JP2016139853A - 再生装置及び再生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】動画ファイルに複数のオーディオトラックが存在する場合に、予め用意されたメニュー画面が無くとも、その旨をユーザに通知することができる再生装置を得る。
【解決手段】検出部109は、動画ファイルのヘッダの解析情報を用いて、当該動画ファイルに複数のオーディオトラックが存在するか否かを検出する。そして複数のオーディオトラックが存在する場合、通知部110は、その旨を示すビデオ信号及びオーディオ信号を出力し、ビデオ出力部201及びオーディオ出力部202を介して複数のオーディオトラックが存在することをユーザに通知する。
【選択図】図1

Description

この発明は、動画ファイルの再生を行う再生装置及び再生方法に関するものである。
動画ファイルには、複数のオーディオトラックが存在するものがあり、ユーザの嗜好に合わせてトラックの選択が可能になっている。このような複数のオーディオトラックが存在する動画ファイルとしては、日本語音声を主音声、外国語音声を副音声として有するもの、また、主音声と当該主音声に対応した解説音声である副音声とを有するもの等が挙げられる。
映画等が収録された市販のDVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu−ray Disc;登録商標)等には、再生時にチャプタサーチ、字幕及びオーディオ設定、特典映像再生等をユーザが選択可能なメニュー画面が、ディスク作成者によって作成され組み込まれている。このようなディスクの再生時、ユーザはこの予め用意されたメニュー画面を介して、オーディオトラックを選択することができる。
一方で、インターネットを介してユーザが入手する動画ファイル等、オーディオトラックの選択が可能なメニュー画面を持たない動画ファイルが無数に存在している。このような動画ファイルの再生時には、たとえ当該動画ファイルに複数のオーディオトラックが存在していようとも、通常の場合いずれかのトラックが再生装置により自動的に選択されて再生される。これでは、ユーザの嗜好にあった他のオーディオトラックが存在していたとしてもユーザは気付くことができず、ユーザの利便性が損なわれてしまう。
このような中、例えば特許文献1には、予め用意されたメニュー画面が無くとも、ディスク再生時にメニュー画面を作成する技術が開示されている。
国際公開第2007/013587号
しかしながら、上記特許文献1の技術では、メニュー画面を介してユーザが知り得る対象はディスク内の動画ファイルだけである。また、ディスクに予め特定のプログラムを書き込むことが前提となる。
従って、上記のような1つの動画ファイル内のオーディオトラックの選択に使える技術ではない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、動画ファイルに複数のオーディオトラックが存在する場合に、予め用意されたメニュー画面が無くとも、その旨をユーザに通知することができる再生装置を得ることを目的とする。
この発明に係る再生装置は、複数のオーディオトラックを格納可能な動画ファイルの解析情報を用いて、動画ファイルに複数のオーディオトラックが存在するか否かを検出する検出部と、検出部により複数のオーディオトラックが検出された場合に、動画ファイルに複数のオーディオトラックが存在することを通知する信号を出力する通知部とを備えることを特徴とするものである。
この発明によれば、予め用意されたメニュー画面が無くとも、動画ファイルに複数のオーディオトラックが存在することを、ユーザに通知することができる。
この発明の実施の形態1に係る再生装置の構成例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る再生装置のハードウェア構成例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る再生装置の処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1においてビデオ出力部で表示される画面例である。 この発明の実施の形態1においてビデオ出力部で表示される画面例である。
実施の形態1.
