜nを制御するための制御要求を電気機器制御装置3に送信する。
電気機器制御装置3は、通信端末5から送信された制御要求に基づいて電気機器1−1〜nを制御する。
本実施形態の通信端末5は、電気機器制御装置3が通信端末5から送信された制御要求に基づいて電気機器1−1〜nを制御した際に当該電気機器1−1〜nで実際に発生した電力変位パターンと、制御内容に対応する制御情報に対応付けられて電力変位パターン記憶テーブルに記憶されている電力変位パターンと、を照合した照合結果を取得する。このため、本発明の一態様にかかる電気機器制御システムは、通信端末5を用いて電気機器1−1〜nを制御した際に当該電気機器1−1〜nが正常に制御されたか否かを通信端末5で把握することができる。以下、添付図面を参照しながら、本発明の一態様にかかる電気機器制御システムについて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
<電気機器制御システムのシステム構成例>
まず、図1を参照しながら、本実施形態の電気機器制御システムのシステム構成例について説明する。図1は、本実施形態の電気機器制御システムのシステム構成例を示す図である。
本実施形態の電気機器制御システムは、複数の電気機器1−1〜n(nは、任意の数を意味する)、使用電力測定器2、電気機器制御装置3、電力記憶装置4、通信端末5を有して構成する。
本実施形態の電気機器制御システムは、使用電力測定器2、電気機器制御装置3、電力記憶装置4、通信端末5がネットワークNWを介して接続している。ネットワークNWは、有線、無線を問わずあらゆる通信形態が適用可能である。
電気機器1−1〜nは、テレビ、エアコン、照明器具等の機器であり、各々の電気機器1−1〜nに対応したリモコン10−1〜nを用いて制御することが可能な機器である。リモコン10−1〜nは、赤外線等の一方向の制御信号を用いて電気機器1−1〜nを制御することが可能な装置であり、電気機器1−1〜nは、リモコン10−1〜nから制御信号を受信した場合に、その制御信号に基づいた制御を行う。電気機器1−1〜nは、電力会社等から供給される電力を動力源としている。
使用電力測定器2は、電気機器1−1〜nに電力を供給する電力供給経路に接続された機器であり、電気機器1−1〜nの消費電力量を測定することが可能な機器である。使用電力測定器2は、ネットワークを介してホームゲートウェイなどに接続し、宅外のネットワークNWに接続している。また、使用電力測定器2は、電力・ガス会社とネットワークを介して接続してもよい。
電気機器制御装置3は、リモコン10−1〜nと同様な操作を実現し、電気機器1−1〜nを制御することが可能な装置である。電気機器制御装置3は、リモコン10−1〜nと同様な制御信号を制御対象の電気機器1−1〜nに送信し、制御対象の電気機器1−1〜nを制御する。電気機器1−1〜nは、電気機器制御装置3から制御信号を受信した場合に、その制御信号に基づいた制御を行う。
電力記憶装置4は、使用電力測定器2で測定した電力量の情報である電力情報を記憶する。電力記憶装置4は、クラウド上のサーバ装置、パソコン、専用端末などがあげられる。
通信端末5は、電気機器制御装置3を介して電気機器1−1〜nを遠隔制御する。電気機器1−1〜nを遠隔制御することが可能な制御内容としては、リモコン10−1〜nで制御することが可能な制御内容となる。通信端末5は、スマートフォン、タブレット、パソコンなどがあげられる。
<電気機器制御システムを構成する各装置の構成例>
次に、図2〜図5を参照しながら、図1に示す電気機器制御システムを構成する各装置の構成例について説明する。図2は、電気機器制御装置3の構成例を示し、図3は、電力記憶装置4の構成例を示す。図4は、使用電力測定器2の構成例を示し、図5は、通信端末5の構成例を示す。
<電気機器制御装置3の構成例>
本実施形態の電気機器制御装置3は、図2に示すように、制御部31、赤外線受信部32、赤外線送信部33、記憶部34、通信部35を有して構成する。
制御部31は、電気機器制御装置3を統括して制御する。赤外線受信部32は、赤外線を受信する。本実施形態の赤外線受信部32は、リモコン10−1〜nから発信された赤外線を受信する。赤外線送信部33は、電気機器1−1〜nに向けて赤外線を送信する。本実施形態の電気機器制御装置3は、赤外線送信部33から発信される赤外線を用いて電気機器1−1〜nを制御する。記憶部34は、各種情報を記憶する。記憶部34は、制御信号記憶テーブル341を有して構成する。制御信号記憶テーブル341は、電気機器1−1〜nを制御するための信号コードを記憶するものであり、図6に示すように、利用者識別子と制御識別子と信号コードとを対応付けて記憶する。利用者識別子は、通信端末5の利用者を一意に識別する識別子である。制御識別子は、後述する通信端末5から選択される番号ボタンを一意に識別する識別子である。信号コードは、電気機器1−1〜nを制御する際の制御内容を一意に特定するコードであり、リモコン10−1〜nから発信される赤外線に含まれる信号コードと同一の情報である。本実施形態の電気機器制御装置3は、制御信号記憶テーブル341に、利用者識別子と制御識別子と信号コードとを対応付けて記憶することで、その信号コードを用いて電気機器1−1〜nを制御することができる。通信部35は、ネットワークNWを介して各種情報を送受信する。
<電力記憶装置4の構成例>
本実施形態の電力記憶装置4は、図3に示すように、制御部41、記憶部42、通信部43を有して構成する。
制御部41は、電力記憶装置4を統括して制御する。記憶部42は、各種情報を記憶する。記憶部42は、電力情報記憶テーブル421、利用者記憶テーブル422、電力変位パターン記憶テーブル423を有している。電力情報記憶テーブル421は、使用電力測定器2から取得した電力情報を記憶するものであり、図7に示すように、使用電力測定器識別子と電力情報とを対応付けて記憶する。使用電力測定器識別子は、使用電力測定器2を一意に識別する識別子である。電力情報は、使用電力測定器2から取得した電力情報である。電力情報は、電気機器1−1〜nの消費電力量と時間とを対応付けた情報であり、どの程度の電力量がいつ消費されたのかを把握することが可能となる情報である。利用者記憶テーブル422は、本システムを利用する利用者を記憶するものであり、図8に示すように、利用者識別子と使用電力測定器識別子とを対応付けて記憶する。利用者識別子は、通信端末5の利用者を一意に識別する識別子である。使用電力測定器識別子は、使用電力測定器2を一意に識別する識別子である。この利用者記憶テーブル422を参照することで、どの利用者がどの使用電力測定器を使用しているかを把握することができる。電力変位パターン記憶テーブル423は、電気機器1−1〜nを制御した際に当該電気機器1−1〜nで発生する消費電力量の変位パターンである電力変位パターンを記憶するものであり、図9に示すように、利用者識別子と制御識別子と電力変位パターンとを対応付けて記憶する。この電力変位パターン記憶テーブル423を参照することで、所定の制御識別子で制御対象の電気機器1−1〜nを制御した際に、当該電気機器1−1〜nで発生する電力変位パターンを特定することができる。電力変位パターン記憶テーブル423に記憶する電力変位パターンは、電気機器1−1〜nが正常に制御したか否かを判断する指標となる情報であるため、精度の高い電力変位パターンを取得して電力変位パターン記憶テーブル423に記憶することが好ましい。通信部43は、ネットワークNWを介して各種情報を送受信する。
<使用電力測定器2の構成例>
本実施形態の使用電力測定器2は、図4に示すように、制御部21、電力測定部22、通信部23を有して構成する。
制御部21は、使用電力測定器2を統括して制御する。電力測定部22は、電気機器1−1〜nで発生した消費電力量を測定する。通信部23は、ネットワークNWを介して各種情報を送受信する。
<通信端末5の構成例>
本実施形態の通信端末5は、図5に示すように、制御部51、記憶部52、表示部53、入力部54、通信部55を有して構成する。
制御部51は、通信端末5を統括して制御する。記憶部52は、各種情報を記憶する。記憶部52は、制御内容記憶テーブル521を有している。制御内容記憶テーブル521は、電気機器1−1〜nを遠隔制御する際の制御内容を記憶するものであり、図10に示すように、利用者識別子と番号ボタンと制御識別子と制御内容とを対応付けて記憶する。利用者識別子は、通信端末5の利用者を一意に識別する識別子である。番号ボタンは、電気機器1−1〜nを遠隔制御する際の制御内容を記憶する番号を特定するボタンである。番号ボタンは、例えば、0〜9の数字で構成する。但し、番号ボタンは、番号に限定せず、文字や記号で構成しても良い。制御識別子は、番号ボタンを一意に識別する識別子である。制御内容は、電気機器1−1〜nを遠隔制御する際の制御内容を特定するための内容であり、リモコン10−1〜nの制御内容を記憶する。制御内容は、制御対象の電気機器名や操作名等を記憶する。例えば、「テレビ電源ON」、「照明器具ONしてからテレビ電源 ON」等の制御内容を記憶する。制御内容は、利用者が通信端末5を操作して任意に登録することが可能である。表示部53は、各種情報を表示する。入力部54は、各種情報を入力する。通信部55は、ネットワークNWを介して各種情報を送受信する。本実施形態の通信端末5は、電気機器制御装置3を介して電気機器1−1〜nを遠隔制御することが可能な電気機器制御アプリがインストールされており、その電気機器制御アプリを起動して、電気機器1−1〜nを遠隔制御するための各種処理を行うことになる。