図1に、この発明の実施の形態1に係る再生装置1の構成を示す。
再生装置1は、動画ファイルを再生する装置であり、信号処理部10と、入出力部20と、内部メモリ30とを有する。
信号処理部10は、メモリ読取部101と、ヘッダ情報解析部102と、データ分離部103と、ビデオデコーダ104と、ビデオオーバレイ部105と、オーディオトラック選択部106と、オーディオデコーダ107と、オーディオスイッチ108と、検出部109と、通知部110とを有する。
また、入出力部20は、ビデオ出力部201と、オーディオ出力部202と、入力部203とを有する。
メモリ読取部101は、外部メモリ2及び内部メモリ30から、動画ファイルを読み取る。外部メモリ2は、再生装置1と電気的に接続されている。また、不図示ではあるが、インターネット等のネットワークを介して、外部から動画ファイルを読み取ることも可能に構成されている。
ヘッダ情報解析部102は、メモリ読取部101が読み取った動画ファイルのヘッダ情報を解析し、解析結果を解析情報として、動画ファイルとともにデータ分離部103に出力し、また、当該解析情報を検出部109に出力する。
データ分離部103は、ヘッダ情報解析部102による解析情報を用いて、ヘッダ情報解析部102を介して入力される動画ファイルに格納されたビデオデータとオーディオデータを分離する。オーディオデータは、動画ファイルにおいて、一対一に対応するオーディオトラックとして格納及び管理されている。
ビデオデコーダ104は、データ分離部103が分離したビデオデータをデコードし、ビデオ信号として出力する。
ビデオオーバレイ部105は、ビデオデコーダ104からのビデオ信号を、ビデオ出力部201に出力する。また、ビデオオーバレイ部105は、通知部110から第1の通知用ビデオ信号又は第2の通知用ビデオ信号が入力されたときに、ビデオ信号に第1の通知用ビデオ信号又は第2の通知用ビデオ信号をオーバレイして出力する。
オーディオトラック選択部106は、データ分離部103が分離したオーディオデータの中からオーディオデコーダ107に出力するオーディオデータを選択する。
オーディオデコーダ107は、オーディオトラック選択部106が選択して出力したオーディオデータをデコードし、オーディオスイッチ108にオーディオ信号として出力する。
オーディオスイッチ108は、オーディオデコーダ107からのオーディオ信号を、オーディオ出力部202に出力する。また、オーディオスイッチ108は、通知部110から通知用オーディオ信号が入力されたときに、当該通知用オーディオ信号をオーディオ出力部202に出力する。なおこのとき、オーディオスイッチ108は、オーディオ出力部202への出力をオーディオ信号から通知用オーディオ信号に切り替えてもよいし、あるいは、オーディオ信号に通知用オーディオ信号をオーバレイして出力してもよい。
検出部109は、ヘッダ情報解析部102による解析情報を用いて、メモリ読取部101が読み取った動画ファイルに格納されているオーディオトラックの数を検出する。
通知部110は、検出部109が検出したオーディオトラック数が複数である場合に、第1の通知用ビデオ信号及び通知用オーディオ信号をそれぞれビデオオーバレイ部105とオーディオスイッチ108に出力する。また、通知部110は、入力部203から入力されるユーザ操作の内容を判定し、第2の通知用ビデオ信号を必要に応じて出力する。
信号処理部10は、再生装置1のハードウェア構成例である図2に示すように、内部メモリ30に記憶されたプログラムをSoC(System on a Chip)3が実行することにより、実現される。また、複数のプロセッサ及び複数のメモリが連携して信号処理部10の機能を実行してもよい。
ビデオ出力部201は、例えば液晶ディスプレイであり、オーディオ出力部202は、例えばスピーカである。また、入力部203は、タッチディスプレイをビデオ出力部201と共に一体的に構成するタッチパネル、リモコン等である。
外部メモリ2及び内部メモリ30は、ハードディスク等の各種メモリで構成される。
次に、上記のように構成された再生装置1による処理について説明する。
動画ファイルの再生に際し、再生装置1は、再生可能な動画ファイルの一覧をビデオ出力部201にて表示する。そして、ユーザが、入力部203を介して再生を希望する動画ファイルを指定すると、メモリ読取部101は、指定された動画ファイルを外部メモリ2、内部メモリ30、又は、ネットワーク等から読み取る。以下では、動画ファイルがMP4ファイルである場合を例に説明する。MP4ファイルでは、H.264等の形式のビデオデータとAAC(Advanced Audio Coding)等の形式のオーディオデータとが同じコンテナ内に格納され、更にオーディオデータは複数格納することができる。なお、複数のオーディオトラックが提供できるように、複数のオーディオデータをそれぞれオーディオトラックとしてコンテナに格納可能なファイル形式の動画ファイルであれば、例えばコンテナフォーマットがMatroska形式の動画ファイル等、MP4以外の動画ファイルであっても構わない。
続いて、ヘッダ情報解析部102が、メモリ読取部101が読み取った動画ファイルのヘッダ情報を解析する。
続いて、データ分離部103が、ヘッダ情報解析部102による解析情報を用いて、メモリ読取部101が読み取ってヘッダ情報解析部102を介して入力された動画ファイルに格納されたビデオデータとオーディオデータとを、分離する。
続いて、ビデオデコーダ104が、データ分離部103が分離したビデオデータをデコードし、ビデオ信号として出力する。
また、オーディオトラック選択部106が、データ分離部103が分離したオーディオデータの中からいずれか1つのオーディオデータを選択し、オーディオデコーダ107に出力する。ある動画ファイルがユーザにより再生対象として指定された際の最初の動作としては、オーディオトラックが複数あろうと無かろうと、予め定められたアルゴリズムに従い自動的にいずれか1つのトラックに対応したオーディオデータをオーディオトラック選択部106は選択する。例えば、トラック番号が一番小さいオーディオデータを選択する。また、後述するように複数のオーディオトラックが存在した場合には、後にユーザ操作に基づく操作信号に従って、オーディオデータの選択を行う。
出力されたオーディオデータは、オーディオデコーダ107にてデコードされ、オーディオ信号として出力される。
続いて、ビデオオーバレイ部105を介してビデオ出力部201にビデオ信号が入力されて、ユーザに対する映像表示が行われる。
また、オーディオスイッチ108を介してオーディオ出力部202にオーディオ信号が入力されて、ユーザに対する音声の提供が行われる。
以上のようにして動画ファイルが再生される。
ここで、再生装置1によるオーディオトラック情報の通知に関する処理を、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
ヘッダ情報解析部102が再生対象の動画ファイルのヘッダ情報を解析すると、その解析情報を用いて、検出部109が、当該動画ファイルに格納されているオーディオトラックが複数存在するかを検出する(ステップST1)。具体的には、MP4ファイルの場合、動画ファイルのヘッダ情報が格納されたmoovと呼ばれるコンテナ内を解析した情報を用いて検出を行う。moovには、動画ファイルに格納されているオーディオトラックに関する情報を格納したtrakと呼ばれるボックスが含まれており、moovの解析情報を参照することで、オーディオトラック数を検出する。
オーディオトラック数が1である場合(ステップST1;NO)、その1つのオーディオトラックの再生が継続され、後述する通知部110による通知処理等は行われない。
一方、オーディオトラックが複数存在する場合(ステップST1;YES)、解析情報に基づくオーディオトラック数と各オーディオトラックを識別可能なトラック名等の情報が、検出部109から通知部110に出力される。これを受けて通知部110は、オーディオトラックが複数存在することを示す第1の通知用ビデオ信号を作成し、ビデオオーバレイ部105に出力する。また、通知部110は、オーディオトラックが複数存在することを示す通知用オーディオ信号を作成し、オーディオスイッチ108に出力する(ステップST2)。
これにより、ビデオオーバレイ部105にてビデオ信号に第1の通知用ビデオ信号がオーバレイされ、ビデオ出力部201にて、再生中の動画ファイル内の映像にオーディオトラックが複数存在することを示す第1のアイコンが重畳表示され、ユーザに通知される。図4は、このときにビデオ出力部201で表示される画面例である。再生中の映像に、第1のアイコンAが重畳表示されている。