<電気機器制御システムの処理動作例>
次に、図11〜図12を参照しながら、本実施形態の電気機器制御システムの処理動作例について説明する。図11は、電力変位パターンを電力記憶装置4に記憶する場合の処理動作例を示す。図12は、通信端末5を用いて電気機器1−1〜nを遠隔制御する場合の処理動作例を示す。
<電力変位パターンを電力記憶装置4に記憶する場合の処理動作例>
まず、電気機器1−1〜nで所定の制御を行った際に当該電気機器1−1〜nで発生する消費電力量の変位パターンである電力変位パターンを電力記憶装置4に記憶する処理動作例について説明する。
使用電力測定器2の制御部21は、使用電力測定器2と接続された電気機器1−1〜nで発生した消費電力量の情報である電力情報を電力記憶装置4に送信する(ステップS1)。電力情報は、電気機器1−1〜nで発生した消費電力量と時間とを対応付けた情報である。これにより、当該電力情報を基に、どの程度の電力量がいつ消費されたのかを把握することが可能となる。電気機器1−1〜nで発生した消費電力量は、電力測定部22が測定することで取得する。使用電力測定器2の制御部21は、使用電力測定器2を識別する識別子である使用電力測定器識別子と共に電力情報を通信部23から電力記憶装置4に送信する。
電力記憶装置4の制御部41は、通信部43が使用電力測定器2から電力情報を受信すると、その電力情報を使用電力測定器識別子に対応付けて記憶部42の電力情報記憶テーブル421に記憶する(ステップS2)。
これにより、電力記憶装置4は、使用電力測定器2と接続された各電気機器1−1〜nで発生した消費電力量の情報である電力情報を使用電力測定器2の使用電力測定器識別子に対応付けて図7に示すように電力情報記憶テーブル421に記憶して管理することができる。
本実施形態の電気機器制御システムは、電気機器1−1〜nで発生した消費電力量の情報である電力情報を電力情報記憶テーブル421に記憶して管理することが可能であれば電力情報の取得方法は特に限定せず、任意の方法で電力情報を取得することが可能である。例えば、使用電力測定器2が既定のタイミングで定期的に電力情報を電力記憶装置4に送信し、電力記憶装置4がその電力情報を定期的に取得して電力情報記憶テーブル421に記憶するようにしても良い。また、使用電力測定器2が電力情報を電力記憶装置4に常時送信し、電力記憶装置4がその電力情報を常時取得して電力情報記憶テーブル421に記憶するようにしても良い。また、電力記憶装置4が使用電力測定器2にアクセスし、当該使用電力測定器2から電力情報を定期的または常時取得して電力情報記憶テーブル421に記憶するようにしても良い。
電気機器1−1〜nを遠隔制御する際に使用する信号コードを電気機器制御装置3に登録する場合は、通信端末5にインストールされた電気機器制御アプリを起動する(ステップS3)。電気機器制御アプリが起動すると、通信端末5の制御部51は、図13に示すように、制御記憶ボタン56と、番号ボタン57と、で構成する所定の操作画面を表示部53に表示する。制御記憶ボタン56は、電気機器1−1〜nを遠隔制御する際の制御内容を記憶する際に使用するボタンである。番号ボタン57は、電気機器1−1〜nを遠隔制御する際の制御内容を記憶したい番号を特定するボタンである。番号ボタン57は、図13に示すように、0〜9などの数字で構成する。但し、番号ボタン57は、番号に限定せず、文字や記号で構成しても良い。利用者は、表示部53に表示された制御記憶ボタン56と共に、電気機器1−1〜nを遠隔制御する際の制御内容を登録したい番号ボタン57を選択して押下する。これにより、通信端末5の入力部54は、制御記憶ボタン56の情報と、押下された番号ボタン57の情報と、を入力することになる。本実施形態では、番号ボタン「1」を押下した場合について説明する。このため、入力部54は、制御記憶ボタン56の情報と、番号ボタン「1」の情報と、を入力することになる。
通信端末5の制御部51は、制御記憶ボタン56の情報と番号ボタン「1」の情報とが入力部54から入力された場合に、電気機器1−1〜nを遠隔制御する際に使用する信号コードを電気機器制御装置3に登録するための処理を行うと判断し、番号ボタン「1」の制御識別子「1」と、利用者識別子「U001」と、を含む制御記憶要求を通信部55から電気機器制御装置3に送信する(ステップS4)。利用者識別子「U001」は、通信端末5の利用者を一意に識別するための識別子である。この時、制御部51は、例えば「電気機器制御装置に対して登録対象の電気機器のリモコンを向け、そのリモコンのボタンを押してください」のような旨のメッセージを表示部53に表示する。これにより、通信端末5は、通信端末5の利用者に対して電気機器のリモコンの信号コードの登録操作を促すことができる。
電気機制御装置3の制御部31は、制御記憶要求を通信部35が受信すると、赤外線受信部32を受信待機状態にし、赤外線を受信可能な状態にする(ステップS5)。この時、制御部31は、受信待機状態であることが利用者にわかるようにすることが好ましい。例えば、LEDを点灯させたり、受信待機状態である旨の表示を表示部に表示させたりする。
利用者は、登録対象の電気機器1−1〜nのリモコン10−1〜nを電気機器制御装置3の赤外線受信部32の方向に向け、電気機器制御装置3に登録したい信号コードのボタン操作を行う。例えば、電源ONボタンや電源OFFボタンを押下する。リモコン10−1〜nは、ボタン操作に対応する信号コードを赤外線で発信する(ステップS6)。本実施形態では、信号コードを「00011」とした場合について説明する。
電気機器制御装置3の制御部31は、受信待機状態になってから第1の既定時間(例えば、5秒)以内に、赤外線受信部32が赤外線を受信すると、その受信した赤外線に含まれる信号コード「00011」を、制御記憶要求に含まれる利用者識別子「U001」、制御識別子「1」に対応付けて図6に示す制御信号記憶テーブル341に記憶する(ステップS7)。これにより、制御信号記憶テーブル341には、図6に示すように、利用者識別子「U001」と制御識別子「1」と信号コード「00011」とが対応付けて記憶されることになる。なお、図6に示す制御信号記憶テーブル341は、1つの信号コードを1つの制御識別子に対応付けて記憶している。しかし、複数のリモコンによる複数の制御内容や1つのリモコンによる複数の制御内容により、複数の信号コードを1つの制御識別子に対応付けて制御信号記憶テーブル341に記憶するようにすることも可能である。複数の信号コードを1つの制御識別子に対応付けて制御信号記憶テーブル341に記憶する場合は、電気機制御装置3に信号コードの入力操作が終了したことを示す入力終了信号を通信端末5から送信するか、電気機制御装置3に信号コードの入力操作が終了したことを入力するボタンを設けることが好ましい。
次に、電気機器制御装置3の制御部31は、制御識別子「1」に対応する信号コード「00011」を含んだ赤外線を赤外線送信部33から発信する(ステップS8)。これにより、制御対象の信号コード「00011」を含んだ赤外線を受信した電気機器1−1は、その信号コード「00011」に対応する制御を開始することになる(ステップS9)。例えば、電気機器1−1は、電源ONの信号コードを含んだ赤外線を受信した場合は、電源ONの制御を行い、電源OFFの信号コードを含んだ赤外線を受信した場合は、電源OFFの制御を行うことになる。
次に、電気機器制御装置3の制御部31は、制御識別子「1」を含む制御記憶完了通知を通信部35から通信端末5に送信し(ステップS10)、赤外線受信待機状態を終了する。なお、電気機器制御装置3の制御部31は、第1の既定時間以内に赤外線を受信しなかった場合は、その旨の通知を通信部35から通信端末5に送信し、赤外線受信待機状態を終了する。
通信端末5の制御部51は、制御記憶完了通知を通信部55が受信すると、制御識別子「1」に対応する電力変位パターンの記憶を要求するための電力変位パターン記憶要求を通信部55から電力記憶装置4に送信する(ステップS11)。この場合、制御部51は、利用者識別子「U001」と制御識別子「1」とを含む電力変位パターン記憶要求を電力記憶装置4に送信する。