また、オーディオスイッチ108にてオーディオ出力部202への出力がオーディオ信号から通知用オーディオ信号に切り替えられる。あるいは、オーディオスイッチ108にてオーディオ信号に通知用オーディオ信号がオーバレイされる。これにより、オーディオ出力部202から、オーディオトラックが複数存在する旨の音声が出力され、ユーザに通知される。なお、通知用オーディオ信号は、第1の設定時間の間に通知部110から周期的に繰り返し出力されるようにしてもよい。
続いて、通知部110が、第1の通知用ビデオ信号及び通知用オーディオ信号を出力してから第1の設定時間内に第1のアイコンを選択するユーザ操作が行われるかを判定する(ステップST3)。この判定は、入力部203から通知部110へ入力される操作信号を用いて行われる。
第1のアイコンを選択するユーザ操作が第1の設定時間内に行われなかった場合(ステップST3;NO)、通知部110は、第1の通知用ビデオ信号の出力を停止する(ステップST4)。これにより、ビデオ出力部201での第1のアイコンの表示が消え、オーディオトラック選択部106により自動的に選択されたオーディオトラックの再生が継続される。なお、通知用オーディオ信号を1回だけでなく第1の設定時間の間に周期的に繰り返し出力する設定になっている場合は、通知用オーディオ信号の出力も停止する。
一方、第1の設定時間内に第1のアイコンを選択するユーザ操作が行われると(ステップST3;YES)、通知部110は、選択可能な複数のオーディオトラックと、当該複数のオーディオトラックのうちのどのトラックが再生中であるかを示す第2の通知用ビデオ信号を作成し、ビデオオーバレイ部105に出力する(ステップST5)。選択可能な複数のオーディオトラックは、ステップST2で検出部109から入力されたオーディオトラック数と各オーディオトラックを識別可能なトラック名等の情報から抽出する。再生中のトラックは、例えばトラック番号が一番小さいトラック等、オーディオトラック選択部106が自動的に選択することになっているトラックであると認識される。
これにより、ビデオオーバレイ部105にてビデオ信号に第2の通知用ビデオ信号がオーバレイされ、ビデオ出力部201にて、再生中の動画ファイル内の映像にオーディオトラックの一覧と再生中のオーディオトラックを示したオーディオトラック選択用の第2のアイコンが重畳表示され、ユーザに通知される。図5は、このときにビデオ出力部201で表示される画面例である。再生中の映像に、選択を促すメッセージB1、オーディオトラックの一覧B2、再生中のオーディオトラックを示す矢印B3等からなる第2のアイコンBが重畳表示されている。なお、矢印B3に限らず、オーディオトラックの一覧B2において、オーディオトラックの表示色を再生中のものとそれ以外のものとで変えるなどして、再生中のオーディオトラックをユーザが認知できるようにしてもよい。
続いて、通知部110が、第2の通知用ビデオ信号を出力してから第2の設定時間内に再生中以外のオーディオトラックを選択するユーザ操作が行われるかを判定する(ステップST6)。この判定は、入力部203から通知部110へ入力される操作信号を用いて行われる。
再生中以外のオーディオトラックを選択するユーザ操作が第2の設定時間内に行われなかった場合(ステップST6;NO)、通知部110は、第2の通知用ビデオ信号の出力を停止する(ステップST7)。これにより、ビデオ出力部201での第2のアイコンの表示が消え、再生中のオーディオトラックがそのまま継続して再生される。
一方、第2の設定時間内に再生中以外のオーディオトラックを選択するユーザ操作が行われると(ステップST6;YES)、ステップST5の処理に戻る。オーディオトラックの選択を受けて、オーディオトラック選択部106が、選択されたオーディオトラックに対応するオーディオデータを選択してオーディオデコーダ107に出力することで、選択されたオーディオトラックが再生される。このとき、再生中のシーンからオーディオトラックを切り替えてもよいし、一番最初のシーンに巻き戻ってオーディオトラックを切り替えてもよい。また、このような切り替え動作のうちのいずれを選択するかを、ユーザが設定可能なように構成してもよい。ステップST5の処理に戻って通知部110が作成する第2の通知用ビデオ信号は、複数のオーディオトラックと、ステップST6で選択されたと判定されたオーディオトラック、つまり切り替わって再生中のオーディオトラックを示す信号である。