電力記憶装置4の制御部41は、電力変位パターン記憶要求を通信部43が受信すると、その電力変位パターン記憶要求に含まれる利用者識別子「U001」を基に、図8に示す利用者記憶テーブル422から利用者識別子「U001」に対応する使用電力測定器識別子「S001」を特定する。そして、制御部41は、その特定した使用電力測定器識別子「S001」を基に、図7に示す電力情報記憶テーブル421から使用電力測定器識別子「S001」に対応付けられた電力情報1を読み込み、その読み込んだ電力情報1を基に、既定の期間(例えば、図14に示すように、電力変位パターン記憶要求を受信した1分前〜受信後3分後までの期間)の電力変位パターン1(例えば、電力変位パターン記憶要求があった前後の電力量の増減と時間との関係)を取得する。そして、制御部41は、その取得した電力変位パターン1を、電力変位パターン記憶要求に含まれる利用者識別子「U001」と制御識別子「1」とに対応付けて図9に示す電力変位パターン記憶テーブル423に記憶する(ステップS12)。
これにより、電力記憶装置4は、信号コード「00011」を含む赤外線を受信した電気機器1−1がその信号コード「00011」に対応する制御を開始した前後の期間に発生する電力変位パターン1を電力変位パターン記憶テーブル423に記憶して管理することができる。なお、図14に示す電力変位パターン1は、折れ線グラフで示しており、縦軸が電力量を示し、横軸が時間を示している。但し、電力変位パターン記憶テーブル423に記憶する電力変位パターン1は、数値化して記憶する。なお、図14に示す電力変位パターンは一例である。
電力記憶装置4の制御部41は、電力変位パターンを電力変位パターン記憶テーブル423に記憶した場合は、電力変位パターン記憶完了通知を通信部43から通信端末5に送信する(ステップS13)。
通信端末5の制御部51は、電力変位パターン記憶完了通知を通信部55が受信した場合に、利用者識別子「U001」と番号ボタン「1」と制御識別子「1」と制御内容とを対応付けて制御内容記憶テーブル521に記憶する(ステップS14)。制御内容は、利用者が通信端末5を操作して任意に登録する。これにより、電気機器1−1を遠隔制御する際の制御内容を、利用者が押下した番号ボタン「1」と制御識別子「1」とに対応付けて制御内容記憶テーブル521に記憶することができる。
本実施形態の電気機器制御システムは、電気機器1−1〜nを制御する際に使用するリモコン10−1〜nの信号コードを電気機器制御装置3の制御信号記憶テーブル341に登録すると共に、その制御信号記憶テーブル341に登録したリモコン10−1〜nの信号コードで電気機器1−1〜nを制御した際に当該電気機器1−1〜nで発生する電力変位パターンを、その信号コードの制御内容を特定する制御情報である利用者識別子、制御識別子に対応付けて電力記憶装置4の電力変位パターン記憶テーブル423に記憶する。これにより、電気機器制御装置3が所定の制御内容に対応する信号コードで電気機器1−1〜nを制御した際に当該電気機器1−1〜nで発生する電力変位パターンをその所定の制御内容を特定する制御情報である利用者識別子、制御識別子に対応付けて電力変位パターン記憶テーブル423に記憶することができる。その結果、電気機器制御装置3が各電気機器1−1〜nを制御した際に当該各電気機器1−1〜nで発生する各種の電力変位パターンを電力変位パターン記憶テーブル423で管理することができる。
<通信端末5を用いて電気機器1−1〜nを遠隔制御する場合の処理動作例>
次に、通信端末5を用いて電気機器1−1〜nを遠隔制御する場合の処理動作例について説明する。
通信端末5を用いて電気機器1−1〜nを遠隔制御する場合は、通信端末5にインストールされた電気機器制御アプリを起動する(ステップA1)。電気機器制御アプリが起動すると、通信端末5の制御部51は、図15に示すように、制御記憶ボタン56と、番号ボタン57と、で構成する所定の操作画面を表示部53に表示する。図15に示す操作画面は、番号ボタン「1」に対応付けられた制御内容が制御内容記憶テーブル521に記憶されているため、番号ボタン「1」に対応付けられた制御内容である「テレビ電源ON」が操作画面に表示されている。利用者は、操作画面に表示された番号ボタン57の中から遠隔制御したい制御内容の番号ボタンを選択して押下する。これにより、通信端末5の入力部54は、押下された番号ボタンの情報を入力することになる。本実施形態では、番号ボタン「1」を押下した場合について説明する。このため、入力部54は、番号ボタン「1」の情報を入力することになる。
通信端末5の制御部51は、番号ボタン57の情報が入力部54から入力された場合に、電気機器1−1〜nを遠隔制御するための処理を行うと判断し、制御内容記憶テーブル521を参照し、番号ボタン「1」の制御識別子「1」と利用者識別子「U001」とを含む制御要求を通信部55から電気機器制御装置3に送信する(ステップA2)。また、通信端末5の制御部51は、電気機器1−1〜nを遠隔制御した際の制御結果を取得するための制御結果取得要求を通信部55から電力記憶装置4に送信する(ステップA3)。この場合、制御部51は、制御識別子「1」と利用者識別子「U001」とを含む制御結果取得要求を電力記憶装置4に送信する。
電気機器制御装置3の制御部31は、制御要求を通信部35が受信すると、制御要求に含まれる利用者識別子「U001」と制御識別子「1」とを基に、図6に示す制御信号記憶テーブル341から利用者識別子「U001」と制御識別子「1」とに対応付けられた信号コード「00011」を取得し、その取得した信号コード「00011」を含む赤外線を赤外線送信部33から発信する(ステップA4)。これにより、制御対象の信号コード「00011」を含む赤外線を受信した電気機器1−1は、その信号コード「00011」に対応する制御を開始することになる(ステップA5)。
電力記憶装置4の制御部41は、制御結果取得要求を通信部43が受信すると、制御結果取得要求に含まれる利用者識別子「U001」を基に、図8に示す利用者記憶テーブル422から利用者識別子「U001」に対応する使用電力測定器識別子「S001」を取得する。そして、制御部41は、その取得した使用電力測定器識別子「S001」を基に、図7に示す電力情報記憶テーブル421から使用電力測定器識別子「S001」に対応付けられた電力情報1を読み込み、その読み込んだ電力情報1を基に、既定の期間(例えば、制御結果取得要求を受信した1分前〜受信後3分後までの期間)の電力変位パターン(例えば、制御結果取得要求があった前後の電力量の増減と時間との関係)を取得する。これにより、電力記憶装置4は、電気機器1−1が遠隔制御された際に当該電気機器1−1で発生する消費電力量の電力変位パターンを取得することができる(ステップA6)。次に、電力記憶装置4の制御部41は、制御結果取得要求に含まれる利用者識別子「U001」と制御識別子「1」とを基に、図9に示す電力変位パターン記憶テーブル423から利用者識別子「U001」と制御識別子「1」とに対応付けられた電力変位パターン1を取得する(ステップA7)。そして、電力記憶装置4の制御部41は、電気機器1−1が遠隔制御された際にステップA6で取得した電力変位パターンと、ステップA7で電力変位パターン記憶テーブル423から取得した電力変位パターン1と、を照合し、双方の電力変位パターンが合致しているか判定する(ステップA8)。そして、制御部41は、照合結果の情報を含む制御結果情報を通信部43から通信端末5に送信する(ステップA9)。例えば、双方の電力変位パターンが合致している場合は、電気機器の遠隔制御が正常に実行された旨の情報を含む制御結果情報を通信端末5に送信する。また、双方の電力変位パターンが合致していない場合は、電気機器の遠隔制御が正常に実行されなかった旨の情報を含む制御結果情報を通信端末5に送信する。
通信端末5の制御部51は、制御結果情報を通信部55が受信すると、制御結果情報に基づいた結果を表示部53に表示する(ステップA10)。例えば、電気機器の遠隔制御が正常に実行された旨の情報が制御結果情報に含まれている場合は、図16に示すように、電気機器の遠隔制御が正常に実行された旨の情報を表示部53に表示する。また、電気機器の遠隔制御が正常に実行されなかった旨の情報が制御結果情報に含まれている場合は、電気機器の遠隔制御が正常に実行されなかった旨の情報を表示部53に表示する。これにより、通信端末5の利用者は、電気機器1−1〜nを遠隔制御した際に、その電気機器1−1〜nが正常に制御されたか否かを把握することができる。
<本実施形態の電気機器制御システムの作用・効果>
このように、本実施形態の電気機器制御システムは、所定の制御内容で電気機器1−1〜nを制御した際に当該電気機器1−1〜nで発生した消費電力量の変位パターンである電力変位パターンを、当該電気機器1−1〜nを制御した際の制御内容を特定する制御情報である利用者識別子、制御識別子に対応付けて電力記憶装置4の電力変位パターン記憶テーブル423に予め記憶して管理する。そして、通信端末5は、電気機器1−1〜nを制御するための制御要求を電気機器制御装置3に送信し、電気機器制御装置3は、通信端末5から送信された制御要求に基づいて電気機器1−1〜nを制御する。この時、電力記憶装置4は、電力情報記憶テーブル421に記憶された電力情報を基に、電気機器制御装置3が制御要求に基づいて電気機器1−1〜nを制御した際に当該電気機器1−1〜nで実際に発生した電力変位パターンを取得する。また、電力記憶装置4は、電気機器制御装置3が制御要求に基づいて電気機器1−1〜nを制御した際の制御内容に対応する制御情報である利用者識別子、制御識別子に対応付けられた電力変位パターンを電力変位パターン記憶テーブル423から取得する。そして、電力記憶装置4は、双方の電力変位パターンを照合し、照合結果を通信端末5に通知する。これにより、通信端末5は、電気機器制御装置3が通信端末5から送信された制御要求に基づいて電気機器1−1〜nを制御した際に当該電気機器1−1〜nで実際に発生した電力変位パターンと、電気機器制御装置3が通信端末5から送信された制御要求に基づいて電気機器1−1〜nを制御した際の制御内容に対応する制御情報である利用者識別子、制御識別子に対応付けられて電力変位パターン記憶テーブル423に記憶されている電力変位パターンと、を照合した照合結果を取得する。その結果、通信端末5の利用者は、照合結果を基に、電気機器1−1〜nを遠隔制御した際に、その電気機器1−1〜nが正常に制御されたか否かを把握することができる。
なお、上述した実施形態の処理動作では、図11に示すステップS11において通信端末5が電力変位パターン記憶要求を電力記憶装置4に送信することにしている。しかし、例えば、図17に示すステップS21のように、電気機器制御装置3が電力変位パターン記憶要求を電力記憶装置4に送信するようにすることも可能である。図17では、ステップS7において、電気機器制御装置3が信号コード「00011」を制御識別子「1」に対応付けて図6に示す制御信号記憶テーブル341に記憶した後に、電力変位パターン記憶要求を電力記憶装置4に送信するようにしている(ステップS21)。そして、電力記憶装置4は、電力変位パターンを電力変位パターン記憶テーブル423に記憶し(ステップS12)、電力変位パターン記憶完了通知を電気機器制御装置3に送信する(ステップS22)。電気機器制御装置3は、電力変位パターン記憶完了通知を受信した場合に、制御記憶完了通知を通信端末5に送信する(ステップS23)。通信端末5は、制御記憶完了通知を受信した場合に、制御内容を制御内容記憶テーブル521に記憶する(ステップS24)。このように、電気機器制御装置3が電力変位パターン記憶要求を電力記憶装置4に送信することも可能である。なお、電気機器制御装置3が電力変位パターン記憶要求を電力記憶装置4に送信するタイミングは、図17に示すタイミングに限定せず、例えば、ステップS8において電気機器制御装置3が信号コードを含む赤外線を発信した後に、電力変位パターン記憶要求を電力記憶装置4に送信するようにすることも可能である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態は、図12に示すように、電力記憶装置4において電力変位パターンの照合判定の処理を行うことにしている(ステップA6〜A9)。
本実施形態は、通信端末5において電力変位パターンの照合判定の処理を行う。この場合も、第1の実施形態と同様に、通信端末5の利用者は、電気機器1−1〜nを遠隔制御した際に、その電気機器1−1〜nが正常に制御されたか否かを把握することができる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態の処理動作例について説明する。なお、本実施形態の電気機器制御システムのシステム構成は、図1に示す第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。また、本実施形態において第1の実施形態と同様の処理については説明を省略する。
まず、本実施形態の電気機器制御システムを構成する各装置の構成例について説明する。
本実施形態の電力機器制御システムは、図18に示すように、通信端末5が電力変位パターン記憶テーブル522を有して構成している。電力変位パターン記憶テーブル522は、図9に示す電力変位パターン記憶テーブル423と同様に、利用者識別子、制御識別子、電力変位パターンを対応付けて記憶する。
<電気機器制御システムの処理動作例>
次に、図19〜図20を参照しながら、本実施形態の電気機器制御システムの処理動作例について説明する。図19は、電力変位パターンを通信端末5に記憶する場合の処理動作例を示す。図20は、通信端末5を用いて電気機器1−1〜nを遠隔制御する場合の処理動作例を示す。
<電力変位パターンを通信端末5に記憶する場合の処理動作例>
まず、電気機器1−1〜nで所定の制御を行った際に当該電気機器1−1〜nで発生する消費電力量の変位パターンである電力変位パターンを通信端末5に記憶する処理動作例について説明する。
本実施形態においては、図19に示すステップS31において電力記憶装置4の制御部41は、電力変位パターン記憶要求を通信部43が受信すると、その電力変位パターン記憶要求に含まれる利用者識別子「U001」を基に、図8に示す利用者記憶テーブル422から利用者識別子「U001」に対応する使用電力測定器識別子「S001」を特定する。そして、制御部41は、その特定した使用電力測定器識別子「S001」を基に、図7に示す電力情報記憶テーブル421から使用電力測定器識別子「S001」に対応付けられた電力情報1を読み込み、その読み込んだ電力情報1を基に、既定の期間(例えば、電力変位パターン記憶要求を受信した1分前〜受信後3分後までの期間)の電力変位パターン1(例えば、電力変位パターン記憶要求があった前後の電力量の増減と時間との関係)を取得する。そして、制御部41は、その取得した電力変位パターン1を通信部43から通信端末5に送信する(ステップS31)。
通信端末5の制御部51は、電力変位パターン1を通信部55が受信すると、その電力変位パターン1を利用者識別子「U001」、制御識別子「1」に対応付けて電力変位パターン記憶テーブル522に記憶する(ステップS32)。
これにより、通信端末5は、信号コード「00011」を含む赤外線を受信した電気機器1−1がその信号コード「00011」に対応する制御を開始した前後の期間に発生する電力変位パターンを通信端末5の電力変位パターン記憶テーブル522に記憶して管理することができる。
<通信端末5を用いて電気機器1−1〜nを遠隔制御する場合の処理動作例>
次に、通信端末5を用いて電気機器1−1〜nを遠隔制御する場合の処理動作例について説明する。
本実施形態においては、図20に示すステップA6において、電力記憶装置4の制御部41は、制御結果取得要求を通信部43が受信すると、制御結果取得要求に含まれる利用者識別子「U001」を基に、図8に示す利用者記憶テーブル422から利用者識別子「U001」に対応する使用電力測定器識別子「S001」を取得する。そして、制御部41は、その取得した使用電力測定器識別子「S001」を基に、図7に示す電力情報記憶テーブル421から使用電力測定器識別子「S001」に対応付けられた電力情報1を読み込み、その読み込んだ電力情報1を基に、既定の期間(例えば、制御結果取得要求を受信した1分前〜受信後3分後までの期間)の電力変位パターン(例えば、制御結果取得要求があった前後の電力量の増減と時間との関係)を取得する(ステップA6)。電力記憶装置4は、ステップA6で取得した電力変位パターンを通信部43から通信端末5に送信する(ステップA31)。これにより、通信端末5は、電気機器1−1が遠隔制御された際に当該電気機器1−1で発生する消費電力量の電力変位パターンを取得する(ステップA32)。
次に、通信端末5の制御部51は、記憶部52の電力変位パターン記憶テーブル522から制御識別子「1」に対応付けられた電力変位パターン1を取得する(ステップA33)。そして、通信端末5の制御部51は、電気機器1−1が遠隔制御された際にステップA32で電力記憶装置4から取得した電力変位パターンと、ステップA33で通信端末5の電力変位パターン記憶テーブル522から取得した電力変位パターン1と、を照合し、双方の電力変位パターンが合致しているか判定する(ステップA34)。そして、制御部51は、照合結果の情報を表示部53に表示する(ステップA35)。例えば、双方の電力変位パターンが合致していると判定した場合は、電気機器の遠隔制御が正常に実行された旨の情報を表示部53に表示する。また、双方の電力変位パターンが合致していないと判定した場合は、電気機器の遠隔制御が正常に実行されなかった旨の情報を表示部53に表示する。
<本実施形態の電気機器制御システムの作用・効果>
このように、本実施形態の電気機器制御システムは、電気機器1−1〜nを制御した際に当該電気機器1−1〜nで発生した消費電力量の変位パターンである電力変位パターンを、当該電気機器1−1〜nを制御した際の制御内容を特定する制御情報である利用者識別子、制御識別子に対応付けて通信端末5の電力変位パターン記憶テーブル522に予め記憶して管理する。そして、通信端末5は、電気機器制御装置3を介して電気機器1−1〜nを遠隔制御する。この時、通信端末5は、通信端末5により電気機器制御装置3を介して電気機器1−1〜nが遠隔制御された際に当該電気機器1−1〜nで発生した消費電力量の変位パターンである電力変位パターンを電力記憶装置4から取得する。また、通信端末5は、通信端末5により電気機器制御装置3を介して遠隔制御した際の制御識別子に対応付けられた電力変位パターンを通信端末5の電力変位パターン記憶テーブル522から取得する。そして、通信端末5は、双方の電力変位パターンを照合し、照合結果を通信端末5の表示部53に表示する。これにより、通信端末5の利用者は、照合結果を基に、電気機器1−1〜nを遠隔制御した際に、その電気機器1−1〜nが正常に制御されたか否かを把握することができる。