以上のような通知処理が行われる。
なお、上記では、通知部110が第1の通知用ビデオ信号及び通知用オーディオ信号を出力することで、オーディオトラックが複数存在することを視覚的及び聴覚的にユーザに通知できるようにした。しかしながら、オーディオトラックが複数存在することをユーザが認知できればよく、第1の通知用ビデオ信号と通知用オーディオ信号のうちのいずれか一方のみを通知部110が出力するようにしてもよい。通知用オーディオ信号だけを通知部110が出力する場合、第1のアイコンを選択する代わりに入力部203であるタッチパネルの任意の箇所に触れたり、リモコンの特定のボタンを押したりすることで第2のアイコンが表示されるようにしてもよい。または、ユーザが入力部203を操作して再生装置1の設定画面を表示させ、この設定画面を介してオーディオトラックを選択し切り替えるようにしてもよい。
また、動画ファイルのレジューム再生が行われる度に、通知部110が第1の通知用ビデオ信号又は通知用オーディオ信号を出力するようにしてもよい。このようにすることで、ユーザはオーディオトラックが複数存在することをレジューム再生の度に知ることができ、ユーザの利便性が向上する。
また、上記では、ユーザによって再生対象の動画ファイルが選択されると、まず当該動画ファイル内の映像の画面表示及びオーディオトラックの音声出力による再生が始まり、当該再生が行われている最中に、オーディオトラックが複数存在することをユーザに通知する構成を示した。しかしながら、上記再生が始まる前に、オーディオトラックが複数存在することをユーザに通知するようにしてもよい。つまり、例えば、検出部109が複数のオーディオトラックを検出した場合、通知部110による第1の通知用ビデオ信号又は通知用オーディオ信号の出力を待って、ビデオデコーダ104及びオーディオデコーダ107がビデオ信号及びオーディオ信号を出力する。このように、ユーザが視聴しようとしている動画ファイルにオーディオトラックが複数存在することを予め通知することで、動画ファイル内の一番最初のシーンからユーザ好みのオーディオトラックを再生することが可能になる。なおこの場合、オーディオトラックが複数存在すると通知してもユーザが特に操作を行わないのであれば、設定時間経過後にオーディオトラック番号が一番小さいオーディオトラックを再生するようにしてもよい。また、動画ファイル内の映像の画面表示及びオーディオトラックの音声出力が始まったタイミングで、前述の通知処理と同様にオーディオトラックが複数存在することを再びユーザに通知して、ユーザへの通知が確実に行われるようにしてもよい。
また、第1のアイコン及び第2のアイコンが設定時間経過後に消えるのではなく、常時これらのアイコンを表示するようにしてもよい。このようにすることで、ユーザは任意のタイミングで容易にオーディオトラックを選択して切り替えることができる。またこの場合、第1のアイコン及び第2のアイコンの表示を閉じるためのボタン等をユーザが操作することで、これらのアイコンを消せるように構成するとよい。このようにすれば、動画ファイルの映像にアイコンが被さり邪魔な場合に、アイコンを消すことが可能になる。
また、上記では、第1のアイコンを選択した後に第2のアイコンが表示されることとした。しかしながら、第1のアイコンに替えて当初から第2のアイコンが表示されるようにしてもよい。このようにしても、オーディオトラックが複数存在することをユーザに通知することができ、また、ユーザは即座にオーディオトラックの選択操作を行うことができる。
また、上記では、動画ファイルのオーディオトラック数が1である場合(ステップST1;NO)、その旨は特にユーザに通知しないこととした。つまり、ユーザに何ら通知をしないことで、オーディオトラックが1つしか存在しないことを暗に認知させていた。しかし、この場合、再生装置1を初めて使うユーザ等は、オーディオトラックが1つしか存在しないということを理解できずに、他のオーディオトラックが無いかを手動で無駄に確認してしまう可能性がある。こうした事態を避けるため、オーディオトラックが1つしか存在しない旨を示す通知用ビデオ信号又は通知用オーディオ信号が、通知部110から出力されるようにしてもよい。
以上のように、この実施の形態1に係る再生装置1によれば、ヘッダの解析情報を用いて、動画ファイルのオーディオトラック数が複数であるかを検出部109が検出し、複数である場合には、通知部110がその旨を示す信号を出力することとした。従って、予め用意されたメニュー画面が無くとも、動画ファイルに複数のオーディオトラックが存在することをユーザは認知することが可能になり、ユーザの利便性が向上する。
また、通知部110は、動画ファイルに複数のオーディオトラックが存在することを示す第1の通知用ビデオ信号を出力することとした。従って、外部からの騒音等で再生装置1からの出力音声が聞き取りにくい場合でも、ユーザは、オーディオトラックが複数存在することを認知できる。
また、通知部110は、動画ファイルに複数のオーディオトラックが存在することを示す通知用オーディオ信号を出力することとした。従って、再生装置1の画面から目をそらしていた場合でも、ユーザは、オーディオトラックが複数存在することを認知できる。
また、通知部110は、動画ファイルに複数のオーディオトラックが存在することを示す信号を、設定時間出力することとした。従って、ユーザがオーディオトラックの切り替えを望まないときに、表示された第1のアイコンを消去する操作をわざわざ行う必要が無く、ユーザの利便性が向上する。
また、通知部110は、動画ファイルに複数のオーディオトラックが存在することを示す信号を出力してから、ユーザ操作に基づき、オーディオトラックを選択させるための第2の通知用ビデオ信号を出力することとした。従って、ユーザは、オーディオトラックの選択操作を容易に行うことができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 再生装置、2 外部メモリ、3 SoC、10 信号処理部、20 入出力部、30 内部メモリ、101 メモリ読取部、102 ヘッダ情報解析部、103 データ分離部、104 ビデオデコーダ、105 ビデオオーバレイ部、106 オーディオトラック選択部、107 オーディオデコーダ、108 オーディオスイッチ、109 検出部、110 通知部、201 ビデオ出力部、202 オーディオ出力部、203 入力部。

Claims (6)

  1. 複数のオーディオトラックを格納可能な動画ファイルの解析情報を用いて、前記動画ファイルに複数のオーディオトラックが存在するか否かを検出する検出部と、
    前記検出部により複数のオーディオトラックが検出された場合に、前記動画ファイルに複数のオーディオトラックが存在することを通知する信号を出力する通知部とを備えることを特徴とする再生装置。
  2. 前記通知部は、前記動画ファイルに複数のオーディオトラックが存在することを示すビデオ信号を出力することを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  3. 前記通知部は、前記動画ファイルに複数のオーディオトラックが存在することを示すオーディオ信号を出力することを特徴とする請求項1または請求項2記載の再生装置。
  4. 前記通知部は、前記信号を設定時間出力することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の再生装置。
  5. 前記通知部は、前記信号を出力してから、ユーザ操作に基づき、オーディオトラックを選択させるためのビデオ信号を出力することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の再生装置。
  6. 検出部が、複数のオーディオトラックを格納可能な動画ファイルの解析情報を用いて、前記動画ファイルに複数のオーディオトラックが存在するか否かを検出し、
    通知部が、前記検出部により複数のオーディオトラックが検出された場合に、前記動画ファイルの再生前または再生中に前記動画ファイルに複数のオーディオトラックが存在することを通知する信号を出力する再生方法。
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