なお、上述した実施形態では、通信端末5が電力変位パターン記憶テーブル522を有して構成し、図19、図20に示す一連の処理を行い、通信端末5において電力変位パターンの照合判定の処理を行うようにしている。しかし、第1の実施形態のように、電力記憶装置4が図9に示す電力変位パターン記憶テーブル423を有して構成し、例えば、図21に示す処理動作例のように、通信端末5が利用者識別子「U001」を含む電力変位パターンの取得要求を電力記憶装置4に送信し(ステップA41)、図9に示す利用者識別子「U001」に対応付けられた制御識別子「1」、「2」、電力変位パターン1、2を電力記憶装置4から取得し、通信端末5の電力変位パターン記憶テーブル522に記憶するようにしても良い(ステップA42〜44)。この図21に示す処理を行う場合は、図11に示す一連の処理を行った後に図21に示す一連の処理を行うことになる。
また、上述した実施形態では、通信端末5の電力変位パターン記憶テーブル522は、利用者識別子、制御識別子、電力変位パターンを対応付けて記憶することにした。しかし、通信端末5が利用者専用である場合は、電力変位パターン記憶テーブル522は、利用者識別子を記憶せず、制御識別子、電力変位パターンを対応付けて記憶するようにしても良い。また、上述した実施形態では、通信端末5は、図18に示すように、制御内容記憶テーブル521と、電力変位パターン記憶テーブル522と、を有して構成している。しかし、制御内容記憶テーブル521の情報と電力変位パターン記憶テーブル522の情報とを統合し、図22に示すような制御内容・電力変位パターン記憶テーブル523を有して構成しても良い。図22に示す制御内容・電力変位パターン記憶テーブル523は、利用者識別子、番号ボタン、制御識別子、制御内容、電力変位パターンを対応付けて記憶している。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
本実施形態は、電気機器制御装置3において電力変位パターンの照合判定の処理を行う。この場合も、第1の実施形態と同様に、通信端末5の利用者は、電気機器1−1〜nを遠隔制御した際に、その電気機器1−1〜nが正常に制御されたか否かを把握することができる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態の処理動作例について説明する。なお、本実施形態の電気機器制御システムのシステム構成は、図1に示す第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。また、本実施形態において第1の実施形態と同様の処理については説明を省略する。
まず、本実施形態の電気機器制御システムを構成する各装置の構成例について説明する。
本実施形態の電力機器制御システムは、図23に示すように、電気機器制御装置3が電力変位パターン記憶テーブル342を有している。電力変位パターン記憶テーブル342は、図9に示す電力変位パターン記憶テーブル423と同様に、利用者識別子、制御識別子、電力変位パターンを対応付けて記憶する。
また、電気機器制御装置3は、図24に示すように、制御記憶ボタン36と、番号ボタン37と、を有して構成する。制御記憶ボタン36は、電気機器1−1〜nを遠隔制御する際の信号コードを記憶する際に使用するボタンである。番号ボタン37は、電気機器1−1〜nを遠隔制御する際の信号コードを記憶したい番号を特定するボタンである。なお、図24に示す制御記憶ボタン36、番号ボタン37は、物理的な構造で構成しても良く、また、第1の実施形態で説明した通信端末5のように、制御記憶ボタン36と番号ボタン37とで構成する所定の操作画面を電気機器制御装置3の表示部に表示するようにしても良い。
<電気機器制御システムの処理動作例>
次に、図25〜図26を参照しながら、本実施形態の電気機器制御システムの処理動作例について説明する。図25は、電力変位パターンを電気機器制御装置3に記憶する場合の処理動作例を示す。図26は、通信端末5を用いて電気機器1−1〜nを遠隔制御する場合の処理動作例を示す。
<電力変位パターンを電気機器制御装置3に記憶する場合の処理動作例>
まず、電気機器1−1〜nで所定の制御を行った際に当該電気機器1−1〜nで発生する消費電力量の変位パターンである電力変位パターンを電気機器制御装置3に記憶する処理動作例について説明する。
本実施形態において、リモコン10−1〜nの信号コードを電気機器制御装置3に登録する場合は、利用者が、利用者識別子「U001」を電気機器制御装置3に設定し、電気機器制御装置3の制御記憶ボタン36と共に、リモコン10−1〜nの信号コードを登録したい番号ボタン37を選択して押下する(ステップS51)。利用者識別子「U001」を電気機器制御装置3に設定する方法は、特に限定せず、例えば、通信端末5から電気機器制御装置3に接続して設定しても良い。また、利用者が電気機器制御装置3を操作して設定しても良い。本実施形態では、番号ボタン「1」を押下した場合について説明する。
電気機器制御装置3の制御部31は、利用者識別子「U001」を電気機器制御装置3に設定した後に、制御記憶ボタン36と番号ボタン37とが押下された場合に、リモコン10−1〜nの信号コードを電気機器制御装置3に登録するための処理を行うと判断し、赤外線受信部32を受信待機状態にし、赤外線を受信可能な状態にする(ステップS52)。
利用者は、登録対象のリモコン10−1〜nを電気機器制御装置3の赤外線受信部32の方向に向け、電気機器制御装置3に登録したい制御内容のボタン操作を行う。リモコン10−1〜nは、ボタン操作に対応する信号コードを含む赤外線を発信する(ステップS53)。本実施形態では、信号コードを「00011」とした場合について説明する。
電気機器制御装置3の制御部31は、受信待機状態になってから第1の既定時間(例えば、5秒)以内に、赤外線受信部32が赤外線を受信すると、その受信した赤外線に含まれる信号コード「00011」を、押下された番号ボタン「1」の制御識別子「1」と利用者識別子「U001」とに対応付けて図6に示す制御信号記憶テーブル341に記憶する(ステップS54)。これにより、制御信号記憶テーブル341には、利用者識別子「U001」と制御識別子「1」と信号コード「00011」とが対応付けて記憶されることになる。
次に、電気機器制御装置3の制御部31は、赤外線受信待機状態から、電力変位パターン受信待機状態にする(ステップS55)。その後、電気機器制御装置3の制御部31は、制御識別子「1」に対応する信号コード「00011」を含む赤外線を赤外線送信部33から発信する(ステップS56)。これにより、制御対象の信号コード「00011」を含む赤外線を受信した電気機器1−1は、その信号コード「00011」に対応する制御を開始することになる(ステップS57)。
次に、電気機器制御装置3の制御部31は、制御識別子「1」に対応する電力変位パターンを取得するための電力変位パターン取得要求を通信部35から電力記憶装置4に送信する(ステップS58)。この場合、制御部31は、利用者識別子「U001」を含む電力変位パターン取得要求を電力記憶装置4に送信する。
電力記憶装置4の制御部41は、電力変位パターン取得要求を通信部43が受信すると、その電力変位パターン取得要求に含まれる利用者識別子「U001」を基に、図8に示す利用者記憶テーブル422から利用者識別子「U001」に対応する使用電力測定器識別子「S001」を特定する。そして、制御部41は、その特定した使用電力測定器識別子「S001」を基に、図7に示す電力情報記憶テーブル421から使用電力測定器識別子「S001」に対応付けられた電力情報1を読み込み、その読み込んだ電力情報1を基に、既定の期間(例えば、電力変位パターン取得要求を受信した1分前〜受信後3分後までの期間)の電力変位パターン1(例えば、電力変位パターン取得要求があった前後の電力量の増減と時間との関係)を取得する。そして、制御部41は、その取得した電力変位パターン1を通信部43から電気機器制御装置3に送信する(ステップS59)。
電気機器制御装置3の制御部31は、電力変位パターン受信待機状態になっている状態で、電力変位パターン1を通信部35が受信すると、その電力変位パターン1を利用者識別子「U001」と制御識別子「1」とに対応付けて電力変位パターン記憶テーブル342に記憶する(ステップS50)。そして、電力変位パターン受信待機状態を終了する。
これにより、電気機器制御装置3は、制御対象の信号コード「00011」の赤外線を受信した電気機器1−1がその信号コード「00011」に対応する制御を開始した前後の期間に発生する電力変位パターンを電気機器制御装置3の電力変位パターン記憶テーブル342に記憶して管理することができる。
本実施形態の電気機器制御システムは、リモコン10−1〜nの信号コードを電気機器制御装置3の制御信号記憶テーブル341に登録すると共に、そのリモコン10−1〜nの信号コードで電気機器1−1〜nを制御した際に電気機器1−1〜nで発生する電力変位パターンを電気機器制御装置3の電力変位パターン記憶テーブル342に記憶する。これにより、電気機器制御装置3が電気機器1−1〜nを制御した際に当該電気機器1−1〜nで発生する電力変位パターンを電気機器制御装置3の電力変位パターン記憶テーブル342に記憶することができる。その結果、電気機器制御装置3が各電気機器1−1〜nを制御した際に当該各電気機器1−1〜nで発生する各種の電力変位パターンを電力変位パターン記憶テーブル342で管理することができる。
本実施形態の通信端末5は、電気機器制御装置3の制御信号記憶テーブル341に通信端末5自身の利用者識別子「U001」に対応付けられた制御識別子の情報を取得する。例えば、通信端末5は、電気機器制御装置3にアクセスし、通信端末5の利用者識別子「U001」に対応付けられた制御識別子の情報を制御信号記憶テーブル341から取得する。これにより、通信端末5は、電気機器制御装置3の制御信号記憶テーブル341に記憶された通信端末5自身の制御識別子の情報を取得することができる。本実施形態においては、電気機器制御装置3の制御信号記憶テーブル341に記憶された通信端末5自身の利用者識別子「U001」に対応付けられた制御識別子の情報を通信端末5が取得できれば、その取得方法は特に限定せず、任意の方法で取得することが可能である。例えば、通信端末5の利用者が電気機器制御装置3を操作し、通信端末5自身の利用者識別子「U001」に対応付けられた制御識別子の情報を通信端末5に送信するようにしても良い。通信端末5の制御部51は、通信端末5自身の利用者識別子「U001」に対応付けられた制御識別子の情報を電気機器制御装置3から取得した場合は、その取得した制御識別子の情報を番号ボタンに対応付け制御内容記憶テーブル521に記憶する。これにより、通信端末5は、電気機器制御装置3の制御信号記憶テーブル341に記憶された制御識別子を制御内容記憶テーブル521に記憶して管理することができる。
<通信端末5を用いて電気機器1−1〜nを遠隔制御する場合の処理動作例>
次に、通信端末5を用いて電気機器1−1〜nを遠隔制御する場合の処理動作例について説明する。
通信端末5を用いて電気機器1−1〜nを遠隔制御する場合は、通信端末5にインストールされた電気機器制御アプリを起動する(ステップA51)。電気機器制御アプリが起動すると、通信端末5の制御部51は、図15に示すように、操作記憶ボタン56と、番号ボタン57と、で構成する所定の操作画面を表示部53に表示する。図15に示す操作画面は、番号ボタン「1」に対応付けられて制御内容が制御内容記憶テーブル521に記憶されているため、番号ボタン「1」に対応付けられた制御内容である「テレビ電源ON」が表示されている。利用者は、操作画面に表示された番号ボタン57の中から遠隔制御したい制御内容の番号ボタンを選択して押下する。これにより、通信端末5の入力部54は、押下された番号ボタンの情報を入力することになる。本実施形態では、番号ボタン「1」を押下した場合について説明する。このため、入力部54は、番号ボタン「1」の情報を入力することになる。
通信端末5の制御部51は、番号ボタンの情報が入力部54から入力された場合に、電気機器1−1〜nを遠隔制御するための処理を行うと判断し、番号ボタン「1」の制御識別子「1」、利用者識別子「U001」を含む制御要求を通信部55から電気機器制御装置3に送信する(ステップA52)。
電気機器制御装置3の制御部31は、制御要求を通信部35が受信すると、制御要求に含まれる利用者識別子「U001」と制御識別子「1」とを基に、図6に示す制御信号記憶テーブル341から利用者識別子「U001」と制御識別子「1」とに対応付けられた信号コード「00011」を取得し、その取得した信号コード「00011」を含む赤外線を赤外線送信部33から発信する(ステップA53)。これにより、制御対象の信号コード「00011」を含む赤外線を受信した電気機器1−1は、その信号コード「00011」に対応する制御を開始することになる(ステップA54)。
また、電気機器制御装置3の制御部31は、電気機器1−1を制御した際の制御結果を取得するための制御結果取得要求を通信部35から電力記憶装置4に送信する(ステップA55)。この場合、電気機器制御装置3の制御部31は、利用者識別子「U001」と制御識別子「1」とを含む制御結果取得要求を電力記憶装置4に送信する。
電力記憶装置4の制御部41は、制御結果取得要求を通信部43が受信すると、制御結果取得要求に含まれる利用者識別子「U001」を基に、図8に示す利用者記憶テーブル422から利用者識別子「U001」に対応する使用電力測定器識別子「S001」を取得する。そして、制御部41は、その取得した使用電力測定器識別子「S001」を基に、図7に示す電力情報記憶テーブル421から使用電力測定器識別子「S001」に対応付けられた電力情報1を読み込み、その読み込んだ電力情報1を基に、既定の期間(例えば、制御結果取得要求を受信した1分前〜受信後3分後までの期間)の電力変位パターン(例えば、制御結果取得要求があった前後の電力量の増減と時間との関係)を取得する(ステップA56)。そして、制御部41は、その取得した電力変位パターンを通信部43から電気機器制御装置3に送信する(ステップA57)。
これにより、電気機器制御装置3は、電気機器1−1が遠隔制御された際に当該電気機器1−1で発生する消費電力量の電力変位パターンを取得することができる(ステップA58)。次に、電気機器制御装置3の制御部31は、制御要求に含まれる利用者識別子「U001」と制御識別子「1」とを基に、電力変位パターン記憶テーブル342から利用者識別子「U001」と制御識別子「1」とに対応付けられた電力変位パターン1を取得する(ステップA59)。そして、電気機器制御装置3の制御部31は、電気機器1−1を制御した際にステップA58で電力記憶装置4から取得した電力変位パターンと、ステップA59で電気機器制御装置3の電力変位パターン記憶テーブル342から取得した電力変位パターン1と、を照合し、双方の電力変位パターンが合致しているか判定する(ステップA60)。そして、制御部31は、照合結果の情報を含む制御結果情報を通信部35から通信端末5に送信する(ステップA61)。例えば、双方の電力変位パターンが合致している場合は、電気機器の遠隔制御が正常に実行された旨の情報を含む制御結果情報を通信端末5に送信する。また、双方の電力変位パターンが合致していない場合は、電気機器の遠隔制御が正常に実行されなかった旨の情報を含む制御結果情報を通信端末5に送信する。
通信端末5の制御部51は、制御結果情報を通信部55が受信すると、制御結果情報に基づいた結果を表示部53に表示する(ステップA62)。例えば、電気機器の遠隔制御が正常に実行された旨の情報が制御結果情報に含まれている場合は、電気機器の遠隔制御が正常に実行された旨の情報を表示部53に表示する。また、電気機器の遠隔制御が正常に実行されなかった旨の情報が制御結果情報に含まれている場合は、電気機器の遠隔制御が正常に実行されなかった旨の情報を表示部53に表示する。これにより、通信端末5の利用者は、電気機器1−1〜nを遠隔制御した際に、その電気機器1−1〜nが正常に制御されたか否かを把握することができる。
<本実施形態の電気機器制御システムの作用・効果>
このように、本実施形態の電気機器制御システムは、電気機器1−1〜nを制御した際に当該電気機器1−1〜nで発生した消費電力量の変位パターンである電力変位パターンを、当該電気機器1−1〜nを制御した際の制御内容を特定する制御情報である利用者識別子、制御識別子に対応付けて電気機器制御装置3の電力変位パターン記憶テーブル342に予め記憶して管理する。そして、通信端末5は、電気機器制御装置3を介して電気機器1−1〜nを遠隔制御する。この時、電気機器制御装置3は、通信端末5により電気機器制御装置3を介して電気機器1−1〜nが遠隔制御された際に当該電気機器1−1〜nで発生した消費電力量の変位パターンである電力変位パターンを電力記憶装置4から取得する。また、電気機器制御装置3は、通信端末5により電気機器制御装置3を介して遠隔制御した際の制御識別子に対応付けられた電力変位パターンを電気機器制御装置3の電力変位パターン記憶テーブル342から取得する。そして、電気機器制御装置3は、双方の電力変位パターンを照合し、照合結果を通信端末5に通知する。これにより、通信端末5は、電気機器制御装置3を介して電気機器1−1〜nを遠隔制御した際の制御結果である照合結果を電気機器制御装置3から得ることができる。その結果、通信端末5の利用者は、照合結果を基に、電気機器1−1〜nを遠隔制御した際に、その電気機器1−1〜nが正常に制御されたか否かを把握することができる。
なお、上述した実施形態では、電気機器制御装置3は、図23に示すように、制御信号記憶テーブル341と、電力変位パターン記憶テーブル342と、を有して構成した。しかし、電気機器制御装置3は、制御信号記憶テーブル341の情報と電力変位パターン記憶テーブル342の情報とを統合し、図27に示すような制御信号・電力変位パターン記憶テーブル343を有して構成しても良い。図27に示す制御信号・電力変位パターン記憶テーブル343は、利用者識別子、制御識別子、信号コード、電力変位パターンを対応付けて記憶している。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
上記の第1〜第3の実施形態では、利用者がリモコン10−1〜nを操作して、リモコン10−1〜nの信号コードを電気機器制御装置3に登録することにしている。また、電気機器制御装置3に登録した信号コードで電気機器1−1〜nを制御した際に当該電気機器1−1〜nで発生する電力変位パターンを使用電力測定器2から取得した電力情報を基に取得し、その取得した電力変位パターンを電力変位パターン記憶テーブルに記憶するようにしている。
本実施形態では、リモコン10−1〜nで制御可能な各種の電気機器1−1〜nの制御内容と、その制御内容で電気機器1−1〜nを制御した際に当該電気機器1−1〜nで発生する消費電力量の変位パターンである電力変位パターンと、を対応付けた設定情報を電力記憶装置4の設定情報記憶テーブル424に予め記憶して管理する。設定情報記憶テーブル424は、図28に示すように、制御内容と、信号コードと、電力変位パターンと、を対応付けて記憶している。制御内容は、リモコン10−1〜nで制御可能な各種の電気機器1−1〜nの制御内容である。例えば、制御対象の電気機器名と、その電気機器をリモコンで操作する操作名等で構成する。信号コードは、制御内容に対応する制御を制御対象の電気機器1−1〜nで開始するための信号コードである。電力変位パターンは、制御内容に対応する信号コードで制御対象の電気機器1−1〜nを制御した際に当該電気機器1−1〜nで発生する消費電力量の変位パターンである。電力変位パターンは、サービス提供者側が予め測定し、制御内容と対応付けて設定情報記憶テーブル424に記憶することになる。通信端末5の利用者は、通信端末5を用いて電力記憶装置4にアクセスし、図28に示す設定情報記憶テーブル424を参照し、設定情報記憶テーブル424に記憶されている各種の電気機器1−1〜nの制御内容の中から電気機器制御装置3に登録する信号コードに対応する制御内容を選択し、通信端末5の表示部53に表示される番号ボタン57の制御識別子と対応付けて制御内容記憶テーブル521に記憶する。また、利用者は、通信端末5を用いて、設定情報記憶テーブル424から選択した制御内容に対応する信号コードと制御識別子との対応情報を電気機器制御装置3の制御信号記憶テーブル341に記憶する。これにより、通信端末5の利用者は、リモコン10−1〜nを操作しなくとも、リモコン10−1〜nの制御内容に対応する信号コードを電気機器制御装置3の制御信号記憶テーブル341に記憶することができる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態の処理動作例について説明する。なお、本実施形態の電気機器制御システムのシステム構成は、図1に示す第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。また、本実施形態において第1の実施形態と同様の処理については説明を省略する。
まず、本実施形態の電気機器制御システムを構成する各装置の構成例について説明する。
本実施形態の電力機器制御システムは、図29に示すように、電力記憶装置4が設定情報記憶テーブル424を有して構成している。設定情報記憶テーブル424は、図28に示すように、制御内容と、信号コードと、電力変位パターンと、を対応付けて記憶している。
<電気機器制御システムの処理動作例>
次に、図30を参照しながら、本実施形態の電気機器制御システムの処理動作例について説明する。図30は、電力記憶装置4の設定情報記憶テーブル424に記憶されている信号コードを電気機器制御装置3に記憶する場合の処理動作例を示す。
本実施形態において、リモコン10−1〜nの信号コードを電気機器制御装置3に登録する場合は、通信端末5にインストールされた電気機器制御アプリを起動する(ステップS71)。電気機器制御アプリが起動すると、通信端末5の制御部51は、電力記憶装置4にアクセスし、設定情報記憶テーブル424を参照し、設定情報記憶テーブル424に記憶されている各種の電気機器1−1〜nの制御内容の中から電気機器制御装置3に登録する信号コードに対応する制御内容を選択し、通信端末5の表示部53に表示される番号ボタン57の制御識別子と対応付けて制御内容記憶テーブル521に記憶する(ステップS72)。制御内容の選択は、利用者が通信端末5を操作して行うことになる。例えば、設定情報記憶テーブル424に記憶されている設定情報を通信端末5の表示部53に表示し、表示部53に表示された設定情報の中から電気機器制御装置3に登録する信号コードに対応する制御内容を利用者が選択する。これにより、通信端末5の制御部51は、利用者により選択された制御内容を基に、設定情報記憶テーブル424に記憶されている各種の電気機器1−1〜nの制御内容の中から電気機器制御装置3に登録する信号コードに対応する制御内容を選択することができる。この時、電力記憶装置4の制御部41は、設定情報記憶テーブル424から通信端末5により選択された制御内容に対応する電力変位パターンを利用者識別子と制御識別子とに対応付けて電力変位パターン記憶テーブル423に記憶する(ステップS73)。
通信端末5の制御部51は、制御内容を制御内容記憶テーブル521に記憶すると、その制御内容に対応する信号コードの制御記憶要求を電気機器制御装置3に送信する(ステップS74)。この場合、制御部51は、利用者識別子と制御識別子と信号コードとが対応付けられた情報を含む制御記憶要求を電気機器制御装置3に送信する。
電気機器制御装置3の制御部31は、制御記憶要求を通信部35が受信すると、その制御要求に含まれる情報を制御信号記憶テーブル341に記憶する。これにより、利用者識別子と制御識別子と信号コードとを対応付けて制御信号記憶テーブル341に記憶することができる(ステップS75)。
電気機器制御装置3の制御部31は、信号コードを制御信号記憶テーブル341に記憶すると、制御記憶完了通知を通信部35から通信端末5に送信する(ステップS76)。
これにより、通信端末5の利用者は、リモコン10−1〜nを操作しなくとも、リモコン10−1〜nの制御内容に対応する信号コードを電気機器制御装置3の制御信号記憶テーブル341に記憶することができる。なお、上記の処理動作例では、図30に示すように、通信端末5が電気機器制御装置3に信号コードを記憶するようにしている(ステップS74〜S76)。しかし、図31に示すように、電力記憶装置4が電気機器制御装置3に信号コードを記憶することも可能である。
図31では、電力記憶装置4の制御部41は、設定情報記憶テーブル424から通信端末5により選択された制御内容に対応する電力変位パターンを電力変位パターン記憶テーブル423に記憶すると(ステップS73)、その制御内容に対応する信号コードの制御記憶要求を電気機器制御装置3に送信する(ステップS81)。この場合、制御部41は、利用者識別子と制御識別子と信号コードとが対応付けられた情報を含む制御記憶要求を電気機器制御装置3に送信する。
電気機器制御装置3の制御部31は、制御記憶要求を通信部35が受信すると、その制御要求に含まれる情報を制御信号記憶テーブル341に記憶する。これにより、利用者識別子と制御識別子と信号コードとを対応付けて制御信号記憶テーブル341に記憶することができる(ステップS82)。
電気機器制御装置3の制御部31は、信号コードを制御信号記憶テーブル341に記憶すると、制御記憶完了通知を通信部35から電力記憶装置4に送信する(ステップS83)。これにより、通信端末5の利用者は、リモコン10−1〜nを操作しなくとも、リモコン10−1〜nの制御内容に対応する信号コードを電気機器制御装置3の制御信号記憶テーブル341に記憶することができる。
なお、通信端末5を用いて電気機器1−1〜nを遠隔制御する場合は、第1の実施形態と同様に図12に示す一連の処理動作を行うことになる。
<本実施形態の電気機器制御システムの作用・効果>
このように、本実施形態の電気機器制御システムは、リモコン10−1〜nで制御可能な各種の電気機器1−1〜nの制御内容と、その制御内容で電気機器1−1〜nを制御した際に当該電気機器1−1〜nで発生する消費電力量の変位パターンである電力変位パターンと、を対応付けた設定情報を電力記憶装置4の設定情報記憶テーブル424に予め記憶して管理する。そして、通信端末5の利用者は、通信端末5を用いて電力記憶装置4にアクセスし、設定情報記憶テーブル424を参照し、設定情報記憶テーブル424に記憶されている各種の電気機器1−1〜nの制御内容の中から電気機器制御装置3に登録する信号コードに対応する制御内容を選択し、通信端末5の表示部53に表示される番号ボタン57の制御識別子と対応付けて制御内容記憶テーブル521に記憶する。また、利用者は、通信端末5を用いて、制御内容に対応する信号コードと制御識別子との対応情報を電気機器制御装置3の制御信号記憶テーブル341に記憶する。これにより、通信端末5の利用者は、リモコン10−1〜nを操作しなくとも、リモコン10−1〜nの制御内容に対応する信号コードを電気機器制御装置3の制御信号記憶テーブル341に記憶することができる。
なお、上述した図30、図31に示す処理動作例では、電力記憶装置4で電力変位パターンを記憶して管理することにしている。しかし、第2の実施形態のように通信端末5において電力変位パターンを記憶して管理することも可能である。また、第3の実施形態のように電気機器制御装置3において電力変位パターンを記憶して管理することも可能である。
例えば、第2の実施形態のように通信端末5において電力変位パターンを記憶して管理する場合は、例えば、図32に示す処理動作を行うことになる。図32では、通信端末5の制御部51は、ステップS72において、設定情報記憶テーブル424から選択された制御内容を制御内容記憶テーブル521に記憶すると、その設定情報記憶テーブル424から選択された制御内容に対応する電力変位パターンを利用者識別子、制御識別子に対応付けて電力変位パターン記憶テーブル522に記憶する(ステップS91)。そして、通信端末5は、電力変位パターンを電力変位パターン記憶テーブル522に記憶すると、設定情報記憶テーブル424から選択された制御内容に対応する信号コードの制御記憶要求を電気機器制御装置3に送信し(ステップS74)、利用者識別子と制御識別子と信号コードとを対応付けて制御信号記憶テーブル341に記憶する(ステップS75)。なお、図32に示すステップS74〜S76の処理のように、通信端末5が電気機器制御装置3に信号コードを記憶するのではなく、図31に示すように、電力記憶装置4が電気機器制御装置3に信号コードを記憶することも可能である。これにより、設定情報記憶テーブル424に記憶された設定情報を用いて、第2の実施形態のように通信端末5において電力変位パターンを記憶して管理することができる。
また、第3の実施形態のように電気機器制御装置3において電力変位パターンを記憶して管理する場合は、例えば、図33に示す処理動作を行うことになる。図33では、通信端末5の制御部51は、ステップS72において、設定情報記憶テーブル424から選択された制御内容を制御内容記憶テーブル521に記憶すると、その設定情報記憶テーブル424から選択された制御内容に対応する信号コードと、電力変位パターンと、の制御記憶要求を電気機器制御装置3に送信する(ステップS101)。この場合、制御部41は、利用者識別子と制御識別子と信号コードと電力変位パターンとが対応付けられた情報を含む制御記憶要求を電気機器制御装置3に送信する。電気機器制御装置3の制御部31は、制御記憶要求を通信部35が受信すると、その制御要求に含まれる情報を電力変位パターン記憶テーブル342、制御信号記憶テーブル341に記憶する(ステップS102、S103)。これにより、利用者識別子と制御識別子と電力変位パターンとを対応付けて電力変位パターン記憶テーブル342に記憶することができる(ステップS102)。また、利用者識別子と制御識別子と信号コードとを対応付けて制御信号記憶テーブル341に記憶することができる(ステップS103)。
電気機器制御装置3の制御部31は、電力変位パターンを電力変位パターン記憶テーブル342に記憶し、信号コードを制御信号記憶テーブル341に記憶すると、制御記憶完了通知を通信部35から電力記憶装置4に送信する(ステップS104)。なお、図33に示すステップS101〜S104の処理のように、通信端末5が電気機器制御装置3に電力変位パターンや信号コードを記憶するのではなく、電力記憶装置4が電気機器制御装置3に電力変位パターンや信号コードを記憶することも可能である。これにより、設定情報記憶テーブル424に記憶された設定情報を用いて、第3の実施形態のように電気機器制御装置3において電力変位パターンを記憶して管理することができる。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、電力記憶装置4の機能を使用電力測定器2に実装するようにシステムを構築することも可能である。これにより、使用電力測定器2は、上述した第1の実施形態の電力記憶装置4のように電力変位パターンの照合判定を行ったり、上述した第2の実施形態の電力記憶装置4のように電力変位パターンを通信端末5に提供したり、上述した第3の実施形態の電力記憶装置4のように電力変位パターンを電気機器制御装置3に提供したりすることができる。
また、上記実施形態では、使用電力測定器2を用いて各電気機器1−1〜nで発生した消費電力量を測定することにしている。しかし、各電気機器1−1〜nで発生した消費電力量を測定することが可能であれば、使用電力測定器2に限定せず、様々な電力測定装置を用いて各電気機器1−1〜nで発生した消費電力量を測定するようにすることも可能である。電力測定装置としては、配電盤の配線にクランプなどを用いて接続可能な電力測定装置、電気機器1−1〜nとコンセントの間に接続する電源タップ状の電力測定装置、電力会社などから提供されるスマートメータなどの電力量計などがあげられる。この種の電力測定装置を用いても、各電気機器1−1〜nで発生した消費電力量を測定することが可能である。
また、上記実施形態では、電力変位パターン記憶テーブルに予め記憶した電力変位パターンを用いて、電気機器1−1〜nが正常に制御されたか否かの照合を行うことにしている。しかし、電力変位パターン記憶テーブルに電力変位パターンのログを記憶しておき、その電力変位パターンのログから算出した電力変位パターンを用いて、電気機器1−1〜nが正常に制御されたか否かの照合を行うこととも可能である。例えば、電気機器1−1〜nを制御した際の制御内容に対応する制御識別子と、電気機器1−1〜nを制御した際に発生した電力変位パターンと、のログを電力変位パターン記憶テーブルに記憶しておく。そして、制御対象の電気機器1−1〜nで発生した過去の電力変位パターンの中で一番多かった電力変位パターンや過去の電力変位パターンから(時間による変化、季節による変化や機器の経年変化等による)次の電力変位パターンの学習値や変化傾向の予測値を用いて、電気機器1−1〜nが正常に制御されたか否かの照合を行うようにする。電力変位パターン記憶テーブルに記憶する電力変位パターンの情報を精度の良い情報にすることで、電気機器1−1〜nが正常に制御されたか否かの照合を精度良く行うことが可能となる。
また、上記実施形態では、制御結果取得要求を受信した1分前〜受信後3分後までの期間で電力変位パターンを取得することにしている。しかし、電力変位パターンを取得する期間は、上記の期間に限定せず、それ以外の時間で電力変位パターンを取得しても良い。また、電気機器1−1〜nの種類や制御内容に応じて、電力変位パターンを取得する期間を別々に設定し、その設定した期間で電力変位パターンを取得するようにしても良い。
また、上記実施形態の電気機器制御システムを構成する各装置における制御動作は、ハードウェア、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成を用いて実行することも可能である。
なお、ソフトウェアを用いて処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、リムーバブル記録媒体に一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。リムーバブル記録媒体は、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種記録媒体があげられる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールすることになる。また、ダウンロードサイトからコンピュータに無線転送することになる。また、ネットワークを介してコンピュータに有線で転送することになる。
プログラムの形態としては、クラウド等によるネット上のサーバからの利用もありえる。一部のプログラムのみをコンピュータに転送して利用する形態もありえる。
また、上記実施形態の電気機器制御システムを構成する各装置は、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に処理を実行するだけに限定するものでない。例えば、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に処理を実行するように構築することも可能である。